JP2001103826A - 豆類引抜収穫機 - Google Patents

豆類引抜収穫機

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JP2001103826A
JP2001103826A JP28950999A JP28950999A JP2001103826A JP 2001103826 A JP2001103826 A JP 2001103826A JP 28950999 A JP28950999 A JP 28950999A JP 28950999 A JP28950999 A JP 28950999A JP 2001103826 A JP2001103826 A JP 2001103826A
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Japan
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soil
stem
pulling
stems
conveying
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JP28950999A
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English (en)
Inventor
Mikio Matsui
幹夫 松井
Akito Watanabe
章人 渡邉
Shigenori Shimada
重徳 嶋田
Minoru Nakayama
中山  実
Hiroshi Onbe
博史 遠部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枝豆等の豆類をその茎を掴んで引き抜くとい
う簡単で確実な方法で収穫する収穫機を提供する。 【解決手段】 畝に条植えされた豆類の茎を機体の進行
に伴って上方に扱き上げる掻込装置と、掻込装置で扱き
上げられた茎を挟持して引き抜き、その姿勢のまま後上
方へ搬送する引抜搬送装置とで構成されることを特徴と
する豆類引抜収穫機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枝豆等の豆類を茎
に付けたままで引き抜いて収穫する豆類引抜収穫機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】豆類の収穫機として、茎を地上に残した
ままで豆類のみをもぎ取る形式のものが特開平5−10
3526号公報に示されている。又、茎を豆類を付けた
ままで刈り取る構造のものも知られている。このような
収穫方法によると、茎全体或いは地面下の茎を圃場に残
すことになって連作障害となるから、これを除去する後
作業が必要となる。茎を人力で引き抜くとすれば、かな
りの力(30〜40Kg)を要して重労働となるし、耕
運機等で堀り起こすとしても、後に拾集作業が必要とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、特開平6−
078620号公報には、対向して後方回動するチェン
で豆類を付けたままの茎を挟持して地上から引き抜く形
式のものが示されている。この先行例のものは、チェン
で引き抜いた茎をその後方に配置される同じく対向して
後方回動するベルトで挟持し直し、それまで縦姿勢であ
ったものを横姿勢に変更しながら後方へ搬送する形態を
とっている。従って、チェンからベルトへの引継ぎや姿
勢変更に際してミスが発生する虞があるし、構造も複雑
になって価格の高いものとなる。そこで、本発明は、茎
を引抜き、その姿勢のままで後方へ搬送するようにして
作業の確実性、構造の簡易化を図ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、畝に条植えされた豆類の茎を機体の進行に伴って上
方に扱き上げる掻込装置と、掻込装置で扱き上げられた
茎を挟持して引き抜き、その姿勢のまま後上方へ搬送す
る引抜搬送装置とで少なくとも構成されていることを特
徴とする豆類引抜収穫機を提供する。
【0005】以上の構成の収穫機によれば、豆類の茎
は、引抜搬送装置で挟持されて地上から引き抜かれ、そ
の姿勢のままで後方へ搬送されるから、引継ぎや姿勢変
更を不要とし、収穫の確実性が増すとともに、構造も簡
単になる。加えて、引抜搬送装置の前方には、茎を上方
に扱き上げる掻込装置が設けられているから、これによ
って茎や枝葉は起立し、引抜搬送装置の作用がより確実
になる。
【0006】この場合、引抜搬送装置を表面にスポンジ
等を貼った対向して回動する弾性ベルトで構成すると、
豆類が付いた部分を挟持したとしても、豆類を傷付ける
ことがない。枝豆等は、茎の地上低い個所にも生ってお
り、この部分を挟持することにもなるから、この構成の
持つ意義は大きい。又、掻込装置を対向して回動する突
起爪で構成することで、掻込作用が確実なものとなる。
【0007】又、本発明は、以上の収穫機に、引抜搬送
装置で搬送された茎を一定量溜め置く収集装置が付設さ
れる手段、この収集装置が茎を横倒しに受け止める収集
箱を有する構成、この収集箱が、茎が一定量溜まると自
動又は手動操作で下方回動して溜まった茎を一塊にして
放出する手段を提供する。
【0008】引抜搬送装置で搬送された茎はその都度圃
場に放出してもよいが、これを収集装置によって一定量
溜め置いて放出するものとすれば、後の収拾作業が能率
的となる。そして、収集装置を構成する収集箱を自動又
は手動操作で下方回動するようにすれば、作業の連続性
が確保できる。
【0009】更に、本発明は、以上の収穫機において、
引抜搬送装置の下方に、引抜搬送装置で搬送中の茎の根
に付いた土を取り除く土除去装置が付設され、これら土
除去装置が根に付いた土を崩す土崩し装置と、土を払い
落とす土落しとで構成される手段、そして、この土崩し
装置が縦軸の回りに回転するドラムの外周に突起体が突
設された構成であり、土落し装置が水平回転するディス
クに回動自在に取り付けられた土叩き板と、土叩き板の
側方に前後方向に設けられる根当て板とで構成される手
段を提供する。
【0010】引抜搬送装置で強制的に引き抜かれた茎の
下部や根(以下、単に根という)には土が付いており、
この土は後で取り除かなければならない。そこで、土除
去装置を付設し、中でも、この土除去装置を根に付いた
土を崩す土崩し装置と、土を払い落とす土落し装置とで
構成するとともに、土崩し装置が縦軸の回りに回転する
対向配置された一対のドラムの外周に互いの軌跡内に入
り込む突起歯が突設された構成構成であり、土落し装置
が水平回転するディスクに回動自在に取り付けられた土
叩き板と、土叩き板の側方に前後方向に延設される根当
て板とで構成されるものとすれば、土の除去を効率良
く、しかも、収穫時に自動的にできる。
【0011】この他、本発明は、以上の収穫機におい
て、引き抜く茎とそうでない茎を分ける分割装置、引き
抜く茎の下方の土を緩める振動刃装置、畝を覆っている
マルチを押えるマルチ押え装置のすべて又はいずれか
が、分割装置は掻込装置の前方に、振動刃装置は引抜搬
送装置の下方に、マルチ押え装置は掻込装置の下方に適
宜付設される手段を提供する。分割装置や振動刃装置に
よれば、茎の引抜きが一層確実になるし、マルチ押え装
置によれば、マルチ栽培された豆類の収穫にも適用でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す豆類引
抜収穫機の側面図、図2は正面図であるが、本例におけ
る豆類引抜収穫機(以下、収穫機という)は、左右に車
輪1を取り付けた自走車体(フレーム)2にエンジン3
を載せ、後部に操縦用のハンドル4を設けた歩行型作業
機を構成している。但し、走行装置はクローラによるも
のであってもよいし、機体構造は、作業者が乗る乗用型
であってもよい。
【0013】豆類5は、圃場に畝6を形成して条植えさ
れているが、これを連続的に収穫するには、その茎5a
を掻き込みながら上方に扱き上げる掻込装置7と、掻込
装置7で掻き込んだ茎5aを引き抜いて搬送する引抜搬
送装置8とが備わっていることが必要である。引抜搬送
装置8だけでもよいように思われるが、豆類5の茎5a
は地上に倒伏して横に広がっていることもあるから、こ
れだけでは、引抜きがスムーズに行われないからであ
る。但し、引抜きをより確実に行うには、掻込装置7の
前方に分割装置9が備わっているのが好ましいし、効率
良く連続作業をするには、引抜搬送装置8の後方に引き
抜いた茎5aを一定量溜め置く収集装置10が設けられ
ているのが適する。更に、根5cに付いた土を落とすに
は、土除去装置11を備えた方がよい。
【0014】本例の収穫機は、上記すべての装置を備え
たものであり、以下、各装置を説明する。まず、分割装
置9は、機体2の最前に設けられるフロントウェイトを
兼ねるゲート体12から二つの角体13を前方に突出さ
せたものである。角体13は、バインダーやコンバイン
のデバイダと同じく、収穫する茎5aとそうでない茎5
aとを分け、後続の掻込装置7で掻き込み易くするもの
である。
【0015】掻込装置7は、ゲート体12の後下方に設
けられるものであり、対向側が共に後上方に平面回動す
る一対の突起爪14を接近させて設けたものであり、茎
5aをこの突起爪14でその対向側突き合わせ面に掻き
込むものである。この掻込装置7は、収穫する茎5aだ
けを上方に扱き上げ、後の引抜搬送装置8による挟持を
確実にするものである。
【0016】引抜搬送装置8は、掻込装置7の後下方に
設けられるものであり、対向側が共に後上方に平面回動
する一対の弾性ベルト15を互いに押圧させて接触させ
たもので、掻込装置7で掻き込んだ茎5aを挟持して引
き抜き、その姿勢のままで後上方へ移送するものであ
る。このため、引抜搬送装置8の始端は、掻込装置7と
同じく、畝6(地表)すれすれまで下げている。又、弾
性ベルト15の表面は、軟らかいスポンジ等で構成して
挟持した茎5aに付いている鞘5bを傷付けないように
するのが好ましい。
【0017】収集装置10は、引抜搬送装置8の終端位
置から後方にかけて機体2の一側方(後方から進行方向
に見て左側)に設けられるものであり、収集箱16を有
するものである。この収集箱16は、茎5aの丈にほぼ
等しい長さを有する上部が開口した所要の容積を有する
箱体又は板体で構成されている。ところで、引抜搬送装
置8で搬送されて来た茎5aは、この収集箱16内にう
まく落下する必要があるから、引抜搬送装置8の弾性ベ
ルト15を張り掛ける上方プーリ17のうち、旋回内側
となるプーリ17の下側にこれよりも径の大きなスター
ホイル18を取り付けておくとともに、他側の弾性ベル
ト15側から収集箱16側へ湾曲するガイド棒19を設
け、これらで茎5aを収集箱16に導いている。
【0018】収集箱16に茎5aが溜まると、これを地
上に放出する。この放出は、操縦者或いは補助者が収穫
機を移動させながら又は停止して人力で行ってもよい
が、収集箱16をその水平な取付軸20の回りに下方回
動できるようにしておき、溜まった量が一定になると、
自動又は手動操作で回動させて放出するようにしておけ
ば、連続して作業ができる。尚、この回動構成は、バイ
ンダー等における集束装置の放出構造をそのまま採用で
きるので、ここでの詳説は省略する。このようにして一
定量が収集されて一塊状になって放出された茎5aは、
後で拾い集められることになる。
【0019】土除去装置11は、引抜搬送装置8の下方
に設けられ、搬送中の根5cに付いた土を除去するもの
である。根5cに付いた土は収拾の後に落とさなければ
ならないから、これを収穫中にしてしまうとするもので
ある。本例の土除去装置11は、土崩し装置21と土落
し装置22とで構成される。図3は土除去装置11が設
けられる機体2の中央部の側面図、図4は平面図である
が、このうちの土崩し装置21は、左右に対向して配置
されて回転する縦軸23に取り付けられたドラム24の
外周に互いの軌跡内に入り込む脱穀機の扱胴の扱歯のよ
うな突起歯25を取り付けたものである。尚、この突起
歯25は、茎5aを後方に送る方向に回転させられるの
が通常である。
【0020】これに対して、土落し装置22は、土崩し
装置21の後方に設けられるもので、水平回転するディ
スク26に何個かのピン27を垂下し、ピン27にフリ
ー回転する土叩き板28を取り付けたものと、土叩き板
28の左右どちらかの側方に前後方向に延設されるゴム
板等の根当て板29を配置したものとで構成される(2
8aは土叩き板28の回動範囲を決めるストッパ)。こ
の場合の根当て板29は、土叩き板28の作用範囲内か
わずか離れた位置に設定される。更に、ディスク26
も、茎5aを後方に送る方向に回転させられる。
【0021】図5は土落し装置22の他の例を示す側面
図であるが、本例のものは、ディスク26の中心軸が引
抜搬送装置8の弾性ベルト15の延伸方向と直角になる
位まで傾けたものである。こうすることで、土叩き板2
8の作用長が長くなり、土落し効果を一層高めることが
できる。図6も土落し装置22の他の例を示す側面図で
あるが、本例のものは、ディスク26及び土叩き板28
に代えて土崩し装置21の突起歯25を使用したもので
ある。部材の共用化が図られ、コストの低減に寄与でき
る。
【0022】以上により、搬送中の茎5aの下部や根5
cは、まず、突起歯25に触れ、これで土が崩されると
ともに、そのほとんどは叩き落とされる。次いで、茎5
aや根5cは、土叩き板28に接触し、土叩き板28と
根当て板29の作用を受けて残った土は叩き落とされる
が、このとき、茎5aや根5cは土叩き板28と根当て
板29とで挟まれるようになるから、土落しは完全なも
のとなる。
【0023】ところで、以上の縦軸23やディスク26
は、共に強制回転させられるが、それには、エンジン3
の動力のうちの作業系動力を利用する。この作業系動力
は、引抜搬送装置8の上方プーリ17に伝えられて弾性
ベルト15を駆動するが、下方プーリ30のプーリ軸3
1に伝えられた動力は、引抜搬送装置8の途中に設けら
れた中間伝動軸32にチェン・スプロケット機構33で
伝達され、この中間伝動軸32に伝えられた動力は、自
在継手機構34によって掻込装置7の上方プーリ35に
伝えられてこれを駆動するようになっている。そこで、
チェン・スプロケット機構33に動力連結される駆動軸
36を収容するハウジング37をブラケット46等でフ
レーム2に固定し、このハウジング37の下端を垂直に
降ろしてこの部分に縦軸23を収容し、駆動軸36と縦
軸23とをベベルギア機構38で連結している。
【0024】これに対して土落し装置22のディスク2
6への動力伝達は、ディスク26を突設するハウジング
39を引抜搬送装置8の下方に設けられる取付体40に
取り付け、ハウジング39に収容されてディスク26と
ベベルギア機構(図示省略)で連結される横駆動軸41
を自在継手機構42を介して作業系動力によって駆動す
るようにしている。この場合、取付体40には前後に長
孔43が形成されており、ハウジング39はこの長孔4
3内を上下(前後)に移動できるようになっている。
【0025】従って、ハウジング39にワイヤ44等を
結び、ワイヤ44の他端をハンドル4側に設けたノブ4
5まで延ばしておけば、ノブ45の位置を前後に調整す
ることで、土落し装置22の前後位置の調整ができ、よ
り完全な土落しが可能になる。又、根当て板29の取付
けは、フレーム2からブラケット47を介して固定して
いる。尚、左右の突起歯25の中心は、茎5aの搬送ラ
インLに設定されているが、土叩き板28と根当て板2
9のセットは、このラインLから左右に所定距離オフセ
ットされている。
【0026】この他、前述したゲート体12は、フロン
トウェイトを兼ねるものであるが、引き抜いた茎5aを
くぐらせる必要があるから、その形状は、正面視、逆U
字形をしている。このゲート体12は、機体レイアウト
の関係上、前部が軽くなりすぎて操縦がし難いのを是正
するためのものである。この収穫機の基本形態は、玉葱
収穫機に依ったものであり、それに具備される縦回し引
起し装置に代えてこのゲート体12を取り付けたもので
ある。このようにして機体2の共用化を図り、製作費を
抑制しているものである。
【0027】更に、フレーム2の前部には、ゲージホイ
ル48がフレーム2の一側方に張り出して設けられてい
る。このゲージホイル48は、車輪1のうちの、後述す
る側方進退不能側の車輪1と同じ走路を踏走するように
設けられている。ゲージホイル48は、フレーム2の高
さを調整して特に掻込装置7や引起搬送装置8の作用高
さを決めるものであるから、その高さは調整できるもの
でなければならない。本例のゲージホイル48の高さ調
整は、その支持筒49にネジ機構を有する(図示省略)
取付軸50が組み込まれており、取付軸50の上端に設
けられたハンドル51を操作して行う。このハンドル5
1は、茎5aが引抜搬送装置8から収集装置10へ移さ
れるのを阻害しないように設けられている。
【0028】エンジン3には、ミッションケース52が
付設されており、エンジン3の駆動力をこのミッション
ケース52内で減速又は変速して車輪1と前述した各装
置に伝動する。この動力分配について概説しておくと、
動力の伝動はいずれも、駆動軸やギア(ベベルギア)或
いはチェーンやスプロケット又はベルトやプーリによっ
て行なわれるものであり、このうち、走行系は、ミッシ
ョンケース52→ファイナルケース53→車軸54へと
伝えられる。これに対して作業系は、ミッションケース
52→サブミッションケース55へ伝えられ、一部は、
前述したように、引抜搬送装置8→掻込装置7→土崩し
装置21、その他は、土落し装置22へと伝えられる。
尚、土落し装置22の駆動は、別個に設けた減速機モー
タ等であってもよく、これによると、動力伝達系が簡素
になる。
【0029】次に、以上の収穫機によって豆類を収穫す
る場合について説明すると、収穫しようとする茎5aを
分割装置9で分けるとともに、掻込装置7で扱き上げ、
引抜搬送装置8で挟持して引き抜き、その姿勢を保って
(勿論、鞘5bを付けた状態で)後上方へ搬送する。こ
の間、土崩し装置21や土落し装置22でその根5cに
付いた土が払い落とされる。
【0030】引抜搬送装置8の終端まで搬送された茎5
aは、スターホイル18やガイド棒19でガイドされて
機体2の左側方に向きを変えられ、その下方に設けられ
た収集装置10の収集箱16に落下する。茎5aが収集
箱16に一定量溜まると、収集箱16は、自動又は手動
装置によって下方回動して一塊の状態て地上に放出され
る。地上に放出された茎5aは、後で収拾されるが、こ
れを出荷するときには、茎5aの不要部分や葉を取り除
いて一定量を束にしたり、鞘5bだけを扱き落して集め
たりされる。尚、収集箱16からの放出に代えて作業者
又は補助者が適宜に取り出したり、伴走する運搬車に積
み替えたりすることもある。
【0031】ところで、地域或いは豆類の種類によって
は畝6の幅も異なることがあるから、車輪1の一方(本
例では、進行方向から見て左側)を側方進退可能にして
これに対処している。具体的には、こちら側の駆動筒5
6に組み込まれる駆動構造をスプライン等による伸縮可
能構造にしておくとともに、フレーム2とファイナルケ
ース53との間に伸縮シリンダ等による伸縮機構57を
設け、伸縮機構57を作動させて車輪1を出し入れして
いる。勿論、この操作もハンドル4に設けられた図外の
適宜な操作具による遠隔操作式に構成されている。
【0032】図7はこの収穫機の他の例を示す側面図で
あるが、以上の基本形態の他に、引抜搬送装置8による
茎5aの引抜きに際し、その根5bの下方あたりの土を
振動させて引抜きを容易にする振動刃装置58が設けら
れることがある。この振動装置58は、正面視、L形を
した一本又は二本の振動刃59をその先端が根5bの下
方に至るまで土中に突入させたものである。即ち、振動
刃59をフレーム2等に設けられた支持軸60の回りに
前後揺動可能に取り付け、これを連結棒61を介してク
ランク体62に繋いだものである。これにより、走行
時、クランク体62を駆動すれば、振動刃59は振動し
て茎5aや根5cの周囲の土を緩め、引抜きを容易にす
る。
【0033】又、畝6の両側面等に押接する棒状のマル
チ押え63をゲート体12等から後方に延設することも
ある。豆類はマルチ栽培されることもあるから、マルチ
の上をこのマルチ押え63で押えてマルチが掻込装置7
や引抜搬送装置8にからみつくのを防止できる。加え
て、マルチをこのように畝6上に残しておけば、後のマ
ルチ剥がしも容易になる。更に、このマルチ押え63
は、振動刃59を使用するときにも有効である。この
他、引抜搬送装置8の上方プーリ17のうち、茎5aが
旋回する内側の上方に相当の長さと径を有するドラム6
4を設けることもある。茎5aは、引抜搬送装置8の上
方にある程度延びているから、その部分をドラム64に
当てて茎5a全体をスムーズに旋回させるためであり、
スターホイル18やガイド棒19の働きを補完するもの
である。
【0034】
【発明の効果】以上、本発明に係る豆類収穫によれば、
枝豆等の豆類をその茎や根等を地中に残さないで茎ごと
引き抜いて収穫できる。この場合において、本発明に係
る収穫機によれば、引抜搬送装置で茎を立ち姿勢に保っ
たままで引き抜いて搬送するものであるから、引抜きが
確実であるとともに、構造も簡略化されて低廉な価格で
製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す豆類引抜収穫機の側面図で
ある。
【図2】本発明の一例を示す豆類引抜収穫機の正面図で
ある。
【図3】本発明の一例を示す土除去装置の側面図であ
る。
【図4】本発明の一例を示す土除去装置の平面図であ
る。
【図5】本発明の他の一例を示す土落し装置の側面図で
ある。
【図6】本発明の他の一例を示す土落し装置の背面図で
ある。
【図7】本発明の他の一例を示す豆類引抜収穫機の側面
図である。
【符号の説明】
2 フレーム(機体) 5 豆類 5a 豆類の茎 5b 豆類の鞘 5c 根 6 畝 7 掻込装置 8 引抜搬送装置 9 分割装置 10 収集装置 11 土除去装置 14 突起爪 15 弾性ベルト 16 収集箱 21 土崩し装置 22 土落し装置 23 縦軸 24 ドラム 25 突起歯 26 ディスク 28 土叩き板 29 根当て板 58 振動刃装置 63 マルチ押え
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 重徳 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 (72)発明者 中山 実 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 (72)発明者 遠部 博史 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業 株式会社内 Fターム(参考) 2B075 FA01 FA02 FA04 2B081 AA20 BB16 CC11 EE07 EE16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畝に条植えされた豆類の茎を機体の進行
    に伴って上方に扱き上げる掻込装置と、掻込装置で扱き
    上げられた茎を挟持して引き抜き、その姿勢のまま後上
    方へ搬送する引抜搬送装置とで少なくとも構成されてい
    ることを特徴とする豆類引抜収穫機。
  2. 【請求項2】 掻込装置が対向した突起爪を後傾斜面内
    で上方回動させる構成であり、引抜搬送装置が対向した
    弾性ベルトを後傾斜面内で上方回動させる構成である請
    求項1に記載の豆類引抜収穫機。
  3. 【請求項3】 弾性ベルトの表面がスポンジで構成され
    る請求項2に記載の豆類引抜収穫機。
  4. 【請求項4】 引抜搬送装置の下方に、引抜搬送装置で
    搬送された茎を一定量溜め置く収集装置が付設される請
    求項1又は2に記載の豆類引抜収穫機。
  5. 【請求項5】 収集装置が茎を横倒しに受け止める収集
    箱を有する構成である請求項4に記載の豆類引抜収穫
    機。
  6. 【請求項6】 収集箱が、茎が一定量溜まると自動又は
    手動操作で下方回動して溜まった茎を一塊にして圃場に
    放出するものである請求項5に記載の豆類引抜収穫機。
  7. 【請求項7】 引抜搬送装置の下方に、引抜搬送装置で
    搬送中の茎の下部や根に付いた土を取り除く土除去装置
    が付設される請求項1〜6いずれかに記載の豆類引抜収
    穫機。
  8. 【請求項8】 土除去装置が根に付いた土を崩す土崩し
    装置と、土を払い落とす土落し装置とで構成される請求
    項7に記載の豆類引抜収穫機。
  9. 【請求項9】 土崩し装置が縦軸の回りに回転する対向
    配置された一対のドラムの外周に互いの軌跡内に入り込
    む突起歯が突設された構成であり、土落し装置が水平回
    転するディスクに回動自在に取り付けられた土叩き板
    と、土叩き板の側方に前後方向に延設される根当て板と
    で構成される請求項8に記載の豆類引抜収穫機。
  10. 【請求項10】 引き抜く茎とそうでない茎を分ける分
    割装置、引き抜く茎の下方の土を緩める振動刃装置、畝
    を覆っているマルチを押えるマルチ押え装置のすべて又
    はいずれかが、分割装置は掻込装置の前方に、振動刃装
    置は引抜搬送装置の下方に、マルチ押え装置は掻込装置
    の下方に適宜付設される請求項1〜9いずれかに記載の
    豆類引抜収穫機。
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