JP4116403B2 - 根菜作物収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ニンニクや玉葱といった球形に近い根菜部を有する根菜作物を収穫することのできる根菜作物収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
条植された根菜作物の葉茎部を挟持搬送して根菜部を機体の走行中に地中から引き抜き上方へ搬送する挟持搬送装置と、挟持搬送装置に搬送された根菜部の高さを揃えながら後方へ搬送する高さ揃え搬送装置と、この高さ揃え搬送装置に搬送された葉茎部を上側及び下側の水平搬送部で挟持して略水平特定方向へ搬送するものとした葉茎部排出装置と、この葉茎部排出装置で搬送される葉茎部をこの葉茎部排出装置の下側で切断するものとした葉茎部切断装置とを備えた根菜作物収穫機は存在している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この根菜作物収穫機は、機体の走行中に、条植された根菜作物を地中から引き抜いて特定高さ位置まで搬送し、続いて略水平後方へ搬送し、この搬送中に葉茎部を根菜作物から切り離し、この後、根菜部を機体上に収集し、葉茎部を地上に排出するように作動する。
【0004】
【特許文献1】
特開平2001−061321号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の根菜作物収穫機においては、前記葉茎部切断装置が根菜作物の葉茎部の長さ途中の一個所を切り離すのであり、この際の切離し位置は多くの場合その葉茎部の下寄り個所である。
従って、ニンニクのような根菜作物では前記葉茎部切断装置で切り離された切断葉茎部の長さが50cm以上に達することも珍しくないのであり、このように長い切断葉茎部は耕耘刃で鋤込もうとしても地中に埋没し難く、しかも耕耘刃に絡みつき易くて鋤込み作業を困難となすのである。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するもので、即ち、地中から引き抜いた根菜作物の葉茎部を鋤込み易い長さ(例えば凡そ15cm〜25cm程度)に切断する処理を効率的に行わせることのできる根菜作物収穫機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明に係る根菜作物収穫機は、請求項1に記載したように、条植された根菜作物の葉茎部を挟持搬送して根菜部を機体の走行中に地中から引き抜き上方へ搬送する挟持搬送装置と、挟持搬送装置に搬送された根菜部の高さを揃えながら後方へ搬送する高さ揃え搬送装置と、この高さ揃え搬送装置に搬送された葉茎部を上側及び下側の水平搬送部で挟持して略水平特定方向へ搬送するものとした葉茎部排出装置と、この葉茎部排出装置で搬送される葉茎部をこの葉茎部排出装置の下側で切断するものとした葉茎部切断装置とを備えた根菜作物収穫機において、葉茎部排出装置で搬送される葉茎部を上側及び下側の水平搬送部の間で切断するものとした付加切断装置を設けた構成としている。
【0008】
この発明では、前記葉茎部切断装置により根菜部から切り離された葉茎部は上側及び下側の水平搬送部で搬送されるのであり、この搬送過程で、付加切断装置がその葉茎部の長さ途中を切り離すものとなる。
そして、前記上側及び下側の水平搬送部で挟持搬送される葉茎部は付加切断装置により的確に切り離されるものとなる。
【0009】
また請求項2に記載した発明は、葉茎部排出装置で根菜作物を搬送する上側の水平搬送部より上側の葉茎部を複数個所に挟み込んで切断する多段状付加葉茎部切断装置を、付加切断装置を構成する回転中心軸の上端のそれぞれから自在継手を介して回転駆動軸を前後向きの平行状に、かつ、前方傾斜角度の変更可能に延出させると共に、回転駆動軸の軸方向へ適当に離れた複数個所のそれぞれに一対の円板刃をその一部が重合し、かつ、各回転駆動軸の長手方向上の位置変更調整可能に設けたこと。
【0010
この発明では、複数の切断処理部が、前記葉茎部排出装置により搬送される葉茎部の前記葉茎部排出装置よりも上方側を、左右一対の回転駆動軸の軸方向へ適当に離れた複数個所で切り離すものとなる。この切離しは左右一対の回転駆動軸が前方傾斜されているため、先に上側の切断処理部により行われて漸次に下側の切断処理部により行われるようになり、このことが前記葉茎部排出装置により搬送される葉茎部を各切断処理部に的確に切り離させるほか切り離した後の葉茎部を切断刃に絡み付き難くなす。
また左右一対の回転駆動軸の前方傾斜角度を変更することにより、各切断処理部による葉茎部の切断個所の間隔が長短に変更されるようになり、また各切断処理部は2枚の円板刃からなっているために、葉茎部は的確に切り離されるものとなる。
また円板刃により切り離される葉茎部の長さ方向の位置が任意に変更されるようになる。
【0011
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る根菜作物収穫機の側面図、図2は前記根菜作物収穫機の平面図、図3は前記根菜作物収穫機の正面図であるが、この根菜作物収穫機(以下、収穫機という)は、クローラ形の走行装置1を有して自走機能を有する自走車体(機体)2で構成されている。
ニンニク等の根菜作物3は、畝4に条植されることは前述したが、この収穫機は、まず、根菜作物3の葉茎部3aを掴んで根菜部3bごと引き抜き、次いで、これを後上方に搬送して葉茎部3aを切断し、根菜部3bのみを収穫するものであり、これを機体2が畝4に沿う方向に走行しながら行なう。
【0012
さらに詳細には、垂直面内の後上がり傾斜状に配列されたタイン5を後方回動させる分葉装置6によって、いまから収穫される葉茎部3aとそうでない葉茎部3aを分け、後上がり傾斜の水平面内で相互の軌跡内に入り込んで共に後方回動するタイン7からなる掻込装置8でいまから収穫する葉茎部3aのみを後方に掻き込む。
掻込装置8で掻き込まれた葉茎部3aは、その後方に設けられている後上がり傾斜の水平面内で対向面によって葉茎部3aを挟持しながら共に後方回動する一対のベルト9からなる挟持搬送装置10で挟持搬送され、この搬送中に根菜部3bが地中から引き抜かれる。
このとき、挟持搬送装置10の始端下部には、正面視L字形の振動刃11が土中に差し込まれて根菜部3bの周りの土を緩める振動装置12が設けられており、これによってその引抜きが容易になる。
【0013
引き抜かれた根菜部3bは、葉茎部3aと共に挟持搬送装置10で後上方へと搬送されて行くが、このときの根菜作物3は、挟持搬送装置10によってほぼ垂直の正立姿勢に吊持された状態となる。
尚、葉茎部3aの挟持位置は、挟持搬送装置10の始端高さにより決定されることになり、この高さは適宜変更できる必要がある。
そこで、この挟持搬送装置10と、後述する高さ揃え搬送装置13、葉茎部排出装置14及び葉茎部保持搬送装置15等とを一体状のセット16に構成しておき、このセット16を機体2に設けられた支点軸17回りの上下に回動させてそれを調整するようにしている。
上記した構成において、挟持搬送装置10、高さ揃え搬送装置13、葉茎部排出装置14及び葉茎部保持搬送装置15が根菜作物搬送手段Aをなすものである。
【0014
図4は前記セット15の一部を示す側面図、図5は前記セット15の一部を示す平面図、図6は図4のx1−x1部を示す図、図7は前記セット15の一部を示す後面図であるが、本例のセット16は、前記挟持搬送装置10、高さ揃え搬送装置13、葉茎部排出装置14、葉茎部保持搬送装置15、葉茎部切断装置18、付加葉茎部切断装置19及び多段状付加葉茎部切断装置20からなる。
このうち、高さ揃え搬送装置13は、挟持搬送装置10のフレーム10Aに対して取付材21によって挟持搬送装置10の後部下方に吊支されるものであり、水平面内で対向面によって葉茎部3aを挟持しながら共に後方回動する一対の水平方向に張設される無端状のベルト13aで構成されている。
【0015
葉茎部排出装置14は下側の水平搬送部22と上側の水平搬送部23からなるものであり、下側の水平搬送部22は、その後部を機体2から延出する支えアーム24で、そして前部を同じくフレーム10Aに取り付けられるステ−25で支持されており、高さ揃え搬送装置13の上方、かつ、挟持搬送装置10の下方に位置され、その始端部が高さ揃え搬送装置13の終端部と一部重合して設けられており、水平面内で対向面によって葉茎部3aを挟持しながら共に後方回動する一対の水平方向に張設される無端状のベルト22aを具備したものである。
【0016
そして、上側の水平搬送部23は、支えアーム24によって下側の水平搬送部22の上方に設けられるもので、水平面内で後方回動する無端状の突起付きチェン23aと、この突起付チェン23aに弾性押圧される前後方向へ長い押板26とを備えており、突起付きチェン23aと押板26とで葉茎部3aを挟扼して後方搬送するものである。
【0017
葉茎部保持搬送装置15は、その後部を機体2から延出する支えアーム24で、前部を同じくフレーム10Aに取り付けられるステ−25と同体状の図示しない支持部材で支持され、高さ揃え搬送装置13の上方、かつ、下側の水平搬送部22の下側近傍、かつ、葉茎部切断装置18の上側近傍に位置され、その始端部が高さ揃え搬送装置13の終端部と一部重合して設けられるもので、水平面内で対向面によって葉茎部3aを挟持しながら共に後方回動する一対の水平方向に張設される無端状のベルト15aを備えている。
【0018
葉茎部切断装置18は、その下面部を支えアーム24で支持され、高さ揃え搬送装置13の後方、且つ、下側の水平搬送部22の下側近傍に位置されるもので、縦向き回転中心軸27a、27b回りへ該軸27a、27bと同体状に回動し一部重合された左右一対の円板刃28、28を装置フレーム18aに対する高さ変更調整可能に設け、各円板刃28をその重合部が後方へ向かう方向へ回転させるものとなし、一対の円板刃28、28がその重合部で葉茎部3aを挟み込んで切断するものである。
【0019
付加葉茎部切断装置19は、支えアーム24に支持されると共に、下側の水平搬送部22の上側で上側の水平搬送部23の下側に、且つこれら上下側の水平搬送部22、23の後端部に位置されるものであり、縦向き回転中心軸29、29回りへ該軸29、29と同体状に回動する左右一対の円板刃30、30を一部重合させると共に支えアーム24に対する高さ変更調整可能に設け、各円板刃30、30をその重合部が後方へ向かうように回転させるものとなし、一対の円板刃30、30がその重合部で葉茎部3aを挟み込んで切断するものである。
【0020
この際、各縦向き回転中心軸29a、29bは支えアーム24に回転自在に支持されており、左側の縦向き回転中心軸29には、下側から順に、葉茎部保持搬送装置15のベルト15aを掛けまわされて該ベルト15aを回転駆動するプーリ31、下側の水平搬送部22のベルト22aを掛けまわされて該ベルト22aを回転駆動するプーリ32、左側の円板刃30、及び、上側の水平搬送部23の突起付チェン23aを掛け回されて該突起付チェン23aを回転駆動するスプロケット33を固定され、また右側の縦向き回転中心軸29bには、下側から順に、葉茎部保持搬送装置15のベルト15aを掛けまわされて該ベルト15aを回転駆動するプーリ31、下側の水平搬送部22のベルト22aを掛けまわされて該ベルト22aを回転駆動するプーリ32、及び、右側の円板刃30を同心状に固定されている。
【0021
多段状付加葉茎部切断装置20は、上側の水平搬送部23の上側に位置され、左右一対の縦向き回転中心軸29a、29bの上端のそれぞれから自在継手34、34を介して回転駆動軸35a、35bを前後向きの平行状に且つ前方傾斜角度θの変更可能に延出させると共に、これら回転駆動軸35a、35bの軸方向へ適当に離れた複数個所のそれぞれに切断処理部を形成するために前記複数個所のそれぞれに前記回転駆動軸35a、35bで駆動される一対の円板刃36、36をその一部が重合するように且つ各回転駆動軸35a、35bの長手方向上の位置変更調整可能に固設し、また左右一対の回転駆動軸35a、35bの上端部を回転自在に且つ自在継手34、34回りの上下位置変更調整可能に支持する図示しない支持部材を設けており、左右一対の縦向き回転中心軸29a、29bが回転することにより左右一対の回転駆動軸35a、35bが回転して、各円板刃36、36をその重合部が後方へ向かうように回転させるものとなし、一対の円板刃36、36がその重合部で葉茎部3aを挟み込んで切断するものである。
【0022
これらの各装置はそれぞれ強制的に駆動されるが、その駆動機構は、次のようになっている。
先ず、前記した支点軸17に伝動プーり37を取り付け、エンジン38からこれに伝動された動力を突起付チェン又はベルト機構39によって葉茎部切断装置18の入カプーリ40に伝えている。
入カプーリ40に伝えられた動力は、ベベルギア機構27を介して各々の円板刃23を駆動するようになっている。
葉茎部切断装置18の入カプーリ40に伝えられた動力は、該プーリ40と同心のプーリ40aからさらに突起付チェン又はベルト機構41によって葉茎部排出装置14の左右各側の入カプーリ42、42に伝えられ、各々の入カプーリ42に伝えられた動力は、図7に示すベベルギア機構43、縦向き回転中心軸29a、29b及びプーリ31を介して下側の水平搬送部22の各側のベルト22a及び左右一対の円板刃30、30を駆動するようになっている。
そして左側の入カプーリ42に伝えられた動力は、左側の縦向き回転中心軸29aを介して上側の水平搬送部23の突起付きチェン23aをも駆動するようになっており、さらに左右一対の縦向き回転中心軸29a、29bに伝達された動力は左右一対の回転駆動軸35a、35bに伝えられて多段状葉茎部切断装置20の各対の円板刃36、36を駆動する。
そして入カプーリ42と挟持搬送装置10の入カプーリ43とは突起付チェン又はベルト機構41によって連結されており、これによって挟持搬送装置10のベルト9、9を駆動するようになっている。
【0023
一方、高さ揃え搬送装置13への動力伝達は、これの終端プーリ44と葉茎部排出装置14の始端プーリ45とを縦向き連結軸46を介して結合することにより行われるようになっている。
この際の縦向き連結軸46は、取付材21と同体状に固定された図示しない軸受部材を介して回転自在に支持され、スプライン嵌合等を用いてその長さを調整できるものとなし、フレーム10Aに対する取付材21の取付位置を変える等して高さ揃え搬送装置13の全体を上下して葉茎部切断装置18との間隔を変更し、切断する葉茎部3aの長さを調整できるようにしておくのが好ましい。
【0024
上記した構造において、挟持搬送装置10で葉茎部3aを挟持された根菜作物3が高さ揃え搬送装置13に到達すると、高さ揃え搬送装置13にも挟持されて後方へ搬送される。
このとき、高さ揃え搬送装置13の後方に行くほど、挟持搬送装置10との上下間隔が開くものとなるから、このままでは、葉茎部3aが千切れてしまう(但し、水平搬送速度成分は同じに設定してある)。このため、高さ揃え搬送装置13のベルト13a、13aの挟持力を挟持搬送装置10のベルト9、9のそれよりも弱くしておき、葉茎部3aが一対のベルト13a、13a間を上方に滑り移動できるようにしている。
しかし、根菜部3bはベルト13a、13a間を通過できないようにしてあり、従って、ベルト13a、13aの搬送終端では、根菜部3bの肩(土部)がベルト13a、13aの下端に擦り付けられまで上昇する。これにより、根菜作物3が高さ揃え搬送装置13から後方へ外れるときには、根菜部3bの肩の高さが揃うようになる。
【0025
葉茎部3aが高さ揃え搬送装置13の終端付近にかかると、今度は、葉茎部排出装置14の下側の水平搬送部22でも挟持されて後方搬送される。
このとき、高さ揃え搬送装置13の終端部と下側の水平搬送部22の始端部とは一部重合されているから、葉茎部3aが高さ揃え搬送装置13から外れない間に下側の水平搬送部22がそれを挟持することになり、受け継ぎが確実なものとなる。
このときの葉茎部3aは、挟持搬送装置10、高さ揃え搬送装置13及び下側の水平搬送部22の三者で挟持される状態となるが、下側の水平搬送部22のベルト22a、22aの挟持力をこれら三者のうちで最大にしてあるため、挟持搬送装置10で挟持された葉茎部3aは、そのベルト9、9間で滑り移動して下降し、根菜部3bの高さは、下側の水平搬送部22で挟持された高さを保たれる。
この間、葉茎部3aは挟持搬送装置10のベルト9、9から解放され、続いて根菜部近傍個所を葉茎部保持搬送装置15に挟持されるようになり、さらに上側の水平搬送部23の突起付きチェン23aにも挟持されるようになる。
【0026
葉茎部3aが下側の水平搬送部22と上側の水平搬送部23とで搬送され始めると(根菜部3bも一緒に付いて来る)、高さ揃え搬送装置13から外れ、以後、葉茎部保持搬送装置15より下方はフリーな状態となって葉茎部切断装置18に到達し、左右一対の円板刃28、28はその重合部で葉茎部3aを切断し根菜部3b側をその上側の葉茎部3aから切り離す。
このときの円板刃28、28は、葉茎部3aを共に後方へ押し出す方向に回転しており、これによって切断性能が高まる。
この際、根菜部3bが高さ揃え搬送装置13から外れると、以後、その高さは変わらないのであるから、葉茎部3aの切断高さ(長さ)は、高さ揃え搬送装置13のベルト13a、13aの下端から切断装置18の円板刃28、28までの高さ(長さ)ということになる。
この場合、高さ揃え搬送装置13と葉茎部保持搬送装置15は、斜設される挟持搬送装置10の下方に共に水平状に設置されるのであるから、高さ揃え搬送装置13と葉茎部保持搬送装置15との間に十分な間隔がとれ、葉茎部3aの切断長さも十分にとれることになる。ニンニク等では、根菜部3b側に茎葉部3を長く残して収穫することがあり、それに対処できるようにしたものである。
【0027
葉茎部切断装置18で切断された葉茎部3aは、上側の水平搬送部23と下側の水平搬送部22によって機体2の後方へ挟持搬送される。
この搬送過程で、先ず多段状葉茎部切断装置20の最上位置の切断処理部の左右一対の円板刃36、36が葉茎部3aの第一高さ位置p1を切断して第一高さ位置p1よりも上側部位をこれの下側部位から切り離し、次はこの下側部位が少し後方へ搬送されたときに第二高さ位置p2の切断処理部の左右一対の円板刃36、36がその下側部位の第二高さ位置p2を切断して第二高さ位置p2よりも上側部位をこれの下側部位から切り離し、さらにこの下側部位が少し後方へ搬送されたときに第三高さ位置p3の切断処理部の左右一対の円板刃36、36がその下側部位の第三高さ位置p3を切断して第三高さ位置p3よりも上側部位をこれの下側部位から切り離す。
この際、第一、第二及び第三高さ位置p1、p2、p3の各切断処理部の左右一対の回転刃36、36は葉茎部3aを共に後方へ押し出す方向に回転しており、従ってその重合部で葉茎部3aを掻き込んで確実に切断する。
【0028
そして、この時点で葉茎部排出装置14に挟持されている葉茎部3aはさらに少し後方へ搬送されて、付加葉茎部切断装置19の左右一対の円板刃30、30に到達するのであり、これら一対の円板刃30、30は葉茎部3aを共に後方へ押し出す方向に回転しており、その重合部でここに達した葉茎部3aを掻き込んで確実に切断し二分する。
【0029
このようにして多段状葉茎部切断装置20及び付加葉茎部切断装置19により切断された後の葉茎部3a部分のそれぞれは何れも凡そ15cm〜25cm程度の長さとなされて地上に落下する。このように落下した葉茎部3a部分は収穫作業の終了した後、耕耘爪により鋤込まれるのであり、この際、比較的短く切断された葉茎部3aは効率よく地中に埋没されるものとなる。
【0030
一方、葉茎部3aを切断された根菜部3bは下方に落下するが、このとき、その下方に機体2の右側方向に移動するスラットコンベア47からなる集荷装置48が設けられており、落下した根菜部3bは、この集荷装置48で受け止められて機体2の後部右側に送られる。
機体2の後部右側個所は、選別ゾーン49に設定されており、この収穫機に付いて移動する作業者がこの選別ゾーン49で良品と不良品とを分け、良品は選別ゾーン49より前方へ、不良品は後方へ送ってそれぞれ所定の集荷作業をする
【0031
上記のような作動において、葉茎部切断装置18又は付加葉茎部切断装置19の切断位置を変更するには装置フレーム18aに対する円板刃28、28の高さを変更するか、縦向き回転中心軸29a、29bに対する円板刃30、30の高さを変更する。
また多段状葉茎部切断装置20の切断位置を変更するには回転駆動軸35a、35bの長手方向上の円板刃36位置を変更するか、回転駆動軸35a、35bの前向き傾斜角度θを大小に変更させるのであり、この際、後者の手法によれば簡易な操作で変更することができる。
【0032
次に上記実施例の変形例について説明する。
図8は変形例に係る根菜収穫機を示す側面図、図9は変形例に係る根菜収穫機の一部を示す側面図、図10は変形例に係る根菜収穫機の一部を示す平面図であるが、葉茎部切断装置18の後側に連続して付加葉茎部切断装置19が形成されているのであり、この付加葉茎部切断装置19は先の実施態様のものに代えて次のようになされているのであって、即ち、装置フレーム18aを後方へ延長した部分から左右一対の縦向き回転中心軸50a、50bを起立させ、これら縦向き回転中心軸50a、50bの上端を上側の水平搬送部23よりも高くなしてあり、各縦向き回転中心軸50a、50b回りへ回動する左右一対の円板刃30、30を一部重合させ且つ下側の水平搬送部22と上側の水平搬送部23の間に位置させて装置フレーム18aに対する高さを変更調整可能となし、また各円板刃30、30をその重合部が後方へ向かうように回転させるものとなしてあり、一対の円板刃30、30がその重合部で葉茎部3aを挟み込んで切断するものである。
【0033
多段状付加葉茎部切断装置20は先の実施態様のものに代えて次のようになされているのであって、即ち、左右一対の縦向き回転中心軸50a、50bの上端のそれぞれから自在継手34、34を介して回転駆動軸35a、35bを前後向きの平行状に且つ前方傾斜角度θの変更可能に延出させると共に、これら回転駆動軸35a、35bの該軸方向へ適当に離れた複数個所のそれぞれに切断処理部を形成するため前記複数個所のそれぞれに前記回転駆動軸35a、35bで駆動される一対の円板刃36、36をその一部が重合するように且つ各回転駆動軸35a、35bの長手方向上の位置変更調整可能に固設し、また左右一対の回転駆動軸35a、35bの上端部を回転自在に且つ自在継手回りの傾斜角度変更調整可能に支持する図示しない支持部材を設けており、左右一対の縦向き回転中心軸50a、50bが回転することにより左右一対の回転駆動軸35a、35bが回転して、各円板刃36をその重合部が後方へ向かうように回転させるものとなし、各切断処理部の一対の円板刃36、36がその重合部で葉茎部3aを挟み込んで切断するものである。その他の構造は先の実施態様と実質的な相違はない。
【0034
このような構造において、葉茎部切断装置18で切断された葉茎部3aは、付加葉茎部切断装置19の左右一対の円板刃30、30、及び、多段状葉茎部切断装置20の各切断処理部の左右一対の円板刃36、36が先の実施態様における場合と較べ前方へ寄せられた距離だけ早い時点でそれら円板刃36、36により切断されるものとなる。
また先の実施態様では付加葉茎部切断装置19の円板刃30、30、及び、多段状葉茎部切断装置20の円板刃36、36の回転速度は葉茎部排出装置14のベルト22aや突起付チェン23aを作動させるプーリ32やスプロケット33の回転速度と一致したものとなるが、この変形例のそれらの回転速度は装置フレーム18a内の伝動ギヤの回転比などに関連して決定されるためプーリ32やスプロケット33の回転速度とは無関係に増大されるのであり、これにより付加葉茎部切断装置19及び多段状葉茎部切断装置20の切断性能が向上するのである。
【0035
【発明の効果】
以上に記載した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載のものによれば、挟持搬送装置により地中から引き抜かれたニンニク等の根菜作物の葉茎部を葉茎部切断装置及び付加葉茎部切断装置により複数に切断させることができ、これにより切断処理後に地上に落下される葉茎部の長さを短くしてその葉茎部の耕耘爪による鋤込みを容易且つ効率的となすことができる。
特に付加葉茎部切断装置が上側の水平搬送部と下側の水平搬送部とに挟持搬送されている状態の葉茎部を切断するようになるため、この葉茎部の切断処理を確実に行わせることができる。
【0036
請求項2記載のものによれば、収穫された根菜作物の葉茎部を左右一対の円板刃からなる切断処理部の複数により比較的短く切断させることができ、葉茎部の切断が上側の一対の円板刃からなる切断処理部から順次に下側の一対の円板刃からなる切断処理部に移行するように行われるため、葉茎部排出装置が挟持した葉茎部の上側部位を各切断処理部に的確に切断させることができる。
また、各円板刃が前方傾斜されているため、円板刃で切り離された後の葉茎部が上下の切断刃間などに強く接して絡み付く現象を回避させることができる。
さらに、左右一対の回転駆動軸の前方傾斜角度を変更することにより、一対の円板刃からなる切断処理部の複数による葉茎部の切断個所の上下方向の間隔を簡便に長短に変更させることができ、また、一対の円板刃からなる切断処理部のそれぞれに葉茎部を的確に切断させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る根菜作物収穫機の側面図である。
【図2】前記根菜作物収穫機の平面図である。
【図3】前記根菜作物収穫機の正面図である。
【図4】前記根菜作物収穫機の一部を示す側面図である。
【図5】前記根菜作物収穫機の一部を示す平面図である。
【図6】図4のx1−x1部を示す図である。
【図7】前記根菜作物収穫機の一部を示す後面図である。
【図8】変形例に係る根菜収穫機を示す側面図である。
【図9】変形例に係る根菜収穫機の一部を示す側面図である。
【図10】変形例に係る根菜収穫機の一部を示す平面図である。
【符号の説明】
2 機体
3 根菜作物
3a 葉茎部
10 挟持搬送装置
13 高さ揃え搬送装置
14 葉茎部排出装置
18 葉茎部切断装置
19 付加切断装置
22 下側の水平搬送部
22a ベルト(搬送帯部材)
23 上側の水平搬送部
23a 突起付チェン(搬送帯部材)
30 円板刃
32 後側駆動プーリ(後側駆動案内車)
35a 回転駆動軸
35b 回転駆動軸
36 円板刃
A 根菜作物搬送手段
θ 前方傾斜角度

Claims (2)

  1. 条植された根菜作物の葉茎部を挟持搬送して根菜部を機体の走行中に地中から引き抜き上方へ搬送する挟持搬送装置と、挟持搬送装置に搬送された根菜部の高さを揃えながら後方へ搬送する高さ揃え搬送装置と、この高さ揃え搬送装置に搬送された葉茎部を上側及び下側の水平搬送部で挟持して略水平特定方向へ搬送するものとした葉茎部排出装置と、この葉茎部排出装置で搬送される葉茎部をこの葉茎部排出装置の下側で切断するものとした葉茎部切断装置とを備えた根菜作物収穫機において、前記葉茎部排出装置で搬送される葉茎部を上側及び下側の水平搬送部の間で切断するものとした付加切断装置を設けたことを特徴とする根菜作物収穫機。
  2. 前記葉茎部排出装置で根菜作物を搬送する前記上側の水平搬送部より上側の葉茎部を複数個所に挟み込んで切断する多段状付加葉茎部切断装置を、前記付加切断装置を構成する回転中心軸の上端のそれぞれから自在継手を介して回転駆動軸を前後向きの平行状に、かつ、前方傾斜角度の変更可能に延出させると共に、前記回転駆動軸の軸方向へ適当に離れた複数個所のそれぞれに一対の円板刃をその一部が重合し、かつ、前記各回転駆動軸の長手方向上の位置変更調整可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜作物収穫機。
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