JP2002142536A - 作物引抜収穫機 - Google Patents
作物引抜収穫機Info
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Landscapes
- Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
Abstract
作業機において、挟持搬送装置の引抜機能を十分に発揮
させるには、掻込装置により茎や枝葉を確実に起立させ
ることが不可欠である。また、機体から左右に進退させ
て車輪幅を変更可能な走行輪を備える引抜作業機におい
ては、挟持搬送装置により搬送した幹葉部を溜め置いて
一定量になると放出する収集装置や、引抜作業機の作業
部の高さを調整するゲージ輪の配置構成が不適切な場合
は、前者では幹葉部が未収穫の作物上に放出され、後者
では作業部の高さが変動する、といった問題があった。 【解決手段】 分草装置11の後方辺りの機体前部に逆
U字状の連結部材42を設け、また、収集装置17やゲ
ージ輪10を、走行輪1のうちで固定した走行輪1側に
配置した。
Description
用される作物引抜収穫機、特に、各装置の補強構成や配
置構成に関するものである。
といった豆類を収穫する際、機械を幹葉部に作用させて
その莢をもぎ取る(脱莢)か、或いは機械によって地上
から上の幹葉部を刈り取って脱莢はその後に行うかの方
法をとっていた。しかし、いずれの場合も、残った幹葉
部や茎根をそのままにしてはおけないことから、これを
除去する作業が必要であった。そこで、畝上の植生作物
の幹葉部を掻込装置で掻き込んだ後、挟持搬送装置によ
り、掻き込んだ幹葉部を挟持した状態で茎根ごと引き抜
いて後方に搬送する引抜作業機が考えられている。
において、挟持搬送装置の引抜機能を十分に発揮させる
には、前記掻込装置により、茎や枝葉を確実に起立させ
ることが不可欠である。また、機体から左右に進退させ
て車輪幅を変更可能な走行輪を備える引抜作業機におい
ては、挟持搬送装置により搬送した幹葉部を溜め置いて
一定量になると放出する収集装置や、引抜作業機の作業
部の高さを調整するゲージ輪の配置構成が不適切な場合
は、前者では幹葉部が未収穫の作物上に放出され、後者
では作業部の高さが変動する、といった問題があった。
するため、次のような構成としている。即ち、請求項1
においては、機体前端に分草装置を設け、該分草装置の
後に、畝上の植生作物条列を後方へ掻き込む掻込装置
や、掻き込んだ幹葉部を更に後方に挟持搬送する挟持搬
送装置を備えた作物引抜収穫機において、前記分草装置
の後方辺りの機体前部に逆U字状の連結部材を設けたも
のである。請求項2においては、前記連結部材の左右中
心を、挟持搬送装置の搬送中心と一致させるものであ
る。請求項3においては、畝上に植生した作物条列を後
上がり傾斜状の左右一対のベルト搬送部を有する挟持搬
送装置により後方へ挟持搬送し、一側のベルト搬送部の
後端部に横誘導装置を備えると共に、機体から左右に進
退させて車輪幅を変更可能な走行輪を備えた作物引抜収
穫機において、前記横誘導装置には、地上に作物を放出
する収集装置を連設し、該収集装置は、前記走行輪のう
ちで固定した走行輪側に配置したものである。請求項4
においては、前記作物引抜収穫機には、作業部の高さを
調整可能なゲージ輪を設け、該ゲージ輪は、前記走行輪
のうちで作業部近傍に固定した走行輪側に配置するもの
である。
を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す豆類引
抜収穫機の側面図、図2は前記収穫機の一畦二条植付時
の作業状態を示す正面図、図3は前記収穫機の要部の側
面図、図4は前記収穫機の要部の平面図であるが、この
豆類引抜収穫機(以下、収穫機という)は、左右の走行
輪1に支持させた機台2の前部に作業部3を、後部にエ
ンジンやミッション等の伝動部4を載せ、伝動部4の上
方に操縦ハンドル5を設けたものである。
に二条植えられている豆類7を往復収穫するものであ
り、左右の走行輪1は、畝6の両側の溝底6bを走行す
る。尚、走行輪1の外面はカバー1aで覆っておき、幹
葉部7aがこれに噛み込まないようにしている。この場
合、異なる畝幅にも対応できるように、走行輪1の一方
(進行方向から見て右側)は図外の車輪幅変更機構によ
ってその支持筒8及び伝動筒9が左右に進退するように
なっている。尚、固定側の走行輪1の前方には、走行輪
1と同じ轍を進む高さ調整可能なゲージ輪10が設けら
れており、これによって作業部3の高さが調整される。
から分草装置11、掻込装置12、挟持搬送装置13、
振動装置14、土落し装置15、横誘導装置16、収集
装置17等で構成される。
草板18a、18bや、分草板18a、18b或いはそ
の近傍箇所から上後方に延びる分草杆19a〜19fか
らなるものであり、豆類7の幹葉部7aの中に分草板1
8a、18bや分草杆19a〜19fが分け入ること
で、引き抜く幹葉部7aとそうでない幹葉部7aとを分
け、引き抜く幹葉部7aだけを後続する掻込装置12へ
導くものである。
搬送装置13の作用中心を指標する機体位置合わせ基準
用もので比較的細巾で短小なものとなしてある。この分
草板18aから、幹葉部7aの比較的下部を左右に押し
遣るものとした左右一対の下側分草杆19a、19b
と、幹葉部7aの比較的上部を左右に押し遣るものとし
た左右一対の上側分草杆19c、19dとを後方へ向け
後上がり状且つ後開き状に延出させており、この際、各
分草杆19a〜19dの先端は分草板18aの近傍箇所
に固定させればよいのであり、図示例では分草板18a
の裏面に固定させてある。
繁茂しており、分草板18等はどこを走行しているのか
わからない程になる。そこで、分草板18aから出る左
上側の分草杆19cを一際高くして、繁茂した幹葉部7
aを機体の収穫走行中に効果的に左側へ押し遣ることに
より、操縦ハンドル5を持った操縦者が幹葉部7a群の
中に埋もれている分草板18aの先端部を目視できるよ
うにしている。
aが機台2と同体状に設けてあり、分草板18aはこの
起立状部材2aに適宜な結合部材を介して位置変更調整
可能に支持されている。この起立状支持部材2aにはこ
れの周辺に繁茂した幹葉部7aが機体の収穫走行中に絡
み付く傾向となるのであり、これを防止するため、起立
状部材2aの下端部で分草板18a、下側分草杆19
a、19b及び上側分草杆19c、19dの背後となる
部分に、当該部分を覆うと共に機体の収穫移動中の幹葉
部7aの後方への流れを円滑になすものとした幹葉排除
案内板18cを設けている。
ものとなしてあり、この分草板18b箇所からは、幹葉
部7aの比較的下部を右方に押し遣るものとした比較的
短い下側分草杆19eを後方へ向け後上がり状に延出さ
せており、この際、分草杆19eの先端部は分草板18
baの近傍箇所に固定させればよいのであり、図示例で
は分草板18aの裏面に固定された板片に固定させてあ
る。この分草板18bは機台2と同体状に設けられた左
側の起立状部材2bに支持されており、この起立状部材
2b部分で前記下側分草杆19eより上側箇所には後方
へ向け後上がり状に延出され幹葉部7aの比較的下部を
右方に押し遣るものとした上側分草杆19fが設けてあ
る。
ジ輪10に関連した分草装置11a、11bが設けてあ
る。右側の走行輪1に関連した分草装置11aは、右側
走行輪1下部の前方箇所に設けられるもので、伝動部4
の一部を形成して走行輪1の回転中心軸保持部をなす箇
所4aに前向きの支持棒部材4bを同体状に固定し、こ
の支持棒部材4bの先端に前記分草板18bとほぼ同じ
大きさの分草板18dを設け、この分草板18dの近傍
箇所から複数の分草杆19g、19hを後向き上り傾斜
状に延出させたものであり、機体の収穫走行中に豆類7
の幹葉部7aが右側走行輪1に絡み付くのを阻止する上
で寄与するものである。
先端に設けた左右向き支点軸aを介してこの支点軸a回
りの揺動可能に支持され、且つこの揺動角度が複数の特
定角度のうちの任意なものに固定されるものとなしてい
る。分草杆19g、19hは分草板18dと同体状に固
定されており、一方のもの19gは右側走行輪1の右側
後方に向かうに伴って漸次に大きく右横方へ張り出すよ
うに設け、他方のもの19hは右側走行輪1の左側後方
へ向かうに伴って漸次に大きく左横方へ張り出すように
設けるのであり、この際、これら分草杆19g、19h
の前端部は右側走行輪1下部の前方に位置されると共
に、右側の分草杆19gの前端部は略前後向き軸回りの
揺動操作可能に支持されるのであり、これら分草杆19
g、19hは機体の収穫走行中に豆類7の幹葉部7aを
右側走行輪1から左右へ押し遣り幹葉部7aが右側走行
輪1の側面やその周辺部材に絡み付くのを阻止するもの
である。
ゲージ輪10の前方箇所に設けられる分草板18eと、
ゲージ輪10の前側箇所から左側走行輪1の側部箇所ま
での機体側方に設けられる分草杆19iとからなるもの
であり、機体の収穫走行中に豆類7の幹葉部7aがゲー
ジ輪10や左側走行輪1等に絡み付くのを阻止するもの
である。
ク部材10aから左右一対の支持板部材10bを前下が
り状に延出させゲージ輪10前半分を取り囲むように屈
曲させてその前部を接合させ、この接合箇所に前後向き
軸bを介してこの軸b回りの角度調整可能に装着され、
機体の収穫走行中に幹葉部7aがゲージ輪10に絡み付
くのを阻止するものとなされる。
材c2を伸縮自在に外嵌させたもので、前側杆部材c1
の前端部を支持板部材10bに略前後向き軸回りの回動
自在に装着すると共に、後側杆部材c2の後端部を機台
2の側部に前記略前後向き軸回りの揺動角度位置の変更
調整具dを介して装着し、略前後向き軸回りの揺動位置
を変更操作することで前後長さ中央部高さを任意に変更
調整可能になしたものであり、略前後向き軸回りの揺動
位置を変更することで任意高さに成長した豆類7の幹葉
部7aであってもこれを機体の収穫走行中にゲージ輪1
0や左側走行輪1から横外方へ的確に押し遣り幹葉部7
aが左側走行輪1の側面部やその周辺部材に絡み付くの
を阻止するものとなされている。なお、上記した2つの
分草杆19g、19hが略前後向き軸回りへ回動可能と
していることは、路上走行や機体運搬時にこれを収納し
て全幅を抑える上でも寄与するものである。
台2と同体状に設けられるもので、上下一対のプーリ
(図示省略)間に張られた突起付きベルト21を左右に
対設し、その対向面を共に前低後高傾斜平面内で後方回
動させたものであり、突起付きベルト21で引抜き対象
の幹葉部7aを掻き上げて後続する挟持搬送装置13に
誘導するものである。従って、対向する突起付きベルト
21の中心は挟持搬送装置13の中心と一致させられる
ことになる。突起付きベルト21の上面にはカバー22
が覆設されており、幹葉部7aの噛込み等を防止してい
る。このカバー22は操縦ハンドル5を持った操縦者が
分草板18aの先端部を目視するときの視線eを遮らな
いように位置されている。
に機台2と同体状に設けられるもので、上下一対のプー
リ(図示省略)間に張られた弾性ベルト23を有する左
右一対のベルト搬送部13a、13bを形成し、これら
搬送部13a、13bの左右の弾性ベルト23の対向面
同士を互いに押圧状態にして共に前低後高傾斜平面内で
後方回動させるものであり、挟持搬送始端fが地面に密
着するように畝6を被ったマルチフィルム45を挟み付
けない程度の高さで豆類7の幹下端部の地面から凡そ1
0cm以下の範囲箇所のみ或いはその一部を挟持するよ
うに位置されると共に前後位置をゲージ輪10の回転中
心にほぼ合致されており、掻込装置12で掻き込まれた
幹葉部7aの下端部近傍を弾性ベルト23で挟持して地
中から引き抜き、かつ、後上方へ搬送するものである。
ここで、挟持搬送装置13が幹葉部7aの下端部近傍を
挟持することは幹葉部7aの下部に育っている莢等を損
傷させない上で寄与するものである。また挟持搬送始端
fが前後位置をゲージ輪10の回転中心にほぼ合致され
ていることは、機体が畝6に対して傾斜してもゲージ輪
10が挟持搬送始端fを傾斜前と同じ高さに保持するこ
とを可能となすものである。弾性ベルト23の押圧力
は、幹葉部7aを挟持した状態で地中にある茎根7bを
引き抜くだけの力を発揮できるように設定されている
が、挟持したときに幹葉部7aや莢7cを潰してはなら
ないので、表面にはスポンジ等の軟質弾性体が使用され
ている。弾性ベルト23の上方にはカバー24が覆設さ
れて幹葉部7aの噛込み等を防止している。
部付近に設けられるもので、縦部25aと横部25bと
で正面視逆L字形をした振動刃25を主体としており、
横部25bによって茎根7b下方の土を緩め、幹葉部7
aを引き抜き易くするものである。この場合、幹葉部7
aが挟持搬送装置13による引抜き作用を受ける前に
は、茎根7b下方の土は振動装置14で緩められている
ことになる。尚、縦部25aは機体2等にピン26で回
転可能に枢支されており、その上部にクランクロッド2
7が連結されて前後に振動させられている。振動刃25
の横部25bは畝6の端の裾から挿入されて引抜き幹葉
部7aの茎根7b下方にまで至っているものであるが、
茎根7bの下方辺りでは上方にせり上がって茎根7bに
接近させられるか又は直接触れるようにして引抜きの容
易さを確保している。従って、横部25bの始端、則
ち、縦部25aの終端は横に折り曲げられており、畝上
面がマルチフィルム45で被覆されている場合でも、そ
れより下側で振動刃25(横部25b)が畝6に突入で
きるようにしてマルチ栽培に対応している。尚、この振
動装置14は、茎根7bが深く地中に延びて引抜き抵抗
が強い場合に装備されるものであり、早生等で引抜き抵
抗が小さい場合には外される。
中の下方に設けられるもので、中心軸が垂直面内に含ま
れる状態で回転させられる扱歯付きドラム28と、これ
と対向して設けられるゴム板29とからなり、挟持搬送
装置13で搬送中の茎根7bに作用してこれに付いてい
る土を落とすものである。図5はその要部を示す図1の
A矢視図、図6はBーB断面図であるが、扱歯付きドラ
ム28は、脱穀機の扱胴のような形態をしているもので
あり、伝動構造を収容するハウジング30からドラム3
1が前方に回転自在に突出しており、ドラム31の外周
に扱歯32が植設されたものである。そして、扱歯32
の作用範囲内の個所にゴム板29が設けられており、扱
歯32が茎根7bを叩いてもこれをゴム板29が遮って
逃げないようにしたものである。
装置13の弾性ベルト23の下方に、且つ、その移送方
向と平面視では平行に設定されるが、側面視で前方が開
くか又は後方が開く交差状態に設定されている。茎根7
bに対して徐々に、しかも、すべてに作用して土を確実
に落とすためである。尚、機台2等の固定部材に対する
ハウジング30の取付け位置や角度は変更できるように
なっており、これによって弾性ベルト23との相関関係
が調整できるようになっている。この他、扱歯32に
は、長手方向に叩き棒32aが渡されており、茎根7b
に土が塊Aとなって付着しているような場合でも、これ
を叩き割れるようになっている。尚、千切れた茎根7b
が扱歯付きドラム28へ巻き付こうとしても、叩き棒3
2aがドラム31から半径方向に離れた位置にあるた
め、巻き付き難く、たとえ、巻き付いても、除去し易
い。
側のベルト搬送部13bの搬送終端に設けられており、
挟持搬送装置13で搬送される作物を収集装置17まで
誘導するものであり、図7は誘導装置16の要部を示す
断面側面図、図8は同じく図7のC矢視図であるが、一
方(左側)の弾性ベルト23の終端上方に(カバー24
を越えて)ドラム33と、爪34aがドラム33の外周
に突出する送り爪34とを段状に重設し、しかも幹元部
の上下の送り爪33、33の間隔が狭く幹先側の上下の
送り爪33、33の間隔が広くなされた状態で、葉部ド
ラム33と送り爪34を上部プーリ23aで駆動するよ
うにしたものである。図9は図7のD−D断面図である
が、送り爪34は全体としてリング状となされ、内孔3
4bをドラム33に外嵌されて固定されており、送り爪
34とドラム33との相対変位は内孔34bの内周面に
形成された複数の突起34cをドラム33に形成された
透孔に嵌め込むことで規制されている。
ほぼ同じ位置に、最上位の送り爪34の高さまで立ち上
がってドラム33の外方を周回して左側方に延びる誘導
板35を設けると共に、前記分草杆19cの案内作用を
継続して引き継ぎ得るように右側の弾性ベルト23のカ
バー24と同体状の部位から出て誘導板35の外周を一
定間隔隔てて周回する幹葉案内杆36を設けたものであ
る。この幹葉案内杆36はその後部の湾曲部が横誘導装
置16の一部をなし、前後向き部が挟持搬送装置13に
より搬送される幹葉部7aを横誘導装置16に達するま
で左側へ押し遣る作用を奏するものである。
4の上方を覆うカバー35aも兼用しており、幹葉部7
aが回り込むときにこの上に垂れ下がって莢7cが脱莢
したり、幹葉部7aが送り爪34へ巻き付いたりするの
を防いでいる。この場合、送り爪34が干渉する誘導板
35の個所には孔37があいており、爪34aは誘導板
35から出て回転することになる。これにより、挟持搬
送装置13で搬送されて来た幹葉部7aは、誘導板35
と幹葉案内杆36とで形成する誘導経路38に押し込ま
れ、送り爪34の爪34aで左側に強制的に回り込まさ
れる。
2の左側方に設けられる収集板39を主体とするもので
あり、誘導経路38から排出された幹葉部7aをこの上
に一定量溜め置くものである。この収集板39は、機体
2側に設けられる支持軸40の回りを下方回動可能に設
けられており、幹葉部7aが一定量になると、自動又は
手動で回動してその上に溜まった幹葉部7aを放出す
る。一まとめにすることで、後の収拾作業を容易にする
ためである。又、路上走行や運搬時に下方回動して全幅
を抑えるためでもある(格納時は上方回動してもよ
い)。
されるが、その駆動系は、走行系と作業系とに分けられ
る。その構成は、この種の作業機と同じであることか
ら、以下に図示を省略して概略の構成を説明しておく。
まず、走行系については、伝動部4に伝えられた動力は
伝動筒9に収容される駆動軸によって伝動ケース20か
ら車軸41に伝えられ、走行輪1を駆動する。
られた動力は、挟持搬送装置13の弾性ベルト23の上
部プーリ軸に伝えられ、弾性ベルト23を回動させる。
又、上部プーリ軸の左側のものは上方に突出しており、
これにドラム33及び送り爪34を嵌着してこれも駆動
する。更に、弾性ベルト23を張る適宜なローラから
は、その動力が掻込装置12の突起付きベルト21の上
部プーリ軸に伝えられ、これによって突起付きベルト2
1を回動させる。更に、伝動部4に伝えられた動力は適
宜な駆動経路をとって振動装置14の振動刃25を振動
させるクランクロッド27を駆動するし、土落し装置1
5の突起付きドラム28も駆動する。
の機体2の前部にゲート42が設けられている。このゲ
ート42は、掻込装置12を構成する左右の突起付きベ
ルト21が幹葉部7aを対向面へ取り込んだときに変形
等を引き起こさないように左右を連結したり、前部に重
量を付加して機体2のバランスを取るもので、その中心
が幹葉部7aの搬送面(挟持搬送装置13の弾性ベルト
23の合わせ面)と一致して設けられており、幹葉部7
aはこのゲート42を潜って後方に搬送される。従っ
て、ゲート42は、幹葉部7aの搬送を妨げない高さに
設定してある。又、機体2の左側方にはゲージ輪10が
設けられことは前述したが、当然ながら、このゲージ輪
10は、機体2に固定される収納筒43にハンドル44
でフォーク部材10aと共に上下するように装設されて
おり、これによって作業部3の高さを設定する。フォー
ク部材10aには、ゲージ輪10に付着した土砂等を掻
き落とすものとしたスクレーパ10cが前下がり傾斜状
に固設してあり、ゲージ輪10が土砂の付着し易い畝溝
6bを走行してゲージ輪10に土砂が付着しても、スク
レーパ10cがこの土砂を確実に掻き落とし、土砂の付
着による作業部3の高さの乱れを生じさせないものであ
る。この際、スクレーパ10cを前下がり状となしたこ
とは掻き落とした土砂の落下を促進させるほか幹葉部7
aの引っ掛かりを防止する上で寄与する。
の分草板18の先端が畝頂6a上に至近距離を保つよう
に調整される。但し、畝頂6aにマルチフィルム45が
被せられるものは、分草板18の先端がこのマルチフィ
ルム45を破らない程度の間隔は取るように設定され
る。そして、マルチフィルム45を押えるフィルム押さ
え棒46が振動装置14のやや後方で、豆類7の収穫条
を挟む両側に設けられている。この際、フィルム押さえ
棒46の先端部は前上り傾斜状となされると共にその前
後位置を掻込装置12の掻込開始位置f0より後方で挟
持搬送装置13の挟持搬送始端f近傍に位置される。従
って、マルチフィルム45の植付孔から茎根7bを引き
抜く際にマルチフィルム45が持ち上がって弾性ベルト
23に挟まれたり或いは幹葉部の莢等が挟まれる事態が
防止される。こうして損傷を回避されたマルチフィルム
は必要に応じて再使用されるのであり、再使用において
は茎根7bの引き抜かれた跡に残存するマルチフィルム
に形成された空孔箇所に所要の植付けが行われる。
設けられている。この照明手段47は一側の分草板18
aの先端部を照射するための照明灯47aのほか、照射
方向を変更可能となされ収集装置17やその他の箇所を
照射し得るものとした照明灯47bとを備えている。こ
の際、前者照明灯47aは起立状部材2aの上端近傍に
固定され、後者照明灯47bは操縦ハンドル5の前部上
方に複数個装着されている。これら照明灯47a、47
bは一畦一条植えと一畦二条植えの場合とで適宜に使用
方法が変更されるのであり、一畦一条植えの場合は右側
の分草板18aの先端部を見ないでもよいため前者照明
灯47aは点灯しなくてもよいのであり、この場合は後
者照明灯47bで挟持搬送装置13の先部と収集装置1
7とを照射するようになすのであり、一方、一畦二条植
えの場合は右側の分草板18aの先端部と収集装置17
とを照射するのである。
cと前記幹葉案内杆36とが幹葉案内手段をなすもので
あり、収穫走行中、左右の分草板18a、18bの間を
通過した幹葉部7aは先ず分草杆19cにより後方へ向
けて移動しつつ漸次に左側へ押し遣られ、さらに挟持搬
送装置13により挟持された後にも左側へ押し遣られ、
この後、挟持搬送装置13により搬送される過程で分草
杆19cの後端に近づくと、次は幹葉案内杆36により
左側へ押し遣られつつ搬送され最終的には横誘導装置1
6により横外方へ誘導され収集装置17上に落下され
る。このような収穫処理が行われる間、操縦者は操縦ハ
ンドル5を持ち、右側の分草板18aの先端部を目視し
つつ収穫条列から適当に右方へ離してこの条列に沿わせ
て進行させるように操縦するのであり、この際、収穫中
の幹葉部7aが幹葉案内手段19c、36により操縦者
の視線eから押し除けられるため、操縦者の視線eはこ
れら幹葉部7aで遮られることは生じないのであり、従
って操縦者はたとえ幹葉部7aが繁茂した豆類7等の収
穫においても収穫走行中に分草板18aの先端部を常に
的確に見ることができ、作業部3を作物の条列に対し最
適状態で作用させることができるのである。
18aが小さいことは操縦ハンドル5を持った操縦者が
分草板18aの先端部を目視する際に分草板18aその
ものが操縦者の視線eを遮る事態を阻止する上で効果的
であり、また左右一対の下側分草杆19a、19bと左
右一対の上側分草杆19c、19dとは分草板18aが
小さいことによる分草能力の低下を補うものとなり、ま
たこれら分草杆19a〜19dはこれら相互間に隙間を
提供して、分草板18aの先端部を見る上での操縦者の
視線eの通過を容易なし、的確な収穫処理を行う上で寄
与するものである。
側分草杆19a、19bの相互間の隙間は一方では幹葉
部7aの後方への通過を発生させることがあるのであ
り、この場合は幹葉排除案内板18cがこの通過した幹
葉部7aを斜め後方へ円滑に案内するものとなり、従っ
て起立状部材2aの下端部に幹葉部7aが絡み付く事態
は阻止される。
避するため未明の早朝から収穫することが行われるが、
このような場合、照明灯47aが右側の分草板18aの
先端部を集中的に照射するため、操縦者は一畦二条植え
の場合にも的確な運転が行えるのである。また収集装置
17は他の照明灯47bで集中的に照射され得るため、
操縦者は収集装置17上の収穫作物の溜まり状態を必要
な任意時に目で確認することができ、的確な収穫作物の
処理が行えるのである。なお、必要であれば、照明灯4
7a、47bの照射角度を変更操作して任意箇所を照ら
すことも差し支えない。
の収穫走行中、畝溝6b内に繁茂した幹葉部7aを掬い
上げて支持板部材10bの上縁に送り上げるものとな
る。支持板部材10bはこれの前方にある幹葉部7aに
衝接してこの幹葉部7aが分草杆19iの分草作用によ
り左外側へ移動するのを効果的に補助するものとなる。
分草杆19iはこれの前外側にある幹葉部7aや、分草
板18b及び分草板18e及び支持板部材10bから斜
め横後方へ送られた幹葉部7a等を後方へ向かうに伴っ
て漸次横外方へ押し遣り、これら幹葉部7aがゲージ輪
10や左側走行輪1に絡み付くのを阻止するものとな
る。
物を右側走行輪1の前方で左右に掻き分けて左右の分草
杆19g、19hの外側へ送るものとなり、また分草杆
19g、19hは植生作物が右側走行輪1や回転中心軸
保持部4aに絡み付くのを阻止する。この際、分草杆1
9gは略前後向き軸回りへ揺動操作することにより、幹
葉部7aに押し当たる高さが異なるものとなり、作物の
種々の生育高さに適応するものとなる。また分草板18
dを分草杆19g、19hと共に左右向き軸a回りへ姿
勢変更操作することによっても、分草板18dや分草杆
19g、19hは植生作物に対するその作用範囲を変化
されて、種々のその生育高さに適応するものとなる。
ような効果を奏する。すなわち、請求項1のように、機
体前端に分草装置を設け、該分草装置の後に、畝上の植
生作物条列を後方へ掻き込む掻込装置や、掻き込んだ幹
葉部を更に後方に挟持搬送する挟持搬送装置を備えた作
物引抜収穫機において、前記分草装置の後方辺りの機体
前部に逆U字状の連結部材を設けたので、体の左右を連
結することにより、掻込装置を構成する左右の突起付き
ベルトが幹葉部を対向面へ取り込んだときに変形等を引
き起こさないようにして、茎や枝葉を確実に起立させる
ことができ、更には、前部に重量を付加して機体の前後
バランスを取ることができる。
材の左右中心を、挟持搬送装置の搬送中心と一致させる
ので、搬送挟持装置を構成する左右の弾性ベルトが搬送
中の幹葉部より受ける反力を、連結部材が左右均等に受
けることができ、連結部材による補強機能を十分に発揮
させることができる。
列を後上がり傾斜状の左右一対のベルト搬送部を有する
挟持搬送装置により後方へ挟持搬送し、一側のベルト搬
送部の後端部に横誘導装置を備えると共に、機体から左
右に進退させて車輪幅を変更可能な走行輪を備えた作物
引抜収穫機において、前記横誘導装置には、地上に作物
を放出する収集装置を連設し、該収集装置は、前記走行
輪のうちで固定した走行輪側に配置したので、車輪幅を
変更しても、収集した作物は固定した走行輪よりも外側
方に常に放出できるため、未収穫の作物上に放出される
ことがなく、幹葉部の損傷を防ぎ、放出後の拾い集め作
業も効率的に行うことができる。
抜収穫機には、作業部の高さを調整可能なゲージ輪を設
け、該ゲージ輪は、前記走行輪のうちで作業部近傍に固
定した走行輪側に配置するので、車輪幅を変更しても、
ゲージ輪を作業部近傍に常に配置でき、作業部の高さを
精度良く一定に保持することができるため、作物引抜作
業の効率を良好に保つことができる。
ある。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 機体前端に分草装置を設け、該分草装置
の後に、畝上の植生作物条列を後方へ掻き込む掻込装置
や、掻き込んだ幹葉部を更に後方に挟持搬送する挟持搬
送装置を備えた作物引抜収穫機において、前記分草装置
の後方辺りの機体前部に逆U字状の連結部材を設けたこ
とを特徴とする作物引抜収穫機。 - 【請求項2】 前記連結部材の左右中心を、挟持搬送装
置の搬送中心と一致させることを特徴とする請求項1記
載の作物引抜収穫機。 - 【請求項3】 畝上に植生した作物条列を後上がり傾斜
状の左右一対のベルト搬送部を有する挟持搬送装置によ
り後方へ挟持搬送し、一側のベルト搬送部の後端部に横
誘導装置を備えると共に、機体から左右に進退させて車
輪幅を変更可能な走行輪を備えた作物引抜収穫機におい
て、前記横誘導装置には、地上に作物を放出する収集装
置を連設し、該収集装置は、前記走行輪のうちで固定し
た走行輪側に配置したことを特徴とする作物引抜収穫
機。 - 【請求項4】 前記作物引抜収穫機には、作業部の高さ
を調整可能なゲージ輪を設け、該ゲージ輪は、前記走行
輪のうちで作業部近傍に固定した走行輪側に配置するこ
とを特徴とする請求項3記載の作物引抜収穫機。
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JP2001229819A JP3745253B2 (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 作物引抜収穫機 |
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JP2001229819A JP3745253B2 (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 作物引抜収穫機 |
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- 2001-07-30 JP JP2001229819A patent/JP3745253B2/ja not_active Expired - Fee Related
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