JP3770821B2 - 豆類収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチ掛けした畝に栽培された枝豆などの豆類を収穫対象とする収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
豆類の収穫機としては、例えば特開昭56−169515号公報に開示されているように、圃場に植わっている作物を左右のチェーンで挟持して後方上方に搬送することで作物を根ごと引抜いて搬送し、この搬送途中で根を切り落とすよう構成したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記豆類収穫機は露地栽培された豆類の収穫においては所期の機能を発揮するものと考えられるが、マルチ掛けされた畝での収穫作業には不適当なものであった。つまり、上記構成では、作物を挟持して引抜く際に、作物の引抜きに連れてマルチフィルムが根部に引っ掛かって引上げられてしまうことがあり、時には、引上げられたマルチフィルムが左右のチェーンに挟まれて作業続行が不能になったり、マルチフィルムが大きく引き破られるような事態が発生することが予測される。
【0004】
特に、枝豆の栽培においては早生の収穫の後に、マルチフィルムの残った畝に晩生の枝豆を植付けて栽培することがあり、このような場合、早生の収穫時にマルチフィルムが大きく損傷すると、フィルムの張り直し作業が必要となって、多大な労力と時間、および、経費がかかることになる。
【0005】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、マルチ掛けされた畝での豆類の収穫を、マルチフィルムを損傷することなく円滑に行うことのできるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0007】
請求項1に係る発明の豆類収穫機は、圃場に植わっている作物を左右の挟持搬送ベルトによって挟持して後方上方に搬送することで作物を引抜く引抜き挟持搬送装置の複数を左右に並列配備し、隣接する引抜き挟持搬送装置の中間前方箇所に中間分草体を接地追従して上下移動可能に配備するとともに、この中間分草体に接地用の遊転ローラと該遊転ローラの後方箇所に位置する橇体とを備え、この橇体を遊転ローラの下端より上方に位置させてあることを特徴とする。
【0008】
上記構成によると、機体進行に伴って中間分草体が隣接する2条の作物の根部近くに分け入り、各条の作物を左右の引抜き挟持搬送装置に導くのであるが、この中間分草体は、遊転ローラを介して畝に掛けられたマルチフィルムの上を転動移動しながら接地追従して上下動することになり、中間分草体でマルチフィルムを引っ掛けて破るようなことなく、凹凸のある畝上を円滑に移動して良好な分草機能を発揮する。
【0009】
そして、橇体は遊転ローラの下端より少し高く設置され、遊転ローラの沈み込みが少ない畝では、遊転ローラのみが広くマルチフィルムに接触して抵抗少なく円滑に転動移動し、中間分草体がマルチフィルムに引っ掛かるようなことなく接地追従する。また、畝が柔らかくて遊転ローラが沈み込んでも、橇体が大きい面積でマルチフィルム上に接触し、中間分草体でマルチフィルムを引っ掛けることが未然に回避されることになり、畝の硬さにかかわらずマルチフィルムを損傷することなく畝上を円滑に移動して良好な分草機能を発揮する。
【0010】
請求項2に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0011】
請求項2に係る発明の豆類収穫機は、請求項1記載の発明において、前記中間分草体および橇体の地面に対する前後方向での角度姿勢を調節可能に構成してあるものである。
【0012】
上記構成によると、畝の高さに応じて中間分草体および橇体の角度調整を行って常に好適な分草作用のもとで作業を行うことができる。
【0013】
請求項3に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0014】
請求項3に係る発明の豆類収穫機は、請求項1または2の発明において、左右に並列配備した各引抜き挟持搬送装置による引抜き搬送経路部位の下方に、地面近くに位置して前後方向沿う左右一対のフィルム案内体を小間隔をもって対向配備してあるものである。
【0015】
上記構成によると、中間分草体によるマルチフィルムの損傷を防止しながら、フィルム案内体によって作物引抜きに伴うマルチフィルムの引上げ損傷を防止することができ、マルチフィルムを損傷することなく引抜き収穫を行う上で極めて有効となる。
【0016】
特に上記フィルム案内体を設けたことによって、引抜き挟持搬送装置に挟持されて作物が引き抜かれる際に、根部に引っ掛けられたマルチフィルムが引上げられようとしても、マルチフィルムは左右のフィルム案内体によって上方から受け止められ、大きく引き上げられることなく根部だけが抜き出されてゆく。この場合、畝に残されたマルチフィルムは植付け孔が根部の抜き出しによって少し広がっているだけであり、植付け孔へ次の作物を植付けて栽培することが可能である。
【0017】
従って、請求項3の発明によると、中間分草体によるマルチフィルムの損傷を防止しながら、フィルム案内体によって作物引抜きに伴ってマルチフィルムを損傷させることがなく、マルチ掛けされた畝での豆類の収穫を、円滑に行うことのできるようになった。従って、マルチフィルムの張り直しを必要とすることなく再度の作付け栽培を行うことも可能となり、豆類の栽培および収穫を経済的かつ能率的に行う上で有効となる。
【0018】
請求項4に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0019】
請求項4に係る発明の豆類収穫機は、請求項3の発明において、前記フィルム案内体を前記引抜き挟持搬送装置よりも前方に突出させてあるものである。
【0020】
上記構成によると、引き抜かれる作物の根部に引っ掛けられて引上げられようとしたマルチフィルムは、引抜き挟持搬送装置よりも前方にまで突出させてあるフィルム案内体で受け止められるので、マルチフィルムが引抜き挟持搬送装置の挟持始端部に挟み込まれることはなく、作物の引抜きを円滑かつ連続的に行うことができ、収穫作業の能率向上に寄与する。
【0021】
請求項5に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0022】
請求項5に係る発明の豆類収穫機は、請求項3または4の発明において、左右のフィルム案内杆から上方に補助案内杆を後方上方に向けてそれぞれ延出するとともに、対向する両補助案内杆の左右間隔を後方ほど狭くしてあるものである。
【0023】
上記構成によると、マルチフィルムがフィルム案内体で受け止められても、マルチフィルムが丈夫であると左右のフィルム案内体の間をすり抜けるようにマルチフィルムが引上げられるおそれがあるが、このような場合でも、後ろ狭まりに対向する両補助案内杆がこれを受け止めてそれ以上のフィルム引上げが阻止されることになり、マルチフィルムを大きく損傷することなく作物の引抜きを円滑かつ連続的に行うことができる。
【0024】
請求項6に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0025】
請求項6に係る発明の豆類収穫機は、請求項3または4の発明において、左右のフィルム案内体の対向する内側下方に、引上げられるマルチフィルムに接触するエッジ部を形成してあるものである。
【0026】
上記構成によると、マルチフィルムが引上げられようとした際に、フィルム案内体の内側下方のエッジ部がマルチフィルムに強く接触し、マルチフィルムとの摺動抵抗が大きいものとなって、フィルム引上げ抑制機能を効果的に発揮させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明を枝豆収穫機に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。図1および図2に示すように、この枝豆収穫機は、マルチフィルムが掛けられた畝Uで栽培された2条の作物(枝豆)Wを根ごと抜取り収穫するよう構成されたものであり、3輪走行式の走行機体Aに2条堀り仕様の収穫部Bが装備されるとともに、ループ状の操縦ハンドル1を備えた運転部Cが機体後部の右側に片寄せて配置された構造となっている。
【0028】
前記走行機体Aは、畝Uをまたぐ左右一対の後部駆動輪2と右側の畝底を移動する一つの前部遊転輪3が備えられており、運転部Cの前部に搭載したエンジン4からの動力がミッションケース5で変速された後、チェーンケース6を介して左右の駆動輪2に伝達されるようになっている。そして、収穫部Bの対地高さを決めるゲージ輪として機能する遊転輪3は、手元ハンドル7を回転操作することで上下調節可能に構成されている。
【0029】
収穫部Bには、2条の枝豆Wを根ごと抜き上げて後方上方に搬送する引抜き搬送部10、引抜き搬送される作物Wの根に作用する土落し装置50、引抜き搬送された2条の作物Wを後方上方に搬送して合流して搬送出口Eから送出する回収用搬送部60、搬送出口Eから送出された作物Wを横倒し姿勢で受け止め収集する回収台70、等が備えられており、以下に各部の詳細な構造を説明する。
【0030】
〔引抜き搬送部10〕
【0031】
図3および図4に示すように、引抜き搬送部10には、圃場に植わっている作物Wの根本近くを左右から挟持して後方上方に搬送することで作物Wを根ごと引抜く2組の引抜き挟持搬送装置11が左右に並列配置されるとともに、各引抜き挟持搬送装置11の上方において作物Wを後方上方に係止搬送する係止引上げ搬送装置12が備えられている。
【0032】
引抜き挟持搬送装置11は、左右一対の挟持ベルト13を対向させて内向き回転駆動することで、両挟持ベルト13の間に挟持された作物Wを引抜き搬送するものであり、各搬送ベルト13は、図5および図6に示すように、Vベルト部13aの外周面にスポンジ状の幅広弾性ベルト部13bを連結して構成されたものが使用されており、各挟持ベルト13における引抜き搬送径路の背部には、Vベルト部13aの上下に位置する丸パイプ製のガイドレール14が配備されている。上下のガイドレールは、レール長手方向の2個所において共通の金具15に溶接固定されるとともに、前後の各金具15が、搬送フレーム16上に支点a,b周りに揺動自在に装着された前後一対のアーム17の遊端に枢支連結され、4本のガイドレール14が一体に平行横移動するよう構成され、かつ、アーム17が図示しないバネによって揺動付勢されることで、挟持ベルト13を背面から径路側に弾性押圧して、挟持ベルト13の上下へのずれ動きを阻止しながら径路側に弾性押圧して、対向する挟持ベルト13で引抜き抵抗に打ち勝つ挟持力を発揮するよう構成されている。なお、各アーム17はストッパピン18との接当によってその後退限界が規制されている。また、図7に示すように、各挟持ベルト13の戻り側径路においては、バネ19によって揺動付勢されたテンションローラ20が押圧作用して、挟持ベルト13に適度の緊張力が付与されている。また、背中合わせに配置された内側の挟持ベルト13に作用するテンションローラ20は共通のバネ19で揺動付勢されている。
【0033】
また、各挟持ベルト13を巻回した前部プーリ21の上部には、ゴム板材からなる星形の掻込み回転体22が前部プーリ21と一体回転可能に取付けられており、対をなす左右の挟持ベルト13の挟持開始部位に作物Wを洩れなく掻込み導入するよう構成されている。また、図10に示すように、2条の引抜き搬送径路の内側の前部には、先細り山形に屈曲された案内杆23が前方に突出して固設されており、植付け条の中間まで延びた茎を左右に押し分けて引抜き搬送径路の始端部に案内するようになっている。
【0034】
図2および図12に示すように、前記案内杆23の更に前方には先細り形状の中間分草体24が配備されている。この中間分草体24は、後部の収穫部フレーム25に支点c周りに上下揺動自在に支持された支持アーム26の前端に取付けられており、中間分草体24の下面には遊転ローラ27が備えられるとともに、中間分草体24の上面には左右一対の分草杆28が後方上方に向けて角状に延出されている。そして、この中間分草体24の遊転ローラ27はマルチフィルムFの上を転動移動するので、マルチフィルムFを引っかけて破るようなことなく中間分草体24を畝上面の凹凸に追従上下動させることができ、畝の上面近くまで延びた茎を掬い上げて左右に押し分けるよう構成されている。ここで、中間分草体24の支持アーム26は、山形に屈曲された前記案内杆23の上方を通過しており、方向転換等において、機体を後部駆動輪2周りに後傾斜させて収穫部Bを大きく振り上げると、支持アーム26は自重で下降揺動するが案内杆23に受け止められ、それ以上に下がることはない。
【0035】
図4,図8および図9に示すように、2条の引抜き搬送径路における左右両脇下方には、丸棒材からなる前後方向に長いフィルム案内体31がブラケット32を介して収穫部フレーム25に高さおよび前後傾斜角度が調節可能に取付けられている。このフィルム案内体31は、各条の枝豆Wの根本近くに位置し、作物Wが抜き上げられる際に、マルチフィルムFが持上げられてもフィルム案内杆31で押え込み、マルチフィルムFの大きい浮き上がりを抑制する。また、このフィルム案内体31は挟持ベルト13の前端よりも前方にまで延出されており、浮き上がったマルチフィルムFが挟持ベルト13の始端部に巻き込まれるのを未然に回避している。また、フィルム案内体31の前後中間部位から後方上方に向けて補助案内杆33が片持ち状に延出されるとともに、引抜き搬送径路の両脇の補助案内杆33は後方ほど互いの間隔が狭くなるよう傾斜されており、マルチフィルムFが左右のフィルム案内体31の間をすり抜けて引き上げられるのを左右の補助案内杆33が受け止め阻止し、持上げ阻止されたマルチフィルムFを破って作物Wの根が通過してゆくようになっている。
【0036】
左右の前記引抜き挟持搬送装置11の上方に配置された前記係止引上げ搬送装置12は、図10に示すように、係止爪34を一体形成した爪付きベルト35を巻回張設して構成されており、各条の引抜き挟持搬送装置11における引抜き搬送径路の横外方の上方に、側面視で引抜き挟持搬送装置11と平行となる前下がり傾斜姿勢で配置されるとともに、この係止引上げ搬送装置12は、引抜き挟持搬送装置11の前端よりも前方に大きく延出されている。また、図11に示すように、この係止引上げ搬送装置12の前部は、支点dを中心にして左右に揺動調節固定自在に構成されており、畝Uの幅などに合わせて左右の係止引上げ搬送装置12の前端部の間隔を調節できるよう構成されている。
【0037】
山形に屈曲された前記案内杆23は後方上方に延出され、その延出部の上端から引き続き後方に延長され、この延長部分が係止引上げ搬送装置12の爪先端移動軌跡に沿う搬送ガイド23aに形成されている。そして、搬送ガイド23aが備えられない係止引上げ搬送装置12の前部は、引抜き挟持搬送装置11の始端部に至らない作物Wを掻き込んで後方上方に向けて掻き上げてゆく機能を発揮する。従って、畝上の作物Wは、先ず係止引上げ搬送装置12の前部によって掻き込まれて引抜き挟持搬送装置11の始端部に導かれ、根元近くを挟持されて後方上方に搬送される間に畝UおよびマルチフィルムFから抜き上げられてゆく。
【0038】
左右の係止引上げ搬送装置12の前部には、畝Uの肩部や畝底近くまで伸びた作物Wの茎を掬い上げて係止引上げ搬送装置12の始端部に導くサイド分草体41が配備されている。このサイド分草体41は、図13に示すように、丸棒材を後ろ上がりの片持ち状に構成したものであり、収穫部フレーム25から前方に延出された支持アーム42の先端に、横向き支点e周りに上下に角度調節固定自在に取付けられている。そして、支持アーム42自体は、収穫部フレーム25に縦向き支点f周りに横揺動調節固定可能に取り付けられた基部アーム部24aと、これの前部に前後伸縮および回動可能に差込み連結されてセットボルト43によって固定された前部アーム部24bとからなり、各調節部位を操作することで、サイド分草体41の左右位置、前後位置、すくい角度、および、横方向傾斜角度を、作物Wの広がり具合などに応じて、調節できるよう構成されている。
【0039】
また、収穫部Bの左右横外側には、未収穫側の作物Wを前部遊転輪3や後部駆動輪2によって踏みつけられるのを防止するための分草杆44が、前記支持アーム42の前端近くから後部駆動輪2の後方箇所にわたって配備されている。この分草杆44は、図2に示すように、前部遊転輪3および後部駆動輪2を横外側から囲む分草作用姿勢と、起立揺動された格納姿勢とに切換え揺動可能に構成されている。
【0040】
〔土落し装置50〕
【0041】
土落し装置50は、引抜き挟持搬送装置11の後部下方に配置されており、引き抜き搬送されてきた作物Wの根部通過経路の左右に位置する土落し具51を前後に往復駆動して、根部Wnにほぐし作用および振動を付与し、付着している土を落すよう構成されている。
【0042】
図15および図16に示すように、土落し具51は、棒材を波形に屈曲形成したものであり、収穫部フレーム25に水平横架した揺動支軸52から立設した左右一対の支柱材53に上下2本ずつ、かつ、左右の土落し具51が互いに齟齬に対向するよう取付けられている。そして、機体後部に横架した駆動軸54の端部に備えた偏芯クランク部55から前方に延出された押し引きロッド56が、揺動支軸52の端部に備えた駆動アーム57に連結され、駆動軸54の回転に伴って揺動支軸52が往復揺動されることで、1条の根部Wnに対して4本の土落し具51が上下に幅広く接触作用して前後に往復移動し、効率よく土をほぐし落すよう構成されている。
【0043】
〔回収用搬送部60〕
【0044】
回収用搬送部60は、左右の前記引抜き挟持搬送装置11によって引き抜き搬送されてきた2条の作物Wを左右の後方搬送手段で合流搬送して、後述する回収台70に向けて送り込むものであり、左右の各後方搬送機構は、それぞれ下部挟持搬送装置61L,61Rと上部係止搬送装置62L,62Rとで構成されている。
【0045】
左右の後方搬送手段を構成する各下部挟持搬送装置61L,61Rは、樹脂製の突起付きチェーン63とこれに対向する挟持レール54とからなり、引抜き挟持搬送装置11の後端下部から側面視で該引抜き挟持搬送装置11と平行に配備されている。
【0046】
右側の上部係止搬送装置62Rは、係止爪65を一体形成した爪付きベルト66と、その爪先端移動軌跡に沿って配備された搬送ガイド67とからなり、右側の係止引上げ搬送装置12の終端部の直上部から側面視で該係止引上げ持搬送装置11と平行に配備されている。なお、搬送ガイド67は、右側の前記係止引上げ搬送装置12の搬送ガイド23aが延長されたものとなっている。これに対して、左側の上部係止搬送装置62Lは、左側の前記係止引上げ搬送装置12が直線的に後方に延長されたものとして構成されている。
【0047】
ここで、右側の下部挟持搬送装置61Rと上部係止搬送装置62Rは、その後部が左側の下部挟持搬送装置61Lと上部係止搬送装置62Lに近づくよう、平面視で傾斜して配備されるとともに、左側の下部挟持搬送装置61Lと上部係止搬送装置62Lの終端より後方に延出されており、これによって左側の下部挟持搬送装置61Lと上部係止搬送装置62Lによって搬送されてきた作物Wが、右側の下部挟持搬送装置61Rと上部係止搬送装置62Rによって搬送されてきた作物Wに合流されて、横向きに開放された前記搬送出口Eから搬出されるようになっている。
【0048】
回収用搬送部60の終端に設けられた前記搬送出口Eの前側には2本のガイド棒68が配備されるとともに、搬送出口Eの後側には1本のガイド棒69が配備されており、搬送出口Eから送出されてきた作物Wが、これらガイド棒68,69に案内されて、その根部Wnが運転部C側に向いた横倒れ姿勢で放出されるようになっている。
【0049】
また、右側の上部係止搬送装置62Rの搬送速度が右側の下部挟持搬送装置61Rの搬送速度よりも速く設定されており、これによって横倒れ姿勢での作物送出が助長されている。
【0050】
〔回収台70〕
【0051】
回収台70は、上記のように回収用搬送部60の搬送出口Eから横倒れ姿勢で放出された作物Wを受取り収集するためのものであり、回収用搬送部60の下方にもぐり込むように配置され、その前半部は前上がり姿勢に傾斜されて収集した作物Wが前方にこぼれるのを阻止するとともに、作物Wを載置する後半部は略水平に構成されている。そして、回収台70に適当量の作物Wが収集されると、運転者あるいは補助作業者が回収台70上の作物Wをまとめて地上に放置してゆくことになる。この場合、回収台70の前半部が前上がり傾斜しているので、回収台70上の作物Wをまとめて前方から後方に掻き込むことが容易であり、かつ、後半部が略水平であるので、掻き込んだ作物Wを持上げることなくそのまま掻き出すだけで地上に放出することができる。
【0052】
また、この回収台70は、その左端側部分70aが左右にスライド伸縮可能に構成されており、作業を行わない時には幅狭く短縮格納しておくことができるようになっている。
【0053】
本発明に係る枝豆収穫機は以上のように構成されており、マルチ掛けされた畝Uを跨いで前進走行することで、植付けられた2条の作物(枝豆)Wをもれなく集めて根ごと引き抜き、抜き上げた作物Wを後方上方に搬送しながら根部Wnの土落しを行い、機体横一側(この例では左側)に合流して横倒し収集し、適当量ずつまとめて地上に放置してゆくことができるようになっているのである。
【0054】
本発明は、以下のような形態で実施することができる。
【0055】
図17に示すように、前記フィルム案内体31を四角断面の帯板材あるいは角棒材で構成すると、マルチフィルムFが引上げられようとした際に、フィルム案内体31の内側下方の角がエッジ部kとして作用し、マルチフィルムFとの摺動抵抗が大きいものとなってフィルム引上げ抑制機能が効果的に発揮される。
【0056】
図18および図19に示すように、前記中間分草体24に備える遊転ローラ27を先例より大きく(例えば直径85mm,横幅70mm)設定するとともに、中間分草体24自体を横向き支点g周りに揺動調節固定可能にしてすくい角度ができるように構成し、更に、遊転ローラ27の後方に、幅広の板材からなる前後に長い橇体29が横向き支点h周りに角度調節固定自在に支持アーム26に装着した。
【0057】
この構成によると、通常は、橇体29は遊転ローラ27の下端より少し高く設置され、遊転ローラ27の沈み込みが少ない畝Uでは、遊転ローラ27のみが広くマルチフィルムFに接触して抵抗少なく円滑に転動移動し、中間分草体24がマルチフィルムFに引っ掛かるようなことなく接地追従する。また、畝Uが柔らかくて遊転ローラ27が沈み込んでも、橇体29が大きい面積でマルチフィルムF上に接触し、中間分草体24でマルチフィルムFを引っ掛けることが未然に回避される。
【0058】
なお、畝Uの高さが変わると前部遊転輪3を上げ下げして収穫部Bの姿勢を調整することになるので、これに応じて中間分草体24および橇体29の角度調整を行い、適切な分草作用が行われるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 枝豆収穫機の全体側面図
【図2】 枝豆収穫機の全体平面図
【図3】 収穫部の要部を示す平面図
【図4】 収穫部の側面図
【図5】 引き抜き挟持搬送装置単体の平面図
【図6】 引き抜き挟持搬送装置における挟持部位を示す縦断正面図
【図7】 引き抜き挟持搬送装置全体の平面図
【図8】 引き抜き挟持搬送装置始端のフィルム案内杆を示す平面図
【図9】 フィルム案内杆の作用状態を示す縦断正面図
【図10】 係止引上げ搬送装置および上部係止搬送装置を示す平面図
【図11】 係止引上げ搬送装置の前部を示す平面図
【図12】 中間分草体の側面図
【図13】 サイド分草体の側面図
【図14】 収穫部における始端部の正面図
【図15】 土落とし装置の平面図
【図16】 土落とし装置の作用状態を示す正面図
【図17】 本発明の実施形態のフィルム案内体を示す正面図
【図18】 本発明の実施形態の中間分草体を示す側面図
【図19】 本発明の実施形態の中間分草体を示す平面図
【符号の説明】
11 引抜き挟持搬送装置
13 挟持ベルト
24 中間分草体
27 遊転ローラ
29 橇体
31 フィルム案内体
33 補助案内杆
W 作物

Claims (6)

  1. 圃場に植わっている作物を左右の挟持搬送ベルトによって挟持して後方上方に搬送することで作物を引抜く引抜き挟持搬送装置の複数を左右に並列配備し、隣接する引抜き挟持搬送装置の中間前方箇所に中間分草体を接地追従して上下移動可能に配備するとともに、この中間分草体に接地用の遊転ローラと該遊転ローラの後方箇所に位置する橇体とを備え、この橇体を遊転ローラの下端より上方に位置させてある豆類収穫機。
  2. 請求項1記載の豆類収穫機において、
    前記中間分草体および橇体の地面に対する前後方向での角度姿勢を調節可能に構成してある豆類収穫機。
  3. 請求項1または2記載の豆類収穫機において、
    左右に並列配備した各引抜き挟持搬送装置による引抜き搬送経路部位の下方に、地面近くに位置して前後方向沿う左右一対のフィルム案内体を小間隔をもって対向配備してある豆類収穫機。
  4. 請求項3記載の豆類収穫機において、
    前記フィルム案内体を前記引抜き挟持搬送装置よりも前方に突出させてある豆類収穫機。
  5. 請求項3または4記載の豆類収穫機において、
    左右のフィルム案内体から上方に補助案内杆を後方上方に向けてそれぞれ延出するとともに、対向する両補助案内杆の左右間隔を後方ほど狭くしてある豆類収穫機。
  6. 請求項3または4記載の豆類収穫機において、
    左右のフィルム案内体の対向する内側下方に、引上げられるマルチフィルムに接触するエッジ部を形成してある豆類収穫機。
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