JP2003111507A - 野菜収穫機 - Google Patents

野菜収穫機

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JP2003111507A
JP2003111507A JP2001307480A JP2001307480A JP2003111507A JP 2003111507 A JP2003111507 A JP 2003111507A JP 2001307480 A JP2001307480 A JP 2001307480A JP 2001307480 A JP2001307480 A JP 2001307480A JP 2003111507 A JP2003111507 A JP 2003111507A
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JP
Japan
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foliage
weeding
vegetable
mulch film
harvesting machine
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Application number
JP2001307480A
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English (en)
Inventor
Isao Otokura
勲 乙倉
Akito Watanabe
章人 渡邊
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 畝の法面部分のマルチフィルムを切断しなが
ら収穫処理を行っていたため、マルチフィルムが分割さ
れ、マルチフィルムを除去するのに時間が掛かった。さ
らに、分割されたマルチフィルムは除去する際に破れ
て、土中に残ってしまうことがあった。 【解決手段】 走行部Bの前部に、茎葉部を分草しなが
ら引き上げる分草装置1と、根菜作物を掻き込んで引き
上げ搬送する搬送装置3と、該搬送装置3下方に配置し
た掘起こし刃16とを備えた野菜収穫機において、掘起
こし刃16の後方に、揺動可能かつ下方へ付勢されたマ
ルチフィルムの後押圧装置86を設け、掘起こし刃16
の前方に、畝の法面上のマルチフィルムを押さえる前押
圧装置77を設けるとともに、掘起こし刃16に被覆部
材剥ぎ具83を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱や人参などの
ような根菜作物を畝上に植え付けて、この畝表面をマル
チフィルムで覆って栽培し、生育後に根菜作物を掘り取
り、後方へ搬送して処理する歩行型の収穫機に関する。
特に、玉葱を収穫する際に、茎葉部が絡まず、マルチフ
ィルムを押さえながら玉葱を浮き上がらせるとともに、
マルチフィルムを剥ぎ易くする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンや駆動車輪などから構成
された自走式の走行部の前部に、地中に挿入して根の部
分を掘り上げながら前進する掘起こし刃と、根菜作物を
抜き上げて搬送する搬送装置と、搬送途上の根菜作物か
ら茎葉部を切り離す切断装置と、茎葉部を切り離した後
の根菜作物を機体後方に放出する放出装置とを備え、茎
葉部を除去したあとの根菜作物をコンベアなどの手段に
よって畝上へ落下させたりコンテナ等へ収容するように
した玉葱収穫機が知られている。また、このような玉葱
収穫機において、マルチフィルム等の被覆部材で覆われ
た畝で栽培された玉葱を収穫する場合、畝の法面部分に
被さっているマルチフィルムを切断装置で切断して、こ
の切れ目より掘起こし刃を挿入して収穫処理を行い、収
穫処理終了後、マルチフィルムを除去し根部を集める技
術が、特開2000−23577により公知となってい
る。また、畝の法面部分に倒伏した茎葉部を引き起こす
ために、畝端に位置する引起こし装置を平坦部に位置す
るものより長く形成して、茎葉部を引き起こすようにし
た技術も特開平11−89368により公知となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいて、畝の法面部分のマルチフィルムを切断しながら
作業を行うと、マルチフィルムは畝面と両側の法面との
部分で三分割されるため、一つの畝に対して3つのマル
チフィルムを除去することになり時間が掛かっていた。
さらに、三分割されたマルチフィルムの裾面部分は幅が
狭くなるため、強度が低下し、マルチフィルムを除去す
る際に破れて、土中に残ってしまうことがあった。ま
た、畝の形状は雨や作付け作業等により変形して正確に
一定となることはないため、特に、畝の法面部分と玉葱
の作付け位置が一定でないため、平坦部の引起し装置よ
り長く構成した一側の引起こし装置の高さが固定され、
タインが硬質の部材で構成されていると、タインがマル
チフィルムを破ってしまったり、タインが法面の凹部底
まで届かずに茎葉部を確実に引き起こすことができない
場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、走行部の前部
に、茎葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜
作物を掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送
装置下方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機に
おいて、掘起こし刃の後方に、揺動可能かつ下方へ付勢
されたマルチフィルムの後押圧装置を設けたものであ
る。
【0006】請求項2においては、前記後押圧装置の押
圧部材を、スターホイルと外周に弾性体を設けたローラ
ーより構成したものである。
【0007】請求項3においては、前記スターホイルと
ローラーを同一軸上に回転自在に設けたものである。
【0008】請求項4においては、走行部の前部に、茎
葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜作物を
掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送装置下
方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機におい
て、掘起こし刃の前方であって、前記分草装置の最外側
の引起こし装置の側部前方に設けた補助掻上げ装置から
後方に向けて、畝の法面上のマルチフィルムを押さえる
前押圧装置を設けたものである。
【0009】請求項5においては、前記前押圧装置をソ
リ体より構成したものである。
【0010】請求項6においては、走行部の前部に、茎
葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜作物を
掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送装置下
方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機におい
て、前記掘起こし刃に被覆部材剥ぎ具を取り付けたもの
である。
【0011】請求項7においては、前記被覆部材剥ぎ具
を、棒材より構成し、掘起こし刃より斜め前下方の畝の
法面内に向かって突出したものである。
【0012】請求項8においては、走行部の前部に、茎
葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜作物を
掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送装置下
方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機におい
て、前記分草装置の最外側の引起こし装置側部前方に補
助掻上げ装置を設け、該補助掻上げ装置はベルトより一
体的に弾性体より構成したタインを突出して縦方向に回
転し、該タインは畝上を覆うマルチフィルムの法面上を
押さえ、かつ、野菜の茎葉を掻上げるようにしたもので
ある。
【0013】請求項9においては、前記補助掻上げ装置
を、最外側の引起こし装置に対し揺動自在に、かつ、高
さ調節可能に支持するとともに、弾性部材により所定高
さに保持するように付勢支持したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の野菜収穫機を示した全体側面図、図
2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は掻込み
装置と挟持搬送装置の側面図、図5は補助掻上げ装置の
平面断面図、図6は掘起こし刃の後面図、図7は押圧ロ
ーラーの側面図、図8は押圧ローラーの後面断面図であ
る。
【0015】本発明に係る野菜収穫機を玉葱収穫機とし
た実施例について説明する。図1〜図3に示すように、
野菜収穫機は機体進行方向に向かって前部に分草装置
1、その後部に掻込み装置2、その後部に挟持搬送装置
3が配置され、該挟持搬送装置3の下方に茎葉切断装置
4が配置されて野菜処理部Aを構成し、この野菜処理部
Aが走行部Bに支持されている。
【0016】まず、分草装置1について説明する。複数
の縦向き引起こし装置5・5・5が機体左右一定間隔を
あけて前後方向に配置され、本実施例では2条ずつ収穫
するように三列配置されている。各縦向き引起こし装置
5はチェーンケース5aの上下にそれぞれ左右方向に軸
芯を有するスプロケット10a・10bを収納して、該
スプロケット10a・10bに無端状のチェーン11を
巻回して、このチェーン11の外周上に一定間隔箇所に
タイン7・7・・・を配置し、該タイン7は支点軸を介
してチェーン11に起伏変位自在に装着している。
【0017】該タイン7は樹脂一体成形品で構成され、
チェーンケース5aの後縁をチェーン9と共に下降する
とき、倒伏姿勢となり、最下位置近傍に達したとき、図
5に示すように、ガイド円板8にタイン7の基部が当接
して起立変位を開始し、最下位置では完全な起立姿勢と
なってスプロケット10b回りの円弧を描いて前上方へ
向けて移動され、続いて図示しないガイド部の案内作用
で起立姿勢を保持されつつチェーンケース5aの前縁に
沿って斜め後上方へ移動され、最上位置近傍に達したと
き、ガイド部がなくなり倒伏変位を開始し、スプロケッ
ト10a回りを移動しつつ完全な倒伏姿勢となった後、
再びチェーンケース5aの後縁に沿って下降するように
構成している。こうして、タイン7・7・・・を前後方
向の面内で縦向きに回して茎葉部W1を引き起こすよう
にしている。
【0018】各タイン7には弾性変形可能なようにゴム
材若しくはゴム相当材で形成されたタインキャップ体1
2が延長状且つ外嵌状に係着してある。本実施例では全
てのタイン7にタインキャップ体12を係着し、しかも
何れのタインキャップ体12も同一大きさとなされてい
るが、これに限定するものではなく、例えば、多数のタ
イン7の一個置き若しくは複数個置きにタインキャップ
体12を係着したり、また多数のタインキャップ体12
を長短に変化させて配置したり、また多数のタインキャ
ップ体12を比較的硬いものと比較的軟らかいものとの
複数種類となして配列することも差し支えない。
【0019】また、畝Uの両側の法面部分に倒伏した野
菜(玉葱)Wの茎葉部W1を引き起こすために、左右一
側(本実施例では進行方向左側)の機体の最外側に位置
した縦向き引起こし装置5の側部前方に、補助掻上げ装
置70が設けられている。この補助掻上げ装置70はベ
ルトケース70aの上下(前後)にそれぞれ左右方向に
軸芯を有するプーリー65a・65bを収納して、該プ
ーリー65a・65bに無端状のベルト71を巻回して
いる。このベルト71の外周上に一定間隔箇所タイン7
1a・71a・・・を一体的に設けて突出し、該ベルト
71及びタイン71aはゴム材や合成樹脂、若しくはゴ
ム相当材で形成されて弾性変形可能としている。
【0020】この補助掻上げ装置70は、上側のプーリ
ー65aの軸9を揺動支点として縦向き引起こし装置5
の下端部に上下揺動自在且つ取外し可能に枢着され、地
表面の凹凸に追随できるようにすると共に、プーリー6
5aが縦向き引起こし装置5のスプロケット10bと連
動回転するように構成されている。つまり、一側の縦向
き引起こし装置5の下端の従動軸を補助掻上げ装置70
の駆動軸とし、該軸9は補助掻上げ装置70の揺動軸と
もなるのである。
【0021】また、補助掻上げ装置70の前部よりステ
ー73を上方に突設し、前記左側の縦向き引起こし装置
5の上下中央部に枢支体74を水平軸回りに回転自在に
軸支し、前記ステー73に支持ロッド76の前端を枢支
し、該支持ロッド76の後部を枢支体74に摺動自在に
挿入し、該枢支体74の両側の支持ロッド76上にバネ
79a・79bが外嵌され、該バネ79aの上端側とバ
ネ79bの下端側の係止位置はナットやピン等により支
持ロッド76上で位置調整可能とし、バネ力及び補助掻
上げ装置70前部の高さ調節を可能としている。
【0022】このような構成において、補助掻上げ装置
70の前下方のタイン71を地表面の所定高さの位置と
なるようにバネ79a・79bの係止位置を設定するこ
とによって、補助掻上げ装置70は軸9を中心として前
部が揺動して法面に追従して茎葉部W1を引き起こすこ
とができるのである。そして、地表面に凹凸がある場合
でもバネ79a・79bのバネ力を調整することで、補
助掻上げ装置70の前部は地表面に追従性よく揺動す
る。そして、タイン71aはゴム等の弾性体で構成され
ているため、地表面に当接するときは弾性変形してマル
チフィルムmから浮くことなく押さえながら確実に茎葉
部W1を掬い上げることができる。
【0023】図2に示すように、掻込み装置2は左右一
対の横向き掻込みケース13・13にそれぞれチェーン
を巻回して、該チェーンより一定間隔をあけてタイン1
3a・13a・・・を起伏変位可能に配置して、掻込み
装置2の下方両外側から左右中央方向へ向けてタイン1
3a・13a・・・を起立させて周回移動させ、続いて
斜め上方へ移動させることにより、縦向き引起こし装置
5の引き起こした茎葉部W1をこの装置2の下部中央へ
掻き込んで斜め上方へ押し上げる構成となしてある。
【0024】挟持搬送装置3は左右一対の横向き挟持搬
送ケース14・14の前後配置された一対のプーリに搬
送ベルト15・15を掛け回して形成したものであり、
この際、搬送ベルト15・15を対向状に配置して搬送
ベルト15・15間を分草装置1の巾中央に合致させ、
これを挟持搬送経路kとなすと共に、搬送ベルト15・
15によって茎葉部W1を挟持してこの搬送経路kに沿
って後方へ搬送するようにしている。
【0025】この挟持搬送装置3は、掻込み装置2の掻
き込んだ茎葉部W1の比較的上部を挟持搬送経路kの搬
送始端に受け取り、続いて搬送ベルト15で挟持して斜
め後上方へ搬送し、この搬送過程で、図3、図4に示す
掘起こし刃16がこの搬送に先行して膨軟とした畝U上
の根部W2を土中から引き抜く構成としてある。挟持搬
送装置3の後部にはこの搬送装置3の搬送した茎葉部W
1を受け継いで畝間溝n内へ落下させるものとした茎葉
放出装置3aが設けてあり、また機体特定位置にはこの
茎葉放出装置3aから放出された茎葉部W1を地面に導
くためのゴム板等からなる茎葉放出ガイド3bが吊設さ
れている。
【0026】搬送ベルト15・15の下方には図4に示
すように茎葉下部補助送り装置17が設けてある。この
下部補助送り装置17は左右一対の下部送り体17a・
17aからなり、これの送り方向の上り傾斜を挟持搬送
装置3のそれよりも緩やかになすと共に、前後一対の端
部プーリに多数の突起が列設された無端状の下部送りベ
ルト18を掛け回して形成する。この際、一対の下部送
りベルト18・18は対向させ、これらベルト18・1
8間を茎葉下部の送り経路k1となすと共に、この送り
経路k1でこれらベルト18・18が後方へ移動するも
のとなす。
【0027】図3、図4等に示すように、茎葉切断装置
4は挟持搬送装置3の前部下方で茎葉下部補助送り装置
17の下側近傍に設けてあって、茎葉下部補助送り装置
17に概ね沿わせ下部に配置した茎葉下部案内板19
と、この茎葉下部案内板19の後部上側に水平向きに装
着した円盤カッタ20とを備えてなる。
【0028】この際、茎葉下部案内板19は隣接した野
菜Wの条列の茎葉部W1が上下方向へ通過するようにな
され且つその根部W2が上方へ通り抜けることのできな
い程度の巾を有する二つの誘導案内路を形成したものと
なし、また円盤カッタ20はその支持位置を斜め後上方
へ移動させ得るものとした図示しない支持手段を介して
固定させてあって、回転駆動状態の下で前記誘導案内路
の最後部へ向かう茎葉部W1をその下部で根部W2から
切り離すものとなす。
【0029】前記掘起こし刃16は土中を進むものとし
た水平状の刃部16aと、この刃部16aを支持する縦
向きアーム部16bとを備えたもので、後面視L字状に
構成して、畝の法面側から挿入して挟持搬送装置3の搬
送始端下方にその刃部16aが位置するように配置さ
れ、縦向きアーム部16bの長さ途中を横向き軸21を
介して機体固定部(車両フレーム22)に揺動自在に支
持させてある。この掘起こし刃16は横向き軸21の上
部または下部に駆動リンクが連結され、該駆動リンクの
前後動により横向き軸21周りで揺動される構成として
あり、また縦向きアーム部16bは収穫中の野菜Wの条
列R1・R2側部の畝間溝n側に位置させると共に、刃
部16aは収穫中の2条分の野菜Wの条列R1、R2の
下方の土を同時に膨軟化させるものとなす。
【0030】前記縦向きアーム部16b上の前記横向き
軸21よりも下方箇所に支持手段82が形成され、この
支持手段82の側面に被覆部材剥ぎ具となる棒状のマル
チ剥ぎ棒83の基部が取り付けられて、図6に示すよう
に前下方に突設されている。つまり、該マルチ剥ぎ棒8
3は畝の上外方向から法面部分に、側面視で斜め前下
方、かつ、後面視で斜め内下方に挿入されている。但
し、マルチ剥ぎ棒83はプレート等により構成すること
もできる。こうして機体を前進させることで、このマル
チ剥ぎ棒83の先端部は畝の法面内に挿入されて、被覆
部材であるマルチフィルムmの裾面を斜め上方へ持ち上
げて剥がし、その後下方の土中に掘起こし刃16が根部
W2の下に位置するように挿入されて、縦向きアーム部
16bが前進して同時に作物及びマルチフィルムを浮き
上がらせる。このマルチ剥ぎ棒83は掘起こし刃16と
一体的に揺動しながら前進するため、法面部分の土を前
方に押し出すこととなり、膨軟化させながらマルチフィ
ルムmを破ることなく浮き上がらせて無分割の状態で収
穫とマルチフィルム剥ぎ処理が行われる。
【0031】次に、被覆部材押圧装置について図2、図
4より説明する。上記分草装置1の補助掻上げ装置70
の下部から後方に、かつ、掘起こし刃16の前方には畝
U表面を被せた被覆部材であるマルチフィルムmを案内
し押さえるための前押圧装置となるソリ体77が配置さ
れており、該ソリ体77は補助掻上げ装置70のタイン
列71・71・71の側部に配置される。前記ソリ体7
7は補助掻上げ装置70の外側下部から後方へ前後略水
平方向に延設して挟持搬送装置3の茎葉挟持開始位置近
傍、または、前記マルチ剥ぎ棒83の前端近傍、また
は、掘起こし刃16前方位置までの間に配置して、収穫
するときにタイン71aが回転押圧することに加えて、
マルチフィルムmが浮き上がって搬送装置等に引っかか
ったりしないように、野菜条列R1の左(外)側部の畝
U(法面)を被っているマルチフィルムmの裾上面部分
をソリ体77が前後方向に押圧するようにしている。
【0032】前記ソリ体77は本実施例では、ベルトケ
ース70aの側面下部のプーリー65bの軸延長上に揺
動自在に支持されているが、外側の縦向き引起こし装置
5の側面下部に揺動可能に取り付けて、前方へ延設する
構成とすることもできる。また、ソリ体77は棒材で構
成しているが、板体で構成することもできる。
【0033】ソリ体77の前部は円弧状に構成されて引
っ掛かり難くし、タイン71(タインキャップ72)の
先端回転軌跡の前端よりも後方に位置するように配置さ
れ、畝Uの法面部分に倒伏した野菜Wの茎葉部W1を引
き上げるときに、タイン71をソリ体77の前方に位置
して、引き上げ作用を邪魔しないようにしている。ま
た、ソリ体77の下端はタイン71(タインキャップ7
2)の先端回転軌跡の下端よりも下方に配置して、タイ
ン71が下方を周回するときにマルチフィルムmをソリ
体77が押さえて引っ掛けないようにしている。そし
て、ソリ体77の後部はマルチフィルムmとの局部的な
接触を避け、安定して長く押さえられるように挟持搬送
装置3下方位置まで延設して、後端を反り上げるように
構成している。
【0034】また、前記茎葉切断装置4の後下方の野菜
Wの条列R1、R2間またはその外側の掘起こし刃16
の後方に後押圧装置となる押圧ローラー86が配置され
ている。この押圧ローラー86は、挟持搬送装置3によ
り野菜Wが持ち上げられてマルチフィルムmも持ち上げ
られるが、前方は前記ソリ体77により押さえられるの
で、後方をこの押圧ローラー86で押さえて、掘起こし
刃16の後方においてマルチフィルムmを安定して押さ
えて引っ掛かりを防止し、茎葉等の巻き付きを防止して
いる。この押圧ローラー86は回転軸を車両フレーム2
2に取り付けられた支持体84に回転自在に軸支し、上
下高さを調節可能として、地表面の凹凸に追随できるよ
うにしている。
【0035】つまり、図7、図8に示すように、押圧ロ
ーラー86は、金属等硬質材によりなる円板の外周を鋸
刃状に構成したスターホイル86aと、円筒体の外周に
スポンジやゴム等の弾性体を貼設したローラー86b
と、両者の最外周端を略一致させてその中心を回転自在
に支持する支持軸86cから構成されており、該支持軸
86cを支持体84の下端に支持し、該支持体84の上
部は機体に設けた支点軸88に枢支され、上端部に固設
したステー84aがバネ89を介して機体に支持されて
引っ張るように付勢されている。このように構成するこ
とによって、作業時に機体が地表面の凹凸により上下し
ても、押圧ローラー86はバネ89の付勢力によって下
方へ押しつけられて、マルチフィルムmを常時押さえ付
けることができる。また、押圧ローラー86が横ズレし
ようとしても、スターホイル86aの外周が引っかかっ
て横ズレすることがなく、さらに、押圧ローラー86が
マルチフィルムm上を転動するときに、スポンジ部分が
表面上を転動するので、ローラー86bに茎葉部W1が
巻き付くのを防ぐことができる。
【0036】次に走行部Bについて説明する。図1〜図
3に示すように、走行部Bは左右一対の走行車輪27・
27、これに支持される車両フレーム22、この車両フ
レーム22の前部を支持するためのゲージ輪28、車両
フレーム22の後部に固定されたエンジン29、及び、
エンジン29の後方へ張り出させた操縦ハンドル30を
備えている。
【0037】エンジン29の下部寄り側部にミッション
31が設けられ、このミッション31及びエンジン29
の下側に左右向きの伝動ケース32が設けられている。
この際、伝動ケース32のゲージ輪28側でない側の一
部箇所を左右方向の伸縮可能部となし、この伸縮可能部
を伸縮させるための操作機構を設けている。そして、こ
の伝動ケース32の両端部にはファイナルケース35・
35が設けてあり、このファイナルケース35の先端部
に走行車輪27・27が装着されている。
【0038】ゲージ輪28は車両フレーム22と同体に
固定された傾斜状支持筒部36の下端に回転自在に軸着
されており、傾斜状支持筒部36の上部と操縦ハンドル
30との間に回転操作ハンドル37が架設されている。
このハンドル37の回転操作により傾斜状支持筒部36
の長さが変化して、車両フレーム22に対するゲージ輪
28の高さを変更可能として、引抜き高さ等を調節でき
るようにしている。
【0039】次に、上記のように構成した収穫機を使用
して、マルチフィルムmで被われた畝U上に植生した野
菜Wの一種である玉葱を収穫する際の作動について説明
する。図1〜図3に示すように機体を畝Uの長手方向に
沿わせ、左右の走行車輪27・27を一つの畝Uの左右
の畝間溝nに位置させ、機体が畝Uを跨いだ状態とす
る。次に必要に応じて回転操作ハンドル37を回転操作
してゲージ輪28を機体に対し上方へ変位させ、分草装
置1、掻込み装置2、マルチ剥ぎ棒83、掘起こし刃1
6、円盤カッタ20及び挟持搬送装置3を玉葱Wの収穫
処理に最適な高さとする。
【0040】この後、各部を作動状態として機体を走行
させる。機体の前進時、ソリ体77はマルチフィルムm
の裾面上を前進するのであって、マルチフィルムmに引
っ掛かったりそれを突き破ったりすることは生じず、補
助掻上げ装置70の下端部から挟持搬送装置3の茎葉挟
持開始位置までの間で畝Uの法面部分を被ったマルチフ
ィルムmを常に安定的に地面に近接させる。この一方で
は補助掻上げ装置70のタイン71が、畝Uの法面部分
に倒伏している茎葉部W1を確実に掬い上げる。この後
はタイン71が掬い上げた茎葉部W1を斜め後上方へ引
き上げるように作用し、これにより野菜条列R1の茎葉
部W1は隣接する玉葱W条列の茎葉部W1との絡みを分
離されつつ引き起こされる。
【0041】また、畝面でも各縦向き引起こし装置5の
タイン7及びタインキャップ体12がその移動軌跡の最
下位置近傍に達し次々と起立姿勢となって、倒伏してい
る2条分の野菜条列R1、R2の茎葉部W1を確実に掬
い上げる。この後はタイン7及びタインキャップ体12
が掬い上げた茎葉部W1を斜め後上方へ引き上げるよう
に作用し、これにより各野菜条列R1、R2の茎葉部W
1は隣接する玉葱W条列の茎葉部W1との絡みを分離さ
れつつ引き起こされる。
【0042】このように処理された茎葉部W1は機体の
進行により掻込み装置2に到達するのであり、掻込み装
置2は2条分の野菜条列R1、R2の茎葉部W1を挟持
搬送装置3の茎葉挟持開始位置に送り込む。挟持搬送装
置3はその送り込まれた2条分の茎葉部W1を茎葉挟持
開始位置で同時に挟持し、続いて斜め後上方へ挟持搬送
するものとなる。
【0043】一方では、マルチ剥ぎ棒83が掘起こし刃
16の揺動に連動して前後及び上下揺動されて、マルチ
フィルムmを剥がす。このマルチフィルムmの下で掘起
こし刃16が畝Uに挿入されて前進し、掘起こし刃16
の刃部16aが収穫中の2条列R1、R2分の玉葱Wの
根部W2の下方を前後及び上下へ揺動されつつ前進され
2条分の根部W2周辺の土を膨軟となす。
【0044】挟持搬送装置3による茎葉部W1の挟持搬
送が進行するに伴って、茎葉部W1は漸次上昇され、そ
の根部W2に上方への引張力が作用し、根部W2は土中
から徐々に上昇され、ソリ体77の後端位置で拘束がな
くなり、根部W2は円滑に引き上げられて地中から抜き
上げられる。
【0045】この後、さらに挟持搬送装置3による茎葉
部W1の挟持搬送が進行すると、収穫中の各条列R1、
R2の根部W2は茎葉下部案内板19の下面に各条列R
1、R2単位で左右に分別されたまま到達し、茎葉下部
補助送り装置17から茎葉部W1下部に付与される後方
送り力で後方移動を補助されつつ、その対応する各誘導
案内路を通じて円盤カッタ20へ向け移動される。この
とき茎葉下部案内板19と根部W2の間にはマルチフィ
ルムmを挟んだままであるので、これを茎葉下部補助送
り装置17により送る補助作用もある。
【0046】各条列R1、R2の根部W2が茎葉下部案
内板19に達した後にもその茎葉部W1は挟持搬送装置
3により斜め後上方へ搬送されるようになり、この際、
各条列R1、R2の根部W2は茎葉下部案内板19より
も上方へ移動するのをこの案内板19のそれら根部W2
に対応した誘導案内路で規制されるため、各条列R1、
R2の茎葉部W1は緊張状態となって円盤カッタ20に
達し、ここで回転駆動される円盤カッタ20により茎葉
部W1下部を切断され根部W2から分離される。
【0047】このような茎葉下部案内板19による根部
W2の処理中、畝Uを被ったマルチフィルムmは根部W
2の上側に存在し、根部W2が機体後方へ搬送される
程、根部W2と一緒に漸次高く持ち上げられるようにな
る。このように持ち上げられたマルチフィルムm部分は
これよりも後方で押圧ローラー86が適当に地面上に押
さえ付けるため、挟持搬送装置や茎葉下部案内板19や
茎葉下部補助送り装置等に絡み付くものとならない。
【0048】円盤カッタ20で茎葉部W1を切り離され
自由状態となった根部W2は直ちに畝U上に落下するの
であり、畝U上の2条分の条列R1、R2の玉葱Wが上
記のように収穫処理された後は、機体を180度転向さ
せて前とは反対向きに進行させて畝U上の残りの2条分
の条列R3、R4の玉葱Wを同様に収穫処理する。こう
して収穫処理が終了した後、作業者は手作業によりマル
チフィルムmを除去し根部W2を拾い集める。
【0049】上記使用中において、挟持搬送装置3によ
る根部W2の引抜き処理、円盤カッタ20による茎葉部
W1の切断処理等が、ソリ体77や、押圧ローラー86
によるマルチフィルムmの拘束作用のアンバランス等に
より不安定となったり不適正となったりするときは、ソ
リ体77や、押圧ローラー86の高さを変更してそのア
ンバランスを修正するようにする。
【0050】なお上記実施例では、タイン7にタインキ
ャップ体12を係着してタイン7の先部延長箇所を弾性
変形可能となしたが、これに代えて、タイン7を長めと
なしてその先部のみを弾性変形可能となすことも差し支
えない。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0052】即ち、請求項1に示す如く、走行部の前部
に、茎葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜
作物を掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送
装置下方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機に
おいて、掘起こし刃の後方に、揺動可能かつ下方へ付勢
されたマルチフィルムの後押圧装置を設けたので、収穫
作業時に掘り起こした後部上のマルチフィルムを押さえ
て、マルチフィルムが引っかかったり、作物の茎葉部等
が絡んだりすることを防止し、また、畝上面に凹凸があ
っても揺動して畝上面に追随して確実に押さえることが
できる。
【0053】請求項2に示す如く、前記後押圧装置の押
圧部材を、スターホイルと外周に弾性体を設けたローラ
ーより構成したので、スターホイルにより、地表面の凹
凸によって機体が上下しても押圧装置が横ズレすること
がなく、被覆部材から浮いて押圧力がなくなることを防
止できる。さらに、マルチフィルム上を転動するときに
被覆部材や作物を傷めることがなく、ローラーに茎葉部
が巻き付くのを防ぐことができる。
【0054】請求項3に示す如く、前記スターホイルと
ローラーを同一軸上に回転自在に設けたので、スターホ
イルとローラの支持構成を簡単にすることができて、組
立も簡単にでき、畝上面を転動して引きずることがない
のでマルチフィルムや作物を傷めることがない。
【0055】請求項4に示す如く、走行部の前部に、茎
葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜作物を
掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送装置下
方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機におい
て、掘起こし刃の前方であって、前記分草装置の最外側
の引起こし装置の側部前方に設けた補助掻上げ装置から
後方に向けて、畝の法面上のマルチフィルムを押さえる
前押圧装置を設けたので、掘起こし刃の前方におけるマ
ルチフィルムの浮き上がりを防止できて、搬送装置等に
マルチフィルムが絡むことを防止できる。また、マルチ
フィルムを前後方向に長く押さえて、茎葉をマルチフィ
ルムから容易に分離することができる。
【0056】請求項5に示す如く、前記前押圧装置をソ
リ体より構成したので、前後方向に延設することで、畝
上を安定して走行して被覆部材を線上に長く押さえるこ
とができ、引起こし装置の作用部が長くても、被覆部材
が持ち上げられることを防止できる。
【0057】請求項6に示す如く、走行部の前部に、茎
葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜作物を
掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送装置下
方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機におい
て、前記掘起こし刃に被覆部材剥ぎ具を取り付けたの
で、被覆部材剥ぎ具は掘起こし刃と一体的に揺動しなが
ら前進して被覆部材を破ることなく剥がすことができ
る。また、被覆部材剥ぎ具を取り付けるための支持部材
等が少なくて済む。また、マルチフィルムを破ることな
く、無分割の状態で剥がすことができるため、収穫処理
終了後、マルチフィルムを容易に、かつ、確実に除去す
ることができる。
【0058】請求項7に示す如く、前記被覆部材剥ぎ具
を、棒材より構成し、掘起こし刃より斜め前下方の畝の
法面内に向かって突出したので、被覆部材剥ぎ具を簡単
な構成とすることができ、容易に製造することができ
る。そして、棒材を畝の法面部分の土中に突き刺して前
進するため、被覆部材を引っ掛けたり破ることなく引き
上げることができ、被覆材の後処理が簡単となる。
【0059】請求項8に示す如く、走行部の前部に、茎
葉部を分草しながら引き上げる分草装置と、根菜作物を
掻き込んで引き上げ搬送する搬送装置と、該搬送装置下
方に配置した掘起こし刃とを備えた野菜収穫機におい
て、前記分草装置の最外側の引起こし装置側部前方に補
助掻上げ装置を設け、該補助掻上げ装置はベルトより一
体的に弾性体より構成したタインを突出して縦方向に回
転し、該タインは畝上を覆うマルチフィルムの法面上を
押さえ、かつ、野菜の茎葉を掻上げるようにしたので、
補助掻上げ装置のタインが地表面に当接するときにたわ
んで地表面の凹凸に追従し、マルチフィルムを押さえな
がら茎葉部を引き起こすこととなり、確実に茎葉部を掬
い上げることができる。そして、同時に二つの作用をし
て部品点数を削減することができる。
【0060】請求項9に示す如く、前記補助掻上げ装置
を、最外側の引起こし装置に対し揺動自在に、かつ、高
さ調節可能に支持するとともに、弾性部材により所定高
さに保持するように付勢支持したので、補助掻上げ装置
を作業を行う畝高さに合わせることで作業精度を上げる
ことができ、凹凸等高さの変化に対して容易に追従する
ことができ、掻上げ精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の野菜収穫機を示した全体側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】掻込み装置と挟持搬送装置の側面図。
【図5】補助掻上げ装置の平面断面図。
【図6】掘起こし刃の後面図。
【図7】押圧ローラーの側面図。
【図8】押圧ローラーの後面断面図。
【符号の説明】 B 走行部 1 分草装置 3 搬送装置 4 切断装置 16 掘起こし刃 77 ソリ体 83 マルチ剥ぎ棒 86 押圧ローラー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行部の前部に、茎葉部を分草しながら
    引き上げる分草装置と、作物を掻き込んで引き上げ搬送
    する搬送装置と、該搬送装置下方に配置した掘起こし刃
    とを備えた野菜収穫機において、掘起こし刃の後方に、
    揺動可能かつ下方へ付勢されたマルチフィルムの後押圧
    装置を設けたことを特徴とする野菜収穫機。
  2. 【請求項2】 前記後押圧装置の押圧部材を、スターホ
    イルと外周に弾性体を設けたローラーより構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の野菜収穫機。
  3. 【請求項3】 前記スターホイルとローラーを同一軸上
    に回転自在に設けたことを特徴とする請求項2記載の野
    菜収穫機。
  4. 【請求項4】 走行部の前部に、茎葉部を分草しながら
    引き上げる分草装置と、作物を掻き込んで引き上げ搬送
    する搬送装置と、該搬送装置下方に配置した掘起こし刃
    とを備えた野菜収穫機において、掘起こし刃の前方であ
    って、前記分草装置の最外側の引起こし装置の側部前方
    に設けた補助掻上げ装置から後方に向けて、畝の法面上
    のマルチフィルムを押さえる前押圧装置を設けたことを
    特徴とする野菜収穫機。
  5. 【請求項5】 前記前押圧装置をソリ体より構成したこ
    とを特徴とする請求項4記載の野菜収穫機。
  6. 【請求項6】 走行部の前部に、茎葉部を分草しながら
    引き上げる分草装置と、作物を掻き込んで引き上げ搬送
    する搬送装置と、該搬送装置下方に配置した掘起こし刃
    とを備えた野菜収穫機において、前記掘起こし刃に被覆
    部材剥ぎ具を取り付けたことを特徴とする野菜収穫機。
  7. 【請求項7】 前記被覆部材剥ぎ具を、棒材より構成
    し、掘起こし刃より斜め前下方の畝の法面内に向かって
    突出したことを特徴とする請求項6記載の野菜収穫機。
  8. 【請求項8】 走行部の前部に、茎葉部を分草しながら
    引き上げる分草装置と、作物を掻き込んで引き上げ搬送
    する搬送装置と、該搬送装置下方に配置した掘起こし刃
    とを備えた野菜収穫機において、前記分草装置の最外側
    の引起こし装置側部前方に補助掻上げ装置を設け、該補
    助掻上げ装置はベルトより一体的に弾性体より構成した
    タインを突出して縦方向に回転し、該タインは畝上を覆
    うマルチフィルムの法面上を押さえ、かつ、野菜の茎葉
    を掻上げるようにしたことを特徴とする野菜収穫機。
  9. 【請求項9】 前記補助掻上げ装置を、最外側の引起こ
    し装置に対し揺動自在に、かつ、高さ調節可能に支持す
    るとともに、弾性部材により所定高さに保持するように
    付勢支持したことを特徴とする請求項8記載の野菜収穫
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010051244A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Iseki & Co Ltd 野菜収穫機
CN108834448A (zh) * 2018-08-31 2018-11-20 农业部南京农业机械化研究所 自卸膜残膜回收机

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