JP2017055695A - 地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置 - Google Patents

地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】倒伏して圃場面に倒れ込んだ地下茎作物の茎葉を引き起こして引き抜き、コンベアに確実に挟持させて引き抜くことができる地下茎作物収穫機の茎葉引起こし装置を提供する。
【解決手段】後方上がり傾斜に、左右一対対向させ当接して設け、対向部に圃場に植栽された地下茎作物Cの茎葉Lを挟持して引き抜き、後方に移動させることにより地下茎作物を引き抜く引き抜きコンベアを備えた地下茎作物収穫機Aであって、引き抜きコンベアの前端部の上方部及び下方部にそれぞれ設けた進行方向と交差する方向の回転軸81、82と、それぞれの回転軸81、82間に架け渡し、回転軸回りに回転して地下茎作物の茎葉を引き起こす引起し手段83とを有し、上方部回転軸81回りに下方部を回動自在に設け、下方側の回動端側は、圃場の凹凸に追従して上下に回動する茎葉引起し装置Dを備えることを特徴とする地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、地下茎作物収穫機に係る。詳細には、地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置に係る。更に詳細には、畝に作付られた玉ねぎやニンニクなどの地下茎作物を収穫する収穫機の茎葉引起し装置に係る。
畝に作付られた玉ねぎやニンニクなどの地下茎作物は、収穫時には、茎葉が地面に着いた状態となるものがあることが知られている。そのため、地下茎作物収穫機では、茎葉を挟めないことがある。そこで、地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置が必要とされる。
特許文献1に記載の「根菜収穫機の前処理装置」には、「圃場に植えられた根菜を、その茎葉を挟持して引き抜く引抜装置を引抜きフレームに備えた根菜収穫機の前処理装置であって、複数の突起を左右方向の軸心回りで回転移動させて地中にある根菜の茎葉を引起こす縦回し式引起し機構と、複数の突起を前後方向の軸心回りで回転移動させて地中にある根菜の茎葉を引起こす横回し式引起し機構とで構成する引起し装置を備え、この引起し装置を前記引抜きフレームに対して上下動可能に連結するリンク機構と引起し装置を前記引抜きフレームに対して上下調節する上下調節機構とを備えてある根菜収穫機の前処理装置。」他の記載がある(特許文献1[特許請求の範囲 請求項1])。また、図4の図示がある。
特許文献2に記載の「根菜類収穫機の葉茎引上げ構造」には、「畝に作付けられた根菜類Wを収穫する根菜類収穫機において、収穫する根菜類Wの両脇に位置して、畝に掛けられたマルチシートFの植付け孔hから突出した根菜類Wの葉茎Wbを、係止爪23の縦回し移動で引き上げる複数の葉茎引上げ装置10を装備し、それら複数の葉茎引上げ装置10のうち、畝の法面に倒れ込んだ葉茎Wbに作用する葉茎引上げ装置10Dに装備される係止爪23を、その先端側が畝の内方に向かう内向き姿勢で、かつ、畝の上面に倒れ込んだ葉茎Wbに作用する葉茎引上げ装置10A,10B,10Cに装備される係止爪23よりも長さが長くなるように形成した。」旨の記載がある(特許文献2[要約][解決手段])。また、図1の図示がある。更に、「マルチ用の葉切り装置60の切断部位に近づくと、玉ねぎ本体Waがガイド棒81によって上方に案内されて挟持引上げ搬送装置12の上に乗り上がり、そのまま後上方に搬送されて行くようになっている。」の記載がある([0064])。
特許文献3に記載の「地下茎作物の収穫装置」には、「引き抜きコンベア3と、地下茎作物の球根部と茎葉部との間を切断して分離する切断部4と、茎葉部排出コンベア6と、球根収容部5と、茎葉部排出コンベア6の終端部下方に設けられる茎葉部排出シュート7とを有し、茎葉部排出シュート7は、走行前後方向と直交する左右方向に設けられ左右中間部70を一番高くして左右それぞれの端部を低くした後面視山形の形状を有しており、茎葉部排出コンベア6は、前端部近傍に設けたコンベア回動軸60を回動中心として後端部を平面視円弧状に回動する地下茎作物の収穫装置による。」との記載がある(特許文献3[要約][解決手段])。
特許文献4に記載の「地下茎作物の収穫装置」には、「走行前方向から後上がりに斜設され地下茎作物の茎葉部を挟持して抜き取るとともに後方に搬送する引き抜きコンベアと、引き抜きコンベアの下方に設けられ、抜き取られた地下茎作物が搬送される途中において地下茎作物の球根部と茎葉部との間を切断して分離する切断部を有した地下茎作物の収穫装置であり、前記引き抜きコンベア前方端の前方に回動支点を有し、植え付け畝上面に当接して前記回動支点を中心として上下に揺動する検知アームと、該検知アームに連動して検知アームの回動量に比例して回動する指示アームを引き抜きコンベアの上方部に位置させて設けたことを特徴とする地下茎作物の収穫装置。」との記載がある(特許文献4[請求項1])。
特許第3669767号公報 特開2003−204711号公報 特開2010−148482号公報 特開2013−34415号公報
特許文献1記載の「根菜収穫機の前処理装置」は、「複数の突起を左右方向の軸心回りで回転移動させて地中にある根菜の茎葉を引起こす縦回し式引起し機構と、複数の突起を前後方向の軸心回りで回転移動させて地中にある根菜の茎葉を引起こす横回し式引起し機構とで構成する引起し装置を備え」るものであるが、圃場の凹凸への対応については、課題を有した。
特許文献2記載の「根菜類収穫機の葉茎引上げ構造」は、「マ玉ねぎ本体Waがガイド棒81によって上方に案内されて挟持引上げ搬送装置12の上に乗り上がり、そのまま後上方に搬送され」ものではあるが([0064])、「支持案内具57に対する目印58の変位に基づいて、手元ハンドル8を回転操作して遊転前輪3に対する収穫機構Bの高さ位置を変更することで、各葉茎引上げ装置10の係止爪23をマルチシートFに対する適正高さ位置に容易に位置させる」ものであって([0071])、手動によることなく、根菜類収穫機の作動に伴う倒れた茎葉を引き起こす作業は行わない。
特許文献3記載の「地下茎作物の収穫装置」は、倒れた茎葉を引き起こす作業は行わない。
特許文献4記載の「地下茎作物の収穫装置」は、「作業中の栽培畝上面から引抜きコンベアの先端部までの高さの状態が容易にオペレータに視認できる地下茎作物の収穫装置を提供する」を目的とするが([0007])、倒れた茎葉を引き起こす作業は行わない。
本発明の目的は、倒伏して圃場面に倒れ込んだ地下茎作物の茎葉を引き起こして、引き抜き、コンベアに確実に挟持させて引き抜くことができる地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置を提供することにある。地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置自体は、上下に回動して圃場面の凹凸に自動的に追従して引起すため引起しロスが少なくすることにある。
従来は、スイングする茎葉引起し装置は無かった。
本発明の地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置は、
後方上がり傾斜に、左右一対対向させ当接して設け、対向部に圃場に植栽された地下茎作物の茎葉を挟持して引き抜き、後方に移動させることにより地下茎作物を引き抜く引き抜きコンベアを備えた地下茎作物収穫機であって、
引き抜きコンベアの前端部の上方部及び下方部にそれぞれ設けた進行方向と交差する方向の回転軸と、それぞれの回転軸間に架け渡し、回転軸回りに回転して地下茎作物の茎葉を引き起こす引起し手段とを有し、
上方部回転軸回りに下方部を回動自在に設け、下方側の回動端側は、圃場の凹凸に追従して上下に回動する茎葉引起し装置を備える。
更に、本発明の地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置は、
茎葉引起し装置の下方側の回動端側は、圃場面に接して圃場面の凹凸に沿ってトレースするガイド部材を備え、茎葉引起し装置の下方への回動が一定の位置で規制される。
更に、本発明の地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置は、
左右方向に複数設けた茎葉引起し装置は、それぞれ独立して圃場面の凹凸に追従して上下に回動する。
本発明によれば、倒伏して圃場面に倒れ込んだ地下茎作物の茎葉を引き起こして、引き抜き、コンベアに確実に挟持させて引き抜くことができる。茎葉引起し装置自体は、上下にスイングして回動し圃場面の凹凸に自動的に追従して引起すため引起しロスが少なくなる。
本発明の実施例に係る地下茎作物の収穫装置をトラクタに装着した作業状態の側面図である。 本発明の実施例に係る地下茎作物の収穫装置の掘上状態を示した一部断面側面図である。 本発明の実施例に係る地下茎作物の収穫装置の右上面からの斜視図である。 この発明の実施の形態に係る地下茎作物の収穫装置の引起し部分の掘上状態を示した側面一部拡大断面図である。 この発明の実施の形態に係る地下茎作物の収穫装置の引起し部分の掘上状態を示した側面一部拡大断面図である。 この発明の実施の形態に係る地下茎作物の収穫装置の掘上状態を示した一部拡大正面図である。 この発明の実施の形態に係る地下茎作物の収穫装置の掘上状態を示した一部拡大正面面図であり図6の一部拡大図である。 この発明の実施の形態に係る地下茎作物の収穫装置の駆動系統図である。
この発明の実施の一形態に係る実施例を、実施例をあらわす図1乃至図8の図面に基づいて説明する。
1は、トラクタなどの走行装置である。Aは本発明の地下茎作物収穫機であり、地下茎作物収穫機Aは、図1に図示されるように、トラクタなどの走行装置1に装着される。地下茎作物収穫機Aは、引き抜きコンベア3を備える。引き抜きコンベア3は、後方上がり傾斜に設けた引き抜きベルト30を左右一対対向させ当接して設ける。
地下茎作物収穫機Aは、図6に図示されるように地下茎作物Cが栽培されている畝Rの両側の2つの畝R間の地面Gを、図1に図示されるそり状のシュー75によって走行し進行する。
走行しながら、走行方向と直角方向に設けられる根切り部2によって畝Rの土中に栽培されているニンニク等の地下茎作物Cの球根部Bを掘り起こす。同時に、複数列、この実施例では4列の引き抜きコンベア3によって引き抜きベルト30の対向部に、圃場に植栽された地下茎作物(根菜)Cの茎葉部Lを挟持して、後方に移動させることにより地下茎作物Cを引き抜き、後方に搬送して、ニンニク等の地下茎作物Cを収穫する。
Dは、茎葉引起し装置である。
以下、実施例につき、更に詳細に説明する。
地下茎作物収穫機Aの7は機枠、77はマストフレーム、72はロアリンクピンである。
機枠7前方部のマストフレーム77およびロアリンクピン72は、トラクタ1の3点リンクに連結するためのものであり、マストフレーム77前方端をトップリンクピン73でトラクタ1のトップリンク10に、ロアリンクピン72はトラクタ1のロアリンク11に連結される。
71は入力軸である。入力軸71は、トラクタなどの走行装置1に設けられるトラクタPTO軸(図示せず)と、図8に図示されるユニバーサルジョイント12にて連結され、入力ケース70に動力が伝動される。ロアリンクピン72は、機枠7に対して進行方向と直行する左右方向にスライド可能に設けてあり、機枠7とロアリンクピン72とにそれぞれ端部を連結したシリンダ74の伸縮により、トラクタ1に装着した状態で、機枠7を左右に移動させることができる。すなわち機枠7に固定された引き抜きコンベア3を左右に移動可能である。
図3に図示される21は根切りフレームである。根切りフレーム21は、根切り部2に設けられ、機枠7に対し回動自在に軸支され、入力ケース70前方の入力軸71に設けた図8に図示されるクランク部710と連結される。クランク部710の偏心部により、根切りフレーム21を前後に揺動振動させ、根切りフレーム21に固定される根切刃20も同時に前後に揺動振動させる。
根切刃20は引き抜きコンベア3前方端下方部に位置し、進行方向と直行する方向に掛け渡され、地下茎作物Cの下方部を通過して根を切断するとともに、土壌を膨軟にして作物を浮き上がらせ抜き取りやすくする。
1列の各引き抜きコンベア3は、それぞれ走行前方向から後上がりに斜に設けられる2つの引抜きベルト30をベルト面を垂直方向に位置させてほぼ接して対面させてなる。引抜きベルト30の前端部は畝面R近傍の高さに位置し、2つのベルト30間の前端部で地下茎作物Cの茎葉部Lを挟持して抜き取るとともに後方に搬送する。
それぞれの引き抜きコンベア3の中間位置の下方に、球根部Bの根の土落としを行う土落し部33を設ける。土落し部33は、進行方向と直交する水平回転軸にギヤ状の板状体であるスターホイール330を軸方向に複数設け回転させることで、球根部Bの根の土落し作業を行う。
土落し部33の流れの下流側となるそれぞれの引き抜きコンベア3の後方位置の下方に、それぞれ切断部4を設ける。1つの切断部4は円盤状カッタ40からなり、抜き取られた地下茎作物Cが引き抜きコンベア3によって搬送される途中において地下茎作物Cの球根部Bと茎葉部Lとの間を切断して分離する。
5は球根収容部である。球根収容部5は、上面が開放されている箱状からなり、切断部4の下方に設ける。切断部4によって切断され、分離された地下茎作物Cの球根部Bは自然落下して、球根収容部5に収納される。
51は、回動支点である。回動支点51は、バケット50上方に設けた、地下茎作物収穫機Aの進行方向と直行する水平軸からなる。
球根収容部5は、収容部であるバケット50がバケット50上方に設けた、回動支点51を中心として後方に回動可能である。バケット50が回動することにより、バケット50前方側からバケット50内に収容された球根Bをまとめて排出することができる。
6は、茎葉部排出コンベアである。茎葉部排出コンベア6は、引き抜きコンベア3と同様複数列、この実施例では4列、前方向から後上がりに引き抜きコンベア3と平行に斜めに設ける。各茎葉部排出コンベア6は、前端部が引き抜きコンベア3の後方のコンベア駆動プーリ31と同軸に位置し、引き抜きコンベア3の上方で引き抜きコンベア3と平行に設ける。
1列の茎葉部排出コンベア6は、互いのベルト面を垂直方向に位置させてほぼ接して相対させてなる2つの茎葉排出ベルト60からなる。茎葉部排出コンベア6は、前端側を引き抜きコンベア3の後方駆動軸34に固着させた駆動プーリ62と、その後方に位置する従動プーリ63とに、それぞれ茎葉排出ベルト60を巻架させてなる。
茎葉部排出コンベア6の後端部は、走行方向左右方向に斜めに回動させ固定して位置される。各茎葉部排出コンベア6の終端部は引き抜きコンベア3の終端部から更に後方に延設されており、茎葉部の排出シュート61の上方に位置している。
茎葉部排出シュート61は、図1に図示されるように、引き抜きコンベア3の終端部の下方かつ茎葉部排出コンベア6の後方下方部に設置される。茎葉部排出シュート61は、樋状部材からなるとともに畝R幅方向略中央部から左右端を下にして傾斜して設けられていて、後方視逆V字状に設けてあり、排出された茎葉Lを畝Rの左右に誘導して落下させる。
切断部4によって切断され分離された地下茎作物Cの茎葉部Lは、引き抜きコンベア3の後方端上方に位置する茎葉部排出コンベア6に挟持されて、より後方に搬送され、茎葉部排出シュート61に落下し、排出された茎葉Lを左右の畝Rと畝Rの間の畝R間に誘導して落下させ、圃場に散布する。
畝R上のマルチフイルム上には茎葉Lが落下しないため、後工程のマルチフイルムの回収作業を効率よく行うことができる。
図1乃至図3に図示されるように、引き抜きコンベア3の前方側左右には、サイドマルチフイルム押さえ76が設けてある。サイドマルチフイルム押さえ76は、丸棒又はパイプからなる。サイドマルチフイルム押さえ76は、側面視において引き抜きコンベア3の前方部から前記球根収容部5のバケット50前方端近傍まで、前方及び後方端部を上方に湾曲させ水平に設けられる。サイドマルチフイルム押さえ76は、機枠7に対し前後の平行リンクで保持されて上下に移動可能に設けられていて、作業時に畝Rのマルチフイルムの左右端部を押えて、地下茎作物Cの引き抜きによるマルチフイルムの浮き上がりを押さえて、抑制する。
9は、ローラ部である。図1に、図2に図示されるように、ローラ部9は、引き抜きコンベア3の下方位置の前方端より後方に設けられ、球根収容部5のバケット50前方部に、進行方向と直行する水平方向に回転軸を有する円筒状のローラ90で構成される。ローラ90は、機枠7に対し固定され、畝R上面に接しない位置に設けられ、モータ91により前進方向に回転駆動される。
ローラ90は、左右に分割されて設けられていて、中央部にローラ90駆動用のモータ91を設け、左右端を機枠7にベアリングを介して保持されている。
作業時は、地下茎作物Cの引き抜きにより浮き上がったマルチフイルムをローラ90で押さえ込むとともに、進行方向に回転駆動することにより、上方の引き抜きコンベア3側から引き離すように後方に送り出す。
一方、モータ91の出力軸をモータケースの外に突設させ、端部に円板状のマルチフイルムカッター92を固着している。マルチフイルムカッター92は、作業時に回転させて畝R上のマルチフイルムを畝R中央部で進行方向に切断して行く。マルチフイルムを中央部で切断することで、マルチフイルムを回収する際に、土に埋まっている裾部分を引上げる作業が片方に引くだけでよく、効率よく回収することができる。切断しない場合は、マルチフイルムカッター92を外して作業を行う。
図1、図3等に図示されるように、機枠7側から左右下方に延設したシューフレームが設けられ、下端にはシュー75が圃場面に平行に接するように角度調整可能に配設されている。シュー75は作物抜取位置を安定させるためのもので、作物植付畝間溝部位置の左右に配置されている。
本実施例の地下茎作物収穫機Aは、前方部をトラクタ1の後方部の3点リンク機構に連結されて、3点リンク機構を昇降させることにより上下に昇降される。前記シュー75が地面に付いた状態で、3点リンク機構をさらに昇降させることによりシュー75を支点として前方部を上下に回動することができる。これにより、引き抜きコンベア3の前方端を上下に調整する。この調整により作物の上下挟持位置が調整され、適正な引き抜きが行われる。
茎葉引起し装置Dは、図6に図示されるように、一組の引き抜きベルト30と引き抜きベルト30とからなる引き抜きコンベア3の間、及び両側部に計5個設置される。茎葉引起し装置Dは、一組の引き抜きコンベア3の両側に位置するように設置する。
図6において、801は電動モータ、802は出力プーリ、804は入力プーリ、803はVベルトである。電動モータ801の駆動力は、出力プーリ802、Vベルト803を介して入力プーリ804を駆動する。
図6、図7において、81は駆動軸、82は従動軸である。駆動軸81及び従動軸82は水平軸からなる回転軸である。駆動軸81は引き抜きコンベア3の前端部の上方部に、従動軸82は下方部に、それぞれ進行方向と交差方向、この実施例では直交する方向の水平軸として設けられる。駆動軸81には、入力プーリ804が取り付けられ、電動モータ801の駆動力により駆動軸81は、駆動される。
駆動軸81には駆動軸プーリ811が、従動軸82には、従動軸プーリ821がそれぞれ取り付けられる。812はベアリングである。
83は、茎葉引起し装置Dにおける引起し手段である。引起し手段83は、引起しベルト又はチェーンからなり、表面には複数の突起831が突設される。引起し手段83は、それぞれの回転軸である駆動軸81、従動軸82間の駆動軸プーリ811及び従動軸プーリ821間に架け渡される。引起し手段83は、駆動軸81は、地下茎作物収穫機A側に取り付けられるが、従動軸82は地下茎作物収穫機A側に取り付けられていない自由端となる。駆動軸81、従動軸82は、各回転軸回りに回転するが、引起し手段83の従動軸82が設けられる下端では下側から上側に移動する方向に、引起し手段83全体は回転する。そのため、引起し手段83の下端では複数の突起831が順次地下茎作物の茎葉Lの下に入り込んで茎葉Lを引き起こす。
84はストッパ部、85はガイド部材、86はケースである。
ガイド部材85は、茎葉引起し装置Dの下方側の回動端側に設けられ、圃場面の凹凸に沿ってトレースしてケース86を回動させる。引起し手段83の複数の突起831は、圃場G面に接して圃場面の凹凸に沿ってトレースし、茎葉を引き起こす。ストッパ部84によって、茎葉引起し装置Dの下方への回動が一定の位置で規制される。ケース86は、引起し手段83を収納する。ストッパ84部は、図4、図5に図示されるように、ケース86の一端が引き抜きコンベア3のフレーム側に当接する当接部を設け、ケース86の作動を抑制することで、茎葉引起し装置D全体の必要以上の作動を規制する。
茎葉引起し装置Dの進行方向と直交する方向の上方部水平軸である駆動軸81回りに、下方部である従動軸82は回動自在となり、従動軸82側即ち下端は、自由端を構成している。そのため、下方側従動軸82の回動端側は、圃場の凹凸に追従して上下に回動する。
左右方向に複数設けられた茎葉引起し装置Dは、それぞれ独立して圃場面の凹凸に追従して上下に回動する。
図8は本発明の地下茎作物収穫機Aのローラ部9を除く動力系統図であり、これに基づいて動力の伝達経路を説明する。トラクタ1より入力軸71に入力された動力の一部は、入力ケース70に入力され、内装されたベベルギヤにより進行方向と直交する方向の出力軸に伝達され、側方のチェーンケース(図示せず)内のスプロケットを駆動する。
スプロケットは2列になっていて、一方が土落し部33の駆動用として使用され、他方が引き抜きコンベア3及び茎葉部排出コンベア6の駆動用として使用される。土落し部33の駆動は、2箇所のチェーンケースを経由して減速され、土落し部33のスターホイール330を回転させる。引き抜きコンベア3及び茎葉部排出コンベア6の駆動は、チェーンケースを2つ連結して後方に延出させ、内装のスプロケットで減速して、チェーンケース後端のベベルケースに伝達される。
ベベルケースにより回転軸の方向を引き抜きコンベア3の回転軸と平行にする。ベベルケースから出力された動力は、引き抜きコンベア3の引き抜きベルト30が巻架される後方端部の駆動プーリ31が固着された駆動軸34にスプロケットを介してローラチェーンで伝達される。駆動軸34は引き抜きベルト30と同数設けられていて、駆動軸34はローラチェーンでそれぞれ連結され同速度で駆動され、引き抜きコンベア3の前方部の従動プーリ32と駆動プーリ31間に巻架された引き抜きベルト30をそれぞれ回転させる。
駆動軸34の引き抜きコンベア駆動プーリ31の上方部に、茎葉部排出コンベア6の駆動プーリ62が固着されていて、その後方に設けた従動プーリ63に、茎葉排出ベルト60を巻架させて茎葉部排出コンベア6は駆動される。茎葉部排出コンベア6は引き抜きコンベア3と同じ数設けられる。
次に、この発明の実施形態である地下茎作物収穫機A及び茎葉引起し装置Dの作用について説明する。この発明の実施形態である地下茎作物収穫機Aは、トラクタなどの走行装置1に装着して走行しながらニンニク等の地下茎作物Cを収穫する。
この発明の実施形態である地下茎作物収穫機Aは、地下茎作物Cが栽培されている畝Rの両側の2つの畝R間の地面Gをそり状のシュー75によって走行しつつ、根切り部2の根切り刃20を畝Rの土中に栽培されているニンニク等の地下茎作物Cの球根部Bの下方を通過させる。そのとき、4列の引き抜きコンベア3によって地下茎作物Cの茎葉部Lを挟持して抜き取り、後方に搬送する。
茎葉引起し装置Dは、図6において、電動モータ801の駆動力は、出力プーリ802、Vベルト803を介して入力プーリ804を駆動し、駆動軸81は、駆動される。
引起し手段83は、それぞれの回転軸である駆動軸81、従動軸82間の駆動軸プーリ811及び従動軸プーリ821間に架け渡され、各回転軸回りに回転して地下茎作物の茎葉Lを引き起こす。
茎葉引起し装置Dの、従動軸82側は、自由端である。そのため、進行方向と直交する方向の上方部水平軸である駆動軸81回りに、下方部である従動軸82は回動自在となり、下方側従動軸82の回動端側は、圃場の凹凸に追従して上下に回動する。
左右方向に複数設けられた茎葉引起し装置Dは、先端は自由端であるため、それぞれ独立して圃場面の凹凸に追従して上下に回動する。
引起し手段83は、自由端である下端では、下側から上側に回転して、倒伏して圃場面に倒れ込んだ地下茎作物Cの茎葉Lの下側に、引起し手段83の表面に突設される複数の突起831が入り込み地下茎作物Cの茎葉Lを引き起こして、引き抜きベルト30は、引き抜き、コンベア30に確実に挟持させて引き抜くことができる。
茎葉引起し装置Dは、一組の引き抜きコンベア3の両側に位置するように設置されているため、一組の引き抜きベルト30の中央に、地下茎作物Cの茎葉Lを持ち上げることになる。
茎葉引起し装置D自体は、上下に回動して圃場面の凹凸に自動的に追従して引起すため引起しロスが少なくなる。
この実施例では、駆動軸81を回動中心として、茎葉引起し装置Dはスイングしながら作業し、引起し手段83の複数の突起831が茎葉を掻き上げ、引き抜きコンベア3が茎葉を挟持して四条を一度に掘る。このとき、茎葉引起し装置Dの先端である自由端には、ガイド部材85が設けられ、自重で地面に接して摺動する。
茎葉引起し装置Dには、スプリングを取り付けて、地面に自由端である先端を押し付けてもよい。但し、先端を強く抑えれば良いものでもなく、あまり押し付け過ぎると、地面に先端がめり込む可能性がある。
ガイド部材85は、摺動部材によらず、転輪等からなってもよい。
それぞれの引き抜きコンベア3によって搬送されてくる地下茎作物Cは、切断部4によって球根部Bと茎葉部Lとの間を切断して分離する。分離された球根部Bは、自然落下して球根収容部5に収納され収穫される。
切断部4によって切断され分離された地下茎作物Cの茎葉部Lは、引き抜きコンベア3の上方に位置する茎葉部排出コンベア6に挟持されて、より後方に搬送され、茎葉部排出コンベア6の後端部から下方に落下して茎葉排出シュート61により案内され畝Rの左右部の畝R間Gへ落下する。
引き抜きコンベア3の前方側左右には、マルチフイルムを押えるサイドマルチフイルム押さえ76が設けてあり、作業時に畝Rのマルチフイルムの左右端部を押えて、地下茎作物の引き抜きによるマルチフイルムの浮き上がりを抑制する。
引き抜きコンベア3の下方位置の前方端より後方であり、球根収容部5のバケット50前方部に、円筒状のローラ90で構成されたローラ部9が設けられている。ローラ90は、機枠に対し固定され、畝R上面に接しない位置に設けられ、モータ91により前進方向に回転駆動され、地下茎作物の引き抜きにより浮き上がったマルチフイルムをローラ90で押さえ込むとともに、進行方向に回転駆動することにより、上方の引き抜きコンベア3側から引き離すように後方に送り出す。これにより、マルチフイルムが引き抜きコンベア3などの可動部に巻き込まれて作業が中断することがなく効率よい作業が可能となる。
A 地下茎作物収穫機
C 地下茎作物
L 茎葉
3 引き抜きコンベア
81 回転軸(駆動軸)
82 回転軸(従動軸)
83 引起し手段

Claims (3)

  1. 後方上がり傾斜に、左右一対対向させ当接して設け、対向部に圃場に植栽された地下茎作物の茎葉を挟持して引き抜き、後方に移動させることにより地下茎作物を引き抜く引き抜きコンベアを備えた地下茎作物収穫機であって、
    引き抜きコンベアの前端部の上方部及び下方部にそれぞれ設けた進行方向と交差する方向の回転軸と、それぞれの回転軸間に架け渡し、回転軸回りに回転して地下茎作物の茎葉を引き起こす引起し手段とを有し、
    上方部回転軸回りに下方部を回動自在に設け、下方側の回動端側は、圃場の凹凸に追従して上下に回動する茎葉引起し装置を備えることを特徴とする地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置。
  2. 茎葉引起し装置の下方側の回動端側は、圃場面に接して圃場面の凹凸に沿ってトレースするガイド部材を備え、茎葉引起し装置の下方への回動が一定の位置で規制される、請求項1記載の地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置。
  3. 左右方向に複数設けた茎葉引起し装置は、それぞれ独立して圃場面の凹凸に追従して上下に回動する、請求項1または2記載の地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置。
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