JP2003110162A - 磁気抵抗素子および該素子を用いた不揮発固体メモリおよびそれらの記録再生方法 - Google Patents

磁気抵抗素子および該素子を用いた不揮発固体メモリおよびそれらの記録再生方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性層を介して磁性膜を積層した磁気抵抗
膜において、一方の磁性膜からの漏洩磁界によって、他
方の磁性層の保磁力などがオフセットするという問題点
があった。 【解決手段】 基板上に保磁力の異なる第1磁性層と第
2磁性層が積層され、前記磁性層間に非磁性層が積層さ
れた磁気抵抗素子において、前記磁気抵抗素子の断面形
状が台形であることを特徴とする磁気抵抗素子によって
解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】磁気抵抗効果素子を用いた不
揮発固体メモリ素子、およびメモリとそれらの記録再生
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今では、携帯電話、PDAを中心とし
てモバイル端末の開発が盛んになっている。モバイル機
器においては格納用メモリとして、大容量の不揮発性高
速アクセスメモリの必要性が叫ばれている。近年、非磁
性層を強磁性層の間にはさみ込んだ磁気抵抗膜で巨大磁
気抵抗効果(GiantMagnetRegistan
ce)が発見され、この現象を利用した磁気センサー、
磁気メモリ素子(以下MRAM)が注目を集めている。
強磁性層/非磁性絶縁層/強磁性層と積層された薄膜の
膜垂直方向に電流を流したときの電気抵抗の変化は、強
磁性層のスピン分極率の差により、非磁性絶縁層をトン
ネルバリア層としたトンネル電流の変化として検知さ
れ、トンネル磁気抵抗効果(TMR効果)と呼ばれてい
る。TMR素子では高い磁気抵抗比が得られることか
ら、MRAMや磁気ヘッドの実用化に向け開発が加速し
ている。
【0003】MRAMでは2つの強磁性層とその間に挟
んだ薄い非磁性層が情報を記憶する基本構造となる。非
磁性層をはさみ込んだ強磁性層の磁化方向がそろってい
る場合と反平行な場合とで抵抗値が異なる現象を利用し
て、“0”、“1”の状態を記憶する。
【0004】情報の読み出しは、抵抗の絶対値で判断す
る絶対検出方式と、書き込みの際より弱い磁場を印加し
て、保磁力が低い方の強磁性層だけ磁化反転させて
“0”、“1”の状態を読み出す差動検出方式が知られ
ている。
【0005】情報の書き込みは、絶対検出方式では、2
つの強磁性層のうち、保磁力が低い一方の磁化方向を外
部磁界で変化させることで行う。差動検出方式では2つ
の強磁性層のうち、保磁力が高い一方の磁化方向を外部
磁界で変化させることで行う。磁気抵抗素子の近傍に配
置した配線に電流を流し、発生する磁界を利用する方法
が知られている。
【0006】MRAMは磁気的に記憶されるため放射線
耐性に優れ、原理的に不揮発であり高速で書き込み回数
の制限がない利点がある。既存の半導体技術を流用する
事で高密度記録が容易に行えるので、将来的にはDRA
Mの置き換えが期待される。
【0007】MRAMに使われる磁性材料を磁化方向で
分類すると、膜面に平行な磁化成分を持つ面内磁化膜型
と、膜面に垂直な磁化成分を持つ垂直磁化膜型とに分け
られる。NiFe,Co等の強磁性体は、磁化方向が膜
面に平行な面内磁化膜型であるが、この面内磁化膜では
磁性体の微細化が進むと磁極同士が近づいて反磁界が大
きくなるため、磁化のカーリング現象が起きるという問
題がある。カーリングが発生すると、磁化の方向を判別
することが困難になる。そのため、面内磁化膜を用いた
MRAMでは形状異方性をつけるため、メモリセルとな
る強磁性層を平面的に見て長軸を持つ形状(長方形な
ど)とする必要がある。長方形の長軸と短軸の比は、少
なくとも2倍以上必要だと予想される。従って、カーリ
ング現象防止のために、メモリセルのサイズが制約を受
け、集積度向上の阻害要因となる。
【0008】一方、強磁性層としてTbFe,TbFe
Co,GdFe等の希土類−遷移金属からなるフェリ磁
性体を用いる場合、これら磁性体の垂直磁気異方性が高
いため、膜厚と組成によっては、磁化を膜面に対し垂直
方向に持つ垂直磁化膜となる。垂直磁化膜の場合には、
磁化の方向は、形状的に最も反磁界が大きい膜面垂直方
向を向いており、垂直磁気異方性を示す時点で既に最大
の反磁界係数に打ち勝っていることになる。つまり、面
内磁化膜のようにメモリセルを長方形とする必要がな
く、メモリセルの幅と長さを等しくすることができる。
さらに、素子を微細化すると、磁化容易軸である膜厚方
向と比べ、平面的な面積が小さくなるので、形状異方性
の観点では、磁化のカーリングがより起きにくい方向に
なる。そのため、垂直磁化膜型は、メモリセル部の集積
度を向上する上では、面内磁化膜型と比べ有利である。
垂直磁化膜を用いた磁気抵抗効果膜としては、特開平1
1−213650号公報に詳述されている。
【0009】このような磁気抵抗効果素子をメモリセル
として用いた磁気メモリセルは、2つの磁性層が薄い非
磁性層を挟んで積層されているため、磁気メモリセル内
の一方の磁性層から発生する漏洩磁界が他方の磁性層に
印加し、外部磁界が無い場合においても磁界が印加され
た状態になる。
【0010】図24には、垂直磁化膜の磁気抵抗素子に
ついて、磁化方向の例を示している。低い保磁力を持つ
磁性層200と高い保磁力を持つ磁性層100とがトン
ネル絶縁膜300を挟む形で構成されており、(a),
(b)どちらも磁性層100は下向きに磁化されてお
り、磁性層200は(a)では下向き、(b)では上向
きに磁化しており、抵抗値は(b)が(a)より大き
い。
【0011】この状態は、絶対値検出方式を用いた構
成、すなわち磁性層100がピン層で、磁性層200が
メモリ層で、(a)が0を記録した状態、(b)が1を
記録した状態と考えても良いし、差動検出方式を用いた
構成、すなわち磁性層100がメモリ層、磁性層200
が検出層で、検出時に外部磁界で(a)から(b)へ磁
化反転させたと考えても良い。
【0012】図25(a)には、この素子のMRカーブ
(抵抗と印加磁界の関係を示した図)を角型比1で磁性
膜からの漏洩磁界がないと仮定して示した。磁性層10
0は磁化方向を変えないため、磁性層200の磁化方向
に対応した抵抗変化が現れている。オフセット磁界がな
ければ、保磁力Hcと同じ大きさの反転磁界H1もしく
はH2を印加するだけで、メモリ層に記録を行うことが
出来る、もしくは、検出層の磁化反転を行うことが出来
る。
【0013】しかし実際には、磁性層100からは下向
きの磁界が磁性層200に印加されているため、MRカ
ーブは図25(b)に示すようにオフセット磁界H0分
シフトする。この場合には、反転磁界はH2=Hc+H
0,H1=Hc−H0となり、図24(b)から図24
(a)の状態に書き換えに必要な磁界はH0分小さくな
り、逆に図24(a)から図24(b)に書き換える場
合には必要磁界がH0分だけ大きくなる。これは、書込
み線に流す電流値が大きくなることを意味し、消費電流
が大きくなるか、書込み配線の許容電流密度を超える場
合には書込みが出来なくなるといった問題を生じてしま
う。また、この場合、メモリセルは、記録された情報に
応じて反転磁界が異なるため、マトリクス状に配置され
たメモリセルを直交する2本の書き込み線で記録する場
合に、例えば、反転磁界H2を要するメモリセルの情報
を書き換えようとすると、その隣にある反転磁界H1を
要するメモリセルの情報も書き換えてしまうといった、
誤記録動作が発生する可能性が高くなる。さらに図25
(c)に示したようにオフセット磁界H0が保磁力Hc
よりも大きくなると、磁界が0の状態で一つの抵抗値し
か取り得なくなるため、絶対検出が出来なくなる。
【0014】さらに角型比が1でない場合については、
図27に示すように、無磁界の状態での抵抗値R2が反
平行磁化状態の最大抵抗値Rmaxよりも小さくなる。
この場合には、読み出しの抵抗値の差R2−R1が小さ
くなって、検出感度が悪化してしまう。
【0015】以上は、主に絶対値検出方式を想定して述
べたが、差動検出方式を用いた場合でも同様である。
【0016】また以上のような課題は、従来MRAMに
用いられている面内磁化膜では特に顕著である。理由は
面内磁化膜を利用したMRAMに用いられるNiFe,
Co等の材料の磁化が大きいことと、前述のカーリング
の影響を回避するために細長い形状にして形状異方性を
つける必要があるためである。垂直磁化膜を利用したM
RAMに用いられるTbFeCo,GdFeCo等のフ
ェリ磁性体は組成調整により磁化の大きさを小さく出来
るため、本質的にオフセット磁界は小さく設計できる方
向にある。しかしながら、記録磁化の保存性や耐熱性、
耐食性などの要求事項を満足させる上では完全にオフセ
ットを無くすことは困難である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する第1の課題は、このような一方の磁性層からの静磁
界により、もう一方の磁性層の反転磁界がオフセットす
る問題を解決することである。第2の課題は、反転磁界
のオフセットにより記録磁界が増加する問題と誤記録を
発生する問題を解決することである。第3の課題は、第
1の課題を達成する上で生じるコストアップを可能な限
り低減することである。第4の課題は、メモリ素子の記
録再生動作の安定性を高め、高速に記録再生可能な不揮
発固体メモリを実現することである。
【0018】本発明は上記課題の少なくとも一つを解決
するためのものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討の結
果、以下の手段が課題を解決できることを見出した。
【0020】すなわち、基板上に第1磁性層と第2磁性
層が積層され、前記磁性層間に非磁性層が積層された磁
気抵抗素子において、基板側に配置された第1磁性層の
方が第2磁性層より保磁力が大きく、磁気抵抗素子の断
面形状が台形であることを特徴とする磁気抵抗素子であ
る。また、前記磁気抵抗素子の断面形状が、基板側を底
辺とし、底辺の方が上辺よりも長い台形であることを特
徴とする。
【0021】また、前記第1磁性層と第2磁性層の磁化
容易軸が膜面垂直方向であることを特徴とする。また、
前記非磁性層が絶縁体であることを特徴とする。また、
前記第1磁性層もしくは第2磁性層が、希土類鉄族合金
からなることを特徴とする。
【0022】さらには、前記希土類鉄族合金のうち、希
土類元素がGd,Tb,Dyの少なくとも1種の元素を
含み、鉄族元素がFe,Coのうち、少なくとも1種の
元素を含むことを特徴とする。また、前記第1磁性層と
前記非磁性層間と、前記第2磁性層と前記非磁性層間の
少なくとも一方に、Fe,Coのうち、少なくとも一つ
の元素を含む磁性層が設けられていることを特徴とす
る。
【0023】また、前記磁気抵抗素子が絶縁体と接する
外周部の形状において磁気抵抗素子を構成する全膜厚の
70%の高さの点Aと、40%の高さの点Bを結ぶ直線
ABと、基板面CDとの交点Oを頂点とした∠AOCの
5点平均が30度から90度の範囲にあることを特徴と
する。さらには、前記∠AOCが30度から60度の範
囲にあることを特徴とする。
【0024】前記磁気抵抗素子と、前記磁気抵抗素子の
上部に設けられたビット線と、前記第1磁性層または第
2磁性層の磁化方向を電流によって発生する磁界により
変化させる書き込み線と、電界効果トランジスタからな
り、前記電界効果トランジスタのドレイン領域の直上
に、前記磁気抵抗素子が形成されていることを特徴とす
るメモリ素子である。また、前記書き込み線を隣接する
磁気抵抗素子と共用化することを特徴とする。また、前
記電界効果トランジスタのソース領域を隣接する磁気抵
抗素子と共用化することを特徴とする。
【0025】さらには、請求項1に記載されているメモ
リ素子を用いて、前記第1の磁性層の磁化方向をあらか
じめ所定の方向に初期化し、前記書き込み線に電流を流
すことによって、前記磁気抵抗素子の第2の磁性層の磁
化方向を決定して情報を記録し、前記磁気抵抗素子の抵
抗の絶対値を検出して、記録された情報を再生すること
を特徴とするメモリ素子の記録再生方法である。
【0026】また、請求項1に記載されているメモリ素
子を用いて、前記書き込み線に電流を流すことによっ
て、前記磁気抵抗素子の第1の磁性層の磁化方向を決定
して情報を記録し、前記第2の磁性層の磁化方向を反転
させて、そのときに生じる抵抗変化を検出して、記録さ
れた情報を再生することを特徴とするメモリ素子の記録
再生方法である。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明は、垂直磁化膜からの漏洩
磁界が膜の周辺端部で強く、中央部では比較的小さいこ
とに着目し、膜の周辺端部を避ける形で積層すれば、一
方の磁性層からの漏洩磁界の影響が軽減出来ること、ひ
いては磁気抵抗素子の反転磁界のオフセットを少なく出
来ることを見出して発案したものである。
【0028】本発明の実施形態を、図面を用いて説明す
る。
【0029】図1に本発明の磁気抵抗素子の断面構造を
示す。低い保磁力を持つ第2磁性層200と高い保磁力
を持つ第1磁性層100とがトンネル絶縁膜300を挟
む形で構成されており、第1磁性層100が基板に近い
側になっている。
【0030】本発明の磁気抵抗素子は断面形状が台形と
なっている。従って、保磁力が大きい第1磁性層100
の方が、保磁力が小さい第2磁性層200と比べサイズ
が大きくなっている。すなわち底面積が保磁力の大きい
第1磁性層のほうが大きくなっている。従って、第2磁
性層200が第1磁性層100から受ける漏洩磁界の影
響は軽微である。このため、第2磁性層200の反転磁
界にオフセットが生じないことになる。
【0031】図2は垂直磁化膜からの漏洩磁界の強さを
示す模式図である。本発明の基礎検討として計算した。
垂直磁化膜はMsが100emu/cc、長さ1μm、
幅1μm、厚さ30nmで、膜表面から75nm離れた
地点の値を計算した。横軸が面内方向の距離Xで、縦軸
が漏洩する垂直磁界の垂直(Z)成分を表している。図
2から明らかなように、垂直磁界の強さは膜辺の端部
(x=±0.5μm)で強いのに対し、中央部(x=0
μm)は端部の約65%と非常に小さい。膜面からの距
離がより近くなると、この差はより顕著になり、膜表面
から2nm離れた地点では端部と比べて約19%程度ま
で小さくなる。(図3)
【0032】磁気抵抗素子の非磁性層の厚さは数nmの
オーダーなので、図3のケースに相当する。すなわち、
膜辺の周辺端部の強い漏洩磁界を避けることが非常に有
効である。
【0033】従って、図1のような構成にすると、第2
磁性層200は第1磁性層100からの漏洩磁界の強い
部分を避けることになるため、第1磁性層100からの
漏洩磁界による第2磁性層200の反転磁界のオフセッ
トを非常に小さくすることが可能になる。
【0034】上記の効果は、本質的に磁性層のサイズ差
に依存するため、例えば図4に示すように、各磁性層を
独立してパターニングして磁性層100を大きくしても
よいが、しかしながら、非磁性層300が非常に薄いこ
とやプロセスが煩雑になることを考えると得策ではな
い。図1のように断面形状を台形とすることで、一度の
プロセスで加工が可能になるためにプロセスが煩雑にな
ることなく再現性良く加工することが可能になる。
【0035】第1磁性層100からの漏洩磁界を極力さ
ける観点では、第2磁性層200と第1磁性層100の
サイズ差は大きいことが望ましく、換言すれば台形の底
面と側面のなす角度は低斜度であることが望ましい。し
かしながら、側壁角度が小さすぎるとメモリセルの実効
的な面積が増大するためメモリ集積度を上げる観点では
好ましくない。また、加工プロセス上も極端な低斜度を
実現することは困難であるから、30度から90度の範
囲が好ましく、30度から60度がより望ましい。
【0036】ここで、側壁角度とは、磁気抵抗素子の全
膜厚の70%の高さの点Aと、40%の高さの点Bを結
ぶ直線ABと、基板面CDとの交点Oを頂点とした∠A
OCと便宜上定義する。(図5)また、局所的な分布を
持つことから測定個所の5点平均とし、誤差として±5
度を見積もることとする。
【0037】なお、実際の磁気抵抗素子の断面形状は幾
何学的な台形にはならず直線と曲線が混在している。ま
た局所的に不規則な形態が含まれる。
【0038】例えばエッチング加工によって台形状とす
る際、第1磁性層と第2磁性層のエッチングレートが異
なる場合には図6(a)や(b)に示すように側壁の傾
斜が異なる形状が得られる。このような形状において
も、第1磁性層の底面積に比べて第2磁性層の底面積の
方が小さくなっており、漏洩磁界の大きな領域を避ける
ことが可能となる。
【0039】また図1は磁気抵抗素子のみを表記してい
るが、実施形態においては周囲を絶縁性の材料で囲ま
れ、信号の取り出しに必要な電極膜が形成され、保持す
るための基板が設けられていることは言うまでもない。
【0040】断面形状を台形とする構造を作成するプロ
セスは各種微細加工技術で可能である。
【0041】エッチングによって台形とする場合には、
ウエットエッチングのような等方的な加工プロセスが容
易である。非平衡プラズマを利用した異方性エッチング
を実施する場合においても、あらかじめ作成したレジス
トマスクに傾斜角を設けておけば、レジスト形状をトレ
ースして膜形状が形成されるため、台形状とすることが
可能である。レジストマスクの作成条件やエッチングパ
ラメータの調整は当該業者であれば容易に実行可能であ
る。
【0042】また、FIB(集束イオンビーム)やイオ
ンミリングのようなイオンビームを利用した加工プロセ
スの場合には、基板面を傾けてビーム方向を所望の角度
に傾斜させることで台形状とすることが可能である。
【0043】図7に磁気抵抗素子を用いたメモリ素子の
断面構造を示す。なお、記号の記載のない部分は基本的
に絶縁体を示す。図7ではメモリ素子2つ分を表示して
おり、機能が同一でそれぞれに固有な部分については
a,bと分けて表示している。半導体基板1には、ドレ
イン領域2、ソース領域3が形成され、さらに絶縁膜を
介してゲート電極4が形成され、これらでMOSFET
(電界効果型トランジスタ)が構成されている。各電界
効果トランジスタ間はLOCOSフィールド酸化膜21
によって絶縁されている。
【0044】電界効果トランジスタのドレイン領域2に
は、プラグ電極5を介して、ドレイン領域2の直上の位
置に、膜面垂直方向に磁化した磁気抵抗素子9が接続さ
れ、さらにビット線6に接続されている。ソース電極2
2には、図示していないが接地配線が設けられている。
また、磁気抵抗素子9a(9b)の側部下方には、絶縁
体を介して書き込み線10、11が磁気抵抗膜9a(9
b)の脇に設けられている。書き込み線10、11、ゲ
ート線4、ソース電極に接続された接地配線は、紙面の
垂直方向に伸びている。ビット線6は紙面平行方向に伸
びている。
【0045】基板には、Siウエハ、石英、SOI等平
坦性の高い非磁性材料基板が用いられる。SOI基板の
作製方法はELTRAN法、SIMOX法など各種方式
が適用できる。その際、基板表面のSiの結晶方位は
(100)が好ましい。
【0046】前記基板上に磁気抵抗膜を形成する際、バ
ッファ層は、第1磁性膜より下面の表面自由エネルギー
を調整し、より平坦性の高い界面構造を実現する目的で
挿入される。Ta,Cu,Cr等の各種金属やSiN,
SiO,Al等の絶縁体が用いられるが、基板
材料と磁気抵抗膜の材料の選び方によっては、挿入しな
くてもよい。バッファ層の膜厚は、2〜10nmの範囲
が好適である。これは、成膜方法によっては2nmより
薄いと島状成長による膜質不均一の問題があり、一方、
10nmより厚いと生産性低下の問題があるためであ
る。
【0047】スピン散乱膜の場合、非磁性層としては導
体が用いられる。Cu、Ag、Au、Al、Mg等が用
いられるが、より好適にはCuが用いられる。非磁性層
の膜厚は、1〜10nmの範囲が好適である。これは、
成膜方法によって1nm未満では、島状成長によるピン
ホール発生の恐れがあり、両磁性層の相互作用により磁
気抵抗が発現しない場合があり、一方、10nmを超え
る場合には、両磁性層間の間隔が電子の平均自由行程に
対し広すぎてスピン依存性散乱が減るため磁気抵抗が小
さくなるためである。
【0048】スピントンネル膜の場合、非磁性層として
は絶縁体が用いられる。絶縁体としては、Al、Si、
Cu、Mg等の酸化物や窒化物が用いられるが、フェル
ミ準位が他の磁性層に近いAl酸化物がより好適に用い
られる。非磁性層の膜厚は、0.5〜5nmの範囲が好
適である。これは、成膜方法によって0.5nm未満で
は、島状成長によるピンホール発生の恐れがあり、両磁
性層の相互作用により磁気抵抗が発現しない場合があ
り、一方、5nmを超える場合には、両磁性層間の間隔
が電子の平均自由行程に対し広すぎてトンネリング確率
が減るため磁気抵抗が小さくなるためである。
【0049】磁気抵抗膜の構成要素である第1磁性層と
第2磁性層の組み合わせは軟磁性材料と硬磁性材料から
なり、第1磁性層が硬磁性層、第2磁性層が軟磁性層と
する組み合わせとする。差動検出方式においては、軟磁
性材料は容易に磁化が反転するため再生層として機能す
る。硬磁性材料は軟磁性材料と比べ、磁化が反転しにく
いためメモリ層として機能する。なお、本発明におい
て、軟磁性材料と硬磁性材料の区別は2つの強磁性層間
における保磁力の大小関係で定義されるもので、相対的
に保磁力が大きいものを硬磁性材料とする。
【0050】また、第1磁性層、第2磁性層とは機能を
示すもので、各磁性層自体は単一元素から成る単層の場
合もあるが各種合金の多層構造でも良い。例えば、硬磁
性材料として機能させるために第1(あるいは第2)磁
性層として、厚さ5nmのCoと厚さ30nmのFeM
nの二層構造としてピン止めしたものを用いることがで
きる。第1磁性層および第2磁性層としては、TbF
e、TbFeCo、GdFe等のフェリ磁性体が用いら
れる。これら二磁性層の組成は、その保磁力が異なるよ
う適宜調整される。第1磁性層、第2磁性層の膜厚は、
2〜100nmの範囲に選択するのが好適である。
【0051】上述したように磁気抵抗膜の積層方向の抵
抗は、第1磁性層と第2磁性層の磁化の相対角度によっ
て決まる。両者が平行な場合には抵抗が低くなり、反平
行な場合には抵抗は高くなる。アップスピンとダウンス
ピンの状態密度の差が大きい方が磁気抵抗が大きくな
り、再生信号が大きくなるため、第1磁性層と第2磁性
層の間の絶縁層の界面近傍にはスピン分極率の高い磁性
材料を用いることが望ましい。具体的には、FeやCo
等でこれらを主成分とする磁性材料を界面近傍にはさむ
ことで理論上は50%に到達する抵抗変化が得られる。
【0052】FeとCoを含むこれらの磁性材料は面内
磁化膜であるものが多いが、膜厚を数nm程度以下と薄
くすることで垂直磁化膜からなる第1磁性層及び第2磁
性層と交換結合して垂直磁化膜として機能する。従っ
て、磁化の方向は膜面垂直方向で統一されることにな
り、信号が小さくなることはない。
【0053】次に記録再生方法を図8を用いて説明す
る。図8はメモリ素子1つ分に相当する回路図で、実際
にはマトリクス上に多数のメモリ素子を基板上に配置し
て使用する形態となる。
【0054】磁気抵抗膜R1の一端には電界効果型トラ
ンジスタTcが接続されており、もう一端はビット線に
接続している。ビット線は一端を接地電位、もう一端を
電源電圧Vddに負荷R0と選択トランジスタTrを介
して接続されている。選択トランジスタと負荷R0の間
のノードN1はセンスアンプS.A.に接続されてお
り、センスアンプのもう一端はレファレンスとなる参照
抵抗(不図示)に接続されている。また、磁気抵抗膜R
1の近傍には書き込み線がトランジスタT1を介して接
続されている。
【0055】まずはじめに再生動作について説明する。
電界効果型トランジスタTcを選択し、併せてビット線
の選択トランジスタTrをオン状態にすると電源電圧V
ddが負荷R0を介して磁気抵抗膜R1に流れる。この
とき磁気抵抗膜R1の抵抗が高抵抗状態か低抵抗状態か
を、ノードN1の電位を参照抵抗と比較することで判定
する。参照抵抗の大きさは磁気抵抗膜R1の高低2種類
の抵抗値の中間値となるように設定しておく。
【0056】次に記録動作について説明する。情報を記
録する磁気抵抗膜R1を選択するために電界効果型トラ
ンジスタTcと選択トランジスタTr、さらには書き込
み線の選択トランジスタT1をオン状態とした上でビッ
ト線及び書き込み線に電流を流して、それらの合成磁界
により磁気抵抗膜の記録層の磁化方向を変化させること
で記録を行う。電流方向を逆転させれば磁化方向を反転
させることが出来るため、“0”、“1”に対応する信
号を任意に記録することが出来る。
【0057】次に本発明の記録再生方法を図9のメモリ
セルをマトリクス状に配置したメモリアレイ回路を例に
説明する。中央にある電界効果トランジスタ(T22)
と磁気抵抗膜(R22)から構成されたメモリセルに注
目すると、ビット線B2は、書き込み線を兼ね、セル中
央の磁気抵抗素子(R22)の一方の端子に結合され、
センスアンプ(SA)の一方の端子に接続される。磁気
抵抗素子(R22)のもう一方の端子は電界効果型トラ
ンジスタ(T22)のドレイン端子に結合され、該電界
効果型トランジスタ(T22)のソース端子は接地され
る。ワード線(G2)は該電界効果型トランジスタ(T
22)のゲート端子に接続される。また、書き込み線
(W2)は、ビット線と直交するように、磁気抵抗素子
R22の近傍に配置される。
【0058】初めに読み出し動作について説明する。ま
ずビット線B2の左端に電源電圧Vddを印加し、ワー
ド線G2に電圧を印加し、トランジスタT22をオン状
態とすることで、磁気抵抗素子R22に定常電流が流
れ、ビット線B2の右端のセンスアンプ(SA)の端子
に磁気抵抗素子R22の抵抗に応じた電位が生じる。セ
ンスアンプSAのもう一方の端子には、磁気抵抗素子R
22の2つの抵抗値の中間の電位を入れる。これによ
り、refとR22のどちらが高抵抗かによってセンス
アンプの出力がVddまたは0Vのどちらかが選択され
ることになる。
【0059】次に書き込み動作について説明する。磁気
抵抗素子R22に情報を書き込む場合には、ビット線B
2とW2に電流を流すことによって、配線が交差する場
所での磁場が強めあい、R22の磁化が書き換えられ
る。B2とW2の電流方向を逆転させれば逆方向の磁界
を印加することが可能になる。このような操作によっ
て、情報の書き込みを行う。
【0060】書き込み線は磁気抵抗膜に垂直に磁界がか
かるように配置する。書き込み線と磁気抵抗膜の間には
絶縁膜が設けられる。絶縁膜を設けるのは、書き込み線
と磁気抵抗膜が短絡するのを防ぐためである。これは、
再生時に書き込み線の電流が再生信号に混入して信号が
劣化するのを防ぐため必要である。
【0061】書き込み線と磁気抵抗膜の間隔は長い場合
は十分な磁界を印加することが出来ず、短い場合は書き
込み線と磁気抵抗膜の間で絶縁破壊が生じたり漏洩電流
が流れたりするため、少なくとも1nm以上500nm
以下で、望ましくは5nm以上100nm以下とするの
が良い。
【0062】ここで記録方法に関して更に詳細に説明す
る。記録時には書き込み線に電流を流して、そこから発
生する磁界を用いて磁気抵抗膜の磁性層の磁化を情報に
応じて適宜配向させることで行う。書き込み線には紙面
垂直方向に電流が流れる。例えば、紙面に向かって電流
を流すと書き込み線に対して右回りに磁界が発生する。
図7の構成では、書き込み線10に紙面に向かう電流を
流し、書き込み線11に紙面から飛び出す方向に電流を
流すと磁気抵抗素子9bに対し下向きの垂直磁界が印加
される。この書き込み線と同時にビット線6に電流を流
す。ビット線電流によって、磁気抵抗膜の面内方向に磁
界が印加される。書き込み線とビット線各々からの磁界
は複数のメモリセルに印加されるが、これら書き込み線
とビット線からの合成磁界は電流を流した導体線の密集
点に位置する磁気抵抗膜にしか磁化反転を引き起こすよ
うな磁界が印加されない。これにより、所定のメモリセ
ルのみに対し記録が出来る。電流の向きに応じて書き込
む情報を調整できることは言うまでもない。
【0063】次に再生方法に関して詳細に説明する。既
に述べた通り、絶対検出法と差動検出法に大別されるが
まず、絶対検出法について述べる。絶対検出における磁
気抵抗膜の構成は、一方の磁性層を磁化情報が保存され
るメモリ層、もう一方の磁性層を常に決められた一定の
方向に磁化が配向したピン層とする。例えば”0”,”
1”のデータをメモリ層の磁化の上向き、下向きに対応
させる。記録時は書き込み線に流す電流の発生する磁界
によってメモリ層の磁化を情報に合わせて配向させる。
再生時は磁性層の磁化反転は行わずに抵抗値の絶対値で
情報の検出を行う。このため、再生時に抵抗値の変化を
検出するための磁化反転を行う必要がないため高速かつ
低消費電力で再生を行うことが出来る。
【0064】次に差動検出法について説明する。差動検
出における磁気抵抗膜の構成は、一方の磁性層を磁化反
転が容易な検出層、もう一方の磁性層を磁化情報が保存
されるメモリ層とする。記録時は書き込み線に流す電流
の発生する磁界によってメモリ層の磁化を情報に合わせ
て配向させる。再生時は書き込み線により発生する磁界
を記録時より弱めて印加して検出層のみの磁化方向を反
転させる。こうすることで、弱い磁界の印加に伴って小
→大、もしくは大→小の抵抗値変化により記録情報を検
出することが出来る。この方法では絶対検出ほど高速で
の読み出しは出来ないが、微分検出法などを用いて小さ
な信号でも感度良く再生を行うことが出来る。
【0065】
【実施例】(実施例1)本発明の効果を確認する目的
で、FIB(集束イオンビーム加工装置)を用いて側壁
の傾斜角度が異なるハードマスクを作成し、このハード
マスクを用いてトンネル磁気抵抗効果(TMR)素子を
作成してMRカーブのオフセット磁界の量を調べた。
【0066】素子の作成手順は図10〜14に示す通り
である。図10〜14では、前工程から変化した注目す
べき個所を随時、斜線表示している。まず、Siウエハ
上にTMR構成の膜とハードマスク材料を成膜する。成
膜にはマグネトロンスパッタ装置を用いた。また、トン
ネル膜はスパッタ膜を形成後に、プラズマ酸化処理を行
っている。膜構成は表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】図10は、ベタ膜の成膜が終了した状態を
模式的に表したもので、基板1、第1磁性層100、非
磁性層300、第2磁性層200、ハードマスク400
以外は省略している。次にフォトリソグラフィを使って
レジストパターンをベタ膜上に形成する(図11)。図
11において、中央部のレジストマスク500がトンネ
ル接合部を形成するための場所で、両脇は電極パッド用
である。次にFIB装置にレジスト付ウエハを投入し、
レジストマスクとハードマスク材料を加工する。メモリ
セルに相当するトンネル接合部を加工する際はサンプル
をビームに対して傾けて設置し、所望の側壁角度を持つ
形状にする(図12)。次にイオンミリング装置に投入
し、素子加工を行う。加工後にレジストマスクがついた
ままマグネトロンスパッタ装置に再投入し、絶縁膜60
0を形成する。絶縁膜とレジストマスクを同時にリフト
オフする。図13は、絶縁膜600を形成後にリフトオ
フまで終えた状態を示している。トンネル接合部の絶縁
膜をFIBで穴あけ後、新たに上部電極パターンのレジ
ストマスクを形成し、上部電極700を成膜後、リフト
オフで磁気抵抗素子を完成させた(図14)。
【0069】FIBを用いて側壁角度の異なる素子を作
成した理由は、他の条件が揃う形で角度のみ異なる素子
を作成するのが容易であるためである。また、ハードマ
スク400はFIBで使用するGaイオンビームの磁性
層に対する注入ダメージを防止する役割も果たしてい
る。
【0070】完成した素子は着磁後にMR測定装置を用
いて膜面垂直方向の磁界を印加しながら四端子測定で評
価を行った。作成した素子サイズは1μm角で接合部の
側壁形状はハードマスクにおいて30度から15度刻み
に90度まで作成した。ウエハ間のばらつきを考慮し、
同一ウエハ上に同じ角度の素子を複数個作成した。側壁
角度の特定にはAFMを用いた。
【0071】作成した素子はいずれも角型比1のMRカ
ーブを示しMRが約25%、規格化抵抗値が0.5MΩ
μmであった。
【0072】図15は磁気抵抗素子の側壁角度とMRカ
ーブのオフセット磁界の関係を示す測定結果である。オ
フセット磁界とは、図25(b)におけるH0に相当す
る。縦軸Hx/H90は側壁が90度の時のオフセット
磁界の大きさで規格化した無次元量である。図15から
側壁角度が低斜度なほど、オフセット磁界が少なくなる
ことがわかった。すなわち、本発明の効果により、磁気
抵抗素子において一方の磁性層からの静磁界の影響を低
減できることが明らかになった。
【0073】(実施例2)図16は本実施例の断面構造
を示す。隣接するメモリセルと書き込み線を共用化して
いる。なお、記号の記載のない部分は基本的に絶縁体を
示す。図ではメモリ素子2つ分を表示しており、機能が
同一でそれぞれに固有な部分についてはa,bと分けて
表示している。半導体基板1には、ドレイン領域2、ソ
ース領域3が形成され、さらに絶縁膜を介してゲート電
極4が形成され、これらでMOSFET(電界効果型ト
ランジスタ)が構成されている。各電界効果トランジス
タ間はLOCOSフィールド酸化膜21によって絶縁さ
れている。
【0074】電界効果トランジスタのドレイン領域2に
は、プラグ電極5を介して、ドレイン領域2の直上の位
置に、膜面垂直方向に磁化した磁気抵抗素子9が接続さ
れ、さらにビット線6に接続されている。ソース電極2
2には、図示していないが接地配線が設けられている。
また、磁気抵抗素子9a(9b)の側部下方には、絶縁
体を介して書き込み線10,11(10,15)が磁気
抵抗素子9a(9b)の両脇に設けられている。書き込
み線10,11,15、ゲート線4、ソース電極に接続
された接地配線は、紙面の垂直方向に伸びている。ビッ
ト線6は紙面平行方向に伸びている。
【0075】図16に示す実施例では、書き込み線10
が、左側の磁気抵抗素子9aと右側の磁気抵抗素子9b
の両者に対して使える構造となっている。従って、磁気
抵抗素子9aに対し情報を記録する場合には書き込み線
10,11を使用し、磁気抵抗素子9bに対し情報を記
録する場合には書き込み線10,15を使用する。書き
込み線をそれぞれ独立に2本づつ設ける場合と比べ、書
き込み線本数が減るため、集積度が向上可能である。
【0076】図17は図16のメモリセルをマトリクス
状に配置したメモリアレイ回路を示している。中央にあ
る電界効果トランジスタ(T22)と磁気抵抗膜(R2
2)から構成されたメモリセルに注目すると、ビット線
B2は、書き込み線を兼ね、セル中央の磁気抵抗素子
(R22)の一方の端子に結合され、センスアンプ(S
A)の一方の端子に接続される。磁気抵抗素子(R2
2)のもう一方の端子は電界効果型トランジスタ(T2
2)のドレイン端子に結合され、該電界効果型トランジ
スタ(T22)のソース端子は接地される。ワード線
(G2)は該電界効果型トランジスタ(T22)のゲー
ト端子に接続される。また、書き込み線(W2,W3)
は、ビット線と直交するように、磁気抵抗素子R22の
近傍に配置される。
【0077】2本の書き込み線W2,W3は磁気抵抗素
子R21,R22,R23に対して作用する。このう
ち、書き込み線W2は書き込み線W1と共に磁気抵抗素
子R11,R12,R13に対して作用する。書き込み
線W3は書き込み線W4と共に磁気抵抗素子R31,R
32,R33に対して作用する。
【0078】初めに読み出し動作について説明する。ま
ずビット線B2の左端に電源電圧Vddを印加し、ワー
ド線G2に電圧を印加し、トランジスタT22をオン状
態とすることで、磁気抵抗素子R22に定常電流が流
れ、ビット線B2の右端のセンスアンプ(SA)の端子
に磁気抵抗素子R22の抵抗に応じた電位が生じる。セ
ンスアンプSAのもう一方の端子には、磁気抵抗素子R
22の2つの抵抗値の中間の電位を入れる。これによ
り、refとR22のどちらが高抵抗かによってセンス
アンプの出力がVddまたは0Vのどちらかが選択され
ることになる。
【0079】次に書き込み動作について説明する。磁気
抵抗素子R22に情報を書き込む場合には、ビット線B
2とW2,W3に電流を流すことによって、配線が交差
する場所での磁場が強めあい、R22の磁化が書き換え
られる。B2とW2,W3の電流方向を逆転させれば逆
方向の磁界を印加することが可能になる。このような操
作によって、情報の書き込みを行う。
【0080】図18〜20は図16に示す本実施例のメ
モリを作成するプロセス工程図である。
【0081】まず始めに図18に示すMOSFETを半
導体プロセスを用いて作成する。半導体基板1には、ド
レイン領域2、ソース領域3が形成され、さらに絶縁膜
を介してゲート電極4が形成され、これらでMOSFE
T(電界効果型トランジスタ)が構成されている。各電
界効果トランジスタ間はLOCOSフィールド酸化膜2
1によって絶縁されている。
【0082】電界効果トランジスタのドレイン領域2に
は、プラグ電極5が形成され、また、その側部下方に
は、絶縁体を介して書き込み線10,11,15がプラ
グ電極5a(5b)の両脇に設けられている。
【0083】次にマグネトロンスパッタを用いて磁気抵
抗膜9を成膜する(図19)。途中、非磁性層であるA
はプラズマ酸化を行って調質する。
【0084】さらに、プラグ電極と接続するメモリセル
となる領域を規定する加工を行い、周囲を絶縁層で電気
的に隔離する(図20)。磁気抵抗素子の加工にあたっ
ては使用するレジストの形状をプロセス的に低斜度のテ
ーパーが形成できるように調整した。側壁斜度はおよそ
45度である。加工は、従来通りイオンミリングを用い
ている。磁気抵抗素子9a,9bと接続するように紙面
平行方向にビット線6を形成し、絶縁層で埋め込む(図
16)とプロセス完了である。
【0085】本実施例の構成とすることで、書き込み線
の電流密度を大幅に下げながら、一方で高集積化を実現
することが出来た。また磁気抵抗素子の形状は断面構造
が台形となることから、反転磁界のオフセットが生じず
消費電力を抑制することができた。さらには、従来プロ
セスにほとんど手を加えずに反転磁界のオフセットを抑
制出来たことから、非常に低コストであることが明らか
になった。
【0086】(実施例3)図21は本発明の実施例を示
すもので断面構造を示す。図7と比べ、各メモリセルに
対し書き込み線を2本づつ配している。上記の構成によ
り、メモリセル9a,9bに対して同時に書き込み線に
電流を流して記録することが可能なため高速化すること
が可能になる。また磁気抵抗素子の形状は本発明の断面
が台形となる構造であることから、反転磁界のオフセッ
トが生じず消費電力を抑制することができた。
【0087】(実施例4)図22は本発明の実施例を示
すもので断面構造を示す。隣接するメモリセルと書き込
み線を共用化している。また、ソース領域3が磁気抵抗
膜9aと9bで共有化される構造となっている。本実施
例の構成により、ソース領域を共有化することによって
配線本数が減り、デバイス構造が簡略化されるために、
メモリ素子を小型化できる。また磁気抵抗素子の形状は
本発明の断面が台形となる構造であることから、反転磁
界のオフセットが生じず消費電力を抑制することができ
た。
【0088】
【発明の効果】本発明の適用により、磁気抵抗素子にお
いて、一方の磁性層からの静磁界により、もう一方の磁
性層の反転磁界がオフセットする問題を解消することが
出来た。また、このような磁気抵抗素子を不揮発固体メ
モリ、MRAMに用いることによって記録電流を低減で
きることから、書き込み線の電流密度を大幅に下げなが
ら、一方で高集積化を実現し、コストの上昇を抑制する
ことが可能になる。また、メモリ素子の記録再生動作の
安定性を高め、高速に記録再生可能な不揮発固体メモリ
を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気抵抗素子の断面構造の一例を示す
図である。
【図2】膜表面から75nm離れた地点における垂直磁
化膜からの漏洩磁界を説明する図である。
【図3】膜表面から2nm離れた地点における垂直磁化
膜からの漏洩磁界を説明する図である。
【図4】本発明の磁気抵抗素子の一例を示すための概略
的断面図である。
【図5】側壁角度を定義するための模式図である。
【図6】磁気抵抗素子の断面形状に対するエッチングレ
ートの影響を説明する模式図である。
【図7】本発明の磁気抵抗素子を用いたメモリ素子を示
す断面図である。
【図8】本発明のメモリの一実施形態を示すための等価
回路図である。
【図9】メモリ素子をマトリックス状に配したメモリの
等価回路図である。
【図10】実施例1のメモリ素子を作成するプロセスを
説明する図である。
【図11】実施例1のメモリ素子を作成するプロセスを
説明する図である。
【図12】実施例1のメモリ素子を作成するプロセスを
説明する図である。
【図13】実施例1のメモリ素子を作成するプロセスを
説明する図である。
【図14】実施例1のメモリ素子を作成するプロセスを
説明する図である。
【図15】傾斜角度とオフセット磁界の大きさの関係を
示すための図である。
【図16】実施例1のメモリ素子を作成するプロセスを
説明する図である。
【図17】実施例1のメモリ素子を基板上にマトリック
ス配置したメモリの等価回路図である。
【図18】実施例2のメモリを作製するプロセスを説明
するための図である。
【図19】実施例2のメモリを作製するプロセスを説明
するための図である。
【図20】実施例2のメモリを作製するプロセスを説明
するための図である。
【図21】実施例3のメモリの概略的な断面図である。
【図22】実施例4のメモリの概略的な断面図である。
【図23】磁気抵抗素子の磁化状態を説明するための模
式図である。
【図24】角型比1のMRカーブにおいてオフセット磁
界H0を説明するためのR−Hカーブである。
【図25】角型比1以下のMRカーブにおいてオフセッ
ト磁界H0を説明するためのR−Hカーブである。
【符号の説明】
1 基板 2 ドレイン領域 3 ソース領域 4 ゲート電極 5 プラグ 6 ビット線 9 磁気抵抗膜 10 書き込み線 11 書き込み線 15 書き込み線 21 LOCOS領域 22 ソース電極 100 第1磁性層 200 第2磁性層 300 非磁性層 400 ハードマスク材 500 レジストマスク 600 絶縁膜 700 上部電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に保磁力の異なる第1磁性層と第
    2磁性層が積層され、前記磁性層間に非磁性層が積層さ
    れた磁気抵抗素子において、前記磁気抵抗素子の断面形
    状が台形であることを特徴とする磁気抵抗素子。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗素子の断面形状が、基板側
    を底辺とし、底辺の方が上辺よりも長い台形であること
    を特徴とする請求項1記載の磁気抵抗素子。
  3. 【請求項3】 基板上に第1磁性層と第2磁性層とが積
    層され、前記磁性層間に非磁性層が積層された磁気抵抗
    素子において、 前記第1磁性層の保磁力は前記第2の磁性層の保磁力よ
    りも大きく、前記第1磁性層の底面積Sと、前記第2
    磁性層の底面積Sとが、S>Sであることを特徴
    とする磁気抵抗素子。
  4. 【請求項4】 前記第1磁性層と第2磁性層の磁化容易
    軸が膜面垂直方向であることを特徴とする請求項1また
    は3に記載の磁気抵抗素子。
  5. 【請求項5】 前記非磁性層が絶縁体であることを特徴
    とする請求項1または3に記載の磁気抵抗素子。
  6. 【請求項6】 前記第1磁性層もしくは第2磁性層が、
    希土類鉄族合金からなることを特徴とする請求項1また
    は3に記載の磁気抵抗素子。
  7. 【請求項7】 前記希土類鉄族合金のうち、希土類元素
    がGd,Tb,Dyの少なくとも1種の元素を含み、鉄
    族元素がFe,Coのうち、少なくとも1種の元素を含
    むことを特徴とする請求項6記載の磁気抵抗素子。
  8. 【請求項8】 前記第1磁性層と前記非磁性層間と、前
    記第2磁性層と前記非磁性層間の少なくとも一方に、F
    e,Coのうち、少なくとも一つの元素を含む磁性層が
    設けられていることを特徴とする請求項1または3に記
    載の磁気抵抗素子。
  9. 【請求項9】 前記磁気抵抗素子が絶縁体と接する外周
    部の形状において磁気抵抗素子を構成する全膜厚の70
    %の高さの点Aと、40%の高さの点Bを結ぶ直線AB
    と、基板面CDとの交点Oを頂点とした∠AOCの5点
    平均が30度から90度の範囲にあることを特徴とする
    請求項1または3に記載の磁気抵抗素子。
  10. 【請求項10】 前記∠AOCが30度から60度の範
    囲にあることを特徴とする請求項8記載の磁気抵抗素
    子。
  11. 【請求項11】 基板上に、請求項1または3に記載さ
    れた磁気抵抗素子がメモリ素子としてマトリックス状に
    形成され、前記磁気抵抗素子の上部に設けられたビット
    線と、前記第1磁性層または第2磁性層の磁化方向を電
    流によって発生する磁界により変化させる書き込み線
    と、電界効果トランジスタからなり、前記電界効果トラ
    ンジスタのドレイン領域の直上に、前記磁気抵抗素子が
    形成されていることを特徴とする不揮発固体メモリ。
  12. 【請求項12】 前記書き込み線を隣接する磁気抵抗素
    子と共用化することを特徴とする請求項11記載の不揮
    発固体メモリ。
  13. 【請求項13】 前記電界効果トランジスタのソース領
    域を隣接する磁気抵抗素子と共用化することを特徴とす
    る請求項10記載の不揮発固体メモリ。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の不揮発固体メモリ
    の記録再生方法において、前記第1磁性層の磁化方向を
    あらかじめ所定の方向に初期化し、前記書き込み線に電
    流を流すことによって、前記磁気抵抗素子の第2磁性層
    の磁化方向を決定して情報を記録し、前記磁気抵抗素子
    の抵抗の絶対値を検出して、記録された情報を再生する
    ことを特徴とする記録再生方法。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の不揮発固体メモリ
    の記録再生方法において、前記書き込み線に電流を流す
    ことによって、前記磁気抵抗素子の第1磁性層の磁化方
    向を決定して情報を記録し、前記第2磁性層の磁化方向
    を反転させて、そのときに生じる抵抗変化を検出して、
    記録された情報を再生することを特徴とするメモリ素子
    の記録再生方法。
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