JP2003105254A - 水性シーラー組成物 - Google Patents

水性シーラー組成物

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JP2003105254A
JP2003105254A JP2001301149A JP2001301149A JP2003105254A JP 2003105254 A JP2003105254 A JP 2003105254A JP 2001301149 A JP2001301149 A JP 2001301149A JP 2001301149 A JP2001301149 A JP 2001301149A JP 2003105254 A JP2003105254 A JP 2003105254A
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water
sealer
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Masao Maekawa
正雄 前川
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Nippon NSC Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球環境保護及び安全性に優れ、更に、「常
態密着性」、「耐水密着性」、「ポットライフ」及び
「機械安定性」がほぼ向上された水性シーラー組成物並
びに二液型水性シーラー組成物を提供する。 【解決手段】 イソブチレンと無水マレイン酸との共重
合体及び/又はその誘導体を保護コロイドとし、その保
護コロイドの存在下、エチレン性二重結合を有する単量
体を重合させて得られる水性エマルジョン(A)を含む
水性シーラー組成物。エチレン性二重結合を有する単量
体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを35.0
〜90.0重量部、ビニル系単量体を10.0〜65.
0重量部、及びエチレン性二重結合を有するシラン化合
物を0〜10.0重量部含む水性シーラー組成物が好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性シーラー組成
物及び二液型水性シーラー組成物に関し、さらに詳細に
は、一般的な無機建材に加え、難密着性基材についても
使用可能な水性シーラー組成物及び二液型水性シーラー
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】無機建材は、例えば、珪酸カルシウム、
石膏、ロックウール、コンクリート、モルタル及びスレ
ート等の材料が、板及びブロック等の種々の形態に、例
えば、押出し成型等によって成型された建材である。無
機建材は、一般に多孔質であり、その表面の強度が小さ
く、かつ水を吸収しやすいという特徴を有する。このよ
うな無機建材の表面を、何らの表面処理をすることな
く、そのままの状態で仕上げ材をその表面に塗工する
と、表面の粉が仕上げ材と混じるために表面の仕上げに
問題を生じ、美しく仕上がらなかったり、また、無機建
材が吸収した水が凍結及び融解を繰り返すことによっ
て、ブリスターが発生し、無機建材の表面が膨れ、塗工
された仕上げ材が無機建材の表面から剥離することがあ
る。従って、通常、無機建材の表面を、何らの処理もし
ないで仕上げ材を用いて塗装すると、無機建材の外観等
に問題を生じ得る。
【0003】仕上げ材を用いる前の無機建材の表面処理
の一つとして、「シーラー」と通常呼ばれる下塗り材を
用いる処理が知られている。「シーラー」とは、例え
ば、無機建材等の基材の表面に塗布され、その表面から
基材の内部に浸透して硬化して、基材の表面を補強する
とともに、基材の表面の性質を改良することによって結
果として後から塗工される仕上げ材の基材に対する密着
性(基材密着性又は付着性)等の性能を向上させ、基材
の外観等も向上させる組成物をいう。シーラーを基材の
表面に塗布した後、通常、基材の表面に「中塗り材」を
塗布し、さらに「上塗り材」(上述の「仕上げ材」と
は、一般に「中塗り剤」及び/又は「上塗り剤」をい
う)を塗布して基材の表面の仕上げを完了する。このよ
うに、一般的に「シーラー」とは、基材の内部に浸透し
て硬化するものであり、基材に塗布されてその表面で硬
化する「中塗り材」、「上塗り材」、「塗料」及び「接
着剤」等とは、全く機能が異なる。シーラーを用いて基
材の表面の性質を改良することで、結果として仕上げ材
の性能を向上することができるので、シーラーについて
も種々の検討が行われている。
【0004】基材の表面の「耐水性」、基材に対する仕
上げ材の「密着性(又は基材密着性)」に関しては、有
機溶剤が使用された溶剤系のシーラーが一般に優れる
が、近年、地球環境保護及び安全性の観点から、水を媒
体とするシーラー、いわゆる「水性シーラー」が興味を
もたれている。
【0005】尚、本明細書において「水性」とは、物質
が水性媒体中に存在している状態を意味し、これは物質
が水性媒体に溶解している状態、及び/又は溶解してい
ない状態(例えば、分散及び懸濁状態等)を含む。従っ
て、具体的には、「水性組成物」、「水性架橋剤」、
「水性樹脂」及び「水性化合物」とは、組成物、架橋
剤、樹脂及び化合物の各々が、水性媒体に溶解している
溶液、及び/又は分散液及び懸濁液等をいう。また、
「水性金属イオン」とは、金属イオンが水性媒体に溶解
している溶液及び/又は金属塩が水性媒体に分散してい
る分散液及び懸濁している懸濁液等をいう。「水性媒体」
とは、一般的な水、例えば蒸留水、イオン交換水及び純
水等をいうが、「水」と「水可溶性溶媒」との混合溶媒
とすることもできる。さらに、水性媒体には、目的とす
る水性シーラーの性質に悪影響を与えない範囲で、オリ
ゴマー及び樹脂等の不純物を含むこともできる。
【0006】また、基材の一部には、上述のシーラーを
基材の表面に塗工する処理を行ったとしても、基材の外
観及び基材に対する仕上げ材の密着性を確保することが
困難である基材が存在する。このような基材を本明細書
では、以下「難密着性基材」ともいう。通常、比重が高
い基材(2以上)及び比重が小さい基材(1以下)が、
「難密着性基材」となり得る。比重が高い基材の場合、
シーラーが基材の内部に浸透し難いので、シーラーの上
述の効果が発揮され難いからと考えられる。比重が低い
基材の場合、基材が脆弱すぎて、たとえシーラーの上述
の効果が発揮されたとしても、本質的にシーラーの性能
が不足しているからと考えられる。従って、「難密着性
基材」にも使用して、その効果を発揮するような、より
基材の内部に浸透しやすく、より性質が向上されたシー
ラーが要求されている。
【0007】そのようなシーラーには、「常態密着性
(いわゆる密着性)」及び「耐水密着性」に優れること
が求められる。ここでシーラー(又はシーラー組成物)
の「常態密着性」とは、シーラーを用いて処理された無
機建材等の基材に対する仕上げ材の常温における密着性
をいい、シーラーを用いて処理された基材の表面に形成
された仕上げ材の塗膜(又は皮膜)について室温で密着
性(基材密着性又は付着性)を測定して、「常態密着
性」の良否を評価する。シーラーの「耐水密着性」と
は、シーラーを用いて処理された基材に対する仕上げ材
の密着性であるが、基材の表面に形成された仕上げ材の
塗膜を50℃の水に10日間浸漬した後で密着性を測定
して、「耐水密着性」の良否を評価する。
【0008】更に、シーラーは基材に塗工した後の残部
を回収して再利用すること、及びシーラーは製造後しば
らく保管された後に使用されることを考慮すると、シー
ラーの「ポットライフ」及び「機械安定性」が、優れる
ことも要求される。ここで、シーラーの「ポットライ
フ」とは、シーラー組成物を製造後、又は後述する二液
型シーラー組成物の場合二液を混合した後、シーラーを
基材に塗工するまでに所定の条件において保管した場
合、シーラーがその性能を維持し得る最長の時間をい
い、所定の加熱処理した後のシーラーを用いて処理した
基材に対する仕上げ材の密着性を測定し、ある一定以上
の密着性が発現するか否かによって、「ポットライフ」
の良否を評価する。「ポットライフ」は、「可使時間」
又は「貯蔵時間」ともいう。シーラーの「機械安定性」
とは、シーラーが物理的な擾乱によっても安定な流体の
形態を保ち得ることをいい、シーラーに所定の攪拌及び
加熱処理をした後に発生したグリットの量によって、
「機械安定性」の良否を評価する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の課題
を解決するためになされたもので、本発明の目的は、従
来のシーラーと比較して、地球環境保護及び安全性に優
れ、更に、シーラーの「常態密着性」、「耐水密着
性」、「ポットライフ」及び「機械安定性」がほぼ向上
された水性シーラー組成物並びに二液型水性シーラー組
成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、水性シー
ラー組成物の開発に鋭意研究を重ねた結果、特定の保護
コロイドの存在下、エチレン性二重結合を有する単量体
を重合させて得られる「水性エマルジョン(A)」を含
む水性シーラー組成物が、上述の課題を解決することを
見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0011】すなわち、本発明の一つの要旨において、
新規な水性シーラー組成物を提供し、それは、イソブチ
レンと無水マレイン酸との共重合体及び/又はその誘導
体を保護コロイドとし、その保護コロイドの存在下、エ
チレン性二重結合を有する単量体を重合させて得られる
水性エマルジョン(A)を含む水性シーラー組成物であ
る。
【0012】本発明の一つの態様において、エチレン性
二重結合を有する単量体は、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを35.0〜90.0重量部、ビニル系単量
体を10.0〜65.0重量部、及びエチレン性二重結
合を有するシラン化合物を0〜10.0重量部含む水性
シーラー組成物を提供する。本発明の別の態様におい
て、エチレン性二重結合を有する単量体100重量部当
たり、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合体及び
/又はその誘導体の総和は20〜300重量部である水
性シーラー組成物を提供する。
【0013】更に、本発明の好ましい態様において、上
述のいずれかの水性シーラー組成物と水性架橋剤(B)
とを組み合わせる二液型水性シーラー組成物を提供す
る。本発明の更に別の態様において、水性架橋剤(B)
は、水性エポキシ樹脂、水性イソシアネート化合物、水
性カルボジイミド化合物、水性オキサゾリン化合物、水
性アジリジン化合物、水性N−メチロール(メタ)アク
リル樹脂及び水性金属イオンから選択される少なくとも
一種である二液型水性シーラー組成物を提供する。ま
た、本発明の別の好ましい態様において、水性エマルジ
ョン(A)の乾燥重量30重量部当たり、水性架橋剤
(B)を乾燥重量で1〜30重量部組み合わせることを
特徴とする二液型水性シーラー組成物を提供する。尚、
本明細書において、重量部及び重量%は、乾燥重量で表
し、これは媒体(より具体的には水性媒体)を含まない
部分を基準としている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明おいて、保護コロイドとし
て用いられる「イソブチレンと無水マレイン酸との共重
合体」とは、「イソブチレンと無水マレイン酸」を含む
単量体混合物が共重合して得られる共重合体、更に「イ
ソブチレンと無水マレイン酸」及び「他の単量体」を含
む単量体混合物が共重合して得られる共重合体をいい、
「その誘導体」とは、上述の「イソブチレンと無水マレ
イン酸との共重合体」の誘導体をいい、いずれも、保護
コロイドとして用いて、水性エマルジョン(A)を得る
ことができる限り、特に制限されるものではない。「他
の単量体」とは、イソブチレン及び無水マレイン酸と重
合して、目的とする共重合体を与えるものであれば、特
に制限されるものではない
【0015】そのような「イソブチレンと無水マレイン
酸との共重合体」として、例えば、以下のものを例示で
きる:イソブチレンと無水マレイン酸との二元共重合
体;イソブチレンと無水マレイン酸とオレフィン(例え
ば、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキ
セン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン及び1
−デセン等)との三元共重合体;イソブチレンと無水マ
レイン酸と(メタ)アクリル酸アルキルエステル(例え
ば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、メチルメタクリレート及びブチルメタク
リレート等)との三元共重合体;イソブチレンと無水マ
レイン酸とスチレン(ビニルトルエン等のスチレン誘導
体を含む)との三元共重合体;イソブチレンと無水マレ
イン酸とN−フェニルマレイミドとの三元共重合体;イ
ソブチレンと無水マレイン酸と(メタ)アクリル酸アル
キルエステルとスチレンとの四元共重合体;並びに上述
の共重合体の重合時に更に他の単量体が共重合した三元
以上の多元共重合体。
【0016】また、「その誘導体」として、例えば、以
下のものを例示できる:上述の「イソブチレンと無水マ
レイン酸との共重合体」に他の単量体が重合することに
よる上述の共重合体の変性物;並びに上述の「イソブチ
レンと無水マレイン酸との共重合体」の部分イミド化合
物。
【0017】そのような「イソブチレンと無水マレイン
酸との共重合体」及び「その誘導体」は、イソブチレン
に由来する部分と無水マレイン酸に由来する部分の総和
を、50〜100重量%含むのが好ましく、60〜10
0重量%含むのがより好ましく、70〜100重量%含
むのが特に好ましい。無水マレイン酸に由来する部分
を、35〜75重量%含むのが好ましく、40〜70重
量%含むのがより好ましく、55〜65重量%含むのが
特に好ましい。更に、イソブチレンに由来する部分と無
水マレイン酸に由来する部分の重量比(イソブチレンに
由来する部分/無水マレイン酸に由来する部分)は、
0.2〜0.8であるのが好ましく、0.25/0.7
であるのがより好ましく、0.3〜0.6であるのが特
に好ましい。
【0018】「イソブチレンと無水マレイン酸との共重
合体」及び「その誘導体」は、常套の方法を用いて製造
できるが、市販のものを使用することができる。そのよ
うな市販品として、例えば、(株)クラレ製のイソバン
04、イソバン06及びイソバン104(いずれも商品
名)、出光石油化学(株)製のアドバンティS19、ア
ドバンティS28及びアドバンティAM12(いずれも
商品名)を例示できる。
【0019】これらの「イソブチレンと無水マレイン酸
との共重合体」及び「その誘導体」は、単独で又は組み
合わせて使用することができる。尚、「イソブチレンと
無水マレイン酸との共重合体」及び「その誘導体」は、
通常水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びアンモニア
等のアルカリ性物質を用いて、水性媒体に溶解して、溶
液の形態として使用するのが好ましい。
【0020】本発明において、「エチレン性二重結合を
有する単量体」とは、ラジカル重合性のエチレン性二重
結合を有する化合物であって、上述の保護コロイド存在
下、重合して目的とする水性エマルジョン(A)を与え
るものであれば、特に制限されるものではない。
【0021】本明細書において「エチレン性二重結合」
とは、ラジカル重合可能な炭素原子間の二重結合をい
い、そのようなエチレン性二重結合を有する官能基とし
て、例えば、ビニル基(CH=CH−)、(メタ)ア
リル基(CH=CH−CH−及びCH=C(CH
)−CH−)、(メタ)アクリロイルオキシ基(C
=CH−COO−及びCH=C(CH)−CO
O−)、及び−COO−CH=CH−COO−等を例示
できる。従って、「エチレン性二重結合を有する単量
体」は、エチレン性二重結合を有する官能基を単独で又
は組み合わせて有してよく、エチレン性二重結合を有す
る単量体の単独又は組み合わせであってよい。尚、本明
細書においては、アクリル酸とメタクリル酸を総称して
「(メタ)アクリル酸」ともいい、アクリル酸エステル
とメタクリル酸エステルを総称して「(メタ)アクリル
酸エステル」又は「(メタ)アクリレート」ともいう。
その他も同様である。
【0022】そのような、エチレン性二重結合を有する
単量体として、例えば、以下の化合物を例示できる: (A1)(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸
ステアリル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩及び(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチルベンジルクロライ
ド塩等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体
(但し、アルキル基は、水酸基、アルコキシ基、アミノ
基及び/又はアンモニウム基等を有することもある直
鎖、分枝又は環式アルキル基のいずれであってもよ
い); (A2)スチレンとその誘導体、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸のアミド類、メチロール化アミド類
及びアルコキシメチル化アミド類、モノクロル酢酸ビニ
ル及び1−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト等のビニル系単量体;並びに (A3)3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシエトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルメチルジ
メトキシラン、ビニルメチルジエトキシラン、ビニルテ
トラメチレントリメトキシシラン、ビニルオクタメチレ
ントリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、ア
リルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン単量体。
【0023】「(メタ)アクリル酸アルキルエステル単
量体」として、特にメタクリル酸メチル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ブチル及びアクリル酸2-エチルヘ
キシルが好ましい。また、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル単量体は、単独で又は組み合わせて使用でき
る。
【0024】エチレン性二重結合を有する単量体は、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体を、35.
0〜90.0重量%含むのが好ましく、40.0〜8
0.0重量%含むのがより好ましく、45.0〜75.
0重量%含むのが特に好ましい。エチレン性二重結合を
有する単量体に含まれる(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル単量体の含有率が、35.0重量%未満の場合、
得られるシーラー組成物の常態密着性が不十分となり得
る。また、エチレン性二重結合を有する単量体に含まれ
る(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体の含有率
が、90.0重量%を超える場合、得られる水性エマル
ジョン(A)に含まれる重合体の粒子の寸法が小さくな
り得ず、無機建材等の基材への浸透性が低くなり得る。
従って、得られる水性シーラー組成物の常態密着性も低
くなり得る。
【0025】「ビニル系単量体」として、共重合性の観
点から、スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸のアミド類及びメチロール化アミド類が好ましい。
ビニル系単量体は、単独で又は組み合わせて使用でき
る。
【0026】エチレン性二重結合を有する単量体は、共
重合性が良好であるという点から、ビニル系単量体を、
10.0〜65.0重量%含むのが好ましく、20.0
〜60.0重量%含むのがより好ましく、25.0〜5
5.0重量%含むのが特に好ましい。ビニル単量体の含
有率が、10.0重量%未満の場合、得られる水性エマ
ルジョン(A)は、重合体の粒子の寸法が十分に小さく
ならないこともあり得、この場合得られる水性シーラー
組成物の無機建材等の基材への浸透性が低くなり得る。
従って、水性シーラー組成物の常態密着性も低くなるこ
ともある。ビニル単量体の含有率が65.0重量%を超
える場合、シーラー組成物から形成される皮膜がもろく
なることも有り得るので、その結果として水性シーラー
組成物の常態密着性が悪くなり得る。
【0027】「アルコキシシラン単量体」として、3−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン及びビニ
ルトリメトキシエトキシシランが、水性シーラー組成物
から形成される塗膜(又は皮膜)の耐水性、防水性及び
強度、並びに水性シーラー組成物から形成される塗膜と
仕上げ材及び接着剤との密着性が良好であるという点か
ら好ましく、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランが特に好ましい。
【0028】エチレン性二重結合を有する単量体は、ア
ルコキシシラン単量体を0〜10.0重量%含むのが好
ましく、0.5〜5.0重量%含むのがより好ましく、
1.0〜3.0重量%含むのが特に好ましい。アルコキ
シシラン単量体の含有率が10.0重量%を超える場
合、機械安定性又はポットライフが不十分となり得る。
【0029】本発明において、「エチレン性二重結合を
有する単量体」は、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル単量体を35.0〜90.0重量部、ビニル系単量体
を10.0〜65.0重量部、アルコキシシラン単量体
を0〜10.0重量部含んでなるのが好ましく、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体を40.0〜8
0.0重量部、ビニル系単量体を20.0〜60.0重
量部、アルコキシシラン単量体を0.5〜5.0重量部
含んでなるのがより好ましく、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル単量体を45.0〜75.0重量部、ビニ
ル系単量体を25.0〜55.0重量部、アルコキシシ
ラン単量体を1.0〜3.0重量部含んでなるのが特に
好ましい。
【0030】水性エマルジョン(A)を得るには、イソ
ブチレンと無水マレイン酸との共重合体及び/又はその
誘導体を保護コロイドとして、その存在下、エチレン性
二重結合を有する単量体を乳化重合する。この際、エチ
レン性二重結合を有する単量体100重量部当たり、イ
ソブチレンと無水マレイン酸との共重合体及び/又はそ
の誘導体の全量は20〜300重量部であるのが好まし
く、30〜100重量部であるのがより好ましく、40
〜80重量部であるのが特に好ましい。イソブチレンと
無水マレイン酸との共重合体及び/又はその誘導体の全
量が20重量部未満の場合、エチレン性二重結合を有す
る単量体の乳化重合に不具合を生じ得る。これは、水性
エマルジョン(A)中の重合体の粒子の表面を保護する
共重合体及び/又はその誘導体の量が不十分であるから
と考えられる。また、イソブチレンと無水マレイン酸と
の共重合体及び/又はその誘導体の全量が300重量部
を超える場合、水性シーラー組成物から形成される皮膜
の耐水性が不十分となり得る。
【0031】水性エマルジョン(A)の製造は、「水性
媒体」を用い、例えば次のようにして行うことができ
る。保護コロイドとしてのイソブチレンと無水マレイン
酸との共重合体及び/又はその誘導体を反応器に仕込
み、エチレン性二重結合を有する単量体と水性媒体に溶
解した重合開始剤を同時に60〜90℃の温度にて、約
2〜5時間かけて反応器に加えて重合する。尚、必要で
あれば、分子量を調節することを目的として、例えばド
デシルメルカプタン、2−メルカプトエタノール等の連
鎖移動剤を水性媒体に添加してもよい。
【0032】「水性媒体」として、「水」又は「水と有
機溶剤との混合媒体」が用いることができる。このよう
な有機溶剤として、例えば、以下の化合物を例示でき
る:メタノール、エタノール及びプロパノール等の一級
アルコール類;アセトン及びメチルエチルケトン等のケ
トン類;ジオキサン等のエーテル類;エチレングリコー
ル及びプロピレングリコール等のジオール類;グリセリ
ン等のトリオール類;メチルカルビトール、エチルカル
ビトール及びブチルカルビトールのカルビトール類;メ
チルセロソルブ及びエチルセロソルブ等のセロソルブ
類;酢酸等のカルボン酸類;並びに上述のアルコール類
の酢酸エステル類。
【0033】「有機溶剤との混合溶媒」を用いる場合、
得られる水性シーラー組成物の安全性の観点から、混合
媒体の有機溶剤の含有率は50重量%以下が好ましく、
20重量%以下が特に好ましい。尚、混合媒体を用いた
場合、重合反応終了後に、蒸留等によって有機溶剤を回
収してもよい。
【0034】「重合開始剤」として、例えばアゾビスイ
ソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、2,2−アゾビ
スアミノジプロパン酸塩、過硫酸アンモン、過硫酸カリ
ウム等を例示できる。これらは単独で又は組み合わせて
使用できる。また、重合時の「pH調整剤」として、酸
を添加してもよく、例えばギ酸、酢酸及びシュウ酸等の
有機酸、並びに塩酸、硫酸及び硝酸等の無機酸を例示で
きる。
【0035】水性エマルジョン(A)の濃度(蒸発残部
の重量%:105℃で3時間加熱後に残る部分の重量
%)は、10〜40重量%が好ましく、20〜35重量
%がより好ましく、30〜35重量%が特に好ましい。
また、水性エマルジョン(A)の粘度は、低い方が好ま
しく、より具体的には10〜1000mPa・sである
のが好ましい。尚、ここで「粘度」とは、BM型粘度計
を用いて、30℃にて、ローターNo.2又は3を用
い、60rpmで測定して得られる値をいう。。
【0036】本発明に係る水性シーラー組成物は、この
ようにして製造される水性エマルジョン(A)を含んで
なり、更に、その他の添加剤を含むのが好ましい。「そ
の他の添加剤」として、例えばクレー、カオリン、タル
ク、炭酸カルシウム及び木粉等の充填剤、小麦粉等の増
量剤、ホウ酸及び硫酸アルミニウム等の反応促進剤、酸
化チタン等の顔料、消泡剤、凍結防止剤、防腐剤、造膜
助剤並びに防錆剤等を例示できる。水性シーラー組成物
にその他の添加剤を混合するために、種々の混合機を使
用することができる。通常添加剤を混合するために使用
される混合機を用いることができ、そのような混合機で
あれば特に制限されるものではないが、例えばボールミ
キサー、ホモジナイザー、及び羽付き攪拌機等の混合機
を例示できる。
【0037】本発明に係る水性シーラー組成物は、水性
エマルジョン(A)に由来する水性媒体に加え、更に水
性媒体、好ましくは水を加えて、適宜濃度を調節してよ
い。本発明に係る水性シーラー組成物は、水性媒体の溶
液、分散液、乳濁液、懸濁液等の流体の形態を有し、そ
の濃度(蒸発残部の重量%:105℃で3時間加熱後に
残る部分の重量%)は、5〜20重量%が好ましく、5
〜15重量%がより好ましく、7〜10重量%が特に好
ましい。
【0038】また、本発明は、上述のいずれかの水性シ
ーラー組成物と水性架橋剤(B)とを組み合わせる二液
型水性シーラー組成物(いわゆる二液型の組成物)を提
供する。ここで「組み合わせる」とは、二液型水性シー
ラー組成物を使用する直前に、上述の水性シーラー組成
物と水性架橋剤(B)を混合して用いることを意味す
る。「直前」とは、水性シーラー組成物と水性架橋剤
(B)を混合して得られる組成物が硬化するポットライ
フの時間内であれば、特に制限されるものではないが、
二液型水性シーラー組成物は混合後、直ちに使用するの
が好ましい。
【0039】本発明の二液型水性シーラー組成物では、
上述の水性シーラー組成物中の水性エマルジョン(A)
と水性架橋剤(B)を混合し、水分を蒸発させることに
よって、水性エマルジョン(A)に含まれる樹脂と水性
架橋剤(B)との間の架橋反応により、及び/又は水性
架橋剤(B)同士の間の反応等により、上述の水性シー
ラー組成物の特性をより向上させることができる。尚、
本明細書において、「二液型水性シーラー組成物」と
は、混合前の水性エマルジョン(A)と水性架橋剤
(B)を組み合わせることができる状態を意味し、「二
液型水性シーラー組成物」を混合した後の組成物は、上
述の水性シーラー組成物に含まれる。
【0040】水性架橋剤(B)とは、水溶性の架橋剤、
水分散性架橋剤及び水懸濁性架橋剤等の水性媒体中に存
在し得る架橋剤をいい、例えば以下の架橋剤を例示でき
る:ポリグルセロールポリグリシジルエーテル、ジグリ
セロールポリグリシジルエーテル及びソルビトールポリ
グリシジルエーテル等の水溶性エポキシ樹脂並びにビス
フェノールA型液状エポキシ樹脂エマルジョン、ビスフ
ェノールA型固形エポキシ樹脂エマルジョン、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂エマルジョン、ビスフェノール
AD型エポキシ樹脂エマルジョン、フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂エマルジョン及びクレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂エマルジョン等のエポキシ樹脂エマル
ジョン等の水性エポキシ樹脂;水分散型ポリイソシアネ
ート、水分散型ブロックポリイソシアネート、自己乳化
型ポリイソシアネート及び水溶性ポリイソシアネート等
の水性イソシアネート化合物;カルボジイミド基含有水
溶性ポリマー及びカルボジイミド基含有エマルジョン等
の水性カルボジイミド化合物;オキサゾリン基含有水溶
性ポリマー及びオキサゾリン基含有エマルジョン等の水
性オキサゾリン化合物;2,2’−ビスヒドロキシメチ
ルブタノールトリ[3−(1−アジリニル)プロピオネー
ト]、ジフェニルメタン−ビス−4,4’−N,N’−
ジエチレン尿素等の多官能アジリジン化合物等の水性ア
ジリジン化合物;N−メチロール−(メタ)アクリルア
ミド共重合水溶性ポリマー及びN−メチロール−(メ
タ)アクリルアミド共重合エマルジョン等の水性N−メ
チロール(メタ)アクリル樹脂;並びにカルシウムイオ
ン、マグネシウムイオン、バリウムイオン、アルミニウ
ムイオン、ジルコニウムイオン、銅イオン、クロムイオ
ン及び亜鉛イオン等の水性金属イオン。水性架橋剤
(B)は、単独で又は組み合わせて使用することができ
る。
【0041】水性架橋剤(B)として、水溶性エポキシ
樹脂が好ましい。水溶性エポキシ樹脂は、通常、水性エ
マルジョン(A)に含まれるカルボキシル基との架橋反
応性に大変優れており好ましい。樹脂に架橋構造が発生
することによって、水性シーラー組成物の「基材密着
性」は、より優れたものとなり得る。更に、架橋反応性
が高い場合、残存する架橋反応性の官能基が少なくな
り、水性シーラー組成物の耐水性は高くなるので好まし
い。
【0042】本発明に係る二液型水性シーラー組成物
は、上述の水性エマルジョン(A)を含む水性シーラー
組成物と水性架橋剤(B)を混合して使用する。水性エ
マルジョン(A)を含む水性シーラー組成物と水性架橋
剤(B)の混合は、通常使用される方法を用いて行うこ
とができるが、水性架橋剤(B)をそのまま、又は水性
媒体と混合して溶解又は分散させ、これを水性エマルジ
ョン(A)に加えて攪拌して得ることができる。
【0043】二液型水性シーラー組成物は、水性エマル
ジョン(A)の乾燥重量30重量部当たり、水性架橋剤
(B)は乾燥重量で1〜30重量部であるのが好まし
く、乾燥重量で3〜20重量部であるのがより好まし
く、乾燥重量で5〜10重量部であるのが特に好まし
い。水性エマルジョン(A)の乾燥重量30重量部当た
り、水性架橋剤(B)が乾燥重量で1重量部未満の場
合、水性シーラー組成物の「常態密着性」が低くなり得
る。水性エマルジョン(A)の乾燥重量30重量部当た
り、水性架橋剤(B)が乾燥重量で30重量部を超える
場合、水性シーラー組成物の「ポットライフ」が短くな
り得、更に「機械安定性」も低くなり得る。ここで、重
量部はいわゆる乾燥重量(蒸発残部の重量:105℃で
3時間加熱後に残る部分の重量)を基準としている。
【0044】尚、上述した「その他の添加剤」の少なく
とも一種は、水性架橋剤(B)に含まれてもよい。ま
た、「その他の添加剤」を、上述の水性エマルジョン
(A)と水性架橋剤(B)とを混合した水性シーラー組
成物に添加してもよい。
【0045】また、本発明に係る「二液型水性シーラー
組成物」の混合後の組成物の濃度(蒸発残部の重量%:
105℃で3時間加熱後に残る部分の重量%)は、5〜
20重量%が好ましく、5〜15重量%がより好まし
く、7〜10重量%が特に好ましい。
【0046】上述の本発明に係る水性シーラー組成物及
び二液型水性シーラー組成物は、種々の基材の表面に用
いられるシーラーとして使用できるが、例えば、珪酸カ
ルシウム、石膏、ロックウール、コンクリート、モルタ
ル及びスレート等の材料が、板、ブロック等の種々の形
態に、例えば、押出し成型等によって成型された無機建
材の表面に塗工(又は塗布)されるシーラーとして好ま
しく使用することができる。ここで「塗工(又は塗
布)」とは、シーラーを塗工又は塗布する方法として通
常用いられる方法であれば、特に限定されることなく使
用できる。そのような塗工(又は塗布)方法として、例
えばロールコーター、カーテンフローコーター及びスプ
レー塗工(又は塗布)方法を例示できる。
【0047】更に、本発明に係る水性シーラー組成物及
び二液型水性シーラー組成物は、「難密着性基材」の表
面にも使用することができる。ここで「難密着性基材」
とは、比重が1以下の基材、及び比重が2以上の基材を
いう。
【0048】本発明の水性シーラー組成物及び二液型水
性シーラー組成物は、従来のシーラーと比較して、水性
媒体を用いるので、有機溶剤の揮発がなく、地球環境保
護及び安全性という点から優れる。更に、本発明の水性
シーラー組成物及び二液型水性シーラー組成物は、常態
密着性、耐水密着性、ポットライフ及び機械安定性にほ
ぼ優れており、本発明の水性シーラー組成物を塗布した
層の上に塗布される仕上げ材(「中塗り剤」及び/もし
くは「上塗り剤」)並びに「接着剤」等に対する、親和
性、密着性が高い。従って、本発明に係る水性シーラー
組成物を用いることで、仕上げ材によって形成される表
面仕上げ層を基材と一体化させることができるという優
れた効果を発揮する。これは、以下の理由によると考え
られる。
【0049】従来、保護コロイドとして、ポリビニルア
ルコール及びその誘導体が使用されることが多かった
(特開平8−325310号公報及び特開平9−124
741号公報参照)。しかし、ポリビニルアルコール及
びその誘導体は親水性が高いので、ポリビニルアルコー
ル及びその誘導体を保護コロイドとして使用すると、得
られるシーラーから形成される皮膜の耐水性が不十分と
なり得るという問題があった。更に、得られたエマルジ
ョンの粘度が高くなり、基材内部への浸透性が低下し得
るという問題もあった。
【0050】本発明では、イソブチレンと無水マレイン
酸との共重合体及び/又はその誘導体を保護コロイドと
して使用することによって、水性シーラー組成物から形
成される皮膜の耐水性が向上されると考えられる。ま
た、イソブチレンと無水マレイン酸との共重合体及び/
又はその誘導体は、比較的粘度が低いという特徴がある
ので、その使用によって、本発明の水性シーラー組成物
の粘度上昇を防ぐことができると考えられる。従って、
水性シーラー組成物の基材内部への浸透性は向上され、
水性シーラー組成物の性能を十分に発揮し得ると考えら
れる。
【0051】水性エマルジョン(A)を含む水性シーラ
ー組成物と水性架橋剤(B)とを組み合わせる二液型水
性シーラー組成物を用いる場合、水性シーラー組成物と
水性架橋剤(B)は、使用する前に混合される。その混
合物は、対象とする基材の表面に塗布されて基材内部に
浸透し、水性媒体の蒸発等による乾燥過程において、架
橋剤による架橋反応が進行して、架橋構造が発生し、耐
水性により優れた三次元構造を有する強固な塗膜(樹脂
又は皮膜)を生ずると考えられる。この結果、本願の二
液型水性シーラー組成物を用いると水性であるにも拘わ
らず、溶剤系シーラーを用いた場合と同様に、基材に牽
牢で耐久性の高い補強をすることができる。
【0052】更に、二液型水性シーラー組成物を用いる
場合、水性架橋剤(B)は、水性エマルジョン(A)と
の反応性に優れるものが好ましい。水性エマルジョン
(A)と水性架橋剤(B)との間の架橋反応によって、
得られる皮膜の強度等が向上され得、従って、水性シー
ラー組成物の「常態密着性」及び「耐水密着性」が向上
され得る。水性エマルジョン(A)と水性架橋剤(B)
との反応性が高く、水性エマルジョン(A)と水性架橋
剤(B)の架橋反応に関する官能基を当量とすると、残
存する官能基の量を減少させることができる。架橋反応
に関する官能基は親水性を有するものが多いので、親水
性の官能基の残存量を減少させ得ることによって、水性
シーラー組成物の耐水性をより向上することができる。
尚、上述のような理由により、本発明の水性シーラー組
成物及び二液型水性シーラー組成物は優れた性質を有す
ると考えられるが、これらの理由により、本発明の水性
シーラー組成物及び二液型水性シーラー組成物が何ら制
限を受けるものではない。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的かつ詳細に説明するが、これらの実施例は本発明の
一態様にすぎず、本発明はこれらの例によって何ら制限
されるものではない。
【0054】下記の実施例及び比較例にて使用する樹脂
及び化合物等を示す。イソブチレン無水マレイン酸共重
合体及び/又はその誘導体として、下記樹脂を使用し
た:イソバン04(イソブチレン無水マレイン酸交互共
重合樹脂である(株)クラレ製のイソバン04(商品
名));並びにS19(イソブチレン無水マレイン酸ス
チレン三元系交互共重合樹脂である出光石油化学製のア
ドバンティS19(商品名))。イソブチレン無水マレ
イン酸共重合体及び/又はその誘導体の比較のために、
下記樹脂を使用した:M207(末端チオール基変性ポ
リビニルアルコールである(株)クラレ製のM207
(商品名))。
【0055】エチレン性二重結合を有する単量体とし
て、下記化合物を使用した:MMA(メチルメタクリレ
ート);BA(ブチルアクリレート);St(スチレ
ン);及びA174(メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン)。水性架橋剤として、下記化合物を使用し
た:PGPGE(水溶性エポキシ樹脂であるポリグリセ
ロールポリグリシジルエーテル)。
【0056】実施例1〜12 実施例1〜12の水性シーラー組成物の製造 攪拌翼、温度計、還流冷却器及び2つの滴下ロートを備
えた四つ口フラスコに、表1及び2に示す重量(g)の
イソブチレン無水マレイン酸交互共重合樹脂((株)ク
ラレ製のイソバン04(商品名))、イソブチレン無水
マレイン酸交互共重合樹脂の重量に0.6を乗じて得ら
れる重量(g)[イソバン04の重量×0.6(g)]
の25%アンモニア水、及び濃度が30%となるような
重量(g)の水を加えた。混合物を70℃に加熱して、
2時間攪拌することで、イソブチレン無水マレイン酸交
互共重合樹脂を溶解した。混合物を40℃に冷却後、表
1及び2に示す重量(g)の単量体を含む単量体混合物
を滴下ロートに入れた。また、0.3gの過硫酸カリウ
ムを30gの水に溶解した水溶液を別の滴下ロートに入
れた。混合物を78℃に加熱した後、滴下ロートから両
者を同時に4時間かけて滴下することによって、重合反
応を行った。滴下終了後、更に、78℃に保ち2時間攪
拌を続けて反応を完結されて、イソブチレン無水マレイ
ン酸共重合樹脂を保護コロイドとして重合した水性アク
リル樹脂系エマルジョンを得た。
【0057】得られたエマルジョンの濃度は、エマルジ
ョンを105℃で3時間加熱して得られる物質の重量
の、加熱前の重量に対する百分率を求めることで得た。
エマルジョンの粘度は、BM型粘度計を用いて、30℃
にて、ローターNo.2又は3を用い、60rpmで測
定した。エマルジョンの粘度は、pHメーターを用いて
測定した。エマルジョンの濃度、粘度及びpHは、表1
及び2に示した。
【0058】得られたエマルジョンは、水を加えて濃度
を7%として実施例1〜12の水性シーラー組成物を得
た。尚、これらの各々に架橋剤として表1及び2に示す
重量(g)のポリグリセロールポリグリシジルエーテル
(PGPGE)を架橋剤として添加して均一に混合した
組成物も準備した。PGPGEを混合した組成物は、二
液型シーラー組成物に対応する。上述のようにして得た
水性シーラー組成物の常態密着性、耐水密着性、ポット
ライフ及び機械安定性を評価した。
【0059】水性シーラー組成物の常態密着性の評価 水性シーラー組成物の常態密着性は、上述の水性シーラ
ー組成物を塗工した基材に対する仕上げ材の基材密着性
を、JIS K5400に記載された8.5.2碁盤目
テープ法に準拠して、碁盤目試験を行い、以下の様に評
価した。
【0060】比重が0.8のケイ酸カルシウム板(三菱
セメント建材製)に上述の水性シーラー組成物を140
g/mでスプレー塗装し、100℃で10分間乾燥し
た。その後、上塗り塗料(関西ペイント製のゴムテック
ス(商品名))を120g/mでスプレー塗装し、1
00℃で20分間乾燥して、試験板を作製した。試験板
の塗装面を4mm×4mmの碁盤目状に区分けして、4
cmの正方形内に25個の区画を作成した。碁盤目の
上に粘着テープ(ニチバンセロハンテープ、幅24m
m)を圧着した後、粘着テープを剥離した。試験板の塗
装面の状態を観察して、試験板に残留した区画数(残留
区画数)を数えた。これによって、シーラー組成物の常
態密着性(基材密着性)(シーラー含浸層に対する上塗
り塗料層の密着性)を評価でき、残留区画数が23個以
上の場合◎、20〜22個の場合○、10〜19の場合
△、9個以下の場合×とした。この結果をそのままシー
ラー組成物の常態密着性の評価結果とした。結果は、表
1及び2に示した。
【0061】水性シーラー組成物の耐水密着性の評価 水性シーラー組成物の耐水密着性は、上述した試験板の
代わりに、上述した試験板を50℃の温水に10日間浸
漬し、50℃で1日間乾燥したものを試験板として用い
た以外は、常態密着性の評価と同様の方法を用いて仕上
げ材の基材密着性を評価し、その結果を水性シーラー組
成物の耐水密着性の評価とした。結果は、表1及び2に
示した。
【0062】水性シーラー組成物のポットライフの評価 水性シーラー組成物のポットライフは、上述したシーラ
ー組成物の代わりに、上述したシーラー組成物を40℃
で1日間保管したものをシーラー組成物として用いた以
外は、常態密着性の評価と同様の方法を用いて評価し
て、仕上げ材の基材密着性を評価し、その結果を水性シ
ーラー組成物のポットライフの評価とした。結果は、表
1及び2に示した。
【0063】水性シーラー組成物の機械安定性 水性シーラー組成物の機械安定性は、上述した水性シー
ラー組成物を40℃に加熱して6時間ホモジナイザーで
攪拌した後のグリットの発生量で評価した。ホモジナイ
ザーで攪拌後の混合物を200メッシュの金網を用いて
濾過し、金網を130℃で1時間乾燥して、重量の増加
量からグリットの重量を算出した。グリットの重量が水
性シーラー組成物の固形分に対して0.01%以下であ
る場合○、0.01〜0.1%である場合△、0.1%
以上である場合×とした。結果は、表1及び2に示し
た。
【0064】
【表1】 a)保護コロイド、単量体及び架橋剤の単位は、重量
(g)である。
【0065】
【表2】 a)保護コロイド、単量体及び架橋剤の単位は、重量
(g)である。
【0066】比較例1〜12 比較例1〜12の水性シーラー組成物は、表1及び2に
示す重量(g)のイソバン04(イソブチレン無水マレ
イン酸交互共重合樹脂)の代わりに、表3及び4に示す
重量(g)のM207(末端チオール基変性ポリビニル
アルコール)を保護コロイドとして用い、表1及び2に
示す重量(g)の単量体を含む単量体の代りに表3及び
4に示す重量(g)の単量体を含む単量体を用いた以外
は、実施例1〜12の水性シーラー組成物と同様の方法
を用いて製造した。得られた水性シーラー組成物の濃
度、粘度及びpHの評価、並びに常態密着性、耐水密着
性、ポットライフ及び機械安定性の評価は、実施例1〜
12の水性シーラー組成物の評価と同様の方法を用いて
行い、結果は表3及び4に示した。
【0067】
【表3】 a)保護コロイド、単量体及び架橋剤の単位は、重量
(g)である。
【0068】
【表4】 a)保護コロイド、単量体及び架橋剤の単位は、重量
(g)である。
【0069】実施例13〜24 実施例13〜24の水性シーラー組成物は、表1及び2
に示す重量(g)のイソバン04(イソブチレン無水マ
レイン酸交互共重合樹脂)の代わりに、表5及び6に示
す重量(g)のS19(イソブチレン無水マレイン酸ス
チレン三元系交互共重合樹脂)を保護コロイドとして用
い、表1及び2に示す重量(g)の単量体を含む単量体
の代りに表5及び6に示す重量(g)の単量体を含む単
量体を用いた以外は、実施例1〜12の水性シーラー組
成物と同様の方法を用いて製造した。得られた水性シー
ラー組成物の濃度、粘度及びpHの評価、並びに常態密
着性、耐水密着性、ポットライフ及び機械安定性の評価
は、実施例1〜12の水性シーラー組成物の評価と同様
の方法を用いて行い、その結果は表5及び6に示した。
【0070】
【表5】 a)保護コロイド、単量体及び架橋剤の単位は、重量
(g)である。
【0071】
【表6】 a)保護コロイド、単量体及び架橋剤の単位は、重量
(g)である。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
水性シーラー組成物及び二液型水性シーラー組成物は、
地球環境保護及び安全性に優れ、常態密着性、耐水密着
性、ポットライフ及び機械安定性にほぼ優れている。更
に、本発明の水性シーラー組成物及び二液型水性シーラ
ー組成物は、一般的な無機建材等の種々の基材に使用す
ることができ、特に、難密着性基材に、好適に用いるこ
とができる。
【0073】より具体的には、本発明の水性シーラ−組
成物及び二液型水性シーラー組成物は、50℃の水に1
0日間浸漬した後の基材密着性(即ち、耐水密着性)が
ほぼ良好なので、夏季に、塗装されたラインの配管内部
でもその性能を維持し得る。更に、本発明の水性シーラ
−組成物及び二液型水性シーラー組成物は、40℃の温
度で1日間保管後の基材密着性(即ち、ポットライフ)
がほぼ良好なので、十分なポットライフが有り得、夏季
に、塗装に使用するまで、ある程度の時間放置されても
性能を維持し得る。また、本発明の水性シーラ−組成物
及び二液型水性シーラー組成物は、40℃の温度で6時
間攪拌してもグリットをほぼ生じない、即ち、機械的安
定性にほぼ優れるので、ディスパー攪拌及びブランジャ
ーポンプ液送にも耐え得る。従って、本発明に係る水性
シーラー組成物が塗工された無機建材は、耐水性及び機
械的強度に優れたものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/10 C09K 3/10 J L R Z Fターム(参考) 4H017 AA03 AA04 AB01 AB03 AB06 AB08 AB15 AC03 AC14 AD05 AE03 4J038 CB132 CG082 CG141 CG142 CG212 CH202 DB002 DB032 DG191 GA06 GA15 JB18 JB26 JB38 KA03 KA09 MA08 MA10 NA04 NA11 NA12 NA27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソブチレンと無水マレイン酸との共重
    合体及び/又はその誘導体を保護コロイドとし、その保
    護コロイドの存在下、エチレン性二重結合を有する単量
    体を重合させて得られる水性エマルジョン(A)を含む
    水性シーラー組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン性二重結合を有する単量体は、
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルを35.0〜9
    0.0重量部、ビニル系単量体を10.0〜65.0重
    量部、及びエチレン性二重結合を有するシラン化合物を
    0〜10.0重量部含むことを特徴とする請求項1記載
    の水性シーラー組成物。
  3. 【請求項3】 エチレン性二重結合を有するシラン化合
    物は、メタクリロキシプロピルトリメトキシシランであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の水性シーラー
    組成物。
  4. 【請求項4】 エチレン性二重結合を有する単量体10
    0重量部当たり、イソブチレンと無水マレイン酸との共
    重合体及び/又はその誘導体の総和は20〜300重量
    部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の水性シーラー組成物。
  5. 【請求項5】 その他の添加剤を、更に含むことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の水性シーラー組
    成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の水性シ
    ーラー組成物と水性架橋剤(B)とを組み合わせること
    を特徴とする二液型水性シーラー組成物。
  7. 【請求項7】 水性架橋剤(B)は、水性エポキシ樹
    脂、水性イソシアネート化合物、水性カルボジイミド化
    合物、水性オキサゾリン化合物、水性アジリジン化合
    物、水性N−メチロール(メタ)アクリル樹脂及び水性
    金属イオンから選択される少なくとも一種であることを
    特徴とする請求項6記載の二液型水性シーラー組成物。
  8. 【請求項8】 水性エポキシ樹脂は、水溶性エポキシ樹
    脂であることを特徴とする請求項7記載の二液型水性シ
    ーラー組成物。
  9. 【請求項9】 水溶性エポキシ樹脂は、ポリグリセロー
    ルポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシ
    ジルエーテル及びソルビトールポリグリシジルエーテル
    から選択される少なくとも一種であることを特徴とする
    請求項8記載の二液型水性シーラー組成物。
  10. 【請求項10】 水性エマルジョン(A)の乾燥重量3
    0重量部当たり、水性架橋剤(B)を乾燥重量で1〜3
    0重量部含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか
    に記載の二液型水性シーラー組成物。
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