JPH08295832A - シーラー用樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

シーラー用樹脂組成物及びその製造方法

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JPH08295832A
JPH08295832A JP7127177A JP12717795A JPH08295832A JP H08295832 A JPH08295832 A JP H08295832A JP 7127177 A JP7127177 A JP 7127177A JP 12717795 A JP12717795 A JP 12717795A JP H08295832 A JPH08295832 A JP H08295832A
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博和 奥村
Kazunori Tomijima
和憲 冨島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境汚染の問題のない水系シーラーであっ
て、基材に対する含浸性、密着性に優れ、耐水性、耐久
性のある水性シーラー用樹脂組成物の提供。 【構成】 アミノアルキルアクリレート系単量体及び/
またはN−アミノアルキルアミド系単量体及び重合性ビ
ニルモノマーと共重合して得られたアクリル樹脂5〜9
0重量部とエポキシ樹脂95〜10重量部を反応させた
アクリル変性エポキシ樹脂を分散した1液硬化型水性シ
ーラー用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機質系窯業建材の表面
の強化用水系シーラー用樹脂組成物に関し、水系の問題
点である基材への含浸性、密着性、耐水性、耐久性に優
れた新規なシーラー用樹脂組成物及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、珪カル板、パルプセメント板、石
膏スラグ板、石綿パーライト板、木片セメント板、セメ
ント系押出成形板、ALC板などの無機質系窯業建材は
軽いこと、断熱性、遮音性に優れており建築材料として
極めて有用であるが、その表面はそのままでは表面強度
が低く、けば立ち、水分などの吸収が大きく問題があっ
た。このためその表面に紙を貼ったり、プライマーある
いはシーラーと称される溶剤型塗料を塗布することによ
り表面を改良していた。この塗料としてはウレタン樹脂
系、エポキシ樹脂系、塩化ビニル樹脂系などの溶剤系プ
ライマーが知られており、そのひとつに湿気硬化型ウレ
タン樹脂系がある。このものは表面補強効果及び止水性
能では優れているが、プライマー処理したまま放置して
おくと、塗膜の硬化が進みすぎて初め良好であったプラ
イマーと基材の密着性が低下してくるという問題、更に
溶剤系であるため火災に対する危険、環境汚染の問題、
さらには希釈剤として高価な溶剤が必要となるためコス
トアップが避けられないという問題等があった。またエ
ポキシエマルジョンを用いる方法では、基材に対する含
浸性に優れるものの、硬化剤を用いるため二液混合性に
なり、取り扱いが煩雑になるうえポットライフの問題や
塗装を行う時間に制約が出てくるなどに実用上多くの問
題点があり、またエポキシ樹脂を水で乳化する場合に多
量の乳化剤を必要とするため耐水性の低下することが避
けられないこと等の問題がある。
【0003】一方水系プライマーでは水溶液樹脂や水分
散性樹脂を主成分とする有機溶剤を使用しないあるいは
使用量の少ないプライマーの開発も行われているが、水
溶液樹脂系では耐水性が、また水分散性樹脂では基材へ
の含浸性、密着性や塗膜の耐水性に問題があって長期耐
久性に欠けるという問題がある。このため合成樹脂エマ
ルジョン及び/または水溶性樹脂溶液の基材への含浸性
を向上させるため、珪酸塩を併用する方法(特開昭63
−310782号公報)が提案されているが耐水性に問
題が残っている。またアクリルエマルジョンに水溶液樹
脂をブレンドする方法(特開昭61−141769号公
報)あるいはポリビニルアルコールをブレンドする方法
(特開昭53−97018号公報)などが提案されてい
るが、いずれの方法もまだ無機系多孔質基材に対する含
浸性、密着性、耐水性、耐久性を満足させるものは見当
たらない。 以上のように取り扱いが容易で、かつ十分
な性能を有する水性シーラーは現在の段階では得られて
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安価であり、
環境汚染の問題のない水系シーラーであって、取り扱い
が容易な1液性で安定性があり、かつ水系プライマーの
問題点である基材に対する含浸性、密着性に優れ、塗膜
は耐水性、耐久性のある1液硬化型水性シーラー用樹脂
組成物及びその製造方法の開発を目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、一般式(1)
【化3】(式中、R1 :H、ハロゲンまたは炭素数1〜
5のアルキル基、R2 :Hまたは炭素数1〜6のアルキ
ル基、R3 :Hまたは炭素数1〜6のアルキル基、m:
1〜6の数を示す。)で示されるアミノアルキルアクリ
レート系単量体及び/または一般式(2)
【化4】(式中、R4 :H、ハロゲンまたは炭素数1〜
5のアルキル基、R5 :Hまたは炭素数1〜6のアルキ
ル基、R6 :Hまたは炭素数1〜6のアルキル基、n:
1〜6の数を示す。)で示されるN−アミノアルキルア
クリルアミド系単量体及び重合性ビニルモノマーと共重
合して得られたアクリル樹脂(A) 5
〜90重量部 エポキシ樹脂(B)
95〜10重量部 を反応させて得られたアクリル変性エポキシ樹脂を水中
に分散してなる1液硬化型水性シーラー用樹脂組成物、
アミノアルキルアクリレート系単量体及び/またはN−
アミノアルキルアクリルアミド系単量体を3〜70重量
部含有するアクリル樹脂(A)であるシーラー用樹脂組
成物及びアクリル樹脂(A)5〜90重量部とエポキシ
樹脂(B)95〜10重量部を有機溶剤中において30
〜120℃、10分〜5時間反応せしめ、該反応物に含
まれるアミノ基の少なくとも一部をpHが3〜8になる
ように酸性化合物を添加、水に分散せしめるシーラー用
樹脂組成物の製造方法を開発することにより上記の目的
を達成した。
【0006】本発明において用いられるアミノアルキル
アクリレート系単量体の主たるものを挙げると、ジメチ
ルアミノメチルアクリレート、ジエチルアミノメチルア
クリレート、ジブチルアミノメチルアクリレート、ジメ
チルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチル
アクリレート、ジブチルアミノエチルアクリレート、ジ
t−ブチルアミノエチルアクリレート、ジヘキシルアミ
ノエチルアクリレート、ジイソヘキシルアミノエチルア
クリレート、メチルアミノメチルアクリレート、エチル
アミノメチルアクリレート、メチルアミノエチルアクリ
レート、エチルアミノエチルアクリレート、ブチルアミ
ノエチルアクリレート、アミルアミノエチルアクリレー
ト、シクロヘキシルアミノエチルアクリレート、ジヘキ
シルアミノプロピルアクリレート、ジ(t−ブチル)ア
ミノヘキシルアクリレート、ヘキシルアミノヘキシルア
クリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジ
エチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノペ
ンタクリレート、ジメチルアミノクロロアクリレートな
どが挙げられる。また、N−アミノアルキルアクリルア
ミド系単量体としては、ジメチルアミノエチルアクリル
アミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメ
チルアミノプロピルアクリルアミドなどが挙げられる。
【0007】本発明のアミノアルキルアクリレート系単
量体及び/またはN−アミノアルキルアクリルアミド系
単量体(以下両者をアミノアルキルアクリレート系単量
体等という。)と共重合する重合性ビニルモノマーとし
ては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレートの
如きアルキル(メタ)アクリレート類;ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレートの如きヒドロキシアルキルアクリレート
類;アクリルアミド、n−メチルアクリルアミドの如き
α−またはβ−不飽和アミド類;アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルの如きα−またはβ−不飽和ニトリル
類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの
如きスチレン誘導体;ビニルアセテート、ビニルプロピ
オネートの如きビニルエステル類などを挙げることがで
きる。
【0008】更に本発明では、アミノアルキルアクリレ
ート系単量体等と共重合する重合性ビニルモノマーとし
てカルボキシル基含有ビニルモノマーを使用できる。こ
のカルボキシル基は、アクリル樹脂とエポキシ樹脂との
反応を促進するだけでなく、皮膜形成後の硬化の促進作
用も認められる。また一部のアミノ基と分子内塩を作
り、最終的に得られたアクリル変性エポキシ樹脂水性デ
ィスパージョンの安定性を改良する効果もある。このカ
ルボキシル基含有のビニルモノマーとしては、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸等を挙げることができる。これらのビニル
モノマーは単独で、または2種以上を組み合わせて任意
に使用することができる。
【0009】アミノアルキルアクリレート系単量体等の
使用量としては、アクリル樹脂固形分100重量部あた
り、3〜70重量部、好ましくは5〜50重量部であ
る。3重量部未満ではアミノ基の含有量が少なく、エポ
キシ樹脂との反応が十分に行われないため、アクリル−
エポキシとの相溶性が悪くなり、かつ水性媒体中に分散
するために必要なカチオン成分を残せない等から好まし
くない。また70重量部を越えるとアミノ基含有量が高
くなり、皮膜の耐水性を低下させるだけでなくエポキシ
樹脂との反応でゲル構造を取りやすくなるので好ましく
ない。アクリル樹脂(A)の製造方法としては特に限定
されているわけでなく、公知のアクリル樹脂の製造方法
を用いて製造できる。例えば、アミノアルキルアクリレ
ート系単量体等と重合性ビニルモノマー混合物を、有機
溶媒中で、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパ
ーオキサイド等の通常のラジカル重合触媒を用いて80
〜120℃の温度で共重合させることにより得ることが
できる。
【0010】本発明で使用できるエポキシ樹脂(B)と
しては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビス
フェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹
脂、脂肪酸変性エポキシ樹脂や、フェノール系化合物変
性エポキシ樹脂、1価及び多官能アルコールのモノ及び
多官能グリシジルエーテル、多官能カルボン酸のモノ及
び多官能グリシジルエーテルなどを挙げることができ
る。市販品としては、例えばシェル化学株式会社製の
『エピコート』152、154、828、1001、1
002、1004、1007、1009、1010;大
日本インキ化学工業株式会社製の『エピクロン』105
0、4050、7050、7055、;長瀬化成工業株
式会社製の『ディナコール』EX−111、EX−12
1、EX−141、EX−146等のモノグリシジルエ
ーテル、『ディナコール』EX−211、EX−81
0、EX−701、EX−721等のジグリシジルエー
テル、グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタエリ
トリトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエ
ーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリグ
リシジルエーテル等の既製のエポキシ樹脂をそのまま使
用できる。この場合のエポキシ樹脂(B)の分子量は数
平均分子量として4000未満が好ましい。分子量が4
000以上になるとシーラー用樹脂組成物の基材への含
浸性が低下する傾向がある。
【0011】本発明のシーラー用樹脂組成物は、カチオ
ン性樹脂水性分散液であり、アミノ基含有アクリル樹脂
(A)5〜90重量部とエポキシ樹脂(B)95〜10
重量部を有機溶剤中で30〜120℃、好ましくは70
℃以下の温度において、10分〜5時間反応せしめる。
アクリル樹脂(A)の使用量が5重量部未満では、樹脂
の分散安定性が低下し、また架橋密度が低下するため密
着性が低下する。またアクリル樹脂(A)の使用量が9
0重量部より多い場合は、樹脂の含浸性が低下するので
好ましくない。
【0012】この場合エポキシ樹脂(B)の添加の際に
ゲルの生成を防ぐ目的で、希釈溶剤として有機溶剤に溶
解して添加することが好ましい。この反応の際に用いる
希釈溶剤は、メタノール、エタノール、ブタノール等の
アルコール類、メチルエーテル、エチルエーテル、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン系溶剤、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ等のエチレングリコールモノエーテル系溶
剤、プロピレングリコールモノエチルエーテル等のプロ
ピレングリコール系溶剤、ブチルカルビトール等のジエ
チレングリコール系溶剤、N−メチル−2ピロリドン等
の非プロトン性溶剤等公知の有機溶剤を任意の割合で使
用できる。特にエポキシ樹脂の溶剤として通常用いられ
ているトルエン、キシレン、ミネラルスピリッツ等の疎
水系の有機溶剤、あるいは水に難溶性の有機溶剤等は、
単独で使用した場合は樹脂の水に対する分散安定性に問
題があるので、これらの溶剤と水溶性の有機溶剤との混
合溶剤として使用することが好ましい。また、メチルエ
ーテルを用いる場合は、高沸点の有機溶剤との混合溶剤
として使用することが好ましい。
【0013】このようにして得られた該反応物中に含ま
れるアミノ基の少なくとも一部を、シーラー用樹脂組成
物のpHが3〜8になるように酸性化合物で中和すると
共に水に分散せしめる。反応温度がこれよりも高いとシ
ーラー用樹脂組成物がゲル化しやすく樹脂の浸透性が低
下するので好ましくない。ここで使用する酸性化合物は
揮発性の酸性化合物、例えばぎ酸、酢酸、酪酸、乳酸等
の低沸点の有機酸化合物が好ましい。不揮発性の無機酸
は塗膜中に残存しやすく、塗膜の耐水性を低下させるの
で好ましくない。
【0014】
【作用】従来のシーラー用樹脂組成物は、水分散液にあ
っては樹脂が高分子のため基材への浸透性に問題があ
り、また水溶液樹脂系では樹脂の分子量がやや低いため
に基材への浸透性は良好であるが、耐水性等に問題があ
った。これに対し、本発明のシーラー用樹脂組成物は、
樹脂の基材への浸透性を高く維持させるため、樹脂組成
物中のエポキシ樹脂(B)の分子量を小さく維持してい
る。これが基材に塗布されたときエマルジョンがこわ
れ、アクリル樹脂(A)中のアミノ基と基材に浸透した
エポキシ樹脂(B)中のエポキシ基が反応し、架橋して
網状構造を有する超高分子樹脂になることにより無機質
系窯業建材の基材表面強度を改善するものであり、水性
樹脂組成物であっても耐水性、耐久性に優れた表面構造
を得られるのも基材表面層において架橋反応が進行し、
もとの樹脂組成とは異なる網状高分子となるためであ
る。
【0015】なお、本発明のシーラー用樹脂組成物が1
液性であるにも拘らず、ポットライフの安定性が優れて
いるのはシーラー用樹脂組成物が安定なエマルジョンを
形成し、アクリル樹脂(A)中のアミノ基はエマルジョ
ン粒子の表面から水層へ配向するのに対し、エポキシ樹
脂(B)中のエポキシ基はエマルジョン粒子内部に配向
しているため、1液性であっても安定性が高いものと推
定している。しかし、この樹脂組成物が一旦無機質系窯
業建材等基材の表面に塗布されるとエマルジョンがこわ
され、アクリル樹脂(A)中のアミノ基とエポキシ樹脂
(B)中のエポキシ基が反応し、架橋高分子となるもの
と思われる。
【0016】
【実施例】
[試験方法](密着性)珪酸カルシウム板にシーラー用
樹脂組成物を100g(wet)/m2 になるように塗
布し、150℃、10分乾燥した後上塗り剤として市販
塗料(日本ペイント株式会社製[H1−ビニレックス]
を150g/m2 塗布し、更に150℃、3分乾燥し
た。その後室温まで冷却し、セロハンテープによる碁盤
目試験を行った。 (耐温水性)上記の方法で作製したシーラー塗工板を、
40℃の温水に一週間浸漬し、室温で24時間乾燥した
後、セロハンテープによる剥離試験を行った。 (耐凍害性)上記の方法で作製したシーラー塗工板の裏
面及び側面をエポキシ樹脂でシーリングを行い、−20
℃、3時間放置後、10℃の水中で3時間放置(空中凍
結−水中解凍)を1サイクルとして、100サイクルを
行った後の塗膜の状態を評価した。 (ポットライフ)硬化剤を添加してからゲル化するまで
の時間を測定した。 (高温安定性)60℃。1週間での水分散体の安定性を
測定した。
【0017】(実施例1) モノマー混合物 メチルメタクリレート 105重量部 n−ブチルアクリレート 105重量部 ジメチルアミノエチルメタクリレート 90重量部 ブチルセロソルブ 157重量部 アゾイソブチロニトリル 3重量部 ブチルセロソルブ140重量部を攪拌機及び滴下ロート
を備えた反応器中に仕込み、80℃に昇温する。上記モ
ノマー混合物を4時間かけて滴下、重合反応させ、その
条件で更に5時間熟成を行い、固形分濃度50.8重量
%のアクリル樹脂(A)を得た。次にあらかじめ別に用
意したブチルセロソルブ1200重量部にエポキシ樹脂
(B)[エピコート1007]1200重量部を溶解し
た溶液をこのアクリル樹脂(A)に加えてよく攪拌しな
がら60℃で60分間保持し、冷却後乳酸54重量部を
添加し、水4400重量部を添加した。得られた1液硬
化型シーラー用樹脂組成物は乳白色であって、固形分は
21.1%であった。
【0018】(実施例2) モノマー混合物 メチルメタクリレート 39重量部 n−ブチルアクリレート 55重量部 ジエチルアミノエチルアクリレート 45重量部 アクリルアミド(40% 水溶液) 20重量部 ブチルセロソルブ 38重量部 アゾイソブチロニトリル 3重量部 ブチルセロソルブ100重量部を攪拌機及び滴下ロート
を備えた反応器中に仕込み、80℃に昇温する。上記モ
ノマー混合物を4時間かけて滴下、重合反応させ、その
条件で更に5時間熟成を行い、固形分濃度50.8重量
%のアクリル樹脂(A)を得た。次にあらかじめ別に用
意したブチルセロソルブ1350重量部にエポキシ樹脂
(B)[エピコート1007]1350重量部を溶解し
た溶液をこのアクリル樹脂(A)に加えてよく攪拌しな
がら60℃で30分間保持し、冷却後乳酸27重量部を
添加し、水4400重量部を添加した。得られた1液硬
化型シーラー用樹脂組成物は乳白色であって、固形分は
20.2%であった。
【0019】(実施例3) モノマー混合物 メチルメタクリレート 75重量部 n−ブチルアクリレート 105重量部 ジメチルアミノエチルメタクリレート 90重量部 メタクリル酸 18重量部 ブチルセロソルブ 169重量部 アゾイソブチロニトリル 3重量部 ブチルセロソルブ140重量部を攪拌機及び滴下ロート
を備えた反応器中に仕込み、80℃に昇温する。上記モ
ノマー混合物を4時間かけて滴下、重合反応させ、その
条件で更に5時間熟成を行い、固形分濃度50.4重量
%のアクリル樹脂(A)を得た。次にあらかじめ別に用
意したブチルセロソルブ1200重量部にエポキシ樹脂
(B)[エピコート1007]1200重量部を溶解し
た溶液をこのアクリル樹脂(A)に加えてよく攪拌しな
がら60℃で30分間保持し、冷却後乳酸54重量部を
添加し、水4400重量部を添加した。得られた1液硬
化型シーラー用樹脂組成物は乳白色であって、固形分は
20.8%であった。
【0020】(実施例4) モノマー混合物 メチルメタクリレート 147重量部 n−ブチルアクリレート 165重量部 ジメチルアミノプロピルアクリルアミド 45重量部 アクリルアミド(40% 水溶液) 20重量部 ブチルセロソルブ 163重量部 アゾイソブチロニトリル 10重量部 ブチルセロソルブ200重量部を攪拌機及び滴下ロート
を備えた反応器中に仕込み、80℃に昇温する。上記モ
ノマー混合物を4時間かけて滴下、重合反応させ、その
条件で更に5時間熟成を行い、固形分濃度50.9重量
%のアクリル樹脂(A)を得た。次にあらかじめ別に用
意したブチルセロソルブ375重量部にエポキシ樹脂
(B)[エピコート1001]375重量部を溶解した
溶液をこのアクリル樹脂(A)に加えてよく攪拌しなが
ら60℃で30分間保持し、冷却後乳酸27重量部を添
加し、水2200重量部を添加した。得られた1液硬化
型シーラー用樹脂組成物は乳白色であって、固形分は2
0.4%であった。
【0021】(比較例1)ポリビニルアルコール(株式
会社クラレ製:PVA214)の18%水溶液250重
量部に、エポキシ樹脂[エピコート828]950重量
部を添加し、イオン交換水3800重量部添加した。得
られたエマルジョンは固形分が20.1%であった。硬
化剤として[アデカハードナーEH−217]を該エマ
ルジョン100重量部に対し8重量部添加してシーラー
用樹脂組成物とした。
【0022】(比較例2)エポキシ樹脂[エピコート1
001]500重量部をキシレン500重量部に溶解
し、乳化剤として[エマルゲン950]50重量部、水
50重量部を添加し十分攪拌した後、イオン交換水14
50重量部添加してエマルジョンを得た。得られた樹脂
組成物の固形分は20.5%であった。該樹脂組成物1
00重量部に硬化剤[アデカハードナーEH−217]
2部を使用前に添加しシーラー用樹脂組成物とした。こ
れらの実施例、比較例で得たシーラー用樹脂組成物の評
価試験を行い結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明のシーラー用樹脂組成物は、無機
質系窯業建材のための表面処理用のシーラントとして、
環境汚染の少ない水性のプライマーでありながら基材に
対し含浸性、密着性に優れ、得られる皮膜は耐水性、耐
久性に優れており、生産コストも安価であって極めて優
れたものである。特に1液性でありながら高温における
安定性も良く、ポットライフも長く使用に便利であり、
得られる皮膜は耐温水性、耐凍害性にも優れており、珪
カル板、パルプセメント板、石膏スラグ板、石綿パーラ
イト板、木片セメント板、セメント系押出成形板、AL
C板等の表面強度の改良、毛羽立ちの防止に極めて効果
の大きいシーラー用樹脂組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 163/00 PKE C09D 163/00 PKE

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 :H、ハロゲンまたは炭素数1〜5のアル
    キル基、R2 :Hまたは炭素数1〜6のアルキル基、R
    3 :Hまたは炭素数1〜6のアルキル基、m:1〜6の
    数を示す。)で示されるアミノアルキルアクリレート系
    単量体及び/または一般式(2) 【化2】 (式中、R4 :H、ハロゲンまたは炭素数1〜5のアル
    キル基、R5 :Hまたは炭素数1〜6のアルキル基、R
    6 :Hまたは炭素数1〜6のアルキル基、n:1〜6の
    数を示す。)で示されるN−アミノアルキルアクリルア
    ミド系単量体及び重合性ビニルモノマーと共重合して得
    られたアクリル樹脂(A) 5〜90重
    量部 エポキシ樹脂(B)
    95〜10重量部 を反応させて得られたアクリル変性エポキシ樹脂を水中
    に分散してなる1液硬化型水性シーラー用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アミノアルキルアクリレート系単量体及
    び/またはN−アミノアルキルアクリルアミド系単量体
    を3〜70重量部含有するアクリル樹脂(A)である請
    求項1記載の1液硬化型水性シーラー用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂(B)の数平均分子量が4
    000未満である請求項1記載の1液硬化型水性シーラ
    ー用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アクリル樹脂(A)5〜90重量部とエ
    ポキシ樹脂(B)95〜10重量部を有機溶剤中におい
    て30〜120℃、10分〜5時間反応せしめ、該反応
    物に含まれるアミノ基の少なくとも一部をpHが3〜8
    になるように酸性化合物を添加、水に分散せしめること
    を特徴とする1液硬化型水性シーラー用樹脂組成物の製
    造方法。
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