JP2003102136A - 回転電機の固定子およびその製造方法 - Google Patents

回転電機の固定子およびその製造方法

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JP2003102136A
JP2003102136A JP2001287982A JP2001287982A JP2003102136A JP 2003102136 A JP2003102136 A JP 2003102136A JP 2001287982 A JP2001287982 A JP 2001287982A JP 2001287982 A JP2001287982 A JP 2001287982A JP 2003102136 A JP2003102136 A JP 2003102136A
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JP
Japan
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yoke
stator
electric machine
portions
stator core
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JP2001287982A
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Inventor
Kazuyuki Yamamoto
一之 山本
Yuji Nakahara
裕治 中原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの巻回を高速化して、生産性の向上を
図ることができる回転電機の固定子を得る。 【解決手段】 薄板状磁性部材を積重して形成され、環
状に連結して配置される複数のヨーク部11aと、各ヨ
ーク部11aの連結方向中央部から内側にそれぞれ突出
して形成される磁極テイース部11bとでなる固定子鉄
心11の各磁極テイース部11bに、コイルをそれぞれ
巻回して構成される回転電機の固定子において、固定子
鉄心11が、その連結部を回転させて直線状に展開させ
る場合に、回転の中心位置となる姿勢保持部14の薄肉
部14bをヨーク部11aより外側になるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電動機等
のような回転電機の固定子に係り、特にコイル巻回の高
速化を図り、生産性の向上を可能とする構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平9−191588号公報に
開示されたこの種従来の回転電機の固定子は、図13お
よび図14に示すように、各ヨーク部1aが薄肉部1b
を介して連結された薄板状磁性部材1を所定の枚数積重
して、巻線性を良くするために各ヨーク部1aを直線状
に配置した状態で、各ヨーク部1aの一側からそれぞれ
突出して形成される磁極テイース部1cにコイル2を巻
回した後、各薄肉部1bを折曲させることにより環状に
形成して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転電機の固定
子は以上のように構成されており、巻線性を良くするた
めに各ヨーク部1aを直線状に配置した状態でコイル2
を巻回するようにしているが、図15からも明らかなよ
うにコイル2の巻回の軌跡は、薄板状磁性部材1の積重
厚みtと、各磁極テイース部1c間のピッチpに依存し
て定まるために円状とすることは難しく、一般的に図中
矢印で示すようにだ円状となる。したがって、巻回の軌
跡を円状とするには巻回ノズル(図示せず)の駆動にカ
ム等の機構を用いることが必要となるため、巻回速度を
高速にすることが困難となり、生産性が低下するという
問題点があった。
【0004】一方、コイル2の巻回の軌跡を円状とする
ために、図示はしないが各ヨーク部をそれぞれ分離され
た構成とし、各磁極テイース部間のピッチが十分な大き
さとなるようにそれぞれ治具上に配置してコイルを巻回
する方法も考えられるが、この場合、各ヨーク部が分離
されているために、その都度一箇ずつ治具に取り付ける
手間や、各工程間の搬送が容易でなく、コイルの巻回の
軌跡を円状にして、カム等の機構を不要としたにもかか
わらず、依然として生産性が悪いという問題点があっ
た。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、コイルの巻回の軌跡を円状にし
て高速化を図り、生産性の向上を図ることが可能な回転
電機の固定子を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る回転電機の固定子は、薄板状磁性部材を積重して形成
され、環状に連結して配置される複数のヨーク部と、各
ヨーク部の連結方向中央部から内側にそれぞれ突出して
形成される磁極テイース部とでなる固定子鉄心の各磁極
テイース部に、コイルをそれぞれ巻回して構成される回
転電機の固定子において、固定子鉄心を、その連結部を
回転させて直線状に展開させる場合に、回転の中心位置
がヨーク部より外側になるように構成したものである。
【0007】又、この発明の請求項2に係る回転電機の
固定子は、請求項1において、相隣なるヨーク部の相対
向する側面に、お互いに嵌合して係合し固定子鉄心を直
線状に展開させる場合に、摺動可能な凹、凸部を形成し
たものである。
【0008】又、この発明の請求項3に係る回転電機の
固定子は、請求項2において、凹、凸部をヨーク部の同
一側面に混在させて形成したものである。
【0009】又、この発明の請求項4に係る回転電機の
固定子の製造方法は、所定の間隔を介して直線状に配置
される複数のヨーク部と、各ヨーク部の中央部から一側
にそれぞれ突出して形成される磁極テイース部と、各ヨ
ーク部の他側と平行に配置され、各ヨーク部と連結手段
を介してそれぞれ連結されるとともに、相隣なる両ヨー
ク部の中間部と対応し、且つ上記両ヨーク部より外側の
位置に回転可能な連結部がそれぞれ形成された姿勢保持
部とでなる薄板状磁性部材を順次形成して、所定の枚数
積重することにより固定子鉄心を構成する工程と、固定
子鉄心の磁極テイース部にそれぞれコイルを巻回する工
程と、姿勢保持部の連結部を回転させることにより各ヨ
ーク部を環状に配置し、端部同士を固着一体化する工程
と、姿勢保持部を連結手段を介してヨーク部から離脱さ
せる工程とを包含するものである。
【0010】又、この発明の請求項5に係る回転電機の
固定子の製造方法は、請求項4において、連結手段を離
脱可能な凹、凸部で形成したものである。
【0011】又、この発明の請求項6に係る回転電機の
固定子の製造方法は、請求項4において、連結手段を切
断容易な幅狭状部で形成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1における
回転電機の固定子の構成を示す正面断面図、図2は図1
における固定子鉄心が直線状に展開された状態を示し、
(A)は平面図、(B)は正面図、図3は図2における
固定子鉄心にコイルを巻回する工程を示し、(A)は平
面図、(B)は正面図、図4は図3における固定子鉄心
を環状に形成する工程を示す平面図、図5は図4におけ
る固定子鉄心から姿勢保持部を離脱させる工程を示す平
面図である。
【0013】図において、11は薄板状磁性部材を積重
して形成される固定子鉄心で、環状に連結して配置され
る複数のヨーク部11aと、これら各ヨーク部11aの
連結方向中央部から内側に、それぞれ突出して形成され
る磁極テイース部11bとで構成されている。12は固
定子鉄心11の各磁極テイース部11bに巻線機13に
よりそれぞれ巻回されるコイル、14は固定子鉄心11
の各ヨーク部11aが所定の間隔を介して直線状に配置
される状態で、各ヨーク部11aの外側に平行に配置さ
れるとともに、各ヨーク部11aと連結手段としての幅
狭状部14aを介して連結され、各ヨーク部11aの中
間部と対応し外側の位置に、連結部としての薄肉部14
bが形成される姿勢保持部である。
【0014】次に、上記のように構成される実施の形態
1における回転電機の固定子の製造方法を図に基づいて
説明する。まず、図2に示すように、所定の間隔を介し
て直線状に配置される複数のヨーク部11aと、各ヨー
ク部11aの中央部から一側にそれぞれ突出して形成さ
れる磁極テイース部11bとでなる固定子鉄心11、お
よびこの固定子鉄心11の各ヨーク部11aの他側と平
行に配置されるとともに、各ヨーク部11aと幅狭状部
14aを介して連結され、各ヨーク部11aの中間部と
対応し外側の位置に薄肉部14bが形成される姿勢保持
部14を、薄板状磁性部材から打ち抜き加工により順次
形成して、所定の枚数積重する。
【0015】次いで、図3に示すように、各磁極テイー
ス部11bに巻線機13によりコイル12をそれぞれ巻
回する。次いで、図4に示すように、姿勢保持部14の
各薄肉部14bを屈曲させ、この連結部を回転させるこ
とにより各ヨーク部11aを環状に連結して、図示はし
ないがこれら各ヨーク部11aの連結部を、例えば溶接
などにより固着一体化させる。そして最後に、姿勢保持
部14の各幅狭状部14aをそれぞれ切断して、各ヨー
ク部11a、すなわち固定鉄心11から離脱させること
により、図5に示すような状態として回転電機の固定子
20が完成する。
【0016】このように上記実施の形態1によれば、固
定子鉄心11の各ヨーク部11aの他側と平行に、各ヨ
ーク部11aと幅狭状部14aを介して連結される姿勢
保持部14を配置し、各磁極テイース部11bにコイル
12を巻回した後、姿勢保持部14の各薄肉部14bを
屈曲させて回転させることにより各ヨーク部11aを環
状に配置し、各ヨーク部11aの端部同士を固着一体化
することにより回転電機の固定子20を構成、すなわ
ち、姿勢保持部14の各連結部の回転中心となる薄肉部
14bの位置を、各ヨーク部11aより外側になるよう
に構成しているので、各ヨーク部11aを直線状に展開
したとき、各ヨーク部11a間の寸法を従来より拡大で
き、図3(B)に示すように、各磁極テイース部11b
間のピッチpを積重厚みtに応じた大きさとすることが
でき、コイル12の巻回の軌跡を円状とすることが可能
になるため、カム機構などを不要として巻回の高速化を
図ることができるようになり、生産性の向上を図ること
ができる。
【0017】又、姿勢保持部14と各ヨーク部11aと
の間を連結する連結手段を、幅狭状部14aで形成して
切断を容易としているので、姿勢保持部14を固定子鉄
心11から離脱させるのを簡単な作業で済ますことがで
きるようになり、さらに生産性の向上を図ることが可能
になる。
【0018】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2における回転電機の固定子の構成を示す正面断面
図、図7は図6における固定子鉄心が直線状に展開され
た状態を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、図8
は図7における固定子鉄心にコイルを巻回する工程を示
し、(A)は平面図、(B)は正面図である。図におい
て、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号
を付して説明を省略する。
【0019】21は薄板状磁性部材を積重して形成され
る固定子鉄心で、環状に連結して配置される複数のヨー
ク部21aと、これら各ヨーク部21aの連結方向中央
部から内側に、それぞれ突出して形成される磁極テイー
ス部21bと、各ヨーク部21aの外側の面に積層方向
に延在して形成される断面鳩尾状の凹部21cとで構成
されており、各磁極テイース部21bにはコイル12が
それぞれ巻回されている。22は固定子鉄心21の各ヨ
ーク部21aが、図7に示すように直線状に配置された
状態で、各ヨーク部21aに形成された凹部21cと離
脱可能に嵌合し、この凹部21cと共に連結手段を構成
する断面鳩尾状の凸部22aが形成され、各ヨーク部2
1aの中間部と対応し外側の位置に、連結部としての薄
肉部22bが形成される姿勢保持部である。
【0020】次に、上記のように構成される実施の形態
2における回転電機の固定子の製造方法を説明する。ま
ず、図7に示すように、所定の間隔を介して直線状に配
置される複数のヨーク部21aと、各ヨーク部21aの
中央部から一側にそれぞれ突出して形成される磁極テイ
ース部21bと、各ヨーク部21aの他側の面に積層方
向に延在して形成される断面鳩尾状の凹部21cとでな
る固定子鉄心、およびこの固定子鉄心21の各ヨーク部
21aの他側と平行に配置されるとともに、各ヨーク部
21aと凹部21cに嵌合される凸部22aを介して連
結され、各ヨーク部21aの中間部と対応する位置に薄
肉部22bが形成される姿勢保持部22を、薄板状磁性
部材から打ち抜き加工により順次形成して、所定の枚数
積重する。
【0021】次いで、図8に示すように、各磁極テイー
ス部21bに巻線機13によりコイル12をそれぞれ巻
回する。次いで、図示はしないが上記実施の形態1にお
けると同様に、姿勢保持部22の各薄肉部22bを屈曲
させ、この連結部を回転させることにより各ヨーク部2
1aを環状に連結して、これら各ヨーク部21aの連結
部を、例えば溶接などにより固着一体化させる。そして
最後に、姿勢保持部22の凸部22aをヨーク部21a
の凹部21c内で摺動させることにより、姿勢保持部2
2を積重方向に移動させて、各ヨーク部21a、すなわ
ち固定子鉄心21から離脱させることにより、回転電機
の固定子30が完成する。
【0022】このように上記実施の形態2によれば、固
定子鉄心21の各ヨーク部21aの他側と平行に、各ヨ
ーク部21aと凹、凸部21c、22aを介して連結さ
れる姿勢保持部22を配置し、各磁極テイース部21b
にコイル12を巻回した後、姿勢保持部22の各薄肉部
22bを屈曲させて回転させることにより各ヨーク部2
1aを環状に配置し、各ヨーク部21aの端部同士を固
着一体化することにより回転電機の固定子30を構成、
すなわち、姿勢保持部22の各連結部の回転中心となる
薄肉部22bの位置を、各ヨーク部21aより外側にな
るように構成しているので、各ヨーク部11aを直線状
に展開したとき、各ヨーク部11a間の寸法を従来より
拡大でき、図8(B)に示すように、各磁極テイース部
21b間のピッチpを積重厚みtに応じた大きさとする
ことができ、コイル12の巻回の軌跡を円状とすること
が可能になるため、カム機構などを不要として巻回の高
速化を図ることができるようになり、生産性の向上を図
ることができる。
【0023】又、姿勢保持部22と各ヨーク部21aと
の間を連結する連結手段を、お互いに嵌合する断面鳩尾
状の凹、凸部21c、22aで形成しているので、姿勢
保持部22を積重方向に移動させるだけで固定子鉄心2
1から離脱させることができ、さらに生産性の向上を図
ることが可能になる。
【0024】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3における回転電機の固定子の構成を示す正面断面
図、図10は図9における固定子鉄心が直線状に展開さ
れた状態を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、図
11は図10における固定子鉄心の要部の構成を詳細に
示す平面図、図12は図10における固定子鉄心にコイ
ルを巻回する工程を示し、(A)は平面図、(B)は正
面図である。図において、上記実施の形態1におけると
同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0025】31は薄板状磁性部材を積重して形成され
る固定子鉄心で、環状に連結して配置され、相隣なる同
士のそれぞれ相対向する一側面に円弧状の凹部32a
が、他側面に相手側の凸部32bと嵌合し、図10に示
すように固定子鉄心31を直線状に展開させる場合に摺
動可能な円弧状の凸部32bがそれぞれ形成された複数
のヨーク部32と、これら各ヨーク部32の連結方向中
央部から内側に、それぞれ突出して形成される磁極テイ
ース部33とで構成されており、これら各磁極テイース
部33にはコイル12がそれぞれ巻回されている。そし
て、各ヨーク部32の凹、凸部32a、32bは、図1
1に示すように曲率の半径rの中心点(図中Cで示す)
が、ヨーク部32より外側となるような曲率を有する円
弧状に形成されている。
【0026】次に、上記のように構成される実施の形態
3における回転電機の固定子の製造方法を説明する。ま
ず、図10に示すように、お互いの凹、凸部32a、3
2bの一部が嵌合され、所定の間隔を介して直線状に配
置される複数のヨーク部32を、薄板状磁性部材から打
ち抜き加工により順次形成して、所定の枚数積重する。
【0027】次いで、図12に示すように、各磁極テイ
ース部33に巻線機13によりコイル12をそれぞれ巻
回する。次いで、図11に点線で示すように、各ヨーク
部32を曲率半径の中心Cを中心に回転させ、凸部32
bを凹部32a内で摺動させて内方に移動させることに
より、各ヨーク部32を環状に連結して、図示はしない
が、これら各ヨーク部32の各連結部を、例えば溶接な
どにより固着一体化することにより、回転電機の固定子
40が完成する。
【0028】このように上記実施の形態3によれば、各
ヨーク部32のそれぞれ相対向する両側面に、それぞれ
嵌合して摺動可能であるとともに、曲率の半径rの中心
点Cがヨーク部32より外側となるように形成された円
弧状の凹、凸部32a、32bを形成し、凸部32bを
凹部32a内で摺動させることにより、各ヨーク部32
を曲率の半径rの中心点Cを中心として回転させ、直線
状、環状に配置できるようにしているので、曲率の半径
rを変えることにより、図12(B)に示すように、各
磁極テイース部33間のピッチpを積重厚みtに応じた
大きさとすることができ、コイル12の巻回の軌跡を円
状とすることが可能になるため、カム機構などを不要と
して巻回の高速化を図ることができるようになり、生産
性の向上を図ることができる。
【0029】又、凹、凸部32a、32bの嵌合により
各ヨーク部32の連結姿勢を保持しているので、上記実
施の形態1、2におけるような姿勢保持部14、22が
不要となり、これら姿勢保持部14、22を固定子鉄心
11、21から離脱させる作業が無くなるため、さらに
生産性の向上を図ることが可能になる。
【0030】なお、上記構成では、凹、凸部32a、3
2bがそれぞれ同一側面にまとめて形成された場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、凹、
凸部32a、32bが同一側面に混在して形成されてい
ても良く、この場合、凸部32bが相隣なる両ヨーク部
32の両方に分散させることになるため、機械的強度の
優れた固定子鉄心を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、薄板状磁性部材を積重して形成され、環状に連結
して配置される複数のヨーク部と、各ヨーク部の連結方
向中央部から内側にそれぞれ突出して形成される磁極テ
イース部とでなる固定子鉄心の各磁極テイース部に、コ
イルをそれぞれ巻回して構成される回転電機の固定子に
おいて、固定子鉄心を、その連結部を回転させて直線状
に展開させる場合に、回転の中心位置がヨーク部より外
側になるように構成したので、コイル巻回の高速化がで
きるようになり、生産性の向上を図ることが可能な回転
電機の固定子を提供することができる。
【0032】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、相隣なるヨーク部の相対向する側面に、お
互いに嵌合して係合し固定子鉄心を直線状に展開させる
場合に、摺動可能な凹、凸部を形成したので、さらに生
産性の向上を図ることが可能な回転電機の固定子を提供
することができる。
【0033】又、この発明の請求項3によれば、請求項
2において、凹、凸部をヨーク部の同一側面に混在させ
て形成したので、生産性の向上は勿論のこと、機械的強
度の向上を図ることが可能な回転電機の固定子を提供す
ることができる。
【0034】又、この発明の請求項4によれば、所定の
間隔を介して直線状に配置される複数のヨーク部と、各
ヨーク部の中央部から一側にそれぞれ突出して形成され
る磁極テイース部と、各ヨーク部の他側と平行に配置さ
れ、各ヨーク部と連結手段を介してそれぞれ連結される
とともに、相隣なる両ヨーク部の中間部と対応し、且つ
上記両ヨーク部より外側の位置に回転可能な連結部がそ
れぞれ形成された姿勢保持部とでなる薄板状磁性部材を
順次形成して、所定の枚数積重することにより固定子鉄
心を構成する工程と、 固定子鉄心の磁極テイース部に
それぞれコイルを巻回する工程と、姿勢保持部の連結部
を回転させることにより各ヨーク部を環状に配置し、端
部同士を固着一体化する工程と、姿勢保持部を連結手段
を介してヨーク部から離脱させる工程とを包含したの
で、生産性の向上を図ることが可能な回転電機の固定子
の製造方法を提供することができる。
【0035】又、この発明の請求項5によれば、請求項
4において、連結手段を離脱可能な凹、凸部で形成した
ので、さらに生産性の向上を図ることが可能な回転電機
の固定子の製造方法を提供することができる。
【0036】又、この発明の請求項6によれば、請求項
4において、連結手段を切断容易な幅狭状部で形成した
ので、さらに生産性の向上を図ることが可能な回転電機
の固定子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における回転電機の
固定子の構成を示す正面断面図である。
【図2】 図1における固定子鉄心が直線状に展開され
た状態を示し、(A)は平面図、(B)は正面図であ
る。
【図3】 図2における固定子鉄心にコイルを巻回する
工程を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図4】 図3における固定子鉄心を環状に形成する工
程を示す平面図である。
【図5】 図4における固定子鉄心から姿勢保持部を離
脱させる工程を示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における回転電機の
固定子の構成を示す正面断面図である。
【図7】 図6における固定子鉄心が直線状に展開され
た状態を示し、(A)は平面図、(B)は正面図であ
る。
【図8】 図7における固定子鉄心にコイルを巻回する
工程を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における回転電機の
固定子の構成を示す正面断面図である。
【図10】 図9における固定子鉄心が直線状に展開さ
れた状態を示し、(A)は平面図、(B)は正面図であ
る。
【図11】 図10における固定子鉄心の要部の構成を
詳細に示す平面図である。
【図12】 図10における固定子鉄心にコイルを巻回
する工程を示し、(A)は平面図、(B)は正面図であ
る。
【図13】 従来の回転電機の固定子の構成を示す正面
断面図である。
【図14】 図13における固定子鉄心にコイルを巻回
する工程を示す平面図である。
【図15】 図14におけるコイルの巻回の軌跡を説明
するための正面図である。
【符号の説明】
11,21,31 固定子鉄心、11a,21a,32
ヨーク部、11b,21b,33 磁極テイース部、
12 コイル、14,22 姿勢保持部、14a 幅狭
状部、14b,22b 薄肉部、21c,32a 凹
部、22a,32b 凸部、20,30,40 固定
子、p ピッチ、t 積重厚み、r 半径、C 中心
点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA07 AB01 AE07 AE08 5H615 AA01 PP01 PP07 PP10 PP13 QQ19 QQ25 SS04 SS05 SS10 SS11 SS15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状磁性部材を積重して形成され、環
    状に連結して配置される複数のヨーク部と、上記各ヨー
    ク部の連結方向中央部から内側にそれぞれ突出して形成
    される磁極テイース部とでなる固定子鉄心の上記各磁極
    テイース部に、コイルをそれぞれ巻回して構成される回
    転電機の固定子において、上記固定子鉄心が、その連結
    部を回転させて直線状に展開させる場合に、上記回転の
    中心位置が上記ヨーク部より外側になるように構成され
    ていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 【請求項2】 相隣なるヨーク部の相対向する側面に、
    お互いに嵌合して係合し固定子鉄心を直線状に展開させ
    る場合に、摺動可能な凹、凸部が形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の回転電機の固定子。
  3. 【請求項3】 凹、凸部がヨーク部の同一側面に混在し
    て形成されていることを特徴とする請求項2記載の回転
    電機の固定子。
  4. 【請求項4】 所定の間隔を介して直線状に配置される
    複数のヨーク部と、上記各ヨーク部の中央部から一側に
    それぞれ突出して形成される磁極テイース部と、上記各
    ヨーク部の他側と平行に配置され、上記各ヨーク部と連
    結手段を介してそれぞれ連結されるとともに、相隣なる
    上記両ヨーク部の中間部と対応し、且つ上記両ヨーク部
    より外側の位置に回転可能な連結部がそれぞれ形成され
    た姿勢保持部とでなる薄板状磁性部材を順次形成して、
    所定の枚数積重することにより固定子鉄心を構成する工
    程と、 上記固定子鉄心の磁極テイース部にそれぞれコ
    イルを巻回する工程と、 上記姿勢保持部の連結部を回転させることにより上記各
    ヨーク部を環状に配置し、端部同士を固着一体化する工
    程と、 上記姿勢保持部を上記連結手段を介して上記ヨーク部か
    ら離脱させる工程とを包含したことを特徴とする回転電
    機の固定子の製造方法。
  5. 【請求項5】 連結手段は、離脱可能な凹、凸部で形成
    されていることを特徴とする請求項4記載の回転電機の
    固定子の製造方法。
  6. 【請求項6】 連結手段は、切断容易な幅狭状部で形成
    されていることを特徴とする請求項4記載の回転電機の
    固定子の製造方法。
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