JP4121008B2 - ステータおよびその製造方法、ならびにステータのコア部材の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、板状磁性部材を積層して形成され、各磁極テイース部先端に形成される磁極間の隙間が積層方向にスキューされた、例えば電動機等の回転電機のステータおよびその製造方法、ならびにステータのコア部材の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、例えば電動機等の回転電機においては、始動時におけるトルクリップルあるいは運転中におけるコギングを防止するために、ステータまたはロータのいずれか一方にスキューを施している。
しかしながら、ステータの場合には、磁極テイース部にコイル部材を巻回しなければならないが、スキューが施されていることによりその巻回作業が困難となるため、例えば特開平1−270757号公報では、図10および図11に示すように、先端にスキューされた磁極部1aを有する磁極テイース1の根元に、鳩尾状の断面を有する突起部1bを形成するとともに、環状のヨーク2の内周面にこの突起部1bが嵌合可能な窪み部2aを形成し、各磁極テイース1にそれぞれコイル部材3を巻回した後、突起部1bを窪み部2aに嵌合させて各磁極テイース1をヨーク2と一体化させてステータを構成することにより、コイル部材3の巻回作業の容易化を図ることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のステータは以上のように構成され、磁極テイース1をヨーク2と分離可能にし、各磁極テイース1にそれぞれコイル部材3を巻回した後、一体化させることによりコイル部材3の巻回作業の容易化を図るようにしているが、各磁極テイース1にそれぞれコイル部材3を巻回させる作業、コイル部材3が巻回された各磁極テイース1の突起部1bを、ヨーク2の窪み部2aに一個ずつ嵌合して一体化させる作業、各磁極テイース1のコイル部材3間の接続作業等が必要となるので組立に手間がかかり、生産性が低下するという問題点があった。
【0004】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、組立作業を容易化して生産性の向上を図ることが可能なステータおよびその製造方法、ならびにステータのコア部材の製造装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るステータは、縁部同士が回転自在な連結手段を介して環状に連結される複数のヨーク部と、各ヨーク部の連結方向の中央部からそれぞれ突出し、先端の両側に積層方向に順次互いに突出長さが同じ長さだけ増減するように磁極部が突出して形成される磁極テイース部とでなる複数の環状連結磁性部材を、順次積層することにより相隣なる磁極部間の隙間が積層方向にスキューされるように形成されるコア部材、およびコア部材の各磁極テイース部に巻回される複数のコイル部材を備え、磁極部間の隙間の積層方向の中央部のスキューの角度を端部のスキュー角度より大きくしたものである。
【0006】
この発明の請求項2に係るステータのコア部材の製造装置は、縁部同士が回転自在な連結手段を介して環状に連結される複数のヨーク部と、各ヨーク部の連結方向の中央部からそれぞれ突出し、先端の両側に積層方向に順次互いに突出長さが同じ長さだけ増減するように磁極部が突出して形成される磁極テイース部とでなる複数の環状連結磁性部材を、順次積層することにより相隣なる磁極部間の隙間が積層方向にスキューされるように形成されるコア部材を製造する装置であって、
鋼板搬送方向の上流側に配置され、鋼板に環状連結磁性部材の磁極部の所定の突出長さの輪郭を形成するための切り抜き以外の、打ち抜き、切り曲げ、凹凸部の形成、抜きかしめを行う第1の金型と、
鋼板の搬送方向の下流側に配置され、鋼板に環状連結磁性部材の輪郭を形成するための打ち抜きを行う第2の金型と、
第1の金型と上記第2の金型との間に配設され、環状連結磁性部材の中心を中心としてヨーク部の連結方向に回転移動し、鋼板に環状連結磁性部材の磁極部の所定の突出長さの輪郭を形成するための切抜きを行う回転移動金型とを備えたものである。
【0007】
この発明の請求項3に係るステータのコア部材の製造装置は、請求項2において、回転移動金型の回転移動の駆動源としてリニアモータを用いるものである。
【0008】
この発明の請求項4に係るステータのコア部材の製造装置は、請求項2において、回転 移動金型の回転移動の位置決めに圧電素子を用いたものである。
【0009】
この発明の請求項5に係るステータの製造方法は、請求項2記載のステータのコア部材の製造装置を用い、このステータのコア部材の製造装置における回転移動金型を、環状連結磁性部材の中心を中心としてヨーク部の連結方向に回転移動させ、それぞれ互いに突出長さが同じ長さだけ増減された磁極部を有する環状連結磁性部材を順次形成する工程と、順次形成された環状連結磁性部材を順次積層してコア部材を形成する工程と、コア部材の各連結部を各磁極テイース部が外側となるように屈曲させて、各磁極テイース部にコイル部材を巻回する工程と、コア部材の各連結部を各磁極テイース部が内側となるように屈曲させて、コア部材を環状に形成する工程とを包含したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるステータの構成を示す平面図、図2は図1におけるコア部材の構成を示し、(A)は平面図、(B)は一部の正面図、(C)は要部の断面図、図3は図2におけるコア部材の構成を示す斜視図、図4は図2におけるコア部材にコイル部材を巻回する状態を示す平面図である。
【0011】
図において、11は板状磁性材でなる複数のヨーク部で、それぞれ一端側裏表面に連結手段としての凹部11aおよび凸部11cが形成されるとともに、その端面11cはこれら凹、凸部11a、11bの中心を中心とした円弧状に形成され、他端側には相隣なるヨーク部11の端面11cと嵌合可能な端面11dが形成されている。12は各ヨーク部11の連結方向の中央部からそれぞれ突出し、先端の両側に後述する積層方向に順次互いに突出長さが同じ長さだけ増減するように、磁極部12a、12bが突出して形成される複数の磁極テイース部で、各ヨーク部11と共に第1の環状連結磁性部材13を構成している。
【0012】
14は各ヨーク部11が第1の環状連結磁性部材13とは、連結方向に互い違いに配列された第2の環状連結磁性部材で、第1の環状連結磁性部材13と交互に各磁極部12a、12bの突出長さが例えば磁極部12aの側では増えるように、磁極部12b側では減るように順次積層され、積層方向に相隣なるヨーク部11同士の凹部11aおよび凸部11bが嵌合されることにより回転自在に連結され、コア部材15が構成される。16はコア部材15の各磁極テイース部12にそれぞれ巻回される複数のコイル部材で、図4に示すように凹、凸部11a、11bを回転させ、各磁極テイース部12が外側となるような状態で、巻線機17により巻回されている。18は各コイル部材16が巻回されたコア部材15を、上記とは逆に各磁極テイース部12が内側となるように凹、凸部11a、11bを回転させて環状に形成されるステータである。
【0013】
このように上記実施の形態1によれば、回転可能な凹、凸部11a、11bを介して連結される複数のヨーク部11と、先端両側に互いに突出長さが同じ長さlだけ増減するように突出された磁極部12a、12bを有する磁極テイース部12とでなり、連結方向に互い違いに配列された第1および第2の環状連結磁性部材13、14を、順次積層して相隣なる磁極部12a、12b間の隙間gが、積層方向にスキューされるように形成してコア部材15を構成し、各凹、凸部11a、11bを回転させることにより、コア部材15を各磁極テイース部12が外側となるような状態にしてコイル部材16を巻回した後、上記とは逆に各磁極テイース部12が内側となるように回転させて環状とすることにより、ステータ18を得るようにしているので、コイル部材16の巻回作業の容易化を図るとともに、組立の手間を省いて生産性の向上を図ることができる。
【0014】
なお、上記構成では相隣なる磁極部12a、12b間の隙間gが、積層方向に直線状にスキューされた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、積層方向端部のスキューの角度と中央部のスキューの角度を異なる角度に形成しても良い。
すなわち、寸法的な制約で所定のスキューの角度が得られない場合でも、コア部材15の積層方向端部では、漏れ磁束の影響で磁束密度が中央より小さくなるため、図5(A)に示すように中央部のスキューの角度を、端部のスキューの角度より大きくすることで、十分にスキュー効果を得ることが可能になる。
【0015】
又、直線的なスキューにおいて、軸方向に発生する漏れ磁束の影響で、磁極部12a、12bの先端側の磁気飽和が顕著となる場合には、この磁気飽和による高調波を抑制するために、図5(B)に示すように中央部でのスキューの角度を小さくとり、端部のスキューの角度を大きくとることで、磁気飽和を緩和することができ、十分なスキュー効果を得ることが可能になる。
【0016】
又、図5(C)および図5(D)に示すように、スキューをジグザグ状に形成することにより、軸方向に発生するスラスト力を低減することができ、このスラスト力による振動、騒音を低減することが可能になり、さらに又、図5(E)に示すように磁極テイース部12を、磁極部12a、12bのスキューの角度に対して異なるスキューの角度で形成するようにすれば、磁極テイース部12のスキューにより磁極部12a、12bのスキューの角度を更に大きくすることができ、また、磁極部12a、12bと同じ角度でスキューさせる場合よりも、マグネットワイヤの所要量を低減させることが可能になる。
【0017】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2におけるステータのコア部材の環状連結磁性部材をプレス打ち抜きにより形成する工程を示す平面図、図7は図6における環状連結磁性部材を積層して形成されるコア部材の製造装置の構成を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、図8は図7に示す回転移動金型の構成を示す側面図、図9は図8における回転移動金型の要部の構成を示す平面図である。
図において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
21、22は上、下に所定の間隔を介して配置される上台板および下台板、23はこれら両台板21、22間を図中矢印方向に搬送される鋼板、24はこの鋼板23の搬送方向上流側に配置され、上台板21に設置される上型24aおよび下台板22に設置される下型24bでなる第1の金型、25は鋼板23の搬送方向下流側に第1の金型24と所定の間隔を介して配置され、上台板21に設置される上型25aおよび下台板22に設置される下型25bでなる第2の金型である。
【0019】
26は両金型24、25間に鋼板23を横切るように配設される回転移動金型で、下台板22上の鋼板23の幅方向中央部と対応する位置に配設されるスラスト軸受27と、下台板22上の鋼板23を横切る方向の両外側に、スラスト軸受27の中心を中心とした円弧状にそれぞれ配設される一対の円弧状ガイド28と、スラスト軸受27により下台板22上に支承され、両円弧状ガイド28に案内されてスラスト軸受27を中心に回転移動する回転移動台29と、この回転移動台29と下台板22の間に配置され、下台板22側に固定子30aが、回転移動台29側に可動子30bがそれぞれ対向して固着されたリニアモータ30と、回転移動台29上に配置され、下型31aおよびクランクシャフト32を介してサーボモータ33に駆動される上型31bでなる金型31とで構成されている。
【0020】
次に、上記のように構成されるコア部材の製造装置の動作について図に基づき説明する。
まず、図示しない駆動源により上台板21が下降すると、第1の金型24により図6に矢印Aで示す位置において鋼板23上にパイロット穴の形成34が、又、矢印Bで示す位置においてロータ(図示せず)を形成するための打ち抜き35が、又、矢印Cで示す位置においてヨーク部および磁極テイース部の各輪郭を形成するための打ち抜き36、37が、又、矢印DおよびEで示す位置において、それぞれ第1および第2の環状連結磁性部材の各ヨーク部の端面の輪郭を形成するための切り曲げ38、39が、又、矢印FおよびGで示す位置において、それぞれ第1および第2の環状連結磁性部材の凹、凸部の形成40、42および抜きかしめ41、43がそれぞれ行われ、第2の金型25により矢印Iで示す位置において、両環状連結磁性部材の輪郭を形成するための打ち抜き44が行われる。
【0021】
又、上記両金型24、25の動作に同期して、回転移動金型26のサーボモータ33が駆動されクランクシャフト32を介して上型31bが下降することによって、図6に矢印Hで示す位置において、両環状連結磁性部材の磁極部の所定の突出長さの輪郭を形成するための切り抜き45が行われる。そして、回転移動台29は磁極部の突出長さの増減に応じて、リニアモータ30の駆動によりスラスト軸受27を中心として、円弧状ガイド28に案内され順次図9に矢印で示す方向に回転移動することにより、それぞれお互いに突出長さが同じ長さだけ増減された磁極部を有する第1および第2の環状連結磁性部材が順次交互に形成され、これら両環状連結磁性部材は積層された抜きかしめ41、43により固着一体化され、上記実施の形態1において図2に示すように、相隣なる磁極部間の隙間gが積層方向にスキューされたコア部材が完成する。
【0022】
このように上記実施の形態2によれば、パイロット穴の形成34、打ち抜き35、36、37、切り曲げ38、39、凹、凸部の形成40、42、抜きかしめ4、43を行う第1の金型24、および打ち抜き44を行う第2の金型25とは別に、両環状連結磁性部材の環状の中心を中心として、ヨーク部の連結方向にリニアモータ30の駆動により回転移動する回転移動金型21を独立して設け、この移動により互いに突出長さが同じ長さだけ増減された磁極部を有する両環状連結磁性部材を交互に順次形成しているので、高速移動および正確な位置決めが可能となり生産性の向上を図ることができることは勿論のこと、上型31b、下型31aの位置精度が確保され、円弧状ガイド28にかかる力もあまり大きくならないため、リニアモータ30の所要推力の低減および位置決め精度の向上が可能になる。
【0023】
なお、上記構成では回転移動金型26の回転移動の駆動源として、リニアモータ30を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の駆動源により回転移動させるようにしても良い。そしてこの場合、停止位置近傍の僅かな動きを圧電素子で行うようにすれば、高い応答性と正確な位置決めを可能にすることができる。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、縁部同士が回転自在な連結手段を介して環状に連結される複数のヨーク部と、各ヨーク部の連結方向の中央部からそれぞれ突出し、先端の両側に積層方向に順次互いに突出長さが同じ長さだけ増減するように磁極部が突出して形成される磁極テイース部とでなる複数の環状連結磁性部材を、順次積層することにより相隣なる磁極部間の隙間が積層方向にスキューされるように形成されるコア部材、およびコア部材の各磁極テイース部に巻回される複数のコイル部材を備え、磁極部間の隙間の積層方向の中央部のスキューの角度を端部のスキュー角度より大きくしたので、コイル部材の巻回作業の容易化を図るとともに、組立の手間を省いて生産性の向上を図ることが可能なステータを提供することができる。
【0025】
又、この発明の請求項2によれば、縁部同士が回転自在な連結手段を介して環状に連結される複数のヨーク部と、各ヨーク部の連結方向の中央部からそれぞれ突出し、先端の両 側に積層方向に順次互いに突出長さが同じ長さだけ増減するように磁極部が突出して形成される磁極テイース部とでなる複数の環状連結磁性部材を、順次積層することにより相隣なる磁極部間の隙間が積層方向にスキューされるように形成されるコア部材を製造する装置であって、鋼板搬送方向の上流側に配置され、鋼板に環状連結磁性部材の磁極部の所定の突出長さの輪郭を形成するための切り抜き以外の、打ち抜き、切り曲げ、凹凸部の形成、抜きかしめを行う第1の金型と、鋼板の搬送方向の下流側に配置され、鋼板に環状連結磁性部材の輪郭を形成するための打ち抜きを行う第2の金型と、第1の金型と上記第2の金型との間に配設され、環状連結磁性部材の中心を中心としてヨーク部の連結方向に回転移動し、鋼板に環状連結磁性部材の磁極部の所定の突出長さの輪郭を形成するための切抜きを行う回転移動金型とを備えたので、高速移動および正確な位置決めができ、生産性の向上を図ることが可能なステータのコア部材の製造装置を提供することができる。
【0026】
又、この発明の請求項3によれば、請求項2において、回転移動金型の回転移動の駆動源としてリニアモータを用いたので、高速移動および正確な位置決めが可能なステータのコア部材の製造装置を提供することができる。
【0027】
又、この発明の請求項4によれば、請求項2において、回転移動金型の回転移動の位置決めに圧電素子を用いたので、高い応答性と正確な位置決めを得ることが可能なステータのコア部材の製造装置を提供することができる。
【0028】
この発明の請求項5によれば、請求項2のステータのコア部材の製造装置を用い、このステータのコア部材の製造装置における回転移動金型を、環状連結磁性部材の中心を中心としてヨーク部の連結方向に回転移動させ、それぞれ互いに突出長さが同じ長さだけ増減された磁極部を有する環状連結磁性部材を順次形成する工程と、順次形成された環状連結磁性部材を順次積層してコア部材を形成する工程と、コア部材の各連結部を各磁極テイース部が外側となるように屈曲させて、各磁極テイース部にコイル部材を巻回する工程と、コア部材の各連結部を各磁極テイース部が内側となるように屈曲させて、コア部材を環状に形成する工程とを備えたので、コイル部材の巻回作業の容易化を図るとともに、組立の手間を省いて生産性の向上を図ることが可能なステータの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるステータの構成を示す平面図である。
【図2】 図1におけるコア部材の構成を示し、(A)は正面図、(B)は一部の正面図、(C)は要部の断面図である。
【図3】 図2におけるコア部材の構成を示す斜視図である。
【図4】 図2におけるコア部材にコイル部材を巻回する状態を示す平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1におけるステータのコア部材の図2とは異なる構成を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2におけるステータのコア部材の環状連結磁性部材をプレス打ち抜きにより形成する工程を示す平面図である。
【図7】 図6における環状連結磁性部材を積層して形成されるコア部材の製造装置の構成を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図8】 図7に示す回転移動金型の構成を示す側面図である。
【図9】 図8における回転移動金型の要部の構成を示す平面図である。
【図10】 従来のステータの構成を示す正面図である。
【図11】 図10における磁極テイースの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ヨーク部、11a 凹部、11b 凸部、11c,11d 端面、
12 磁極テイース部、12a,12b 磁極部、13 第1の環状連結磁性部材、
14 第2の環状連結磁性部材、15 コア部材、16 コイル部材、18 ステータ、
23 鋼板、24 第1の金型、25 第2の金型、26 回転移動金型、
28 円弧状ガイド、30 リニアモータ、33 サーボモータ。
Claims (5)
- 縁部同士が回転自在な連結手段を介して環状に連結される複数のヨーク部と、上記各ヨーク部の連結方向の中央部からそれぞれ突出し、先端の両側に積層方向に順次互いに突出長さが同じ長さだけ増減するように磁極部が突出して形成される磁極テイース部とでなる複数の環状連結磁性部材を、順次積層することにより相隣なる上記磁極部間の隙間が積層方向にスキューされるように形成されるコア部材、および上記コア部材の各磁極テイース部に巻回される複数のコイル部材を備え、上記磁極部間の隙間の積層方向の中央部のスキューの角度を端部のスキュー角度より大きくしていることを特徴とするステータ。
- 縁部同士が回転自在な連結手段を介して環状に連結される複数のヨーク部と、上記各ヨーク部の連結方向の中央部からそれぞれ突出し、先端の両側に積層方向に順次互いに突出長さが同じ長さだけ増減するように磁極部が突出して形成される磁極テイース部とでなる複数の環状連結磁性部材を、順次積層することにより相隣なる上記磁極部間の隙間が積層方向にスキューされるように形成されるコア部材を製造する装置であって、
鋼板搬送方向の上流側に配置され、上記鋼板に上記環状連結磁性部材の磁極部の所定の突出長さの輪郭を形成するための切り抜き以外の、打ち抜き、切り曲げ、凹凸部の形成、抜きかしめを行う第1の金型と、
上記鋼板の搬送方向の下流側に配置され、上記鋼板に上記環状連結磁性部材の輪郭を形成するための打ち抜きを行う第2の金型と、
上記第1の金型と上記第2の金型との間に配設され、上記環状連結磁性部材の中心を中心として上記ヨーク部の連結方向に回転移動し、上記鋼板に上記環状連結磁性部材の磁極部の所定の突出長さの輪郭を形成するための切抜きを行う回転移動金型とを備えたことを特徴とするステータのコア部材の製造装置。 - 上記回転移動金型の回転移動の駆動源としてリニアモータを用いることを特徴とする請求項2記載のステータのコア部材の製造装置。
- 上記回転移動金型の回転移動の位置決めに圧電素子を用いたことを特徴とする請求項2記載のステータのコア部材の製造装置。
- 請求項2記載のステータのコア部材の製造装置を用い、このステータのコア部材の製造装置における回転移動金型を、上記環状連結磁性部材の中心を中心として上記ヨーク部の連結方向に回転移動させ、それぞれ互いに突出長さが同じ長さだけ増減された磁極部を有する上記環状連結磁性部材を順次形成する工程と、上記順次形成された上記環状連結磁性部材を順次積層してコア部材を形成する工程と、上記コア部材の各連結部を各磁極テイース部が外側となるように屈曲させて、上記各磁極テイース部にコイル部材を巻回する工程と、上記コア部材の各連結部を上記各磁極テイース部が内側となるように屈曲させて、上記コア部材を環状に形成する工程とを包含したことを特徴とするステータの製造方法。
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