JP2003095818A - 殺藻殺菌剤 - Google Patents

殺藻殺菌剤

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JP2003095818A JP2001295302A JP2001295302A JP2003095818A JP 2003095818 A JP2003095818 A JP 2003095818A JP 2001295302 A JP2001295302 A JP 2001295302A JP 2001295302 A JP2001295302 A JP 2001295302A JP 2003095818 A JP2003095818 A JP 2003095818A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 珪藻、アオノリ等の雑藻類及び赤腐れ菌、壺
状菌、付着細菌等の病害菌を駆除することができる殺藻
殺菌剤の提供。 【解決手段】 本発明は、海苔養殖時に発生する雑藻、
病害の駆除予防を行う殺藻殺菌剤であって、酸とサリチ
ル酸エステル及び/又はプロピオン酸エステルを主成分
とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海苔養殖中に発生
する珪藻、アオノリ等の雑藻類及び赤腐れ菌、壺状菌、
付着細菌等の病害菌を駆除する殺藻殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】海苔養殖中に、珪藻、アオノリ等の雑藻
が海苔葉体又は海苔網に大量に付着すると海苔の生育を
阻害し、ひいては海苔が枯死する場合もある。雑藻類の
付着が少ない場合も、その海苔原藻を製品にすると緑色
の斑点が見え、外観を損ねる為、商品価値が著しく低下
する。又、海苔養殖中に赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等
の発生により海苔が腐敗してしまうことがある。珪藻等
の雑藻類、赤腐れ菌等の雑菌類を駆除する為に海苔養殖
時に酸性処理や干出という作業が行われている。現在で
は、クエン酸、リンゴ酸等を主成分とする製品の10〜
20倍液を用いて雑藻、雑菌の駆除を行っているが、短
時間で効果が高い雑藻、雑菌の駆除方法が求められてい
る。
【0003】今までに、下記に示すような海苔養殖用の
処理剤が開示されている。特開昭50−121425号
公報には、「炭素数1ないし4の飽和脂肪族モノカルボ
ン酸、炭素数2ないし4の飽和または不飽和ジカルボン
酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸
から成る群から選ばれた有機カルボン酸の一種又は二種
以上を有効成分として含有する殺藻剤」とある。この公
報には有機酸を用いて雑藻を駆除することが記載してあ
る。
【0004】特開平11−286407号公報には、
「乳酸及び/又は酢酸とパラオキシ安息香酸エステルと
を含有することを特徴とするケイソウ駆除用処理剤」が
記載されている。この公報には短時間でのケイソウ駆除
について記載してあるが、実用的ではない。
【0005】最近の海苔養殖では、海苔生産者一軒当た
りの養殖網の枚数が増加したために、養殖網1枚当たり
の処理に要する時間を短くせざるを得なくなり、より短
時間で効果のある安全な雑藻、雑菌の駆除方法が求めら
れている。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、海苔自体
に害を与えることなく、珪藻、アオノリ等の雑藻類及び
赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等の病害菌を短時間に駆除
する薬剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
重ねた結果、酸とサリチル酸エステル及び/又はプロピ
オン酸エステルを併用することによって珪藻、アオノリ
等の雑藻類及び赤腐れ菌、壺状菌、付着細菌等の病害菌
を短時間に駆除できることを見い出し、本発明を完成さ
せるに至った。
【0008】即ち、本発明は次の通りである。 (1)酸とサリチル酸エステル及び/又はプロピオン酸
エステルを主成分とすることを特徴とする海苔養殖用の
殺藻殺菌剤。 (2)酸がクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、プロピ
オン酸、フマル酸、コハク酸、酢酸、グルコン酸、アジ
ピン酸、フィチン酸、ケトグルタル酸、イタコン酸、リ
ン酸、塩酸、硫酸、硝酸の中の1種以上であることを特
徴とする前記(1)記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。 (3)サリチル酸エステルが、サリチル酸イソアミル、
サリチル酸エチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ベ
ンジル、サリチル酸メチルの中の1種以上であり、プロ
ピオン酸エステルが、プロピオン酸アミル、プロピオン
酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ビニ
ル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸ベンジル、プロ
ピオン酸メチルの中の1種以上であることを特徴とする
前記(1)、(2)記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。 (4)殺藻殺菌の処理時におけるサリチル酸エステル又
はプロピオン酸エステルの濃度が0.01〜0.5W/
V%の範囲であることを特徴とする(1)〜(3)に記
載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。 (5)殺藻殺菌の処理時における酸濃度が0.01〜
0.5W/V%の範囲であることを特徴とする(1)〜
(4)に記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。 (6)殺藻殺菌の処理時にpHを1.5〜2.5に調整
することを特徴とする(1)〜(5)に記載の海苔養殖
用の殺藻殺菌剤。 (7)無機塩類を添加することを特徴とする(1)〜
(6)に記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳し
く説明する。本発明の殺藻殺菌剤は、殺藻殺菌の処理時
に海水又は水に希釈、添加、或いはそのまま使用され、
海苔養殖時に発生する雑藻、病害の駆除予防を行うもの
であり、酸とサリチル酸エステル及び/又はプロピオン
酸エステルを主成分とする。
【0010】本発明の殺藻殺菌剤は、殺藻殺菌の処理時
或いは使用時に海水又は水などで希釈して使用される。
その希釈倍率は、好ましくは50〜500倍であるが、
これに限るものではなく、その製剤としての使用態様に
応じて倍率を決めることができる。また、本発明の殺藻
殺菌剤は、殺藻殺菌の処理時に添加して使用される。殺
藻殺菌剤を成分ごとに小分け包装した製剤等として提供
されるときなどを一例として挙げることができ、船等の
処理槽等に殺藻殺菌剤の成分を直接添加する場合等であ
る。更に、施設が整っていれば、殺藻殺菌剤の貯留タン
クから船等の処理槽等にそのまま供給して使用しても良
い。
【0011】従来は、雑藻及び病害を駆除するためにク
エン酸、リンゴ酸等を40〜80%の範囲で含有する製
品を100〜200倍希釈液にて10〜30分の処理を
行っていた。この場合、海苔網を取り外して処理を行う
ため時間と手間がかかりすぎるという問題がある。現在
では、養殖規模の拡大により、海苔網を固定したまま、
潜り船を潜らせる方法が採用されている。この方法では
120秒以下の処理を行う短時間処理が望まれている。
そのため、クエン酸、リンゴ酸等を主成分とする製品を
10〜20倍液(酸濃度の2〜8%濃度)にて使用する
ようになってきている。しかし、雑藻及び病害の駆除効
果は不十分である。
【0012】実際に、後述する実施例より、酸単独では
効果は高くならないが、酸とサリチル酸エステル及び/
又はプロピオン酸エステルを併用することによって雑藻
及び病害の駆除効果が高くなることが分かった。
【0013】本発明に用いる酸の内容は、特に限定され
るものではないが有機酸としては、クエン酸、リンゴ
酸、酒石酸、乳酸、プロピオン酸、フマル酸、コハク
酸、酢酸、グルコン酸、アジピン酸、フィチン酸、ケト
グルタル酸、イタコン酸等を挙げることができ、無機酸
としては、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等の酸を挙げるこ
とができる。本発明の酸はこれらの酸の少なくとも1種
類以上から成り立つ。
【0014】本発明に用いられるサリチル酸エステルと
しては、何ら限定されるものではないが、食品添加物で
あるサリチル酸メチルが好ましく、その他サリチル酸イ
ソアミル、サリチル酸エチル、サリチル酸フェニル、サ
リチル酸ベンジルが挙げられる。 また、殺藻殺菌の処
理時にはこれらを2種以上併用しても良い。
【0015】本発明に用いられるプロピオン酸エステル
としては、特に限定されるものではないが、食品添加物
であるプロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、
プロピオン酸ベンジルが好ましく、その他プロピオン酸
アミル、プロピオン酸ビニル、プロピオン酸ブチル、プ
ロピオン酸メチルが挙げられる。また、殺藻殺菌の処理
時にはこれらを2種以上併用しても良い。
【0016】本発明の殺藻殺菌剤は、その殺藻殺菌の処
理時における酸濃度が0.01〜0.5W/V%の範囲
であり、サリチル酸エステル濃度が0.01〜0.5W
/V%、プロピオン酸エステル濃度が0.01〜0.5
W/V%の範囲であることが望ましい。酸濃度が0.0
1W/V%を下回ると効果が出にくく、その濃度が0.
5W/V%を上回ると健全な海苔も傷む場合がある。ま
た、サリチル酸エステルおよびプロピオン酸エステルの
濃度は特に、0.01〜0.1W/V%の範囲であるこ
とが好ましい。その濃度が0.01W/V%を下回ると
効果が出にくく、逆に濃度が0.5W/V%を上回ると
健全な海苔も傷む場合がある。
【0017】本発明の殺藻殺菌剤は、殺藻殺菌の処理時
においてpHが1.5〜2.5になるように調整するこ
とが好ましい。pH調整剤としては有機酸、無機酸のい
ずれでも良く、pHを1.5〜2.5に調整することで
雑藻類、病害の駆除効果が高くなると共に海苔への傷害
を抑制することができる。
【0018】本発明の殺藻殺菌剤は、その殺藻殺菌の処
理時に無機塩類を添加することが好ましい。殺藻殺菌剤
に無機塩類を添加使用すると、雑藻類、病害の駆除効果
が高くなると共に処理時の海苔への傷害を抑制すること
ができる。又、処理時に無機塩類を添加すると海苔が赤
く変色するので目視により処理効果の確認が容易にな
る。特に添加する無機塩類の量は0.5〜10.0%が
好ましい。
【0019】また、本発明の殺藻殺菌剤には、必要によ
り肥料成分として、アミノ酸、塩安、硝酸ソーダ、硝
安、硝酸カリウム、リン酸ソーダ、燐安、リン酸カリウ
ム、硫安、糖類等を添加することもできる。
【0020】本発明の殺藻殺菌剤は、酸成分液にサリチ
ル酸エステル及び/又はプロピオン酸エステル成分を溶
解した1液型製剤でも、酸成分とサリチル酸エステル及
び/又はプロピオン酸エステル成分を各々別に製剤化し
処理時に混合又は海水(又は水)に直接それぞれを添加
して使用する2液型であっても良い。又、本製剤は中和
した中性の製剤でも酸性の製剤でも良い。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により更に
詳述する。
【0022】[試験1:実施例1〜13及び比較例1〜
14]表1に示した有機酸及び無機酸を各々0.3W/
V%とサリチル酸メチルを0.05W/V%になるよう
に溶解し調整した。赤腐れ菌に感染した海苔葉体をこの
調整液で5秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、
滅菌海水にて洗浄した。2日後に赤腐れ菌の駆除効果を
顕微鏡にて調査した。比較例として表1に示した有機酸
及び無機酸の0.3W/V%のみ、サリチル酸メチル
0.05W/V%のみを調整して用いた。結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】上記表1の結果から明らかなように、有機
酸及び無機酸単独では比較例1〜13に示すように効果
が弱く、サリチル酸メチル単独では比較例14に示すよ
うに効果が認められなかった。しかし、有機酸又は無機
酸とサリチル酸メチルを併用すると実施例1〜13に示
したように赤腐れ菌の駆除効果が高くなった。
【0025】[試験2:実施例14〜26及び比較例1
5]表1に示した有機酸及び無機酸を各々0.3W/V
%とプロピオン酸ベンジルを0.05W/V%になるよ
うに溶解し調整した。赤腐れ菌に感染した海苔葉体をこ
の調整液で5秒から180秒まで5秒間隔で処理した
後、滅菌海水にて洗浄した。2日後に赤腐れ菌の駆除効
果を顕微鏡にて調査した。比較例としてプロピオン酸ベ
ンジル0.05W/V%のみを調整して用いた。結果を
表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】上記表2の結果から明らかなように、比較
例15に示すようにプロピオン酸ベンジル単独では効果
が弱かった。しかし、有機酸又は無機酸とプロピオン酸
ベンジルを併用すると実施例14〜26に示したように
赤腐れ菌の駆除効果が高くなった。
【0028】[試験3:実施例27〜30及び比較例1
6]酢酸を0.3、0.5W/V%及びサリチル酸メチ
ルを0.5、0.1、0.01W/V%になるように溶
解し調整した。赤腐れ菌に感染した海苔葉体をこの調整
液で5秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌
海水にて洗浄した。2日後に赤腐れ菌の駆除効果を顕微
鏡にて調査した。比較例として酢酸0.3W/V%及び
サリチル酸メチル0.6W/V%を含む混液を用いた。
結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】上記表3の結果から、実施例27〜30に
示したように酢酸とサリチル酸メチルを併用した場合、
サリチル酸メチルの使用量に伴い赤腐れ菌の駆除効果が
高くなることが分かった。また、サリチル酸メチル濃度
が0.5W/V%以上の場合は比較例16に示したよう
に海苔に傷害が早く発生することが分かった。
【0031】[試験4:実施例31〜34及び比較例1
7]酢酸を0.3、0.5W/V%及びプロピオン酸ベ
ンジルを0.5、0.1、0.01W/V%になるよう
に溶解し調整した。赤腐れ菌に感染した海苔葉体をこの
調整液で5秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、
滅菌海水にて洗浄した。2日後に赤腐れ菌の駆除効果を
顕微鏡にて調査した。比較例として酢酸0.3W/V%
及びプロピオン酸ベンジル0.6W/V%を含む混液を
用いた。結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】上記表4の結果から、実施例31〜34に
示したように酢酸とプロピオン酸ベンジルを併用した場
合、プロピオン酸ベンジルの使用量に伴って効果が高く
なることが分かった。また、プロピオン酸ベンジル濃度
が0.5W/V%以上の場合は比較例17に示したよう
に海苔に傷害が早く発生することが分かった。
【0034】[試験5:実施例35〜40]酢酸を0.
2W/V%及びサリチル酸メチルを0.5、0.3W/
V%になるように調整した溶液と、その液にpH調整剤
として塩酸を用いpH2.5及び1.5に調整した溶液
を用い、赤腐れ菌に感染した海苔葉体をこの調整液で5
秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海水に
て洗浄した。2日後に赤腐れ菌の駆除効果を顕微鏡にて
調査した。結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】表5の結果から、処理液のpHの値を3以
下、特に2.5以下と低くすれば、更に短時間で赤腐れ
菌を駆除することができ、また海苔が傷害を起こすまで
の時間も長くなることが分かった。
【0037】[試験6:実施例41〜43及び比較例1
8、19]酢酸を0.3W/V%及びサリチル酸メチル
を0.5、0.1、0.01W/V%になるように溶解
し調整した。壺状菌に感染した海苔葉体をこの調整液で
5秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海水
にて洗浄した。2日後に壺状菌の駆除効果を顕微鏡にて
調査した。比較例として酢酸0.3W/V%のみ、サリ
チル酸メチル0.5W/V%のみの液を調整して用い
た。結果を表6に示す。
【0038】
【表6】
【0039】上記表6の結果から、酢酸単独、サリチル
酸メチル単独では比較例18、19に示したように壺状
菌を駆除できないが、酢酸とサリチル酸メチルを併用す
ることで実施例41〜43に示したように壺状菌の駆除
効果が高くなることが分かった。
【0040】[試験7:実施例44〜46及び比較例2
0、21]酢酸を0.3W/V%及びプロピオン酸ベン
ジルを0.5、0.1、0.01W/V%になるように
溶解し調整した。壺状菌に感染した海苔葉体をこの調整
液で5秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌
海水にて洗浄した。2日後に壺状菌の駆除効果を顕微鏡
にて調査した。比較例として酢酸0.3W/V%のみ、
プロピオン酸ベンジル0.5W/V%のみの液を調整し
て用いた。結果を表7に示す。
【0041】
【表7】
【0042】上記表7の結果から、酢酸単独、プロピオ
ン酸ベンジル単独では比較例20、21に示したように
壺状菌を駆除できないが、酢酸とプロピオン酸ベンジル
を併用することで実施例44〜46に示したように壺状
菌の駆除効果が高くなることが分かった。
【0043】[試験8:実施例47〜49及び比較例2
2、23]酢酸を0.3W/V%及びサリチル酸メチル
を0.5、0.1、0.01W/V%になるように溶解
し調整した。珪藻の付着した海苔葉体をこの調整液で5
秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海水に
て洗浄した。数時間後に珪藻の駆除効果を顕微鏡にて調
査した。比較例として酢酸0.3W/V%のみ、サリチ
ル酸メチル0.5W/V%のみ液を調整して用いた。結
果を表8に示す。
【0044】
【表8】
【0045】上記表8の結果から、酢酸単独、サリチル
酸メチル単独では比較例22、23に示したように珪藻
を駆除できないが、酢酸とサリチル酸メチルを併用する
ことで実施例47〜49に示したように珪藻の駆除効果
が高くなることが分かった。
【0046】[試験9:実施例50〜52及び比較例2
4、25]酢酸を0.3W/V%及びプロピオン酸ベン
ジルを0.5、0.1、0.01W/V%になるように
溶解し調整した。珪藻の付着した海苔葉体をこの調整液
で5秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海
水にて洗浄した。数時間後に珪藻の駆除効果を顕微鏡に
て調査した。比較例として酢酸0.3W/V%のみ、プ
ロピオン酸ベンジル0.5W/V%のみの液を調整して
用いた。結果を表9に示す。
【0047】
【表9】
【0048】上記表9の結果から、酢酸単独、プロピオ
ン酸ベンジル単独では比較例24、25に示したように
珪藻を駆除できないが、酢酸とプロピオン酸ベンジルを
併用することで実施例50〜52に示したように珪藻の
駆除効果が高くなることが分かった。
【0049】[試験10:実施例53〜57及び比較例
26〜28]酢酸を0.3W/V%及びサリチル酸メチ
ルを0.1W/V%になるように調整し、その液に食塩
を1、3、5、10W/V%添加した溶液を用い、赤腐
れ菌に感染した海苔葉体をこの調整液で5秒から180
秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海水にて洗浄した。
2日後に赤腐れ菌の駆除効果を顕微鏡にて調査した。比
較例として酢酸0.3W/V%及び食塩5W/V%を含
む混液、サリチル酸メチル0.1W/V%及び食塩5W
/V%を含む混液、食塩5W/V%のみの液を調整して
用いた。結果を表10に示す。
【0050】
【表10】
【0051】上記表10の結果から、酢酸と食塩の混液
では比較例26に示すように効果が弱く、サリチル酸メ
チルと食塩の混液及び食塩のみの液では比較例27及び
28に示したように赤腐れ菌を駆除できないが、酢酸と
サリチル酸メチルの混液に食塩を添加すると実施例53
〜56に示したように赤腐れ菌の駆除時間が短縮され、
且つ海苔が傷害を起こすまでの時間が長くなることが分
かった。
【0052】[試験11:実施例58〜62及び比較例
29〜31]酢酸を0.3W/V%及びプロピオン酸ベ
ンジルを0.1W/V%になるように溶解し、その液に
食塩を1、3、5、10W/V%添加した溶液を用い、
珪藻が付着した海苔葉体をこの調整液で5秒から180
秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海水にて洗浄した。
数時間後に珪藻の駆除効果を顕微鏡にて調査した。比較
例として酢酸0.3W/V%及び食塩5W/V%を含む
混液、プロピオン酸ベンジル0.5W/V%及び食塩5
W/V%を含む混液、食塩のみの液を調整して用いた。
結果を表11に示す。
【0053】
【表11】
【0054】上記表11の結果から、酢酸と食塩の混
液、プロピオン酸ベンジルと食塩の混液及び食塩のみの
液では比較例29、30及び31に示したように珪藻を
駆除できないが、酢酸とプロピオン酸ベンジルの混液に
食塩を添加すると実施例58〜61に示したように珪藻
の駆除時間が短縮され、且つ海苔が傷害を起こすまでの
時間が長くなることが分かった。
【0055】[試験12:実施例63〜65及び比較例
32、33]酢酸を0.01、0.02、0.03W/
V%及びサリチル酸メチルを0.01W/V%になるよ
うに調整し、赤腐れ菌に感染した海苔葉体をこの調整液
で1分から20分まで1分間隔で処理した後、滅菌海水
にて洗浄した。2日後に赤腐れ菌の駆除効果を顕微鏡に
て調査した。比較例として酢酸0.03W/V%、サリ
チル酸メチル0.01W/V%の液を調整して用いた。
結果を表12に示す。
【0056】
【表12】
【0057】上記表12の結果から、酢酸単独、サリチ
ル酸メチル単独では比較例32、33に示したように、
20分という長い処理時間でも駆除できないが、低濃度
でも酢酸とサリチル酸メチルを併用すると実施例63〜
65に示したように時間はかかるが駆除できることが分
かった。
【0058】[試験13:実施例66及び比較例34、
35]酢酸0.03W/V%、サリチル酸メチル0.0
2W/V%、プロピオン酸ベンジル0.02W/V%及
びプロピオン酸イソアミル0.02W/V%になるよう
に調整し、赤腐れ菌に感染した海苔葉体をこの調整液で
5秒から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海水
にて洗浄した。2日後に赤腐れ菌の駆除効果を顕微鏡に
て調査した。比較例として酢酸0.03W/V%のみ、
サリチル酸メチル0.02W/V%、プロピオン酸ベン
ジル0.02W/V%及びプロピオン酸イソアミル0.
02W/V%を含む混液を調整して用いた。表中の濃度
の単位はW/V%である。結果を表13に示す。
【0059】
【表13】
【0060】上記表13の結果から、酢酸単独、サリチ
ル酸メチル、プロピオン酸ベンジル及びプロピオン酸イ
ソアミルの混液では比較例34、35に示したように、
赤腐れ菌を駆除できないが、酢酸とサリチル酸メチル、
プロピオン酸ベンジル及びプロピオン酸イソアミルを併
用すると実施例66に示したように赤腐れ菌を駆除でき
ることが分かった。
【0061】[試験14:実施例67及び比較例36、
37]酢酸0.03W/V%、サリチル酸メチル0.0
2W/V%、プロピオン酸ベンジル0.02W/V%及
びプロピオン酸イソアミル0.02W/V%になるよう
に調整し、珪藻の付着した海苔葉体をこの調整液で5秒
から180秒まで5秒間隔で処理した後、滅菌海水にて
洗浄した。数時間後に珪藻の駆除効果を顕微鏡にて調査
した。比較例として酢酸0.03W/V%のみ、サリチ
ル酸メチル0.02W/V%、プロピオン酸ベンジル
0.02W/V%及びプロピオン酸イソアミル0.02
W/V%を含む混液を調整して用いた。表中の濃度の単
位はW/V%である。結果を表14に示す。
【0062】
【表14】
【0063】上記表14の結果から、酢酸単独、サリチ
ル酸メチル、プロピオン酸ベンジル及びプロピオン酸イ
ソアミルの混液では比較例36、37に示したように、
珪藻を駆除できないが、酢酸とサリチル酸メチル、プロ
ピオン酸ベンジル及びプロピオン酸イソアミルを併用す
ると実施例67に示したように珪藻を駆除できることが
分かった。
【発明の効果】本発明は、海苔養殖時に発生する雑藻・
病害の駆除予防を行う殺藻殺菌剤であって、酸とサリチ
ル酸エステル及び/又はプロピオン酸エステルを主成分
とすることにより、珪藻、アオノリ等の雑藻類及び赤腐
れ菌、壺状菌、付着細菌等の病害菌を駆除することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 59/00 A01N 59/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸とサリチル酸エステル及び/又はプロ
    ピオン酸エステルを主成分とすることを特徴とする海苔
    養殖用の殺藻殺菌剤。
  2. 【請求項2】 酸がクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳
    酸、プロピオン酸、フマル酸、コハク酸、酢酸、グルコ
    ン酸、アジピン酸、フィチン酸、ケトグルタル酸、イタ
    コン酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸の中の1種以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の海苔養殖用の殺藻殺
    菌剤。
  3. 【請求項3】 サリチル酸エステルが、サリチル酸イソ
    アミル、サリチル酸エチル、サリチル酸フェニル、サリ
    チル酸ベンジル、サリチル酸メチルの中の1種以上であ
    り、プロピオン酸エステルが、プロピオン酸アミル、プ
    ロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオ
    ン酸ビニル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸ベンジ
    ル、プロピオン酸メチルの中の1種以上であることを特
    徴とする請求項1、2記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
  4. 【請求項4】 殺藻殺菌の処理時におけるサリチル酸エ
    ステル又はプロピオン酸エステルの濃度が0.01〜
    0.5W/V%の範囲であることを特徴とする請求項1
    〜3に記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
  5. 【請求項5】 殺藻殺菌の処理時における酸濃度が0.
    01〜0.5W/V%の範囲であることを特徴とする請
    求項1〜4に記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
  6. 【請求項6】 殺藻殺菌の処理時にpHを1.5〜2.
    5に調整することを特徴とする請求項1〜5に記載の海
    苔養殖用の殺藻殺菌剤。
  7. 【請求項7】 無機塩類を添加することを特徴とする請
    求項1〜6に記載の海苔養殖用の殺藻殺菌剤。
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