JP3121259B2 - 海苔養殖用の殺藻殺菌剤及び養殖方法 - Google Patents

海苔養殖用の殺藻殺菌剤及び養殖方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海苔養殖において
発生するアオノリ、ケイソウ等の藻類及び赤腐れ菌等の
細菌類を同時に予防又は駆除するに当り、もぐり船等に
よる極めて短時間、しかし不完全な処理によらず、海苔
網を取りはずし、浸漬槽中で完全酸処理する殺藻殺菌剤
及び養殖方法に関する。
【0002】
【従来の技術】海苔養殖において発生するアオノリ、ケ
イソウ等の藻類及び赤腐れ菌等の細菌類を駆除する方法
の1つとして酸処理する方法が採用されている。アオノ
リ、アオサ等の雑藻が海苔網に付着し繁殖すると、海苔
の生長をさまたげたり、製品に混入して製品の価格が下
がってしまう。ケイソウは、海苔網や海苔葉体に付着す
るため、海苔が海水中の栄養分を吸収できなくなり、ケ
イソウの付着が多くなると腐れてしまう。又、ケイソウ
の付着した海苔を製品にすると味が悪く、光沢のない製
品となり価格が下がってしまう。赤腐れ菌等の病害菌に
感染されると数日にして全漁場に繁殖し、生産皆無とな
る。従って、アオノリ、ケイソウ等の藻類及び赤腐れ菌
等の細菌類を常に駆除しながら海苔養殖を行わなければ
ならない。
【0003】又、繁殖方法には、支柱養殖と浮き流し養
殖の2種類があり、支柱漁場では海苔網が支柱に固定さ
れており、浮き流し漁場ではアンカーで固定したアバ網
(ロープ)に海苔網を固定している。従って、酸処理を
行う時は海苔養殖網を取りはずしながら、浸漬槽中の酸
処理液の中に浸けこんでいき、一定時間経過した後、網
を取り出し、支柱又はアバ網に固定する。浸漬処理時間
は作業上4分以上となる。
【0004】浮き流し漁場の一部では、もぐり船による
酸処理を行っている。これは、海苔網の下に船がもぐる
ことにより海苔網を海中から引き上げて船上の処理槽に
5〜10秒浸漬した後再び海中に戻すという素通し処理
の方法である。この方法は、潮の流れや、船の蛇行によ
り真っすぐ一定速度で進行することが困難なため、処理
槽に浸からない部分が発生したり、処理時間が変動した
りする。又、途中で船に網が引っかかったり、網にかか
った枯れ木等の浮遊物を取り除くために停止せざるをえ
なくなり部分的に処理時間が長くなってしまう。従って
効果がなくて腐れたり、酸に浸漬している時間が長くな
って海苔が死滅したりしている。もぐり船による処理
は、浮き流し漁場の一部で使用されているが酸処理効果
のムラが大きく、海苔を死滅させる危険性が高いため、
養殖枚数が多く全てを処理できない漁家が仕方なく使用
しているにすぎない。
【0005】支柱漁場及び浮き流し漁場の殆どで行われ
ている酸処理方法は、海苔網を取りはずして浸漬する方
法である。現在では、巻き取りながら浸漬槽に漬け込ん
でいく装置が開発されている。18mの長さの海苔網を
巻き取っていき、再び張り込むため浸漬処理時間は4分
以上である。最適処理時間は、5分〜10分である。使
用する酸処理剤として次のような処理剤が開発されてい
る。
【0006】特開昭50−121425号公報には炭素
数1〜4の飽和脂肪族カルボン酸、炭素数2〜4の飽和
又は不飽和カルボン酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸、
リンゴ酸、クエン酸から選ばれた有機カルボン酸の1種
又は2種以上を含有する殺藻剤が開示されている。これ
には殺藻作用について専ら記載されているが、赤腐れ菌
に関する記載はなく、又請求の範囲及び明細中の請求項
に対応する個所に乳酸の記載はあるが、実施例はなく、
他の有機カルボン酸並の殺藻作用が記載されているのみ
である。
【0007】特公昭60−13647号公報には、クエ
ン酸0.3〜5.0重量%を含み、pHが1.0〜6.
0の処理液に浸漬させる雑藻、病害の駆除、予防による
海苔養殖法が記載されている。アオノリの駆除の実施例
はあるが、ケイソウ・病害菌の駆除についての記載はな
い。
【0008】特開昭57−8722号公報には、リン酸
又はその塩を含む処理液で海苔網を処理して、雑藻、赤
腐れ病等の病害の除去、予防を行う海苔養殖法が開示さ
れているるアオノリ駆除の実施例があるが、ケイソウ・
病害菌の駆除についての記載はない。
【0009】特公昭60−13648号公報には、塩
酸、硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸を添加してpH
1.0〜4.0とする雑藻、病害の駆除、予防による海
苔養殖法が記載されている。アオノリ駆除の実施例があ
るが、ケイソウ・病害菌の駆除についての記載はない。
【0010】特開昭62−21784号公報には希塩酸
を主成分とする酸性緩衝液と硝酸塩、アンモニウム塩及
び燐酸塩から構成される海苔養殖用殺藻剤兼用液体肥料
が開示されている。アオノリ駆除の実施例があるが、ケ
イソウ・病害菌の駆除についての記載はない。
【0011】特公平8−9522号公報には、乳酸0.
1〜2.0重量%とpH調整剤とを含み、pHを1.5
〜2.0に調節してなる殺藻剤が開示されており、又乳
酸を含む処理液のpHを1.5〜2.0に調整し、海苔
または海苔を付着させた養殖具を前記処理液に10秒〜
3分以内の時間で浸漬することにより、海苔に発生する
雑藻、病害の駆除、予防を行う海苔養殖法が開示されて
いる。しかしながら、この技術は、モグリ船を利用する
酸処理で代表される、極めて短時間酸処理を行うことを
目的としており、そのため乳酸濃度も0.1〜2.0重
量%と比較的高濃度となっている。そのため本発明者に
よる追試によると乳酸濃度1.0〜2.0重量%の高濃
度域を中心として、海苔自体が薬害により死滅すること
が、特に2分以上の長時間処理した場合に顕著であり、
実際上広範囲にわたって実施不可能であることが明らか
となった。
【0012】特開平6−298606号公報では、本出
願人により、乳酸を有効成分として含有する海苔の赤腐
れ菌駆除剤が開示され、特にリン酸、酢酸との相乗作用
により20秒〜30秒の赤腐れ菌駆除が可能であること
を開示しているが、この課題も海苔自体に害を与えるこ
となく、赤腐れ菌を短時間に駆除することであった。従
って乳酸濃度も単味では0.4重量%以上、リン酸、酢
酸と相乗させても0.15重量%以上を必要とするもの
であった。藻類についての駆除効果は試験されていな
い。
【0013】以上のように、アオノリを駆除する処理剤
は存在するが、ケイソウ、赤腐れ菌等の病害菌を同時に
駆除し、しかも海苔自体に損傷を与えずに駆除する処理
剤はない。海苔生産者は、海苔自体に何ら損傷を与える
ことなくケイソウ、アオノリ等の藻類及び赤腐れ菌等の
菌等の細菌の駆除を一度に行える処理剤の開発を望んで
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、海苔
自体に何等の害を与えることなく、しかも、もぐり船処
理のような不完全処理でなく、海苔網を取りはずして、
酸浸漬槽に浸漬して、アオノリ、アオサ、ケイソウ等の
藻類及び赤腐れ菌等の病害菌を同時に且つ完全に駆除で
きる薬剤及びその処理方法を提供することである。
【0015】本発明者は、前記のようにもぐり船による
酸処理では、酸処理効果のムラが大きく、短時間処理が
目的であるから必然的に薬剤濃度を高くするため海苔を
死滅させる危険性が高いことに着目し、最も安全且つ確
実に海苔網を取りはずし、酸浸漬槽に浸漬する方法によ
り、しかもその作業範囲で最も短時間で、アオノリ、ア
オサ、ケイソウ等の藻類及び赤腐れ菌等の病害菌を同時
に且つ完全に駆除できる薬剤及びその処理方法を提供し
たのが本発明である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、海苔養殖網
を取りはずし、浸漬槽中で酸処理するには最低限4分の
作業時間を必要とすることに着目し、この処理方式で、
海苔自体に何等影響を与えることなく、アオノリ、アオ
サ、ケイソウ等の藻類及び赤腐れ菌等の病害菌を同時に
且つ完全に駆除できる薬剤を探索した結果、次の薬剤及
び養殖法により解決し得ることを見い出した。即ち、
【0017】
【0018】
【0019】(1) 乳酸0.001重量%以上、0.
1重量%未満を含む処理液のpHを1.5〜2.5に調
整し、海苔養殖網を4分以上の時間で浸漬処理すること
により、海苔網又は海苔葉体に発生するアオノリ・ケイ
ソウおよび赤腐れ菌を同時に駆除することを特徴とする
海苔養殖法であり、
【0020】(2) pH調整剤として、無機酸又はリ
ンゴ酸、クエン酸、ギ酸、酢酸、アジピン酸、コハク
酸、ケトグルタル酸、酒石酸、フマル酸、グルコン酸、
フィチン酸、イタコン酸、メタンスルホン酸の有機酸よ
りなる群より選ばれた1種以上を組み合わせたものを用
いることを含む前記(1)記載の海苔養殖法である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明者は、特開平6−2986
06号公報に示しているように、乳酸が赤腐れ菌に対し
て、他の酸と比較して非常に効果が高いことを発見し
た。しかし、アオノリ、ケイソウ等の藻類に体する駆除
効果はない。言いかえるとアオノリを駆除するまで処理
すると海苔自体が死滅する。このように、赤腐れ菌のみ
を駆除できる薬剤、もしくはアオノリだけを駆除できる
薬剤の開発は行われているが、アオノリ、ケイソウ等の
藻類及び赤腐れ菌等の細菌類全てを同時に駆除する薬剤
は開発されていない。
【0022】そこで、次の試験1を行った。 (試験1)海水に乳酸(90%)を溶解し、さらにpH
調整剤[リン酸(75%)]を加えてpHを1.0〜
5.7に調整した。乳酸の添加量は、0、0.001、
0.005、0.01、0.05、0.08、0.1、
0.5、1.0w/w%となるようにした。下記に示す方
法で海苔の薬害試験、アオノリ駆除試験、ケイソウ駆除
試験、赤腐れ菌駆除試験を行った。
【0023】(赤腐れ菌駆除試験)各処理液を18℃に
保った後、赤腐れ菌感染海苔を一定時間(4,5,6…
15分)浸漬処理した。処理後、海水で洗浄した海苔を
海水を入れたペトリ皿中で静置培養した。翌日検鏡し、
海苔の障害度及び赤腐れ菌駆除効果を調査した。
【0024】
【化1】 結果は、表1〜表8に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】
【表7】
【0032】
【表8】
【0033】これらの結果から、乳酸0.001重量%
以上、0.1重量%未満で、且つpH調整剤(リン酸)
によるpHが1.5〜2.5において、9分以内の処理
時間で、海苔に悪影響なく赤腐れ菌が駆除できることが
明らかとなった。
【0034】(アオノリ駆除試験)各処理液を18℃に
保った後、アオノリを一定時間(4,5,6…15分)
浸漬処理した。処理後海水で洗浄したアオノリを海水を
入れたペトリ皿で培養した。5〜6時間日光下で培養し
た後、顕微鏡下で観察し、アオノリ駆除効果を調査し
た。評 価 ○:完全に脱色し死滅した △:部分的に脱色した ×:効果なし 結果は、表9〜表16に示す。
【0035】
【表9】
【0036】
【表10】
【0037】
【表11】
【0038】
【表12】
【0039】
【表13】
【0040】
【表14】
【0041】
【表15】
【0042】
【表16】
【0043】これらの結果から、pH調整剤(リン酸)
によって、pH1.5〜2.5の範囲でさえあれば、乳
酸の含量の如何にかかわらず、4分以上の処理時間で、
アオノリを完全に駆除し得る。
【0044】(ケイソウ駆除試験)各処理液を18℃に
保った後、ケイソウ(リクモフォラ)付着海苔葉体を一
定時間(4,5,6…15分)浸漬処理した。処理後、
海水で洗浄した葉体を海水を入れたペトリ皿で培養し
た。5〜6時間日光下で培養した後、顕微鏡下で観察し
ケイソウの駆除状況を調査した。
【0045】
【化2】 結果は、表17〜表24に示す。
【0046】
【表17】
【0047】
【表18】
【0048】
【表19】
【0049】
【表20】
【0050】
【表21】
【0051】
【表22】
【0052】
【表23】
【0053】
【表24】
【0054】これらの結果より、pH調整剤(リン酸)
により、pH1.5〜2.5の範囲であれば、乳酸0.
05〜0.1重量%の範囲で4〜10分で、ケイソウの
駆除が可能であるし、乳酸が0.01〜0.001重量
%でも、時間延長さえすれば駆除は可能である。
【0055】試験[1]の結果をまとめると表25のよ
うになる。表25において、 *海苔の薬害 ×:4分以上全てにおいて傷害を受けた時 ○:4分以上で傷害を受けない *赤腐れ菌駆除 アオノリ駆除 ケイソウ駆除 ○:4分以上で駆除 ×:4分以上で駆除できない
【0056】〔実施例1〕全てが○になった時が、海苔
を傷めず、赤腐れ菌・アオノリ・ケイソウの駆除ができ
る実施可能な領域である。表25の二重線で囲んだ部分
が実施例で実施可能な領域である。乳酸0.001%〜
0.1%の範囲で、pH調整剤(リン酸)によりpHを
1.5〜2.5に調整した時に限り、海苔を傷めること
なく、アオノリ・ケイソウ等の藻類及び赤腐れ菌(病害
菌)を駆除することができる。
【0057】
【表25】
【0058】(試験2)試験1では、pH調整剤とし
て、リン酸を使用したが、本願ではpH調整剤として前
記(2)に記載した様な多種の酸が使用可能である。そ
こで実施例として乳酸濃度が、0.001、0.00
5、0.01、0.05、0.08、0.1、0.5、
1.0w/w%になるように海水に溶解し、各pH調整剤
(クエン酸、リンゴ酸、塩酸(36%)、酢酸(80
%)+リン酸(75%))にてpHを1.5〜2.5の
間の一定pHに調整した。試験(1)と同様に、赤腐れ
菌駆除試験、アオノリ駆除試験、ケイソウ駆除試験を行
った。結果を表26〜表37に示す。
【0059】
【表26】
【0060】
【表27】
【0061】
【表28】
【0062】
【表29】
【0063】
【表30】
【0064】
【表31】
【0065】
【表32】
【0066】
【表33】
【0067】
【表34】
【0068】
【表35】
【0069】
【表36】
【0070】
【表37】
【0071】〔実施例2〕試験例2の結果をまとめると
表38のようになる。全部○印の乳酸0.001重量%
以上、0.1重量%迄が本発明の実施例2である。pH
調整剤として、クエン酸、リンゴ酸、塩酸を用いてpH
1.9又は2.0に調整した時も乳酸濃度0.001〜
0.1w/w%の範囲で海苔を傷めず、アオノリ・ケイソ
ウ等の藻類及び赤腐れ菌(病害菌)を駆除することがで
きる。又、pH調整剤として2種(酢酸+リン酸)を用
いた時も同様である。
【0072】
【表38】
【0073】(試験3)乳酸濃度が、0.05w/w%と
なるように海水に溶解し、各pH調整剤{リン酸(75
%)+ギ酸、リン酸(75%)+アジピン酸、リン酸
(75%)+コハク酸、リン酸(75%)+ケトグルタ
ル酸、リン酸(75%)+酒石酸、リン酸(75%)+
フマル酸、リン酸(75%)+グルコン酸、リン酸(7
5%)+フィチン酸、リン酸(75%)+イタコン酸、
リン酸(75%)+メタスルホン酸、リン酸(75%)
+硝酸(61%)、リン酸(75%)+硫酸}にてpH
を約2.0に調整した。試験例1と同様に、赤腐れ菌駆
除試験、アオノリ駆除試験、ケイソウ駆除試験を行っ
た。結果を表39〜41に示す。
【0074】
【表39】
【0075】
【表40】
【0076】
【表41】
【0077】〔実施例3〕試験3の結果より、乳酸濃度
0.05w/w%においてpH調整剤として2種を用いた
時でも、4分以上の処理を行うことにより、酸の組み合
わせにより、海苔に障害がなく、ケイソウ駆除に効果の
ある処理時間に変化はあるが、海苔を傷めず、赤腐れ菌
・ケイソウ・アオノリを駆除することができる。
【0078】
【発明の効果】乳酸0.001重量%以上、0.1重量
%未満の濃度で、例示したpH調整剤によりpHを1.
5〜2.5に調整した海水溶液を用いて、海苔養殖網を
取りはずし、その海水溶液を入れた浸漬槽中で酸処理す
る方式により、最適処理時間に変化はあるが、4分以上
の時間で海苔網又は海苔葉体に発生する藻類及び細菌類
を同時に且つ完全に駆除できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01N 37:04) (A01N 37/36 37:06) (A01N 37/36 37:42) (A01N 37/36 41:04) (A01N 37/36 57:12) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 37/36 A01N 37/02 A01N 37/04 A01N 37/06 A01N 37/42 A01N 41/04 A01N 57/12 CAPLUS(STN) WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳酸0.001重量%以上、0.1重量
    %未満を含む処理液のpHを1.5〜2.5に調整し、
    海苔養殖網を4分以上の時間で浸漬処理することによ
    り、海苔網又は海苔葉体に発生するアオノリ・ケイソウ
    および赤腐れ菌を同時に駆除することを特徴とする海苔
    養殖法。
  2. 【請求項2】 pH調整剤として、無機酸又はリンゴ
    酸、クエン酸、ギ酸、酢酸、アジピン酸、コハク酸、ケ
    トグルタル酸、酒石酸、フマル酸、グルコン酸、フィチ
    ン酸、イタコン酸およびメタンスルホン酸の有機酸より
    なる群より選ばれた1種以上を組み合わせたものを用い
    ることを含む請求項1記載の海苔養殖法。
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