JP2003093723A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
場合であっても、適正な貸し球の変換レートで貸し球の
払出しを制御することができる遊技機を提供することに
ある。 【解決手段】 払出し制御基板は、電源投入時、貸し球
の変換レートに応じた貸し球数を含む遊技状態に関する
制御情報が記憶保持されているか否かを判定する(ステ
ップS10)。その判定結果が否定である場合には、払
出し個数設定器に設定された変換レートを読み込み、該
変換レートに応じた貸し球数を記憶保持させる(ステッ
プS14)。その一方で、払出し制御基板は、電源投入
時、貸し球数が記憶保持されている場合、該貸し球数と
払出し個数設定器に設定された変換レートが一致するか
否かを判定する(ステップS11)。そして、その判定
結果が、否定である場合には、エラー設定後、所定の制
御処理に移行する(ステップS13)。
Description
トを変更自在に設定し、当該変換レートに基づき貸し球
の払出しを制御する遊技機に関するものである。
では、球貸しシステムとしてカード式の球貸し制御装置
が広く利用されている。そして、球貸し制御装置のカー
ド挿入口にプリペイドカードが挿入された状態で、上球
皿に設けられた球貸し操作部が遊技者によって操作され
ると、プリペイドカードの有効金額内における一定額単
位に対し所定個数(100円に対し25個)の貸し球が
払出されるようになっている。
の理由により一定額単位に対し払出すべき貸し球の個数
(貸し球の変換レート)を変更する必要が生じてきてい
る。しかしながら、従来のパチンコ機では、貸し球の変
換レートを固定し、当該変換レートを貸し球の払出しを
制御する制御手段(払出し制御基板)に記憶保持させて
いた。即ち、払出し制御基板に設けられたROMには、
変換レートとして、例えば、一定額単位(100円)に
対して25個というように一通りの変換レートのみしか
記憶保持されていなかった。そのため、貸し球の変換レ
ートを変更する場合には、変更前の変換レートが記憶さ
れた払出し制御基板(又はROM)自体を変更後の変換
レートが記憶された新たな払出し制御基板(又はRO
M)と交換する必要があった。従って、遊技機メーカ
(又は遊技店)では、異なる変換レートが記憶保持され
た複数種類の払出し制御基板(又はROM)を予め用意
しておかなければならず無駄が多く、また、交換作業も
非常に煩わしかった。
に、特開平5−15652号公報に示された構成(以
下、「従来構成」という。)が提案されている。この従
来構成では、予め制御手段に記憶された基本貸し球数か
ら実際の貸し球数を決定するための減算値又は実際の貸
し球数を設定する設定手段が設けられている。従って、
従来構成によれば、設定手段の設定状態に応じて実際の
貸し球数を決定することができ、制御手段自体を交換す
る必要がなく簡単に貸し球の変換レートを変更すること
ができる。
成では、球貸し制御装置から貸し球の要求があったとき
に、設定手段の設定状態を読み込んで実際の貸し球数を
決定し、当該貸し球数に基づき貸し球の払出しを制御す
るようになっていた。即ち、従来構成は、球貸し制御装
置からの貸し球の要求がある毎に設定手段の設定状態を
読み込むことが前提となっている。そのため、従来構成
では、設定手段の設定状態が誤操作又は不正行為などに
より変更された場合には、その変更内容が貸し球の払出
しに直接影響を与えるために適正な貸し球の変換レート
で貸し球の払出しを制御することができない虞があっ
た。
する問題点に着目してなされたものであり、その目的
は、貸し球の変換レートを変更自在に設定可能な場合で
あっても、適正な貸し球の変換レートで貸し球の払出し
を制御することができる遊技機を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明は、貸し球の変換レートを
変更自在に設定可能な設定手段と、前記設定手段に設定
された変換レートの設定状態を読み込み、その変換レー
トに応じた貸し球数を前記記憶手段に記憶保持させて当
該貸し球数に基づき貸し球の払出しを制御する一方で、
所定時において前記記憶手段に記憶保持させた前記貸し
球数と前記設定手段に設定された前記変換レートとが一
致するか否かを判定し、その判定結果が否定である場合
には前記貸し球の払出しに関する制御を所定の制御処理
へ移行させる制御手段とを備えた遊技機を要旨とする。
ートを変更自在に設定可能な設定手段と、電源投入時に
前記変換レートに応じた貸し球数を含む遊技状態に関す
る制御情報が記憶手段に記憶されていない場合には前記
設定手段に設定された変換レートの設定状態を読み込
み、その変換レートに応じた貸し球数を前記記憶手段に
記憶保持させて当該貸し球数に基づき貸し球の払出しに
関する制御を開始する一方で、電源投入時に前記貸し球
数が前記記憶手段に記憶保持されている場合には該貸し
球数と前記設定手段に設定された前記変換レートとが一
致するか否かを判定し、その判定結果が否定である場合
には前記貸し球の払出しに関する制御を所定の制御処理
へ移行させる制御手段とを備えた遊技機を要旨とする。
ートを変更自在に設定可能な設定手段と、電源投入時に
前記変換レートに応じた貸し球数を含む遊技状態に関す
る制御情報が記憶手段に記憶されていない場合には前記
設定手段に設定された変換レートの設定状態を読み込
み、その変換レートに応じた貸し球数を前記記憶手段に
記憶保持させる一方で、貸し球変換媒体の有効範囲内で
指令される球貸し制御装置からの球貸し要求を受けて、
前記記憶手段に記憶保持させた前記貸し球数と前記設定
手段に設定された前記変換レートとが一致するか否かを
判定し、その判定結果が肯定である場合には前記記憶手
段に記憶保持させた前記貸し球数に基づき貸し球の払出
しを制御すると共に、前記判定結果が否定である場合に
は前記貸し球の払出しに関する制御を所定の制御処理へ
移行させる制御手段とを備えた遊技機を要旨とする。
項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記
制御手段は、前記判定結果が否定である場合、前記貸し
球の払出しに関する制御を、貸し球の払出し規制及びエ
ラー報知のうち少なくともいずれかを含む制御処理へ移
行させることを要旨とする。
をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「遊技機」と
いう。)に具体化した第1の実施形態を図1〜図8に基
づき説明する。
おり、遊技機10において機体の外郭をなす外枠11の
開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦
長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられて
いる。また、中枠12の前面側には、機内部の遊技盤1
3を透視保護するためのガラス枠を有した前枠14と上
球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組付け整合され
ている。さらに、中枠12の下部には下球皿16、打球
発射装置17などが装着されている。
ムに利用される球貸し制御装置としてのカードユニット
18が装着されており、当該カードユニット18には貸
し球変換媒体としてのプリペイドカードを挿入するため
のカード挿入口19が設けられている。そして、上球皿
15の上部前面には、カードユニット18にプリペイド
カードを挿入した状態で球貸し操作を行うための球貸し
操作部20が設けられている。なお、球貸し操作とは、
遊技者が遊技機10の遊技媒体である遊技球(パチンコ
球)をプリペイドカードの有効金額内において交換し貸
し受けるための操作であり、当該操作は、球貸し操作部
20を用いて行われる。
ように球貸し操作基板21に設けられた球貸ボタン2
2、返却ボタン23及び残金表示部24から構成されて
いる。従って、カードユニット18のカード挿入口19
にプリペイドカードが挿入された状態で球貸ボタン22
が遊技者により押下操作されると、球貸し操作基板21
はカードユニット18に対し球貸し信号を出力する。そ
して、当該球貸し信号を入力したカードユニット18
は、プリペイドカードの有効金額内において遊技機10
に対し球貸し要求信号(球貸し制御装置からの球貸し要
求)を出力し、遊技機10では該球貸し要求信号に基づ
き所定個数の貸し球を払出すようになっている。なお、
プリペイドカード(貸し球変換媒体)の有効範囲とは、
当該プリペイドカードの経済的価値に対する貸し球の交
換可能な範囲を示すものである。
は、遊技者により押下操作されるとカード挿入口19に
挿入された状態のプリペイドカードが遊技者に対し返却
されるようになっている。さらに、球貸し操作部20の
残金表示部24は、プリペイドカードの有効金額(例え
ば、500円、1000円などの有効範囲)を数字表示
するようになっている。
れており、中枠12の裏側には各種球通路及び処理部等
を備えた機構セット盤25が着脱自在にセットされてい
る。そして、機構セット盤25には遊技盤13の裏側と
対応する位置に保護カバー26が開閉可能に装着されて
いる。また、保護カバー26の上方には、遊技機10か
ら払出される遊技球(賞球や貸し球)を貯留するための
球タンク27が設けられている。そして、球タンク27
には整流樋28が連設されており、当該整流樋28の下
流側には球タンク27から受け入れた遊技球を流下案内
する区分供給経路部29が取着セットされ、当該区分供
給経路部29は保護カバー26の右方領域で上下方向へ
延設されている。
球払出装置30が機構セット盤25に対し取着セットさ
れている。そして、区分供給経路部29によって流下案
内された遊技球は、球払出装置30で通過検出された
後、図示しない排出経路を介して上球皿15(又は下球
皿16)へ払出されるようになっている。なお、本実施
形態の球払出装置30は、賞球及び貸し球を払出し得る
兼用タイプの球払出装置30となっている。
構セット盤25の下部外側には遊技機10における遊技
状態を制御するための主制御基板31及び球払出装置3
0の作動制御を実行する制御手段(又は払出し制御手
段)としての払出し制御基板32が装着されている。そ
して、払出し制御基板32は、カードユニット18が出
力した球貸し要求信号を受けて、球払出装置30を作動
制御し貸し球を払出すための球貸し制御を実行するよう
になっている。
記球貸し制御に必要な各種構成部材と各種基板の接続態
様を図4に基づき説明する。前記払出し制御基板32
は、球貸し制御を実行するためのCPU33を備えてい
ると共に、当該CPU33にはROM34a及び記憶手
段としてのRAM34bが接続されている。そして、R
OM34aには、球払出装置30を駆動させるための制
御情報(制御プログラム)が記憶されている。また、R
OM34aには、貸し球を払出すために必要な制御情報
として、一定額単位(例えば、100円)に対し払出す
べき貸し球の個数(貸し球の変換レート)が複数種類記
憶保持されている。なお、本実施形態では、貸し球の変
換レートとして、23(個)、24(個)、25(個)
というように三通りの変換レートが記憶保持されてい
る。
を払出すために必要な各種制御情報が記憶されるように
なっている。例えば、RAM34bには、賞球を払出す
ための制御情報として、主制御基板31から入力した制
御信号に基づき賞球数が加算された球払出装置30の駆
動制御回数に対応する賞球総数を記憶保持するようにな
っている。
ための制御情報として、ROM34aに記憶保持されて
いる複数種類の変換レートのうち、貸し球の払出しにお
いて使用するために選択された変換レートに応じた貸し
球数を記憶保持するようになっている。さらに、RAM
34bには、貸し球を払出すための制御情報として、カ
ードユニット18からの球貸し要求信号を受けて、貸し
球として払出すべき球貸し総数を記憶保持するようにな
っている。なお、球貸し総数とは、払出し制御基板32
が実行する球貸し制御(球払出装置30の作動制御)の
1周期において払出す貸し球の個数である。
源35が接続されている。そして、払出し制御基板32
は、電源遮断時(停電時など)にバックアップ処理を実
行する。なお、前記バックアップ処理では、停電などに
より遊技機10の各種構成部材及び各種制御基板に供給
されるべき電圧値(例えば、DC30V)が予め定めら
れた電圧値(例えば、DC20V)に降下した際に、そ
の時点における賞球総数や球貸し総数などの各種制御情
報を記憶保持させるようになっている。そして、このよ
うなバックアップ処理によってRAM34bには、電源
遮断後もバックアップ用電源35から供給された電源に
基づき貸し球の変換レートに応じた貸し球数を含む遊技
状態に関する制御情報が記憶保持されるようになってい
る。
フェースボード36を介してカードユニット18が双方
向に信号の入出力が可能な状態で接続されている。さら
に、カードユニット18にはインターフェースボード3
6を介して球貸し操作基板21が双方向に信号の入出力
が可能な状態で接続されている。従って、払出し制御基
板32とカードユニット18との間、並びに、カードユ
ニット18と球貸し操作基板21との間において貸し球
の払出しに関する各種制御信号が入出力されるようにな
っている。
22の押下操作を検知すると、カードユニット18に対
して球貸し信号を出力する。そして、球貸し信号を入力
したカードユニット18は、貸し球の最小変換単位に相
当する個数の貸し球の払出しを払出し制御基板32に要
求するための球貸し要求信号を出力する。なお、最小変
換単位とは、払出し制御基板32が実行する球貸し制御
(球払出装置30の作動制御)の1周期において払出す
貸し球の個数(=球貸し総数)に相当する金額である。
ボタン22の1回の操作に基づく貸し球の払出し金額
(=払出し個数)の設定ができるようになっている。従
って、カードユニット18は、プリペイドカードの有効
範囲(金額)内において払出し金額を最小変換単位で分
割し、所定回数の球貸し要求信号を払出し制御基板32
が球貸し制御を実行する毎に(1周期毎に)出力してい
る。例えば、払出し金額が500円で設定され、最小変
換単位が100円である場合、前記カードユニット18
は5回(500÷100)分の球貸し要求信号を払出し
制御基板32に対し出力している。そして、この場合、
カードユニット18は、球貸し操作基板21からの球貸
し信号を入力すると、1回目の球貸し要求信号を払出し
制御基板32に対し出力し、残り4回の球貸し要求信号
を払出し制御基板32に対し球貸し制御が実行される毎
に出力している。
御基板32は、カードユニット18に対し、球貸し制御
を開始したことを示す開始信号を出力している。そし
て、開始信号を入力したカードユニット18は、球貸し
操作基板21に対し、残金表示部24の表示を変更する
ための表示変更信号を出力している。
置30が双方向に信号の入出力が可能な状態で接続され
ている。そして、球払出装置30は、周知のとおり球払
出装置30内の球通路の途中に区分供給経路部29から
受け入れて球通路内を通入出する遊技球の通過を許容あ
るいは規制するソレノイド30aと、当該ソレノイド3
0aの上流側において賞球又は貸し球として払出すべき
遊技球の有無を検出するための球制御センサ30bを備
えている。また、球払出装置30は、ソレノイド30a
の下流側においてソレノイド30aの作動制御に基づき
球通路を通過し払出された遊技球を検出するための球計
数センサ30cを備えている。
装置30に対し遊技球の払出しを制御するための制御信
号が出力されるようになっている。また、球払出装置3
0からは払出し制御基板32に対し球制御センサ30b
及び球計数センサ30cからの制御信号が出力されるよ
うになっている。そして、払出し制御基板32(CPU
33)は、球制御センサ30bから出力された制御信号
が払出すべき遊技球がセットされていることを示す信号
で、かつ、球計数センサ30cから出力された制御信号
が遊技球の払出しが行われていない(完了している)こ
とを示す信号であるか否かを判定する。その判定結果が
肯定である場合、CPU33は球払出装置30において
遊技球を払出すための準備が整っていると判断し、ソレ
ノイド30aを駆動させる。そして、CPU33は、球
計数センサ30cが出力した遊技球の通過を検出したこ
とを示す制御信号(払出し信号)を入力すると、RAM
34bに記憶した前記賞球総数、又は、球貸し総数の値
を減算(−1)し書き換えるようになっている。
は、一定額単位に対し払出すべき貸し球の変換レートを
変更自在に設定可能な設定手段としての払出し個数設定
器(以下、「設定器」という。)37が設けられてい
る。そして、設定器37には、変換レートとして貸し球
の最小変換単位(100円)に対する貸し球数が設定で
きるようになっている。
示すように、払出し制御基板32に鍵スイッチ37aを
設け、当該鍵スイッチ37aには変換レートとして最小
変換単位に対する複数種類の貸し球数(本実施形態で
は、「23(個)」「24(個)」「25(個)」)が
表記されている。そして、鍵スイッチ37aに所定の鍵
を差し込み、当該鍵を所望の貸し球数と一致するように
回動操作することにより、設定器37には変換レートが
設定されるようになっている。
る変換レートの設定状態(設定値)を読み込み、その設
定状態に対応する変換レートをROM34aに記憶され
た複数種類の変換レートから選択する。そして、CPU
33は、選択された変換レートに応じた貸し球数をRA
M34bに記憶保持させることにより、該RAM34b
には設定器37の設定値である貸し球数が記憶保持され
る。
の機種変更後においても継続して使用可能であり、機種
変更時に交換の対象とならない非交換部位とされてい
る。そのため、払出し制御基板32に設けられた設定器
37は、機種変更時において非交換部品となり交換され
ないようになっている。因みに、遊技機10の機種変更
時においては、主に遊技盤13、主制御基板31などが
交換の対象となる交換部位とされている。従って、機種
変更時に新たな遊技盤13、主制御基板31などが遊技
機10に組み付けられた後、設定器37では再び貸し球
の変換レートが設定できるようになっている。なお、非
交換部位とは、機種変更後の遊技機10においてパチン
コ遊技を行う上で何ら遊技に影響を与えない部位であ
り、前記遊技機10の外観変更や破損などの特別な理由
がない限り交換する必要のない部位である。
おいて貸し球の払出しが払出し制御基板32によって制
御される態様を図5〜図7のフローチャートに基づき説
明する。
時に払出し制御基板32(CPU33)が行う電源投入
時の処理ルーチンが示されている。最初に、CPU33
は、電源投入時、RAM34bに変換レートに応じた貸
し球数を含む遊技状態に関する制御情報が記憶保持され
ているか否かを判定する(ステップS10)。そして、
この判定結果が肯定、即ち、電源遮断時のバックアップ
処理により前記制御情報が記憶保持されている場合、R
AM34bに記憶保持されている貸し球数と設定器37
に設定されている現在の貸し球の変換レートが一致する
か否かを判定する(ステップS11)。具体的には、C
PU33が、設定器37の設定値に対応する制御信号を
読み込むと共に、当該制御信号に対応する変換レートを
ROM34aから読み込む。そして、CPU33は、読
み込んだ変換レートに対応する貸し球数と、RAM34
bに記憶保持されている貸し球数とが一致するか否かの
判定を行う。このステップS11の判定結果が肯定、即
ち、一致する場合、CPU33は、RAM34bに記憶
保持された制御情報(貸し球数を含む)に基づきレジス
タやスタックポインタなどを復帰させて遊技機10の制
御を開始する(ステップS12)。
定、即ち、RAM34bに記憶保持されている貸し球数
と設定器37に設定されている現在の貸し球の変換レー
トが一致しない場合、CPU33は、エラー設定後、貸
し球の払出しに関する制御を所定の制御処理に移行する
(ステップS13)。具体的に言えば、CPU33は、
遊技機10に設けられたエラー報知部(図示しない)を
通じて、所定のエラー報知を行うための制御を実行す
る。また、CPU33は、そのエラー報知に加えて、貸
し球の払出しを規制すべく、球払出装置30を作動制御
させて行う球貸し制御を実行しないようにする。即ち、
CPU33が貸し球の払出しを規制した場合には、カー
ドユニット18からの球貸し要求信号を入力しても、球
貸し制御を実行せず、貸し球の払出しが行われない。
ば、誤操作(遊技店の開店準備中や閉店後の清掃中の不
注意などによる)や不正行為によって変更された場合の
早期発見に貢献することができる。また、遊技機10の
電源投入が行われる度に前記ステップS11の処理を実
行するため、遊技店の営業時間外に設定器37の設定値
の変更がなされた場合でも、電源投入時に貸し球の払出
しが規制され、遊技店側の不利益を抑制することができ
る。即ち、遊技店の営業時間外に外部からの侵入者によ
る不正行為が行われたことを判断することができ、この
ような行為に対して遊技店側が迅速に対処することがで
きる。さらに、RAM34bに記憶保持されている貸し
球数よりも多い変換レートに設定変更されている場合に
は、余分な貸し球を払出すことによる遊技店側の不利益
を抑制することができる。一方、RAM34bに記憶保
持されている貸し球数よりも少ない変換レートに設定変
更されている場合には、払出されるべき貸し球が払出さ
れないことによる遊技者側の不利益を抑制することがで
きる。
定、即ち、前記制御情報がRAM34bに記憶保持され
ていない場合、CPU33は、設定器37の設定値を読
み込んでRAM34bに記憶保持させる(ステップS1
4)。即ち、CPU33は、最初に設定器37から出力
される該設定器37に設定された設定値に対応する制御
信号を読み込む。そして、CPU33は、前記制御信号
に対応する変換レートに応じた貸し球数をROM34a
から読み込み、その読み込んだ変換レートに応じた貸し
球数をRAM34bに記憶保持させる。
れる条件として、例えば、遊技機10の出荷後に初めて
電源を投入する場合、電源遮断時のバックアップ処理が
正常に実行されていない場合、バックアップ用電源35
が切れた場合、若しくは、RAM34bに記憶保持され
た前記制御情報が強制的にクリアされた場合などがあ
る。
し球の変換レートに応じた貸し球数が既に記憶されてい
る場合には、RAM34bに記憶保持されている貸し球
の変換レートに応じた貸し球数をそのまま採用し、貸し
球の払出しを制御する。これに対し、CPU33は、R
AM34bに貸し球の変換レートに応じた貸し球数を含
む遊技状態に関する制御情報が記憶保持されていないと
いう条件下では、設定器37の設定値に応じてRAM3
4bに貸し球数を記憶保持させ、当該貸し球数に基づき
貸し球の払出しを制御する。つまり、本実施形態では、
電源投入時に前述のような条件下が成立している場合
に、前記設定器37の設定値を読み込み、RAM34b
に貸し球数を記憶保持させる構成となっている。従っ
て、遊技店の営業時間中や営業時間外に、不正行為によ
って設定器37の設定値が変更された場合であっても、
前述の条件下が成立していなければ、RAM34bに記
憶保持されている貸し球数の書き換えが行われないた
め、適正な貸し球数(遊技店側が意図する貸し球数)に
基づき貸し球の払出しを制御することができる。
ートに応じた貸し球数をRAM34bに記憶保持させた
CPU33は、RAM34bに対し変換レート以外の初
期値の設定やスタックポインタの設定など各種初期設定
を行った後、遊技機10の制御を開始する(ステップS
15)。そして、CPU33は、電源投入時の処理を終
了し、カードユニット18から球貸し要求信号を入力す
ることにより球貸し制御を実行する。
た場合に、払出し制御基板32(CPU33)が行う球
貸し制御の処理ルーチンが示されている。まず、CPU
33は、球貸し操作基板21からの球貸し信号を受けて
カードユニット18が出力した球貸し要求信号が入力さ
れたか否かを判定する(ステップS20)。そして、こ
の判定結果が肯定、即ち、CPU33が球貸し要求信号
を入力した場合、CPU33は、RAM34bに記憶保
持された貸し球数を球貸し制御の1周期において払出す
球貸し総数としてRAM34bに設定する(ステップS
21)。さらに、CPU33は、球貸し制御を開始した
ことを示す開始信号をカードユニット18に対し出力す
る。そして、前記ステップS20で球貸し要求信号を入
力したCPU33は球払出装置30を作動させ、球貸し
総数として設定された個数分の貸し球を払出すべく球貸
し動作を実行する(ステップS22)。
定の場合、CPU33は、球貸し要求信号が入力されて
いないので、球貸し制御処理を実行せずに処理を終了す
る。図7には、図6に示す球貸し制御の処理ルーチンに
おけるステップS22の球貸し動作の処理ルーチンが示
されている。
された球貸し総数が0(零)より大きいか否か、即ち、
払出すべく貸し球が残っているか否かを判定する(ステ
ップS30)。そして、この判定結果が肯定、即ち、払
出すべく貸し球がある場合、CPU33は、球払出装置
30のソレノイド30aをON状態にするための制御信
号を球払出装置30に対し出力する(ステップ31)。
その結果、球払出装置30では、制御信号を受けてソレ
ノイド30aが駆動され、1個の貸し球が払い出され
る。
の駆動により1個の貸し球の払出しが完了したか否かを
判定する(ステップS32)。即ち、CPU33は、貸
し球の払出しを検出した球計数センサ30cが出力した
払出し信号を入力したか否かを判定する。そして、前記
ステップS32の判定結果が肯定、即ち、1個の貸し球
の払出しが完了した場合、CPU33は、ソレノイド3
0aをOFF状態にするための制御信号を球払出装置3
0に対し出力する(ステップS33)。その結果、球払
出装置30では、前記制御信号を受けてソレノイド30
aの駆動が停止する。
定、即ち、1個の貸し球の払出しが完了していない場
合、CPU33は、前記ステップS31に移行し、再
度、ソレノイド30aをON状態にするための制御信号
を出力する。
したCPU33は、RAM34bに設定された球貸し総
数の値を減算(−1)し書き換える(ステップS3
4)。そして、CPU33は、ステップS30に移行
し、球貸し総数が0(零)よりも大きいか否かを判定
し、その判定結果が肯定の場合、前記ステップS31〜
ステップS34の処理を繰り返し実行する。一方、その
判定結果が否定、即ち、球貸し総数が0(零)の場合、
CPU33は1周期分の球貸し制御が完了したとして処
理を終了する。さらに、CPU33は、球貸し制御を完
了したことを示す完了信号をカードユニット18に対し
出力する。
18は、払出し金額に相当する貸し球の払出しが完了し
ているか否かを判定し、完了していない場合には、払出
し制御基板32(CPU33)に対し、再度、球貸し要
求信号を出力する。そして、球貸し要求信号を入力した
CPU33は、再度、図6及び図7に示す球貸し制御を
実行する。また、払出し金額に相当する貸し球の払出し
が完了している場合、前記カードユニット18は、前記
球貸し操作基板21からの球貸し信号が入力されるまで
待機状態となる。
て貸し球が払出される態様を具体的な数値を用いて説明
する。なお、以下の説明では、変換レートとして100
円(最小変換単位)に対し24個の貸し球が払出される
態様を説明する。
トとして24(個)が設定される。即ち、遊技店の店員
は、図8(a)に示す設定器37の場合、所定の鍵を鍵
スイッチ37aに差し込み、該鍵を24(個)の貸し球
数の表記と一致するように回動操作する。この操作によ
り、設定器37には、変換レートとして24(個)が設
定され、この24(個)が設定器37の設定値となる。
3)は、遊技機10の電源投入時、図5のステップS1
0においてRAM34bに貸し球の変換レートに応じた
貸し球数が記憶保持されていない場合、図5のステップ
S14の処理に移行する。即ち、CPU33は、設定器
37の設定値に対応する制御信号を読み込むと共に、当
該制御信号に対応する変換レートをROM34aから読
み込む。この場合、前記制御信号は設定値である24
(個)に対応しており、CPU33はROM34aから
変換レートとして24(個)を読み込む。そして、CP
U33は、ROM34aから読み込んだ貸し球の変換レ
ートを貸し球数(24)としてRAM34bに記憶保持
させる。
5(個)→24(個)に変更する場合には、RAM34
bに記憶保持された変換レート(25)をクリアした
後、電源投入を行うことでRAM34bには新たな変換
レート(24)が記憶保持される。
カードユニット18に球貸し信号が入力されると、カー
ドユニット18は払出し制御基板32に対し球貸し要求
信号を出力する。一方、CPU33は、図6のステップ
S20において球貸し要求信号が入力されると、RAM
34bに対し球貸し総数として24(個)を設定した後
(図6のステップS21)、図7に示す球貸し動作処理
を実行する。そして、CPU33は、球貸し総数として
RAM34bに設定された24(個)が0(個)になる
まで図7のステップS30〜ステップS34の各処理を
繰り返し実行することにより、24個の貸し球が払い出
される。
示す効果を得ることができる。 (1)電源投入時であって、RAM34bに変換レート
に応じた貸し球を含む遊技状態に関する制御情報が記憶
保持されている場合、該貸し球数と設定器37に設定さ
れた貸し球の変換レートが一致するか否かを判定してい
る。そして、CPU33は、その判定結果が否定の場合
には、貸し球の払出しに関する制御を所定の制御処理に
移行させている。そのため、設定器37の設定状態が、
例えば、誤操作や不正行為によって変更された場合の早
期発見に貢献することができる。従って、遊技者側及び
遊技店側の双方における不利益を抑制することができ
る。
れる度に前記ステップS11の処理を実行するため、遊
技店の営業時間外に設定器37の設定値の変更がなされ
た場合でも、電源投入時に貸し球の払出しが規制され、
遊技店側の不利益を抑制することができる。さらに、遊
技店の営業時間外に外部からの侵入者による不正行為が
行われたことを判断することができ、このような行為に
対して遊技店側が迅速に対処することができる。
球数と設定器37に設定された貸し球の変換レートが一
致しない場合には、エラー報知と共に、貸し球の払出し
を規制している。そのため、遊技店の店員及び遊技者の
双方において、異常が発生していることを容易に発見す
ることができる。従って、設定器37の設定状態が、例
えば、誤操作や不正行為によって変更された場合の早期
発見に貢献することができる。
変換レートを設定するための設定器37が設けられてい
ると共に、ROM34aには、複数種類の変換レートが
記憶保持されている。そのため、設定器37の設定を変
更することにより、所望の変換レートをROM34aか
ら選択することができる。従って、払出し制御基板32
を交換することなく、変換レートを簡単に変更すること
ができる。さらに、遊技店側、又は、メーカ側におい
て、貸し球の変換レートが異なる複数種類の払出し制御
基板32を予め用意しておく必要がなく、遊技機10の
管理性を向上させることができる。
が生じた場合でも払出し制御基板32の交換が不要であ
るため、払出し制御基板32を遊技機10の機種変更時
に交換する必要がない非交換部位として扱うことができ
る。従って、機種に関係なく払出し制御基板32の共通
化を図ることができ遊技機10のコスト削減に貢献する
ことができる。
は、電源投入時に、RAM34bに貸し球の変換レート
に応じた貸し球数を含む遊技状態に関する制御情報が記
憶保持されていないという条件下において、設定器37
の設定値に応じてRAM34bに貸し球数を記憶保持さ
せている。そのため、遊技店の営業時間中や営業時間外
に遊技者や外部からの侵入者による不正行為によって設
定器37の設定値が変更された場合であっても、前述の
条件下が成立していなければ、RAM34bに記憶保持
されている貸し球数の書き換えが行われることがない。
従って、遊技店側が取り決めて設定した変換レート、即
ち、RAM34bに記憶保持させた適正な貸し球数に基
づき貸し球の払出しを制御することができる。さらに、
遊技店の店員は、球払出装置30の球詰まりなどの不具
合を解消するために遊技機10の機裏側に配設された各
種構成部材や各種基板の周辺に触れる機会が多くある。
そして、この作業中に誤って設定器37の設定を変更し
てしまった場合でも、RAM34bに記憶保持させた適
正な貸し球数に基づき貸し球の払出しを制御することが
できる。
情報は、電源遮断後(停電や電源OFF)も記憶保持さ
れるようになっている。そのため、例えば、停電などに
よる電源遮断後、復電した場合でも設定器37から前記
変換レートを読み込み、該変換レートに応じた貸し球数
を記憶保持させる必要がなく、速やかに遊技機10の遊
技状態を復帰させることができる。
に設定された変換レートに応じた貸し球数をRAM34
bに記憶保持し、当該変換レートに応じた貸し球数に基
づき球貸し制御を実行するようになっている。そのた
め、主制御基板31や払出し制御基板32の負担低減に
貢献することができる。即ち、払出し制御基板32のR
AM34bに貸し球数を記憶保持させない場合、従来の
ように、カードユニット18からの貸し球要求信号を入
力する毎に設定器37に設定された貸し球の変換レート
を読み込み記憶保持する必要がある。この場合、払出し
制御基板32の負担が大きくなると共に、処理時間が遅
延する要因となる。従って、RAM34bに貸し球数を
記憶保持させることにより、払出し制御基板32の負担
を低減し、処理時間を早くすることができる。また、主
制御基板31に設定器37を設け、貸し球数を払出し制
御基板32に記憶保持させない場合、主制御基板31
は、払出し制御基板32に対し貸し球数に関する制御信
号を貸し球要求信号を入力する毎に出力する必要があ
り、主制御基板31の負担が大きくなる。従って、RA
M34bに貸し球数を記憶保持させることにより、主制
御基板31の負担を低減することができる。
に設けられている。そのため、設定器37専用の基板や
配線を増加させる必要が無く、遊技機10の部品点数の
削減や組み付け性の向上に貢献することができる。ま
た、設定器37を払出し制御基板32と同様に、遊技機
10の機種変更時に交換する必要がない非交換部位(非
交換部品)として扱うことができる。さらに、設定器3
7に設定された変換レートを払出し制御基板32のバッ
クアップ処理の一部としてRAM34bで記憶保持させ
ることができる。
種であるパチンコ遊技機(以下、「遊技機」という。)
に具体化した第2の実施形態を図9及び図10に基づき
説明する。なお、以下に説明する実施形態において、既
に説明した実施形態と同一の構成(又は同一の制御内
容)には、同一符号を付すなどして、その重複する説明
を省略又は簡略する。
されている貸し球の変換レートに応じた貸し球数と設定
器37に設定された貸し球の変換レートが一致するか否
かを判定するタイミングが前記第1の実施形態とは異な
っている。
御基板32(CPU33)が行う電源投入時の処理ルー
チンが示されている。そして、前記第1の実施形態で
は、この電源投入時の処理ルーチンの際に、前記貸し球
数と設定器37に設定された貸し球の変換レートが一致
するか否かを判定していたが、本実施形態では行わない
ようになっている。
時、RAM34bに変換レートに応じた貸し球を含む遊
技状態に関する制御情報が記憶保持されているか否かを
判定する(ステップS10)。そして、前記制御情報が
記憶保持されている場合、CPU33は、遊技機10の
制御を開始する(ステップS12)。
制御情報が記憶保持されていない場合、CPU33は、
設定器37の設定値を読み込むと共に、該設定値に基づ
く貸し球の変換レートに応じた貸し球数をRAM34b
に記憶保持させる(ステップS14)。そして、CPU
33は、RAM34bに対し初期設定を行った後、遊技
機10の制御を開始する(ステップS15)。
制御基板32(CPU33)が行う球貸し制御の処理ル
ーチンが示されている。そして、本実施形態では、この
球貸し制御の処理ルーチンの際に、前記貸し球数と設定
器37に設定された貸し球の変換レートが一致するか否
かを判定するようになっている。
が出力した球貸し要求信号が入力されたか否かを判定す
る(ステップS20)。そして、球貸し要求信号を入力
した場合、CPU33は、RAM34bに記憶保持され
ている貸し球数と設定器37に設定された現在の貸し球
の変換レートが一致するか否かを判定する(ステップS
20’)。具体的には、CPU33が、設定器37の設
定値に対応する制御信号を読み込むと共に、当該制御信
号に対応する変換レートをROM34aから読み込む。
そして、CPU33は、読み込んだ変換レートに対応す
る貸し球数と、RAM34bに記憶保持されている貸し
球数とが一致するか否かの判定を行う。このステップS
20’の判定結果が肯定、即ち、一致する場合、CPU
33は、RAM34bに記憶保持されている貸し球数を
球貸し総数としてRAM34bに設定する(ステップS
21)。そして、CPU33は、図7において詳しく説
明した球貸し動作の処理ルーチンに基づき、球貸し総数
として設定された個数分の貸し球を払出すべく球貸し動
作を実行する(ステップS22)。
否定、即ち、RAM34bに記憶保持されている貸し球
数と設定器37に設定された貸し球の変換レートが一致
しない場合、CPU33は、エラー設定後、貸し球の払
出しに関する制御を所定の制御処理に移行する(ステッ
プS23)。具体的に言えば、第1の実施形態で説明し
た電源投入時の処理ルーチン(図5)におけるステップ
S13と同様に、所定のエラー報知を行うための制御を
実行する。また、CPU33は、そのエラー報知に加え
て、貸し球の払出しを規制すべく、球払出装置30を作
動制御させて行う球貸し動作を実行しないようにする。
即ち、この場合には、ステップS21における球貸し総
数の設定にかかる処理が実行されず、貸し球の払出しが
行われない。
1の実施形態の効果(3)〜(9)に加えて、以下に示
す効果を得ることができる。 (10)球貸し制御処理が実行される度(カードユニッ
ト18からの球貸し要求信号を入力する度)に前記ステ
ップS20’の処理を実行している。そのため、遊技店
の営業中(遊技機10の稼動中)に設定器37の設定値
の変更がなされた場合でも、貸し球の払出しを規制する
ことにより、遊技店側の不利益を抑制することができ
る。また、遊技機10の稼動中にエラーを発見すること
ができるため、遊技店側が迅速に対応することができ
る。
理により、例えば、遊技店の店員が営業時間中に不正行
為や誤操作などにより設定値が変更されていることを知
らずにRAM34bを強制的にクリアした場合に、変更
された設定器37の設定値が読み込まれ、不適正な貸し
球の変換レートで貸し球の払出しが制御されることを抑
制することができる。即ち、営業時間中に行われた設定
器37の設定値の変更を事前に発見することができるた
め、設定器37に適正な設定値が設定されている状態を
維持することができる。従って、遊技店の開店時に、店
員がRAM34bを強制的にクリアした場合であって
も、適正な貸し球数がRAM34bに記憶保持され、適
正な貸し球の変換レートで貸し球の払出しを制御するこ
とができる。
てもよい。 ・前記第1,第2の実施形態において、設定器37に設
定されている変換レート、即ち、最小変換単位に対する
貸し球数を表示するための個数表示手段としての個数表
示器を設けても良い。例えば、図8(a)に示すよう
に、払出し制御基板32に個数表示器38を設け、当該
個数表示器38に設定器37に設定された前記貸し球数
を数字表示しても良い。このように構成すれば、変換レ
ートの設定時、遊技店の店員は個数表示器38の表示内
容を確認しながら設定器37を操作することができる。
また、個数表示器38を遊技機10の機表側の部位に設
けても良い。この場合、非交換部位に設けることが望ま
しく、例えば、前枠14、上球皿15(特に、球貸し操
作部20の近傍)などに設けても良い。このように構成
すれば、遊技者に対し変換レートを報知することができ
遊技者に不信感を与えることがなく、また、遊技店の店
員は、その表示内容から誤操作や不正行為によって変換
レートが間違っているか否かを確認することもできる。
37として鍵スイッチ37aを設けているが、設定値
(変換レート)を変更自在な構成であれば特に限定され
ない。例えば、図8(b)に示すように、設定器37と
してレバースイッチ37bを設け、当該レバースイッチ
37bを表記されている貸し球数の位置に揺動させるこ
とにより変換レートを変更自在とする構成でも良い。さ
らに、図8(c)に示すように、設定器37としてスラ
イドスイッチ37cを設け、当該スライドスイッチ37
cを表記されている貸し球数の位置にスライド移動させ
ることにより変換レートを変更自在とする構成でも良
い。また、図8(d)に示すように、押釦スイッチ37
dと鍵スイッチ37eを並設しても良い。そして、鍵ス
イッチ37eに所定の鍵を差し込み回動させることで押
釦スイッチ37dの操作を有効とし、該押釦スイッチ3
7dの押下操作によって変換レートを変更自在とする構
成でも良い。この場合、押釦スイッチ37dの押下回数
が設定された変換レートに対応する。また、払出し制御
基板32に数字キー(10キー)を設け、直接、貸し球
数を入力しても良い。
0に設定器37を設けているが、遊技場に設置された複
数台の遊技機(パチンコ遊技機など)の貸し球を一括し
て管理する遊技管理システムとして前記各実施形態を具
体化することもできる。即ち、遊技場内の管理室などに
各遊技機の貸し球の変換レートを変更自在に設定可能な
払出し個数設定器を設ける。また、各遊技機は、前記各
実施形態の遊技機10と同様に、電源投入時、RAM3
4bに貸し球の変換レートに応じた貸し球数が記憶保持
されていない場合に前記設定器に設定された変換レート
を読み込み、該変換レートに応じた貸し球数をRAM3
4bに記憶保持させる。そして、遊技場に第1の実施形
態の遊技機10が設置される場合、該遊技機10には、
RAM34bに記憶保持した前記貸し球数に基づき貸し
球の払出しを制御する一方で、電源投入時に、RAM3
4bに記憶保持されている前記貸し球数と前記設定器に
設定された変換レートが一致するか否かを判定する払出
し制御基板32が設けられる。また、遊技場に第2の実
施形態の遊技機10が設置される場合、該遊技機10に
は、RAM34bに記憶保持した前記貸し球数に基づき
貸し球の払出しを制御する一方で、球貸し制御処理時
に、RAM34bに記憶保持されている前記貸し球数と
前記設定器の設定された変換レートが一致するか否かを
判定する払出し制御基板32が設けられる。なお、各払
出し制御基板32は、前記設定器と前記各払出し制御基
板32を接続する信号線を介して前記変換レートを読み
込んでも良い(有線形態)。また、各払出し制御基板3
2は、前記各遊技機に設けられた信号受信部で前記設定
器から送信された変換レートに関する信号を受けて前記
変換レートを読み込んでも良い(無線形態)。このよう
な遊技管理システムによれば、前記実施形態と同様な効
果に加えて、各遊技機における貸し球の変換レートを一
括して変更することができ、作業性を向上させることが
できる。
の払出しを払出し制御基板32によって制御している
が、主制御基板31によって貸し球の払出しを制御して
も良い。即ち、電源投入時、主制御基板31が設定器3
7に設定された変換レートを読み込んで記憶させ、当該
変換レートに基づき貸し球の払出しを制御しても良い。
37が払出し制御基板32に設けられているが、その配
置は特に限定されない。例えば、主制御基板31、保護
カバー26、又は、遊技場管理システム側に各種遊技情
報を中継出力するための外部接続端子板39(図2に示
す)に設けても良い。
の変換レートに応じた貸し球数が電源遮断後もRAM3
4bに記憶保持されているが、電源遮断時にRAM34
bから消去されても良い。この場合、電源が投入される
度に払出し制御基板32が設定器37に設定されている
変換レートに応じた貸し球数を読み込んでRAM34b
に記憶保持させ、以降は、RAM34bに記憶保持した
前記貸し球数に基づき貸し球の払出しを制御すれば良
い。
ートとして貸し球の最小変換単位に対する貸し球数を設
定したが、貸し球(遊技球)1個の単価を変換レートと
して設定しても良い。
ユニット18にプリペイドカードを挿入し、当該カード
を貸し球と交換していたが、貸し球交換媒体として紙
幣、又は、硬貨であっても良い。
としてパチンコ遊技機に具体化した実施形態を説明した
が、その他の遊技機であっても前記実施形態と同様に具
体化することもできる。例えば、アレンジボール遊技
機、雀球機、又は、パチンコ球を遊技媒体としたスロッ
トマシンでも良い。
前記第2の実施形態では球貸し制御処理時に、夫々、R
AM34bに記憶保持されている貸し球数と設定器37
に設定された貸し球の変換レートが一致するか否かの判
定を行っているが、その判定タイミングは任意に変更す
ることができる。例えば、電源投入後、所定時間毎(例
えば、30分毎、1時間毎など)に判定させたり、所定
の時刻に判定させるようにしても良い。また、払出し制
御基板32の制御によって所定個数の遊技球(賞球や貸
し球)を払出す毎に判定させたり、所定回数の遊技(図
柄組み合わせゲーム)が行われる毎に判定させるように
しても良い。
AM34bに記憶保持されている貸し球数と設定器37
に設定された貸し球の変換レートが一致しない場合にエ
ラー報知を行うエラー報知部は、どのような形態であっ
ても良い。例えば、球貸し操作部20の残金表示部24
に「E」などの文字表示で報知させたり、遊技機10に
設置されたスピーカ40(図1に示す。)から所定のエ
ラー音を出力したり、遊技機10の機前面側に設置され
た発光装飾部(発光ランプ)41(図1に示す)を発光
装飾させたりしてエラー報知を行っても良い。さらに、
外部接続端子板39を介して遊技管理システム側にエラ
ー報知を行っても良い。
34bに記憶保持されている貸し球数と設定器37に設
定された貸し球の変換レートが一致しない場合、払出し
制御基板32のCPU33が、エラー報知と貸し球の払
出し規制を行っているが、何れか一つの制御のみを実行
するようにしても良い。
AM34bに記憶保持されている貸し球数と設定器37
に設定された貸し球の変換レートの判定は、次のような
場合にも適用することができる。即ち、カードユニット
18から貸し球要求信号を入力する毎に、設定器37の
設定状態を読み込み、該設定状態に応じて実際の貸し球
数を決定するような場合においても適用することができ
る。具体的には、決定された貸し球数に基づいて貸し球
の払出し制御が実行された後(前)に、RAM34bに
該貸し球数を前回の貸し球数として記憶保持させてお
く。そして、次の貸し球要求信号を入力し、実際の貸し
球数を決定する際に、RAM34bに記憶保持されてい
る前回の貸し球数と設定器37の設定状態から決定され
る貸し球数を比較判定すれば良い。このとき、両貸し球
数が一致していない場合には、前記第1,第2の実施形
態と同様に、払出し制御基板32のCPU33が、貸し
球の払出しに関する制御を所定の制御処理へ移行させれ
ば良い。
技術的思想について、以下に追記する。 (イ)貸し球の変換レートを変更自在に設定可能な設定
手段と、前記変換レートを含む遊技状態に関する制御情
報が記憶手段に記憶されていない場合には前記設定手段
に設定された変換レートの設定状態を読み込み、その変
換レートに応じた貸し球数を前記記憶手段に記憶保持さ
せて当該貸し球数に基づき貸し球の払出しを制御する一
方で、所定時において前記記憶手段に記憶保持させた前
記貸し球数と前記設定手段に設定された前記変換レート
とが一致するか否かを判定し、その判定結果が否定であ
る場合には前記貸し球の払出しに関する制御を所定の制
御処理へ移行させる制御手段とを備えた遊技機。
思想(イ)のうちいずれか一項に記載の遊技機におい
て、前記記憶手段は、電源遮断後も前記変換レートに応
じた貸し球数を含む遊技状態に関する制御情報を記憶保
持している。
思想(イ),(ロ)のうちいずれか一項に記載の遊技機
において、前記制御手段は、球払出装置の作動制御を実
行する払出し制御手段である。
置された複数の遊技機における貸し球の変換レートを変
更自在に設定可能な設定手段と、前記各遊技機に設けら
れ、前記設定手段に設定された変換レートの設定状態を
読み込み、その変換レートに応じた貸し球数を前記記憶
手段に記憶保持させて当該貸し球数に基づき貸し球の払
出しを制御する一方で、所定時において前記記憶手段に
記憶保持させた前記貸し球数と前記設定手段に設定され
た前記変換レートとが一致するか否かを判定し、その判
定結果が否定である場合には前記貸し球の払出しに関す
る制御を所定の制御処理へ移行させる制御手段とを備え
た遊技管理システム。
置された複数の遊技機における貸し球の変換レートを変
更自在に設定可能な設定手段と、前記各遊技機に設けら
れ、電源投入時に前記変換レートを含む遊技状態に関す
る制御情報が記憶手段に記憶されていない場合には前記
設定手段に設定された変換レートの設定状態を読み込
み、その変換レートに応じた貸し球数を前記記憶手段に
記憶保持させて当該貸し球数に基づき貸し球の払出しに
関する制御を開始する一方で、電源投入時に前記貸し球
数が前記記憶手段に記憶保持されている場合には該貸し
球数と前記設定手段に設定された前記変換レートとが一
致するか否かを判定し、その判定結果が否定である場合
には前記貸し球の払出しに関する制御を所定の制御処理
へ移行させる制御手段とを備えた遊技管理システム。
置された複数の遊技機における貸し球の変換レートを変
更自在に設定可能な設定手段と、前記各遊技機に設けら
れ、電源投入時に前記変換レートを含む遊技状態に関す
る制御情報が記憶手段に記憶されていない場合には前記
設定手段に設定された変換レートの設定状態を読み込
み、その変換レートに応じた貸し球数を前記記憶手段に
記憶保持させる一方で、貸し球変換媒体の有効範囲内で
指令される球貸し制御装置からの球貸し要求を受けて、
前記記憶手段に記憶保持させた前記貸し球数と前記設定
手段に設定された前記変換レートとが一致するか否かを
判定し、その判定結果が肯定である場合には前記記憶手
段に記憶保持させた前記貸し球数に基づき貸し球の払出
しを制御すると共に、前記判定結果が否定である場合に
は前記貸し球の払出しに関する制御を所定の制御処理へ
移行させる制御手段とを備えた遊技管理システム。
能な場合であっても、適正な貸し球の変換レートで貸し
球の払出しを制御することができる。
図。
板の接続態様を示すブロック図。
ける電源投入時処理の制御態様を説明するフローチャー
ト。
るフローチャート。
チャート。
正面図。
ける電源投入時処理の制御態様を説明するフローチャー
ト。
するフローチャート。
ト(球貸し制御装置)、30…球払出装置、32…払出
し制御基板(制御手段、払出し制御手段)、34b…R
AM(記憶手段)、37…払出し個数設定器(設定手
段)。
Claims (4)
- 【請求項1】 貸し球の変換レートを変更自在に設定可
能な設定手段と、 前記設定手段に設定された変換レートの設定状態を読み
込み、その変換レートに応じた貸し球数を前記記憶手段
に記憶保持させて当該貸し球数に基づき貸し球の払出し
を制御する一方で、所定時において前記記憶手段に記憶
保持させた前記貸し球数と前記設定手段に設定された前
記変換レートとが一致するか否かを判定し、その判定結
果が否定である場合には前記貸し球の払出しに関する制
御を所定の制御処理へ移行させる制御手段とを備えた遊
技機。 - 【請求項2】 貸し球の変換レートを変更自在に設定可
能な設定手段と、 電源投入時に前記変換レートに応じた貸し球数を含む遊
技状態に関する制御情報が記憶手段に記憶されていない
場合には前記設定手段に設定された変換レートの設定状
態を読み込み、その変換レートに応じた貸し球数を前記
記憶手段に記憶保持させて当該貸し球数に基づき貸し球
の払出しに関する制御を開始する一方で、電源投入時に
前記貸し球数が前記記憶手段に記憶保持されている場合
には該貸し球数と前記設定手段に設定された前記変換レ
ートとが一致するか否かを判定し、その判定結果が否定
である場合には前記貸し球の払出しに関する制御を所定
の制御処理へ移行させる制御手段とを備えた遊技機。 - 【請求項3】 貸し球の変換レートを変更自在に設定可
能な設定手段と、 電源投入時に前記変換レートに応じた貸し球数を含む遊
技状態に関する制御情報が記憶手段に記憶されていない
場合には前記設定手段に設定された変換レートの設定状
態を読み込み、その変換レートに応じた貸し球数を前記
記憶手段に記憶保持させる一方で、貸し球変換媒体の有
効範囲内で指令される球貸し制御装置からの球貸し要求
を受けて、前記記憶手段に記憶保持させた前記貸し球数
と前記設定手段に設定された前記変換レートとが一致す
るか否かを判定し、その判定結果が肯定である場合には
前記記憶手段に記憶保持させた前記貸し球数に基づき貸
し球の払出しを制御すると共に、前記判定結果が否定で
ある場合には前記貸し球の払出しに関する制御を所定の
制御処理へ移行させる制御手段とを備えた遊技機。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記判定結果が否定で
ある場合、前記貸し球の払出しに関する制御を、貸し球
の払出し規制及びエラー報知のうち少なくともいずれか
を含む制御処理へ移行させる請求項1〜請求項3のうち
いずれか一項に記載の遊技機。
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