JPH08299578A - 遊技カードの有価データ付加装置 - Google Patents

遊技カードの有価データ付加装置

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JPH08299578A
JPH08299578A JP8106463A JP10646396A JPH08299578A JP H08299578 A JPH08299578 A JP H08299578A JP 8106463 A JP8106463 A JP 8106463A JP 10646396 A JP10646396 A JP 10646396A JP H08299578 A JPH08299578 A JP H08299578A
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ball
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吉平 新山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の情報が書込まれた状態で発行された遊
技媒体貸出用カードに対して、有価データの追加を行え
るようにする。 【解決手段】 玉貸機のカードリーダライタ22が遊技
媒体貸出用のカードを受け入れている状態において紙幣
が投入され、紙幣識別器24が適正な紙幣として識別す
ると共に、投入された紙幣の範囲内で購入選択スイッチ
19が選択されると、ローカル制御装置62bからメイ
ン制御装置62aへ追加販売金額が送信され、カードリ
ーダライタ22が受け入れているカードの有価データに
追加販売金額に相当する有価データを追加書き込みす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有価情報と識別情
報を記憶させたカードをカード発行センターで発行し、
このカードを遊技者に購入させ、遊技店においてカード
を遊技媒体貸出装置に挿入するとカードの有価データに
相当する金額の範囲内で遊技媒体を貸し出すようにした
カード式遊技システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技店では、遊技媒体貸出装置に
貨幣を投入することにより球等の遊技媒体を貸し出して
いた。
【0003】また、遊技店においてカードを発行して、
このカードにより、球等の遊技媒体を貸し出すカード式
遊技媒体貸出装置もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カードにより
球などの遊技媒体を貸し出すカード式遊技媒体貸出装置
においは、カードの有効有価データの範囲内でのみ球な
どを借り出すことができ、カードの有価データを使い切
ってしまった場合には、遊技を中断してカード販売機に
貨幣を投入するなどして、再度カードを購入しなければ
ならず、遊技者にとって煩わしく、遊技の興趣を著しく
損ねる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、有価データとセキュリティデータとを少
なくとも記憶させたカードと、上記カードの発行、精算
を統括するカード発行センターと、上記カードを遊技者
に販売するカード販売装置と、上記カードに記憶した有
価データの範囲内で遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装
置と、上記遊技媒体を投入することにより遊技を行なう
遊技機と、上記遊技機で獲得した景品遊技媒体を精算す
る精算機と、上記カード販売装置と、遊技媒体貸出装置
と、遊技機と、精算機とに伝送路を介して電気的に接続
され、カードの販売状況、遊技媒体の貸出状況、および
獲得遊技媒体の精算状況を演算記憶する管理装置と、上
記管理装置で演算された演算結果をカード発行センター
へ伝達する伝達手段とを備え、該演算結果に基づき精算
を行なうカード式遊技システムであって、上記遊技媒体
貸出装置は、カードの有価データを読み取る有価データ
読取手段と、一定数の遊技媒体を貸与する遊技媒体排出
手段と、カードの有価データから使用有価データを減算
する減算手段と、減算手段での演算結果をカードに再記
憶する更新手段と、遊技者が貨幣を投入することにより
カードの有価データを追加更新する追加更新手段と、使
用した有価データおよび追加購入に係る売上げとを管理
装置へ伝達する有価データ伝達手段とからなることを特
徴とする。
【0006】カード発行センターで、有価データとセキ
ュリティデータを記憶させたカードを発行管理し、カー
ド販売装置でカードを遊技者に販売する。
【0007】遊技者はこのカードを遊技媒体貸出装置に
挿入して遊技媒体を借り出す。また、カードに記憶され
た有価データを使い切ってしまったり、残高が残り少な
くなった場合に、遊技媒体貸出装置に貨幣を投入するこ
とにより、該カードに有価データを追加記憶させる。
【0008】そして、遊技者は借り出した遊技媒体を遊
技機に投入して遊技を行なう。
【0009】遊技が終了し、景品として獲得した遊技媒
体がある場合には、該景品遊技媒体を精算機に投入して
精算を行なう。
【0010】管理装置では上記したカード販売装置での
カード販売実績、遊技媒体貸出装置での貸出実績、精算
機での精算実績等を演算管理する。
【0011】また、遊技店では上記した管理装置で演算
管理しているカード販売実績、遊技媒体の貸出実績をカ
ード発行センターに伝送して精算を要求し、カード発行
センターでは、これに基づき精算を行なう。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0013】図1は本発明をパチンコ店(パチンコ機や
パチスロ機等が多数設置された遊技店)での遊技媒体貸
出に適用可能なように応用した場合のシステム概念図で
ある。
【0014】遊技店内には、カード発行センター1にお
いて発行管理する所定情報(有価データやセキュリティ
データ等)を記憶させたカード2(図4)を販売するた
めのカード販売装置としてのカード販売機3と、該カー
ド販売機3により販売するカード2の有価データを用い
て遊技媒体としての球(パチンコ機用)やメダル(パチ
スロ機用)を貸し出すとともに、貨幣を投入することに
より該カード2に有価データを加算記憶させる有価デー
タ付加装置としての機能を備えた玉貸機4と、借り出し
た球により遊技を行なう遊技機としてのパチンコ機5
と、遊技の結果として獲得した景品球の精算を行なう精
算機6と、上記したカード販売機3、玉貸機4、パチン
コ機5、精算機6と店内伝送路7を介して電気的に接続
され、これらを制御する管理装置8とが設置してある。
【0015】また、上記した管理装置8は店外伝送路9
を介してカード発行センター1と連絡している。
【0016】カード発行センター1では、遊技店から伝
送されてきたカード販売機3、玉貸機4における売上デ
ータ等を監査し、カード代金等の精算を行なう。
【0017】上記したカード発行センター1と遊技店と
の間の精算は、金融機関を介して、または直接に行な
う。
【0018】図2にパチンコ機5および玉貸機4を示
す。
【0019】このパチンコ機5は、額縁状前面枠10の
表面に球供給皿11、発射操作部12等を配設し、上記
前面枠10を後から塞ぐように遊技盤13を設けてあ
る。玉貸機4は上記パチンコ機5の上部に載置してあ
り、箱体14の前面に、表示操作部15を有する。そし
て、有価データが記憶された適正なカード2を用いて玉
貸機4で所定の玉貸操作(後に詳述)を行うと、パチン
コ機5の球供給皿11に遊技媒体としてのパチンコ球が
排出され、このパチンコ球を使用してパチンコ遊技を行
うことが可能となるのである。
【0020】なお、遊技媒体の貸出形態としては、本実
施例の如く実球を遊技者に貸し出すものに限らず、遊技
者が遊技に供し得る遊技媒体の総数を仮想のデータとし
てパチンコ機側で取り扱うことにより、遊技者へ擬似的
に遊技媒体を貸し出したこととしても良い。すなわち、
遊技媒体の貸出に際しては、カード2の有価価値を所定
の換算率に基づく遊技媒体数データへ変換した玉貸機か
らの情報をパチンコ機5で記憶し、遊技に供された遊技
媒体に相当する数を遊技媒体数データから減算すると共
に、新たに有価価値を遊技媒体数データに変換し情報を
玉貸機から受けた場合には当該データを記憶値に加算す
るのである。斯くすれば、パチンコ機5内には遊技の継
続に必要十分な数のパチンコ球のみを封入しておけば済
むので、遊技媒体の清浄管理等に対する遊技店の負担が
軽減されると共に、遊技者も持ち運びに不便なパチンコ
球を取り扱う必要がないので、遊技店と遊技者との双方
にとって利便性の高いものとなる。
【0021】表示操作部15には上部にカード2に記憶
された有価データの残高を表示する金額表示器16を設
け、金額表示器16の下部にはカード挿排口17を開設
し、カード挿排口17の右側にはカード2を強制的に返
却させるための返却スイッチ18を設け、カード挿排口
17の下部には遊技者の選択により有価データの範囲内
で球を貸し出す金額を指示するための購入選択スイッチ
19が左右に並設してある。この購入選択スイッチ19
は、例えば100円、300円、500円用のスイッチ
からなり、遊技者が所望のスイッチを押すことにより、
各スイッチの金額に相当する球が貸し出される。また、
表示操作部15の右側には、カード2に記憶された有価
データを追加更新するための紙幣を投入する紙幣挿入口
20が開設してあり、紙幣挿入口20の下部にはパイロ
ットランプ21が設けてある。
【0022】箱体14の内部を図3に示す。
【0023】箱体14の内部にはカード挿排口17に連
通する位置にカードリーダライタ22を、紙幣挿入口2
0に連通する位置に紙幣識別器24を設けるとともに、
玉貸機4の各機器を制御するための制御装置25、球を
排出するための球排出装置26が設けてある。また、制
御装置25には各玉貸機に固有の台番号を発生するため
の台番号設定スイッチ27、各機器における異常回復を
管理装置8に指示するためのリスタートスイッチ28が
設けてある。また、表示操作部15の内側には遊技にお
ける効果音等を発生するためのスピーカー29が設けて
ある。
【0024】上記した制御装置25は、カード2の読み
書きに関する制御を行なうメイン制御装置25aと、こ
れ以外の制御を行なうローカル制御装置25bからな
る。制御装置25を二つに分離したのは、カード2の仕
様は秘密にしてカード2の偽造やカード2に記憶された
データの改竄を防ぐためである。
【0025】上記した球排出装置26には図2で示すよ
うに、球排出樋30の上端が連通してある。また、球排
出樋30の下端には球導出樋31の上端が連通してあ
り、球導出樋31の下端は球供給皿11に臨んでいる。
したがって、球排出装置26により排出された球は、直
接球供給皿11に流下するので、遊技者が球を借り出す
毎に一々玉貸機4から球を取り出して球供給皿11へ投
入する必要がない。
【0026】上記した玉貸機4で使用するするカード2
を図4に示す。
【0027】このカード2は、紙、合成樹脂等からなる
薄い板状であり、表面には長手方向の上部に、発行表示
部32を設け、長手方向の下部に販売金額、有効金額を
表示する金額表示部33、セキュリティデータを記憶す
るセキュリティ記憶部34を設けてある。
【0028】発行表示部32はカードの二重発行を防止
するためのもので、カード販売機3においてカード発行
時にパンチ穴、マーキング等により既発行であることを
表示する。
【0029】金額表示部33にはカード2の販売金額を
表示するが、カード2にプレミアムを付けて販売する場
合には、販売金額にプレミアム分を加算した有効金額も
合わせて表示するようにする。このプレミアムはカード
2の有効金額を実際の販売価格より高くして差額を遊技
者にサービスするもので例えば、500円カードでは無
し、1000円カードでは40円、2000円カードで
は100円、3000円カードでは200円、5000
円カードでは400円、10000円カードでは800
円とする。
【0030】セキュリティ記憶部34は、カードの偽造
を防止するために設けたもので、有価データ記憶領域に
記憶させたセキュリティデータと同一のデータを光学的
手段、磁気的手段等を用いて記憶し、かつ該データが外
観からは読取られないように隠匿した状態で記憶してあ
る。尚、セキュリティ記憶部34には、当該カードの有
効使用期限や使用可能回数等を記憶させておき、カード
の耐久度を超えて継続使用することによるトラブルを防
ぐようなセキュリティ機能を期せるようにしても良い。
【0031】また、カード2の表面には、矢印35を表
示して挿入方向を示してカード2の挿入方向を分り易く
したり、挿入方向の錯誤を防止するため、カード2の先
端の一方の角を予め斜めに切断しておいてもよいし、カ
ード2の余白部分には、広告表示部36を設けて広告を
表示したり、取扱説明部37を設けてカード2の取扱方
法を表示してもよい。
【0032】カード裏面には、長手方向の下部に有価デ
ータ記憶領域として磁気データ記憶部38を設け、磁気
データ記憶部38の下方には発行番号表示部39と発行
年月日表示部40を設けてある。
【0033】磁気データ記憶部36には、カード2の有
効金額を表わす金額データと、カード2の発行金額を表
わすカード種別データと、カード2の偽造を防止するた
めのセキュリティデータを記憶してある。金額データは
カード製造時にカード2の有効金額を記憶し、玉貸機4
でカードが使用されると、使用金額を減算して再記憶さ
れる。カード種別データは製造時にカード2の発行金額
を記憶し、カード販売機3においてカード2を販売する
際に金額データとカード種別データとが合致するかどう
かを照合し、カード2の発行ミスや不正発行を防止して
いる。
【0034】セキュリティデータはカード製造時に上記
したセキュリティ記憶部34に記憶されたデータと同一
のデータが記憶されており、両データを比較してデータ
が不一致の場合には不適正カードとして処理する。な
お、カード発行時にはこのようなセキュリティデータの
みを記憶させておき、有価データの付加は、有価データ
付加装置等によって遊技者が適宜に行えるようにしても
良い。発行番号表示部39には互いに重複しない一連の
通し番号等を表示すれば、盗難カードの摘発が可能であ
り、またこの番号により抽選を行なうようにすれば、遊
技者が残高のなくなった無効カードを遊技店内に捨てる
ことがないので、遊技店の美化に貢献できる。
【0035】上記したカードリーダライタ22を図5に
示す。
【0036】このカードリーダライタ22は、カード2
に記憶された磁気データの再生および更新、セキュリテ
ィデータの読み出しをするための装置で、カード挿排口
17から内部に向ってカード搬送路41を設け、該カー
ド搬送路41上に搬送モータ42で駆動する第1搬送ロ
ーラ43、第2搬送ローラ44を設け、第1搬送ローラ
43をカード挿排口17に臨ませ、第1搬送ローラ43
のカード挿排口17側に挿入検出センサー45を設け、
第1搬送ローラ43と第2搬送ローラ44の途中にセキ
ュリティ読取りセンサー46、リードライトヘッド47
を設け、カード搬送路41の終端部近傍に反転位置検出
センサー48を設け、モータ42の軸49には、搬送モ
ータ42と同時に回転するエンコーダー50を装着し、
該エンコーダー50に位置決めセンサー51を臨ませて
あり、上記搬送モータ42、挿入検出センサー45、セ
キュリティ読取りセンサー46、リードライトヘッド4
7をメイン制御装置25aに接続してある。
【0037】搬送モータ42は、カード2を搬送するロ
ーラを駆動するための正逆回転可能なモータで、第1搬
送ローラ43、第2搬送ローラ44に搬送ベルト52を
介して連結されている。挿入検出センサー45は、カー
ド2の挿入を検出して、搬送モータ42を正転駆動する
ための検出器であって、カード排出時には、このセンサ
ー位置にカード2がなくなったときに、搬送モータ42
を停止させる。セキュリティ読取りセンサー46は、カ
ード2のセキュリティ記憶部35に隠匿されたデータを
読取るためのセンサーであって、セキュリティ記憶部3
4の記憶方法に応じた、光学センサー、磁気センサー等
からなる。
【0038】リードライトヘッド47は、カード2の磁
気データ記憶部38に記憶された情報を読取り、また有
価データ等を更新するためのヘッドであり、磁気ヘッド
等よりなる。エンコーダー50は、カード2の磁気デー
タ記憶部38のデータの読取り位置と更新位置、セキュ
リティデータの読取り位置等を決定するための位置決め
信号を生成するための装置であって、スリット円盤等よ
りなる。位置決めセンサー51は、このエンコーダー5
0の位置決め信号を検出して、各読取り位置等を決定す
るセンサーであって、エンコーダー50がスリット盤か
らなる場合には、スリット開閉状況を光学的に検出して
これをパルス列に変換してメイン制御装置25aへ送出
する。反転位置検出センサー48は、カード2の停止位
置、搬送モータ42の逆転位置を決定するためのセンサ
ーで、カード2の先端等を検出して逆転位置を決定す
る。
【0039】球排出装置26は、図6で示すように、球
排出ソレノイド53の駆動により球供給樋54内に出没
して球の流下を規制する球ストッパ部55と、供給球の
有無を検出する供給玉検出器56と、通過する球を1個
宛検出する排出センサー57とを備え、上記球排出ソレ
ノイド53、供給玉検出器56、排出センサー57をロ
ーカル制御装置25bに電気的に接続してある。
【0040】図7に上記した玉貸機4における制御装置
25のブロック図を示す。
【0041】メイン制御装置25aは、演算制御回路5
8a、ROM59a、RAM60a、伝送制御回路61
を有するメインCPU62aからなり、このメインCP
U62aにカードリーダライタ22、台番号設定スイッ
チ27、リスタートスイッチ28を電気的に接続してあ
る。また、伝送制御回路61には、受信データの波型整
形および送信データのドライブ能力を上げるためのレベ
ル変換回路63が接続され、このレベル変換回路63に
は、送信信号と受信信号の分岐および結合を図るための
分岐回路64が接続され、この分岐回路64は店内伝送
路7を介して管理装置8と電気的に接続してある。
【0042】一方、ローカル制御装置25bは、演算制
御回路58b、ROM59b、RAM60bを有するロ
ーカルCPU62bからなり、このローカルCPU62
bに、ドライバ65を介してパイロットランプ21、金
額表示器16、球排出ソレノイド53が接続され、これ
らにドライブ信号を送信するとともに、レシーバ66を
介して、返却スイッチ18、排出センサー57、供給玉
検出器56、購入選択スイッチ19、球1個宛の貸出レ
ートを設定するための玉レート設定スイッチ67が接続
され、これらからの信号を受信し、また、紙幣識別器2
4が接続され、これを制御している。
【0043】また、メインCPU62aおよびローカル
CPU62bには、電源回路68が接続され、電源が供
給される。
【0044】上記したメインCPU62aとローカルC
PU62bとの間では、各種の信号が授受される。
【0045】メインCPU62aからローカルCPU6
2bにはカード金額データ、メイン制御装置25aでの
準備がととのったことを知らせるレディ信号が送信され
る。一方、ローカルCPU62bからメインCPU62
aには購入選択スイッチ19により指示された購入金
額、カードの追加販売金額、ローカル制御装置25bに
異常が発生した場合のアラーム信号、返却スイッチ18
が押された場合のカード返却信号が送信される。
【0046】図8から図10に上記した玉貸機4におけ
る処理のフローチャートを示す。
【0047】メイン制御装置25aにおいて、電源が投
入されると、RAM領域60aがクリアされ、I/Oポ
ートが初期化され、台番号設定スイッチ27から台番号
が読み込まれ開店指令信号待ちの状態となる。
【0048】管理装置8から開店指令信号を受信する
と、同時に受信した暗号を記憶し、開店指令信号を受信
したことを示す応答信号を管理装置8へ送信し、異常確
認処理へ移行する。
【0049】異常確認処理では、カードリーダライタ2
2の異常、不適正カードの摘発の確認を行ない、異常が
発見できなければ、メインCPU62aでの準備がとと
のったことを示すレディ信号をローカル制御装置25b
へ送信し、ローカル制御装置25bで制御する玉貸機4
および紙幣識別器24が使用可能となる。一方、異常が
発見された場合には、異常を表わすモニタ情報をセット
し、モニタ情報を管理装置8へ送信し、レディ信号をオ
フにする。ここで、異常が回復されリスタートスイッチ
28が押されると、モニタ情報をリセットし、管理装置
8へ異常が回復したことを示すモニタ情報を送信して、
レディ信号をオンにする。
【0050】遊技者がカード2をカード挿排口17に挿
入すると、挿入検出サンサー45がカード2の先端を検
出してメイン制御装置25aに信号を送り、搬送モータ
42を作動させてカード2を取り入れ、正常にカード2
が取り入れられると、リードライトヘッド47で磁気デ
ータ記憶部38のデータを読み取り、セキュリティ読取
りセンサー46でセキュリティ記憶部34のセキュリテ
ィデータを読み込み、磁気データ記憶部38とセキュリ
ティ記憶部34のセキュリティデータが一致している場
合には次の処理へ移行し、不一致の場合には不正カード
摘発のモニタ要因をセットしカード2の外部搬送処理へ
移行する。
【0051】ここで、紙幣挿入口20へ紙幣が挿入され
た場合には、追加購入処理へ移行する。
【0052】次いで、カード2に記憶された金額値を確
認し、残高がある場合にはカード金額データをローカル
制御装置25bへ送信して次の処理へ移行し、残高がな
い場合にはカード2の外部搬送処理へ移行する。
【0053】カード2の外部搬送処理では、カード2を
カードリーダライタ22内から外部へ搬送し、搬送に異
常がなければ閉店指令信号の受信確認処理へ移行し、搬
送に異常がある場合には異常確認処理へ移行する。
【0054】ここで、カード2を強制的に返却させるた
めの返却スイッチ18が押されると、カード2の外部搬
送処理へ移行する。
【0055】そして、ローカル制御装置25bの異常を
検出するためのローカル監視タイマーをセットする。ロ
ーカル制御装置25bで異常が発見できなかった場合に
は、玉貸し処理へ移行する。ここで、ローカル制御装置
24bからアラーム信号を受信した場合、または予め定
めた一定時間内にローカル制御装置25bからの購入金
額データを受信しない場合には、モニタに異常であるこ
とをセットし、カード2の外部搬送処理へ移行する。
【0056】玉貸し処理では、ローカル制御装置25b
で制御する球の排出動作が終了し、購入金額データが送
られてくると、カード金額の減算処理を行い、リードラ
イトヘッド47により磁気データ記憶部38の金額を更
新し、暗号によって台番号、カード種別、購入金額等の
データを加工し、売上データとして管理装置8へ送信す
る。
【0057】そして、カード2をカード挿排口17より
排出し、カード金額出力をオフにし、閉店信号の受信確
認処理へ移行する。ここで、カード2の外部搬送処理に
異常がある場合には異常確認処理へ移行する。
【0058】追加購入処理では、ローカル制御装置25
bからの受入金額信号を受信すると、受入金額を記憶
し、カード2がカードリーダライタ22内に存在するか
どうかを確認する。
【0059】カード2がカードリーダライタ22内に存
在する場合には、磁気データ記憶部38の金額データを
更新し、暗号によって台番号、金額データを加工し、追
加販売データとして管理装置8へ送信して、カード2の
有効金額の確認処理へ移行する。なお、紙幣挿入口20
から受け入れた金額の範囲内で遊技者に希望金額を選択
させ、選択された金額を有効金額として、確認処理へ移
行させるようにしても良い。一方、カード2がカードリ
ーダライタ22内に存在しない場合には、紙幣返却信号
をローカル制御装置25bへ送信して異常確認処理へ戻
る。
【0060】閉店信号の受信処理では、管理装置8から
閉店指令信号を受信するとレディ信号をオフにしてメイ
ン制御装置25aでの処理が終了する。
【0061】ローカル制御装置25bにおいて、玉貸機
4の電源がオンになると、RAM領域60bがクリアさ
れ、I/Oポートが初期化され、玉レート設定スイッチ
67からの玉レートを読み込む。そして、メイン制御装
置25aからのレディ信号の受信を確認し、供給球の有
無を確認し、供給球が所定数以上蓄積されている場合に
は、アラーム信号をオフにし、パイロットランプ21を
点灯してカード2の受付が可能なことを遊技者に表示
し、メイン制御装置25aからのカード金額データ待ち
の状態になる。一方、レディ信号を受信しない場合に
は、パイロットランプ21を消灯して、レディ信号の受
信を待つ。また、供給球が一定数以上ない場合にはアラ
ーム信号をメイン制御装置25aに送信する。
【0062】そして、メイン制御装置25aからカード
金額データを受け取ると、金額表示器16に金額を表示
する。
【0063】ここで、返却スイッチ18が押されるとカ
ード返却信号をメイン制御装置25aへ送信し、カード
金額の確認処理へ戻る。
【0064】また、紙幣挿入口23へ紙幣が挿入される
と、追加購入処理へ移行する。
【0065】追加購入処理では、紙幣識別器24で紙幣
を鑑定し、受入金額をメイン制御装置25aへ送信し、
メイン制御装置25aでは追加購入処理を実行する。こ
こで、メイン制御装置25aからカードリーダライタ2
2内にカード2がない場合の紙幣返却信号を受信すると
紙幣を外部へ搬送する。カードリーダライタ22内にカ
ード2が存在する場合には、金額表示器16に受入金額
を加算して表示する。
【0066】購入選択スイッチ19が操作され、指定さ
れた金額に足りる残高が有る場合は、球排出動作に移
る。ここで、指定された金額に対して残高が不足してい
る場合には購入選択スイッチ19の操作確認処理へ戻
り、購入選択スイッチ19を再度選択させる。
【0067】球排出動作では、玉レートにより指定金額
に応じた排出球数を演算し、球排出ソレノイド53が励
磁すると、球ストッパ部55が球供給樋54内の球流路
から退き、球供給樋54内の球が流下するとともに、排
出監視タイマーをセットする。ここで、球流下路に球が
詰まるなどして、予め定めた一定以上の時間が経過する
と、アラーム信号をメイン制御装置25aへ送信してレ
ディ信号の受信確認処理へ戻る。そして、排出センサー
57が通過する球を検出して予め定めた規定数に達する
と、球排出ソレノイド53を消磁して球の流下を停止す
る。したがって、所定数の球、例えば100円分25個
の球が球排出樋54に排出される。
【0068】球の排出動作を終えると、購入金額データ
をメイン制御装置25aへ送信してメイン監視タイマー
をセットする。この様にして遊技者が所望した数の球が
球排出樋54に排出されると、ローカル制御装置25b
の演算部が先に金額表示器16に表示した金額から球排
出樋54に排出した球に相当する金額を減算し、残高を
金額表示器16に可視表示する。なお、遊技者が購入選
択スイッチ19を操作した時点で演算して残高表示して
もよい。
【0069】そして、遊技者がカード2を受け取り、メ
イン制御装置25aからのカード金額データの出力がオ
フになると、金額表示器16の表示をオフにする。ま
た、予め設定した一定時間内にメイン制御装置25aか
らのカード金額表示オフ信号が受信されないと、カード
金額データ出力オフの処理をスキップして、その後の処
理に移行する。そして、メイン制御装置25aからのレ
ディ信号がオフになるとパイロットランプ21を消灯し
て、カード2を受け付けないことを遊技者に示し、ロー
カル制御装置25bでの処理を終了する。
【0070】上記したように、玉貸機4において、制御
装置25を、カード2の読み込み、更新及び管理装置8
とのデータ伝送を制御するメイン制御装置25aと、球
の貸し出し動作を制御するローカル制御装置25bとに
分割したので、カード2の偽造や売上データの改竄を防
止することができる。
【0071】尚、カード2の返却は購入選択スイッチ1
9が操作され球が排出される毎ではなく、遊技者が遊技
を終了する場合に返却スイッチ18を操作することによ
り行なってもよい。すなわち、磁気データ記憶部38に
記憶された残高の範囲内で球の貸し出しを行ない、各購
入毎のデータはRAM60aに記憶しておき、返却スイ
ッチ18が操作された場合に、一括してカード2に更新
記憶してもよい。
【0072】また、上記した如く、玉貸機4に有価デー
タ付加装置の機能を一体的に持たせれば、玉貸用の操作
部と有価データ付加用の操作部とを近接させることがで
き、遊技者にとっての使い勝手が良いものとなる反面、
玉貸機4に異常が生じた場合、玉貸動作と有価データ付
加動作が同時に不能となる危険性もあることから、遊技
媒体貸出機能のみを持った遊技媒体貸出装置とは別途に
有価データ付加装置を設けるようにしても良い。
【0073】カード販売機3は、図11で示すように、
箱状体69に開閉可能な前面部70を設け、前面部70
のほぼ中程にカード発行口71を左右に並設し、カード
発行口71の上部にはそれぞれカード残量可視窓72を
設け、カード発行口71の下部にはそれぞれカード金額
指定スイッチ73を設け、左側のカード金額指定スイッ
チ73の下部にはカード2の残高を示す残高表示器74
を設け、残高表示器74の下部にはカード挿入口75を
開設し、右側のカード金額指定スイッチ73の下部には
投入紙幣の金額を表示する投入金額表示器76を設け、
投入金額表示器76の下部には紙幣投入口77を開設
し、カード挿入口75と紙幣投入口77との間の下方に
紙幣払出口78を開設してある。また、前面部70の上
部にはカード2が販売中であることを示す販売中表示器
79、カード2の販売を中止していることを示す販売中
止表示器80が設けてある。
【0074】カード販売機3にカード挿入口75を設け
たのは、遊技者が保管しているカード2の正確な残高を
遊技者が知りたい場合に利用するためであり、カード挿
入口75にカード2を挿入することにより残高表示器7
4に残高が表示されるようになっている。
【0075】そして、箱状体69の内部には、前面部7
0を閉じたときに上記カード発行口71に連通する位置
に各々カード発行装置81を、上記カード挿入口75に
連通する位置にカードリーダ82を、上記紙幣投入口7
7に連通する位置に紙幣識別装置83を、紙幣払出口7
8に連通する位置に紙幣払出器84を各々配置してあ
る。また、カード発行装置81列の左側にはカード2に
関した処理の制御を行なうメイン制御装置85を設け、
メイン制御装置85の上部にはカード販売機3の伝送ア
ドレスを定義するための台番号設定スイッチ86と販売
中止状態を回復させるためのリスタートスイッチ87を
設け、カードリーダ82と紙幣払出器84との間にはカ
ード2に関する以外の処理を行なうローカル制御装置8
8を設け、ローカル制御装置88の上部にはローカル制
御装置88が制御する機器の状態を表示するローカルモ
ニタ表示器89を設け、カードリーダ82の下方には電
源供給装置90を設けてある。
【0076】上記した紙幣識別装置83は、遊技者が紙
幣投入口77から投入した紙幣を取り入れて該紙幣の真
偽を判別するとともに、紙幣の種類を判別してローカル
制御装置88に信号を送り、不適当な紙幣と判断した場
合は遊技者に返却する。一方、紙幣識別装置83が適当
な紙幣と判断するととともに、その紙幣の種類を判別す
ると、ローカル制御装置88からの信号により投入金額
表示器76が当該紙幣の金額を表示する。例えば、紙幣
投入口77に1万円札を挿入すると「10,000
円」、5千円札の場合は「5,000円」、千円札の場
合は「1,000円」と表示する。この状態で遊技者が
カード金額指定スイッチ73を操作することにより遊技
に供する所望の金額を選択すると、カード販売機3は選
択された金額に対応するカード発行装置81を作動し
て、有価データを記憶したカード2を発行する。
【0077】上記したカード発行装置を図12に示す。
【0078】カード発行装置81は、カード2を貯留す
るカードタンク91の下部に横向きU字状のカード搬送
路92を設け、カード搬送路92の奥に向って、カード
タンク91からカード2を一枚ずつ取り出すための取出
装置93、発行するカード2の真偽を鑑定するための鑑
定装置94を設け、カード搬送路92の屈曲部にカード
2を反転して搬送する転送装置95を設け、転送装置9
5からカード発行口71に向って適正カードと不適正カ
ードの搬送路を切り替える切換装置96、適正カードを
カード発行口17に導出する導出装置97を設けてあ
る。切換装置96にはカード搬送路92から分岐した不
適正カード搬送路98を設け、不適正カード搬送路98
に連通する位置に没収タンク99が設けてある。
【0079】また、カードタンク91の下部にはカード
タンク91内のカード2の有無を検出する第1カードセ
ンサー100が、没収タンク99には没収タンク99内
のカード収納量を検出する第2カードセンサー101
が、転送装置95の下部にはメイン制御装置85からの
発行指令に基づいてカード2の発行を制御する発行制御
装置102が設けてある。カード発行装置81の前面に
は、カード搬送路92の出口にカード発行口71が開設
してあり、カード発行口71とカードタンク91の間に
は、カードタンク91のカードなし情報や没収タンク9
9のカード満杯情報を表示するモニタ表示器103を設
け、また、カードタンク91の前面は外部からカード残
量が確認できるように窓部104が形成してある。
【0080】上記したカード発行装置81は、メイン制
御装置85からのカード発行指令を受けると、カードタ
ンク91から取出装置93によりカード2を一枚ずつ取
り出してカード搬送路上92へ導き、鑑定装置94へ搬
送する。鑑定装置94では、発行するカード2の磁気デ
ータ、セキュリティデータ、発行表示、カード種別デー
タ、カードサイズ等を読取り、適正カードであるかどう
かを鑑定する。適正カードの条件は、カード2の有効金
額を表す金額データとカード2の発行金額を表わすカー
ド種別データとが等しいこと、磁気データ記憶部38の
セキュリティデータとセキュリティ記憶部34のセキュ
リティデータとが等しいこと、発行表示部32に既発行
を示す発行穴がないこと、カードサイズが正規寸法であ
ること、遊技者が選択指定した金額とカード種別データ
とが等しいことなどである。
【0081】鑑定装置94により鑑定され、カード発行
装置81の奥に向かって搬送されていたカード2は転送
装置95により搬送方向を変えられ、カード発行装置8
1の前面に向かって搬送される。カード2が切換装置9
6に達すると、鑑定装置94の鑑定結果により、適正カ
ードは導出装置97へ、不適正カードは没収タンク99
へ搬送される。そして、適正カードは導出装置97によ
りカード発行口71へ排出され、不適正カードは没収タ
ンク99へ収納される。カードタンク91にカードが無
くなったことを第1カードセンサー100が検出した
り、没収タンク99が不適正カードで満杯になったこと
を第2カードセンサーが101が検出すると、モニタ表
示器103にこれらを表示する。
【0082】この様にカード発行装置81は、カード販
売機3内に、遊技者が選択できるカード金額に対応し
て、夫々配置されている(本実施形態では5個のカード
発行装置81が配置されている)。
【0083】尚、カード販売機3はパチンコ遊技店内の
みではなく他の場所、例えばタバコ販売店、スーパーマ
ーケット等に設置してもよい。また、遊技店内にカード
販売機3を設置する場合には、上述した玉貸機4と同様
な有価データ付加機能をカード販売機3に持たせるよう
にしても良い。
【0084】上記したカード販売機3の制御装置のブロ
ック図を図13に示す。
【0085】この制御装置は、カード2に記憶されたデ
ータの読み込みや書き込みに関する制御を行なうメイン
制御装置85と、これ以外の制御を行なうローカル制御
装置88とからなる。制御装置を二つに分離したのは、
カード2の仕様は秘密にして、カード2の偽造やカード
2に記憶された有価データやセキュリティーデータの改
竄を防ぐためである。そこで、メイン制御装置85に
は、カード発行装置81、台番号設定スイッチ86、カ
ードリーダ82、残高表示器74等の制御を行なわせ、
一方ローカル制御装置88には、紙幣識別装置83、紙
幣払出器84、カード金額指定スイッチ73、販売中表
示器79、販売中止表示器80、ローカルモニタ表示器
89、投入金額表示器76等の制御を行なわせる。メイ
ン制御装置85とローカル制御装置88とは伝送路を介
して電気的に連絡され、互いに信号を授受している。ま
た、メイン制御装置85と管理装置8とは店内伝送路7
を介して電気的に連絡している。
【0086】メイン制御装置85が管理装置8からの開
店指令信号を受信すると、ローカル制御装置88へレデ
ィ信号が送信される。ローカル制御装置88はレディ信
号を受信すると、販売中表示器79を点灯させ、カード
2の販売が可能なことを遊技者に表示する。遊技者がカ
ード販売機3に貨幣を投入すると、ローカル制御装置8
8からメイン制御装置85へ受入金額信号が送信され、
遊技者がカード金額指定スイッチ73により所望の金額
を指定すると、メイン制御装置85へ金額指定信号と発
行指令信号が送信される。
【0087】正常にカード2が発行されるとメイン制御
装置85はローカル制御装置88へ発行完了信号を送信
し、ローカル制御装置88はこの信号を受信して投入金
額表示器76の表示をクリアし、釣銭がある場合には釣
銭を払い出し、メイン制御装置85へ払出金額信号を送
信する。尚、ローカル制御装置88が発行指令信号を送
信してから一定時間経過しても、上記した発行完了信号
を受信できない場合には、メイン制御装置85の故障で
あると判断して受入貨幣を返却し、販売中止表示器80
を点灯する。また、ローカル制御装置88で異常が発生
した場合にはアラーム信号と、この異常の内容を表わす
モニタ信号をメイン制御装置85へ送信する。尚、メイ
ン制御装置85では、このモニタ信号を受信すると、管
理装置8に対して異常が発生したことを知らせ、管理装
置8では従業員の注意を喚起するようにしてもよい。
【0088】カード販売機3における処理を、図14か
ら図16に示すフローチャートに基づき説明する。
【0089】メイン制御装置85において、電源が投入
されると、RAM領域がクリアされ、I/Oポートが初
期化され、台番号設定スイッチ86から台番号が読み込
まれる。管理装置8から開店指令信号を受信すると、管
理装置8へ伝送する信号を加工するための暗号を読み込
み、開店指令を受信したことを知らせる応答信号を管理
装置8へ送信する。カード発行装置81の異常、カード
リーダ82の異常の有無を確認し、異常があれば異常の
態様をモニタ情報として管理装置8へ送信し、レディ信
号をオフにしてリスタートスイッチ87が押されるのを
待つ。リスタートスイッチ87が押されると、モニタ情
報をリセットし、モニタ情報を管理装置8へ送信し、モ
ニタ表示器103の表示をオフにし、レディ信号をオン
にして、異常検出処理へ戻る。
【0090】一方、異常が無い場合で、ローカル制御装
置88にも異常が発見されないと、レディ信号をオンに
して、ローカル制御装置88からの発行指令信号を待
つ。ローカル制御装置88からの発行指令信号を受信し
て、金額指定信号、受入金額信号、払出金額信号を受信
すると、指定されたカード2をカードタンク91から取
り出し、カード取り出しに異常があれば、処理を中止し
て異常検出処理へ戻る。一方、カード取り出しに異常が
ないと、鑑定装置94で磁気データ、セキュリティデー
タ、発行表示を読み取り、適正カードか否かの鑑定をし
て、適正カードであればカード2に発行表示を行ない、
カード発行口71へ搬送する。一方、不適正カードであ
った場合は、カード2を没収タンク99に搬送し、カー
ド2が没収タンク99内へ取り込まれたならば、カード
2の発行処理へ戻る。適正カードが正常にカード発行口
71へ搬送されると、発行完了信号をオンにして、起動
時に読み込んだ暗号により台番号、カード種別、受入金
額、払出金額、没収カード枚数等のデータを加工して売
上データとして管理装置8へ送信する。
【0091】メイン制御装置85ではカードリーダ82
での処理も制御する。カードリーダ82へカード2が挿
入されると、カード2を内部へ搬送し、搬送に異常が無
ければ、磁気データ、セキュリティデータを読み取り、
セキュリティデータが一致して適正カードと判断される
と、磁気データ記憶部38に記憶された金額を残高表示
器74に表示し、カード2をカード挿入口75へ搬送し
て排出し、正常に搬送が終了すると、残高表示器74の
表示をオフにする。
【0092】メイン制御装置85は管理装置8からの閉
店指令信号を受信するとレディ信号をオフにして、処理
を終了する。
【0093】一方、ローカル制御装置88において、電
源が投入されると、RAM領域がクリアされ、I/Oポ
ートが初期化され、メイン制御装置85からのレディ信
号を待つ。レディ信号を受信しないと、販売中止表示器
80を点灯し、販売中表示器79をオフにしてレディ信
号待ちの状態に戻る。レディ信号を受信すると、アラー
ム信号をオフにし、ローカルモニタ表示器89をオフに
し、販売中表示器79を点灯し、販売中止表示器80を
オフにして、販売中であること遊技者に知らせる。紙幣
識別装置83、紙幣払出器84の異常を確認し、異常が
発見されると、アラーム信号をオンにしてモニタ信号に
モニタ要因を出力し、ローカルモニタ表示器89で異常
要因を表示して、レディ信号待ちの状態に戻る。
【0094】一方、異常が発見されないと、紙幣の受入
処理へ移行する。紙幣が受け入れられると、紙幣を鑑定
して受入金額を表示し、カード金額指定スイッチ73が
押されるのを待つ。カード金額指定スイッチ73が押さ
れ、指定された金額以上の残高がある場合には発行指令
信号をオンにし、金額指定信号、受入金額信号、払出金
額信号をメイン制御装置85へ送信する。一方、カード
金額指定スイッチ73が押されなかったり、残高が不足
する場合には、レディ信号待ちの状態に戻る。発行指令
信号等を送信した後、発行監視タイマーをセットし、発
行が完了すると、紙幣払出口78より釣銭を払い出す。
一方、一定時間内に発行が完了しないと、受け入れ金を
払い戻す。釣銭または受入金を払い戻すと発行指令信号
をオフにし、投入金額表示器76の表示をオフにしてレ
ディ信号待ちの状態に戻る。
【0095】図17に精算機6を示す。
【0096】この精算機6は箱型体105の上面に球受
入部106を設け、球受入部106と並んでレシート取
出口107を開設し、上面の後側に表示部108を立設
し、表示部108には精算中表示器109と精算中止表
示器110を並設し、上面の前側を傾斜面として操作部
111を形成し、操作部111には精算玉数表示器11
2とプリントスイッチ113が設けてある。球受入部1
06は、底面116に開設した球受入口114と、箱対
上面の開口部115から底面116に向って下り傾斜す
る側壁117とからなる。また底面116は側壁117
の下端にあって球入口114へ向って下り傾斜してお
り、表面には球を導く複数の導入溝118が設けてあ
り、球入口114には球の受入を阻止するシャッター装
置119が設けてある。
【0097】箱型体105の内部にはレシート取出口1
07に連通する位置にプリンタ120を設け、球入口1
14に連通する位置に回収樋121の上端を連結し、回
収樋121の上部に玉計数器122を設けてある。また
箱型体105の内部には各機器の制御および管理装置8
との交信を制御する制御装置123が設けてある。この
制御装置123には精算機6に異常が発生して精算が中
止された場合に、店員による復旧作業が終了したことを
指示するためのリスタートスイッチ124が設けてあ
る。
【0098】上記した精算機6における精算の方法を以
下に説明する。
【0099】遊技者が景品球を獲得した場合、この精算
球を精算中表示器109の点灯している精算機6の球受
入部196に投入する。投入した球は玉計数器122に
より計数され、計数結果は精算玉数表示器112に表示
される。そして、遊技者がプリントスイッチ113を操
作すると、精算玉数を表示したレシート125がレシー
ト取出口107より排出される。
【0100】管理装置8は、図18で示すように、中央
処理装置126と、主記憶装置127と、補助記憶装置
128と、カレンダ129と、キーボード130と、ブ
ラウン管等よりなるディスプレイ装置131と、プリン
タ132と、第1伝送制御装置133と、第2伝送制御
装置134とからなり、こららを電気的に接続してあ
る。また、管理装置8へは、補助電源装置135、電源
装置136を経由して電源が供給されている。
【0101】中央処理装置126は、管理装置8内の各
制御装置を統括的に管理するための装置であって、各装
置間のデータの受け渡しや、データの演算処理などを行
なう。
【0102】主記憶装置127には、各玉貸機4の売上
データおよび総売上データを記憶した玉貸機ファイル
と、カード販売機3の売上データを記憶した販売機売上
ファイルを有するとともに、電源をオンにしたときに中
央処理装置126の処理プログラムが記憶される。
【0103】補助記憶装置128は、例えばハードディ
スク等よりなり、中央処理装置126の処理プログラム
やカード発行センター1が各遊技店を識別するために利
用する店舗番号等の固有データを記憶させるとともに、
営業終了時に当日の各売上データを記憶する。
【0104】カレンダ129は、年月日、時間等を設定
するためのものであり、年月日情報は各売上データを補
助記憶装置128に記憶するときや、カード発行センタ
ー1に各売上データを送信する際に使用され、時間デー
タは玉貸機4からの売上情報を主記憶装置に127記憶
する際に使用される。
【0105】キーボード130は、中央処理装置126
に対する指令盤であり、図19に示すように、盤面上に
キースイッチ137、開店スイッチ138、閉店スイッ
チ139、売上スイッチ140、印字スイッチ141、
送信スイッチ142、ファイルスイッチ143、テンキ
ー144等が設けてある。キースイッチ137は、開店
スイッチ138および閉店スイッチ139の御操作を防
止するためのスイッチで、スイッチをオンにしないと各
スイッチが作動しないようになっている。
【0106】開店スイッチ138は、玉貸機4における
カード2の受付を開始させ、またカード販売機3のカー
ド販売を許可するためのスイッチで、このスイッチを操
作することにより、玉貸機4に開始指令が、カード販売
機3に販売許可指令が送信される。
【0107】閉店スイッチ139は、玉貸機4における
カー2ドの受付を終了させ、またカード販売機3のカー
ド販売を禁止するためのスイッチで、このスイッチを操
作することにより、玉貸機4に終了指令が、カード販売
機3にカード販売禁止指令が送信される。
【0108】売上スイッチ140は、玉貸機4の総売上
や個々の売上、カード販売機3の売上をディスプレイ装
置131に表示させるための指令スイッチである。
【0109】印字スイッチ141は、玉貸機4の売上を
プリンタ132に印字させるための指令スイッチであ
る。
【0110】送信スイッチ142は、総売上データ等を
カード発行センター1に送信するための指令スイッチで
ある。尚、カード発行センター1からの指令によって自
動的に総売上データ等を送信する場合には、この送信ス
イッチ142は不要となる。
【0111】ファイルスイッチ143は、玉貸機4の売
上データ、カード販売機3の売上データを補助記憶装置
128に記憶させるためのスイッチである。
【0112】テンキー144は、特定の玉貸機4の売上
を知れたい場合等に、玉貸機4の台番号等を入力するた
めのスイッチである。
【0113】プリンタ132は、上記した玉貸機4にお
ける売上、カード販売機3における売上等を印字するた
めの装置である。
【0114】第1伝送制御装置133は、遊技店内の店
内伝送路7上における送受信権の確立および送受信デー
タの規格化を行ない、中央処理装置126が必要とする
データの送受信管理を行なうための装置である。
【0115】第2伝送制御装置134は、遊技店とカー
ド発行センター1との店外伝送路9上における送受信権
の確立および送受信データの規格化を行ない、中央処理
装置126が必要とするデータの送受信管理を行なうた
めの装置である。
【0116】電源装置136は、各機器へ電源を供給す
るための装置であり、補助電源装置135は停電時にお
けるバックアップ用の電源で、主記憶装置127に記憶
された売上データ等が停電により消失するのを防ぐため
に設けた装置である。
【0117】上記した管理装置8における処理のフロー
チャートを図20から図22に示す。
【0118】管理装置8においては、玉貸機4に関する
売上データは玉貸機売上ファイルとして、カード販売機
3に関する売上データは販売機売上ファイルとして、ま
たこれら両データを統括してコモンファイルとして処理
している。
【0119】管理装置8において電源が投入させると、
各ファイルがクリアされ、カード発行センター1からの
暗号を受信して、この暗号を記憶する、開店スイッチ1
38がオンになると玉貸機4およびカード販売機3へ開
店指令信号、暗号を送信して、応答信号の受信待ちの状
態となる。ここで、一定時間内に応答信号を受信しない
と、各ファイルのモニタ情報に通信異常をセットし、デ
ィスプレイ装置131、プリンタ132に異常が発生し
た台番号、異常の内容を出力して遊技店員に知らせる。
そして異常が発生した台に開店指令信号を再度送信し、
一定時間応答を待ち、応答信号を受信すると、各ファイ
ルのモニタ情報の通信異常をリセットし、玉貸機4から
のモニタ情報受信の確認処理へ移行する。一方、異常台
から応答がない場合には、上記モニタ情報の通信異常は
セットされたままである。
【0120】玉貸機4からのモニタ情報の受信確認処理
において、モニタ情報を受信すると玉貸機売上ファイル
の該当台番号を検索し、該当台番号のファイルに受信し
たモニタ情報を書き込む。ここで、モニタ情報に異常情
報が含まれている場合にはディスプレイ装置131およ
びプリンタ132に異常が発生した台番号、異常要因を
出力する。一方、玉貸機4からのモニタ情報を受信しな
い場合、または異常がない場合には上記処理をスキップ
し追加販売データ受信処理へ移行する。
【0121】追加販売データ受信処理において、玉貸機
4から追加販売データを受信すると、玉貸機売上ファイ
ルの該当台番号を検索し、該当台番号のファイルに追加
販売金額を加算し、コモンファイルの追加販売金額およ
び売上演算値を更新し、玉貸機売上データ受信処理へ移
行する。一方、追加販売データを受信しない場合には、
上記した処理をスキップする。玉貸機売上データ受信処
理において、玉貸機4からの売上データを受信すると、
玉貸機売上ファイルの該当台番号を検索し、カレンダ1
29より時刻を読み出し、売上に受信した金額を加算
し、時刻、カード種別、購入金額を記憶し、コモンファ
イルの玉貸機売上合計、購入回数合計、該当カード利用
回数、売上演算値を更新して、玉貸機4での処理を終了
し、カード販売機3からのモニタ受信処理へ移行する。
【0122】カード販売機3からのモニタ受信処理にお
いて、モニタ情報を受信すると、販売機売上ファイルの
ファイルに受信したモニタ情報を書き込む。ここで、モ
ニタ情報に異常情報が含まれている場合には、ディスプ
レイ装置131およびプリンタ132に異常が発生した
台番号、異常要因を出力する。一方、カード販売機3か
らのモニタ情報を受信しない場合、または異常がない場
合には上記処理をスキップし、カード販売機3の売上デ
ータ受信処理へ移行する。
【0123】カード販売機3の売上データ受信処理にお
いて、カード販売機3から売上データを受信すると、販
売機売上ファイルの該当台番号を検索し、該当台番号の
ファイルに受信したカード種別毎の売上、カード枚数を
加算し、カード2の発行枚数、没収カード枚数、受入金
額、払出金額をそれぞれ加算し、コモンファイルの販売
機売上合計、カード発行枚数合計、該当カード枚数合
計、売上演算値を更新して、カード販売機3の売上デー
タ受信処理を処理を終了する。
【0124】その後、売上スイッチ140、印字スイッ
チ141がオンになると、コモンファイルに記憶された
売上データをディスプレイ装置131、プリンタ132
に出力する。
【0125】また、閉店スイッチ139がオンになる
と、玉貸機4へ終了指令信号が、カード販売機3へカー
ド販売禁止指令信号が送信される。
【0126】そして、送信スイッチ142がオンになる
とコモンファイルの売上データを読み出し、カード発行
センター1から送られてきた暗号により店番号および送
信データを加工し、カード発行センター1に売上データ
を送信する。
【0127】その後、ファイルスイッチ143がオンに
なると、年月日情報と玉貸機売上ファイル、販売機売上
ファイル、コモンファイルの内容を補助記憶装置128
に記憶させ、管理装置8での処理が終了する。
【0128】尚、送信スイッチ142を操作することな
く、閉店と同時にカード発行センター1へデータを送信
したり、カード発行センター1からンの送信要求指令に
よりデータを送信するようにしてもよい。また、ファイ
ルスイッチ143を操作することなく、閉店と同時にフ
ァイルを自動的に補助記憶装置128へ格納してもよ
い。
【0129】図23から図25に管理装置8で管理する
売上データの概略を示す。
【0130】図23に玉貸機売上ファイルの概略を示
す。
【0131】玉貸機4において球が貸し出されると、玉
貸機4の台番号、挿入されたカード2の種別、購入金額
が、紙幣が挿入され追加販売が行なわれると、台番号、
追加販売金額が管理装置8へ送信される。このデータは
管理装置8において、玉貸機一台毎のファイルとして記
憶される。この玉貸機一台毎のファイルは、台番号、追
加販売、売上、購入時刻、カード種別、購入金額、モニ
タ情報からなる1日分のデータから構成されている。
【0132】また、玉貸機4から管理装置8へは異常が
発生した場合に、台番号とともにモニタ情報も送信され
る。このモニタ情報は、8ビットからなり、異常情報を
統括する1ビットと、各ビットに対応する5個の異常情
報とからなる。尚、残り2ビットは未使用である。そし
て、異常が回復され遊技店員によりリスタートスイッチ
28が押されると、回復を示すために再度モニタ情報が
送信される。
【0133】図24に販売機売上ファイルの概略を示
す。
【0134】カード販売機3においてカード2が発行さ
れると、カード種別、紙幣識別装置83への受入金額、
紙幣払出器84からの払出金額、没収したカード2の枚
数が管理装置8に送信される。これらのデータは管理装
置8において、カード販売機一台毎のファイルとして記
憶される。このカード販売機一台毎のファイルは、売
上、カード発行枚数、各カード種別毎の発行枚数、没収
カード枚数、受入金額合計、払出金額合計、モニタ情報
からなる1日分のデータから構成されてる。
【0135】また、カード販売機3から管理装置8へは
異常が発生した場合に、台番号とともにモニタ情報も送
信される。このモニタ情報は、16ビットからなり、異
常を統括する1ビットと、各ビットに対応する15個の
異常情報とからなる。そして、異常が回復され店員によ
りリスタートスイッチ87が押されると、回復を示すた
めに再度モニタ情報が送信される。
【0136】図25に、玉貸機売上ファイルと、販売機
売上ファイルのデータを統括したコモンファイルの概略
を示す。
【0137】この、コモンファイルは、玉貸機売上ファ
イルと、販売機売上ファイルのそれぞれのデータが更新
されるときに一緒に更新され、玉貸機売上ファイルに対
応する玉貸機売上合計、購入回数合計、カード種別毎の
利用回数、追加販売売上合計と、販売機売上ファイルに
対応する販売機売上合計、カード発行枚数合計、カード
種別毎の発行枚数合計と、玉貸機売上合計から販売機売
上合計と追加販売売上合計の和を差し引いた売上演算
値、カード発行センター1において設定して伝送データ
の加工に利用する暗号コード、年月日情報、玉貸レー
ト、およびワーキングエリアからなる。
【0138】尚、暗号データは日毎に変更してもよい
し、球レートを、管理装置8で変更可能に記憶させ、開
店指令と同時に玉貸機4に玉貸レートを送信するように
すれば、玉貸機4の玉レート設定スイッチ67が不要と
なる。
【0139】カード発行センター1へは、上記したコモ
ンファイルを伝送する、また、より詳細なデータが必要
な場合は、玉貸機売上ファイルおよび、販売機売上ファ
イルの内容を付加して伝送してもよい。上記したファイ
ルを伝送することにより、遊技店はカード発行センター
1に売上の精算を要求する。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遊
技途中においてカードの残高が無くなってしまっても、
再度カードを購入することなく、玉貸機に貨幣を投入す
ることにより、現在所有しているカードに有価データを
再記憶させることができる。したがって、遊技者がカー
ドの再購入により遊技を中断される時間を短縮すること
ができ、遊技の興趣が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム概念図である。
【図2】パチンコ機および玉貸機の正面図である。
【図3】玉貸機の内部を示す平面図である。
【図4】(A)カードの表面図である。 (B)カードの裏面図である。
【図5】カードリーダライタの内部を示す側面図であ
る。
【図6】球排出装置の斜視図である。
【図7】玉貸機の制御装置のブロック図である。
【図8】玉貸機における処理の前段を示すフローチャー
トである。
【図9】玉貸機における処理の中段を示すフローチャー
トである。
【図10】玉貸機における処理の後段を示すフローチャ
ートである。
【図11】カード販売機の正面図である。
【図12】(A)カード発行装置の正面図である。 (B)カード発行装置の側面図である。
【図13】カード販売機の制御装置のブロック図であ
る。
【図14】カード販売機における処理の前段を示すフロ
ーチャートである。
【図15】カード販売機における処理の中段を示すフロ
ーチャートである。
【図16】カード販売機における処理の後段を示すフロ
ーチャートである。
【図17】精算機の斜視図である。
【図18】管理装置のブロック図である。
【図19】キーボードの説明図である。
【図20】管理装置における処理の前段を示すフローチ
ャートである。
【図21】管理装置における処理の中段を示すフローチ
ャートである。
【図22】管理装置における処理の後段を示すフローチ
ャートである。
【図23】玉貸機売上ファイルの概略図である。
【図24】販売機売上ファイルの概略図である。
【図25】コモンファイルの概略図である。
【符号の説明】
1 カード発行センター 2 カード 3 カード販売機 4 玉貸機 5 パチンコ機 6 精算機 7 店内伝送路 8 管理装置 9 店外伝送路 22 カードリーダライタ 26 球排出装置
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技カードの有価データ付加装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有価データを遊技
機に応じた遊技媒体に変換することで、貨幣を直接取り
扱うことなく遊技媒体を用いた遊技を可能とする遊技カ
ードに対し、有価データを付加できる有価データ付加装
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技店における一般的な遊技媒体
の貸出システムとしては、遊技媒体貸出装置に遊技者が
貨幣を投入することによって、投入金額に応じた量の
技媒体(パチンコ球やメダル等)を貸し出すものが広く
用いられていた。
【0003】また、遊技者が小銭を用意しなくても遊技
媒体の貸し出しが行えるように、遊技店において所定の
情報が記憶されたカードを発行して、このカードによ
り、球等の遊技媒体を貸し出すカード式遊技媒体貸出装
を店内適所に設置しておくような遊技媒体貸出システ
ムも提案されている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カードにより
球などの遊技媒体を貸し出すカード式遊技媒体貸出装置
においは、カードの有効金額の範囲内でのみ球などを借
り出すことしかできないので、カードをの有効金額を全
使い切ってしまった状態で新たに遊技媒体を借り受け
場合には、遊技を一旦中断して席を離れ、カード販売
機に貨幣を投入するなどして、再度カードを購入しなけ
ればならず、遊技者にとって煩わしく、遊技の興趣を著
しく損ねる。
【0005】また、記憶された情報がなくなったカード
は使い捨てであるため、心ない遊技者がカードを遊技台
に放置したり、床に捨ててしまうため、遊技店内にカー
ドが散乱し勝ちであり、遊技店の店員がこれを回収しな
ければならず、店内清掃等の作業が繁雑になってしま
う。
【0006】しかも、使用済みのカードは遊技媒体との
交換に用いる所定の情報がなくなっただけであり、カー
ド自体の記憶機能に障害が生じているものではないか
ら、基本的には再利用が可能であるのにも拘わらず、廃
棄されてしまい、資源の有効利用が図られているとは言
えなかった。なお、大量の遊技媒体と交換できるように
高額のカードを増やせば、少額カードの使用量は減少す
るが、高額のカードは購入時の出費が大きいために、遊
技者は高額なカードの購入を避ける傾向にあり、高額の
カードのみを販売するようにしてしまうと、却って遊技
者の利便性を損なうこととなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、遊技機(例えば、パチンコ機5)に応じ
た遊技媒体と等価交換可能な有価データを少なくとも記
憶すると共に当該記憶データの信頼性に関連させたカー
ド使用の可否判定を行うための使用可否判定データを記
憶させる使用可否判定データ記憶領域を備える遊技カー
ド(例えば、カード2)が挿入されるカード挿入口(例
えば、カード挿排口17)と、上記カード挿入口へ挿入
された遊技カードに記憶された種々のデータを読み込む
カードデータ読込手段(例えば、カードリーダライタ2
2)と、上記カードデータ読込手段が読み込んだ有価デ
ータを記憶する挿入カード有価データ記憶手段(例え
ば、メイン制御装置25a)と、使用可否判定データ記
憶領域に記憶された使用可否判定データが所定の使用可
能条件を満たしているか否かに基づいて、上記カード挿
入口へ挿入された遊技カードの使用可否を判定するカー
ド使用可否判定手段(例えば、メイン制御装置25a)
と、貨幣を受入可能な貨幣受入部(例えば、紙幣挿入口
20)から受け入れた貨幣の価値を判定する貨幣判定手
段(例えば、紙幣識別器24)と、上記貨幣判定手段に
よって判定された貨幣価値に相当する有価データを付加
可能有価データとして発生させる付加可能有価データ発
生手段(例えば、ローカル制御装置25b)と、上記カ
ード使用可否判定手段が挿入された遊技カードの使用可
能判定を行っていることを必要条件として、所定の有価
データ加算操作に基づいて定まった付加用の有価データ
を上記挿入カード有価データ記憶手段の有価データに加
算記憶させる有価データ加算手段(例えば、メイン制御
装置25a)と、上記有価データ加算手段によって有価
データが加算された新たな有価データを記憶する挿入カ
ード有価データ記憶手段の有価データを、挿入された遊
技カードの新たな有価データとして記憶更新する有価デ
ータ更新手段(例えば、カードリーダライタ22,メイ
ン制御装置25a)と、を備えてなる。
【0008】カードデータ読込手段により、カード挿入
口へ挿入された遊技カードの有価データが読み込まれて
挿入カード有価データ記憶手段に記憶されると共に、カ
ード使用可否判定データ記憶領域から読出された使用可
否判定データが所定の使用下の条件を満たしているか否
かの判定をカード使用可否判定手段が行う。また、貨幣
判定手段により貨幣受入部から受け入れた貨幣の価値が
判定され、受け入れた貨幣価値に相当する有加データを
付加可能有価データとして付加可能有価データ発生手段
が発生させる。そして、上記カード使用可否判定手段が
使用可能判定を行っていれば、所定の有価データ加算操
作に基づいて定まった付加用の有価データを挿入カード
有価データ記憶手段に記憶されている有価データに加算
記憶させ、この加算記憶値が挿入された遊技カードの新
たな有価データとして有価データ更新手段により更新さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0010】図1は本発明に係る有価データ付加装置を
備えるパチンコ店(パチンコ機やパチスロ機等が多数設
置された遊技店)での遊技媒体貸出に関連した一連のシ
ステム概念図である。
【0011】遊技店内には、カード発行センター1にお
いて発行管理する所定情報(有価データやセキュリティ
データ等)を記憶させた遊技カードとしてのカード2
(図4)を販売するためのカード販売装置としてのカー
ド販売機3と、該カード販売機3により販売するカード
2の有価データを用いて遊技媒体としての球(パチンコ
機用)やメダル(パチスロ機用)を貸し出すとともに、
貨幣を投入することにより該カード2に有価データを加
算記憶させる有価データ付加装置としての機能を備えた
玉貸機4と、借り出した球により遊技を行なう遊技機と
してのパチンコ機5と、遊技の結果として獲得した景品
球の精算を行なう精算機6と、上記したカード販売機
3、玉貸機4、パチンコ機5、精算機6と店内伝送路7
を介して電気的に接続され、これらを制御する管理装置
8とが設置してある。
【0012】また、上記した管理装置8は店外伝送路9
を介してカード発行センター1と連絡している。
【0013】カード発行センター1では、遊技店から伝
送されてきたカード販売機3、玉貸機4における売上デ
ータ等を監査し、カード代金等の精算を行なう。
【0014】上記したカード発行センター1と遊技店と
の間の精算は、金融機関を介して、または直接に行な
う。
【0015】図2にパチンコ機5および玉貸機4を示
す。
【0016】このパチンコ機5は、額縁状前面枠10の
表面に球供給皿11、発射操作部12等を配設し、上記
前面枠10を後から塞ぐように遊技盤13を設けてあ
る。玉貸機4は上記パチンコ機5の上部に載置してあ
り、箱体14の前面に、表示操作部15を有する。そし
て、有価データが記憶された適正なカード2を用いて玉
貸機4で所定の玉貸操作(後に詳述)を行うと、パチン
コ機5の球供給皿11に遊技媒体としてのパチンコ球が
排出され、このパチンコ球を使用してパチンコ遊技を行
うことが可能となるのである。
【0017】なお、遊技媒体の貸出形態としては、本実
施例の如く実球を遊技者に貸し出すものに限らず、遊技
者が遊技に供し得る遊技媒体の総数を仮想のデータとし
てパチンコ機側で取り扱うことにより、遊技者へ擬似的
に遊技媒体を貸し出したこととしても良い。すなわち、
遊技媒体の貸出に際しては、カード2の有価価値を所定
の換算率に基づく遊技媒体数データへ変換した玉貸機か
らの情報をパチンコ機5で記憶し、遊技に供された遊技
媒体に相当する数を遊技媒体数データから減算すると共
に、新たに有価価値を遊技媒体数データに変換し情報を
玉貸機から受けた場合には当該データを記憶値に加算す
るのである。斯くすれば、パチンコ機5内には遊技の継
続に必要十分な数のパチンコ球のみを封入しておけば済
むので、遊技媒体の清浄管理等に対する遊技店の負担が
軽減されると共に、遊技者も持ち運びに不便なパチンコ
球を取り扱う必要がないので、遊技店と遊技者との双方
にとって利便性の高いものとなる。
【0018】表示操作部15には上部にカード2に記憶
された有価データの残高を表示する金額表示器16を設
け、金額表示器16の下部にはカード挿排口17を開設
し、カード挿排口17の右側にはカード2を強制的に返
却させるための返却スイッチ18を設け、カード挿排口
17の下部には遊技者の選択により有価データの範囲内
で球を貸し出す金額を指示するための購入選択スイッチ
19が左右に並設してある。この購入選択スイッチ19
は、例えば100円、300円、500円用のスイッチ
からなり、遊技者が所望のスイッチを押すことにより、
各スイッチの金額に相当する球が貸し出される。また、
表示操作部15の右側には、カード2に記憶された有価
データを追加更新するための貨幣を受入可能な貨幣受入
部としての紙幣挿入口20が開設してあり、紙幣挿入口
20の下部にはパイロットランプ21が設けてある。
【0019】箱体14の内部を図3に示す。
【0020】箱体14の内部にはカード挿排口17に連
通する位置にカードリーダライタ22を、紙幣挿入口2
0に連通する位置に紙幣識別器24を設けるとともに、
玉貸機4の各機器を制御するための制御装置25、球を
排出するための球排出装置26が設けてある。また、制
御装置25には各玉貸機に固有の台番号を発生するため
の台番号設定スイッチ27、各機器における異常回復を
管理装置8に指示するためのリスタートスイッチ28が
設けてある。また、表示操作部15の内側には遊技にお
ける効果音等を発生するためのスピーカー29が設けて
ある。
【0021】上記した制御装置25は、カード2の読み
書きに関する制御を行なうメイン制御装置25aと、こ
れ以外の制御を行なうローカル制御装置25bからな
る。制御装置25を二つに分離したのは、カード2の仕
様は秘密にしてカード2の偽造やカード2に記憶された
データの改竄を防ぐためである。
【0022】上記した球排出装置26には図2で示すよ
うに、球排出樋30の上端が連通してある。また、球排
出樋30の下端には球導出樋31の上端が連通してあ
り、球導出樋31の下端は球供給皿11に臨んでいる。
したがって、球排出装置26により排出された球は、直
接球供給皿11に流下するので、遊技者が球を借り出す
毎に一々玉貸機4から球を取り出して球供給皿11へ投
入する必要がない。
【0023】上記した玉貸機4で使用するするカード2
を図4に示す。
【0024】このカード2は、紙、合成樹脂等からなる
薄い板状であり、表面には長手方向の上部に、発行表示
部32を設け、長手方向の下部に販売金額、有効金額を
表示する金額表示部33、記憶データの信頼性に関連さ
せたカード使用の可否判定を行うための使用可否判定デ
ータとしてのセキュリティデータを記憶するセキュリテ
ィ記憶部34(使用可否判定データ記憶領域)を設けて
ある。
【0025】発行表示部32はカードの二重発行を防止
するためのもので、カード販売機3においてカード発行
時にパンチ穴、マーキング等により既発行であることを
表示する。
【0026】金額表示部33にはカード2の販売金額を
表示するが、カード2にプレミアムを付けて販売する場
合には、販売金額にプレミアム分を加算した有効金額も
合わせて表示するようにする。このプレミアムはカード
2の有効金額を実際の販売価格より高くして差額を遊技
者にサービスするもので例えば、500円カードでは無
し、1000円カードでは40円、2000円カードで
は100円、3000円カードでは200円、5000
円カードでは400円、10000円カードでは800
円とする。
【0027】セキュリティ記憶部34は、カードの偽造
を防止するために設けたもので、有価データ記憶領域に
記憶させたセキュリティデータと同一のデータを光学的
手段、磁気的手段等を用いて記憶し、かつ該データが外
観からは読取られないように隠匿した状態で記憶してあ
る。尚、セキュリティ記憶部34には、当該カードの有
効使用期限や使用可能回数等を記憶させておき、カード
の耐久度を超えて継続使用することによるトラブルを防
ぐようなセキュリティ機能を期せるようにしても良い。
【0028】また、カード2の表面には、矢印35を表
示して挿入方向を示してカード2の挿入方向を分り易く
したり、挿入方向の錯誤を防止するため、カード2の先
端の一方の角を予め斜めに切断しておいてもよいし、カ
ード2の余白部分には、広告表示部36を設けて広告を
表示したり、取扱説明部37を設けてカード2の取扱方
法を表示してもよい。
【0029】カード裏面には、長手方向の下部に有価デ
ータ記憶領域として磁気データ記憶部38を設け、磁気
データ記憶部38の下方には発行番号表示部39と発行
年月日表示部40を設けてある。
【0030】磁気データ記憶部36には、カード2の有
効金額を表わす金額データと、カード2の発行金額を表
わすカード種別データと、カード2の偽造を防止するた
めのセキュリティデータを記憶してある。すなわち、こ
のカード2においては、セキュリティデータを記憶する
磁気データ記憶部36も使用可否判定データ記憶領域と
しての機能を持たせてある。金額データはカード製造時
にカード2の有効金額を記憶し、玉貸機4でカードが使
用されると、使用金額を減算して再記憶される。カード
種別データは製造時にカード2の発行金額を記憶し、カ
ード販売機3においてカード2を販売する際に金額デー
タとカード種別データとが合致するかどうかを照合し、
カード2の発行ミスや不正発行を防止している。
【0031】セキュリティデータはカード製造時に上記
したセキュリティ記憶部34に記憶されたデータと同一
のデータが記憶されており、両データを比較してデータ
が不一致の場合には不適正カードとして処理する。すな
わち、磁気データ記憶部38とセキュリティ記憶部34
のセキュリティデータが一致しなかったり、セキュリテ
ィデータ自体が読み込めない場合等には、使用可否判定
データとしてのセキュリティデータが所定の使用可能条
件を満たしていないものとするのである。なお、カード
発行時にはこのようなセキュリティデータのみを記憶さ
せておき、有価データの付加は、有価データ付加装置等
によって遊技者が適宜に行えるようにしても良い。発行
番号表示部39には互いに重複しない一連の通し番号等
を表示すれば、盗難カードの摘発が可能であり、またこ
の番号により抽選を行なうようにすれば、遊技者が残高
のなくなった無効カードを遊技店内に捨てることがない
ので、遊技店の美化に貢献できる。
【0032】上記したカードリーダライタ22を図5に
示す。
【0033】このカードリーダライタ22は、カード2
に記憶された磁気データの再生および更新、セキュリテ
ィデータの読み出しをするための装置で、遊技者がカー
ド2を挿入するカード挿入口としてのカード挿排口17
から内部に向ってカード搬送路41を設け、該カード搬
送路41上に搬送モータ42で駆動する第1搬送ローラ
43、第2搬送ローラ44を設け、第1搬送ローラ43
をカード挿排口17に臨ませ、第1搬送ローラ43のカ
ード挿排口17側に挿入検出センサー45を設け、第1
搬送ローラ43と第2搬送ローラ44の途中にセキュリ
ティ読取りセンサー46、リードライトヘッド47を設
け、カード搬送路41の終端部近傍に反転位置検出セン
サー48を設け、モータ42の軸49には、搬送モータ
42と同時に回転するエンコーダー50を装着し、該エ
ンコーダー50に位置決めセンサー51を臨ませてあ
り、上記搬送モータ42、挿入検出センサー45、セキ
ュリティ読取りセンサー46、リードライトヘッド47
をメイン制御装置25aに接続してある。
【0034】搬送モータ42は、カード2を搬送するロ
ーラを駆動するための正逆回転可能なモータで、第1搬
送ローラ43、第2搬送ローラ44に搬送ベルト52を
介して連結されている。挿入検出センサー45は、カー
ド2の挿入を検出して、搬送モータ42を正転駆動する
ための検出器であって、カード排出時には、このセンサ
ー位置にカード2がなくなったときに、搬送モータ42
を停止させる。セキュリティ読取りセンサー46は、カ
ード2のセキュリティ記憶部35に隠匿されたデータを
読取るためのセンサーであって、セキュリティ記憶部3
4の記憶方法に応じた、光学センサー、磁気センサー等
からなる。
【0035】リードライトヘッド47は、カード2の磁
気データ記憶部38に記憶された情報を読取り、また有
価データ等を更新するためのヘッドであり、磁気ヘッド
等よりなる。エンコーダー50は、カード2の磁気デー
タ記憶部38のデータの読取り位置と更新位置、セキュ
リティデータの読取り位置等を決定するための位置決め
信号を生成するための装置であって、スリット円盤等よ
りなる。位置決めセンサー51は、このエンコーダー5
0の位置決め信号を検出して、各読取り位置等を決定す
るセンサーであって、エンコーダー50がスリット盤か
らなる場合には、スリット開閉状況を光学的に検出して
これをパルス列に変換してメイン制御装置25aへ送出
する。反転位置検出センサー48は、カード2の停止位
置、搬送モータ42の逆転位置を決定するためのセンサ
ーで、カード2の先端等を検出して逆転位置を決定す
る。
【0036】球排出装置26は、図6で示すように、球
排出ソレノイド53の駆動により球供給樋54内に出没
して球の流下を規制する球ストッパ部55と、供給球の
有無を検出する供給玉検出器56と、通過する球を1個
宛検出する排出センサー57とを備え、上記球排出ソレ
ノイド53、供給玉検出器56、排出センサー57をロ
ーカル制御装置25bに電気的に接続してある。
【0037】図7に上記した玉貸機4における制御装置
25のブロック図を示す。
【0038】メイン制御装置25aは、演算制御回路5
8a、ROM59a、RAM60a、伝送制御回路61
を有するメインCPU62aからなり、このメインCP
U62aにカードリーダライタ22、台番号設定スイッ
チ27、リスタートスイッチ28を電気的に接続してあ
る。また、伝送制御回路61には、受信データの波型整
形および送信データのドライブ能力を上げるためのレベ
ル変換回路63が接続され、このレベル変換回路63に
は、送信信号と受信信号の分岐および結合を図るための
分岐回路64が接続され、この分岐回路64は店内伝送
路7を介して管理装置8と電気的に接続してある。
【0039】一方、ローカル制御装置25bは、演算制
御回路58b、ROM59b、RAM60bを有するロ
ーカルCPU62bからなり、このローカルCPU62
bに、ドライバ65を介してパイロットランプ21、金
額表示器16、球排出ソレノイド53が接続され、これ
らにドライブ信号を送信するとともに、レシーバ66を
介して、返却スイッチ18、排出センサー57、供給玉
検出器56、購入選択スイッチ19、球1個宛の貸出レ
ートを設定するための玉レート設定スイッチ67が接続
され、これらからの信号を受信し、また、紙幣識別器2
4が接続され、これを制御している。
【0040】また、メインCPU62aおよびローカル
CPU62bには、電源回路68が接続され、電源が供
給される。
【0041】上記したメインCPU62aとローカルC
PU62bとの間では、各種の信号が授受される。
【0042】メインCPU62aからローカルCPU6
2bには、カードデータ読込手段たるカードリーダライ
タ22がカード2から読み込んでメインCPU62aの
RAM領域60aに記憶されている挿入カード2の有価
データとしてのカード金額データ、メイン制御装置25
aでの準備がととのったことを知らせるレディ信号が送
信される。すなわち、本実施形態においては、メインC
PU62aを有するメイン制御装置25aが、「カード
データ読込手段が読み込んだ有価データを記憶する挿入
カード有価データ記憶手段」としての機能を備えるので
ある。
【0043】 一方、ローカルCPU62bからメインC
PU62aには購入選択スイッチ19により指示され
た購入金額、貨幣判定手段たる紙幣識別機24によって
判定された投入紙幣の価値に相当するカードの追加販売
金額(付加可能有価データ)、ローカル制御装置25b
に異常が発生した場合のアラーム信号、返却スイッチ1
8が押された場合のカード返却信号が送信される。すな
わち、本実施形態においては、ローカルCPU62bを
有するローカル制御装置25bが、「貨幣判定手段によ
って判定された貨幣価値に相当する有価データを付加可
能有価データとして発生させる付加可能有価データ発生
手段」としての機能を備えるのである。
【0044】 図8から図10に上記した玉貸機4におけ
る処理のフローチャートを示す。
【0045】メイン制御装置25aにおいて、電源が投
入されると、RAM領域60aがクリアされ、I/Oポ
ートが初期化され、台番号設定スイッチ27から台番号
が読み込まれ開店指令信号待ちの状態となる。
【0046】管理装置8から開店指令信号を受信する
と、同時に受信した暗号を記憶し、開店指令信号を受信
したことを示す応答信号を管理装置8へ送信し、異常確
認処理へ移行する。
【0047】異常確認処理では、カードリーダライタ2
2の異常、不適正カードの摘発の確認を行ない、異常が
発見できなければ、メインCPU62aでの準備がとと
のったことを示すレディ信号をローカル制御装置25b
へ送信し、ローカル制御装置25bで制御する玉貸機4
および紙幣識別器24が使用可能となる。一方、異常が
発見された場合には、異常を表わすモニタ情報をセット
し、モニタ情報を管理装置8へ送信し、レディ信号をオ
フにする。ここで、異常が回復されリスタートスイッチ
28が押されると、モニタ情報をリセットし、管理装置
8へ異常が回復したことを示すモニタ情報を送信して、
レディ信号をオンにする。
【0048】遊技者がカード2をカード挿排口17に挿
入すると、挿入検出サンサー45がカード2の先端を検
出してメイン制御装置25aに信号を送り、搬送モータ
42を作動させてカード2を取り入れ、正常にカード2
が取り入れられると、カードデータ読込手段として機能
するカードリーダライタ22のリードライトヘッド47
で磁気データ記憶部38のデータを読み取り、セキュリ
ティ読取りセンサー46でセキュリティ記憶部34のセ
キュリティデータを読み込み、磁気データ記憶部38と
セキュリティ記憶部34のセキュリティデータが一致し
ている場合には、使用可否判定データとしてのセキュリ
ティデータが所定の使用可能条件を満たしているものと
して次の処理へ移行してカード金額の確認処理を行い
不一致の場合には不正カード摘発のモニタ要因をセット
しカード2の外部搬送処理へ移行する。すなわち、玉貸
機4に有価データ付加装置としての機能を含ませるもの
とした本実施形態においては、メイン制御装置25a
が、カード2の使用可能条件の可否判定を行うカード使
用可否判定手段として機能するのである。
【0049】ここで、紙幣挿入口20へ紙幣が挿入され
た場合には、追加購入処理へ移行する。
【0050】次いで、カード2に記憶された金額値を確
認し、残高がある場合にはカード金額データをローカル
制御装置25bへ送信して次の処理へ移行し、残高がな
い場合にはカード2の外部搬送処理へ移行する。
【0051】カード2の外部搬送処理では、カード2を
カードリーダライタ22内から外部へ搬送し、搬送に異
常がなければ閉店指令信号の受信確認処理へ移行し、搬
送に異常がある場合には異常確認処理へ移行する。
【0052】ここで、カード2を強制的に返却させるた
めの返却スイッチ18が押されると、カード2の外部搬
送処理へ移行する。
【0053】そして、ローカル制御装置25bの異常を
検出するためのローカル監視タイマーをセットする。ロ
ーカル制御装置25bで異常が発見できなかった場合に
は、玉貸し処理へ移行する。ここで、ローカル制御装置
24bからアラーム信号を受信した場合、または予め定
めた一定時間内にローカル制御装置25bからの購入金
額データを受信しない場合には、モニタに異常であるこ
とをセットし、カード2の外部搬送処理へ移行する。
【0054】玉貸し処理では、ローカル制御装置25b
で制御する球の排出動作が終了し、購入金額データが送
られてくると、カード金額の減算処理を行い、リードラ
イトヘッド47により磁気データ記憶部38の金額を更
新し、暗号によって台番号、カード種別、購入金額等の
データを加工し、売上データとして管理装置8へ送信す
る。
【0055】そして、カード2をカード挿排口17より
排出し、カード金額出力をオフにし、閉店信号の受信確
認処理へ移行する。ここで、カード2の外部搬送処理に
異常がある場合には異常確認処理へ移行する。
【0056】有価データ加算操作として紙幣挿入口20
へ紙幣が挿入されることにより行われる追加購入処理で
は、ローカル制御装置25bからの受入金額信号(付加
用の有価データ)を受信すると、受入金額を記憶し、カ
ード2がカードリーダライタ22内に存在するかどうか
を確認する。
【0057】適正なカード2がカードリーダライタ22
内に存在する場合(カード使用可否判定手段が挿入され
たカード2の使用可能判定を行っている場合)には、
入されたカード2の有価データとして挿入カード有価デ
ータ記憶手段に記憶されている有価データに、ローカル
制御装置25bから送信された付加用の有価データを加
算したものが新たな挿入カード有価データとなるように
有価データを加算し、この新たな有価データをカード2
磁気データ記憶部38に書込むことで、カード2の有
価データたる金額データを更新する。
【0058】すなわち、玉貸機4におけるメイン制御装
置25aは、「カード使用可否判定手段が挿入された遊
技カードの使用可能判定を行っていることを必要条件と
して、所定の有価データ加算操作に基づいて定まった付
加用の有価データを挿入カード有価データ記憶手段の有
価データに加算記憶させる有価データ加算手段」として
機能すると共に、カードリーダライタ22と協働するこ
とで、「有価データ加算手段によって有価データが加算
された新たな有価データを記憶する挿入カード有価デー
タ記憶手段の有価データを、挿入された遊技カードの新
たな有価データとして記憶更新する有価データ更新手
段」として機能するのである。
【0059】そして 、暗号によって台番号および金額デ
ータを加工したものを追加販売データとして管理装置8
へ送信して、カード2の有効金額の確認処理へ移行す
る。なお、紙幣挿入口20から受け入れた金額の範囲内
で遊技者に希望金額を選択させ、選択された金額を有効
金額として、確認処理へ移行させるようにしても良い。
斯くする場合は、希望金額の選択動作が有価データ加算
操作となり、付加可能有価データの範囲内で付加用の有
価データが定められることとなる。一方、カード2がカ
ードリーダライタ22内に存在しない場合には、紙幣返
却信号をローカル制御装置25bへ送信して異常確認処
理へ戻る。
【0060】閉店信号の受信処理では、管理装置8から
閉店指令信号を受信するとレディ信号をオフにしてメイ
ン制御装置25aでの処理が終了する。
【0061】ローカル制御装置25bにおいて、玉貸機
4の電源がオンになると、RAM領域60bがクリアさ
れ、I/Oポートが初期化され、玉レート設定スイッチ
67からの玉レートを読み込む。そして、メイン制御装
置25aからのレディ信号の受信を確認し、供給球の有
無を確認し、供給球が所定数以上蓄積されている場合に
は、アラーム信号をオフにし、パイロットランプ21を
点灯してカード2の受付が可能なことを遊技者に表示
し、メイン制御装置25aからのカード金額データ待ち
の状態になる。一方、レディ信号を受信しない場合に
は、パイロットランプ21を消灯して、レディ信号の受
信を待つ。また、供給球が一定数以上ない場合にはアラ
ーム信号をメイン制御装置25aに送信する。
【0062】そして、メイン制御装置25aからカード
金額データを受け取ると、金額表示器16に金額を表示
する。
【0063】ここで、返却スイッチ18が押されるとカ
ード返却信号をメイン制御装置25aへ送信し、カード
金額の確認処理へ戻る。
【0064】また、紙幣挿入口23へ紙幣が挿入される
と、追加購入処理へ移行する。
【0065】追加購入処理では、紙幣識別器24で紙幣
を鑑定(紙幣の真贋を判定すると共に、適正な紙幣であ
ればその貨幣価値を判定)し、受入金額(付加可能有価
データ)をメイン制御装置25aへ送信し、メイン制御
装置25aでは上述したような追加購入処理を実行す
る。ここで、メイン制御装置25aからカードリーダラ
イタ22内にカード2がない場合の紙幣返却信号を受信
すると紙幣を外部へ搬送する。カードリーダライタ22
内にカード2が存在する場合には、メイン制御装置25
a側の追加購入処理によって更新された新たな挿入カー
ド有価データに相当する金額を金額表示器16表示す
る。
【0066】購入選択スイッチ19が操作され、指定さ
れた金額に足りる残高が有る場合は、球排出動作に移
る。ここで、指定された金額に対して残高が不足してい
る場合には購入選択スイッチ19の操作確認処理へ戻
り、購入選択スイッチ19を再度選択させる。
【0067】球排出動作では、玉レートにより指定金額
に応じた排出球数を演算し、球排出ソレノイド53が励
磁すると、球ストッパ部55が球供給樋54内の球流路
から退き、球供給樋54内の球が流下するとともに、排
出監視タイマーをセットする。ここで、球流下路に球が
詰まるなどして、予め定めた一定以上の時間が経過する
と、アラーム信号をメイン制御装置25aへ送信してレ
ディ信号の受信確認処理へ戻る。そして、排出センサー
57が通過する球を検出して予め定めた規定数に達する
と、球排出ソレノイド53を消磁して球の流下を停止す
る。したがって、所定数の球、例えば100円分25個
の球が球排出樋54に排出される。
【0068】球の排出動作を終えると、購入金額データ
をメイン制御装置25aへ送信してメイン監視タイマー
をセットする。この様にして遊技者が所望した数の球が
球排出樋54に排出されると、ローカル制御装置25b
の演算部が先に金額表示器16に表示した金額から球排
出樋54に排出した球に相当する金額を減算し、残高を
金額表示器16に可視表示する。なお、遊技者が購入選
択スイッチ19を操作した時点で演算して残高表示して
もよい。
【0069】そして、遊技者がカード2を受け取り、メ
イン制御装置25aからのカード金額データの出力がオ
フになると、金額表示器16の表示をオフにする。ま
た、予め設定した一定時間内にメイン制御装置25aか
らのカード金額表示オフ信号が受信されないと、カード
金額データ出力オフの処理をスキップして、その後の処
理に移行する。そして、メイン制御装置25aからのレ
ディ信号がオフになるとパイロットランプ21を消灯し
て、カード2を受け付けないことを遊技者に示し、ロー
カル制御装置25bでの処理を終了する。
【0070】上記したように、玉貸機4において、制御
装置25を、カード2の読み込み、更新及び管理装置8
とのデータ伝送を制御するメイン制御装置25aと、球
の貸し出し動作を制御するローカル制御装置25bとに
分割したので、カード2の偽造や売上データの改竄を防
止することができる。
【0071】尚、カード2の返却は購入選択スイッチ1
9が操作され球が排出される毎ではなく、遊技者が遊技
を終了する場合に返却スイッチ18を操作することによ
り行なってもよい。すなわち、磁気データ記憶部38に
記憶された残高の範囲内で球の貸し出しを行ない、各購
入毎のデータはRAM60aに記憶しておき、返却スイ
ッチ18が操作された場合に、一括してカード2に更新
記憶してもよい。
【0072】また、上記した如く、玉貸機4に有価デー
タ付加装置の機能を一体的に持たせれば、玉貸用の操作
部と有価データ付加用の操作部とを近接させることがで
き、遊技者にとっての使い勝手が良いものとなる反面、
玉貸機4に異常が生じた場合、玉貸動作と有価データ付
加動作が同時に不能となる危険性もあることから、遊技
媒体貸出機能のみを持った遊技媒体貸出装置とは別途に
有価データ付加装置を設けるようにしても良い。
【0073】カード販売機3は、図11で示すように、
箱状体69に開閉可能な前面部70を設け、前面部70
のほぼ中程にカード発行口71を左右に並設し、カード
発行口71の上部にはそれぞれカード残量可視窓72を
設け、カード発行口71の下部にはそれぞれカード金額
指定スイッチ73を設け、左側のカード金額指定スイッ
チ73の下部にはカード2の残高を示す残高表示器74
を設け、残高表示器74の下部にはカード挿入口75を
開設し、右側のカード金額指定スイッチ73の下部には
投入紙幣の金額を表示する投入金額表示器76を設け、
投入金額表示器76の下部には紙幣投入口77を開設
し、カード挿入口75と紙幣投入口77との間の下方に
紙幣払出口78を開設してある。また、前面部70の上
部にはカード2が販売中であることを示す販売中表示器
79、カード2の販売を中止していることを示す販売中
止表示器80が設けてある。
【0074】カード販売機3にカード挿入口75を設け
たのは、遊技者が保管しているカード2の正確な残高を
遊技者が知りたい場合に利用するためであり、カード挿
入口75にカード2を挿入することにより残高表示器7
4に残高が表示されるようになっている。
【0075】そして、箱状体69の内部には、前面部7
0を閉じたときに上記カード発行口71に連通する位置
に各々カード発行装置81を、上記カード挿入口75に
連通する位置にカードリーダ82を、上記紙幣投入口7
7に連通する位置に紙幣識別装置83を、紙幣払出口7
8に連通する位置に紙幣払出器84を各々配置してあ
る。また、カード発行装置81列の左側にはカード2に
関した処理の制御を行なうメイン制御装置85を設け、
メイン制御装置85の上部にはカード販売機3の伝送ア
ドレスを定義するための台番号設定スイッチ86と販売
中止状態を回復させるためのリスタートスイッチ87を
設け、カードリーダ82と紙幣払出器84との間にはカ
ード2に関する以外の処理を行なうローカル制御装置8
8を設け、ローカル制御装置88の上部にはローカル制
御装置88が制御する機器の状態を表示するローカルモ
ニタ表示器89を設け、カードリーダ82の下方には電
源供給装置90を設けてある。
【0076】上記した紙幣識別装置83は、遊技者が紙
幣投入口77から投入した紙幣を取り入れて該紙幣の真
偽を判別するとともに、紙幣の種類を判別してローカル
制御装置88に信号を送り、不適当な紙幣と判断した場
合は遊技者に返却する。一方、紙幣識別装置83が適当
な紙幣と判断するととともに、その紙幣の種類を判別す
ると、ローカル制御装置88からの信号により投入金額
表示器76が当該紙幣の金額を表示する。例えば、紙幣
投入口77に1万円札を挿入すると「10,000
円」、5千円札の場合は「5,000円」、千円札の場
合は「1,000円」と表示する。この状態で遊技者が
カード金額指定スイッチ73を操作することにより遊技
に供する所望の金額を選択すると、カード販売機3は選
択された金額に対応するカード発行装置81を作動し
て、有価データを記憶したカード2を発行する。
【0077】上記したカード発行装置を図12に示す。
【0078】カード発行装置81は、カード2を貯留す
るカードタンク91の下部に横向きU字状のカード搬送
路92を設け、カード搬送路92の奥に向って、カード
タンク91からカード2を一枚ずつ取り出すための取出
装置93、発行するカード2の真偽を鑑定するための鑑
定装置94を設け、カード搬送路92の屈曲部にカード
2を反転して搬送する転送装置95を設け、転送装置9
5からカード発行口71に向って適正カードと不適正カ
ードの搬送路を切り替える切換装置96、適正カードを
カード発行口17に導出する導出装置97を設けてあ
る。切換装置96にはカード搬送路92から分岐した不
適正カード搬送路98を設け、不適正カード搬送路98
に連通する位置に没収タンク99が設けてある。
【0079】また、カードタンク91の下部にはカード
タンク91内のカード2の有無を検出する第1カードセ
ンサー100が、没収タンク99には没収タンク99内
のカード収納量を検出する第2カードセンサー101
が、転送装置95の下部にはメイン制御装置85からの
発行指令に基づいてカード2の発行を制御する発行制御
装置102が設けてある。カード発行装置81の前面に
は、カード搬送路92の出口にカード発行口71が開設
してあり、カード発行口71とカードタンク91の間に
は、カードタンク91のカードなし情報や没収タンク9
9のカード満杯情報を表示するモニタ表示器103を設
け、また、カードタンク91の前面は外部からカード残
量が確認できるように窓部104が形成してある。
【0080】上記したカード発行装置81は、メイン制
御装置85からのカード発行指令を受けると、カードタ
ンク91から取出装置93によりカード2を一枚ずつ取
り出してカード搬送路上92へ導き、鑑定装置94へ搬
送する。鑑定装置94では、発行するカード2の磁気デ
ータ、セキュリティデータ、発行表示、カード種別デー
タ、カードサイズ等を読取り、適正カードであるかどう
かを鑑定する。適正カードの条件は、カード2の有効金
額を表す金額データとカード2の発行金額を表わすカー
ド種別データとが等しいこと、磁気データ記憶部38の
セキュリティデータとセキュリティ記憶部34のセキュ
リティデータとが等しいこと、発行表示部32に既発行
を示す発行穴がないこと、カードサイズが正規寸法であ
ること、遊技者が選択指定した金額とカード種別データ
とが等しいことなどである。
【0081】鑑定装置94により鑑定され、カード発行
装置81の奥に向かって搬送されていたカード2は転送
装置95により搬送方向を変えられ、カード発行装置8
1の前面に向かって搬送される。カード2が切換装置9
6に達すると、鑑定装置94の鑑定結果により、適正カ
ードは導出装置97へ、不適正カードは没収タンク99
へ搬送される。そして、適正カードは導出装置97によ
りカード発行口71へ排出され、不適正カードは没収タ
ンク99へ収納される。カードタンク91にカードが無
くなったことを第1カードセンサー100が検出した
り、没収タンク99が不適正カードで満杯になったこと
を第2カードセンサーが101が検出すると、モニタ表
示器103にこれらを表示する。
【0082】この様にカード発行装置81は、カード販
売機3内に、遊技者が選択できるカード金額に対応し
て、夫々配置されている(図示の例では5個のカード発
行装置81が配置されている)。
【0083】尚、カード販売機3はパチンコ遊技店内の
みではなく他の場所、例えばタバコ販売店、スーパーマ
ーケット等に設置してもよい。また、遊技店内にカード
販売機3を設置する場合には、上述した玉貸機4と同様
な有価データ付加機能をカード販売機3に持たせるよう
にしても良い。
【0084】上記したカード販売機3の制御装置のブロ
ック図を図13に示す。
【0085】この制御装置は、カード2に記憶されたデ
ータの読み込みや書き込みに関する制御を行なうメイン
制御装置85と、これ以外の制御を行なうローカル制御
装置88とからなる。制御装置を二つに分離したのは、
カード2の仕様は秘密にして、カード2の偽造やカード
2に記憶された有価データやセキュリティーデータの改
竄を防ぐためである。そこで、メイン制御装置85に
は、カード発行装置81、台番号設定スイッチ86、カ
ードリーダ82、残高表示器74等の制御を行なわせ、
一方ローカル制御装置88には、紙幣識別装置83、紙
幣払出器84、カード金額指定スイッチ73、販売中表
示器79、販売中止表示器80、ローカルモニタ表示器
89、投入金額表示器76等の制御を行なわせる。メイ
ン制御装置85とローカル制御装置88とは伝送路を介
して電気的に連絡され、互いに信号を授受している。ま
た、メイン制御装置85と管理装置8とは店内伝送路7
を介して電気的に連絡している。
【0086】メイン制御装置85が管理装置8からの開
店指令信号を受信すると、ローカル制御装置88へレデ
ィ信号が送信される。ローカル制御装置88はレディ信
号を受信すると、販売中表示器79を点灯させ、カード
2の販売が可能なことを遊技者に表示する。遊技者がカ
ード販売機3に貨幣を投入すると、ローカル制御装置8
8からメイン制御装置85へ受入金額信号が送信され、
遊技者がカード金額指定スイッチ73により所望の金額
を指定すると、メイン制御装置85へ金額指定信号と発
行指令信号が送信される。
【0087】正常にカード2が発行されるとメイン制御
装置85はローカル制御装置88へ発行完了信号を送信
し、ローカル制御装置88はこの信号を受信して投入金
額表示器76の表示をクリアし、釣銭がある場合には釣
銭を払い出し、メイン制御装置85へ払出金額信号を送
信する。尚、ローカル制御装置88が発行指令信号を送
信してから一定時間経過しても、上記した発行完了信号
を受信できない場合には、メイン制御装置85の故障で
あると判断して受入貨幣を返却し、販売中止表示器80
を点灯する。また、ローカル制御装置88で異常が発生
した場合にはアラーム信号と、この異常の内容を表わす
モニタ信号をメイン制御装置85へ送信する。尚、メイ
ン制御装置85では、このモニタ信号を受信すると、管
理装置8に対して異常が発生したことを知らせ、管理装
置8では従業員の注意を喚起するようにしてもよい。
【0088】カード販売機3における処理を、図14か
ら図16に示すフローチャートに基づき説明する。
【0089】メイン制御装置85において、電源が投入
されると、RAM領域がクリアされ、I/Oポートが初
期化され、台番号設定スイッチ86から台番号が読み込
まれる。管理装置8から開店指令信号を受信すると、管
理装置8へ伝送する信号を加工するための暗号を読み込
み、開店指令を受信したことを知らせる応答信号を管理
装置8へ送信する。カード発行装置81の異常、カード
リーダ82の異常の有無を確認し、異常があれば異常の
態様をモニタ情報として管理装置8へ送信し、レディ信
号をオフにしてリスタートスイッチ87が押されるのを
待つ。リスタートスイッチ87が押されると、モニタ情
報をリセットし、モニタ情報を管理装置8へ送信し、モ
ニタ表示器103の表示をオフにし、レディ信号をオン
にして、異常検出処理へ戻る。
【0090】一方、異常が無い場合で、ローカル制御装
置88にも異常が発見されないと、レディ信号をオンに
して、ローカル制御装置88からの発行指令信号を待
つ。ローカル制御装置88からの発行指令信号を受信し
て、金額指定信号、受入金額信号、払出金額信号を受信
すると、指定されたカード2をカードタンク91から取
り出し、カード取り出しに異常があれば、処理を中止し
て異常検出処理へ戻る。一方、カード取り出しに異常が
ないと、鑑定装置94で磁気データ、セキュリティデー
タ、発行表示を読み取り、適正カードか否かの鑑定をし
て、適正カードであればカード2に発行表示を行ない、
カード発行口71へ搬送する。一方、不適正カードであ
った場合は、カード2を没収タンク99に搬送し、カー
ド2が没収タンク99内へ取り込まれたならば、カード
2の発行処理へ戻る。適正カードが正常にカード発行口
71へ搬送されると、発行完了信号をオンにして、起動
時に読み込んだ暗号により台番号、カード種別、受入金
額、払出金額、没収カード枚数等のデータを加工して売
上データとして管理装置8へ送信する。
【0091】メイン制御装置85ではカードリーダ82
での処理も制御する。カードリーダ82へカード2が挿
入されると、カード2を内部へ搬送し、搬送に異常が無
ければ、磁気データ、セキュリティデータを読み取り、
セキュリティデータが一致して適正カードと判断される
と、磁気データ記憶部38に記憶された金額を残高表示
器74に表示し、カード2をカード挿入口75へ搬送し
て排出し、正常に搬送が終了すると、残高表示器74の
表示をオフにする。
【0092】メイン制御装置85は管理装置8からの閉
店指令信号を受信するとレディ信号をオフにして、処理
を終了する。
【0093】一方、ローカル制御装置88において、電
源が投入されると、RAM領域がクリアされ、I/Oポ
ートが初期化され、メイン制御装置85からのレディ信
号を待つ。レディ信号を受信しないと、販売中止表示器
80を点灯し、販売中表示器79をオフにしてレディ信
号待ちの状態に戻る。レディ信号を受信すると、アラー
ム信号をオフにし、ローカルモニタ表示器89をオフに
し、販売中表示器79を点灯し、販売中止表示器80を
オフにして、販売中であること遊技者に知らせる。紙幣
識別装置83、紙幣払出器84の異常を確認し、異常が
発見されると、アラーム信号をオンにしてモニタ信号に
モニタ要因を出力し、ローカルモニタ表示器89で異常
要因を表示して、レディ信号待ちの状態に戻る。
【0094】一方、異常が発見されないと、紙幣の受入
処理へ移行する。紙幣が受け入れられると、紙幣を鑑定
して受入金額を表示し、カード金額指定スイッチ73が
押されるのを待つ。カード金額指定スイッチ73が押さ
れ、指定された金額以上の残高がある場合には発行指令
信号をオンにし、金額指定信号、受入金額信号、払出金
額信号をメイン制御装置85へ送信する。一方、カード
金額指定スイッチ73が押されなかったり、残高が不足
する場合には、レディ信号待ちの状態に戻る。発行指令
信号等を送信した後、発行監視タイマーをセットし、発
行が完了すると、紙幣払出口78より釣銭を払い出す。
一方、一定時間内に発行が完了しないと、受け入れ金を
払い戻す。釣銭または受入金を払い戻すと発行指令信号
をオフにし、投入金額表示器76の表示をオフにしてレ
ディ信号待ちの状態に戻る。
【0095】図17に精算機6を示す。
【0096】この精算機6は箱型体105の上面に球受
入部106を設け、球受入部106と並んでレシート取
出口107を開設し、上面の後側に表示部108を立設
し、表示部108には精算中表示器109と精算中止表
示器110を並設し、上面の前側を傾斜面として操作部
111を形成し、操作部111には精算玉数表示器11
2とプリントスイッチ113が設けてある。球受入部1
06は、底面116に開設した球受入口114と、箱対
上面の開口部115から底面116に向って下り傾斜す
る側壁117とからなる。また底面116は側壁117
の下端にあって球入口114へ向って下り傾斜してお
り、表面には球を導く複数の導入溝118が設けてあ
り、球入口114には球の受入を阻止するシャッター装
置119が設けてある。
【0097】箱型体105の内部にはレシート取出口1
07に連通する位置にプリンタ120を設け、球入口1
14に連通する位置に回収樋121の上端を連結し、回
収樋121の上部に玉計数器122を設けてある。また
箱型体105の内部には各機器の制御および管理装置8
との交信を制御する制御装置123が設けてある。この
制御装置123には精算機6に異常が発生して精算が中
止された場合に、店員による復旧作業が終了したことを
指示するためのリスタートスイッチ124が設けてあ
る。
【0098】上記した精算機6における精算の方法を以
下に説明する。
【0099】遊技者が景品球を獲得した場合、この精算
球を精算中表示器109の点灯している精算機6の球受
入部196に投入する。投入した球は玉計数器122に
より計数され、計数結果は精算玉数表示器112に表示
される。そして、遊技者がプリントスイッチ113を操
作すると、精算玉数を表示したレシート125がレシー
ト取出口107より排出される。
【0100】管理装置8は、図18で示すように、中央
処理装置126と、主記憶装置127と、補助記憶装置
128と、カレンダ129と、キーボード130と、ブ
ラウン管等よりなるディスプレイ装置131と、プリン
タ132と、第1伝送制御装置133と、第2伝送制御
装置134とからなり、こららを電気的に接続してあ
る。また、管理装置8へは、補助電源装置135、電源
装置136を経由して電源が供給されている。
【0101】中央処理装置126は、管理装置8内の各
制御装置を統括的に管理するための装置であって、各装
置間のデータの受け渡しや、データの演算処理などを行
なう。
【0102】主記憶装置127には、各玉貸機4の売上
データおよび総売上データを記憶した玉貸機ファイル
と、カード販売機3の売上データを記憶した販売機売上
ファイルを有するとともに、電源をオンにしたときに中
央処理装置126の処理プログラムが記憶される。
【0103】補助記憶装置128は、例えばハードディ
スク等よりなり、中央処理装置126の処理プログラム
やカード発行センター1が各遊技店を識別するために利
用する店舗番号等の固有データを記憶させるとともに、
営業終了時に当日の各売上データを記憶する。
【0104】カレンダ129は、年月日、時間等を設定
するためのものであり、年月日情報は各売上データを補
助記憶装置128に記憶するときや、カード発行センタ
ー1に各売上データを送信する際に使用され、時間デー
タは玉貸機4からの売上情報を主記憶装置に127記憶
する際に使用される。
【0105】キーボード130は、中央処理装置126
に対する指令盤であり、図19に示すように、盤面上に
キースイッチ137、開店スイッチ138、閉店スイッ
チ139、売上スイッチ140、印字スイッチ141、
送信スイッチ142、ファイルスイッチ143、テンキ
ー144等が設けてある。キースイッチ137は、開店
スイッチ138および閉店スイッチ139の御操作を防
止するためのスイッチで、スイッチをオンにしないと各
スイッチが作動しないようになっている。
【0106】開店スイッチ138は、玉貸機4における
カード2の受付を開始させ、またカード販売機3のカー
ド販売を許可するためのスイッチで、このスイッチを操
作することにより、玉貸機4に開始指令が、カード販売
機3に販売許可指令が送信される。
【0107】閉店スイッチ139は、玉貸機4における
カー2ドの受付を終了させ、またカード販売機3のカー
ド販売を禁止するためのスイッチで、このスイッチを操
作することにより、玉貸機4に終了指令が、カード販売
機3にカード販売禁止指令が送信される。
【0108】売上スイッチ140は、玉貸機4の総売上
や個々の売上、カード販売機3の売上をディスプレイ装
置131に表示させるための指令スイッチである。
【0109】印字スイッチ141は、玉貸機4の売上を
プリンタ132に印字させるための指令スイッチであ
る。
【0110】送信スイッチ142は、総売上データ等を
カード発行センター1に送信するための指令スイッチで
ある。尚、カード発行センター1からの指令によって自
動的に総売上データ等を送信する場合には、この送信ス
イッチ142は不要となる。
【0111】ファイルスイッチ143は、玉貸機4の売
上データ、カード販売機3の売上データを補助記憶装置
128に記憶させるためのスイッチである。
【0112】テンキー144は、特定の玉貸機4の売上
を知れたい場合等に、玉貸機4の台番号等を入力するた
めのスイッチである。
【0113】プリンタ132は、上記した玉貸機4にお
ける売上、カード販売機3における売上等を印字するた
めの装置である。
【0114】第1伝送制御装置133は、遊技店内の店
内伝送路7上における送受信権の確立および送受信デー
タの規格化を行ない、中央処理装置126が必要とする
データの送受信管理を行なうための装置である。
【0115】第2伝送制御装置134は、遊技店とカー
ド発行センター1との店外伝送路9上における送受信権
の確立および送受信データの規格化を行ない、中央処理
装置126が必要とするデータの送受信管理を行なうた
めの装置である。
【0116】電源装置136は、各機器へ電源を供給す
るための装置であり、補助電源装置135は停電時にお
けるバックアップ用の電源で、主記憶装置127に記憶
された売上データ等が停電により消失するのを防ぐため
に設けた装置である。
【0117】上記した管理装置8における処理のフロー
チャートを図20から図22に示す。
【0118】管理装置8においては、玉貸機4に関する
売上データは玉貸機売上ファイルとして、カード販売機
3に関する売上データは販売機売上ファイルとして、ま
たこれら両データを統括してコモンファイルとして処理
している。
【0119】管理装置8において電源が投入させると、
各ファイルがクリアされ、カード発行センター1からの
暗号を受信して、この暗号を記憶する、開店スイッチ1
38がオンになると玉貸機4およびカード販売機3へ開
店指令信号、暗号を送信して、応答信号の受信待ちの状
態となる。ここで、一定時間内に応答信号を受信しない
と、各ファイルのモニタ情報に通信異常をセットし、デ
ィスプレイ装置131、プリンタ132に異常が発生し
た台番号、異常の内容を出力して遊技店員に知らせる。
そして異常が発生した台に開店指令信号を再度送信し、
一定時間応答を待ち、応答信号を受信すると、各ファイ
ルのモニタ情報の通信異常をリセットし、玉貸機4から
のモニタ情報受信の確認処理へ移行する。一方、異常台
から応答がない場合には、上記モニタ情報の通信異常は
セットされたままである。
【0120】玉貸機4からのモニタ情報の受信確認処理
において、モニタ情報を受信すると玉貸機売上ファイル
の該当台番号を検索し、該当台番号のファイルに受信し
たモニタ情報を書き込む。ここで、モニタ情報に異常情
報が含まれている場合にはディスプレイ装置131およ
びプリンタ132に異常が発生した台番号、異常要因を
出力する。一方、玉貸機4からのモニタ情報を受信しな
い場合、または異常がない場合には上記処理をスキップ
し追加販売データ受信処理へ移行する。
【0121】追加販売データ受信処理において、玉貸機
4から追加販売データを受信すると、玉貸機売上ファイ
ルの該当台番号を検索し、該当台番号のファイルに追加
販売金額を加算し、コモンファイルの追加販売金額およ
び売上演算値を更新し、玉貸機売上データ受信処理へ移
行する。一方、追加販売データを受信しない場合には、
上記した処理をスキップする。玉貸機売上データ受信処
理において、玉貸機4からの売上データを受信すると、
玉貸機売上ファイルの該当台番号を検索し、カレンダ1
29より時刻を読み出し、売上に受信した金額を加算
し、時刻、カード種別、購入金額を記憶し、コモンファ
イルの玉貸機売上合計、購入回数合計、該当カード利用
回数、売上演算値を更新して、玉貸機4での処理を終了
し、カード販売機3からのモニタ受信処理へ移行する。
【0122】カード販売機3からのモニタ受信処理にお
いて、モニタ情報を受信すると、販売機売上ファイルの
ファイルに受信したモニタ情報を書き込む。ここで、モ
ニタ情報に異常情報が含まれている場合には、ディスプ
レイ装置131およびプリンタ132に異常が発生した
台番号、異常要因を出力する。一方、カード販売機3か
らのモニタ情報を受信しない場合、または異常がない場
合には上記処理をスキップし、カード販売機3の売上デ
ータ受信処理へ移行する。
【0123】カード販売機3の売上データ受信処理にお
いて、カード販売機3から売上データを受信すると、販
売機売上ファイルの該当台番号を検索し、該当台番号の
ファイルに受信したカード種別毎の売上、カード枚数を
加算し、カード2の発行枚数、没収カード枚数、受入金
額、払出金額をそれぞれ加算し、コモンファイルの販売
機売上合計、カード発行枚数合計、該当カード枚数合
計、売上演算値を更新して、カード販売機3の売上デー
タ受信処理を処理を終了する。
【0124】その後、売上スイッチ140、印字スイッ
チ141がオンになると、コモンファイルに記憶された
売上データをディスプレイ装置131、プリンタ132
に出力する。
【0125】また、閉店スイッチ139がオンになる
と、玉貸機4へ終了指令信号が、カード販売機3へカー
ド販売禁止指令信号が送信される。
【0126】そして、送信スイッチ142がオンになる
とコモンファイルの売上データを読み出し、カード発行
センター1から送られてきた暗号により店番号および送
信データを加工し、カード発行センター1に売上データ
を送信する。
【0127】その後、ファイルスイッチ143がオンに
なると、年月日情報と玉貸機売上ファイル、販売機売上
ファイル、コモンファイルの内容を補助記憶装置128
に記憶させ、管理装置8での処理が終了する。
【0128】尚、送信スイッチ142を操作することな
く、閉店と同時にカード発行センター1へデータを送信
したり、カード発行センター1からンの送信要求指令に
よりデータを送信するようにしてもよい。また、ファイ
ルスイッチ143を操作することなく、閉店と同時にフ
ァイルを自動的に補助記憶装置128へ格納してもよ
い。
【0129】図23から図25に管理装置8で管理する
売上データの概略を示す。
【0130】図23に玉貸機売上ファイルの概略を示
す。
【0131】玉貸機4において球が貸し出されると、玉
貸機4の台番号、挿入されたカード2の種別、購入金額
が、紙幣が挿入され追加販売が行なわれると、台番号、
追加販売金額が管理装置8へ送信される。このデータは
管理装置8において、玉貸機一台毎のファイルとして記
憶される。この玉貸機一台毎のファイルは、台番号、追
加販売、売上、購入時刻、カード種別、購入金額、モニ
タ情報からなる1日分のデータから構成されている。
【0132】また、玉貸機4から管理装置8へは異常が
発生した場合に、台番号とともにモニタ情報も送信され
る。このモニタ情報は、8ビットからなり、異常情報を
統括する1ビットと、各ビットに対応する5個の異常情
報とからなる。尚、残り2ビットは未使用である。そし
て、異常が回復され遊技店員によりリスタートスイッチ
28が押されると、回復を示すために再度モニタ情報が
送信される。
【0133】図24に販売機売上ファイルの概略を示
す。
【0134】カード販売機3においてカード2が発行さ
れると、カード種別、紙幣識別装置83への受入金額、
紙幣払出器84からの払出金額、没収したカード2の枚
数が管理装置8に送信される。これらのデータは管理装
置8において、カード販売機一台毎のファイルとして記
憶される。このカード販売機一台毎のファイルは、売
上、カード発行枚数、各カード種別毎の発行枚数、没収
カード枚数、受入金額合計、払出金額合計、モニタ情報
からなる1日分のデータから構成されてる。
【0135】また、カード販売機3から管理装置8へは
異常が発生した場合に、台番号とともにモニタ情報も送
信される。このモニタ情報は、16ビットからなり、異
常を統括する1ビットと、各ビットに対応する15個の
異常情報とからなる。そして、異常が回復され店員によ
りリスタートスイッチ87が押されると、回復を示すた
めに再度モニタ情報が送信される。
【0136】図25に、玉貸機売上ファイルと、販売機
売上ファイルのデータを統括したコモンファイルの概略
を示す。
【0137】この、コモンファイルは、玉貸機売上ファ
イルと、販売機売上ファイルのそれぞれのデータが更新
されるときに一緒に更新され、玉貸機売上ファイルに対
応する玉貸機売上合計、購入回数合計、カード種別毎の
利用回数、追加販売売上合計と、販売機売上ファイルに
対応する販売機売上合計、カード発行枚数合計、カード
種別毎の発行枚数合計と、玉貸機売上合計から販売機売
上合計と追加販売売上合計の和を差し引いた売上演算
値、カード発行センター1において設定して伝送データ
の加工に利用する暗号コード、年月日情報、玉貸レー
ト、およびワーキングエリアからなる。
【0138】尚、暗号データは日毎に変更してもよい
し、球レートを、管理装置8で変更可能に記憶させ、開
店指令と同時に玉貸機4に玉貸レートを送信するように
すれば、玉貸機4の玉レート設定スイッチ67が不要と
なる。
【0139】カード発行センター1へは、上記したコモ
ンファイルを伝送する、また、より詳細なデータが必要
な場合は、玉貸機売上ファイルおよび、販売機売上ファ
イルの内容を付加して伝送してもよい。上記したファイ
ルを伝送することにより、遊技店はカード発行センター
1に売上の精算を要求する。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
ードデータ読込手段により、カード挿入口へ挿入された
遊技カードの有価データが読み込まれて挿入カード有価
データ記憶手段に記憶されると共に、カード使用可否判
定データ記憶領域から読出された使用可否判定データが
所定の使用下の条件を満たしているか否かの判定をカー
ド使用可否判定手段が行い、、貨幣判定手段により貨幣
受入部から受け入れた貨幣の価値が判定され、受け入れ
た貨幣価値に相当する有加データを付加可能有価データ
として付加可能有価データ発生手段が発生させ、上記カ
ード使用可否判定手段が使用可能判定を行っていれば、
所定の有価データ加算操作に基づいて、有価データ加算
手段が付加用の有価データを定めると共に、該付加用の
有価データを挿入カード有価データ記憶手段に記憶され
ている有価データに加算記憶させ、この加算記憶値が挿
入された遊技カードの新たな有価データとして有価デー
タ更新手段により更新されるので、遊技カードの有価デ
ータが尽きてしまった場合においても、当該遊技カード
を廃棄することなく、遊技カードに有価データを新たに
付加して再利用できるので、遊技店内に使用済み遊技カ
ードが散乱することを未然に防止できる。従って、遊技
店員等による使用済み遊技カードの回収作業に対する費
用負担を削減できると共に、記憶機能に不具合の生じて
いない遊技カードが無駄に廃棄されて資源が無為に消費
されることを防げるので、資源の有効利用も期せる。
【0141】また、遊技カードには、有価データを記憶
させるものとしてあるので、遊技機により使用する遊技
媒体が異なる場合であっても、等価交換が可能であり、
遊技媒体数を記憶させた遊技カードの如く遊技店や遊技
者が遊技媒体に対応した複数種類の遊技カードを別々に
用意する必要もないので、遊技者の利便性を高めること
ができる。
【0142】さらに、挿入された遊技カードの使用可否
判定データ記憶領域に記憶させた使用可否判定データに
基づいて、当該遊技カードの使用可否を判定するものと
してあるので、不正に有価データを改竄した遊技カード
の使用を抑制できると共に、有価データの消費・付加を
繰り返して長期間使用したことに起因して劣化したもの
までが永続的に使用され、有価データの消失といったト
ラブル等が発生することを未然に防止できるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム概念図である。
【図2】パチンコ機および玉貸機の正面図である。
【図3】玉貸機の内部を示す平面図である。
【図4】(A)カードの表面図である。 (B)カードの裏面図である。
【図5】カードリーダライタの内部を示す側面図であ
る。
【図6】球排出装置の斜視図である。
【図7】玉貸機の制御装置のブロック図である。
【図8】玉貸機における処理の前段を示すフローチャー
トである。
【図9】玉貸機における処理の中段を示すフローチャー
トである。
【図10】玉貸機における処理の後段を示すフローチャ
ートである。
【図11】カード販売機の正面図である。
【図12】(A)カード発行装置の正面図である。 (B)カード発行装置の側面図である。
【図13】カード販売機の制御装置のブロック図であ
る。
【図14】カード販売機における処理の前段を示すフロ
ーチャートである。
【図15】カード販売機における処理の中段を示すフロ
ーチャートである。
【図16】カード販売機における処理の後段を示すフロ
ーチャートである。
【図17】精算機の斜視図である。
【図18】管理装置のブロック図である。
【図19】キーボードの説明図である。
【図20】管理装置における処理の前段を示すフローチ
ャートである。
【図21】管理装置における処理の中段を示すフローチ
ャートである。
【図22】管理装置における処理の後段を示すフローチ
ャートである。
【図23】玉貸機売上ファイルの概略図である。
【図24】販売機売上ファイルの概略図である。
【図25】コモンファイルの概略図である。
【符号の説明】 2 カード 4 玉貸機 5 パチンコ機17 カード挿排口 20 紙幣挿入口 22 カードリーダライタ24 紙幣識別機 25a メイン制御装置 25b ローカル制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07F 17/32 G07F 7/08 L C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有価データとセキュリティデータとを少
    なくとも記憶させたカードと、 上記カードの発行、精算を統括するカード発行センター
    と、 上記カードを遊技者に販売するカード販売装置と、 上記カードに記憶した有価データの範囲内で遊技媒体を
    貸し出す遊技媒体貸出装置と、 上記遊技媒体を投入することにより遊技を行なう遊技機
    と、 上記遊技機で獲得した景品遊技媒体を精算する精算機
    と、 上記カード販売装置と、遊技媒体貸出装置と、遊技機
    と、精算機とに伝送路を介して電気的に接続され、カー
    ドの販売状況、遊技媒体の貸出状況、および獲得遊技媒
    体の精算状況を演算記憶する管理装置と、 上記管理装置で演算された演算結果をカード発行センタ
    ーへ伝達する伝達手段とを備え、該演算結果に基づき精
    算を行なうカード式遊技システムであって、 上記遊技媒体貸出装置は、カードの有価データを読み取
    る有価データ読取手段と、一定数の遊技媒体を貸与する
    遊技媒体排出手段と、カードの有価データから使用有価
    データを減算する減算手段と、減算手段での演算結果を
    カードに再記憶する更新手段と、遊技者が貨幣を投入す
    ることによりカードの有価データを追加更新する追加更
    新手段と、使用した有価データおよび追加購入に係る売
    上げとを管理装置へ伝達する有価データ伝達手段とから
    なることを特徴とするカード式遊技システム。
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