JP4756164B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、詳しくは遊技の進行を司る主制御基板と、賞球の払い出し制御を行う賞球制御基板とを備えた遊技機に係わる。
【0002】
【従来の技術】
遊技機、例えばパチンコ遊技機においては、発射された遊技球が入賞口に入賞すると予め定められた個数の遊技球を景品球として払い出すよう構成されている。遊技盤面上の各入賞口に入賞した遊技球は、セーフ球タンクに一旦停留され、停留された遊技球はセンサにより1個づつ検出され、所定個数の景品球としての遊技球をモータ等の駆動装置により遊技者に払い出した後、検出された遊技球はセーフ球タンクから排出される。
この従来のパチンコ遊技機は、入賞した遊技球がセーフ球タンクに停留され、景品球を払い出してから機外に排出することから、停電等の不測の事態が生じても入賞した遊技球がセーフ球タンクに停留されていることから、遊技者に不利益を与えることがないという効果を有していた。
【0003】
しかしながら、前記従来のパチンコ遊技機は、以下の課題を有していた。
(1)セーフ球タンクを備える必要のあることから構成が嵩張る、複雑になる。
(2)停電等が発生したときには、払い出すべき景品球数のデータが消滅することから、最大数の景品球を払い出すことになり正確な景品球を払い出していない。例えば、入賞球1個に対して5個又は10個の景品球を払い出すべき場合でも15個の景品球を払い出すことになる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの課題を解決するために、景品球を払い出すための景品払い出し制御基板を備え、払い出すべき景品個数に対応したデータを景品払い出し制御基板のメモリに記憶し、このメモリをバッテリバックアップすることが考えられる。このような発明として、本願出願人は、特願平10−126693号の「弾球遊技機」に示す発明を行った。
この発明は、パチンコ機の機構を単純化することができる、正確な景品球を払い出すことができるという優れた効果を有する。
【0005】
この効果を一層顕著にするため、本出願人は、特願平11−295703号に記載される発明を行った。
当該発明は、停電時に駆動手段を停止した後も賞球の入力処理を行い、所定時間経過後に入力処理を停止する発明である。
しかしながら、この発明は、停電時の処理において入力処理に時間が取られるという課題が考えられた。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】
請求項1の発明は、
遊技の進行を司る主制御手段と、
遊技者に賞球を払い出す賞球駆動装置を制御する賞球制御手段と、
前記賞球駆動装置から払い出される賞球を検出する賞球検出手段と、
停電状態の発生を検出する停電検出手段と、
該停電検出手段により停電の発生が検出されたとき、未払の賞球個数を記憶保持する未払賞球個数記憶保持手段と、
を備えた遊技機において、
前記賞球駆動装置の賞球払い出し機構部の出口と前記賞球検出手段の検出SWとの距離を、賞球1個程とし、
前記賞球検出手段は所定時間間隔で前記賞球を検出し、
前記停電検出手段により停電の発生が検出される前に前記賞球検出手段の検出SWがONしても、停電の発生時に当該ONに対応する前記賞球検出手段の検出時期が到来していなければ当該ONを検出しなく
停電復帰時には停電から復帰した旨を報知するが、前記未払賞球個数記憶保持手段により記憶された未払いの賞球個数をクリアする場合には初期画面を表示し、クリアしない場合には停電前のゲームから続行している旨の表示をし、
前記未払賞球個数記憶保持手段としてのRAMを前記主制御手段に備え、
前記初期画面の表示は、電源投入時に該RAMに記憶されたデータをクリアするためのRAMクリアスイッチが操作された場合と、停電前の状態に復帰させるバックアップ機能が作動中でない場合に行われる、
ことを特徴とする。
【0012】
請求項1の遊技機は、停電発生時に賞球検出手段の処理を直ちに中止することが可能であり、停電時の処理を簡素化することができる。
また、停電発生時に賞球検出手段の処理を中止しても、賞球が払い出された後であって検出される前に停電が発生することはレアーケースであり(距離が球の1個程なので尚更である。)、この場合でも賞球の払い出しが検出されない賞球数は最大1個とすることができる。
更に、停電から復帰した場合、未払い賞球個数をクリアする場合には初期画面が表示され、クリアしない場合には停電前のゲームから続行している旨の表示を行うので、クリアしない場合に賞球個数が1個余分に払い出されても遊技者及びホールの係員に原因が容易に理解でき、無用な争いを未然に防止することが期待できる。クリアした場合には、停電前の未払い賞球が払い出されない原因が容易に理解できる。
また、賞球駆動装置を制御する賞球制御手段を有する構成でありながら、主制御手段が未払賞球個数記憶保持手段としてのRAMを有するので、初期画面の表示処理又は停電前のゲームから続行している旨の表示処理が迅速で容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のカードリーダ(プリペイドカードユニット)13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。
前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。カードリーダ13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排出される。
【0017】
前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。
上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができる。
上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0018】
図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
また、機構盤26には主制御基板30及び賞球及び貸球制御基板としての払出制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には特別図柄表示装置32が、前面枠左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接続端子基板50が、各々取り付けられている。
【0019】
次に図3を用いて遊技盤22について説明する。
図3に示すように遊技盤22には、中央に特別図柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)32a、その下部に第1種始動口としての普通電動役物36、LCD32a上部の普通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普通図柄作動ゲート38及び39、普通電動役物36下部の大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられている。
この構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御基板33により駆動される発射モータ33a(図4参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0020】
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。
パチンコ機10の電気回路は、図示するように、前述した主制御基板30、払出制御基板31、特別図柄表示装置32、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うために所謂中継基板等は記載していない。
【0021】
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
主制御基板30の入力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウントスイッチ40b、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、複数のその他入賞口スイッチ45、玉抜スイッチ46、球切れスイッチ51等が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノイド40c、Vソレノイド40d、普通役物ソレノイド36b及び外部接続端子基板50等が接続されている。カウントスイッチ40bは10個の入賞個数を検出するように設定してあるが、その異常状態の検出機能を削除してある。大入賞口40のカウントスイッチ40bを含め、入賞口全てに入賞検出スイッチを設ける構造とし、個々の入賞口への遊技球の入賞を検出することで賞球払い出しまでを一括して制御する方式を採用している。この方式においては、カウントスイッチ40bの配線の断線、短絡、カウントスイッチ40bの移動が発生した場合でも不正に賞球が払出されることがないためである。
【0022】
第1種始動口スイッチ36aは前述した遊技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッチ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40内、満タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ44は球タンク27内、その他入賞口スイッチ45は普通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面上の各々の入賞口、玉抜スイッチ46は払出し装置29の近傍に、球切れスイッチ51は払出し装置29の上流側通路に各々取り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大入賞口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、カウントスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球を、満タンスイッチ43は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27内に遊技球が存在することを、その他入賞口スイッチ45は普通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面上の各々の入賞口に遊技球が入賞したことを、玉抜スイッチ46は玉抜操作ボタンが押下されたことを、球切れスイッチ51は賞球又は貸し球に球切れが生じたことを、各々検出するためのものである。
また、出力側に接続された大入賞口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレノイド40dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド36bは普通電動役物36の開閉に各々使用されるものである。
【0023】
特別図柄表示装置32は、前述したLCD32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄表示装置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」(「画像制御基板」ともいう。)という。)32b及びバックライト及びインバータ基板等の付属ユニットから構成されている。図柄制御基板32bは、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
【0024】
払出制御基板31は、主制御基板30と同様マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成され、その入力回路には賞球払出スイッチ31a、貸玉払出スイッチ31b、球切れスイッチ52、及びエラー解除スイッチ53が接続され、出力回路には玉切モータ31c、玉貸モータ31d、発射制御基板33及びエラー表示部54が接続されている。また、払出制御基板31には、前述したカードリーダ13が双方向に接続され、カードリーダ13にはCR精算表示基板47が接続されている。賞球払出スイッチ31aは、主制御基板30にも接続されている。
玉切モータ31c及び玉貸モータ31dは、前述した払出し装置29に設けられ、誘導樋28から供給される遊技球を下方に所定個数流下させるものである。玉切モータ31cから払い出される遊技球は賞球払出スイッチ31aにより検出され、玉貸モータ31dから払い出される遊技球は貸玉払出スイッチ31bにより検出される。球切れスイッチ52は払い出し球と貸出球の不足を検出し、エラー解除スイッチ53は払出制御基板31のエラーを解除するもの、エラー表示部54は払出制御基板31のエラーを表示するものである。
【0025】
遊技盤面上に打ち出された遊技球に対しては、賞球払出スイッチ31aを通過しても、主制御基板30が検出状態をそのRAMに格納できなかったものは無効とする。
賞球払出球Sを検出する賞球払出スイッチ31aは、図4の通り払出制御基板31と主制御基板30の両方で検出しており、各基板共に検出状態をそれぞれのRAMに格納できないものは無効とする。
図5(a)の通り、賞球払出し機構部31eの出口と賞球払出スイッチ31aが賞球払出球Sを検出するまでの距離は、遊技球が1個程しかないため停電により無効となる賞球払出球Sは最大1個となる。
球貸し球Kを検出する貸玉払出スイッチ31bは、図5(b)の通り払出制御基板31で検出しておりそのRAMに格納できなかったものは無効とする。
球貸し機構部31fの出口と、貸玉払出スイッチ31bが球貸し球Kを検出するまでの距離は、遊技球1個程しかないため停電により無効となる球貸し球Kは最大1個となる。但し、電圧が低下する停電検出時から所定時間、賞球払出スイッチ31a及び貸玉払出スイッチ31bにより検出制御を実行するので検出漏れはない。本具体例では各々の機構部31e,31fから払出スイッチ31a,31bまでの距離を遊技球1個程に構成しているため、停電検出時から実行する検出時間を極力少なくすることができる。
【0026】
図6の通り、主制御基板30、払出制御基板31の入力検知サイクルはともに所定時間間隔(ここでは2.731ms)ではあるが検知タイミングが非同期のため、停電発生によりNMI割込み発生時は、払出制御基板31で賞球払出スイッチ31aの状態を検出することにより、主制御基板30が賞球払出スイッチ31aからの信号を検出しない場合であっても、検出と判断し、賞球払出球Sの検出状態の同期をとる構成も考えられる。
【0027】
前記構成により主制御基板30から賞球払い出し指令のデータが送信されると、このデータを受信した払出制御基板31は、未払の賞球データに送信されたデータが示す賞球個数を加算して新たな賞球データとして記憶し、所定個数の遊技球を賞球として払い出した後に賞球払出スイッチ31aにより検出された遊技球を記憶した賞球データから減算処理を実行して新たな賞球データとし、この賞球データの値が零になるまで払い出し処理を実行する。
一方、CR精算表示基板47の貸出釦16を押下すると、100円の場合はカードリーダ13から払出制御基板31に1パルスの信号が送信され、500円の場合には5パルスの信号が送信される。払出制御基板31は、1パルスの信号に対して25個の遊技球が貸玉払出スイッチ31bにより検出されるまで玉貸モータ31dを駆動制御して貸し玉を払い出す処理を実行する。
【0028】
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵されたタッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ48を点灯させるためのものである。
タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを検出する。
【0029】
ランプ制御基板34は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30からの指令を受けて普通図柄表示装置37、大当りランプやエラーランプ等の各種ランプ類及び各種LED、球切れが検出されたときに点灯する球切れLED56,57等の各種ランプ類を点灯表示させるためのものである。
【0030】
音制御基板35は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピーカ49を駆動制御するためのものである。
【0031】
従来の遊技機は主制御基板30でランプ及び音声を制御していたが、主制御基板30のプログラムの負担を軽くするため、ランプ制御基板34及び音制御基板35を主制御基板30の外部に出し、図柄制御基板32bと同様にコマンドで制御する。
【0032】
CR精算表示基板47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成されている。尚、CR精算表示基板47を払出制御基板31に接続する構成としても良い。
電源基板55は各部に電源を供給するものであるが、詳細は後述する。
【0033】
図示は略するが、主制御基板30、払出制御基板31にパチンコ遊技機試射試験装置用出力端子を追加している。パチンコ遊技機試射試験装置に対応した遊技機として、主制御基板30、特別図柄表示装置32に試験端子を設ける。
【0034】
エラーには、賞球の球切れエラー、下受け皿満杯エラー、賞球の空切りエラー、球貸しの球切れエラー、球貸しの空切りエラー、プリペイドカードユニット未接続エラーがある。
【0035】
前述した特別図柄表示装置32、払出制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されている。この一方向通信の回路は、インバータ回路又はラッチ回路を用いて具現化することができる。
【0036】
前記主制御基板30、払出制御基板31、図柄制御基板32b、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35等へは、図7に示すように、電源基板55から各種電源が供給されている。
電源基板55は、24V交流電源からDC32V、DC12V、DC5V、更にコンデンサによりDC5Vのバックアップ電源を生成し、各制御基板に必要な電源を供給するよう構成されている。
DC5Vのバックアップ電源は、主制御基板30と払出制御基板31に供給されている。
【0037】
ここで、図8に示すように、電源基板55には、投入時リセット回路60、バックアップ電圧監視回路61、タイマ1回路62、タイマ2回路63、遮断時リセット回路64、RAMクリアスイッチ80とが備えられている。
バックアップ電圧監視回路61の出力側は、主制御基板30のCPU65の強制割り込み端子NMI及び払出制御基板31のCPU66の強制割り込み端子NMIに接続されている。
主制御基板30のCPU65のリセット端子RESには、遮断時リセット回路64とタイマ2回路63とがオア回路67を介して接続されている。
払出制御基板31のCPU66のリセット端子RESには、遮断時リセット回路64とタイマ1回路62とがオア回路68を介して接続されている。
図柄制御基板32bのCPU69のリセット端子RESには、遮断時リセット回路64と投入時リセット回路60とがオア回路70を介して接続されている。
同様に、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35のCPU71,72及び73にも、遮断時リセット回路64と投入時リセット回路60とがオア回路74,75及び76を介して接続されている。
RAMクリアスイッチ80は、押しボタンタイプ等であり、押しボタンの押し下げに応答してRAMクリア信号を検出するものであり、主制御基板30の入力ポート90を介して、CPU65のデータバスDBに接続され、また、払出制御基板31の入力ポート91を介して、CPU66のデータバスDBに接続されている。
主制御基板30及び払出制御基板31のそれぞれのRAMをクリアする場合、電源スイッチ(オン・オフ切替えタイプ)がオフの状態を確認し、RAMクリアスイッチ80を押した状態にて、電源スイッチをオンにすると、主制御基板30及び払出制御基板31のCPU65,66は、リセット信号が解除された時点で、入力ポート90,91を介してRAMクリア信号を検知し、それぞれの基板30,31は、制御が開始された時点でRAMクリア信号を検知した場合、それぞれのRAMの内容を初期化して、動作開始する。詳細は後述する。
尚、前述したように、5Vバックアップ電源は、主制御基板30のCPU65のバックアップ端子VBB、及び払出制御基板31のCPU66のバックアップ端子VBBに接続されている。
【0038】
投入時リセット回路60は、図9に示すように、電圧監視IC8、抵抗器R38、R39及びR40、バイパスコンデンサC22及びC23等から構成されている。電圧監視IC8の入力端子であるVS端子には、抵抗器R39とR40とで分圧したDC12Vの電源が供給され、出力端子であるRESET端子は、抵抗器R38でDC5Vにプルアップされている。
前記構成により電圧監視IC8の出力端子であるRESET端子は、DC12V電源の電圧が7.20〜7.75V以下に低下すると、出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
【0039】
タイマ1回路62は、投入時リセット回路60が出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本実施形態では、100ms)経過後に出力するリセット信号2をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
タイマ2回路63は、投入時リセット回路60が出力するリセット信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本実施形態では、300ms)経過後に出力するリセット信号3をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
【0040】
バックアップ電圧監視回路61は、図10に示すように、コンパレータIC2A、抵抗器R51〜R55等から構成されている。コンパレータIC2Aのマイナス入力端子には、抵抗器R53とR54とで分圧したDC5Vの電源が供給され、プラス入力端子には、抵抗器R51とR52とで分圧したDC12Vの電源が供給され、出力端子は抵抗器R55でDC5Vにプルアップされている。
前記構成によりコンパレータIC2Aの出力端子は、DC12V電源の電圧が8.00〜9.23V以下に低下すると、出力するバックアップ信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させる。
【0041】
遮断時リセット回路64は、バックアップ電圧監視回路61が出力するバックアップ信号1を、ハイレベルからロウレベルに変化させたときから所定時間(本実施形態では、100ms)経過後に出力するリセット信号4をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構成されている。
【0042】
前記構成により、パチンコ機10に電源が投入されたときの主制御基板30、払出制御基板31、払出制御基板31以外のその他のサブ制御基板、即ち、図柄制御基板32b、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35、の各々のCPUの動作又は制御動作の立ち上がり状態を、図11に示すタイミングチャートに従って説明する。
パチンコ機10に電源が投入されると、電源基板55によりDC32V、DC12V、バッテリバックアップ電源(VBB)であるDC5Vが生成される。この生成された各電源は各制御基板に供給されるが、投入時リセット回路60、タイマ1回路62及びタイマ2回路63の働きにより図柄制御基板32bを含む各サブ制御基板、払出制御基板31及び主制御基板30は次のように動作の立ち上げ処理を行う。
【0043】
図11に示すように、電源基板55に電源が投入されると(ポイントP1)、DC12V電源の電圧は放物線を描いて漸次0Vから12Vに立ち上がる。この漸次立ち上がるDC12V電源の電圧が、基準電圧LV2(本実施形態では、7.20〜7.75V ポイントP2)になった所定時間経過後に投入時リセット回路60の出力信号であるリセット信号1がロウレベルからハイレベルとなる。これにより、払出制御基板31を除く図柄制御基板32b等の各サブ制御基板は、リセット状態を解除し制御に係る動作を立ち上げる(ポイントP3)。投入時リセット回路60は、DC12V電源が基準電圧LV2になっても直ちにリセット信号1を出力するわけではなく、バックアップ電源VBBによるバックアップ開始のタイミングより後に立ち上がるよう本実施形態では、約100ms(パワーオンリセット巾)後にリセット信号1を出力するよう構成されている。
【0044】
タイマ1回路62は、DC12V電源の電圧が基準電圧LV2になってから約200ms経過後、即ち、投入時リセット回路60の出力するリセット信号1がロウレベルからハイレベルになってから100ms経過後に出力するリセット信号2をロウレベルからハイレベルとする。リセット信号2を入力する払出制御基板31のCPU66は、リセット信号2がハイレベルとなったときから約320msの時間をかけて正常なプログラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行し、この後に払い出し等に係る制御を実行する。従って、払出制御基板31のCPU66は、DC12V電源の電圧が基準電圧LV2になってから約520ms後(ポイントP4)に動作を立ち上げることになる。
タイマ2回路63は、DC12V電源の電圧が基準電圧LV2になってから約400ms経過後、即ち、投入時リセット回路60の出力するリセット信号1がロウレベルからハイレベルになってから300ms経過後に出力するリセット信号3をロウレベルからハイレベルとする。リセット信号3を入力する主制御基板30のCPU65は、リセット信号3がハイレベルとなったときから約200msの時間をかけて正常なプログラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行し、この後に入賞検知等に係る制御を実行する。従って、主制御基板30のCPU65は、DC12V電源の電圧が基準電圧LV2になってから約600ms後(ポイントP5)に動作を立ち上げることになる。
【0045】
これより、主制御基板30のCPU65がROMに書き込まれたプログラムに従って遊技の制御を実行開始するときには、各サブ制御基板は既に遊技の制御を実行している。この結果、電源投入後直ちに、主制御基板30のCPU65が各サブ制御基板にデータを送信しても、各サブ制御基板は本来の制御を実行しているので確実にデータを受信することができる。
【0046】
次にパチンコ機10への電源投入が遮断されるときの動作を、図12に示すタイミングチャートに従って説明することにする。
パチンコ機10への電源投入が遮断されると(ポイントP6)、電源基板55で生成されるDC12Vの電源電圧は、遮断直後の低下が著しいもののその後はほぼリニアに低下してゆき所定時間後に0Vとなる。このリニアに漸減してゆく途中で、基準電圧LV1(本実施形態では、8.00〜9.23V)に至ると(ポイントP7)、電源基板55のバックアップ電圧監視回路61のバックアップ信号1は、ハイレベルからロウレベルに変化する。これにより、主制御基板30のCPU65及び払出制御基板31のCPU66の各強制割り込み端子NMIがロウレベルとなり、CPU65及び66にノンマスカブルインターラプトがかかることになる。これにより、主制御基板30のCPU65は、現状のゲーム状態を示すデータを待避し、その後RAMへのアクセスを禁止することができる。払出制御基板31のCPU66は、現状の賞球払い出し状態及び玉貸しの払い出し状態を示すデータを待避し、その後RAMへのアクセスを禁止することができる。
【0047】
遮断時リセット回路64は、バックアップ電圧監視回路61が出力するバックアップ信号1がハイレベルからロウレベルに変化する信号の立ち下げ時から約100ms後に出力するリセット信号4をハイレベルからロウレベルに変化させる(ポイントP8)。このときDC12V電源電圧は基準電圧LV2となる。これにより、主制御基板30のCPU65、払出制御基板31のCPU66、図柄制御基板32bのCPU69、その他サブ制御基板は、一斉に動作を停止させる。
ここで、前述したように、主制御基板30及び払出制御基板31各々のRAMはバッテリバックアップされており、電源遮断時もRAMに記憶されたデータは所定時間(本実施形態では、約3日間)記憶保持される。
【0048】
前述したように、電源投入が遮断される場合、各制御基板が一斉にリセットされる。しかも、バックアップ電圧監視回路61が出力するバックアップ信号1がハイレベルからロウレベルに変化してから約100ms後に必ずリセットされる。これにより、制御の統一化を図ることができ、主制御基板30が動作を停止しているにも係わらず玉切モータ31c或いは玉貸モータ31dが駆動しているという弊害を未然に防止することができる。
【0049】
次に前述した構成を有する本実施形態の動作を、電源投入時及び電源遮断時について説明し、電源投入後から電源が遮断されるまでの処理は従来と同様なので詳細な説明は割愛する。ここでは、便宜上先ず、電源遮断時(停電時)の主制御基板30及び払出制御基板31の処理をそれぞれ図13及び図14に示すフローチャートを参照して説明する。これらの処理は、主制御基板30のCPU65及び払出制御基板31のCPU66により実行される処理であり、各々のCPUの強制割り込み端子NMIがハイレベルからロウレベルに変化する信号の立ち下げ時に実行される処理である。ここで特徴的なことは、停電時において、主制御基板30及び払出制御基板31のそれぞれのRAMにバックアップする機能を付与し、停電から復帰した場合でも、遊技状態が中断されずに遊技できるようにしたものである。従来の遊技機は停電が発生し、停電から復帰した後、主制御基板30、払出制御基板31のRAMが初期化されてしまうため、遊技状態、賞球及び球貸しの払出しは継続されなかった。即ち、図柄及び役物の状態は電源投入時の状態に戻り、賞球途中の未払出し分は払出されず、セーフ球検出装置内の遊技球は、全て多数個払出しとなり、貸し球の未払出し分は払出されないという不都合があった。そこで、停電によりNMI割込みが発生すると、電源復帰時に処理を中断時点から再開するため、下記の記憶保持処理を行うのである。
【0050】
まず図13において主制御基板30での停電時の処理が開始されると、各レジスタを退避させ(ステップS1)、賞球払出スイッチ31aの検出処理等、各種スイッチポートの読み込みを行う(ステップS2)。賞球払出スイッチ31aの検出が行われたか否かを判定する(ステップS3)。これは主制御基板30と払出制御基板31の払出し球の個数の違いが生じないようにするため、賞球払出スイッチ31aの状態を検出するのである(図14のステップS13も参照されたい)。ステップS3で肯定判断なら賞球数用カウンタを更新し(ステップS4)た後ステップS5に移行し、否定判断ならステップS5にジャンプし、現在のスタックポインタの値をスタックバッファに格納する(ステップS5)。次に電源復帰時に役物の作動を再開するため、出力ポートの状態をRAMに格納して退避し(ステップS6)、役物の作動を停止するため、出力ポートを全てOFFとし(ステップS7)、内蔵RAMのアクセスを禁止(不許可)し(ステップS8)、リセット端子RESがロウレベルに低下するのを待つ待機処理とする。ステップS8のRAMへのアクセス禁止処理は、電源電圧の不安定な状態でのRAMへの書き込みを禁止することにより、待避するデータの正確性及び確実性を高めるためである。
【0051】
払出制御基板31では図14の通りのステップS11ないしS18の処理が実行されるが、説明は前述の図13のステップS1ないしS8の処理と概ね同様の処理であるので、説明は前述を援用する。
【0052】
停電発生時における遊技機の仕様は下記のようになる。即ち、役物の状態については、主制御基板30により作動を停止させ、賞球払い出しの状態については、払出制御基板31の制御により賞球払い出しを停止させ、貸し球払い出しの状態については、払出制御基板31の制御により貸し球払い出しを停止させ、特別図柄表示装置32の状態については、図柄制御基板32bは停電時の処理を行わないため供給電源が切れることにより何も表示しなくなり、ランプ、LEDの状態については、ランプ制御基板34は停電時の処理を行わないため供給電源が切れることにより、ランプ、LEDは消灯状態となり、音の状態については、音制御基板35は停電時の処理を行わないため供給電源が切れることにより消音状態となり、遊技球の発射モータ33aの状態については、供給電源が切れることにより発射停止となる。また、通信処理について、主制御基板30及び払出制御基板31では、停電発生時にバックアップ機能が作動するため、通信の状態は保存され、図柄制御基板32b、ランプ制御基板34、音制御基板35、発射制御基板33では、停電発生時の処理を行わないため、受信の状態は保存されない。
【0053】
こうしたデータの待避処理は、主制御基板30では現状のゲームの進行状況、例えば、高確率中であるか否か、大当り中であるか否か、特別図柄表示装置32で図柄変動中であるか否か、保留記憶が何個あるか否か等のゲームの進行状況を示す各データをRAMの所定領域に書き込む処理である。一方、払出制御基板31では、現状の賞球個数の払い出し状態及び貸し球の払い出し状態を示す各データをRAMの所定領域に書き込む処理である。尚、本具体例では、主制御基板30でも現状の賞球個数の払い出し状態をRAMの所定領域に書き込む処理を実行する。
【0054】
本実施形態では、強制割り込みが実行されると、その後に電源が復旧しても遮断時リセット回路64により必ず所定時間後にリセット処理が実行される。これにより、電源が不安定な状態で強制割り込みの実行と復旧処理とが交互に繰り返されるという弊害を未然に防止することができる。
【0055】
本実施形態では、バックアップ電圧監視回路61が出力するバックアップ信号1がハイレベルからロウレベルに変化してから約100ms後にリセット信号4を出力するよう構成したが、この100msの時は次のようにして算出されたものである。即ち、払出制御基板31のCPU66は、強制割り込み端子NMIがロウレベルになったときから前述した停電処理ルーチンを実行するが、このとき玉切モータ31c及び玉貸モータ31dの駆動も停止する。これらのモータの駆動が停止する直前に払い出された遊技球があるときには、この落下中の遊技球を賞球払出スイッチ31a又は貸玉払出スイッチ31bにより検知する必要が有る。従って、モータの駆動を停止したときに落下中の遊技球を各検出スイッチにより必ず検出できる時間を確保する必要がある。一方、この時間をあまり長く確保すると、IC駆動用の5V電源の電圧が低下し各検出スイッチにより検出できなくなる可能性がある。そこで、この両者の兼ね合いにより本実施形態では約100msと設定したのである。従って、各モータから検出スイッチまでの距離及び電圧の低下状態から適宜変更しても良い。要は、強制割り込み端子NMIがロウレベルになったときからICの駆動が保障されている時間内に落下中の遊技球を検出する時間を確保する構成とすれば良い。
【0056】
次に主制御基板30の電源投入時、電源復帰時の処理について図15のフローチャートを参照して説明する。このルーチンは、リセット端子RESがロウレベルからハイレベルに変化する信号の立ち上げ時に1回だけ実行される。電源投入時の処理(ステップS21〜S27)を行った後、通常時の処理を行い(ステップS28)、バックアップ機能が作動中の場合に電源復帰時の処理(ステップS30)を行う。
まず、電源投入によりプログラムが起動した時は、RAMへのアクセス許可を設定をした後(ステップS21)、バックアップ機能が作動中か否かの判定を行う(ステップS22)。バックアップ機能が作動していなければ(ステップS22:NO)、スタックポインタを設定し(ステップS23)、主制御基板30のRAMの作業領域全てをゼロクリアし(ステップS24)、通常時の処理が開始できるように作業領域を初期化し(ステップS25)、特別図柄表示装置32へ初期画面を表示させるコマンドを送信し(ステップS26)、ランプ制御基板34へ装飾表示のコマンドを送信し(ステップS27)、通常時の処理を行う(ステップS28)。
一方、バックアップ機能が作動中ならば(ステップS22:YES)、RAMクリア信号がオンであるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンであれば(ステップS31:YES)、前述のステップS23〜S28の処理を行う。RAMクリア信号がオフであれば(ステップS31:NO)、電源復帰時の処理として、プログラムの状態を停電前の状態に戻すために、停電時に退避したスタックバッファの値をスタックポインタにセットし(ステップS32)、ランプ制御基板34に普通図柄用記憶表示のコマンドを送信し(ステップS33)、ランプ制御基板34に特別図柄用記憶表示のコマンドを送信し(ステップS34)、ランプ制御基板34に確率変動状態表示のコマンドを送信し(ステップS35)、出力ポートの状態を復帰させ(ステップS36)、停電時に退避した各レジスタを復帰させ(ステップS37)、通常時の処理を行う(ステップS38)。
【0057】
以上の通り、主制御基板30の処理は、ランプ制御基板34に記憶表示LED、確率変動表示ランプを表示させるコマンドを送信し、各出力ポートの状態を停電前の状態に復帰させ、停電発生時に退避させた、レジスタ、スタックポインタを復帰させ、中断時点からプログラム処理を再開する。
【0058】
遊技機の停電からの復帰仕様は、役物の状態は、停電前の状態に復帰し、賞球払い出しの状態は、停電前の状態に復帰し、貸し球払い出しの状態は、停電前の状態に復帰し、特別図柄表示装置32の状態は、停電発生時の表示状態とはならず何も表示せず、ランプ、LEDの状態は、遊技者に図柄の状態及び確率変動状態(時短状態)を報知するため、記憶表示LED、確率変動表示ランプの状態は復帰し(主制御基板30から再度コマンドが送信されることにより復帰)、上記以外のLEDは消灯状態となり、スピーカ49の状態は消音状態となり、発射モータ33aは発射可能な状態となる。
【0059】
次に払出制御基板31の電源投入時、電源復帰時の処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。このルーチンは、リセット端子RESがロウレベルからハイレベルに変化する信号の立ち上げ時に1回だけ実行される。電源投入時の処理(ステップS41〜S45)を行った後、通常時の処理を行い(ステップS46)、バックアップ機能が作動中の場合に電源復帰時の処理(ステップS50)を行う。
まず、電源投入によりプログラムが起動した時は、RAMのアクセス許可の設定をした後(ステップS41)、バックアップ機能が作動中か否かの判定を行う(ステップS42)。バックアップ機能が作動していなければ(ステップS42:NO)、スタックポインタを設定し(ステップS23)、払出制御基板31のRAMの作業領域全てをゼロクリアし(ステップS44)、通常時の処理が開始できるように作業領域を初期化し(ステップS45)、通常時の処理を行う(ステップS46)。
一方、バックアップ機能が作動中ならば(ステップS42:YES)、RAMクリア信号がオンであるか否かを判定し(ステップS51)、RAMクリア信号がオンであれば(ステップS51:YES)、前述のステップS43〜S46の処理を行う。RAMクリア信号がオフであれば(ステップS51:NO)、電源復帰時の処理として、プログラムの状態を停電前の状態に戻すために、停電時に退避したスタックバッファの値をスタックポインタにセットし(ステップS52)、払出制御基板31のCPU66の起動時間の遅延化のための遅延時間処理を行い(ステップS53)、出力ポートの状態を復帰させ(ステップS54)、停電時に退避した各レジスタを復帰させ(ステップS55)、通常時の処理を行う(ステップS56)。
【0060】
ステップS53は、電源復帰時、ハードウェア的に主制御基板30のプログラムの方は、払出制御基板31のプログラムよりも所定時間(ここでは20ms程)後から作動するため、賞球払い出し球の誤差をなくすため、払出制御基板31は停電時の記憶復帰処理(図16のステップS54及びS55)及び通常時の処理(図16のステップS56及び図20参照)を含めて該処理を時期的に先送りする遅延時間処理を行い、これにより、玉切モータ31cの駆動(図20のステップS93参照)の時期を遅延させるものである。ステップS53の遅延時間処理中、主制御基板30からの通常の制御が開始されたことを示すコマンドを受信すると遅延時間処理を終了し、払出管理と払出制御基板31による玉切モータ31cや玉貸モータ31dの駆動制御を開始することとする。
【0061】
こうして払出制御基板31の処理が行われ、各出力ポートの状態を停電前の状態に復帰させ、停電発生時に退避させた、レジスタ、スタックポインタを復帰させ、中断時点から賞球に係るプログラムを再開する。
【0062】
電源復帰時の通信処理について説明すると、主制御基板30及び払出制御基板31では、バックアップ機能により中断時点からプログラムを再開するため、通信処理を継続する。また、特別図柄表示装置32、音制御基板35、ランプ制御基板34では、主制御基板30の通信処理の継続により、受信処理を行うが、停電発生により受信の内容が消去されているため、1コマンド2バイト構成のデータの内、1バイト目のデータから受信処理を行う場合以外は、インターフェイスエラーとなる。
【0063】
前述したステップS31及びS51のRAMクリア信号は、主制御基板30、払出制御基板31のそれぞれのRAMのバックアップ内容をクリアする機能を果たすものであるがその仕様を説明する。RAMクリア信号は、量産時に工場から出荷する段階で、RAMの内容を確実に初期化させたい場合、パチンコ店にて、前日の遊技機の状態を保持せずに電源投入時の状態から営業したい場合のために設定されるものである。主制御基板30、払出制御基板31は、それぞれのポートに入力されたクリア信号を電源投入時のプログラム処理にて1回のみ検出し、RAMクリア信号入力時は主制御基板30及び払出制御基板31の各々のRAMの内容を初期化する。電源投入時、バックアップ機能によりRAMの内容が保持されている場合は、RAMのクリア信号の状態を入力ポート90,91にて検出する。入力ポート90,91の状態が“H”レベルの時は、それぞれのRAMの内容を初期化するために電源投入時の処理を行い、入力ポート90,91の状態が“L”レベルの時は、停電発生により中断されたプログラム処理を再開する。主制御基板30及び払出制御基板31の各々のRAMをクリアしたい場合には、以下の順にて操作を行う。即ち、(1)電源スイッチ(オン・オフ切替えタイプ)がオフの状態を確認し、(2)RAMクリアスイッチ80(押しボタンタイプ)を押した状態にて、電源スイッチをオンにし、(3)主制御基板30及び払出制御基板31のCPU65及び66は、リセット信号が解除された時点で、入力ポート90及び91を介してRAMクリア信号を検知し、(4)それぞれの基板30及び31は、制御が開始された時点でRAMクリア信号を検知した場合、RAMの内容を初期化して、動作を開始する。
【0064】
本実施形態では、DC5Vのバックアップ電源VBBは、前述したように、コンデンサにより約3日間CPU65及び66のRAMに記憶されたデータを記憶保持するよう構成されている。このため、停電から復旧したときや通常の営業状態で朝に電源を投入したときには、RAMの所定領域に書き込まれた値は記憶保持されている。
【0065】
こうして記憶保持されたデータに基づき玉切モータ31cを駆動制御して賞球の払い出しを実行し、玉貸モータ31dを駆動制御して貸し玉の払い出しを実行する。これにより、停電発生時に未払の賞球データがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデータに基づき賞球の払い出しが実行される。同様に、停電発生時に未払の玉貸データがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデータに基づき玉貸しの払い出しが実行される。これにより、停電が発生しても遊技者に不利益を与えることはない。
【0066】
尚、復旧処理では、主制御基板30のCPU65は、待避したゲームの進行を示すデータから通常の処理を実行するための準備を実行し、各サブ制御基板に停電から復旧したことを知らせるコマンドコードを送信する。このコマンドコードを受信した図柄制御基板32bは、LCD32aの画面上に「停電復旧処理実行」、「停電前のゲーム内容から続行しています」等のメッセージを表示する処理を行う。或いは、音制御基板35は、音声により停電があったことを報知する。これにより、主制御基板30のCPU65は、停電発生時には、停電前のゲームの進行状態から続行してゲームの制御を司ることができ、遊技者に不測の不利益や違和感を与えることがない。
【0067】
次に前述した払出制御基板31で実行される通常時の処理のうち、復帰時の遅延処理(図16のステップS53参照)の詳細を説明する。この復帰時の遅延処理には図17(a),(b)の復帰時の遅延処理1と図18(a),(b)の復帰時の遅延処理2の2つの処理があり、これらのいずれの処理をプログラムに組み込んで実行しても良い。該復帰時の遅延処理1,2は払出制御基板31のマイコンにより実行される処理を示したものであり、ハード割り込み等の手法により定期的に実行される。
まず、復帰時の遅延処理1を図17(a)を参照して詳細を説明すると、玉切モータ31cへの駆動信号の出力を禁止し(ステップS571)、受信フラグがONであるか否か判断する(ステップS572)。この受信フラグは、主制御基板30から払出制御基板31へコマンドが送信されてきたか否かを示すものである。ステップS572で否定判断ならステップS572へ回帰し、処理を繰り返し、肯定判断なら、玉切モータ31cへの駆動信号の出力を許可し(ステップS573)、受信フラグをOFFに設定し(ステップS574)、本処理を終了し、次のステップS54(図16参照)に移行する。こうした処理によって、受信フラグがONであることを確認してから、玉切モータ31cの駆動制御を許可するので、玉切モータ31cが前記コマンドの送信より前に駆動されることがなく、賞球の誤差を確実に防止することができる。
受信フラグの設定処理(ステップS575)を図17(b)を参照して説明すると、主制御基板30からコマンドが送信されてくると受信フラグがONに設定され(ステップS576)、リターンに抜ける。後述の主制御基板30で実行される図19に示す通常時の処理のうちの払出制御基板用コマンド送信処理(ステップS69)において、主制御基板30から払出制御基板31へコマンドが送信され、払出制御基板31で該コマンドが受信されたと判定したならば受信フラグをON(「1」にセット)する。受信フラグの初期値はOFF(「0」にリセット)に設定されているので、本設定処理において受信フラグがONに設定されるまでは、図17(a)のステップS573の玉切モータ31cの駆動制御は遅延される。
【0068】
次に、復帰時の遅延処理2を図18(a)を参照して詳細を説明すると、玉切モータ31cへの駆動信号の出力を禁止し(ステップS581)、タイムアップフラグがONであるか否か判断する(ステップS582)。このタイムアップフラグは、所定の時間(ここでは約20ms)が経過したか否かを示すものである。前記の所定時間は、例えば、電源復帰時の処理の開始から、主制御基板30から払出制御基板31へコマンドが送信されてくるまでの期間を計算し予め設定する。ただし、当該期間の初期と終期は上述に限られず、該コマンドの送信時より玉切モータ31cの動作が先に行われないような時間範囲で適宜設定できる。ステップS582で否定判断ならステップS582へ回帰し、処理を繰り返し、肯定判断なら、玉切モータ31cへの駆動信号の出力を許可し(ステップS583)、タイムアップフラグをOFFに設定し(ステップS584)、本処理を終了し、次のステップS54(図16参照)に移行する。こうした処理によって所定時間経過した後に初めて玉切モータ31cへの駆動信号の出力を許可するので、賞球の誤差を確実に防止することができる。
タイムアップフラグの設定処理(ステップS585)を図18(b)を参照して説明すると、所定時間の経過に伴いタイムアップフラグがONに設定され(ステップS586)、リターンに抜ける。所定時間の経過は、電源復帰時の処理の開始から所定時間が経過したか否かを払出制御基板31の内蔵タイマ回路のデータを参照して判定し、所定時間経過に伴いタイムアップフラグをON(「1」にセット)とする。タイムアップフラグの初期値はOFF(「0」にリセット)に設定されているので、本設定処理においてタイムアップフラグがONに設定されるまでは、図18(a)のステップS583の玉切モータ31cの駆動制御は遅延される。
【0069】
次に前述した主制御基板30で実行される通常時の処理(図15のステップS28参照)の詳細を図19(a)を参照して説明する。入力処理(ステップS61)、乱数更新処理(ステップS62)、特別図柄/特別電動役物処理(ステップS63)、普通図柄/普通電動役物処理(ステップS64)、確率変動判定図柄処理(ステップS65)、ソレノイド、情報データ作成処理(ステップS66)、ソレノイド、情報データ出力処理(ステップS67)、特別図柄表示装置用コマンド送信処理(ステップS68)、払出制御基板用コマンド送信処理(ステップS69)、ランプ制御基板用コマンド送信処理(ステップS70)、音制御基板用コマンド送信処理(ステップS71)、制御タイマ更新処理(ステップS72)、初期値乱数更新処理(ステップS73)、図柄用乱数更新処理(ステップS74)を行う。次に、基本時間を更新したか否かを判定し(ステップS75)、YESならステップS61に回帰し、NOならステップS73に戻り、処理を繰り返す。
【0070】
次に主制御基板30で実行される割り込み処理(INT処理)を図19(b)を参照して説明する。基本時間の更新を行い(ステップS81)、割込みを許可し(ステップS82)、リターンに抜ける。
【0071】
次に前述した払出制御基板31で実行される通常時の処理(図16のステップS46参照)の詳細を図20(a)を参照して説明する。入力処理(ステップS91)、コマンドバッファ解析処理(ステップS92)、玉切モータ駆動制御処理(ステップS93)、貸出ソレノイド制御処理(ステップS94)、ソレノイド、モータデータ出力処理(ステップS95)、7セグメントLED表示データ作成処理(ステップS96)、制御タイマ更新処理(ステップS97)を行う。次に、基本時間を更新したか否かを判定し(ステップS98)、YESならステップS91に回帰し、NOならステップS98に戻り、処理を繰り返す。
【0072】
次に払出制御基板31で実行される割り込み処理1を図20(b)を参照して説明する。基本時間の更新を行い(ステップS100)、割込みを許可し(ステップS110)、リターンに抜ける。
【0073】
次に払出制御基板31で実行される割り込み処理2を図20(c)を参照して説明する。コマンドポートのデータを読み込み(ステップS200)、データをコマンドバッファに格納し(ステップS210)、割込みを許可し(ステップS220)、リターンに抜ける。
【0074】
前述した通常の処理(図15のS28、図16のS46参照)を実行することにより、パチンコ機10は次のような動作を実行する。即ち、遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が第1種始動口としての普通電動役物36に入賞すれば第1種始動口スイッチ36aにより検出され、特別図柄表示装置32のLCD32aの画面上に特別図柄を所定時間変動表示した後に静止表示するよう働く。この静止表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば「777」等の3桁同一図柄を表示すると大当り状態として遊技者に有利なゲーム内容を提供する。大当り状態となるか否かは、遊技球が第1種始動口スイッチ36aにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。大当り状態となると、大入賞口40が約30秒間又は遊技球が10個入賞したことがカウントスイッチ40bにより検出されるまでいずれか早く経過する時まで開放され、このとき大入賞口40内に入賞した遊技球が特別領域を通過したことがVスイッチ40aにより検出されると一旦大入賞口40が閉鎖された後に再び開放され、この開放動作を最大16回繰り返す。通常、大入賞口40への遊技球1個の入賞に対して15個の遊技球が賞球として払い出すよう構成しているので、1回の大当り状態が発生すると、約2400(=15×10×16)個の遊技球を賞球として獲得することができる。
【0075】
次に上述の賞球個数管理を実行するのは主制御基板30及び払出制御基板31であり、払出制御基板31が玉切モータ31cに対して賞球排出動作を指令するモータ駆動信号を出力する。これらの処理を図21〜図24に示すフローチャートに従って説明する。
【0076】
図21(a)に示すフローチャートは主制御基板30のマイコンのみが行う処理を示し、図22、図23及び図24に示す各々のフローチャートは、主制御基板30及び払出制御基板31の各々のマイコンにより実行される処理を示したものであり、図21(b)は払出制御基板31のマイコンのみが行う処理を示し、これらの処理は、ハード割り込み等の手法により定期的に実行される。
図21(a)に示す「賞球加算ルーチン」について先ず説明する。
主制御基板30のマイコンにより実行される処理が本ルーチンに移行すると、遊技盤面上の各入賞口に遊技球の入賞が有ったか否かが判断される(ステップS300及びS310)。具体的には、第1種始動口スイッチ36a、カウントスイッチ40b、その他入賞口スイッチ45の状態がスキャンされ、入賞が有るか否かが判断される。入賞があると判断されると、払出未了データPDの加算更新処理が実行され(ステップS320)、該入賞データ、及び、加算更新処理された払出未了データPDはRAMに記憶され、これらデータは、主制御基板30から払出制御基板31へ送信され、処理はリターンに抜ける。ステップS310で否定判断なら処理はリターンに抜ける。ステップS320の加算更新処理は、賞球個数毎に実行される。即ち、賞球個数としての払い出し個数が5個の入賞口に遊技球の入賞が1個あれば払出未了データPD1の値がインクリメント(+1)され、払い出し個数が10個の入賞口に遊技球の入賞が1個あれば払出未了データPD2の値がインクリメント(+1)され、払い出し個数が15個の入賞口に遊技球の入賞が1個あれば払出未了データPD3の値がインクリメント(+1)される。従って、本実施形態では、払出未了データPDの値は、5個賞球を表す払出未了データPD1、10個賞球を表すPD2及び15個賞球を表すPD3から構成されていることになる。また、本実施形態では、普通電動役物36は賞球個数が5個、大入賞口40は賞球個数が15個に設定されている。尚、払出未了データPDの値は、具体的な個数を各々のデータPD1〜PD3に加算する構成としても良いし、データPDに具体的な個数を直接に加算する構成としても何等問題ない。
【0077】
次に図21(b)に示す「賞球加算ルーチン」について説明する。
払出制御基板31のマイコンにより実行される処理が本ルーチンに移行すると、払出制御基板31が主制御基板30から前述の入賞データを受信したか否かを判定し(ステップS330)、肯定判断なら、入賞データを参照して払出未了データPDの加算更新処理が実行され(ステップS340)、前記入賞データ、及び、ステップS340で更新処理された払出未了データPDはRAMに記憶され、処理はリターンに抜ける。ステップS330で否定判断なら処理はリターンに抜ける。入賞データ、及び、加算更新処理された払出未了データPDはRAMに記憶される。ステップS340の加算更新処理の内容は、前述の図21(a)のステップS320と同様であり、説明は援用する。
【0078】
主制御基板30及び払出制御基板31で各々実行される図22に示す「賞球減算ルーチン」では、先ず、払出未了データPDの各々のデータPD1〜PD3の値が零でないか否かが判断される(ステップS350)。いずれかのデータPD1〜PD3のデータが零でないとの判断が為されると、玉切モータ31cが駆動制御され賞球の払い出しが指示される(ステップS360)。本実施形態では、3つのデータPD1〜PD3のうち2つ以上のデータが零でなければ賞球個数の多いほうから賞球の払い出しが指示される。
賞球払い出し指示が実行されると(ステップS360)、図6で示す通り2.731ms毎に賞球払出スイッチ31aの状態が検出され指示された個数の賞球が実際に払い出されたか否かがチェックされる(ステップS370)。指示された個数の賞球が払い出されたとの肯定判断が為されると、払出未了データPDの対応するデータPD1〜PD3の値がデクリメント(−1)され(ステップS380)、処理はリターンに抜ける。主制御基板30から払出制御基板31にコマンド(賞球払い出し指令)が送信され、払出制御基板31から玉切モータ31cへモータ駆動信号が出力され、前記ステップS350〜S380の処理を繰り返し実行することにより、払出未了データPDの各々のデータPD1〜PD3の値が全て零になるまで賞球の払い出しが実行される。前記コマンドは、主制御基板30で処理する図19(a)の払出制御基板用コマンド送信処理(ステップS69)において実行される。本実施形態では、賞球個数の多い方のデータが零になってから次のデータに対応する賞球の払い出しが実行されるので、遊技者には賞球の払い出しが早く実行されているという感じを与える効果が有る。
【0079】
前記ステップS320及びS340により加算更新処理され、又前記ステップS380により減算更新処理される払出未了データPD(PD1〜PD3)の内容は更新され主制御基板30及び払出制御基板31の各々のRAMに書き込まれ記憶される。本実施形態においては、主制御基板30及び払出制御基板31に各々搭載されたRAMは電源基板55のコンデンサによりバックアップされている。従って、停電が発生しても払出未了データPD(PD1〜PD3)の内容は消去することがない。また、主制御基板30から払出制御基板31に送信される払出未了データPDと払出制御基板31で計算される払出未了データPDとを照合することで、賞球の正確な管理をすることができる。
前記ステップS370において賞球の払い出しが検出されず、この検出されない状態が所定時間継続すると(ステップS390:YES)、賞球の払い出し系統に異常有りとしてエラー処理を実行し(ステップS400)、処理はリターンに抜ける。本実施形態では、エラー表示部54に「1」の文字を表示し、エラーランプを点灯する処理を実行する。このエラー表示部54等のエラー表示処理は、パチンコホールの店員が球詰まり等のエラー原因を解除してエラー解除スイッチ53を操作するまで実行される。尚、エラー解除スイッチ53が操作されても払出未了データPDの値はクリヤされない。ステップS390でNOの場合、ステップS370へ回帰する。
また、前記ステップS350において払出未了データPDの値が零であるにも拘わらず、賞球払出スイッチ31aにより賞球の払い出しが検出されると(ステップS410:YES)、遊技の故障により又は不正行為により過剰に賞球の払い出し処理が有りとしてエラー処理を実行し(ステップS420)、処理はリターンに抜ける。このエラー処理は、エラー表示部54に「2」の文字を表示し、エラーランプを点灯すると共に、玉切モータ31cを強制的に停止する処理からなる。このエラー処理もエラー解除スイッチ53を操作するまで解除されない。ステップS410でNOの場合、リターンに抜ける。
【0080】
次に払出未了データPD(PD1〜PD3)のインクリメント処理である加算更新処理(図21(a)ステップS320及び図21(b)ステップS340)として図23に示す「払出未了データ書き込みルーチン」を主制御基板30及び払出制御基板31が各々実行する。即ち、主制御基板30で全ての入賞口に対応して設けられた入賞口SWのスキャン動作が実行され、入賞が有ると判断されるか(図21(a)ステップS310参照)、又は、払出制御基板31が主制御基板30から入賞データを受信する(図21(b)ステップS330参照)と入賞球1個に対して入賞数カウンタCNの値がインクリメント(+1)され(ステップS550)、賞球数コードがRAMの所定領域に書き込まれ(ステップS560)、リターンに抜ける。入賞数カウンタCNとして1バイトのメモリが用意されていて、この入賞数カウンタCNにより最大256個の入賞があったことが記憶される。また、賞球数コードは、5個賞球の入賞口に入賞したことが検出されると「01」の値が、10個賞球の入賞口に入賞したことが検出されると「10」の値が、15個賞球の入賞口に入賞したことが検出されると「11」の値が主制御基板30及び払出制御基板31の各々のRAMの所定領域に書き込まれる。主制御基板30で計算されたデータは払出制御基板31へ送信され、払出制御基板31での計算データと照合される。このRAMへの賞球数コードの書き込みは、1バイトのメモリのうち2ビット単位で1つの入賞球に対する賞球数コードが書き込まれる。
【0081】
主制御基板30及び払出制御基板31は、それぞれ、払出未了データPD(PD1〜PD3)のデクリメント処理である減算更新処理(図22 ステップS380)として図24に示す「払出未了データ消去ルーチン」を実行する。即ち、賞球の払い出し処理では、主制御基板30及び払出制御基板31の各々のマイコンは、各々のRAMの所定領域に書き込まれたコードの対応した賞球個数を払い出すよう指示して、払出制御基板31が玉切モータ31cを駆動制御し、指示した賞球個数の払い出しが賞球払出スイッチ31aにより検出されると入賞数カウンタCNの値をデクリメント(−1)して最新の入賞数カウンタCNとして記憶し(図24 ステップS600)、払い出した賞球数コードを消去する処理を実行し(ステップS610)、リターンに抜ける。主制御基板30で計算されたデータは払出制御基板31へ送信され、払出制御基板31での計算データと照合される。本実施形態では、賞球数コードが書き込まれたメモリ領域のデータを2ビットづつ左から右に移行させる右シフト命令を1バイトのメモリで2回実行することにより払い出した賞球数コードを消去する処理が実行される。
【0082】
以上の通り、主制御基板30は、第1種始動口スイッチ36a、その他の入賞口スイッチ45、カウントスイッチ40b、及び賞球払出スイッチ31aからの入力を参照して入賞処理、未了データ加算更新処理及び未了データ減算更新処理を行い、入賞データ及び払出未了データPDが払出制御基板31に送信される。一方、払出制御基板31は、賞球払出スイッチ31aからの入力及び主制御基板30から送信された前記データを受信し、払出制御基板31においても同様の未了データ加算更新処理及び未了データ減算更新処理が行われ、またデータの照合が行われる。これにより主制御基板30及び払出制御基板31の両者によって賞球払出管理をすることができる。
【0083】
以上説明した本実施形態によれば、払出制御基板31での遅延時間処理によって、主制御基板30で通常の処理が開始されたことを確認してから、払出制御基板31が玉切モータ31cを駆動するので、電源基板55から主制御基板30及び払出制御基板31に電源を供給し停電から復帰させるとき、主制御基板30及び払出制御基板31が行う賞球個数管理と、玉切モータ31cにおける賞球駆動動作にずれが生じることがなく、確実に賞球が払い出され、賞球の誤差が未然に防止され、遊技者に不利益を与えるおそれがない。
また、停電の復帰時に、主制御基板30より払出制御基板31が早く立ち上がっても、払出制御基板31での遅延時間処理によって、賞球管理の統一を計ることができる
さらに、払出制御基板31で計算し記憶した払出未了データPDが何等かの原因により消滅した場合でも、主制御基板30及び払出制御基板31の両者によって賞球払出管理をしているので、主制御基板30から送信されてくるデータに従って払出制御基板31が玉切モータ31cを駆動させることが可能となり、遊技客に賞球の払い出しを実行することができ、フェイルセーフが有効に働くことになる。
【0084】
本実施形態では、バックアップ電圧監視回路61は、DC12V電源の電圧を監視するよう構成したが、DC32V電源の電圧を監視する構成としても良い。斯かる構成では、強制割り込み信号であるバックアップ信号をいち早く立ち下げることができ、制御に時間的余裕を持たせることができる。
電源基板の構成は、DC32V監視回路によりバックアップ信号を主制御基板及び払出制御基板の各CPUのNMI端子に出力する構成とし、DC32V監視回路が出力するバックアップ信号が立ち下がってから所定時間経過後に制御を停止するリセット信号をリセット信号生成回路より一斉に各制御基板に送信する構成とする。一方、DC5Vの電圧を監視するパワーオンリセット生成回路より一斉に各制御基板に制御の動作を立ち上げるリセット信号を出力し、各制御基板に遅延回路を設けて図柄制御基板を含むサブ制御基板、払出制御基板、主制御基板の順に制御の動作を立ち上げる構成とする。即ち、動作の立ち上げは、電源基板が出力する1つのリセット信号に基づき各制御基板の動作に時間差を設ける構成とする。
【0085】
以上、本実施形態を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、本発明の構成を適宜改変、追加等できることは当然である。例えば、具体例では各種入賞スイッチから主制御基板30へのみ検出信号を入力し入賞データを生成して払出制御基板31へ該入賞データを送信したが、前記各種入賞スイッチから検出信号を払出制御基板31にも入力し、両者で入賞管理をすれば、一層、賞球管理の確実性が高まる。
【0086】
さらに本発明は、いわゆる羽根物、権利物、一般電役等と呼ばれる機種、アレンジボール遊技機、時短機能、確率変動機能をもった機種等の種々に遊技機に適用可能である。
【0087】
また、本願は、停電時に賞球個数が不正確になるという課題に鑑み、以下の発明も包含する。即ち、該発明は、遊技の進行を司る主制御基板と、遊技者に賞球を払い出す賞球駆動装置を制御する賞球制御基板と、前記賞球駆動装置から払い出される賞球を検出する賞球検出手段と、少なくとも前記主制御基板及び賞球制御基板に電源を供給する電源基板と、停電状態の発生を検出する停電検出手段と、前記主制御基板及び賞球制御基板に備えられ、入賞状態が発生すると未払の賞球個数に賞球数を加算し、前記賞球検出手段により払い出される賞球が検出されると未払の賞球個数から減算する賞球個数管理手段と、前記主制御基板及び賞球制御基板に備えられた、前記停電検出手段により停電の発生が検出されたとき、前記未払の賞球個数を記憶保持する未払賞球個数記憶保持手段と、を備え、前記停電の発生が検出されたとき、前記賞球検出手段の検出の有無を判定する判定手段と、該判定手段による検出を確認した後、前記賞球個数を更新する賞球個数更新手段と、を備えたことを特徴とする遊技機である。
【0088】
また、本願は、停電検出時から実行する賞球の検出時間が長くなるという課題に鑑み、以下の発明も包含する。即ち、該発明は、遊技の進行を司る主制御基板と、遊技者に賞球を払い出す賞球駆動装置を制御する賞球制御基板と、前記賞球駆動装置から払い出される賞球を検出する賞球検出手段と、少なくとも前記主制御基板及び賞球制御基板に電源を供給する電源基板と、停電状態の発生を検出する停電検出手段と、前記主制御基板及び賞球制御基板に備えられ、入賞状態が発生すると未払の賞球個数に賞球数を加算し、前記賞球検出手段により払い出される賞球が検出されると未払の賞球個数から減算する賞球個数管理手段と、前記主制御基板及び賞球制御基板に備えられた、前記停電検出手段により停電の発生が検出されたとき、前記未払の賞球個数を記憶保持する未払賞球個数記憶保持手段と、を備え、前記賞球駆動装置の賞球払い出し機構部の出口から前記賞球検出手段が賞球払出球を検出するまでの距離は、遊技球が1個程に設定されたことを特徴とする遊技機である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したパチンコ機10を示す外観斜視図である。
【図2】パチンコ機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。
【図4】パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】(a)は賞球払出し機構部31eと賞球払出スイッチ31aの構成を示す説明図、(b)は球貸し機構部31fと貸玉払出スイッチ31bの構成を示す説明図である。
【図6】賞球払出スイッチ31aのタイミングチャートである。
【図7】電源基板55から電源を供給する構成を示すブロック図である。
【図8】電源基板55と主制御基板30及び各サブ制御基板との関係を示すブロック図である。
【図9】投入時リセット回路60の構成を示す回路図である。
【図10】バックアップ電圧監視回路61の構成を示す回路図である。
【図11】電源投入時の状態を示すタイミングチャートである。
【図12】電源遮断時の状態を示すタイミングチャートである。
【図13】主制御基板30の「停電時の処理ルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図14】払出制御基板31の「停電時の処理ルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図15】主制御基板30の「電源投入時の処理ルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図16】払出制御基板31の「電源投入時の処理ルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図17】払出制御基板31の「復帰遅延時の処理1のルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図18】払出制御基板31の「復帰遅延時の処理2のルーチン」での処理を示すフローチャートである。
【図19】主制御基板30の「メインルーチン」で行われる処理を示すフローチャートである。
【図20】払出制御基板31の「メインルーチン」で行われる処理を示すフローチャートである。
【図21】(a)は主制御基板30で実行される「賞球加算ルーチン」で行う処理を示すフローチャート、(b)は払出制御基板31で実行される「賞球加算ルーチン」で行う処理を示すフローチャートである。
【図22】主制御基板30及び払出制御基板31で実行される「賞球減算ルーチン」で行う処理を示すフローチャートである。
【図23】主制御基板30及び払出制御基板31で実行される「払出未了データ書込みルーチン」で行う処理を示すフローチャートである。
【図24】主制御基板30及び払出制御基板31で実行される「払出未了データ消去ルーチン」で行う処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…パチンコ機 13…カードリーダ(プリペイドカードユニット)
22…遊技盤 24…発射ハンドル 24a…タッチスイッチ
24b…発射停止スイッチ 30…主制御基板 31…払出制御基板
31a…賞球払出スイッチ 31b…貸玉払出スイッチ
31c…玉切モータ 31d…玉貸モータ
32…特別図柄表示装置 32a…LCDパネルユニット(LCD)
32b…図柄表示装置制御基板(図柄制御基板)
33…発射制御基板 33a…発射モータ
34…ランプ制御基板
35…音制御基板 36…普通電動役物(始動口)
36a…第1種始動口スイッチ
37…普通図柄表示装置 40…大入賞口
40a…役物連続作動スイッチ(VSW)
40b…テンカウントスイッチ(カウントSW)
45…その他入賞口スイッチ 46…玉抜スイッチ
47…CR精算表示基板 48…タッチランプ
49…スピーカ 50…外部接続端子基板
55…電源基板 60…投入時リセット回路
61…バックアップ電圧監視回路
62…タイマ1回路 63…タイマ2回路
64…遮断時リセット回路 65,66,69…CPU(ワンチップマイコン)
67,68,70…オア回路

Claims (1)

  1. 遊技の進行を司る主制御手段と、
    遊技者に賞球を払い出す賞球駆動装置を制御する賞球制御手段と、
    前記賞球駆動装置から払い出される賞球を検出する賞球検出手段と、
    停電状態の発生を検出する停電検出手段と、
    該停電検出手段により停電の発生が検出されたとき、未払の賞球個数を記憶保持する未払賞球個数記憶保持手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記賞球駆動装置の賞球払い出し機構部の出口と前記賞球検出手段の検出SWとの距離を、賞球1個程とし、
    前記賞球検出手段は所定時間間隔で前記賞球を検出し、
    前記停電検出手段により停電の発生が検出される前に前記賞球検出手段の検出SWがONしても、停電の発生時に当該ONに対応する前記賞球検出手段の検出時期が到来していなければ当該ONを検出しなく
    停電復帰時には停電から復帰した旨を報知するが、前記未払賞球個数記憶保持手段により記憶された未払いの賞球個数をクリアする場合には初期画面を表示し、クリアしない場合には停電前のゲームから続行している旨の表示をし、
    前記未払賞球個数記憶保持手段としてのRAMを前記主制御手段に備え、
    前記初期画面は、電源投入時に該RAMに記憶されたデータをクリアするためのRAMクリアスイッチが操作された場合と、停電前の状態に復帰させるバックアップ機能が作動中でない場合に表示させる、
    ことを特徴とする遊技機。
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