JP2003080552A - メモリーカードの製造方法 - Google Patents

メモリーカードの製造方法

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JP2003080552A JP2001277906A JP2001277906A JP2003080552A JP 2003080552 A JP2003080552 A JP 2003080552A JP 2001277906 A JP2001277906 A JP 2001277906A JP 2001277906 A JP2001277906 A JP 2001277906A JP 2003080552 A JP2003080552 A JP 2003080552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリーカード内部において基板が位置ずれ
しないと共に、基板等の変形・破損を防止することがで
きるメモリーカードの製造方法を提供する。 【解決手段】 電子部品2が実装された基板1を内蔵す
るメモリーカードAを製造する方法に関する。電子部品
2が実装された基板1を成形金型3の一方の割り型3b
に設けたコアブロック7に載置すると共に成形金型3を
型締めする。次いで、溶融状態の樹脂8を基板1と他方
の割り型3aとの間のキャビティ4に注入すると共に、
その注入圧力で基板1をコアブロック7に押さえ付けな
がら樹脂8をこのキャビティ4に充填する。次にコアブ
ロック7を基板1から離間させた後、コアブロック7と
基板1との間の隙間14に再度溶融状態の樹脂8を注入
すると共に、その注入圧力で基板1を他方の割り型3a
の側に押さえ付けながら樹脂8をこの隙間14に充填し
て成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュメモリ
ー等のICメモリーを搭載したメモリーカードの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のメモリーカードAは、例えば図6
に示すように、メモリーカード用成形品15aに設けた
凹部16にICメモリー等の電子部品2が実装された基
板1を搭載し、この基板1が搭載された凹部16に他の
メモリーカード用成形品15bに設けた凹部16を対向
させ、上記2枚のメモリーカード用成形品15a,15
bを超音波溶着や接着剤等で貼着することによって製造
されている。通常、このようにして製造されるメモリー
カードAは、その大きさや厚みが規格化されて制限され
ているため、メモリーカード用成形品15の凹部16の
容積に応じて、電子部品2が実装された基板1を搭載す
る必要がある。逆にいえば、大容量の記憶能力や高速処
理能力を有する電子部品2が実装された基板1を搭載す
るにあたっては、予め凹部16の容積を大きく確保して
おく必要があり、従って、凹部16の底部となる薄肉部
17をより薄く形成しておかなければならないものであ
る。
【0003】しかしながら、一般的にメモリーカード用
成形品15は、射出成形やトランスファー成形によって
成形されており、上記の薄肉部17の厚みは0.2mm
にするのが限界であって、たとえこの厚みより薄く薄肉
部17を形成できたとしても、反り、ヒケ、バリ、ウエ
ルド等が発生してメモリーカードAの製造が困難となる
ものであった。一方、上記の薄肉部17の面積は、通
常、0.25〜30cm 2の範囲とされている。
【0004】また、既述のようにメモリーカードAの製
造は、電子部品2が実装された基板1を2枚のメモリー
カード用成形品15a,15bの凹部16に挟入した
後、これらのメモリーカード用成形品15a,15bを
貼着することによって行われているが、このときの凹部
16の大部分は、図6(a)に示すように電子部品2や
基板1によって占められている一方、その他の部分には
隙間18が生じている。そのため、場合によってはこの
隙間18の存在に起因してメモリーカードAが破損する
おそれがある。そこで従来は、図6(b)に示すよう
に、メモリーカード用成形品15と電子部品2及び基板
1との間の隙間18にエポキシ樹脂等の充填材19を注
入することによって、メモリーカードAの破損の防止が
図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常、図6
に示すように、電子部品2が実装された基板1は、一方
のメモリーカード用成形品15aの凹部16の底部に載
置されるものであり、しかもこの底部は、既述のように
薄肉部17であって厚みが薄いため、メモリーカードA
内部の隙間18に充填材19を注入する際に、この注入
圧力に抗して基板1を支えておくのが困難であった。そ
のため、充填材19の注入によって基板1の位置がずれ
たり、基板1やこの基板1を内蔵するメモリーカードA
全体が変形したり破損したりするという問題があった。
【0006】また、上述したようなメモリーカードAの
製造においては、2枚のメモリーカード用成形品15
a,15bを貼着する工程が必要であるのはもちろん、
さらにメモリーカードA内部の隙間18に充填材19を
注入し、これを硬化させる工程も必要であり、工数が多
いという問題もあった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、メモリーカード内部において基板が位置ずれしな
いと共に、基板やこの基板を内蔵するメモリーカードの
変形・破損を防止することができ、また、従来のような
メモリーカード用成形品の貼着工程や充填材の注入工程
が不要であり、規格化されたメモリーカードの外形寸法
において電子部品及び基板が占める容積を大きく確保す
ることができるメモリーカードの製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
メモリーカードの製造方法は、電子部品2が実装された
基板1を内蔵するメモリーカードAを製造するにあたっ
て、電子部品2が実装された基板1を成形金型3の一方
の割り型3bに設けたコアブロック7に載置すると共に
成形金型3を型締めし、次いで、溶融状態の樹脂8を基
板1と他方の割り型3aとの間のキャビティ4に注入す
ると共に、その注入圧力で基板1をコアブロック7に押
さえ付けながら樹脂8をこのキャビティ4に充填し、次
にコアブロック7を基板1から離間させた後、コアブロ
ック7と基板1との間の隙間14に再度溶融状態の樹脂
8を注入すると共に、その注入圧力で基板1を他方の割
り型3aの側に押さえ付けながら樹脂8をこの隙間14
に充填して成形することを特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、コアブロック7を備えた一方の割り型3bに、コア
ブロック7に載置された基板1に掛着して基板1の位置
決めを行う基板位置決めピン11を設け、他方の割り型
3aに、コアブロック7に載置された基板1を押さえ付
けることによって基板1を保持する基板保持ピン5を設
け、溶融状態の樹脂8の注入圧力によって基板1から離
間する方向に後退されるように基板位置決めピン11と
基板保持ピン5とを形成することを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0011】図1はメモリーカードAを製造する工程の
一例を示すものである。メモリーカードAには電子部品
2が実装された基板1を内蔵するものであるが、かかる
基板1としては特に限定されるものではなく、従来のメ
モリーカードAを製造する際に使用されていたものと同
様のものを使用することができる。すなわち、基板1の
両面又は片面に形成された回路にICメモリー(例え
ば、フラッシュメモリー)等の電子部品2を実装すると
共に、この回路に接続される端子部9を基板1の端部に
設け、図示省略した外部電極からこの端子部9を介して
基板1の回路に通電できるようになっている。
【0012】メモリーカードAの製造に使用する成形金
型3は、一対の割り型3a,3bから形成されるもので
あり、両割り型3a,3bは型締め・型開き自在に各パ
ーティング面(分割面)を対向させて配置してある。こ
こで、一方の割り型3bにはコアブロック7が、両割り
型3a,3bの型締め・型開き方向に沿って前進後退自
在に設けられており、しかも、このコアブロック7の先
端面20は略平滑であり、その面積はここに載置される
基板1よりも広く形成されている。また、他方の割り型
3aのパーティング面には、キャビティ4が凹設してあ
る。そして両割り型3a,3bを型締めした後、コアブ
ロック7をパーティング面から所定量だけ型開き方向に
後退させた際に形成される隙間14と、上記のキャビテ
ィ4とを合わせた空間部分全体が、規格化されたメモリ
ーカードAの外形寸法となるように、成形金型3が製作
されている。なお、キャビティ4が凹設されている方の
割り型3aには、図1のようにゲート21及びランナー
22も凹設してあり、型締めした後でランナー22から
キャビティ4に樹脂8を注入することができるように、
ゲート21を介してランナー22とキャビティ4とが連
通されている。
【0013】また、コアブロック7を備えた一方の割り
型3bには、基板位置決めピン11を設けることができ
る。この基板位置決めピン11は、コアブロック7の先
端面20に載置された基板1に掛着して基板1の位置決
め(位置合わせ)を行うためのものである。具体的に
は、この基板位置決めピン11は棒状に形成し、両割り
型3a,3bの型締め・型開き方向に沿って前進後退自
在にすると共に、前進時においてはコアブロック7の先
端面20から他方の割り型3aのキャビティ4に向けて
突出し、後退時においては先端がコアブロック7の先端
面20と面一となるように形成することができる。この
とき、例えば図5に示すように、スプリング10の一端
をコアブロック7(図示省略)に固定し、他端を基板位
置決めピン11の後端部13に取着するようにしておく
と、スプリング10の収縮・伸長によって基板位置決め
ピン11を前進後退自在にすることができ、基板位置決
めピン11を前進後退させるための複雑な機構を組み込
む必要がなくなり、成形金型3の構造を単純化すること
ができるものである。
【0014】図1に示す成形金型3には、基板位置決め
ピン11は2つ設けられているが、これに限定されるも
のではなく、任意の個数設けることができる。基板位置
決めピン11に基板1を掛着させるにあたっては、図3
(a)のように、予め基板1に穿設しておいた位置決め
孔23に、基板位置決めピン11を挿嵌することによっ
て行うことができる。このようにして基板1を基板位置
決めピン11に掛着させるようにしておくと、基板1の
位置決め(位置合わせ)を容易かつ迅速に行うことがで
き、また、基板1がコアブロック7の先端面20におい
て不用意に摺動することがなくなり、基板1の位置ずれ
を確実に防止することができるものである。
【0015】さらに、コアブロック7を備えた一方の割
り型3bに対して他方の割り型3aには、基板保持ピン
5を設けることができる。この基板保持ピン5は、コア
ブロック7の先端面20に載置された基板1を押さえ付
けることによって基板1を保持するためのものである。
具体的には、この基板保持ピン5は棒状に形成し、両割
り型3a,3bの型締め・型開き方向に沿って前進後退
自在にすると共に、前進時においてはキャビティ4内面
からコアブロック7の先端面20に向けて突出し、後退
時においては先端がキャビティ4内面と面一となるよう
に形成することができる。このとき、図5に示す基板位
置決めピン11の場合と同様に、スプリング10の一端
を割り型3a(図示省略)に固定し、他端を基板保持ピ
ン5の後端部24に取着するようにしておくと、スプリ
ング10の収縮・伸長によって基板保持ピン5を移動自
在にすることができ、基板保持ピン5を前進後退させる
ための複雑な機構を組み込む必要がなくなり、成形金型
3の構造を単純化することができるものである。
【0016】図1に示す成形金型3には、基板保持ピン
5は1つ設けられているが、これに限定されるものでは
なく2つ以上設けることもできる。基板1を保持するに
あたっては、図4(a)のように、コアブロック7の先
端面20に載置された基板1の表面に基板保持ピン5の
先端を当接させ、基板保持ピン5で基板1をコアブロッ
ク7側に押さえ付けることによって行うことができる。
このようにしておくと、基板1がコアブロック7に確実
に保持され、基板1がコアブロック7の先端面20から
不用意に離間するのを防止することができるものであ
る。
【0017】そして、上記の成形金型3を使用してメモ
リーカードAを製造するにあたっては、以下のような工
程を経て行うことができる。すなわち、まず図1(a)
のように成形金型3を型開きし、図1(b)のように電
子部品2が実装された基板1をコアブロック7の先端面
20に載置する。このとき上述したように、コアブロッ
ク7の先端面20から基板位置決めピン11を突出させ
ておき、この基板位置決めピン11に基板1を掛着させ
ることにより、基板1の位置決め(位置合わせ)を行う
ことができるが、位置決め孔23を基板1に貫通して設
けている場合には、図3(a)のように基板位置決めピ
ン11の先端が位置決め孔23の途中に位置するように
基板位置決めピン11を位置決め孔23に挿嵌し、位置
決め孔23の一部に空隙として樹脂流入部25を確保し
ておくのが好ましい。この理由については後述する。
【0018】次に、両割り型3a,3bを近付け、図1
(c)のように型締めを行う。このとき、コアブロック
7の先端面20と割り型3bのパーティング面とは面一
にしておく。そして、キャビティ4内面から基板保持ピ
ン5を突出させ、上述したように、この基板保持ピン5
で基板1をコアブロック7側に押さえ付けることによ
り、基板1を保持することができるのであるが、図1に
示すように、キャビティ4内面の一部に端子隠蔽部26
を形成しておくと、型締め時においてこの端子隠蔽部2
6が、基板1に設けた端子部9に当接し、基板1をコア
ブロック7側に押さえ付けて保持することができるもの
である。しかも、型締めから型開きまでの間、端子隠蔽
部26は基板1の端子部9を隠蔽しているので、キャビ
ティ4に注入される樹脂8が端子部9を汚損するのを防
止することもできるのである。
【0019】次いで、上記のようにして型締めした後、
図1(d)のように溶融状態の樹脂8をランナー22か
らゲート21を通して、キャビティ4に注入していく。
このキャビティ4は、基板1と他方の割り型3aとの間
に存在しており、ここに樹脂8を注入していくと、キャ
ビティ4内面に対して注入圧力が加わるのはもちろん、
基板1に対してもこの注入圧力が加わる。すなわち本発
明では、樹脂8の注入圧力で基板1をコアブロック7に
押さえ付けながら樹脂8をキャビティ4に充填するので
ある。この際、基板1の背面にはコアブロック7が存在
し、このコアブロック7によって基板1全体が支えられ
ているので、たとえ大容量の記憶能力や高速処理能力を
有する電子部品2を実装すべく、基板1が薄く形成され
ていたとしても、この基板1は変形したり破損したりす
ることがなくなるのである。なお、上記の樹脂8として
は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリスチレ
ン、PET、PBT、ABS等を使用することができ
る。これらの樹脂は単独で使用したり、複数併用したり
することができるのはもちろん、変性して使用したり、
他の公知の配合剤と混合・混練して使用することもでき
る。
【0020】ここで、上述したような基板保持ピン5を
使用している場合は、この基板保持ピン5を基板1から
離間させずに成形してしまうと、成形後において、基板
1の表面を底部とする孔がメモリーカードAに残存する
ことになり、この孔がメモリーカードA故障の原因とな
るなど、信頼性を高く得ることができなくなるおそれが
ある。また、基板保持ピン5を基板1から離間させるに
しても、そのタイミングが早すぎたのでは基板1の位置
がずれる可能性が高くなり、逆に遅すぎたのでは樹脂8
が先に増粘し、基板保持ピン5が占めていた箇所を樹脂
8で埋めるのが困難となり、その結果、メモリーカード
Aの内部に空隙が残存したり、メモリーカードAの表面
に段差や凹みが生じたりする可能性が高くなる。そこ
で、本発明において基板保持ピン5を使用する場合に
は、溶融状態の樹脂8の注入圧力によって、基板保持ピ
ン5を基板1から離間する方向に後退させるのが好まし
い。このようにすると、基板保持ピン5が基板1から離
間するよりも前に、基板保持ピン5周囲の樹脂8が基板
1をコアブロック7に押し付けることになり、基板1の
位置ずれを防止することができるものである。そして、
基板保持ピン5と基板1とが接する付近に樹脂8の注入
圧力が集中することによって、基板保持ピン5を基板1
から離間させることができるものであり、ひとたび離間
すれば、基板保持ピン5の先端と基板1との間に樹脂8
が流れ込んで、その後は基板保持ピン5をキャビティ4
内面に向けてスムーズに後退させることができるもので
ある。
【0021】しかし、図4(a)のように基板保持ピン
5の側面が基板1に対して略垂直であると、基板保持ピ
ン5に作用する樹脂8の注入圧力は、その大部分が基板
保持ピン5の側面に対して略垂直に作用し、基板保持ピ
ン5を基板1から離間させる方向には作用しにくくなる
おそれがある。そこで、基板保持ピン5の先端を先細り
状に形成しておくのが好ましい。具体的には、図4
(b)のように基板保持ピン5の先端に傾斜面27を形
成したり、あるいは図4(c)(d)のように基板保持
ピン5の先端に凸曲面28や凹曲面29を形成したりす
ることによって、先細り状にすることができる。このよ
うにしておくと、上記の傾斜面27、凸曲面28、凹曲
面29に作用する樹脂の注入圧力は、図4(b)(c)
(d)の矢印で示すように、基板1から離れる方向に向
いて基板保持ピン5に作用し、基板保持ピン5を基板1
から離間させるのを促進することができるものである。
【0022】次に、上記のようにして樹脂8をキャビテ
ィ4に充填した後、図1(e)のようにコアブロック7
を所定量だけ矢印の向きに後退させて基板1から離間さ
せる。このとき基板1は、ある程度増粘し粘着性を有す
るキャビティ4内の樹脂8によって引き付けられている
ので、コアブロック7と共に移動することはない。ま
た、基板位置決めピン11を使用する場合に、図3のよ
うに位置決め孔23の一部に樹脂流入部25を確保して
おくのが好ましい理由は、キャビティ4に樹脂8を充填
する際にこの樹脂流入部25にも樹脂8が浸入し、樹脂
8と基板1との接触面積が増加する上にアンカー効果も
得られ、キャビティ4内の樹脂8が基板1を引き付けて
おく力を一層高めることができ、基板1がコアブロック
7と共に移動する可能性をさらに低下させることができ
るからである。
【0023】なお、基板位置決めピン11として、図3
(a)のように、外径が基板1の位置決め孔23の内径
と略同一のものを使用すると、コアブロック7を基板1
から離間させる工程において、キャビティ4内の樹脂8
が基板1を引き付ける力が弱い場合には、基板1がこの
樹脂8から剥がれ、位置決め孔23に基板位置決めピン
11が貫入されつつ、基板1がコアブロック7と共に移
動するおそれがある。そこで、基板位置決めピン11と
しては、例えば、図3(b)(c)(d)に示すよう
に、先端部30の外径が位置決め孔23の内径と略同一
であって、かつ先端部30以外の外径が位置決め孔23
の内径よりも太いものを使用するのが好ましい。かかる
基板位置決めピン11を使用すると、たとえキャビティ
4内の樹脂8が基板1を引き付けておく力が弱くても、
基板1の位置決め孔23の開口縁が基板位置決めピン1
1の先端部30以外の部分に引っ掛かることによって、
基板1を基板位置決めピン11で支えておくことができ
るものである。
【0024】その後、図1(f)のようにコアブロック
7の先端面20と基板1の背面(コアブロック7側の
面)との間に生じた隙間14に再度溶融状態の樹脂8を
注入する。この隙間14は、基板1とコアブロック7と
の間に存在しており、ここに樹脂8を注入していくと、
コアブロック7の先端面20に対して注入圧力が加わる
のはもちろん、基板1に対してもこの注入圧力が加わ
る。すなわち本発明では、樹脂8の注入圧力で基板1を
他方の割り型3aの側に押さえ付けながら樹脂8をこの
隙間14に充填するのである。この際、基板1の表面
(コアブロック7と反対側の面)にはキャビティ4に充
填された樹脂8が存在し、この樹脂8によって基板1全
体が支えられているので、厚みの薄い基板1を使用して
いても、この基板1は変形したり破損したりすることが
なくなるのである。
【0025】ここで、上述したような基板位置決めピン
11を使用している場合は、この基板位置決めピン11
を基板1から離間させずに成形してしまうと、基板保持
ピン5の場合と同様に、メモリーカードAの信頼性を高
く得ることができなくなるおそれがある。また、基板位
置決めピン11を基板1から離間させるタイミングが早
ければ、基板1がキャビティ4内の樹脂8から剥がれた
り、逆に遅ければ、メモリーカードAに空隙等が生じた
りする可能性が高くなる。そこで、本発明において基板
位置決めピン11を使用する場合には、溶融状態の樹脂
8の注入圧力によって、基板位置決めピン11を基板1
から離間する方向に後退させるのが好ましい。このよう
にすると、基板位置決めピン11が基板1から離間する
よりも前に、基板位置決めピン11周囲の樹脂8が基板
1を他方の割り型3aの側に押し付けることになり、基
板1がキャビティ4内の樹脂8から剥がれるのを防止す
ることができるものである。そして、基板位置決めピン
11と基板1とが接する付近に樹脂8の注入圧力が集中
することによって、基板位置決めピン11を基板1から
離間させることができ、ひとたび離間すれば、位置決め
孔23に樹脂8が浸入すると共に基板位置決めピン11
の先端と基板1との間に樹脂8が流れ込んで、その後は
基板位置決めピン11をコアブロック7の先端面20に
向けてスムーズに後退させることができるものである。
【0026】しかし、図3(a)のように基板位置決め
ピン11の側面が基板1に対して略垂直であると、基板
位置決めピン11に作用する樹脂8の注入圧力は、その
大部分が基板位置決めピン11の側面に対して略垂直に
作用し、基板位置決めピン11を基板1から離間させる
方向には作用しにくくなるおそれがある。そこで、基板
位置決めピン11として、図3(b)(c)(d)のよ
うに、位置決め孔23の内径と略同一の外径を有する先
端部30と、位置決め孔23の内径よりも太い外径を有
する軸部31と、先端部30と軸部31をつなぐ傾斜部
32とから構成され、かつ傾斜部32の外径が先端部3
0から軸部31にかけて太くなるように形成されたもの
を使用するのが好ましい。具体的には、図3(b)のよ
うに傾斜部32を先端部30から軸部31にかけて傾斜
面31に形成したり、あるいは図3(c)(d)のよう
に傾斜部32を先端部30から軸部31にかけて凸曲面
34や凹曲面35に形成したりすることによって、傾斜
部32の外径を先端部30から軸部31にかけて太くす
ることができる。このようにしておくと、上記の傾斜面
33、凸曲面34、凹曲面35に作用する樹脂8の注入
圧力は、図3(b)(c)(d)の矢印で示すように、
基板1から離れる方向に向いて基板位置決めピン11に
作用し、基板位置決めピン11を基板1から離間させる
のを促進することができるものである。
【0027】そして、図1(f)のようにして溶融状態
の樹脂8を充填した後に、この樹脂8を冷却して硬化さ
せ、次いで両割り型3a,3bを遠ざけて型開きを行
い、脱型することによって製造が完了し、図2のような
成形品すなわちメモリーカードAを得ることができるも
のである。
【0028】上述したメモリーカードAの製造方法によ
って、ゲーム用、音楽用、動画用、静止画用等の種々の
用途に使用可能なメモリーカードAを製造することがで
きるものであり、従来のようにメモリーカード用成形品
15を別途成形しておく必要はなく、このため2枚のメ
モリーカード用成形品15a,15bを貼着したり、貼
着後に生じたメモリーカード15内部の隙間18に補強
のための充填材19を注入する必要もなくなるものであ
る。つまり、本発明によればこれらに相当する工程を一
度に行うことができるものであり、規格化されたメモリ
ーカードAを効率よく製造することができるものであ
る。しかも、本発明において使用する成形金型3のキャ
ビティ4等の容積は、規格化されたメモリーカードAの
外形寸法となるように製作されており、キャビティ4等
の容積を限度として電子部品2や基板1の容積を大きく
確保することができるものである。
【0029】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係るメ
モリーカードの製造方法は、電子部品が実装された基板
を内蔵するメモリーカードを製造するにあたって、電子
部品が実装された基板を成形金型の一方の割り型に設け
たコアブロックに載置すると共に成形金型を型締めし、
次いで、溶融状態の樹脂を基板と他方の割り型との間の
キャビティに注入すると共に、その注入圧力で基板をコ
アブロックに押さえ付けながら樹脂をこのキャビティに
充填し、次にコアブロックを基板から離間させた後、コ
アブロックと基板との間の隙間に再度溶融状態の樹脂を
注入すると共に、その注入圧力で基板を他方の割り型の
側に押さえ付けながら樹脂をこの隙間に充填して成形す
るので、溶融状態の樹脂をキャビティに注入するにあた
って、基板の背面にはコアブロックが存在し、このコア
ブロックによって基板全体が支えられることにより、基
板の変形・破損を防止することができ、また、溶融状態
の樹脂をコアブロックと基板との間の隙間に注入するに
あたって、基板の表面にはキャビティに充填された樹脂
が存在し、この樹脂によって基板全体が支えられること
により、基板の変形・破損を防止することができるもの
である。しかも、従来よりも少ない工数で信頼性の高い
メモリーカードを効率よく製造することができると共
に、規格化された外形寸法において電子部品や基板の容
積を大きく確保することができるものである。
【0030】また請求項2の発明は、コアブロックを備
えた一方の割り型に、コアブロックに載置された基板に
掛着して基板の位置決めを行う基板位置決めピンを設
け、他方の割り型に、コアブロックに載置された基板を
押さえ付けることによって基板を保持する基板保持ピン
を設け、溶融状態の樹脂の注入圧力によって基板から離
間する方向に後退されるように基板位置決めピンと基板
保持ピンとを形成するので、溶融状態の樹脂を注入する
前においては、基板位置決めピンと基板保持ピンとによ
って、基板の位置決めを容易かつ迅速に行うことができ
ると共に、基板の位置ずれを確実に防止することができ
るものであり、また溶融状態の樹脂を注入する際におい
ては、樹脂の注入圧力によって、基板の位置ずれを防止
することができると共に、基板位置決めピンと基板保持
ピンとを後退させることができ、メモリーカードの内部
や表面に空隙や段差等が生じるのを防止することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(f)は各工程の断面図である。
【図2】本発明に係るメモリーカードの製造方法によっ
て製造されるメモリーカードの一例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明における基板位置決めピンの例を示すも
のであり、(a)乃至(d)は一部拡大した断面図であ
る。
【図4】本発明における基板保持ピンの例を示すもので
あり、(a)乃至(d)は一部拡大した断面図である。
【図5】本発明における基板位置決めピン等とスプリン
グとの取着状態を示すものであり、一部拡大した断面図
である。
【図6】従来のメモリーカードを示すものであり、
(a)(b)は断面図である。
【符号の説明】
A メモリーカード 1 基板 2 電子部品 3 成形金型 3a 割り型 3b 割り型 4 キャビティ 5 基板保持ピン 7 コアブロック 8 樹脂 11 基板位置決めピン 14 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 貴英 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4F206 AH37 AM32 JA07 JB17 JQ81

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品が実装された基板を内蔵するメ
    モリーカードを製造するにあたって、電子部品が実装さ
    れた基板を成形金型の一方の割り型に設けたコアブロッ
    クに載置すると共に成形金型を型締めし、次いで、溶融
    状態の樹脂を基板と他方の割り型との間のキャビティに
    注入すると共に、その注入圧力で基板をコアブロックに
    押さえ付けながら樹脂をこのキャビティに充填し、次に
    コアブロックを基板から離間させた後、コアブロックと
    基板との間の隙間に再度溶融状態の樹脂を注入すると共
    に、その注入圧力で基板を他方の割り型の側に押さえ付
    けながら樹脂をこの隙間に充填して成形することを特徴
    とするメモリーカードの製造方法。
  2. 【請求項2】 コアブロックを備えた一方の割り型に、
    コアブロックに載置された基板に掛着して基板の位置決
    めを行う基板位置決めピンを設け、他方の割り型に、コ
    アブロックに載置された基板を押さえ付けることによっ
    て基板を保持する基板保持ピンを設け、溶融状態の樹脂
    の注入圧力によって基板から離間する方向に後退される
    ように基板位置決めピンと基板保持ピンとを形成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のメモリーカードの製造
    方法。
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