JPH0356050Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0356050Y2
JPH0356050Y2 JP1985061993U JP6199385U JPH0356050Y2 JP H0356050 Y2 JPH0356050 Y2 JP H0356050Y2 JP 1985061993 U JP1985061993 U JP 1985061993U JP 6199385 U JP6199385 U JP 6199385U JP H0356050 Y2 JPH0356050 Y2 JP H0356050Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
integrated circuit
cavity
pin
lead frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985061993U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61177445U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985061993U priority Critical patent/JPH0356050Y2/ja
Publication of JPS61177445U publication Critical patent/JPS61177445U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0356050Y2 publication Critical patent/JPH0356050Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば集積回路(IC)の形成され
た半導体素子のケーシングの成形に採用されて好
適な集積回路素子の射出成形用金型に関する。
[従来の技術] 一般にICチツプといわれる集積回路の形成さ
れた半導体素子のケーシングには、内部の素子や
細いリード線を保護するために、機械的強度、耐
温性、気密性、耐食性等が厳密に要求される。
このケーシングは、従来、セラミツクやプラス
チツクによつて事前に容器と蓋が成形されたもの
が使用されいるが、一方、コストダウンを図つ
て、IC素子を中子としてインサートしプラスチ
ツクを射出成形して製造することも行なわれてい
る。
この場合は、第3図に示すようなIC素子が装
着されたリードフレームLの縁部を射出成形用金
型の突き合わせ面に形成されたキヤビテイ3の縁
部で挟んで射出成形を行うので、一度の成形です
み、シール工程も必要としない。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、射出成形において一般に使用される
熱可塑性樹脂は熱硬化性樹脂に比べて粘性が高
く、しかもIC素子のケーシングのように密着性
が要求される場合には一層粘性が高い樹脂が使用
されるので、キヤビテイ3内へ押し込むための圧
力も大きくなる。従つて、樹脂の流入時にリード
フレームLが受ける衝撃も大きく、リードフレー
ムLの中央部(アイランド)がへこんだり、ある
いは振動することがあり、そのため、アイランド
に載置されたIC素子IとリードフレームL縁部
の端子間を結ぶボンデイングワイヤBが切断され
ることがあつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記のような問題点を解決するため
に、突き合わせ面間にキヤビテイが形成された可
動型及び固定型を備え、このキヤビテイにリード
フレームの中央部にIC素子が載置された集積回
路素子を内装して射出成形を行い、上記集積回路
素子の上記IC素子を覆うケーシングを成形する
集積回路素子の射出成形用金型において、上記可
動型と固定型の少なくとも一方に、上記キヤビテ
イ内に突出するバツクアツプピンを設け、このバ
ツクアツプピンが射出時に上記集積回路素子の
IC素子が位置するリードフレームの裏面に当接
して上記集積回路素子の変形を防ぐとともに、こ
のバツクアツプピンを射出の終了前に上記集積回
路素子から離す方向に移動させる装置を設けたも
のである。
[作用] 樹脂の射出時にバツクアツプピンが、集積回路
素子のIC素子が位置するリードフレームの裏面
に当接するので、粘性の高い熱可塑性樹脂を使用
した場合でもリードフレームのIC素子の近傍が
変形したり、振動したりすることがなく、ボンデ
イングワイヤが切断されることも防がれる。ま
た、バツクアツプピンとして金型に本来設けられ
ている突き出しピンを使うことができ、構造が複
雑になることもなく、改良にコストがかさむこと
もない。
[実施例] 以下、本考案を固定型の後ろにランナストリツ
パが設けられたいわゆる三枚型の射出成形金型に
応用した実施例について、第1図〜第3図を参照
して詳しく説明する。
これらの図面において、符号1は板状の可動
型、符号2はこの可動型1に対向して設けられた
固定型、符号3は上記可動型1と固定型2の突き
合わせ面1a,2a間に形成されたキヤビテイで
ある。
上記可動型1は可動受板4に一体に固設され、
この可動受板4はスペーサブロツク5a,5bを
挟んで可動取付板6に固設されている。この可動
取付板6は油圧アクチユエータ等により上記固定
型2に対し前後に移動されることによつて、型締
め、型開きを行うようになつている。
一方、上記固定型2は固定受板7に一体に固設
され、この固定受板7は他面を、ランナストリツ
パ8に接している。さらにこのランナストリツパ
8は間〓Aを介して固定取付板9に取り付けられ
ており、この固定取付板9及びランナストリツパ
8の中央にはノズル10が嵌挿されている。
上記固定受板7及び固定型2には、上記ノズル
10に接する第1スプルー部11、キヤビテイ3
に接するゲート部12及びその間のランナ部13
と第2スプルー部14が形成されており、上記ラ
ンナストリツパ8は、この第1スプルー部11か
らゲート部12の間に固化したプラスチツクを型
開き時にはがすためのものである。
この固定型2から固定取付板9の間には、突き
出し機構Pが設けられている。この突き出し機構
Pは、その一端を上記キヤビテイ3に接して設け
られた突き出しピン15と、一端を上記可動型1
の突き合わせ面1aに接して設けられたリターン
ピン16と、間〓Aに挿入され上記突き出しピン
15と、リターンピン16と一体に動く突き出し
板17と、この突き出し板17と上記固定取付板
9との間に張設さて両者を互いに離反させる方向
に付勢するコイルスプリング18及びストツパ1
9とから構成され、型開き時に突き出しピン15
がキヤビテイ3内に突き出され、固化したプラス
チツクを上記ゲート部12で切断し、製品の固定
型からの離脱を容易にしている。
上記スペーサブロツク5a,5bの間には外エ
ジエクタプレート20及び内エジエクタプレート
21が摺動自在に設けられ、この内エジエクタプ
レート21には、上記可動受板4及び可動型1を
挿通し上記キヤビテイ3に突出するバツクアツプ
ピン22,22が取り付けられている。そして、
上記内エジエクタプレート21には、一側のスペ
ーサブロツク5bに貫通された挿孔5cを挿通し
て外側に突出するロツド23が設けられ、このロ
ツド23の先端には、可動受板4に固設されたシ
リンダ24のピストンロツド25が取り付けられ
ている。上記シリンダ24はサーボバルブ(図示
略)により移動ストロークをコントロールされ、
また、このサーボバルブにはタイミング指示装置
(図示略)が設けられて上記シリンダ24の作動
のタイミングを制御するようになつている。
上記キヤビテイ3は第2図に示すように、IC
素子Iのケーシングに合わせた形状に形成され、
その突き合わせ面における縁部にはリードフレー
ムLの縁部を挟んで固定する段差部26が形成さ
れている。リードフレームLはIC素子Iが載置
された表面を固定型側にして装着され、上記バツ
クアツプピン22の位置は、射出開始時にはその
先端が、IC素子Iが位置するリードフレームL
の裏面に当接するように設定されている。
上記タイミング指示装置はキヤビテイ3が樹脂
で満たされたときにシリンダ24作動の信号を出
し、上記バツクアツプピン22をその先端がキヤ
ビテイ3内壁面と面一になるまで引き戻すように
なつている。
なお、このバツクアツプピン22は外エジエク
タプレート20と固定型2の間に設けられたリタ
ーンピン(図示略)の作用により、型開きが所定
のストロークに達したときに、再度キヤビテイ3
内に突出してキヤビテイ3内の成型品を突き出す
ようになつており、いわゆる突き出しピンを兼ね
ているものである。
次に、上記のように構成された射出成形用金型
により、熱可塑性樹脂を材料にIC素子Iのケー
シングを成形する方法について述べる。
まず、型が開かれた状態でリードフレームLを
可動型1または固定型2のキヤビテイ3の段差部
26に嵌めて装着して型を閉じる。このとき、バ
ツクアツプピン22の先端は第2図に示すように
その先端が、IC素子が位置するリードフレーム
の裏面に当接するように設定されている。この状
態で射出を行い、キヤビテイ3内が樹脂でほぼ満
たされたときにタイミング指示装置よりシリンダ
24の作動信号が出され、バツクアツプピン22
がその先端がキヤビテイ3の内壁と面一になるま
で引き戻され、その後の空間は樹脂で充填され
る。このとき、充填を円滑に行うために型の冷却
を遅らせる、あるいは加圧を行うなどの手段が適
宜採られる。
その後、通常と同様に型の冷却が行なわれ、型
開きされる。この型開き当初に、固定型2側に設
けられた突き出し機構Pにより、ゲート部12の
切断、及び固定型2からの離型が円滑に行なわれ
る。そして、成型品は可動型とともに所定位置ま
で運ばれた後バツクアツプピン22が再度キヤビ
テイ3内に突き出されることにより、下の収納部
(図示略)に落とされる。
一方、固定型2側の第1スプルー部11及びゲ
ート部12の間に固化したプラスチツクは固定型
2とランナストリツパ8の間の面(PL2)が開
かれたときにノズル10側に残り、その後、ラン
ナストリツパ8により突き出されて下に落とされ
る。
なお、本考案の実施は上記例に限られることな
く、例えば金型は上記のような三枚型の物でなく
てもよい。また、バツクアツプピンは突き出しピ
ンと独立に設けられてもよく、固定型に設けられ
てもあるいは可動型、固定型の両方に設けられて
もよい。また、リードフレーム側にバツクアツプ
ピン先端を嵌入させる凹部を設けてさらに安定的
に支持させるなどしてもよい。キヤビテイ3の数
や、その突き合わせ面上の配置、あるいはゲート
部の形状(ピンゲート、サイドゲート、フアンゲ
ート等)は、従来採用されている種々のものが使
われて良い。
上述した構成及び作用から容易に理解されるよ
うに、この集積回路素子の射出成形用金型によれ
ば、IC素子を載置したリードフレームを内装し
て、粘性の高い樹脂を材料にして射出成形を行う
場合でも、リードフレームのIC素子取付部分の
近傍が変形したり振動したりすることなく射出成
形を行うことができる。また、そのための装置も
低コストですむ。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案の集積回路素子の
射出成形用金型によれば、樹脂の射出時にバツク
アツプピンが、集積回路素子のIC素子が位置す
るリードフレームの裏面に当接するので、粘性の
高い熱可塑性樹脂を使用した場合でもリードフレ
ームのIC素子取付部分の近傍が変形したり、振
動したりすることがなく、ボンデイングワイヤが
切断されることも防がれる。また、バツクアツプ
ピンとして金型に本来設けられている突き出しピ
ンを使うことができ、構造が複数になることもな
く、製作や改造にコストがかさむこともないなど
の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面断面図、第2
図はキヤビテイにIC素子を装着したときの部分
断面図、第3図は同じく平面図である。 1……可動型、2……固定型、3……キヤビテ
イ、22……バツクアツプピン、24……シリン
ダ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 突き合わせ面間にキヤビテイ3が形成された
    可動型1及び固定型2を備え、このキヤビテイ
    3にリードフレームの中央部にIC素子が載置
    された集積回路素子を内装して射出成形を行
    い、上記集積回路素子の上記IC素子を覆うケ
    ーシングを成形する集積回路素子の射出成形用
    金型において、上記可動型1と固定型2の少な
    くとも一方には、上記キヤビテイ3内に突出
    し、射出時に上記集積回路素子の上記IC素子
    が位置する上記リードフレームの裏面に当接す
    るバツクアツプピン22と、このバツクアツプ
    ピン22を射出の終了前に上記集積回路素子か
    ら離す方向に移動させる装置24が設けられて
    いることを特徴とする集積回路素子の射出成形
    用金型。 (2) 上記バツクアツプピン22は型開き時にキヤ
    ビテイ内に突出する突出しピンを備えているこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の集積回路素子の射出成形用金型。
JP1985061993U 1985-04-25 1985-04-25 Expired JPH0356050Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985061993U JPH0356050Y2 (ja) 1985-04-25 1985-04-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985061993U JPH0356050Y2 (ja) 1985-04-25 1985-04-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61177445U JPS61177445U (ja) 1986-11-05
JPH0356050Y2 true JPH0356050Y2 (ja) 1991-12-16

Family

ID=30590781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985061993U Expired JPH0356050Y2 (ja) 1985-04-25 1985-04-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0356050Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141533A (ja) * 1982-02-17 1983-08-22 Omron Tateisi Electronics Co インサ−ト成形方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141533A (ja) * 1982-02-17 1983-08-22 Omron Tateisi Electronics Co インサ−ト成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61177445U (ja) 1986-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3310271B1 (ja) 射出成形方法
JP3849903B2 (ja) 成形金型及び成形方法
JP4576212B2 (ja) インサート射出成形用金型
JPH081680A (ja) 成形用金型装置
JPH0356050Y2 (ja)
JP3055724B2 (ja) 金型装置
JP2002321247A (ja) メモリーカードの製造方法
JPH0349729B2 (ja)
JP3208758B2 (ja) 射出圧縮成形方法およびこの方法に用いる射出圧縮成形用金型装置
JP2778007B2 (ja) インサートを具備する成形品の射出成形法及びその金型
JPH0525655B2 (ja)
JP3163311B2 (ja) 射出成形機
JPH07112453A (ja) 樹脂モールド装置
JPH0353502Y2 (ja)
JPH1177769A (ja) 射出成形用金型
JP2002248660A (ja) 射出成形用金型装置およびこれを用いた射出成形方法
JP2992982B2 (ja) 電子部品の樹脂封止部成形用金型装置
JPS5926321U (ja) 射出成形用金型
JP3070354B2 (ja) 射出成形方法及び射出成形用金型
JPS634488B2 (ja)
JP3404187B2 (ja) モールド金型の離型装置
JPH08142135A (ja) 射出成形用金型
JP4548966B2 (ja) 電子部品の樹脂封止装置
JPH08142145A (ja) 射出成形用金型及びそれを用いた射出圧縮成形法
JPH0623811A (ja) 二次加圧成形金型及び射出成形方法