JP2003079818A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】初心者における遊技の興趣の低下を防止し、集
客性を向上することができるスロットマシンを提供す
る。 【解決手段】特定遊技状態の中の第２遊技において払い
出された遊技媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、
継続遊技制御手段１５０が第２遊技を所定回継続するよ
うにし、継続する第２遊技で小当たりが新たに発生し
て、遊技媒体が払い出されると、少なかった遊技媒体払
出数を補填することができ、目押しの熟練度が低い初心
者であっても、熟練者並に遊技媒体を得ることができる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の識別情
報を可変表示可能な複数の可変表示部と、該各可変表示
部を停止するための停止操作部と、所定確率で各種遊技
の抽選を行うための制御手段を備え、前記各可変表示部
に停止表示された表示結果が予め定められた特定の識別
情報の組み合わせとなった場合に所定の遊技価値が付与
可能な特定遊技状態になるスロットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のスロットマシンとして、
メダルやコイン等のゲーム媒体を投入口に投入した後、
図柄である識別情報を表示した３個のドラムである可変
表示部を回転させ、停止スイッチである停止操作部を順
次押して可変表示部の回転を停止し、可変表示部を停止
した際に、識別情報が何らかの識別情報で揃うようにな
ると、所定数の遊技価値が付与され、ゲーム媒体を賞出
するようになっているものが一般的である。

【０００３】このようなスロットマシンにおいては、３
個の可変表示部に停止表示された表示結果が予め定めら
れた特定の識別情報の組み合わせとなり、特定遊技状態
（ビックボーナス）が成立すると、先ず、所定回数（３
０回）小当たりが高確率で発生する第２遊技が発生す
る。その第２遊技中に、例えば、リプレイ識別情報が停
止することで、高配当が付与される遊技（ジャックゲー
ム）が複数回（例えば、ジャックゲーム回数１２回中に
１５枚のゲーム媒体が賞出される回数が８回発生する
か、又は、１２回分のジャックゲームを超えると終了す
る。）行える第１遊技（レギュラーボーナス）に移行
し、第１遊技が終了すると第２遊技に移行される。第１
遊技は第２遊技の所定回数以内（３０回）に所定回数
（３回）繰り返される。例えば、第２遊技中の３０回以
内に第１遊技が３回繰り返されるか、または、第２遊技
を３０回行うとビックボーナスは終了する。

【０００４】第２遊技において、第３遊技識別情報（リ
プレイ図柄）で揃うと、次の第１遊技が再開される。一
方、第２遊技において、小当たり図柄で揃うと、小当た
りが発生し、例えば１０枚のゲーム媒体が賞出されるも
のもある。このような小当たりは、特定遊技状態の中で
例えば３０回（３０回には第３遊技識別情報の発生も含
む）を上限回数として繰り返すことができ、多くのゲー
ム媒体を得られる可能性があることから、第２遊技中
に、遊技者は、いわゆるリプレイ外しを行い、第３遊技
識別情報（リプレイ図柄）が揃わないよう配慮して、停
止操作部のボタンを押すようにしている。

【０００５】このように、第２遊技で小当たり図柄を揃
えるべく狙ったり、リプレイ図柄が揃わないようにする
リプレイ外しを正確に行うためには、いわゆる目押しを
行う。目押しには高い動体視力や高度な技量を必要とす
る。

【０００６】例えば、１回目の第２遊技で小当たりを１
５回発生させた後に第３遊技識別情報（１回目の第２遊
技の１６回目）を揃え１回目の第１遊技を発生させ、２
回目の第２遊技で小当たりを１２回発生させた後に第３
遊技識別情報（２回目の第２遊技の１３回目）を揃え２
回目の第１遊技を発生させ、３回目の第２遊技で第３遊
技識別情報（３回目の第２遊技の１回目）を揃えるよう
にすれば、第２遊技において最多のゲーム媒体を得るこ
とができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スロットマシンでは、第２遊技で各ドラムに小当たり図
柄を停止表示すべく、目押しの熟練度の高い熟練者は小
当たり図柄を狙って停止操作部を押しているが、目押し
の熟練度が低い初心者は、小当たり図柄を狙って停止操
作部を押すことができず、小当たりの発生回数が熟練者
に比べて少なく、ゲーム媒体の獲得数に大きな差が生
じ、初心者にとっては、遊技の興趣が低下して、集客性
が低下するという問題点があった。

【０００８】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたもので、熟練者と初心者との遊技媒体獲得数の差を
なくすようにして、初心者における遊技の興趣の低下を
防止し、集客性を向上することができるスロットマシン
を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 ［１］複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変
表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）と、該各可変表示部
（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）を停止するための停止操作
部（２５ａ、２５ｂ、２５ｃ）と、所定確率で各種遊技
の抽選を行うための制御手段（１１０）を備え、前記各
可変表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）に停止表示され
た表示結果が予め定められた特定の識別情報の組み合わ
せとなった場合に所定の遊技価値が付与可能な特定遊技
状態になるスロットマシンにおいて、前記特定遊技状態
における小当たりが高確率で発生し得る第２遊技と高配
当が付与される遊技が複数回発生し得る第１遊技が複数
回繰り返される制御を行う特定遊技制御手段（１２０）
と、前記特定遊技状態中に払い出された遊技媒体払出数
を計数する計数手段（１４０）と、継続遊技制御手段
（１５０）とを備え、前記継続遊技制御手段（１５０）
は、前記計数手段（１４０）の計数した遊技媒体払出数
が所定の基準値以下の場合に、前記第２遊技を所定回数
継続するよう制御することを特徴とするスロットマシ
ン。

【００１０】［２］前記継続遊技制御手段（１５０）
は、前記計数手段（１４０）の計数した遊技媒体払出数
が所定の基準値以下の場合に、前記特定遊技状態中に払
い出され得る遊技媒体の最大値に前記遊技媒体払出数が
達するまで前記第２遊技を継続するよう制御することを
特徴とする［１］に記載のスロットマシン。

【００１１】［３］前記継続遊技制御手段（１５０）
は、前記計数手段（１４０）の計数した遊技媒体払出数
が所定の基準値以下の場合に、前記第２遊技中に払い出
された遊技媒体払出数が、前記第２遊技中に払い出され
得る遊技媒体の最大値に達するまで前記第２遊技を継続
するよう制御することを特徴とする［１］に記載のスロ
ットマシン。

【００１２】［４］前記継続遊技制御手段（１５０）
は、前記計数手段（１４０）の計数した遊技媒体払出数
が所定の基準値以下の場合に、前記第２遊技中に発生し
た小当たりの発生回数が、前記第２遊技中に発生し得る
小当たりの発生回数の最大値に達するまで前記第２遊技
を継続するよう制御することを特徴とする［１］に記載
のスロットマシン。

【００１３】［５］前記継続遊技制御手段（１５０）
は、前記計数手段（１４０）の計数した遊技媒体払出数
が所定の基準値以下の場合に、前記遊技媒体払出数の属
する区分に応じてそれぞれ設定された所定回数分だけ前
記第２遊技を継続するよう制御することを特徴とする
［１］に記載のスロットマシン。

【００１４】［６］複数種類の識別情報を可変表示可能
な複数の可変表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）と、該
各可変表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）を停止するた
めの停止操作部（２５ａ、２５ｂ、２５ｃ）と、所定確
率で各種遊技の抽選を行うための制御手段（１１０）を
備え、前記各可変表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）に
停止表示された表示結果が予め定められた特定の識別情
報の組み合わせとなった場合に所定の遊技価値が付与可
能な特定遊技状態になるスロットマシンにおいて、前記
特定遊技状態における小当たりが高確率で発生し得る第
２遊技と高配当が付与される遊技が複数回発生し得る第
１遊技が複数回繰り返される制御を行う特定遊技制御手
段（１２０）と、前記特定遊技状態中に発生した小当た
りの発生回数を計数する第２計数手段（１６０）と、継
続遊技制御手段（１５０）とを備え、前記継続遊技制御
手段（１５０）は、前記第２計数手段（１６０）の計数
した小当たりの発生回数が所定の基準回数以下の場合
に、前記第２遊技中に発生し得る小当たりの最大発生回
数に前記発生回数が達するまで前記第２遊技を継続する
よう制御することを特徴とするスロットマシン。

【００１５】［７］複数種類の識別情報を可変表示可能
な複数の可変表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）と、該
各可変表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）を停止するた
めの停止操作部（２５ａ、２５ｂ、２５ｃ）と、所定確
率で各種遊技の抽選を行うための制御手段（１１０）を
備え、前記各可変表示部（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）に
停止表示された表示結果が予め定められた特定の識別情
報の組み合わせとなった場合に所定の遊技価値が付与可
能な特定遊技状態になるスロットマシンにおいて、前記
特定遊技状態における小当たりが高確率で発生し得る第
２遊技と高配当が付与される遊技が複数回発生し得る第
１遊技が複数回繰り返される制御を行う特定遊技制御手
段（１２０）と、前記特定遊技状態中に発生した小当た
りの発生回数を計数する第２計数手段（１６０）と、継
続遊技制御手段（１５０）とを備え、前記継続遊技制御
手段（１５０）は、前記第２計数手段（１６０）の計数
した小当たりの発生回数が所定の基準回数以下の場合
に、前記発生回数の属する区分に応じてそれぞれ設定さ
れた所定回数分だけ前記第２遊技を継続するよう制御す
ることを特徴とするスロットマシン。

【００１６】［８］前記継続遊技制御手段（１５０）
は、前記第２計数手段（１６０）の計数した小当たりの
発生回数が最低の基準回数以下の場合に、前記第２遊技
中に行い得る小当たりの最大回数分だけ前記第２遊技を
継続するよう制御することを特徴とする［７］に記載の
スロットマシン。

【００１７】［９］前記第２遊技を継続する場合は、前
記制御手段（１１０）による第２遊技の抽選を中止する
ことを特徴とする［１］、［２］、［３］、［４］、
［５］、［６］、［７］または［８］に記載のスロット
マシン。

【００１８】［１０］前記第２遊技を継続する場合は、
発生可能な小当たりに係る識別情報を表示する小当たり
識別情報表示手段（５０）を備えたことを特徴とする
［１］、［２］、［３］、［４］、［５］、［６］、
［７］または［８］に記載のスロットマシン。

【００１９】［１１］前記小当たりの発生した発生回数
を表示する小当たり発生回数表示手段（６０）を備えた
ことを特徴とする［１］、［２］、［３］、［４］、
［５］、［６］、［７］または［８］に記載のスロット
マシン。

【００２０】［１２］前記小当たりの発生した発生回数
を前記第２遊技で発生すべき小当たりの最大発生回数か
ら減算した非発生回数を表示する小当たり非発生回数表
示手段を備えたことを特徴とする［１］、［２］、
［３］、［４］、［５］、［６］、［７］または［８］
に記載のスロットマシン。

【００２１】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。所定条件の成立により、各可変表示部
（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）の動作が開始される。前後
して、制御手段（１１０）が所定確率で各種遊技の抽選
を行う。各停止操作部（２５ａ、２５ｂ、２５ｃ）の操
作により、制御手段（１１０）が各可変表示部（２０
ａ、２０ｂ、２０ｃ）を停止制御し、各可変表示部（２
０ａ、２０ｂ、２０ｃ）に識別情報が停止表示される。
停止表示された表示結果が予め定められた特定の識別情
報の組み合わせとなった場合に所定の遊技価値が付与可
能な特定遊技状態になる。

【００２２】特定遊技状態が成立すると、特定遊技制御
手段（１２０）は、所定回数（３０回）小当たりが高確
率で発生し得る第２遊技と、高配当が付与される遊技
（ジャックゲーム）が複数回発生し得る第１遊技（レギ
ュラーボーナス）が複数回繰り返される遊技の制御を行
う。

【００２３】第２遊技においては、小当たりの識別情
報、第３遊技識別情報、はずれの識別情報が停止表示さ
れる。第２遊技においては、小当たりの識別情報を狙っ
て停止操作部（２５ａ、２５ｂ、２５ｃ）を操作するい
わゆる目押しが行われ、その目押しにより、小当たりの
識別情報が揃って小当たりが発生すると所定の価値が付
与され、第３遊技識別情報が揃うと、第２遊技が終了す
る一方第１遊技が再開されて、特定遊技状態が継続され
る。

【００２４】目押しの熟練度が高い熟練者は、第２遊技
で小当たりの発生回数が多くなるが、目押しの熟練度が
低い初心者は、第２遊技で小当たりの発生回数が少ない
ため、熟練者と初心者とで、結果的に特定遊技状態中に
払い出されるべき遊技媒体払出数に大きな差が生じる。

【００２５】また、計数手段（１４０）は、特定遊技状
態中に払い出された遊技媒体払出数を計数する。第２遊
技特定遊技状態が終了したとき、計数手段（１４０）の
計数した遊技媒体払出数が少なく、所定の基準値以下に
なった場合に、継続遊技制御手段（１５０）は、第２遊
技を所定回数継続するよう制御する。第２遊技を継続す
ることで、小当たりが新たに発生して、遊技媒体が払い
出されると、少なかった遊技媒体払出数を補填すること
ができ、初心者であっても熟練者並に遊技媒体を獲得す
ることができる。

【００２６】一方、計数手段（１４０）の計数した遊技
媒体払出数が所定の基準値を超えた場合には、特定遊技
状態中の遊技媒体払出数が十分であり、遊技媒体払出数
を補填する必要がないので、継続遊技制御手段（１５
０）は第２遊技を継続しない。

【００２７】計数手段（１４０）の計数した遊技媒体払
出数が所定の基準値以下の場合に、第２遊技が継続する
回数を如何に決定するかは様々な手段がある。例えば、
特定遊技状態中に払い出され得る遊技媒体の最大値に遊
技媒体払出数が達するまで、継続遊技制御手段（１５
０）が第２遊技を継続する。それにより、目押しの熟練
度に関係なく、如何なる遊技者であっても、第２遊技に
おいて得られるべき最大の遊技媒体ばかりでなく、第１
遊技において得られるべき最大の遊技媒体も獲得するこ
とができる。

【００２８】また、例えば、第２遊技中に実際に払い出
された遊技媒体払出数が、第２遊技中に払い出され得る
遊技媒体の最大値に達するまで、継続遊技制御手段（１
５０）が第２遊技を継続する。それにより、目押しの熟
練度に関係なく、如何なる遊技者であっても、第２遊技
において得られるべき最大の遊技媒体を獲得することが
できる。

【００２９】さらに、例えば、第２遊技中に発生した小
当たりの発生回数が、第２遊技中に発生し得る小当たり
の発生回数の最大値に達するまで、継続遊技制御手段
（１５０）が第２遊技を継続するようにしてもよい。さ
らに、例えば、第２遊技で実際に払い出された遊技媒体
払出数の属する区分に応じてそれぞれ設定された所定回
数分だけ、継続遊技制御手段（１５０）が第２遊技を継
続するようにしてもよい。

【００３０】一方、第２計数手段（１６０）の計数した
小当たりの発生回数が所定の基準回数以下の場合に、第
２遊技中に発生し得る小当たりの最大発生回数に発生回
数が達するまで、継続遊技制御手段（１５０）が第２遊
技を継続するようにしてもよい。それにより、目押しの
熟練度に関係なく、如何なる遊技者であっても、第２遊
技中に発生し得る小当たりの最大発生回数と同じ回数の
小当たりを発生させることができる。

【００３１】また、第２計数手段（１６０）の計数した
小当たりの発生回数が所定の基準回数以下の場合に、小
当たりの発生回数の属する区分に応じてそれぞれ設定さ
れた所定回数分だけ継続遊技制御手段（１５０）が第２
遊技を継続するようにしてもよい。それにより、目押し
の熟練度が低いために小当たりの発生回数が減少すれば
するほど、多くの所定回数分だけ第２遊技を継続するよ
うにでき、小当たりを狙う機会が多くなり、目押しの熟
練度の低い初心者であっても、熟練者とほぼ同じ回数の
小当たりを実質的に発生させることができる。

【００３２】このように、継続遊技制御手段（１５０）
が第２遊技を所定回数分だけ継続するものでは、第２計
数手段（１６０）の計数した小当たりの発生回数が最低
の基準回数以下の場合に、第２遊技中に行い得る小当た
りの最大回数分だけ第２遊技を継続すればよい。それに
より、目押しの熟練度が極めて低く、小当たりの発生回
数が極めて少ないとき、実質的に再び行われる第２遊技
での発生回数を、熟練者による小当たりの発生回数に近
づけることができる。

【００３３】このように、継続遊技制御手段（１５０）
が第２遊技を継続する場合には、制御手段（１１０）に
よる第２遊技の抽選を中止する。すなわち、継続して行
われる第２遊技においては、単に高確率で小当たりを発
生し得るのではなく、常に小当たりの識別情報が停止表
示可能な状態にするようにしてもよい。

【００３４】小当たり識別情報表示手段（５０）を備え
たものでは、第２遊技を継続する場合において、小当た
り識別情報表示手段（５０）が発生可能な小当たりに係
る識別情報を表示する。目押しの熟練度の低い初心者が
小当たりに係る識別情報を狙い易くなり、小当たりの発
生する可能性が高まる。

【００３５】また、小当たり発生回数表示手段（６０）
を備えたものでは、小当たり発生回数表示手段（６０）
が特定遊技状態中における小当たりの発生した発生回数
を表示する。それにより、遊技者は、小当たりの発生回
数を逐次確認することができ、小当たりの発生回数が少
なく、遊技媒体払出数が少ない場合には、継続して第２
遊技が行われることを予定することができ、小当たりの
発生回数が少なくても、焦ることなく、遊技を進行させ
ることができる。

【００３６】さらに、小当たり非発生回数表示手段を備
えたものでは、小当たり非発生回数表示手段が特定遊技
状態中における小当たりの発生した発生回数を第２遊技
で発生すべき小当たりの最大発生回数から減算した非発
生回数を表示する。それにより、同じく、非発生回数を
確認することで、継続して第２遊技が行われるか否かを
予測することができ、非発生回数が多くても、焦ること
なく、遊技を進行させることができる。

【００３７】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態について説明する。図１〜図２２は、本発明の
一実施の形態を示している。図１〜図３に示すように、
本発明の遊技機は、スロットマシン１０であり、スロッ
トマシン１０の箱体１１の遊技盤面（正面）１１ａに
は、ドラム形状の図柄を液晶表示する左ドラム２０ａ、
中ドラム２０ｂおよび、右ドラム２０ｃが左から右方向
に並設されている。３個のドラム２０ａ，２０ｂ，２０
ｃは、表示される図柄をバックライトにより明るく輝い
て見えるようにするものである。

【００３８】各ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃの下方に
は、それぞれに対応して左ストップボタン２５ａ、中ス
トップボタン２５ｂおよび、右ストップボタン２５ｃが
それぞれ設けられている。３個のストップボタン２５
ａ，２５ｂ，２５ｃは、各ドラム２０ａ，２０ｂ，２０
ｃの図柄の変化の停止タイミングを選択するための停止
操作部である。

【００３９】また、正面１１ａの操作パネルには、ゲー
ム媒体を投入するためのメダル投入口１２と、ゲーム開
始するための開始操作部であるスタートレバー１３と、
１枚賭けボタン２６ａ、２枚賭けボタン２６ｂおよび、
３枚賭けボタン２６ｃから成るクレジット投入ボタン
と、クレジット精算ボタン２７とが配されている。メダ
ル投入口１２の奥にはメダルの真偽を判別するためのメ
ダル識別部および、投入されたメダルを計数するための
メダル計数部が設けられている。

【００４０】さらに、正面１１ａには、１枚賭けゲーム
表示部２８ａ、３枚賭けゲーム表示部２８ｂ、ゲームセ
ット数表示部２９、メダル数（クレジット数）の所有数
を表示するためのクレジット数表示部２７ａが設けられ
ている。

【００４１】さらに、正面１１ａの下部には、賞出皿３
９、メダル払出口３９ａおよび、賞出があったことを音
で知らせるスピーカー３７が設けられている。

【００４２】メダル投入口１２にメダルを投入或いはク
レジット数表示部２７ａに表示されているメダル数（ク
レジット数）をクレジット投入ボタン（１枚賭けボタン
２６ａ、２枚賭けボタン２６ｂ、３枚賭けボタン２６
ｃ）により有効ライン数を決定することができ、有効ラ
イン数が有効ライン表示部３５ａ〜３５ｅに表示（点
灯）される。

【００４３】スタートレバー１３を操作することによ
り、ドラム（左ドラム２０ａ、中ドラム２０ｂ、右ドラ
ム２０ｃ）が回転を開始し、ストップボタン（左ストッ
プボタン２５ａ、中ストップボタン２５ｂ、右ストップ
ボタン２５ｃ）を操作することにより、回転中の各ドラ
ム２０ａ，２０ｂ，２０ｃが停止し、各ドラム２０ａ，
２０ｂ，２０ｃに表示されている図柄が所定条件を満た
すことにより、特定遊技状態へ移行される。

【００４４】また、スロットマシン１０の上部にフラグ
成立ランプ３６が設けられて、フラグ（ボーナスフラグ
以下同じ）が成立したか否かを遊技者に認識可能に構成
されている。フラグ成立の表示態様は、表示部の中央が
点滅する態様、表示部の両側と中央とが交互に点滅する
態様および、表示部が左から右へ点滅していく態様があ
る。

【００４５】また、図１に示すように、スロットマシン
１０の内部には、ＣＰＵが設けられ、ＣＰＵは、制御手
段１１０、特定遊技制御手段１２０、可変表示制御手段
１３０、計数手段１４０および、継続遊技制御手段１５
０その他の制御手段を有している。

【００４６】制御手段１１０は、メダル識別部が投入さ
れたメダルの真正を識別し、かつ、スタートレバー１３
が操作されると、各種遊技の抽選を行い、可変表示制御
手段１３０は、３個のドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃの
それぞれに、縦方向に絵や記号、数字、文字等の複数種
類の図柄を上または下方に滑るように変化させた後に停
止表示するようにしている。

【００４７】また、具体的には、可変表示制御手段１３
０は、所定の停止タイミング、すなわち、３個のストッ
プボタン２５ａ，２５ｂ，２５ｃの操作により選択され
た停止タイミングで、３個のドラム２０ａ，２０ｂ，２
０ｃを停止し、必要により、上または下方に最大で４コ
マ分の図柄を滑らせて（ずらして）、停止する図柄を前
記抽選された遊技に対応するようにしている。このよう
にして、可変表示制御手段１３０は、特定図柄、小当た
り図柄、リプレイ図柄およびハズレ図柄を含む図柄を表
示停止する。

【００４８】このように図柄が表示停止され、投入され
たメダルの個数に応じて表示された有効ライン表示部３
５ａ〜３５ｅ上に図柄が配列されると、配列される図柄
の組合せから、特定遊技、小当たり遊技、第３遊技（リ
プレイ遊技）、ハズレ遊技であるかを判断する。

【００４９】メダルの投入個数が０個のときには、有効
ライン表示部３５ａ〜３５ｅ全てが消灯され、メダルの
投入個数が１個のときには、ライン表示部３５ａが点灯
し、メダルの投入個数が２個のときには、有効ライン表
示部３５ａ〜３５ｃが点灯し、また、メダルの投入個数
が３個のときには、有効ライン表示部３５ａ〜３５ｅ全
てが点灯し、有効ライン上のいずれかで３個の特定図柄
が並ぶ組合せになると、特定遊技状態が開始される。特
定遊技状態には、レギュラーボーナスと、ビックボーナ
スとがあり、特定遊技制御手段１２０がその制御を行
う。

【００５０】レギュラーボーナスは、高配当が付与され
る遊技（ジャックゲーム）が複数回（例えば、ジャック
ゲーム回数１２回中に１５枚のゲーム媒体が賞出される
回数が８回発生するか、又は、１２回分のジャックゲー
ムを超えると終了する。）行える第１遊技（レギュラー
ボーナス）である。

【００５１】ビックボーナスは、所定回数（３０回）小
当たりが高確率で発生する第２遊技が発生し、その第２
遊技中に、例えば、リプレイ識別情報が停止すること
で、高配当が付与される遊技（ジャックゲーム）が複数
回（例えば、ジャックゲーム回数１２回中に１５枚のゲ
ーム媒体が賞出される回数が８回発生するか、又は、１
２回分のジャックゲームを超えると終了する。）行える
第１遊技（レギュラーボーナス）に移行し、第１遊技が
終了すると第２遊技に移行される。第１遊技は第２遊技
の所定回数以内（３０回）に所定回数（３回）繰り返さ
れる。例えば、第２遊技中の３０回以内に第１遊技が３
回繰り返されるか、または、第２遊技を３０回行うとビ
ックボーナスは終了する。第２遊技で小当たりが発生す
る毎に、メダル１０枚が賞出される。

【００５２】この特定遊技状態の中の第２遊技におい
て、ストップボタン２５ａ、２５ｂ、２５ｃの操作で例
えば目押しすることで、各ドラム２０ａ、２０ｂ、２０
ｃに小当たりの識別情報が停止表示されると、小当たり
が発生して、メダルが賞出される。一方、各ドラム２０
ａ、２０ｂ、２０ｃに第３遊技識別情報（リプレイ図
柄）が停止表示されると、特定遊技状態の継続が可能に
なる。すなわち、特定遊技状態の中の第２遊技が終了し
て特定遊技状態の第１遊技が再開される。

【００５３】このように、特定遊技状態中の第１遊技で
発生する大当たりおよび、第２遊技で発生する小当たり
により所定数のメダルが賞出されるが、この賞出された
メダルの払出数（遊技媒体払出数）を計数するための計
数手段１４０が設けられている。また、計数手段１４０
が計数した遊技媒体払出数が所定の基準値以下の場合
に、第２遊技を所定回数継続するよう制御する継続遊技
制御手段１５０が設けられている。また、第２遊技で発
生する小当たりの発生回数を表示するための小当たり発
生回数表示手段６０が設けられている。

【００５４】具体的には、継続遊技制御手段１５０は、
前記遊技媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、特定
遊技状態中に払い出され得るメダル（遊技媒体）の最大
値に遊技媒体払出数が達するまで第２遊技を継続するよ
う制御する。前記遊技媒体払出数の所定の基準値は、４
５０枚に設定されている。また、特定遊技状態中に払い
出され得るメダル（遊技媒体）の最大値は、第１遊技で
３６０枚（＝１５枚×８回×３回）、第２遊技で２７０
枚（＝１０枚×３０（上限回数）−３０（投入メダル
数））であるから、６３０枚（＝３６０枚＋２７０枚）
に設定されている。

【００５５】このように第２遊技を継続する場合に、発
生可能な小当たりに係る識別情報を表示する小当たり識
別情報表示手段５０が備えられている。小当たり識別情
報表示手段５０は、スロットマシン１０の上部に設けら
れた表示部である。小当たり識別情報表示手段５０は、
制御手段１１０が第２遊技で小当たりを抽選した場合
に、その小当たりに係る識別情報を報知するものであ
る。

【００５６】また、ＣＰＵには、図柄合わせ遊技の遊技
プログラムおよび、図柄合わせ遊技の表示データが記録
されるＲＯＭ、図柄合わせ遊技に伴って随時算出される
演算値を記録するためのＲＡＭ並びに、インターフェー
ス等が接続されている。

【００５７】以下、本実施の形態の作用を説明する。図
４〜図１８は、スロットマシンで行われる図柄合わせ遊
技のフロー図である。各図において、ドラムである可変
表示部２０ａ〜２０ｃ、第１遊技、第２遊技、小当たり
に係る識別情報および、第３遊技に係る識別情報をリー
ル、小ボーナス遊技、小役ゲーム、小役識別情報およ
び、リプレイ識別情報とそれぞれ称している。

【００５８】図４に示すように、図柄合わせ遊技は、ゲ
ーム再開処理（ステップＳ４０１）、乱数抽出処理（ス
テップＳ４０２）、リール回転処理（ステップＳ４０
３）の順に行われ、入賞識別情報停止でなければ（ステ
ップＳ４０４：Ｎ）、ステップＳ４０１に戻り、入賞識
別情報停止であれば（ステップＳ４０４：Ｙ）、入賞識
別情報判定処理をし（ステップＳ４０５）、遊技終了で
あれば（ステップＳ４０６：Ｙ）、終了し、遊技終了で
なければ（ステップＳ４０６：Ｎ）、ステップＳ４０１
に戻る。

【００５９】図５は、ゲーム開始処理のフローを示して
いる。すなわち、クレジット有り（ステップＳ５０１：
Ｙ）、かつ、クレジット投入あり（ステップＳ５０２：
Ｙ）で、スタートレバー１３の操作が有効になる（ステ
ップＳ５０３）。また、クレジットなし（ステップＳ５
０１：Ｎ）あるいは、クレジット投入なし（ステップＳ
５０２：Ｎ）で、メダル投入あれば（ステップＳ５０
４：Ｙ）、スタートレバー１３の操作が有効になる（ス
テップＳ５０３）。一方、メダル投入なければ（ステッ
プＳ５０４：Ｎ）、ステップＳ５０１に戻る。

【００６０】図６は、乱数抽出処理のフローを示してい
る。すなわち、乱数抽出が行われ（ステップＳ６０
１）、ビックボーナス乱数であれば（ステップＳ６０
２：Ｙ）、ビックボーナス乱数が記憶される（ステップ
Ｓ６０３）。ビックボーナス乱数でなく（ステップＳ６
０１：Ｎ）、レギュラーボーナス乱数であれば（ステッ
プＳ６０４：Ｙ）、レギュラーボーナス乱数が記憶され
る（ステップＳ６０３）。レギュラーボーナス乱数でな
く（ステップＳ６０３：Ｎ）、小役乱数であれば（ステ
ップＳ６０５：Ｙ）、小役乱数が記憶される（ステップ
Ｓ６０３）。小役乱数でなく（ステップＳ６０５：
Ｎ）、リプレイ乱数であれば（ステップＳ６０６：
Ｙ）、リプレイ乱数が記憶される（ステップＳ６０
３）。リプレイ乱数でなく（ステップＳ６０６：Ｎ）、
はずれ乱数であれば（ステップＳ６０７：Ｙ）、はずれ
乱数が記憶される（ステップＳ６０３）。

【００６１】図７は、リール回転処理のフローを示して
いる。すなわち、リール回転開始すると（ステップＳ７
０１）、回転開始から所定時間経過せずに（ステップＳ
７０２：Ｎ）、ストップボタン押下されると（ステップ
Ｓ７０３：Ｙ）、対応するリールが回転中であれば（ス
テップＳ７０４：Ｙ）、対応するリールが回転停止する
（ステップＳ７０５：Ｙ）。一方、ストップボタン押下
されず（ステップＳ７０３：Ｎ）、対応するリールが回
転中でなければ（ステップＳ７０４：Ｎ）、ステップＳ
７０２に戻る。次に、回転中のリールが有れば（ステッ
プＳ７０６：Ｙ）、最初に戻り、回転中のリールがなけ
れば（ステップＳ７０６：Ｎ）、ステップＳ７０２に戻
る。一方、回転開始から所定時間経過すると（ステップ
Ｓ７０２：Ｙ）、対応するリールが回転停止する（ステ
ップＳ７０７）。

【００６２】図８は、入賞識別情報判定処理のフローを
示している。すなわち、ビックボーナス識別情報停止で
あれば（ステップＳ８０１：Ｙ）、ビックボーナス遊技
処理が行われる（ステップＳ８０２）。以下、レギュラ
ーボーナス識別情報停止であれば（ステップＳ８０３：
Ｙ）、小ボーナス遊技処理が行われ（ステップＳ８０
４）、小役識別情報停止であれば（ステップＳ８０５：
Ｙ）、所定枚数のメダルの払い出し又はクレジットが行
われ（ステップＳ８０６）、小役識別情報停止でなけれ
ば（ステップＳ８０５：Ｎ）、リプレイ識別情報停止が
行われる（ステップＳ８０７）。

【００６３】図９〜図１２は、ビックボーナス遊技処理
のフローを示している。すなわち、図５に示すゲーム開
始処理（ステップＳ９０１）、図７に示すリール回転処
理（ステップＳ９０２）の順に行われ、次に、ビックボ
ーナス獲得枚数基準値がセットされ（ステップＳ９０
３）、ビックボーナス獲得枚数に対応したメダル獲得値
がセットされる（ステップＳ９０４）。

【００６４】次に、ジャックゲーム識別情報停止でなけ
れば（ステップＳ９０５：Ｎ）、図１８に示す小役ゲー
ム処理が行われ（ステップＳ９０６）、小役ゲームの回
数が積算され（ステップＳ９０７）、小役ゲーム限度回
数でなければ（ステップＳ９０８：Ｎ）、ステップＳ９
０１に戻り、小役ゲーム限度回数であれば（ステップＳ
９０８：Ｙ）、図４に示すステップＳ４０６に戻り、遊
技終了を判別する。

【００６５】一方、ジャックゲーム識別情報停止であれ
ば（ステップＳ９０５：Ｙ）、図１１に示すジャックゲ
ーム開始処理（ステップＳ９０９）、図１１に示すジャ
ックゲーム処理（ステップＳ９１０）の後に、ジャック
ゲーム回数が算出され（ステップＳ９１１）、ジャック
ゲーム限度回数であれば（ステップＳ９１２：Ｙ）、ゲ
ームセット数が積算され（ステップＳ９１３）、一方、
ジャックゲーム限度回数でなければ（ステップＳ９１
２：Ｎ）、ステップＳ９０９に戻る。

【００６６】ゲームセット数限度回数でなければ（ステ
ップＳ９１４：Ｎ）、ステップＳ９０１に戻る。一方、
ゲームセット数限度回数であれば（ステップＳ９１４：
Ｙ）、図１０に示すステップＳ１００１に移行する。

【００６７】図１０に示すように、小役獲得枚数とジャ
ックゲーム獲得枚数を積算してビックボーナス総獲得枚
数を積算する（ステップＳ１００１）。次に、ビックボ
ーナス総獲得枚数が基準値以下でなければ（ステップＳ
１００２：Ｎ）、ビックボーナスゲーム終了する（ステ
ップＳ１０１０）。

【００６８】一方、ビックボーナス総獲得枚数が基準値
以下であれば（ステップＳ１００２：Ｙ）、小役獲得ゲ
ーム開始（ステップＳ１００３）、図１４に示すゲーム
開始処理（ステップＳ１００４）、図１５に示す小役乱
数処理（ステップＳ１００５）、図１６に示す小役獲得
サポート機能処理（ステップＳ１００６）の順に行われ
る。ここで、小役獲得サポート機能処理とは、図２２ｂ
に示すように、小当たり識別情報表示手段５０に小当た
りに係る識別情報である小役識別情報が表示されること
をいう。

【００６９】小当たり識別情報表示手段５０が発生可能
な小当たりに係る識別情報を表示する。目押しの熟練度
の低い初心者が小当たりに係る識別情報を狙い易くな
り、小当たりの発生する可能性が高まる。

【００７０】目押しの熟練度が高い熟練者は、小役ゲー
ム（第２遊技）で小当たりの発生回数が多くなるが、目
押しの熟練度が低い初心者は、小役ゲーム（第２遊技）
で小当たりの発生回数が少ないため、熟練者と初心者と
で、結果的に特定遊技状態中に払い出されるべき遊技媒
体払出数に大きな差が生じる。

【００７１】ビックボーナス（特定遊技状態）が終了し
たとき、計数手段１４０の計数した遊技媒体払出数が少
なく、ビックボーナス総獲得枚数（所定の基準値）以下
になった場合に、小役獲得ゲームを所定回数継続するよ
うにしたので、小当たりが新たに発生して、遊技媒体が
払い出されると、少なかった遊技媒体払出数を補填する
ことができ、初心者であっても熟練者並に遊技媒体を獲
得することができる。

【００７２】次に、図１７に示すリール回転処理（ステ
ップＳ１００７）、図１８に示す小役ゲーム処理（ステ
ップＳ１００８）が行われ、ビックボーナス最高獲得枚
数値であれば（ステップＳ１００９：Ｙ）、ビックボー
ナスゲームは終了し（ステップＳ１０１０）、ビックボ
ーナス最高獲得枚数値でなければ（ステップＳ１００
９：Ｎ）、ステップＳ１００３に戻る。

【００７３】図１１は、ジャックゲーム開始処理のフロ
ーを示している。すなわち、１枚メダル投入でなく（ス
テップＳ１１０１：Ｎ）、１枚クレジット投入であれば
（ステップＳ１１０２：Ｙ）、スタートレバーの操作が
有効となり（ステップＳ１１０３）、１枚メダル投入で
あれば（ステップＳ１１０１：Ｙ）、スタートレバーの
操作が有効となる（ステップＳ１１０３）。

【００７４】図１２は、ジャックゲーム処理のフローを
示している。すなわち、リールの回転処理（ステップＳ
１２０１）後に、ジャックゲーム乱数であれば（ステッ
プＳ１２０２：Ｙ）、ジャックゲーム識別情報が停止し
（ステップＳ１２０３）、所定枚数のメダル払い出しま
たはクレジットが行われ（ステップＳ１２０４）、ジャ
ックゲーム獲得枚数が積算される（ステップＳ１２０
５）。一方、ジャックゲーム乱数でなければ（ステップ
Ｓ１２０２：Ｎ）、はずれ識別情報が停止する（ステッ
プＳ１２０６）。

【００７５】図１３は、レギュラーボーナス遊技処理の
フローを示している。すなわち、ジャックゲーム開始処
理（ステップＳ１３０１）、ジャックゲーム処理（ステ
ップＳ１３０２）の順に行い、次に、ジャックゲーム回
数積算し（ステップＳ１３０３）、ジャックゲーム限度
回数であれば（ステップＳ１３０４：Ｙ）、最初に戻
り、ジャックゲーム限度回数でなければ（ステップＳ１
３０４：Ｎ）、ステップＳ１３０１に戻る。

【００７６】図１４は、ゲーム開始処理のフローを示し
ている。図１４に示すステップＳ１４０１〜Ｓ１４０４
は、図５に示すステップＳ５０１〜Ｓ５０４と同じであ
り、その説明を省略する。

【００７７】図１５は、小役乱数処理のフローを示して
いる。すなわち、小役乱数抽出であれば（ステップＳ１
５０１：Ｙ）、小役乱数を記憶し（ステップＳ１５０
２）、小役乱数抽出でなければ（ステップＳ１５０１：
Ｎ）、はずれ乱数となり（ステップＳ１５０３）、はず
れ乱数を記憶する。

【００７８】図１６は、小役獲得サポート機能処理のフ
ローを示している。すなわち、小役乱数であれば（ステ
ップＳ１６０１：Ｙ）、小役獲得サポート表示部である
小当たり識別情報表示手段５０に小役識別情報を表示す
る（ステップＳ１６０２）。小役乱数でなければ（ステ
ップＳ１６０１：Ｎ）、最初に戻る。

【００７９】図１７は、リール回転処理のフローを示し
ている。図１７に示すステップＳ１７０１〜Ｓ１７０７
は、図７に示すステップＳ７０１〜Ｓ７０７と同じであ
り、その説明を省略する。

【００８０】図１８は、小役ゲーム処理のフローを示し
ている。すなわち、小役乱数であり（ステップＳ１８０
１：Ｙ）、小役識別情報停止であれば（ステップＳ１８
０２：Ｙ）、所定枚数のメダル払出しまたはクレジット
が行われ（ステップＳ１８０３）、小役獲得枚数が積算
される（ステップＳ１８０４）。

【００８１】小役識別情報停止でなければ（ステップＳ
１８０２：Ｎ）、はずれ識別情報停止になり（ステップ
Ｓ１８０５）、小役取りこぼし回数が記録され（ステッ
プＳ１８０６）、小役取りこぼし枚数が記録される（ス
テップＳ１８０７）。一方、小役乱数でなければ（ステ
ップＳ１８０１：Ｎ）、はずれ識別情報停止になる（ス
テップＳ１８０８）。

【００８２】以上のごとく、スロットマシンでは図柄合
わせ遊技が行われる。なお、前記実施の形態では、実際
に各ドラムを回転駆動可能に構成したが、ドラムは液晶
表示であってもよい。

【００８３】また、実施の形態では、小当たり発生回数
表示手段６０を設けたが、小当たり非発生回数表示手段
を設けても良い。すなわち、小当たり非発生回数表示手
段は、特定遊技状態中における小当たりの発生した発生
回数を第２遊技で発生すべき小当たりの最大発生回数か
ら減算した非発生回数を表示するものである。非発生回
数を確認することで、継続して第２遊技が行われるか否
かを予測することができ、非発生回数が多くても、焦る
ことなく、遊技を進行させることができる。

【００８４】さらに、図１０に示すように、継続して行
われる第２遊技において、特定遊技状態中に払い出され
得る遊技媒体の最大値（ビックボーナス最高獲得枚数
値）に遊技媒体払出数が達すると（ステップＳ１００
９：Ｙ）、ビックボーナスゲーム（継続して行われた第
２遊技）を終了する（ステップＳ１０１０）ものを示し
たが、これに限らず、図１９に示すように、継続して行
われる第２遊技において、払い出される遊技媒体払出数
が小役とりこぼし枚数値になると（ステップＳ１９０
９：Ｙ）、ビックボーナスゲーム（継続して行われた第
２遊技）を終了するものであってもよい。ここで、小役
とりこぼし枚数値とは、第２遊技中に払い出され得るメ
ダル（遊技媒体）の最大値（２７０枚）から実際に払い
出された遊技媒体払出数を減算した数値である。

【００８５】さらに、図２０に示すように、継続して行
われる第２遊技において、発生した小役が小役とりこぼ
し回数値になると（ステップＳ２００９：Ｙ）、ビック
ボーナスゲーム（継続して行われた第２遊技）を終了す
るものであってもよい。ここで、小役とりこぼし回数値
とは、第２遊技中に発生し得る小当たりの最大値（３０
回）から実際に発生した小当たりの発生回数を減算した
数値である。第２遊技中に発生した小当たりの発生回数
は、第２計数手段１６０によって計数される。

【００８６】さらに、第２遊技で実際に払い出した遊技
媒体払出数の属する区分に応じてそれぞれ設定された所
定回数分だけ第２遊技を継続するようにしてもよい。す
なわち、例えば、第２遊技での遊技媒体払出数が１６０
枚以下の場合には、第２遊技を３０回継続し、１９０枚
以下の場合には、第２遊技を２６回継続し、２２０枚以
下の場合には、第２遊技を２３回継続するようにする。

【００８７】さらに、特定遊技状態中に発生した小当た
りの発生回数を計数する第２計数手段１６０を設け、第
２計数手段１６０の計数した小当たりの発生回数が所定
の基準回数以下の場合に、第２遊技中に行い得る小当た
りの最大回数分だけ第２遊技を継続するようにしてもよ
い。すなわち、例えば、第２遊技での小当たりの発生回
数が１６回以下の場合には、第２遊技を最大回数である
３０回継続するようにする。

【００８８】さらに、第２計数手段１６０の計数した小
当たりの発生回数が所定の基準回数以下の場合に、発生
回数の属する区分に応じてそれぞれ設定された所定回数
分だけ第２遊技を継続するようにしてもよい。すなわ
ち、例えば、第２遊技での小当たりの発生回数が１０回
以下の場合には、第２遊技を３０回継続し、１５回以下
の場合には、第２遊技を２６回継続し、２０回以下の場
合には、第２遊技を２３回継続するようにする。

【００８９】さらに、第２計数手段１６０の計数した小
当たりの発生回数が最低の基準回数以下の場合に、第２
遊技中に行い得る小当たりの最大回数分だけ第２遊技を
継続するようにしてもよい。すなわち、例えば、第２遊
技での小当たりの発生回数が１０回以下の場合には、第
２遊技を最大回数である３０回継続するようにする。

【００９０】さらに、継続して行われる第２遊技では、
制御手段１１０により抽出した抽選結果により各識別情
報を停止表示する停止制御を中止してもよい。すなわ
ち、図２１に示すように、継続して行われる第２遊技の
リール回転処理では、リール回転開始（ステップＳ２１
０１）の後、リール停止制御が無制御になる（ステップ
Ｓ２１０２）。その後のステップＳ２１０３〜Ｓ２１０
８は、図１７に示すリール回転処理のステップＳ１７０
２〜Ｓ１７０７と同じである。

【００９１】

【発明の効果】本発明に係るスロットマシンによれば、
特定遊技状態の中の第２遊技において払い出された遊技
媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、継続遊技制御
手段が第２遊技を所定回継続するようにしたので、継続
する第２遊技で小当たりが新たに発生して、遊技媒体が
払い出されると、少なかった遊技媒体払出数を補填する
ことができ、目押しの熟練度が低い初心者であっても、
熟練者並に遊技媒体を得ることができ、初心者における
遊技の興趣の低下を防止し、集客性を向上することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係るスロットマシンの
機能ブロック図である。

【図２】本発明の一実施の形態に係るスロットマシンの
斜視図である。

【図３】本発明の一実施の形態に係るスロットマシンの
各種操作部の拡大斜視図である。

【図４】本発明の一実施の形態に係るスロットマシンで
行われる図柄合わせ遊技における各処理のフロー図であ
る。

【図５】図柄合わせ遊技におけるゲーム開始処理のフロ
ー図である。

【図６】図柄合わせ遊技における乱数抽出処理のフロー
図である。

【図７】図柄合わせ遊技におけるリール回転処理のフロ
ー図である。

【図８】図柄合わせ遊技における入賞識別情報判定処理
のフロー図である。

【図９】図柄合わせ遊技におけるビックボーナス遊技処
理のフロー図である。

【図１０】図柄合わせ遊技におけるビックボーナス遊技
処理のフロー図である。

【図１１】図柄合わせ遊技におけるジャックゲーム開始
処理のフロー図である。

【図１２】図柄合わせ遊技におけるジャックゲーム処理
のフロー図である。

【図１３】図柄合わせ遊技におけるレギュラーボーナス
遊技処理のフロー図である。

【図１４】図柄合わせ遊技におけるゲーム開始処理のフ
ロー図である。

【図１５】図柄合わせ遊技における小役乱数処理のフロ
ー図である。

【図１６】図柄合わせ遊技における小役獲得サポート機
能処理のフロー図である。

【図１７】図柄合わせ遊技におけるリール回転処理のフ
ロー図である。

【図１８】図柄合わせ遊技における小役ゲーム処理のフ
ロー図である。

【図１９】図柄合わせ遊技における他のビックボーナス
遊技処理のフロー図である。

【図２０】図柄合わせ遊技におけるさらに他のビックボ
ーナス遊技処理のフロー図である。

【図２１】図柄合わせ遊技における他のリール回転処理
のフロー図である。

【図２２】図柄合わせ遊技における小当たりに係る識別
情報の停止表示の様子を示す図である。

【符号の説明】

１０…スロットマシン １１ａ…遊技盤面（正面） １２…メダル投入口 １３…スタートレバー ２０ａ、２０ｂ、２０ｃ…ドラム（可変表示部） ２５ａ，２５ｂ，２５ｃ…ストップボタン（停止操作
部） ２６ａ…１枚賭けボタン ２６ｂ…２枚賭けボタン ２６ｃ…３枚賭けボタン ２７…クレジット精算ボタン ２７ａ…クレジット数表示部 ２８ａ…１枚賭けゲーム表示部 ２８ｂ…３枚賭けゲーム表示部 ２９…ゲームセット数表示部 ３５ａ〜３５ｅ…有効ライン表示部 ３６…フラグ成立ランプ ３７…スピーカー ３９…賞出皿 ３９ａ…メダル払出口 ５０…小当たり識別情報表示手段 ６０…小当たり発生回数表示手段 １１０…制御手段 １２０…特定遊技制御手段 １３０…可変表示制御手段 １４０…計数手段 １５０…継続遊技制御手段 １６０…第２計数手段

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数種類の識別情報を可変表示可能な複数
   の可変表示部と、該各可変表示部を停止するための停止
   操作部と、所定確率で各種遊技の抽選を行うための制御
   手段を備え、前記各可変表示部に停止表示された表示結
   果が予め定められた特定の識別情報の組み合わせとなっ
   た場合に所定の遊技価値が付与可能な特定遊技状態にな
   るスロットマシンにおいて、 前記特定遊技状態における小当たりが高確率で発生し得
   る第２遊技と高配当が付与される遊技が複数回発生し得
   る第１遊技が複数回繰り返される制御を行う特定遊技制
   御手段と、前記特定遊技状態中に払い出された遊技媒体
   払出数を計数する計数手段と、継続遊技制御手段とを備
   え、 前記継続遊技制御手段は、前記計数手段の計数した遊技
   媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、前記第２遊技
   を所定回数継続するよう制御することを特徴とするスロ
   ットマシン。
2. 【請求項２】前記継続遊技制御手段は、前記計数手段の
   計数した遊技媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、
   前記特定遊技状態中に払い出され得る遊技媒体の最大値
   に前記遊技媒体払出数が達するまで前記第２遊技を継続
   するよう制御することを特徴とする請求項１に記載のス
   ロットマシン。
3. 【請求項３】前記継続遊技制御手段は、前記計数手段の
   計数した遊技媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、
   前記第２遊技中に払い出された遊技媒体払出数が、前記
   第２遊技中に払い出され得る遊技媒体の最大値に達する
   まで前記第２遊技を継続するよう制御することを特徴と
   する請求項１に記載のスロットマシン。
4. 【請求項４】前記継続遊技制御手段は、前記計数手段の
   計数した遊技媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、
   前記第２遊技中に発生した小当たりの発生回数が、前記
   第２遊技中に発生し得る小当たりの発生回数の最大値に
   達するまで前記第２遊技を継続するよう制御することを
   特徴とする請求項１に記載のスロットマシン。
5. 【請求項５】前記継続遊技制御手段は、前記計数手段の
   計数した遊技媒体払出数が所定の基準値以下の場合に、
   前記遊技媒体払出数の属する区分に応じてそれぞれ設定
   された所定回数分だけ前記第２遊技を継続するよう制御
   することを特徴とする請求項１に記載のスロットマシ
   ン。
6. 【請求項６】複数種類の識別情報を可変表示可能な複数
   の可変表示部と、該各可変表示部を停止するための停止
   操作部と、所定確率で各種遊技の抽選を行うための制御
   手段を備え、前記各可変表示部に停止表示された表示結
   果が予め定められた特定の識別情報の組み合わせとなっ
   た場合に所定の遊技価値が付与可能な特定遊技状態にな
   るスロットマシンにおいて、 前記特定遊技状態における小当たりが高確率で発生し得
   る第２遊技と高配当が付与される遊技が複数回発生し得
   る第１遊技が複数回繰り返される制御を行う特定遊技制
   御手段と、前記特定遊技状態中に発生した小当たりの発
   生回数を計数する第２計数手段と、継続遊技制御手段と
   を備え、 前記継続遊技制御手段は、前記第２計数手段の計数した
   小当たりの発生回数が所定の基準回数以下の場合に、前
   記第２遊技中に発生し得る小当たりの最大発生回数に前
   記発生回数が達するまで前記第２遊技を継続するよう制
   御することを特徴とするスロットマシン。
7. 【請求項７】複数種類の識別情報を可変表示可能な複数
   の可変表示部と、該各可変表示部を停止するための停止
   操作部と、所定確率で各種遊技の抽選を行うための制御
   手段を備え、前記各可変表示部に停止表示された表示結
   果が予め定められた特定の識別情報の組み合わせとなっ
   た場合に所定の遊技価値が付与可能な特定遊技状態にな
   るスロットマシンにおいて、 前記特定遊技状態における小当たりが高確率で発生し得
   る第２遊技と高配当が付与される遊技が複数回発生し得
   る第１遊技が複数回繰り返される制御を行う特定遊技制
   御手段と、前記特定遊技状態中に発生した小当たりの発
   生回数を計数する第２計数手段と、継続遊技制御手段と
   を備え、 前記継続遊技制御手段は、前記第２計数手段の計数した
   小当たりの発生回数が所定の基準回数以下の場合に、前
   記発生回数の属する区分に応じてそれぞれ設定された所
   定回数分だけ前記第２遊技を継続するよう制御すること
   を特徴とするスロットマシン。
8. 【請求項８】前記継続遊技制御手段は、前記第２計数手
   段の計数した小当たりの発生回数が最低の基準回数以下
   の場合に、前記第２遊技中に行い得る小当たりの最大回
   数分だけ前記第２遊技を継続するよう制御することを特
   徴とする請求項７に記載のスロットマシン。
9. 【請求項９】前記第２遊技を継続する場合は、前記制御
   手段による第２遊技の抽選を中止することを特徴とする
   請求項１、２、３、４、５、６、７または８に記載のス
   ロットマシン。
10. 【請求項１０】前記第２遊技を継続する場合は、発生可
    能な小当たりに係る識別情報を表示する小当たり識別情
    報表示手段を備えたことを特徴とする請求項１、２、
    ３、４、５、６、７または８に記載のスロットマシン。
11. 【請求項１１】前記小当たりの発生した発生回数を表示
    する小当たり発生回数表示手段を備えたことを特徴とす
    る請求項１、２、３、４、５、６、７または８に記載の
    スロットマシン。
12. 【請求項１２】前記小当たりの発生した発生回数を前記
    第２遊技で発生すべき小当たりの最大発生回数から減算
    した非発生回数を表示する小当たり非発生回数表示手段
    を備えたことを特徴とする請求項１、２、３、４、５、
    ６、７または８に記載のスロットマシン。