JP2002210083A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002210083A
JP2002210083A JP2001013569A JP2001013569A JP2002210083A JP 2002210083 A JP2002210083 A JP 2002210083A JP 2001013569 A JP2001013569 A JP 2001013569A JP 2001013569 A JP2001013569 A JP 2001013569A JP 2002210083 A JP2002210083 A JP 2002210083A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての遊技者に対し、より公平な遊技機を提
供する。 【解決手段】 遊技に必要な複数種類の図柄を可変表示
する可変表示装置と、前記可変表示の結果図柄が特定停
止表示態様が成立することに関連して、遊技者に有利な
特別遊技状態を発生可能に制御する制御装置と、を備え
る遊技機である。制御装置は、特別遊技状態中の純増遊
技媒体数が所定数に達することを条件に当該特別遊技状
態を終了させる制御を行う。特別遊技状態は、具体的に
は、例えば、パチスロ遊技機のビッグボーナスゲーム中
の状態である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチスロ遊技機では、1回のビッ
グボーナスゲームによるメダルの純増枚数(以下、単に
純増メダル枚数という)がまちまちであった。すなわ
ち、パチスロ遊技機では、同一の台で遊技する場合でも
遊技者の技量(いわゆる目押しの技量など)の高低によ
り、純増メダル枚数が多くなったり少なくなったりす
る。他方、パチンコ遊技機では、1回の大当りによる球
の純増個数(以下、単に純増個数という)は、遊技盤面
の釘調整などにより多くなったり少なくなったりする。
つまり、パチスロ遊技機やパチンコ遊技機といった遊技
機では、ビッグボーナスゲームや大当りなどの特別遊技
状態により遊技者が得られる利益、すなわち純増遊技媒
体数(純増メダル枚数または純増個数)がまちまちであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明したような従来の遊技機のように、遊技者の技量、
運、釘調整などに応じて、一回の特別遊技状態により得
られる利益が異なることは公平とはいえなかった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、全ての遊技者に対し、より公
平な遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、遊技に必要な複数種類の図
柄を可変表示する可変表示装置と、前記可変表示の結果
図柄を特定停止表示態様とすることに関連して、遊技者
に有利な特別遊技状態を発生可能に制御する制御装置
と、を備える遊技機において、前記制御装置は、前記特
別遊技状態中の純増遊技媒体数が所定数に達することを
条件に当該特別遊技状態を終了させる制御を行うことを
特徴としている。
【0006】ここで、遊技機には、例えば、パチスロ遊
技機や、パチンコ遊技機(第1種、第2種、第3種含
む)などが含まれる。パチスロ遊技機の場合、可変表示
装置は、例えば、周囲に複数種類の図柄が表記されたリ
ールを複数(例えば、3つ)備え、該リールの各々を軸
回りに回転させることで可変表示を行うものである。な
お、パチスロ遊技機の場合の可変表示装置は、その他で
あっても、例えば、液晶表示装置やブラウン管式の表示
装置によって、複数種類の図柄を複数の表示列で可変表
示するものであっても良い。また、パチンコ遊技機の場
合、可変表示装置は、例えば、液晶表示装置やブラウン
管式の表示装置によって、複数種類の図柄を可変表示す
るものである。遊技媒体とは、例えば、パチスロ遊技機
におけるメダルや、パチンコ遊技機における球(遊技
球)のことである。具体的には、パチスロ遊技機の場
合、遊技を行うためには(図柄を可変表示させるために
は)、その都度、ベット(賭け)を行う必要があり、ベ
ットを行うことでメダルが消費される。また、パチンコ
遊技機の場合、遊技を行うためには遊技盤面に形成され
た遊技領域に球を発射する必要があり、球は発射するこ
とで消費される。そして、遊技領域に発射した球が始動
口に入賞することに基づき、図柄の可変表示が行われ
る。特別遊技状態とは、例えば、パチスロ遊技機におけ
るビッグボーナスゲーム中の状態や、パチンコ遊技機
(第1種、第2種、第3種含む)における大当り中の状
態のことである。「特定停止表示態様とする(特定停止
表示態様を成立させる)」とは、例えば、パチスロ遊技
機の場合、停止表示制御(リール制御)の結果、各リー
ルに亘って構成される有効ライン上にビッグボーナスゲ
ームと対応する図柄(例えば、「7」など)が揃って停
止表示状態となることであり、パチンコ遊技機の場合、
例えば、図柄(例えば、「7」など)が揃って停止表示
状態となることである。また、パチスロ遊技機の場合、
特別遊技状態中にも複数回の遊技(図柄の可変表示)が
行われる。これら遊技の結果、入賞が成立すると、入賞
毎に対応する数の賞遊技媒体(メダル)が付与される
(払い出されるかまたはクレジットされる)。なお、以
下では、簡単のため、クレジットされることも含めて
「払い出される」ということとする。パチンコ遊技機の
場合は、特別遊技状態中に遊技領域に発射した球が大入
賞口(アタッカー)に入賞すると(入賞が成立する
と)、入賞数に応じて賞遊技媒体(球)が払い出され
る。なお、大入賞口以外の一般入賞口に入賞した場合に
も、同様に付与される(払い出される)。純増遊技媒体
数とは、特別遊技状態中に遊技者が獲得する遊技媒体数
の正味量のことであり、特別遊技状態中に成立する入賞
に基づき払い出される賞遊技媒体の累計数から、特別遊
技状態中の遊技に必要な(特別遊技状態中の遊技で消費
される)消費遊技媒体数を差し引くことにより求められ
る。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、一連の
特別遊技状態中の純増遊技媒体数(以下、単に純増遊技
媒体数という)が所定数に達することを条件に当該特別
遊技状態が終了するので、1回の特別遊技状態を経るこ
とで遊技者が得る利益(純増遊技媒体数に比例する)の
上限をほぼ一定にできる。つまり、遊技者が比較的公平
に利益を得ることができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記特別遊技状態は、前記特定停止表示
態様の成立直後に開始される状態であることを特徴とし
ている。
【0009】ここでいう特別遊技状態には、パチスロ遊
技機のビッグボーナスゲーム中の状態や、パチンコ遊技
機の大当り中の状態などが含まれる。なお、いわゆるC
T(チャレンジタイム)中の状態は、特定停止表示態様
の成立直後に開始されないため、ここでいう特別遊技状
態には該当しない。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、パチス
ロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態や、パチンコ
遊技機の大当り中の状態といったように、特定停止表示
態様の成立直後に開始される特別遊技状態を経ることに
より遊技者が得る利益(純増遊技媒体数に比例する)の
上限をほぼ一定にできる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の遊技機において、前記特別遊技状態中には、通常の
遊技状態中と比べて、付与される賞遊技媒体の数が増加
する入賞があることを特徴としている。
【0012】ここでいう特別遊技状態には、パチスロ遊
技機のビッグボーナスゲーム中の状態などが含まれる。
なお、CT中には、通常の遊技状態中と比べて、払い出
される賞遊技媒体の数が増加する入賞がないため、CT
中の状態は、ここでいう特別遊技状態には該当しない。
また、ここで、通常の遊技状態中と比べて、払い出され
る賞遊技媒体の数が増加する入賞は、例えば、いわゆる
JAC入賞である場合や、小役である場合が挙げられ
る。
【0013】この請求項3記載の発明によれば、パチス
ロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態のように、通
常の遊技状態中と比べて、付与される賞遊技媒体の数が
増加する入賞のある特別遊技状態を経ることにより遊技
者が得る利益(純増遊技媒体数に比例する)の上限をほ
ぼ一定にできる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の遊技機において、前記特別遊技状態は、
遊技者に最も大きな利益を与える入賞の成立に基づき発
生する状態であることを特徴としている。
【0015】ここでいう特別遊技状態には、パチスロ遊
技機のビッグボーナスゲーム中の状態や、パチンコ遊技
機の大当り中の状態などが含まれる。なお、CTよりも
ビッグボーナスゲームの方がより大きな利益を与える入
賞であるため、CT中の状態は、ここでいう特別遊技状
態には該当しない。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、パチス
ロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態や、パチンコ
遊技機の大当り中の状態といったように、(その機種に
おいて)遊技者に最も大きな利益を与える入賞の成立に
基づき発生する特別遊技状態を経ることにより遊技者が
得る利益(純増遊技媒体数に比例する)の上限をほぼ一
定にできる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の遊技機において、前記制御装置は、前記
純増遊技媒体数が前記所定数に達した場合には、前記特
別遊技状態中に既に成立した入賞に基づく賞遊技媒体の
付与途中であっても該付与を止める制御を行うことを特
徴としている。
【0018】この請求項5記載の発明によれば、純増遊
技媒体数が前記所定数に達した場合には、特別遊技状態
中に既に成立した入賞に基づく賞遊技媒体の付与途中で
あっても該付与が止められる。つまり、前記所定数が、
純増遊技媒体数の上限数となり、この上限数を越える純
増遊技媒体数となることを防止でき、より公平感が高ま
る。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の遊技機において、前記制御装置は、前記
特別遊技状態中に既に成立した入賞に基づく賞遊技媒体
については、前記純増遊技媒体数が前記所定数を越える
場合であっても付与する制御を行うことを特徴としてい
る。
【0020】この請求項6記載の発明によれば、特別遊
技状態中に既に成立した入賞に基づく賞遊技媒体につい
ては、純増遊技媒体数が前記所定数を越える場合であっ
ても付与される。つまり、付与の途中で純増遊技媒体数
が前記所定数に達した場合であっても既に成立した入賞
については賞遊技媒体が支払われるため、遊技者に満足
感を与えることができる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の遊技機において、前記制御装置は、前記
特別遊技状態の終了後、データクリア条件が成立する
と、入賞に基づく付与に係るデータをクリアして初期状
態にする制御を行うことを特徴としている。
【0022】ここで、データクリア条件は、例えば、遊
技機が備えるリセットスイッチを操作することによりリ
セット信号が入力されるか、遊技機の外部機器が備える
リセットスイッチを操作することによりリセット信号が
入力されるか、または、遊技機の外部機器から自動的に
リセット信号が入力されることにより成立する。
【0023】この請求項7記載の発明によれば、特別遊
技状態の終了後に、データクリア条件が成立すると、入
賞に基づく付与に係るデータがクリアされて初期状態に
なるので、特別遊技状態中に成立した入賞に基づく付与
に係るデータを持ち越さないで通常の遊技に移行するこ
とができる。従って、特に、「純増遊技媒体数が前記所
定数に達した場合には、既に成立した入賞に基づく賞遊
技媒体の付与途中であっても該付与が止められる」構成
の場合に有効である。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の遊技機において、前記純増遊技媒体数を
報知する報知手段を備えることを特徴としている。
【0025】この請求項8記載の発明によれば、報知手
段により、純増遊技媒体数を報知できるので、遊技者は
純増遊技媒体数を把握しながら遊技を行うことができ
る。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項8記載の遊
技機において、前記報知手段は、前記純増遊技媒体数の
前記所定数に対する割合についても報知することを特徴
としている。
【0027】この請求項9記載の発明によれば、報知手
段により、純増遊技媒体数の前記所定数に対する割合に
ついても報知できるので、遊技者は、あとどのくらい特
別遊技状態が継続し得るのかを認識しながら遊技を行う
ことができる。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項8または
9記載の遊技機において、前記報知手段は、前記純増遊
技媒体数が前記所定数に達したことについても報知する
ことを特徴としている。
【0029】この請求項10記載の発明によれば、報知
手段により、純増遊技媒体数が前記所定数に達したこと
についても報知できるので、遊技者は、純増遊技媒体数
が前記所定数に達したために特別遊技状態が終了するこ
とを知ることができる。
【0030】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
のいずれかに記載の遊技機において、前記特別遊技状態
は、パチスロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態で
あることを特徴としている。
【0031】請求項11記載の発明によれば、パチスロ
遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態を経ることによ
り遊技者が得る利益(純増遊技媒体数に比例する)の上
限をほぼ一定にできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0033】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明に係
る遊技機の適例としてのパチスロ遊技機100の正面図
である。この実施の形態のパチスロ遊技機100は、前
面が開放した箱形の機枠(図示略)の内部に各種の機器
が設けられるとともに、機枠の前面に、前扉2が、片開
き形式に開閉自在に設けられることで概略構成されてい
る。
【0034】前扉2の前面の上部中央には、後方を透視
可能な透明の表示窓5が形成される一方で、この表示窓
5の奥には可変表示装置(全体図示略)が配されてお
り、この可変表示装置の可変表示部20が表示窓5を介
して視認可能となっている。この可変表示装置の可変表
示部20は、それぞれ独立に回転可能な複数(例えば、
3つ)のリール、即ち、第1リール20a、第2リール
20b、第3リール20cを備えて構成される。図3に
示すように、これらリール20a〜20cには、複数種
類の図柄からなる図柄列(例えば、0番から20番まで
の都合21コマ分の図柄列)が、それぞれ表記されてい
る。そして、これら図柄列中の図柄のうち、連続する所
定数(例えば、3つ)の図柄が、各リール20a〜20
c毎に表示窓5を介して視認可能となっている。
【0035】なお、図柄の種類は、図3に示すように、
例えば、「7(白)」(第1リール20aの20番
等)、「チェリー」(第1リール20aの19番等)、
「BAR」(第1リール20aの18番等)、「ベル」
(第1リール20aの17番等)、「スイカ」(第1リ
ール20aの16番等)、「リプレイ」(第1リール2
0aの15番等)、「7(網掛け)」(第1リール20
aの13番等)の都合7種類となっている。また、可変
表示装置は、リール20a〜20cをそれぞれ独立に回
転駆動ならびに回転停止させるリール駆動部40(図
2)を備えている。このリール駆動部40は、後述する
遊技制御装置50の制御下で作動するものであり、例え
ば、各リールに対応した複数のステッピングモータ等か
ら構成される。このリール駆動部40によりリール20
a〜20cを各々独立に回転駆動させることで、複数種
類の図柄が表示窓5奥にて上から下に循環するように高
速で移動する(可変表示する)可変表示遊技が行われる
ようになっている。
【0036】さらに、可変表示遊技の開始後、(後述す
るストップボタン14a,14b,14cの停止操作に
基づき)リール駆動部40によりリール20a〜20c
の全てを停止させることで、上下に3列、横に3列で、
都合9つの図柄が可変表示部20にて停止状態で表示さ
れる停止表示が行われるようになっている。なお、可変
表示部20には、複数の有効ラインが設定されている。
即ち、例えば、横方向に3列(各リール20a〜20c
上段を横切る列、各リール20a〜20c中段を横切る
列、各リール20a〜20c下段を横切る列)と、横方
向斜めに2列(第1リール20a上段−第2リール20
b中段−第3リール20c下段にかけて各リールを斜め
に横切る列、および、第1リール20a下段−第2リー
ル20b中段−第3リール20c上段にかけて各リール
を斜めに横切る列)で、都合5列の有効ラインが設定さ
れている。そして、このいずれかの有効ライン上に、入
賞に対応して予め定められた所定の停止図柄が停止表示
される(所定の停止表示態様となる)ことで対応する入
賞が成立し、各入賞に対応した所定数のメダルの払い出
し(付与)等が行われるようになっている。
【0037】また、前扉2前面のうち、表示窓5の下方
片側には、遊技を開始するためのスタートレバー13が
設けられている。さらに、前扉2前面のうち、表示窓5
の下方には、各リール20a〜20cと一対一で対応付
けられて各リール20a〜20cの回転をそれぞれ停止
させて、図柄を停止表示させるためのストップボタン、
即ち、第1リールストップボタン14a、第2リールス
トップボタン14b、第3リールストップボタン14c
が設けられている。なお、これらストップボタン14a
〜14cは、例えば、色付きの半透明の樹脂などから構
成されている。そして、これらストップボタン14a〜
14cの奥には、該ストップボタン14a〜14cの操
作により各リール20a〜20cを停止可能な状態であ
ることを、点灯により報知するための操作情報ランプ、
即ち、第1操作情報ランプ140a、第2操作情報ラン
プ140b、第3操作情報ランプ140c(図2)がそ
れぞれ設けられている。
【0038】さらに、本発明のパチスロ遊技機100の
前扉2は、例えば、表示窓5の上方に、ビッグボーナス
ゲーム中(特別遊技状態中)におけるメダルの純増枚数
(純増遊技媒体数)を報知するための純増メダル枚数表
示部85(報知手段を構成する)を備えている。この純
増メダル枚数表示部85は、例えば、長手方向が左右方
向のインジケーター形式のものであり、前扉2前面に形
成された表示窓86と、この表示窓86奥に配された図
示しないランプまたはLEDなどの表示部材等を備えて
構成される。そして、該表示部材の点灯状態により、ビ
ッグボーナスゲーム中の純増枚数(以下、単に純増メダ
ル枚数という)を報知するようになっている。すなわ
ち、図5の(a)に示すように、表示窓86は、例え
ば、第1報知領域86a、第2報知領域86b、第3報
知領域86c、第4報知領域86d、第5報知領域86
eを備え、純増メダル枚数が0枚〜100枚である場合
には第1報知領域86aのみが点灯し、純増メダル枚数
が101枚〜200枚である場合には第2報知領域86
bまでが点灯し、純増メダル枚数が201枚〜300枚
である場合には第3報知領域86cまでが点灯し、純増
メダル枚数が301枚〜400枚である場合には第4報
知領域86dまでが点灯し、純増メダル枚数が401枚
〜435枚である場合には第5報知領域86eまでが点
灯し、純増メダル枚数が436枚〜449枚である場合
には、全報知領域86a〜86eが点滅し、純増メダル
枚数が450枚に達したら、再び全報知領域86a〜8
6eが点灯するようになっている。
【0039】加えて、前扉2前面のうち、例えば、純増
メダル枚数表示部85よりもさらに上方位置には、予告
等、遊技に関する演出表示を行うための演出表示部4が
形成されている。この演出表示部4は透明な表示窓であ
り、この演出表示部4の奥に配された演出表示装置4a
(図2)の表示状態を変化させて演出表示が行われる構
成となっている。
【0040】また、前扉2の前面には、他に、以下の構
成要素が配されている。先ず、ベット数表示部31は、
その奥に配されたベット数表示器31aの点灯状態によ
りメダルのベット数を表示するものである。WINラン
プ部32は、入賞に基づきメダルの払出し(実際に払い
出すかまたはクレジットすること)が行われていること
をその奥に配されたランプ(図示略)の点灯によって報
知するものである。GAME OVERランプ部33
は、ビッグボーナスゲームが終了したことをその奥に配
されたランプ(図示略)の点灯によって報知するもので
ある。WAITランプ部34の奥にはランプ(図示略)
が配されており、このランプが、スタートレバー13が
操作されてから全てのリール20a〜20cが回転開始
するまでの期間に点灯することで、該期間中であること
を報知するようになっている。リプレイランプ部35
は、リプレイの入賞に基づきリプレイ図柄が揃って次回
遊技がリプレイになったことをその奥に配されたランプ
(図示略)の点灯によって報知するものである。INS
ERT MEDALSランプ部36は、遊技が行われて
おらず、しかも、メダルを受け容れ可能な状態のとき
に、その奥に配されたランプ(図示略)が点滅を繰り返
すことで、メダルの投入を促すためのものである。
【0041】また、メダル投入口6は、メダルの投入を
行うためのものである。クレジット数表示部7は、その
奥に配された、例えば、7セグメントのLEDからなる
クレジット数表示器7a(図2)の点灯状態により、メ
ダルのクレジット数を表示するものである。払出し数表
示部8は、その奥に配された、例えば、7セグメントの
LEDからなる払出し表示器8a(図2)の点灯状態に
より、メダルの払い出し数を表示するものである。さら
に、前扉2の前面には、クレジットされたメダルのうち
限度数(例えば、3枚)のメダルのベット(賭け)を行
うためのマックスベットボタン9、クレジットされたメ
ダルのベットを1枚ずつ行うための1ベットボタン1
0、ボーナスゲームの進行に関する表示を行うボーナス
ゲーム進行表示部11、メダルのクレジット状態/非ク
レジット状態を選択するためのクレジット選択ボタン1
2、前扉2を開くための鍵が差し込まれる鍵穴15、前
扉2の下部領域を構成する飾り板部16等が設けられ、
さらに、前扉2の前面の最下部には灰皿17およびメダ
ルを貯留するための受皿18が配設されている。
【0042】図2に示すように、遊技制御装置50は、
CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Rea
d Only Memory)52、RAM(Random Access Memor
y)53、I/F(Interface)54等を備えて構成され
ている。
【0043】このうちCPU51は、制御部、演算部を
備え、各種演算制御を行う他、内部抽選用の乱数なども
生成している。なお、遊技制御装置50に、乱数を発生
可能な乱数発生器を設け、該乱数発生器から出力される
乱数を内部抽選用の乱数として用いることも可能であ
る。ROM52には、各種処理(例えば、後述のビッグ
ボーナス中処理(図6)等)を実行するための制御プロ
グラムや制御データが書き込まれている他、内部抽選用
の判定値などが書き込まれている。RAM53は、CP
U51で生成される内部抽選用の乱数の記憶領域、各種
データ(例えば、メダルのクレジット数のデータ、メダ
ルのベット数のデータ、各種入賞フラグ(後述)の状態
のデータ、そして、成立した入賞に基づく払い出しに係
るデータなど)を一時的に記憶する記憶領域、並びに、
CPU51の作業領域を備えている。
【0044】I/F54は、図示しないローパスフィル
タ及びバッファーゲートを介して、メダル検出センサ6
a、スタートレバースイッチ13a、第1リールストッ
プボタン14a、第2リールストップボタン14b、第
3リールストップボタン14c、1ベットボタン10、
マックスベットボタン9、クレジット選択ボタン12、
リセットスイッチ15a、リセット設定手段19から出
力される各種の信号をCPU51に対して出力してい
る。ここで、メダル検出センサ6aは、メダル投入口6
より投入されたメダルを検出するためのセンサである。
スタートレバースイッチ13aは、スタートレバー13
が操作されたことを検出するためのスイッチである。リ
セットスイッチ15aは、鍵穴15に差し込まれた鍵を
回動させることで操作されてパチスロ遊技機100をリ
セットするためのスイッチである。
【0045】なお、リセットスイッチ15aが操作され
ることで、データクリア条件が成立し、RAM53の記
憶のうち、成立した入賞に基づく払い出しに係るデータ
などがクリアされて初期状態となる(リセットされ
る)。
【0046】また、リセット設定手段19は、リセット
を行う手段(データクリア条件の成立条件)を選択する
ためのものである。つまり、パチスロ遊技機100は、
該パチスロ遊技機100が備えるスイッチ(例えば、リ
セットスイッチ15a)からのリセット信号、または、
該パチスロ遊技機100の外部機器(例えば、島設備、
あるいは、集中管理室内の集中管理装置)が備えるスイ
ッチの操作に基づくリセット信号、または、外部機器か
ら自動的に出力されるリセット信号がCPU51に入力
されることにより、データクリア条件が成立し、リセッ
トされるように構成されており、いずれのリセット信号
が入力されることをデータクリア条件の成立条件とする
かをリセット設定手段19を用いて選択できる構成とな
っている。従って、リセット設定手段19により、外部
機器からのリセット信号が有効な設定とした場合、リセ
ットスイッチ15aは無効となり、逆に、リセットスイ
ッチ15aからのリセット信号が有効な設定とした場合
には外部機器からのリセット信号が無効となる。
【0047】また、I/F54は、CPU51から出力
される制御信号を入力して、該制御信号を、図示しない
出力ポート及びドライバーを介して、演出表示装置4
a、ベットライン表示器31a、クレジット数表示器7
a、払出し表示器8a、第1操作情報ランプ140a、
第2操作情報ランプ140b、第3操作情報ランプ14
0c、音声発生部60、メダル払出部80、リール駆動
部40、発光部70、純増メダル枚数表示部85などに
出力している。
【0048】ここで、メダルのベット等に関する処理に
ついて説明する。先ず、クレジット選択ボタン12によ
り「非クレジット状態」が選択されている場合に、メダ
ル投入口6よりメダルが投入されると、このメダルがメ
ダル検出センサ6aにより検出されて該検出信号が遊技
制御装置50に入力される。さらに、この検出信号に基
づいて、メダルのベット数の記憶が加算されると共に、
そのベット数がベット数表示部31に表示される。但
し、ベット数には、所定の上限値(例えば、3枚)が設
定されているため、上限値を超えるメダルが投入された
場合には、超えた分のメダルについてはベット数に加算
されずに受皿18へと返却されるようになっている。
【0049】一方、クレジット選択ボタン12により
「クレジット状態」が選択されている場合に、メダル投
入口6よりメダルが投入されると、このメダルがメダル
検出センサ6aにより検出されて該検出信号が遊技制御
装置50に入力される。この場合も同様に、メダルの検
出信号に基づいてメダルのベット数の記憶が加算される
と共に、そのベット数がベット数表示部31に表示され
る。さらに、ベット数の上限値(3枚)を越えるメダル
が投入された場合には、超えた分のメダルについてはベ
ット数に加算されずに、メダルのクレジット数の記憶が
1ずつ加算されると共に、その加算結果がクレジット数
としてクレジット数表示部7に表示される。但し、クレ
ジット数には、所定の上限値(例えば、50枚)が設定
されており、上限値を超えるメダルが投入された場合に
は、超えた分のメダルがクレジット数に加算されずに受
皿23へと返却されるようになっている。さらに、メダ
ルのクレジットがある状態で、1ベットボタン10又は
マックスベットボタン9が操作されると、操作に応じた
数のメダルがベットされると共に、クレジット数の記憶
がベット数分減算されるようになっている。
【0050】なお、「非クレジット状態」のときに入賞
に基づきメダルが払い出される場合には、メダルの全数
が受皿18へと払い出されるようになっている一方で、
「クレジット状態」のときに入賞に基づきメダルが払い
出される場合には、所定の上限値(例えば、50枚)ま
でのメダルはクレジット数に加算され、該上限値を超え
た分のメダルはクレジット数に加算されずに受皿23へ
と払い出されるようになっている。
【0051】また、メダルのベット数(賭け数)に応じ
て、有効となる有効ラインの数が増加するようになって
いる。即ち、例えば、ベット数が1の場合には、中央の
横一列の有効ラインだけが有効になり、ベット数が2の
場合には、横三列の有効ラインだけが有効になり、ベッ
ト数が3の場合には、5つ全ての有効ラインが有効とな
る。そして、ベット数に応じて有効となった有効ライン
で入賞に対応する所定の停止図柄が揃った場合のみ、メ
ダルの払い出しが行われる。逆に、この有効となった有
効ライン以外の有効ラインに所定の停止図柄が揃って
も、入賞に対応したメダルの払い出しは行われない。
【0052】パチスロ遊技機100は、以上のように構
成されていて、遊技制御装置50により所定の遊技制御
が行われるようになっている。以下、この遊技制御につ
いて説明する。
【0053】先ず、メダル投入口6よりメダルを投入し
てベットを行った状態で、或いは、マックスベットボタ
ン9又は1ベットボタン10の操作によりベットを行っ
た状態で、或いは、前回の遊技でリプレイの入賞態様が
成立している場合にはベットを行わずにスタートレバー
13を操作する。
【0054】すると、遊技制御装置50のCPU51で
は、スタートレバー13の操作に基づき、内部抽選用の
乱数を抽出し、該抽出した乱数と、予めROM52に記
憶されている判定値との比較により内部抽選を行う。こ
の内部抽選により、入賞(例えば、小役、ボーナス、リ
プレイなど)の有無が決定され、この抽選結果が入賞で
あることを条件に入賞フラグ(例えば、小役、ボーナ
ス、リプレイなど)を発生させて(成立させて)、該入
賞フラグが成立したことを示すデータを、RAM53に
一時的に記憶させる。なお、原則として、1回の遊技で
成立可能な入賞フラグの数は1つだけであり、2つ以上
の入賞フラグが同時に成立することがないようになって
いる。また、ボーナスの入賞フラグは、一旦成立する
と、その後の遊技において、ボーナスの入賞態様が構成
されるまで継続して有効であるが、小役やリプレイの入
賞フラグは、当該遊技のみ有効である。
【0055】一方で、CPU51は、スタートレバー1
3を操作に基づき、リール駆動部40に対してリール2
0aの回転開始を指示する制御信号を送り、第1〜第3
リール20a,20b,20cを回転開始させる。これ
により、可変表示遊技が行われる状態となる。このよう
に、可変表示遊技が開始された後、各リールストップボ
タン14a〜14cの操作により各リール20a〜20
cを停止可能な状態となると、CPU51は各操作情報
ランプ140a〜140cの点灯を指示する制御信号を
送って、各操作情報ランプ140a〜140cを点灯さ
せる処理を行う。この処理により、操作情報ランプ14
0a〜140cが点灯することで、各リールストップボ
タン14a〜14cの操作により各リール20a〜20
cを停止可能な状態となったことが報知される。このよ
うに、各リールストップボタン14a〜14cの操作に
より各リール20a〜20cを停止可能となった状態
で、各リールストップボタン14a〜14cを個別に順
次操作すると、その操作信号がそれぞれCPU51に入
力され、それぞれの操作信号に基づき対応するリール2
0a〜20cが停止される。ここで、CPU51では、
操作信号の入力タイミングと各入賞フラグの成立状態に
基づいて、各リール20a〜20cの停止位置を決定
し、この決定に基づき、リール駆動部40に対して各リ
ール20a〜20cの回転停止を指示する制御信号を出
力する。
【0056】例えば、何れかの入賞フラグが成立してい
る場合には、その入賞フラグに対応する図柄が優先的に
有効ライン上に停止表示されることとなるように、図柄
の引き込み制御が行われる。ここで、図柄の引き込み制
御とは、停止操作のタイミングが、所定の範囲内で早め
にズレた場合には、リールストップボタン14a〜14
cの操作に基づき即時にリール20a〜20cを停止さ
せるのではなく、該停止のタイミングを若干遅らせるこ
とにより、有効ライン上に入賞フラグと対応する図柄を
優先的に停止させる制御のことである。つまり、この制
御の際、停止操作を行ってから該停止操作のタイミング
に対して若干遅らせて図柄の可変表示を停止させること
で、停止操作の時点では、まだ有効ライン上に到達して
いなかった図柄を、有効ライン上に到達させて停止表示
させることになる。ただし、引き込み制御が可能な図柄
のコマ数(図柄の引き込み範囲)には制限があるため
(例えば、+4コマ以内)、引き込み制御により有効ラ
イン上に停止可能な図柄は、リールストップボタン14
a〜14cの操作に基づき引き込み制御を行わずに有効
ライン上に停止可能な図柄と、それに続く所定コマ数
(例えば、4コマ)の図柄となる。ここで、引き込み制
御を行わずに有効ライン上に停止可能な図柄とは、原則
として、リールストップボタン14a〜14cの操作時
に有効ライン上に位置する図柄であるが、制御上、該図
柄を該有効ライン上に即時停止させることができないタ
イミングでリールストップボタン14a〜14cが操作
された場合には、その次の図柄となる。
【0057】他方、入賞フラグが何も成立していない場
合には、入賞と対応する図柄が揃ってしまうことを防止
する制御が行われる。即ち、具体的には、例えば、第1
リール20aだけで入賞態様を構成してしまう「チェリ
ー」(図4参照)が有効ライン上に位置するタイミング
で第1リールストップボタン14aが操作された場合に
は、「チェリー」が有効ラインから外れるまで第1リー
ル20aを回転させた後に停止させる制御がなされる。
また、例えば、第1リール20aおよび第2リール20
bが停止した段階で、既に「7(白)、7(白)」が有
効ライン上に揃い、第3リール20cでも「7(白)」
が有効ライン上に揃ってしまうとビッグボーナスの入賞
態様(図4参照)を構成してしまう状態となった場合に
は、第3リール20cでは、有効ライン上に「7
(白)」が揃わないような制御がなされる。
【0058】各リールストップボタン14a〜14cの
操作に基づき、上記した何れかの制御(各リール20a
〜20cを停止させる制御)を行うことで、各リール2
0a〜20c毎に3つずつの図柄が可変表示部20aに
て停止表示された状態となり可変表示遊技が終了する。
【0059】なお、スタートレバー13の操作から一定
時間(例えば、30秒)が経過する前に、全てのリール
ストップボタン14a〜14cの停止操作が完了しない
場合には、可変表示遊技がエンドレスに継続することが
ないように、スタートレバー13の操作から一定時間
(例えば、30秒)が経過するとCPU51からリール
駆動部40に対して停止制御信号が出力される。そし
て、この停止制御信号に基づき、リール駆動部40は、
その時点まで回転を続けていたリール、即ち、リール1
4a〜14cの全て、あるいは、リール14a〜14c
のいずれか2つ、又は、1つの回転を停止させる。この
ため、遊技者が操作を行わなくとも、スタートレバー1
3の操作から一定時間が経過した場合にはリール14a
〜14cの回転が自動的に停止して可変表示遊技が終了
し、各リール20a〜20c毎に3つずつの図柄が可変
表示部20aにて停止表示された状態となる。
【0060】さらに、各リールストップボタン14a〜
14cの操作に基づき、又は、スタートレバー13の操
作から一定時間(例えば、30秒)が経過することによ
り、停止表示がされた結果、入賞が成立した場合には、
各入賞に対応した所定数のメダルの払出が行われる。
【0061】例えば、図4に示すように、本実施の形態
の場合、入賞には、ビッグボーナス(ビッグボーナスゲ
ームが発生する)、レギュラーボーナス(レギュラーボ
ーナスゲームが発生する)、小役(ベル、スイカ、およ
びチェリー)、および、リプレイが含まれる。このう
ち、ビッグボーナスの場合は、有効ライン上に「7
(白)、7(白)、7(白)」又は「7(網掛け)、7
(網掛け)、7(網掛け)」が揃うと(特定停止表示態
様となると)15枚のメダルが払い出される。レギュラ
ーボーナスの場合は、有効ライン上に「BAR、BA
R、BAR」が揃うと15枚のメダルが払い出される。
小役のベルの場合は、有効ライン上に「ベル、ベル、ベ
ル」が揃うと12枚のメダルが払い出される。小役のス
イカの場合は、有効ライン上に「スイカ、スイカ、スイ
カ」が揃うと8枚のメダルの払い出される。また、小役
のチェリーの場合には、「チェリー」が、第1リール2
0aに停止表示されるだけで、その他のリールの停止図
柄に拘わらずメダルの払出しが行われる。なお、第1リ
ール20aの中段に「チェリー」が停止表示の場合には
2枚のメダルが払い出され、2つの有効ラインの交差線
上に位置する第1リール20aの上段又は下段に「チェ
リー」が停止表示の場合には2×2=4枚のメダルが払
い出される(有効ラインが重複するかしないかの問
題)。さらに、リプレイの場合には、有効ライン上に
「リプレイ、リプレイ、リプレイ」が揃うと、メダルの
払出は行われないものの、遊技者が新たなベットを行わ
ないでも自動的に当該遊技と同数のベットがなされ、ス
タートレバー13を操作するだけで次回の遊技(再遊
技;リプレイ)を行うことが可能な状態になる。なお、
これらの各入賞のうち、ビッグボーナスおよびレギュラ
ーボーナスの入賞フラグは、該入賞フラグが成立した遊
技以降、該入賞フラグに対応した所定の停止図柄が停止
表示となってボーナスゲーム(後述)が開始されるまで
継続して毎回の遊技に持ち越される。対して、小役およ
びリプレイの入賞フラグは該入賞フラグが成立した遊技
(当該遊技)のみ有効で、次回以降の遊技には入賞フラ
グが持ち越されない。
【0062】また、特に、停止表示の結果、ボーナス
(上記ビッグボーナス又はレギュラーボーナス)の入賞
が成立した場合には、メダルの払い出しが行われる他、
ボーナスゲーム(以下説明するビッグボーナスゲーム
(特別遊技状態)又はレギュラーボーナスゲーム)が発
生するといった特典が付与される。
【0063】先ず、レギュラーボーナスの入賞が成立し
た場合には、15枚のメダルが払い出されるとともに、
レギュラーボーナスゲームと称される遊技状態が開始さ
れる。このレギュラーボーナスゲーム中には、JACゲ
ームと称される特別ゲームを所定回数(例えば、12
回)を上限に実行可能となる。JACゲームでは、メダ
ルのベット数が、例えば、1枚とされ、この1ベットに
対応する有効ライン(例えば、中段の横ライン)上にJ
AC図柄(例えば、リプレイ図柄)が揃ったときにJA
C入賞となり、このJAC入賞により所定数(例えば、
15枚)のメダルが払い出される。このレギュラーボー
ナスゲームは、該レギュラーボーナスゲーム中にJAC
ゲームを12回行うか、または、該レギュラーボーナス
ゲーム中にJAC入賞が8回発生するか、のいずれかの
条件が成立することにより終了する。
【0064】また、ビッグボーナスの入賞が成立した場
合には、所定数(例えば、15枚)のメダルが払い出さ
れるとともに、ビッグボーナスゲームと称される遊技状
態(特別遊技状態)が開始される。このように、ビッグ
ボーナスゲームは、特定停止表示態様の成立直後に開始
される状態である。このビッグボーナスゲーム中は、例
えば、前記JACゲームを所定回数(例えば、35回)
を上限に実行可能となる。このビッグボーナスゲーム
は、該ビッグボーナスゲーム中にJACゲームを35回
行うか、または、該ビッグボーナスゲーム中の純増メダ
ル枚数が所定数(例えば、450枚)に達することを条
件にビッグボーナスゲームが終了する。このように、ビ
ッグボーナスゲームは、各入賞のうちで遊技者に最も大
きな利益を与える入賞であるビッグボーナスの入賞の成
立に基づき発生する(開始される)。また、ビッグボー
ナスゲーム中には、通常の遊技状態中と比べて払い出さ
れるメダル(賞遊技媒体)の数が増加する入賞がある。
(通常の遊技状態中は、リプレイの入賞が成立してもリ
プレイが可能なだけ(これは、ベット数と同数の払い出
しに相当)であるのに対し、ビッグボーナスゲーム中は
15枚の払い出しが行われるため。)
【0065】本実施の形態のパチスロ遊技機100は、
このように、ビッグボーナスゲーム中の純増メダル枚数
が所定数(例えば、450枚)に達することを条件にビ
ッグボーナスゲームが終了することを主な特徴としてい
る。ビッグボーナスゲーム中の遊技制御について、以下
詳細に説明する。
【0066】ビッグボーナスゲーム中は、上述のよう
に、例えば、1ベットのJACゲームを35回を上限に
実行可能となるが、純増メダル枚数が450枚に達する
と、JACゲームを35回行う前にビッグボーナスゲー
ムが終了する。このような遊技制御を可能とするため
に、本実施の形態のパチスロ遊技機100のRAM53
は、ビッグボーナスゲーム中の純増メダル枚数の記憶領
域(以下、純増メダル枚数カウンタという)を備える。
この純増メダル枚数カウンタは、遊技が行われる毎にC
PU51の働きで随時書き換えられる。
【0067】先ず、ビッグボーナスの入賞を成立させる
ための遊技では、1〜3のいずれかの枚数のベットがな
されており、ビッグボーナスの入賞の成立に基づき、1
5枚のメダルが払い出されるため、ビッグボーナスゲー
ムを成立させた遊技の次の遊技(1回目のJACゲー
ム)を行う前の段階では、純増メダル枚数カウンタの値
は、14枚(1枚のベットだった場合)、13枚(2枚
のベットだった場合)、12枚(3枚のベットだった場
合)のいずれかである。なお、簡単のため、以下では、
ビッグボーナスの入賞を成立させるための遊技で3枚の
ベットがなされた場合について説明する。従って、ビッ
グボーナスゲームにおいて1回目のJACゲームを行う
前の段階では、純増メダル枚数カウンタの値が12枚で
あり、1回目のJACゲームのためのベットを行うと、
1ベット分減算されて11枚となる。そして、1回目の
JACゲームでJAC入賞が成立すると、15枚払い出
されて、純増メダル枚数カウンタの値は、11+15=
26(枚)となる。また同様に、2回目のJACゲーム
のためのベットを行うと、1ベット分減算されて25枚
となり、2回目のJACゲームでもJAC入賞が成立す
ると、15枚払い出されて、純増メダル枚数カウンタの
値は、25+15=40(枚)となる。なお、ここで、
JACゲームでJAC入賞が不成立の場合は、純増メダ
ル枚数カウンタの値は変化しない。このように、純増メ
ダル枚数は、ビッグボーナス中に遊技者が獲得するメダ
ルの正味量のことであり、ビッグボーナスゲーム中に成
立する入賞(つまり、本実施の形態の場合JAC入賞)
に基づき払い出されるメダル(賞遊技媒体)の累計数か
ら、ビッグボーナスゲーム中の遊技に必要なメダル(消
費遊技媒体数)を差し引くことにより求められ、この値
が、純増メダル枚数カウンタに記憶(カウント)され
る。
【0068】さらに、CPU51は、純増メダル枚数カ
ウンタの値が450枚に達することを条件に、ビッグボ
ーナスゲームを強制的に終了させる処理を行う。また、
本実施の形態の場合、純増メダル枚数が450枚に達し
た場合には、仮に、既に成立したJAC入賞に基づくメ
ダルの払い出し途中であってもこの払い出しを止める制
御を行う。従って、ビッグボーナスゲーム中に、調子よ
く高確率でJAC入賞を獲得しても、450枚を越える
純増メダル枚数は得ることができず、全ての遊技者に公
平となる。
【0069】以下、図6および図7のフローチャートを
参照して、ビッグボーナスゲーム中の処理について説明
する。
【0070】<ビッグボーナス中処理>先ず、ビッグボ
ーナスの入賞の成立に基づき所定数(例えば、15枚)
のメダルが払い出されると、図6に示すビッグボーナス
中処理に移行する。ビッグボーナスゲーム中(ビッグボ
ーナス中処理中)は、ステップS1に示すように、遊技
者のベット操作(メダル投入口6からのメダル投入、マ
ックスベットボタン9の操作、1ベットボタン10の操
作、のいずれか)に基づき、ベット数のデータをRAM
53に記憶させる処理を経た後、ステップS2に移行す
る。ステップS2では、スタートレバー13が操作され
たと判定されるまで、スタートレバー13が操作された
かどうかを判定する処理がなされ、操作されたと判定さ
れるとステップS3に移行する。ステップS3では、当
たりの抽選、すなわち、JAC入賞フラグの成立/不成
立を決定する処理がなされ、その後ステップS4に移行
する。
【0071】ステップS4では、各リール20a〜20
cを回転開始させる(つまり、可変表示を開始させる)
処理なされ、その後ステップS5に移行する。ステップ
S5では、遊技者の停止操作、すなわち、各リールスト
ップボタン14a〜14cの操作に基づき、各リール2
0a〜20cを回転停止させる(つまり、各リール20
a〜20c毎に3つずつの図柄を停止表示させる)処理
がなされ、その後ステップS6に移行する。
【0072】<入賞判別処理>ステップS6では、図7
に示す入賞判別処理がなされる。この入賞判別処理で
は、先ず、ステップS7に示すように、先のステップS
5における停止表示の結果、JAC入賞が成立している
かどうかを判定する処理がなされ、入賞していると判定
される場合にはステップS8に移行する。他方、入賞し
ていないと判定される場合には、入賞判別処理を終了し
た後、説明を省略するいくつかの処理を経てステップS
1に移行する。
【0073】ステップS8では、現段階の純増メダル枚
数に、今回のJAC入賞に基づく払い出し枚数(つまり
15枚)を加算した数が、450枚以上であるかどうか
を判定する処理がなされる。なお、このステップS8の
処理は、純増メダル枚数カウンタの値と、JAC入賞に
基づく払い出しデータ(後述)とを用いた演算(具体的
には、加算)の結果値を用いてなされる。このステップ
S8にて、450枚以上でないと判定される場合にはス
テップS11に移行して、JAC入賞に対応する15枚
のメダルの払い出しが行われる。この払い出しの終了後
は、入賞判別処理を終了した後、説明を省略するいくつ
かの処理を経てステップS1に移行する。
【0074】他方、ステップS8にて、450枚以上で
あると判定される場合には、ステップS9に移行して、
純増メダル枚数が450枚になるまでメダルを払い出
し、純増メダル枚数が450枚となると該払い出しを止
める処理を行う。なお、ここでの処理は、純増メダル枚
数カウンタの値を用いてなされる。
【0075】ここで、メダルの払い出しの処理は以下の
ようになっている。まず、入賞(JAC入賞等)が成立
すると、先ず、この入賞と対応する払い出し数、すなわ
ち、「払い出しデータ(入賞に基づく払い出しに係るデ
ータ)」を、一次的にRAM53に記憶させる処理がな
される。次に、この記憶された払い出しデータに基づ
き、メダルを払い出す処理がなされる。この処理の際に
は、メダルを1枚払い出す毎に、払い出しデータの値を
1つずつ減算する処理がなされるため、払い出しデータ
分の払い出しが完了した場合には、払い出しデータの値
は「0」となる。しかしながら、ステップS9の場合、
純増メダル枚数が450枚となった時点でメダルの払い
出しを止めるため、JAC入賞に対応する15枚の払い
出し数のうち、実際に払い出されなかったメダル分の払
い出しデータが記憶されたままとなる。つまり、具体的
には、例えば、ステップS9における払い出し開始前の
段階で純増メダル枚数が(純増メダル枚数カウンタの値
が)445枚であった場合には、5枚の払い出しが行わ
れた時点でメダルの払い出しを止める。従って、払い出
しデータ(余り数)は15から5だけ減算されて10と
なる。このように、ステップS9では、純増メダル枚数
が450枚となるまでメダルを払い出し、余り数を記憶
させる処理がなされる。
【0076】ステップS9に続いては、ステップS10
にて、ビッグボーナスゲームを強制終了させる処理と、
データクリア条件の成立に基づき払い出しデータをクリ
アして初期状態(例えば、「0」)にする処理とがなさ
れる。つまり、JACゲーム回数が35回未満であって
も、純増メダル枚数が450枚となると、ビッグボーナ
スゲームが強制終了される。従って、1回のビッグボー
ナスを経ることで遊技者が得る利益(純増メダル枚数に
比例する)の上限を、例えば、450枚と一定にでき
る。つまり、遊技者が比較的公平に利益を得ることがで
きる。
【0077】しかも、ビッグボーナスゲームの強制終了
後は、ビッグボーナスゲーム中に既に成立したJAC入
賞に基づく払い出しデータが残っている(0でない)場
合でも、該払い出しデータが初期状態にされる。従っ
て、ビッグボーナスゲームの終了後は、ビッグボーナス
ゲーム中に成立した入賞(本実施の形態の場合JAC入
賞)に基づく払い出しデータを持ち越さないで、通常の
遊技に移行することができる。
【0078】なお、ステップS9におけるデータクリア
条件は、例えば、遊技店の店員が鍵穴15に鍵を差し込
んで回し、リセットスイッチ15aを操作することによ
り成立する。
【0079】次に、純増メダル枚数表示部85による報
知について説明する。ビッグボーナスゲーム中は、純増
メダル枚数(純増メダル枚数カウンタの値)に応じて純
増メダル枚数表示部85の表示状態を変化させる処理が
なされる。すなわち、純増メダル枚数が、0枚〜100
枚の場合には第1報知領域86aのみを点灯させ、10
1枚〜200枚の場合には第2報知領域86bまでを点
灯させ、201枚〜300枚の場合には第3報知領域8
6cまでを点灯させ、301枚〜400枚の場合には第
4報知領域86dまでを点灯させ、401枚〜435枚
の場合には第5報知領域86eまでを点灯させ、純増メ
ダル枚数が436枚〜449枚の場合には、全報知領域
86a〜86eを点滅させる処理がなされる。そして、
最後、純増メダル枚数が450枚に達したら、再び、全
報知領域86a〜86eを点灯させる処理がなされる。
従って、遊技者は、純増メダル枚数表示部85の表示状
態を確認することで、純増メダル枚数を把握しながら遊
技を行うことができる。また、純増メダル枚数表示部8
5はインジケーター方式のものであるので、現段階の純
増メダル枚数の、限度数(450枚)に対する割合につ
いても視覚的報知がなされていることとなり、遊技者
は、あとどのくらいビッグボーナスゲームが継続し得る
のかを認識しながら遊技を行うことができる。加えて、
純増メダル枚数が450枚に達したことについても報知
できるので、遊技者は、純増メダル枚数が450枚に達
したためにビッグボーナスゲームが終了することを知る
ことができる。
【0080】この実施の形態のパチスロ遊技機100に
よれば、一回のビッグボーナスゲーム中の純増メダル枚
数が所定数(例えば、450枚)に達することを条件に
当該ビッグボーナスゲームが終了するので、1回のビッ
グボーナスゲームを経ることで遊技者が得る利益の上限
を一定にできる。つまり、遊技者が比較的公平に利益を
得ることができる。しかも、純増メダル枚数が前記所定
数に達した場合には、ビッグボーナスゲーム中に既に成
立した入賞に基づくメダルの払い出し途中であっても該
払い出しが止められる。従って、前記所定数が、純増メ
ダル枚数の上限数となり、この上限数を越える純増メダ
ル枚数となることを防止できる。加えて、ビッグボーナ
スゲームの終了後に、データクリア条件が成立すると、
入賞に基づく払い出しに係るデータがクリアされて初期
状態になるので、ビッグボーナスゲーム中に成立した入
賞に基づく払い出しに係るデータを持ち越さないで通常
の遊技に移行することができる。また、純増メダル枚数
表示部85により、純増メダル枚数を報知できるので、
遊技者は純増メダル枚数を把握しながら、しかも、純増
メダル枚数の、限度数(450枚)に対する割合につい
ても視覚的に認識しながら遊技ができる。そして、純増
メダル枚数が450枚に達した場合には、このことにつ
いても純増メダル枚数表示部85により報知され、遊技
者は、ビッグボーナスゲームが終了することを知ること
ができる。
【0081】〔純増メダル枚数表示部の変形例〕純増メ
ダル枚数表示部は、上記の例(図5の(a)等に示す純
増メダル枚数表示部85)に限らず、例えば、図5の
(b)に示すように、7セグメントのLED186を備
え、このLED186により、正確な純増メダル枚数を
デジタル表示する純増メダル枚数表示部185(報知手
段)であってもよい。なお、この純増メダル枚数表示部
185は、純増メダル枚数が436枚から449枚のと
きに点灯(または点滅)する第2の表示部187を備え
る。
【0082】また、上記の第1の実施の形態において、
純増メダル枚数の報知を表示により行う例を示したが、
報知は表示によるものに限らず、音による報知を行うこ
ととしても良い。この場合、例えば、音声で純増メダル
枚数を報知する(例えば、「現在100枚です」といっ
たアナウンスがなされる)こととしても良いし、複数種
類の音を発音可能に構成し、音の種類に対応して、純増
メダル枚数がどの程度であるかを大まかに報知する構成
としても良い。
【0083】〔第2の実施の形態〕この第2の実施の形
態では、上記の第1の実施の形態の場合における入賞判
別処理(図7に示す入賞判別処理)の代わりに、図8に
示す入賞判別処理を行う点で上記の第1の実施の形態と
異なり、その他の点では上記の第1の実施の形態と同様
であるため、同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0084】<入賞判別処理>先ず、図6に示すステッ
プS6では、図8に示す入賞判別処理がなされる。この
入賞判別処理では、先ず、ステップS21に示すよう
に、先のステップS5における停止表示の結果、JAC
入賞が成立しているかどうかを判定する処理がなされ、
入賞していると判定される場合にはステップS22に移
行する。他方、入賞していないと判定される場合には、
入賞判別処理を終了した後、説明を省略するいくつかの
処理を経てステップS1に移行する。
【0085】ステップS22では、現段階の純増メダル
枚数に、今回のJAC入賞に基づく払い出し枚数(つま
り15枚)を加算した数が、450枚以上であるかどう
かを判定する処理がなされる。このステップS22に
て、450枚以上でないと判定される場合にはステップ
S25に移行して、JAC入賞に対応する15枚のメダ
ルの払い出しが行われる。この払い出しの終了後は、入
賞判別処理を終了した後、説明を省略するいくつかの処
理を経てステップS1に移行する。
【0086】他方、ステップS22にて、450枚以上
であると判定される場合には、ステップS23に移行し
て、JAC入賞に対応する15枚のメダルの払い出しが
行われる。つまり、ここでは、純増メダル枚数が450
枚を越えても、既に成立したJAC入賞に基づく払い出
しを行う処理がなされる。
【0087】ステップS23の後は、ステップS24に
移行し、ビッグボーナスゲームを強制終了させる処理が
なされる。つまり、JACゲーム回数が35回未満であ
っても、純増メダル枚数が450枚以上となると、ビッ
グボーナスゲームが強制終了される。従って、1回のビ
ッグボーナスを経ることで遊技者が得る利益(純増メダ
ル枚数に比例する)の上限を、ほぼ450枚程度にでき
る。しかも、この第2の実施の形態の場合、払い出しの
途中で純増メダル枚数が前記所定数(450枚)に達し
た場合であっても既に成立した入賞に対応するメダルの
払い出しは行われるため、遊技者に満足感を与えること
ができる。
【0088】なお、上記の各実施の形態では、ビッグボ
ーナスゲームがJACゲームのみにより構成されること
としたが、本発明はこれに限らず、ビッグボーナスゲー
ムが以下のようであっても良い。
【0089】<ビッグボーナスゲームの他の例1>ビッ
グボーナスの入賞態様を構成した場合には、15枚のメ
ダルが払い出されるとともに、ビッグボーナスゲームと
称される遊技状態が開始される。このビッグボーナスゲ
ーム中は、小役ゲームと称される特別ゲームを所定回数
(例えば、30回)を上限に実行可能となる。この小役
ゲームでは、通常ゲーム時に比べて高い確率で小役入賞
が発生する。さらに、ビッグボーナスゲーム中は、前述
したレギュラーボーナスゲームを所定回数(例えば、3
回)を上限に実行可能となる。ビッグボーナスゲーム中
にレギュラーボーナスゲームが開始される条件は、小役
ゲームの結果、有効ライン上にボーナスイン図柄(例え
ば、リプレイ図柄)が揃ってボーナスイン(JACイン
ともいう)となることである。そして、このボーナスイ
ンにより、所定数(0枚の場合もある)のメダルが払い
出されると共に、小役ゲームが一時中断してレギュラー
ボーナスゲームが開始される。このビッグボーナスゲー
ムは、該ビッグボーナスゲーム中に小役ゲームを30回
行うか、該ビッグボーナスゲーム中にレギュラーボーナ
スゲームを3回行うか、純増遊技媒体数が前記所定数
(例えば、450枚)に達するか、のいずれかの条件が
成立することにより終了する。
【0090】<ビッグボーナスゲームの他の例2>上記
のビッグボーナスゲームの他の例1の場合に、小役ゲー
ム中の小役入賞に対応する払い出し枚数が、通常の遊技
状態中と比べて増加する。具体的には、例えば、12枚
小役のベルの払い出し枚数が、ビッグボーナスゲーム中
は15枚となったり、同様に、8枚小役のスイカの払い
出し枚数が12枚となったりする。
【0091】また、本発明は上記の実施の形態のパチス
ロ遊技機100に限られるものではなく、その他のパチ
スロ遊技機、メダルではなく遊技球を用いて遊技を行う
パチスロ遊技機など、スロットマシン全般に適用可能で
ある。さらに、本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボ
ール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機にも適用可能
である。すなわち、例えば、パチンコ遊技機の場合に
は、大当り中の純増球数が所定個数(例えば、2000
個)に達することを条件に大当りを終了させる制御を行
うこととすればよい。加えて、今回開示された実施の形
態はすべての点で例示であって制限的なものではないと
考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明で
はなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範
囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれ
ることが意図される。
【0092】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る遊技機によれ
ば、一連の特別遊技状態中の純増遊技媒体数が所定数に
達することを条件に当該特別遊技状態が終了するので、
1回の特別遊技状態を経ることで遊技者が得る利益の上
限をほぼ一定にでき、遊技者が比較的公平に利益を得る
ことができる。
【0093】請求項2記載の発明に係る遊技機によれ
ば、パチスロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態
や、パチンコ遊技機の大当り中の状態といったように、
特定停止表示態様の成立直後に開始される特別遊技状態
を経ることにより遊技者が得る利益の上限をほぼ一定に
できる。
【0094】請求項3記載の発明に係る遊技機によれ
ば、パチスロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態の
ように、通常の遊技状態中と比べて、払い出される賞遊
技媒体の数が増加する入賞のある特別遊技状態を経るこ
とにより遊技者が得る利益の上限をほぼ一定にできる。
【0095】請求項4記載の発明に係る遊技機によれ
ば、パチスロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態
や、パチンコ遊技機の大当り中の状態といったように、
遊技者に最も大きな利益を与える入賞の成立に基づき発
生する特別遊技状態を経ることにより遊技者が得る利益
の上限をほぼ一定にできる。
【0096】請求項5記載の発明に係る遊技機によれ
ば、純増遊技媒体数が前記所定数に達した場合には、特
別遊技状態中に既に成立した入賞に基づく賞遊技媒体の
払い出し途中であっても該払い出しが止められる。つま
り、前記所定数が、純増遊技媒体数の上限数となり、こ
の上限数を越える純増遊技媒体数となることを防止で
き、より公平感が高まる。
【0097】請求項6記載の発明に係る遊技機によれ
ば、特別遊技状態中に既に成立した入賞に基づく賞遊技
媒体については、純増遊技媒体数が前記所定数を越える
場合であっても払い出される。つまり、払い出しの途中
で純増遊技媒体数が前記所定数に達した場合であっても
既に成立した入賞については賞遊技媒体が支払われるた
め、遊技者に満足感を与えることができる。
【0098】請求項7記載の発明に係る遊技機によれ
ば、特別遊技状態の終了後に、データクリア条件が成立
すると、入賞に基づく払い出しに係るデータがクリアさ
れて初期状態になるので、特別遊技状態中に成立した入
賞に基づく払い出しに係るデータを持ち越さないで通常
の遊技に移行することができる。
【0099】請求項8記載の発明に係る遊技機によれ
ば、報知手段により、純増遊技媒体数を報知できるの
で、遊技者は純増遊技媒体数を把握しながら遊技を行う
ことができる。
【0100】請求項9記載の発明に係る遊技機によれ
ば、報知手段により、純増遊技媒体数の前記所定数に対
する割合についても報知できるので、遊技者は、あとど
のくらい特別遊技状態が継続し得るのかを認識しながら
遊技を行うことができる。
【0101】請求項10記載の発明に係る遊技機によれ
ば、報知手段により、純増遊技媒体数が前記所定数に達
したことについても報知できるので、遊技者は、純増遊
技媒体数が前記所定数に達したために特別遊技状態が終
了することを知ることができる。
【0102】請求項11記載の発明に係る遊技機によれ
ば、パチスロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態を
経ることにより遊技者が得る利益(純増遊技媒体数に比
例する)の上限をほぼ一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチスロ遊
技機を示す正面図である。
【図2】パチスロ遊技機の主要制御ブロック図である。
【図3】図柄の配列を示す図である。
【図4】入賞と図柄と払い出し数との対応を示す図であ
る。
【図5】報知手段として例示する純増メダル枚数表示部
を示す拡大正面図であり、このうち(a)はインジケー
ター方式のものを示し、(b)は7セグメントのLED
を用いたデジタル表示方式のものを示す。
【図6】ビッグボーナスゲーム中の処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】図6のフローチャートにおける入賞判別処理の
一例を示すフローチャートである。
【図8】図6のフローチャートにおける入賞判別処理の
他の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
50 遊技制御装置(制御装置) 51 CPU(制御装置の主要な構成要素) 20a リール(図柄が表記され、可変表示装置を構
成する) 20b リール(図柄が表記され、可変表示装置を構
成する) 20c リール(図柄が表記され、可変表示装置を構
成する) 85 純増メダル枚数表示部(報知手段を構成す
る) 185 純増メダル枚数表示部(報知手段を構成す
る) 100 パチスロ遊技機(遊技機)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技に必要な複数種類の図柄を可変表示す
    る可変表示装置と、前記可変表示の結果図柄を特定停止
    表示態様とすることに関連して、遊技者に有利な特別遊
    技状態を発生可能に制御する制御装置と、を備える遊技
    機において、 前記制御装置は、 前記特別遊技状態中の純増遊技媒体数が所定数に達する
    ことを条件に当該特別遊技状態を終了させる制御を行う
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記特別遊技状態は、前記特定停止表示態
    様の成立直後に開始される状態であることを特徴とする
    請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記特別遊技状態中には、通常の遊技状態
    中と比べて、付与される賞遊技媒体の数が増加する入賞
    があることを特徴とする請求項1または2記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】前記特別遊技状態は、 遊技者に最も大きな利益を与える入賞の成立に基づき発
    生する状態であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記制御装置は、 前記純増遊技媒体数が前記所定数に達した場合には、前
    記特別遊技状態中に既に成立した入賞に基づく賞遊技媒
    体の付与途中であっても該付与を止める制御を行うこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記制御装置は、 前記特別遊技状態中に既に成立した入賞に基づく賞遊技
    媒体については、前記純増遊技媒体数が前記所定数を越
    える場合であっても付与する制御を行うことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記制御装置は、 前記特別遊技状態の終了後、データクリア条件が成立す
    ると、入賞に基づく付与に係るデータをクリアして初期
    状態にする制御を行うことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】前記純増遊技媒体数を報知する報知手段を
    備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の遊技機。
  9. 【請求項9】前記報知手段は、前記純増遊技媒体数の前
    記所定数に対する割合についても報知することを特徴と
    する請求項8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】前記報知手段は、前記純増遊技媒体数が
    前記所定数に達したことについても報知することを特徴
    とする請求項8または9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】前記特別遊技状態は、 パチスロ遊技機のビッグボーナスゲーム中の状態である
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の遊
    技機。
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