JP2003075024A - 蒸発器、その製造方法、蒸発器用ヘッダー部材及び冷凍システム - Google Patents

蒸発器、その製造方法、蒸発器用ヘッダー部材及び冷凍システム

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JP2003075024A
JP2003075024A JP2002165553A JP2002165553A JP2003075024A JP 2003075024 A JP2003075024 A JP 2003075024A JP 2002165553 A JP2002165553 A JP 2002165553A JP 2002165553 A JP2002165553 A JP 2002165553A JP 2003075024 A JP2003075024 A JP 2003075024A
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exchange tube
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    • F28F9/026Header boxes; End plates with static flow control means, e.g. with means for uniformly distributing heat exchange media into conduits
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    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
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    • F28D1/053Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight
    • F28D1/0535Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight the conduits having a non-circular cross-section
    • F28D1/05366Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators
    • F28D1/05391Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators with multiple rows of conduits or with multi-channel conduits combined with a particular flow pattern, e.g. multi-row multi-stage radiators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換性能の向上及び薄型化を図り得る蒸発
器を提供する。 【解決手段】 本発明の蒸発器は、上流側及び下流側熱
交換チューブ群P1、P2が前後に併設されたコア1
と、コア1の上下両端に配置される上側及び下側ヘッダ
ー部材10、50とを備える。上側ヘッダー部材内が前
後に仕切られて、入口側及び出口側タンク11、12が
形成される。上流側チューブ群P1における各チューブ
6の一端が入口側タンク11に連結され、他端が下側ヘ
ッダー部材50に連結される。下流側チューブ群P2に
おける各チューブ7の一端が出口側タンク12に連結さ
れ、他端が下側ヘッダー部材50に連結される。入口側
タンク11に流入された冷媒が、上流側チューブ群P
1、下側ヘッダー部材50、及び下流側チューブ群P2
を流通して出口側タンク12に導入される一方、両熱交
換チューブ群P1、P2を流通する冷媒が、外気Aと熱
交換されて蒸発される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばカーエア
コンやルームクーラ用の蒸発器、その製造方法、蒸発器
用ヘッダー部材及び冷凍システムに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】カーエアコン用冷凍システム
は、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒を、凝縮
器により凝縮し、更に膨張弁等の減圧手段により気液混
相の霧状冷媒とし、その冷媒を蒸発器に通過させて蒸発
気化させた後、上記圧縮機に戻るというサイクルを有し
ている。
【0003】従来、上記の冷凍システムに採用される蒸
発器としては、一対の皿状成形プレートを対向合致させ
たチューブエレメントを、各チューブエレメント間にフ
ィンを介在させつつ、厚さ方向に多数枚積層して形成さ
れたラミネート型のものが主流となっている。
【0004】このようなラミネート型蒸発器は、交換熱
量が多く、また、通気抵抗も低いため、優れた特性を得
ることができる。
【0005】一方近年になって、例えば、車室内の臭気
問題の観点等から、蒸発器の前面に、脱臭フィルターが
装着される場合があり、フィルターの取付スペースを確
保するために、蒸発器の薄型化を要求する傾向が高くな
りつつある。
【0006】このような薄型化の要求に対して、上記ラ
ミネート型蒸発器では、以下の欠点が明らかとなってき
た。
【0007】まず第1に、ラミネート型蒸発器において
は、プレスによる絞り加工によって成形された一対の皿
状成形プレートを対向合致させて、熱交換路を有するチ
ューブエレメントを形成するものであるため、一対の成
形プレートが直接接触し合う部分、つまり熱交換路以外
の部分が多くなり、その結果、冷媒の通路断面積が減少
して、通路抵抗が増加し、性能の低下を来す恐れがあ
る。この対応策としては、成形プレートの絞り量を多く
して冷媒通路高さを高くし、通路断面積を大きくする案
が考えられるが、その案では、チューブエレメントの厚
みが厚くなり、その分、チューブエレメント間の通風路
が小さくなり、通風路内に配置されるフィンのサイズが
小さくなる。その結果、通風抵抗が増大するとともに、
フィンの伝熱面積が減少して性能の低下を来す恐れがあ
る。
【0008】第2に、上記ラミネート型蒸発器において
は、一対の成形プレートが直接接触し合う部分には、フ
ィンが接触しておらず、伝熱効率の低下を来すこととな
るが、薄型化に伴い、フィンの非接触部分の割合が増加
し、冷却性能の低下を来す恐れがある。
【0009】第3に、上記ラミネート型蒸発器は、タン
ク部とチューブ部(熱交換路部分)とが皿状成形プレー
トに一体に形成されるものであるため、耐圧力が最も要
求されるタンク部も絞り加工により形成されている。こ
のため、このタンク部の肉厚が、チューブ部(熱交換路
部分)の肉厚よりも薄くなる傾向にある。従って、タン
ク部を基準に肉厚を設計する必要があり、チューブ部に
耐圧的に余裕があるにもかかわらず、薄肉化を実施でき
ず、軽量化を阻害する恐れがある。
【0010】このようにラミネート型蒸発器では、十分
な性能を維持しつつ、今以上の薄型化を図ることが困難
であるという状況下にある。
【0011】この発明は、上記の実情に鑑みてなされた
もので、十分な熱交換性能を維持しつつ、小型軽量化及
び薄型化を図ることができる蒸発器、その製造方法、蒸
発器用ヘッダー部材及び冷凍システムを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明の蒸発器は、所定の間隔おきに複数の熱
交換チューブが並列に配置された上流側熱交換チューブ
群及び下流側熱交換チューブ群が、前後に重なり合うよ
うに並んで配置されたコアと、前記上流側熱交換チュー
ブ群の一端側に沿って配置される入口側タンクと、前記
下流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置される出
口側タンクと、両熱交換チューブ群の他端側に沿って配
置される冷媒ターン用部材とを具備し、前記上流側熱交
換チューブ群における各熱交換チューブの一端が前記入
口側タンクに連結されるとともに、他端が前記冷媒ター
ン用部材に連通接続され、前記下流側熱交換チューブ群
における各熱交換チューブの一端が前記出口側タンクに
連結されるとともに、他端が前記冷媒ターン用部材に連
通接続され、前記入口側タンクに流入された冷媒が、前
記上流側熱交換チューブ群、前記冷媒ターン用部材、及
び前記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タ
ンクに導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する
冷媒が、外気と熱交換されて蒸発されるよう構成されて
なるものを要旨とするものである。
【0013】この発明の蒸発器においては、冷媒経路
を、上流側及び下流側熱交換チューブ群によって、シン
プルなU字状に形成するものであるため、冷媒の流路抵
抗を減少させることができる。このため、冷媒の通路断
面積を小さくできて、熱交換チューブのチューブ高さを
小さくすることができる。更にチューブ高さを小さくす
ることができるため、コア寸法を増大させずに、チュー
ブ設置本数を増加させることができ、冷媒の分散性を向
上させることができる。
【0014】この発明においては、前記入口側タンク
に、冷媒をタンク長さ方向に分流するための分流用抵抗
手段が設けられてなる構成、又は前記出口側タンクに、
冷媒の偏流を防止するための偏流防止用抵抗手段が設け
られてなる構成を採用するのが好ましい。
【0015】すなわちこれらの構成の採用する場合に
は、熱交換チューブ群を通過する冷媒が、コア全域に均
等に分散されて、コア全域で効率良く熱交換することが
できる。
【0016】一方、上記目的を達成するため、本第2発
明の蒸発器は、所定の間隔おきに複数の熱交換チューブ
が並列に配置された上流側熱交換チューブ群及び下流側
熱交換チューブ群が、前後に重なり合うように並んで配
置されたコアと、両熱交換チューブ群の一端側に沿って
配置される出入側ヘッダー部材と、両熱交換チューブ群
の他端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッダー部材
とを具備し、前記出入側ヘッダー部材の内部が仕切部材
により前後に仕切られて、一方側が入口側タンクとして
構成されるとともに、他方側が出口側タンクとして構成
され、前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チ
ューブの一端が前記出入側ヘッダーの入口側タンクに連
結されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部
材に連結され、前記下流側熱交換チューブ群の各熱交換
チューブの一端が前記出入側ヘッダーの出口側タンクに
連結されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー
部材に連結され、前記入口側タンクに流入された冷媒
が、前記上流側熱交換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘ
ッダー部材、及び前記下流側熱交換チューブ群を流通し
て前記出口側タンクに導入される一方、両熱交換チュー
ブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて蒸発される
よう構成されてなるものを要旨としている。
【0017】この発明の蒸発器においては、上記と同
様、冷媒経路を、シンプルなU字状に形成するものであ
るため、冷媒の流路抵抗を低減できるとともに、冷媒の
分散性を向上させることができる。
【0018】本発明において、前記出入側ヘッダー部材
は、各熱交換チューブの一端が貫通固定される出入側ヘ
ッダープレートと、そのプレートの一面側を覆うように
取り付けられる出入側ヘッダーカバーとを有する構成を
採用するのが好ましい。
【0019】更に本発明において、前記冷媒ターン側ヘ
ッダー部材は、各熱交換チューブの他端が貫通固定され
る冷媒ターン側ヘッダープレートと、そのプレートの他
面側を覆うように取り付けられる冷媒ターン側ヘッダー
カバーとを有する構成を採用するのが良い。
【0020】本発明においては、冷媒の分散性を高める
ために、以下の構成を採用するのが望ましい。
【0021】すなわち、本発明においては、前記出入側
ヘッダー部材における前記入口側タンクの内部に、冷媒
をタンク長さ方向に分流させるための分流用抵抗手段が
設けられてなる構成を採用するのが望ましい。
【0022】また上記分流用抵抗手段としては、前記入
口側タンクを上下に仕切り、かつタンク長さ方向に沿っ
て間隔をおいて複数の冷媒通過孔が形成された分流用抵
抗板からなるものを採用することができる。
【0023】更に、前記分流用抵抗板における複数の冷
媒通過孔が、その孔径を異ならせるように形成されてな
る構成も採用するのが良い。
【0024】更に、本発明においては、前記出入側ヘッ
ダー部材が、その入口側タンクに冷媒を導入するための
冷媒入口を有し、前記分流用抵抗板における複数の冷媒
通過孔が、前記冷媒入口から遠ざかるに従って、孔径が
大きくなるように形成されてなる構成、又は前記冷媒入
口が、前記入口側タンクにおける長さ方向中間位置に設
けられ、前記分流用抵抗板における複数の冷媒通過孔の
うち、タンク長さ方向中間位置の冷媒通過孔に対し、端
部位置の冷媒通過孔の孔径が大きくなるよう形成されて
なる構成を採用するのが、より好ましい。
【0025】また本発明においては、入口側タンクへの
冷媒の導入をスムーズに行えるように、前記冷媒入口
が、前記入口側タンクにおける長さ方向端部位置に設け
られてなる構成を採用することも可能である。
【0026】また本発明においては、冷媒の分散性を、
より一層高めるために、以下の構成を採用するのが、よ
り一層好ましい。
【0027】すなわち、本発明においては、前記出入側
ヘッダー部材における前記出口側タンクの内部に、冷媒
の偏流を防止するための偏流防止用抵抗手段が設けられ
てなる構成を採用するのが良い。
【0028】この偏流防止用抵抗手段としては、前記出
口側タンクを上下に仕切り、かつタンク長さ方向に沿っ
て間隔をおいて複数の冷媒通過孔が形成された偏流防止
用抵抗板からなるものを採用するのが良い。
【0029】更に本発明においては、前記偏流防止用抵
抗板における隣り合う前記冷媒通過孔の間隔を、隣り合
う前記熱交換チューブの間隔に対し、1〜4倍の範囲に
設定されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0030】すなわちこの構成を採用する場合には、冷
媒をコア全域に均等に流通させることができ、冷房性能
をより向上させることができる。
【0031】更に本発明においては、前記偏流防止用抵
抗板における前記冷媒通過孔が、前記熱交換チューブの
幅方向中心位置よりも、蒸発器のエアー取り込み方向に
対し風上側に配置されてなる構成を採用するのが好まし
い。
【0032】すなわちこの構成を採用する場合、出入側
ヘッダー部材から、液冷媒の流出を防止することがで
き、膨張弁の制御を安定して行うことができる。
【0033】また本発明においては、前記出入側ヘッダ
ー部材が、その出口側タンクから冷媒を導出させるため
の冷媒出口を有し、前記偏流防止用抵抗板における前記
冷媒通過孔のうち、冷媒出口から最も遠い位置に配置さ
れる孔の断面積が、7mm2以下に設定されてなる構成
を採用するのが、より望ましい。
【0034】すなわちこの構成を採用する場合には、冷
媒の分散性をより一層向上させることができる。
【0035】更に本発明においては、冷媒の流出をスム
ーズに行えるように、例えば前記冷媒出口が、前記出口
側タンクにおける長さ方向中間位置に設けられてなる構
成、又は前記前記冷媒出口が、前記出口側タンクにおけ
る長さ方向端部位置に設けられてなる構成を採用するこ
とが可能である。
【0036】また本発明においては、前記出口側タンク
内における前記偏流防止用抵抗板と前記熱交換チューブ
の端部との間の断面積が、前記熱交換チューブの通路断
面積に対し、1〜5倍の範囲に設定されてなる構成を採
用するのが良い。
【0037】すなわちこの構成を採用することにより、
偏流防止用抵抗板とチューブ端部間における流路抵抗の
増大を防止できるとともに、ヘッダー部材内部に適当な
空間を確保することができる。
【0038】また本発明においては、前記偏流防止用抵
抗板における前記冷媒通過孔の断面積の総和が、前記下
流側熱交換チューブ群における熱交換チューブの通路断
面積の総和よりも大きく設定されてなる構成を採用する
のが望ましい。
【0039】すなわちこの構成を採用する場合には、通
路抵抗の増大を抑制することができるとともに、冷媒の
分散性をより一層向上させることができる。
【0040】更に本発明においては、通路抵抗の減少及
び冷媒の分散性向上を図るために、前記偏流防止用抵抗
板における前記冷媒通過孔の形状が、円形に形成されて
なる構成、又は前記偏流防止用抵抗板における前記冷媒
通過孔の形状が、熱交換チューブの幅方向を長軸とする
長円形又は長方形に設定されてなる構成を好適に採用す
ることができる。
【0041】また、本発明においては、前記両熱交換チ
ューブ群間において対応し合う熱交換チューブ同士が一
体化されてなる構成、又は前記熱交換チューブが、押出
成形により得られる押出チューブをもって構成されてな
るものを、好適に採用することができる。
【0042】更に本発明においては、熱交換チューブの
チューブ高さを小さく設定することが可能であり、例え
ば、前記熱交換チューブのチューブ高さが、0.75〜
1.5mmに設定されてなる構成を採用することが可能
である。
【0043】本第3発明の蒸発器は、所定の間隔おきに
複数の熱交換チューブが並列に配置された上流側熱交換
チューブ群及び下流側熱交換チューブ群が、前後方向に
並んで配置されたコアと、両熱交換チューブ群の一端側
に沿って配置される出入側ヘッダー部材と、両熱交換チ
ューブ群の他端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッ
ダー部材とを具備し、前記出入側ヘッダー部材の内部
が、出入側仕切部材によって入口側タンク及び出口側タ
ンクに仕切られ、前記冷媒ターン側ヘッダー部材が、プ
レス成形された少なくとも2つ以上の金属板材からな
り、前記冷媒ターン側ヘッダー部材の内部が冷媒ターン
側仕切部材によって流入側タンク及び流出側タンクに仕
切られるとともに、その仕切部材に設けられた連通孔に
よって両タンクが連通され、前記上流側熱交換チューブ
群における各熱交換チューブの一端が前記出入側ヘッダ
ーの入口側タンクに連結されるとともに、他端が前記冷
媒ターン側ヘッダー部材の流入側タンクに連結され、前
記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブの
一端が前記出入側ヘッダー部材の出口側タンクに連結さ
れるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材の
流出側タンクに連結され、前記入口側タンクに流入され
た冷媒が、前記上流側熱交換チューブ群、前記流入側タ
ンク、前記連通孔、前記流出側タンク、及び前記下流側
熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンクに導入さ
れる一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒が、外気
と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなるものを要
旨としている。
【0044】この第3発明においては、上記第1及び第
2発明と同様、冷媒経路を、シンプルなU字状に形成す
るものであるため、冷媒の流路抵抗を低減できるととも
に、冷媒の分散性を向上させることができる。
【0045】その上更に、出入側ヘッダー部材として、
金属板材のプレス成形品を用いるものであるため、例え
ばコイル状に巻回された金属原板から連続して、ヘッダ
ー構成部材を生産することができ、生産効率を向上させ
ることができる。
【0046】しかも、ヘッダー構成部材を板材により構
成するものであるため、この構成部材として、少なくと
も片面にろう材や犠牲材等のクラッド材が積層されたブ
レージングシートを用いることができるので、ろう付け
性及び耐食性を向上させることができる。
【0047】更に本発明においては、前記冷媒ターン側
ヘッダー部材は、各熱交換チューブの端部が貫通固定さ
れるヘッダープレートと、そのプレートの一面側を覆う
ように取り付けられるヘッダーカバーとを有し、前記冷
媒ターン側仕切部材が、前記ヘッダーカバーを構成する
金属板材の中間領域が長さ方向に沿って折り重ねられる
ことによって形成されてなる構成を採用するのが好まし
い。
【0048】すなわちこの構成を採用する場合、プレス
成形により仕切部材を一体に形成することができるた
め、より一層生産性の向上を図ることができる。更に仕
切部材が重ね合わされた板部分により構成されるため、
仕切部材として十分な強度を得ることができ、ヘッダー
部材の耐圧性を、より一層向上させることができる。
【0049】更に本発明においては、前記冷媒ターン側
仕切部材の先端に、長さ方向に沿って所定の間隔おきに
係合突起が設けられ、前記ヘッダープレートの中間に、
前記係合突起に対応して、長さ方向に沿って所定の間隔
おきに係合孔が設けられ、前記係合突起が、前記係合孔
に挿入された状態で、加締め処理によって固定されてな
る構成を採用するのが望ましい。
【0050】すなわちこの構成を採用する場合には、ヘ
ッダープレートに対するヘッダーカバーの位置決め固定
を、より的確に行うことができる。
【0051】また本発明においては、前記冷媒ターン側
ヘッダー部材を構成する金属板材が、少なくとも片面に
ろう材が積層されたアルミニウムブレージングシートに
よって形成されてなる構成を採用するのが、より一層好
ましい。
【0052】すなわちこの構成を採用する場合には、蒸
発器全体のろう付け性をより一層向上させることができ
る。
【0053】更に本発明においては、前記ブレージング
シートの外面側にろう材が積層されるとともに、そのろ
う材層に亜鉛が含有されてなる構成を採用するのが、よ
り望ましい。
【0054】すなわちこの構成を採用する場合には、冷
媒ターン側ヘッダー部材の外表面に、犠牲層を確実に形
成することができ、耐食性を向上させることができる。
【0055】更に本発明においては、前記ヘッダーカバ
ーの板厚が、前記ヘッダープレートの板厚よりも薄く設
定されてなる構成を採用するのが良い。
【0056】すなわちこの構成を採用する場合には、十
分な耐圧性を確保しつつ、ヘッダー部材の小型軽量化、
ひいては蒸発器自体の小型軽量化を図ることができる。
【0057】また本第3発明においては、前記出入側ヘ
ッダー部材が、プレス成形された少なくとも2つ以上の
金属板材からなる構成を採用するのが好ましい。
【0058】すなわちこの構成を採用する場合、出入側
ヘッダー部材の生産効率及びろう付け性等を一層向上さ
せることができる。
【0059】また本第3発明においては、出入側ヘッダ
ー部材を、上記冷媒ターン側ヘッダー部材と同様に、以
下のように構成するのが良い。
【0060】すなわち、本第3発明においては、前記出
入側ッダー部材は、各熱交換チューブの端部が貫通固定
されるヘッダープレートと、そのプレートの一面側を覆
うように取り付けられるヘッダーカバーとを有し、前記
出入側仕切部材が、前記ヘッダーカバーを構成する金属
板材の中間領域が長さ方向に沿って折り重ねられること
によって形成されてなる構成を採用するのが良い。
【0061】更に本第3発明においては、前記出入側仕
切部材の先端に、長さ方向に沿って所定の間隔おきに係
合突起が設けられ、前記ヘッダープレートの中間に、前
記係合突起に対応して、長さ方向に沿って所定の間隔お
きに係合孔が設けられ、前記係合突起が、前記係合孔に
挿入された状態で、加締め処理によって固定されてなる
構成を採用するのが良い。
【0062】更に本第3発明においては、前記出入側ヘ
ッダー部材を構成する金属板材が、少なくとも片面にろ
う材が積層されたアルミニウムブレージングシートによ
って形成されてなる構成を採用するのが良い。
【0063】更に本第3発明においては、前記出入側ヘ
ッダー部材におけるブレージングシートの外面側にろう
材が積層されるとともに、そのろう材層に亜鉛が含有さ
れてなる構成を採用するのが良い。
【0064】更に本第3発明においては、前記出入側ヘ
ッダー部材におけるヘッダーカバーの板厚が、前記ヘッ
ダープレートの板厚よりも薄く設定されてなる構成を採
用するのが良い。
【0065】本第4発明の蒸発器は、所定の間隔おきに
複数の熱交換チューブが並列に配置された上流側熱交換
チューブ群及び下流側熱交換チューブ群が、前後方向に
並んで配置されたコアと、両熱交換チューブ群の一端側
に沿って配置される出入側ヘッダー部材と、両熱交換チ
ューブ群の他端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッ
ダー部材とを具備し、前記出入側ヘッダー部材は、出入
側ヘッダープレートと、そのプレートの一面側を覆うよ
うに取り付けられる出入側ヘッダーカバーと、前記出入
側ヘッダー部材の内部を入口側タンク及び出口側タンク
に仕切るための仕切部材とを有し、前記冷媒ターン側ヘ
ッダー部材は、冷媒ターン側ヘッダープレートと、その
プレートの一面側を覆うように取り付けられる冷媒ター
ン側ヘッダーカバーを有し、前記冷媒ターン側ヘッダー
プレート及び前記冷媒ターン側ヘッダーカバーのうち一
方が、プレス成形された金属板材により形成されるとと
もに、残り一方が、押出成形品により形成され、前記上
流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブの一端
が前記出入側ヘッダープレートに貫通固定されて、前記
入口側タンクに連結されるとともに、他端が前記冷媒タ
ーン側ヘッダープレートに貫通固定され、前記下流側熱
交換チューブ群における各熱交換チューブの一端が前記
出入側ヘッダープレートに貫通固定されて、前記出口側
タンクに連結されるとともに、他端が前記冷媒ターン側
ヘッダープレートに貫通固定され、前記入口側タンクに
流入された冷媒が、前記上流側熱交換チューブ群、前記
冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前記下流側熱交換チュ
ーブ群を流通して前記出口側タンクに導入される一方、
両熱交換チューブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換さ
れて蒸発されるよう構成されてなるものを要旨とする。
【0066】この第4発明においては、上記第3発明と
同様、冷媒経路を、シンプルなU字状に形成するもので
あるため、冷媒の流路抵抗を低減できるとともに、冷媒
の分散性を向上させることができる上更に、冷媒ターン
側ヘッダー部材において、生産性、ろう付け性及び耐食
性の向上を図ることができる。
【0067】また第4発明においては、前記出入側ヘッ
ダー部材における前記出入側ヘッダープレート及び前記
出入側ヘッダーカバーのうち一方が、プレス成形された
金属板材により形成されるとともに、残り一方が、押出
成形品により形成されてなる構成を採用するのが好まし
い。
【0068】すなわちこの構成を採用する場合には、出
入側ヘッダー部材においても、生産性及びろう付け性等
の向上を図ることができる。
【0069】本第5発明は、上記第1発明の蒸発器の製
造プロセスの一態様を特定するものである。
【0070】すなわち本第5発明は、前後方向に並んで
配置される上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チ
ューブ群を構成する熱交換チューブを準備する工程と、
前記上流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され
る入口側タンクを準備する工程と、前記下流側熱交換チ
ューブ群の一端側に沿って配置される出口側タンクを準
備する工程と、両熱交換チューブ群の他端側に沿って配
置される冷媒ターン用部材を準備する工程と、前記上流
側熱交換チューブ群における各熱交換チューブの一端を
前記入口側タンクにろう付け固定するろう付け工程と、
前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
の他端を前記冷媒ターン用部材にろう付け固定するろう
付け工程と、前記下流側熱交換チューブ群における各熱
交換チューブの一端を前記出口側タンクにろう付け固定
するろう付け工程と、前記下流側熱交換チューブ群にお
ける各熱交換チューブの他端を前記冷媒ターン用部材に
ろう付け固定するろう付け工程を含み、前記入口側タン
クに流入された冷媒が、前記上流側熱交換チューブ群、
前記冷媒ターン用部材、及び前記下流側熱交換チューブ
群を流通して前記出口側タンクに導入される一方、両熱
交換チューブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて
蒸発される冷媒回路を形成するものを要旨としている。
【0071】この第5発明においては、上記第1発明の
蒸発器を確実に製造するができる。
【0072】また第5発明においては、生産性の向上を
図るために、前記複数のろう付け工程を、炉中ろう付け
処理によって一括して行うものを採用するのが良い。
【0073】本第6発明は、上記第2発明の蒸発器の製
造プロセスの一態様を特定するものである。
【0074】すなわち本第6発明は、前後方向に並んで
配置される上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チ
ューブ群を構成する熱交換チューブを準備する工程と、
両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され、内部が
仕切部材により前後に仕切られて、一方側が入口側タン
クとして構成されるとともに、他方側が出口側タンクと
して構成される出入側ヘッダー部材を準備する工程と、
両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
ーン側ヘッダー部材を準備する工程と、前記上流側熱交
換チューブ群における各熱交換チューブの一端を前記出
入側ヘッダーの入口側タンクにろう付け固定するろう付
け工程と、前記上流側熱交換チューブ群における各熱交
換チューブの他端を前記冷媒ターン側ヘッダー部材にろ
う付け固定するろう付け工程と、前記下流側熱交換チュ
ーブ群の各熱交換チューブの一端を前記出入側ヘッダー
の出口側タンクにろう付け固定するろう付け工程と、前
記下流側熱交換チューブ群の各熱交換チューブの他端を
前記冷媒ターン側ヘッダー部材にろう付け固定するろう
付け工程とを含み、前記入口側タンクに流入された冷媒
が、前記上流側熱交換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘ
ッダー部材、及び前記下流側熱交換チューブ群を流通し
て前記出口側タンクに導入される一方、両熱交換チュー
ブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて蒸発される
冷媒回路を形成するものを要旨としている。
【0075】この第6発明においては、上記第2発明の
蒸発器を確実に製造することができる。
【0076】また第6発明においては、生産性の向上を
図るために、前記複数のろう付け工程を、炉中ろう付け
処理によって一括して行うものを採用するのが良い。
【0077】本第7発明は、上記第3発明の蒸発器の製
造プロセスの一態様を特定するものである。
【0078】すなわち本第7発明は、前後方向に並んで
配置される上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チ
ューブ群を構成する熱交換チューブを準備する工程と、
出入側仕切部材によって内部が入口側タンク及び出口側
タンクに仕切られ、両熱交換チューブ群の一端側に沿っ
て配置される出入側ヘッダー部材を準備する工程と、プ
レス成形された少なくとも2つ以上の金属板材からな
り、冷媒ターン側仕切部材によって内部が流入側タンク
及び流出側タンクに仕切られるとともに、その仕切部材
に設けられた連通孔によって両タンクが連通され、両熱
交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒ターン
側ヘッダー部材を準備する工程と、前記上流側熱交換チ
ューブ群における各熱交換チューブの一端を前記出入側
ヘッダーの入口側タンクにろう付け固定するろう付け工
程と、前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チ
ューブの他端を前記冷媒ターン側ヘッダー部材の流入側
タンクにろう付け工程するろう付け工程と、前記下流側
熱交換チューブ群における各熱交換チューブの一端を前
記出入側ヘッダー部材の出口側タンクにろう付け固定す
るろう付け工程と、前記下流側熱交換チューブ群におけ
る各熱交換チューブの他端を前記冷媒ターン側ヘッダー
部材の流出側タンクにろう付け工程するろう付け工程と
を含み、前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上
流側熱交換チューブ群、前記流入側タンク、前記連通
孔、前記流出側タンク、及び前記下流側熱交換チューブ
群を流通して前記出口側タンクに導入される一方、両熱
交換チューブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて
蒸発される冷媒回路を形成するものを要旨としている。
【0079】この第7発明においては、上記第3発明の
蒸発器を確実に製造することができる。
【0080】また本第7発明においては、生産性の向上
を図るために、前記複数のろう付け工程を、炉中ろう付
け処理によって一括して行うものを採用するのが良い。
【0081】本第8発明は、上記第4発明の蒸発器の製
造プロセスの一態様を特定するものである。
【0082】すなわち本第8発明は、前後方向に並んで
配置される上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チ
ューブ群を構成する熱交換チューブを準備する工程と、
出入側ヘッダープレートと、そのプレートの一面側を覆
うように取り付けられる出入側ヘッダーカバーと、前記
出入側ヘッダー部材の内部を入口側タンク及び出口側タ
ンクに仕切るための仕切部材とを有し、両熱交換チュー
ブ群の一端側に沿って配置される出入側ヘッダー部材
と、冷媒ターン側ヘッダープレートと、そのプレートの
一面側を覆うように取り付けられる冷媒ターン側ヘッダ
ーカバーを有し、前記冷媒ターン側ヘッダープレート及
び前記冷媒ターン側ヘッダーカバーのうち一方が、プレ
ス成形された金属板材により形成されるとともに、残り
一方が、押出成形品により形成され、両熱交換チューブ
群の他端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッダー部
材とを準備する工程と、前記上流側熱交換チューブ群に
おける各熱交換チューブの一端を前記出入側ヘッダー部
材の前記ヘッダープレートにろう付け固定して前記入口
側タンクに連結するろう付け工程と、前記上流側熱交換
チューブ群における各熱交換チューブの他端を前記冷媒
ターン側ヘッダー部材の前記ヘッダープレートにろう付
け固定するろう付け工程と、前記下流側熱交換チューブ
群における各熱交換チューブの一端を前記出入側ヘッダ
ー部材の前記ヘッダープレートにろう付け固定して、前
記出口側タンクに連結するろう付け工程と、前記下流側
熱交換チューブ群における各熱交換チューブの他端を前
記冷媒ターン側ヘッダー部材の前記ヘッダープレートに
ろう付け固定するろう付け工程ととを含み、前記入口側
タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交換チューブ
群、前記冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前記下流側熱
交換チューブ群を流通して前記出口側タンクに導入され
る一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒が、外気と
熱交換されて蒸発される冷媒回路を形成するものを要旨
としている。
【0083】この第8発明においては、上記第4発明の
蒸発器を確実に製造することができる。
【0084】また本第8発明においては、生産性の向上
を図るために、前記複数のろう付け工程を、炉中ろう付
け処理によって一括して行うものを採用するのが良い。
【0085】更に第8発明においては、前記炉中ろう付
け処理を行う前に、前記ヘッダー部材の表面に亜鉛を含
むフラックスを塗布しておき、その表面に亜鉛拡散層を
形成するものを採用するのが好ましい。
【0086】すなわちこの場合には、ヘッダー部材の外
表面に犠牲層を確実に形成することができ、耐食性を向
上させることができる。
【0087】本第9発明は、上記第3又は第4発明に適
用可能な出入側ヘッダー部材を特定するものである。
【0088】すなわち本第9発明は、所定の間隔おきに
複数の熱交換チューブが並列に配置された上流側熱交換
チューブ群及び下流側熱交換チューブ群が、前後方向に
並んで配置されるコアを有する蒸発器の出入側ヘッダー
部材であって、前記各熱交換チューブの端部を貫通固定
するためのヘッダープレートと、前記ヘッダープレート
の一面側を覆うように取り付けられるヘッダーカバー
と、前記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーによ
って囲まれる中空部を前後に仕切って、入口側タンク及
び出口側タンクを形成するための仕切部材とを備え、前
記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーのうち少な
くともいずれか一方が、プレス成形された金属板材によ
り形成されてなり、前記入口側タンクに流入された冷媒
が、前記上流側熱交換チューブ群に導入されるととも
に、前記下流側熱交換チューブ群を流通する冷媒が、前
記出口側タンクに導入されるよう構成されてなるものを
要旨としている。
【0089】この第9発明においては、前記ヘッダープ
レート及び前記ヘッダーカバーの双方が、プレス成形さ
れた金属板材により形成されるとともに、前記仕切部材
が、前記ヘッダーカバーを構成する金属板材の中間領域
が長さ方向に沿って折り重ねられることによって、前記
ヘッダーカバーに一体に形成されてなる構成、又は前記
ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーのうちいずれ
か一方が、プレス成形された金属板材により形成される
とともに、残り一方が押出成形品により形成されてなる
構成を好適に採用することが可能である。
【0090】本第10発明は、上記第3又は第4発明に
適用可能な冷媒ターン側ヘッダー部材を特定するもので
ある。
【0091】すなわち本第10発明は、所定の間隔おき
に複数の熱交換チューブが並列に配置された上流側熱交
換チューブ群及び下流側熱交換チューブ群が、前後方向
に並んで配置されるコアを有する蒸発器の冷媒ターン側
ヘッダー部材であって、前記各熱交換チューブの端部を
貫通固定するためのヘッダープレートと、前記ヘッダー
プレートの一面側を覆うように取り付けられるヘッダー
カバーと、前記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバ
ーによって囲まれる中空部を前後に仕切って、流入側タ
ンク及び流出側タンクを形成し、両タンク間を連通する
ための連通孔を有する仕切部材とを備え、前記ヘッダー
プレート及び前記ヘッダーカバーのうち少なくともいず
れか一方が、プレス成形された金属板材により形成され
てなり、前記上流側熱交換チューブ群を流通する冷媒
が、前記流入側タンクに導入されて、前記連通孔を通っ
て前記流出側タンクに導入されるとともに、前記流出側
タンクの冷媒が、前記下流側熱交換チューブ群に導入さ
れるよう構成されてなるものを要旨としている。
【0092】この第10発明においては、前記ヘッダー
プレート及び前記ヘッダーカバーの双方が、プレス成形
された金属板材により形成されるとともに、前記仕切部
材が、前記ヘッダーカバーを構成する金属板材の中間領
域が長さ方向に沿って折り重ねられることによって、前
記ヘッダーカバーに一体に形成されてなる構成、又は前
記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーのうちいず
れか一方が、プレス成形された金属板材により形成され
るとともに、残り一方が押出成形品により形成されてな
る構成を好適に採用することが可能である。
【0093】本第11発明は、上記第1発明の蒸発器を
利用した冷凍システムを特定するものである。
【0094】すなわち本第11発明は、圧縮機により圧
縮された冷媒を凝縮器により凝縮し、その凝縮冷媒を減
圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により
蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムで
あって、前記蒸発器は、所定の間隔おきに複数の熱交換
チューブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及
び下流側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置さ
れたコアと、前記上流側熱交換チューブ群の一端側に沿
って配置される入口側タンクと、前記下流側熱交換チュ
ーブ群の一端側に沿って配置される出口側タンクと、両
熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒ター
ン用部材とを具備し、前記上流側熱交換チューブ群にお
ける各熱交換チューブの一端が前記入口側タンクに連結
されるとともに、他端が前記冷媒ターン用部材に連通接
続され、前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換
チューブの一端が前記出口側タンクに連結されるととも
に、他端が前記冷媒ターン用部材に連通接続され、前記
入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交換チ
ューブ群、前記冷媒ターン用部材、及び前記下流側熱交
換チューブ群を流通して前記出口側タンクに導入される
一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒が、外気と熱
交換されて蒸発されるよう構成されてなるものを要旨と
している。
【0095】本第12発明は、上記第2発明の蒸発器を
利用した冷凍システムを特定するものである。
【0096】すなわち本第12発明は、圧縮機により圧
縮された冷媒を凝縮器により凝縮し、その凝縮冷媒を減
圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により
蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムで
あって、前記蒸発器は、所定の間隔おきに複数の熱交換
チューブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及
び下流側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置さ
れたコアと、両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置
される出入側ヘッダー部材と、両熱交換チューブ群の他
端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッダー部材とを
具備し、前記出入側ヘッダー部材の内部が仕切部材によ
り前後に仕切られて、一方側が入口側タンクとして構成
されるとともに、他方側が出口側タンクとして構成さ
れ、前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チュ
ーブの一端が前記出入側ヘッダーの入口側タンクに連結
されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材
に連結され、前記下流側熱交換チューブ群の各熱交換チ
ューブの一端が前記出入側ヘッダーの出口側タンクに連
結されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部
材に連結され、前記入口側タンクに流入された冷媒が、
前記上流側熱交換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘッダ
ー部材、及び前記下流側熱交換チューブ群を流通して前
記出口側タンクに導入される一方、両熱交換チューブ群
を流通する冷媒が、外気と熱交換されて蒸発されるよう
構成されてなるものを要旨としている。
【0097】本第13発明は、上記第3発明の蒸発器を
利用した冷凍システムを特定するものである。
【0098】すなわち本第13発明は、圧縮機により圧
縮された冷媒を凝縮器により凝縮し、その凝縮冷媒を減
圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により
蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムで
あって、前記蒸発器は、所定の間隔おきに複数の熱交換
チューブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及
び下流側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置さ
れたコアと、両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置
される出入側ヘッダー部材と、両熱交換チューブ群の他
端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッダー部材とを
具備し、前記出入側ヘッダー部材の内部が出入側仕切部
材によって内部が入口側タンク及び出口側タンクに仕切
られ、前記冷媒ターン側ヘッダー部材が、プレス成形さ
れた少なくとも2つ以上の金属板材からなり、冷媒ター
ン側仕切部材によって内部が流入側タンク及び流出側タ
ンクに仕切られるとともに、その仕切部材に設けられた
連通孔によって両タンクが連通され、前記上流側熱交換
チューブ群における各熱交換チューブの一端が前記出入
側ヘッダーの入口側タンクに連結されるとともに、他端
が前記冷媒ターン側ヘッダー部材の流入側タンクに連結
され、前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チ
ューブの一端が前記出入側ヘッダー部材の出口側タンク
に連結されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダ
ー部材の流出側タンクに連結され、前記入口側タンクに
流入された冷媒が、前記上流側熱交換チューブ群、前記
流入側タンク、前記連通孔、前記流出側タンク、及び前
記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンク
に導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒
が、外気と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなる
ものを要旨としている。
【0099】本第14発明は、上記第4発明の蒸発器を
利用した冷凍システムを特定するものである。
【0100】すなわち本第14発明は、圧縮機により圧
縮された冷媒を凝縮器により凝縮し、その凝縮冷媒を減
圧器に通過させて減圧し、その減圧冷媒を蒸発器により
蒸発させて前記圧縮機に戻すようにした冷凍システムで
あって、前記蒸発器は、所定の間隔おきに複数の熱交換
チューブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及
び下流側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置さ
れたコアと、両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置
される出入側ヘッダー部材と、両熱交換チューブ群の他
端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッダー部材とを
具備し、前記出入側ヘッダー部材は、出入側ヘッダープ
レートと、そのプレートの一面側を覆うように取り付け
られる出入側ヘッダーカバーと、前記出入側ヘッダー部
材の内部を入口側タンク及び出口側タンクに仕切るため
の仕切部材とを有し、前記冷媒ターン側ヘッダー部材
は、冷媒ターン側ヘッダープレートと、そのプレートの
一面側を覆うように取り付けられる冷媒ターン側ヘッダ
ーカバーを有し、前記冷媒ターン側ヘッダープレート及
び前記冷媒ターン側ヘッダーカバーのうち一方が、プレ
ス成形された金属板材により形成されるとともに、残り
一方が、押出成形品により形成され、前記上流側熱交換
チューブ群における各熱交換チューブの一端が前記出入
側ヘッダープレートに貫通固定されて、前記入口側タン
クに連結されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッ
ダープレートに貫通固定され、前記下流側熱交換チュー
ブ群における各熱交換チューブの一端が前記出入側ヘッ
ダープレートに貫通固定されて、前記出口側タンクに連
結されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダープ
レートに貫通固定され、前記入口側タンクに流入された
冷媒が、前記上流側熱交換チューブ群、前記冷媒ターン
側ヘッダー部材、及び前記下流側熱交換チューブ群を流
通して前記出口側タンクに導入される一方、両熱交換チ
ューブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて蒸発さ
れるよう構成されてなるものを要旨としている。
【0101】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1ないし図6
はこの発明の第1実施形態である蒸発器を示す図であ
る。これらの図に示すように、この蒸発器は、カーエア
コン用冷凍システムの蒸発器として用いられるものであ
り、熱交換部を構成するコア(1)と、コア(1)の上
端に沿って配置される出入側ヘッダー部材としての上側
ヘッダー部材(10)と、コア(1)の下端に沿って配
置される冷媒ターン側ヘッダー部材としての下側ヘッダ
ー部材(50)とを基本的な構成として備えている。
【0102】コア(1)は、複数の扁平形状のチューブ
部材(5)と、複数のコルゲートフィン(2)とを具備
している。
【0103】チューブ部材(5)は、図7及び図8に示
すように、コア(1)の前列側に配置される扁平な下流
側熱交換チューブ(7)と、下流側熱交換チューブ
(7)に対し併設され、コア(1)の後列側に配置され
る扁平な上流側熱交換チューブ(6)と、これらの両チ
ューブ(6)(7)を連結する連結片(8)とを一体に
有するアルミニウム又はその合金の押出成形品をもって
構成されている。
【0104】各熱交換チューブ(6)(7)には、長さ
方向(押出方向)に沿って、複数の熱交換路(6a)
(7a)が並列状に形成されるとともに、各熱交換路
(6a)(7a)の内周壁面には、内方突出状にインナ
ーフィン(6b)(7b)が一体に形成されている。
【0105】上記構成のチューブ部材(5)とコルゲー
トフィン(2)とがコア幅方向に交互に積層配置される
とともに、両側端部のコルゲートフィン(2)の外側に
サイドプレート(3)が積層配置されて、コア(1)が
形成されている。これにより、複数のチューブ部材
(5)における上流側の各熱交換チューブ(6)によっ
て、第1パスとしての上流側熱交換チューブ群(P1)
が形成されるとともに、下流側の各熱交換チューブ
(7)によって、第2パスとしての下流側熱交換チュー
ブ群(P2)が形成されている。
【0106】ここで、本実施形態においては、チューブ
高さ(H)は、0.75〜1.5mm、好ましくは下限
値が1.0mm以上に設定するのが望ましい。
【0107】また、熱交換チューブ(6)(7)の各幅
は、12〜18mm、チューブ(6)(7)が一体化さ
れたチューブ部材(5)の幅は、32〜38mmに設定
するのが良い。更にチューブ(6)(7)における外周
壁の肉厚は、0.175〜0.275mmに設定するの
が良い。またチューブ(6)(7)における熱交換路
(6a)(7a)を仕切る仕切壁の肉厚は、0.175
〜0.275mmに設定するのが良く、その仕切壁のピ
ッチは、0.5〜3.0mmに設定するのが良い。更に
熱交換チューブ(6)(7)の両側部における外面側の
曲率半径(外R)は、0.35〜0.75mmに設定す
るのが良い。
【0108】また、コルゲートフィン(2)の高さ(フ
ィン高さ)は、7.0〜10mmに設定するのが良く、
フィン(2)のピッチ(フィンピッチ)は、1.3〜
1.8mmに設定するのが良い。
【0109】すなわち、これらの数値範囲内の構成を採
用する場合には、良好な熱交換性能を得ることができ
る。
【0110】なお、本実施形態において、熱交換チュー
ブ(6)(7)は、互いに一体に形成されているが、そ
れだけに限られず、本発明においては、両チューブ
(6)(7)をそれぞれ別体に形成しても良い。更に熱
交換チューブ(6)(7)は、押出成形品に限られず、
例えば板材を曲げ加工して、インナーフィンを内装する
ようにした曲げ加工品や、板材をロール成形して、熱交
換路を形成するようにしたロール成形品によって構成す
るようにしても良い。
【0111】更に本発明においては、コルゲートフィン
(2)に代えて、プレートフィンを用いるようにしても
良い。
【0112】図1ないし図6に示すように、上側ヘッダ
ー部材(10)は、コア(1)の上端部にコア幅方向に
沿って配置されるものであって、ヘッダープレート(2
0)と、ヘッダーカバー(30)と、分流用抵抗板(4
1)と、偏流防止用抵抗板(42)とを有している。
【0113】ヘッダープレート(20)には、前半領域
及び後半領域のそれぞれに、長さ方向に沿って所定の間
隔おきに、複数のチューブ取付孔(21)が形成されて
いる。
【0114】ヘッダーカバー(30)は、ヘッダープレ
ート(20)の上面側を上方から覆うように配置され、
下面側における前後方向中間位置には、長さ方向(コア
幅方向)に連続して延びる仕切壁(31)が一体に形成
されている。
【0115】そして、これらのヘッダープレート(2
0)及びヘッダーカバー(30)により囲まれて、仕切
壁(31)の前方位置に、コア幅方向に沿って延びるチ
ューブ形状の出口側タンク(12)が形成されるととも
に、仕切壁(31)の後方位置に、コア幅方向に沿って
延びるチューブ形状の入口側タンク(11)が形成され
る。
【0116】更にヘッダーカバー(30)には、長さ方
向中間位置における入口側タンク(11)に対応する位
置に、冷媒入口(11a)が形成されるとともに、出口
側タンク(12)に対応する位置に冷媒出口(12a)
が形成されている。
【0117】また、入口側タンク(11)内には、その
内部を上下に仕切る態様に、分流用抵抗板(41)が取
り付けられている。この分流用抵抗板(41)には、長
さ方向に沿って所定の間隔おきに、複数の冷媒通過孔
(41a)が形成されている。この冷媒通過孔(41
a)において、冷媒入口(11a)の近傍に位置する通
過孔(41a)の孔径、換言すれば長さ方向中間に位置
する通過孔(41a)の孔径が最も小さく形成され、そ
の中間位置から端部位置に向かうに従って、孔径が次第
に大きくなるように形成されている。
【0118】出口側タンク(12)内には、その内部を
上下に仕切る態様に、偏流防止用抵抗板(42)が取り
付けられている。この偏流防止用抵抗板(42)には、
長さ方向に沿って所定の間隔おきに、孔径が全て等しい
複数の冷媒通過孔(42a)が形成されている。
【0119】また図1に示すように、上側ヘッダー部材
(10)の両側開口部には、ヘッダーキャップ(15)
が取り付けられて、両端開口部がそれぞれ気密状に閉塞
されている。
【0120】更に上側ヘッダー部材(10)の冷媒入口
(11a)及び冷媒出口(12a)には、これらの出入
口(11a)(12a)に連通するジョイント管(11
b)(12b)が連結固定されている。
【0121】なお、本実施形態においては、分流用抵抗
板(41)や偏流防止用抵抗板(42)をヘッダープレ
ート(20)やヘッダーカバー(30)に対し、別体に
形成しているが、本発明においては、これらの抵抗板
(41)(42)をヘッダープレート(20)やヘッダ
ーカバー(30)に一体に形成したり、あるいは仕切壁
(31)をヘッダープレート(20)側に一体に形成し
たり、更には仕切壁(31)を別体で設けるようにして
も良い。
【0122】以上の構成の上側ヘッダー部材(10)に
おけるヘッダープレート(20)の各チューブ取付孔
(21)に、上記コア(1)の熱交換チューブ(6)
(7)の上端が挿通された状態に固定される。このと
き、上流側熱交換チューブ(6)は、入口側タンク(1
1)内に連通接続されるとともに、下流側熱交換チュー
ブ(7)は、出口側タンク(12)内に連通接続され
る。
【0123】一方、図4及び図6に示すように、下側ヘ
ッダー部材(50)は、コア(1)の下端部にコア幅方
向に沿って配置されるものであって、ヘッダープレート
(60)と、ヘッダーカバー(70)とを有している。
【0124】ヘッダープレート(60)には、前半領域
及び後半領域のそれぞれに、長さ方向に沿って所定の間
隔おきに、複数のチューブ取付孔(61)が形成されて
いる。
【0125】ヘッダーカバー(70)は、ヘッダープレ
ート(60)の下面側を下方から覆うように配置され、
上面側における前後方向中間位置には、長さ方向(コア
幅方向)に連続して延びる仕切壁(71)が形成されて
いる。更にこの仕切壁(71)には、長さ方向に所定の
間隔おきに、複数の切欠状連通孔(71a)が形成され
ている。
【0126】そして、ヘッダープレート(60)及びヘ
ッダーカバー(70)によって囲まれて、仕切壁(7
1)の後方位置に、コア幅方向に沿って連続して延びる
チューブ形状の流入側タンク(51)が形成されるとと
もに、仕切壁(71)の前方位置にコア幅方向に連続し
て延びるチューブ形状の流出側タンク(52)が形成さ
れる。この場合、流入側タンク(51)及び流出側タン
ク(52)間は、仕切壁(71)に形成された切欠状連
通孔(71a)によって連通されている。
【0127】また図1に示すように、下側ヘッダー部材
(50)の両側開口部には、ヘッダーキャップ(55)
が取り付けられて、両端開口部がそれぞれ気密状に閉塞
されている。
【0128】なお、本発明においては、下側ヘッダー部
材(50)の仕切壁(71)を、ヘッダープレート(6
0)側に一体に形成したり、別体で設けるようにしても
良い。
【0129】上記構成の下側ヘッダー部材(50)にお
けるヘッダープレート(60)の各チューブ取付孔(6
1)に、上記コア(1)の熱交換チューブ(6)(7)
の下端が挿通された状態に固定される。このとき、上流
側熱交換チューブ(6)は、下側ヘッダー部材(50)
内の流入側タンク(51)に連通接続されるとともに、
下流側熱交換チューブ(7)は、流出側タンク(52)
に連通接続される。
【0130】以上のように構成された本第1実施形態の
蒸発器は、その各構成部材が、アルミニウム又はその合
金、更には少なくとも片面にろう材が積層されたアルミ
ニウムブレージングシート等からなり、これらの構成部
品を、必要に応じてろう材を介して所定の蒸発器形状に
組み付けて仮固定する。こうして仮固定した仮組製品
を、炉中にて一括ろう付けすることにより、全体を連結
一体化するものである。
【0131】もっとも、本発明においては、各構成部材
の連結方法は特に限定されるものではなく、どのような
手順で組付を行っても良い。
【0132】以上の構成の蒸発器は、その前面側(下流
側熱交換チューブ群P2側)を空気取込側、裏面側(上
流側熱交換チューブP1側)を空気導出側とし、圧縮
機、凝縮器及び減圧手段と共に、自動車の冷凍サイクル
として搭載されるものである。そして、圧縮機、凝縮器
及び減圧手段を通過した霧化状態の気液混相の2相冷媒
が、上記蒸発器の冷媒入口(11a)を通って上側ヘッ
ダー部材(10)の入口側タンク(11)内に導入され
る。
【0133】入口側タンク(11)内に導入された冷媒
は、分流用抵抗板(41)によって、タンク(11)の
長さ方向に分散されて、抵抗板(41)の各冷媒通過孔
(41a)を通過する。このとき、冷媒は、慣性によっ
て、冷媒入口(11a)の近傍の冷媒通過孔(41
a)、つまり長さ方向中間位置の冷媒通過孔(41a)
を多くの割合で通過しようとするが、本実施形態におい
ては、抵抗板(41)によって、冷媒の流速が低下する
ため、冷媒が長さ方向にスムーズに分散して、各冷媒通
過孔(41a)を通過する。しかも、本実施形態におい
ては、抵抗板(41)における中間位置の冷媒通過孔
(41a)の孔径を小さくし、端部位置に向かうに従っ
て孔径を大きく形成しているため、各冷媒通過孔(41
a)における冷媒の通過量がそれぞれ適度に制限され、
冷媒が、各冷媒通過孔(41a)を均等に通過するの
で、この点においても、冷媒を長さ方向に効率良く分散
させることができる。
【0134】こうして抵抗板(41)によって均等に分
流された冷媒が、上流側熱交換チューブ群(P1)の各
チューブ(6)に均等に分散されて導入される。
【0135】上流側熱交換チューブ群(P1)に導入さ
れた冷媒は、各チューブ(6)を通って下側ヘッダー部
材(50)の流入側タンク(51)に導入された後、仕
切壁(71)の切欠状連通孔(71a)を通過して、流
出側タンク(52)に導入される。
【0136】ここで、上流側熱交換チューブ群(P1)
を通過する冷媒は、各熱交換チューブ(6)に均等に分
散されているため、その均等分散状態が良好に維持され
たまま、下側ヘッダー部材(50)の流入側及び流出側
タンク(51)(52)を通過して、下流側熱交換チュ
ーブ群(P2)の各チューブ(7)に均等に分散されて
導入される。
【0137】下流側の各熱交換チューブ(7)を通過し
た冷媒は、上側ヘッダー部材(10)の出口側タンク
(12)に導入されて、偏流防止用抵抗板(42)によ
って適度な抵抗が付与されることにより、タンク(1
2)の長さ方向全域にわたって均等な圧力バランス得ら
れ、確実に偏流が防止されて、冷媒が抵抗板(42)の
各冷媒通過孔(42a)を通過して、冷媒出口(12
a)から流出される。
【0138】ここで、冷媒は、出口側タンク(12)内
において、偏流防止用抵抗板(42)によって偏流が防
止されるため、下流側熱交換チューブ群(P2)におい
ても冷媒の偏流が有効に防止され、冷媒は、下流側の各
熱交換チューブ(7)に、より確実に均等に分散されて
通過するものとなる。
【0139】上側ヘッダー部材(10)の冷媒出口(1
2a)から流出された冷媒は、上記冷凍サイクルにおけ
る圧縮機へと戻される。
【0140】一方、上流側及び下流側熱交換チューブ群
(P1)(P2)を通過する冷媒は、コア(1)をその
前面側から取り込まれるエアー(A)と熱交換すること
により、エアー(A)から熱を吸収して蒸発気化する。
また熱の吸収により冷却されたエアー(A)は、コア
(1)の背面側から流出されて、車室内へと送り込まれ
る。
【0141】以上のように、本実施形態の蒸発器によれ
ば、冷媒が、上流側及び下流側熱交換チューブ群(P
1)(P2)の各熱交換チューブ(6)(7)に均等に
分散されて通過するものであるため、冷媒を、チューブ
群(P1)(P2)の全域、つまりコア(1)の全域で
効率良く熱交換することができ、熱交換性能を向上させ
ることができる。
【0142】更に本実施形態においては、冷媒を2つの
チューブ群(P1)(P2)に通過させるだけのシンプ
ルなU字状の冷媒経路を形成するものであるため、冷媒
の流路抵抗を減少させることができる。このため、冷媒
の通路断面積を小さくすることができ、各熱交換チュー
ブ(6)(7)のチューブ高さを小さくすることがで
き、より一層小型軽量化及び薄型化を図ることができ
る。しかも、チューブ高さを小さくすることにより、蒸
発器サイズを変化させずに、熱交換チューブ(6)
(7)の設置本数を増加させることができ、冷媒の分散
性をより一層向上させることができ、一段と熱交換性能
を向上させることができる。
【0143】また本実施形態においては、上側ヘッダー
部材(10)に、その上壁及び下壁間に配置される仕切
壁(31)が、長さ方向に沿って連続して形成されると
ともに、下側ヘッダー部材(50)に、その上壁及び下
壁間に配置される仕切壁(71)を、長さ方向に沿って
連続して形成されているため、これらの仕切壁(31)
(71)によって、各ヘッダー部材(10)(50)が
補強されることにより、両ヘッダー部材(10)(5
0)の耐圧性を向上させることができる。
【0144】更に本実施形態においては、上流側及び下
流側熱交換チューブ群(P1)(P2)間において対応
する熱交換チューブ(6)(7)同士を一体形成したチ
ューブ部材(5)を採用するものであるため、このチュ
ーブ部材(5)を積層配置するだけで、上流側及び下流
側の熱交換チューブ(6)(7)を組み付けることがで
き、蒸発器組立作業を簡単に行うことができる。更に両
チューブ群(P1)(P2)間において熱交換チューブ
(6)(7)が連結されることにより、組付強度を向上
させることができる。
【0145】ここで、本実施形態に準拠した蒸発器にお
いて、熱交換チューブのチューブ高さ(H)と交換熱量
比(%)との関係を、図10のグラフに示す。同グラフ
から明らかなように、本発明の蒸発器においては、チュ
ーブ高さ(H)が0.75〜1.5mmの場合に換熱量
比が高く、そのチューブ高さの熱交換チューブを好適に
採用することができる。
【0146】参考までに、一般のヘッダータイプの熱交
換器に用いられる熱交換チューブのチューブ高さは、
1.5〜3.0mm程度のものが好適とされており、こ
れは本実施形態の蒸発器に比べて2倍近い高さを有して
いる。
【0147】なお、上記実施形態においては、上側ヘッ
ダー部材(10)における入口側タンク(11)及び出
口側タンク(12)に、分流用抵抗板(41)及び偏流
防止用抵抗板(42)が設けられているが、本発明は、
それだけに限られず、例えば図11及び図12に示すよ
うに、偏流防止用抵抗板(42)を省略したり、あるい
は図13及び図14に示すように、分流用抵抗板(4
1)を省略したり、更には、分流用抵抗板(41)及び
偏流防止用抵抗板(42)を共に省略するようにしても
良い。
【0148】また、上記実施形態においては、上側ヘッ
ダー部材(10)の中間部上面に、冷媒入口(11a)
及び冷媒出口(12a)を形成しているが、本発明は、
それだけに限られず、図15に示すように、ヘッダー部
材(10)の一端部に、冷媒入口(11a)(12a)
を形成して、ヘッダー端部位置から冷媒の導入及び導出
を行うように構成しても良い。
【0149】また上記実施形態においては、図16に示
すように、偏流防止用抵抗板(42)の冷媒通過孔(4
2a)を、チューブ幅方向中心位置よりも、蒸発器のエ
アー取込方向に対し風上側に配置するようにしても良
い。更にこの冷媒通過孔(42a)は、円形に形成して
も良いし、熱交換チューブの幅方向を長軸とする長円形
又は長方形に形成するようにしても良い。
【0150】また上記実施形態においては、図17に示
すように、上側ヘッダー部材(10)の流出側タンク
(12)内における抵抗板(42)と熱交換チューブ
(7)の端部との間の隙間(S)の断面積(図17にお
いて斜線によるハッチングで示す)を、熱交換チューブ
(7)の通路断面積に対し1〜5倍に設定するのが良
い。すなわちこの構成を採用する場合、偏流防止用抵抗
板(42)とチューブ端部間における流路抵抗の増大を
防止できるとともに、ヘッダー部材内部に適当な空間を
確保することができる。
【0151】また、上記実施形態の蒸発器では、下流側
熱交換チューブ群(P2)側を正面として、下流側熱交
換チューブ群(P2)側からエアー(A)を取り込むよ
うにしているが、本発明はそれに限られず、上流側熱交
換チューブ群(P1)側を蒸発器正面として、上流側熱
交換チューブ群(P1)側からエアー(A)を取り込む
ようにしても良い。
【0152】更に本実施形態において、蒸発器の設置方
向は特に限定されるものではなく、どのような向きに設
置するようにしても良い。
【0153】<第2実施形態>図18及び図19はこの
発明の第2実施形態である蒸発器を示す図である。これ
らの図に示すように、この実施形態の蒸発器は、出入側
(上側)ヘッダー部材(10)及び冷媒ターン側(下
側)のヘッダー部材(50)を構成するヘッダープレー
ト(20)(60)及びヘッダーカバー(30)(7
0)が、プレス成形されたアルミニウム(その合金を含
む)製板材により形成されている。
【0154】すなわち図18ないし図20に示すよう
に、上側ヘッダー部材(10)のヘッダープレート(2
0)は、アルミニウム製板材に対し、所定の孔開け加工
が施された後、曲げ加工が施されて形成されている。こ
のプレス成形によって、ヘッダープレート(20)に
は、前後2列で長さ方向に沿って所定の間隔おきに、複
数のチューブ取付孔(21)が形成されるとともに、前
後2列のチューブ取付孔(21)間に、長さ方向に沿っ
て所定の間隔おきに、複数の係合孔(22)が形成され
る。
【0155】図21に示すように上側ヘッダーカバー
(30)は、上記ヘッダープレート(20)を構成する
板材よりも板厚が薄いアルミニウム製板材からなり、そ
の板材に対し所定の孔開け加工が施された後、曲げ加工
が施されて形成されている。このプレス成形によって、
ヘッダーカバー(30)には、中間領域が折り重ねられ
て、下方に突出するように仕切壁(31)が形成される
とともに、各仕切壁(31)の先端に、上記ヘッダープ
レート(20)の係合孔(22)に対応して、下方突出
状に係合突起(32)が形成される。
【0156】このヘッダーカバー(30)が、上記ヘッ
ダープレート(20)の上面側を上方から覆うように配
置された状態で、仕切壁(31)の先端の係合突起(3
2)が、ヘッダープレート(20)の係合孔(22)に
挿入されて加締められることによって固定される。この
とき、ヘッダープレート(20)及びヘッダーカバー
(30)により囲まれて、仕切壁(31)の前方位置
に、コア幅方向に沿って延びるチューブ形状の出口側タ
ンク(12)が形成されるとともに、仕切壁(31)の
後方位置に、コア幅方向に沿って延びるチューブ形状の
入口側タンク(11)が形成される。
【0157】図22に示すように、下側ヘッダー部材
(60)のヘッダープレート(60)は、上記のヘッダ
ープレート(10)と同様、アルミニウム製板材に対
し、孔開け加工及び曲げ加工が施されて形成される。こ
のプレス成形によって、ヘッダープレート(60)に
は、前後2列で長さ方向に沿って所定の間隔おきに、複
数のチューブ取付孔(61)が形成されるとともに、前
後2列のチューブ取付孔(61)間に、長さ方向に沿っ
て所定の間隔おきに、複数の係合孔(62)が形成され
る。
【0158】また図23に示すように、下側ヘッダーカ
バー(70)は、上記のヘッダーカバー(30)と同
様、薄肉のアルミニウム製板材に対し、孔開け加工及び
曲げ加工が施されて形成される。このプレス成形によっ
て、ヘッダーカバー(70)には、中間領域が折り重ね
られて、下方に突出するように仕切壁(71)が形成さ
れるとともに、各仕切壁(71)の先端に、上記ヘッダ
ープレート(60)の係合孔(62)に対応して、下方
突出状に係合突起(72)が形成される。更に仕切壁
(71)には、長さ方向に沿って所定の間隔おきに、切
欠状に連通孔(71a)が形成される。
【0159】このヘッダーカバー(70)がヘッダープ
レート(60)の上面側を上方から覆うように配置され
た状態で、仕切壁(71)の先端の係合突起(72)
が、ヘッダープレート(60)の係合孔(62)に挿入
されて加締められることによって固定される。このと
き、ヘッダープレート(60)及びヘッダーカバー(7
0)によって囲まれて、仕切壁(71)の後方位置に、
コア幅方向に沿って連続して延びるチューブ形状の流入
側タンク(51)が形成されるとともに、仕切壁(7
1)の前方位置にコア幅方向に連続して延びるチューブ
形状の流出側タンク(52)が形成される。更に流入側
タンク(51)及び流出側タンク(52)間は、仕切壁
(71)に形成された連通孔(71a)を介して連通さ
れている。
【0160】そして図18及び図19に示すように、上
側ヘッダー部材(10)におけるヘッダープレート(2
0)の各チューブ取付孔(21)に、上記第1実施形態
と同様のコア(1)の熱交換チューブ(6)(7)の上
端が挿通された状態に固定されるとともに、下側ヘッダ
ー部材(50)におけるヘッダープレート(60)の各
チューブ取付孔(61)に、コア(1)の熱交換チュー
ブ(6)(7)の下端が挿通された状態に固定される。
【0161】その他の構成は、上記第1実施形態と実質
的に同様であるため、同一又は相当部分に同一符号を付
して、重複説明は省略する。
【0162】この第2実施形態の蒸発器においても、上
記と同様に、蒸発器構成部材を、所定の蒸発器形状に組
み付けて仮固定し、この仮組製品を、炉中にて一括ろう
付けすることにより、全体を連結一体化するものであ
る。
【0163】この第2実施形態の蒸発器においても、上
記と同様に、同様の効果を得ることができる。
【0164】その上、両ヘッダー部材(10)(50)
の構成部材(20)(30)(60)(70)として、
アルミ板材のプレス成形品を用いるものであるため、コ
イル状に巻回されたアルミニウム原板から連続して、ヘ
ッダー構成部材(20)(30)(60)(70)を生
産することができ、生産効率を向上させることができ
る。
【0165】更にヘッダー構成部材(20)(30)
(60)(70)を板材により構成するものであるた
め、この構成部材(20)(30)(60)(70)と
して、少なくとも片面にろう材や犠牲材等のクラッド材
が積層されたブレージングシートを用いることができる
ので、ろう付け性を向上させることができる。特に、外
表面側にクラッド材が積層される場合には、そのクラッ
ド材に亜鉛(Zn)を含有させて、犠牲材層として構成
することにより、防食性を向上させることができる。
【0166】また両ヘッダー部材(10)(50)の仕
切壁(31)(71)が補強壁として機能するものであ
るため、ヘッダー高さを小さく、かつ板厚を薄くしつ
つ、十分な強度を確保することができるので、小型軽量
化を図ることができる。特に仕切壁(31)(71)
は、板材を2重に折り返して形成するものであるため、
板厚が薄くとも、十分な強度を確保することができ、よ
り一層、小型軽量化を図ることができる。
【0167】なお、本第2実施形態において、ヘッダー
部材(10)(50)の内部に、上記第1実施形態と同
様に、分流用抵抗板(41)や偏流防止用抵抗板(4
2)を設けるようにしても良い。
【0168】また、本実施形態においては、ヘッダー部
材(10)(50)を構成するヘッダープレート(2
0)(60)及びヘッダーカバー(30)(70)を全
てアルミニウム製板材により形成するものであるが、本
発明においては、これらの一部をアルミニウムの押出成
形品により形成するようにしても良い。
【0169】またヘッダー構成部材の一部に、押出成形
品を用いる場合には、それ自体で、犠牲層を形成するこ
とは困難であるため、一括ろう付けする前に、押出成形
品を亜鉛を含むフラックスに塗布することにより、外表
面に亜鉛拡散層(犠牲層)を形成することができ、防食
性を向上させることができる。
【0170】また、本第2実施形態においても、上記第
1実施形態と同様、冷媒入口及び冷媒出口の形成位置
や、エアーの取込方向、蒸発器の設置方向は、特に限定
されるものではない。
【0171】
【発明の効果】以上のように、本第1ないし第4発明の
蒸発器によれば、冷媒経路を、シンプルなU字状に形成
するものであるため、冷媒の流路抵抗を減少させること
ができる。このため、冷媒の通路断面積を小さくでき
て、熱交換チューブのチューブ高さを小さくすることが
でき、小型軽量化及び薄型化を図ることができる。更
に、チューブ高さを小さくすることにより、コア寸法を
増大させずに、チューブ設置本数を増加させることがで
きるため、冷媒の分散性を向上させることができ、熱交
換性能を向上させることができる。特に第3又は第4発
明の蒸発器においては、ヘッダー部材として、金属製板
材のプレス成形品を用いるものであるため、生産性の向
上を図ることができるとともに、ブレージングシートの
使用により、ろう付け性の向上及び耐食性の向上を図る
ことができるという効果がある。
【0172】本第5ないし第8発明は、上記第1ないし
第4発明の蒸発器の製造プロセスを特定するものである
ため、上記の蒸発器をより確実に製造することができ
る。
【0173】本第9又は第10発明は、上記第3又は第
4発明の蒸発器に適用可能なヘッダー部材を特定するも
のであるため、上記の蒸発器をより一層確実に製造する
ことができる。
【0174】本第11ないし第14発明は、上記第1な
いし第4発明の蒸発器を用いた冷凍システムを特定する
ものであるため、上記の効果をより確実に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態である蒸発器を示す図
であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図で
ある。
【図2】第1実施形態の蒸発器を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態の蒸発器の上側部を分解して示す
斜視図である。
【図4】第1実施形態の蒸発器の下側部を分解して示す
斜視図である。
【図5】第1実施形態の蒸発器の上側ヘッダー部材周辺
を拡大して示す側面断面図である。
【図6】第1実施形態の蒸発器の下側ヘッダー部材周辺
を拡大して示す側面断面図である。
【図7】第1実施形態の蒸発器に適用された熱交換チュ
ーブを拡大して示す断面図である。
【図8】第1実施形態の蒸発器に適用されたチューブ部
材を示す斜視図である。
【図9】第1実施形態の蒸発器における冷媒の流れを示
す斜視図である。
【図10】第1実施形態の蒸発器においてチューブ高さ
と交換熱量比との関係を示すグラフである。
【図11】この発明の第1変形例である蒸発器の上側部
を分解して示す斜視図である。
【図12】第1変形例の蒸発器の上側ヘッダー部材周辺
を拡大して示す側面断面図である。
【図13】この発明の第2変形例である蒸発器の上側部
を分解して示す斜視図である。
【図14】第2変形例である蒸発器の上側ヘッダー部材
周辺を拡大して示す側面断面図である。
【図15】第3変形例である蒸発器を示す図であって、
同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。
【図16】第4変形例である蒸発器の偏流防止用抵抗板
を示す平面図である。
【図17】上記第1実施形態の蒸発器における上側ヘッ
ダー部材の出口側タンク周辺を示す側面断面図である。
【図18】この発明の第2実施形態である蒸発器の上側
ヘッダー部材周辺を拡大して示す側面断面図である。
【図19】第2実施形態である蒸発器の下側ヘッダー部
材周辺を拡大して示す側面断面図である。
【図20】第2実施形態の上側ヘッダー部材におけるヘ
ッダープレートを示す図であって、同図(a)は側面断
面図、同図(b)は平面図である。
【図21】第2実施形態の上側ヘッダー部材におけるヘ
ッダーカバーを示す図であって、同図(a)は側面断面
図、同図(b)は正面断面図である。
【図22】第2実施形態の下側ヘッダー部材におけるヘ
ッダープレートを示す図であって、同図(a)は側面断
面図、同図(b)は平面図である。
【図23】第2実施形態の下側ヘッダー部材におけるヘ
ッダーカバーを示す図であって、同図(a)は側面断面
図、同図(b)は平面図である。
【符号の説明】
1…コア 6、7…熱交換チューブ 10…上側ヘッダー部材(出入側ヘッダー部材) 11…入口側タンク 11a…冷媒入口 12…出口側タンク 20…ヘッダープレート 22…係合孔 30…ヘッダーカバー 31…仕切壁(仕切部材) 32…係合突起 41…分流用抵抗板 41a…冷媒通過孔 42…偏流防止用抵抗板 42a…冷媒通過孔 50…下側ヘッダー部材(冷媒ターン側ヘッダー部材) 51…流入側タンク 52…流出側タンク 60…ヘッダープレート 62…係合孔 70…ヘッダーカバー 71…仕切壁 71a…連通孔 72…係合突起 A…エアー H…チューブ高さ P1…上流側熱交換チューブ群 P2…下流側熱交換チューブ群
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 9/02 301 F28F 9/02 301A 301E 9/18 9/18 9/22 9/22

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔おきに複数の熱交換チューブ
    が並列に配置された上流側熱交換チューブ群及び下流側
    熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置されたコア
    と、 前記上流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され
    る入口側タンクと、 前記下流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され
    る出口側タンクと、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン用部材とを具備し、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記入口側タンクに連結されるとともに、他端
    が前記冷媒ターン用部材に連通接続され、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出口側タンクに連結されるとともに、他端
    が前記冷媒ターン用部材に連通接続され、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン用部材、及び前記下流側
    熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンクに導入さ
    れる一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒が、外気
    と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなることを特
    徴とする蒸発器。
  2. 【請求項2】 前記入口側タンクに、冷媒をタンク長さ
    方向に分流するための分流用抵抗手段が設けられてなる
    請求項1記載の蒸発器。
  3. 【請求項3】 前記出口側タンクに、冷媒の偏流を防止
    するための偏流防止用抵抗手段が設けられてなる請求項
    1又は2記載の蒸発器。
  4. 【請求項4】 所定の間隔おきに複数の熱交換チューブ
    が並列に配置された上流側熱交換チューブ群及び下流側
    熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置されたコア
    と、 両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置される出入側
    ヘッダー部材と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材とを具備し、 前記出入側ヘッダー部材の内部が仕切部材により前後に
    仕切られて、一方側が入口側タンクとして構成されると
    ともに、他方側が出口側タンクとして構成され、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダーの入口側タンクに連結され
    るとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材に連
    結され、 前記下流側熱交換チューブ群の各熱交換チューブの一端
    が前記出入側ヘッダーの出口側タンクに連結されるとと
    もに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材に連結さ
    れ、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前
    記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンク
    に導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒
    が、外気と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなる
    ことを特徴とする蒸発器。
  5. 【請求項5】 前記出入側ヘッダー部材は、各熱交換チ
    ューブの一端が貫通固定される出入側ヘッダープレート
    と、そのプレートの一面側を覆うように取り付けられる
    出入側ヘッダーカバーとを有する請求項4記載の蒸発
    器。
  6. 【請求項6】 前記冷媒ターン側ヘッダー部材は、各熱
    交換チューブの他端が貫通固定される冷媒ターン側ヘッ
    ダープレートと、そのプレートの他面側を覆うように取
    り付けられる冷媒ターン側ヘッダーカバーとを有する請
    求項4又は5記載の蒸発器。
  7. 【請求項7】 前記出入側ヘッダー部材における前記入
    口側タンクの内部に、冷媒をタンク長さ方向に分流させ
    るための分流用抵抗手段が設けられてなる請求項4ない
    し6のいずれかに記載の蒸発器。
  8. 【請求項8】 前記分流用抵抗手段が、前記入口側タン
    クを上下に仕切り、かつタンク長さ方向に沿って間隔を
    おいて複数の冷媒通過孔が形成された分流用抵抗板をも
    って構成されてなる請求項7記載の蒸発器。
  9. 【請求項9】 前記分流用抵抗板における複数の冷媒通
    過孔が、その孔径を異ならせるように形成されてなる請
    求項8記載の蒸発器。
  10. 【請求項10】 前記出入側ヘッダー部材が、その入口
    側タンクに冷媒を導入するための冷媒入口を有し、 前記分流用抵抗板における複数の冷媒通過孔が、前記冷
    媒入口から遠ざかるに従って、孔径が大きくなるように
    形成されてなる請求項9記載の蒸発器。
  11. 【請求項11】 前記冷媒入口が、前記入口側タンクに
    おける長さ方向中間位置に設けられ、 前記分流用抵抗板における複数の冷媒通過孔のうち、タ
    ンク長さ方向中間位置の冷媒通過孔に対し、端部位置の
    冷媒通過孔の孔径が大きくなるよう形成されてなる請求
    項10記載の蒸発器。
  12. 【請求項12】 前記冷媒入口が、前記入口側タンクに
    おける長さ方向端部位置に設けられてなる請求項10記
    載の蒸発器。
  13. 【請求項13】 前記出入側ヘッダー部材における前記
    出口側タンクの内部に、冷媒の偏流を防止するための偏
    流防止用抵抗手段が設けられてなる請求項4ないし7の
    いずれかに記載の蒸発器。
  14. 【請求項14】 前記偏流防止用抵抗手段が、前記出口
    側タンクを上下に仕切り、かつタンク長さ方向に沿って
    間隔をおいて複数の冷媒通過孔が形成された偏流防止用
    抵抗板をもって構成されてなる請求項13記載の蒸発
    器。
  15. 【請求項15】 前記偏流防止用抵抗板における隣り合
    う前記冷媒通過孔の間隔を、隣り合う前記熱交換チュー
    ブの間隔に対し、1〜4倍の範囲に設定されてなる請求
    項14記載の蒸発器。
  16. 【請求項16】 前記偏流防止用抵抗板における前記冷
    媒通過孔が、前記熱交換チューブの幅方向中心位置より
    も、蒸発器のエアー取り込み方向に対し風上側に配置さ
    れてなる請求項14記載の蒸発器。
  17. 【請求項17】 前記出入側ヘッダー部材が、その出口
    側タンクから冷媒を導出させるための冷媒出口を有し、 前記偏流防止用抵抗板における前記冷媒通過孔のうち、
    冷媒出口から最も遠い位置に配置される孔の断面積が、
    7mm2 以下に設定されてなる請求項14記載の蒸発
    器。
  18. 【請求項18】 前記前記冷媒出口が、前記出口側タン
    クにおける長さ方向中間位置に設けられてなる請求項1
    7記載の蒸発器。
  19. 【請求項19】 前記冷媒出口が、前記出口側タンクに
    おける長さ方向端部位置に設けられてなる請求項17記
    載の蒸発器。
  20. 【請求項20】 前記出口側タンク内における前記偏流
    防止用抵抗板と前記熱交換チューブの端部との間の断面
    積が、前記熱交換チューブの通路断面積に対し、1〜5
    倍の範囲に設定されてなる請求項14記載の蒸発器。
  21. 【請求項21】 前記偏流防止用抵抗板における前記冷
    媒通過孔の断面積の総和が、前記下流側熱交換チューブ
    群における熱交換チューブの通路断面積の総和よりも大
    きく設定されてなる請求項14記載の蒸発器。
  22. 【請求項22】 前記偏流防止用抵抗板における前記冷
    媒通過孔の形状が、円形に形成されてなる請求項14記
    載の蒸発器。
  23. 【請求項23】 前記偏流防止用抵抗板における前記冷
    媒通過孔の形状が、熱交換チューブの幅方向を長軸とす
    る長円形又は長方形に設定されてなる請求項14記載の
    蒸発器。
  24. 【請求項24】 前記両熱交換チューブ群間において対
    応し合う熱交換チューブ同士が一体化されてなる請求4
    ないし7のいずれかに記載の蒸発器。
  25. 【請求項25】 前記熱交換チューブが、押出成形によ
    り得られる押出チューブをもって構成されてなる請求項
    4ないし7のいずれかに記載の蒸発器。
  26. 【請求項26】 前記熱交換チューブのチューブ高さ
    が、0.75〜1.5mmに設定されてなる請求項4な
    いし7のいずれかに記載の蒸発器。
  27. 【請求項27】 所定の間隔おきに複数の熱交換チュー
    ブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及び下流
    側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置されたコ
    アと、 両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置される出入側
    ヘッダー部材と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材とを具備し、 前記出入側ヘッダー部材の内部が、出入側仕切部材によ
    って入口側タンク及び出口側タンクに仕切られ、 前記冷媒ターン側ヘッダー部材が、プレス成形された少
    なくとも2つ以上の金属板材からなり、前記冷媒ターン
    側ヘッダー部材の内部が冷媒ターン側仕切部材によって
    流入側タンク及び流出側タンクに仕切られるとともに、
    その仕切部材に設けられた連通孔によって両タンクが連
    通され、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダーの入口側タンクに連結され
    るとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材の流
    入側タンクに連結され、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダー部材の出口側タンクに連結
    されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材
    の流出側タンクに連結され、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記流入側タンク、前記連通孔、前記流
    出側タンク、及び前記下流側熱交換チューブ群を流通し
    て前記出口側タンクに導入される一方、両熱交換チュー
    ブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて蒸発される
    よう構成されてなることを特徴とする蒸発器。
  28. 【請求項28】 前記冷媒ターン側ヘッダー部材は、各
    熱交換チューブの端部が貫通固定されるヘッダープレー
    トと、そのプレートの一面側を覆うように取り付けられ
    るヘッダーカバーとを有し、 前記冷媒ターン側仕切部材が、前記ヘッダーカバーを構
    成する金属板材の中間領域が長さ方向に沿って折り重ね
    られることによって形成されてなる請求項27記載の蒸
    発器。
  29. 【請求項29】 前記冷媒ターン側仕切部材の先端に、
    長さ方向に沿って所定の間隔おきに係合突起が設けら
    れ、 前記ヘッダープレートの中間に、前記係合突起に対応し
    て、長さ方向に沿って所定の間隔おきに係合孔が設けら
    れ、 前記係合突起が、前記係合孔に挿入された状態で、加締
    め処理によって固定されてなる請求項23記載の蒸発
    器。
  30. 【請求項30】 前記冷媒ターン側ヘッダー部材を構成
    する金属板材が、少なくとも片面にろう材が積層された
    アルミニウムブレージングシートによって形成されてな
    る請求項27記載の蒸発器。
  31. 【請求項31】 前記ブレージングシートの外面側にろ
    う材が積層されるとともに、そのろう材層に亜鉛が含有
    されてなる請求項30記載の蒸発器。
  32. 【請求項32】 前記ヘッダーカバーの板厚が、前記ヘ
    ッダープレートの板厚よりも薄く設定されてなる請求項
    28記載の蒸発器。
  33. 【請求項33】 前記出入側ヘッダー部材が、プレス成
    形された少なくとも2つ以上の金属板材からなる請求項
    27記載の蒸発器。
  34. 【請求項34】 前記出入側ッダー部材は、各熱交換チ
    ューブの端部が貫通固定されるヘッダープレートと、そ
    のプレートの一面側を覆うように取り付けられるヘッダ
    ーカバーとを有し、 前記出入側仕切部材が、前記ヘッダーカバーを構成する
    金属板材の中間領域が長さ方向に沿って折り重ねられる
    ことによって形成されてなる請求項33記載の蒸発器。
  35. 【請求項35】 前記出入側仕切部材の先端に、長さ方
    向に沿って所定の間隔おきに係合突起が設けられ、 前記ヘッダープレートの中間に、前記係合突起に対応し
    て、長さ方向に沿って所定の間隔おきに係合孔が設けら
    れ、 前記係合突起が、前記係合孔に挿入された状態で、加締
    め処理によって固定されてなる請求項34記載の蒸発
    器。
  36. 【請求項36】 前記出入側ヘッダー部材を構成する金
    属板材が、少なくとも片面にろう材が積層されたアルミ
    ニウムブレージングシートによって形成されてなる請求
    項33記載の蒸発器。
  37. 【請求項37】 前記ブレージングシートの外面側にろ
    う材が積層されるとともに、そのろう材層に亜鉛が含有
    されてなる請求項36記載の蒸発器。
  38. 【請求項38】 前記ヘッダーカバーの板厚が、前記ヘ
    ッダープレートの板厚よりも薄く設定されてなる請求項
    34記載の蒸発器。
  39. 【請求項39】 所定の間隔おきに複数の熱交換チュー
    ブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及び下流
    側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置されたコ
    アと、 両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置される出入側
    ヘッダー部材と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材とを具備し、 前記出入側ヘッダー部材は、出入側ヘッダープレート
    と、そのプレートの一面側を覆うように取り付けられる
    出入側ヘッダーカバーと、前記出入側ヘッダー部材の内
    部を入口側タンク及び出口側タンクに仕切るための仕切
    部材とを有し、 前記冷媒ターン側ヘッダー部材は、冷媒ターン側ヘッダ
    ープレートと、そのプレートの一面側を覆うように取り
    付けられる冷媒ターン側ヘッダーカバーを有し、前記冷
    媒ターン側ヘッダープレート及び前記冷媒ターン側ヘッ
    ダーカバーのうち一方が、プレス成形された金属板材に
    より形成されるとともに、残り一方が、押出成形品によ
    り形成され、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダープレートに貫通固定され
    て、前記入口側タンクに連結されるとともに、他端が前
    記冷媒ターン側ヘッダープレートに貫通固定され、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダープレートに貫通固定され
    て、前記出口側タンクに連結されるとともに、他端が前
    記冷媒ターン側ヘッダープレートに貫通固定され、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前
    記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンク
    に導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒
    が、外気と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなる
    ことを特徴とする蒸発器。
  40. 【請求項40】 前記出入側ヘッダー部材における前記
    出入側ヘッダープレート及び前記出入側ヘッダーカバー
    のうち一方が、プレス成形された金属板材により形成さ
    れるとともに、残り一方が、押出成形品により形成され
    てなる請求項39記載の蒸発器。
  41. 【請求項41】 前後方向に並んで配置される上流側熱
    交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ群を構成する
    複数の熱交換チューブを準備する工程と、 前記上流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され
    る入口側タンクを準備する工程と、 前記下流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され
    る出口側タンクを準備する工程と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン用部材を準備する工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端を前記入口側タンクにろう付け固定するろう付け
    工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の他端を前記冷媒ターン用部材にろう付け固定するろう
    付け工程と、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端を前記出口側タンクにろう付け固定するろう付け
    工程と、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の他端を前記冷媒ターン用部材にろう付け固定するろう
    付け工程を含み、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン用部材、及び前記下流側
    熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンクに導入さ
    れる一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒が、外気
    と熱交換されて蒸発される冷媒回路を形成するものとし
    た蒸発器の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記複数のろう付け工程を、炉中ろう
    付け処理によって一括して行うものとした請求項41記
    載の蒸発器の製造方法。
  43. 【請求項43】 前後方向に並んで配置される上流側熱
    交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ群を構成する
    熱交換チューブを準備する工程と、 両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され、内部が
    仕切部材により前後に仕切られて、一方側が入口側タン
    クとして構成されるとともに、他方側が出口側タンクと
    して構成される出入側ヘッダー部材を準備する工程と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材を準備する工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端を前記出入側ヘッダーの入口側タンクにろう付け
    固定するろう付け工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の他端を前記冷媒ターン側ヘッダー部材にろう付け固定
    するろう付け工程と、 前記下流側熱交換チューブ群の各熱交換チューブの一端
    を前記出入側ヘッダーの出口側タンクにろう付け固定す
    るろう付け工程と、 前記下流側熱交換チューブ群の各熱交換チューブの他端
    を前記冷媒ターン側ヘッダー部材にろう付け固定するろ
    う付け工程とを含み、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前
    記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンク
    に導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒
    が、外気と熱交換されて蒸発される冷媒回路を形成する
    ものとした蒸発器の製造方法。
  44. 【請求項44】 前記複数のろう付け工程を、炉中ろう
    付け処理によって一括して行うものとした請求項43記
    載の蒸発器の製造方法。
  45. 【請求項45】 前後方向に並んで配置される上流側熱
    交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ群を構成する
    熱交換チューブを準備する工程と、 出入側仕切部材によって内部が入口側タンク及び出口側
    タンクに仕切られ、両熱交換チューブ群の一端側に沿っ
    て配置される出入側ヘッダー部材を準備する工程と、 プレス成形された少なくとも2つ以上の金属板材からな
    り、冷媒ターン側仕切部材によって内部が流入側タンク
    及び流出側タンクに仕切られるとともに、その仕切部材
    に設けられた連通孔によって両タンクが連通され、両熱
    交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒ターン
    側ヘッダー部材を準備する工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端を前記出入側ヘッダーの入口側タンクにろう付け
    固定するろう付け工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の他端を前記冷媒ターン側ヘッダー部材の流入側タンク
    にろう付け工程するろう付け工程と、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端を前記出入側ヘッダー部材の出口側タンクにろう
    付け固定するろう付け工程と、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の他端を前記冷媒ターン側ヘッダー部材の流出側タンク
    にろう付け工程するろう付け工程とを含み、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記流入側タンク、前記連通孔、前記流
    出側タンク、及び前記下流側熱交換チューブ群を流通し
    て前記出口側タンクに導入される一方、両熱交換チュー
    ブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて蒸発される
    冷媒回路を形成するものとした蒸発器の製造方法。
  46. 【請求項46】 前記複数のろう付け工程を、炉中ろう
    付け処理によって一括して行うものとした請求項45記
    載の蒸発器の製造方法。
  47. 【請求項47】 前後方向に並んで配置される上流側熱
    交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ群を構成する
    熱交換チューブを準備する工程と、 出入側ヘッダープレートと、そのプレートの一面側を覆
    うように取り付けられる出入側ヘッダーカバーと、前記
    出入側ヘッダー部材の内部を入口側タンク及び出口側タ
    ンクに仕切るための仕切部材とを有し、両熱交換チュー
    ブ群の一端側に沿って配置される出入側ヘッダー部材
    と、 冷媒ターン側ヘッダープレートと、そのプレートの一面
    側を覆うように取り付けられる冷媒ターン側ヘッダーカ
    バーを有し、前記冷媒ターン側ヘッダープレート及び前
    記冷媒ターン側ヘッダーカバーのうち一方が、プレス成
    形された金属板材により形成されるとともに、残り一方
    が、押出成形品により形成され、両熱交換チューブ群の
    他端側に沿って配置される冷媒ターン側ヘッダー部材と
    を準備する工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端を前記出入側ヘッダー部材の前記ヘッダープレー
    トにろう付け固定して前記入口側タンクに連結するろう
    付け工程と、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の他端を前記冷媒ターン側ヘッダー部材の前記ヘッダー
    プレートにろう付け固定するろう付け工程と、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端を前記出入側ヘッダー部材の前記ヘッダープレー
    トにろう付け固定して、前記出口側タンクに連結するろ
    う付け工程と、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の他端を前記冷媒ターン側ヘッダー部材の前記ヘッダー
    プレートにろう付け固定するろう付け工程ととを含み、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前
    記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンク
    に導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒
    が、外気と熱交換されて蒸発される冷媒回路を形成する
    ものとした蒸発器の製造方法。
  48. 【請求項48】 前記複数のろう付け工程を、炉中ろう
    付け処理によって一括して行うものとした請求項47記
    載の蒸発器の製造方法。
  49. 【請求項49】 前記炉中ろう付け処理を行う前に、前
    記ヘッダー部材の表面に亜鉛を含むフラックスを塗布し
    ておき、その表面に亜鉛拡散層を形成するものとした請
    求項48記載の蒸発器の製造方法。
  50. 【請求項50】 所定の間隔おきに複数の熱交換チュー
    ブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及び下流
    側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置されるコ
    アを有する蒸発器の出入側ヘッダー部材であって、 前記各熱交換チューブの端部を貫通固定するためのヘッ
    ダープレートと、 前記ヘッダープレートの一面側を覆うように取り付けら
    れるヘッダーカバーと、 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーによって
    囲まれる中空部を前後に仕切って、入口側タンク及び出
    口側タンクを形成するための仕切部材とを備え、 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーのうち少
    なくともいずれか一方が、プレス成形された金属板材に
    より形成されてなり、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群に導入されるとともに、前記下流側熱交換
    チューブ群を流通する冷媒が、前記出口側タンクに導入
    されるよう構成されてなることを特徴とする蒸発器の出
    入側ヘッダー部材。
  51. 【請求項51】 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダ
    ーカバーの双方が、プレス成形された金属板材により形
    成されるとともに、 前記仕切部材が、前記ヘッダーカバーを構成する金属板
    材の中間領域が長さ方向に沿って折り重ねられることに
    よって、前記ヘッダーカバーに一体に形成されてなる請
    求項50記載の蒸発器の出入側ヘッダー部材。
  52. 【請求項52】 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダ
    ーカバーのうちいずれか一方が、プレス成形された金属
    板材により形成されるとともに、残り一方が押出成形品
    により形成されてなる請求項50記載の蒸発器の出入側
    ヘッダー部材。
  53. 【請求項53】 所定の間隔おきに複数の熱交換チュー
    ブが並列に配置された上流側熱交換チューブ群及び下流
    側熱交換チューブ群が、前後方向に並んで配置されるコ
    アを有する蒸発器の冷媒ターン側ヘッダー部材であっ
    て、 前記各熱交換チューブの端部を貫通固定するためのヘッ
    ダープレートと、 前記ヘッダープレートの一面側を覆うように取り付けら
    れるヘッダーカバーと、 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーによって
    囲まれる中空部を前後に仕切って、流入側タンク及び流
    出側タンクを形成し、両タンク間を連通するための連通
    孔を有する仕切部材とを備え、 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダーカバーのうち少
    なくともいずれか一方が、プレス成形された金属板材に
    より形成されてなり、 前記上流側熱交換チューブ群を流通する冷媒が、前記流
    入側タンクに導入されて、前記連通孔を通って前記流出
    側タンクに導入されるとともに、前記流出側タンクの冷
    媒が、前記下流側熱交換チューブ群に導入されるよう構
    成されてなることを特徴とする蒸発器の冷媒ターン側ヘ
    ッダー部材。
  54. 【請求項54】 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダ
    ーカバーの双方が、プレス成形された金属板材により形
    成されるとともに、 前記仕切部材が、前記ヘッダーカバーを構成する金属板
    材の中間領域が長さ方向に沿って折り重ねられることに
    よって、前記ヘッダーカバーに一体に形成されてなる請
    求項53記載の蒸発器の冷媒ターン側ヘッダー部材。
  55. 【請求項55】 前記ヘッダープレート及び前記ヘッダ
    ーカバーのうちいずれか一方が、プレス成形された金属
    板材により形成されるとともに、残り一方が押出成形品
    により形成されてなる請求項53記載の蒸発器の冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材。
  56. 【請求項56】 圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮器
    により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧
    し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機
    に戻すようにした冷凍システムであって、 前記蒸発器は、 所定の間隔おきに複数の熱交換チューブが並列に配置さ
    れた上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ
    群が、前後方向に並んで配置されたコアと、 前記上流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され
    る入口側タンクと、 前記下流側熱交換チューブ群の一端側に沿って配置され
    る出口側タンクと、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン用部材とを具備し、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記入口側タンクに連結されるとともに、他端
    が前記冷媒ターン用部材に連通接続され、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出口側タンクに連結されるとともに、他端
    が前記冷媒ターン用部材に連通接続され、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン用部材、及び前記下流側
    熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンクに導入さ
    れる一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒が、外気
    と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなることを特
    徴とする冷凍システム。
  57. 【請求項57】 圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮器
    により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧
    し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機
    に戻すようにした冷凍システムであって、 前記蒸発器は、 所定の間隔おきに複数の熱交換チューブが並列に配置さ
    れた上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ
    群が、前後方向に並んで配置されたコアと、 両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置される出入側
    ヘッダー部材と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材とを具備し、 前記出入側ヘッダー部材の内部が仕切部材により前後に
    仕切られて、一方側が入口側タンクとして構成されると
    ともに、他方側が出口側タンクとして構成され、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダーの入口側タンクに連結され
    るとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材に連
    結され、 前記下流側熱交換チューブ群の各熱交換チューブの一端
    が前記出入側ヘッダーの出口側タンクに連結されるとと
    もに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材に連結さ
    れ、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前
    記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンク
    に導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒
    が、外気と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなる
    ことを特徴とする冷凍システム。
  58. 【請求項58】 圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮器
    により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧
    し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機
    に戻すようにした冷凍システムであって、 前記蒸発器は、 所定の間隔おきに複数の熱交換チューブが並列に配置さ
    れた上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ
    群が、前後方向に並んで配置されたコアと、 両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置される出入側
    ヘッダー部材と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材とを具備し、 前記出入側ヘッダー部材の内部が出入側仕切部材によっ
    て内部が入口側タンク及び出口側タンクに仕切られ、 前記冷媒ターン側ヘッダー部材が、プレス成形された少
    なくとも2つ以上の金属板材からなり、冷媒ターン側仕
    切部材によって内部が流入側タンク及び流出側タンクに
    仕切られるとともに、その仕切部材に設けられた連通孔
    によって両タンクが連通され、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダーの入口側タンクに連結され
    るとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材の流
    入側タンクに連結され、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダー部材の出口側タンクに連結
    されるとともに、他端が前記冷媒ターン側ヘッダー部材
    の流出側タンクに連結され、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記流入側タンク、前記連通孔、前記流
    出側タンク、及び前記下流側熱交換チューブ群を流通し
    て前記出口側タンクに導入される一方、両熱交換チュー
    ブ群を流通する冷媒が、外気と熱交換されて蒸発される
    よう構成されてなることを特徴とする冷凍システム。
  59. 【請求項59】 圧縮機により圧縮された冷媒を凝縮器
    により凝縮し、その凝縮冷媒を減圧器に通過させて減圧
    し、その減圧冷媒を蒸発器により蒸発させて前記圧縮機
    に戻すようにした冷凍システムであって、 前記蒸発器は、 所定の間隔おきに複数の熱交換チューブが並列に配置さ
    れた上流側熱交換チューブ群及び下流側熱交換チューブ
    群が、前後方向に並んで配置されたコアと、 両熱交換チューブ群の一端側に沿って配置される出入側
    ヘッダー部材と、 両熱交換チューブ群の他端側に沿って配置される冷媒タ
    ーン側ヘッダー部材とを具備し、 前記出入側ヘッダー部材は、出入側ヘッダープレート
    と、そのプレートの一面側を覆うように取り付けられる
    出入側ヘッダーカバーと、前記出入側ヘッダー部材の内
    部を入口側タンク及び出口側タンクに仕切るための仕切
    部材とを有し、 前記冷媒ターン側ヘッダー部材は、冷媒ターン側ヘッダ
    ープレートと、そのプレートの一面側を覆うように取り
    付けられる冷媒ターン側ヘッダーカバーを有し、前記冷
    媒ターン側ヘッダープレート及び前記冷媒ターン側ヘッ
    ダーカバーのうち一方が、プレス成形された金属板材に
    より形成されるとともに、残り一方が、押出成形品によ
    り形成され、 前記上流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダープレートに貫通固定され
    て、前記入口側タンクに連結されるとともに、他端が前
    記冷媒ターン側ヘッダープレートに貫通固定され、 前記下流側熱交換チューブ群における各熱交換チューブ
    の一端が前記出入側ヘッダープレートに貫通固定され
    て、前記出口側タンクに連結されるとともに、他端が前
    記冷媒ターン側ヘッダープレートに貫通固定され、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記上流側熱交
    換チューブ群、前記冷媒ターン側ヘッダー部材、及び前
    記下流側熱交換チューブ群を流通して前記出口側タンク
    に導入される一方、両熱交換チューブ群を流通する冷媒
    が、外気と熱交換されて蒸発されるよう構成されてなる
    ことを特徴とする冷凍システム。
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