JP2003073984A - 皮革状物の製造法 - Google Patents
皮革状物の製造法Info
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Abstract
工皮革)を製造する方法を提供し、それによって環境に
放出される有機溶剤を削減する。 【解決手段】 ポリオール(A)と多官能イソシアネー
ト(B)との末端イソシアネート基含有プレポリマーの
イソシアネート基にブロック化剤(C)を反応せしめた
ブロックウレタンプレポリマー(D)と、活性水素を2
個以上有する化合物(E)とを含有してなる無溶剤ウレ
タンプレポリマー組成物(F)を基材に被覆し、次いで
加熱して重合することからなる皮革状物の製造法。
Description
がブロックされた無溶剤ウレタンプレポリマーを使用し
た、皮革状物、即ち、一般に人工皮革とか、合成皮革と
呼称される天然皮革に似せて造られるシート状物の製造
法に関するものである。
ウレタン樹脂組成物を積層せしめた形の皮革状物を指称
している。一般には、ポリウレタン樹脂の溶剤溶液組成
物を離型紙上に流延せしめ、次いで、加熱することによ
って溶剤を揮散せしめ、フィルム化し、必要に応じて、
接着剤を用いて、織布や編布などにラミネートせしめる
という、いわゆるラミネート法であるとか、あるいは織
布や編布などに、ポリウレタン樹脂組成物を直接コーテ
ィングして加熱乾燥せしめる、いわゆるダイレクト・コ
ート法などにより製造されている。
ウレタン樹脂溶液組成物を、不織布に充填または積層せ
しめた皮革状物をいうものであって、その製法として
は、一般には、ポリウレタン樹脂組成物のジメチルホル
ムアミド(以下、DMFともいう。)溶液を不織布に含
浸せしめ、あるいはコーティングせしめ、これを、水凝
固浴あるいはDMF−水の混合溶液からなる凝固浴中
で、ポリウレタン樹脂を多孔質状に凝固させる、いわゆ
る湿式加工したのち、洗浄工程ならびに乾燥工程を経る
ことによって製造される。
の表面を、ラミネートあるいはコーティングによる造面
を施すことによって、スムース調のものと為したり、此
のシート状物の表面をバフィングするということによっ
て、ヌバック調ないしはスエード調のものと為すという
方法も採用されている。いずれにしても、合成皮革や人
工皮革を製造する工程で、大量の有機溶剤が使用され、
その一部は環境に放出される。
機溶剤を使用した溶液型樹脂からの、有機溶剤の削減が
求められている。特にPRTR法、改訂労働安全衛生法
等の施行により有機溶剤等の削減は、非常に重要なテー
マとなっている。合成皮革、人工皮革等に使用されてい
る溶液型ウレタン樹脂に於いても同様であり、有機溶剤
を全く含まない、無溶剤型ウレタン樹脂の開発が求めら
れている。通常人工皮革や合成皮革に使用される溶液型
ウレタン樹脂は分子量が非常に大きく、無溶剤化すると
室温では全く流動しないゴム状固体になってしまい、塗
工や含浸等の加工ができなくなってしまうという問題が
ある。その分子量を小さくすると流動性が改良されて塗
工や含浸等の加工ができるようになる場合もあるが、分
子量が小さいため機械強度や耐久性などが悪く使用に耐
えないものとなる。
実状に鑑み、溶剤を使用しないで皮革状物(合成皮革や
人工皮革)を製造する方法を提供し、それによって環境
に放出される有機溶剤を削減することにある。
ついて鋭意検討した結果、全く溶剤を使用しないで皮革
状物を製造する方法を見いだし本発明を完成した。
能イソシアネート(B)との末端イソシアネート基含有
プレポリマーのイソシアネート基にブロック化剤(C)
を反応せしめたブロックウレタンプレポリマー(D)
と、活性水素を2個以上有する化合物(E)とを含有し
てなる無溶剤ウレタンプレポリマー組成物(F)を基材
に被覆し、次いで加熱して重合することからなる皮革状
物の製造法に関するものである。
ール(A)は、低分子量ポリオールでも場合によって使
用できるが、最終的に得られる皮革状物の特性を考慮す
ると、ポリアルキレンエーテルジオール(G)、ポリエ
ステルジオール(H)、ポリカーボネートジオール
(I)及びこれらのジオールにラクトンモノマー(J)
を開環付加重合反応させて得られるラクトン変性ジオー
ル(K)から選ばれた一種または二種以上のポリオール
が好ましい。
エーテルジオールとしては、通常、エチレンオキサイ
ド、1,2−及び1,3−プロピレンオキサイド、1,
2−、2,3−及び1,4−ブチレンオキサイド、アル
キルテトラヒドロフラン等の分子内環状エーテル化合物
の単独重合又は2種類以上のランダム共重合、ブロック
共重合等で得られるものが挙げられる。特に1,4−ブ
チレンオキサイド(テトラヒドロフラン)単独又はそれ
を含む2種以上のアルキレンオキサイドの開環重合物及
び付加重合物が好ましい。
オールとしては、二価アルコ−ルと二塩基性カルボン酸
との反応生成物が挙げられる。遊離ジカルボン酸の代わ
りに、対応の無水物又は低級アルコ−ルのジエステル或
いはその混合物もポリエステルの製造に使用することが
できる。
いが、エチレングリコ−ル、1,3−及び1,2−プロ
ピレングリコ−ル、1,4−及び1,3−及び2,3−
ブチレングリコ−ル、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサングリコ−ル、1,8−オクタンジオ−ル、
1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、
ネオペンチルグリコ−ル、シクロヘキサンジメタノ−
ル、1,4−ビス−(ヒドロキシメチル)−シクロヘキ
サン、2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ−ル、ジエ
チレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、トリエチ
レングリコ−ル、トリプロピレングリコ−ル、ジブチレ
ングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレ
ングリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル等が挙げ
られる。
環族、芳香族及び/又は複素環式とすることができ、不
飽和であっても或いは例えばハロゲン原子で置換されて
も良い。これらカルボン酸としては、限定はしないが、
例えばコハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメチン酸、無水フタル酸、無水テトラヒドロフ
タル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水テトラヒドロ
イソフタル酸、無水ヘキサヒドロイソフタル酸、無水エ
ンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水グルタル酸、
無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、ダイマ−脂肪
酸、例えばオレイン酸、ジメチルテレフタレ−ト及び混
合テレフタレ−トが挙げられる。
ルキレングリコールとアジピン酸からのポリエステルジ
オールが好ましい。
ールとしては、エチレングリコ−ル、1,3−及び1,
2−プロピレングリコ−ル、1,4−及び1,3−及び
2,3−ブチレングリコ−ル、1,6−ヘキサングリコ
−ル、1,8−オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ
ール、1,10−デカンジオール、ネオペンチルグリコ
−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル、1,4−ビス−
(ヒドロキシメチル)−シクロヘキサン、2−メチル−
1,3−プロパンジオ−ル、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジ
プロピレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、トリ
プロピレングリコ−ル、ジブチレングリコ−ル、ポリエ
チレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテ
トラメチレングリコ−ル等の様なジオ−ルとホスゲン、
ジアリルカ−ボネ−ト、ジアルキルカーボネートもしく
は環式カ−ボネ−ト(例えばエチレンカ−ボネ−ト)と
の反応生成物が挙げられる。中でも炭素数が4〜10の
アルキレングリコールのポリカーボネートジオールが好
ましい。
としては、バレロラクトン、メチルバレロラクトン、ε
−カプロラクトン、トリメチルカプロラクトン等の1種
又は2種以上を用いることが可能である。特にε−カプ
ロラクトンが、好ましく用いられる。ラクトンの変性量
については特に限定はないが、ポリオール(A)100
重量部にラクトンモノマー(J)10〜100重量部を
開環付加重合反応させるのが最も好適である。
が、一般に無溶媒下、テトライソプロピルチタネ−ト、
テトラブチルチタネ−ト、オクチル酸第1スズ、亜鉛ア
セチルアセトネート等の触媒存在下に、ポリオール
(A)と前述した様な各種ラクトンモノマ−(J)と
を、110℃〜220℃で反応させることにより得る事
ができる。
したポリアルキレンエーテルジオール(G)、ポリエス
テルジオール(H)、ポリカーボネートジオール(I)
及びこれらのジオールにラクトンモノマー(J)を開環
付加重合させて得られるラクトン変性ジオール(K)が
好ましく、それらに低分子量ポリオール、即ち上記した
二価アルコールを併用することもできる。
ネートとしては、特に限定はしないが、テトラメチレン
ジイソシアネ−ト、1,6−ヘキサメチレンジイソシア
ネ−ト、ドデカメチレンジイソシアネ−ト、シクロヘキ
サン−1,3−及び1,4−ジイソシアネ−ト、1−イ
ソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキサン(=イソホロンジイソシアネ−
ト)、ビス−(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタ
ン(=水添MDI)、2−及び4−イソシアナトシクロ
ヘキシル−2´−イソシアナトシクロヘキシルメタン、
1,3−及び1,4−ビス−(イソシアナトメチル)−
シクロヘキサン、ビス−(4−イソシアナト−3−メチ
ルシクロヘキシル)メタン、1,3−及び1,4−テト
ラメチルキシリデンジイソシアネ−ト、2,4−及び/
または2,6−ジイソシアナトトルエン、2,2´−、
2,4´−及び/または4,4´−ジイソシアナトジフ
ェニルメタン、1,5−ナフタレンジイソシアネ−ト、
p−及びm−フェニレンジイソシアネ−ト、ダイメリル
ジイソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、ジフ
ェニル−4,4´−ジイソシネ−ト、カルボジイミド変
性液状MDI、ポリメリックMDI等がある。中でもベ
ンゼン環にイソシアネート基のついたいわゆる芳香族イ
ソシアネートが好ましい。
造方法は、特に限定はないが、例えばポリオール(A)
に、多官能イソシアネート(B)を多官能イソシアネー
ト成分とポリオール成分とのNCO基/OH基のモル比
率を5.0/1.0〜1.3/1.0の範囲で、20〜
120℃の温度で、触媒なしで或いは公知のウレタン化
触媒を用いるか或いは反応遅延剤を添加して、撹拌反応
させてウレタンプレポリマー(C)とする方法が一般的
である。
ケトオキシム類、ラクタム類、フェノール類、ピラゾー
ル類、活性メチレン化合物類等、通常使用される公知の
イソシアネートブロック化剤が用いられる。中でも、ブ
ロック化反応が容易に進行し、又、解離温度も120〜
180℃と比較的マイルドな加熱条件で脱ブロック化が
可能という観点からケトオキシム類およびラクタム類が
好適である。中でも臭気が少ないという点でシクロヘキ
サノンオキシム、アセトキシム、ε−カプロラクタムが
特に本発明に於いて好ましいブロッキング剤である。ウ
レタンプレポリマー(D)とブロック化剤(C)を反応
させるブロック化反応条件はブロック化剤(C)成分と
ウレタンプレポリマー(D)成分とのNCO基/OH基
のモル比率を1.2/1.0〜1.0/1.0の範囲
で、20〜120℃の温度で攪拌反応させる。
されたウレタンプレポリマー(D)には必要に応じて反
応の任意の時点で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、滑剤、顔料、充填剤、帯電防止剤、可塑剤、発泡剤
その他の添加剤を加えることができる。
クされたウレタンプレポリマー(D)は、鎖伸長剤とし
て活性水素を2個以上有する化合物(E)をブレンドし
て使用される。活性水素を2個以上有する化合物(E)
の中でも特にジアミン化合物が好適である。ジアミン化
合物として特に代表的なものを例示すれば、1,2−ジ
アミノエタン、1,2−ないしは1,3−ジアミノプロ
パン、1,2−ないしは1,3−ないしは1,4−ジア
ミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジア
ミノヘキサン、ピペラジン、N,N’−ビス−(2−ア
ミノエチル)ピペラジン、1−アミノ−3−アミノメチ
ル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサン(=イソ
ホロンジアミン)、ビス−(4−アミノシクロヘキシ
ル)メタン、ビス−(4−アミノ−3−ブチルシクロヘ
キシル)メタン、1,2−、1,3−ないしは1,4−
ジアミノシクロヘキサンまたは1,3−ジアミノプロパ
ン、ノルボルネンジアミン、4,4’−メチレン−ビス
−2−メチルシクロヘキシルアミン等が使用できる。
アミン化合物との使用比率は本発明のブロックされたウ
レタンプレポリマー成分とジアミン成分のNCO基/N
H2基のモル比率が1.35/1.0〜1.0/1.0
の範囲が好ましい。
2個以上有する化合物はジアミン化合物が好ましいが、
ジオール化合物も使用できる。ジオール化合物として
は、特に限定はしないが、エチレングリコ−ル、1,3
−及び1,2−プロピレングリコ−ル、1,4−及び
1,3−及び2,3−ブチレングリコ−ル、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサングリコ−ル、1,8
−オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオール、1,1
0−デカンジオール、ネオペンチルグリコ−ル、シクロ
ヘキサンジメタノ−ル、1,4−ビス−(ヒドロキシメ
チル)−シクロヘキサン、2−メチル−1,3−プロパ
ンジオ−ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジプロピレングリ
コ−ル、トリエチレングリコ−ル、トリプロピレングリ
コ−ル、ジブチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレング
リコ−ル等も使用することができる。尚、ウレタンプレ
ポリマー(D)とジオール化合物との使用比率は、NC
O基/OH基のモル比率が1.35/1.0〜1.0/
1.0の範囲が好ましい。
組成物(F)は、上記のブロックウレタンプレポリマー
(D)と活性水素を2個以上有する化合物(E)とを含
有してなり、実質的に溶剤を含有しないものであり、常
温で液状のものである。しかし、比較的融点が低いも
の、即ち融点30〜100℃程度の固形のものであって
も使用することができる。
する。合成皮革の場合:本発明のウレタンプレポリマー
組成物(F)を25〜120℃に加温脱泡し、離型紙上
にコーティングし、次いで、120〜230℃で1〜2
0分加熱することによって、フィルム化し、必要に応じ
て、接着剤を用いて、織布や編布などにラミネート(積
層)させるラミネート法や、織布や編布などに、本発明
のウレタンプレポリマー組成物(F)を室温から120
℃に加温脱泡し、直接コーティングして次いで、120
〜230℃で1〜20分加熱することによって、フィル
ム化する、ダイレクト・コート法などにより製造され
る。
リマー組成物(F)を25〜120℃に加温脱泡し、ポ
リエステル又はナイロン不織布に含浸し、ニップロール
で余分な本発明のウレタンプレポリマー組成物(F)を
除去し、次いで、120〜230℃で1〜20分加熱す
ることによって、不織布に含浸された本発明のウレタン
プレポリマー組成物(F)を高分子量化する事によって
製造される。
を、ラミネートあるいはコーティングによる造面を施す
ことによって、スムース調のものと為したり、この皮革
状物の表面をバフィングするということによって、ヌバ
ック調ないしはスエード調のものとする事もできる。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。尚、実施例中の部及び%は断りのない限り重量
に関するものである。又、分子量とは水酸基価から計算
した分子量を指すものとする。
メチレンエーテルグリコール)(保土谷化学製PTGL
−2000 分子量2000) 500部に、2,4−
ジイソシアナトトルエン 87部(NCO/OH=2.
0)を激しく攪拌しながら投入し、100℃で4時間反
応させてウレタンプレポリマーを得た。60℃まで冷却
し、これにブロック化剤としてMEKオキシム(メチル
エチルケトンオキシム)を44部投入し70℃にて2時
間攪拌反応させた。得られたプレポリマーは液状で25
℃での粘度は479dPa.sであった。
(大日本インキ製 ポリライト ODX−2420 分
子量2000) 500部に、2,4−ジイソシアナト
トルエン 87部(NCO/OH=2.0)を激しく攪
拌しながら投入し、100℃で4時間反応させてウレタ
ンプレポリマーを得た。60℃まで冷却し、これにブロ
ック化剤としてMEKオキシムを44部 投入し70℃
にて2時間攪拌反応させた。得られたプレポリマーは液
状で25℃での粘度は1140dPa.sであった。
(旭硝子製 エクセノール 2020 分子量200
0) 500部に、2,4−ジイソシアナトトルエン
87部(NCO/OH=2.0)を激しく攪拌しながら
投入し、100℃で6時間反応させてウレタンプレポリ
マーを得た。60℃まで冷却し、これにブロック化剤と
してMEKオキシムを44部 投入し70℃にて2時間
攪拌反応させた。得られたプレポリマーは液状で25℃
での粘度は 288dPa.sであった。
(クラレ製 クラレポリオール P−1010分子量1
000)に同重量のカプロラクトンを付加した、ラクト
ン変性ジオール500部に、2,4−ジイソシアナトト
ルエン 87部(NCO/OH=2.0)を激しく攪拌
しながら投入し、100℃で4時間反応させてウレタン
プレポリマーを得た。60℃まで冷却し、これにブロッ
ク化剤としてメチルエチルケトノキシムを44部 投入
し70℃にて2時間攪拌反応させた。得られたプレポリ
マーは液状で25℃での粘度は 825dPa.sであ
った。
(大日本インキ製 ポリライト ODX−2420 分
子量2000) 500部に、テトラメチルキシリレン
ジイソシアネート(TMXDI)122部(NCO/O
H=2.0)を激しく攪拌しながら投入し、100℃で
5時間反応させてウレタンプレポリマーを得た。60℃
まで冷却し、これにブロック化剤としてMEKオキシム
を44部 投入し70℃にて2時間攪拌反応させた。得
られたプレポリマーは液状で25℃での粘度は 913
dPa.sであった。
メチレンエーテルグリコール)(保土谷化学製PTGL
−2000 分子量2000) 500部に、2,4−
ジイソシアナトトルエン 87部(NCO/OH=2.
0)を激しく攪拌しながら投入し、100℃で4時間反
応させてウレタンプレポリマーを得た。60℃まで冷却
し、ブロック化剤としてシクロヘキサノンオキシムを5
7部投入し70℃にて2時間攪拌反応させた。得られた
プレポリマーは液状で25℃での粘度は1060dP
a.sであった。
メチレンエーテルグリコール)(保土谷化学製PTGL
−2000 分子量2000) 500部に、2,4−
ジイソシアナトトルエン 87部(NCO/OH=2.
0)を激しく攪拌しながら投入し反応させてウレタンプ
レポリマーを得た。60℃まで冷却し、これにブロック
化剤としてε−カプロラクタム28.5部とシクロヘキ
サノンオキシムを28.5部投入し80℃にて6時間攪
拌反応させた。得られたプレポリマーは液状で25℃で
の粘度は1126dPa.sであった。
リマー100重量部を60℃に加温して4,4’−メチ
レン−ビス−2−メチルシクロヘキシルアミンを8.2
重量部 顔料(大日本インキ製 ダイラックカラー)5
重量部をブレンドし、脱泡した。
リマー100重量部を60℃に加温して4,4’−メチ
レン−ビス−2−メチルシクロヘキシルアミンを8.2
重量部 顔料(大日本インキ製 ダイラックカラー)5
重量部をブレンドし、脱泡した。
リマー100重量部を50℃に加温してイソフォロンジ
アミンを6重量部 ブレンドし、脱泡した。
リマー100重量部を60℃に加温して4,4’−メチ
レン−ビス−2−メチルシクロヘキシルアミンを8.2
重量部 顔料(大日本インキ製 ダイラックカラー)5
重量部をブレンドし、脱泡した。
リマー100重量部を60℃に加温して4,4’−メチ
レン−ビス−2−メチルシクロヘキシルアミンを7.6
重量部 顔料(大日本インキ製 ダイラックカラー)5
重量部をブレンドし、脱泡した。
リマー100重量部を60℃に加温して4,4’−メチ
レン−ビス−2−メチルシクロヘキシルアミンを8重量
部、発泡剤としてジフェニル−3,3’−ジスルフォン
・ヒドラジッドを10重量部をブレンドし、脱泡した。
リマー100重量部を60℃に加温して4,4’−メチ
レン−ビス−2−メチルシクロヘキシルアミンを8重量
部、顔料(大日本インキ製 ダイラックカラー)5重量
部をブレンドし、脱泡した。
加温して、離型紙に約50ミクロンの厚さに塗工し、1
50℃で5分間加熱処理を行った。次いで接着用として
配合例3で得られた、プレポリマー組成物をその上にナ
イフコーターで約20ミクロンの厚さに塗工した。その
上に、ポリエステル糸を縦糸にし、レーヨン糸を横糸に
して、交織して得られる起毛布の非起毛面を貼り合わ
せ、次いでラミネートロールにより、圧着した。得られ
た積層体を150℃5分間加熱硬化させ、その後、離型
紙を剥離させることにより皮革用シート状物を得た。得
られた皮革用シートは、従来のPTMG系ウレタン樹脂
溶液を使用した合成皮革と比較し、溶剤を揮散せず、環
境汚染をもたらすことがなく、しかも物性的にも何等遜
色のないものであった。
加温して、離型紙に約50ミクロンの厚さに塗工し、1
50℃で5分間加熱処理を行った。次いで接着用として
配合例3で得られた、プレポリマー組成物をその上にナ
イフコーターで約20ミクロンの厚さに塗工した。その
上に、ポリエステル糸を縦糸にし、レーヨン糸を横糸に
して、交織して得られる起毛布の非起毛面を貼り合わ
せ、次いでラミネートロールにより、圧着した。得られ
た積層体を150℃5分間加熱硬化させ、その後、離型
紙を剥離させることにより皮革用シート状物を得た。得
られた皮革用シートは従来のポリエステル系ウレタン樹
脂溶液を使用した合成皮革と比較し、溶剤を揮散せず、
環境汚染をもたらすことがなく、しかも物性的にも何等
遜色のないものであった。
皮革状物の製造例 接着層として配合例4から顔料を除いたプレポリマー組
成物をポリエステル織布に塗布厚100ミクロンとなる
ようにローラーコーターにて塗工し、160℃5分でで
硬化させる。この接着コートにトップコート用として配
合例2で得られたプレポリマー組成物を、200ミクロ
ンの塗布厚になるように塗工し、160℃5分で硬化さ
せた。得られたダイレクトコート皮革状物はウレタン樹
脂溶液を使用したタイプと比較し、溶剤を揮散せず、環
境汚染をもたらすことがなく、しかも物性的にも何等遜
色のないものであった。
よる皮革状物の製造例 配合例2で得られたプレポリマー組成物を離型紙に塗布
厚70ミクロンとなるようにロールコーターにて塗工
し、160℃5分でで硬化させた。硬化したトップコー
トを離型紙と共に巻き取る。次いで離型紙上のトップコ
ートをコーターの最初に戻す。配合例6で得られたプレ
ポリマーをトップコート上に200ミクロンとなるよう
に塗工し、140〜160℃で発泡と硬化を行った。接
着用として配合例3のプレポリマー組成物を発泡層に6
0ミクロンで塗工する。次いで木綿織布を積層し、16
0℃5分で硬化させた。得られた皮革用シートは従来の
ウレタン樹脂溶液を使用した発泡層を有する合成皮革と
比較し、溶剤を揮散せず、環境汚染をもたらすことがな
く、しかも物性的にも何等遜色のないものであった。
加温して、離型紙に約50ミクロンの厚さに塗工し、1
60℃で5分間加熱処理を行った。次いで接着用として
配合例3で得られた、プレポリマー組成物をその上にナ
イフコーターで約20ミクロンの厚さに塗工した。その
上に、ポリエステル糸を縦糸にし、レーヨン糸を横糸に
して、交織して得られる起毛布の非起毛面を貼り合わ
せ、次いでラミネートロールにより、圧着した。得られ
た積層体を150℃5分間加熱硬化させ、その後、離型
紙を剥離させることにより皮革用シート状物を得た。得
られた皮革用シートは従来のPTMG系ウレタン樹脂溶
液を使用した合成皮革と比較し、溶剤を揮散せず、環境
汚染をもたらすことがなく、しかも物性的にも何等遜色
のないものであった。
液を使用して造られていた皮革状物を溶剤を使用しない
で造る事が可能となり、溶剤による環境汚染や温暖化、
引火の危険性等の問題を無くするという大きな利点を有
している。
Claims (9)
- 【請求項1】ポリオール(A)と多官能イソシアネート
(B)との末端イソシアネート基含有プレポリマーのイ
ソシアネート基にブロック化剤(C)を反応せしめたブ
ロックウレタンプレポリマー(D)と、活性水素を2個
以上有する化合物(E)とを含有してなる無溶剤ウレタ
ンプレポリマー組成物(F)を基材に被覆し、次いで加
熱して重合することからなる皮革状物の製造法。 - 【請求項2】ポリオール(A)が、ポリアルキレンエー
テルジオール(G)、ポリエステルジオール(H)、ポ
リカーボネートジオール(I)及びこれらのジオールに
ラクトンモノマー(J)を開環付加重合反応させて得ら
れるラクトン変性ジオール(K)から選ばれた一種また
は二種以上のポリオールである請求項1に記載の皮革状
物の製造法。 - 【請求項3】多官能イソシアネート(B)が、2,4−
トリレンジイソシアネートである請求項1又は2に記載
の皮革状物の製造方法。 - 【請求項4】ブロック化剤(C)が、ケトオキシム化合
物(L)及び又はラクタム化合物(M)である請求項1
〜3のいずれかに記載の皮革状物の製造方法。 - 【請求項5】ポリアルキレンエーテルジオール(G)
が、テトラヒドロフランの単独又は共重合体(N)であ
る請求項1〜4のいずれかに記載の皮革状物の製造法。 - 【請求項6】ポリエステルジオール(H)が、炭素数2
〜10のアルキレングリコールとアジピン酸からなるポ
リエステルジオール(O)である請求項1〜5のいずれ
かに記載の皮革状物の製造法。 - 【請求項7】ポリカーボネートジオール(I)が、炭素
数4〜10のアルキレングリコールを用いて得られるポ
リカーボネートジオール(P)である請求項1〜6のい
ずれかに記載の皮革状物の製造法。 - 【請求項8】前記した活性水素を2個以上有する化合物
(E)がジアミン(Q)及び/又はジオール(R)であ
る請求項1〜7のいずれかに記載の皮革状物の製造法。 - 【請求項9】無溶剤ウレタンプレポリマー組成物(F)
を25〜120℃に加温して、粘度を200〜200,
000mPa.sの範囲になるように調整し、基材に被覆
し、その後100〜250℃の範囲で加熱することから
なる請求項1に記載の皮革状物の製造法。
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