JP2003070326A - 苗植付装置の植付構造 - Google Patents

苗植付装置の植付構造

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JP2003070326A
JP2003070326A JP2001263373A JP2001263373A JP2003070326A JP 2003070326 A JP2003070326 A JP 2003070326A JP 2001263373 A JP2001263373 A JP 2001263373A JP 2001263373 A JP2001263373 A JP 2001263373A JP 2003070326 A JP2003070326 A JP 2003070326A
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seedling
push
arm
claw
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Tsuyoshi Inoue
強 井上
Naoki Matsuki
直樹 松木
Yoshihide Miyanishi
吉秀 宮西
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植付機構における押出アームなどの早期摩耗
を抑制できるとともに、所定の植え付け深さでの安定し
た苗の植え付けを行えるようにする。 【解決手段】 植付爪23が苗載台13の苗取出口13
aから植付苗を取り出し、植付爪23に沿った押出操作
具30の突出移動で植付爪23に保持された植付苗を押
し出して圃場に植え付けるように構成された植付機構1
4を備えてある苗植付装置の植付構造において、植付機
構14を、カム28によるバネ27の付勢に抗した押出
アーム26の揺動操作に連動して押出操作具30が退避
移動し、バネ27の付勢による押出アーム26の揺動操
作に連動して押出操作具30が突出移動するように構成
し、押出アーム26の揺動支点軸25を支持するように
植付ケース21に一体形成された一対の支持部24を、
それらの押出アーム26に対向する端面24Aが押出ア
ーム26に摺接するように内向きに膨出形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植付ケースから延
設された植付爪の先端が所定の回転軌跡を描くように駆
動されることで、前記植付爪が苗載台の苗取出口から植
付苗を取り出し、前記植付爪に沿って出退移動する押出
操作具の突出移動で前記植付爪に保持された植付苗を押
し出して圃場に植え付けるように構成された植付機構を
備えてある苗植付装置の植付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような苗植付装置の植付構造とし
ては、例えば特公平4−79604号公報や特公平8−
32210号公報などで開示されているように、植付機
構を、カムによるバネの付勢に抗した押出アームの揺動
操作に連動して押出操作具が退避移動し、バネの付勢に
よる押出アームの揺動操作に連動して押出操作具が突出
移動するように構成したものがある。
【0003】従来、このように構成された植付機構にお
いて、押出アームは、上記特許公報などで開示されてい
るように、植付ケースに揺動支点軸を介して揺動可能に
支持されているだけであった。
【0004】又、上記特許公報などで開示されているよ
うに、クッションゴムとナット又はワッシャとを、植付
ケースと押出アームとの間に位置するように押出操作具
に外嵌装着して、押出アームの押出操作具側への揺動を
規制することで、押出操作具の突出移動を、衝突音を発
生させることなく確実に制限できるようにしていた。
【0005】一方、上記のような苗植付装置の植付構造
において、苗載台の苗取出口には、植付爪によって苗取
出口から取り出された植付苗がばらけないように案内す
る苗ガイドが装備されており、従来、この苗ガイドは、
左右一対の側板とそれら側板の前端同士を繋ぐ前壁とか
ら、横断面形状がコの字状になるように形成されてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の従来技術のように、押出アームを植付ケースに
揺動支点軸を介して揺動可能に支持するだけでは、植付
ケースと揺動支点軸との間や揺動支点軸と押出アームと
の間に発生する製作誤差などによって、植え付け作動中
に、押出アームが左右方向に振れることや傾動すること
に起因した押出アームの拗れが発生し易くなっており、
その結果、押出アームなどの早期摩耗を招き易くなり、
又、押出操作具の好適な出退ストロークの確保が困難に
なって、所定の植え付け深さでの安定した苗の植え付け
が行われ難くなっていた。
【0007】又、上述した第2の従来技術においては、
押出操作具の突出移動を衝突音を発生させることなく確
実に制限するために、クッションゴムとナット又はワッ
シャとの2部品を押出操作具に外嵌装着しなければなら
ないことから、組み付けや部品管理の容易化を図る上に
おいて改善の余地があり、又、苗植付装置に装備される
各植付機構ごとの押出操作具の突出限界位置は、各植付
機構に装備されるクッションゴムとナット又はワッシャ
の2部品の累積公差の影響を受けることから、それら2
部品の累積公差によって、苗植付装置に装備される植付
機構ごとの押出操作具の突出限界位置の差が大きくなり
易く、もって、各植付機構における押出操作具の突出限
界位置の差を小さくして、各植付機構による苗植え付け
深さの均一化を図ることが困難になっていた。
【0008】一方、上述した第3の従来技術のように、
苗ガイドを、左右一対の側板とそれら側板の前端同士を
繋ぐ前壁とから横断面形状がコの字状になるように形成
すると、植付爪により取り出された植付苗を案内する際
に、植付苗の根部から崩れ落ちた土などが苗ガイドのガ
イド面に付着堆積し易く、その付着土などによって、植
付爪で保持された植付苗の姿勢が乱れることや植付爪か
ら抜け落ちることに起因した植え付け不良を招き易くな
っていた。
【0009】本発明の第1の目的は、植付機構における
押出アームなどの早期摩耗を抑制できるようにするとと
もに、所定の植え付け深さでの安定した苗の植え付けを
行えるようにすることにあり、第2の目的は、組み付け
や部品管理の容易化を図りながら、各植付機構による苗
植え付け深さの均一化を図れるようにすることにあり、
第3の目的は、苗ガイドに土などが付着堆積することに
起因した植え付け不良の発生を回避できるようにするこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記第1の目的
を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明で
は、植付ケースから延設された植付爪の先端が所定の回
転軌跡を描くように駆動されることで、前記植付爪が苗
載台の苗取出口から植付苗を取り出し、前記植付爪に沿
って出退移動する押出操作具の突出移動で前記植付爪に
保持された植付苗を押し出して圃場に植え付けるように
構成された植付機構を備えてある苗植付装置の植付構造
において、前記植付機構を、カムによるバネの付勢に抗
した押出アームの揺動操作に連動して前記押出操作具が
退避移動し、前記バネの付勢による前記押出アームの揺
動操作に連動して前記押出操作具が突出移動するように
構成し、前記押出アームの揺動支点軸を支持するように
前記植付ケースに一体形成された一対の支持部を、それ
らの前記押出アームに対向する端面が前記押出アームに
摺接するように内向きに膨出形成した。
【0011】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、植え付け作動時には、植付ケースにおける一対の支
持部の端面が押出アームに摺接することで、押出アーム
の左右方向への振れや傾動が阻止されることから、それ
らに起因した押出アームの拗れを未然に回避できるよう
になり、その結果、押出アームの拗れに起因した押出ア
ームなどの早期摩耗を抑制できる上に、押出操作具の好
適な出退ストロークの確保を容易に行えるようになっ
て、苗を所定の植え付け深さに安定して植え付けること
ができるようになる。
【0012】又、植付ケースと押出アームとの間にスペ
ーサを介装して押出アームの左右方向への振れや傾動を
阻止する場合に比較して、部品管理や組み付けの面で有
利にすることができるようになる。
【0013】〔効果〕従って、部品管理や組み付けの容
易化を図りながら、押出アームなどの耐久性の向上を図
れるとともに、所定の植え付け深さへの安定した苗の植
え付けを行える、耐久性や植え付け性能に優れた植付構
造を提供できるようになった。
【0014】〔構成〕上記第2の目的を達成するため、
本発明のうちの請求項2記載の発明では、植付ケースか
ら延設された植付爪の先端が所定の回転軌跡を描くよう
に駆動されることで、前記植付爪が苗載台の苗取出口か
ら植付苗を取り出し、前記植付爪に沿って出退移動する
押出操作具の突出移動で前記植付爪に保持された植付苗
を押し出して圃場に植え付けるように構成された植付機
構を備えてある苗植付装置の植付構造において、前記植
付機構を、カムによるバネの付勢に抗した押出アームの
揺動操作に連動して前記押出操作具が退避移動し、前記
バネの付勢による前記押出アームの揺動操作に連動して
前記押出操作具が突出移動するように構成し、前記押出
操作具に、座金とクッションゴムとを一体化してなるリ
ング部材を、前記押出アームの前記押出操作具側への揺
動を規制する状態に外嵌した。
【0015】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、単一のリング部材を、植付ケースと押出アームとの
間に位置するように押出操作具に外嵌装着するだけで、
押出操作具の突出移動を衝突音を発生させることなく確
実に制限できることから、組み付けや部品管理の面で有
利にすることができるようになり、又、苗植付装置に装
備される各植付機構ごとの押出操作具の突出限界位置
は、各植付機構に装備される単一のリング部材の公差の
影響を受けるだけとなり、これによって、各植付機構ご
との押出操作具の突出限界位置の差が小さくなることか
ら、各植付機構による苗植え付け深さの均一化を容易に
行えるようになる。
【0016】〔効果〕従って、組み付けや部品管理の容
易化を図りながら、各植付機構による苗植え付け深さを
略均一にできる植え付け性能に優れた植付構造を提供で
きるようになった。
【0017】〔構成〕上記第3の目的を達成するため、
本発明のうちの請求項3記載の発明では、植付ケースか
ら延設された植付爪の先端が所定の回転軌跡を描くよう
に駆動されることで、前記植付爪が苗載台の苗取出口か
ら植付苗を取り出し、前記植付爪に沿って出退移動する
押出操作具の突出移動で前記植付爪に保持された植付苗
を押し出して圃場に植え付けるように構成された植付機
構を備えてある苗植付装置の植付構造において、前記苗
載台の苗取出口から下方に向けて延設される苗ガイド
を、左右一対の側板と、それら側板の前端同士を繋ぐ複
数の桟部材とから梯子状に形成した。
【0018】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、苗ガイドによる植付苗の案内時に植付苗の根部から
崩れ落ちた土などは、複数の桟部材の間から苗ガイドの
外方にこぼれ落ちるようになることから、土などが苗ガ
イドのガイド面に付着堆積することを抑制でき、植付爪
で保持された植付苗を、苗取出口から取り出した際の好
適な植え付け姿勢のまま圃場に向けて円滑に案内するこ
とができるようになる。
【0019】〔効果〕従って、苗ガイドに付着堆積した
土などの影響による植付爪で保持された植付苗の姿勢乱
れや植付爪からの抜け落ちに起因した植え付け不良を回
避できる、植え付け性能に優れた植付構造を提供できる
ようになった。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には乗用形田植機の全体側面
が示されており、この田植機は、乗用形の走行機体1の
後部に、油圧シリンダ2の作動で昇降揺動するリンク機
構3を介して苗植付装置4を駆動昇降可能に連結するこ
とによって構成されている。走行機体1は、その前部に
搭載されたエンジン5からの動力が変速装置6などを介
して左右一対の前輪7及び後輪8に伝達される四輪駆動
形式に構成され、その中央部には、左右の前輪7に連係
されたステアリングホイール9や運転座席10などが配
備されている。
【0021】図1〜3に示すように、苗植付装置4は、
エンジン5からの動力が変速装置6などを介して動力分
配機構11に伝達され、この動力分配機構11から分配
された動力で、横送り機構12が、苗載台13を左右方
向に一定ストロークで往復移動させ、各植付機構14
が、一定周期で苗載台13の苗取出口13aから苗載台
13に載置された苗を所定量ずつ取り出して圃場に植え
付け、かつ、縦送り機構15が、苗載台13が左右の各
ストローク端に到達するごとに苗載台13に載置された
苗を一定ピッチで縦送りする植え付け作動を行うように
構成されている。尚、図1に示す符号16は、機体の走
行に伴って対応する植付機構14による苗植え付け箇所
を前もって整地する整地フロートである。
【0022】図2〜5に示すように、各植付機構14
は、その回転アーム17が、植付伝動ケース18の後端
部に左右向きの軸心周りに回転可能に装備された回転軸
19に一体回転する状態に連結され、回転アーム17の
遊端に固定装備された左右向きの支軸20に植付ケース
21の後部が相対回転可能に支持され、植付ケース21
の後部から延出されたアーム部21aが、植付伝動ケー
ス18の後端部から延出されたアーム部18aに前後揺
動可能に支持された揺動アーム22の遊端に連結される
ことによって、動力分配機構11からの動力による回転
軸19の回転駆動に連動して、植付ケース21の前部か
ら延設された植付爪23の先端が、苗載台13の苗取出
口13aから植え付け箇所にわたって所定の回転軌跡を
描く状態に揺動駆動されるようになっている。
【0023】各植付ケース21は、上部ケース21Aと
下部ケース21Bとからなる上下2分割構造で、その内
部には、下部ケース21Bに一体形成された左右一対の
支持部24によって支持された左右向きの揺動支点軸2
5にその軸心周りに揺動可能に外嵌される板状の押出ア
ーム26、押出アーム26を下部ケース21Bに向けて
付勢するバネ27、及び、回転軸19に相対回転不能に
外嵌されるカム28などが装備され、下部ケース21B
には、押出アーム26の遊端にチェーン継手29を介し
て連結されたロッド30Aとロッド30Aの先端に装備
された押出片30Bとからなる押出操作具30が、植付
爪23に沿った出退移動操作が可能な状態に支持されて
いる。
【0024】カム28は、植付爪23の先端が上昇する
植付機構14の上昇揺動に伴って、押出アーム26の遊
端がバネ27の付勢に抗して上部ケース21A側に移動
するように押出アーム26を揺動操作し、植付爪23の
先端が所定の植え付け位置に到達するまでの植付機構1
4の下降揺動時には、押出アーム26の遊端を上部ケー
ス21A側に位置させた状態を維持し、植付爪23の先
端が所定の植え付け位置に到達するのに伴って、バネ2
7の付勢による押出アーム26の遊端の下部ケース21
B側への移動を許容するように形成されている。
【0025】押出操作具30は、押出アーム26の遊端
が上部ケース21A側に移動するのに伴って、植付ケー
ス21側に退避して植付爪23による苗の取り出し保持
を許容し、押出アーム26の遊端が下部ケース21B側
に移動するのに伴って、植付ケース21から突出して植
付爪23により保持された苗の押し出しを行うようにな
っている。
【0026】つまり、各植付機構14は、植付爪23の
先端が所定の回転軌跡を描くように駆動され、カム28
によるバネ27の付勢に抗した押出アーム26の揺動操
作に連動して押出操作具30が退避移動し、バネ27の
付勢による押出アーム26の揺動操作に連動して押出操
作具30が突出移動することで、植付爪23が苗載台1
3の苗取出口13aから植付苗を取り出し、押出操作具
30の突出移動で植付爪23に保持された植付苗を押し
出して圃場に植え付ける植え付け動作を行うように構成
されている。
【0027】図4及び図5に示すように、植付ケース2
1の下部ケース21Bにおいて、揺動支点軸25を支持
する左右一対の支持部24は、それらの押出アーム26
に対向する端面24Aが押出アーム26に摺接するよう
に内向きに膨出形成されている。つまり、植え付け作動
時には、植付ケース21に一体形成された左右一対の支
持部24の端面24Aが押出アーム26に摺接して、押
出アーム26の左右方向への振れや傾動を阻止するよう
に構成されており、これによって、押出アーム26の左
右方向への振れや傾動に起因した押出アーム26の拗れ
を未然に回避することができ、結果、押出アーム26の
拗れに起因した押出アーム26などの早期摩耗を抑制で
き、又、押出操作具30の好適な出退ストロークの確保
が容易になることから、各植付機構14を、苗を所定の
植え付け深さに安定して植え付けることのできる植え付
け性能の高い耐久性に優れたものにできるようになって
いる。
【0028】ところで、左右一対の支持部24は、押出
アーム26に対するバネ27の付勢とカム28の係合に
よって、揺動支点軸25の上部ケース21A側への変位
が阻止されていることから、揺動支点軸25を下方から
受け止め支持するだけの形状に形成されており、これに
よって、左右一対の支持部24を、揺動支点軸25を外
嵌支持する筒状に形成する場合に比較して、下部ケース
21Bに対する押出アーム26などの組み付けの容易化
を図れるようになっている。
【0029】図4〜6に示すように、押出操作具30に
は、座金31Aとクッションゴム31Bとが焼き付けに
よって一体化されたリング部材31が、押出アーム26
の押出操作具30側への揺動を規制する状態に外嵌され
ている。
【0030】つまり、座金31Aとクッションゴム31
Bとを一体化したことによって、単一のリング部材31
を、植付ケース21と押出アーム26との間におけるチ
ェーン継手29よりも植付ケース21側に位置するよう
に押出操作具30に外嵌装着するだけで、押出操作具3
0の突出移動を衝突音を発生させることなく確実に制限
できることから、組み付けや部品管理の面で有利にする
ことができるようになり、又、苗植付装置4に装備され
る各植付機構14ごとの押出操作具30の突出限界位置
は、各植付機構14に装備される単一のリング部材31
の公差の影響を受けるだけとなり、これによって、各植
付機構14ごとの押出操作具30の突出限界位置の差が
小さくなることから、各植付機構14による苗植え付け
深さの均一化を容易に図れるようになっている。
【0031】尚、植付ケース21に接当するクッション
ゴム31Bの端面には、クッションゴム31Bの内周縁
から外周縁にわたる複数の溝31aが放射状に形成され
ており、これによって、押出操作具30が突出移動して
リング部材31が植付ケース21に接当する際には、植
付ケース21とリング部材31との間のグリスが各溝3
1aを伝ってリング部材31の外周縁から外方に流出す
るようになり、その結果、植付ケース21に接当するリ
ング部材31によって、グリスが、植付ケース21と押
出操作具30との摺接部に押し込まれて、植付ケース2
1と押出操作具30との間に介装されたカラー32やオ
イルシール33を押し出す不都合を未然に回避できるよ
うになっている。
【0032】図1、図2及び図7に示すように、苗載台
13には、植付爪23によって苗取出口13aから取り
出された植付苗がばらけないように案内する苗ガイド3
4が、苗取出口13aから下方に向けて延出する状態に
装備されている。苗ガイド34は、左右一対の側板34
Aと、それらの側板34Aの前端同士を繋ぐ複数の桟部
材34Bとから梯子状に形成されるとともに、その内部
に各桟部材34Bにわたる状態に配備されるガイドプレ
ート34Cが、各桟部材34Bよりも幅狭に形成されて
おり、これによって、苗ガイド34による植付苗の案内
時に植付苗の根部から崩れ落ちた土などが、複数の桟部
材34Bの間から苗ガイド34の外方にこぼれ落ちるよ
うになって、苗ガイド34のガイド面34aへの付着堆
積が抑制されるようになることから、植付爪23で保持
された植付苗を、苗取出口13aから取り出した際の好
適な植え付け姿勢のまま圃場に向けて円滑に案内できる
ようになっている。
【0033】図1、図2及び図8に示すように、苗載台
13には、苗載台13に載置されたマット状苗35の浮
き上がりを防止する苗押さえ具36が、苗載台13の左
右両下端部に立設された樹脂製のブラケット37を介し
て連結装備されている。苗押さえ具36は、左右のブラ
ケット37にわたる横向きの支軸36Aと、支軸36A
から延設された複数の苗押さえ杆36Bと、支軸36A
の両端部に装備された係合杆36Cとから構成され、左
右の各ブラケット37には、支軸36Aを回動可能かつ
有段階に高さ調節可能に弾性支持する係合凹部37A
と、対応する係合杆36Cが挿通されることで苗押さえ
具36を所定の苗押さえ姿勢に保持する長孔37Bとが
形成され、支軸36Aの左端部には、長孔37Bに対す
る係合杆36Cの挿通係合状態が維持されるように苗押
さえ具36を右方向に付勢するバネ38が外嵌されてい
る。
【0034】つまり、各係合杆36Cを対応する長孔3
7Bに挿通させた状態で係合凹部37Aに対する支軸3
6Aの高さ位置を調節することで、苗押さえ具36の高
さ位置を、所定の苗押さえ姿勢のまま苗載台13に載置
されるマット状苗35に応じた適切な苗押さえ位置に簡
単に設定変更することができ、又、バネ38の付勢に抗
して苗押さえ具36を左方向に摺動操作して、各係合杆
36Cの対応する長孔37Bへの挿通を解除すること
で、苗押さえ具36を、所定の苗押さえ姿勢と非苗押さ
え姿勢とにわたって支軸36A周りに簡単に揺動操作す
ることができるようになっている。
【0035】尚、図9に示すように、樹脂製のブラケッ
ト37に代えて、支軸36Aを回動可能かつ有段階に高
さ調節可能に係合保持する係合凹部39Aと、対応する
係合杆36Cが挿通されることで苗押さえ具36を所定
の苗押さえ姿勢に保持する複数の丸孔39Bとが形成さ
れた金属製のブラケット39を、苗載台13の左右両下
端部に立設することで、苗載台13に載置されるマット
状苗35に応じた適切な苗押さえ位置への苗押さえ具3
6の高さ位置設定変更操作と、所定の苗押さえ姿勢と非
苗押さえ姿勢とにわたる苗押さえ具36の支軸36A周
りの揺動操作とを簡単に行えるようにしてもよい。但
し、この金属製のブラケット39を採用した場合には、
苗押さえ具36の高さ位置設定変更操作と苗押さえ具3
6の支軸36A周りの揺動操作のいずれにおいても、各
係合杆36Cの対応する丸孔39Bへの挿通を解除する
バネ38の付勢に抗した苗押さえ具36の摺動操作を要
するようになっている。
【0036】〔別実施形態〕苗植付装置4としては歩行
形田植機に装備されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用形田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の側面図
【図3】苗植付装置の要部の平面図
【図4】植付機構の構成を示す要部の横断平面図
【図5】植付機構の構成を示す要部の縦断側面図
【図6】植付機構における要部の分解斜視図
【図7】(イ)苗ガイドの形状を示す要部の縦断側面図 (ロ)苗ガイドの形状を示す要部の正面図
【図8】(イ)苗押さえ具の支持構造を示す要部の側面
図 (ロ)苗押さえ具の支持構造を示す要部の横断平面図
【図9】(イ)苗押さえ具の別の支持構造を示す要部の
側面図 (ロ)苗押さえ具の別の支持構造を示す要部の平面図
【符号の説明】
13 苗載台 13a 苗取出口 14 植付機構 21 植付ケース 23 植付爪 24 支持部 24A 端面 25 揺動支点軸 26 押出アーム 27 バネ 28 カム 30 押出操作具 31 リング部材 31A 座金 31B クッションゴム 34 苗ガイド 34A 側板 34B 桟部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮西 吉秀 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B065 AA02 AA07 AB01 AC06 BA04 BA05 BA06 BB03 CD02 CD03 CD06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付ケースから延設された植付爪の先端
    が所定の回転軌跡を描くように駆動されることで、前記
    植付爪が苗載台の苗取出口から植付苗を取り出し、前記
    植付爪に沿って出退移動する押出操作具の突出移動で前
    記植付爪に保持された植付苗を押し出して圃場に植え付
    けるように構成された植付機構を備えてある苗植付装置
    の植付構造であって、 前記植付機構を、カムによるバネの付勢に抗した押出ア
    ームの揺動操作に連動して前記押出操作具が退避移動
    し、前記バネの付勢による前記押出アームの揺動操作に
    連動して前記押出操作具が突出移動するように構成し、
    前記押出アームの揺動支点軸を支持するように前記植付
    ケースに一体形成された一対の支持部を、それらの前記
    押出アームに対向する端面が前記押出アームに摺接する
    ように内向きに膨出形成してある苗植付装置の植付構
    造。
  2. 【請求項2】 植付ケースから延設された植付爪の先端
    が所定の回転軌跡を描くように駆動されることで、前記
    植付爪が苗載台の苗取出口から植付苗を取り出し、前記
    植付爪に沿って出退移動する押出操作具の突出移動で前
    記植付爪に保持された植付苗を押し出して圃場に植え付
    けるように構成された植付機構を備えてある苗植付装置
    の植付構造であって、 前記植付機構を、カムによるバネの付勢に抗した押出ア
    ームの揺動操作に連動して前記押出操作具が退避移動
    し、前記バネの付勢による前記押出アームの揺動操作に
    連動して前記押出操作具が突出移動するように構成し、
    前記押出操作具に、座金とクッションゴムとを一体化し
    てなるリング部材を、前記押出アームの前記押出操作具
    側への揺動を規制する状態に外嵌してある苗植付装置の
    植付構造。
  3. 【請求項3】 植付ケースから延設された植付爪の先端
    が所定の回転軌跡を描くように駆動されることで、前記
    植付爪が苗載台の苗取出口から植付苗を取り出し、前記
    植付爪に沿って出退移動する押出操作具の突出移動で前
    記植付爪に保持された植付苗を押し出して圃場に植え付
    けるように構成された植付機構を備えてある苗植付装置
    の植付構造であって、 前記苗載台の苗取出口から下方に向けて延設される苗ガ
    イドを、左右一対の側板と、それら側板の前端同士を繋
    ぐ複数の桟部材とから梯子状に形成してある苗植付装置
    の植付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006129747A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Yanmar Co Ltd 田植機における苗植付け機構
JP2006129749A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Yanmar Co Ltd 田植機における苗植付け機構
JP2006129748A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Yanmar Co Ltd 田植機における苗植付け機構

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JP4510591B2 (ja) * 2004-11-04 2010-07-28 ヤンマー株式会社 田植機における苗植付け機構
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