JP2003066313A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2003066313A
JP2003066313A JP2001259220A JP2001259220A JP2003066313A JP 2003066313 A JP2003066313 A JP 2003066313A JP 2001259220 A JP2001259220 A JP 2001259220A JP 2001259220 A JP2001259220 A JP 2001259220A JP 2003066313 A JP2003066313 A JP 2003066313A
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lens
movement
lens barrel
drive
signal
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Takeji Ikeda
武治 池田
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの異常駆動を即座に検知し、迅速に適
切な対応をとり得る光学装置を提供する。 【解決手段】 レンズ駆動指令に応答してレンズ5を駆
動(例えばズーミング駆動)する駆動装置7,8と、レ
ンズ5の移動を検出する検出装置6と、レンズ駆動指令
がないときに検出装置6がレンズの移動を検出した場合
に異常駆動と判断し、異常駆動信号を出力する判定装置
1と、異常駆動信号に応答してレンズ5を予め定めた基
準位置に駆動すべく駆動装置7を制御する駆動制御装置
1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ等の光学装置
に関し、レンズの不所望な移動による悪影響を防止する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電動ズームレンズ鏡筒を備えたカメラで
は、ズームスイッチの操作に応答してモータを駆動し、
レンズを所定のズーミング範囲内で駆動する。このと
き、カメラ内のマイクロコンピュータ(以下、マイコン
と呼ぶ)はズームエンコーダ等の検出手段により常にズ
ーム状態(レンズ位置)を監視し、所定のズーミング範
囲を超えてレンズ移動が行われないようにしている。一
方、近年のカメラは、電源電池の早期消耗を抑制すべく
所定時間何らの操作も行われない場合には、マイコンの
クロックを低下させたり停止させることでカメラを省電
力モードに移行させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カメラに外
力が加わることで鏡筒が駆動され、レンズのズーミング
位置が不所望に変化してしまうことがある。このような
場合、従来カメラでは鏡筒が異常駆動されたことをその
時点では認識できず、後にズーム操作等が行われて初め
て異常を認識し、鏡筒をいったん基準位置まで戻してか
ら改めてズーム操作に応じたズーム駆動を行う構成とな
っていた。このため、所望のズーム位置まで駆動するの
に時間がかかり、シャッタチャンスを逸するおそれがあ
った。また他のカメラでは、マイコンがレンズ位置を誤
認したまま何らの回復措置も行われず、後のズーム操作
でズーミング範囲を超えたズーミングがなされて鏡筒を
破損させるおそれもあった。特にカメラが上記省電力モ
ードにあるときには、マイコンによるズームエンコーダ
の出力読み取りが中断しているため、このときに鏡筒が
外力によって駆動されると、省電力モード解除後にマイ
コンがレンズ位置を誤認する可能性は高い。
【0004】本発明の目的は、レンズの異常駆動を即座
に検知し、迅速に適切な対応をとり得る光学装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学装置
は、レンズ駆動指令に応答してレンズを駆動する駆動装
置と、レンズの移動を検出する検出装置と、レンズ駆動
指令がないときに検出装置がレンズの移動を検出した場
合に異常駆動と判断し、異常駆動信号を出力する判定装
置と、異常駆動信号に応答してレンズを予め定めた基準
位置に駆動すべく駆動装置を制御する駆動制御装置とを
具備し、これにより上記問題点を解決する。請求項2の
発明は、検出装置がレンズの移動に伴って一定パターン
の信号を繰り返し出力する信号出力回路を含むととも
に、検出装置の出力変化に伴い判定装置において割り込
み処理が起動されるよう構成され、この割り込み処理に
よってレンズ移動が認識されるようにしたものである。
請求項3の発明は、検出装置がレンズの移動に伴って一
定パターンのパルス信号を繰り返し出力する信号出力回
路を含むとともに、判定装置が検出装置からのパルス信
号の数をカウントするカウンタを有し、カウンタのカウ
ント値の変化の有無に基づいてレンズ移動の有無を判断
するようにしたものである。請求項4の発明は、検出装
置がレンズの移動に伴って出力信号が連続的に増減する
信号出力回路を含み、検出装置の異なる少なくとも2時
点における出力信号の相違によりレンズ移動を認識する
ようにしたものである。請求項5の発明は、検出装置が
レンズの位置に応じたパターン信号を出力する信号出力
回路を含み、検出装置の異なる2時点におけるパターン
信号の相違によりレンズ移動を認識するようにしたもの
である。請求項6の発明は、省電力モードによって前記
判定装置の動作が中断しているときに検出装置がレンズ
の移動を検出すると、省電力モードが解除されるよう構
成したものである。特に請求項7の発明は、検出装置が
レンズの移動に伴って一定パターンの信号を繰り返し出
力するよう構成され、検出装置の出力変化に伴い判定装
置において割り込み処理が起動されることで、省電力モ
ードが解除されるとともに判定装置がレンズ移動を認識
するよう構成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図7により本発明の一実施
の形態を説明する。図1は本実施形態におけるカメラの
制御系を示すブロック図である。マイコン1は、カメラ
内のセンサやスイッチ類(後述する)の出力に基づいて
AF制御,シャッタ制御,露出制御,閃光発光制御,モ
ード設定制御,表示制御等を行う。
【0007】メインスイッチ2はカメラを使用する際に
オンされるもので、そのオンによりレンズ鏡筒4の初期
位置駆動や、センサ,スイッチ類の受付準備,実行準備
が行われる。メインスイッチ2がオフされると、鏡筒4
の沈胴やスイッチ類の受付無効化、センサ類の電源オフ
が行われる。
【0008】レリーズ釦3は半押し操作および全押し操
作が可能とされ、半押し操作により測距,測光,閃光発
光判定・準備,表示等の撮影準備動作が開始される。測
距,測光は、それぞれAFセンサ10,AEセンサ11
の出力に基づいて行われる。またマイコン1がスリープ
状態などの省電力モードのときには、半押し操作により
まず通常状態への復帰が行われ、その後に上記撮影準備
動作が開始される。レリーズ釦3が全押し操作される
と、AF動作(フォーカシング),シャッタ制御,閃光
発光,フィルム巻上げ等の撮影動作が行われる。
【0009】レンズ鏡筒4はズーム光学系やフォーカス
光学系(図ではレンズ5で表す)を保持し、レンズ5の
ズーミングやフォーカシングは、マイコン1からの指令
により駆動回路7を介してモータ8により行われる。ズ
ームスイッチ9は、カメラの操作者がズーミングを行う
際に操作するスイッチである。また駆動回路7は、AE
センサ11やシャッタ10の駆動も行う。なお、レンズ
5のズーミングの際に鏡筒4は伸縮するため、以下の説
明では、「鏡筒4の駆動」と「レンズ5の駆動」はいず
れもズーム駆動を表すものとする(フォーカシングの場
合はフォーカシング駆動と記す)。
【0010】鏡筒4の位置(ズーミング状態)はレンズ
位置検出回路6により検出される。レンズ位置検出回路
6は種々の構成が実用に供されているが、本実施形態の
ものは、図2に示すようにズーム位置の変化(レンズの
移動)に伴って一定パターンの信号を繰り返し出力する
エンコーダと、鏡筒4が沈胴位置以外のときにオンとな
るスイッチにより構成される。沈胴位置とは、鏡筒4が
カメラ内に収納される位置であり、この位置では撮影は
不可となる。エンコーダの出力ポートはマイコン1の外
部割り込みポートあるいはレベル割り込みポートに接続
され、エンコーダの出力変化に伴ってマイコン1内で所
定の割り込み処理が起動される。その処理の詳細は後述
する。
【0011】ここで、本実施形態のカメラは、一定時間
何らの操作も行われない場合には、自動的に省電力モー
ドに移行するようになっている。省電力モードでは、マ
イコン1のクロックを低下させたり、あるいはスリープ
状態にすることで一部の機能を停止させ、以て電源電池
の長寿命化を図る。何らかの操作部材(レリーズ釦やス
イッチ等)が操作されると、それを契機に省電力モード
は解除される。
【0012】以上のように構成されたカメラにおいて、
メインスイッチ2がオフのときには鏡筒4は沈胴位置に
あり、メインスイッチ2がオンされると、マイコン1は
駆動回路7に初期位置駆動信号を出力する。駆動回路7
は初期位置駆動信号に応答してモータ8を駆動し、鏡筒
4を初期位置(ワイド端位置)まで繰り出して撮影可能
状態とする。ワイド端に達したか否かは、図2における
スイッチオンからエンコーダの出力変化が所定回数に達
したか否かで判断できる。
【0013】その後、ズームスイッチ9の操作に応じて
マイコン1はズーム駆動信号を出力し、鏡筒4をワイド
端位置とテレ端位置との間で駆動する。このズーミング
の際、マイコン1は常にエンコーダ出力をモニタし、テ
レ端やワイド端を超えて鏡筒駆動が行われることがない
よう監視している。メインスイッチ2がオフされると、
マイコン1は沈胴駆動信号を出力し、鏡筒4を沈胴位置
に駆動せしめる。沈胴位置に達したか否かは、上記スイ
ッチがオフしたか否かにより判断できる。
【0014】ところで、例えば鏡筒4が外部の物体に接
触し、強制的に駆動されてしまうことがある。この場
合、レンズ位置検出回路6の出力変化によってマイコン
1に上記割り込み起動がかかるため、マイコン1はレン
ズ移動がなされたことを認識するが、自身がズーム駆動
信号を出していないことから、外力による不所望なレン
ズ駆動と判断する。この場合は即座に駆動回路7に初期
位置駆動信号を出力し、鏡筒4を初期位置(ワイド端位
置)に駆動せしめる。
【0015】また、カメラが省電力モードのときに上記
のような外力によるレンズ移動がなされた場合、上記割
り込み起動によって省電力モードが解除されてマイコン
1のクロックが通常状態に復帰し、マイコンは1は上述
と同様に外力による不所望なレンズ駆動を認識し、迅速
に鏡筒4を初期位置に駆動できる。
【0016】このように本実施形態では、カメラが通常
モードであっても省電力モードであっても鏡筒4の外力
による移動をその時点で認識できる。そして、その外力
移動が検出された場合には、鏡筒4を初期位置であるワ
イド端位置に即座に駆動し、その位置で待機させるの
で、その後にズーム操作やメインスイッチ2の操作が行
われた場合に迅速かつ正確に所望の鏡筒動作を行わしめ
ることができる。また、マイコン1が鏡筒4の位置を誤
認してズーミング範囲を超えた鏡筒駆動がなされること
もなく、鏡筒4の破損のおそれもない。
【0017】図3〜図7は上述の動作を実現するための
処理手順を示すフローチャートである。 <メイン処理>図3はメインルーチンを示し、これはカ
メラに電池が装填され電源が供給されている状態でマイ
コン1にて繰り返し実行される。ステップS1ではカメ
ラ全体のスイッチ状態を読み取るキースキャン動作を行
う。ステップS2ではイベント制御を行う(詳細は後述
する)。ステップS3,S5,S7,S9,S11,S
13,S15は、上記イベント制御の結果に基づいて、
種々の撮影準備動作や撮影動作を行う要因があるか否か
を判定するステップである。要因有りと判断された場合
にはステップS4,S6,S8,S10,S12,S1
4,S16で各タスクが実行される。ステップS4の鏡
筒タスクの詳細は後述する。
【0018】<イベント制御>上記イベント制御(ステ
ップS2)の詳細を図4に示す。まずステップS17で
クロック制御を行う。クロック制御では、一定時間何ら
の操作もなされない場合にマイコン1のCPU動作クロ
ックを遅くしたり、あるいはマイコンをスリープ状態に
して省電力モードに移行させる。既に省電力モードであ
る場合には、キー操作の有無を判別し(ステップS1の
結果から判断)、キー操作されていればCPU動作クロ
ックを元に戻して省電力モードを解除する。
【0019】ステップS18ではバッテリの電圧レベル
をチェックし、レベルが低い場合には警告表示を行った
り、カメラの動作を一部禁止したりする。ステップS1
9では鏡筒4の駆動要因の有無をチェックする(後で詳
述する)。ステップS20ではフィルム給送要因の有無
をチェックし、要因がある場合には起動供給をたてる。
ステップS21では撮影タスクの起動要因の有無をチェ
ックし、要因がある場合には起動要求をたてる。その
後、メインルーチンにリターンする。
【0020】<鏡筒駆動要因チェック>図5はステップ
S19の鏡筒起動要因チェックの詳細を示している。ま
ずステップS32でメインスイッチ2がオンからオフに
切換わったか否かを判定し、肯定されるとステップS3
3で沈胴駆動要求フラグをセットする。ステップS32
が否定されるとステップS34に進み、メインスイッチ
2がオフからオンに切換わったか否かを判定する。ステ
ップS34が肯定されると、ステップS37で初期位置
駆動要求フラグをセットする。
【0021】ステップS34が否定された場合にはステ
ップS36に進み、鏡筒4の外力による移動があったか
否かを判定する。後述する鏡筒外力移動フラグがセット
されていれば外力移動ありと判断し、ステップS37で
初期位置駆動要求フラグをセットする。鏡筒外力移動フ
ラグがセットされていなければステップS38に進み、
ズームスイッチ9がオフからオンしたと判定されるとス
テップS39でズーム駆動要求フラグをセットする。こ
こで、図5の初期位置駆動要求フラグ,ズーム駆動要求
フラグおよび沈胴駆動要求フラグのセットは、前述の初
期位置駆動信号,ズーム駆動信号および沈胴駆動信号の
出力にそれぞれ相当する。
【0022】<鏡筒外力移動チェック1>上記鏡筒外力
移動フラグのセッティングは図6に示す割り込み処理に
より行われる。レンズ位置検出回路6を構成するエンコ
ーダの出力変化、つまり鏡筒4の移動に伴って図6の割
り込み処理が起動され、省電力モードである場合にはま
ず通常モードに復帰する。ステップS40では鏡筒駆動
中か否か(マイコン1自身が鏡筒4を駆動するための信
号を駆動回路7に出力しているか否か)を判定する。こ
れは、例えばマイコン自身のモータ制御ポートのオン・
オフ状態で判定される。
【0023】ステップS40で鏡筒駆動中と判定された
場合には正常な動作であると判断し、ステップS42で
現在のズーム位置を設定してリターンする。一方、鏡筒
駆動中でないと判定された場合には、鏡筒駆動を指示し
ていないにも拘わらず鏡筒4が動いている(外力による
異常駆動)と判断し、上記鏡筒外力移動フラグをセット
してリターンする。この鏡筒外力移動フラグのセットが
異常駆動信号の出力に相当する。以上が鏡筒外力移動チ
ェックを含むイベント処理の詳細である。
【0024】<鏡筒タスク>図7はステップS4(図
3)の鏡筒タスクの詳細を示している。これは、鏡筒4
の各動作の必要の有無をチェックし(ステップS22,
S24,S26,S28,S30)、必要ある場合に駆
動回路7を介してモータ8を駆動/停止させ、各鏡筒動
作を行うものである。
【0025】ステップS22では、何らかの異常等によ
り鏡筒を停止させる必要があるか否かを判定し、停止す
る必要がある場合にはステップS23で鏡筒4を停止す
る。ステップS24では初期位置駆動要求の有無を判定
し、要求がある場合にはステップS25で鏡筒4を初期
位置に駆動する。上述した図5のステップS37で初期
位置駆動フラグがセットされている場合(メインスイッ
チ2がオフからオンされた場合、または外力移動ありの
場合)には、ステップS24が肯定され、ステップS2
5で鏡筒4の初期位置駆動(ワイド端位置への駆動)が
行われる。ここで、鏡筒4が外力移動された場合には、
現在のレンズ位置検出回路6の出力信号は信頼性が低い
ので、鏡筒4をいったん沈胴位置に駆動し、続いてワイ
ド端位置に駆動する。
【0026】ステップS26では沈胴位置への駆動要求
の有無を判定し、要求があればステップS27で鏡筒4
を沈胴位置に駆動する。上述した図5のステップS33
で沈胴駆動要求フラグがセットされている場合(メイン
スイッチ2がオンからオフされた場合)にはステップS
26が肯定され、沈胴駆動が行われる。
【0027】ステップS28では、ズームスイッチ9の
操作によるズーム駆動要求があるか否かを判定し、要求
があればステップS29でズーム駆動を行う。上述した
図5のステップS39でズーム駆動要求フラグがセット
されている場合(ズームスイッチ9が操作された場合)
にはステップS28が肯定され、ズーム駆動が行われ
る。ステップS30では、フォーカス駆動の実行要求の
有無を判定し、要求があればステップS31でフォーカ
シングを行う。ここで、上記初期位置駆動,沈胴駆動,
ズーム駆動が完了すると、各要求フラグはリセットされ
る。
【0028】以上の実施形態において、駆動回路7およ
びモータ8が駆動装置を、レンズ位置検出回路6が検出
装置を、マイコン1が判定装置および駆動制御装置をそ
れぞれ構成する。
【0029】以上では、鏡筒駆動に伴うエンコーダ出力
の変化によってマイコン1に割り込み起動がかかり、こ
れによりマイコン1が鏡筒(レンズ)の駆動を認識する
例を示したが、それ以外の構成に適用した他の実施形態
を幾つか説明する。
【0030】<鏡筒外力移動チェック2>図8は先の実
施形態とは異なるレンズ位置検出回路6を用いた場合の
エンコーダ出力パターンを示している。この例では、レ
ンズ移動に伴ってより細かなパルス信号が繰り返し出力
されるため、先の例(図2)と比べて鏡筒4の停止精度
が高い。
【0031】図9は本実施形態における鏡筒駆動要因チ
ェック処理を示し、ステップS35が追加された点以外
は図5と同様である。ステップS35では、図10に示
すような鏡筒外力移動チェック処理を行う。
【0032】図10において、ステップS43では鏡筒
駆動中か否か(マイコン1が鏡筒4を駆動するための信
号を出力しているか否か)を判定し、駆動中であればそ
のままリターンする。鏡筒駆動中でなければ、ステップ
S44で所定時間だけエンコーダの出力パルス数を計数
する。ステップS45では、計数したパルス数が予め定
めた閾値以下か否かを判定し、閾値を超えていれば、鏡
筒4が外力により移動されたと判断し、ステップS46
で上記鏡筒外力移動フラグをセットしてリターンする。
一方、パルス数が閾値以下であれば、ノイズ等の影響に
よるものか、あるいは鏡筒4の移動量が以降のカメラ動
作に影響を与えないほど微小なものであると判断し、そ
のままリターンする。その他の処理は先の実施形態と同
様である。
【0033】<鏡筒外力移動チェック3>図11は他の
レンズ位置検出回路6を用いた場合の出力を示してい
る。このレンズ位置検出回路は可変抵抗を用いており、
その出力信号(電圧値)は鏡筒4のズームアップ方向の
移動に伴ってほぼ直線的に増加する。この出力信号はマ
イコン1のA/D変換ポートに入力され、マイコン1は
そのA/D変換値に基づいて鏡筒位置を認識する。
【0034】本実施形態においても図9の鏡筒駆動要因
チェック処理が適用され、ステップS35では図12に
示すような鏡筒外力移動チェックが行われる。図12に
おいて、ステップS51では現在のレンズ位置検出回路
6の出力(A/D変換値)を読み込み、ステップS52
で鏡筒駆動中であるか否かを判定する。鏡筒駆動中であ
れば正常動作と判断してリターンし、鏡筒駆動中でなけ
ればステップS53に進む。ステップS53では、鏡筒
4が前回停止したときのレンズ位置検出回路6の出力
(記憶値)とステップS51で読み込んだ同出力との差
を算出する。ステップS54では上記差が所定値の閾値
以下か否かを判定し、閾値を超えていれば、鏡筒4が外
力により移動されたと判断し、ステップS55で上記鏡
筒外力移動フラグをセットしてリターンする。一方、上
記差が閾値以下であれば、ノイズ等の影響によるもの
か、あるいは鏡筒4の移動量が以降のカメラ動作に影響
を与えないほど微小なものであると判断し、そのままリ
ターンする。その他の処理は先の実施形態と同様であ
る。
【0035】<鏡筒外力移動チェック4>図13は更に
他のレンズ位置検出回路6を用いた場合の出力を示して
いる。この検出回路は複数(図では4)のパターンのエ
ンコーダを用いたもので、レンズ移動に伴って各エンコ
ーダのオン・オフが図示の如く変化する。マイコン1は
各エンコーダのオン・オフの組合せで鏡筒位置を認識す
る。
【0036】本実施形態においても図9の鏡筒駆動要因
チェック処理が適用され、ステップS35では図14に
示すような鏡筒外力移動チェックが行われる。図14に
おいて、まずステップS61では現在の各エンコーダ出
力(オン・オフ状態)を読み込む。読み込み値は次回と
の比較のため記憶しておく。ステップS62では鏡筒駆
動中であるか否かを判定し、鏡筒駆動中であれば正常動
作と判断してリターンし、鏡筒駆動中でなければステッ
プS63に進む。ステップS63では、上記読み込んだ
各エンコーダ出力を前回のエンコーダ出力(記憶値)と
比較することで、ズーム位置の変化の有無を確認する。
ズーム位置に変化がなければそのままリターンし、変化
があれば鏡筒4が外力により移動されたと判断し、ステ
ップS64で上記鏡筒外力移動フラグをセットしてリタ
ーンする。その他の処理は先の実施形態と同様である。
【0037】なお以上では、鏡筒の異常ズーミング駆動
がなされた場合について説明したが、異常フォーカシン
グ駆動が行われた場合の措置としても本発明を適用でき
る。またカメラに適用した例を示したが、制御回路を内
蔵した交換レンズやレンズ駆動を行うその他の光学装置
にも本発明を同様に適用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ駆動指令がない
ときにレンズ移動が検出された場合に異常駆動(例え
ば、外力による駆動)と判断し、レンズを予め定めた基
準位置に駆動するようにしたので、その後にレンズ駆動
操作がなされたときに迅速に所望の位置までレンズを駆
動できる。また、レンズ位置が誤認されることがなく、
レンズ移動範囲を超えてレンズが駆動されるという不都
合もない。特に省電力モードによってレンズ位置の認識
動作が中断しているときにレンズ移動が検出されると、
省電力モードが解除されるよう構成したので、省電力モ
ード時にレンズの異常駆動が行われた場合にも即座にこ
れを検知でき、レンズを基準位置まで駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態におけるカメラの制御系を示すブロ
ック図。
【図2】レンズ位置検出回路の出力パターンを示す図。
【図3】カメラの動作を示すメインのフローチャート。
【図4】イベント制御の詳細を示すフローチャート。
【図5】鏡筒駆動要因チェックの詳細を示すフローチャ
ート。
【図6】エンコーダ割り込み処理の詳細を示すフローチ
ャート。
【図7】鏡筒タスク処理の詳細を示すフローチャート。
【図8】他のレンズ位置検出回路の出力パターンを示す
図。
【図9】図8,図11および図13のレンズ位置検出回
路を用いた場合の鏡筒駆動要因チェックの詳細を示すフ
ローチャート。
【図10】図8のレンズ位置検出回路を用いた場合の鏡
筒外力移動チェックの詳細を示すフローチャート。
【図11】他のレンズ位置検出回路の出力パターンを示
す図。
【図12】図11のレンズ位置検出回路を用いた場合の
鏡筒外力移動チェックの詳細を示すフローチャート。
【図13】他のレンズ位置検出回路の出力パターンを示
す図。
【図14】図13のレンズ位置検出回路を用いた場合の
鏡筒外力移動チェックの詳細を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 マイコン 2 メインスイッチ 3 レリーズボタン 4 鏡筒 5 レンズ 6 レンズ位置検出回路 7 駆動回路 8 モータ 9 ズームスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ駆動指令に応答してレンズを駆動
    する駆動装置と、 前記レンズの移動を検出する検出装置と、 前記レンズ駆動指令がないときに前記検出装置が前記レ
    ンズの移動を検出した場合に異常駆動と判断し、異常駆
    動信号を出力する判定装置と、 前記異常駆動信号に応答して前記レンズを予め定めた基
    準位置に駆動すべく前記駆動装置を制御する駆動制御装
    置とを具備することを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記検出装置は、前記レンズの移動に伴
    って一定パターンの信号を繰り返し出力する信号出力回
    路を含むとともに、該検出装置の出力変化に伴い前記判
    定装置において割り込み処理が起動されるよう構成さ
    れ、該判定装置は、前記割り込み処理によって前記レン
    ズ移動を認識することを特徴とする請求項1に記載の光
    学装置。
  3. 【請求項3】 前記検出装置は、前記レンズの移動に伴
    って一定パターンのパルス信号を繰り返し出力する信号
    出力回路を含み、前記判定装置は、前記検出装置からの
    パルス信号の数をカウントするカウンタを有し、該カウ
    ンタのカウント値の変化の有無に基づいて前記レンズ移
    動の有無を判断することを特徴とする請求項1に記載の
    光学装置。
  4. 【請求項4】 前記検出装置は、前記レンズの移動に伴
    って出力信号が連続的に増減する信号出力回路を含み、
    前記判定装置は、前記検出装置の異なる少なくとも2時
    点における出力信号の相違により前記レンズ移動を認識
    することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記検出装置は、前記レンズの位置に応
    じたパターン信号を出力する信号出力回路を含み、前記
    判定装置は、前記検出装置の異なる2時点におけるパタ
    ーン信号の相違により前記レンズ移動を認識することを
    特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 省電力モードによって前記判定装置の動
    作が中断しているときに前記検出装置が前記レンズの移
    動を検出すると、前記省電力モードが解除されるよう構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記検出装置は、前記レンズの移動に伴
    って一定パターンの信号を繰り返し出力するよう構成さ
    れ、該検出装置の出力変化に伴い前記判定装置において
    割り込み処理が起動されることで、前記省電力モードが
    解除されるとともに前記判定装置が前記レンズ移動を認
    識することを特徴とする請求項6に記載の光学装置。
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