JP2002303777A - ズームレンズの位置制御装置 - Google Patents

ズームレンズの位置制御装置

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JP2002303777A
JP2002303777A JP2001105949A JP2001105949A JP2002303777A JP 2002303777 A JP2002303777 A JP 2002303777A JP 2001105949 A JP2001105949 A JP 2001105949A JP 2001105949 A JP2001105949 A JP 2001105949A JP 2002303777 A JP2002303777 A JP 2002303777A
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zoom lens
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JP2001105949A
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Satoshi Miyazaki
敏 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のズームレンズの位置制御装置は、ズーミ
ング領域とフォーカシング領域とが交互に複数ステップ
設けられた鏡枠を用いており、ズーム動作時に適正な位
置に停止できないと、その後のフォーカシング精度が低
下してしまった。 【解決手段】本発明は、複数焦点距離を設定可能なステ
ップズームレンズのレンズ群が配置された回転枠5に、
焦点距離変化領域と焦点調節領域とを交互に切り替わり
を示唆するエンコードパターン11を設けて、このパタ
ーンによる電気的な導通非導通からオン/オフ状態とし
て検出し、このオン/オフ状態に基づき、ズーム位置を
確定してズーム駆動を停止するズームレンズの位置制御
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの電動ズー
ムレンズの位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラの小型軽量化を実現させ
るために、駆動機構や駆動源の兼用化や簡素化が図られ
ており、駆動源となるモータにおいても、1つのモータ
を搭載して切換機構により、フィルム給送や撮影レンズ
のズーム駆動(ズーミング)等種々の用途に用いてい
る。ズーム機構としては、例えば、モータにより段階的
なズーム動作を行い、そのズーム動作による焦点距離決
定の後に、切り換えにより焦点調整(フォーカシング)
が行われる、所謂ステップズーム機構が知られている。
【0003】このステップズーム機構としては、例えば
特開平6−313834号等に開示されている。このカ
メラは、切り換えのタイミングをとるための信号をモー
タのシャフトに連結された第1のプロペラと、ギヤ列の
うちの1つのギヤに設けられたシャフトに連結された第
2のプロペラとを設けて、モータが駆動した際に、それ
ぞれに設けたフォトインタラプタ内をプロペラで横切ら
せることにより、パルス信号を生成し、これらのパルス
信号に基づき、ズームレンズ鏡胴の駆動及びフォーカス
動作が駆動制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したステップズー
ム機構においては、ズーミング領域とフォーカシング領
域とが交互に複数ステップ設けられたズームレンズ鏡枠
を用いているため、ズーム動作時にズーミング領域内の
適正な位置に停止できないと、その後のフォーカシング
精度が低下してしまうという問題があった。
【0005】また、上記特開平6−313834号公報
においては、鏡枠を駆動させるためのギア列の途中に設
けられたプロペラの回転により生成された信号をズーム
動作時の焦点検出に用いている。このため、ギア列のバ
ックラッシュ等の影響により、正確なズーム位置制御は
困難である。そこで本発明は、簡素な構成により精度の
高いステップズームの位置検出を行い、ズーム動作と焦
点調整を適正に行うズームレンズの位置制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、焦点距離変化領域と焦点調節領域とからな
るステップを複数連ねた複数段ズームステップを有する
ズームレンズと、上記ズームレンズを駆動する駆動手段
と、上記焦点距離変化領域と上記焦点調節領域との切り
替わりでオン/オフ状態を繰り返すスイッチ手段と、上
記スイッチ手段のオン/オフ状態を検出する検出手段と
を備え、上記検出手段が上記スイッチ手段の状態変化を
検出するのに応じて上記ズームレンズの駆動を停止させ
ることを特徴とするズームレンズの位置制御装置を提供
する。
【0007】また上記ズーム駆動の方向により、上記検
出手段が上記スイッチ手段の状態変化を検出してから上
記ズームレンズのズーム駆動を停止させるまでのオフセ
ットを切り換える。上記オフセットは、焦点調節方向と
同方向へのズーム駆動時に大きな値をとる。
【0008】以上のような構成のズームレンズの位置制
御装置は、複数焦点距離を設定可能なステップズームレ
ンズのレンズ鏡筒に、焦点距離変化領域と焦点調節領域
とを交互に切り替わりを示唆するパターンを設けて、こ
のパターンによる電気的な導通非導通からオン/オフ状
態として検出して、このオン/オフ状態に基づき、ズー
ム位置を確定してズーム駆動を停止させる制御を行う。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1は、本発明のズー
ムレンズの位置制御装置に係る第1の実施形態として、
カメラに搭載される撮影レンズの鏡枠の構成を示す。こ
の撮影レンズは、後述する構成により、光軸に沿って移
動可能なレンズ群を備えて、連続的に焦点距離を変更可
能なズームレンズである。
【0010】このズームレンズは、2群構成となってお
り、主として、第1レンズ群1と図示しない絞り兼用シ
ャッタ機構を保持する第1レンズ枠2と、第2レンズ群
3を保持する第2レンズ枠4と、第1レンズ枠2及び第
2レンズ枠4の繰り出し量を規定するカムが切られた回
転枠5と、図示しないカメラ本体に固定され、複数の直
進溝が切られた固定枠6とで構成され、回転枠5を駆動
するためのモータ7がギヤ列8を介して設けられてい
る。また、第1レンズ枠2、第2レンズ枠4、回転枠5
及び固定枠6は、3対のカムピン9、カムピン10で連
結されている。このような連結により、モータ7の駆動
力は、出力軸に圧入されたピニオンギヤからギヤ列8を
介して回転枠5に伝達され、回転枠5の回転運動が直進
溝を移動するカムピンのガイドにより、第1レンズ枠2
及び第2レンズ枠4の光軸に沿った直進運動に変換され
る。
【0011】また、回転枠5の外周には、金属等からな
り電気的に導通可能な導通部分と非導通部分がパターン
化されたエンコードパターン11と、これに摺動可能に
接する導伝ブラシ12とにより構成されるエンコーダ1
3が設けられており、回転枠5の位置情報を電気信号と
して出力する。さらに、モータ7の出力軸には、複数の
スリットが形成された円盤状のスリット板14が圧入さ
れており、これを挟むかたちで、フォトインタラプタ
(PI)15が配置され、モータ7の回転情報を電気パ
ルス信号として出力する。
【0012】図2は、第1の実施形態におけるズームレ
ンズの位置制御装置の構成例を示す図である。尚、この
図においては、本発明の要旨の説明に必要な構成部位を
抜粋して示している。このカメラに搭載されるズームレ
ンズの位置制御装置は、カメラ全体を制御するための制
御回路16と、モータ7を駆動するモータ駆動回路17
と、PI15の出力信号に基づいたパルス信号を発生さ
せるパルス信号発生回路18と、回転枠5の外周に設け
られ制御回路16へ回転枠5の回転情報を出力するエン
コーダ13と、鏡枠位置情報等のデータが記憶される電
気的に書き換え可能なEEPROM等からなる不揮発性
メモリ19と、カメラの電源スイッチPWSW20と、
図示しないレリーズ釦の操作により露出の開始を指示す
るレリーズスイッチRELSW21と、ズームレンズを
望遠側に駆動させるズームアップスイッチZUSW22
と、ズームレンズを広角側に駆動するズームダウンスイ
ッチZDSW23とが備えられている。
【0013】具体的に各構成部位を説明すると、モータ
駆動回路17は、4個のトランジスタで構成されるH型
ブリッジで構成され、制御回路16からの指示によりモ
ータ7を正転若しくは逆転の回転駆動を行い、また端子
間をショートさせて制動を行う。PI15の出力は、パ
ルス信号発生回路18により波形整形されたパルス信号
として制御回路16に送出される。制御回路16は、そ
のパルス信号のパルス数やパルス間隔からモータ7の回
転数や、回転速度、ひいては回転枠5の回転角度や回転
速度を検知することができる。制御回路16は、不揮発
性メモリ19へ通信信号ラインを介して、各枠の位置情
報等のデータを書き込み、また利用する際に読み出して
いる。
【0014】図3は、回転枠5の回転角とエンコーダ1
3のパターンとの関係を示すものである。本実施形態の
ズームレンズは、焦点距離変更域と焦点調節域が交互に
繰り返されように構成された所謂ステップズームレンズ
であり、Z1領域からZ6領域までの6段ズームとなっ
ている。図中左側は、沈胴状態に向かいレンズを繰り込
む方向であり、右側は望遠に向かい繰り出す方向を示し
ている。
【0015】左端は、鏡枠をカメラ本体内に収納した所
謂沈胴状態より更に繰り込んだ機構的なストッパ位置で
あり、右端は、望遠端より更に繰り出した機構的なスト
ッパ位置となる。沈胴位置よりレンズが繰り出され、Z
SW1がオン状態からオフ状態に変化した位置から先が
撮影域となる。ZSW1がオフの領域で焦点距離が変化
し、ZSW1がオンの領域で焦点調節を行うように構成
してある。ズーミング動作は、ZSW1がオフの領域に
停止するように制御し、フォーカシング動作は、ZSW
1がオフからオン状態に変化するポイントを基準とし
て、ZSW1がオンする領域内で制御する。
【0016】次に、ズーミング動作及びフォーカシング
動作について説明する。図4に示すフローチャートを参
照して、カメラの沈胴動作を制御する制御回路の処理に
ついて説明する。
【0017】まず、沈胴パルス数をPとして不揮発性メ
モリ19から読み出して制御回路16内のRAMのテー
ブルに設定する(ステップS1)。この沈胴パルス数
は、回転枠5が、図3に示したZSW1がオフ状態から
オン状態に変化するポイントのうち、最も沈胴側のポイ
ントから沈胴ストッパの直前の沈胴位置まで回転する間
に発生するPI15のパルス数であり、予め不揮発性メ
モリ19に記憶されている。
【0018】次に、モータ7を逆転駆動させてズームレ
ンズの繰り込みを開始し(ステップS2)、ZSW1が
オン状態に変化したか否かを判定する(ステップS
3)。この判定でオフ状態であればオン状態になるまで
待機し、オン状態となったならば(YES)、PI15
のパルス信号(PIパルス数)を計数するためのカウン
タをスタートさせる(ステップS4)。これに続き、回
転枠5の沈胴端への当て付きを判定するためのタイマを
スタートさせる(ステップS5)。通常の沈胴動作は、
撮影域より開始されるため、回転枠5が沈胴端に当て付
くことはないが、外的な負荷により位置がずれていた場
合などに備えた処理である。
【0019】そして、ZSW1のオン状態となったか否
かを判定し(ステップS6)、この判定でZSW1がオ
フ状態であれば(NO)、時間TCが経過するまで待機
する(ステップS7)。この時間TCとしては、ZSW
1のチャタリングを吸収できる時間が設定される。本実
施形態のように導伝パターンをブラシが摺動する構成の
場合、ブラシが導伝部分にある状態でも、ブラシがはず
んで、オン状態が瞬断する事態が想定される。従って、
正しくオフ状態の判定を行うためにはある時間以上オフ
状態が継続していることを確認する必要がある。時間T
Cを待機させるのは、このような理由による。逆に、オ
フ状態からオン状態ヘの変化は即断できることになる。
【0020】そしてチャタリング吸収時間を経過した時
点で、再度ZSW1がオン状態となったか否かを判定し
(ステップS8)、ここでオフ状態が確定すれば、ステ
ップS3に戻り、次のオン状態を待機する。一方、ZS
W1のオフ状態がチャタリングであると判定した場合に
は、オン状態が継続しているものとして(YES)、ま
たは上記ステップS6でオン状態である場合には(YE
S)、PI15のパルスが発生しているか否かを判定す
る(ステップS9)。ここで、PI15のパルスが発生
している場合、モータ7(回転枠5)が当て付いた状態で
はなく、回転し続けていることを意味する。
【0021】次に、上記ステップS4と同様に、当て付
き判定タイマを再スタートさせる(ステップS10)。
そして、制御回路16内に設けられたPIパルスカウン
タが予め定められた沈胴パルス数Pに達したか否かを判
定する(ステップS11)。この判定で、カウントされ
たPIパルス数が沈胴パルス数Pに達していなければ
(NO)、ステップS6に戻る。しかし、PIパルス数
が沈胴パルス数に達した(沈胴位置に達した)場合(YE
S)、モータ7を停止させて(ステップS12)、沈胴
動作を終了する。また、ステップS9で、PI15のパ
ルスが発生しなかった場合(NO)、当て付き判定タイ
マにより所定時間に達してタイムアップしたか否かを判
定する(ステップS13)。ここで、PIパルスが発生
していないまま、タイムアップした場合は(YES)、
回転枠5が沈胴端に当て付いたものと判断して、ステッ
プS12に移行して、沈胴処理を終了する。一方、タイ
ムアップしていなければ(NO)、ステップS11に移
行する。
【0022】図5に示すフローチャートを参照して、ズ
ームレンズのワイド端繰り出し動作の処理について説明
する。この処理は、PWSW20がオンして、カメラの
撮影準備を行うために、ズームレンズを沈胴位置より広
角端まで繰り出す処理である。まず、モータ7を正転さ
せて、ズームレンズの繰り出しを開始させる(ステップ
S21)。そして、ZSW1がオフ状態となったか否か
を判定する(ステップS22)。この判定でオン状態で
あれば(NO)、オフ状態となるまで待機し、オフ状態
であった場合に(YES)、時間TCが経過するまで待
機して(ステップS23)、チャタリング吸収時間を経
過した時点で、再度ZSW1がオフ状態となったか否か
を判定する(ステップS24)。尚、ステップS23に
おける時間TCは、前述した図4のステップS7と同様
である。
【0023】このステップS24の判定で、オン状態で
あれば(NO)、ステップS22へ戻り、オフ状態であ
れば(YES)、加送パルス数をPとして制御回路16
内のRAMのテーブルに設定する。ここで、加送パルス
数は、回転枠5が、ZSW1がオフ状態の領域を回転す
る間に発生するPIパルス数よりも若干少ないパルス数
である。若干とは、ZSW1のオンからオフヘの変化の
検出遅れ時間内に回転枠5が回転する量と、モータ7の
停止から回転枠5が停止するまでのオーバーラン量を見
込んで、更に余裕を持たせた値である。この加送パルス
数は、不揮発性メモリ19に予め記憶されている。つま
り、ZSW1のオフ状態が確定してから加送パルス数が
発生するまで、更に回転枠5を回転させたところで、モ
ータ7を停止させると、ZSW1がオフの領域で、且つ
望遠寄りの位置に回転枠5を停止させることができる。
また、この加送パルス数を調整することで停止位置を調
整することもできる。
【0024】次に、PIパルスを計数するためのカウン
タをスタートさせる(ステップS26)。そして、カウ
ントされたPIパルス数が予め定めた加送パルス数Pに
達したか否かを判定する(ステップS27)。この判定
でPIパルス数が加送パルス数Pに達しなければ(N
O)、達するまでカウントを継続し、達したならば(Y
ES)、モータ7を停止させる(ステップS28)。次
に、ズーム位置がZ1領域であることを制御回路16内
のRAMのテーブルに設定し(ステップS29)、同様
に不揮発性メモリ19へも記憶させて(ステップS3
0)、終了する。
【0025】また、この図5におけるシーケンスの変形
例を図6に示して説明する。この変形例に説明にあた
り、図5で説明したシーケンスと同等のステップ内容の
ものについては、同じステップ番号を付して、その説明
を簡略化する。まず、モータ7を正転させてズームレン
ズを繰り出し、ZSW1がオフ状態となった場合には時
間TCを経過した後、再度オフ状態か否かを判定して
(ステップS21〜S24)、ZSW1がオフ状態であ
った場合には(YES)、タイマにより例えば50msを
カウントして待機させた後(ステップS31)、モータ
7を停止させて、ズーム位置がZ1領域であることを制
御回路16内のRAMのテーブルと不揮発性メモリ19
へ記憶させて終了する(ステップS28〜S30)。前
述した実施形態では、加送パルス分を余分に回転させる
ことで、ZSW1の位置から停止位置を調整する例で説
明したが、この変形例に様に、タイマを用いて、ZSW
1のオフ確定から停止までに時間的な遅れを入れること
で簡単に実現して同様の効果を得ることができる。
【0026】次に図7及び図8に示すフローチャートを
参照して、ズームレンズの位置制御装置のズーミング動
作の処理について説明する。このズーミング動作は、Z
USW22が操作されている間、望遠端(Z6領域)まで
繰り出し、ZDSW23が操作されている間、広角端
(Z1領域)まで繰り込む動作である。まず、モータ7が
駆動中であることを示すMDフラグをクリアする(ステ
ップS41)そして、ZUSW22がオン状態であるか
否かを判定する(ステップS42)。この判定でZUS
W22がオン状態であれば(YES)、既に望遠端(Z
6領域)まで到達しているか否かを判定する(ステップ
S43)。ここで既に望遠端に到達していたならば(Y
ES)、後述するステップS58以降の終了処理に移行
する。一方、望遠端に到達していなければ(NO)、制
御回路16内のRAMに設定されているUPフラグを”
1”にセットする(ステップS44)。これは、ズーム
アップ中であることを記憶する。そして、モータ7を正
転させて、ズームレンズの繰り出しを開始し(ステップ
S45)、その後、後述するステップS50へ移行す
る。
【0027】また上記ステップS42の判定において、
ZUSW22がオフ状態であった場合(NO)、ZDS
W23がオン状態であるか否かを判定する(ステップS
46)。この判定でZDSW23がオフ状態であれば
(NO)、後述するステップS58へ移行する。一方、
オン状態であれば(YES)、ズームレンズが既に広角
端(Z1領域)まで到達しているか否かを判定する(ス
テップS47)。この判定で、広角端まで到達していた
ならば(YES)、後述するステップS58へ移行す
る。一方、広角端まで達していなければ(NO)、上記
RAMに設定されているUPフラグをクリアする(ステ
ップS48)。これはズームダウン中であることを記憶
する。そして、モータ7を逆転させてズームレンズの繰
り込みを開始する(ステップS49)。
【0028】次に、モータ7が駆動中であることを示す
MDフラグに1をセットする(ステップS50)。そし
て、ZSW1がオン状態になったか否かを判定する(ス
テップS51)。この判定は、ズーム停止域から焦点調
節域に移動していることを判定するものであり、このZ
SW1がオフ状態であれば(NO)、オン状態となるま
で待機させる。しかし、オン状態であれば(YES)、
今度はZSW1がオフ状態となったか否か判定する(ス
テップS52)。これは、次のズーム停止領域に到達し
たか否かを判定している。ここで、オフ状態となったな
らば(YES)、時間TCが経過するまで待機した後
(ステップS53)、再度、ZSW1がオフ状態である
か否かを判定する(ステップS54)。ここで、ZSW
1がオン状態になっていたならば(NO)、ステップS
52へ戻り、再度同じ処理を繰り返し行う。一方、オフ
状態であれば(YES)UPフラグに”1”が設定され
ているか否かを判定する(ステップS55)。この判定
で、UPフラグに”1”が設定されていたならば(YE
S)、ズームレンズがズームアップ中であることを意味
し、上記RAMに設定されたズーム位置情報を1ステッ
プ分望遠側に更新して(ステップS56)、ステップS
42へ戻る。一方、UPフラグが”0”であれば(N
O)、ズームダウン中であることを意味し、上記RAM
に設定されたズーム位置情報を1ステップ分広角側に更
新して(ステップS57)、ステップS42へ戻る。
【0029】次に、上記ステップS43において望遠端
に達した、上記ステップS47において広角端に到達し
た、若しくは上記ステップS46において、ズームレバ
ーの操作が終了した場合には、MDフラグに1がセット
されているか否か即ち、停止処理を行うモータ7が駆動
中であるか否かを判定する(ステップS58)。この判
定で、MDフラグが”1”であれば(YES)、モータ
7が駆動中であり、UPフラグに”1”がセットされて
いるか否かを判定して(ステップS59)、駆動方向を
判断する。一方、ステップS58及びステップS59で
フラグが”0”であったならば、後述するステップ63
に移行する。しかし、ステップS59でUPフラグに”
1”がセットされていたならば(YES)、所定の加送
パルス数をPとして設定する(ステップS60)。この
加送パルス数は、図5のステップS25と同様である。
【0030】次に、カウンタをスタートさせてPIパル
スのカウントを開始し(ステップS61)、そのカウン
トしたPIパルス数が加送パルス数Pに達するか否かを
判定する(ステップS62)。この判定でPIパルス数
が加送パルス数Pに達しないならば(NO)、達するま
でカウントを継続させて、達したならば(YES)、停
止すべき位置に到達したものと判断してモータ7を停止
させ(ステップS63)、ズーム位置情報を不揮発性メ
モリ19に記憶する(ステップS64)。
【0031】以上の処理により、ズームアップ、ズーム
ダウンの駆動方向によらず、回転枠をZSW1オフ領域
の望遠側(焦点調節域寄り)のほぼ同じ位置に停止させる
ことができる。
【0032】また、図7,8のズーミング動作の処理の
変形例として、図8におけるシーケンス後半の変形例を
図9に示して説明する。この変形例に説明にあたり、シ
ーケンス前半(ステップS1〜S57)は、図7に示し
たフローチャートと全く同等であるため説明を省略し、
図8に示したシーケンス後半(ステップS58〜S6
4)と同等のステップ内容のものについては、同じステ
ップ番号を付して、その説明を簡略化する。シーケンス
前半部における上記ステップS43において望遠端に達
した、上記ステップS47において広角端に到達した、
若しくは上記ステップS46において、ズームレバーの
操作が終了した場合に、MDフラグに”1”がセットさ
れていたならばモータ7が駆動中と判断して、UPフラ
グによりその駆動方向を判断する(ステップS58,S
59)。上記ステップS58において、MDフラグに”
0”がセットされていたならば(NO)、後述するステ
ップS63に移行する。また、上記ステップS59にお
いて、UPフラグに”1”がセットされていたならば
(YES)、加送パルス数1をPに設定する(ステップ
S60)。この加送パルス数1は、図5のステップS2
5と同様である。一方、UPフラグに”0”がセットさ
れていたならば(NO)、加送パルス数2をPに設定す
る(ステップS65)。これらの加速パス数Pが設定さ
れたならば、カウンタをスタートさせてPIパルスのカ
ウントを開始して、PIパルス数が加送パルス数Pに達
するか否かを判定する(ステップS62)。この判定で
PIパルス数が加送パルス数Pに達しないならば(N
O)、達するまでカウントを継続させて、達したならば
(YES)、停止すべき位置に到達したものと判断して
モータ7を停止させ(ステップS63)、ズーム位置情
報を不揮発性メモリ19に記憶する(ステップS6
4)。
【0033】この変形例は、ズームダウン時は、ズーム
アップ時と異なる加送パルス数を設定し、ズームアップ
時と同様に停止位置にオフセットを持たせた例である。
このように異なる加送パルス数1,2のそれぞれ設定を
することで停止位置を自由に調整することができる。従
って、狙いの位置(ZSW1がオフの状態)に確実に停
止させることができる。
【0034】図10に示すフローチャートを参照して、
カメラの露出動作の処理について説明する。まず、ZS
W1の初期状態でオフ状態にあるか否かを判定する(ス
テップS71)。本来、露出開始時点では、ZSW1は
オフ状態でなければならないので、オン状態にある場合
には(NO)、何らかの外力によりズームレンズの位置
が変化したことが考えられ、この状態で露出動作を行う
と、ピントが保証されない可能性が高いため、一旦レン
ズ位置の初期化を行う(ステップS82)。この初期化
は、ズームレンズを沈胴動作させた後、ワイド端まで繰
り出し動作により行わせる。一方、ZSW1がオフ状態
であれば(YES)、モータ7が正転するように駆動を
開始する(ステップS72)。
【0035】そして、ZSW1がオン状態となったか否
かを判定する(ステップS73)。この判定は、オフ状
態からオン状態への切り換わりは即断できるので、精度
を要求される焦点調整の基準として、この切り換わりポ
イントを使用する。この判定で、オフ状態であれば(N
O)、モータ駆動を継続し、またオン状態となれば(Y
ES)、前述したように、PIパルスのカウントを開始
する(ステップS74)、そのカウントしたPIパルス
数が加送パルス数Pになったか否かを判定する(ステッ
プS75)。ここで、Pは予め演算された数値であり、
図示しない測距部からの測距結果より、被写体にピント
を合わせるためのレンズ繰り出し量に相当するPIパル
ス数を求めたものである。この判定でPIパルス数が加
送パルス数Pに達しないならば(NO)、達するまでカ
ウントを継続させて、達したならば(YES)、停止す
べき位置に到達したものと判断してモータ7を停止させ
る(ステップS76)。
【0036】次に、カメラに装填されたフィルムヘの露
光を行う(ステップS77)。露光後に、ズームレンズ
を初期位置に繰り込むために、モータ7が逆転するよう
に駆動を開始する(ステップS78)。そして、ZSW
1がオフ状態となったか否か判定する(ステップS7
9)。これは、撮影前のレンズ停止領域に到達したか否
かを判定している。ここで、オフ状態となったならば
(YES)、時間TCが経過するまで待機した後(ステ
ップ80)、再度、ZSW1がオフ状態であるか否かを
判定する(ステップS81)。ここで、ZSW1がオン
状態になっていたならば(NO)、ステップS79へ戻
り、再度同じ処理を繰り返し行う。一方、オフ状態であ
れば(YES)、撮影前のレンズ停止領域に到達したも
のと判断して、モータ7を停止させる(ステップS8
3)。
【0037】以上説明した第1の実施形態によれば、以
下のような効果が得られる。第1に、単一のエンコード
パターンで、複数焦点距離を設定可能なステップズーム
レンズの制御が可能である。第2に、ズームエンコーダ
を精度の高い焦点調節基準として使用することができ
る。第3に、外力等により、ズーム位置が移動した場合
でもピンぼけ写真を撮ることがなくなる。第4に、ズー
ムアップ及びズームダウンの駆動方向によらず、レンズ
をほぼ同じ位置に停止させることができるので、同じ領
域に停止した時のファインダ像のばらつきを抑えること
ができる。第5に、ズームの停止域が狭く限定されるの
で、撮影時のレンズ助走区間を短く設定できるため、レ
リーズタイムラグを減少させることができる。第6に、
ズーム駆動方向によらず、バックラッシュどりの逆転駆
動の必要が無く、自然な動きとなる。
【0038】次に、図11に示すフローチャートを参照
して、第1の実施形態の変形例について説明する。前述
した第1の実施形態における図10で説明した、露出開
始時点でZSW1がオン状態であった場合のレンズ位置
の初期化(ステップS82)は、沈胴動作(後述する第
2、第3の実施形態においては、レンズ繰り込みリセッ
トが相当する)と、その後のワイド端繰り出し動作を想
定していたが、更に、元々停止していたズーム位置まで
繰り出してもよい。ズームレンズにおけるズームレンズ
の繰り出しは、図5のステップS24や図6のステップ
S31で説明した処理終了後にモータを停止すること無
く実行される。
【0039】まず、不揮発性メモリ19に記憶されてい
る元々停止していたズーム位置情報から”1”を引いた
値をZPとする(ステップS91)。次に、ZPの値
が”0”か否かを判定し(ステップS92)、値が”
0”であれば(YES)、元々のズーム位置が広角端
(Z1領域)であったことになるので、図5に示したステ
ップS25以降の処理を継続し、広角端に停止させる。
一方、ZPの値が”0”以外であれば(NO)、ZSW
1がオン状態(ズーム停止域から焦点調節域に移動)と
なったか否かを判定し(ステップS93)、オフ状態で
あれば(NO)、そのまま待機して、オン状態となった
ならば(YES)、ZSW1がオフ状態となったか否か
判定する(ステップS94)。これは、次のズーム停止
領域に到達したか否かを判定している。ここで、オフ状
態となったならば(YES)、時間TCが経過するまで
待機した後(ステップ95)、再度、ZSW1がオフ状
態であるか否かを判定する(ステップS96)。ここ
で、ZSW1がオン状態になっていたならば(NO)、
ステップS94へ戻り、再度同じ処理を繰り返し行う。
一方、オフ状態であれば(YES)、次のズーム停止領
域に到達したものと判断して、ZPから”1”を減算す
る(ステップS97)。
【0040】次に、ZPの値が”0”か否かを判定し
(ステップS98)、”0”以外(元々の位置まで達し
ていない)ならば(NO)、ステップS93へ戻って、
処理を継続する。しかし、”0”(元々の位置まで到達
した)であれば(YES)、加送パルス数をPとして設
定する(ステップS99)。ここで、加送パルス数は、
図5のステップ25と同様である。次に、PIパルスを
計数するためのカウンタをスタートさせる(ステップS
100)。そして、カウントされたPIパルス数が予め
定めた加送パルス数Pに達したか否かを判定する(ステ
ップS101)。この判定でPIパルス数が加送パルス
数がPに達しなければ(NO)、達するまでカウントを
継続し、達したならば(YES)、モータ7を停止させ
る(ステップS102)。更に、レンズ位置の初期化動
作後に、そのまま露光動作に移行することも可能であ
る。このような場合には、ステップS92,S98でZ
Pが”0”である判断された後に、図10のステップS
72以降の処理を実行すればよい。
【0041】以上の変形例によれば、外力等によりズー
ムレンズのズーム位置が移動した場合であっても、ピン
ぼけ写真を撮ることが防止できるだけでなく、元々停止
していた焦点距離位置において、引き続き露出処理に移
行することができる。
【0042】次に、第2の実施形態に係るカメラについ
て説明する。図12は、カメラの回転枠の回転角とエン
コーダのパターンとの関係を示す図である。
【0043】本実施形態のズームレンズは、焦点距離変
更域と焦点調節域とが交互に繰り返されように構成され
た、所謂ステップズームレンズであり、Z1領域からZ
6領域の6段ズームになっている。図中左側は沈胴状態
に向かうレンズの繰り込む方向であり、右側は望遠に向
かい繰り出す方向を示している。
【0044】左端は、鏡枠をカメラ本体内に収納した所
謂沈胴状態より更に繰り込んだ機構的なストッパ位置で
あり、右端は、望遠端より更に繰り出した機構的なスト
ッパ位置となる。
【0045】ZSW1は、沈胴ストッパより、広角端
(Z1領域)の焦点調節域の開始位置までがオフ状態で、
その後は、オン状態、オフ状態のパターンが繰り返され
る。ZSW1がオフ状態の領域で焦点距離が変化し、オ
ン状態の領域で焦点調節を行うように構成してある。従
って、露出はZSW1がオン状態の領域で行われること
になる。また、ズームレンズのズーミングは、ZSW1
がオフ状態の領域に停止するように制御する。フォーカ
シングは、ZSW1がオフ状態からオン状態に変化する
ポイントを基準として、ZSW1がオン状態の領域内で
制御する。
【0046】一方、ZSW2は、沈胴ストッパから広角
端(Z1領域)の開始位置までがオン状態で、その後望遠
端(Z6領域)の焦点調節域開始位置までがオフ状態、望
遠端の焦点調節領域から望遠ストッパまでがオフ状態に
なるように設定されている。
【0047】以下に、本実施形態のカメラのズーミング
及びフォーカシングの動作をフローチャートを用いて説
明する。前述した第1の実施形態では、沈胴ストッパに
当て付ける例について説明しているが、このような場
合、機構部の強度が必要となってくる。また、カメラの
電源電池は、何時でも抜き取ることができるため、例え
ば、ズーム駆動中に電池が抜かれた場合、相対位置エン
コーダでは、電源復帰時に一旦、初期位置リセットを行
う必要がある。
【0048】第1の実施形態では、これに相当するの
が、沈胴ストッパヘの当て付け動作であった。この場
合、レンズが何れの位置にあっても、一旦、沈胴動作を
行う必要があり、次の撮影までのタイムラグが発生す
る。
【0049】本実施形態では、エンコードパターンを1
本増やすことで、更に優れたステップズーム用エンコー
ダを実現する。
【0050】図13は、第2の実施形態のカメラの電源
電池投入時の処理に関し、その特徴部分のみを説明する
ためのフローチャートである。
【0051】まず、カメラの電源スイッチ(PWSW)
20がオン状態か否かを判定する(ステップS11
1)。PWSW20がオン状態であれば(YES)、パ
ワーオン状態での処理となり、ZSW2がオン状態か否
かを判定する(ステップS112)。ここで、ZSW2
がオン状態であれば(YES)、ズームレンズが沈胴域
若しくは望遠端焦点調節域にあるものと判断し、次にZ
SW1がオン状態か否かを判定する(ステップS11
3)。一方、ZSW2がオフ状態であれば(NO)、ズ
ームレンズがズーム域にあるものと判断し、一旦、広角
端の基準位置まで繰り込む(ステップS114)。但
し、後述するように沈胴位置まで繰り込む必要はない。
【0052】また、上記ステップS113の判定で、Z
SW1がオン状態であれば(YES)、望遠端焦点調節
域にあるものと判断し、上記ステップS114に移行し
て広角端の基準位置まで繰り込む。一方、オフ状態であ
れば(NO)、ズームレンズが沈胴域或いは広角端の基
準位置の位置にあるため、(且つ、パワーオン状態なの
で)ズームレンズを広角端まで繰り出し(ステップS1
15)、後述するように撮影可能な状態にする。
【0053】また、上記ステップS111の判定におい
て、PWSW20がオフ状態であれば(NO)、ZSW
2がオン状態か否かを判定する(ステップS116)。
この判定でZSW2がオフ状態であれば(NO)、ズー
ムレンズがズーム域の位置にあり、後述するようにパワ
ーオフ処理を行うために、ズームレンズを沈胴させて
(ステップS117)、上記ステップS111へ戻る。
一方、ZSW2がオン状態であれば(YES)、ZSW
1がオン状態か否か判定する(ステップS118)。こ
の判定で、ZSW1がオン状態であれば(YES)、レ
ンズがズーム域の位置にあるものと判断し、後述するよ
うにパワーオフ処理を行うために、ステップS117へ
移行してズームレンズを沈胴させ、上記ステップS11
1へ戻る。
【0054】図14に示すフローチャートを参照して、
図13で説明したステップS114のレンズ繰り込みリ
セット動作のサブルーチンと、ステップS117のレン
ズ沈胴動作のサブルーチンについて、説明する。
【0055】まず、沈胴パルス数をPとして制御回路1
6内のRAMに設定する(ステップS121)ここで、
沈胴パルス数は、回転枠5が図12に示すZSW2がオ
フ状態からオン状態に変化する広角端(Z1領域)沈胴側
のポイントから沈胴ストッパの直前の沈胴位置まで回転
する間に発生するPI15のパルス数であり、予め不揮
発性メモリ19に記憶されている数値である。次に、モ
ータ7の逆転駆動を開始、即ち、繰り込みを開始する
(ステップS122)。
【0056】そして、ZSW1のオフ状態か否かを判定
し(ステップS123)、オン状態であれば(NO)、
オフ状態となるまで待機して、オフ状態であれば(YE
S)、この時、仮に初期位置が望遠端焦点調節域であっ
た場合でも、望遠端焦点調節域確実に移動したと判断で
き、時間TCが経過するまで待機した後(ステップS1
24)、再度、ZSW1がオフ状態であるか否かを判定
する(ステップS125)。ここで、ZSW1がオン状
態になっていたならば(NO)、ステップS123へ戻
り、再度同じ処理を繰り返し行う。一方、オフ状態であ
れば(YES)、ZSW1のオフ状態が確定した即ち、
望遠端焦点調節域へ確実に移動したと判断でき、次のス
テップS126へ移行する。
【0057】ここで、ZSW2がオン状態したか否かを
判定する(ステップS126)。この判定でオフ状態で
あれば(NO)、オン状態となるまで待機して、一方オ
ン状態であれば、PI15のパルス信号を計数するため
のカウンタをスタートさせる(ステップS127)。そ
して、PI15のパルスカウンタ数が沈胴パルス数(リ
セットパルス数)Pに達したか否かを判断して(ステッ
プS128)、まだ達しないならば(NO)、達するま
で待機し、一方達したならば(YES)、モータ7を停
止させて(ステップS129)、沈胴動作を終了する。
【0058】また、レンズ繰り込みリセット動作は、ま
ず、リセットパルス数をPとして制御回路16内のRA
Mに設定する(ステップS130)。ここで、リセット
パルス数は、回転枠5が、図12に示すZSW2がオフ
状態からオン状態に変化する広角端(Z1領域)沈胴側の
ポイントから所定量繰り込んだ位置まで回転する間に発
生するPI15のパルス数であり、予め不揮発性メモリ
19に記憶されている数値である。以降のシーケンス
は、前述したステップS122に移行して、前述したス
テップS129までの処理を行う。
【0059】以上のことから、レンズ沈胴動作の結果
は、沈胴ストッパ直前の沈胴位置で停止する。またレン
ズ繰り込みリセット動作の結果は、広角端から少し沈胴
側に繰り込んだ位置に停止する。
【0060】次に、図15に示すフローチャートを参照
して、図13に示したステップS115のカメラのワイ
ド端繰り出し動作のサブルーチンについて説明する。こ
こで、レンズ7の初期位置は、沈胴位置若しくは、図1
3のステップS114の結果であるところの、広角端よ
り少し繰り込んだ位置となる。尚、この繰り出し動作
は、前述した第1の実施形態における図5で説明したワ
イド端繰り出し動作のシーケンスと極めて類似している
おり、同じステップ処理に対しては同じステップ符号を
付して、その説明を簡略化する。
【0061】まず、モータ7の正転によりズームレンズ
の繰り出し(ステップS21)、ZSW2がオフ状態か
否かを判定する(ステップS131)。この判定でオン
状態であれば(NO)、オフ状態となるまで待機し、オ
フ状態となった場合に(YES)時間TCが経過するま
で待機し(ステップS23)、その後、再度ZSW2が
オフ状態となったか否かを判定する(ステップS13
2)。この判定で、ZSW2、オン状態であれば(N
O)、ステップS131へ戻り、オフ状態であれば(Y
ES)、加送パルス数をPとして制御回路16内のRA
Mのテーブルに設定する。これは、第1の実施形態で
は、広角端(Z1領域)の停止位置は、ZSW1のオフが
確定した位置に設定してあったが、本実施形態では、広
角端の停止位置は、ZSW2のオフが確定した位置に設
定してある。尚、ズーム駆動処理と、レリーズ動作処理
に関しては、第1の実施形態と同様の処理でよい。(図
7、図8及び図10を参照)次に、PIパルスを計数す
るためのカウンタをスタートさせて、カウントされたP
Iパルス数が予め定めた加送パルス数Pに達したなら
ば、モータ7を停止させる。そして、ズーム位置がZ1
領域であることを制御回路16内のRAMのテーブルに
設定し、不揮発性メモリ19へも記憶させて終了する
(ステップS26〜S30)。
【0062】以上説明した第2の実施形態は、前述した
第1の実施形態の効果に加えて、本数が少ないエンコー
ドパターンで、機構に不必要な負荷を与えることなく、
複数焦点距離を設定可能なステップズームレンズの制御
が可能である。また、ズームレンズの停止位置に関わら
ず、最小限の時間で、ズーム位置の初期化が可能であ
り、撮影可能状態移行までのタイムラグを減少させるこ
とができる。
【0063】次に、第3の実施形態について説明する。
図16は、回転枠の回転角と、エンコーダのパターンの
関係を示す。本実施形態のカメラにおけるズームレンズ
は、焦点距離変更域と、焦点調節域が交互に繰り返され
ように構成された所謂ステップズームレンズであり、Z
1領域からZ6領域の6段ズームになっており、図中左
側はズームレンズを繰り込む方向を示し、右側は繰り出
す方向を示している。また、左端は、鏡枠をカメラ本体
内に収納した所謂沈胴状態より更に繰り込んだ機構的な
ストッパ位置であり、右端は、望遠端より更に繰り出し
た機構的なストッパ位置となる。
【0064】ZSW1は沈胴ストッパより、広角端(Z
1領域)の焦点調節域の開始位置までがオフ状態で、そ
の後は、オン状態、オフ状態が繰り返されるパターンと
なり、ズーミングはZSW1がオフ状態の領域に停止す
るように制御される。このフォーカシングは、ZSW1
がオフ状態からオン状態に変化するポイントを基準とし
て、ZSW1がオン状態の領域内で制御する。
【0065】一方、ZSW2は沈胴ストッパから広角端
(Z1領域)の開始位置より所定量を繰り出した位置まで
がオンで、その後望遠端(Z6領域)の焦点調節域開始位
置までがオフ、望遠端の焦点調節領域から望遠ストッパ
までがオフになるように設定されている。ズーミング及
びフォーカシング等の動作は、総て前述した第2の実施
形態と同様の処理でよい。以上の実施形態によれば、前
述した第2の実施形態の効果に加えて、ズームの停止域
が狭く限定されるので、ズームアップ、ズームダウンに
関わらず、同じ領域に停止した時のファインダ像のばら
つきを更に抑えることができる。さらに、ズームの停止
域が狭く限定されるため、撮影時のレンズ助走区間を短
く設定することができるため、レリーズタイムラグを更
に減少させることができる。
【0066】次に、第4の実施形態について説明する。
図17及び図18に示すフローチャートを参照して、ズ
ーム駆動について説明する。ここで、本実施形態のフロ
ーチャートは、前述した図7及び図8に示したフローチ
ャートと類似しており、同じステップ処理については同
じステップ符号を付して簡略化して説明する。
【0067】まず、モータ7駆動中を示すMDフラグを
クリアして、ZUSW22がオン状態であった時、望遠
端(Z6領域)まで到達していなければ、制御回路16内
のRAMに設定されているUPフラグを”1”にセット
して、ズームアップ中であることを記憶し、モータ7を
正転させて、ズームレンズの繰り出しを開始する(ステ
ップS41〜S45)。
【0068】また上記ZUSW22がオフ状態であった
時、ZDSW23がオン状態でズームレンズが既に広角
端(Z1領域)まで到達していなければ、上記RAMに
設定されているUPフラグをクリアして、ズームダウン
中であることを記憶し、モータ7を逆転させてズームレ
ンズの繰り込みを開始する(ステップS46〜S4
9)。
【0069】次に、モータ7駆動中を示すMDフラグに
1をセットして、ズーム停止域から焦点調節域に移動し
てZSW1がオン状態であることを確認した後、今度は
ZSW1がオフ状態となったならば、時間TCを待機し
て、オフ状態が確定した後、UPフラグを確認する。こ
こで、”1”が設定され、ズームレンズがズームアップ
中であることを確認できれば、RAMに設定されたズー
ム位置情報を1ステップ分望遠側に更新し、一方、UP
フラグに”0”が設定され、ズームダウン中であること
が確認できれば、RAMに設定されたズーム位置情報を
1ステップ分広角側に更新して、ステップS42へ戻る
(ステップS50〜S56)。
【0070】また、上記ステップS43において望遠端
に達した、上記ステップS47において広角端に到達し
た、若しくは上記ステップS46において、ズームレバ
ーの操作が終了した場合には、MDフラグに1がセット
されていることを確認した後、停止処理を行うモータ7
が駆動中であるか否かを判定する(ステップS58)。
この判定で、MDフラグが”1”であれば(YES)、
モータ7が駆動中であり、UPフラグに”1”がセット
されているか否かを判定して(ステップS59)、駆動
方向を判断する。一方、ステップS58でMDフラグ
が”0”であったならば、後述するステップ63に移行
する。
【0071】UPフラグに”1”がセットされていたな
らば(YES)、所定の加送パルス数をPとして設定す
る(ステップS60)。一方、UPフラグが”0”であ
ったならば、即ち、繰り込みする時には、モータ7を正
転させて、繰り出し方向に回転させ(ステップS14
1)、バックラッシュパルス数を設定し(ステップS1
42)、次のステップS61へ移行する。ここで、バッ
クラッシュパルス数は、モータ7から回転枠5までのギ
ヤ列のバックラッシュを詰める間に発生するPI15の
パルス数であり、予め不揮発性メモリ19に記憶してあ
る。ここで設定されたパルス数分が、後述するステップ
S61,S62で駆動されるため、ギヤ列のバックラッ
シュが詰まることになる。但し、このパルス数は、回転
枠5が逆方向に回転しないように余裕をとってあるもの
とする。
【0072】次に、前記ステップS60で加送パルス数
が設定されたならば、カウンタをスタートさせてPIパ
ルスのカウントを開始し、そのカウントしたPIパルス
数が加送パルス数Pに達するか否かを判定する(ステッ
プS61〜S62)。この判定でPIパルス数が加送パ
ルス数Pに達したならば、停止すべき位置に到達したも
のと判断してモータ7を停止させ、ズーム位置情報を不
揮発性メモリ19に記憶する(ステップS63〜S6
4)。
【0073】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ズーム停止時には、必ず繰り出し側に機構ガタが詰
められているため、次の撮影時の焦点調節繰り出しのタ
イムラグを抑えることができる。さらにズーム駆動にお
いてもスムーズに動作して不自然な動きがない。以上の
実施形態について説明したが、本明細書には以下のよう
な発明も含まれている。
【0074】(1)光軸に沿って移動可能なレンズ群を
備え、焦点距離変化領域と焦点調節領域とからなるズー
ムステップを複数連ねた複数段ズームステップにより上
記レンズ群を移動させて連続的に焦点距離を変更可能な
ズームレンズと、上記ズームレンズのズームステップに
沿って焦点距離を変化させるズーム駆動を行う駆動手段
と、上記焦点距離変化領域と上記焦点調節領域との切り
替わりを示唆するために上記ズームレンズの可動鏡筒に
設けたパターンと、上記パターンの検出により上記焦点
距離変化領域と上記焦点調節領域との切り替わりをオン
/オフ状態で検出する検出手段と、を具備し、上記検出
手段が検出したオン/オフ状態に応じて、上記ズームレ
ンズの焦点距離変化を停止させることを特徴とするズー
ムレンズの位置制御装置。
【0075】(2)上記パターンは、上記ズームレンズ
内の可動鏡筒上に設けられ、導電体のパターニングによ
り上記焦点距離変化領域と上記焦点調節領域とを区別す
るエンコードパターンであり、上記検出手段は、上記エ
ンコードパターンに接触して、電気的な導通/非導通に
よりオン/オフ状態を生成して、上記焦点距離変化領域
と上記焦点調節領域との切り替えを検出する導伝ブラシ
であることを特徴とする上記(1)項に記載のズームレ
ンズの位置制御装置。
【0076】(3)上記検出手段による非導通の際に、
非導通状態が発生して所定チャタリング吸収時間経過後
に非導通状態であった場合に、オフ状態であることを出
力する上記(2)項に記載のズームレンズの位置制御装
置。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
素な構成により精度の高いステップズームの位置検出を
行い、ズーミング動作と焦点調整を適正に行うズームレ
ンズの位置制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズームレンズの位置制御装置に係る第
1の実施形態として、カメラに搭載される鏡枠の構成例
を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるズームレンズの位置制
御装置の構成例を示す図である。
【図3】回転枠の回転角とエンコーダのパターンとの関
係を示す図である。
【図4】カメラの沈胴動作を制御する制御回路の処理に
ついて説明するためのフローチャートである。
【図5】ズームレンズのワイド端繰り出し動作の処理に
ついて説明するためのフローチャートである。
【図6】図5におけるシーケンスの変形例を示す図であ
る。
【図7】ズームレンズのズーミング動作の処理について
説明するためのフローチャートの前半部分である。
【図8】ズームレンズのズーミング動作の処理について
説明するためのフローチャートの後半部分である。
【図9】ズームレンズのズーミング動作の変形例につい
て説明するためのフローチャートである。
【図10】カメラの露出動作の処理について説明するた
めのフローチャートである。
【図11】第1の実施形態の変形例について説明するた
めのフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係るズームレンズの位置制
御装置について説明するための回転枠の回転角とエンコ
ーダのパターンとの関係を示す図である。
【図13】第2の実施形態のカメラの電源電池投入時の
処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13で説明したレンズ繰り込みリセット動
作及びレンズ沈胴動作のサブルーチンについて説明する
ためのフローチャートである。
【図15】図13に示したカメラのワイド端繰り出し動
作のサブルーチンについて説明するためのフローチャー
トである。
【図16】第3の実施形態に係るズームレンズの位置制
御装置について説明するための回転枠の回転角とエンコ
ーダのパターンとの関係を示す図である。
【図17】次に、第4の実施形態について説明するため
のフローチャートの前半部分である。
【図18】次に、第4の実施形態の処理について説明す
るためのフローチャートの後半部分である。
【符号の説明】
1…第1レンズ群 2…第1レンズ枠 3…第2レンズ群 4…第2レンズ枠 5…回転枠 6…固定枠 7…モータ 8…ギヤ列 9,10…カムピン 11…エンコードパターン 12…導伝ブラシ 13…エンコーダ 14…スリット板 15…フォトインタラプタ(PI)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 5/00 G02B 7/04 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離変化領域と焦点調節領域とから
    なるステップを複数連ねた複数段ズームステップを有す
    るズームレンズと、 上記ズームレンズを駆動する駆動手段と、 上記焦点距離変化領域と上記焦点調節領域との切り替わ
    りでオン/オフ状態を繰り返すスイッチ手段と、 上記スイッチ手段のオン/オフ状態を検出する検出手段
    と、 を具備し、 上記検出手段が上記スイッチ手段の状態変化を検出する
    のに応じて上記ズームレンズの駆動を停止させることを
    特徴とするズームレンズの位置制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ズーム駆動の方向により、上記検出
    手段が上記スイッチ手段の状態変化を検出してから上記
    ズームレンズのズーム駆動を停止させるまでのオフセッ
    トを切り換えることを特徴とする請求項1に記載のズー
    ムレンズの位置制御装置。
  3. 【請求項3】 上記オフセットは、焦点調節方向と同方
    向へのズーム駆動時に大きな値をとることを特徴とする
    請求項2に記載のズームレンズの位置制御装置。
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JP2003066313A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Nikon Corp 光学装置

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