JP2000131592A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JP2000131592A
JP2000131592A JP10301059A JP30105998A JP2000131592A JP 2000131592 A JP2000131592 A JP 2000131592A JP 10301059 A JP10301059 A JP 10301059A JP 30105998 A JP30105998 A JP 30105998A JP 2000131592 A JP2000131592 A JP 2000131592A
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zoom
lens barrel
wide
angle end
zoom lens
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JP10301059A
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Kazuki Sakurai
一樹 桜井
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ズーム端、特に広角端への電動ズーム駆動時
に、停止位置がばらつくことに起因する撮影画角の差が
生じないようにすること。 【解決手段】制御回路は、レンズ鏡筒を収納位置から繰
り出し、それが広角端位置に達したことを位置検知回路
で検出したならばその繰り出し動作を終了し、また、T
釦又はW釦の操作に応じてズーミング動作を行ない、望
遠側から広角側へ駆動中に上記位置検知回路が広角端を
検出したならば、ズーミング動作を終了する。そして、
この広角端を含む所定の領域内では焦点距離が変化しな
いように、レンズ鏡筒のカムリングとしての移動枠5に
設けられたカム溝5hの、レンズ群の光軸Oに対して斜
行した斜行部5h−1の広角端側端部に、上記光軸Oに
対して直交した直交部5h−2を配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動駆動されるレ
ンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、カメラ等におけるズーム
レンズの焦点距離検出装置には、レンズの光軸の周りに
回動することにより、ズームレンズの焦点距離を変化さ
せるカムリングの、回動量及び回動方向を検出するズー
ムエンコーダが用いられている。
【0003】例えば、本出願人による特開平5−181
050号公報には、ズームレンズの焦点距離端を検出す
るために、広角端及び望遠端に達したときにカメラ本体
に固定されたPR(フォトリフレクタ)がズーム環表面
上に配置された高反射部材に対向するようにしておき、
PR信号レベルが変化したならば終端と判断するズーム
エンコーダが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のカメ
ラは、電源をオフしている時にはズームレンズをカメラ
ボディ内に沈胴し、電源をオンしたときに広角端に繰り
出すようにしているものが多い。
【0005】このようなズームレンズ付カメラに、上記
のような公知の検出機構を適用する場合には、以下のよ
うな不都合がある。即ち、公知例の装置ではズームレン
ズが広角端に達したときにPR出力が変化するようにズ
ーム表面上に高反射部材を配置しているので、ズームレ
ンズを沈胴位置から広角端位置まで駆動する場合と、望
遠側から広角端位置まで駆動する場合とでは、タイムラ
グやオーバーランで停止位置に差が出る。つまり、どち
らの方向から駆動するかによって広角端での停止位置が
ばらついてしまう。
【0006】この対策として、一般的に一方向駆動時
は、一旦PR出力の変化を検出した後、逆方向へ駆動
し、再度PR出力の変化を検出して停止するという動作
を行っている。しかし、この動作自体、時間がかかるた
め迅速な撮影動作に対して不利である。
【0007】また、上記の高反射部材としてはズーム環
表面に銀色のシールを貼るのが一般的であるが、この銀
色シールの貼りずれのばらつきはそのまま停止位置のば
らつきとなる。そして、そのような停止位置のばらつき
は、同じズーム端でも撮影画角に差が出るという不具合
を生じさせるものである。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ズーム端、特に広角端への電動ズーム駆動時に、停
止位置がばらつくことに起因する撮影画角の差が生じな
いようなズームレンズ鏡筒を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるズームレンズ鏡筒は、ズームレンズ
鏡筒と、上記ズームレンズ鏡筒を電動駆動する駆動手段
と、上記ズームレンズ鏡筒がズーム端に達したことを検
出する検出手段と、上記ズームレンズ鏡筒を収納位置か
ら繰り出し、上記検出手段がズーム広角端を検出したら
繰り出し動作を終了するセットアップ手段と、手動スイ
ッチに応じてズーミング動作を行ない、望遠側から広角
側へ駆動中に上記検出手段がズーム広角端を検出したな
らば、ズーミング動作を終了するズーミング手段と、を
備え、上記ズーム広角端を含む所定の領域内では焦点距
離が変化しないようにしたことを特徴とする。
【0010】即ち、本発明のズームレンズ鏡筒によれ
ば、ズーム広角端を含む所定の領域内では焦点距離が変
化しないように構成しているので、沈胴位置から広角端
位置まで駆動する場合と、望遠側から広角端位置まで駆
動する場合とで撮影画角の差が生じることはない。
【0011】ここで、上記ズーム広角端を含む所定の領
域内では焦点距離が変化しないようにした構成として
は、例えば、カムリングとしての移動枠に設けられたカ
ム溝の、レンズ群の光軸に対して斜行した斜行部の広角
端側端部に、上記光軸に対して直交した直交部を配する
ことにより成し遂げられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。図2は、本発明の一実施の形態
としての電動ズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。
【0013】即ち、この電動ズームレンズ鏡筒は、主に
カメラ本体(図示せず)に固定支持され、ヘリコイドリ
ング駆動ギア7及び駆動リング3を有する固定枠1と、
沈胴位置と撮影準備位置間を進退し、上記撮影準備位置
で広角位置から望遠位置間を回動する回転枠2と、後述
する移動枠5に回動自在に支持されるヘリコイドリング
4と、上記回転枠2と共に沈胴位置と撮影可能位置間を
直進移動するカムリングとしての移動枠5とからなる。
【0014】この電動ズームレンズ鏡筒の各構造部材に
ついて詳細に説明すると、上記固定枠1は、カメラ本体
に固着して支持されており、その外周部に貫通する移動
枠5の突起挿通用直進溝1dが設けられ、内周部にヘリ
コイド雌ネジ1a及び直進溝1bが設けられている。さ
らに、先端部に設けられている駆動リング支持部1cに
は、駆動リング3が回動駆動可能に装着され、当て板6
により、上記駆動リング3のスラスト位置が規制され
る。また、外周部に軸方向に沿う長尺ギア形状のヘリコ
イドリング駆動ギア7が回転可能に支持され、その歯部
は、固定枠1内周部に露出している。
【0015】なお、上記直進溝1b及び後述する各直進
溝は、撮影光学系の光軸Oに平行に設けられる溝とす
る。上記駆動リング3には、外周部に図示しないズーム
駆動系(回転駆動ギア)に噛合して駆動されるズームギ
ア3a及び図示しないファインダ駆動系に噛合して駆動
されるファインダギア3bとが設けられ、内周部に切り
欠き状の凹部3cが設けられている。
【0016】一方、上記回転枠2には、内周部に直進溝
2aと内周前方(被写体側)端部に内周溝2bとが設け
られ、外周部に突起2cが設けられている。また、上記
ヘリコイドリング4には、その外周部にヘリコイド雄ネ
ジ4aと駆動ギア4bとが設けられている。
【0017】そして、上記移動枠5には、その外周部に
固定枠1の溝1dを挿通するストロボ駆動用突起5a
と、直進ガイド用突起5b,5c,5dと、上記突起5
dで形成される周方向ガイド5eと、先端に突起5fと
が設けられ、内周部に3組の複列の直進溝5gが設けら
れている。さらに、内外周を貫通し、光軸Oに対する斜
行溝部を有する3つのカム溝5hが設けられている。
【0018】上述の各部材で構成される電動ズームレン
ズ鏡筒において、上記移動枠5にはその周方向ガイド5
eに上記ヘリコイドリング4が嵌入し、軸方向位置が規
制された状態で回動自在に保持され、さらに、内周部に
は図示しないレンズ群駆動系及び各レンズ群枠部が回
動,進退自在に組み込まれる。その移動枠5は、回転枠
2の内周部に嵌入されるが、その嵌入状態で突起5fが
内周溝2bと係合するので、回転枠2に対して軸方向位
置が規制された状態で回動自在に支持されることにな
る。
【0019】上記回転枠2及び移動枠5は、それぞれ突
起2c,5c,5bを直進溝1b;1dに嵌入させた状
態で固定枠1に直進可能状態で挿入される。そのとき、
ヘリコイドリング4のヘリコイド雄ネジ4aを固定枠1
のヘリコイド雌ネジ1aに、また、駆動ギア4bをヘリ
コイドリング駆動ギア7にそれぞれ噛合させる。
【0020】上記回転枠2及び移動枠5の固定枠1ヘの
組み付け状態において、移動枠5と回転枠2がフィルム
面側の沈胴位置にあるときに、ヘリコイドリング駆動ギ
ア7を時計回り(被写体側から見て)である図示矢印B
1 方向に回転させると、ヘリコイドリング4が反時計回
りである図示矢印C1 方向に回動する。その回動によっ
て、移動枠5と回転枠2が図示矢印D1 方向(被写体側
方向)に直進溝1bにガイドされながら一体的に撮影準
備位置まで繰り出される。
【0021】上記撮影準備位置に到達した状態では、移
動枠5は上記直進溝1d,1bに係合した状態のままで
あるが、回転枠2は、その突起2cが固定枠1の直進溝
1bから外れ、駆動リング3の凹部3c側に係合する。
この状態でズーム駆動系により駆動リング3を図示矢印
E0 方向に回動駆動させると、回転枠2が回動し、撮影
準備位置から同方向に僅か回動して広角端位置へ到達
し、さらに、同方向に回動すると望遠端位置へ向けてズ
ーム駆動される。なお、駆動リング3を上述とは逆方向
のE1 方向に回転駆動することによって、回転枠2がズ
ーム位置から撮影準備位置へ回動し、さらに、ヘリコイ
ドリング駆動ギア7を上述とは逆方向のB0 方向に回転
駆動することによって、回転枠2及び移動枠5を沈胴位
置に繰り込むことができる。
【0022】また、特に図示はしていないが、レンズ群
枠等が組み込まれたカム枠が、上記移動枠5の内周部に
回動自在に嵌入され、該カム枠のカムフォロワが上記カ
ム溝5hに摺動自在に嵌入する。さらに、カムフォロワ
の軸部となるカムフォロワ軸が該移動枠5を挿通して、
回転枠2の直進溝2aに摺動自在に嵌入する。従って、
回転枠2の回動に伴いカム枠が共に回動しながら、移動
枠5のカム溝5hによって光軸方向へ進退駆動される。
【0023】レンズ鏡筒の広角状態から望遠状態への駆
動は、駆動リング3を図示矢印E0方向に回動駆動し、
回転枠2を同方向に回動させることによって行われる。
即ち、回転枠2の上記E0 方向への回動に伴って、カム
枠が回動し、移動枠5のカム溝5hに沿って繰り出され
る。望遠状態から広角状態への駆動は、この逆である。
【0024】また、レンズ鏡筒を広角状態から撮影準備
状態さらに沈胴状態に駆動する場合は、駆動リング3
を、一旦、図示矢印E1 方向に回動させて撮影準備状態
とする。その状態でカムフォロワ内のレンズ群枠(図示
せず)は、移動枠5内に繰り込まれている。
【0025】その後、ヘリコイドリング駆動ギア7を図
示矢印B0 方向に回転駆動して、ヘリコイドリング4を
図示矢印C1 方向に回動させると、移動枠5と共に回転
枠2が図示矢印D0 方向に後退し、回転枠2の突起2c
の駆動リング3に対する係合が解放される。さらに、ヘ
リコイドリング4の回転を続行すると、回転枠2が移動
枠5とともに上記D0 方向に移動し、固定枠1内に収納
される沈胴位置まで繰り込まれる。
【0026】図3は、上記移動枠5のカム溝5hの形状
を説明するために移動枠5の内周を展開して示す図であ
る。同図に示すように、各カム溝5hには、光軸Oに斜
行する斜行部5h−1のワイド側端部に、光軸Oと直交
する直交部5h−2が設けられている。カム溝5hをこ
のような形状とする理由にいては後述する。
【0027】図1は、上記のような本実施の形態に係る
電動ズームレンズ鏡筒が適用されたカメラの構成を示す
ブロック図である。即ち、制御回路10は、カメラ全体
を制御するCPU等であり、該制御回路10には、メイ
ンスイッチ(MSW)11、望遠スイッチ(TSW)1
2、広角スイッチ(WSW)13、記憶回路14、駆動
回路15及び16、位置検知回路17、及び回転量検知
回路18が接続されている。
【0028】ここで、MSW11は、カメラ前面に設け
られたレンズバリア11aの開放動作によりオンするス
イッチである。TSW12は、ズームアップ動作を指示
するための望遠(T)釦12aの操作によりオンするス
イッチであり、WSW13は、ズームダウン動作を指示
するための広角(W)釦13aの操作によりオンするス
イッチである。
【0029】また、記憶回路14は、EEPROM等で
構成され、制御回路10で当該カメラの制御シーケンス
を実行するのに必要な各種制御データ等を記憶するもの
である。
【0030】駆動回路15は、切換機構20の切換えを
行うプランジャ19を駆動するものであり、駆動回路1
6は、モータ21の駆動を行うものである。このモータ
21の回転量は、フォトリフレクタ(PR)等の回転量
検知回路18によって検知されて、制御回路10に供給
される。
【0031】また、このモータ21の駆動力は、上記切
換機構20により、上記ヘリコイドリング駆動ギア7と
しての直進駆動ギア22、あるいは上記ズーム駆動系と
しての回転駆動ギア23に選択的に伝達される。そし
て、ズームレンズの広角端及び望遠端が位置検知回路1
7にて検知されて、制御回路10に供給される。
【0032】この位置検知回路17は、図4の(A)に
示すように、カメラ本体の所定の固定位置に、フレキシ
ブル基板24上に配されたPR17aにより構成される
もので、固定枠2及び駆動リング3の所定位置に配置し
た高反射部材(本実施の形態では、上記所定位置に貼付
された銀色のシール)からの反射光を検出する。
【0033】ここで、固定枠2上の銀色シールは、上記
突起2cの内の一つ、即ち撮影準備位置並びに広角端位
置においてPR17aと対向する位置となる突起2c
に、図4の(A)に示すように一段低くなった凹部2
c’を設け、ここに貼付されるようになっている。そし
て、上述したように、沈胴状態から撮影準備位置に到達
した状態で、これら突起2cが駆動リング3の凹部3c
側に係合するようになっているので、上記凹部2c’に
貼付された銀色シールが隠れないように、その凹部2
c’を有する突起2cに対応する駆動リング3の凹部3
cは、図4の(B)に示すように、内外周を貫通する貫
通部3c’とされている。
【0034】また、駆動リング3上の銀色シールは、望
遠端位置においてPR17aと対向する位置となる外周
上に、凹部3d(図2参照)が設けられ、その凹部3d
内に貼付されている。、しかして、図4の(C)に示す
ように、沈胴状態では、PR17aは、銀色シールに対
向していないが、同図に上向きの矢印で示すように固定
枠2が撮影準備位置まで移動されると、上記駆動リング
3の凹部3cの一つに設けられた貫通部3c’を介して
固定枠2の突起2cの一つに設けられた凹部2c’に貼
付された銀色シールがPR17aに対向し、この対向状
態でPR17aから検知出力が得られる。即ち、PR1
7aの出力信号が反転する。これにより、制御回路10
は、レンズ鏡筒が撮影準備位置にまで繰り出されたこと
を知ることができる。
【0035】その後、上述したように駆動リング3を回
動駆動させることで回転枠2を回動して、この撮影準備
位置から広角端状態とするが、その回動角度は僅か(例
えば8度)であるため、この広角端位置においても、図
4の(D)の上方に示すように、上記凹部2c’に貼付
された銀色シールがPR17aに対向している状態とな
る。
【0036】また、この広角状態から望遠側への駆動
は、駆動リング3を回動駆動して回転枠2を回動させる
ことによって行われ、この回動により、上記凹部2c’
に貼付された銀色シールがPR17aの位置から外れ
る。そして、望遠端位置にまで回動されると、図4の
(D)の下方に示すように、上記駆動リング3外周上に
設けられた凹部3d内に貼付された銀色シールがPR1
7aに対向し、PR17aから検知出力が得られる。こ
れにより、制御回路10は、レンズ鏡筒が望遠端状態に
あることを知ることができる。
【0037】次に、上記のような構成における動作を説
明する。図5の(A)は、レンズバリア11aの開放動
作によるMSW11のオンに応じて、制御回路10で実
行されるメインシーケンスよりコールされるセットアッ
プ動作のフローチャートである。ここで、セットアップ
動作とは、MSW11をオンしたことに応じて、レンズ
群全体を保持した移動枠5及び回転枠2を沈胴位置から
撮影準備位置まで繰り出す動作のことである。
【0038】即ちまず、イニシャライズ処理が行われる
(ステップS11)。このイニシャライズ処理は、図5
の(B)に示すようにして行われる。まず、ギア位置が
不定、つまり切換機構20が初期状態である直進駆動ギ
ア22側となっているかどうか判断する(ステップS2
1)。ギア位置が不定であれば、駆動回路15によりプ
ランジャ19を駆動して、切換機構20を直進駆動ギア
22側に設定する(ステップS22)。
【0039】その後、あるいは上記ステップS21でギ
ア位置が不定でないと判断されたならば、更に、ズーム
状態が不定であるかどうか判断する(ステップS2
3)。ズーム状態が不定でなければ上位のルーチンに戻
るが、不定であった場合には、次のような処理を行う。
【0040】即ちまず、切換機構20を介してモータ2
1により直進駆動ギア22を駆動して移動枠5並びに回
転枠2を沈胴位置に移動させる(ステップS24)。そ
して、これら移動枠5及び回転枠2が沈胴位置に到達し
たならば(ステップS25)駆動回路15によってプラ
ンジャ19を駆動して切換機構20を回転駆動ギア23
側へ切換え、駆動回路16によって駆動されるモータ2
1の駆動力が回転駆動ギア23に伝達されるようにする
(ステップS26)。そして、駆動リング3を初期位置
となるように、ズームダウン方向に回動駆動する(ステ
ップS27)。こうして駆動リング3の初期化が達成さ
れたならば(ステップS28)、上位のルーチンに戻
る。
【0041】つまり、回転枠2と駆動リング3が係合し
ていない時には、駆動リング3はフリー状態(不定状
態)にある。この時、振動等によって駆動リング3が回
転してしまうと、次にセットアップ動作を行なう際に両
者が係合できなくなる虞がある。その場合、ズーミング
動作のみならず、カメラ動作そのものが不能になってし
まいかねない。そこで、本実施の形態においては、沈胴
状態から撮影準備位置、更には広角位置へのレンズ鏡筒
の繰り出し動作に先立って、上記のようにして、駆動リ
ング3を回転枠2と係合するであろう初期位置に初期化
しておくようにしている。
【0042】また、後述するような上位のルーチンにお
けるステップS17での判断により再びこのイニシャラ
イズ処理が実行される際には、レンズ鏡筒が繰り出され
且つ駆動リング3が回動した状態にあるため、上記のよ
うにして駆動リング3を回転枠2と係合するであろう初
期位置に初期化するのに先立って、沈胴動作を行うもの
としている。
【0043】こうしてイニシャライズ処理が実行された
ならば、次に、記憶回路14より広角位置パルス(1)
を読み出して、それを目標パルスとして設定する(ステ
ップS12)。なおここで、広角位置パルス(1)と
は、図5の(C)に示すように、PR17aの出力が反
転する撮影準備位置であるリセットから、広角端位置と
して駆動リング3の回動を停止するまでのモータ21の
回転量に相当する、回転量検知回路18で検知されるパ
ルス数のことである。
【0044】そして、駆動回路15によってプランジャ
19を駆動して切換機構20を直進駆動ギア22側へ切
換え、該直進駆動ギア22のモータ21による駆動によ
りレンズ鏡筒を繰り出す(ステップS13)。このレン
ズ鏡筒が撮影準備位置に到達すると、上記駆動リング3
の貫通部3c’を介して固定枠2上の凹部2c’に貼付
された銀色シールがPR17aに対向し、PR17aの
出力が反転する、つまりPR17aから検知出力が得ら
れる(ステップS14)。このとき、駆動リング3が正
しい初期回動位置にあれば、回転枠2と駆動リング3が
係合するはずであるので、制御回路10は、駆動回路1
5によりプランジャ19を駆動して切換機構20を回転
駆動ギア23側へ切換え、駆動回路16によって駆動さ
れるモータ21の駆動力が回転駆動ギア23に伝達され
るようにして、この撮影準備位置から広角端状態へと移
行するように、駆動リング3を回動する。またこのと
き、回転量検知回路18の出力パルス数の計数を開始し
て(ステップS15)、それが目標パルスである上記広
角位置パルス(1)の数に達するまで(ステップS1
6)、回転駆動ギア23による駆動リング3の回動を続
ける。
【0045】而して、回転量検知回路18の出力パルス
数が広角位置パルス(1)の数に達したならば、つま
り、広角端位置に到達したならば、ここで、再度、PR
17aから検知出力が得られているかどうか、即ち、回
転枠2と駆動リング3が正しく係合しているかどうかを
判断する(ステップS17)。両枠2,3が係合してい
る場合には、図4の(D)の上方に示したように、上記
駆動リング3の貫通部3c’を介して固定枠2上の凹部
2c’に貼付された銀色シールがPR17aに対向し、
PR17aから検知出力が得られるが、それらが係合し
ていないときには、そのような検知出力が得られない。
よって、PR17aから検知出力が得られない場合に
は、上記ステップS11に戻って、上述したようなイニ
シャライズ処理を行う。即ち、レンズ鏡筒を一旦後退さ
せ、駆動リング3を初期位置となるように初期化する。
【0046】そして、上記ステップS17において、P
R17aから検知出力が得られたならば、回転枠2と駆
動リング3が正しく係合しているので、回転駆動ギア2
3による駆動リング3の回動、つまり駆動回路16によ
るモータ21の駆動を停止して(ステップS18)、こ
のセットアップ動作を終了して、メインシーケンスに戻
る。
【0047】なお、このセットアップ動作における上記
駆動リング3の回動中、焦点距離が変化しないように、
移動枠5のカム溝5hには、図3に示したように、光軸
Oと直交する直交部5h−2が設けられている。
【0048】また、上記ステップS14でのPR17a
から検知出力に応じて直ちに停止制御を行わずに広角位
置パルス(1)の分だけ回動してから停止させる理由
は、銀色シールの貼付ずれを考慮してのことである。
【0049】次に、図6のフローチャートを参照して、
T釦12aの操作によりTSW12のオン又はW釦13
aの操作によるWSW13のオンに応じて、カメラのメ
インシーケンスからコールされるズーム動作について説
明する。
【0050】即ち、まず、該ズーム動作がズームアップ
を指示するTSW12のオンによってコールされたのか
どうか判断し(ステップS31)、そうであれば、記憶
回路14から望遠位置パルスを読み出して、それを目標
パルスとして設定する(ステップS32)。そして、回
転駆動ギア23により駆動リング3をズームアップ方向
に回動する(ステップS33)。而して、望遠端位置ま
で駆動リング3が回動されると、図4の(D)の下方に
示すように、その駆動リング3の外周の凹部3dに貼付
された銀色シールがPR17aに対向し、PR17aの
出力が反転する、つまりPR17aから検知出力が得ら
れる(ステップS34)。これに応じて、回転量検知回
路18の出力パルス数の計数を開始する(ステップS3
5)。そして、それが目標パルスである上記望遠位置パ
ルスの数に達っしたかどうか判別し(ステップS3
6)、まだ達していない場合であって、更にTSW12
がオンされているときには(ステップS37)、上記ス
テップS33に戻って更に駆動リング3の回動を続け
る。
【0051】而して、回転量検知回路18の出力パルス
数が望遠位置パルスの数に達したならば、あるいは、T
SW12がオフされたならば、回転駆動ギア23による
駆動リング3の回動、つまり駆動回路16によるモータ
21の駆動を停止し(ステップS38)、このズーム動
作を終了して、メインシーケンスに戻る。
【0052】一方、上記ステップS31において該ズー
ム動作がズームアップを指示するTSW12のオンによ
ってコールされたのではないと判断した場合には、念の
ため、該ズーム動作がズームダウンを指示するWSW1
3のオンによってコールされたのかどうか判断する(ス
テップS39)。そして、そうでなければ、このズーム
動作を終了して、メインシーケンスに戻るが、そうであ
れば、記憶回路14から広角位置パルス(2)を読み出
して、それを目標パルスとして設定する(ステップS4
0)。なおここで、広角位置パルス(2)とは、図5の
(D)に示すように、PR17aの出力が反転するリセ
ットから、広角端位置として駆動リング3の回動を停止
するまでのモータ21の回転量に相当する、回転量検知
回路18で検知されるパルス数のことである。
【0053】そして、回転駆動ギア23により駆動リン
グ3をズームダウン方向に回動する(ステップS4
1)。而して、リセット位置まで駆動リング3が回動さ
れると、図4の(D)の上方に示すように、駆動リング
3の貫通部3c’を介して固定枠2上の凹部2c’に貼
付された銀色シールがPR17aに対向し、PR17a
の出力が反転する、つまりPR17aから検知出力が得
られる(ステップS42)。これに応じて、回転量検知
回路18の出力パルス数の計数を開始する(ステップS
43)。そして、それが目標パルスである上記広角位置
パルス(2)の数に達っしたかどうか判別し(ステップ
S44)、まだ達していない場合であって、更にWSW
13がオンされているときには(ステップS45)、上
記ステップS41に戻って更に駆動リング3の回動を続
ける。
【0054】而して、回転量検知回路18の出力パルス
数が広角位置パルスの数に達したならば、あるいは、W
SW13がオフされたならば、ここで、更に、TSW1
2がオンされたかどうか判断する(ステップS46)。
【0055】TSW12がオンされていないときには、
回転駆動ギア23による駆動リング3の回動、つまり駆
動回路16によるモータ21の駆動を停止し(ステップ
S47)、更にもう一度、TSW12がオンされていな
いかどうか確認した上で(ステップS48)、駆動系の
バックラッシュを除去するように、望遠側に所定量(或
いは所定時間)、駆動リング3を回動し(ステップS4
9)、そのような所定量(或いは所定時間)の駆動が終
了したならば(ステップS50)、このズーム動作を終
了して、メインシーケンスに戻る。
【0056】これに対して、上記ステップS46におい
てTSW12がオンされたと判断した場合には、回転駆
動ギア23による駆動リング3の回動、つまり駆動回路
16によるモータ21の駆動を停止した後(ステップS
51)、上記ステップS32に進む。即ち、広角側へズ
ーミングしているときに、突然、望遠側へ切り換えられ
た場合、所定量または所定時間のズームアップ動作をす
ることなく、つまり、ズーム駆動方向が切り換わった時
にいったん停止することなく、ズームアップ動作に移行
する。従って、ファインダ内の像変化が見苦しくないよ
うにすることができる。
【0057】また、上記ステップS48においてTSW
12がオンされたと判断した場合にも、上記ステップS
32に進む。即ち、所定量または所定時間のズームアッ
プ動作を行っているときに、望遠側へ切り換えられた場
合、その所定量または所定時間のズームアップ動作を中
断して、いったん停止することなく直ちにズームアップ
動作に移行するので、ファインダ内の像変化が見苦しく
ないようにすることができる。
【0058】なお、上述のセットアップ動作におけるの
と同様に、移動枠5のカム溝5hにおける光軸Oと直交
する直交部5h−2は、目標パルスである広角位置パル
ス(2)に達するまでの駆動リング3の回動中に焦点距
離が変化しないようにする機能を果たすものである。
【0059】即ち、沈胴から広角、望遠から広角の何れ
の場合も、PR17aの出力信号の反転から所定パルス
進んだ位置で駆動リング3の回動が停止されるが、その
間、移動枠5のカム溝5hの直交部5h−2により、焦
点距離は変化しないようにしている。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ズーム端、特に広角端への電動ズーム駆動時に、停止位
置がばらつくことに起因する撮影画角の差が生じないよ
うなズームレンズ鏡筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電動ズームレンズ
鏡筒の適用されたカメラの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】一実施の形態に係る電動ズームレンズ鏡筒の分
解斜視図である。
【図3】移動枠のカム溝の形状を説明するために移動枠
の内周を展開して示す図である。
【図4】(A)は位置検知回路としてのPRと固定枠上
の銀色シール貼付部分を示す斜視図、(B)は駆動リン
グの貫通部を示す斜視図、(C)は沈胴状態での固定枠
上の銀色シール貼付位置とPRの検知位置との関係を示
す図であり、(D)は広角端状態並びに望遠端状態での
固定枠上の銀色シール貼付位置並びに駆動リング上の銀
色シール貼付位置とPRの検知位置との関係を示す図で
ある。
【図5】(A)はセットアップ動作のフローチャート、
(B)は(A)中のイニシャライズ処理のフローチャー
トであり、(C)及び(D)はそれぞれ広角位置パルス
(1)及び(2)を説明するための図である。
【図6】ズーム動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 固定枠 2 回転枠 2c’ 凹部 3 駆動リング 3c’ 貫通部 4 ヘリコイドリング 5 移動枠 5h カム溝 5h−1 斜行部 5h−2 直交部 7 ヘリコイドリング駆動ギア 10 制御回路 11 メインスイッチ(MSW) 11a レンズバリア 12 望遠スイッチ(TSW) 12a 望遠(T)釦 13 広角スイッチ(WSW) 13a 広角(W)釦 14 記憶回路 15,16 駆動回路 17 位置検知回路 17a フォトリフレクタ(PR) 18 回転量検知回路 19 プランジャ 20 切換機構 21 モータ 22 直進駆動ギア 23 回転駆動ギア 24 フレキシブル基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズ鏡筒と、 上記ズームレンズ鏡筒を電動駆動する駆動手段と、 上記ズームレンズ鏡筒がズーム端に達したことを検出す
    る検出手段と、 上記ズームレンズ鏡筒を収納位置から繰り出し、上記検
    出手段がズーム広角端を検出したら繰り出し動作を終了
    するセットアップ手段と、 手動スイッチに応じてズーミング動作を行ない、望遠側
    から広角側へ駆動中に上記検出手段がズーム広角端を検
    出したならば、ズーミング動作を終了するズーミング手
    段と、 を具備し、 上記ズーム広角端を含む所定の領域内では焦点距離が変
    化しないようにしたことを特徴としたズームレンズ鏡
    筒。
  2. 【請求項2】 上記ズームレンズ鏡筒は、レンズ群の焦
    点距離を変化させるためのカム溝を有するカムリングを
    含み、 上記カム溝は、上記レンズ群の光軸に対して斜行した斜
    行部と、該斜行部の広角端側端部に上記光軸に対して直
    交した直交部とを備えることを特徴とする請求項1に記
    載のズームレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 ズームレンズ鏡筒と、 上記ズームレンズ鏡筒を電動駆動する駆動手段と、 上記ズームレンズ鏡筒がズーム端に達したことを検出す
    る検出手段と、 上記ズームレンズ鏡筒を収納位置から繰り出し、上記検
    出手段が第1のズーム広角端を検出したら繰り出し動作
    を終了するセットアップ手段と、 手動スイッチに応じてズーミング動作を行ない、望遠側
    から広角側へ駆動中に上記検出手段が第2のズーム広角
    端を検出したならば、ズーミング動作を終了するズーミ
    ング手段と、 を具備し、 上記第1及び第2のズーム広角端においては焦点距離が
    変化しないようにしたことを特徴としたズームレンズ鏡
    筒。
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