JP2001264616A - レンズ装置 - Google Patents

レンズ装置

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JP2001264616A
JP2001264616A JP2000080223A JP2000080223A JP2001264616A JP 2001264616 A JP2001264616 A JP 2001264616A JP 2000080223 A JP2000080223 A JP 2000080223A JP 2000080223 A JP2000080223 A JP 2000080223A JP 2001264616 A JP2001264616 A JP 2001264616A
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Eiichi Kabe
栄一 加辺
Mitsufumi Misawa
充史 三沢
Shigeru Kondo
茂 近藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズの収納に際して、後群レンズが安全領域
内にあることを確認したのち、前群レンズを収納させる
ことにより、複雑な制御を行わずに安全にレンズを収納
することができるレンズ装置を提供する。 【解決手段】ズームに関わるレンズ群46、48、50
とフォーカスに関わるレンズ群52とを異なるモータで
動作させるレンズ装置2において、制御部は、各レンズ
群をカメラ本体内に収納させるに際して、まず、フォー
カスに関わるレンズ群52をカメラ本体側に移動させ、
このフォーカスに関わるレンズ群52が安全領域に入っ
たことを確認したのち、ズームに関わるレンズ群46、
48、50をカメラ本体内に収納させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ装置に係り、
特にズーム機能を備えた沈胴式のコンパクトカメラに適
用されるレンズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトカメラに搭載されるレ
ンズ装置は、そのズームの高倍率化とともに光学系その
ものの高性能化も要求されており、レンズの構成枚数、
構成群数が増えるようになっている。
【0003】その一方でコンパクトカメラは、携帯時の
利便性を向上させるために、更なる小型化が要求されて
おり、特に、レンズ鏡胴をいかに小型化するかが重要な
課題となっている。また、近年のコンパクトカメラは、
レンズを保護するために、不使用時にはレンズをカメラ
本体内に収容する沈胴式が多く採用されている。
【0004】ところで、ズーム機能を有する沈胴式のレ
ンズ装置では、一般にカム機構を利用してレンズを移動
させるが、レンズ鏡胴を小型化するために、カム機構に
代えて、ズームに関わるレンズ群とフォーカスに関わる
レンズ群とを別個のモータで駆動する方式のものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ズーム
に関わるレンズ群とフォーカスに関わるレンズ群とを別
個のモータで駆動すると、収納動作時にズームに関わる
レンズ群とフォーカスに関わるレンズ群とが互いに干渉
して衝突などを起こす危険性がある。すなわち、別個の
モータで駆動する場合、一般にズームに関わるレンズ群
をフォーカスに関わるレンズ群よりも速いスピードで移
動させるように構成するため、同時に収納動作を行わせ
ると、ズームに関わるレンズ群がフォーカスに関わるレ
ンズ群に衝突する危険性がある。このため、複雑な制御
をして収納動作させなければならないという欠点があ
る。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、複雑な制御を行わずに安全にレンズを収納す
ることができるレンズ装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、前群レンズ駆動手段に駆動されてレンズ
鏡胴内を光軸に沿って前後移動する前群レンズと、後群
レンズ駆動手段に駆動されてレンズ鏡胴内を光軸に沿っ
て前後移動する後群レンズと、撮影準備信号が入力され
ると、前記前群レンズ駆動手段と前記後群レンズ駆動手
段とを駆動して、前記前群レンズと前記後群レンズとを
撮影可能位置に移動させるとともに、撮影終了信号が入
力されると、前記前群レンズ駆動手段と前記後群レンズ
駆動手段とを駆動して、前記前群レンズと前記後群レン
ズとを収納位置に移動させる制御手段と、を備えたレン
ズ装置において、前記制御手段は、撮影終了信号が入力
されると、前記後群レンズ駆動手段が予め設定された所
定領域内に位置していることを確認したのち、前記前群
レンズ駆動手段を駆動して前記前群レンズを収納位置に
向けて移動させることを特徴とするレンズ装置を提供す
る。
【0008】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、前記制御手段は、撮影終了信号が入力されると、前
記後群レンズ駆動手段を駆動して前記後群レンズを収納
位置に移動させ、前記後群レンズ駆動手段が予め設定さ
れた所定領域内に入ったことを確認したのち、前記前群
レンズ駆動手段を駆動して前記前群レンズを収納位置に
向けて移動させることを特徴とする請求項1記載のレン
ズ装置を提供する。
【0009】本発明によれば、制御手段は、前群レンズ
と後群レンズの収納動作時に、まず、後群レンズ駆動手
段が予め設定された所定領域内に位置していることを確
認したのち、前群レンズ駆動手段を駆動して前群レンズ
を収納位置に向けて移動させる。これにより、複雑な制
御を行わなくても、レンズ同士を衝突させることなく、
安全にレンズを収納することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るレンズ装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。
【0011】図1は、本発明に係るレンズ装置が適用さ
れる電子スチルカメラの外観構成を示す斜視図である。
【0012】同図に示すように、この電子スチルカメラ
1のカメラ本体は、矩形の箱型に形成されており、その
正面部にはレンズ装置2、ファインダ窓3、ストロボ調
光センサ4、セルフタイマーランプ5などが配設されて
いる。また、その上面部にはポップアップ式のストロボ
6やレリーズスイッチ7などが配設され、その背面部に
は、図示しないファインダ接眼部や液晶表示パネル、操
作キーなどが配設されている。この電子スチルカメラ1
は沈胴式であり、レンズ装置2は使用時にのみ、そのレ
ンズ鏡筒がカメラ本体から繰り出されてカメラ本体の正
面部から突出する。
【0013】図2〜図4は、上記の電子スチルカメラに
適用されるレンズ装置2の側面断面図である。また、図
5は、図2〜図4に示したレンズ装置2の分解斜視図で
ある。なお、図2、図3、図4は、それぞれレンズ装置
2が沈胴状態のとき、ワイド端状態のとき、及び、テレ
端状態のときを示している。
【0014】図2〜図5に示すように、レンズ装置2
は、レンズ鏡筒12、撮影レンズ14、絞りシャッター
ユニット16及びCCDユニット18で構成されてい
る。
【0015】まず、レンズ鏡筒12の構成について説明
する。レンズ鏡筒12は、固定筒20と、その固定筒2
0内を光軸に沿って移動自在に設けられた移動筒22
と、固定筒20の外周部に回動自在に設けられたカム筒
24とから構成されている。
【0016】固定筒20は、円筒状に形成されており、
その後端部には板状に形成されたベース26が取り付け
られている。レンズ装置2は、このベース26をカメラ
本体(不図示)に固定することにより、カメラ本体に取
り付けられる。
【0017】移動筒22は、円筒状に形成されており、
その外周部には3本の第1カムピン28が等間隔に配設
されている。各第1カムピン28は、それぞれ固定筒2
0に形成された3本の第1直進孔30に嵌合されてい
る。第1直進孔30は、光軸と平行に形成されており、
この第1直進孔30に第1カムピン28が嵌合されるこ
とにより、移動筒22が光軸に沿って移動自在に支持さ
れる。
【0018】カム筒24は、円筒状に形成されており、
その内周部には、図8に示すように、3本の第1カム溝
32と3本の第2カム溝34と1本の第3カム溝36と
が形成されている。
【0019】移動筒22に形成された第1カムピン28
は、前記のごとく固定筒20に形成された第1直進孔3
0に嵌合されるとともに、このカム筒24に形成された
第1カム溝32に嵌合される。これにより、カム筒24
を回動させると、第1カム溝32と第1直進孔30との
作用によって、移動筒22が光軸に沿って直進的に移動
する。
【0020】ここで、このカム筒24は、固定筒20内
に収納配置されたカムモータ38に駆動されて回動す
る。そして、その駆動機構は、次のように構成されてい
る。
【0021】図3、図5及び図7に示すように、カムモ
ータ38は、ギアボックス40を介してベース26の内
側に固定されている。このギアボックス40は、カムモ
ータ38からの回転を所定のギア比で減速するもので、
その出力軸には駆動ギア42が固着されている。一方、
カム筒24には、その後端部内周にインターナルギア4
4が形成されている。このインターナルギア44には、
前記駆動ギア42が噛合されている。
【0022】以上のように構成された駆動機構によれ
ば、カムモータ38を駆動すると駆動ギア42が回転
し、その駆動ギア42の回転がインターナルギア44に
伝達されてカム筒24が回動する。
【0023】なお、カムモータ38には、カム筒24の
回転量を検出する手段としてフォトインタラプタ45が
設けられている。このフォトインタラプタ45は、カム
モータ38が駆動されると、その出力軸の回転量に応じ
てカメラ本体内に設置された制御部にパルス信号を出力
する。カメラ本体の制御部は、このフォトインタラプタ
45から出力されるパルスをカウントすることにより、
カム筒24の回転量を算出する。
【0024】また、このカムモータ38は、カメラ本体
の制御部から出力される駆動信号に基づいて、その駆動
が制御される。
【0025】次に、撮影レンズ14の構成について説明
する。撮影レンズ14は、固定レンズ群46、変倍レン
ズ群48、リレーレンズ群50及びフォーカスレンズ群
52の4群型ズームレンズで構成されている。
【0026】固定レンズ群46は、第1レンズ枠54に
保持されている。この第1レンズ枠54は、移動筒22
に取り付けられている。すなわち、第1レンズ枠54
は、その後端部外周に雄ネジ部54aが形成されてお
り、この雄ネジ部54aが移動筒22の前端部内周に形
成された雌ネジ部22aに螺合されることにより、移動
筒22の前端部に取り付けられる。そして、この第1レ
ンズ枠54が移動筒22に取り付けられることにより、
固定レンズ群46が移動筒22と共に移動する。
【0027】なお、固定レンズ群46が取り付けられた
移動筒22の前端部には、化粧リング55が取り付けら
れる。
【0028】変倍レンズ群48は、固定レンズ群46の
後段位置に配されており、第2レンズ枠56に保持され
ている。この第2レンズ枠56の後端部外周には、図6
に示すように、3本の第2カムピン58が等間隔に配設
されている。この3本の第2カムピン58は、それぞれ
固定筒20に形成された3本の第2直進孔60に嵌合さ
れている。
【0029】ここで、この3本の第2直進孔60は、そ
れぞれ光軸と平行に形成されており、この第2直進孔6
0に第2カムピン58が嵌合されることにより、第2レ
ンズ枠56が光軸に沿って移動自在に支持される。ま
た、この3本の第2カムピン58は、それぞれカム筒2
4に形成された3本の第2カム溝34に嵌合されてお
り、これにより、カム筒24を回転させると、第2カム
溝34と第2直進孔60との作用によって、第2レンズ
枠56が光軸に沿って直進的に移動する。そして、この
第2レンズ枠56が移動することにより、変倍レンズ群
48が光軸に沿って移動する。
【0030】リレーレンズ群50は、変倍レンズ群48
の後段位置に配されており、第3レンズ枠62に保持さ
れている。この第3レンズ枠62の外周部には、図6に
示すように、2つのガイドブロック64、66と1本の
第3カムピン68とが一体的に取り付けられている。
【0031】2つのガイドブロック64、66は、それ
ぞれ筒状とU字状とに形成されており、筒状に形成され
たガイドブロック64は、固定筒20内に配設された第
1ガイド棒70に嵌合されている。一方、U字状に形成
されたガイドブロック66は、固定筒20内に配設され
た第2ガイド棒72に嵌合されている。
【0032】ここで、この第1ガイド棒70と第2ガイ
ド棒72とは、図2〜図4に示すように、共に光軸と平
行に配設されており、その後端部はベース26の内側に
固定されている。一方、その先端部は先端支持部材11
0の孔110aに嵌入されて摺動自在に支持されてい
る。この先端支持部材110は、移動筒22内を摺動自
在に設けられており、移動筒22の後端部内周に固定さ
れた押さえ環108に一対のスプリング112を介して
連結されている。
【0033】2つのガイドブロック64、66は、この
第1ガイド棒70と第2ガイド棒72とに嵌合されて摺
動自在に支持され、これにより、第3レンズ枠62が光
軸に沿って移動自在に支持される。
【0034】一方、1本だけ配設された第3カムピン6
8は、図6に示すように、固定筒20に形成された第3
直進孔74と、カム筒24に形成された第3カム溝36
とに嵌合されている。
【0035】以上の構成により、カム筒24を回転させ
ると、ガイドブロック64、66とガイド棒70、72
とによる直進ガイドの作用と、第3カムピン68と第3
カム溝36とによるカム作用によって、第3レンズ枠6
2が光軸に沿って直進的に移動する。そして、この第3
レンズ枠62が移動することにより、リレーレンズ群5
0が光軸に沿って移動する。
【0036】フォーカスレンズ群52は、リレーレンズ
群50の後段位置に配されており、第4レンズ枠76に
保持されている。この第4レンズ枠76の外周部には、
図7に示すように、2つのガイドブロック78、80が
一体的に取り付けられている。2つのガイドブロック7
8、80は、それぞれ筒状とU字状とに形成されてお
り、筒状に形成されたガイドブロック78は、固定筒2
0内に配設された第3ガイド棒82に嵌合されている。
一方、U字状に形成されたガイドブロック80は、固定
筒20内に配設された第2ガイド棒72に嵌合されてい
る。
【0037】ここで、U字状のガイドブロック80が嵌
合される第2ガイド棒72は、上述した第3レンズ枠6
2をガイドするガイド棒と同じものである。すなわち、
第3レンズ枠62と第4レンズ枠76とは1本のガイド
棒を共用している。このように、ガイド棒を共用するこ
とにより、固定筒内にガイド棒用の設置空間を確保する
必要がなくなり、固定筒内に有効スペースを形成するこ
とができるようになる。そして、これにより固定筒内に
モータ等の配置が可能になる。
【0038】一方、第3ガイド棒82は、ガイドブロッ
ク78のみで使用する。この第3ガイド棒82は光軸と
平行に配設されており、その後端部はベース26の内側
に固定されている。一方、その先端部は、上述した第1
ガイド棒70等と同様に先端支持部材110の孔110
aに嵌入されて摺動自在に支持されている。
【0039】以上のように、第4レンズ枠76は、ガイ
ドブロック64、66が第3ガイド棒82と第2ガイド
棒72とに摺動自在に設けられることにより、固定筒2
0内を光軸に沿って移動自在に支持される。そして、こ
の第4レンズ枠76が、光軸に沿って移動自在に支持さ
れることにより、フォーカスレンズ群52が光軸に沿っ
て移動自在に支持される。
【0040】ところで、レンズ装置2は、このフォーカ
スレンズ群52を光軸に沿って移動させることによりピ
ント合わせを行うが、このフォーカスレンズ群52は、
次のフォーカスレンズ駆動ユニット84に駆動されて移
動する。
【0041】図4〜図7に示すように、固定筒20内に
は光軸と平行にリードスクリュー86が配設されてい
る。このリードスクリュー86は、ベース26の内側に
固定されたブラケット88によって両端部が回動自在に
支持されている。
【0042】リードスクリュー86の近傍には、リード
スクリュー86と平行にガイドロッド90が配設されて
いる。ガイドロッド90は、両端部がブラケット88に
固定されており、スライド駒92が摺動自在に支持され
ている。このスライド駒92はナット部94を有してお
り、ナット部94はリードスクリュー86に螺合されて
いる。
【0043】リードスクリュー86の先端部には従動ギ
ア96が固着されており、従動ギア96には駆動ギア9
8に噛合されている。この駆動ギア98はブラケット8
8に設けられたフォーカスモータ100の出力軸に固着
されている。したがって、このフォーカスモータ100
を駆動すれば、駆動ギア98と従動ギア96とを介して
リードスクリュー86が回転する。そして、このリード
スクリュー86が回転することにより、スライド駒92
がガイドロッド90に沿って移動する。
【0044】第4レンズ枠76は、このスライド駒92
にスプリング102を介して連結されている。したがっ
て、このスライド駒92を移動させることにより、第4
レンズ枠76が移動する。すなわち、スライド駒92を
後方に移動させれば、第4レンズ枠76はスプリング1
02に引張されて後方に移動し、逆にスライド駒92を
前方に移動させれば、第4レンズ枠76はスライド駒9
2に押圧されて前方に移動する。
【0045】なお、第4レンズ枠76は、スライド駒9
2に押圧されて前方に移動する際、その後端面に突出し
て形成された突起部76aにスライド駒92が当接して
押圧移動される。
【0046】このように、第4レンズ枠76は、フォー
カスレンズ駆動ユニット84に駆動されて移動する。
【0047】なお、フォーカスモータ100には、図示
しないフォトインタラプタが設けられている。このフォ
トインタラプタは、フォーカスモータ100が駆動され
ると、その出力軸の回転量に応じてカメラ本体内に設置
された制御部にパルス信号を出力する。カメラ本体の制
御部は、このフォトインタラプタから出力されるパルス
をカウントすることにより、リードスクリュー86の回
転量を算出し、フォーカスレンズ群52の位置を検出す
る。
【0048】また、このフォーカスモータ100は、カ
メラ本体の制御部から出力される駆動信号に基づいて、
その駆動が制御される。
【0049】なお、図5において、符号103はフレキ
シブルプリント基板であり、このフレキシブルプリント
基板を介してフォーカスレンズ駆動ユニット84への電
源の供給、駆動信号等の送信が行われる。
【0050】次に、絞りシャッターユニット16の構成
について説明する。絞りシャッターユニット16は、図
2〜図4に示すように、変倍レンズ群48とリレーレン
ズ群50との間に配置されており、第3レンズ枠62に
固定されている。この絞りシャッターユニット16は、
図示しない絞りとシャッターとを備えている。絞りは、
絞り用モータ114に駆動されて、その開口量が調節さ
れ、また、シャッターは、シャッター用モータ116に
駆動されて開閉される。絞り用モータ114とシャッタ
ー用モータ116は、共に絞りシャッターユニット16
に備えられており、カメラ本体の制御部から出力される
駆動信号に基づいて動作される。すなわち、カメラ本体
の制御部から出力される駆動信号に基づいて、所定の絞
り値、シャッタースピードとなるように、絞りとシャッ
ターとを駆動する。
【0051】なお、図5において、符号122はフレキ
シブルプリント基板であり、このフレキシブルプリント
基板122を介して絞りシャッターユニット16への電
源の供給、駆動信号等の送信が行われる。
【0052】次に、CCDユニット18の構成について
説明する。CCDユニット18は、図2〜図4に示すよ
うに、フォーカスレンズ群52の後段に配されており、
ベース26の中央部に形成された開口部120に嵌め込
まれている。撮影レンズ14に入射した光は、このCC
Dユニット18によって画像信号に変換され、メイン基
盤124を介してカメラ本体側へと出力される。
【0053】レンズ装置2は、以上のように構成され
る。次に、カム筒24に形成されたカム溝の形状に基づ
いて移動筒22、第2レンズ枠56(変倍レンズ群4
8)及び第3レンズ枠62(リレーレンズ群)の移動動
作について説明する。
【0054】なお、カム筒24は、カムモータ38に駆
動されることにより、初期位置と中間位置、中間位置と
終端位置との間で回転する。そして、初期位置と中間位
置との間で回転することによりレンズ装置2の繰出・収
納動作を行い、中間位置と終端位置との間で回転するこ
とによりレンズ装置2の変倍動作を行う。
【0055】まず、移動筒22の移動動作について説明
する。移動筒22に形成された第1カムピン28は第1
カム溝32に係合する。この第1カム溝32は、図8に
示すように、第1カム溝収納係合部32Aと第1カム溝
変倍係合部32Bとから構成されている。
【0056】第1カム溝収納係合部32Aは、カム筒2
4が初期位置から中間位置までの範囲で回転するとき
に、第1カムピン28が摺動する範囲であり、移動筒2
2を移動筒収納位置から移動筒撮影位置に繰り出すよう
に作用する。これにより、カム筒24を初期位置から中
間位置まで回転させると、移動筒22は、図2に示す移
動筒収納位置から図3に示す移動筒撮影位置に向かって
繰り出される。また、逆にカム筒24を中間位置から初
期位置まで回転させると、図3に示す移動筒撮影位置か
ら図2に示す移動筒収納位置に向かって収納される。
【0057】一方、第1カム溝変倍係合部32Bは、カ
ム筒24が中間位置から終端位置までの範囲で回転した
ときに、第1カムピン28が摺動する範囲であり、移動
筒22を移動筒撮影位置に維持させるように作用する。
これにより、カム筒24を中間位置から終端位置までの
範囲で回転させても、移動筒22は、図4に示すように
移動筒撮影位置に維持される。
【0058】次に、第2レンズ枠56(変倍レンズ群4
8)の移動動作について説明する。第2レンズ枠56に
形成された第2カムピン58は、第2カム溝34に係合
する。この第2カム溝34は、図8に示すように、第2
カム溝収納係合部34Aと第2カム溝変倍係合部34B
とから構成されている。
【0059】第2カム溝収納係合部34Aは、カム筒2
4が初期位置から中間位置までの範囲で回転したとき
に、第2カムピン58が摺動する範囲であり、変倍レン
ズ群48を変倍レンズ収納位置からワイド撮影位置に繰
り出すように作用する。これにより、カム筒24を初期
位置から中間位置まで回転させると、変倍レンズ群48
は、図2に示す変倍レンズ収納位置から図3に示すワイ
ド撮影位置に向かって繰り出される。また、逆にカム筒
24を中間位置から初期位置まで回転させると、図3に
示すワイド撮影位置から図2に示す変倍レンズ収納位置
に向かって収納される。
【0060】第2カム溝変倍係合部34Aは、カム筒2
4が中間位置から終端位置までの範囲で回転したとき
に、第2カムピン58が摺動する範囲であり、変倍レン
ズ群48をワイド撮影位置とテレ撮影位置との間で変倍
移動させるように作用する。これにより、カム筒24を
中間位置から終端位置まで回転させると、第2レンズ枠
56は、図3に示すワイド撮影位置から図4に示すテレ
撮影位置に向かって繰り出される。また、カム筒24を
終端位置から中間位置まで回転させると、図4に示すテ
レ撮影位置から図3に示すワイド撮影位置に向かって後
退する。そして、このように、カム筒24を中間位置と
終端位置との間で回転させることにより、撮影レンズ1
4の撮影倍率が変わる。
【0061】次に、第3レンズ枠62(リレーレンズ群
50)の移動動作について説明する。第3レンズ枠62
に形成された第3カムピン68は第3カム溝36に係合
する。この第3カム溝36は、図8に示すように、第3
カム溝待機係合部36C、第3カム溝収納係合部36A
及び第3カム溝変倍係合部36Bから構成されている。
【0062】第3カム溝待機係合部36Cは、カム筒2
4が初期位置から待機位置(初期位置と中間位置との間
に設定されている。)までの範囲で回転したときに、第
3カムピン68が摺動する範囲であり、リレーレンズ群
50をリレーレンズ収納位置に維持させるように作用す
る。これにより、カム筒24を初期位置から待機位置に
回転させても、リレーレンズ群50は、図2に示すリレ
ーレンズ収納位置に維持される。
【0063】第3カム溝収納係合部36Aは、カム筒2
4が待機位置から中間位置までの範囲で回転したとき
に、第3カムピン68が摺動する範囲であり、リレーレ
ンズ群50をリレーレンズ収納位置からリレーレンズ撮
影位置に繰り出すように作用する。これにより、カム筒
24を待機位置から中間位置まで回転させると、リレー
レンズ群50は、図2に示すリレーレンズ収納位置から
図3に示すリレーレンズ撮影位置に向かって繰り出され
る。
【0064】第3カム溝変倍係合部36Bは、カム筒2
4が中間位置から終端位置までの範囲で回転したとき
に、第3カムピン68が摺動する範囲であり、リレーレ
ンズ群50をリレーレンズ撮影位置に維持するように作
用する。これにより、カム筒24を中間位置から終端位
置に移動させても、リレーレンズ群50は、図4に示す
ように、リレーレンズ撮影位置に維持される。
【0065】以上説明したように、カム筒24を初期位
置から中間位置まで回転させると、移動筒22は、移動
筒収納位置から移動筒撮影位置に繰り出される。そし
て、変倍レンズ群48は、変倍レンズ収納位置からワイ
ド撮影位置に繰り出され、リレーレンズ群50は、リレ
ーレンズ収納位置からリレーレンズ撮影位置に繰り出さ
れる。これにより、撮影レンズ14の撮影倍率がワイド
端となる。
【0066】また、カム筒24を中間位置から終端位置
まで回転させると、移動筒22とリレーレンズ群50
は、それぞれ移動筒撮影位置とリレーレンズ撮影位置に
維持され、変倍レンズ群48はワイド撮影位置からテレ
撮影位置に繰り出される。そして、これにより、撮影レ
ンズ14の撮影倍率がテレ端となる。
【0067】逆に、カム筒24が終端位置から中間位置
まで回転すると、移動筒22とリレーレンズ群50は、
それぞれ移動筒撮影位置とリレーレンズ撮影位置に維持
され、変倍レンズ群48はテレ撮影位置からワイド撮影
位置に移動される。
【0068】また、カム筒24が中間位置から初期位置
まで回転すると、移動筒22は、移動筒撮影位置から移
動筒収納位置に移動して収納され、変倍レンズ群48と
リレーレンズ群50とは、それぞれ変倍レンズ収納位置
とリレーレンズ撮影位置とに移動して収納される。
【0069】なお、カム筒24は、カメラ本体の制御部
に撮影準備信号が入力されると、初期位置から中間位置
に向かって回転する。また、カメラ本体の制御部に変倍
操作信号が入力されると、その変倍操作信号に基づいて
中間位置と終端位置との間で回転する。そして、更にカ
メラ本体の制御部に撮影終了信号が入力されると、現位
置から初期位置に向かって回転する。
【0070】ところで、カム筒24は、上記のように中
間位置で一旦停止するが、このカム筒24が中間位置に
位置したことは、次の検出機構によって検出することが
できる。
【0071】図5に示すように、ベース26の内側に
は、取付板126を介してフォトリフレクタ128が取
り付けられている。また、カム筒24の内周面には、所
定の位置に反射板130が取り付けられている。固定筒
20の周面には、フォトリフレクタ128の設置箇所に
対応して開口部132が形成されており、この開口部1
32に反射板130が位置すると、フォトリフレクタ1
28はONとなる。したがって、カム筒24が中間位置
に位置したときに、反射板130が開口部132に位置
するように、反射板130をカム筒24に取り付けれ
ば、カム筒24が中間位置に位置したことを検出でき
る。
【0072】また、上述したようにカム筒24は、カム
モータ38に設けられたフォトインタラプタ45によっ
て、その回転量を検出できるので、このカム筒24の回
転量に基づいて、移動筒22、第2レンズ枠56及び第
3レンズ枠62の位置を検出することができる。
【0073】以上のように、移動筒22、第2レンズ枠
56及び第3レンズ枠62は、カムモータ38を駆動す
ることによって互いに連動して移動する。
【0074】次に、第4レンズ枠76(フォーカスレン
ズ群52)の移動動作について説明する。第4レンズ枠
76は、上記の移動筒22等とは異なり、フォーカスモ
ータ100に駆動されて移動する。すなわち、フォーカ
スモータ100を駆動するとスライド駒92が移動し、
このスライド駒92に連動して移動する。より具体的に
は、フォーカスモータ100を駆動してスライド駒92
を後方に移動させると、スプリング102に引張されて
後方に移動し、スライド駒92を前方に移動させると、
スライド駒92に押圧されて前方に移動する。
【0075】このように、第4レンズ枠76(フォーカ
スレンズ群52)は、上記の移動筒22等とは別個独立
の駆動手段に駆動されて移動する。
【0076】なお、フォーカスレンズ群52は、カメラ
本体の制御部に撮影準備信号が入力されると、図2に示
すフォーカスレンズ収納位置から図3に示すフォームポ
ジションに位置する。そして、フォームポジションに位
置したフォーカスレンズ群52は、カメラ本体の制御部
に測距情報が入力されると、その測距情報に基づいて所
定の合焦位置に移動する。また、カメラ本体の制御部に
撮影終了信号が入力されると、フォームポジションから
フォーカスレンズ収納位置に収納される。
【0077】なお、フォーカスレンズ群52がフォーム
ポジションに位置したことは、次の検出機構によって検
出することができる。
【0078】図5に示すように、ベース26の内側に
は、取付板134を介してフォトインタラプタ136が
取り付けられている。一方、第4レンズ枠76には、図
示しない被検出子が取り付けられている。フォトインタ
ラプタ136は、この被検出子がフォトインタラプタ1
36の設置位置に位置するとON状態となる。したがっ
て、第4レンズ枠76がフォームポジションに位置した
ときに、被検出子がフォトインタラプタ136の設置位
置に位置するようにフォトインタラプタ136及び被検
出子を取り付ければ、フォーカスレンズ群52がフォー
ムポジションに位置したことを検出できる。
【0079】前記のごとく構成された本実施の形態のレ
ンズ装置2の作用は次のとおりである。
【0080】図2に示すように、不使用時において、移
動筒22は固定筒20内の移動筒収納位置に位置してい
る。また、変倍レンズ群48とリレーレンズ群50も同
様に固定筒20内の変倍レンズ収納位置とリレーレンズ
収納位置に位置している。
【0081】この状態からカメラ本体の電源がONされ
ると、制御部に撮影準備信号が入力される。そして、こ
の撮影準備信号が制御部に入力されると、制御部はカム
モータ38を駆動し、カム筒24を初期位置から中間位
置まで回転させる。これにより、図3に示すように、移
動筒22が固定筒20から繰り出されて移動筒撮影位置
に位置するとともに、変倍レンズ群48とリレーレンズ
群50とが、それぞれ前進してワイド撮影位置とリレー
レンズ撮影位置に位置する。
【0082】また、このカムモータ38の駆動ととも
に、制御部はフォーカスモータ100を駆動して、フォ
ーカスレンズ群52を繰り出してフォームポジションに
位置させる。
【0083】以上により、レンズ装置2は、撮影レンズ
14の変倍がワイド端となった状態で撮影スタンバイ状
態となる。
【0084】撮影スタンバイ状態から、カメラ本体に設
けられたズームスイッチ(不図示)がテレ側に操作され
ると、その操作量に基づいて制御部に変倍操作信号が入
力される。そして、この変倍操作信号が制御部に入力さ
れると、制御部はカムモータ38を駆動して、カム筒2
4を終端位置に向かって回転させる。この結果、図4に
示すように、変倍レンズ群48がテレ端方向に移動し
て、撮影倍率がテレ側に変更される(この際、移動筒2
0(固定レンズ群46)とリレーレンズ群50とは、移
動せずに一定位置に固定される。)。
【0085】なお、変倍レンズ群48は、この図4に示
すテレ端の位置と図3に示すワイド端の位置との間を移
動して、撮影レンズ14の撮影倍率を変更する。
【0086】また、移動した変倍レンズ群48の位置
は、カム筒24の回転量から検出することができる。す
なわち、変倍レンズ群48は、カム筒24の回転量に比
例して移動するので、変倍レンズ群48がワイド端に位
置した状態、すなわち中間位置からのカム筒24の回転
量を検出すれば、制御部は変倍レンズ群48の位置を検
出することができる。そして、この変倍レンズ群48の
位置に基づいて撮影倍率を検出することができる。
【0087】以上のようにして撮影レンズ14が所望の
撮影倍率に設定されると、撮影準備が完了する。そし
て、この状態で撮影者がカメラ本体のシャッターボタン
を押すと、カメラ本体に設けられた測距装置と測光装置
とが被写体までの測距と被写体の測光とを行う。制御部
は、その測距情報と測光情報に基づいてフォーカシング
を行い、シャッターを切る。すなわち、制御部は、測距
情報に基づいてフォーカスモータ100を駆動し、フォ
ーカスレンズ群52を所定の合焦位置に移動させる。ま
た、測光情報に基づいて絞り用モータ114とシャッタ
ー用モータ116とを駆動し、所定の絞り値、所定のシ
ャッタースピードでシャッターを切る。これにより、撮
影が完了する。
【0088】撮影が完了すると、制御部は再びフォーカ
スモータ100を駆動して、第4レンズ枠76を元のフ
ォームポジションに移動させる。
【0089】以上のようにして撮影が行われる。
【0090】撮影が終了してカメラ本体の電源が切られ
ると、レンズ装置2は収納動作を行う。すなわち、カメ
ラ本体の電源が切られると、カメラ本体の制御部に撮影
終了信号が入力される。この撮影終了信号が入力される
と、制御部はフォーカスモータ100を駆動し、フォー
カスレンズ群52をフォーカスレンズ収納位置に後退さ
せて収納する。また、制御部は、カムモータ38を駆動
し、カム筒24を初期位置に向けて回転させる。これに
より、図2に示すように、移動筒22が固定筒20内に
後退して移動筒収納位置に位置するとともに、変倍レン
ズ群48とリレーレンズ群50とが、それぞれ後退して
変倍レンズ収納位置とリレーレンズ収納位置に位置す
る。
【0091】ところで、本実施の形態のレンズ装置2で
は、ズームに関わるレンズ群とフォーカスに関わるレン
ズ群とを、それぞれ別個のモータで駆動して動作させて
いる。より具体的には、ズームに関わるレンズ群、すな
わち固定レンズ群46、変倍レンズ群48及びリレーレ
ンズ群50はカムモータ38で駆動し、フォーカスに関
わるレンズ群、すなわちフォーカスレンズ群52はフォ
ーカスモータ100で駆動して動作させている。
【0092】しかし、このようにズームに関わるレンズ
群とフォーカスに関わるレンズ群とを各々別個独立のモ
ータで動作させると、それぞれの移動スピードの相違か
ら、収納時にリレーレンズ群50とフォーカスレンズ群
52とが衝突する危険性がある。
【0093】そこで、本実施の形態のレンズ装置2で
は、収納時に制御部が、次のようにカムモータ38とフ
ォーカスモータ100とを駆動制御して、衝突の危険性
を回避している。
【0094】図9は、制御部が行うレンズ装置2の収納
動作の手順を示すフローチャートである。
【0095】同図に示すように、カメラ本体の電源が切
られて、制御部に撮影終了信号が入力されると、制御部
は収納動作を開始する(ステップS10)。
【0096】まず、制御部はフォーカスモータ100を
駆動し、第4レンズ枠76を第4レンズ枠収納位置に向
けて後退させる(ステップS11)。
【0097】第4レンズ枠76を後退させた制御部は、
フォーカスモータ100に設けられたフォトインタラプ
タによってフォーカスレンズ群52の位置を検出する。
そして、そのフォーカスレンズ群52が、所定の安全位
置を通過したか否かを判断する(ステップS12)。
【0098】ここで、この『安全位置』とは、リレーレ
ンズ群50の後退を開始させても、リレーレンズ群50
がフォーカスレンズ群52と接触しない位置をいう。よ
り具体的には、次のとおりである。上述したように本実
施の形態のレンズ装置2は、リレーレンズ群50とフォ
ーカスレンズ群52とを各々別個独立のモータで動作さ
せているので、リレーレンズ群50の移動速度とフォー
カスレンズ群52の移動速度とが相違している。そし
て、ズームに関わるリレーレンズ群50は、フォーカス
に関わるフォーカスレンズ群52よりも移動速度が速く
設定されている。したがって、同時に駆動を開始する
と、リレーレンズ群50がフォーカスレンズ群52に衝
突してしまう。
【0099】しかしながら、リレーレンズ群50の移動
を開始させるまでに、リレーレンズ群50とフォーカス
レンズ群52との間の距離が十分に離れていれば、リレ
ーレンズ群50がフォーカスレンズ群52に追いつくこ
とはなく、リレーレンズ群50とフォーカスレンズ群5
2との接触を回避できる。
【0100】このように、リレーレンズ群50の後退を
開始させても、リレーレンズ群50がフォーカスレンズ
群52と接触しない位置を『安全位置』という。そし
て、この『安全位置』は、リレーレンズ群50の後退速
度とフォーカスレンズ群52の後退速度とから決定さ
れ、あらかじめ制御部のメモリに記憶させておく。
【0101】なお、リレーレンズ群50は、フォーカス
レンズ群52との距離が離れれば離れるほど、より確実
にフォーカスレンズ群52との接触を回避できるが、フ
ォーカスレンズ群52との距離が離れれば離れるほど、
後退開始の時期が遅くなる。そして、後退開始の時期が
遅くなれば、レンズ装置2の収納動作に時間がかかって
しまう。
【0102】したがって、『安全位置』は、リレーレン
ズ群50との接触を回避できる領域(この領域を『安全
領域』という。)のうちで最もフォームポジションの近
くの位置に設定することが好ましい。これにより、リレ
ーレンズ群50とフォーカスレンズ群52との接触を回
避しつつ、可能な限りレンズ装置2を素早くカメラ本体
内に収納させることができる。
【0103】以上のように、制御部は、フォーカスレン
ズ群52が安全位置を通過したことを確認したのち(安
全領域に入ったことを確認したのち)、カムモータ38
を駆動する(ステップS13)。これにより、移動筒2
2、変倍レンズ群48及びリレーレンズ群50が、それ
ぞれ収納位置に向かって後退するが、上記のように、リ
レーレンズ群50は後退してもフォーカスレンズ群52
に接触することはない。
【0104】そして、以上のようにして後退させたフォ
ーカスレンズ群52がフォーカスレンズ収納位置に位置
したところで(ステップS14)、フォーカスモータ1
00の駆動を停止する(ステップS15)。また、カム
筒24が初期位置に位置したところで(ステップS1
6)、カムモータ38の駆動を停止する(ステップS1
7)。
【0105】以上一連の工程を経て制御部はレンズ装置
2の収納動作を終了する(ステップS18)。
【0106】このように、本実施の形態のレンズ装置2
では、レンズ装置2をカメラ本体に収納するに際して、
フォーカスレンズ群52を安全位置まで退避させたの
ち、リレーレンズ群50等を収納させるようにしている
ので、別個のモータで動作させても互いに接触すること
なく、安全にレンズ装置2を収納することができる。ま
た、これにより、動作制御も極めて単純化される。
【0107】なお、上述した実施の形態では、撮影時以
外、常にフォーカスレンズ群52がフォームポジション
に位置している例で説明したが、フォーカスレンズ群5
2が撮影後も、その撮影時に移動した位置に保持される
場合は、図10に示すように収納動作を行う。
【0108】すなわち、この場合、フォーカスレンズ群
52が既に『安全領域』に入っている場合があるので、
制御部は、撮影終了信号が入力されると(ステップS
1)、まず、フォーカスレンズ群52の位置を検出す
る。そして、フォーカスレンズ群52が『安全領域』内
に位置しているか否かを判断する(ステップS2)。
【0109】ここで、フォーカスレンズ群52が『安全
領域』内に位置していない場合は、フォーカスモータ1
00を駆動し、第4レンズ枠76を第4レンズ枠収納位
置に向けて後退させる(ステップS11)。以下、上述
した工程と同じ工程でレンズ装置2を収納する。
【0110】一方、フォーカスレンズ群52が『安全領
域』内に位置している場合は、フォーカスモータ100
とカムモータ38とを同時に駆動しても、リレーレンズ
群50がフォーカスレンズ群52に衝突することはない
ので、フォーカスモータ100を駆動するとともに(ス
テップS3)、カムモータ38を駆動する(ステップS
13)。以下、上述した工程と同じ工程でレンズ装置2
を収納する。
【0111】これにより、上述した実施の形態と同様
に、安全にレンズ装置2をカメラ本体に収納することが
できる。
【0112】なお、本実施の形態では、本発明を固定レ
ンズ群46、変倍レンズ群48、リレーレンズ群50及
びフォーカスレンズ群52で構成される4群型ズームレ
ンズに適用した例で説明したが、本発明の適用は、この
例に限定されるものではなく、複数のレンズを各々別個
のモータで駆動して移動させる構成のレンズ装置であれ
ば、同様に適用することができる。
【0113】また、本実施の形態では、各レンズの位置
を各モータに設置したフォトインタラプタによって検出
するように構成しているが、レンズの位置検出手段は、
これに限定されるものではなく、他の手段を用いること
もできる。
【0114】また、本実施の形態では、本発明を電子ス
チルカメラに適用した例で説明したが、これに限定され
るものではなく、銀塩カメラにも適用できる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前群レンズと後群レンズの収納動作時に、まず、後群レ
ンズ駆動手段が予め設定された所定領域内に位置してい
ることを確認したのち、前群レンズ駆動手段を駆動して
前群レンズを収納位置に向けて移動させるようにしたの
で、複雑な制御を行わなくても、レンズ同士を衝突させ
ることなく、安全にレンズを収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子スチルカメラの外観構成を示す斜視図(レ
ンズ繰出時)
【図2】レンズ装置の構成を示す側面断面図(沈胴状
態)
【図3】レンズ装置の構成を示す側面断面図(繰出状態
(ワイド端))
【図4】レンズ装置の構成を示す側面断面図(繰出状態
(テレ端))
【図5】図1に示したレンズ装置のA−A断面図
【図6】図1に示したレンズ装置のB−B断面図
【図7】レンズ装置の分解斜視図
【図8】カム筒の内周面を示した展開図
【図9】レンズ装置の収納動作の手順を示すフローチャ
ート
【図10】レンズ装置の収納動作の手順を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
1…電子スチルカメラ、2…レンズ装置、12…レンズ
鏡筒、14…撮影レンズ、16…絞りシャッターユニッ
ト、18…CCDユニット、20…固定筒、22…移動
筒、24…カム筒、26…ベース、28…第1カムピ
ン、30…第1直進孔、32…第1カム溝、34…第2
カム溝、36…第3カム溝、38…カムモータ、40…
ギアボックス、42…駆動ギア、44…インターナルギ
ア、45…フォトインタラプタ、46…固定レンズ群、
48…変倍レンズ群、50…リレーレンズ群、52…フ
ォーカスレンズ群、54…第1レンズ枠、56…第2レ
ンズ枠、58…第2カムピン、60…第2直進孔、62
…第3レンズ枠、64…ガイドブロック、66…ガイド
ブロック、68…第3カムピン、70…第1ガイド棒、
72…第2ガイド棒、74…第3直進孔、76…第4レ
ンズ枠、78…ガイドブロック、80…ガイドブロッ
ク、82…第3ガイド棒、84…フォーカスレンズ駆動
ユニット、86…リードスクリュー、88…ブラケッ
ト、90…ガイドロッド、92…スライド駒、94…ナ
ット部、96…従動ギア、98…駆動ギア、100…フ
ォーカスモータ、102…スプリング、104…先端支
持機構、106…中間枠、108…押さえ環、110…
先端支持部材、112…スプリング、114…絞り用モ
ータ、116…シャッター用モータ、118…挿通孔、
120…開口部、124…メイン基盤、128…フォト
リフレクタ、130…反射板、132…開口部、136
…フォトインタラプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三沢 充史 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 近藤 茂 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H044 DA01 DA02 DB02 DC02 DC09 DE06 EF04 2H101 BB08 5C022 AA13 AB66 AC54 AC69 AC74

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前群レンズ駆動手段に駆動されてレンズ
    鏡胴内を光軸に沿って前後移動する前群レンズと、後群
    レンズ駆動手段に駆動されてレンズ鏡胴内を光軸に沿っ
    て前後移動する後群レンズと、撮影準備信号が入力され
    ると、前記前群レンズ駆動手段と前記後群レンズ駆動手
    段とを駆動して、前記前群レンズと前記後群レンズとを
    撮影可能位置に移動させるとともに、撮影終了信号が入
    力されると、前記前群レンズ駆動手段と前記後群レンズ
    駆動手段とを駆動して、前記前群レンズと前記後群レン
    ズとを収納位置に移動させる制御手段と、を備えたレン
    ズ装置において、 前記制御手段は、撮影終了信号が入力されると、前記後
    群レンズ駆動手段が予め設定された所定領域内に位置し
    ていることを確認したのち、前記前群レンズ駆動手段を
    駆動して前記前群レンズを収納位置に向けて移動させる
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、撮影終了信号が入力さ
    れると、前記後群レンズ駆動手段を駆動して前記後群レ
    ンズを収納位置に移動させ、前記後群レンズ駆動手段が
    予め設定された所定領域内に入ったことを確認したの
    ち、前記前群レンズ駆動手段を駆動して前記前群レンズ
    を収納位置に向けて移動させることを特徴とする請求項
    1記載のレンズ装置。
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