JP2002250855A - カメラ装置 - Google Patents

カメラ装置

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JP2002250855A
JP2002250855A JP2001050824A JP2001050824A JP2002250855A JP 2002250855 A JP2002250855 A JP 2002250855A JP 2001050824 A JP2001050824 A JP 2001050824A JP 2001050824 A JP2001050824 A JP 2001050824A JP 2002250855 A JP2002250855 A JP 2002250855A
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JP
Japan
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zoom
zoom lens
lens barrel
motor
driving
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JP2001050824A
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English (en)
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Takashi Suzuki
崇 鈴木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが撮影光学系の沈胴収納時に手で押さ
えつけられ状態からカメラ装置の電源オンした際に、撮
影光学系がテレ端に当てつけられて、撮影光学系のズー
ム機能を破損する課題があった。 【解決段】 ズームレンズ鏡枠20を駆動するズーム駆動
手段11による駆動量を検出するパルス発生手段12と、パ
ルス信号を加算又は減算するカウント手段13と、ズーム
レンズ鏡枠20の焦点距離の広角端付近と望遠端付近に配
置され、それぞれ位置信号を検出する位置検出手段14
と、位置信号に応じてカウント手段13のカウント値を所
定の値に変更するカウント値変更手段15と、位置検出手
段14で検出される位置信号のカウント値を記憶する記憶
手段17と、ズームレンズ鏡枠20を非撮影状態の位置信号
を基に、非撮影状態から撮影状態へ駆動させ記憶された
際に非撮影状態と同じ位置信号を検出した際に、ズーム
駆動手段11を第1の駆動電圧で駆動させ、あるいは、非
撮影状態と同じ位置信号を検出されない際に、ズーム駆
動手段11を第2の駆動電圧で駆動させるズーム駆動制御
手段16からなるカメラ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズーム撮影可能な
カメラ装置において、ズームレンズ鏡枠をカメラ筐体に
沈動又は望遠端に繰り出した際に、ズームレンズ鏡枠の
ズーム機能に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ズーム撮影可能なカメラ装置は、ズーム
撮影光学系の焦点距離検出機能が設けられている。この
焦点距離検出機能は、撮影光学系を光軸周りに回動する
ことにより、撮影光学系の焦点距離を変化させるカムリ
ングの回動量及び回動方向を検出するズームエンコーダ
と、このズームエンコーダを検出する検出器から構成さ
れている。
【0003】このズームエンコーダを用いたカメラ装置
は、例えば、特開平5−181050号公報に開示され
ている。この公報には、撮影光学系を光軸周りに回動す
ることにより撮影光学系の焦点距離を変化させるカムリ
ングの回動量及び回動方向を検出するズームエンコーダ
において、上記カムリングの回動に応じてパルス信号を
発生する非接触式のパルス発生手段と、上記カムリング
の回動方向に応じて上記パルス信号を加算もしくは減算
するカウント手段と、少なくとも焦点距離の広角端付近
と望遠端付近において、所定の位置信号を検出する位置
検出手段と、この位置検出手段の出力の変化に応じて上
記カウント手段のカウント値を所定の値に変更するカウ
ント値変更手段と、を備えている。
【0004】このズームエンコーダにより、撮影光学系
をズーム移動範囲の中間位置に回動移動させた際に、そ
れまでのパルスカウント数に関係なく、カウント手段の
カウント値は、正確な焦点距離に対応したカウント値に
更新されるために、信頼性が向上した相対値非接触型の
ズームエンコーダが実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−181
050号公報に開示されているズームエンコーダを用い
てカメラ装置は、撮影光学系をズーム移動範囲内で回動
させた際に正確な焦点位置の認識が可能となる。
【0006】一方、カメラ装置の市場では、ズーム倍率
の異なる種類のコンパクトカメラが販売されており、カ
メラ購入者は、使用目的や、好みに応じてズーム仕様を
選択することができる。
【0007】この異なる種類のズーム仕様のカメラ装置
において、撮影光学系の焦点位置の精度と性能を保証す
るため、上記ズーム仕様毎に広角端(以下、ワイド端と
称する)や望遠端(以下、テレ端と称する)の位置検出
手段を予め2ヶ所設けることが一般的に行われている。
【0008】しかしながら、撮影光学系の機構やスペー
ス等により、撮影レンズのカメラ筐体への沈胴収納時の
位置検出信号と、テレ端に繰り出した時の位置検出信号
とが同じになってしまい、撮影光学系の位置検出を誤認
することがある。
【0009】また、カメラ筐体に撮影光学系を沈胴収納
した際に、ユーザーが誤って撮影レンズを手で押さえつ
けると、上記位置検出信号が撮影光学系の沈胴収納状態
か、又はテレ端位置かの判断ができなくなる。
【0010】このユーザが撮影光学系の沈胴収納時に手
で押さえつけられ状態から、撮影を行うために、カメラ
装置の駆動電源をオンした際に、撮影光学系がテレ端に
当てつけられて、撮影光学系のズーム機能を破損する課
題がある。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みて、撮影光学系
の沈胴収納状態とテレ端位置への繰り出し状態のいずれ
かを判別できない場合においても、カメラ装置のズーム
機能を破損することなく、ズーム駆動制御を行うことを
可能にするカメラ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラ装置は、
撮影光学系の焦点距離を変化させるズームレンズ鏡枠
と、上記ズームレンズ鏡枠を駆動するズーム駆動手段
と、上記ズーム駆動手段によるズームレンズ鏡枠の駆動
量に応じてパルス信号を発生するパルス発生手段と、上
記ズームレンズ鏡枠の駆動方向に応じて上記パルス信号
を加算もしくは減算するカウント手段と、上記ズームレ
ンズ鏡枠の焦点距離の広角端付近と望遠端付近に配置さ
れ、それぞれ所定の位置信号を検出する2つの位置検出
手段と、上記位置検出手段で検出された位置信号に応じ
て、上記カウント手段のカウント値を所定の値に変更す
るカウント値変更手段と、上記位置検出手段で検出され
た位置信号の出力変化を記憶する記憶手段と、上記ズー
ム駆動手段に上記ズームレンズ鏡枠を非撮影状態に駆動
した際に、上記位置検出手段で検出した非撮影状態位置
信号を上記記憶手段に記憶させておき、上記ズームレン
ズ鏡枠を非撮影状態から撮影状態へ駆動させた際に、上
記記憶手段に記憶されている非撮影状態の位置信号と同
じ位置信号を上記位置検出手段で検出した場合に、上記
ズーム駆動手段を第1の駆動電圧で駆動させ、あるい
は、上記記憶手段に記憶されている非撮影状態と同じ位
置信号を上記位置検出手段で検出されない場合には、上
記ズーム駆動手段を第2の駆動電圧で駆動させるズーム
駆動制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0013】本発明のカメラは装置のズームレンズ鏡枠
の非撮影状態とは、上記ズームレンズ鏡枠をカメラ筐体
に収納沈胴させた状態であり、上記撮影状態とは、上記
ズームレンズ鏡枠をカメラ筐体から広角端及び望遠端位
置に繰り出した能状態であることを特徴とする。
【0014】本発明のカメラ装置のズーム駆動制御手段
から上記ズーム駆動手段を駆動制御する第2の駆動電圧
は、上記第1の駆動電圧より低い電圧であることを特徴
とする。
【0015】本発明のカメラ装置の記憶手段に記憶され
ている位置信号は、上記ズームレンズ鏡枠の広角端付近
に配置された位置検出手段で検出された位置信号である
こと特徴とする。
【0016】本発明のカメラ装置により、撮影光学系で
あるズームレンズ鏡枠がいかなる駆動位置にある場合で
も、ズームアップ又はズームダウン駆動させた際に、テ
レ端あるいは沈胴位置に不用意に当てつけられることが
なく、速やかに沈胴、ズームアップ及びズームダウンが
可能となった。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
カメラ装置に用いるズーム駆動制御の概念を示すブロッ
ク図で、図2は、本発明に係るカメラ装置のズームレン
ズ鏡枠を示す斜視図で、図3は、本発明に係るカメラ装
置のズームレンズ鏡枠に設けられたズームエンコーダと
位置検出信号を説明する説明図で、図4は、本発明に係
るカメラ装置の駆動制御の構成を示すブロック図であ
る。
【0018】図1を用いて本発明のカメラ装置に用いる
ズーム駆動制御の概念を説明する。撮影光学系である後
述するズームレンズ鏡枠の焦点距離を変化駆動させるズ
ーム駆動手段11と、このズーム駆動手段11にズーム
レンズ鏡枠の駆動量に応じてパルス信号を発生させるパ
ルス発生手段12と、上記ズームレンズ鏡枠のズーム駆
動方向に応じて、上記パルス発生手段12から発生した
パルス信号を加算もしくは減算するパルスカウント手段
13と、上記ズームレンズ鏡枠の焦点距離のワイド端側
付近とテレ端側付近において、所定の位置信号を検出す
るズーム位置検出手段14と、このズーム位置検出手段
14で検出した上記ズームレンズ鏡枠の位置信号に応じ
て上記パルスカウント手段13のカウント値を所定の値
に変更するカウント値変更手段15と、上記パルスカウ
ント手段13からの出力によりズーム位置情報を得るズ
ーム情報検出手段16と、及び上記ズーム位置検出手段
14で検出した上記ズームレンズ鏡枠のワイド端側又は
テレ端側で所定位置信号を検出したことを記憶しておく
記憶手段17からなっている。
【0019】次に、図2を用いて本発明のカメラ装置に
用いるズームレンズ鏡枠の構成について説明する。ズー
ムレンズ鏡枠20は、円筒状の回転環21内にズームレ
ンズを含む複数のレンズが収納配置されている。この回
転環21は、図中矢印アとイで示す方向に回動させるこ
とで、図示していないカメラ筐体の沈胴収納位置からワ
イド端及びテレ端位置へと移動させてズームレンズの焦
点位置を可変させる。この回転環21の基端には、ズー
ムエンコーダ(ZPR)22が設けられている。このズ
ームエンコーダ22には、後述する位置検出用の部材が
設けられており、さらに、このズームエンコーダ22に
対して、上記ズーム位置検出手段14を構成するワイド
端位置付近の所定位置に広角端位置検出器(ZMPR
W)30aと、テレ端位置付近の所定位置に望遠端位置
検出器(ZMPRT)30bが配置されている。
【0020】この広角端と望遠端位置検出器30a,3
0bは、発光素子と受光素子からなり、上記ズームエン
コーダ22に対して光を投射し、ズームエンコーダ22
からの反射光を受光し電気信号に変換する機能を有して
いる。
【0021】上記回転環21の外周には、駆動ギア23
が設けられ、ズーム駆動ユニット24により、矢印アと
イで示す方向に回動する。このズーム駆動ユニット24
は、巻き上げ/ズーム(W/Z)モータ25と、このW
/Zモータ25の回動駆動を減速伝達する減速ギア列2
6と、この減速ギア列26の最終ギア及び上記駆動ギア
23と歯合する出力ギア29とから構成されている。つ
まり、上記W/Zモータ25の回転駆動は、減速ギア列
26と出力ギア29を介して上記駆動ギア23に伝達さ
れて、回転環21は回動する。
【0022】前記ズーム駆動ユニット24のW/Zモー
タ25の回転軸には、円板に等間隔のスリットが設けら
れたスリット円板27が設けられ、このスリット円板2
7を挟むようにフォトインタラプタ(モータPI)28
が配置されている。このモータPI28は、上記パルス
発生手段12を構成するもので、発光部と受光部からな
る素子で、発光部から投射され前記スリット円板27の
スリットを透過した光を受光部で受光しパルス信号に変
換するものである。
【0023】なお、上記ズーム駆動ユニット24のW/
Zモータ25は、前記回転環21を回動すると共に、図
示していない回動伝達切替手段を用いて、フィルムの巻
き上げ及び巻き戻しの駆動源として用いられるようにな
っている。
【0024】次に、上記ズームレンズ鏡枠20を上記ズ
ーム駆動ユニット24により、回動させた際の上記ズー
ムエンコーダ22について図3を用いて説明する。
【0025】上記ズームエンコーダ22には、図3
(b)に示すように、沈胴部A、ワイド部B、撮影部
C、テレ部D、テレ端部Eの5つの領域からなる位置検
出部材が設けられている。これら領域のワイド部Bとテ
レ部Dには、反射率の高い銀色もしくは白色が塗布さ
れ、また沈胴部A、撮影部C、ならびにテレ端部Eに
は、反射率の低い黒色が塗布されている。
【0026】上記ズームレンズ鏡枠20の回転角21の
回動により、ズームエンコーダ22のワイド部Bが広角
端位置検出器30aと対向する位置に回動すると、広角
端位置検出器30aの検出出力は、図3(c)に示すよ
うにローレベル(L)からハイレベル(H)に変化す
る。さらに、テレ部Dが望遠端位置検出器30bと対向
すると、望遠端位置検出器30bの検出出力は、図3
(d)に示すようにローレベル(L)からハイレベル
(H)に変化する。
【0027】すなわち、上記広角端位置検出器30aの
検出出力が上記ワイド部B領域によりローレベルからハ
イレベルに変化したことで、ズームレンズ鏡枠20がワ
イド位置にあることが検出され、上記望遠端位置検出器
30bの検出出力が上記テレ部D領域によりローレベル
からハイレベルに変化したことで、ズームレンズ鏡枠2
0がテレ位置にあることが検出される。
【0028】次に、図4を用いて上記ズームレンズ鏡枠
20を有するズームカメラの駆動制御の具体的構成を説
明する。
【0029】CPU31は、上記ズームカメラ全体の動
作を制御するマイクロコンピュータで、ズームカメラの
シーケンス制御、オートフォーカス/オートイクスポー
ジャー(以下AF/AEと称す)演算、AD(アナログ
/デジタル)変換、LCDパネルの駆動、LED点灯制
御、およびスイッチ入力制御を司る。
【0030】LCDパネル32は、フィルムの駒数、カ
メラの動作モード、日時、及びバッテリチェックの結果
等をそれぞれ表示する液晶表示板で、上記CPU31と
シリアルデータバスで接続され、CPU31からの制御
の基で上述の表示を行う。
【0031】スイッチ操作部33は、レリーズ釦を半押
ししたときに作動し、AF、AEをロックする1段目ス
イッチ1Rと、レリーズ釦を全押ししたときに作動する
シャッタレリーズ用の2段目スイッチ2Rと、ズームア
ップ用のスイッチZUPと、ズームダウン用のスイッチ
ZDNと、カメラのストロボの発光状態を変更するため
のフラッシュスイッチと、リモコンおよびセルフタイマ
機能を使用できるようにするセルフスイッチと、日時の
日付表示を切り換える日付モードスイッチならびに時間
修正を行うための時間セットスイッチと、カメラの駆動
電源をオン/オフさせるパワースイッチと、撮影中にフ
ィルム巻き戻しを行う強制巻き戻し用のスイッチと、及
び裏蓋を閉めたことを検知してフィルムの空送りを行う
裏蓋開閉スイッチとで構成される。このスイッチ操作部
33に設けられている各種操作スイッチによる操作入力
は、上記CPU31に供給されて、各種制御が実行され
る。 上記CPU31には、シリアルデータバスを介し
て、AF−IC34とEEPROM35が接続されてい
る。AF−IC34は、AF測距用のICで、上記CP
U31からの制御信号に基づき被写体までの距離を求
め、CPU31に転送する。また、EEPROM35
は、電気的に消去可能なROMで、フィルムの駒数、ズ
ームレンズ鏡枠20のワイド端またはテレ端位置の焦点
距離情報、ズームエンコーダ22が変化したときの位置
パルス、ズームレンズ鏡枠20がテレ端側のズームエン
コーダ22のテレ部D領域にあるか又はテレ側のさらに
望遠側のテレ端部E領域のいずれに存在しているかの情
報、ストロボの充電電圧情報、バッテリチェック情報等
の各種調整値を記憶している。
【0032】ストロボユニット36は、上記CPU31
から充電信号が与えられると充電を開始し、充電電圧は
該CPU31へ逐次送られてAD変化された後、EEP
ROM35に記憶されている充電電圧情報と比較され
て、充電完了か否かがチェックされる。
【0033】上記CPU31には、シリアルデータバス
を介して、インターフェース用IC(IF−IC)39
が接続されている。このIF−IC39は、ストロボ発
光警告やAFロック等をユーザに知らせるLED表示部
37を駆動制御するLEDドライブ回路、測光素子38
を駆動して被写体の輝度を測光する測光回路、後述する
各種モータを駆動制御するモータドライブ回路、及び基
準電圧回路等により構成されている。
【0034】上記IF−IC39には、モータ駆動用I
C40が接続されている。このモータ駆動用IC40
は、上記CPU31から送出されたモータ駆動情報を上
記IF−IC39でデコードして生成されたモータ駆動
信号により、上記ズーム駆動ユニット24のW/Zモー
タ25、LDモータ41、シャッタプランジャ42,及
び上記W/Zモータ25の切替プランジャ43を駆動制
御する。
【0035】上記W/Zモータ25は、上述したように
フィルムの給送用の回転駆動力と、上記ズームレンズ鏡
枠20の回転環21の回転駆動力を供給するものであ
る。このW/Zモータ25には、上述したモータPI2
9が配置されており、このモータPI28によって生成
検出されたモータの回転パルス信号を上記IF−IC3
9を介して上記CPU31に出力する。
【0036】上記LDモータ41は、上記ズームレンズ
鏡枠20に内蔵されているレンズ焦点を調整駆動するモ
ータで、該モータ41の回動に連動して出力信号を生成
するフォトインタラブタ(LDPI)44が設けられ、
その出力信号は、上記IF−IC39を介して上記CP
U31に入力され、その入力信号に基づいて該モータ4
1の駆動制御を行う。
【0037】上記シャッタプランジャ42は、シャッタ
セクタを開閉するためのもので、このシャッタプランジ
ャ42には、シャッタ用フォトインタラプタ(AEP
I)45が設けられ、シャッタプランジャ42への通電
によってセクタ開閉に同期した信号を上記IF−IC3
9を介して上記CPU31に入力し、その入力信号に基
づいて該シャッタプランジャ41の駆動制御を行う。
【0038】上記切替プランジャ43は、上記W/Zモ
ータ25の回動を上記ズームレンズ鏡枠20の回転環2
1に伝達させるか、又はフィルム給送側に伝達させるか
を切り替えるものである。
【0039】上記W/Zモータ25の駆動力が上記切替
プランジャ43でフィルム給送側に伝達されている場合
は、上記モータPI28で検出した回転パルス信号と、
フィルムの移動量を検出するフォトリフレクタ(WP
R)46によって検出されたフィルム移動量とによっ
て、上記CPU31からW/Zモータ25の制御情報を
生成させる。このW/Zモータ25の制御情報を基に上
記IF−IC39とモータ駆動用IC40を介して、W
/Zモータ25の回動を制御する。
【0040】さらに、上記W/Zモータ26の駆動力が
上記切替プランジャ43で上記ズームレンズ鏡枠20の
回転環21を回動するように切り替えられた際に、上記
モータPI28で検出したパルス信号と広角端位置検出
器30a又は望遠端位置検出器30bによって検出され
たズームレンズ鏡枠20の位置情報とによって、上記C
PU31からW/Zモータ25の制御情報を生成し、そ
の制御情報を上記IF−IC39とモータ駆動用IC4
0を介してW/Zモータ25の駆動を制御する。
【0041】上記CPU31には、上記WPR46、広
角端位置検出器30a、望遠端位置検出器30bの検出
出力が直接供給され、W/Zモータ25の駆動制御情報
が生成され、かつ、フィルムのDXコード36が読み込
まれて、露出値を決めるための演算値が求められる。
【0042】このような構成のズームカメラにおいて、
特にCPU31の処理動作について、図5以降を用いて
説明する。
【0043】最初に図5の本発明に係るズームカメラに
電源を投入したときのパワーオンリセットのサブルーチ
ンを示すフローチャートを用いて説明する。。
【0044】ズームカメラに電池を装着すると、ステッ
プS11の初期設定で、CPU31内の各ポートやRA
Mの初期設定が行われ、ズームカメラの動作を開始され
る。ステップS12で電池の電圧をチェックするバッテ
リチェックが行われ、電池電圧が不十分の場合は、LC
Dパネル32に電池電圧なし又は低下状態を所定時間表
示させた後、ズームカメラの動作を禁止させる。
【0045】上記ステップS12のバッテリチェックの
結果、電池電圧が所定の電圧を有していると、ステップ
S13で、EEPROM35に格納されている各種デー
タを読み出しCPU31のRAMに展開する。
【0046】次に、ステップS14で、ズームカメラの
メカを初期化するため、上記切替プランジャ43を駆動
制御して、上記W/Zモータ26の駆動力が上記ズーム
レンズ鏡枠20に伝達されるように切り換え、ズームレ
ンズ鏡枠20を沈胴位置まで駆動させるメカイニシャラ
イズ動作を行う。なお、このステップS14のメカイニ
シャライズ動作は後述する。
【0047】上記ステップS14のメカイニシャライズ
が終了すると、ステップS15で上記スイッチ操作部3
3に備えられているパワースイッチのオン又はオフの状
態をチェックする。パワースイッチがオフ状態の場合
は、ステップS19ヘジャンプし、パワースイッチがオ
ン状態であると、ステップS16でLCDパネル32を
駆動させて、フィルムの駒数や撮影モード状態を表示さ
せる。
【0048】次にステップS17で、ズームレンズ鏡枠
20を沈胴位置から撮影可能なワイド位置へ駆動させ
る。このステップS17のワイド位置への駆動動作は後
述する。
【0049】上記ステップS17のズームレンズ鏡枠2
0のワイド位置への駆動が終了すると、ステップS18
で、ストロボユニット36のストロボ駆動用電圧の充電
が完了しているかチェックし、充電が完了していない場
合には充電を行わせる。
【0050】次に、ステップS19で上記スイッチ操作
部33のスイッチの操作状態を読み込み、操作スイッチ
の状態に応じて、次のステップS20以降が実行され
る。
【0051】ステップS20では、パワースイッチの状
態を判定し、パワースイッチがオフ状態の場合は、ズー
ムカメラはキーロック状態のためステップS27にジャ
ンプする。パワースイッチがオン状態であると、ステッ
プS21でレリーズスイッチが操作されたか判定し、レ
リーズスイッチの1段目スイッチ1Rと2段目スイッチ
2Rが押された場合は、ステップS22のレリーズ動作
を行う。このレリーズ動作とは、レリーズスイッチの1
段目スイッチ1Rがオンされると、上記AF−IC34
を駆動制御して、被写体までの距離計測、ズームレンズ
鏡枠20の焦点調整、及び測光素子38を駆動して被写
体の輝度を計測して、ズームレンズの絞りとシャッタ速
度を設定する。レリーズスイッチの2段目スイッチ2R
がオンされると、上記絞りとシャッタ速度によりフィル
ムに被写体を露光させる。このレリーズ動作が終了する
とステップS19へと戻る。
【0052】上記ステップS21でレリーズスイッチは
操作されていないと判定されると、ステップS23で、
ズームスイッチのズームアップZUP又はズームダウン
ZDNが操作されたか判定し、ズームスイッチが操作さ
れるとステップS24のマニュアルズーム動作を行い。
このマニュアルズーム動作が終了すると上記ステップS
19へ戻る。なお、このステップS24のマニュアルズ
ーム動作は後述する。上記ステップS23でズームスイ
ッチが操作されていないと判定されると、ステップS2
5で各種モードスイッチが操作されたか判定し、モード
スイッチが操作されたと判定されると、ステップS26
でその操作されたモードスイッチに応じたモード設定が
行われ、そのモードの設定が終了するとステップS19
へ戻る。 上記ステップS25でモードスイッチが操作
されていないと判定されると、ステップS27でリワイ
ンドスイッチが操作されたか判定し、リワインドスイッ
チが操作されたと判定されると、ステップS28で上記
切替プランジャ43を駆動制御して、上記W/Zモータ
26の駆動力をフィルム給送に伝達し、フィルムの巻き
戻し動作を行い、フィルムの巻き戻し動作が終了すると
ステップS19へ戻る。
【0053】上記ステップS27でリワインドスイッチ
が操作されていないと判定されると、ステップS29
で、カメラの裏蓋スイッチ(BKSW)の変化を判定
し、裏蓋スイッチ(BKSW)に変化があると判定され
ると、ステップS30で裏蓋が開かれたか判定され、裏
蓋が開かれたと反対されると、ステップS31でフィル
ム駒数の初期化といった裏蓋開放処理が行われ、裏蓋が
開から閉へと変化したと判定されると、カメラにフィル
ムが装填されたと判定して、ステップS32でフィルム
の所定位置までの空送り処理を行う。上記ステップS3
1又はS32の処理が終了するとステップS19へ戻
る。
【0054】上記ステップS29の裏蓋スイッチ(BK
SW)の変化がないと判定されると、ステップS33で
パワースイッチがオフされたか判定し、パワースイッチ
オフの場合は、ステップS34でズームレンズ鏡枠20
の沈胴処理を行いステップS36にジャンプする。な
お、ステップS34の沈胴処理の詳細は後述する。
【0055】上記ステップS33でパワースイッチオン
と判定されると、ステップS35で上記各種操作スイッ
チが操作されてからの時間を計測し、所定時間経過して
いない場合は、上記ステップS19に戻り、操作スイッ
チが操作されてから所定時間経過していると、ステップ
S36でLCDパネル32の表示をオフする。次にステ
ップS37で、パワースイッチ、裏蓋スイッチ、リワイ
ンドスイッチのみが操作された際に割り込み許可を与え
るストップ状態に設定する。このストップ状態におい
て、パワースイッチ、裏蓋スイッチ、リワインドスイッ
チが操作されると上記ステップS12に戻り上述のパワ
ーオンリセットのサブルーチンが実行される。
【0056】次に、上記ステップS14のメカイニシャ
ライズ処理とステップS34の沈胴処理時のズームレン
ズ鏡枠20の沈動動作について、図6のフローチャート
と図7のタイミングチャートを用いて説明する。
【0057】ステップS41の初期設定では、上記切替
プランジャ43を制御して、上記W/Zモータ25の駆
動力をズームレンズ鏡枠20の駆動に切り換える。上記
ズームカメラの駆動電池を装着時は、ズームレンズ鏡枠
20の現在位置が不明である。このため、ズームレンズ
鏡枠20がテレ端部Eにあっても沈胴部Aまで駆動でき
るように、上記W/Zモータ25の回転駆動によりモー
タPI28で検出するパルスの初期値を、上記ズームレ
ンズ鏡枠20の現在位置がテレ端部Eに存在していると
して、パルス初期値を設定し、かつ、ズームレンズ鏡枠
20の現在位置が不明である不定フラグをセットする。
【0058】さらに、広角端位置検出器30a、望遠端
位置検出器30b、及びモータPI28は、信号検出可
能状態とし、かつ、上記ズームレンズ鏡枠20の駆動目
標を沈胴位置とするために、上記モータPI28で検出
するW/Zモータ25の回転駆動量を示すパルスを沈胴
位置までのパルス数に設定する。
【0059】つまり、モータPI28で検出するパルス
数により、W/Zモータ25の回転数が判明し、かつ、
上記ズームレンズ鏡枠20の移動量を把握することが可
能となる。
【0060】このため、電池装着時は、ズームレンズ鏡
枠20の現在位置が不明のため、テレ端部Eに存在して
いると仮定し、このズームレンズ鏡枠20の現在位置設
定は仮定であることを示す現在位置不定フラグを設定す
る。
【0061】さらに、上記ズームレンズ鏡枠20をテレ
端部Eから沈胴部Aに駆動させるために必要なW/Zモ
ータ25の駆動量を示すモータPI28で検出するパル
ス数を上記沈胴部Aまで駆動した際の発生パルス数を目
標パルス値として設定する。
【0062】上記ステップS41において、上記W/Z
モータ25の駆動力をズームレンズ鏡枠20に伝達する
ための切替プランジャ43の操作と、ズームレンズ鏡枠
20の現在位置不定フラグ設定と、及びモータPI28
で検出する目標パルス数の設定等の初期設定が終了する
と、ステップS42でW/Zモータ25を逆転駆動させ
ズームレンズ鏡枠20のズームダウン動作を開始する。
【0063】このズームダウン動作の時、パワースイッ
チがオフの場合は、W/Zモータ25の駆動を図7
(c)に示すようにフル電圧で行う。また、電池装着時
のズームレンズ鏡枠20の現在位置が不明の状態では、
上記ズームレンズ鏡枠20が仮に沈胴部Aの領域にある
場合、W/Zモータ25をフル電圧で駆動させてズーム
レンズ鏡枠20を沈胴端に当てつかせるとズームカメラ
のメカが破損するために、電池装着時には、後述するス
テップS44の望遠端位置検出器30bでズームエンコ
ーダ22のテレ部Dを検出するまでは、所定の低電圧で
W/Zモータ25を駆動させる。
【0064】次に、ステップS43で、図7(d)に示
すように、上記モータPI28で検出されるパルスをカ
ウントし、上記ステップS41の初期設定で設定した初
期パルス値から減算し、かつ、ズームレンズ鏡枠20が
沈胴位置である目標パルス数になるまで減算処理を行
う。
【0065】この減算処理において、上記パルスが沈胴
位置である目標パルス数よりも前の所定パルス数になっ
た時点、つまり、図7(c)に示すように沈胴部Aの沈
胴末端から前の所定のパルス数からW/Zモータ25の
駆動電圧を低圧の沈胴あてつけ用電圧へ切り換える。
【0066】上記ステップS43のズームダウン中のモ
ータPI28で検出したパルスの減算処理中に、ステッ
プS44で上記ズームレンズ鏡枠20に設けられている
ズームエンコーダ22のテレ部Dを上記望遠端位置検出
器30bで検出したか判定する。この望遠端位置検出器
30bの出力信号に変化がないと判定されると、ステッ
プS49にジャンプする。
【0067】上記ステップS44での望遠端位置検出器
30bによるテレ部Dの検出は、図7(f)に示すよう
に、テレ部DのエッジT2から検出信号がハイ(H)と
なりエッジT1で検出信号はロー(L)となる。
【0068】つまり、上記ズームレンズ鏡枠20は逆転
駆動させて沈動動作中であるため、上記望遠端位置検出
器30bの検出信号は、ズームエンコーダ22のテレ部
DのエッジT2でハイ(H)に立ち上がり、エッジT1
でロー(L)に立ち下がる。
【0069】この望遠端位置検出器30bの検出信号の
変化が認識されると、ステップS45で、変化した検出
信号は、ハイ(H)からロー(L)への立ち下がりか判
定される。この検出信号が立ち下がりであると判定され
ると、上記ズームレンズ鏡枠20のズームダウン駆動現
在位置は、テレ部DのエッジT1の位置であり、ステッ
プS46で、上記ステップS41の初期設定処理で設定
した初期パルス値を予めEEPROM35に設定記憶さ
せてあるテレ部DのエッジT1の位置のパルス値に書き
換える。
【0070】また、上記ステップS45で検出信号が立
ち上がりであると判定されると、上記ズームレンズ鏡枠
20のズームダウン駆動現在位置は、テレ部Dのエッジ
T2の位置であり、ステップS47で、上記ステップS
41の初期設定処理で設定した初期パルス値を予めEE
PROM35に設定記憶させてあるテレ部DのエッジT
2の位置のパルス値に書き換える。
【0071】上記ステップS46又はS47での初期パ
ルス値の書き換えが終了すると、ステップS48で、ズ
ームレンズ鏡枠20がテレ側に位置し、撮影可能領域で
あることから上記ステップS41で設定した現在位置不
定フラグをクリアして現在位置撮影領域フラグにセット
する。
【0072】なお、ステップS48の撮影領域フラグセ
ットと共に、ズームレンズ鏡枠20がテレ部Dにあるこ
とから、上記ステップS42でW/Zモータ25を逆転
駆動させた時の低電圧をフル電圧に代えて、ズームレン
ズ鏡枠20の沈動動作のスピードを早くする。
【0073】このステップS48の現在位置フラグのセ
ットが終了、又は、上記ステップS44で望遠端位置検
出器30bの検出信号に変化がないと判定されると、ス
テップS49で上記ズームレンズ鏡枠20に設けられて
いるズームエンコーダ22のワイド部Bを上記広角端位
置検出器30aで検出して、この広角端位置検出器30
aの検出信号に変化があるか判定する。この広角端位置
検出器30aの検出信号に変化がないと判定されると、
ステップS56にジャンプする。
【0074】上記ステップS49での広角端位置検出器
30aによるワイド部Bの検出は、図7(e)に示すよ
うに、ワイド部BのエッジW2から検出信号がハイ
(H)となりエッジW1で検出信号はロー(L)とな
る。
【0075】つまり、上記ズームレンズ鏡枠20は逆転
駆動させて沈動動作中であるため、上記広角端位置検出
器30aの検出信号は、ズームエンコーダ22のワイド
部DのエッジW2でハイ(H)に立ち上がり、エッジW
1でロー(L)に立ち下がる。
【0076】この広角端位置検出器30aの検出信号の
変化が認識されると、ステップS50で、変化した検出
信号は、ハイ(H)からロー(L)への立ち下がりか判
定される。この検出信号が立ち下がりであると判定され
ると、上記ズームレンズ鏡枠20のズームダウン駆動現
在位置は、ワイド部BのエッジW1の位置で有り、ステ
ップS51で、上記ステップS41の初期設定処理で設
定した初期パルス値、又は、ステップS46とS47で
書き換えた現在位置パルス値をEEPROM35に設定
記憶させてあるワイド部BのエッジW1の位置のパルス
値に書き換える。次に、ステップS52でズームレンズ
鏡枠20が沈胴部Aまでズームダウンされたため、上記
ステップS48で設定された撮影領域フラグをクリヤ
し、ステップS53で、ズームレンズ鏡枠20が沈胴部
Aの領域にあることを示す沈胴領域フラグをセットす
る。
【0077】上記ステップS50で検出信号が立ち上が
りであると判定されると、上記ズームレンズ鏡枠20の
ズームダウン駆動の現在位置は、ワイド部BのエッジW
2で有り、ステップS54で、上記ステップS41の初
期設定処理で設定した初期パルス値又はステップS46
とS47で書き換えた現在位置のパルス値をEEPRO
M35に設定記憶させてあるワイド部BのエッジW2の
位置のパルス値に書き換える。次に、ステップS55
で、上記ステップS48と同様に撮影領域フラグをセッ
トする。
【0078】上記ステップS49で広角端位置検出器3
0aでズームエンコーダ22のワイド部B領域による検
出信号の変化が認識されなかったり、ステップS53の
沈胴領域フラグセット、又は、ステップS55の撮影領
域フラグセットのいずれかが終了すると、ステップS5
6で上記ズームレンズ鏡枠20を上記ステップS41で
設定した沈胴位置の目標パルス値までW/Zモータ25
を逆転駆動させて、ズームレンズ鏡枠20の沈動動作を
行い、上記モータPI28で検出カウントしたパルス数
が目標パルス値に到達したか、又は、目標パルス値に到
達して、W/Zモータ25が停止したかを判定する。上
記モータPI28で検出カウントしたパルス数が目標パ
ルスに達しない場合、又は、W/Zモータ25の停止が
検出されない場合は、上記ステップS43に戻り上述の
動作処理を繰り返す。
【0079】なお、このステップS56のW/Zモータ
25の駆動は、モータPI28で検出したパルスを減算
して、目標パルス値に到達する前の所定のパルス値に到
達した際には、フル電圧からあてつけ電圧に低圧して、
ズームレンズ鏡枠20が沈胴部Aの末端部に高速で当て
つけられてメカ破損しないようにさせる。
【0080】上記ステップS56の判定の結果、目標パ
ルスに達したか、又はW/Zモータ25の回動が停止さ
れると、ステップS57で、W/Zモータ25の駆動電
源をオフし、ステップS58で上記ズームエンコーダ2
2のワイド部B又はテレ部Dの領域を広角端位置検出器
30a又は望遠端位置検出器30bのいずれかで検出さ
れていないか判定し、検出されている場合は、エラーと
してステップS59のダメージ処理を行う。
【0081】上記ステップS58でエラーが発生してい
ないと判定されると、ステップS60で、ズームレンズ
鏡枠20の現在位置情報(沈胴位置)をEEPROM3
5に記憶させる。
【0082】以上説明したように、ズームカメラに電池
装着時や沈動動作時には、ズームレンズ鏡枠20の現在
位置が不明であっても、ズームダウン動作中にズームエ
ンコーダ22を検出し、その検出したズームエンコーダ
に対応した位置情報を基に沈胴位置までズームダウン動
作が実行され、かつ、ズームレンズ鏡枠20が沈胴位置
にズームダウン動作されると、W/Zモータ25の駆動
を減速して、カメラメカの破損を防止することが可能と
なる。
【0083】次に、上記ステップS17のズームレンズ
鏡枠20の沈胴位置からワイド位置へのズームアップ駆
動の動作について、図8と図9のフローチャートと、図
10のタイミングチャートを用いて説明する。
【0084】ステップS61の初期設定では、上記切替
プランジャ43を用いて、上記W/Zモータ25の駆動
力をズームレンズ枠20の駆動に切り換えると共に、広
角端位置検出器30a、望遠端位置検出器30b、及び
モータPI28は、信号検出可能状態とする。さらに、
W/Zモータ25を回動させてズームレンズ鏡枠20を
沈胴部Aからワイド部Bへ駆動させる際のモータPI2
8でカウントする目標パルス値をズームエンコーダ22
のワイド部Bの位置から所定パルス数テレ部D側の図1
0(a)のT位置に設定する。
【0085】上記ステップS61の初期設定が終了する
と、ステップS62で、上記ズームレンズ鏡枠20が既
に撮影領域に駆動された状態か否かを判定し、撮影領域
にズームレンズ鏡枠20に駆動されている場合には、ズ
ームレンズ鏡枠20の駆動は必要がないため処理を終了
させる。
【0086】上記ステップS62でズームレンズ鏡枠2
0が撮影領域に駆動されていないと判定されると、ステ
ップS63で、ズームレンズ鏡枠20が沈胴領域に位置
されているか判定する。このズームレンズ鏡枠20が沈
胴領域に位置されているか否かの判定は、上記ステップ
S53(図6参照)で設定された沈胴領域フラグにより
判定する。上記沈胴領域フラグによって、沈胴部Aの領
域にズームレンズ鏡枠20があることが確認されると、
ステップS64で、図9(c)に示すように、上記W/
Zモータ25をフル電圧で正転駆動させ、ズームレンズ
鏡枠20のズームアップ動作を行う。
【0087】また、上記ステップS63で、沈胴領域フ
ラグが設定されてない場合は、ズームレンズ鏡枠20
は、ズームエンコーダ22の沈胴部A、撮影部Cまたは
テレ端部Eのいずれの領域に位置しているか解らない状
態で有り、ズームレンズ鏡枠20がテレ端部Eの領域に
ある場合、W/Zモータ25をフル電圧で駆動させる
と、ズームレンズ鏡枠20がテレ端部Eの末端部にあて
ついてカメラメカを破損することが考えられる。このた
め、図9(g)に示すように所定の低電圧でW/Zモー
タ25を駆動させる。
【0088】上記W/Zモータ265フル電圧又は低電
圧で正転駆動させて、上記ズームレンズ鏡枠20を駆動
させると、ステップS66で、上記モータPI28で検
出したパルス数をカウントし、上記ステップS61の初
期設定で設定した目標パルス数になるまで加算を行う。
【0089】このモータPI28でパルスをカウント中
に、ステップS67で、上記ズームレンズ鏡枠20に設
けられているズームエンコーダ22のワイド部Bを上記
広角端位置検出器30aで検出し、検出信号に変化があ
るか判定する。この広角端位置検出器30aの出力信号
に変化がないと判定されると、ステップS73にジャン
プする。
【0090】上記ステップS67での広角端位置検出器
30aによるワイド部Bの検出は、図9(e)に示すよ
うに、ワイド部BのエッジW1から検出信号がハイ
(H)となりエッジW2で検出信号はロー(L)とな
る。
【0091】つまり、上記ズームレンズ鏡枠20は正転
駆動させてワイド側へ駆動中であるため、上記広角端位
置検出器30aの検出信号は、ズームエンコーダ22の
ワイド部BのエッジW1でハイ(H)に立ち上がり、エ
ッジW2でロー(L)に立ち下がる。
【0092】この広角端位置検出器30aの検出信号の
変化が認識されると、ステップS68で、検出信号は、
ロー(L)からハイ(H)への立ち上がりか判定され
る。この検出信号が立ち上がりであると判定されると、
上記ズームレンズ鏡枠20の現在位置は、ワイド部Bの
エッジW1の位置で有り、ステップS69で、上記ステ
ップS61の初期設定処理で設定した初期パルス値をE
EPROM35に設定記憶させてあるワイド部Bのエッ
ジW1の位置のパルス値に書き換える。次にステップS
70でズームレンズ鏡枠20が沈胴領域に存在していた
ことを示す沈胴領域フラグをクリアする。
【0093】なお、上記ステップS63で沈胴領域フラ
グが設定されてなく、ステップS65でW/Zモータ2
5が低電圧駆動されている場合は、図9(g)に示すよ
うにワイド部BのエッジW1検出時からフル電圧でW/
Zモータ25を駆動させる。
【0094】上記ステップS68で検出信号が立ち下が
りであると判定されると、上記ズームレンズ鏡枠20の
現在位置は、ワイド部BのエッジW2の位置で有り、ス
テップS71で、上記ステップS61の初期設定処理で
設定した初期パルス値をEEPROM35に設定記憶さ
せてあるワイド部BのエッジW2の位置のパルス値に書
き換える。次に、ステップS72で、ズームレンズ鏡枠
20が撮影領域に駆動されたことを示す撮影領域フラグ
をセットする。
【0095】ステップS73では、上記W/Zモータ2
5を駆動開始からモータPI28による所定のパルス数
をカウントしてもズームエンコーダ22のワイド部Bに
よる広角端位置検出器30aの検出信号が得られない場
合に、エラー発生と判定されて、ステップS74のダメ
ージ処理が行われる。
【0096】上記ステップS73でエラーが発生してい
ないと判定されると、ステップS75で、ズームレンズ
鏡枠20が撮影領域内で、上記ステップS61で設定し
た目標パルス値まで、上記W/Zモータ25の駆動によ
り、モータPI28で検出したパルス数が達したか判定
する。モータPI28で検出したパルス数が目標パルス
値に達しない時点で、上記ステップS66に戻り処理を
繰り返す。目標パルス値に到達すると、ステップS76
で、目標パルスよりも前の所定パルス数をカウントした
場合に、W/Zモータ25にブレーキをかける低電圧駆
動させ、ステップS77でW/Zモータ25を駆動停止
させる。
【0097】次に、ステップS78で、ズームレンズ鏡
枠20をワイド部Bの領域の中央位置に停止させるた
め、新たにズームレンズ鏡枠20の駆動目標位置をワイ
ド部Bの中央位置に目標パルス値を設定する。このステ
ップS78の目標パルス値が設定されると、ステップS
79で上記W/Zモータ25を低電圧で逆転駆動させ、
ワイド部Bまでズームダウン動作を開始し、ステップS
80でモータPI28が検出したパルスをカウントし
て、目標パルス値まで減算する。
【0098】このズームレンズ鏡枠20のズームダウン
駆動において、ステップS81で、広角端位置検出器3
0aで、上記ズームエンコーダ22のワイド部Bのエッ
ジW2が検出されたか判定する。ワイド部BのエッジW
2が検出されると、ステップS82で、上記ズームレン
ズ鏡枠20のズームダウン駆動現在位置は、ワイド部B
のエッジW2の位置で有り、現在位置パルス値をEEP
ROM35に設定記憶させてあるワイド部BのエッジW
2の位置のパルス値に書き換える。
【0099】次に、ステップS83で、上記ステップS
79でのW/Zモータ25を逆転駆動開始し、上記ステ
ップS80で上記モータPI28でパルスカウントした
結果、上記ステップS81で上記広角端位置検出器30
aのズームエンコーダ22のワイド部BのエッジW2が
検出されないとエラーと判定され、ステップS84でダ
メージとしてズームカメラのメカ駆動をロックする。
【0100】上記ステップS83でエラー発生ではない
と判定されると、上記ステップS82で書き換えたワイ
ド部BのエッジW2から上記ステップS78で設定した
目標パルス値までW/Zモータ25が駆動し、ズームレ
ンズ鏡枠20がワイド部Bの目標位置まで駆動したか判
定する。ワイド部Bの目標位置までズームレンズ鏡枠2
0を移動されたのにW/Zモータ25が駆動していない
と判定されると、上記ステップS80に戻り処理を繰り
返す。
【0101】上記ステップS85でワイド部Bの目標位
置までズームレンズ鏡枠20を移動されるまでW/Zモ
ータ25が駆動されたと判定されると、ステップS86
でW/Zモータ25にブレーキをかけて駆動停止させ、
このW/Zモータ25の停止が確認されるとステップS
87でW/Zモータ25への駆動電圧供給をオフし、ス
テップS88でズームレンズ鏡枠20がワイド位置に設
定されていることを示すワイド位置フラグをセットす
る。
【0102】以上説明したように、ズームカメラのパワ
ースイッチをオンし、沈胴位置に設定されていたズーム
レンズ鏡枠20をワイド位置に繰り出し設定する場合
に、W/Zモータ25の回動目標をズームレンズ鏡枠2
0をワイド部Bを超えたテレ部D側の位置に設定して駆
動させる。この回動目標までW/Zモータ25の駆動に
より、ズームレンズ鏡枠20を移動させた後、W/Zモ
ータ25を逆転回動させてワイド部Bの略中央部に移動
設定させる。これにより、パワーオン時のズームレンズ
鏡枠20の状態が不定であってもテレ端側に当てつけら
れることがなく、カメラメカの破損が防止できる。
【0103】次に、上記ステップS24(図5参照)の
マニュアルズーム動作について、図11乃至図14を用
いて説明する。このマニュアルズーム動作には、ズーム
アップ動作とズームダウン動作があり、図11はズーム
アップ動作を説明するフローチャートで、図12はズー
ムアップ動作を説明するタイミグチャートで、図13は
ズームダウン動作を説明するフローチャートで、図14
はズームダウン動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【0104】最初に図11と図12を用いてズームアッ
プ動作を説明する。ズームアップ動作とは、ズームカメ
ラが撮影可能状態(パワースイッチがオンされ、ズーム
レンズ鏡枠20がワイド位置に設定されている状態)
で、ユーザーがズームアップスイッチを操作し、ズーム
レンズ鏡枠20をテレ位置に移動させる動作である。な
お、図12(c〜f)は、ズームレンズ鏡枠20がワイ
ド部Bからテレ部Dにズームアップする際のタイミング
チャートを示し、図12(g〜j)は、ワイド部Bから
テレ端部Eまでズームアップする際のタイミングチャー
トである。
【0105】ステップS91の初期設定では、ズーム駆
動するためのモータPI28、広角端位置検出器30
a、及び望遠端位置検出器30bを駆動状態とし、W/
Zモータ25を回動させて、ズームレンズ鏡枠20を目
標ズームアップ状態にさせた際のモータPI28で検出
カウントする目標パルス値を図12(a)の符号Tで示
すテレ部Dの略中心に設定する。
【0106】上記ステップS91の初期設定が終了する
と、ステップS92でズームレンズ鏡枠20の現在位置
を判定する。このズームレンズ鏡枠20の現在位置は、
上述のステップS88(図9参照)で設定されたワイド
位置フラグにより判定する。上記ズームレンズ鏡枠20
がテレ部Dにある場合は、ズームアップ駆動をさせずに
終了させ、ワイド部Bにある場合は、ステップS93で
W/Zモータ25を正転駆動させズームアップ動作を開
始する。
【0107】次に、ステップS94で、W/Zモータ2
5の駆動をモータPI28で検出したパルス数をテレ部
Dの目標パルス数Tになるまでパルス数を加算する。こ
のステップS94のW/Zモータ25の駆動によりズー
ムレンズ鏡枠20をズームアップ駆動させ、かつ、モー
タPI28で検出するパルス数をカウントしながら、ス
テップS95でズームエンコーダ22のワイド部Bのエ
ッジW2を上記広角端位置検出器30aで検出したか判
定する。
【0108】このステップS95で、ワイド部Bのエッ
ジW2が検出されないと、ズームアップ開始時点のズー
ムレンズ鏡枠20の位置は、上記ワイド部Bから撮影部
Cに位置していたと判定して、ステップS97にジャン
プする。上記ステップS95で、ワイド部BのエッジW
2が検出されると、ステップS96で、上記ステップS
91の初期設定で設定したズームレンズ鏡枠20の現在
位置をEEPROM35に記憶されてあるワイド部Bの
エッジW2のパルス値に書き換えて、ステップS97以
降の動作に移行する。
【0109】ステップS97では、上記望遠端位置検出
器30bがズームエンコーダ22のテレ部Dを検出した
か判定し、このテレ部Dが検出されないと、ステップS
106にジャンプする。このステップS97で、テレ部
Dが検出されると、ステップS98で、立ち上がりエッ
ジT1を検出したか判定する。
【0110】このステップS98でテレ部Dの立ち上が
りエッジT1が検出されたと判定されると、ステップS
99で、上記ステップS91の初期設定で設定したズー
ムレンズ鏡枠20の現在位置パルス値、又は、上記ステ
ップS96でズームアップ動作中に設定したワイド部B
のエッジW2のパルス値をEEPROM35に記憶され
てあるテレ部DのエッジT1のパルス値に書き換える。
この書き換えパルス値からモータPI28で検出したパ
ルスを用いて、上記ステップS91の初期設定で設定し
たズームレンズ鏡枠20のズームアップ駆動目標値Tの
パルス値まで加算処理する。
【0111】次に、ステップS100で、上記テレ部D
の目標位置Tのパルス値に到達したか判定し、目標位置
Tのパルス値に到達しない場合は、ステップS106に
ジャンプする。上記目標位置Tのパルス値に到達された
と判定されると、ステップS101でズームレンズ鏡枠
20がテレ部Dにズームアップされたことを示すテレ位
置フラグをセットし、W/Zモータ25の駆動を停止さ
せる。
【0112】このステップS101のテレ位置フラグセ
ットが終了すると、ステップS102でズームスイッチ
無視領域フラグをセットする。このズームアップ無視境
域フラグは、ズームレンズ鏡枠20がズームアップされ
て、ズームエンコーダ22のテレ部Dからテレ端部Eに
移動されてもズームアップスイッチがオンされていた場
合、ズームレンズ鏡枠20をテレ端部E領域で停止させ
るフラグである。
【0113】上記ステップS98で、テレ部Dの立ち下
がりエッジT2が検出されたと判定されると、ステップ
S103で、上記ステップS91の初期設定で設定した
ズームレンズ鏡枠20の現在位置パルス値、又は、上記
ステップS96でズームアップ動作中に設定したワイド
部BのエッジW2のパルス値をEEPROM35に記憶
してあるテレ部DのエッジT2のパルス値に書き換え
る。ステップS104で、上記ステップS101と同様
にテレ部Dにズームレンズ鏡枠20がズームアップ駆動
されたことを示すテレ位置フラグをセットし、ステップ
S105で、上記ステップS102と同様にズームスイ
ッチ無視領域フラグをセットする。
【0114】次に、ステップS106では、ズームアッ
プスイッチがオフされたか判定する。このズームアップ
スイッチのオフ判定は、上記ズームスイッチ無視領域フ
ラグがセットされてない状態で、ズームアップスイッチ
がオフされた場合は、ズームレンズ鏡枠20のズームア
ップ駆動を終了停止させるためにステップS108にジ
ャンプする。
【0115】つまり、図12(c,g)に示すようにズ
ームレンズ鏡枠20が撮影部C領域にある時にズームア
ップスイッチがオフされると、その撮影部C領域内で駆
動停止させる処理に移行させるものである。
【0116】上記ステップS106で、ズームスイッチ
無視領域フラグがセットされている状態で、ズームアッ
プスイッチがオフされたと判定されると、ステップS1
07で、ズームレンズ鏡枠20がテレ位置フラグがセッ
トされた状態で、上記ステップS91の初期設定時に設
定されたズームアップ目標位置Tまで駆動したか判定
し、目標位置Tに到達していないと判定されると、上記
ステップS94に戻り動作を繰り返す。このステップS
107で、ズームアップ目標値Tまで駆動されたと判定
されたり、あるいは、上記ステップS106でズームア
ップスイッチがズームアップ途中でオフされたと判定さ
れると、ステップS108でW/Zモータ25にブレー
キを掛け駆動停止させ、ステップS109でW/Zモー
タ25の駆動電圧をオフする。
【0117】なお、上記ズームアップ動作のワイド部B
からテレ部Dの目標位置Tまで駆動する際に、その目標
値Tのパルス値の前の所定のパルス値をモータPI28
で検出した際には、W/Zモータ25の駆動電圧を低電
圧にして、モータ回動を低速にすることで目標位置Tに
比較的ゆっくり正確に駆動停止可能となる。
【0118】以上説明したように、ズームアップ動作時
に、ズームレンズ鏡枠20がテレ部Dに到達された状態
でズームアップスイッチがオン状態でもテレ部Dでズー
ムアップ駆動を停止でき、かつ、ズームアップスイッチ
がオンされたときに、テレ部Dにズームレンズ鏡枠20
が位置されている場合は、ズームアップスイッチを無視
状態に設定して、テレ端部Eで駆動停止でき、ズームア
ップ時のズームレンズ鏡枠20のカメラメカへの当てつ
けが解消でき、カメラメカの破損が解消できる。
【0119】次に図13と図14を用いてズームダウン
動作について説明する。ステップS111の初期設定で
は、モータPI28、広角端位置検出器30a、望遠端
位置検出器30bを駆動し、ズームレンズ鏡枠20のズ
ームダウン目標位置のパルス値をワイド部B領域の図1
3(a)の符号wの位置に設定する。
【0120】次に、ステップS112でズームレンズ鏡
枠22の現在位置を判定する。このズームレンズ鏡枠2
0の現在位置判定は、上記ステップS88(図9参照)
でセットされたワイド位置フラグ、又は、上記ステップ
S101,S104(図11参照)でセットされたテレ
位置フラグを用いて判定する。上記ズームレンズ鏡枠2
0がワイド部Bに位置すると判定されると、ズームダウ
ン動作せず終了させ、テレ部D又はたテレ端部Eに位置
していると判定されると、ステップS113で、W/Z
モータ25を逆転駆動させ、ズームダウン動作を開始す
る。
【0121】次に、ステップS114で、モータPI2
8で検出するパルス数をズームダウン目標値であるワイ
ド部Bの符号W(図14(a)参照)に設定して、この
ワイド部Bのパルス数Wになるまでパルス数を減算す
る。このステップS114のW/Zモータ25の駆動に
よりズームレンズ鏡枠20をズームダウン駆動させ、か
つ、モータPI28で検出するパルス数をカウントしな
がら、ステップS115でズームエンコーダ22のワイ
ド部BのエッジW2を上記広角端位置検出器30aで検
出したか判定する。
【0122】このステップS115で、ワイド部Bのエ
ッジW2が検出されないと、ズームダウン開始時点のズ
ームレンズ鏡枠20の位置は、上記ワイド部Bに位置し
ていないと判定して、ステップS119にジャンプす
る。上記ステップS115で、ワイド部BのエッジW2
が検出されると、ステップS116で、検出されたワイ
ド部BのエッジW2は、立ち上がりエッジW2であるか
判定され、立ち上がりエッジW2でない場合には、ダメ
ージ処理されてカメラメカをロックする。
【0123】このステップS116で立ち上がりエッジ
W2が検出されたと判定されると、上記ステップS11
1の初期設定で設定したズームレンズ鏡枠20の現在位
置をEEPROM35に記憶してあるワイド部Bのエッ
ジW2のパルス値に書き換え、ステップS118で、ズ
ームダウンスイッチを無視するフラグをセットする。こ
のズームダウンスイッチ無視フラグセットは、ズームレ
ンズ鏡枠20がワイド部Bに位置している状態で、ズー
ムダウン動作させると、ズームレンズ鏡枠20をカメラ
メカにあてつけ破損させることを回避するためである。
【0124】上記ステップS115でワイド部Bのエッ
ジW2が検出されない場合、あるいは、上記ステップS
118のズームダウンスイッチ無視フラグセットが終了
すると、ステップS119で、上記望遠端位置検出器3
0bがズームエンコーダ22のテレ部DのエッジT1,
T2を検出したか判定し、このエッジT1,T2が検出
されないと、ステップS123にジャンプする。このス
テップS119で、テレ部DのエッジT1,T2が検出
されると、ステップS120で、エッジTの立ち上がり
T2を検出したか判定する。
【0125】このステップS120でテレ部Dの立ち上
がりエッジT2が検出されたと判定されると、ステップ
S121で、上記ステップS111の初期設定で設定し
たズームレンズ鏡枠20の現在位置パルス値をEEPR
OM35に記憶してあるテレ部DのエッジT2のパルス
値に書き換える。上記ステップS120でテレ部Dの立
ち下がりエッジT1を検出されたと判定されると、ステ
ップS122で、上記ステップS111の初期設定で設
定したズームレンズ鏡枠20の現在位置パルス値をEE
PROM35に記憶してあるテレ部Dの立ち下がりエッ
ジT1のパルス値に書き換える。
【0126】この書き換えパルス値とモータPI28で
検出したパルスを用いて、上記ステップS111の初期
設定で設定したズームレンズ鏡枠20のズームダウン駆
動目標位置wのパルス値まで減算処理する。
【0127】次に、ステップS123では、ズームダウ
ンスイッチがオフされたか判定する。このズームダウン
スイッチのオフ判定は、上記ズームスイッチ無視領域フ
ラグがセットされてない状態で、ズームダウンスイッチ
がオフされた場合は、ズームレンズ鏡枠20のズームダ
ウン駆動を終了停止させるためにステップS126にジ
ャンプする。
【0128】つまり、図14(c)に示すようにズーム
レンズ鏡枠20が撮影部Cにある時にズームダウンスイ
ッチがオフされると、その撮影部C内で駆動停止させる
処理に移行させるものである。
【0129】上記ステップS123で、ズームスイッチ
無視領域フラグがセットされている状態で、ズームダウ
ンスイッチがオフされたと判定されると、ステップS1
24で、ズームレンズ鏡枠20がテレ位置フラグがセッ
トされた状態で、上記ステップS111の初期設定時に
設定されたズームダウン目標位置wまで駆動したか判定
し、目標位置wに到達していないと判定されると、上記
ステップS114に戻り動作を繰り返す。このステップ
S124で、ズームアップ目標値wまで駆動されたと判
定されると、ステップS125で、ズームレンズ鏡枠2
0は、ワイド部B領域に位置していることを示すワイド
位置フラグをセットする。
【0130】このステップS125のワイド位置フラグ
セットが終了、又はステップS123でズームダウンス
イッチがズームダウン途中でオフされたと判定される
と、ステップS126でW/Zモータ25にブレーキを
掛け駆動停止させ、ステップS127でW/Zモータ2
5の駆動電圧をオフする。
【0131】なお、上記ズームアップ動作のテレ部Dか
らワイド部Bの目標位置Wまで駆動する際に、その目標
値Wのパルス値の前の所定のパルス値をモータPI28
で検出した際には、W/Zモータ25の駆動電圧を低電
圧にして、モータ回動を低速にすることで目標位置Wに
比較的正確に駆動停止可能となる。
【0132】以上説明したように、ズームダウン動作時
に、ズームレンズ鏡枠20がワイド部Bに到達された状
態でズームダウンスイッチがオン状態でもワイド部Bで
ズームダウン駆動を停止でき、かつ、ズームダウンスイ
ッチがオンされたときに、ワイド部Bにズームレンズ鏡
枠20が位置されている場合は、ズームダウンスイッチ
を無視状態に設定でき、ズームダウン時のカメラメカへ
の当てつけが解消でき、カメラメカ破損が解消できる。
【0133】上述した本発のカメラ装置の説明におい
て、ズームエンコーダ22には、広角端位置検出器30
aで検出するワイド部Bと、望遠端位置検出器30bで
検出するワイド部Dを有する例を用いて説明したが、ズ
ームレンズ鏡枠20が回動して、ワイド端側で広角端位
置検出器30aで検出する領域と、テレ端側で望遠端位
置検出器30bが検出する領域が同一であっても良い。
つまり、広角端位置検出器30aで上記同一領域を検出
した際には、ズームレンズ鏡枠20は、ワイド端に位置
し、望遠端位置検出器30bで上記同一領域を検出した
際には、ズームレンズ鏡枠20は、ワイド端側に位置す
ると判定することも可能である。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、ズームレンズ鏡枠の現
在位置が沈胴状態又はテレ端位置状態の判別ができない
場合において、ズームレンズ鏡枠のズーム動作を開始さ
せることができ、かつ、沈胴状態又はテレ端位置状態へ
のズーム動作時に、ズームレンズ鏡枠の端部がカメラメ
カと不要な駆動力で当てつけられることもなく、カメラ
メカの破損が生じない効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ装置に用いるズーム駆動制
御の概念を示すブロック図。
【図2】本発明に係るカメラ装置のズームレンズ鏡枠を
示す斜視図。
【図3】本発明に係るカメラ装置のズームレンズ鏡枠に
設けられたズームエンコーダと位置検出信号を説明する
説明図。
【図4】本発明に係るカメラ装置の駆動制御の構成を示
すブロック図。
【図5】本発明に係るズームカメラに電源を投入したと
きのパワーオンリセットのサブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図6】本発明に係るズームカメラのメカイニシャライ
ズ及び沈胴処理の動作を説明するフローチャート。
【図7】本発明に係るズームカメラのメカイニシャライ
ズ及び沈胴処理の動作を説明するタイミングチャート。
【図8】本発明に係るズームカメラのワイド駆動動作を
説明するフローチャート。
【図9】本発明に係るズームカメラのワイド駆動動作を
説明するフローチャート。
【図10】本発明に係るズームカメラのワイド駆動動作
を説明するタイミングチャート。
【図11】本発明に係るズームカメラのズームアップ動
作を説明するフローチャート。
【図12】本発明に係るズームカメラのズームアップ動
作を説明するタイミングチャート。
【図13】本発明に係るズームカメラのズームダウン動
作を説明するフローチャート。
【図14】本発明に係るズームカメラのズームダウン動
作を説明するタイミングチャート。
【符号の説明】
11…ズーム駆動手段 12…パルス発生手段 13…パルスカウント手段 14…ズーム位置検出手段 15…カウント値変更手段 16…ズーム情報検出手段 17…記憶手段 20…ズームレンズ鏡枠 21…回転環 22…ズームエンコーダ 24…ズーム駆動ユニット 25…W/Zモータ 28…モータPI 30…位置検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系の焦点距離を変化させるズーム
    レンズ鏡枠と、 上記ズームレンズ鏡枠を駆動するズーム駆動手段と、 上記ズーム駆動手段によるズームレンズ鏡枠の駆動量に
    応じてパルス信号を発生するパルス発生手段と、 上記ズームレンズ鏡枠の駆動方向に応じて上記パルス信
    号を加算もしくは減算するカウント手段と、 上記ズームレンズ鏡枠の焦点距離の広角端付近と望遠端
    付近に配置され、それぞれ所定の位置信号を検出する2
    つの位置検出手段と、 上記位置検出手段で検出された位置信号に応じて、上記
    カウント手段のカウント値を所定の値に変更するカウン
    ト値変更手段と、 上記位置検出手段で検出された位置信号の出力変化を記
    憶する記憶手段と、 上記ズーム駆動手段に上記ズームレンズ鏡枠を非撮影状
    態に駆動した際に、上記位置検出手段で検出した非撮影
    状態位置信号を上記記憶手段に記憶させておき、上記ズ
    ームレンズ鏡枠を非撮影状態から撮影状態へ駆動させた
    際に、上記記憶手段に記憶されている非撮影状態の位置
    信号と同じ位置信号を上記位置検出手段で検出した場合
    に、上記ズーム駆動手段を第1の駆動電圧で駆動させ、
    あるいは、上記記憶手段に記憶されている非撮影状態と
    同じ位置信号を上記位置検出手段で検出されない場合に
    は、上記ズーム駆動手段を第2の駆動電圧で駆動させる
    ズーム駆動制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ装置。
  2. 【請求項2】上記ズームレンズ鏡枠の非撮影状態とは、
    上記ズームレンズ鏡枠をカメラ筐体に収納沈胴させた状
    態であり、上記撮影状態とは、上記ズームレンズ鏡枠を
    カメラ筐体から広角端及び望遠端位置に繰り出した能状
    態であることを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
  3. 【請求項3】上記ズーム駆動制御手段から上記ズーム駆
    動手段を駆動制御する第2の駆動電圧は、上記第1の駆
    動電圧より低い電圧であることを特徴とする請求項1記
    載のカメラ装置。
  4. 【請求項4】上記記憶手段に記憶されている位置信号
    は、上記ズームレンズ鏡枠の広角端付近に配置された位
    置検出手段で検出された位置信号であること特徴とする
    請求項1記載のカメラ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301078A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Nitto Kogaku Kk ズームレンズの制御装置
JP2007086687A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Ricoh Co Ltd レンズ鏡胴、レンズ鏡胴の制御装置、カメラおよび携帯型情報端末装置
JP2010169817A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Canon Inc 振れ補正機能を有する光学機器

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JP2007086687A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Ricoh Co Ltd レンズ鏡胴、レンズ鏡胴の制御装置、カメラおよび携帯型情報端末装置
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