JP2013130688A - レンズ鏡筒、および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の供給能力が低下した場合において、鏡筒の伸筒/縮筒動作を安全に行うことができる。
【解決手段】レンズ鏡筒200では、電圧モニタ回路15により、伸筒/縮筒制御回路12に供給される電源電圧Vpを監視する。そして、鏡筒(伸筒部)の伸筒または縮筒動作中に、電源電圧Vpが所定値以下になった場合は、直ちに鏡筒の駆動を停止し、この鏡筒の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶する。これにより、電池電圧(電源電圧Vp)が所定値以下に低下した場合に、伸筒/縮筒制御回路12の動作が異常となり予期せぬ鏡筒の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、鏡筒を安全に停止できる。また、鏡筒の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒、および撮像装置に関する。
レンズやレンズを収容する鏡筒を駆動(光学軸に方向に移動)するための駆動機構を備え、この駆動機構をモータにより駆動するレンズ鏡筒が存在する。このようなレンズ鏡筒を備えるカメラとして、例えば、使用中の電源の強さに合わせて立ち上げ時間を調整したり(特許文献1を参照)、モータの駆動方法を調整して消費電力を低減させたり(特許文献2及び特許文献3を参照)するものがある。
特許第3980237号公報 特許第3333153号公報 特開2005−84545号公報
上述した従来の撮像装置では、電池の電圧状態をモニタして、その結果に応じてレンズ鏡筒の光学系の駆動速度を変えたり、駆動するモータの個数を変更したり、モータの駆動方法/励磁方法を変えたりしている。しかしながら、結局はモータを駆動させるため、電池の状態や駆動機構の負荷の状態によっては、電池電圧がシステムの制御を維持するために必要な電圧を瞬間的に下まわる可能性がある。モータを駆動させるシステムの制御状態を維持できるだけの電圧が確保できない場合に、モータを駆動を制御している制御回路の予期せぬ動作を誘発する可能性がある。レンズ鏡筒の伸筒/縮筒の動作中に、制御状態を維持できるだけの電圧が確保できなくなると、例えば、レンズ鏡筒を縮筒して収納することができなくなるなどの予期せぬ動作を誘発する可能性があった。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、電源の供給能力が低下した場合において、鏡筒の伸筒/縮筒動作を安全に行うことができるレンズ鏡筒、および撮像装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のレンズ鏡筒は、光学軸方向に移動可能な鏡筒を伸筒および縮筒させる伸筒縮筒モータを駆動制御する伸筒/縮筒制御回路と、前記伸筒/縮筒制御回路に供給される電源電圧または給電電流を監視する電源モニタ回路と、前記鏡筒の移動位置を検出する位置検出部と、を備え、前記鏡筒の伸筒または縮筒動作中に、前記電源電圧が所定値以下になった場合、または前記給電電流が所定値以上になった場合に、前記鏡筒の駆動を停止するとともに、該鏡筒の停止位置の情報を不揮発メモリに記憶することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、上記のレンズ鏡筒が備える前記伸筒/縮筒制御回路により前記鏡筒を伸筒および縮筒させるように制御する制御部を備えることを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、上記のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする。
本発明のレンズ鏡筒では、電源の供給能力が低下した場合において、鏡筒の伸筒/縮筒動作を安全に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係わるカメラシステムの構成を示すブロック図である。 レンズ鏡筒の伸筒および縮筒状態を示す図である。 レンズ鏡筒の動作モードの遷移状態を示す図である。 電源電圧Vpが所定値以下になった場合の第1の制御例を示すフローチャートである。 電源電圧Vpが所定値以下になった場合の第2の制御例を示すフローチャートである。 電源電圧Vpが所定値以下になった場合の第3の制御例を示すフローチャートである。 電源電圧Vpが所定値以下になった場合の第4の制御例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係わるカメラシステムの構成を示すブロック図である。 給電電流Ipが所定値以上になった場合の第5の制御例を示すフローチャートである。 給電電流Ipが所定値以上になった場合の第6の制御例を示すフローチャートである。 給電電流Ipが所定値以上になった場合の第7の制御例を示すフローチャートである。 給電電流Ipが所定値以上になった場合の第8の制御例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[第1の実施形態]
(カメラシステムの全体構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるカメラシステムの構成を示すブロック図である。本実施形態のカメラシステムは、カメラボディ100と、交換レンズとしてカメラボディ100のレンズマウント(不図示)に装着されるレンズ鏡筒200とで構成される。
また、レンズ鏡筒200は、例えば、図2(A)に示すように、鏡筒収納部202と、この鏡筒収納部202に対して矢印A1−A2方向に移動可能(伸筒および縮筒可能)な伸筒部の鏡筒201とを有して構成される。
図1に示すカメラシステムの回路は、後述する電圧モニタ回路15とこれに関連する部分を除いて、一般的によく知られた回路である。このため、図1に示す回路では、手ブレによりカメラに生じる振動の影響を低減するブレ補正回路、通過する光量を調整するための絞り駆動回路、VR(Vibration Reduction)モータ、及び絞りモータや、その他の回路等については、本発明に直接には関係しないため、これらの部分を省略して示している。以下、図1に示す回路の構成について、簡単に説明する。
レンズ鏡筒200は筐体8内に電気回路を有し、カメラボディ100は筐体7内に電気回路を有する。レンズ鏡筒200がカメラボディ100に装着されると、レンズ鏡筒200側の電気回路とカメラボディ100側の電気回路とが、電気接点6−1〜6−6を介して接続される。また、筐体8および筐体7が不図示のレンズマウントを介して電気的に導通する。
レンズ鏡筒200の電気回路は、レンズCPU9と、外部操作スイッチ群10と、不揮発メモリ11と、伸筒/縮筒制御回路12と、ステッピングモータで構成される伸筒縮筒モータ13と、鏡筒201(図2を参照)の移動位置を検出するためのエンコーダ(リニアエンコーダ)14と、電源電圧(パワー電源の電源電圧Vp)の電圧値をモニタする電圧モニタ回路15とを含む。
カメラボディ100の電気回路は、電源回路2と、ボディCPU3と、外部操作スイッチ群4と、給電スイッチ5と、ダイオードD1およびD2とを含む。電池1は、電源としてカメラボディ100内に装填される。
(カメラボディ)
カメラボディ100に装填された電池1は、カメラボディ100およびレンズ鏡筒200に給電する。電源回路2はボディCPU3から送信される信号(CTL)に応じてオン/オフされ、オン時に入力端子(IN)から入力される電池1の電圧を出力端子(OUT)へ出力する。これにより、電源回路2のオン時に電池1からの電圧がダイオードD2を介してボディCPU3へ、レンズ鏡筒200側の回路電源として電気接点6−2を介してレンズCPU9へ、それぞれ供給される。電池1からの電圧はダイオードD1を介する経路でもボディCPU3へ供給されるように構成されるため、ボディCPU3は電池1が装填された時点で起動する。電池1の負極は、電気接点6−6(グランドGND)を介してカメラボディ100およびレンズ鏡筒200間で接続される。
給電スイッチ5はボディCPU3から送信される給電指示に応じてオン/オフされる。これにより、給電スイッチ5のオン時に電池1からの電圧がパワー電源として、電気接点6−1を介してレンズ鏡筒200側の伸筒/縮筒制御回路12に印加される。
外部操作スイッチ群4は半押しスイッチ、全押しスイッチなどを含み、各スイッチ操作に対応する操作信号をボディCPU3へ出力する。半押しスイッチは、不図示のシャッターボタンの押下量に連動してオン/オフし、押下量が半押し操作量に達するとオンし、半押し操作量に達しない場合にオフする。全押しスイッチは、シャッターボタンの押下量が半押し操作量より大きな全押し操作量に達するとオンし、全押し操作量に達しない場合にオフする。
ボディCPU3は、半押しスイッチがオンされると周知の露出演算、周知のオートフォーカス(AF)演算を行い、全押しスイッチがオンされると撮影制御を開始する。ボディCPU3はさらに、AF演算後にレンズCPU9との間で通信を行う。レンズCPU9との間の通信ラインは、DATAライン、ハンドシェイクライン、およびCLKラインで構成され、各ラインはそれぞれ電気接点6−3、電気接点6−4および電気接点6−5を介してレンズCPU9と接続される。ボディCPU3がレンズCPU9へ送信する内容は、AF演算によって算出したフォーカス光学系の移動量、移動方向、および移動開始指示などである。
(レンズ鏡筒)
レンズ鏡筒200内の伸筒/縮筒制御回路12には、給電スイッチ5のオン時に、電気接点6−1を介してカメラボディ100からパワー電源が供給される。また、レンズCPU9、エンコーダ14、電圧モニタ回路15、および不揮発メモリ11には、電気接点6−2を介してカメラボディ100から回路電源が供給される。レンズCPU9は、カメラボディ100から回路電源が供給されると起動する。
レンズCPU9は、マイクロコンピュータやマイクロコントローラで構成され、このマイクロコンピュータやマイクロコントローラには、制御プログラムを記憶するROMやワーキングメモリとなるRAMを備えるとともに、カウンタや、タイマや、A/D変換器(所望の場合には、さらにD/A変換器)を備えている。このレンズCPU9内には、エンコーダ14から出力される位置信号(パルス信号)を計数するカウンタ9Aと、カウンタ9Aの計数結果を基に、鏡筒(伸筒部)201(図2を参照)の位置を検出する鏡筒位置検出部9Bと、電圧モニタ回路15により検出された電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)であるか否かを判定する電源電圧判定部9Cと、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り伸筒縮筒モータ13の駆動を制御する鏡筒動作制御部9Dとを有している。
伸筒/縮筒制御回路12は、レンズCPU9からの指令信号により伸筒縮筒モータ13の駆動を制御する。この伸筒/縮筒制御回路12は、伸筒縮筒モータ13を駆動電源を生成するレギュレータ電源(REG電源)12Aを備え、また、伸筒縮筒モータ13の起動および停止や、回転速度や、回転方向を制御するモータドライバ(MD)12Bを備えている。このレギュレータ電源(REG電源)12Aは出力電圧の調整機能を備える電源であり、スイッチング素子を用いたDC/DCコンバータ等で構成される。このレギュレータ電源12Aにおいては、負荷が一定の場合、電池1から供給される電源電圧Vpが低下する程、その入力電流(給電電流Ip)が増加する。すなわち、電池1から伸筒/縮筒制御回路12に流れる給電電流Ipは、電池電圧(電源電圧Vp)が低下する程、逆に増大する。
なお、伸筒/縮筒制御回路12内のモータドライバ12Bは、レンズCPU9と同様に、マイクロコンピュータやマイクロコントローラを有して構成されており、伸筒縮筒モータ13への通電を制御するスイッチング素子や、このスイッチング素子の駆動回路(ドライバ回路)等のパワー回路部を除いて、モータ制御系の回路の一部または全部が、上記マイクロコンピュータやマイクロコントローラにより構成されている。
外部操作スイッチ群10はマニュアルフォーカススイッチ、フォーカス制限スイッチ、防振モード切替スイッチなどを含み、各スイッチ操作に対応する操作信号をレンズCPU9へ出力する。マニュアルフォーカススイッチは、撮影者が手操作でフォーカス調節を行う場合に操作されるスイッチであり、フォーカス制限スイッチは、AF動作の対象とする被写体距離に応じて操作されるスイッチである。また、防振モード切替スイッチは、想定される手ブレの状況に応じて操作されるスイッチである。
図2は、鏡筒201の伸筒動作と縮筒動作について説明するための図である。この図2に示されるレンズ鏡筒200は、光軸と直交する方向から見た側面図として示されている。前述したにように、レンズ鏡筒200は、鏡筒収納部202と、この鏡筒収納部202に対して移動可能(伸筒および縮筒可能)な伸筒部の鏡筒201とを有して構成される。鏡筒201は、鏡筒収納部202に挿入されるようにして保持され、この鏡筒201は、レンズ鏡筒200の光軸方向に沿って移動するように、伸筒縮筒モータ13により駆動される伸筒/縮筒機構(図示せず)により、鏡筒収納部202に対して光軸方向を基準とする矢印A1方向に移動(伸筒)し、また、矢印A2方向に移動(縮筒)するように構成されている。
そして、図2(A)は、鏡筒201が縮筒され鏡筒収納部202内に収納された状態(縮筒完了状態)を示し、図2(B)は、鏡筒201が鏡筒収納部202から伸筒された状態(伸筒完了状態)を示している。また、図2(C)は、鏡筒201が途中停止している状態を示している。
また、図2に示すように、鏡筒収納部202の内面側には、鏡筒201の側面に平行(鏡筒201の移動方向と平行)かつ、この側面に対向するようにして、エンコーダ(例えば、リニアエンコーダ)14が配置される。このエンコーダ14上には複数のセンサ(例えば、光センサや磁気センサ)が一定の間隔で配列されている。また、鏡筒201の周回面上のカメラボディ100側の端部には、この鏡筒201の位置検出用の突起部201aが、エンコーダ14と対向するようにして設けられている。この位置検出用の突起部201aは、例えば、エンコーダ14が磁気センサである場合は、磁石で構成され、エンコーダ14が光センサである場合は、光源あるいは光反射板等で構成される。
そして、鏡筒201の移動に合わせて、この鏡筒201上に設けた突起部201aをエンコーダ14上で移動させることにより、この突起部201aがエンコーダ14に配列されたセンサ上を通過する度に、エンコーダ14からパルス信号が出力される。このパルス信号はレンズCPU9に出力され、レンズCPU9では、内蔵するカウンタ9Aによりエンコーダ14から入力したパルス信号を計数することにより、鏡筒201の移動位置を検出する。
また、鏡筒収納部202には、エンコーダ14とは別に、伸筒部の鏡筒201の基準位置を検出するための不図示の基準位置検出手段(例えば、フォトインタラブタなど)が設けられており、鏡筒201がこの基準位置を通過する際に、基準位置検出手段から出力される信号によりレンズCPU9内のカウンタ9Aを初期値に設定する。この鏡筒201の基準位置(基準位置検出手段により検出される位置)は、エンコーダ14上のリセットポジションRpに対応するように設定されている。
従って、鏡筒201の位置検出用の突起部201aがエンコーダ14上の基準位置(リセットポジション)Rpを通過する度に、基準位置検出手段から基準位置の信号が出力されることになる。
これにより、鏡筒201の位置検出用の突起部201aがエンコーダ14上の基準位置(リセットポジション)Rpを通過する度に、レンズCPU9内のカウンタ9Aにより計数された計数値(位置情報)が初期値にリセットされることになる。このため、カウンタ9Aでは、基準位置(リセットポジション)Rpからの相対パルス数をカウントすることにより、鏡筒201の現在の位置を算出することができる。
すなわち、鏡筒201を駆動する伸筒縮筒モータ13としてステッピングモータを使用する場合、ステッピングモータが脱調しない限りは、エンコーダ14から出力される相対パルス数のカウントのみで現在位置を認識できるが、外乱などの影響により脱調が発生した場合は、現在位置が不明となる。これに備えて、鏡筒201の駆動中に位置検出用の突起部201aがリセットポジションRpを通過する度に、基準位置検出手段から基準位置の信号を出力させることにより、レンズCPU9内のカウンタ9Aでトレースしている絶対位置を初期値に設定する。
上記構成のカメラシステムにおいて、レンズ鏡筒200内の電圧モニタ回路15は、電池1から給電スイッチ5を介して伸筒/縮筒制御回路12に供給される電源(パワー電源)の電源電圧Vpを常にモニタ(監視)し、電圧モニタ回路15は、この電源電圧Vpのモニタ値をレンズCPU9に出力する。レンズCPU9内の電源電圧判定部9Cでは、電圧モニタ回路15から入力した電源電圧Vpのモニタ値を所定値(所定の基準電圧)と比較し、このモニタ値が所定値(所定の基準電圧値)以下であるか否かを判定する。そして、レンズCPU9内の鏡筒動作制御部9Dでは、電圧モニタ回路15による電源電圧Vpの判定結果と、現在の鏡筒201の動作モードとに応じて、鏡筒201の動作モードを選択し、伸筒/縮筒制御回路12を介して、伸筒縮筒モータ13の動作を制御する。
また、図3は、レンズ鏡筒200における動作モードの遷移状態を示す図である。図1に示すカメラシステムにおいて、レンズ鏡筒200の伸筒部の鏡筒201を駆動する動作モードには、スリープモード(低消費電力モード)ST1と、鏡筒201を伸筒させる伸筒動作モードST2と、撮影準備完了モードST3と、鏡筒201を縮筒動させる縮筒動作モードST4と、鏡筒201を低速度で縮筒する低速度縮筒動作モードST5とがある。なお、スリープモード(低消費電力モード)ST1には、2つの種類があり、1つは通常のスリープモード(撮影休止モード)ST1aであり、もう1つは、後述するように、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下になった場合に移行するスリープモード(鏡筒201の途中停止による撮影禁止モード)ST1bである。
レンズ鏡筒200内のレンズCPU9は、鏡筒201の動作状態(例えば、伸筒動作中、縮筒動作中等)と、電圧モニタ回路15における電源電圧Vpの判定結果とに応じて、鏡筒201の動作モードを遷移させ、鏡筒201の駆動制御を行う。このレンズ鏡筒200における鏡筒201の動作モードの遷移条件(切り替え条件)とその制御動作については、以下に示す第1の制御例から第4の制御例において、場合を分けて詳細に説明する。
(鏡筒201の伸筒動作中に電源電圧Vpが所定値以下になり駆動を停止する場合)
最初に、第1の制御例として、鏡筒201の伸筒動作中に、伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpが所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった際に、鏡筒201の駆動を停止するとともに、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶する例について説明する。
この第1の制御例では、電池1が消耗し、電池電圧(電源電圧Vp)が所定値以下(所定の基準電圧値以下)に低下した場合に、伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動しないことにより、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、鏡筒201の伸筒動作を安全に停止させることができる。また、現在の鏡筒201の位置情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
図4は、第1の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。以下、図4に示すフローチャートを参照して、その処理の流れについて説明する。
図1に示す本実施形態のカメラシステムの場合、電池1をカメラボディ100に一旦装着した後は、レンズ鏡筒200(例えば、レンズCPU9等)の電源は、レンズ交換をしない限り遮断されることはなく、操作不要時にはスリープモード(撮影休止モード:低消費電力モード)となり待機している(ステップS101)。
このスリープモードの状態で、鏡筒201が鏡筒収納部202に縮筒(収納)されている場合に、電源スイッチ(例えば、給電スイッチ5)をオン(ON)にし、撮影準備操作を開始した場合、レンズCPU9は、レンズ鏡筒200のスリープモードを解除し、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、伸筒動作モードに移行する(ステップS102)。この伸筒動作モードにおいて、伸筒/縮筒制御回路12は、鏡筒(伸筒部)201が縮筒状態(収納状態)から伸筒状態になるように伸筒縮筒モータ13の駆動を開始する。
この伸筒動作モードにおいて、電圧モニタ回路15は、伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpをモニタし(ステップS103)、このモニタした電圧の情報をレンズCPU9に出力する。レンズCPU9(より正確には、電源電圧判定部9C)では、電圧モニタ回路15から入力した電源電圧Vpのモニタ値を、所定値(所定の基準電圧値)と比較し、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS104)。
そして、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下でないと判定された場合は(ステップS104:No)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、そのまま鏡筒201の伸筒動作を継続させる(ステップS105)。次に、レンズCPU9では、伸筒動作が完了したか否かを判定し(ステップS106)、伸筒動作が完了していない場合は(ステップS106:No)、ステップS102に戻り鏡筒201の伸筒動作を継続させ、伸筒動作が完了している場合は(ステップS106:Yes)、鏡筒201の縮筒動作を終了させる。これにより、レンズ鏡筒200は、撮影準備完了状態となる(ステップS107)。
一方、ステップS104において、レンズCPU9(より正確には、電源電圧判定部9C)により、電源電圧Vpのモニタ値が、所定値以下(所定の基準電圧値以下)であると判定された場合は(ステップS104:Yes)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の伸筒動作)を停止させる(ステップS108)。そして、レンズCPU9(より正確に鏡筒位置検出部9B)は、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶し(ステップS109)、その後、レンズ鏡筒200(およびカメラボディ100)は、スリープモード(撮影禁止モード)に移行する(ステップS101)。
なお、伸筒縮筒モータ(ステッピングモータ)13の1−2相励磁駆動もしくはマイクロステップ駆動など、通電を切ることで複数磁石の磁力がなくなり、中間位置の保持ができなくなる場合、鏡筒201の停止位置を記憶したとしても、ステッピングモータの通電をスリープモード時に遮断した場合、1相励磁位置にずれるが、撮像画質に影響するピント合わせ(AF)とは異なり、伸筒/縮筒制御機構の動作上問題のない位置誤差であれば、特に問題とならない。
この後、ユーザが再操作し、スリープモード(撮影禁止モード)が解除されると、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池1の電源電圧Vpが回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、一旦縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この縮筒動作の途中で、再び電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。なお、この縮筒動作の途中で鏡筒201の駆動を停止する場合においては、鏡筒201の停止後に、鏡筒201の停止による電池電圧(電源電圧Vp)の回復を待って、再度、鏡筒201の縮筒動作を試みるようにすることもできる。例えば、所定の待機時間(タイマ計数時間)ごとに鏡筒201の起動を行い(所定回数まで起動を行い)、それでも、鏡筒201の縮筒が行えない場合には、スリープモードに移行する。
また、電池1が消耗し、鏡筒201の伸筒/縮筒動作が完全に行えなくなった場合にも、鏡筒201の伸筒/縮筒の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、例えば、電池交換をした場合に、途中停止状態にある鏡筒201をスムーズに縮筒させて、縮筒完了位置に収納することができる。
(鏡筒201の伸筒動作中に電源電圧Vpが所定値以下になり低速度で縮筒する場合)
次に、第2の制御例として、鏡筒201の伸筒動作中に、伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpが所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合に、伸筒縮筒モータ13の駆動を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態で鏡筒201を縮筒する低速度縮筒動作モードに移行する例について説明する。
この第2の制御例においては、鏡筒201の伸筒動作中に電源電圧Vpが所定値以下に低下した場合に、電池1に負担を掛けない範囲(低速度)で鏡筒201を縮筒して収納することができる。このため、次に撮影を再開する場合に、円滑に撮影動作を開始することができる。
図5は、第2の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。この図5に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートと比較して、図5に示すフローチャートのステップS101〜ステップS108の処理は、図4に示すフローチャートのステップS101〜ステップS108の処理と同じであり、ステップS110以降の処理方法だけが異なる。このため、図5に示すフローチャートにおいて、図4に示すフローチャートと同じ処理のステップ(S101〜S108)については、重複する説明を省略する。
図5に示すフローチャートのステップS104において、レンズCPU9(より正確には電源電圧判定部9C)により、電源電圧Vpのモニタ値が、所定値以下(所定の基準電圧値以下)であると判定された場合は(ステップS104:Yes)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の伸筒動作)を停止させる(ステップS108)。
その後すぐに、ステップS110に移行し、レンズCPU9は、鏡筒201の動作モードを移動速度を落とした状態での縮筒動作(低速度縮筒動作モード)に移行する(ステップS110)。この低速度縮筒動作モードでの縮筒動作中においても、レンズCPU9では、電源電圧Vpをモニタし続け、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS111)。
そして、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下でないと判定された場合は(ステップS111:No)、次に、レンズCPU9では、現在の低速度縮筒動作モードにおいて、鏡筒201の縮筒動作が完了したか否かを検出(判定)する(ステップS112)。そして、鏡筒201の縮筒動作が完了していると判定された場合は(ステップS112:Yes)、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS101)。また、ステップS112において、鏡筒201の縮筒動作が完了していないと判定された場合は(ステップS112:No)、ステップS110に戻り、レンズCPU9は、鏡筒201の低速度での縮筒動作を継続させる。
一方、ステップS111において、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)になったと判定された場合は、レンズCPU9は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で鏡筒201の移動を停止させ(ステップS113)、不揮発メモリ11に鏡筒201の停止位置の情報を記憶し(ステップS114)、その後に、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS101)。
この後、ユーザが再操作し、ボディCPU3からの制御に応じて、スリープモード(撮影禁止モード)が解除されると、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池1の電源電圧Vpが回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、一旦縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。
この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この鏡筒201の縮筒動作の途中で再び、伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下になった場合は、レンズ鏡筒200では、再びその場で鏡筒201の伸筒動作を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態での鏡筒201の縮筒動作に移行する。また、この縮筒動作の途中で、再び電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。
(鏡筒201の縮筒動作中に電源電圧Vpが所定値以下になり駆動を停止する場合)
次に、第3の制御例として、鏡筒201を伸筒させて撮影を行った後に、鏡筒201を縮筒(収納)する縮筒動作モード中に、伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpが所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合、鏡筒201の駆動を停止するとともに、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶する例について説明する。
この第3の制御例では、電池1が消耗し、電源電圧Vpが所定値以下に低下した場合に、直ちに鏡筒201の縮筒動作を停止させる。これにより、伸筒/縮筒制御回路12が電源電圧低下のため正常に作動することができず、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、縮筒動作中の鏡筒201を安全に停止できる。また、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
図6は、第3の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。以下、図6に示すフローチャートを参照して、その処理の流れについて説明する。
撮影状態で、鏡筒201が伸筒されている状態において撮影が終了し(ステップS201)、電源スイッチ(例えば、給電スイッチ5)をオフ(OFF)にし、撮影終了操作を開始した場合、レンズ鏡筒200では、鏡筒201を伸筒状態から縮筒状態になるように伸筒縮筒モータ13を駆動する縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を開始する(ステップS202)。この縮筒動作状態において、電圧モニタ回路15では、レンズ鏡筒200側の伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpをモニタし(ステップS203)、この電源電圧Vpのモニタ値の情報をレンズCPU9に出力する。レンズCPU9(より正確には電源電圧判定部9C)では、電圧モニタ回路15から入力した電源電圧Vpのモニタ値を、所定値(所定の基準電圧値)と比較し、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS204)。
そして、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下でないと判定された場合は(ステップS204:No)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、そのまま縮筒動作を継続させ(ステップS205)、次に、縮筒動作が完了したか否かを判定する(ステップS206)。そして、縮筒動作が完了していない場合は(ステップS206:No)、ステップS202に戻り、レンズ鏡筒200では、鏡筒201の縮筒動作を継続する。また、縮筒動作が完了している場合は(ステップS206:Yes)、レンズ鏡筒200は、撮影終了操作の完了状態となる(ステップS207)。
一方、ステップS204において、レンズCPU9により、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下であると判定された場合は(ステップS204:Yes)、レンズCPU9は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の縮筒動作)を停止させる(ステップS208)。そして、レンズCPU9は、鏡筒201の位置情報を不揮発メモリ11に記憶し(ステップS209)、その後、レンズ鏡筒200(およびカメラボディ100)は、スリープモードに移行する(ステップS210)。
なお、伸筒縮筒モータ(ステッピングモータ)13の1−2相励磁駆動もしくはマイクロステップ駆動など、通電を切ることで複数磁石の磁力がなくなり、中間位置の保持ができなくなる場合、鏡筒201の停止位置を記憶したとしても、ステッピングモータの通電をスリープモード時に遮断した場合、1相励磁位置にずれるが、撮像画質に影響するピント合わせ(AF)とは異なり、伸筒/縮筒制御機構の動作上問題のない位置誤差であれば、特に問題とならない。
この後、ユーザが再操作し、スリープモード(撮影禁止モード)が解除されると、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池1の電源電圧Vpが回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、一旦縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。
この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この縮筒動作の途中で、再び電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。なお、この縮筒動作の途中で鏡筒201の駆動を停止する場合においては、鏡筒201の停止後に、鏡筒201の停止による電池電圧(電源電圧Vp)の回復を待って、再度、鏡筒201の縮筒動作を試みるようにすることもできる。例えば、所定の待機時間(タイマ計数時間)ごとに鏡筒201の起動を行い(所定回数まで起動を行い)、それでも、鏡筒201の縮筒が行えない場合には、スリープモードに移行する。
(鏡筒201の縮筒動作中に電源電圧Vpが所定値以下になり低速度で縮筒する場合)
次に、第4の制御例として、鏡筒201を伸筒させて撮影を行った後に、鏡筒201を縮筒(収納)する縮筒動作モード中に、伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpが所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合に、伸筒縮筒モータ13の駆動を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態で鏡筒201を縮筒する低速度縮筒動作モードに移行する例について説明する。
この第4の制御例においては、鏡筒201の縮筒動作に電源電圧Vpが所定値以下に低下した場合に、電池1に負担を掛けない範囲(低速度)で鏡筒201を縮筒して収納することができる。このため、次に撮影を再開する場合に、円滑に撮影動作を開始することができる。
図7は、第4の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。この図7に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートと比較して、図7のフローチャートのステップS201〜ステップS208の処理が、図6のフローチャートのステップS201〜ステップS208の処理と同じであり、ステップS211以降の処理方法だけが異なる。このため、図7のフローチャートにおいて、図6に示すフローチャートと同じ処理内容のステップ(S201〜S208)については、重複する説明は省略する。
図7に示すフローチャートのステップS204において、レンズCPU9(より正確には電源電圧判定部9C)により、電源電圧Vpのモニタ値が、所定値以下(所定の基準電圧値以下)であると判定された場合は(ステップS204:Yes)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の縮筒動作)を停止させる(ステップS208)。
その後すぐに、ステップS211に移行し、レンズCPU9は、鏡筒201の動作モードを移動速度を落とした状態での縮筒動作(低速度縮筒動作モード)に移行する(ステップS211)。この低速度縮筒動作モードでの縮筒動作中においても、レンズCPU9では、電源電圧Vpをモニタし続け、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS212)。
そして、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下でないと判定された場合は(ステップS212:No)、次に、レンズCPU9では、現在の低速度縮筒動作モードにおいて、鏡筒201の縮筒動作が完了したか否かを検出(判定)する(ステップS213)。そして、鏡筒201の縮筒動作が完了していると判定された場合は(ステップS213:Yes)、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS214)。また、ステップS213において、鏡筒201の縮筒動作が完了していないと判定された場合は(ステップS213:No)、ステップS211に戻り、レンズCPU9は、鏡筒201の低速度での縮筒動作を継続させる。
一方、ステップS212において、電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)になったと判定された場合は、レンズCPU9は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で鏡筒201の移動を停止させ(ステップS215)、不揮発メモリ11に鏡筒201の停止位置の情報を記憶し(ステップS216)、その後に、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS214)。
この後、ユーザが再操作し、スリープモード(撮影禁止モード)が解除されると、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池1の電源電圧Vpが回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、一旦縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。
この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この鏡筒201の縮筒動作の途中で再び、伸筒/縮筒制御回路12の電源電圧Vpのモニタ値が所定値以上になった場合は、レンズ鏡筒200では、再びその場で鏡筒201の伸筒動作を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態での鏡筒201の縮筒動作に移行する。また、この縮筒動作の途中で、再び電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、伸筒/縮筒制御回路12に供給される電源電圧Vpをモニタすることにより、鏡筒201の駆動を制御する例について説明したが、本発明の第2の実施形態として、伸筒/縮筒制御回路12に供給される給電電流Ipをモニタすることにより、鏡筒201の駆動を制御する例について説明する。これは、電池1が消耗し、伸筒/縮筒制御回路12へ供給される電源電圧Vpが低下すると、逆に伸筒/縮筒制御回路12へ供給される給電電流Ipが増加するため、給電電流Ipをモニタすることにより、間接的に電源電圧Vpの低下を検出することができるためである。
図8は、第2に実施形態に係わるカメラシステムの構成を示すブロック図である。図80に示すカメラシステムは、図1に示すカメラシステムと比較して、図1のレンズ鏡筒200内の電圧モニタ回路15に換えて、図8に示す電流検出部16(破線で囲んだ部分)
を設けた点が異なる。また、レンズCPU9内において、図1に示す電源電圧判定部9Cを、図8に示す給電電流判定部9C’に変更した点が異なる。他の構成は、図1に示すカメラシステムと同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図8に示すカメラシステムにおいて、電流検出部16は、電流検出用抵抗Rsと電流モニタ回路17とで構成される。電流検出用抵抗Rsは、パワー電源(電池1)から伸筒/縮筒制御回路12に供給される給電電流Ipを電圧信号に変換する抵抗器である。電流モニタ回路17は、電流検出用抵抗Rsに両端に発生する電圧信号(電流Ipにより抵抗Rsの両端に発生する電圧)を入力し、この信号を給電電流Ipのモニタ値の信号に変換してレンズCPU9に出力する。そして、レンズCPU9では、電流モニタ回路17から入力した給電電流Ipのモニタ値と、所定値(所定の基準電流値)とを比較して、伸筒縮筒モータ13に流れる給電電流Ipが所定値以上であるか否かを判定する。なお、電流検出用抵抗Rsは、ホール素子等を用いた電流センサであってもよい。
また、図8に示すカメラシステムにおいても、前述した図3に示すモード遷移図がそのまま適用され、レンズ鏡筒200の動作モードには、スリープモードST1と、伸筒動作モードST2と、撮影準備完了モードST3と、縮筒動作モードST4と、低速度縮筒動作モードST5とがある。レンズ鏡筒200内のレンズCPU9は、鏡筒201の動作状態(例えば、伸筒動作中、縮筒動作中等)と、電流モニタ回路17における給電電流Ipの判定結果に応じて、鏡筒201の動作モードを遷移させ、鏡筒201の駆動を行う。
図8に示すカメラシステムにおいて、電流モニタ回路17は、電池1から給電スイッチ5を介して伸筒縮筒モータ13に供給される給電電流Ipを常にモニタ(監視)し、電流モニタ回路17は、この給電電流Ipのモニタ値の信号をレンズCPU9に出力する。レンズCPU9では、電流モニタ回路17から入力した給電電流Ipのモニタ値と所定値(所定の基準電流値)とを比較し、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)であるか否かを判定する。レンズCPU9では、現在の鏡筒201の動作モードと、給電電流Ipのモニタ値の判定結果とに応じて、以下に示す方法(第5の制御例〜第8の制御例)により鏡筒201の駆動を制御する。
(鏡筒201の伸筒動作中に給電電流Ipが所定以上になり駆動を停止する場合)
まず、第5の制御例として、鏡筒201の伸筒動作中に、伸筒/縮筒制御回路12の給電電流Ipが所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合に、鏡筒201の駆動を停止するとともに、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶する例について説明する。
この第5の制御例では、電池1が消耗して電源電圧Vpが低下し、伸筒/縮筒制御回路12への給電電流Ipが所定値以上(所定の基準電流値以上)に増大した場合に、伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動しないことにより、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、鏡筒201の伸筒動作を安全に停止させることができる。また、現在の鏡筒201の位置情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
図9は、第5の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。以下、図9に示すフローチャートを参照して、その処理の流れについて説明する。なお、図9に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートと比較して、図9のステップS103AとステップS104Aの部分のみが、図4に示すフローチャートと異なり、他の処理については同じである。そのため、図4に示すフローチャートと同じ処理内容のステップには同じステップ番号を付している。以下、図9に示すフローチャートを参照して、その処理の流れについて説明する。
図8に示す第2の実施形態のカメラシステムにおいて、電池1をカメラボディ100に一旦装着した後は、レンズ鏡筒200(例えば、レンズCPU9等)の電源は、レンズ交換をしない限り遮断されることはなく、操作不要時にはスリープモード(低消費電力モード)となり待機している(ステップS101)。
このスリープモードの状態で、鏡筒201が鏡筒収納部202に縮筒(収納)されている場合に、電源スイッチ(例えば、給電スイッチ5)をオン(ON)にし、撮影準備操作を開始した場合、レンズCPU9は、レンズ鏡筒200のスリープモードを解除し、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、伸筒動作モードに移行する(ステップS102)。この伸筒動作モードにおいて、伸筒/縮筒制御回路12は、鏡筒(伸筒部)201が縮筒状態(収納状態)から伸筒状態になるように伸筒縮筒モータ13の駆動を開始する。
この伸筒動作モードにおいて、電流モニタ回路17は、伸筒/縮筒制御回路12への給電電流Ipをモニタし(ステップS103A)、この給電電流Ipのモニタ値の情報をレンズCPU9に出力する。レンズCPU9では、電流モニタ回路17から入力した給電電流Ipのモニタ値を、所定値(所定の基準電流値)と比較し、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS104A)。
そして、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上でないと判定された場合は(ステップS104A:No)、レンズCPU9は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、そのまま伸筒動作を継続させる(ステップS105)。次に、レンズCPU9では、伸筒動作が完了したか否かを判定する(ステップS106)。そして、伸筒動作が完了していない場合は(ステップS106:No)、ステップS102に戻り伸筒動作を継続させ、伸筒動作が完了している場合は(ステップS106:Yes)、カメラシステムは、撮影準備完了状態となる(ステップS107)。
一方、ステップS104において、レンズCPU9(より正確には、給電電流判定部9C’)により、給電電流Ipのモニタ値が、所定値以上(所定の基準電流値以上)であると判定された場合は(ステップS104A:Yes)、レンズCPU9(より正確には、鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の伸筒動作)を停止させる(ステップS108)。そして、レンズCPU9(より正確には、鏡筒位置検出部9B)は、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶し(ステップS109)、その後、レンズ鏡筒200(およびカメラボディ100)は、スリープモードに移行する(ステップS101)。
なお、伸筒縮筒モータ(ステッピングモータ)13の1−2相励磁駆動もしくはマイクロステップ駆動など、通電を切ることで複数磁石の磁力がなくなり、中間位置の保持ができなくなる場合、鏡筒201の停止位置を記憶したとしても、ステッピングモータの通電をスリープモード時に遮断した場合、1相励磁位置にずれるが、撮像画質に影響するピント合わせ(AF)とは異なり、伸筒/縮筒制御機構の動作上問題のない位置誤差であれば、特に問題とならない。
この後、ユーザが再操作し、スリープモード(撮影禁止モード)が解除された後は、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池電圧(電源電圧Vp)が回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この縮筒動作の途中で、再び給電電流Ipのモニタ値のモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。なお、この縮筒動作の途中で鏡筒201の駆動を停止する場合においては、鏡筒201の停止後に、鏡筒201の停止による電池電圧(電源電圧Vp)の回復を待って、再度、鏡筒201の縮筒動作を試みるようにすることもできる。例えば、所定の待機時間(タイマ計数時間)ごとに鏡筒201の起動を行い(所定回数まで起動を行い)、それでも、鏡筒201の縮筒が行えない場合には、スリープモードに移行する。
(鏡筒201の伸筒動作中に給電電流Ipが所定値以上になり低速度で縮筒する場合)
次に、第6の制御例として、鏡筒201の伸筒動作中に、伸筒/縮筒制御回路12の給電電流Ipが所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合に、伸筒縮筒モータ13の駆動を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態で鏡筒201を縮筒する低速度縮筒動作モードに移行する例について説明する。
この第6の制御例においては、鏡筒201の伸筒動作中に給電電流Ipが所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合に、電池1に負担を掛けない範囲(低速度)で鏡筒201を縮筒して収納することができる。このため、次に撮影を再開する場合に、円滑に撮影動作を開始することができる。
図10は、第6の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。この図10に示すフローチャートは、図9に示すフローチャートと比較して、図10に示すフローチャートのステップS101〜ステップS108の処理は、図9に示すフローチャートのステップS101〜ステップS108の処理と同じであり、ステップS110以降の処理方法だけが異なる。このため、図10に示すフローチャートにおいて、図9に示すフローチャートと同じ処理内容のステップ(S101〜S108)については、重複する説明は省略する。
図10に示すフローチャートのステップS104Aにおいて、レンズCPU9(より正確には、給電電流判定部9C’)により、給電電流Ipのモニタ値が、所定値以上(所定の基準電流値以上)であると判定された場合は(ステップS104A:Yes)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の伸筒動作)を停止させる(ステップS108)。
その後すぐに、ステップS110に移行し、レンズCPU9は、鏡筒201の動作モードを移動速度を落とした状態での縮筒動作(低速度縮筒動作モード)に移行させる(ステップS110)。この低速度での縮筒動作中(低速度縮筒動作モード)においても、レンズCPU9では、給電電流Ipをモニタし続け、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)であるか否かを判定する(ステップS111A)。
そして、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上でないと判定された場合は(ステップS111A:No)、次に、レンズCPU9では、鏡筒201の縮筒動作が完了したか否かを検出(判定)する(ステップS112)。そして、鏡筒201の縮筒動作が完了していると判定された場合は(ステップS112:Yes)、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS101)。また、ステップS112において、鏡筒201の縮筒動作が完了していないと判定された場合は(ステップS112:No)、ステップS110に戻り、レンズCPU9は、鏡筒201の低速度での縮筒動作を継続させる。
一方、ステップS111Aにおいて、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)になったと判定された場合は、レンズCPU9は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で鏡筒201の移動(低速度縮筒動作)を停止させ(ステップS113)、不揮発メモリ11に鏡筒201の停止位置を記憶し(ステップS114)、その後に、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS101)。
この後、ユーザが再操作し、スリープモード(撮影禁止モード)が解除されると、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池1の電源電圧Vpが回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、一旦縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。
この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この鏡筒201の縮筒動作の途中で再び、伸筒/縮筒制御回路12の給電電流Ipのモニタ値が所定値以上になった場合は、レンズ鏡筒200では、再びその場で鏡筒201の伸筒動作を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態での鏡筒201の縮筒動作に移行する。また、この縮筒動作の途中で、再び給電電流Ipのモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。
(鏡筒201の縮筒動作中に給電電流Ipが所定値以上になり駆動を停止する場合)
次に、第7の制御例として、鏡筒201を伸筒させて撮影を行った後に、鏡筒201を縮筒(収納)する縮筒動作モード中に、伸筒/縮筒制御回路12への給電電流Ipが所定値以上になった場合に、鏡筒201の駆動を停止するとともに、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶する例について説明する。
この第7の制御例では、電池1が消耗し、伸筒/縮筒制御回路12への給電電流Ipが所定値以上になった場合に、直ちに鏡筒201の縮筒動作を停止させる。これにより、伸筒/縮筒制御回路12が電源電圧低下のため正常に作動することができず、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、縮筒動作中の鏡筒201を安全に停止できる。また、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
図11は、第7の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。なお、この図11に示すフローチャートは、図9に示すフローチャートと比較して、図11に示すステップS203AとステップS204Aだけが図9に示すフローチャートと異なり、他のステップについては同じである。以下、図11に示すフローチャートを参照して、その処理の流れについて説明する。
撮影状態で、鏡筒201が伸筒されている状態において撮影が終了し(ステップS201)、電源スイッチ(例えば、給電スイッチ5)をオフ(OFF)にし、撮影終了操作を開始した場合、レンズ鏡筒200では、鏡筒201を伸筒状態から縮筒状態になるように伸筒縮筒モータ13を駆動する縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を開始する(ステップS202)。この縮筒動作状態において、電流モニタ回路17では、レンズ鏡筒200側の伸筒/縮筒制御回路12の給電電流Ipをモニタし(ステップS203A)、このモニタした電流の情報をレンズCPU9に出力する。レンズCPU9(より正確には給電電流判定部9C’)では、電流モニタ回路17から入力した給電電流Ipのモニタ値を、所定値(所定の基準電流値)と比較し、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)であるか否かを判定する(ステップS204A)。
そして、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上でないと判定された場合は(ステップS204A:No)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、そのまま縮筒動作を継続させ(ステップS205)、次に、縮筒動作が完了したか否かを判定する(ステップS206)。そして、縮筒動作が完了していない場合は(ステップS206:No)、ステップS202に戻り、レンズCPU9は、鏡筒201の縮筒動作を継続する。また、縮筒動作が完了している場合は(ステップS206:Yes)、レンズ鏡筒200は、撮影終了操作の完了状態となる(ステップS207)。
一方、ステップS204Aにおいて、レンズCPU9により、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上であると判定された場合は(ステップS204A:Yes)、レンズCPU9は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の縮筒動作)を停止する(ステップS208)。そして、レンズCPU9は、鏡筒201の位置情報を不揮発メモリ11に記憶し(ステップS209)、その後、レンズ鏡筒200(およびカメラボディ100)は、スリープモードに移行する(ステップS210)。
この後、ユーザが再操作し、スリープモード(撮影禁止モード)が解除されると、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池1の電源電圧Vpが回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、一旦縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。
この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この縮筒動作の途中で、再び電源電圧Vpのモニタ値が所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。
(鏡筒201の縮筒動作中に給電電流Ipが所定値以上になり低速度で縮筒する場合)
次に、第8の制御例として、鏡筒201を伸筒させて撮影を行った後に、鏡筒201を縮筒(収納)する縮筒動作モード中に、伸筒/縮筒制御回路12への給電電流Ipが所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合に、伸筒縮筒モータ13の駆動を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態で鏡筒201を縮筒する低速度縮筒動作モードに移行する例について説明する。
この第8の制御例においては、鏡筒201の縮筒動作中に給電電流Ipのモニタ値が所定値以上になった場合に、電池1に負担を掛けない範囲(低速度)で鏡筒201を縮筒して収納することができる。このため、次に撮影を再開する場合に、円滑に撮影動作を開始することができる。
図12は、第8の制御例における処理の流れを示すフローチャートである。この図12に示すフローチャートは、図11に示すフローチャートと比較して、図11のフローチャートのステップS201〜ステップS208の処理は、図10のフローチャートのステップS201〜ステップS208の処理と同じであり、ステップS211以降の処理方法だけが異なる。このため、図11のフローチャートにおいて、図10に示すフローチャートと同じ処理内容のステップ(S201〜S208)については、重複する説明は省略する。
図12に示すフローチャートのステップS204Aにおいて、レンズCPU9(より正確には給電電流判定部9C’)により、給電電流Ipのモニタ値が、所定値以上(所定の給電電流値以上)であると判定された場合は(ステップS204A:Yes)、レンズCPU9(より正確には鏡筒動作制御部9D)は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で伸筒縮筒モータ13の駆動(鏡筒201の縮筒動作)を停止させる(ステップS208)。
その後すぐに、ステップS211に移行し、レンズCPU9は、鏡筒201の動作モードを移動速度を落とした状態での縮筒動作(低速度縮筒動作モード)に移行させる(ステップS211)。この低速度縮筒動作モードでの縮筒動作中においても、レンズCPU9では、給電電流Ipをモニタし続け、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS212A)。
そして、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上でないと判定された場合は(ステップS212A:No)、次に、レンズCPU9では、現在の低速度縮筒動作モードにおいて、鏡筒201の縮筒動作が完了したか否かを検出(判定)する(ステップS213)。そして、鏡筒201の縮筒動作が完了していると判定された場合は(ステップS213:Yes)、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS214)。また、ステップS213において、鏡筒201の縮筒動作が完了していないと判定された場合は(ステップS213:No)、ステップS211に戻り、レンズCPU9は、鏡筒201の低速度での縮筒動作を継続させる。
一方、ステップS212Aにおいて、給電電流Ipのモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)であると判定された場合は、レンズCPU9は、伸筒/縮筒制御回路12に指令信号を送り、その場で鏡筒201の低速度縮筒動作を停止させ(ステップS215)、不揮発メモリ11に鏡筒201の停止位置の情報を記憶し(ステップS216)、その後に、レンズ鏡筒200は、スリープモードに移行する(ステップS214)。
この後、ユーザが再操作し、スリープモード(撮影禁止モード)が解除されると、レンズ鏡筒200では再び鏡筒201の伸筒/縮筒制御を行う。これは、スリープモードに移行した後には電池1の電源電圧Vpが回復することがあり、鏡筒201の伸筒/縮筒制御が行えるか否かを試してみるためである。この場合に、レンズCPU9では、一且不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の現在位置を確認し、この位置が途中停止状態であった場合は、一旦縮筒動作モードに移行し、鏡筒201の縮筒動作を行う。この縮筒動作の際に、鏡筒201が基準位置(リセットポジションRp)を通過する場合には、カウンタ9Aを初期値にリセットする。その後、鏡筒201の縮筒動作が完了すると、次に伸筒動作モードに移行する。そして、鏡筒201の伸筒が完了すると、レンズ鏡筒200は撮影準備完了状態(撮影準備完了モード)となる。
また、この鏡筒201の縮筒動作の途中で再び、伸筒/縮筒制御回路12の給電電流Ipのモニタ値が所定値以上になった場合は、レンズ鏡筒200では、再びその場で鏡筒201の伸筒動作を停止するとともに、その後すぐに、速度を落とした状態での鏡筒201の縮筒動作に移行する。また、この縮筒動作の途中で、再び給電電流Ipのモニタ値が所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合は、レンズCPU9は、再びその場で鏡筒201を停止させるとともに、停止位置の位置情報を不揮発メモリ11に記憶してスリープモード(撮影禁止モード)に移行する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、ここで、本発明と上述した実施形態との対応関係について補足して説明しておく。
上記実施形態において、本発明における撮像装置は、図1および図8に示すカメラシステムが対応する。また、本発明におけるレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒200が対応し、本発明における光学軸方向に移動可能な鏡筒は、レンズ鏡筒200内の伸筒部の鏡筒201が対応する。また、本発明における伸筒縮筒モータは、伸筒縮筒モータ13が対応し、本発明における伸筒/縮筒駆動回路は、伸筒/縮筒制御回路12が対応する。また、本発明における電源モニタ回路は、図1示すレンズ鏡筒200内の電圧モニタ回路15、または、図8に示すレンズ鏡筒200内の電流モニタ回路17が対応する。
(1)そして、上記実施形態において、レンズ鏡筒200は、光学軸方向に移動可能な鏡筒201を伸筒および縮筒させる伸筒縮筒モータ13を駆動制御する伸筒/縮筒制御回路12と、伸筒/縮筒制御回路12に供給される電源電圧または給電電流を監視する電源モニタ回路(電圧モニタ回路15または電流モニタ回路17)と、鏡筒の移動位置を検出する位置検出部(エンコーダ14)と、を備え、鏡筒201の伸筒または縮筒動作中に、電源電圧Vpが所定値以下(所定の基準電圧値以下)になった場合、または給電電流Ipが所定値以上(所定の基準電流値以上)になった場合に、鏡筒201の駆動を停止するとともに、該鏡筒201の停止位置を不揮発メモリ11に記憶する。
このような構成のレンズ鏡筒200では、電源モニタ回路(電圧モニタ回路15または電流モニタ回路17)により、伸筒/縮筒制御回路12に供給される電源電圧Vpまたは給電電流Ipを監視する。そして、光学軸方向に移動可能な鏡筒(レンズ鏡筒の伸筒部)201の伸筒または縮筒動作中に、電源電圧Vpが所定値以下になった場合、または給電電流Ipが所定値以上になった場合に、鏡筒201の駆動を停止するとともに、該鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶する。
これにより、電池1が消耗し、電源電圧Vpが所定値以下に低下した場合、または給電電流Ipが所定値以上になった場合に、鏡筒201を駆動制御する伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動しないことにより、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、鏡筒201の伸筒/縮筒動作を安全に停止させる(行う)ことができる。また、現在の鏡筒201の位置情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
(2)また、上記実施形態において、レンズ鏡筒200は、電源モニタ回路(電圧モニタ回路15または電流モニタ回路17)により、電源電圧Vpが所定値以下または給電電流Ipが所定値以上になったことが検出された場合に、鏡筒201の移動速度を所定の速度まで低下させて縮筒を行う低速度縮筒動作モードに移行させるとともに、鏡筒201を所定の初期位置まで縮筒させる。
このような構成のレンズ鏡筒200では、電源モニタ回路(電圧モニタ回路15または電流モニタ回路17)により、電源電圧Vpが所定値以下または給電電流Ipが所定値以上になったことが検出された場合に、鏡筒201の移動速度を所定の速度まで低下させて低速度縮筒動作を行うとともに、鏡筒201を低速度縮筒動作により所定の初期位置まで移動させる。
これにより、電池1が消耗し、電源電圧Vpが所定値以下に低下した場合、または給電電流Ipが所定値以上になった場合に、鏡筒201を駆動制御する伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動しないことにより、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避できるとともに、鏡筒201を所定の初期位置まで低速度で移動(縮筒)させることができる。
(3)また、上記実施形態において、レンズ鏡筒200は、鏡筒201の低速度縮筒動作モードによる縮筒動作中に、再度、電源電圧Vpが所定値以下になった場合、または給電電流Ipが所定値以上になった場合には、鏡筒201の駆動を停止するとともに、該鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶する。
このような構成のレンズ鏡筒200では、低速度縮筒動作モードによる鏡筒201の低速度縮筒動作中に、再度、電源電圧Vpが所定値以下になった場合、または給電電流Ipが所定値以上になった場合には、鏡筒201の駆動を停止するとともに、該鏡筒201の停止位置を不揮発メモリ11に記憶する。
これにより、低速度縮筒動作モードによる鏡筒201の低速度縮筒動作中に、電源電圧Vpが所定値以下に低下した場合、または給電電流Ipが所定値以上になった場合に、伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動しないことにより、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、鏡筒201の低速度縮筒動作を安全に停止することができる。また、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
(4)また、上記実施形態において、レンズ鏡筒200は、電源電圧Vpが所定値以下になった場合、または、給電電流Ipが所定値以上になった場合において、鏡筒201の駆動を停止する際に、当該レンズ鏡筒200おける撮影動作を禁止させる撮影禁止モード(スリープモード)に移行する。
これにより、電源電圧Vpが所定値以下になった場合、または、給電電流Ipが所定値以上になった場合に、レンズ鏡筒200(およびカメラボディ100)を撮影禁止モードモード(スリープモード)に移行させることができる。
(5)また、上記実施形態において、レンズ鏡筒200は、撮影禁止モード(スリープモード)から復帰した場合に、不揮発メモリ11に記憶した鏡筒201の移動位置の情報を読み出し、鏡筒201の移動位置が所定の初期位置でないと判定された場合に、鏡筒201を初期位置に移動させる。
これにより、撮影禁止モード(スリープモード)から復帰して撮影を再開する際に、鏡筒201を所定の初期位置(例えば、縮筒位置)まで自動で移動させることができる。このため、撮影を円滑に再開することができる。
(6)また、上記実施形態において、鏡筒201の初期位置は、該鏡筒201が縮筒されて収納される位置である。
これにより、電源電圧Vpが所定値以下になった場合、または、給電電流Ipが所定値以上になった場合において、鏡筒201を縮筒(収納)することができる。
(7)また、上記実施形態において、伸筒/縮筒制御回路12は、電池1から供給される電源を基に所定の定電圧の電源を生成するレギュレータ電源12Aと、レギュレータ電源12Aを用いて伸筒縮筒モータ13への通電を制御し、該伸筒縮筒モータ13の回転速度と回転方向を制御するモータドライバ12Bと、で構成される。
これにより、伸筒/縮筒制御回路12に供給される電源の電源電圧Vpまた給電電流Ipを監視することにより、電源電圧Vpの低下により伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動することができず予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避できる。
(8)また、上記実施形態において、撮像装置(例えば、図1または図8に示すカメラシステム)は、上記のいずれかに記載のレンズ鏡筒が備える伸筒/縮筒制御回路12により鏡筒201を伸筒および縮筒させるように制御するボディCPU3(制御部)を備える。
これにより、撮像装置(例えば、図1または図8に示すカメラシステム)では、電池1が消耗し、電池電圧(電源電圧Vp)が所定値以下に低下した場合、または給電電流Ipが所定値以上に増加した場合に、鏡筒(レンズ鏡筒の伸筒部)201を駆動制御する伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動しないことにより、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを、ボディCPU3が回避し、鏡筒201の伸筒/縮筒動作を安全に停止させる(行う)ことができる。また、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
(9)また、上記実施形態において、撮像装置(例えば、図1または図8に示すカメラシステム)は、上記のいずれかに記載のレンズ鏡筒を備える。
これにより、撮像装置(例えば、図1または図8に示すカメラシステム)では、電池1が消耗し、電池電圧(電源電圧Vp)が所定値以下に低下した場合、または給電電流Ipが所定値以上に増加した場合に、鏡筒(レンズ鏡筒の伸筒部)201を駆動制御する伸筒/縮筒制御回路12が正常に作動しないことにより、予期せぬ鏡筒201の動作(伸筒または縮筒動作)が誘発されることを回避し、鏡筒201の伸筒/縮筒動作を安全に停止させる(行う)ことができる。また、鏡筒201の停止位置の情報を不揮発メモリ11に記憶することにより、次の撮像動作を円滑に再開することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のレンズ鏡筒は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、図1および図8に示すカメラシステム(撮像装置)においては、レンズ鏡筒200をカメラボディ100に着脱可能なレンズ交換型のカメラシステムの例を示したが、レンズ鏡筒200とカメラボディ100とが一体化されたカメラシステムであってもよい。換言すれば、撮像装置(カメラボディ100)がレンズ鏡筒200を備えていてもよい。
また、上記実施形態によれば、レンズ鏡筒200の制御をレンズ鏡筒200内のレンズCPU9により行う例について説明したが、レンズ鏡筒200の制御をカメラボディ100側のボディCPU3により行うようにしてもよい。この場合、レンズ鏡筒200は、レンズ鏡筒200の制御を行うレンズCPU9を備えていなくてもよい。
要するに、上記実施形態によれば、レンズ鏡筒200の制御を行うレンズCPU9とカメラボディが備えるボディCPU3とが分離されている構成を示したが、レンズCPU9とボディCPU3とを一体化して構成してもよい。
また、上記実施形態によれば、不揮発メモリ11は、レンズ鏡筒200が備えるものとして説明したが、カメラボディ100が備えていてもよい。
12 伸筒/縮筒制御回路
14 エンコーダ
15 電圧モニタ回路
16 電流検出部
17 電流モニタ回路
100 カメラボディ
200 レンズ鏡筒

Claims (9)

  1. 光学軸方向に移動可能な鏡筒を伸筒および縮筒させる伸筒縮筒モータを駆動制御する伸筒/縮筒制御回路と、
    前記伸筒/縮筒制御回路に供給される電源電圧または給電電流を監視する電源モニタ回路と、
    前記鏡筒の移動位置を検出する位置検出部と、
    を備え、
    前記鏡筒の伸筒または縮筒動作中に、前記電源電圧が所定値以下になった場合、または前記給電電流が所定値以上になった場合に、前記鏡筒の駆動を停止するとともに、該鏡筒の停止位置の情報を不揮発メモリに記憶する
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記電源モニタ回路により、前記電源電圧が所定値以下または前記給電電流が所定値以上になったことが検出された場合に、前記鏡筒の移動速度を所定の速度まで低下させて縮筒を行う低速度縮筒動作モードに移行させるとともに、前記鏡筒を所定の初期位置まで縮筒させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記鏡筒の低速度縮筒動作モードによる縮筒動作中に、再度、前記電源電圧が所定値以下になった場合、または前記給電電流が所定値以上になった場合には、前記鏡筒の駆動を停止するとともに、該鏡筒の停止位置の情報を不揮発メモリに記憶する
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記電源電圧が所定値以下になった場合、または、前記給電電流が所定値以上になった場合において、前記鏡筒の駆動を停止する際に、
    当該レンズ鏡筒における撮影動作を休止させる撮影禁止モードに移行する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記撮影禁止モードから復帰した場合に、
    前記不揮発メモリに記憶した鏡筒の移動位置の情報を読み出し、
    前記鏡筒の移動位置が所定の初期位置でないと判定された場合に、前記鏡筒を前記所定の初期位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記鏡筒の初期位置は、該鏡筒が縮筒されて収納される位置である
    ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記伸筒/縮筒駆動回路は、
    電池から供給される電源を基に所定の定電圧の電源を生成するレギュレータ電源と、
    前記レギュレータ電源を用いて前記伸筒縮筒モータへの通電を制御し、該伸筒縮筒モータの回転速度と回転方向を制御するモータドライバと、
    で構成される
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒が備える前記伸筒/縮筒制御回路により前記鏡筒を伸筒および縮筒させるように制御する制御部
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える
    ことを特徴とする撮像装置。
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