JP2003065799A - エンコーダ装置 - Google Patents

エンコーダ装置

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JP2003065799A
JP2003065799A JP2001260290A JP2001260290A JP2003065799A JP 2003065799 A JP2003065799 A JP 2003065799A JP 2001260290 A JP2001260290 A JP 2001260290A JP 2001260290 A JP2001260290 A JP 2001260290A JP 2003065799 A JP2003065799 A JP 2003065799A
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rotation
rotating body
recording
encoder device
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JP2001260290A
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Kazuhisa Takeda
和久 竹田
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Tadahiro Yamashita
周大 山下
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送駆動ローラと回転駆動源との間に中間歯
車を有し、その中間歯車に回転体が取り付けられる構成
を成すエンコーダ装置において、回転体の回転偏心量を
エンコーダ装置の検出精度を低下させない程度に小さく
するとともに、エンコーダ装置毎の回転偏心量のばらつ
きを小さくする。 【解決手段】 歯車73aには、円筒形状を成す突出部
732が形成されており、回転体72は、その回転体7
2の中心に形成されている中心孔722が、突出部73
2に軽圧入された状態で、歯車73aに面と面が貼着さ
れて固着されている。回転体72には、その中心に対す
る中心孔722の偏心方向を示す目印723が付されて
おり、歯車73aには、その中心に対する突出部732
の偏心方向を示す目印部733が付されている。回転体
72の偏心方向と歯車73aの偏心方向とが、相反する
方向となるように、歯車73aに回転体72が固着され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、記録実行領域に
搬送された記録紙に記録を実行する記録実行手段と、回
転駆動源の回転駆動力によって記録紙を記録実行領域に
向けて一定方向に搬送する搬送駆動ローラを有する記録
紙搬送手段とを備えた記録装置の搬送駆動ローラの回転
変位量を検出するエンコーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転駆動源の回転駆動力によって記録紙
を記録実行領域に向けて一定方向に搬送する搬送駆動ロ
ーラを有する記録装置には、一般的に搬送駆動ローラの
回転変位量を検出するエンコーダ装置が搭載されてい
る。また、記録装置には、搬送駆動ローラの回転駆動源
を制御する制御装置が搭載されている。この制御装置
は、所定の搬送量で記録紙を一定方向に搬送する際に、
その所定の搬送量に相当する搬送駆動ローラの回転量を
算出し、エンコーダ装置が出力する搬送駆動ローラの回
転変位量が、所定の搬送すべき記録紙の搬送量に相当す
る搬送駆動ローラの回転量に達するまで、搬送駆動ロー
ラを回転させる如く、回転駆動源を回転させる制御を実
行する。
【0003】このエンコーダ装置の1つの態様として
は、同心円上に複数のスリットが等間隔に形成されてい
る回転体を搬送駆動ローラの回転軸の一端側に取り付け
て、搬送駆動ローラの回転に伴って回転する回転体のス
リットを光学式センサにて検出することによって、搬送
駆動ローラの回転変位量を検出するエンコーダ装置が公
知である。回転体に形成されているスリットは、回転体
の外周近傍の円周を等間隔に分割して形成されており、
この分割数が多いほど、つまり形成されているスリット
の数が多いほど高い分解能を有するエンコーダ装置を構
成することができる。したがって、このような態様のエ
ンコーダ装置においては、高い分解能を得るためには、
スリットの数を増やせば良いことになる。
【0004】しかし、スリットを検出する光学式センサ
は、一定の幅に満たないスリットを検出することができ
ないので、スリットの数を増やすべく回転体の円周の分
割数を増やしていくと、スリットの幅がセンサにて検出
可能なスリット幅より小さくなってしまう。そのため、
一定のスリット幅を維持しつつスリット数を増やすに
は、回転体の直径を大きくして分割する回転体の円周を
長くする必要がある。このことから、高い分解能を有す
るエンコーダ装置を構成するためには、大きな回転体が
必要になってしまう。
【0005】そして、この大きな回転体を有するエンコ
ーダ装置を記録装置に搭載しなければならないので、記
録装置の中でエンコーダ装置は広い空間を占有すること
になり、記録装置を小型化する際のネックになってしま
う虞があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、例えば、搬送
駆動ローラの1/2の回転量で回転する減速歯車を設
け、回転体を搬送駆動ローラにではなく、その減速歯車
に取り付けることによって、エンコーダ装置の分解能を
2倍にすることができる。つまり、搬送駆動ローラが2
回転する毎に減速歯車が1回転するので、回転体を減速
歯車に取り付けることによって、単純に分解能を2倍に
することができることになる。そして、それによって、
必要なスリット数が半分になるので、同じ分解能を有す
るエンコーダ装置を、小さな回転体で構成することが可
能になり、同じ分解能を維持しつつエンコーダ装置を小
型化することが可能になる。
【0007】ところで、従来、回転体を搬送駆動ローラ
へ取り付けるときは、回転体の中心に形成されている孔
を、搬送駆動ローラの回転軸に軽圧入していた。この
際、回転体の中心に寸分の狂いもなく孔を形成すること
は不可能であり、製造上の誤差から回転体の中心の孔
は、必ず一方向に偏心することになる。したがって、回
転体は、搬送駆動ローラの回転軸の中心に対して一方向
に偏心した状態で取り付けられることになる。そのた
め、回転体の製造精度を向上させることで、この孔の偏
心量をエンコーダ装置の精度に影響を及ぼさない程度に
小さくし、エンコーダ装置の検出精度を低下させないよ
うにしていた。
【0008】しかしながら、上述したように回転体を搬
送駆動ローラの回転軸ではなく、減速歯車等の中間歯車
に取り付けることによって、回転体の回転中心位置の偏
心に加えて、さらに回転軸に対する中間歯車の回転中心
位置の偏心もエンコーダ装置の検出精度に影響すること
になってしまう。また、中間歯車に回転体を取り付ける
際に、中間歯車の回転中心位置の偏心方向と、回転体の
回転中心位置の偏心方向とが、どのような方向関係で取
り付けられるかによって、偏心量及び偏心方向がエンコ
ーダ装置毎にばらつくことになる。
【0009】さらに、場合によっては、回転体の回転中
心位置の偏心方向と、中間歯車の回転中心位置の偏心方
向とが、同じ方向になる如く、中間歯車に回転体を取り
付けてしまうと、それぞれの偏心量が加算されて回転体
は大きな偏心を持って回転することになってしまう。そ
のため、それによって、エンコーダ装置の検出精度が大
きく低下してしまう虞が生じる。
【0010】本願発明は、このような状況に鑑み成され
たものであり、その課題は、搬送駆動ローラと回転駆動
源との間に中間歯車を有し、その中間歯車に回転体が取
り付けられる構成を成すエンコーダ装置において、回転
体の回転偏心量をエンコーダ装置の検出精度を低下させ
ない程度に小さくするとともに、エンコーダ装置毎の回
転偏心量のばらつきを小さくすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、記録実行領域に搬送
された記録紙に記録を実行する記録実行手段と、回転駆
動源の回転駆動力によって前記記録紙を記録実行領域に
向けて一定方向に搬送する搬送駆動ローラを有する記録
紙搬送手段とを備えた記録装置の前記搬送駆動ローラの
回転変位量を検出するエンコーダ装置であって、前記搬
送駆動ローラに回転伝達可能な如く構成された第1の歯
車と、前記第1の歯車と係合して前記回転駆動源の回転
駆動力を前記搬送駆動ローラに伝達可能な如く配設され
た第2の歯車と、同心円上にスリットが等間隔に形成さ
れた円板形状を成す回転体と、該回転体に形成された前
記スリットを検出して該回転体の回転変位量を検出する
回転体回転変位量検出手段とを有し、前記第2の歯車の
回転中心位置の偏心方向と、前記回転体の回転中心位置
の偏心方向とが相反する方向となる如く、前記回転体が
前記第2の歯車に固着されている、ことを特徴としたエ
ンコーダ装置である。
【0012】このように、回転体が固着される中間歯車
としての第2の歯車の回転中心位置の偏心方向と、回転
体の回転中心位置の偏心方向とが、相反する方向となる
如く、中間歯車に回転体を固着するので、第2の歯車の
回転中心位置の偏心と、回転体の回転中心位置の偏心と
が、相殺し合って、回転体の回転偏心量を最小にするこ
とができる。また、第2の歯車の回転中心位置の偏心方
向と、回転体の回転中心位置の偏心方向とが、常に一定
の方向関係になるので、エンコーダ装置毎の回転体の回
転偏心量のばらつきを小さくすることができる。
【0013】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係るエンコーダ装置によれば、搬送駆動ローラと回転駆
動源との間に中間歯車を有し、その中間歯車に回転体が
取り付けられる構成を成すエンコーダ装置において、回
転体の回転偏心量をエンコーダ装置の検出精度を低下さ
せない程度に小さくするとともに、エンコーダ装置毎の
回転体の回転偏心量のばらつきを小さくすることができ
るという作用効果が得られる。
【0014】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記回転体は、該回転体の中心に円形の取付孔
が形成されており、前記第2の歯車の回転中心部分に形
成されている円筒形状の突出部に、前記取付孔が軽圧入
された状態で該第2の歯車に固着される、ことを特徴と
したエンコーダ装置である。
【0015】このように、回転体の中心に円形の取付孔
が形成されており、第2の歯車の回転中心部分に形成さ
れている円筒形状の突出部に、取付孔を軽圧入した状態
で回転体を固着する構成を成しているので、取付孔の回
転中心位置に対する偏心方向が、回転体の回転中心位置
に対する偏心方向となり、突出部の回転中心位置に対す
る偏心方向が、第2の歯車の回転中心位置に対する偏心
方向となる。
【0016】したがって、回転体を第2の歯車に固着す
る際に、取付孔の回転中心位置に対する偏心方向と、突
出部の回転中心位置に対する偏心方向とが、相反する方
向となる向きで、回転体の取付孔を第2の歯車の突出部
に軽圧入することによって、回転体の回転中心位置に対
する偏心方向と、第2の歯車の回転中心位置に対する偏
心方向とが、相反する方向となる向きで、簡単に位置決
めをすることができる。
【0017】これにより、本願請求項2に記載の発明に
係るエンコーダ装置によれば、本願請求項1に記載の発
明による作用効果に加えて、回転体を中間歯車としての
第2の歯車に固着する際の位置決めが容易になるという
作用効果が得られる。
【0018】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2において、前記第2の歯車は、前記第1の歯車より
歯数の少ない減速歯車である、ことを特徴としたエンコ
ーダ装置である。
【0019】本願請求項3に記載の発明に係るエンコー
ダ装置によれば、本願請求項1又は2に記載の発明によ
る作用効果に加えて、中間歯車としての第2の歯車が減
速歯車であるので、それによって、小さな回転体で従来
と同じ分解能を有するエンコーダ装置を構成することが
できるという作用効果が得られる。
【0020】本願請求項4に記載の発明は、請求項1〜
3のいずれか1項において、前記第2の歯車及び前記回
転体は、偏心方向を示す目印が、それぞれ付されてい
る、ことを特徴としたエンコーダ装置である。
【0021】本願請求項4に記載の発明に係るエンコー
ダ装置によれば、本願請求項1〜3のいずれか1項に記
載の発明による作用効果に加えて、回転体と第2の歯車
とに、それぞれ偏心方向を示す目印が付されているの
で、エンコーダ装置の組立て作業時において、第2の歯
車に回転体を固着する際に、回転体の回転中心位置に対
する偏心方向と、第2の歯車の回転中心位置に対する偏
心方向とを、相反する方向に向けて固着する作業を、容
易かつ確実に行うことができるという作用効果が得られ
る。
【0022】本願請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4のいずれか1項において、前記第2の歯車は、該第2
の歯車の回転中心部分に形成されている貫通孔に挿通さ
れた回転軸によって、回転伝達可能な如く軸支された状
態で抜け止め部材にて抜け止めされており、該抜け止め
部材は、ドーナツ状の円板に切り込みを入れたC型の平
面形状を成し、該切り込み部分の両側にそれぞれ形成さ
れている2つのつまみを、相反する方向に引っ張ること
で、前記回転軸から容易に取り外すことが可能な形状を
成している、ことを特徴としたエンコーダ装置である。
【0023】歯車を回転軸に取り付ける際の抜け止め部
材の1つとして、いわゆる「Cリング」と呼ばれている
部材が広く知られている。これは、ドーナツ状の円板に
切り込みを入れたC型の平面形状を成しており、該切り
込み部分を広げることでリング部分の径が押し広げられ
て、回転軸に対して着脱可能となる形状を成しているも
のである。
【0024】このCリングは、回転軸に取り付ける際に
切り込み部分を広げながら回転軸に取り付ける作業は、
比較的容易である。しかし、回転軸に取り付けられてい
るCリングの切り込み部分を広げながら取り外す作業
は、Cリングの内周部分に回転軸があるために、Cリン
グを内側から簡単に広げることができない。したがっ
て、作業性が悪く、Cリングを簡単に取り外すことがで
きない。そのため、リサイクル時に金属部材の回転軸等
から樹脂部材の歯車等を取り外す際の作業性が良くない
という問題があった。
【0025】そこで、Cリングの切り込み部分の両側
に、それぞれつまみを設け、そのつまみを相反する方
向、つまり外側に引っ張ることによって、回転軸に取り
付けられているCリングを容易に広げることができるよ
うになる。
【0026】これにより、本願請求項5に記載の発明に
係るエンコーダ装置によれば、本願請求項1〜4のいず
れか1項に記載の発明による作用効果に加えて、リサイ
クル時に回転軸から第2の歯車を取り外す作業を容易に
行うことができるという作用効果が得られる。
【0027】本願請求項6に記載の発明は、請求項1〜
5のいずれか1項に記載のエンコーダ装置を搭載した記
録装置である。本願請求項6に記載の発明に係る記録装
置によれば、記録装置において、本願請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の発明による作用効果を得ることがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。まず、本願発明に係るインク
ジェット式記録装置、及びエンコーダ装置の構成につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本願発明に
係るインクジェット式記録装置の概略の平面図であり、
図2はその側面図である。
【0029】インクジェット式記録装置50には、普通
紙やフォト紙等の記録紙Pに記録を実行する記録手段と
して、キャリッジガイド軸51に軸支され、主走査方向
Xに移動するキャリッジ61が設けられている。キャリ
ッジ61には、記録紙Pにインクを吐出して記録を行う
記録ヘッド62が搭載されている。記録ヘッド62と対
向して、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャ
ップを規定するプラテン52が設けられている。そし
て、キャリッジ61を主走査方向Xに搬送し、キャリッ
ジ61とプラテン52の間に記録紙Pを副走査方向Yに
搬送しながら、記録ヘッド62が記録紙Pにインクを吐
出することで記録紙Pに記録が行われる。
【0030】給紙トレイ58は、記録紙Pを給紙可能な
構成となっており、給紙トレイ58に積重された記録紙
Pを自動給紙するためのASF(オート・シート・フィ
ーダー)が設けられている。ASFは、給紙トレイ58
に設けられた給紙ローラ57及び図示してない分離パッ
ドを有する給紙機構である。給紙ローラ57は、ステッ
ピングモータ等の回転駆動力により回転制御され、D形
の断面形状を有している。この給紙ローラ57は、給紙
トレイ58の一方寄りに配置されている。記録紙ガイド
59は、記録紙Pの幅に合わせて符号Aで示した矢印の
方向に摺動可能に給紙トレイ58に設けられている。
【0031】そして、給紙ローラ57の回転駆動力と、
分離パッドの摩擦抵抗により、給紙トレイ58に積重さ
れた複数の記録紙Pを給紙する際に、複数の記録紙Pが
一度に給紙されることなく、1枚ずつ正確に自動給紙さ
れる。給紙された記録紙Pは、給紙ローラより副走査方
向の下流側に配設された記録紙搬送手段により、記録実
行領域側となる副走査方向Yの下流側に向けて、所定の
紙送り量で間欠的に搬送される。
【0032】記録紙Pを副走査方向Yに間欠的に搬送す
る記録紙搬送手段として、搬送駆動ローラ53と搬送従
動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53
は、ステッピングモータ等の回転駆動力により回転制御
され、搬送駆動ローラ53の回転により、記録紙Pは副
走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は複数設
けられており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ53に付
勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ53の回転により搬
送される際に、記録紙Pに接して記録紙Pの搬送に従動
して回転する。
【0033】また、搬送駆動ローラ53の一端側近傍に
は、搬送駆動ローラ53の回転変位量を検出する本願発
明に係るエンコーダ装置71が配設されている。このエ
ンコーダ装置71にて検出された搬送駆動ローラ53の
回転変位量に基づいて、搬送駆動ローラ53が所定の回
転量だけ回転する如く回転制御が実行されて、記録紙P
が所定の搬送量で搬送される。
【0034】給紙ローラ57と搬送駆動ローラ53との
間には、紙検出装置63が配設されている。紙検出装置
63は、回動可能なレバー部を有し、このレバー部が記
録紙Pに押されてレバー部が回動し、記録紙Pと係わり
合った状態で記録紙Pが検出される構成を成す検出装置
である。
【0035】記録された記録紙Pを排紙する手段とし
て、排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56が設けら
れている。排紙駆動ローラ55は、ステッピングモータ
等の回転駆動力により回転制御され、排紙駆動ローラ5
5の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに排紙され
る。排紙従動ローラ56は複数設けられ、周囲に複数の
歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触する
ように鋭角的に尖っている歯付きローラとなっている。
それぞれ個々に排紙駆動ローラ55に搬送従動ローラ5
4の付勢力よりも弱い付勢力で付勢され、記録紙Pが排
紙駆動ローラ55の回転により排紙される際に、記録紙
Pに接して記録紙Pの排紙に従動して回転する。
【0036】さらに、インクジェット式記録装置50
は、記録制御部1を備えている。記録制御部1は、図示
していないCPU(中央演算処理ユニット)、及びRO
M、RAM等のCPU周辺ユニットを有しており、記録
実行制御等のインクジェット式記録装置50の制御プロ
グラムを実行して、インクジェット式記録装置50の制
御が実行する機能を有している。
【0037】図3は、本願発明に係るインクジェット式
記録装置50を示した概略の要部側面図であり、エンコ
ーダ装置71及びその近傍を示したものである。
【0038】エンコーダ装置71は、同心円上に複数の
スリット721が等間隔に形成されている回転体72
が、「第2の歯車」としての歯車73aに貼着されてい
る。歯車73aは、インクジェット式記録装置50の本
体に回転可能に軸支されている。搬送駆動ローラ53
(図2)には、「第1の歯車」としての歯車73bが回
転伝達可能に取り付けられており、歯車73aと係合し
ている。歯車73aは、歯車73bに対して減速歯車と
なっており、搬送駆動ローラ53は、この歯車73aに
よって、回転体72の回転に対して減速されて回転す
る。これによって、搬送駆動ローラ53と回転体72と
を等速で回転させる構成のエンコーダ装置71と比較し
て、同じ分解能のスリット721を有する回転体72
で、より高い分解能を得ることができる。また、同等の
分解能を有するエンコーダ装置71を、分解能が低い、
つまりスリット721の数を減らした小さな回転体72
で構成することができる。尚、複数のスリット721
は、同図においては、斜線の領域によって省略して示し
てあり、以下の図面についても同様である。
【0039】そして、「回転駆動源」としての記録紙搬
送用モータ74のプーリー75には、無端ベルト76を
介して、歯車73aが動力伝達可能に連結されている。
記録紙搬送用モータ74の回転駆動力が歯車73aに係
合している歯車73bを介して搬送駆動ローラ53に伝
達され、搬送駆動ローラ53が記録紙搬送用モータ74
の回転駆動力によって回転する。
【0040】当該実施の形態においては、歯車77aも
同様に、無端ベルト76を介して記録紙搬送用モータ7
4が動力伝達可能に連結されている。歯車77aは、イ
ンクジェット式記録装置50の本体に回転可能に軸支さ
れている。排紙駆動ローラ55(図2)には、歯車77
bが回転伝達可能に取り付けられており、歯車77aと
係合している。記録紙搬送用モータ74の回転駆動力が
歯車77aに係合している歯車77bを介して排紙駆動
ローラ55に伝達され、排紙駆動ローラ55が記録紙搬
送用モータ74の回転駆動力によって回転する。
【0041】また、回転体72に形成されているスリッ
ト721を検出する検出部78が、回転体72の回転領
域に図示の如く配設されている。検出部78は、スリッ
ト721が形成する遮光部分と光透過部分とを識別し
て、スリット721を検出する光学式センサであり、搬
送駆動ローラ53の回転軸が連結されている歯車73a
の回転変位量を検出する。そして、記録制御部1(図
2)は、歯車73aの回転変位量から、歯車73bを介
して係合している搬送駆動ローラ53の回転変位量を算
出し、その回転変位量に基づいて、搬送駆動ローラ53
の回転制御を実行する。
【0042】図4は、本願発明に係るエンコーダ装置7
1の回転体72の近傍を示した概略の要部側面図であ
る。
【0043】歯車73aは、回転軸731に、「抜け止
め部材」としてのCリング8によって抜け止めされた状
態で、回転可能に軸支されている。歯車73aは、歯車
部734が無端ベルト76に係合して、モータ記録紙搬
送用モータ74の回転駆動力が伝達され、減速歯車部7
35が歯車73bと係合して、搬送駆動ローラ53に回
転駆動力を減速して伝達する。また、歯車73aには、
円筒形状を成す突出部732が形成されており、回転体
72は、その回転体72の中心に形成されている中心孔
722が、突出部732に軽圧入された状態で、歯車7
3aに面と面が貼着されて固着されている。
【0044】さらに、回転体72には、中心孔722の
偏心方向を示す目印723が付されており、歯車73a
には、突出部732の偏心方向を示す目印部733が付
されている。そして、図示の如く、回転体72の偏心方
向と歯車73aの偏心方向とが、相反する方向となるよ
うに、歯車73aに回転体72が固着されている。
【0045】次に、回転体72、及び「第2の歯車」と
しての歯車73aの回転中心位置が、それぞれ偏心して
いることによって生じる、それぞれの回転変位量の誤差
を示しながら、本願発明に係るエンコーダ装置71にお
いて、回転体72の回転中心位置の偏心方向と、歯車7
3aの回転中心位置の偏心方向とが、相反する方向にな
る如く、歯車73aに回転体72を固着することによっ
て、回転体72の回転中心位置の偏心と歯車73aの回
転中心位置の偏心とが相殺されるしくみについて図面を
参照しながら説明する。
【0046】図5は、同じ回転角θに対して、回転体7
2の中心を回転中心位置とした回転変位量と、中心孔7
22の中心を回転中心位置とした回転変位量とを比較し
て模式的に示した平面図である。
【0047】回転体72の中心点をC1とし、中心点C
1を回転中心位置とした時に、スリット721が形成さ
れている回転体72の外周近傍の回転変位量は、符号L
1に示した回転変位量となる。一方、中心点C1から目
印723で示した方向に偏心している中心孔722の中
心点をC2とし、中心点C2を回転中心位置とした時
に、スリット721が形成されている回転体72の外周
近傍の回転変位量は、符号L1aに示した回転変位量と
なる。そして、同じ回転角θに対する回転変位量L1と
回転変位量L1aとの差は、ΔL1となる。つまり、本
来は回転体72の回転中心位置となるべき中心点C1か
ら、回転中心位置となる中心孔722の中心点C2が、
偏心してずれていることによって、回転体72の回転変
位量にΔL1分の誤差が生じることになる。
【0048】図6は、同じ回転角θに対して、歯車73
aの中心を回転中心位置とした回転変位量と、突出部7
32の中心を回転中心位置とした回転変位量とを比較し
て模式的に示した平面図である。
【0049】歯車73aの中心に形成されている回転体
72の中心孔722が軽圧入される突出部732の中心
点は、回転体72の中心孔722の中心点C2と同一の
点となるのでC2とし、中心点C2を回転中心位置とし
た時に、歯車73aの外周近傍の回転変位量は、符号L
2に示した回転変位量となる。一方、中心点C2から目
印733で示した方向に偏心している回転軸731の中
心点をC3とし、中心点C3を回転中心位置とした時
に、歯車73aの外周近傍の回転変位量は、符号L2a
に示した回転変位量となる。そして、同じ回転角θに対
する回転変位量L2と回転変位量L2aとの差は、ΔL
2となる。つまり、本来は歯車73aの回転中心位置と
なるべき中心点C2から、回転中心位置となる回転軸7
31の中心点C3が偏心してずれていることによって、
歯車73aの回転変位量にΔL2分の誤差が生じること
になる。
【0050】図7は、回転体72の目印723で示した
偏心方向と、歯車73aの目印733で示した偏心方向
とが、同じ方向となる如く、歯車73aに回転体72を
固着した場合における回転体72の回転変位量を模式的
に示した平面図である。
【0051】回転体72の回転中心位置の偏心方向と、
歯車73aの回転中心位置の偏心方向とが、同じ方向と
なる如く、歯車73aに回転体72が固着されているの
で、回転軸731の中心点C3から、回転体72の中心
点C1までの偏心量dは、歯車73aの偏心量に回転体
72の偏心量が加算された偏心量となる。回転体72の
中心点C1、つまり、本来は回転軸731の中心点C3
であるべき点を回転中心位置とした回転角θに対する回
転変位量L1に対して、実際の回転中心位置となる回転
軸731の中心点C3を回転中心位置とした回転角θに
対する回転変位量は、符号L1bで示した回転変位量と
なる。
【0052】そして、同じ回転角θに対する回転変位量
L1と回転変位量L1bとの差は、ΔL1+ΔL2とな
る。つまり、前述した歯車73aの偏心による回転変位
量の誤差と、回転体72の偏心による回転変位量の誤差
とが加算された回転変位量の誤差となる。したがって、
回転体72の回転中心位置の偏心方向と、歯車73aの
回転中心位置の偏心方向とが、同じ方向となる如く、歯
車73aに回転体72を固着した場合、回転軸731の
中心点C3に対する回転体72の中心点C1の偏心量は
最大になり、それによって、回転角θに対する回転変位
量の誤差も最大になってしまう。
【0053】図8は、回転体72の目印723で示した
偏心方向と、歯車73aの目印733で示した偏心方向
とが、相反する方向となる如く、歯車73aに回転体7
2を固着した場合における回転体72の回転変位量を模
式的に示した平面図である。
【0054】回転体72の回転中心位置の偏心方向と、
歯車73aの回転中心位置の偏心方向とが、相反する方
向となる如く、歯車73aに回転体72が固着されてい
るので、回転軸731の中心点C3から、回転体72の
中心点C1までの偏心量dは、回転体72の偏心量から
歯車73aの偏心量が減算された偏心量となる。回転体
72の中心点C1、つまり、本来は回転軸731の中心
点C3であるべき点を回転中心位置とした回転角θに対
する回転変位量L1に対して、実際の回転中心位置とな
る回転軸731の中心点C3を回転中心位置とした回転
角θに対する回転変位量は、符号L1cで示した回転変
位量となる。
【0055】そして、同じ回転角θに対する回転変位量
L1と回転変位量L1cとの差は、ΔL1−ΔL2とな
る。つまり、前述した回転体72の偏心による回転変位
量の誤差から、歯車73aの偏心による回転変位量の誤
差が減算された回転変位量の誤差となる。したがって、
回転体72の回転中心位置の偏心方向と、歯車73aの
回転中心位置の偏心方向とが、相反する方向となる如
く、歯車73aに回転体72を固着した場合、回転軸7
31の中心点C3に対する回転体72の中心点C1の偏
心量は、回転体72の回転中心位置の偏心と、歯車73
aの回転中心位置の偏心とが相殺し合って最小になり、
それによって、回転角θに対する回転変位量の誤差も最
小になる。
【0056】このようにして、回転体72の回転中心位
置の偏心方向と、歯車73aの回転中心位置の偏心方向
とが、同じ方向となる如く、歯車73aに回転体72を
固着した場合は、回転角θに対する回転変位量の誤差は
最大になり、回転体72の回転中心位置の偏心方向と、
歯車73aの回転中心位置の偏心方向とが、相反する方
向となる如く、歯車73aに回転体72を固着した場合
は、回転角θに対する回転変位量の誤差は最小になる。
【0057】当該実施の形態に示したエンコーダ装置7
1は、回転体72の回転中心位置の偏心方向と、歯車7
3aの回転中心位置の偏心方向とが、相反する方向とな
る如く、歯車73aに回転体72が固着されているの
で、互いの偏心が相殺されて回転軸731に対する回転
体72の回転中心位置の偏心を小さくすることができ
る。そして、それによって、回転角θに対する回転変位
量の誤差を最小にすることができるので、回転体72の
回転中心位置の偏心によるエンコーダ装置71のエンコ
ーダ精度の低下を最小限にすることができる。また、偏
心方向を規定しないことによる回転体72の偏心量のば
らつきを防止することができる。
【0058】図9は、歯車73aが回転軸731に回転
可能に軸支され、Cリング8によって抜け止めされてい
る状態を拡大して示した斜視図である。
【0059】歯車73aは、その中心に形成された貫通
孔734に、回転軸731が挿通された状態で回転可能
に軸支されている。回転軸731には、その先端部近傍
に周溝731aが形成されている。歯車73aは、貫通
孔734に回転軸731が挿通された状態で、周溝73
1aにはめ込まれたCリング8によって、抜け止めされ
ている。
【0060】Cリング8は、ドーナツ状の円板に切り込
み81を入れたC型の平面形状を成している。切り込み
81の両側部分には、つまみ82がそれぞれ図示の如く
形成されている。Cリング8は、この2つのつまみ82
を相反する方向、つまり符号Bで示した矢印の方向に引
っ張ることで、切り込み81から容易に広げることがで
きる。そして、それによって、周溝731aから容易に
取り外すことができるので、リサイクル時において、金
属部材から成る回転軸731から、樹脂部材にて形成さ
れている歯車73aを分離する際に、歯車73aの取り
外し作業が容易になる。
【0061】尚、本願発明は上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】本願発明によれば、搬送駆動ローラと回
転駆動源との間に中間歯車を有し、その中間歯車に回転
体が取り付けられる構成を成すエンコーダ装置におい
て、回転体の回転偏心量をエンコーダ装置の検出精度を
低下させない程度に小さくするとともに、エンコーダ装
置毎の回転偏心量のばらつきを小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインクジェット式記録装置を示
した概略の平面図である。
【図2】本願発明に係るインクジェット式記録装置を示
した概略の側面図である。
【図3】本願発明に係るインクジェット式記録装置を示
した概略の要部側面図であり、エンコーダ装置及びその
近傍を示したものである。
【図4】本願発明に係るエンコーダ装置の回転体の近傍
を示した概略の要部側面図である。
【図5】同じ回転角θに対して、回転体の中心を回転中
心位置とした回転変位量と、中心孔の中心を回転中心位
置とした回転変位量とを比較して模式的に示した平面図
である。
【図6】同じ回転角θに対して、第2の歯車の中心を回
転中心位置とした回転変位量と、突出部の中心を回転中
心位置とした回転変位量とを比較して模式的に示した平
面図である。
【図7】回転体の目印で示した偏心方向と、第2の歯車
の目印で示した偏心方向とが、同じ方向となる如く、第
2の歯車に回転体を固着した場合における回転体の回転
変位量を模式的に示した平面図である。
【図8】回転体の目印で示した偏心方向と、第2の歯車
の目印で示した偏心方向とが、相反する方向となる如
く、第2の歯車に回転体を固着した場合における回転体
の回転変位量を模式的に示した平面図である。
【図9】第2の歯車が回転軸に回転可能に軸支され、C
リングによって抜け止めされている状態を拡大して示し
た斜視図である。
【符号の説明】
1 記録制御部 8 Cリング 50 インクジェット式記録装置 51 キャリッジガイド軸 52 プラテン 53 搬送駆動ローラ 54 搬送従動ローラ 55 排紙駆動ローラ 56 排紙従動ローラ 57 給紙ローラ 58 給紙トレイ 59 記録紙ガイド 61 キャリッジ 62 記録ヘッド 63 紙検出装置 64 搬送経路 71 エンコーダ装置 72 回転体 74 記録紙搬送用モータ 75 プーリー 76 無端ベルト 78 検出部 81 切り込み 82 つまみ 631 レバー 63a 支持部 721 スリット 722 中心孔 723、733 目印 731 回転軸 732 突出部 734 貫通孔 73a、73b、77a、77b 歯車 P 記録紙 X 主走査方向 Y 副走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 周大 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2F077 AA25 AA47 CC02 DD05 NN02 NN23 PP19 VV21 3F048 AA01 AB01 BA26 BB10 CC12 DA06 DC06 DC10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録実行領域に搬送された記録紙に記録
    を実行する記録実行手段と、回転駆動源の回転駆動力に
    よって前記記録紙を記録実行領域に向けて一定方向に搬
    送する搬送駆動ローラを有する記録紙搬送手段とを備え
    た記録装置の前記搬送駆動ローラの回転変位量を検出す
    るエンコーダ装置であって、 前記搬送駆動ローラに回転伝達可能な如く構成された第
    1の歯車と、前記第1の歯車と係合して前記回転駆動源
    の回転駆動力を前記搬送駆動ローラに伝達可能な如く配
    設された第2の歯車と、同心円上にスリットが等間隔に
    形成された円板形状を成す回転体と、該回転体に形成さ
    れた前記スリットを検出して該回転体の回転変位量を検
    出する回転体回転変位量検出手段とを有し、 前記第2の歯車の回転中心位置の偏心方向と、前記回転
    体の回転中心位置の偏心方向とが相反する方向となる如
    く、前記回転体が前記第2の歯車に固着されている、こ
    とを特徴としたエンコーダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転体は、該回
    転体の中心に円形の取付孔が形成されており、前記第2
    の歯車の回転中心部分に形成されている円筒形状の突出
    部に、前記取付孔が軽圧入された状態で該第2の歯車に
    固着される、ことを特徴としたエンコーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第2の歯
    車は、前記第1の歯車より歯数の少ない減速歯車であ
    る、ことを特徴としたエンコーダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記第2の歯車及び前記回転体は、偏心方向を示す目印
    が、それぞれ付されている、ことを特徴としたエンコー
    ダ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記第2の歯車は、該第2の歯車の回転中心部分に形成
    されている貫通孔に挿通された回転軸によって、回転伝
    達可能な如く軸支された状態で抜け止め部材にて抜け止
    めされており、該抜け止め部材は、ドーナツ状の円板に
    切り込みを入れたC型の平面形状を成し、該切り込み部
    分の両側にそれぞれ形成されている2つのつまみを、相
    反する方向に引っ張ることで、前記回転軸から容易に取
    り外すことが可能な形状を成している、ことを特徴とし
    たエンコーダ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエ
    ンコーダ装置を搭載した記録装置。
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