JP2003165250A - シリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタ

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JP2003165250A
JP2003165250A JP2001367368A JP2001367368A JP2003165250A JP 2003165250 A JP2003165250 A JP 2003165250A JP 2001367368 A JP2001367368 A JP 2001367368A JP 2001367368 A JP2001367368 A JP 2001367368A JP 2003165250 A JP2003165250 A JP 2003165250A
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Japan
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amount
paper
feeding
sub
roller
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JP2001367368A
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English (en)
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Hisato Tamura
寿人 田村
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Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ記録紙を常に同じ距離だけ送ること
ができ、送り量のむらによる印字品質の低下を防止でき
るシリアルプリンタを提供する。 【解決手段】 送り量検出手段150は、紙送りローラ
の円周移動量を紙送りローラが原点に位置するときから
一回転するまでの各送り動作に対して検出する。パルス
数算出手段170は、送り量検出手段150で検出され
た円周移動量に基づいて、プリンタ記録紙の送り量が各
送り動作に対してすべて同じになるように、副走査モー
タ駆動手段130に与えるべきパルス数を各送り動作毎
に算出する。記憶手段90には、その算出された各パル
ス数が記憶される。CPU80は、プリンタ記録紙の送
り動作を行う場合、記憶手段90に記憶された各パルス
数に基づいて副走査モータ駆動手段130を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントヘッドを
往復移動する動作とプリンタ記録紙を所定距離だけ送る
動作とを交互に繰り返すことによって印字を行うシリア
ルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式プリンタ等のシリアル
プリンタは、インクを吐出するプリントヘッドと、プリ
ントヘッドを搭載して所定方向(主走査方向)に沿って
往復移動するキャリッジと、副走査モータとを備えてい
る。ここで、副走査モータは、紙送りローラを回転する
ことにより、プリンタ記録紙を主走査方向に直交する方
向(副走査方向)に沿って搬送するものである。プリン
タ記録紙に画像を形成するには、まず、プリンタ記録紙
の搬送を停止させた状態で、キャリッジを主走査方向に
沿って移動させながら、プリントヘッドからインクを吐
出することにより、所定領域に位置するプリンタ記録紙
に1バンド分の画像を記録する。次に、副走査モータに
よりプリンタ記録紙を副走査方向に沿って1バンド分の
画像に相当する距離(1バンド分の距離)だけ搬送す
る。その後、上述した1バンド分の画像の記録動作とプ
リンタ記録紙の送り動作とを交互に繰り返すことによ
り、プリンタ記録紙に画像全体が印字される。
【0003】かかるシリアルプリンタでは、高品質の印
字を行う場合、プリンタ記録紙の送りの精度が重要な要
素となる。このため、副走査モータとして、一般にサー
ボモータかステッピング・モータが使用される。
【0004】サーボモータを用いた場合は、一般にモー
タ内部のエンコーダの値をフィードバックすることによ
り、サーボモータが所望の角度だけ回転する。これによ
り、サーボモータは、紙送りローラを所望の角度だけ回
転させて、プリンタ記録紙を1バンド分の距離だけ搬送
する。また、ステッピング・モータを用いた場合は、パ
ルス信号をステッピング・モータに与えることにより、
ステッピング・モータがそのパルス信号のパルス数に対
応する所望の角度だけ回転する。これにより、ステッピ
ング・モータは、紙送りローラを所望の角度だけ回転さ
せて、プリンタ記録紙を1バンド分の距離だけ搬送す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリンタ記
録紙の送り量にむらがあると、プリンタ記録紙には、各
バンドの送り毎に白筋が発生したり、行の一部が重なり
合うというような現象がみられる。たいていの場合、プ
リンタ記録紙の各印字領域において複数回の印字を行う
ことによって印字画像を得るという手法が採られている
が、プリンタ記録紙の送り量にむらがあると、色の重な
り具合にばらつきが生じ、色合いにむらができるなどの
現象が生じる。
【0006】プリンタ記録紙の送り量にむら、あるいは
誤差が発生する要因の一つとしては、紙送りローラの偏
芯がある。通常は、紙送りローラの回転軸に垂直な平面
で切った断面が正確に円形状をしていると仮定し、その
理論上の紙送りローラの半径に基づいて、一度の送り動
作で回転させるべき副走査モータの回転角度が定められ
る。このため、紙送りローラに偏芯があると、副走査モ
ータをその定められた角度だけ回転させたとしても、プ
リンタ記録紙の送り量にばらつきが生じる。
【0007】また、かかる紙送りローラの理論的な半径
に基づいて定められた副走査モータの回転角度にしたが
ってプリンタ記録紙の送りを行う場合には、紙送りロー
ラの実質上の半径がそのプリンタ記録紙の厚さ分だけ増
加することにより、プリンタ記録紙を所望の距離よりも
多く搬送していまい、白筋の発生の原因となることがあ
る。
【0008】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、プリンタ記録紙を各送り動作で常に同じ距離だ
け搬送することができ、送り量のむらによる印字品質の
低下を防止することができるシリアルプリンタを提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、プリントヘッドを主走査方
向に沿って往復移動する動作とプリンタ記録紙を主走査
方向に直交する副走査方向に沿って搬送する送り動作と
を交互に繰り返すことにより前記プリンタ記録紙に印字
するシリアルプリンタであって、前記プリンタ記録紙を
副走査方向に沿って搬送するための紙送りローラと、前
記紙送りローラを回転させるための副走査モータと、パ
ルス信号が与えられたときに、当該パルス信号のパルス
数に対応する角度だけ前記紙送りローラが回転するよう
に前記副走査モータを駆動する副走査モータ駆動手段
と、前記紙送りローラが原点に位置していることを検出
する原点検出手段と、前記プリンタ記録紙がセットされ
ていない状態のとき、前記紙送りローラが一度の送り動
作でその円周方向に沿って移動する円周移動量を、前記
紙送りローラが原点に位置するときから一回転するまで
の各送り動作に対して検出する送り量検出手段と、前記
送り量検出手段で検出された前記円周移動量に基づい
て、前記紙送りローラが原点に位置するときから一回転
するまでの各送り動作に対する前記プリンタ記録紙の送
り量がすべて同じになるように、前記副走査モータ駆動
手段に与えるべきパルス数を、前記紙送りローラが原点
に位置するときから一回転するまでの各送り動作毎に算
出するパルス数算出手段と、前記パルス数算出手段で得
られた前記各パルス数を記憶する記憶手段と、前記プリ
ンタ記録紙の送り動作を行う場合、前記記憶手段に記憶
された前記各パルス数に基づいて前記副走査モータ駆動
手段を制御する制御手段と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のシリアルプリンタにおいて、前記送り量検出手段
は、前記紙送りローラに接して配置された、前記紙送り
ローラの回転に連動して回転する検出ローラと、一定長
さの複数の開口部が等間隔で形成されており、前記検出
ローラの回転に連動して搬送されるベルトと、前記ベル
トの近傍に、前記ベルトの搬送方向に沿って平行に配置
されたリニアスケールと、送り動作が行われる度に前記
ベルトの搬送方向に沿って移動しながら前記ベルトの開
口部を介して前記リニアスケールを読み取り、その読み
取って得られたエンコーダ信号を出力する光学式エンコ
ーダと、前記光学式エンコーダを移動させるための移動
モータと、前記光学式エンコーダからのエンコーダ信号
に基づいて前記紙送りローラの円周移動量を算出する移
動量算出手段とを備えることを特徴とするものである。
【0011】更に、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のシリアルプリンタにおいて、前記移動量算出手段
は、送り動作による前記紙送りローラの回転の前後で、
前記検出ローラに最も近い側又は前記検出ローラに最も
遠い側に位置する前記ベルトの開口部によって囲まれた
前記リニアスケールの面積が変化したときの、当該面積
の変化分に対応する前記エンコーダ信号のパルス数の変
化分と、前記リニアスケールの分解能とに基づいて、前
記紙送りローラの円周移動量を算出することを特徴とす
るものである。
【0012】また、上記の目的を達成するための請求項
4記載の発明は、プリントヘッドを主走査方向に沿って
往復移動する動作とプリンタ記録紙を主走査方向に直交
する副走査方向に沿って搬送する送り動作とを交互に繰
り返すことにより前記プリンタ記録紙に印字するシリア
ルプリンタであって、前記プリンタ記録紙を副走査方向
に沿って搬送するための紙送りローラと、前記紙送りロ
ーラを回転させるための副走査モータと、パルス信号が
与えられたときに、当該パルス信号のパルス数に対応す
る角度だけ前記紙送りローラが回転するように前記副走
査モータを駆動する副走査モータ駆動手段と、前記プリ
ンタ記録紙が一度の送り動作で搬送される送り量を少な
くとも一回の送り動作に対して検出する送り量検出手段
と、前記送り量検出手段で検出された前記送り量の平均
量に基づいて、実際の送り量が所望の量となるように一
度の送り動作に対して前記副走査モータ駆動手段に与え
るべきパルス数を算出するパルス数算出手段と、前記パ
ルス数算出手段で得られた前記パルス数を記憶する記憶
手段と、前記プリンタ記録紙の送り動作を行う場合、前
記記憶手段に記憶された前記パルス数に基づいて前記副
走査モータ駆動手段を制御する制御手段と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のシリアルプリンタにおいて、前記送り量検出手段
は、紙搬送経路上にある前記プリンタ記録紙に接して配
置された、前記プリンタ記録紙の送りに連動して回転す
る検出ローラと、一定長さの複数の開口部が等間隔で形
成されており、前記検出ローラの回転に連動して搬送さ
れるベルトと、前記ベルトの近傍に、前記ベルトの搬送
方向に沿って平行に配置されたリニアスケールと、送り
動作が行われる度に前記ベルトの搬送方向に沿って移動
しながら前記ベルトの開口部を介して前記リニアスケー
ルを読み取り、その読み取って得られたエンコーダ信号
を出力する光学式エンコーダと、前記光学式エンコーダ
を移動させるための移動モータと、前記光学式エンコー
ダからのエンコーダ信号に基づいて前記プリンタ記録紙
の送り量を算出する送り量算出手段とを備えることを特
徴とするものである。
【0014】更に、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のシリアルプリンタにおいて、前記送り量算出手段
は、送り動作による前記プリンタ記録紙の送りの前後
で、前記検出ローラに最も近い側又は前記検出ローラに
最も遠い側に位置する前記ベルトの開口部によって囲ま
れた前記リニアスケールの面積が変化したときの、当該
面積の変化分に対応する前記エンコーダ信号のパルス数
の変化分と、前記リニアスケールの分解能とに基づい
て、前記プリンタ記録紙の送り量を算出することを特徴
とするものである。
【0015】加えて、請求項7記載の発明は、請求項1
から6までのうちいずれか一項に記載のシリアルプリン
タにおいて、前記送り量検出手段はシリアルプリンタ本
体に着脱自在に構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明の第一実施
形態であるシリアルプリンタの概略構成図、図2はその
シリアルプリンタの紙送り装置の概略制御ブロック図、
図3は第一実施形態のシリアルプリンタの紙送り装置に
おける送り量検出手段の概略側面図、図4はその送り量
検出手段の概略平面図、図5はその送り量検出手段にお
ける検出ローラの概略平面図、図6はその送り量検出手
段におけるベルトを展開して示した図、図7はその送り
量検出手段におけるリニアスケールの概略図である。
【0017】かかるシリアルプリンタは、図1、図2及
び図3に示すように、プラテン11と、プリントヘッド
12と、キャリッジ13と、主走査モータ20と、主走
査駆動機構30と、主走査モータ駆動手段40と、CP
U(制御手段)80と、記憶手段90と、紙送り装置と
を備えるものである。この紙送り装置は、副走査モータ
110と、副走査駆動機構120と、副走査モータ駆動
手段130と、原点検出手段140と、送り量検出手段
150と、パルス数算出手段170とを備える。また、
CPU80と記憶手段90の一部の機能も、紙送り装置
の構成要素に含まれる。
【0018】プラテン11は、その上面にプリンタ記録
紙2を載置するものである。プリンタ記録紙2は、プラ
テン11上でプリントヘッド12により記録される。ま
た、副走査駆動機構120は、副走査ギアユニット12
1と、円柱状の紙送りローラ122とを有する。副走査
モータ110が副走査ギアユニット121を介して紙送
りローラ122を回転することにより、プリンタ記録紙
2は、副走査方向(図1における上下方向)に沿って搬
送されて、プラテン11上を移動する。
【0019】本実施形態では、副走査モータ110とし
てサーボモータを用いる。このサーボモータは、モータ
内部のエンコーダの値をフィードバックすることによ
り、紙送りローラ122を回転させて、プリンタ記録紙
2の送り動作を実現する。また、副走査モータ駆動手段
130は、副走査モータ110を駆動するものである。
【0020】具体的には、副走査モータ駆動手段130
は、CPU80からパルス信号が与えられたときに、そ
のパルス信号のパルス数に対応する角度だけ副走査モー
タ110が回転するように、副走査モータ110を駆動
する。これにより、プリンタ記録紙2は所定量だけ送ら
れる。
【0021】主走査駆動機構30は、キャリッジ13に
固定されたベルト31と、駆動プーリ32と、従動プー
リ33と、主走査ギアユニット34とを有する。ここ
で、ベルト31は、駆動プーリ32と従動プーリ33と
に懸架されている。このベルト31は、主走査モータ2
0により左右に移動する。これにより、キャリッジ13
は、ベルト31を介して副走査方向と直交する方向(主
走査方向)に沿って往復移動することができる。
【0022】キャリッジ13には、プリントヘッド12
が搭載されている。このため、プリントヘッド12は、
キャリッジ13と一体となって、主走査方向に沿って移
動することができる。また、プリントヘッド12はその
下面に多数のノズルを有し、各ノズルの吐出口から微小
インク滴を吐出する。これらのノズルは、副走査方向に
沿って略直線状に配列されている。
【0023】原点検出手段140は、紙送りローラ12
2が原点に位置していることを検出するものである。こ
こでは、原点検出手段140として、発光部と受光部と
を有するものを用いる。この場合、紙送りローラ122
上の所定位置には反射部材が取り付けられている。発光
部から発せられた光が反射部材で反射し、受光部がその
反射された光を受け取ったときに、原点検出手段140
は、紙送りローラ122が原点に位置していることを検
出する。原点検出手段140からの原点を検出した旨の
信号は、CPU80に送られる。
【0024】記憶手段90には、図示しないホストコン
ピュータから送られた画像データが記憶される。また、
後述するように、送り量検出手段150で得られた紙送
りローラ122の円周移動量や、パルス数算出手段17
0で得られたパルス数が記憶される。
【0025】CPU80は、本シリアルプリンタの各部
の制御を統括するものである。例えば、CPU80は、
プリンタ記録紙2の搬送を制御するためのパルス信号を
副走査モータ駆動手段130に送る。これにより、副走
査モータ駆動手段130は副走査モータ110を駆動
し、副走査モータ110はそのパルス信号のパルス数に
対応する角度だけ回転する。また、CPU80がキャリ
ッジ13の移動を制御するための信号を主走査モータ駆
動手段40に送ると、主走査モータ駆動手段40は主走
査モータ20を駆動する。更に、CPU80は、画像デ
ータに基づいてプリントヘッド12のインク吐出を制御
するための信号を作成し、図示しないプリントヘッド駆
動手段に送る。プリントヘッド駆動手段がプリントヘッ
ド12に駆動信号を送ると、その駆動信号によって選択
されたプリントヘッド12のノズルからインク滴が吐出
する。
【0026】印字動作を実行する場合には、CPU80
は、まず、キャリッジ13の動作を制御して、プリント
ヘッド12を主走査方向に沿って移動させる。このと
き、CPU80がプリントヘッド駆動手段に信号を送る
と、プリントヘッド12のノズルからインク滴が吐出す
る。これにより、プリンタ記録紙2には、副走査方向に
沿って1バンド分の画像が形成される。次に、CPU8
0は、キャリッジ13の動作を制御して、プリントヘッ
ド12を所定の位置に戻すと共に、その間に、1バンド
分の距離だけプリンタ記録紙2の送りを実現するための
パルス数を副走査モータ駆動手段130に与えて、プリ
ンタ記録紙2を1バンド分の距離だけ副走査方向に沿っ
て移動させる。かかるインクを吐出する動作とプリンタ
記録紙2を搬送する動作とを交互に繰り返すことによ
り、プリンタ記録紙2の全体に画像が形成される。尚、
「1バンド分の距離」とは、一度の印字動作で使用され
るノズルの幅のことである。
【0027】通常、CPU80が副走査モータ駆動手段
130に与えるパルス数としては、紙送りローラ122
の半径の理論値に基づいて理論的に導かれたものが用い
られる。例えば、1バンド分の距離をBL[mm]、紙
送りローラ122の半径の理論値をr[mm]とする。
但し、紙送りローラ122の円周長2πrはBLの整数
倍とされる。すなわち、 n=2πr/BL とすると、nは自然数である。このとき、副走査モータ
駆動手段130に与えるべき理論上のパルス数Xは、一
度の送り動作で、紙送りローラ122がその回転軸の回
りに360/n度だけ回転することができるようなもの
として求められる。ここで、かかるパルス数Xは、当該
送り動作が何回目であるかに関係なく、すべて同じであ
る。したがって、理論上は、一度の送り動作で、紙送り
ローラ122はその円周方向に沿って距離BLだけ移動
し、n回の送り動作を行うと、紙送りローラ122は一
回転し、元の位置に戻ることになる。
【0028】尚、本実施形態では、紙送りローラ122
が原点に位置している状態を基準とし、その基準の状態
から送り動作がk回(k=1,2,・・・ ,n)行われた
とき、そのk回目の送り動作は「第kバンド目」である
とも称することにする。
【0029】ところで、現実には、紙送りローラ122
は偏芯していることがある。かかる場合、副走査モータ
駆動手段130に理論上のパルス数Xを与えても、紙送
りローラ122がその円周方向に沿って移動する円周移
動量は1バンド分の距離BLからずれてしまう。このた
め、理論上のパルス数Xに基づいて紙送りローラ122
の回転移動を制御しても、現実には紙送りローラの偏芯
等の影響により、プリンタ記録紙2の送り量には誤差が
発生し、理想的な紙送りができない。かかる問題を解決
するために、本実施形態では、以下に詳述するように、
パルス数算出手段が、送り量検出手段150で検出され
た実際の円周移動量に基づいて、紙送りローラ122が
原点に位置するときから一回転するまでの各回の送り動
作に対するプリンタ記録紙2の送り量がすべて同じにな
るように、副走査モータ駆動手段130に与えるべきパ
ルス数を算出することにしている。
【0030】送り量検出手段150は、副走査モータ駆
動手段130に理論上のパルス数Xが与えられたとき
の、紙送りローラ122の円周移動量を検出するための
ものであり、図2、図3及び図4に示すように、検出ロ
ーラ151と、従動ローラ152と、ベルト153と、
リニアスケール154と、光学式エンコーダ155と、
移動モータ161と、移動モータ駆動手段162と、カ
ウンタ163と、四つのレジスタ164a,164b,
164c,164dと、移動量・送り量算出手段165
とを有する。
【0031】検出ローラ151は円柱形状をしており、
その中心軸の回りに回転自在に構成されている。検出ロ
ーラ151の中央部には、図5に示すように、ベルト1
53を掛けるためのベルト搬送軸151aが設けられて
いる。このベルト搬送軸151aの径は、検出ローラ1
51の端部151bにおける径よりも小さい。ここで、
ベルト搬送軸151aの半径をRb[mm]、検出ロー
ラ151の端部151bの半径をRd[mm]とする。
但し、Rd>Rbである。ベルト153は、検出ローラ
151のベルト搬送軸151aと従動ローラ152とに
懸架される。また、検出ローラ151は、図3に示すよ
うに、その回転軸を紙送りローラ122の回転軸と平行
にし、検出ローラ151の両端部151b,151bが
紙送りローラ122に接するように配置される。このた
め、紙送りローラ122が回転すると、それに連動して
検出ローラ151が回転し、それに伴って、ベルト搬送
軸151aに掛けられたベルト153が搬送される。
【0032】尚、図4は送り量検出手段150を上から
見た平面図であるが、この図4では、ベルト153に関
して、上側に位置するベルト153の部分を省略し、下
側に位置するベルト153の部分を示している。
【0033】ベルト153には、例えば、図6の展開図
に示すように、五つの開口部153aが等間隔で形成さ
れている。ここで、各開口部153aの長手方向の長さ
をL[mm]とする。また、かかるベルト153を検出
ローラ151のベルト搬送軸151aと従動ローラ15
2とに懸架したときに、下側に位置するベルト153の
部分には、常に、開口部153aと開口部153aとの
間の小部分153bが一つ又は二つだけ現れるものとす
る。例えば、図4に示す状態では、二つの小部分153
b,153bが現れている。
【0034】リニアスケール154は、下側に位置する
ベルト153の部分のすぐ直下に、当該ベルト153の
搬送方向に沿って平行に配置されている。このリニアス
ケール154は、固定されている。リニアスケール15
4には、図7に示すように、一定の間隔で多数のスリッ
ト154aが形成されている。本実施形態では、例え
ば、かかるスリット154aを1インチ当たり300ラ
イン形成することにする。すなわち、リニアスケール1
54の分解能は300LPI(Line Per Inch)であ
る。また、スリット154aは、リニアスケール154
の両端部154b,154bには形成されていない。
【0035】光学式エンコーダ155は、リニアスケー
ル154を読み取り、エンコーダ信号を出力するもので
あり、発光部と、受光部とを有する。発光部と受光部は
ベルト153及びリニアスケール154を介して互いに
対向する位置に配置されている。発光部から発せられた
光が、ベルト153の開口部153a及びリニアスケー
ル154のスリット154aを介して受光部で受光され
ると、光学式エンコーダ155はエンコーダ信号を移動
量・送り量算出手段165に出力する。一方、発光部か
ら発せられた光が、ベルト153又はリニアスケール1
54に遮られて、受光部に届かなければ、光学式エンコ
ーダ155はエンコーダ信号を出力しない。このように
してリニアスケール154は光学式エンコーダ155で
読み取られる。
【0036】この光学式エンコーダ155は、移動モー
タ161により、図4に示すように、ベルト153の搬
送方向に沿って左右に移動することができる。ここで、
光学式エンコーダ155の検出ローラ151側の転回点
をホームポジション(HP)、従動ローラ152側の転
回点をリバースポジション(RP)と称することにす
る。具体的には、図4に示すように、ホームポジション
は、検出ローラ151側におけるリニアスケール154
の端部154bに対応する位置に、リバースポジション
は、従動ローラ152側におけるリニアスケール154
の端部154bに対応する位置に設定される。光学式エ
ンコーダ155は、かかるホームポジションとリバース
ポジションとの間を移動する。また、移動モータ駆動手
段162は、CPU80からの信号に基づいて移動モー
タ161を駆動する。尚、本実施形態では、移動モータ
161として、例えば、安価なDCモータを使用する。
【0037】送り量検出手段150が紙送りローラ12
2の円周移動量を検出する場合、CPU80は、副走査
モータ駆動手段130に理論上のパルス数Xを与えて紙
送りローラ122を回転させる度に、光学式エンコーダ
155の移動を制御して、光学式エンコーダ155にリ
ニアスケール154を読み取る動作を行わせる。かかる
読み取り動作は、プリンタ記録紙2がセットされていな
い状態のとき、紙送りローラ122が原点に位置すると
きから一回転するまで、すなわちn回行われる。
【0038】カウンタ163は、光学式エンコーダ15
5からのエンコーダ信号のパルス数をカウントするもの
である。四つのレジスタ164a,164b,164
c,164dはそれぞれ、特定の状況下で、エンコーダ
信号がある一定時間変化しないときのカウンタ163の
カウント値を保存するものである。ここで、以下では、
レジスタ164aに保存されている値をr0、レジスタ
164bに保存されているカウント値をr1、レジスタ
164cに保存されているカウント値をr2、そして、
レジスタ164dに保存されているカウント値をr3と
記すことにする。尚、四つのレジスタ164a,164
b,164c,164dは、記憶手段90に設けるよう
にしてもよい。また、CPU80内に使用できるレジス
タがあれば、上記四つのレジスタ164a,164b,
164c,164dの代わりに、CPU80内のレジス
タを使用してもよい。
【0039】移動量・送り量算出手段165は、光学式
エンコーダ155によるリニアスケール154の読み取
り動作で得られるエンコーダ信号に基づいて、紙送りロ
ーラ122の円周移動量を、紙送りローラ122が原点
に位置するときから一回転するまでの各回の送り動作に
対して算出する。
【0040】具体的に、円周移動量を算出する際には、
下側に位置するベルト153の部分において、ホームポ
ジションに最も近い位置にあるベルト153の開口部1
53a(以下、「HP側開口部」とも称する。)又はリ
バースポジションに最も近い位置にあるベルト153の
開口部153a(以下、「RP側開口部」とも称す
る。)に着目する。そして、副走査モータ駆動手段13
0に理論上のパルス数Xを与えて、紙送りローラ122
をその円周方向に沿って回転移動すると、その回転の前
後で、HP側開口部又はRP側開口部によって囲まれた
リニアスケール154の面積が変化する。移動量・送り
量算出手段165は、その面積の変化分に対応するエン
コーダ信号のカウント値の差分に基づいて、円周移動量
を算出する。
【0041】こうして算出した円周移動量は、理論値B
Lに必ずしも一致するわけではなく、紙送りローラ12
2の偏芯等のメカニカルな要因による誤差を含んでい
る。パルス数算出手段170は、移動量・送り量算出手
段165で算出された円周移動量に基づいて、紙送りロ
ーラ122が原点に位置するときから一回転するまでの
各回の送り動作に対するプリンタ記録紙2の送り量がす
べて同じになるように、副走査モータ駆動手段130に
与えるべきパルス数を各回の送り動作毎に算出する。実
際の印字動作は、こうして算出された各回の送り動作に
対するパルス数に基づいて行われることになる。尚、移
動量・送り量算出手段165及びパルス数算出手段17
0での算出結果は、記憶手段90に記憶される。
【0042】次に、本実施形態のシリアルプリンタにお
いて、紙送りローラ122の円周移動量を検出し、その
検出された円周移動量に基づいて副走査モータ駆動手段
130に与えるべきパルス数を算出する処理について詳
しく説明する。
【0043】図8はかかるパルス数の算出処理を説明す
るためのフローチャートである。この処理は、プリンタ
記録紙2をプラテン11上にセットしない状態で行われ
る。
【0044】図8のフローに従い、まず、送り量検出手
段150の初期化処理が行われる(S1)。すなわち、
CPU80は、移動モータ駆動手段162に信号を送
り、光学式エンコーダ155をホームポジションに移動
させる。また、CPU80は、副走査モータ駆動手段1
30にパルス信号を送り、副走査モータ110を駆動し
て紙送りローラ122を回転させる。そして、原点検出
手段140から原点を検出した旨の信号を受けたとき
に、CPU80は、副走査モータ110の駆動を停止さ
せる。これにより、紙送りローラ122はその回転位置
が原点に一致したまま停止する。
【0045】その後、CPU80は、カウンタ163の
カウント値、及び各レジスタ164a,164b,16
4c,164dに保存されている値をクリアする(S
2)。
【0046】次に、CPU80は、移動モータ駆動手段
162に信号を送り、移動モータ161を駆動すること
により、光学式エンコーダ155をホームポジションか
らリバースポジションに移動させる動作を開始する(S
3)。光学式エンコーダ155は、この移動動作中に、
リニアスケール154の読み取り動作を行う。
【0047】光学式エンコーダ155を移動させていて
も、光学式エンコーダ155が、隣合う二つの開口部1
53a,153aで挟まれた位置にあるベルト153の
小部分153bに位置するとき、又はリニアスケール1
54の両端部154b,154bに位置するときには、
光学式エンコーダ155からは、ある一定時間、エンコ
ーダ信号が出力されない。移動量・送り量算出手段16
5は、光学式エンコーダ155からのエンコーダ信号に
基づいて、ベルト153の小部分153b及びリニアス
ケール154の両端部154b,154bを検出する。
かかる部分を検出することを「区切り検出」と称するこ
とにする。特に、光学式エンコーダ155がホームポジ
ションからリバースポジションに移動しているときに行
われる区切り検出を「往路方向区切り検出」、リバース
ポジションからホームポジションに移動しているときに
行われる区切り検出を「復路方向区切り検出」と称す
る。尚、ベルト153の小部分153b及びリニアスケ
ール154の端部154bのことを、単に「区切り」と
も称することにする。
【0048】移動量・送り量算出手段165は、最初
に、往路方向区切り検出を行う(S4)。カウンタ16
3は、光学式エンコーダ155が移動を開始してから、
最初の区切りが検出されるまで、光学式エンコーダ15
5からのエンコーダ信号のパルス数をカウントする。一
般に、移動量・送り量算出手段165は、区切り検出を
行っている場合、ある一定時間、エンコーダ信号が変化
しないときに、光学式エンコーダ155が区切りに対応
する位置に到達したと認識する。こうして最初の区切り
が検出されると、移動量・送り量算出手段165は、そ
のときのカウンタ163のカウント値をレジスタ164
aに格納すると共に、カウンタ163のカウント値をク
リアする。したがって、レジスタ164aの値r0は、
ホームポジション側のリニアスケール154の端部15
4bからリバースポジション側に向かって最初の区切り
までの領域において得られたエンコーダ信号のパルス数
である。
【0049】次に、カウンタ163は、最初の区切りが
検出されてから、二番目の区切りが検出されるまで、光
学式エンコーダ155からのエンコーダ信号のパルス数
をカウントする。二番目の区切りが検出されると、移動
量・送り量算出手段165は、そのときのカウンタ16
3のカウント値をレジスタ164bに格納すると共に、
カウンタ163のカウント値をクリアする。二番目の区
切りが検出された後に、光学式エンコーダ155からエ
ンコーダ信号が送られてこなくなれば、当該二番目の区
切りは、リバースポジション側のリニアスケール154
の端部154bである。
【0050】一方、二番目の区切りが検出された後に、
さらに光学式エンコーダ155からエンコーダ信号が送
られてくる場合には、カウンタ163は、二番目の区切
りが検出されてから、三番目の区切りが検出されるま
で、光学式エンコーダ155からのエンコーダ信号のパ
ルス数をカウントする。そして、三番目の区切りが検出
されると、移動量・送り量算出手段165は、レジスタ
164bに格納された、二番目の区切りが検出されたと
きのカウント値をクリアし、その代わりに、三番目の区
切りが検出されたときのカウンタ163のカウント値を
レジスタ164bに格納する。そして、カウンタ163
のカウント値をクリアする。この場合は、三番目の区切
りがリバースポジション側のリニアスケール154の端
部154bである。したがって、レジスタ164bの値
r1は、リバースポジション側のリニアスケール154
の端部154bからホームポジション側に向かって最初
の区切りまでの領域において得られたエンコーダ信号の
パルス数である。
【0051】光学エンコーダ155がリバースポジショ
ンに達すると、CPU80は移動モータ161の駆動を
停止させる。これにより、光学エンコーダ155はリバ
ースポジションにおいて停止する(S5)。
【0052】次に、CPU80は、理論上のパルス数X
を副走査モータ駆動手段130に与え、副走査モータ1
10を回転させる(S6)。これにより、紙送りローラ
122はその円周方向に沿って所定の距離だけ回転移動
する。ここで、副走査モータ駆動手段130に理論上の
パルス数Xを与えても、紙送りローラ122が偏芯等し
ていると、紙送りローラ122がその円周方向に沿って
移動する円周移動量はBLからずれてしまう。また、こ
のとき、紙送りローラ122の回転移動に伴い、紙送り
ローラ122に接している検出ローラ151もその円周
方向に沿って回転し、それに連動してベルト153が搬
送される。
【0053】次に、CPU80は、移動モータ駆動手段
162に信号を送り、移動モータ161を駆動すること
により、光学式エンコーダ155をリバースポジション
からホームポジションに移動させる動作を開始する(S
7)。光学式エンコーダ155は、この移動動作中に、
リニアスケールの読み取り動作を行う。
【0054】このとき、移動量・送り量算出手段165
は、復路方向区切り検出を行う(S8)。カウンタ16
3は、光学式エンコーダ155が移動を開始してから、
最初の区切りが検出されるまで、光学式エンコーダ15
5からのエンコーダ信号のパルス数をカウントする。こ
うして最初の区切りが検出されると、移動量・送り量算
出手段165は、そのときのカウンタ163のカウント
値をレジスタ164dに格納すると共に、カウンタ16
3のカウント値をクリアする。したがって、レジスタ1
64dの値r3は、リバースポジション側のリニアスケ
ール154の端部154bからホームポジション側に向
かって最初の区切りまでの領域において得られたエンコ
ーダ信号のパルス数である。
【0055】次に、カウンタ163は、最初の区切りが
検出されてから、二番目の区切りが検出されるまで、光
学式エンコーダ155からのエンコーダ信号のパルス数
をカウントする。二番目の区切りが検出されると、移動
量・送り量算出手段165は、そのときのカウンタ16
3のカウント値をレジスタ164cに格納すると共に、
カウンタ163のカウント値をクリアする。こうして、
二番目の区切りが検出された後に、光学式エンコーダ1
55からエンコーダ信号が送られてこなくなれば、当該
二番目の区切りは、ホームポジション側のリニアスケー
ル154の端部154bである。
【0056】一方、二番目の区切りが検出された後に、
さらに光学式エンコーダ155からエンコーダ信号が送
られてくる場合には、カウンタ163は、二番目の区切
りが検出されてから、三番目の区切りが検出されるま
で、光学式エンコーダ155からのエンコーダ信号のパ
ルス数をカウントする。そして、三番目の区切りが検出
されると、移動量・送り量算出手段165は、レジスタ
164cに格納された、二番目の区切りが検出されたと
きのカウント値をクリアし、その代わりに、三番目の区
切りが検出されたときのカウンタ163のカウント値を
レジスタ164cに格納する。そして、カウンタ163
のカウント値をクリアする。この場合は、三番目の区切
りがホームポジション側のリニアスケール154の端部
154bである。したがって、レジスタ164cの値r
2は、ホームポジション側のリニアスケール154の端
部154bからリバースポジション側に向かって最初の
区切りまでの領域において得られたエンコーダ信号のパ
ルス数である。
【0057】光学式エンコーダ155がホームポジショ
ンに達すると、CPU80は移動モータ161の駆動を
停止させる。これにより、光学式エンコーダ155は、
ホームポジションにおいて停止する(S9)。
【0058】次に、移動量・送り量算出手段165は、
往路方向区切り検出において最初の区切りが検出された
ときのカウンタ163のカウント値、すなわちレジスタ
164aの値r0に基づいて、紙送りローラ122の円
周移動量を、HP側開口部で囲まれたリニアスケール1
54の面積の増分に基づいて検出するか、RP側開口部
で囲まれたリニアスケール154の面積の減分に基づい
て検出するかを決定する(S10)。図9はHP側開口
部で囲まれたリニアスケール154の面積の増分に基づ
いて紙送りローラ122の円周移動量を検出する場合の
ベルト153の状態を説明するための図、図10はRP
側開口部で囲まれたリニアスケール154の面積の減分
に基づいて紙送りローラ122の円周移動量を検出する
場合のベルト153の状態を説明するための図である。
【0059】図9に示すように、HP側開口部153a
において、ホームポジション側のリニアスケール15
4の端部154bからリバースポジション側に向かって
最初の区切りまでの長さを、L1[mm]とする。ここ
で、L1は、レジスタ164aの値r0及びリニアスケ
ール154の分解能から算出される。いま、紙送りロー
ラ122の偏芯等を無視し、紙送りローラ122がその
円周方向に沿って1バンド分の距離BLだけ回転移動し
たと仮定する。このとき、回転前のHP側開口部153
が、回転後においてもHP側開口部であれば、当該
HP側開口部153aに対応するリニアスケール15
4の面積についての増分に基づいて円周移動量を検出す
ることができる。移動量・送り量算出手段165は、 L>L1+BL・Rb/Rd あるいは L1<L−BL・Rb/Rd を満たすか否かを判定する。ここで、BL・Rb/Rd
は、紙送りローラ122がその円周方向に沿ってBLだ
け移動したときのベルト153の移動量である。移動量
・送り量算出手段165は、上記不等式を満たす場合
に、図9に示すように、HP側開口部153aで囲ま
れたリニアスケール154の面積についての増分に基づ
いて紙送りローラ122の円周移動量を検出することを
決定する。一方、上記不等式を満たさない場合は、図1
0に示すように、RP側開口部153aで囲まれたリ
ニアスケール154の面積についての減分に基づいて紙
送りローラ122の円周移動量を検出することを決定す
る。
【0060】次に、移動量・送り量算出手段165は、
四つのレジスタ164a,164b,164c,164
dの各々に格納された値r0,r1,r2,r3に基づ
いて、今回の送り動作に対する紙送りローラ122の円
周移動量を算出する(S11)。ここでは、一般に、今
回の送り動作が第kバンド目であるとして説明すること
にする。また、本実施形態では、上述したようにリニア
スケール154の分解能は300LPIであるが、カウ
ンタ163は、光学式エンコーダ155からのエンコー
ダ信号を四逓倍してカウントしたとする。すなわち、こ
のときは、リニアスケール155の分解能を4×300
LPIに上げたことと同じ結果になる。したがって、H
P側開口部で囲まれたリニアスケール154の面積につ
いての増分に基づいて紙送りローラ122の円周移動量
を検出すると決定された場合には、その面積の増分に対
応するエンコーダ信号のカウント値の差分がr2−r0
で与えられることから、当該第kバンド目の送り動作に
対する紙送りローラ122の円周移動量P(k=1,
2,・・・ ,n)[mm]は、 P=(r2−r0)・25.4・Rd/(4・300
・Rb) で求められる。ここで、1インチ=25.4mmであ
る。一方、RP側開口部で囲まれたリニアスケール15
4の面積についての減分に基づいて紙送りローラ122
の円周移動量を検出すると決定された場合には、その面
積の減分に対応するエンコーダ信号のカウント値の差分
がr1−r3で与えられることから、当該第kバンド目
の送り動作に対する紙送りローラ122の円周移動量P
(k=1,2,・・・ ,n)[mm]は、 P=(r1−r3)・25.4・Rd/(4・300
・Rb) で求められる。こうして得られた第kバンド目の送り動
作に対する円周移動量P は、紙送りローラ122の偏
芯等の要因を含んだ実際の移動量である。また、かかる
円周移動量Pは記憶手段90に格納される。
【0061】次に、CPU80は、紙送りローラ122
を一回転させるのに要するn回の送り動作すべてに対し
て紙送りローラ122の円周移動量を算出したか否かを
判断する(S12)。n回の送り動作すべてに対して円
周移動量を算出していない場合には、S13の処理に移
行する。
【0062】S13では、CPU80は、現在、レジス
タ164cに格納されている値r2とレジスタ164d
に格納されている値r3をそれぞれ、レジスタ164
a、レジスタ164bに代入した後、レジスタ164c
の値r2及びレジスタ164dの値r3をクリアする。
【0063】その後、CPU80は、移動モータ駆動手
段162に信号を送り、移動モータ161を駆動するこ
とにより、光学式エンコーダ155をホームポジション
からリバースポジションに移動させる(S14)。この
とき、光学式エンコーダ155はリニアスケール154
の読み取り動作を行わず、したがって、移動量・送り量
算出手段165も往路方向区切り検出を行わない。S1
3での処理により、すでに必要な情報、すなわちレジス
タ160aの値r0とレジスタ160bの値r1が得ら
れているからである。
【0064】S14の処理が終ると、S6の処理に移行
し、S6からS12の各処理が繰り返される。そして、
S12において、紙送りローラ122が原点に位置する
ときから一回転するまでのn回の送り動作すべてに対し
て紙送りローラ122の円周移動量を算出したと判断さ
れると、S15の処理に移行する。
【0065】S15では、パルス数算出手段170は、
移動量・送り量算出手段165で得られた各円周移動量
(k=1,2,・・・ ,n)に基づいて、紙送りロー
ラ122が原点に位置するときから一回転するまでの各
回の送り動作に対する紙送りローラ122の円周移動量
がすべて同じになるように、副走査モータ駆動手段13
0に与えるべきパルス数を各回の送り動作毎に算出す
る。理論上のパルス数Xを副走査モータ駆動手段130
に与えたときに、紙送りローラ122がPだけ移動し
たのであるから、例えば、紙送りローラ122が原点に
位置するときから一回転するまでのすべての送り動作に
対して円周移動量が一定値BLとなるようにするために
は、第kバンド目の送り動作に対するパルス数Y(k
=1,2,3,・・・ ,n)[パルス]は、単純に、 X/P=Y/BL より Y=X・BL/P であればよい。
【0066】ところで、上記のパルス数Yは、どの回
の送り動作に対しても紙送りローラ122がBLだけ移
動するためのパルス数として得られたものである。この
ため、かかるパルス数Yをすべてのkについて加算し
た場合に対応する紙送りローラ122の全円周移動量は
n・BL=2πrとなり、理論上の紙送りローラ122
の円周長と一致する。しかし、実際に検出された各回の
送り動作に対する円周移動量Pをすべてのkについて
加算した値は、理論上の紙送りローラ122の円周長と
必ずしも一致するわけではない。換言すれば、上記のパ
ルス数Yをすべてのkについて加算したものは、紙送
りローラ122を一回転させるのに要する全パルス数n
・Xと必ずしも一致するわけではない。このため、パル
ス数Yを用いて紙送りローラ122をBLずつ移動さ
せたのでは、第nバンド目の送り動作を行ったときに、
紙送りローラ122の位置が原点に戻らず、ずれてしま
うことになる。そこで、パルス数Yを補正し、すべて
のkについて加算した総パルス数がn・Xとなるような
新たなパルス数Zを求めることにする。かかるパルス
数Z(k=1,2,3,・・・ ,n)[パルス]は、 Z=Y・(n・X/ΣY) で与えられる。このとき、どの回の送り動作に対しても
紙送りローラ122の移動量は、一定値BL・(n・X
/ΣY)である。ここで、和(Σ)はj=1からnま
でとられる。このZは、テーブルデータとして、記憶
手段90に記憶される。以上で、図8に示す処理フロー
が終了する。
【0067】実際に、印字動作を行う場合、CPU80
は、プリンタ記録紙2の送り動作については、記憶手段
90に記憶されたパルス数Zに基づいて副走査モータ
駆動手段130を制御することになる。また、インクを
吐出する動作については、一度の印字動作で使用される
ノズルの幅を上記の送り量BL・(n・X/ΣY)と
一致するようにプリントヘッド駆動手段を制御する。
【0068】第一実施形態のシリアルプリンタでは、送
り量検出手段が、紙送りローラの円周移動量を紙送りロ
ーラが原点に位置するときから一回転するまでの各送り
動作に対して検出し、パルス数算出手段が、送り量検出
手段で検出された円周移動量に基づいて、紙送りローラ
が原点に位置するときから一回転するまでの各送り動作
に対するプリンタ記録紙の送り量がすべて同じになるよ
うに、副走査モータ駆動手段に与えるべきパルス数を各
送り動作毎に算出する。このため、たとえ紙送りローラ
に偏芯があったとしても、むらのない紙送りを実現する
ためのパルス数を算出することができるので、送り量の
むらによる印字品質の低下を防止し、高い品質の印字結
果を得ることができる。
【0069】また、送り量検出手段としては、紙送りロ
ーラの回転に連動して回転する検出ローラと、一定長さ
の複数の開口部が等間隔で形成されており、検出ローラ
の回転に連動して搬送されるベルトと、ベルトの近傍
に、ベルトの搬送方向に沿って平行に配置されたリニア
スケールと、送り動作が行われる度にベルトの搬送方向
に沿って移動しながらベルトの開口部を介してリニアス
ケールを読み取り、その読み取って得られたエンコーダ
信号を出力する光学式エンコーダと、光学式エンコーダ
を移動させるための移動モータと、光学式エンコーダか
らのエンコーダ信号に基づいて円周移動量を算出する移
動量・送り量算出手段とを備えるものが用いられる。か
かる送り量検出手段を用いることにより、次のようなメ
リットがある。すなわち、リニアスケールは一般に高価
なものであるが、送り量検出手段の目的に達成するため
には、短い長さのリニアスケールを用いれば十分である
ので、この点でコスト低下を図ることができる。また、
円周移動量を検出するためには、ベルト開口部で囲まれ
たリニアスケールの面積の変化分に対応するエンコーダ
信号のパルス数の変化分だけが分かればよいので、ベル
トの開口部寸法やリニアスケールの取り付けに高い精度
が要求されない。更に、リニアスケールの分解能を高く
することにより、円周移動量の検出精度を容易に上げる
ことができる。加えて、光学式エンコーダの移動速度に
関しては、高精度な制御が要求されないので、安価で簡
易な回路によって光学式エンコーダの駆動手段を実現す
ることができる。
【0070】次に、本発明の第二実施形態について説明
する。図11は本発明の第二実施形態であるシリアルプ
リンタにおける送り量検出手段の設置位置を説明するた
めの図である。
【0071】第二実施形態のシリアルプリンタは、第一
実施形態のものと全く同じ構成要素を有している。ま
た、かかるシリアルプリンタの概略構成図は図1と同様
であり、そのシリアルプリンタの紙送り装置の概略制御
ブロック図は図2と同様である。第二実施形態において
は、第一実施形態のものと同一の機能を有するものに
は、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省
略する。
【0072】第二実施形態のシリアルプリンタは、図
1、図2及び図11に示すように、プラテン11と、プ
リントヘッド12と、キャリッジ13と、主走査モータ
20と、主走査駆動機構30と、主走査モータ駆動手段
40と、CPU80と、記憶手段90と、紙送り装置と
を備える。この紙送り装置は、副走査モータ110と、
副走査駆動機構120と、副走査モータ駆動手段130
と、原点検出手段140と、送り量検出手段150と、
パルス数算出手段170とを有する。
【0073】ところで、プリンタ記録紙2をプラテン1
1上にセットすると、紙送りローラ122の実質上の半
径がその紙厚分だけ増加する。このため、副走査モータ
駆動手段130に理論上のパルス数Xを与えても、プリ
ンタ記録紙2自体は1バンド分の距離BLよりも多く送
られてしまう。また、紙送りローラ122のすべりによ
り、プリンタ記録紙2が1バンド分の距離BLよりも多
く送られてしまうことがある。上記の第一実施形態で
は、送り量検出手段150等を用いて、紙送りローラ1
22の偏芯の影響による送り量の誤差を補正する場合に
ついて説明したが、第二実施形態では、かかる送り量検
出手段150等を用いて、プリンタ記録紙2の紙厚や紙
送りローラ122のすべりなどの影響による送り量の誤
差を補正する場合を考えることにする。したがって、第
二実施形態では、紙送りローラ122の偏芯の影響を考
慮しない。
【0074】かかる送り量検出手段150の使用目的の
相違により、第二実施形態のシリアルプリンタが第一実
施形態のものと異なる主な点は、送り量検出手段150
の設置位置である。図11に示すように、送り量検出手
段150の検出ローラ151は、紙搬送経路上にあるプ
リンタ記録紙2に接するように配置される。このため、
プリンタ記録紙2が送られると、それに連動して、検出
ローラ151が回転し、それに伴ってベルト搬送軸15
1aに掛けられたベルト153が搬送される。このよう
に、第二実施形態では、送り量検出手段150は、副走
査モータ駆動手段130に理論上のパルス数Xが与えら
れたときの、プリンタ記録紙2の送り量を検出する。
【0075】送り量検出手段150がプリンタ記録紙2
の送り量を検出する場合、CPU80は、副走査モータ
駆動手段130に理論上のパルス数Xを与えて紙送りロ
ーラ122を回転させる度に、光学式エンコーダ155
の移動を制御して、光学式エンコーダ155にリニアス
ケール154を読み取る動作を行わせる。かかる読み取
り動作は、少なくとも1回、例えばN回行われる。
【0076】また、送り量検出手段150の移動量・送
り量算出手段165は、光学式エンコーダ155による
リニアスケール154の読み取り動作で得られるエンコ
ーダ信号に基づいて、プリンタ記録紙2の送り量をN回
の送り動作に対して算出する。ここで、プリンタ記録紙
2の送り量を算出する処理の具体的内容は、上記第一実
施形態で説明した処理内容とほとんど同じであるので、
第二実施形態では、その詳細な説明を省略する。
【0077】パルス数算出手段170は、まず、移動量
・送り量算出手段165で算出されたN個の送り量につ
いてその平均量を求める。その後、当該平均値が所望の
量(理論上の送り量BL)と異なる場合、当該平均値に
基づいて、実際の送り量が理論上の送り量BLとなるよ
うに一度の送り動作に対して副走査モータ駆動手段13
0に与えるべきパルス数を算出する。実際の印字動作
は、こうして算出されたパルス数に基づいて行われるこ
とになる。尚、移動量・送り量算出手段165及びパル
ス数算出手段170での算出結果は、記憶手段90に記
憶される。
【0078】かかる送り量検出手段150及びパルス数
算出手段170による処理は、新たな種類の用紙を使用
する度に実行される。また、経年的な変化に対応するた
めに所定の印刷回数毎にこの処理を実行するようにする
ことが望ましい。
【0079】第二実施形態のシリアルプリンタでは、送
り量算出手段が、プリンタ記録紙が一度の送り動作で搬
送される送り量を少なくとも一回の送り動作に対して検
出し、パルス算出手段が、送り量検出手段で検出された
送り量の平均量に基づいて、実際の送り量が所望の量と
なるように一度の送り動作に対して副走査モータ駆動手
段に与えるべきパルス数を算出する。このため、プリン
タ記録紙の紙厚や紙送りローラのすべりを考慮に入れ
て、むらのない紙送りを実現するためのパルス数を算出
することができるので、送り量のむらによる印字品質の
低下を防止し、高い品質の印字結果を得ることができ
る。尚、その他の効果は、上記第一実施形態と同様であ
る。
【0080】尚、本発明は上記の各実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0081】例えば、上記の各実施形態では、副走査モ
ータとしてサーボモータを用いた場合について説明した
が、副走査モータとしてはステッピングモータを用いて
もよい。
【0082】また、上記の各実施形態のシリアルプリン
タでは、送り量検出手段をシリアルプリンタ本体に着脱
自在に構成するようにしてもよい。これにより、送り量
検出手段を、工場出荷前に、シリアルプリンタの調整治
具として用いることができる。この場合は、シリアルプ
リンタ自体のコスト増にはつながらないというメリット
がある。特に、かかる送り量検出手段を、第二実施形態
における使用目的、すなわち、プリンタ記録紙の紙厚や
紙送りローラのすべりの影響による送り量を補正する目
的で使用する場合には、送り量の検出処理を、工場出荷
前に紙種毎に行い、その得られた紙種毎の結果を記憶手
段90に保存しておくようにする。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
に係るシリアルプリンタによれば、送り量検出手段が、
紙送りローラの円周移動量を紙送りローラが原点に位置
するときから一回転するまでの各送り動作に対して検出
し、パルス数算出手段が、送り量検出手段で検出された
円周移動量に基づいて、紙送りローラが原点に位置する
ときから一回転するまでの各送り動作に対するプリンタ
記録紙の送り量がすべて同じになるように、副走査モー
タ駆動手段に与えるべきパルス数を各回の送り動作毎に
算出する。このため、たとえ紙送りローラに偏芯があっ
たとしても、むらのない紙送りを実現するためのパルス
数を算出することができるので、送り量のむらによる印
字品質の低下を防止し、高い品質の印字結果を得ること
ができる。
【0084】また、請求項4記載の発明に係るシリアル
プリンタによれば、送り量算出手段が、プリンタ記録紙
が一度の送り動作で搬送される送り量を少なくとも一回
の送り動作に対して検出し、パルス算出手段が、送り量
検出手段で検出された送り量の平均量に基づいて、実際
の送り量が所望の量となるように一度の送り動作に対し
て副走査モータ駆動手段に与えるべきパルス数を算出す
る。このため、プリンタ記録紙の紙厚や紙送りローラの
すべりを考慮に入れて、むらのない紙送りを実現するた
めのパルス数を算出することができるので、送り量のむ
らによる印字品質の低下を防止し、高い品質の印字結果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態であるシリアルプリンタ
の概略構成図である。
【図2】そのシリアルプリンタの紙送り装置の概略制御
ブロック図である。
【図3】第一実施形態のシリアルプリンタの紙送り装置
における送り量検出手段の概略側面図である。
【図4】その送り量検出手段の概略平面図である。
【図5】その送り量検出手段における検出ローラの概略
平面図である。
【図6】その送り量検出手段におけるベルトを展開して
示した図である。
【図7】その送り量検出手段におけるリニアスケールの
概略図である。
【図8】紙送りローラの円周移動量を各回の送り動作に
対して検出し、その検出された円周移動量に基づいて副
走査モータ駆動手段に与えるべきパルス数を算出する処
理を説明するためのフローチャートである。
【図9】HP側開口部で囲まれたリニアスケールの面積
の増分に基づいて紙送りローラの円周移動量を検出する
場合のベルトの状態を説明するための図である。
【図10】RP側開口部で囲まれたリニアスケールの面
積の減分に基づいて紙送りローラの円周移動量を検出す
る場合のベルトの状態を説明するための図である。
【図11】本発明の第二実施形態であるシリアルプリン
タにおける送り量検出手段の設置位置を説明するための
図である。
【符号の説明】 2・・・ プリンタ記録紙、11・・・ プラテン、12・・・ プ
リントヘッド、13・・・ キャリッジ、20・・・ 主走査モ
ータ、30・・・ 主走査駆動機構、31・・・ ベルト、32
・・・ 駆動プーリ、33・・・ 従動プーリ、34・・・ 主走査
ギアユニット、40・・・ 主走査モータ駆動手段、80・・
・ CPU、90・・・ 記憶手段、110・・・ 副走査モー
タ、120・・・ 副走査駆動機構、121・・・ 副走査ギア
ユニット、122・・・ 紙送りローラ、130・・・ 副走査
モータ駆動手段、140・・・ 原点検出手段、150・・・
送り量検出手段、151・・・ 検出ローラ、151a・・・
ベルト搬送軸、151b・・・ 端部、152・・・ 従動ロー
ラ、153・・・ ベルト、153a・・・ 開口部、153b
・・・ 小部分、154・・・ リニアスケール、154a・・・
スリット、154b・・・ 端部、155・・・ 光学式エンコ
ーダ、161・・・ 移動モータ、162・・・ 移動モータ駆
動手段、163・・・ カウンタ、164a,164b,1
64c,164d・・・ レジスタ、165・・・ 移動量・送
り量算出手段、170・・・ パルス数算出手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB17 AC07 AC11 AD01 AF15 GA02 GB05 GB07 GB20 GB43 GB48 GB53 GE04 3F048 AA05 AB01 BB02 BB10 BC08 CA08 DA06 DB07 DB12 DC06 EB22 EB24 3F049 AA10 EA22 LA07 LB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドを主走査方向に沿って往
    復移動する動作とプリンタ記録紙を主走査方向に直交す
    る副走査方向に沿って搬送する送り動作とを交互に繰り
    返すことにより前記プリンタ記録紙に印字するシリアル
    プリンタであって、 前記プリンタ記録紙を副走査方向に沿って搬送するため
    の紙送りローラと、 前記紙送りローラを回転させるための副走査モータと、 パルス信号が与えられたときに、当該パルス信号のパル
    ス数に対応する角度だけ前記紙送りローラが回転するよ
    うに前記副走査モータを駆動する副走査モータ駆動手段
    と、 前記紙送りローラが原点に位置していることを検出する
    原点検出手段と、 前記プリンタ記録紙がセットされていない状態のとき、
    前記紙送りローラが一度の送り動作でその円周方向に沿
    って移動する円周移動量を、前記紙送りローラが原点に
    位置するときから一回転するまでの各送り動作に対して
    検出する送り量検出手段と、 前記送り量検出手段で検出された前記円周移動量に基づ
    いて、前記紙送りローラが原点に位置するときから一回
    転するまでの各送り動作に対する前記プリンタ記録紙の
    送り量がすべて同じになるように、前記副走査モータ駆
    動手段に与えるべきパルス数を、前記紙送りローラが原
    点に位置するときから一回転するまでの各送り動作毎に
    算出するパルス数算出手段と、 前記パルス数算出手段で得られた前記各パルス数を記憶
    する記憶手段と、 前記プリンタ記録紙の送り動作を行う場合、前記記憶手
    段に記憶された前記各パルス数に基づいて前記副走査モ
    ータ駆動手段を制御する制御手段と、 を具備することを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記送り量検出手段は、前記紙送りロー
    ラに接して配置された、前記紙送りローラの回転に連動
    して回転する検出ローラと、一定長さの複数の開口部が
    等間隔で形成されており、前記検出ローラの回転に連動
    して搬送されるベルトと、前記ベルトの近傍に、前記ベ
    ルトの搬送方向に沿って平行に配置されたリニアスケー
    ルと、送り動作が行われる度に前記ベルトの搬送方向に
    沿って移動しながら前記ベルトの開口部を介して前記リ
    ニアスケールを読み取り、その読み取って得られたエン
    コーダ信号を出力する光学式エンコーダと、前記光学式
    エンコーダを移動させるための移動モータと、前記光学
    式エンコーダからのエンコーダ信号に基づいて前記紙送
    りローラの円周移動量を算出する移動量算出手段とを備
    えることを特徴とする請求項1記載のシリアルプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 前記移動量算出手段は、送り動作による
    前記紙送りローラの回転の前後で、前記検出ローラに最
    も近い側又は前記検出ローラに最も遠い側に位置する前
    記ベルトの開口部によって囲まれた前記リニアスケール
    の面積が変化したときの、当該面積の変化分に対応する
    前記エンコーダ信号のパルス数の変化分と、前記リニア
    スケールの分解能とに基づいて、前記紙送りローラの円
    周移動量を算出することを特徴とする請求項2記載のシ
    リアルプリンタ。
  4. 【請求項4】 プリントヘッドを主走査方向に沿って往
    復移動する動作とプリンタ記録紙を主走査方向に直交す
    る副走査方向に沿って搬送する送り動作とを交互に繰り
    返すことにより前記プリンタ記録紙に印字するシリアル
    プリンタであって、 前記プリンタ記録紙を副走査方向に沿って搬送するため
    の紙送りローラと、 前記紙送りローラを回転させるための副走査モータと、 パルス信号が与えられたときに、当該パルス信号のパル
    ス数に対応する角度だけ前記紙送りローラが回転するよ
    うに前記副走査モータを駆動する副走査モータ駆動手段
    と、 前記プリンタ記録紙が一度の送り動作で搬送される送り
    量を少なくとも一回の送り動作に対して検出する送り量
    検出手段と、 前記送り量検出手段で検出された前記送り量の平均量に
    基づいて、実際の送り量が所望の量となるように一度の
    送り動作に対して前記副走査モータ駆動手段に与えるべ
    きパルス数を算出するパルス数算出手段と、 前記パルス数算出手段で得られた前記パルス数を記憶す
    る記憶手段と、 前記プリンタ記録紙の送り動作を行う場合、前記記憶手
    段に記憶された前記パルス数に基づいて前記副走査モー
    タ駆動手段を制御する制御手段と、 を具備することを特徴とするシリアルプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記送り量検出手段は、紙搬送経路上に
    ある前記プリンタ記録紙に接して配置された、前記プリ
    ンタ記録紙の送りに連動して回転する検出ローラと、一
    定長さの複数の開口部が等間隔で形成されており、前記
    検出ローラの回転に連動して搬送されるベルトと、前記
    ベルトの近傍に、前記ベルトの搬送方向に沿って平行に
    配置されたリニアスケールと、送り動作が行われる度に
    前記ベルトの搬送方向に沿って移動しながら前記ベルト
    の開口部を介して前記リニアスケールを読み取り、その
    読み取って得られたエンコーダ信号を出力する光学式エ
    ンコーダと、前記光学式エンコーダを移動させるための
    移動モータと、前記光学式エンコーダからのエンコーダ
    信号に基づいて前記プリンタ記録紙の送り量を算出する
    送り量算出手段とを備えることを特徴とする請求項4記
    載のシリアルプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記送り量算出手段は、送り動作による
    前記プリンタ記録紙の送りの前後で、前記検出ローラに
    最も近い側又は前記検出ローラに最も遠い側に位置する
    前記ベルトの開口部によって囲まれた前記リニアスケー
    ルの面積が変化したときの、当該面積の変化分に対応す
    る前記エンコーダ信号のパルス数の変化分と、前記リニ
    アスケールの分解能とに基づいて、前記プリンタ記録紙
    の送り量を算出することを特徴とする請求項5記載のシ
    リアルプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記送り量検出手段はシリアルプリンタ
    本体に着脱自在に構成されたことを特徴とする請求項1
    から6までのうちいずれか一項に記載のシリアルプリン
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2551121A1 (en) * 2011-07-29 2013-01-30 Konica Minolta IJ Technologies, Inc. Recording medium carrier device, image forming apparatus and ink-jet recording apparatus
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