JP2008070127A - 速度測定装置、プリンタおよび速度測定方法 - Google Patents

速度測定装置、プリンタおよび速度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定すること。
【解決手段】エンコーダ33,36は、モータ4,5の回転角度に応じたエッジ数を有するエンコーダ信号を出力し、計測モード設定手段37は、速度検出タイミングの周期あたりのエッジ数に応じて速度計測モードを低速モードか高速モードに設定し、速度計算手段37は、その設定された速度計測モードでモータ4,5の回転速度を計算する。
【選択図】図3

Description

本発明は、速度測定装置、プリンタおよび速度測定方法に関するものである。
プリンタには、印刷媒体となる印刷用紙を搬送する搬送ローラを駆動するための紙送りモータや、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動するためのキャリッジモータ等の各種のモータが搭載されている。これらのモータとしては、DCモータが広く利用されている。DCモータが搭載されるプリンタは、DCモータの位置制御や速度制御等を行うため、モータの回転量を検出するためにエンコーダを有している。そのようなエンコーダは、所定の間隔毎に配列されるマークあるいはスリットを有するスケールと、スケールのマークあるいはスリットを検出して所定の信号を出力する検出部とから構成される。
紙送りモータの制御を行う場合、プリンタは、所定の間隔毎に配列される多数のスリットを有する円盤状のスケールと、発光素子と受光素子とによってスリットを挟み込むように構成された検出部とを備えている。この種のスケールは、搬送ローラとともに回転するように構成されている。また、この種の検出部は、一般に、90度位相がずれた2つのエンコーダ信号が出力されるように構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。そして、検出部から出力される2つのエンコーダ信号のレベル変化点(つまり、パルスエッジ)を検出して、モータの制御が行われる。たとえば、検出部から出力される2つのエンコーダ信号を用いて、モータの回転位置と回転速度とを検出し、その検出された回転位置と回転速度とに基づいてPID制御にてモータの回転速度制御が行われる。
このような回転速度の検出には、主にCET(Constant Elapsed Time )法とSPM(Single Pulse Measurement )法という2種類の方法がある。CET法では、速度検出タイミングごとに、速度検出タイミングの1周期間の、エンコーダ信号のエッジ数に基づいて速度が計算される。一方、SPM法では、エンコーダ信号の1周期の長さに基づいて速度が計算される。
特開2001−232882号公報 特開2001−219613号公報
上述のように速度検出には一般にCET法とSPM法があるが、SPM法では、モータが低速である場合、速度検出タイミングの1周期よりエンコーダ信号の1周期が長くなりやすく測定誤差が大きくなってしまう。また、CET法では、2相のエンコーダ信号を使用する場合、エンコーダ信号の位相誤差や、立ち上がりエッジでの時定数と立ち下がりエッジでの時定数との違いなどで測定誤差が生じやすく、モータが高速である場合、それが顕著となる。したがって、モータの速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することが困難である。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、モータの速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することができる速度測定装置、プリンタおよび速度測定方法を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る速度測定装置は、モータの回転量に応じたエッジ数を有するエンコーダ信号を出力するエンコーダと、速度検出タイミングの周期あたりのエッジ数に応じて速度計測モードを低速モードか高速モードに設定する計測モード設定手段と、計測モード設定手段により設定された速度計測モードでモータの回転速度を計算する速度計算手段とを備える。これにより、モータの回転速度に応じた方法で速度測定が可能となり、モータの速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することができる。
また、本発明に係る速度測定装置は、上記の速度測定装置に加え、次のようにしてもよい。つまり、その場合、エンコーダは、モータの回転量に応じたエッジ数をそれぞれ有する2相のエンコーダ信号を出力し、速度計算手段は、低速モードにおいては、速度検出タイミングの1周期あたりの、2相のエンコーダ信号の合計エッジ数に基づいてモータの回転速度を計算し、高速モードにおいては、一方の相のエンコーダ信号の1周期の長さに基づいてモータの回転速度を計算する。これにより、モータが低速である場合には速度の検出分解能を高くすることができ、かつモータの高速である場合でもエンコーダ信号の位相誤差の影響を受けずに済み、モータの速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することができる。
また、本発明に係る速度測定装置は、上記の速度測定装置に加え、次のようにしてもよい。つまり、その場合、装置は、エッジ数をカウントするカウンタと、エンコーダ信号のエッジごとに、カウンタの値および時刻を順次記憶する記憶手段とをさらに備える。そして、速度計算手段は、低速モードにおいては、前回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの時刻から今回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの時刻までの期間の長さおよび合計エッジ数に基づいてモータの回転速度を計算し、高速モードにおいては、今回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの1周期前のエッジの時刻から今回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの時刻までの期間の長さに基づいてモータの回転速度を計算する。これにより、モータが低速である場合には速度の検出分解能を高くすることができ、かつモータの高速である場合でもエンコーダ信号の位相誤差の影響を受けずに済み、モータの速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することができる。
本発明に係るプリンタは、印刷ヘッドを収容するキャリッジと、キャリッジを駆動するモータと、モータの回転速度を測定する、上記のいずれかの速度測定装置と、速度測定装置により測定された回転速度に応じてモータを制御する制御部とを備える。これにより、印刷ヘッドの移動速度を正確に制御することができる。
本発明に係るプリンタは、印刷媒体を搬送するローラと、ローラを駆動するモータと、モータの回転速度を測定する、上記のいずれかの速度測定装置と、速度測定装置により測定されたモータの回転速度に応じてモータを制御する制御部とを備える。これにより、印刷媒体の移動速度を正確に制御することができる。
本発明に係る速度測定方法は、エンコーダからの出力されるエンコード信号におけるモータの回転量に応じたエッジ数に基づいて、速度検出タイミングの周期ごとに、その速度検出タイミングの周期あたりのエッジ数に応じて速度計測モードを低速モードか高速モードに設定するステップと、速度計測モードでモータの回転速度を計算するステップとを備える。これにより、モータの回転速度に応じた方法で速度測定が可能となり、モータの速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することができる。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
(プリンタの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るプリンタを示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ1の紙送りに関する部分の構成を示す側面図である。図3は、図1のキャリッジ3および図2のPF駆動ローラ6の検出機構を示す図である。
プリンタ1は、印刷用紙P等の印刷対象物に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタである。このプリンタ1は、図1〜図3に示すように、インク滴を吐出する印刷ヘッド2が搭載されたキャリッジ3と、主走査方向MSのキャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(CRモータ)4と、印刷用紙Pを副走査方向SSへ搬送する紙送りモータ(PFモータ)5と、PFモータ5に連結されたPF駆動ローラ6と、印刷ヘッド2のノズル面(図2の下面)と対向するように配置されたプラテン7と、これらの構成が搭載された本体シャーシ8とを備えている。本形態では、CRモータ4とPFモータ5とは、ともに直流(DC)モータである。
また、プリンタ1は、図2に示すように、印刷前の印刷用紙Pが載置されるホッパ11と、その印刷用紙Pをプリンタ1の内部へ取り込むための給紙ローラ12および分離パッド13と、ホッパ11からプリンタ1の内部へ取り込まれた印刷用紙Pの通過を検出する紙検出器14と、プリンタ1の内部から印刷用紙Pを排出する排紙駆動ローラ15とを備える。
キャリッジ3は、本体シャーシ8に固定された支持フレーム16に支持されたガイドシャフト17とタイミングベルト18とによって主走査方向MSに搬送可能に構成される。すなわち、タイミングベルト18は、その一部がキャリッジ3に固定されるとともに、CRモータ4の出力軸に取り付けられたプーリ19と支持フレーム16に回転可能に取り付けられたプーリ20とに掛け渡された状態で一定の張力を有するように配設される。ガイドシャフト17は、キャリッジ3を主走査方向MSへ案内するように、キャリッジ3を摺動可能に保持している。また、キャリッジ3には、印刷ヘッド2の他、印刷ヘッド2に供給される各種のインクを収納するインクカートリッジ21が搭載される。
給紙ローラ12は、図示せぬギアを介してPFモータ5に連結され、PFモータ5によって駆動される。ホッパ11は、図2に示すように、印刷用紙Pを載置可能な板状部材であり、図示せぬカム機構によって、上部に設けられた回動軸22を中心に揺動可能とされる。そして、カム機構による揺動によって、ホッパ11の下端部は、給紙ローラ12に弾性的に圧接され、また、給紙ローラ12から離間する。分離パッド13は、摩擦係数の高い部材から形成され、給紙ローラ12に対向する位置に配置される。そして、給紙ローラ12が回転すると、給紙ローラ12の表面と分離パッド13とが互いに圧接する。そのため、給紙ローラ12が回転すると、ホッパ11に載置された印刷用紙Pのうち、一番上の印刷用紙Pは、給紙ローラ12の表面と分離パッド13との圧接部分を通過して排紙側へ送られるが、上から2番目以降に載置された印刷用紙Pは、分離パッド13によって、排紙側への搬送が阻止される。
PF駆動ローラ6は、PFモータ5に直接あるいは図示せぬギアを介して連結されている。また、図2に示すように、プリンタ1には、PF駆動ローラ6とともに印刷用紙Pを搬送するPF従動ローラ23が設けられる。PF従動ローラ23は、回転軸25を中心に揺動可能に構成された従動ローラホルダ24の排紙側に回動可能に保持される。従動ローラホルダ24は、図示せぬバネによって、PF従動ローラ23がPF駆動ローラ6へ向かう付勢力を常時受けるように、図示反時計方向へ付勢されている。そして、PF駆動ローラ6が駆動されると、PF駆動ローラ6とともに、PF従動ローラ23も回転する。
紙検出器14は、図2に示すように検出レバー26とセンサ27とから構成され、従動ローラホルダ24の近傍に設けられる。検出レバー26は、回転軸28を中心に回動可能とされる。そして、印刷用紙Pの通過状態から、検出レバー26の下側を印刷用紙Pが通過し終わると、検出レバー26は反時計方向へ回動する。検出レバー26が回動すると、センサ27の発光部から受光部へ向かう光を遮断して、印刷用紙Pの通過が検出される。
排紙駆動ローラ15は、プリンタ1の排紙側に配置され、図示せぬギアを介してPFモータ5に連結される。また、図2に示すように、プリンタ1には、排紙駆動ローラ15とともに印刷用紙Pを排紙する排紙従動ローラ29が設けられる。排紙従動ローラ29も、PF従動ローラ23と同様に、図示せぬバネによって、常時、排紙駆動ローラ15へ向かう付勢力を受ける。そして、排紙駆動ローラ15が駆動されると、排紙駆動ローラ15とともに、排紙従動ローラ29も回転する。
また、プリンタ1は、図3に示すように、CRモータ4の回転位置(すなわち、主走査方向MSにおけるキャリッジ3の位置)やCRモータ4の回転速度(すなわち、キャリッジ3の速度)等を検出するためのリニアスケール31および検出部32を有するリニアエンコーダ33と、副走査方向SSにおけるPFモータ5の回転位置(すなわち、副走査方向SSにおける印刷用紙Pの位置)やPFモータ5の回転速度(すなわち、印刷用紙Pの搬送速度)等を検出するためのロータリスケール34および検出部35を有するロータリエンコーダ36とを備える。
リニアスケール31は、細長の直線状に形成され、主走査方向MSと平行に支持フレーム16に取り付けられている。このリニアスケール31には、所定の間隔毎にマーク31aが配列されている。検出部32は、図示を省略する発光素子と受光素子とを備え、キャリッジ3に取り付けられている。そして、リニアエンコーダ33では、発光素子からリニアスケール31に向かって出射した光のマーク31aによる反射光が受光素子により受光され、所定の出力信号が出力される。
ロータリスケール34は円盤状に形成され、PF駆動ローラ6と一体で回転するように、PF駆動ローラ6に取り付けられる。したがって、PF駆動ローラ6が1回転すると、ロータリスケール34も1回転する。検出部35は、図示せぬブラケットを介して本体シャーシ8等に固定される。なお、ロータリエンコーダ36の詳細な構成については後述する。
(プリンタの制御部の概略構成)
図4は、図1のプリンタ1の制御部37およびその周辺機器の構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御部37は、バス38、CPU39、ROM40、RAM41、キャラクタジェネレータ(CG)42、不揮発性メモリ43、I/F(インターフェース)専用回路44、DCユニット45、PFモータ駆動回路46、CRモータ駆動回路47、ヘッド駆動回路48およびASIC51等を備える。CPU39およびASIC51等には、上述したリニアエンコーダ33やロータリエンコーダ36等からの各出力信号が入力される。
CPU39は、ROM40や不揮発性メモリ43等に記憶されているプリンタ1の制御プログラムを実行する演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM40には、プリンタ10を制御するための制御プログラムおよび処理に必要なデータ等が予め記憶される。例えば、ROM40には、CRモータ4やPFモータ5の各回転位置に対応する目標回転速度が設定された目標速度テーブルが記憶される。
RAM41には、CPU39が実行中のプログラムや演算時のデータ等が一時的に格納される。CG42は、I/F専用回路44に入力される印刷信号に対応したドットパターンが展開されて記憶される。不揮発性メモリ43には、プリンタ1の電源を切った後も保存しておくことが必要となる各種のデータが記憶される。I/F専用回路44は、パラレルインターフェース回路を内蔵しており、コネクタ49を介してコンピュータ50等から供給される印刷信号を受け取る。ASIC51は、DCユニット45やヘッド駆動回路48を介して、CRモータ4およびPFモータ5の制御や印刷ヘッド2の制御等を行う。
DCユニット45は、DCモータの速度制御を行う制御回路である。このDCユニット45は、CPU39からI/F専用回路44を介して供給される制御指令やASIC51等の出力信号に基づいてCRモータ4およびPFモータ5の速度制御のための各種演算を行い、その演算結果に基づいて、PFモータ駆動回路46およびCRモータ駆動回路47へモータ制御信号を出力する。
PFモータ駆動回路46は、DCユニット45からのモータ制御信号によってPFモータ5を駆動制御する。本形態では、一例として、PFモータ5はPWM(Pulse Width Modulation)制御され、PFモータ駆動回路46は、PWM駆動信号を出力する。また、CRモータ駆動回路47も同様に、DCユニット45からのモータ制御信号によってCRモータ4を駆動制御する。
また、ヘッド駆動回路48は、I/F専用回路44を介してCPU39やASIC51から送られてくる制御指令等に基づいて、印刷ヘッド2のノズル(図示省略)を駆動する。
バス38は、上述した制御部37の各構成を接続する信号線である。このバス38によって、CPU39、ROM40、RAM41、CG42、不揮発性メモリ43やI/F専用回路44等は、相互に接続され、これらの間でデータの授受を行う。
(ロータリエンコーダの構成)
図5は、図3のロータリエンコーダ36に関連する部分の構成を示す図である。図6は、図3のロータリスケール34を示す正面図である。
ロータリスケール34は、例えばステンレス製の薄鋼板、プラスチック製の薄板などの光を透過しない素材のもので、図6に示すような円盤状に形成されている。このロータリスケール34には、180個のスリット65が図6の紙面垂直方向に貫通するように形成されている。これら180個のスリット65は、ロータリスケール34の径方向の略同一位置に等角度間隔で配列されている。すなわち、180個のスリット65は、ロータリスケール34の外周に沿って等角度間隔で配列されている。隣り合う2つのスリット65の間隔と、スリット65の配列方向(円周方向)の幅とは、略等しくなっている。なお、図6では、便宜上、スリット65を周方向に拡大して表示しているが、実際は、1周で180個のスリット65が形成されるため、各スリット65の周方向の幅は極めて小さい。ロータリスケール34は、上述のように、PF駆動ローラ6と一体で回転する。したがって、PF駆動ローラ6が1回転すると、ロータリスケール34も1回転する。
検出部35には、発光素子67および基板68が配設される。この基板68には、複数の受光素子69が形成される。発光素子67は、ロータリスケール34の一方の面に対向する位置に配置され、基板68は、ロータリスケール34の他方の面に対向する位置に配置され、発光素子67および基板68は、ロータリスケール34と平行な面において同一の位置に配置される。そして、発光素子67と複数の受光素子69との間に、ロータリスケール34のスリット65が形成される部位が通過するように、発光素子67および基板68は配置される。この発光素子67は、例えば発光ダイオードであり、受光素子69は例えばフォトトランジスタである。
また、ロータリスケール34が、PF駆動ローラ6とともに回転すると、検出部35の発光素子67と複数の受光素子69との間において、スリット65が移動する。そして、スリット65の移動に伴って、受光素子69は、その受光光量に従ったレベルの信号を出力する。受光素子69は、発光素子67とその受光素子69との間にスリット65が存在する場合には、受光量が多いので、ハイレベルの信号を出力し、発光素子67とその受光素子69との間にスリット65が存在しない場合には、受光量が少ないので、ローレベルの信号を出力する。したがって、受光素子69は、スリット65の回転速度に応じた周期で変化するレベル信号を出力する。
(プリンタの制御方法)
以上のように構成されたプリンタ1では、給紙ローラ12や分離パッド13によってホッパ11からプリンタ1の内部に取り込まれた印刷用紙Pを、PFモータ5で回転駆動されたPF駆動ローラ6で副走査方向SSへ送りながら、CRモータ4で駆動されたキャリッジ3が主走査方向MSで往復移動する。キャリッジ3が往復移動する際には、印刷ヘッド2からインク滴が吐出され、印刷用紙Pへの印刷が行われる。また、印刷用紙Pへの印刷が終了すると、排紙駆動ローラ15等によって印刷用紙Pはプリンタ1の外部へ排出される。
印刷用紙Pを副走査方向SSへ搬送する際には、PFモータ5がPF駆動ローラ6を回転駆動する。PF駆動ローラ6が回転すると、ロータリスケール34は、PF駆動ローラ6とともに回転する。ロータリスケール34が回転すると、ロータリエンコーダ36から2つの出力信号S1,S2が出力される。
これらの出力信号S1,S2は、制御部37の所定の処理回路(例えばASIC51)へ供給される。そして、PFモータ5等を制御するため、ロータリエンコーダ36からの出力信号S1,S2を利用して、PFモータ5の回転位置や回転速度等の検出が行われる。
図7は、リニアエンコーダ33やロータリエンコーダ36から得られる2相のエンコーダ信号の一例を示す図である。図7に示すように、一定の位相差を有する2つのエンコーダ信号(A相とB相)がエンコーダ33,36から出力される。各エンコーダ信号は、パルス状を呈し、パルスエッジを有する。
(CRモータ4やPFモータ5の回転速度の測定方法)
制御部37は、各エンコーダ33,36から得られる2相のエンコーダ信号を監視し、立ち上がりまたは立ち下がりのエッジを検出すると、エッジ数をカウントする。その際、制御部37は、モータ4,5が順方向に回転している際には、エッジ数をカウントアップしていき、モータ4,5が逆方向に回転している際には、エッジ数をカウントダウンしていく。
さらに、制御部37は、エッジを検出した際に、その際のカウンタ値と図示せぬタイマにより得られる時刻データ(装置起動時からの絶対時刻)とをエッジ情報として、記憶手段としての図示せぬメモリに格納する。制御部37は、エッジを検出するごとに、エッジ情報を図示せぬメモリに格納していく。図8は、実施の形態におけるエッジ情報テーブルの一例を示す図である。図8に示すように、エッジごとに、データ番号、カウンタ値および時刻データが関連付けられて記憶される。なお、データ番号は、エッジごとに1ずつ増加する番号である。
そして、制御部37は、速度検出タイミングにて、その時点のモータ4,5の回転速度を計算する。図9は、実施の形態での回転速度の検出を説明するフローチャートである。図10は、実施の形態での回転速度の検出方法を説明するタイミングチャートである。
まず、制御部37は、エッジ情報テーブルを参照して、最新のカウンタ値ep(n)と、前回の速度検出タイミングの時点での最新のカウンタ値ep(n−1)とを読み出す。なお、前回の速度検出タイミングの時点での最新のカウンタ値ep(n−1)は、前回の速度検出タイミングの際に最新のカウンタ値ep(n−1)を有するデータ番号を図示せぬメモリに別途格納しておけばよい。
そして、制御部37は、最新のカウンタ値ep(n)と、前回の速度検出タイミングの時点での最新のカウンタ値ep(n−1)との差分Δepを計算する(ステップS1)。この差分Δepは、ほぼ速度検出タイミング間のエッジ数の合計を表し、モータ4,5の運動距離である回転角度にほぼ比例する。
次に、制御部37は、カウンタ値の差分Δepが3以上であるか否かを判断する(ステップS2)。
カウンタ値の差分Δepが3未満である場合には、制御部37は、モータ4,5が低速回転していると判断し、速度測定モードを低速モードとし、まず、カウンタ値の差分Δepの値を計算対象エッジ数mepとし(ステップS3)、最新の時刻データT(N)と、前回の速度検出タイミングの時点での最新の時刻データT(N−mep)とを読み出し、両者の差分を計算対象期間mTとして計算する(ステップS4)。なお、T(m)は、データ番号mの時刻データを表し、Nは、最新のエッジ情報のデータ番号を表す。そして、制御部37は、ステップS3,S4で計算した計算対象エッジ数mepと計算対象期間mTに基づいて、計算対象エッジ数mepを計算対象期間mTで除算して速度Vを計算する(ステップS5)。
一方、カウンタ値の差分Δepが3以上である場合には、制御部37は、モータ4,5が高速回転していると判断し、速度測定モードを高速モードとし、まず、計算対象エッジ数mepの値を((Δep+1)/4×4)とする(ステップS6)。ここで、(Δep+1)/4は、整数同士の除算であり商も整数となる。つまり、商の小数点以下は切り捨てられ、mepの値は常に4の倍数となる。したがって、3≦Δep≦6の場合、mep=4となり、7≦Δep≦10の場合、mep=8となる。そして、カウンタ値の差分Δepが3以上である場合には、制御部37は、最新の時刻データT(N)と、その時刻データT(N)のエッジのエンコーダ信号の1周期前の時刻データT(N−mep)(つまり、1つ前の同相の同種類エッジ(立ち上がりまたは立ち下がり)の時刻データ)とを読み出し、両者の差分を計算対象期間mTとして計算する(ステップS4)。そして、制御部37は、ステップS6,S4で計算した計算対象エッジ数mepと計算対象期間mTに基づいて、計算対象エッジ数mepを計算対象期間mTで除算して、速度Vを計算する(ステップS5)。つまり、この場合には、一方のエンコーダ信号の1周期の長さに基づいて速度Vが計算される。
このようにして、モータ4,5の回転速度の応じて、速度測定方法が切り替えられる。
図10の例においては、n=1,2の速度検出タイミングでは、Δep<3となっているため低速モードにて速度が計算され、n=3,4の速度検出タイミングでは、Δep≧3となっているため高速モードにて速度が計算されている。本実施例では、カウンタ値の差分Δepが3以上であるか否かという条件で、低速モードと高速モードを切り替えているが、この条件は、これに限定されるものではなく、エンコーダ33,36の仕様、特性などに応じて適宜設定される。つまり、低速モードによると、測定結果が位相誤差の影響を受け始める、1周期あたりのカウンタ値の差分Δepの値を閾値とすればよい。
以上のように、上記実施の形態によれば、エンコーダ33,36は、モータ4,5の回転角度に応じたエッジ数を有するエンコーダ信号を出力し、計測モード設定手段としての制御部37は、速度検出タイミングの周期あたりのエッジ数に応じて速度計測モードを低速モードか高速モードに設定し、速度計算手段としての制御部37は、その設定された速度計測モードでモータ4,5の回転速度を計算する。これにより、モータ4,5の回転速度に応じた方法で速度測定が可能となり、モータ4,5の速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することができる。
また、上記実施の形態によれば、エンコーダ33,36は、モータ4,5の回転角度に応じたエッジ数をそれぞれ有する2相のエンコーダ信号を出力し、制御部37は、低速モードにおいては、速度検出タイミングの1周期あたりの、2相のエンコーダ信号の合計エッジ数に基づいてモータ4,5の回転速度を計算し、高速モードにおいては、一方の相のエンコーダ信号の1周期の長さに基づいてモータ4,5の回転速度を計算する。これにより、モータ4,5が低速である場合には速度の検出分解能を高くすることができ、かつモータ4,5の高速である場合でもエンコーダ信号の位相誤差の影響を受けずに済み、モータ4,5の速度レンジが低速から高速までに及ぶ場合であっても、速度レンジ内のいずれの速度でも正確に速度を測定することができる。
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、プリンタにおけるモータの回転速度を検出しているが、スキャナなどの速度レンジの広いモータ等の駆動手段を有するその他の機器にも応用可能である。
本発明は、例えば、プリンタに搭載されるモータの回転速度の測定に適用可能である。
本発明の実施の形態に係るプリンタを示す斜視図である。 図1のプリンタの紙送りに関する部分の構成を示す側面図である。 図1,2のキャリッジとPF駆動ローラの検出機構を示す図である。 図1のプリンタの制御部周辺の構成を示すブロック図である。 図3のロータリエンコーダに関連する部分の構成を示す図である。 図3のロータリスケールを示す正面図である。 2相のエンコーダ信号の一例を示す図である。 実施の形態におけるエッジ情報テーブルの一例を示す図である。 実施の形態での回転速度の検出を説明するフローチャートである。 実施の形態での回転速度の検出方法を説明する図である。
符号の説明
3 キャリッジ,4 キャリッジモータ(モータ),5 紙送りモータ(モータ),6 PF駆動ローラ(ローラ),33 リニアエンコーダ(エンコーダ),36 ロータリエンコーダ(エンコーダ),37 制御部(制御部,計測モード設定手段,速度計算手段,カウンタ)

Claims (6)

  1. モータの回転量に応じたエッジ数を有するエンコーダ信号を出力するエンコーダと、
    速度検出タイミングの周期あたりの上記エッジ数に応じて速度計測モードを低速モードか高速モードに設定する計測モード設定手段と、
    上記計測モード設定手段により設定された速度計測モードで上記モータの回転速度を計算する速度計算手段と、
    を備えることを特徴とする速度測定装置。
  2. 前記エンコーダは、モータの回転量に応じたエッジ数をそれぞれ有する2相のエンコーダ信号を出力し、
    前記速度計算手段は、前記低速モードにおいては、速度検出タイミングの1周期あたりの、上記2相のエンコーダ信号の合計エッジ数に基づいて上記モータの回転速度を計算し、前記高速モードにおいては、一方の相のエンコーダ信号の1周期の長さに基づいて上記モータの回転速度を計算すること、
    を特徴とする請求項1記載の速度測定装置。
  3. 前記エッジ数をカウントするカウンタと、
    前記エンコーダ信号のエッジごとに、上記カウンタの値および時刻を順次記憶する記憶手段とを備え、
    前記速度計算手段は、前記低速モードにおいては、前回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの上記時刻から今回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの上記時刻までの期間の長さおよび前記合計エッジ数に基づいて前記モータの回転速度を計算し、前記高速モードにおいては、今回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの1周期前のエッジの上記時刻から今回の速度検出タイミングにおける最新のエッジの上記時刻までの期間の長さに基づいて前記モータの回転速度を計算すること、
    を特徴とする請求項2記載の速度測定装置。
  4. 印刷ヘッドを収容するキャリッジと、
    上記キャリッジを駆動するモータと、
    上記モータの回転速度を測定する、請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の速度測定装置と、
    上記速度測定装置により測定された上記回転速度に応じて上記モータを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  5. 印刷媒体を搬送するローラと、
    上記ローラを駆動するモータと、
    上記モータの回転速度を測定する、請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の速度測定装置と、
    上記速度測定装置により測定された上記モータの回転速度に応じて上記モータを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  6. エンコーダからの出力されるエンコード信号におけるモータの回転量に応じたエッジ数に基づいて、速度検出タイミングの周期ごとに、その速度検出タイミングの周期あたりのエッジ数に応じて速度計測モードを低速モードか高速モードに設定するステップと、
    上記速度計測モードで上記モータの回転速度を計算するステップと、
    を備えることを特徴とする速度測定方法。
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JP2010145085A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Meidensha Corp 回転速度検出方法

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