JP2019048401A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数回の走査によって画像を記録する際のスループットを向上させる。【解決手段】記録装置(1)は、第1の搬送方向と該第1の搬送方向とは逆の方向である第2の搬送方向とに記録媒体を搬送する搬送手段(102-105)と、搬送手段により第1の搬送方向及び第2の搬送方向へ搬送される記録媒体(108)に記録を行う記録手段(101)と、記録媒体の所定の検出対象部位を検出する複数の検出手段(106,107)と、記録媒体の搬送方向の長さと、記録する画像の搬送方向の長さと、記録を行う搬送方向と、に基づいて、記録媒体に対する記録位置の調整に用いる検出手段を複数の検出手段の中から選択する制御手段(201)と、を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、記録装置および記録方法に関し、特に、複数回の走査を行うことによって記録媒体に画像を形成する記録装置およびその記録方法に関する。
従来、例えば、プリンタなどの記録装置においては、印刷用紙などの記録媒体上の決められた位置に、画像などの所定の情報を正確に記録する必要があることから、記録動作を行うに当たり、記録媒体を正しい記録開始位置に配置させるための位置決めが行われる。
この従来技術の一例として、例えば、特許文献1の記録装置では、記録媒体上の所定の位置に位置決め用のマークを予め印刷しておき、記録動作を行う際に、そのマークを、記録媒体の搬送経路に設けられたセンサによって検出する。センサは、その搬送経路において記録ヘッドの上流側に配置される。そして、この従来の記録装置では、検出したそのマークの位置を基準にして、記録媒体を記録ヘッドの記録位置の前後に搬送することにより位置決め、即ち、記録媒体に対する記録位置の調整を行う。
特開2004−276396号公報
ところで、記録動作を伴う記録媒体の往復の搬送動作と、それと直交する方向への記録ヘッドのシフト動作とを組み合わせて、それらを交互に繰り返し実行することにより記録媒体に画像を形成する記録装置が知られている。詳説すると、この記録装置では、先ず、記録ヘッドを第一の記録位置に固定し、その状態で記録媒体を順(往)方向に搬送させながら1バンド分の記録を行う。これに続き、記録ヘッドを、次に記録しようとするバンドの位置に移動(シフト)させてこれを第二の記録位置としてそこで固定し、その状態で記録媒体を逆(復)方向に搬送させながら次のバンドの記録を行う。そして、これらの動作を繰り返し行うことによって、この記録装置では、記録媒体に画像を形成する。
このような複数回の走査を行うことによって記録媒体に画像を形成する記録方式を、上記従来のマークに基づき位置決めを行う記録装置に適用した場合には、画像の品位を低下させる可能性がある。つまり、上記従来の記録装置での位置決めは、記録媒体の搬送経路において記録ヘッドの上流側となる位置に設けられたセンサが検出するマークの位置を基準にして行われる。そのため、この記録方式を適用した場合には、記録媒体を順方向に搬送させながら1バンド分の記録を行った後、次のバンドの記録に当たり記録媒体を逆方向に搬送させる際に、その逆方向の記録のための位置決めがうまく行われない可能性がある。これを避けるには、順方向の1バンド分の記録を終えて記録ヘッドを次のバンドの位置にシフトさせた後に、一旦、記録媒体を始めの位置まで逆方向に搬送して位置決めを行い、それから再び順方向に搬送しながら次のバンドの記録を行う必要がある。
しかし、そうした場合、各バンドの記録を行おうとする度に、その位置決めのため、一旦、センサがマークを検出可能となる始めの位置まで記録媒体を搬送する必要がある。また、そうした場合、片方向の記録しか行えず、往復両方向の記録が可能な場合と比べて記録時間が長くなってしまう。即ち、従来の記録装置では、複数回の走査によって画像を形成する際のスループットが低下する問題があった。この点は、マークの代わりに、記録媒体の搬送方向の端部(エッジ)を検出し、その検出位置を基準にして位置決めを行う場合も同様である。
従って、本発明の目的は、複数回の走査によって画像を形成する際のスループットを向上することのできる記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明に係る記録装置は、第1の搬送方向と該第1の搬送方向とは逆の方向である第2の搬送方向とに記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記第1の搬送方向及び前記第2の搬送方向へ搬送される記録媒体に記録を行う記録手段と、前記記録媒体の所定の検出対象部位を検出する複数の検出手段と、記録媒体の前記搬送方向の長さと、記録する画像の前記搬送方向の長さと、記録を行う搬送方向と、に基づいて、記録媒体に対する記録位置の調整に用いる検出手段を前記複数の検出手段の中から選択する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数回の走査によって画像を形成する際のスループットを向上することのできる記録装置および記録方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る記録装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る記録装置の制御系の機能ブロック図である。 センサの具体的な構成を示した図である。 制御部が実行するスループットの向上のための制御を示すフローチャートである。 「右余白+画像長」の値が所定値L1と比較して小さい場合(ケース1)の記録動作を示す図である。 「(記録媒体長−(右余白+画像長)+所定値L1)」の値が「(右余白+画像長+所定値L2)」の値よりも小さい場合(ケース2)の記録動作を示す図である。 片方向印刷を行う場合(ケース3)の記録動作を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に好適な実施形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る記録装置の概略構成図である。記録装置1は、例えばプリンタなどの記録装置であり、同図中の矢印Vで示す上下方向への往復移動を可能とするように構成されたキャリッジ101を備えている。この往復移動は、キャリッジ101がキャリッジモータ109によって駆動されることにより行われる。キャリッジ101には、記録媒体108(印刷用紙など)に画像等の所定の情報を形成するための図示しない記録ヘッドが搭載されている。
また、記録装置1は、搬送ベルト104を介して搬送ローラ105と連結された搬送モータ102を備えており、この搬送モータ102の回転によって、搬送ローラ105を回転させる構成となっている。搬送経路中に記録媒体108が存在する場合には、搬送モータ102を回転駆動することによって、記録媒体108を同図中の矢印Hで示す左右方向へ往復移動(搬送)させることが可能である。
搬送モータ102には、記録媒体108の搬送距離を測定するための搬送エンコーダ103が接続されている。また、搬送経路には、記録媒体108の搬送方向の端部(エッジ)を検出するための複数のセンサ106および107(本発明の検出手段に相当)が設けられている。記録装置1では、これらセンサ106および107のエッジ検出タイミングと、搬送エンコーダ103の測定情報(搬送距離)とによって、搬送経路中における記録媒体108の正確な位置を検出することが可能となっている。
キャリッジ101に搭載された記録ヘッド(不図示)には、記録媒体108の搬送方向と直交する方向に、例えば、インクなどの液体を吐出するためのノズルが配列されている。記録装置1では、記録媒体108に対して画像を記録する際に、キャリッジ101を、搬送経路上の所定の位置に移動させて固定した状態とする。そして、記録装置1では、記録媒体108を搬送しながら、その搬送経路中の位置と、記録画像の情報を含む印刷情報とに応じて、記録ヘッドの対応する各ノズルから、例えば、インク滴などを吐出することで所望の画像を記録媒体108に対して記録する。なお印刷情報については後述する。
図2は、記録装置1の制御系の機能ブロック図である。制御部201は、本記録装置全体の動作を制御するものであり、搬送駆動部203と、キャリッジ駆動部204と、記録ヘッド駆動部205とに対する各駆動制御を行う。搬送駆動部203は、搬送モータ102の回転駆動などを制御し、キャリッジ駆動部204は、キャリッジモータ109の回転駆動などを制御する。また、記録ヘッド駆動部205は、キャリッジ101に搭載された記録ヘッドの各ノズルからの吐出インクの液滴量(液滴サイズ)、吐出タイミング、およびその吐出量(単位時間当たり)などを制御する。制御部201は、これらの各駆動部に対する制御を行いながら、画像メモリ202に格納されている印刷のための画像データを記録媒体108に対して記録する動作を行う。
搬送駆動部203の制御のために記録装置1に設けられた複数のセンサ(センサ106および107)の出力信号は、センサ入力部206を介して制御部201に入力される。また、搬送駆動部203により回転駆動される搬送モータ102に接続された搬送エンコーダ103の出力は、エンコーダカウンタ207によってそのパルス数がカウントされる。制御部201は、このエンコーダカウンタ207のカウントした値(カウント値)を読み出すことによって、搬送エンコーダ103の回転量、つまり、記録媒体108の搬送距離を示す測定情報を検出することができる。記録装置1では、制御部201が、入力される各センサの情報と、エンコーダカウンタ207のカウント値とに基づき搬送モータ102の回転駆動を制御することにより、搬送経路中での記録媒体108の搬送動作を正確に制御することができる。
制御部201および画像メモリ202は、周知の構成要素である、CPU、ASIC、ROM、RAM、およびこれらメモリに記憶されたソフトウェア、その他のロジック回路などによって構成されている。
なお、キャリッジ101にはその位置を検出するセンサを設けていないが、本実施形態においては、キャリッジモータ109としてパルスモータを使用しており、その駆動ステップ数からキャリッジ101の位置を検出することによってセンサを不要としている。ただし、キャリッジ101についてもリニアエンコーダを備えるようにして、その出力のパルス数に基づいてキャリッジ101の位置を検出する構成としても良い。
図3は、記録媒体108を検出するべく搬送経路中に設けられたセンサ106、107の具体的な構成を示した図である。センサ106および107は、それぞれ発光部302と受光部303とから構成されており、発光部302から出射された光が記録媒体108で反射されると、その反射光を受光部303が受光するように構成されている。そのため、記録媒体108が、反射光を生じさせ得る所定の位置に存在している場合は、前述の如く受光部303でその生じた反射光が検出されるが、その位置に記録媒体108が存在しない場合は、反射光が生じないため受光部303ではそれが検出されない。
以下、記録装置1が行う記録動作について説明する。この記録動作は、記録装置1の制御部201による制御のもとで実行される。
制御部201は、図示しないホストインターフェイスや操作パネルから記録開始命令を受信すると、その記録開始命令の指示に関連した印刷情報を画像メモリ202から取得する。ここで印刷情報は、記録画像のデータ量、解像度、大きさ(画像サイズ)、ピクセルデータなどの情報を含んだものであり、制御部201が記録動作を実行する前に画像メモリ202に格納されるものである。この印刷情報には、記録媒体に関する情報として、記録媒体の種類およびサイズ、記録品位、記録媒体に対する記録位置などの情報も含まれている。
制御部201は、印刷情報を取得すると、その情報に基づいて記録動作を開始する。具体的には、制御部201は、搬送駆動部203を制御して、記録媒体108の搬送を開始する。この際の記録媒体の搬送方向は、図1において左から右への方向となっている。制御部201は、記録媒体108の先端E1が搬送経路中に設けられたセンサ106によって検出されると、その検出時点でのエンコーダカウンタ207のカウント値をRAMなどのメモリに記憶する。制御部201は、記録媒体108の搬送を継続し、エンコーダカウンタ207のカウント値が、先端E1の検出時に記憶したカウント値に対して所定の距離だけ搬送されたことを示す値となった時点で、キャリッジ101の記録ヘッドによる記録動作を開始する。制御部201は、記録ヘッド駆動部205を制御することにより記録ヘッドのインク吐出を制御して、エンコーダカウンタ207のカウント値が、例えば、1だけ進む毎に搬送経路中の記録媒体108に対して1カラム分の印刷(記録)を行う。制御部201は、搬送中の記録媒体108に対してこの記録動作(主走査)を画像幅の分継続することにより1バンドの印刷を行う。この主走査においては、記録媒体と記録ヘッドとを相対的に移動させながら記録が行われるので、その記録方向は記録媒体を搬送するのと逆の方向になる。制御部201は、1バンド分の印刷を終えると、次のバンドの印刷を行う準備として、キャリッジ駆動部204を制御することによりキャリッジモータ109を回転駆動して、キャリッジ101を搬送経路上において1バンド分移動させる。制御部201は、このキャリッジ101の移動(副走査)の後に、次のバンドの記録動作を実行する。この副走査においては、主走査と直交する方向に、記録媒体と記録ヘッドとが相対的に所定距離移動させられる。
記録装置1では、このように、記録媒体を異なる方向に複数回走査しながら記録を行って画像を形成する。
ところで、このように複数回の走査を行うことによって記録媒体に画像を形成する場合には、既述のとおり、画像を形成する際のスループットが低下する可能性がある。そのため、本実施形態の記録装置では、画像を形成する際のスループットを向上させるために、その実行する記録動作に以下の工夫を施している。
図4は、制御部201が実行するスループットの向上のための制御を示すフローチャートである。本実施形態の制御部201は、このフローチャートの処理(制御)を、例えば、上記で説明した記録動作において最初の1バンド分の印刷を終えた後に続けて実行するように構成されている。
以下、この図4のフローチャートの処理を、図5〜7も適宜参照しつつ説明する。
フローチャートの処理を開始すると、ステップS101において、制御部201は、上記で画像メモリ202から取得した印刷情報に基づき、「右余白+画像長」の値が、所定値L1と比較して小さいか否かを判定する。ここで、右余白は、搬送方向において記録媒体108の右縁部分に設けられる無記録領域の幅である。また画像長は、本実施形態の場合、記録媒体108に対して記録される画像の搬送方向の長さ(サイズ)である。そして所定値L1は、搬送経路においてセンサ107が記録媒体108のエッジを検出可能な位置(エッジ検出位置)と、そのセンサ107のエッジ検出位置から搬送経路に沿った水平線上での記録ヘッドの印刷位置との間の距離に相当する値である。
つまり、本ステップでは、往(右)方向の画像長の印刷、即ち1バンド分の印刷を終えた時点で、センサ107のエッジ検出位置に、記録媒体108の右端(図1の先端E1)が到達していないか否かを判定している。
そして、制御部201は、「右余白+画像長」の値が所定値L1よりも小さい場合、つまり、センサ107のエッジ検出位置に記録媒体108の右端が到達していない場合はステップS102へ移行する(Yes側)。一方、制御部201は、「右余白+画像長」の値が所定値L1と等しいか大きい場合、つまり、センサ107のエッジ検出位置に記録媒体108の右端が到達している場合はステップS103へ移行する(No側)。
次に、ステップS102において、制御部201は、記録動作の制御パラメータを決定する。具体的には、制御部201は、印刷方法を「往復印刷」に決定する。また、制御部201は、往方向の印刷時の位置決めを行うための基準センサを「センサ106」に、そのセンサにより検出すべき基準端としての記録媒体108のエッジを「右端」に決定する。また、制御部201は、復方向の印刷時の位置決めを行うために使用する基準センサを「センサ107」に、そのセンサを使用して検出すべき基準端としての記録媒体108のエッジを「右端」に決定する。
本ステップが実行される「右余白+画像長」の値が所定値L1と比較して小さいケース(ケース1)では、往(右)方向の1バンド分の印刷を終えた時点において、記録媒体108の右端は、センサ107の検出位置に到達していない。この様子が図5(b)に示されている。そこで、例えば、図5(c)のように、記録媒体108を、その右端がセンサ107の検出位置を通過するまで同じ方向の搬送を継続するものとする。そうすると、その右端の通過後、逆(左)方向に搬送した際には、図5(d)のように、記録媒体108の右端をセンサ107で検出することができる。この場合、次のバンドの印刷開始位置が記録ヘッドの印刷位置に到達するよりも前に、記録媒体108の右端(エッジ)がセンサ107によって検出されることとなる。そして、そのように記録媒体のエッジの方を先に検出することができれば、その検出位置(検出結果)に基づいて印刷開始位置を決定することができるため、図5(e)のように、往復印刷を行うことが可能となる。そのため、ケース1の場合の記録動作の制御パラメータは、上記の内容に決定することができる。
ケース1の場合、往(右)方向の1バンド分の印刷を終えた時点での記録媒体108の右端に近い側のセンサ107によって、次の復(左)方向の印刷のための位置決めに必要なエッジ検出が行える。また、この場合には、走査における記録方向として往および復の両方向に記録する往復印刷を行うことが可能である。
制御部201は、上記のように記録動作の制御パラメータを決定した後、フローチャートの処理を終了するとともに、その決定した制御パラメータの内容に従って上記の記録動作を継続する。即ち、次のバンドの印刷を行う準備として、キャリッジ101を搬送経路上において1バンド分移動させる動作から記録動作を継続する。
ステップS103において、制御部201は、取得した印刷情報に基づき、「(記録媒体長−(右余白+画像長)+所定値L1)」の値が、「(右余白+画像長+所定値L2)」の値よりも小さいか否かを判定する。ここで、記録媒体長は、記録媒体108の搬送方向(図1での長手方向)の長さ(サイズ)である。また所定値L2は、所定値L1と同様であるが、センサはセンサ106であり、このセンサ106の検出位置と、記録ヘッドの印刷位置との間の距離に相当する値に、記録媒体の搬送の減速時間、加速時間を距離に換算してそれに相当する値を加算したものである。
本ステップでは、記録媒体の長さや、記録媒体における画像の印刷領域の大きさ(印刷範囲)といった記録の条件から、次のバンドの記録に必要な位置決めを行うには以下の2つの動作のうちのどちらを実行する方が早い(動作時間が短い)かを判定している。
・往(右)方向の1バンド分の印刷を終えた後、センサ107が記録媒体108の左端(図1の後端E2)を検出するまで同じ方向に搬送し続けた場合(動作1)。この様子が図6(b)に示されている。
・往方向の1バンド分の印刷を終えた後に、記録媒体108の逆(左)方向の搬送を開始し、センサ106が記録媒体108の右端(図1の先端E1)を検出するまで逆方向に搬送し続けた場合(動作2)。この様子が図7(b)に示されている。
そして、「(記録媒体長−(右余白+画像長)+所定値L1)」の値が、「(右余白+画像長+所定値L2)」の値よりも小さい場合(ケース2)、次のバンドの記録に必要な位置決めを行うには動作1の記録動作を実行する方が早いと判定される。よって、この場合、制御部201はステップS104へ移行する(Yes側)。
なお、動作1では、往方向の搬送を継続した際にセンサ107により記録媒体108の左端が検出されるため、図6(c)のように、その検出後に記録媒体108の逆(左)方向の搬送を開始した際にはその開始直後に再び左端が検出されることとなる。これにより、その検出位置に基づいて印刷開始位置を決定することができるため、図6(d)のように、往復印刷を行うことが可能となる。
一方、「(記録媒体長−(右余白+画像長)+所定値L1)」の値が、「(右余白+画像長+所定値L2)」の値と等しいか大きい場合(ケース3)、次のバンドの記録に必要な位置決めを行うためには動作2の記録動作を実行する方が早いと判定される。なお、この場合、記録媒体108は、例えば連続用紙のような長尺の媒体であり、そして1バンド分印刷後の当該バンドの残りの未記録領域の長さも長いため、図7(d)のように、片方向印刷が行われる。よって、この場合、制御部201はステップS105へ移行する(No側)。
次に、ステップS104において、制御部201は、ケース2の場合の記録動作の制御パラメータを決定する。具体的には、制御部201は、印刷方法を「往復印刷」に決定する。また、制御部201は、往方向の印刷時の位置決めを行うための基準センサを「センサ106」に、そのセンサにより検出すべき基準端としての記録媒体108のエッジを「右端」に決定する。また、制御部201は、復方向の印刷時の位置決めを行うために使用する基準センサを「センサ107」に、そのセンサを使用して検出すべき基準端としての記録媒体108のエッジを「左端」に決定する。
制御部201は、上記のように記録動作の制御パラメータを決定した後、フローチャートの処理を終了するとともに、その決定した制御パラメータの内容に従って上記の記録動作を継続する。
ステップS105において、制御部201は、ケース3の場合の記録動作の制御パラメータを決定する。具体的には、制御部201は、印刷方法を「片方向印刷」に決定する。また、制御部201は、片方向、つまり、往方向の印刷での位置決めを行うための基準センサを「センサ106」に、そのセンサにより検出すべき基準端としての記録媒体108のエッジを「右端」に決定する。
制御部201は、上記のように記録動作の制御パラメータを決定した後、フローチャートの処理を終了するとともに、その決定した制御パラメータの内容に従って上記の記録動作を継続する。
以下、記録装置1が行うケース1〜3の記録動作を、図5〜7を再び用いて具体的に説明する。
図5は、上記のとおり、「右余白+画像長」の値が所定値L1と比較して小さい場合(ケース1)の記録動作を示したものである。(a)は記録動作開始前の状態であり、記録媒体108は各センサ(センサ106および107)よりも左側に位置している。記録装置1は、記録媒体108の順(往)搬送を開始し、既述のように記録媒体108の右端(先端E1)をセンサ106が検出すると、その検出位置に基づいて印刷開始位置の決定、即ち、位置決めを行う。なお、記録媒体の搬送方向は、図5において左から右への方向となっている。次に、記録装置1は、この位置決めで決定した印刷開始位置が記録ヘッドの印刷位置に到達すると、そこから往方向記録動作を行って1バンド分の印刷を終了させる(b)。この1バンドの印刷の後、記録装置1は、センサ107が記録媒体108の右端を検出するまで記録媒体108の順搬送を継続する。また、この際、記録装置1は、キャリッジ101を記録媒体108の搬送方向と直交する方向に1バンド分移動(シフト)させる(c)。キャリッジのシフト方向は、図5において下側への方向となっている。次に、記録装置1は、センサ107が記録媒体108の右端を検出すると、記録媒体108の逆(復)搬送を開始する。記録媒体の搬送方向は、上記とは逆に、図5において右から左への方向となっている。この場合、逆搬送を開始した後、間もなくセンサ107が再度記録媒体108の右端を検出することとなる(d)。記録装置1は、その右端検出時のエンコーダカウンタ207のカウント値から所定距離に相当する分だけカウント値が変化した時点を印刷開始位置として決定する。記録装置1は、記録媒体108の逆搬送をそのまま継続しつつ、その印刷開始位置から予め決定されている次のバンドの印刷(記録)範囲に記録ヘッドによる印刷を行う(e)。記録装置1は、1バンドの印刷の後、センサ106が記録媒体108の右端を検出するまで記録媒体108の逆搬送を継続する。また、この際、記録装置1は、キャリッジ101を下側へ1バンド分シフトさせる。記録装置1は、記録媒体108に対する画像の記録(印刷)が完了するまで上記の動作を繰り返し実行する。
図6は、上記のとおり、「(記録媒体長−(右余白+画像長)+所定値L1)」の値が、「(右余白+画像長+所定値L2)」の値よりも小さい場合(ケース2)の記録動作を示したものである。(a)は、上記ケース1(図5)の場合と同様に記録動作開始前の状態であり、(b)は往(順)方向印刷を終えた状態を表しており、記録装置1は、その後、センサ107が記録媒体108の左端(後端E2)を検出するまで記録媒体108の順搬送を継続する。次に、記録装置1は、センサ107が記録媒体108の左端を検出すると、キャリッジ101を下側へ1バンド分シフトさせるとともに、記録媒体108の逆(復)搬送を開始する(c)。この場合、逆搬送を開始した後、間もなくセンサ107が再度記録媒体108の左端を検出することとなる。記録装置1は、その左端検出時のエンコーダカウンタ207のカウント値から所定距離に相当する分だけカウント値が変化した時点を印刷開始位置として決定する。記録装置1は、記録媒体108の逆搬送をそのまま継続しつつ、その印刷開始位置から予め決定されている次のバンドの印刷範囲に記録ヘッドによる印刷を行う(d)。記録装置1は、1バンドの印刷の後、センサ106が記録媒体108の右端を検出するまで記録媒体108の逆搬送を継続する。また、この際、記録装置1は、キャリッジ101を下側へ1バンド分シフトさせる。記録装置1は、記録媒体108に対する画像の記録が完了するまで上記の動作を繰り返し実行する。
図7は、上記のとおり、ケース3の場合に片方向印刷を行う際の記録動作を示したものである。ケース3は、記録媒体108に、例えば連続用紙のような長尺の媒体を用い、そして通常の一般的なサイズの画像を印刷する場合に実行される記録動作である。この場合、記録媒体108は、1バンド分印刷後の当該バンドの残りの未記録領域の長さが長くなる。そのため、「(記録媒体長−(右余白+画像長)+所定値L1)」の値が、「(右余白+画像長+所定値L2)」の値と等しいか大きいことは明らかである。(a)は、上記ケース1(図5)などの場合と同様に記録動作開始前の状態であり、(b)は往(順)方向印刷を終えた状態を表している。この場合、往方向印刷を終えた時点で、記録媒体108の右端(先端E1)はセンサ107の検出位置を過ぎており、次のバンドの印刷を行うには、一旦、記録媒体108を記録動作開始前の状態の位置まで逆(復)方向に搬送する必要がある。そのため、記録装置1は、往方向印刷を終えると、キャリッジ101を下側へ1バンド分シフトさせるとともに、記録媒体108の逆搬送を開始する。この逆搬送の際には、記録ヘッドによる記録媒体108への印刷は行われない。次に、センサ106が記録媒体108の右端を検出すると、記録装置1は、それまでの逆搬送を停止し、直ちに次のバンドの印刷をするべく記録媒体108の順搬送を開始する(c)。記録装置1での次のバンドの記録動作は、上記の1バンド目の記録動作と同様に、センサ106が記録媒体108の右端を検出してから、所定距離だけその記録媒体108の搬送を行った後に印刷が開始されるように制御される(d)。
本実施形態の記録装置では、上記のように、印刷情報から得られる記録媒体の長さや、記録媒体における画像の印刷領域の大きさ(印刷範囲)といった記録の条件に応じて、記録動作に係る制御パラメータの内容を変更するようにしている。具体的には、制御パラメータとしての印刷方法(往復印刷または片方向印刷)と、位置決めのためのエッジ検出に必要なセンサ(センサ106および107)と、検出すべき記録媒体のエッジ方向(右端または左端)との組合せを、それらの条件に応じて変更する。そして、本実施形態の記録装置では、このような種類の制御パラメータを、記録の条件に基づいて判定した各ケース(ケース1〜3)に応じて、印刷に要する時間をできるだけ低減させることのできる組合せに変更する。そのため、本実施形態の記録装置では、従来と比べて、画像を形成する際のスループットを向上させることができる。
なお、ケース1およびケース2のように往復印刷を行う場合には、記録媒体の搬送方向を反転した際に、搬送ギヤのバックラッシュ等による駆動系のガタなどにより搬送位置がずれてしまい位置決めを正確に行えなくなることがある。この対処として、特許文献1の記録装置では、搬送方向が切り替わる毎に記録媒体に印刷されたマークをセンサによって検出し、往方向と復方向とでそれぞれ検出したマーク位置の差を補正量に用いて搬送位置のずれを補正するようにしている。よって、例えば、この特許文献1の記録装置の方法を採用して、往復印刷を行う際には、センサによって検出した記録媒体のエッジ位置の差に応じて補正を行うようにするとよい。
また、上記では、記録媒体の端部(エッジ)を検出する例を説明したが、記録媒体の一部に印刷されたマークを検出したり、台紙とラベルの境界をその光透過率の差によって検出するなどして上記の記録動作を行うことも可能である。なお、記録媒体の端部(エッジ)および記録媒体の一部に印刷されたマークは、本発明の所定の検出対象部位に相当するものである。
また、上記では、記録媒体の搬送とキャリッジの移動を交互に行いながら印刷を行う例を説明したが、これに限らず、キャリッジの移動を行わずに印刷を行う場合にも上記と同様の効果が得られる。
なお、使用される頻度の高い、記録媒体のサイズ及び記録媒体に対する画像の記録範囲に応じて、センサを配置する位置を決定するようにすれば、さらに本発明の効果を高めることが可能である。その場合、記録媒体のエッジを検出する際に最も搬送距離が短くなる位置にセンサを配置することが望ましい。また、センサを配置する位置は、ユーザーによって変更することが可能な構成としても良い。この方法の一例を説明すると、例えば、使用される頻度の高い記録媒体のサイズおよび記録範囲の組合せをパターンとし、予め、それらの各パターンについて最も搬送距離が短くなるセンサの配置位置を決定しておく。次に、その決定したセンサの配置位置の情報と、それに対応するパターンの情報とを紐づけてメモリに記憶させておくようにする。そして、操作パネルなどを介して、メモリに記憶されたパターンのうちから所望のパターンをユーザーに選択させるようにし、選択されたパターンに対応する配置位置の情報に基づいて記録装置内の予め決められた配置位置にセンサを配置するようにすればよい。
1 記録装置
101 キャリッジ
102 搬送モータ
103 搬送エンコーダ
104 搬送ベルト
105 搬送ローラ
106、107 センサ
108 記録媒体
109 キャリッジモータ
201 制御部
202 画像メモリ
203 搬送駆動部
204 キャリッジ駆動部
205 記録ヘッド駆動部
206 センサ入力部
207 エンコーダカウンタ

Claims (6)

  1. 第1の搬送方向と該第1の搬送方向とは逆の方向である第2の搬送方向とに記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により前記第1の搬送方向及び前記第2の搬送方向へ搬送される記録媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録媒体の所定の検出対象部位を検出する複数の検出手段と、
    記録媒体の前記搬送方向の長さと、記録する画像の前記搬送方向の長さと、記録を行う搬送方向と、に基づいて、記録媒体に対する記録位置の調整に用いる検出手段を前記複数の検出手段の中から選択する制御手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記所定の検出対象部位は、前記記録媒体のエッジまたは前記記録媒体に設けられたマークである
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録媒体と前記記録手段とを相対的に移動させながら記録を行う主走査と、前記主走査と直交する方向に前記記録媒体と前記記録手段とを相対的に所定距離移動させる副走査と、を交互に繰り返しながら前記記録媒体に画像を形成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、記録に要する記録媒体の搬送距離が最も短くなるように、前記記録位置の調整に用いる検出手段を選択する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の記録装置。
  5. 使用される頻度の高いサイズの記録媒体に、使用される頻度の高い記録画像が記録されるときに、前記検出対象部位の検出の際に最も搬送距離が短くなる位置に前記複数の検出手段のうちの1つを配置する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の記録装置。
  6. 記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送工程と、
    記録媒体の前記搬送方向の長さと、記録する画像の前記搬送方向の長さと、に基づいて、記録媒体に対する記録位置の調整に用いる検出手段を複数の検出手段の中から選択する選択工程と、
    前記選択工程において選択した検出手段の検出結果に基づいて、記録媒体の所定の記録位置に記録を行う記録工程と、
    を含むことを特徴とする記録方法。
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