JP2004249476A - 記録装置、液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの手を煩わすことなく、被記録材を常に適切なカット位置でカット可能とすること。
【解決手段】インクジェットプリンタは搬送駆動ローラ19a、記録ヘッド25、排紙駆動ローラ29a、センサ(フォトインタラプタ)26を備えている。排紙駆動ローラ29aの下流側には、剪断板44、回転刃46を備えるカッター装置が、インクジェットプリンタ本体に対して着脱自在に設けられる。センサ26と回転刃46との間の距離(用紙Pの搬送量)はカッター装置の着脱によって変化するが、用紙Pをカットした後に用紙Pを上流側に搬送し、センサ26が用紙先端を検出する迄の搬送量を求め、これにより、センサ26と回転刃46との間の距離を補正する補正値kを求める。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録の行われた被記録材を所定位置でカットする被記録材カット手段を着脱自在に備えた記録装置に関する。また、本発明は、液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体と前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
以下、記録装置の一つとしてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)を例に説明する。プリンタは、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)と、該記録ヘッドへ被記録材を搬送する被記録材搬送手段とを備えている。また、プリンタには、記録ヘッドの下流側に、被記録材を所定位置でカットする被記録材カット手段を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
被記録材カット手段は、被記録材の幅方向に移動可能なカッター刃を備え、プリンタの制御部は、被記録材の搬送量を制御し、カットすべき位置がカッター刃に来たところでカット動作を実行させる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−117689号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、被記録材カット手段が、プリンタ本体に対して着脱可能に構成されている様な場合には、着脱ばらつきにより、カッター刃の位置がその都度変化し、カット位置をカッター刃によって正確にカットすることができなくなる虞がある。この様な問題は、カット位置を調節する調節作業をユーザが行うことによって解決することも可能であるが、作業が繁雑となる。
【0008】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、ユーザの手を煩わすことなく、被記録材を常に適切なカット位置でカット可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録材の幅方向に往復動しながら被記録材に記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録材を下流側及び上流側に搬送する被記録材搬送手段と、前記記録ヘッドの下流側であって前記記録ヘッドが設けられた装置本体に対して着脱可能に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットする被記録材カット手段と、前記被記録材搬送手段及び前記被記録材カット手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置であって、前記装置本体に、前記制御手段と接続され、被記録材先端の通過を検出するセンサ手段を備え、前記制御部が、前記被記録材カット手段によるカット実行後、前記被記録材搬送手段による被記録材の上流側への搬送動作を開始した時点から、前記センサ手段が被記録材先端の通過を検出するまでの被記録材の搬送量Nを取得し、前記記録ヘッド又は前記センサ手段から前記被記録材カット手段までの理論上の搬送経路長に相当する被記録材の搬送量Cから、前記搬送量Nを減算することにより、前記搬送量Cを補正する為の補正値kを取得する補正値k取得モードを有し、該補正値kを用いて被記録材をカットする際のカット位置を決定する様構成されていることを特徴とする。
【0010】
上記第1の態様によれば、記録装置の制御部は、被記録材をカットした後に被記録材の上流側への搬送動作を開始し、当該搬送動作を開始した時点から、センサ手段が被記録材先端を検出するまでの搬送量Nを取得する。従って、当該搬送量Nが、被記録材カット手段からセンサ手段までの実際の搬送経路長を表す値となるとともに、被記録材カット手段からセンサ手段までの理論上の搬送経路長に相当する搬送量Cと、前記搬送量Nとの差が、前記搬送量Cを補正する為の補正値kとなる。そして、当該補正値kを用いて被記録材をカットする際のカット位置を決定する様構成されていることから、被記録材カット手段の着脱動作を行い、これによってセンサ手段或いは記録ヘッドから被記録材カット手段までの搬送経路長(被記録材搬送量)が変化した場合でも、正確な位置でカットすることが可能となる。加えて、ユーザの操作が不要であるので、簡易且つより正確に前記補正値kを取得することができる。
【0011】
尚、センサ手段は、記録ヘッドが設けられている記録装置本体側に設けられていることから、センサ手段と記録ヘッドとの間の搬送経路長(被記録材搬送量)は、センサ手段と被記録材カット手段との間の搬送経路長(被記録材搬送量)の様に変化することが無い。従って、センサ手段と被記録材カット手段との間の搬送経路長を用いて、記録ヘッドと被記録材カット手段との間の正確な搬送経路長を求めることも可能となり、これにより、例えば複数の記録対象物を連続して記録する場合に、記録対象物の境界線で正確にカットすることができる。
【0012】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記センサ手段が、前記記録ヘッド近傍に設けられていることを特徴とする。
上記第2の態様によれば、前記センサ手段が、前記記録ヘッド近傍に設けられていることから、記録装置の組立時に前記センサ手段と前記記録ヘッドとの間の距離が設計値から外れ難く、従って前記記録ヘッドと前記被記録材カット手段との間の搬送経路長(被記録材搬送量)を、より一層正確に取得することが可能となる。
【0013】
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記制御部が、前記補正値k取得モードにおいて前記センサ手段が被記録材先端の通過を検出後、被記録材を所定の搬送量Mだけ上流側に戻し、前記センサ手段が再び被記録材先端の通過を検出するまで被記録材を下流側に搬送する際の搬送量Lを取得し、前記搬送量Mから前記搬送量Lを減算して補正値δを取得し、前記搬送量Nに前記補正値δを加算した値を搬送量Nとすることを特徴とする。
【0014】
上記第3の態様によれば、前記被記録材搬送手段が、例えば被記録材を搬送する搬送ローラによって構成され、該搬送ローラと、該搬送ローラを回転駆動する駆動モータとの間に、歯車輪列を備えている様な場合に、歯車のバックラッシの影響を除去して正確な位置でカットすることが可能となる。即ち、前記補正値k取得モードにおいては、被記録材を下流側に搬送し、カットし、そして上流側に戻すことによって搬送量Nを取得する。この時、歯車のバックラッシが存在すると、上流側への搬送動作から下流側への搬送動作に切り替える際に、歯車のバックラッシの影響により、搬送量Nに当該バックラッシ分が含まれ、正確な補正値kを求めることができなくなる。
【0015】
そこで、前記センサ手段が被記録材先端の通過を検出後、被記録材を所定の搬送量Mだけ上流側に戻し、前記センサ手段が再び被記録材先端の通過を検出するまで被記録材を下流側に搬送する際の搬送量Lを取得し、前記搬送量Mから前記搬送量Lを減算して補正値δを取得する。バックラッシがゼロであれば前記補正値δはゼロとなり、ゼロでなければ、前記補正値δが、前記搬送量Nをバックラッシ分補正する為の値となる。従って以上により、歯車のバックラッシの影響を除去して正確な位置でカットすることが可能となる。
【0016】
本発明の第4の態様は、上記第1乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記被記録材カット手段が、カットされた被記録材のカット片を排出するカット片排出手段を備え、前記補正値kモード実行中において、被記録材カット実行後に前記カット片排出手段による前記カット片の排出動作を実行する、ことを特徴とする。
上記第4の態様によれば、前記補正値k取得モード実行中において、カットされた被記録材のカット片を、カット片排出手段によって排出するので、例えば、カット片排出手段がカット片をニップし且つ回転することによって排出するローラによって構成されるとともに、該ローラが、被記録材を搬送する被記録材排出手段と共通の駆動源を備える場合に、被記録材を上流側に戻す際にカット片が同時に上流側に戻ってしまうといった問題が生じない。
【0017】
本発明の第5の態様は、上記第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記制御部が、記録動作終了後前記装置本体に残存する記録済み領域をカットし且つ排出するティアオフ動作モードを有し、前記ティアオフ動作モード実行中に、前記補正値k取得モードを同時に実行する様構成されていることを特徴とする。
複数の記録対象物を連続して記録する場合、記録動作を実行しながらカット動作を実行する。しかし、最後の記録対象物の記録動作を終了した場合には次の記録対象物が存在しないことから、最後の記録対象物がカットされずに記録装置内に残る場合が生じる。そこで、記録装置は、この様な最後の記録対象物(記録済み領域)のカット動作及び排出動作を行うティアオフ動作モードを有している。このティアオフ動作モードは、例えば記録装置の外部に設けられた操作ボタンをユーザが押下することによって実行され、或いは、記録装置に接続されたホスト・コンピュータからの指示によって実行される。
【0018】
このティアオフ動作モードは、被記録材をカットした後に被記録材を上流側に戻す動作、つまり、上述した補正値k取得モードと同様な動作を実行することから、ティアオフ動作モード実行中に前記補正値k取得モードを同時に実行することが可能となる。そして、記録装置は、この様にティアオフ動作モード実行中に前記補正値k取得モードを同時に実行するので、ティアオフ動作モードが実行される度に最新の前記補正値kが得られ、常に正確なカット位置でカットすることが可能となる。
【0019】
本発明の第6の態様は、上記第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記補正値k取得モードが、記録装置の本体外部に設けられた補正ボタンを押下することによって実行される様構成されていることを特徴とする。
上記第6の態様によれば、前記補正値k取得モードが、記録装置の本体外部に設けられた補正ボタンを押下することによって実行される様構成されているので、例えば、着脱可能な被記録材カット手段の着脱作業を行った際に、その都度手動で最新の前記補正値kを得ることができ、利便性が良い。
【0020】
本発明の第7の態様は、上記第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記補正値k取得モードが、前記記録装置と接続されたホスト・コンピュータからの指示によって実行される様構成されていることを特徴とする。
上記第7の態様によれば、前記補正値k取得モードが、前記記録装置と接続されたホスト・コンピュータの指示によって実行される様構成されているので、例えば、ホスト・コンピュータ側で、被記録材の種類の変更が生じた際に、当該被記録材の種類に応じた適切な補正値kを得ることができる。つまり、被記録材カット手段の着脱作業を行わない場合でも、被記録材の種類(厚み、表面の滑り易さ、剛性等)が変化すると前記補正値kが変化する場合があるので、この様な場合に、被記録材の種類に応じた適切な補正値kを得ることができる。
【0021】
本発明の第8の態様は、被噴射媒体の幅方向に往復動しながら被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、被噴射媒体を下流側及び上流側に搬送する被噴射媒体搬送手段と、前記液体噴射ヘッドの下流側であって前記液体噴射ヘッドが設けられた装置本体に対して着脱可能に設けられ、液体噴射の行われた被噴射媒体を所定位置でカットする被噴射媒体カット手段と、前記被噴射媒体搬送手段及び前記被噴射媒体カット手段を制御する制御手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記装置本体に、前記制御手段と接続され、被噴射媒体先端の通過を検出するセンサ手段を備え、前記制御部が、前記被噴射媒体カット手段によるカット実行後、前記センサ手段が被噴射媒体先端の通過を検出するまで被噴射媒体を上流側へ戻す際の搬送量Nを取得し、前記センサ手段から前記被噴射媒体カット手段までの理論上の搬送経路長に相当する被噴射媒体の搬送量Cから、前記搬送量Nを減算することにより、前記搬送量Cを補正する為の補正値kを取得する補正値k取得モードを有し、該補正値kを用いて被噴射媒体をカットする際のカット位置を決定する様構成されていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下では先ず、本発明の一実施形態に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)100の概略構成について図1を参照しつつ説明する。ここで、図1はプリンタ100の側断面概略図である。尚、以下では、図1の右側(プリンタ100の後方側)を「上流側」(用紙搬送経路の上流側)と言い、図1の左側(プリンタ100の前方側)を「下流側」(用紙搬送経路の下流側)と言うこととする。
【0023】
プリンタ100は、上流側に給紙装置1を備え、該給紙装置1から被記録材或いは被噴射媒体の1例としての単票紙Pを装置前方側へと1枚ずつ給送する。また、ホッパ5の後部には図示しないロール紙ホルダが設けられ、該ロール紙ホルダにセットされたロール紙ロールから、被記録材或いは被噴射媒体の一例としてのロール紙Pを繰り出すことができる様に構成されている。以下、単票紙Pとロール紙Pとを区別する必要が無い場合には、これらを総称して適宜「用紙P」と言うこととする。
【0024】
給紙装置1は、給紙ローラ14と、ホッパ5とを備えている。搬送用モータ72(図2参照)によって回転駆動される様構成された給紙ローラ14は側面視略D形の形状をなし、その円弧部分に単票紙Pが圧接した状態で回転することにより、単票紙Pを下流側に給送する。また、単票紙Pへの記録動作実行中においては、平坦部分によって単票紙Pを負荷無く通過させて、下流側の搬送ローラ17による搬送動作時に搬送負荷を与えない様になっている。
【0025】
ホッパ5は板状体からなり、図示する様に傾斜姿勢に設けられ、且つ、上部に設けられた図示しない揺動軸を中心に図1の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。そして、揺動することにより、積層状態で支持した単票紙Pを給紙ローラ14に圧接させ、或いは給紙ローラ14から離間させる。
【0026】
給紙装置1の下流には板状体からなる紙案内15が略水平に設けられ、給紙ローラ14によって繰り出された用紙Pの先端が該紙案内15に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内される。紙案内15から下流には「被記録材搬送手段」「被噴射媒体搬送手段」を構成する、回動駆動される搬送駆動ローラ17aと、該搬送駆動ローラ17aに圧接する搬送従動ローラ17bとからなる搬送ローラ17が設けられ、用紙Pは、当該搬送駆動ローラ17aと搬送従動ローラ17bとにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。
【0027】
ここで、搬送従動ローラ17bは搬送従動ローラホルダ21の下流側に軸支されていて、当該搬送従動ローラホルダ21は、回動軸21aを中心に図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、且つ、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラ17bが常に搬送駆動ローラ17aに圧接する方向(図1の反時計方向)に回動付勢されている。
【0028】
次に、用紙Pの幅方向(図1の紙面表裏方向)に複数設けられた搬送従動ローラホルダ21において最も0桁側(図1の紙面表側)に位置するものの近傍には、用紙Pの通過を検出する、センサ本体部19aと検出レバー19bとから構成された紙検出器19が配設されている。検出レバー19bは側面視略「く」の字の形状をなし、その中央付近の回動軸19cを中心に図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。検出レバー19bの上方に位置するセンサ本体部19aは発光部(図示せず)及び該発光部からの光を受ける受光部(図示せず)を備え、検出レバー19bの回動軸19cから上側が、その回動動作により、前記発光部から前記受光部に向かう光の遮断及び通過を行う様になっている。そして、これにより、用紙P先端及び後端の通過を検出する。
【0029】
搬送ローラ17の下流には、プラテン27及び「液体噴射ヘッド」の一例としてのインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)25が上下に対向する様に配設され、搬送ローラ17によって記録ヘッド25の下へ搬送される用紙Pは、プラテン27によって下から支持される。記録ヘッド25はインクカートリッジ31を搭載するキャリッジ23の底部に設けられ、該キャリッジ23は、主走査方向(図1の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸24によって主走査方向にガイドされながら、CRモータ80(図2参照)の動力を受けて主走査方向に往復駆動される。
【0030】
記録ヘッド25から下流は排紙部となっていて、回動駆動される排紙駆動ローラ29aと、自由回動可能な排紙従動ローラ29bとから構成された排紙ローラ29が設けられている。従って記録ヘッド25によって記録の行われた用紙Pは、排紙ローラ29によってニップされた状態で排紙ローラ29が回転することにより、矢印方向に排紙される。
【0031】
排紙ローラ29の下流側には、プリンタ1本体に対して着脱自在な「被記録材カット手段」「被噴射媒体カット手段」としてのカッター装置4が設けられている。カッター装置4はカッターキャリッジ43と、回転刃46と、剪断板44と、排出駆動ローラ41a及び排出駆動ローラ41bとから構成された排出ローラ41と、を備えている。カッターキャリッジ43は回転刃46を自由回転可能に備えるとともにカッター駆動モータ86(図2)によって用紙Pの幅方向に往復動可能に設けられている。回転刃46は剪断板44と接し、カッターキャリッジ43の移動動作に従って回転することにより、剪断板44との間で用紙Pを剪断(カット)する。回転刃46の下流側には「カット片排出手段」を構成する排出駆動ローラ41a及び該排出駆動ローラ41aに接して従動回転する排出従動ローラ41bが設けられている。排出駆動ローラ41aは、図示しない歯車輪列を介して、搬送駆動ローラ17a、排紙駆動ローラ29aと共通の駆動源である搬送用モータ72(図2参照)によって回転駆動される様になっている。そして、排出駆動ローラ41aと排出従動ローラ41bとの間で用紙Pをニップした状態で排出駆動ローラ41aが回転することにより、カットされた用紙Pのカット片がプリンタ1外部へ排出される。
【0032】
以上がプリンタ100の用紙搬送経路の構成であり、以下、図2を参照しつつ、プリンタ100の「制御手段」としての制御部60の構成について説明する。ここで、図2は、制御部60のブロック図である。制御部60は、プリンタ100に印刷情報を送信するホスト・コンピュータ200との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ200とのインタフェース部(以下「IF」と言う)61と、ASIC62、RAM63、PROM64、EEPROM65、CPU66、発振回路67、DCユニット68、搬送用モータドライバ69、CRモータドライバ71、ヘッドドライバ70、カッターモータドライバ85を備えている。
【0033】
CPU66はプリンタ100の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、発信回路67は、CPU66に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC62は、ホスト・コンピュータ200からIF61を介して送信される印刷データに基づいて印刷解像度や記録ヘッド1の駆動波形等を制御するものである。RAM63は、ASIC62およびCPU66の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM64およびEEPROM65には、プリンタ100を制御する為に必要な制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータが格納されている。
【0034】
搬送用モータドライバ69は、DCユニット68の制御の下、搬送用モータ72を駆動制御して、複数の駆動対象、即ち、前述した給紙ローラ14、搬送駆動ローラ17a、排紙駆動ローラ29a、排出駆動ローラ41aを回動させる。CRモータドライバ71は、DCユニット68の制御の下、CRモータ80を駆動制御することによりキャリッジ23を主走査方向に往復動させ、または停止・保持させる。ヘッドドライバ70は、CPU66の制御の下、ホスト・コンピュータ200から送信された印刷データに従って記録ヘッド25を駆動制御する。カッターモータドライバ85は、DCユニット68の制御の下、カッターモータ86を駆動制御して、カッターキャリッジ43(図1)を用紙Pの幅方向に往復動させる。
【0035】
CPU66およびDCユニット68には、搬送される用紙Pの始端および終端を検出する、前述した紙検出器19からの検出信号と、搬送駆動ローラ17a、排紙駆動ローラ29a、排出駆動ローラ41a、の回動量を検出するロータリエンコーダ74からの出力信号と、キャリッジ23の主走査方向における絶対位置を検出するリニアエンコーダ73からの出力信号とが与えられる。
【0036】
ロータリエンコーダ74は、プーリ76に取り付けられる、外周部に多数のスリット79を有する円盤状スケール74bと、スリット79に対して発光する発光部(図示せず)および前記スリットを通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成された検出部74aとから構成されている。ここで、プーリ76は、歯車84と一体的に設けられるとともに無端ベルト75を介して搬送用モータ72によって回動駆動される。歯車84は搬送駆動ローラ17aの軸端に設けられた歯車83と噛合し、搬送駆動ローラ17aに動力を伝達する。排紙駆動ローラ29aの軸端には歯車81が設けられ、歯車77、78を介して搬送用モータ72の動力が伝達される。尚、排出駆動ローラ41aの軸端にも図示しない歯車が設けられるとともに、図示しない歯車を介して搬送用モータ72の動力が伝達される様になっている。
【0037】
円盤状スケール74bが回動すると、検出部74aはスリット79を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、制御部60は、この様なロータリエンコーダ74からの出力信号を受信することによって、搬送駆動ローラ17aの回動量即ち用紙Pの搬送量(ステップ数)および回動速度即ち用紙Pの搬送速度を算出し、これにより、目的とする搬送制御を実行することができる様になっている。
【0038】
続いて、リニアエンコーダ73は、主走査方向に長い符号板(図示せず)と、該符号板において主走査方向に複数形成されたスリット(図示せず)に対して発光する発光部(図示せず)および前記スリットを通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成され、前記スリットを通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、キャリッジ34の主走査方向における絶対位置を検出する。
【0039】
センサ26は、例えば発光部と受光部を備える一般的なフォトインタラプタであり、キャリッジ23の底部であって記録ヘッド25の近傍に設けられている。用紙Pの先端がセンサ26を通過すると、制御部60へ当該通過を表す信号を送出する様になっていて、これにより、制御部60は、必要な搬送制御、特に、カッター装置4におけるカットタイミングを制御することができる様になっている。
【0040】
以上が制御部60の構成であり、以下、図3乃至図12を参照しつつ、補正値k取得モードについて説明する。ここで、図3乃至図11は搬送駆動ローラ17a乃至排出駆動ローラ41aに至る搬送経路の平面図であり、補正値k(詳細は後述)を求める際の、用紙Pの状態を示す図(図12のフローチャートにおける各ステップに対応する図)である。また、図12は補正値k取得モードのフローチャートである。
【0041】
図3において、符号Tは、用紙Pの搬送方向(図の上下方向)におけるセンサ26の位置を示している。符号Tは、記録ヘッド25が備える搬送方向に複数設けられたインク吐出ノズルうちの、1番目ノズルの位置を示している。符号Tは、回転刃46の位置を示している。符号Cは、位置TからTへ用紙Pを搬送する為に必要な搬送量(搬送用モータ72(図2)の回転量:ロータリエンコーダ74のステップ数)、即ち位置Tと位置Tとの間の距離を示し、符号Cは同様に位置Tから位置Tへ用紙Pを搬送する為に必要な搬送量を示している。クレームにおける「搬送量C」とは、上記搬送量Cと搬送量Cとを加算したものである。
【0042】
符号Yは、搬送量Cと同様に位置Tから位置Tへ用紙Pを搬送する為に必要な搬送量を示しているが、搬送量Cは設計上の搬送量(理論値)を示しているのに対し、搬送量Yは、実際の搬送量を示している。また、同様に符号Yは位置Tから位置Tへ用紙Pを搬送する為に必要な搬送量を示しているが、搬送量Cは設計上の搬送量(理論値)を示しているのに対し、搬送量Yは、実際の搬送量を示している。
【0043】
以下、図12のフローチャートを参照しながら説明する。補正値kは、図3に示した理論上の搬送量C+Cを補正する為の値である。即ち、カッター装置4は、プリンタ1本体に対して着脱可能に設けられていることから、着脱作業を行うと、記録ヘッド25から回転刃46へ用紙Pを搬送する為に必要な搬送量(搬送量Y)或いは、センサ26から回転刃46へ用紙Pを搬送する為に必要な搬送量(搬送量Y+Y)が変化する場合が生じる。すると、カットすべきカット位置で正確にカットできなくなる。そこで、カッター装置4が装着された後に、実際の搬送量Y+Yを測定し、理論上の搬送量C+Cからこれを減算したものを補正値kとする。即ち、
補正値k=(C+C)−(Y+Y)・・・▲1▼
となる。
【0044】
そして実際の搬送制御において当該補正値kを用いてカット位置(用紙搬送量)を決定することにより、カットすべきカット位置での正確なカットが行える様になる。即ち、実際の搬送制御においては、センサ26から回転刃46へ用紙Pを搬送する為に必要な搬送量は、(C+C)+kとなる。
【0045】
尚、上述の通り、図3に示した搬送量Yはカッター装置4の着脱ばらつきによって理論上の搬送量Cと異なるものとなる場合があるが、記録ヘッド25とセンサ26との間の距離、即ち搬送量Yは、カッター装置4の着脱によって変化することのない量である。また、本実施形態では、センサ26はカッター装置4の近傍に設けられているので、搬送量Yは搬送量Cからずれ難い。従って、理論上の搬送量Cと、実際の搬送量Yとは、本実施形態では同じものであり且つ不変のものとして扱うこととする。従って、上記式▲1▼は、
補正値k=C−Y・・・▲2▼
と表すことができる。
【0046】
補正値k取得モードは、この様な補正値kを求める為の動作モードであり、制御部60が備えるPROM64(図2)等に制御プログラムとしてストアされている。また、補正値kは、プリンタ1の組立時に所定の値(デフォルト値)としてEEPROM65(図2)等の記憶手段にストアされている。
【0047】
図12において、補正値k取得モードは、プリンタ1の外装に設けられたティアオフカットボタン(図示せず)をユーザが押下したことにより(M1)、或いは、プリンタ1の外装に設けられたカット補正ボタン(図示せず)をユーザが押下したことにより(M2)、或いは、ホスト・コンピュータ200から補正値kの取得指示があったことにより(M3)、或いは、ホスト・コンピュータ200からのカット指示があったことにより(M4)、実行される様になっている。
【0048】
ここで、ティアオフカットについて説明する。複数の記録対象物を連続して記録する場合、記録動作を実行しながらカット動作を実行するが、最後の記録対象物の記録動作を終了した場合には次の記録対象物が存在しないことから、最後の記録対象物がカットされずに記録装置内に残る場合が生じる。そこで、プリンタ1(制御部60)は、この様な最後の記録対象物のカット動作のみを行うティアオフ動作モードを有し、プリンタ1の外部に設けられたティアオフカットボタンをユーザが押下することによって実行される様構成されている(M1)。
【0049】
尚、M2に示すカット補正ボタンは、記録対象物がプリンタ1に残存していない場合において、補正値k取得モードを実行する為のボタンである。また、M3に示すホスト・コンピュータ200からの制御コマンド補正指示は、例えば、ホスト・コンピュータ200側で、用紙Pの種類の変更が生じた際に、ホスト・コンピュータ200から制御部60へ自動的に出され、これによって補正値k取得モードが実行される。これは、カッター装置4の着脱作業を行わない場合でも、用紙Pの種類(厚み、表面の滑り易さ、剛性等)が変化すると補正値kが変化する場合があるからである。或いは、ホスト・コンピュータ200上で動作するプリンタ・ドライバにおいてユーザが直接指示することで制御部60へ出され、これによって補正値k取得モードが実行される。
【0050】
更に、M4に示すホスト・コンピュータ200からの制御コマンドカット指示については、例えば1つの記録対象物を記録し且つカットして排出する様なジョブにおいて、ホスト・コンピュータ200から制御部60へ自動的に出され、これによって補正値k取得モードが実行される。
【0051】
図12に示す補正値k取得モードにおいては、先ず、ステップS1において用紙P先端がセンサ26を通過したときから搬送量(C+C+C)(ステップ)の下流側への搬送動作を行い(図4に示す状態)、これに続いてステップS2においてカット動作を実行する(図5に示す状態)。即ち、用紙Pをカットする為に必要な量だけ頭出しを行う。尚、この場合において搬送量C(ステップ)に、既にストアされている補正値kを加算した値、即ち搬送量Y(前記式▲1▼’参照)を用いても良い。しかし、用紙Pをカットする為に必要な量であれば構わない。
【0052】
次に、ステップS3において搬送量J(ステップ)の下流側への搬送動作を行い、カット片Dを排出する(図6に示す状態)。その後、搬送用モータ72(図2)を逆転駆動することにより、ステップS4において搬送量J(ステップ)の上流側への搬送動作(戻し動作)を行うとともに、これに続いてステップS5において用紙先端がセンサ26によって検出されるまで上流側への搬送動作(戻し動作)を行う(センサ検出戻し:図7に示す状態)。そして、このとき得られた搬送量をN(ステップ)とする(位置Tから位置Tまで用紙Pを戻す際の搬送量)。
【0053】
続いて、ステップS6において更に搬送量M(ステップ)の上流側への搬送動作を行い(図8に示す状態)、続いて、搬送用モータ72(図2)を逆転駆動することにより、ステップS7において用紙先端がセンサ26によって検出されるまで下流側への搬送動作を行う(センサ検出送り:図9に示す状態)。そして、このとき得られた搬送量をL(ステップ)とする。
【0054】
ここで、図3において、補正値kは、上記式▲2▼より、記録ヘッド25の1番ノズルの位置Tと回転刃46の位置Tとの間の理論上の搬送量Cに対して加えるべき補正値であり、一方で、距離Yは、搬送量Nから搬送量Cを減算することにより得られるから、上記式▲2▼は、
補正値k=C−(N−C)・・・▲3▼
となる。尚、補正値kを、上記式▲1▼の様に位置Tと位置Tとの間の理論上の搬送量(C+C)に対して加えるべき補正値とするならば、上記式▲1▼は、
補正値k=C+C−N・・・▲4▼
となる。上記式▲3▼と▲4▼から、結局、記録ヘッド25或いはセンサ26のいずれを基準とした場合でも、補正値kは同じ値となる。
【0055】
ところで、基本的に搬送量Nは、センサ26(位置T)と回転刃46(位置T)との間の実際の距離(搬送量Y+Y)を表すものであるが、以下の理由により、センサ26(位置T)と回転刃46(位置T)との間の正確な距離(搬送量Y+Y)を表さない場合が生じる。
【0056】
即ち、搬送駆動ローラ17aと、該搬送駆動ローラ17aを駆動する搬送用モータ72(図2)との間には歯車輪列(図2の歯車83、84)が介在し、そして当該歯車輪列には普通バックラッシが存在している。この為、搬送用モータ72(図2)を正転駆動から逆転駆動へ、或いは逆転駆動から正転駆動へ切り替えた際には、前記バックラッシにより、ロータリエンコーダ74(図2)が回転検出を行っても、搬送駆動ローラ17aが回転しない状態が生じる場合がある。
【0057】
そして、補正値k取得モードにおいては、ステップS5からステップS6への移行において搬送用モータ72の正転駆動から逆転駆動への切替を行っているので、搬送量Nには、上記バックラッシによる搬送駆動ローラ17aの回転しない部分が含まれることとなり、従って上記バックラッシが存在している場合には、搬送量Nが、センサ26(位置T)と回転刃46(位置T)との間の正確な距離(搬送量Y+Y)を表さないものとなる。
【0058】
そこで、ステップS7とステップS8とにより、歯車のバックラッシ分に相当する搬送量を求めている。即ち、当該搬送量を補正値δとして、
補正値δ(ステップ)=M−L
となる。従って、これを搬送量Nに加算することによって、センサ26(位置T)と回転刃46(位置T)との間のより正確な距離(搬送量Y+Y)を求めることが可能となる。つまり、上記式▲3▼は、
補正値k=C−(N+(M−L)−C)・・・▲3▼’(図12のステップS8)
となり、同様に上記式▲4▼は、
補正値k=C+C−(N+(M−L))・・・▲4▼’
となる。
【0059】
ところで、図12に示すティアオフカットボタン押下(M1)の際の用紙Pの状態について補足する。図10は、複数の記録対象物を連続して記録実行した際の、最後の記録対象物Bの記録を終了した状態を示している。最後の記録対象物Bの1つ前の記録対象物Aは、記録対象物Bの記録実行中に、既にカットされ排出されている。プリンタ1は図10の状態で動作を停止しているので、この様な状態において最後の記録対象物Bをカットし排出する為に、ユーザがティアオフカットボタンを押下する。尚、図10の状態においては、記録ヘッド25の1番ノズルの位置Tが、ちょうど記録対象物Bをカットすべきカット位置となっている。
【0060】
ティアオフカットボタンが押下されると、図11に示す様に、搬送量Y(ステップ)の下流側への搬送動作が行われた後、カット動作が実行され、最後の記録対象物Bがカットされる。ここで、この状態は、上述した補正値k取得モードにおけるステップS2(図5に示す状態)と同様な状態である。従って、この状態から補正値k取得モードにおけるステップS3以降を実施することができ、これにより、最新の補正値kを取得することが可能となる。つまり、ティアオフ動作モードが実行される度に最新の補正値kが得られ、これによって常に正確なカット位置でカットすることが可能となる。
【0061】
つまり、カット動作を行った後、用紙Pを上流側に戻し、用紙Pの先端がセンサ26を通過するまでの搬送量を監視することで、補正値kが得られることになる。従って、上述したティアオフ動作モードの他に、例えば1つの記録対象物を記録すると同時にカット動作を行うジョブを実行する際においても、上述した補正値k取得モードを実行することができる(図12のM4に示す制御コマンドカット指示)。また、記録対象物を記録しない場合でも、上述した補正値k取得モードを単体で実行することもできる(図12のM3に示す制御コマンド補正指示)。
特に、用紙Pの搬送量は、用紙Pの種別(厚み、表面の滑り易さ、剛性等)によって異なるものとなる場合があり、従って用紙Pの種類が変更される度に、最新の補正値kを取得し、これによってより一層正確な位置でカットすることができる。
【0062】
尚、補正値kは、例えばEEPROM65等に書き込むことにより、プリンタ1の電源をOFFにした場合でもこれを保持することができ、最新の補正値kを保持して次のカット実行時に適切な位置でカットすることができる。また、上述した歯車のバックラッシに基づく補正値δ(搬送量M−搬送量L)についても、同様にEEPROM65等に保持することができる。特に、当該バックラッシに基づく補正値δは、カッター装置4の着脱作業に依存しない量であることから、例えば、図12に示す補正値k取得モードを実行する際には、一度補正値δを取得した後は、ステップS6及びステップS7を省略することも可能である。こうすることにより、より一層短時間で最新の補正値kを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の側断面概略図である。
【図2】本発明に係る記録装置の制御部のブロック図である。
【図3】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図4】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図5】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図6】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図7】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図8】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図9】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図10】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図11】本発明に係る記録装置の搬送経路の平面図である。
【図12】補正値k取得モードのフローチャートである。
【符号の説明】
1 給紙装置、4 カッター装置、5 ホッパ、14 給紙ローラ、17 搬送ローラ、17a 搬送駆動ローラ、17b 搬送従動ローラ、19 紙検出器、21 搬送従動ローラホルダ、23 キャリッジ、24 キャリッジガイド軸、25 記録ヘッド、26 センサ、27 プラテン、29 排紙ローラ、29a排紙駆動ローラ、29b 排紙従動ローラ、31 インクカートリッジ、41排出ローラ、41a 排出駆動ローラ、41b 排出従動ローラ、43 カッターキャリッジ、44 剪断板、46 回転刃、60 制御部、61 IF、62 ASIC、63 RAM、64 PROM、65 EEPROM、66 CPU、67 発振回路、68 DCユニット、69 搬送用モータドライバ、70 ヘッドドライバ、71 CRモータドライバ、72 搬送用モータ、73 リニアエンコーダ、74 ロータリエンコーダ、75 無端ベルト、76 プーリ、77、78、81、83、84 歯車、100 インクジェットプリンタ、P ロール紙、P 単票紙

Claims (8)

  1. 被記録材の幅方向に往復動しながら被記録材に記録を行う記録ヘッドと、
    該記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録材を下流側及び上流側に搬送する被記録材搬送手段と、
    前記記録ヘッドの下流側であって前記記録ヘッドが設けられた装置本体に対して着脱可能に設けられ、記録の行われた被記録材を所定位置でカットする被記録材カット手段と、
    前記被記録材搬送手段及び前記被記録材カット手段を制御する制御手段と、を備えた記録装置であって、
    前記装置本体に、前記制御手段と接続され、被記録材先端の通過を検出するセンサ手段を備え、
    前記制御部が、前記被記録材カット手段によるカット実行後、前記センサ手段が被記録材先端の通過を検出するまで被記録材を上流側へ戻す際の搬送量Nを取得し、
    前記センサ手段から前記被記録材カット手段までの理論上の搬送経路長に相当する被記録材の搬送量Cから、前記搬送量Nを減算することにより、前記搬送量Cを補正する為の補正値kを取得する補正値k取得モードを有し、
    該補正値kを用いて被記録材をカットする際のカット位置を決定する様構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1において、前記センサ手段が、前記記録ヘッド近傍に設けられていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2において、前記制御部が、前記補正値k取得モードにおいて前記センサ手段が被記録材先端の通過を検出後、被記録材を所定の搬送量Mだけ上流側に戻し、
    前記センサ手段が再び被記録材先端の通過を検出するまで被記録材を下流側に搬送する際の搬送量Lを取得し、
    前記搬送量Mから前記搬送量Lを減算して補正値δを取得し、
    前記搬送量Nに前記補正値δを加算した値を搬送量Nとする、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記被記録材カット手段が、カットされた被記録材のカット片を排出するカット片排出手段を備え、
    前記補正値k取得モード実行中において、被記録材カット実行後に前記カット片排出手段による前記カット片の排出動作を実行する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項において、前記制御部が、記録動作終了後前記装置本体に残存する記録済み領域をカットし且つ排出するティアオフ動作モードを有し、
    前記ティアオフ動作モード実行中に、前記補正値k取得モードを同時に実行するとともに前記補正値kを取得する様構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項において、前記補正値k取得モードが、記録装置の本体外部に設けられた補正ボタンを押下することによって実行される様構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項において、前記補正値k取得モードが、前記記録装置と接続されたホスト・コンピュータからの指示によって実行される様構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 被噴射媒体の幅方向に往復動しながら被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドと、
    該液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、被噴射媒体を下流側及び上流側に搬送する被噴射媒体搬送手段と、
    前記液体噴射ヘッドの下流側であって前記液体噴射ヘッドが設けられた装置本体に対して着脱可能に設けられ、液体噴射の行われた被噴射媒体を所定位置でカットする被噴射媒体カット手段と、
    前記被噴射媒体搬送手段及び前記被噴射媒体カット手段を制御する制御手段と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記装置本体に、前記制御手段と接続され、被噴射媒体先端の通過を検出するセンサ手段を備え、
    前記制御部が、前記被噴射媒体カット手段によるカット実行後、前記センサ手段が被噴射媒体先端の通過を検出するまで被噴射媒体を上流側へ戻す際の搬送量Nを取得し、
    前記センサ手段から前記被噴射媒体カット手段までの理論上の搬送経路長に相当する被噴射媒体の搬送量Cから、前記搬送量Nを減算することにより、前記搬送量Cを補正する為の補正値kを取得する補正値k取得モードを有し、
    該補正値kを用いて被噴射媒体をカットする際のカット位置を決定する様構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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