以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係るカッティング処理装置等について説明する。このカッティング処理装置は、切り文字用テープおよび剥離テープから成る処理テープ(カッティング用シート)をテープカートリッジから繰出して印刷処理を行った後、印刷済み部分をフルカット処理によりこれを切り離すと共に、切り離したテープ片に対してカットラインを形成するカッティング処理をさらに行うことにより、いわゆる切り文字(記号、文字および図形を含むキャラクタ)を形成したテープ片を作成するものである。
図1は、カッティング処理装置1の外観斜視図である。同図に示すように、このカッティング処理装置1は、上部ケース2および下部ケース3から成る装置ケース4により外郭を構成されている。上部ケース2の上面前方には、複数のキーを有し、各種データ入力用のキーボード5が配設されている。上部ケース2の上面後方には、その右部にディスプレイ6が組み込まれていると共に、ディスプレイ6の図示左側に隣接して、カートリッジ用開閉蓋7が開閉自在に設けられている。カートリッジ用開閉蓋7の内部には、テープカートリッジCを着脱自在に装着するカートリッジ装着部8が形成されている(図2参照)。また、上部ケース2の左側面には、処理済みの処理テープ(テープ片)Tが排出されるテープ排出口9が形成されている。
なお、図中の符号10は、カッティング処理で用いられるカッティングバイト64を交換するためのバイト交換蓋であり、符号11は、カッティング処理時にテープバッファとして用いられるテープ収容部61(後述する)を開放するための収容部開閉蓋である。
図2に示すように、装置ケース4の内部には、ユニット化された装置アッセンブリ15が収容されている。装置アッセンブリ15は、装置ケース4に固定された支持フレーム16と、支持フレーム16に組み込まれた内部装置17と、で構成されている。支持フレーム16は、カートリッジ装着部8を構成するカートリッジフレーム18と、これに添設された共通支持フレーム19と、を備えている。
なお、支持フレーム16および装置ケース4により、テープカートリッジCから繰出された処理テープTを送るためのテープ送り経路20が形成されている。テープ送り経路20は、テープカートリッジCのテープ繰出し口(後述する)からテープ排出口9にかけて直線的に形成された第1送り経路20aと、第1送り経路20aから略直角に分岐し、テープ収容部61に連通する第2送り経路20bと、で構成されている(図2参照)。
図2に示すように、内部装置17は、カートリッジフレーム18内に組み込まれ、処理テープTに印刷処理を行う印刷ユニット21と、テープ送り経路20に臨むように共通支持フレーム19に支持され、処理テープTにフルカット処理を行うフルカットユニット22と、共通支持フレーム19のフルカットユニット22下流側に支持され、処理テープT(テープ片)にカッティング処理を行うカッティングユニット23と、これら各ユニットを統括制御する制御部97(図5参照)と、を備えている。
そして、このカッティング処理装置1では、処理テープTに対して、制御部97の制御に基づいて、印刷ユニット21を用いて印刷処理を行った後、フルカットユニット22およびカッティングユニット23を用いて、フルカット処理、カッティング処理を順次行うことにより、所望のキャラクタが印刷され、かつ所望の形状に切抜きカットされたテープ片を作成できるようになっている。
なお、図2に示すように、このカッティング処理装置1に用いられるテープカートリッジCは、カートリッジケース30により全体をカバーリングされており、処理テープTをロール状に巻回したテープリール31と、インクリボンRをロール状に巻回したリボン繰出しリール32と、繰り出したインクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール33と、を備えている。また、テープカートリッジCには、後述する印刷ユニット21の印刷ヘッド40が遊挿される貫通開口34が形成され、また、この貫通開口34に臨むようにプラテンローラ35が回転自在に設けられている。
処理テープTは、貫通開口34に臨んでおり、その先端は、貫通開口34の近傍に形成されたテープ繰出し口(図示省略)からテープカートリッジCの外部(テープ送り経路20)に引き出されている。インクリボンRは、貫通開口34の位置で処理テープTと相互に重なり合った後、貫通開口34を周回して、リボン巻取りリール33に巻き取られる。
この場合、処理テープTは、粘着面を有し、印刷および切り抜き加工を行う切り文字用テープTcに剥離テープTp(図1参照)を積層した切り文字用のものであり、処理後に切り抜きカットした切り文字を貼付できるようになっている。テープカートリッジCは、処理テープTの地色、および幅、が異なる複数種類が用意されており、テープカートリッジCの裏面には、これらを識別するための識別孔(図示省略)が複数設けられている。テープカートリッジCがテープ装着部8に装着されると、カートリッジ装着部8(の底板)に配設されたテープ識別センサ36(図5参照)により、テープカートリッジCの裏面に設けられた識別孔の配列(ビットパターン)から、テープカートリッジCに収容された処理テープTの種類を検出することができる。
なお、カートリッジ装着部8は、ラベル用テープを収容したテープカートリッジ(図示省略)も装着可能に構成され、カッティング処理装置1により、ラベル用テープに印刷を行った後に、ラベル用テープを切断して、ラベルとして貼付可能なテープ片を得ることができる。
次に、内部装置17の各手段について説明する。図2に示すように、印刷ユニット21は、テープカートリッジCから処理テープTを繰り出して、印刷送りしながら印刷を行うものであり、印刷ヘッド(サーマルヘッド)40と、テープカートリッジCから処理テープTを繰出しながら、テープ送り経路20に沿って処理テープTを送っていく印刷送り機構41と、を備えている。
印刷ヘッド40は、ヘッドカバーに覆われた状態で、カートリッジ装着部8に立設されており、カートリッジ装着部8にテープカートリッジCを装着すると、テープカートリッジCの貫通開口34に印刷ヘッド40が遊挿される。これにより、貫通開口34に位置する処理テープTおよびインクリボンRを挟んで、印刷ヘッド40がプラテンローラ35に対峙して、処理テープT(切り文字用テープTc)に熱転写が可能な状態となる。
印刷送り機構41は、テープカートリッジCに配設されたプラテンローラ35と、プラテンローラ35を回転させるプラテン駆動軸43と、プラテン駆動軸43を回転させるための印刷送りモータ44と、減速ギヤ列(図示省略)を介して、印刷送りモータ44の動力をプラテン駆動軸43に減速して伝達する動力伝達機構(図示省略)と、を備えている。プラテン駆動軸43は、カートリッジ装着部8に立設され、カートリッジ装着部8に装着されたテープカートリッジCのプラテンローラ35に係合する。印刷送りモータ44を駆動すると、プラテン駆動軸43を介してプラテンローラ35が回転し、処理テープTの繰出し送りが試されると共に、上記したテープ送り経路20に沿って、(印刷済みの)処理テープTが順次フルカットユニット22、カッティングユニット23側へ送り出されてゆく。なお、印刷送りモータの回転制御は、正転制御のみとなっており、逆転制御は行わない。
次に、図2を参照して、フルカットユニット22について説明する。
フルカットユニット22は、印刷ユニット21のテープ送り方向下流側に配設され、送られてきた処理テープTをハサミ形式で切断して、所定の長さの処理テープT(テープ片)を得るものであり、フルカッタ50と、フルカットモータ51と、フルカットモータ51の動力をフルカッタ50に動力を伝達して切断動作(フルカット処理)させるフルカット駆動機構52と、を備えている。
カッティングユニット23は、フルカットユニット22を経て切断された処理テープT(テープ片)に対して、切り文字用テープTcのみ(厳密には剥離テープの一部も含む)を切断するカッティング処理を行うものである。なお、カッティング処理には、切り文字用テープTcのテープ幅方向を横断するように切り文字用テープTcのみを切断する、いわゆるハーフカット処理を行うこともできる。
図2に示すように、カッティングユニット23は、テープ送り経路20(第1送り経路20a)に臨んで配設され、テープ送り経路20に沿って正逆送りしながら、切り文字用テープTcのみをカッティングするカッティング処理を行うカッティング機構60と、第2送り経路20bに連なるテープ収容部61とを有し、カッティング処理により正逆送りされる処理テープTの尾端側を出し入れ自在に収容するテープ収容機構62と、カッティング処理のために、フルカットされた処理テープTの尾端を第2送り経路20bに導くための経路変更機構63と、を備えている。
すなわち、カッティングユニット23では、フルカットされた処理テープTの尾端を経路変更機構63により第2送り経路20bに導くと共に、処理テープTの尾端側を一旦テープ収容機構62に収容させた後、カッティング機構60により、テープ収容機構62からテープ排出口9に至るテープ送り経路20の間で処理テープTを正逆送りさせて、カッティング処理を行うようになっている。
カッティング機構60は、第1送り経路20aに臨み、かつ第2送り経路20bの下流側に配設され、切り文字用テープTcに切り込みを行うカッティングバイト64と、カッティングバイト64を支持するバイトキャリッジ65と、バイトキャリッジ65をテープ送り方向と直交したテープ幅方向に往復動させるためのキャリッジ移動機構66と、カッティングバイト64を上下方向にアップダウンさせることにより、切り文字用テープTcからカッティングバイト64を離接させるバイトアップダウン機構67と、フルカットユニット22から送られてきた処理テープTをテープ送り経路20に沿って正逆送りさせるテープ送り機構68と、を備えている。なお、上記の「アップダウン」は上下方向の移動を意味するものではなく、カッティングバイト64が切込み位置と非切込み位置との間で移動(本実施形態では前後)する様を表現したものである(以下同様)。
カッティングバイト64は、バイト70と、これを先端に保持するバイトホルダ71と、で構成されている。バイドキャリッジ65は、バイトホルダ71を着脱可能に支持している。装置ケース4には、カッティングバイト64の収容位置に対応させて、バイト交換蓋10(図1参照)が開閉自在に設けられており、ここからカッティングバイト64を交換できるようになっている。
バイトアップダウン機構67は、アップダウンモータ73を有し、モータ駆動で(バイトキャリッジ65を介して)切り文字用テープTcに対する切込み位置となるカッティング位置と切り文字用テープTcから離間する待機位置との間でカッティングバイト64を移動させている。
テープ送り機構68は、第1送り経路20aのテープ送り方向において、カッティングバイト64を挟むように設けられた一対の送りローラ74と、動力供給機構と、を有している。一対の送りローラ74はいずれも、カッティング送りモータ75に接続された駆動ローラ76と、切り文字用テープTを介して駆動ローラ76に当接し、駆動ローラ76の回転に従って回転する従動ローラ(フリーローラ)77と、から成るグリップローラで構成されている。そして、従動ローラ77は、当該従動ローラ77を駆動ローラ76とのグリップ位置と非グリップ状態となる退避位置との間で移動させる退避機構(図示省略)が組み込まれた従動ローラ支持フレーム78に回転自在に軸支されている。なお、テープ送り機構68の動力供給機構およびキャリッジ移動機構66に関する詳細は後述する。
カッティング機構60は、キャリッジ移動機構66、バイトアップダウン機構67、およびテープ送り機構68をそれぞれ同期して駆動させることによりカッティング処理を行っている。すなわち、カッティング処理において、バイトアップダウン機構67のアップダウンガイド軸69にガイドしてカッティングバイト64をアップダウンさせると共に、テープ送り機構68による処理テープT(テープ片)の正逆送りと、キャリッジ移動機構66によるカッティングバイト64のテープ幅方向への(往復)移動と、を同期させることで、処理テープT(の切り文字用テープTc)に対し、所望のキャラクタ形状の輪郭(アウトライン)に沿って、切抜きカットすることができる。
テープ収容機構62は、カッティング処理により正逆送りされる処理テープTの尾端が、印刷ユニット21(およびフルカットユニット22)に干渉することを防止するために、処理テープTの尾端側を出し入れ自在に収容するものであり、第1送り経路20aを挟んで、カッティング機構60に対向した位置に設けられ、第2送り経路20bに連なるテープ収納部61と、テープ収納部61に配設され、第2送り経路20bを送られてきた処理テープT(の尾端側)を順次巻き取ってゆく巻取りドラム80と、テープ収納部61に送られた処理テープTを巻取りドラム80に付勢するテープ付勢機構81と、カッティング送りモータ75の動力を用いて、巻取りドラム80を処理テープTの巻取り方向に回転させるための動力機構(図示省略)と、を備えている。
経路変更機構63は、第1送り経路20aの、第2送り経路20bとの分岐部分を遮断するための経路変更部材82と、第1送り経路20aを遮断する経路変更位置と第1送り経路20aを開放する待機位置との間で、経路変更部材82を移動可能に構成したモータ駆動の経路変更部材移動機構(図示省略)と、を備えている。そして、カッティング処理の開始に先立って、処理テープTの尾端をテープ収容機構62に向かって送る際には、経路変更部材移動機構を駆動して、待機位置に臨む経路変更部材82を経路変更位置に移動させて第1送り経路20aの分岐部分を遮断することにより、第1送り経路20aからテープ収容機構62に向かって送られる処理テープTの尾端を第2送り経路20bに導くようになっている。なお、アップダウンモータ73の動力は、動力伝達機構を介して経路変更部材移動機構にも伝達されており、経路変更部材移動機構は、退避機構と同期して経路変更部材82を移動させている。
次に、カッティング処理装置1の主制御系について説明する。図5に示すように、カッティング処理装置1は、キーボード5、ディスプレイ6、外部インタフェース(図示せず)等を有し、外部コンピュータ等により作成された文字情報の入力や各種情報の表示等のユーザインタ−フェースをするデータ入出力部90と、印刷ヘッド40および印刷送りモータ44を有し、印刷ヘッド40および印刷送りモータ44を同期させて駆動することにより、処理テープTに印刷処理を行う印刷部91と、フルカットモータ51を有し、印刷済みの処理テープTにフルカット処理を行うフルカット部92と、アップダウンモータ73、カッティング送りモータ75、キャリッジ移動モータ72を有し、これらを同期させて駆動することにより、フルカットされた処理テープTにカッティング処理を行うカッティング部93と、テープ識別センサ36、テープ先端検出センサ37、テープ尾端検出センサ38、フルカット検出センサ39等の各種センサを有し、各種の検出を行う検出部94と、印刷ヘッド40を駆動するヘッドドライバ95、ディスプレイ6を表示するディスプレイドライバ89、印刷送りモータ44を駆動する印刷送りドライバ98、フルカットモータ51を駆動するフルカットドライバ106、キャリッジ移動モータ72を駆動するキャリッジ移動ドライバ107およびアップダウンモータ73を駆動するアップダウンドライバ109を有し、各部を駆動する駆動部96と、これら各部に接続され、カッティング処理装置1全体の制御を行う制御部97と、を備えている。
制御部97は、一時的に記憶可能な記憶領域を有する他、制御処理のための作業領域として使用されるRAM100と、各種記憶領域を有し、制御プログラムや制御データ(色変換テーブルや文字修飾テーブル等)を記憶するROM101と、文字、記号、図形などのフォントデータや切り抜き形状用のフォントデータや図形データを記憶し、文字等を特定するコードデータが与えられたときに、コードデータに対応する印刷画像(ドット)情報を出力するCGROM103と、各種データを演算処理するCPU102と、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が組み込まれた入力制御装置(IOC:Input Output Controller)104と、これらを互いに接続するバス105と、を備えている。
そして、制御部97では、IOC104を介して各部から入力された各種データやRAM100内の各種データを、ROM101に記憶された制御プログラム等に従ってCPU102に演算処理を行い、その演算処理の結果(制御信号)がIOC104を介して各種ドライバに出力することにより、各部を制御する。
この制御により、処理テープTに対して様々な処理をすることができる。例えば、切り文字用テープTcに印刷処理のみを行うことはもちろんのこと、切り文字用テープTcに印刷処理、およびカッティング処理の2つの処理を行うこともできる。さらに、切り文字用テープTcに印刷処理をせずに、カッティング処理のみを行うことも可能である。
ここで、カッティング処理装置1の一連の処理動作について、図1および図2を参照して説明する。テープカートリッジCをカートリッジ装着部8に装着し、カッティング処理装置1のキーボード5の電源ボタン(図示省略)をONとすると、テープ識別センサ36は処理テープTの種別(テープ幅)を検出する。一方、キャリッジ移動モータ72が駆動して、バイトキャリッジ65がホーム位置から切替え位置に移動し待機する。これにより、切替えギヤ(図示省略)が噛合位置に切り替わり、また退避機構が作動可能となる。
ここで、カッティング送りモータ75は、所定のステップ数を逆回転して、テープ幅に合うように一対のテープ幅ガイド(図示省略)を据える(セットする)。また、アップダウンモータ73が駆動して、従動ローラ77が退避位置に移動する(初期状態)。
この初期状態のとき、キーボード5の操作によりキャラクタを選択すると、指定されたコードデータに対応する印刷画像(ドット)情報をCGROM103から読み出し、アップダウンモータ73、カッティング送りモータ75、およびキャリッジ移動モータ72の動きを制御する制御データを生成する(詳細は後述する)。そしてカッティング処理装置1による切り文字用テープTcへの処理が開始する。また、外部のコンピュータ等により作成したキャラクタの印刷画像(ドット)情報、または輪郭(アウトライン)情報をカッティング処理装置1に入力することもできる。
まず、印刷送りモータ44が駆動を開始すると、プラテンローラ35等が回転し、処理テープTがテープカートリッジCから繰り出されてゆくと共に、これに同期して印刷ヘッド40が発熱駆動して、切り文字用テープTcに画像の印刷を行う。このとき、印刷送りモータ44に同期してカッティング送りモータ75も正転して、送りローラ74が第1送り経路20aの下流側におけるテープ送りを補助する。
テープ先端検出センサ37が処理テープTの先端を検知し、印刷データに基づく印刷が終了すると、カッティング送りモータ75およびキャリッジ移動モータ72が必要ステップ数(所定の寸法)正転し、処理テープTが印刷ヘッド40およびフルカッタ50間の距離だけテープ送り方向に送られると、印刷送りモータ44およびカッティング送りモータ75が停止状態になる。ここで、アップダウンモータ73を逆転させ、送りローラ74の従動ローラ77をグリップ位置に移動する。これにより、フルカッタ50を挟んで処理テープTは、下流側を一対の送りローラ74等に、上流側を印刷ヘッド40およびプラテンローラ35により挟持される。
次に、フルカットモータ51が駆動を開始すると、フルカッタ50が処理テープTの切断処理を行い切り離される。そして、フルカット検出センサ39がフルカット処理の終了を検出すると、フルカットモータ51の駆動を停止する。
フルカット後、キャリッジ移動モータ72が駆動を開始すると、バイトキャリッジ65がホーム位置に移動する。これにより、切替えギヤ(図示省略)が押込み位置に切り替わり、また退避機構が作動不能となる。すなわち、その後のハーフカット処理におけるカッティング送りモータ75の正逆回転およびアップダウンモータ73の正逆回転に拘らず、テープ幅ガイド(図示省略)のセット状態が維持され、かつ従動ローラ77のグリップ位置が維持される。
続いて、カッティング送りモータ75が正方向に所定のステップ数回転し、切り離された処理テープT(印刷済みのテープ片)の尾端が、送りローラ74(74a)の位置(第2送り経路20bへの分岐点を越えた位置)に到達する。そして、カッティング送りモータ75が逆転して、処理テープTは経路変更して第2送り経路20bを走行し、その尾端がテープ尾端検出センサ38により検知される。その後、処理テープTは、尾端部がテープ収容部61に送られてゆくと共に、先端がテープ先端検出センサ37により検知されて、制御部97により処理テープTの長さを算出し、切抜きデータの位置補正を行う。
ここで、カッティング送りモータ75は複数回、正逆回転することで、第2送り経路20bに沿って処理テープTを往復させる空送りを行い、処理テープTをセット状態のテープ幅ガイド(図示省略)に馴染ませたところで、カッティングバイト64によるハーフカット動作が開始する。ハーフカット動作では、カッティング送りモータ75の正逆の駆動に同期して、キャリッジ移動モータ72を正逆回転すると共に、アップダウンモータ73を正回転する。
これにより、テープ送り機構68による処理テープTの正逆送りと、キャリッジ移動機構66によるカッティングバイト64の往復動と、バイトアップダウン機構67によるカッティングバイト64のアップダウン動作(カット動作位置と非カット動作位置の間の移動)と、を同期させて、処理テープTに切抜き形状のハーフカット処理を行う。ハーフカット処理の終了後に、カッティング送りモータ75が正転して、処理テープTはテープ排出口9から装置外部に排出される。
続いて、キャリッジ移動機構66およびテープ送り機構68の動力供給機構について以下詳細に説明する。図3に示すように、キャリッジ移動機構66は、バイトキャリッジ65を介してカッティングバイト64を移動させるための動力源となるキャリッジ移動モータ72と、キャリッジ移動モータ72の駆動軸に取り付けられキャリッジ移動モータ72からキャリッジ主動ギヤ206に動力を入力するキャリッジ駆動ギヤ207と、キャリッジ駆動ギヤ207からキャリッジ主動プーリ205に動力を入力するキャリッジ主動ギヤ206と、キャリッジ主動ギヤ206と回転軸を共通としキャリッジ主動ギヤ206からタイミングベルト202に動力を減速して入力するキャリッジ主動プーリ205と、各プーリに動力を伝達するタイミングベルト202と、タイミングベルト202と平行なガイド軸(図示省略)に支えられ、タイミングベルト202に取り付けられタイミングベルト202と共に往復移動するバイトキャリッジ65と、バイトキャリッジ65に保持されているカッティングバイト64と、タイミングベルト202を介して駆動されバイトキャリッジ65が往復移動を行う移動域の左端に配設される第1従動プーリ201と、タイミングベルト202を介して駆動されバイトキャリッジ65が往復移動を行う移動域の右端に配設される第2従動プーリ203と、キャリッジタイミングベルトの張力(テンション)を調整するテンションローラ204と、を有している。
すなわち、キャリッジ移動機構66は、キャリッジ移動モータ72の動力を、各ギヤ列、各プーリ、およびタイミングベルト202を介して、バイトキャリッジ65に伝達する機能を有している。さらに、キャリッジ移動モータ72が正逆回転することで、タイミングベルト202に固定されているバイトキャリッジ65が、第1従動プーリ201および第2従動プーリ203間の往復移動範囲を移動することで、処理テープTに対してバイトキャリッジ65に保持されているカッティングバイト64によりテープ幅方向への移動のカッティング処理が行われる。なお、バイトキャリッジ65の往復移動について以下の説明では、第1従動プーリ201側から第2従動プーリ203側への移動を往動、第2従動プーリ203側から第1従動プーリ201側への移動を復動として定義する。また、往復移動範囲は最大テープ幅以上であることは言うまでもない。
一方、図4に示すようにテープ送り機構68の動力供給機構は、第1ギヤ219の回転軸に設けられた送りローラ74aと第2ギヤ218の回転軸に設けられた送りローラ74b(いずれも図2参照)を回転させるための動力源となるカッティング送りモータ75と、カッティング送りモータ75の駆動軸に取り付けられカッティング送りモータ75から主動ギヤ211に動力を減速して入力する駆動ギヤ210と、駆動ギヤ210から主動プーリ212に動力を入力する主動ギヤ211と、主動ギヤ211と回転軸を共通とし主動ギヤ211からタイミングベルト214に動力を減速して入力する主動プーリ212と、タイミングベルト214から動力を入力する第1プーリ215と、第1プーリと回転軸を共通とし延設した回転軸に備えられるメインローラとなる送りローラ74a(図2参照)と、第1プーリ215と回転軸を共通としクラッチ216を構成するクラッチギヤ217に動力を入力する第1ギヤ219と、クラッチギヤ217を介して動力を伝達される第2ギヤ218と、第2ギヤと回転軸を共通とし、延設した回転軸に備えられたサブローラとなる送りローラ74b(図2参照)と、を有している。
すなわち、テープ送り機構68は、カッティング送りモータ75が正転した場合には、カッティング駆動ギヤ210、主動ギヤ211、主動プーリ212、タイミングベルト214、第1プーリ215、第1ギヤ219、クラッチギヤ217、および第2ギヤ218を介して、メインローラ(送りローラ74a)およびサブローラ(送りローラ74b)に動力を伝達して処理テープを正送りする。また、カッティング送りモータ75が逆転した場合には、カッティング駆動ギヤ210、主動ギヤ211、主動プーリ212、タイミングベルト214、および第1プーリ215を介して、メインローラ(送りローラ74a)に動力を伝達して処理テープTを逆送りする。なお、処理テープTの正逆送りはメインローラ(送りローラ74a)が主体となる。
ここで、キャリッジ移動機構66の移動損失およびテープ送り機構68の送り損失について説明する。キャリッジ移動機構66では、キャリッジ移動モータ72の正逆回転により移動損失が発生し、この損失には、キャリッジ駆動ギヤ207とキャリッジ主動ギヤ206との間のギヤ列の遊びであるバックラッシュの移動損失と、正逆回転が行われる時に各プーリとタイミングベルト202間のバックラッシュ的な移動損失と、が含まれている。以下、これらの移動損失をキャリッジ移動バックラッシュcrbとして説明する。
また、カッティング処理中(カッティングバイト64が処理テープTに接触状態のとき)には、カッティングバイト64の往復動に伴い、処理テープTとカッティングバイト64との間の切断抵抗によって、キャリッジ移動機構66の動力伝達系を中心とするキャリッジ移動方向への部材変形による移動損失が生じる。具体的には、アップダウンガイド軸69のたわみ、バイトホルダ71のねじれ(何れも図2または図3参照)、各軸支部・軸着部のガタ(寸法公差)等がその例として挙げられる。
以下、この移動損失をキャリッジ移動変形バックラッシュchbとして説明する。なお、このキャリッジ移動変形バックラッシュchbは、カッティングバイト64廻りが左右対称に構成されていないことによって、カッティングバイト64の往動および復動により損失量が異なることから、本実施形態では、カッティングバイト64の往動時のキャリッジ移動変形バックラッシュchbをchb(1)とし、カッティングバイト64の復動時のキャリッジ移動変形バックラッシュchbをchb(0)として区別する。
一方、テープ送り機構68では、カッティング送りモータ75の正逆回転により送り損失が発生し、この送り損失には、カッティング駆動ギヤ210と主動ギヤ211との間のギヤ列の遊びによるバックラッシュの送り損失と、各プーリとタイミングベルト214のバックラッシュ的な送り損失が含まれている。以下、この送り損失量をテープ送りバックラッシュgrbとして説明する。
また、カッティング処理中(カッティングバイト64が処理テープTに接触状態のとき)には、処理テープTの正逆送りに伴い、処理テープTとカッティングバイト64との間の切断抵抗によって、キャリッジ移動機構66の動力伝達系を中心とするテープ送り方向への部材変形による送り損失が生じる。具体的には、アップダウンガイド軸69のたわみ、バイトキャリッジ65のたわみ(何れも図2または図3参照)、各軸支部・軸着部のガタ(寸法公差)等がその例として挙げられる。以下、この送り損失をテープ送り変形バックラッシュghbとして説明する。このテープ送り変形バックラッシュghbは、カッティングバイト64廻りが左右対称に構成されていないことによって、カッティング送りモータ75の正逆回転、すなわちテープ送り方向の正逆によって損失量が異なることから、本実施形態では、正方向にテープ送りを行う際のテープ送り変形バックラッシュghbをghb(1)とし、逆方向にテープ送りを行う際のテープ送り変形バックラッシュghbをghb(0)として区別する。
上述したこれらの移動損失および送り損失は、処理テープTへのカッティング処理の誤差の要因となる。従って、本実施形態に係るカッティング処理装置1は、キャリッジ移動機構66およびテープ送り機構68を制御する制御データを生成した後、上述の移動損失および送り損失に起因する誤差を補填するため、生成した制御データに対し補正を行う。そこで以下、制御データの補正を行うための処理制御について詳細に説明する。
始めに、上述の移動損失(キャリッジ移動バックラッシュcrb、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(1),chb(0))および送り損失(テープ送りバックラッシュgrb、テープ送り変形バックラッシュghb(1),ghb(0))の損失量の測定について図6〜図9を参照して説明する。
図6は、バイトキャリッジ65往動時のキャリッジ移動バックラッシュcrbの測定手順を示すフローチャートである。同図に示すように、カッティング処理装置1は、まずキャリッジ移動モータ72の正回転を開始し(S01)、バイトキャリッジ65を所定量往動させる(S02)。この処理は、測定以前の段階でキャリッジ移動バックラッシュcrbが発生することを防止するために行うものである。そして、カッティングバイト64をダウンさせ、処理テープTと接触状態(切込み位置)とした後(S03)、カッティングバイト64をアップさせて、処理テープTと非接触状態(非切込み位置)とする(S04)。次に、バイトキャリッジ65をnステップ往動させ(S05)、さらに、バイトキャリッジ65をnステップ復動させる(S06)。そして、再度カッティングバイト64をダウンさせ、処理テープTと接触状態とした後(S07)、カッティングバイト64をアップさせて、処理テープTと非接触状態とする(S08)。最後に、カッティングバイト64の打痕ポイント間の距離を測定する(S09)。以上の処理により、測定した打痕ポイント間の距離がキャリッジ移動バックラッシュcrbの移動損失量として求められる。また、バイトキャリッジ65復動時のキャリッジ移動バックラッシュcrbは往動時と同一である。
図7は、バイトキャリッジ65の往動時に生じるキャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)の測定手順を示すフローチャートである。同図に示すように、カッティング処理装置1は、まずキャリッジ移動モータ72の正回転を開始し(S11)、バイトキャリッジ65を所定量往動させる(S12)。この処理は、測定以前の段階でキャリッジ移動変形バックラッシュcrb(1)が発生することを防止するために行うものである。そして、カッティングバイト64をダウンさせて処理テープTと接触状態とし(S13)、バイトキャリッジ65をnステップ往動させる(S14)。その後、カッティングバイト64をアップさせて、処理テープTと非接触状態とする(S15)。
最後に、カッティングバイト64の打痕長さを測定する(S16)。以上の処理により、バイトキャリッジ65をnステップ往動させたときの論理的な打痕長さから、測定した打痕長さの差分がキャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)の移動損失量として求められる。なお、バイトキャリッジ65復動時に生じるキャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)については、キャリッジ移動モータ72の回転方向を逆にして、上記の手順で測定すればよい。
一方、図8はテープ送りバックラッシュgrbの測定手順を示すフローチャートである。同図に示すように、カッティング処理装置1は、まずカッティング送りモータ75の正回転を開始し(S21)、所定量正方向へのテープ送りを行う(S22)。この処理は、測定以前の段階でテープ送りバックラッシュgrbが発生することを防止するために行うものである。そして、カッティングバイト64をダウンさせ、処理テープTと接触状態(切込み位置)とした後(S23)、カッティングバイト64をアップさせて、処理テープTと非接触状態(非切込み位置)とする(S24)。次に、nステップ正方向へのテープ送りを行い(S25)、さらに、nステップ逆方向へのテープ送りを行う(S26)。そして、再度カッティングバイト64をダウンさせ、処理テープTと接触状態とした後(S27)、カッティングバイト64をアップさせて、処理テープTと非接触状態とする(S28)。最後に、カッティングバイト64の打痕ポイント間の距離を測定する(S29)。以上の処理により、測定した打痕ポイント間の距離がテープ送りバックラッシュgrbの送り損失量として求められる。なお、テープ送りバックラッシュgrbの送り損失量は、カッティング送りモータ75の逆回転から始めて測定しても同一となる。
図9は、正方向へのテープ送りの際に生じるテープ送り変形バックラッシュghb(1)の測定手順を示すフローチャートである。同図に示すように、カッティング処理装置1は、まずカッティング送りモータ75の正回転を開始し(S31)、正方向へのテープ送りを所定量行う(S32)。この処理は、測定以前の段階でテープ送り変形バックラッシュghb(1)が発生することを防止するために行うものである。そして、カッティングバイト64をダウンさせて処理テープTと接触状態とし(S33)、nステップ正方向へのテープ送りを行う(S34)。その後、カッティングバイト64をアップさせて、処理テープTと非接触状態とする(S35)。
最後に、カッティングバイト64の打痕長さを測定する(S36)。以上の処理により、nステップテープ送りを行った際の論理的な打痕長さから、測定した打痕長さの差分がテープ送り変形バックラッシュghb(1)の移動損失量として求められる。なお、逆方向へのテープ送りの際に生じるテープ送り変形バックラッシュghb(0)については、カッティング送りモータ75の回転方向を逆にして、上記の手順で測定すればよい。なお、これら損失量の測定においては、カッティングバイト64としてその先端が針先形状のものを用いることが好ましい。
次に、カッティング処理装置1によるキャリッジ移動機構66およびテープ送り機構68を制御するための制御データの生成手順について、図10のフローチャートを参照して簡単に説明する。まずカッティング処理装置1は、ユーザによるキーボード5を用いた所定の操作等により、指定された文字や形などの印刷画像(ドット)情報をCGROM103から読み出しRAM100に転送する(S41)。あるいは、外部コンピュータ等により作成された文字や形等の印刷画像(ドット)情報をカッティング処理装置1に転送し、IOC104を経由してRAM100に転送する方法でもよい。そして、RAM100にある印刷画像(ドット)情報から、輪郭(アウトライン)情報を生成する(S42)。さらに、生成した輪郭(アウトライン)情報に基づいて、キャリッジ移動機構66を制御するためのキャリッジ移動制御データと、テープ送り機構68を制御するためのテープ送り制御データと、を生成し制御データとしてRAM100に保存する(S43)。
なお、キャリッジ移動制御データは、バイトキャリッジ65の移動量、キャリッジ移動モータ72の正逆回転方向、カッティングバイト64のアップダウン状態、等が含まれており、1ステップ毎のデータ配列として生成される。また、テープ送り制御データは、処理テープTの送りステップ数、カッティング送りモータ75の正逆回転方向、カッティングバイト64のアップダウン状態、等が含まれ、1ステップ毎のデータ配列として生成される。また、カッティング処理装置1の外部コンピュータ等から、輪郭(アウトライン)情報が入力された場合は、RAM100にアウトライン情報を保存し、さらに上述のキャリッジ移動制御データおよびシート送り制御データを生成し、制御データとしてRAM100に保存すればよい。
続いて、生成した制御データの補正として新たに挿入する補正データについて説明する。本実施形態に係るカッティング処理装置1は、上記の手順で測定した各損失量に基づいて、これら損失量を補填するための補正データをROM101に記憶している。そしてこの補正データは、キャリッジ移動機構66の移動損失およびテープ送り機構68の送り損失に応じて生成され、また、キャリッジ移動モータ72またはカッティング送りモータ75の回転方向およびカッティングバイト64のアップダウン状態(切込み開始・終了時)の組み合わせによって複数種のものが記憶されている。以下順に説明する。
図11は、キャリッジ移動制御データを補正するためのキャリッジ移動補正データを表すものである。キャリッジ移動補正データは、カッティングバイト64が上下方向に静止状態であって、キャリッジ移動モータ72の正逆回転に伴って生じる移動損失を補正するためのリターン補正データ(同図(a)参照)と、カッティングバイト64のアップダウン動作に伴って生じる移動損失を補正するためのバイト動作補正データ(同図(b)参照)と、の2種類に大きく分別することができる。
最初にリターン補正データ(同図(a)参照)について説明する。リターン補正データは、カッティングバイト64がアップ状態(処理テープTと非接触状態)であるときの補正データと、カッティングバイト64がダウン状態(処理テープTと接触状態)であるときの補正データと、にさらに分別できる。カッティングバイト64がアップ状態(処理テープTと非接触状態)であるとき、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へと正逆回転する場合(バイトキャリッジ65の往動から復動への切替え時)には、キャリッジ移動バックラッシュcrbの移動損失量分を逆方向(バイトキャリッジ65の復動方向)に補填し(同図(a);No.1参照)、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へと正逆回転する(バイトキャリッジ65の復動から往動への切替え時)場合には、キャリッジ移動バックラッシュcrbの移動損失量分を正方向(バイトキャリッジ65の往動方向)に補填する(同図(a);No.2参照)。
一方、カッティングバイト64がダウン状態(処理テープTと接触状態)であるとき、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へと正逆回転する場合には、キャリッジ移動バックラッシュcrb、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)の移動損失量分を逆方向(バイトキャリッジ65の復動方向)に補填する(同図(a);No.3参照)。同様に、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へと正逆回転する場合には、キャリッジ移動バックラッシュcrb、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)、キャリッジ移動変形バックラッシュ(1)の移動損失量分を正方向(バイトキャリッジ65の往動方向)に補填する(同図(a);No.4参照)。なお、No.3におけるキャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)の補填、およびNo.4におけるキャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)の補填は、方向変換によりカッティングバイト64の変形が元に戻ってしまうため、その変形の戻りとデータ上の位置とを合わせるためのものである。
次に、バイト動作補正データ(同図(b)参照)について説明する。バイト動作補正データは、カッティングバイト64が「アップ状態(処理テープTと非接触状態)から「ダウン状態(処理テープTと接触状態)に変化するとき(切込み開始時)」の補正データと、カッティングバイト64が「ダウン状態からアップ状態に変化するとき(切込み終了時)」の補正データと、にさらに分別できる。
まずカッティングバイト64が「アップ状態からダウン状態に変化するとき」の補正データについて説明する。カッティングバイト64の変化前後でキャリッジ移動モータ72の回転方向が変化しないとき、キャリッジ移動モータ72が正方向に回転を続ける場合には、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)の移動損失量分を正方向(バイトキャリッジ65の往動方向)に補填し(同図(b);No.1参照)、キャリッジ移動モータ72が逆方向に回転を続ける場合には、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)の移動損失量分を逆方向(バイトキャリッジ65の復動方向)に補填する(同図(b);No.2参照)。
また、カッティングバイト64の変化前後でキャリッジ移動モータ72の回転方向が変化するとき、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へ回転する場合には、キャリッジ移動バックラッシュcrbおよびキャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)の移動損失量分を逆方向(バイトキャリッジ65の復動方向)に補填し(同図(b);No.3参照)、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へ回転する場合には、キャリッジ移動バックラッシュcrbおよびキャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)の移動損失量分を正方向(バイトキャリッジ65の往動方向)に補填する(同図(b);No.4参照)。
さらにカッティングバイト64が「ダウン状態からアップ状態に変化するとき」の補正データについて説明する。カッティングバイト64の変化前後でキャリッジ移動モータ72の回転方向が変化しないとき、キャリッジ移動モータ72が正方向に回転を続ける場合には、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)の移動損失量分を逆方向(バイトキャリッジ65の復動方向)に補填し(同図(b);No.5参照)、キャリッジ移動モータ72が逆方向に回転を続ける場合には、キャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)の移動損失量分を正方向(バイトキャリッジ65の往動方向)に補填する(同図(b);No.6参照)。
また、カッティングバイト64の変化前後でキャリッジ移動モータ72の回転方向が変化するとき、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へ回転する場合には、キャリッジ移動バックラッシュcrbおよびキャリッジ移動変形バックラッシュchb(1)の移動損失量分を逆方向(バイトキャリッジ65の復動方向)に補填し(同図(b);No.7参照)、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へ回転する場合には、キャリッジ移動バックラッシュcrbおよびキャリッジ移動変形バックラッシュchb(0)の移動損失量分を正方向(バイトキャリッジ65の往動方向)に補填する(同図(b);No.8参照)。なお、同図(b)に示すNo.5〜No.8におけるキャリッジ移動変形バックラッシュchbの補填は、カッティングバイト64のダウン状態からアップ状態への変化により、カッティングバイト64の変形が元に戻ってしまうため、その変形の戻りとデータ上の位置とを合わせるためのものである。
図12は、テープ送り制御データを補正するためのテープ送り補正データを表すものである。テープ送り補正データは、カッティングバイト64が上下方向に静止状態であって、カッティング送りモータ75の正逆回転をトリガとして生じる送り損失を補正するためのリターン補正データ(同図(a)参照)と、カッティングバイト64のアップダウン動作に伴って生じる送り損失を補正するためのバイト動作補正データ(同図(b)参照)と、の2種類に大きく分別することができる。
最初に、リターン補正データ(同図(a)参照)について説明する。リターン補正データは、カッティングバイト64がアップ状態(処理テープTと非接触状態)であるときの補正データと、カッティングバイト64がダウン状態(処理テープTと接触状態)であるときの補正データと、にさらに分別できる。カッティングバイト64がアップ状態(処理テープTと非接触状態)であるとき、カッティング送りモータ75が正方向から逆方向へと正逆回転する場合(テープ送りの正送りから逆送りへの切替え時)には、テープ送りバックラッシュgrbの送り損失量分を逆方向(テープ送りの逆方向)に補填し(同図(a);No.1参照)、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へと正逆回転する(テープ送りの逆送りから正送りへの切替え時)場合には、テープ送りバックラッシュgrbの送り損失量分を正方向(テープ送りの正方向)に補填する(同図(a);No.2参照)。
一方、カッティングバイト64がダウン状態(処理テープTと接触状態)であるとき、カッティング送りモータ75が正方向から逆方向へと正逆回転する場合には、テープ送りバックラッシュgrb、テープ送り変形バックラッシュghb(1)、テープ送り変形バックラッシュchb(0)の送り損失量分を逆方向(テープ送りの逆方向)に補填し(同図(a);No.3参照)、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へと正逆回転する場合には、テープ送りバックラッシュgrb、テープ送り変形バックラッシュghb(0)、テープ送り変形バックラッシュghb(1)の送り損失量分を正方向(テープ送りの正方向)に補填する(同図(a);No.4参照)。なお、No.3における正方向のテープ送り変形バックラッシュchb(1)の補填、およびNo.4における逆方向のテープ送り変形バックラッシュchb(0)の補填は、方向変換によりカッティングバイト64の変形が元に戻ってしまうため、その変形の戻りとデータ上の位置とを合わせるためのものである。
次に、バイト動作補正データ(同図(b)参照)について説明する。バイト動作補正データは、カッティングバイト64が「アップ状態(処理テープTと非接触状態)から「ダウン状態(処理テープTと接触状態)に変化するとき(切込み開始時)」の補正データと、カッティングバイト64が「ダウン状態からアップ状態に変化するとき(切込み終了時)」の補正データと、にさらに分別できる。
まずカッティングバイト64が「アップ状態からダウン状態に変化するとき」の補正データについて説明する。カッティングバイト64の変化前後でカッティング送りモータ75の回転方向が変化しないとき、カッティング送りモータ75が正方向に回転を続ける場合には、テープ送り変形バックラッシュghb(1)の送り損失量分を正方向(テープ送りの正方向)に補填し(同図(b);No.1参照)、カッティング送りモータ75が逆方向に回転を続ける場合には、テープ送り変形バックラッシュghb(0)の送り損失量分を逆方向(テープ送りの逆方向)に補填する(同図(b);No.2参照)。
また、カッティングバイト64の変化前後でキャリッジ移動モータ72の回転方向が変化するとき、カッティング送りモータ75が正方向から逆方向へ回転する場合には、テープ送りバックラッシュgrbおよびテープ送り変形バックラッシュghb(0)の送り損失量分を逆方向(テープ送りの逆方向)に補填し(同図(b);No.3参照)、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へ回転する場合には、テープ送りバックラッシュgrbおよびテープ送り変形バックラッシュghb(1)の送り損失量分を正方向(テープ送りの正方向)に補填する(同図(b);No.4参照)。
さらにカッティングバイト64が「ダウン状態からアップ状態に変化するとき」の補正データについて説明する。カッティングバイト64の変化前後でカッティング送りモータ75の回転方向が変化しないとき、カッティング送りモータ75が正方向に回転を続ける場合には、テープ送り変形バックラッシュghb(1)の移動損失量分を逆方向(テープ送りの逆方向)に補填し(同図(b);No.5参照)、カッティング送りモータ75が逆方向に回転を続ける場合には、テープ送り変形バックラッシュghb(0)の移動損失量分を正方向(テープ送りの正方向)に補填する(同図(b);No.6参照)。
また、カッティングバイト64の変化前後でカッティング送りモータ75の回転方向が変化するとき、カッティング送りモータ75が正方向から逆方向へ回転する場合には、テープ送りバックラッシュgrbおよびテープ送り変形バックラッシュghb(1)の送り損失量分を逆方向(テープ送りの逆方向)に補填し(同図(b);No.7参照)、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へ回転する場合には、テープ送りバックラッシュgrbおよびテープ送り変形バックラッシュghb(0)の送り損失量分を正方向(テープ送りの正方向)に補填する(同図(b);No.8参照)。なお、同図(b)に示すNo.5〜No.8におけるテープ送り変形バックラッシュghbの補填は、カッティングバイト64のダウン状態からアップ状態への変化によりカッティングバイト64の変形が元に戻ってしまうため、その変形の戻りとデータ上の位置とを合わせるためのものである。
ここで、上述の補正データ挿入の流れについて図13および図14のフローチャートを参照して説明する。図13は、キャリッジ移動補正データをキャリッジ制御データに挿入する流れを表すフローチャートである。まず、1ステップ分のキャリッジ移動制御データの読込みを行う(S51)。そして、直前に読込んだキャリッジ移動制御データとの比較を行い、カッティングバイト64のアップ状態(処理テープTと非接触状態)が続く場合には(S52:Yes)、さらにキャリッジ移動モータ72が反転するか否かを判別する(S53)。キャリッジ移動モータ72が反転する場合(S53:Yes)、反転方向の補正データを現在読込んでいるキャリッジ移動制御データの直後に挿入する(S54)。例えば、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは図11(a)に示すリターン補正データのNo.1となり、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは同図(a)に示すリターン補正データのNo.2となる。
また、直前に読込んだキャリッジ移動制御データとの比較を行った結果、カッティングバイト64のダウン状態(処理テープTと接触状態)が続く場合には(S55:Yes)、同様にキャリッジ移動モータ72が反転するか否かを判別する(S56)。キャリッジ移動モータ72が反転する場合(S56:Yes)、反転方向の補正データを現在読込んでいるキャリッジ移動制御データの直後に挿入する(S57)。例えば、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは図11(a)に示すリターン補正データのNo.3となり、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは同図(a)に示すリターン補正データのNo.4となる。
また、直前に読込んだキャリッジ移動制御データとの比較を行った結果、カッティングバイト64がアップ状態からダウン状態へと変化する場合、すなわち切込み開始時には(S58:Yes)、さらにキャリッジ移動モータ72が順転する(回転方向が同一である)か否かを判別する(S59)。キャリッジ移動モータ72が順転する場合(S59:Yes)、順転方向の補正データを現在読込んでいるキャリッジ移動制御データの直後に挿入する(S60)。例えば、キャリッジ移動モータ72が正方向に回転を続ける場合、挿入するキャリッジ移動補正データは図11(b)に示すバイト動作補正データのNo.1となり、キャリッジ移動モータ72が逆方向に回転を続ける場合、挿入するキャリッジ移動補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.2となる。
一方、キャリッジ移動モータ72が順転しない場合(S59:No)、すなわちキャリッジ移動モータ72が反転する場合には、反転方向の補正データを現在読込んでいるキャリッジ移動制御データの直後に挿入する(S61)。例えば、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは図11(b)に示すバイト動作補正データのNo.3となり、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.4となる。
また、直前に読込んだキャリッジ移動制御データとの比較を行った結果、カッティングバイト64がダウン状態からアップ状態へと変化する場合、すなわち切込み終了時には(S62:Yes)、さらにキャリッジ移動モータ72が順転するか否かを判別する(S63)。キャリッジ移動モータ72が順転する場合には(S63:Yes)、反転方向の補正データを現在読込んでいるキャリッジ移動制御データの直後に挿入する(S64)。例えば、キャリッジ移動モータ72が正方向に回転を続ける場合、挿入するキャリッジ移動補正データは図11(b)に示すバイト動作補正データのNo.5となり、キャリッジ移動モータ72が逆方向に回転を続ける場合、挿入するキャリッジ移動補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.6となる。
一方、キャリッジ移動モータ72が順転しない、すなわち反転する場合には(S63:No)、反転方向の補正データを現在読込んでいるキャリッジ移動制御データの直後に挿入する(S65)。例えば、キャリッジ移動モータ72が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは図11(b)に示すバイト動作補正データのNo.7となり、キャリッジ移動モータ72が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するキャリッジ移動補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.8となる。そして、全てのキャリッジ移動制御データの読込みを終えると(S66:Yes)、処理を終了する。
さらに、テープ送り補正データ挿入の流れについて説明する。図14は、テープ送り補正データをテープ送り制御データに挿入する流れを表すフローチャートである。まず、1ステップ分のテープ送り制御データの読込みを行う(S71)。そして、直前に読込んだテープ送り制御データとの比較を行い、カッティングバイト64のアップ状態(処理テープTと非接触状態)が続く場合には(S72:Yes)、さらにカッティング送りモータ75が反転するか否かを判別する(S73)。カッティング送りモータ75が反転する場合(S73:Yes)、反転方向の補正データを現在読込んでいるテープ送り制御データの直後に挿入する(S74)。例えば、カッティング送りモータ75が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは図12(a)に示すリターン補正データのNo.1となり、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは同図(a)に示すリターン補正データのNo.2となる。
また、直前に読込んだテープ送り制御データとの比較を行った結果、カッティングバイト64のダウン状態(処理テープTと接触状態)が続く場合には(S75:Yes)、同様にカッティング送りモータ75が反転するか否かを判別する(S76)。カッティング送りモータ75が反転する場合(S76:Yes)、反転方向の補正データを現在読込んでいるテープ送り制御データの直後に挿入する(S77)。例えば、カッティング送りモータ75が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは図12(a)に示すリターン補正データのNo.3となり、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは同図(a)に示すリターン補正データのNo.4となる。
また、直前に読込んだテープ送り制御データとの比較を行った結果、カッティングバイト64がアップ状態からダウン状態へと変化する場合、すなわち切込み開始時には(S78:Yes)、さらにカッティング送りモータ75が順転する(回転方向が同一である)か否かを判別する(S79)。カッティング送りモータ75が順転する場合(S79:Yes)、順転方向の補正データを現在読込んでいるテープ送り制御データの直後に挿入する(S80)。例えば、カッティング送りモータ75が正方向に回転を続ける場合、挿入するテープ送り補正データは図12(b)に示すバイト動作補正データのNo.1となり、カッティング送りモータ75が逆方向に回転を続ける場合、挿入するテープ送り補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.2となる。
一方、カッティング送りモータ75が順転しない場合(S79:No)、すなわちカッティング送りモータ75が反転する場合には、反転方向の補正データを現在読込んでいるテープ送り制御データの直後に挿入する(S81)。例えば、カッティング送りモータ75が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは図12(b)に示すバイト動作補正データのNo.3となり、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.4となる。
また、直前に読込んだテープ送り制御データとの比較を行った結果、カッティングバイト64がダウン状態からアップ状態へと変化する場合、すなわち切込み終了時には(S82:Yes)、さらにカッティング送りモータ75が順転するか否かを判別する(S83)。カッティング送りモータ75が順転する場合には(S83:Yes)、反転方向の補正データを現在読込んでいるテープ送り制御データの直後に挿入する(S84)。例えば、カッティング送りモータ75が正方向に回転を続ける場合、挿入するテープ送り補正データは図12(b)に示すバイト動作補正データのNo.5となり、カッティング送りモータ75が逆方向に回転を続ける場合、挿入するキャリッジ移動補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.6となる。
一方、カッティング送りモータ75が順転しない、すなわち反転する場合には、(S83:No)、反転方向の補正データを現在読込んでいるテープ送り制御データの直後に挿入する(S85)。例えばカッティング送りモータ75が正方向から逆方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは図12(b)に示すバイト動作補正データのNo.7となり、カッティング送りモータ75が逆方向から正方向へと反転する場合、挿入するテープ送り補正データは同図(b)に示すバイト動作補正データのNo.8となる。そして、全てのテープ送り制御データの読込みを終えると(S86:Yes)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態のカッティング処理装置は、キャリッジ移動機構66およびテープ送り機構68のギヤ列のバックラッシュによる移動(送り)損失や、タイミングベルトおよびプーリ間のバックラッシュ的な移動(送り)損失、あるいは処理テープTとカッティングバイト64間の切断抵抗によって発生する、キャリッジ移動機構66の動力伝達系の部材変形に伴う移動(送り)損失、を補填するために、キャリッジ移動機構66およびシート送り機構68の制御データに対して補正を行う。このため、処理テープTに対して所望の形状に精度良くカッティング処理を行うことができる。
なお、上述してきた損失量の情報は、一度だけ測定したデータを利用することもできるが、複数回の測定データを平均、または標準偏差などによる手法でデータ処理をすることも可能である。
さらに、上記の例に示した、カッティング処理装置1の各部(各機能)をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記録媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、カッティング処理装置1の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
64…カッティングバイト 65…バイトキャリッジ 66…キャリッジ移動機構 68…シート送り機構 72…キャリッジ移動モータ 74…送りローラ 75…カッティング送りモータ 100…RAM 101…ROM 102…CPU 103…CGROM 202…タイミングベルト 206…キャリッジ主動ギヤ 207…キャリッジ駆動ギヤ 210…駆動ギヤ 211…主動ギヤ 214…タイミングベルト 217…クラッチギヤ 218…第2ギヤ 219…第1ギヤ