JP2005238491A - 媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 媒体を高精度に搬送することができる媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】 媒体を送り出すローラ162と同軸に配設され、前記ローラとともに回転して前記媒体の送り量を検出する検出手段166bを備える。そして、前記ローラの回転中心の偏心と前記検出手段の回転中心の偏心とが相殺するように、前記ローラと前記検出手段を組み合わせて配設する。これにより、偏心が完全に解消された検出手段により媒体を搬送するローラの回転を直接検出することができるので、媒体の搬送を高精度に制御することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、媒体をローラにより挟持して送り出す媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置に関する。
一般に、記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、給紙トレイにセットされた記録媒体である用紙を給紙ローラにより1枚ずつ給紙する。そして、紙送りローラとその従動ローラにより副走査方向に間欠的に設定量ずつ送りつつ、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録へッドにより記録するようになっている。したがって、記録ヘッドによる記録精度は、紙送りローラとその従動ローラによる紙送り精度に左右されることになる。
そこで、通常は、ロータリーエンコーダスケールが、紙送りモータと紙送りローラとを連結するギアの回転軸と同軸になるように配設され、ロータリーエンコーダが、ロータリーエンコーダスケールの円周上に配設されている。そして、インクジェット式プリンタは、ロータリーエンコーダスケールの回転によりロータリーエンコーダで検出される信号により紙送りを高精度に制御するようになっている。
特開2003−65798号公報
上述したインクジェット式プリンタに配設されているロータリーエンコーダスケールは、円盤状に形成されて中心に回転軸穴が空けられているとともに円周に沿って等間隔で複数のスリットが空けられている。このようなロータリーエンコーダスケールは、加工精度の問題から回転軸穴が偏心して空けられる場合がある。この場合、ロータリーエンコーダスケールの回転角度が同一であっても、ロータリーエンコーダを横切るスリットの数が異なってくるので、紙送りの精度が低下することになる。
また、ロータリーエンコーダスケールは、紙送りモータと紙送りローラとを連結するギアの回転軸に配設されているので、ギアのバックラッシ等による影響を受ける場合がある。この場合、ロータリーエンコーダの検出信号に基づく紙送り量は、紙送りローラとその従動ローラによる実際の紙送り量と相違することになるので、紙送り精度が低下することになる。
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであり、媒体を高精度に搬送することができる媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体搬送装置では、媒体をローラにより挟持して送り出す媒体搬送装置であって、前記ローラと同軸に配設され、前記ローラとともに回転して前記媒体の送り量を検出する検出手段を備え、前記ローラの回転中心の偏心と前記検出手段の回転中心の偏心とが相殺するように、前記ローラと前記検出手段が組み合わされて配設されていることを特徴としている。これにより、偏心が完全に解消された検出手段により媒体を搬送するローラの回転を直接検出することができるので、媒体の搬送を高精度に制御することができる。
また、前記ローラ及び前記検出手段は、偏心の方向及び量が予め測定され、それらがマークで表示されていることを特徴としている。これにより、偏心が相殺可能なローラと検出手段を短時間で選択することができるので、ローラと検出手段の組立作業時間を短縮させることができる。また、前記マークは、表示位置により前記偏心方向を表し、表示色により前記偏心量を表していることを特徴としている。これにより、偏心が相殺可能なローラと検出手段を視認することができるので、ローラと検出手段の選択ミスを無くすことができる。
また、前記ローラは、送りローラとその従動ローラであり、前記検出手段は、前記従動ローラに配設されていることを特徴としている。これにより、送りローラよりも小径に形成されて媒体に直接接触して搬送する従動ローラの回転を直接検出することができるので、媒体の搬送精度をさらに高めることができる。また、前記検出手段は、ロータリーエンコーダスケールであることを特徴としている。これにより、検出手段を簡易に構成することができる。上記目的達成のため、本発明の記録装置では、媒体に記録する記録装置において、上記各装置を備えたことを特徴としている。上記各作用・効果を奏する記録装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外部構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、全体が幅方向に長く延びる直方体状の上部ハウジング101と下部ハウジング102を備えている。上部ハウジング101と下部ハウジング102は、スナップフィットにより締結されている。ユーザは、スナップフィットを指で外す操作のみで、上部ハウジング101と下部ハウジング102とを容易に分離することができる。また、ユーザは、スナップフィットを噛み合せる操作のみで、上部ハウジング101と下部ハウジング102とを容易に結合することができる。なお、上部ハウジング101と下部ハウジング102は、ネジで締結するようにしても良い。
上部ハウジング101の後方側には、給紙口103が形成されている。この給紙口103には、給紙される用紙が積層載置される給紙トレイ110及びこの給紙トレイ110の一端側に揃えられる給紙ガイド111が配設されている。給紙トレイ110は、給紙ガイド111から斜め上後方へ突き出るように配設されており、用紙を傾斜した状態で保持するようになっている。ユーザは、積層した用紙をインクジェット式プリンタ100の上方から給紙口103内に差し込む操作のみで、用紙を給紙トレイ110に確実にセットすることができる。
上部ハウジング101の前方側には、排紙口104が形成されている。この排紙口104には、排紙される用紙が積層載置される排紙スタッカ120が配設されている。排紙スタッカ120は、不使用時は排紙口104から下部ハウジング102の裏面側に収納可能に、使用時は排紙口104から斜め上前方へ引出可能に配設されており、用紙を傾斜した状態で受けるようになっている。ユーザは、排紙スタッカ120から記録済みの用紙を取り出さなくても、その記録状態を視認することができる。
さらに、排紙口104には、排紙スタッカ120が引き出された時に、排紙スタッカ120の非排紙側端部を幅方向に沿って保持するスタッカ保持部121が設けられている。これにより、排紙スタッカ120の保持強度を向上させることができるので、相当枚数の用紙を積層載置することができる。なお、図1では、排紙スタッカ120は、下部ハウジング102の裏面側に収納された状態が示されている。
上部ハウジング101の上部から前面にかけて窓部105が形成されている。この窓部105は、透明もしくは半透明な湾曲した開閉自在なカバー106によって覆われている。ユーザは、カバー106を開けなくても窓部105から内部を覗くことにより、記録状態や搬送状態を視認することができる。さらに、ユーザは、カバー106を開放することにより、インクカートリッジの交換作業や内部機構のメンテナンス作業及び記録中や搬送中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。また、上部ハウジング101の左後方側には、押しボタン式のパワー系のスイッチ131と操作系のスイッチ132が配設されている。
図2は、図1のインクジェット式プリンタ100の上部ハウジング101を取り外したときの内部構成の全体を斜め前方から見た斜視図、図3は、その主要部の断面側面図である。下部ハウジング102上には、プリンタコントローラを構成する図2に示すメイン基板130が縦置きに配置されていると共に、プリントエンジンを構成する図2に示す記録手段140と、図3に示す用紙の供給手段150及び本発明の特徴的な部分を含む搬送手段160等が配設されている。
メイン基板130には、図示しないCPU、ROM、RAM、ASIC等の制御素子や記憶素子、及びその他の各種回路素子が装着されている。そして、メイン基板130の上端には、上述したパワー系のスイッチ131や操作系のスイッチ132が押された時に、それぞれ発光することによりユーザがスイッチONを確認し得るように配置された発光ダイオード133、134が突設されている。
記録手段140は、キャリッジ141、記録ヘッド142、キャリッジモータ143、タイミングベルト144、プラテン145等を備えている。搬送手段160により副走査方向に搬送される用紙は、キャリッジモータ143とタイミングベルト144により主走査方向に走査されるキャリッジ141に搭載された記録ヘッド142により記録されるようになっている。
キャリッジ141は、主走査方向に延びるプラテン145上に載置され、タイミングベルト144に結合されている。そして、キャリッジ141は、キャリッジモータ143によって図示しないプーリが回転してタイミングベルト144が回動すると、タイミングベルト144の動きに連行され、プラテン145に案内されて主走査方向に往復移動するようになっている。これにより、キャリッジ141を高精度に移動させることができるので、高精度な記録を行うことができる。
記録ヘッド142は、キャリッジ141の下部においてプラテン145の上面に供給される用紙と所定間隔を空けて対向するように配設されている。そして、記録ヘッド142は、フルカラー印刷が可能なように、キャリッジ141内に収納された例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のインクカートリッジ146から各色インクが供給されるようになっている。この記録ヘッド142は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からプラテンの上面に供給される用紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。キャリッジモータ143としては、例えばステッピングモータが使用されるが、DCモータを使用してもよい。
供給手段150は、給紙トレイ110、給紙ガイド111、給紙ローラ151、ホッパ152、分離パッド153等を備えている。給紙トレイ110に積層載置され給紙ガイド111により揃えられた用紙Pは、給紙ローラ151の回転に伴うホッパ152の上昇により分離パッド153で給紙ローラ151に押付けられ、最上位の用紙Pから1枚ずつ分離されて搬送手段160へ給送されるようになっている。
給紙ローラ151は、断面が略D字形状に形成されており、ホッパ152により持ち上げられた用紙Pのうち最上層の用紙Pの前部に接触して摩擦により引き込むようになっている。分離パッド153は、給紙ローラ151により引き込まれた用紙Pが複数枚あるとき、最上層の用紙Pのみが搬送されるように最上層の用紙Pとそれより下層の用紙Pとを分離して、下層の用紙Pを給紙トレイ110内に戻すようになっている。
搬送手段160は、紙送りローラ161と本発明の特徴的な部分である従動ローラ162、排紙ローラ163とギザローラ164、紙送りモータ165、本発明の特徴的な部分であるエンコーダ166、排紙スタッカ120等を備えている。供給手段150から供給される用紙Pは、紙送りモータ165により駆動されている紙送りローラ161と従動ローラ162に挟持されて記録手段140へ搬送され、さらに紙送りモータ165により駆動されている排紙ローラ163とギザローラ164に挟持されて排紙スタッカ120へ搬送されるようになっている。
紙送りローラ161と従動ローラ162は、プラテン145から直の給紙上流側において、軸が主走査方向を向いて周面が上下に対向するように配置されている。紙送りローラ161は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、用紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ161は、両端が図示しないサイドフレームに軸受を介して軸支持されており、紙送りモータ165から図示しないギア機構もしくはプーリ及びベルトを介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
従動ローラ162は、複数個の短尺のローラであって紙送りローラ161より小径のローラとして形成されており、紙送りローラ161の上方で軸方向に複数並設された図示しない従動ローラ支持部材に回動自在に軸支持されている。この従動ローラ162は、従動ローラ支持部材に取り付けられている図示しないバネ等の付勢部材により紙送りローラ161に押圧されており、紙送りローラ161の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、用紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うことができる。
排紙ローラ163とギザローラ164は、プラテン145から直の給紙下流側において、軸が主走査方向を向いて周面が上下に対向するように配置されている。排紙ローラ163は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、用紙を高精度に送り出すことができる。この排紙ローラ163は、両端が図示しないサイドフレームに軸受を介して軸支持されており、紙送りモータ165から図示しないギア機構もしくはプーリ及びベルトを介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
ギザローラ164は、周囲が鋸刃状に形成された複数個の円盤状のローラであって排紙ローラ163より小径のローラとして形成されており、排紙ローラ163の上方で軸方向に複数並設された図示しないギザローラ支持部材に回動自在に軸支持されている。このギザローラ164は、ギザローラ支持部材に取り付けられている図示しないバネ等の付勢部材により排紙ローラ163に押圧されており、排紙ローラ163の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、用紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な排紙を行うことができる。紙送りモータ165としては、例えばステッピングモータが使用されるが、DCモータを使用してもよい。
図4は、上記エンコーダ166の詳細を示す図である。このエンコーダ166は、同図(A)に示すロータリーエンコーダスケール166aと同図(B)に示すロータリーエンコーダ166bを備えている。ロータリーエンコーダスケール166aは、プラスチック等で円盤状に形成されて中心に回転軸穴166aaが空けられているとともに円周に沿って等間隔で複数のスリット166abが空けられている。ロータリーエンコーダ166bは、断面が略C字の箱形状に形成された本体166ba内に発光素子166bbと受光素子166bcが対向配置されている。
そして、図3に示すように、ロータリーエンコーダスケール166aは、回転軸穴166aaが従動ローラ162の回転軸に嵌め込まれている。また、ロータリーエンコーダ166bは、ロータリーエンコーダスケール166aのスリット166abの部分の両側に発光素子166bbと受光素子166bcが位置するように、本体166baがサイドフレームに取り付けられている。
このような構成において、従動ローラ162の回転とともにロータリーエンコーダスケール166aが回転すると、発光素子166bbから出射される光は、スリット166ab間では遮蔽され、スリット166abでは通過して受光素子166bcに入射する。したがって、受光素子166bcから出力される周期的な信号を入力することにより、ロータリーエンコーダスケール166aの回転量、すなわち従動ローラ162の回転量を求めて紙送りを制御することができる。
ここで、ロータリーエンコーダスケール166aは、加工精度の問題から回転軸穴166aaが偏心して空けられる場合がある。この場合、ロータリーエンコーダスケール166aの回転軸穴166aaの中心は、従動ローラ162の回転軸の中心とズレることになるので、ロータリーエンコーダスケール166aの回転角度が同一であっても、発光素子166bbと受光素子166bcの間を横切るスリット166abの数が異なってくる。したがって、紙送りの精度が低下することになる。この点を図を参照してさらに説明する。
図5は、上記ロータリーエンコーダスケール166aと従動ローラ162のズレによる影響を説明するための図である。偏心によって生じるスリット166abのピッチ円周長誤差は、回転駆動中心Pを中心に任意の角度θだけ回転させたときの周長ABと、真円の中心Oからみた上記角度θに相当する周長CDとの差異である。偏心によって生じる最大のピッチ円周長誤差は、上記角度θをOPが二等分する位置関係で生じる(図の位置もしくは弧度法でπだけ位相がずれた位置)。
ここで、真円半径をr、円弧ABに対する真円中心角∠AOBをα、OPの距離をeとすると、最大のピッチ円周長誤差εは、次式(1)で表され、また、図示の位置関係から次式(2)が求まる。
ε=AB−CD=rα−rθ・・・(1)
e・sin(θ/2)=r・sin((α−θ)/2))・・・(2)
したがって、eが小さく、弧度法でsin((α−θ)/2))≒(α−θ)/2が成立する範囲においては、偏心によって生じる最大のピッチ円周長誤差εは、近似解として次式(3)で表される。
ε=r(α−θ)=2e・sin(θ/2)・・・(3)
そこで、上記ロータリーエンコーダスケール166aは、1枚毎に偏心の方向及び量が予め測定されている。そして、偏心の方向及び量を表す図に示すようなドットのマーク166acが、ロータリーエンコーダスケール166aに表示されている。このマーク166acは、例えば表示位置が偏心方向(例えば図では12時の方向)を表し、例えば表示色が偏心量(例えば青のときは5μm以内、黄のときは5μm〜8μm、赤のときは8μm以上)を表している。
さらに、上記従動ローラ162も、1本毎に偏心の方向及び量が予め測定されている。そして、偏心の方向及び量を表すラインのマークが、従動ローラ162の端部外周面に表示されている。このマークも、表示位置が偏心方向を表し、表示色が偏心量(例えば青のときは5μm以内、黄のときは5μm〜8μm、赤のときは8μm以上)を表している。以上のような構成によれば、ロータリーエンコーダスケール166aの偏心と従動ローラ162の偏心とが相殺するように、ロータリーエンコーダスケール166aと従動ローラ162とを選択して組み合わせることができる。したがって、ロータリーエンコーダスケール166aの回転角度が同一のときは、常に、発光素子166bbと受光素子166bcの間を横切るスリット166abの数も同一であるので、紙送りを高精度に制御することができる。
また、ロータリーエンコーダスケール166aは、従来のように紙送りモータと紙送りローラとを連結するギアの回転軸に配設されておらず、従動ローラ162と同軸に配設されているので、ギアのバックラッシ等による影響を受けることは無く、ロータリーエンコーダ166bの検出信号に基づく紙送り量は、紙送りローラ161と従動ローラ162による実際の紙送り量と一致することになるので、紙送りを高精度に制御することができる。
なお、上述した実施形態では、光を用いるエンコーダ166を使用したが、その代わりに磁気や静電容量を用いるエンコーダであっても同様に適用可能である。また、ロータリーエンコーダスケール166aに表示する偏心の方向及び量を表すマーク166acとしてはドットに限定されるものではなく、任意の形状で良い。従動ローラ162に表示する偏心の方向及び量を表すマークもラインに限定されるものではなく、任意の形状で良い。
以上のように、本実施形態のインクジェット式プリンタ100によれば、従動ローラ162の回転中心の偏心と、従動ローラ162と同軸に配設されたロータリーエンコーダスケール166aの回転中心の偏心とが相殺するように、従動ローラ162とロータリーエンコーダスケール166aが組み合わされて配設されているので、偏心が完全に解消されたロータリーエンコーダスケール166aにより用紙を搬送する従動ローラ162の回転を直接検出することができ、用紙の搬送を高精度に制御することができる。
また、従動ローラ162及びロータリーエンコーダスケール166aは、偏心の方向及び量が予め測定され、それらが表示位置により偏心方向を表し、表示色により偏心量を表すマーク166acで表示されているので、偏心が相殺可能な従動ローラ162とロータリーエンコーダスケール166aを視認して短時間で選択することができるので、従動ローラ162とロータリーエンコーダスケール166aの選択ミスを無くすことができるとともに、組立作業時間を短縮させることができる。
媒体搬送装置を備えた記録装置としてインクジェット式のプリンタを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば熱転写式等のプリンタ、インクジェット式、熱転写式等のファクシミリ装置やコピー装置等にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外部構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。 図1のインクジェット式プリンタの上部ハウジングを取り外したときの内部構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。 図2のインクジェット式プリンタの主要部の断面側面図である。 図1のインクジェット式プリンタのエンコーダの詳細を示す図である。 ロータリーエンコーダスケールと従動ローラのズレによる影響を説明するための図である。
符号の説明
100 インクジェット式プリンタ、101 上部ハウジング、102 下部ハウジング、103 給紙口、104 排紙口、105 窓部、106 カバー、110 給紙トレイ、111 給紙ガイド、120 排紙スタッカ、130 メイン基板、140 記録手段、141 キャリッジ、142 記録ヘッド、143 キャリッジモータ、144 タイミングベルト、145 吸引ポンプ、146 インクカートリッジ、150 供給手段、151 給紙ローラ、160 搬送手段、161 紙送りローラ、162 従動ローラ、165 紙送りモータ、166 エンコーダ、166a ロータリーエンコーダスケール、166b ロータリーエンコーダ、166ac マーク

Claims (6)

  1. 媒体をローラにより挟持して送り出す媒体搬送装置であって、
    前記ローラと同軸に配設され、前記ローラとともに回転して前記媒体の送り量を検出する検出手段を備え、前記ローラの回転中心の偏心と前記検出手段の回転中心の偏心とが相殺するように、前記ローラと前記検出手段が組み合わされて配設されていることを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記ローラ及び前記検出手段は、偏心の方向及び量が予め測定され、それらがマークで表示されていることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記マークは、表示位置により前記偏心方向を表し、表示色により前記偏心量を表していることを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記ローラは、送りローラとその従動ローラであり、前記検出手段は、前記従動ローラに配設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記検出手段は、ロータリーエンコーダスケールであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
  6. 媒体に記録する記録装置において、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
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