JP2004074709A - 記録装置、印刷装置、印刷方法、プログラム及びコンピュータシステム - Google Patents

記録装置、印刷装置、印刷方法、プログラム及びコンピュータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる記録装置を提供する。
【解決手段】本発明の記録装置は、被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを備えた記録装置であって、前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とする。このような記録装置によれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる。
【選択図】   図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置、印刷装置、印刷方法、プログラム及びコンピュータシステムに関する。
【0002】
【背景技術】
紙、布、フィルム等の各種の被記録体に画像を記録する記録装置として、インクを断続的に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタ(印刷装置)が知られている。このようなインクジェットプリンタでは、被記録体を紙搬送方向に移動させて位置決めする搬送工程と、走査方向にノズルを移動させながらインクを吐出する記録工程とを交互に繰り返し、記録を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
被記録体を搬送するときに、搬送の異常(例えば紙詰まり等)があると、被記録体に正しく記録を行うことができない。そこで、被記録体の搬送状態を検出するためのセンサが必要となる。
ここで、被記録体の有無を検出するセンサでは、一般に、被記録体の動きまでは検出することができない。そして、被記録体の有無を検出するセンサでは、紙詰まりが発生したとき、紙が有無は検出できるが、紙が詰まっているか否かまでは検出できない。
一方、紙の動きを検出可能なセンサは、紙の有無を検出するセンサと比較して高価であり、装置に搭載するとコストアップになる。
本発明は、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための主たる発明は、被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを備えた記録装置であって、前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0005】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを備えた記録装置であって、前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とする記録装置。このような記録装置によれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる。
【0006】
かかる記録装置であって、前記液体の種類に関する情報を取得し、前記液体の種類に関する情報と前記センサの出力とに基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することが望ましい。また、このような記録装置であって、前記液体の種類に関する情報に基づいて、許容範囲を設定し、前記センサの出力が前記許容範囲を外れたとき、前記被記録体の搬送が異常であると判断されることが好ましい。このような記録装置によれば、吐出される液体の性質等を考慮して、搬送の異常を検出することができる。
【0007】
かかる記録装置であって、前記搬送の異常を検出したとき、前記搬送の異常を報知することが望ましい。このような記録装置によれば、ユーザーは、搬送異常が生じたことを知ることができる。
【0008】
かかる記録装置であって、前記搬送機構は、前記被記録体を間欠的に搬送し、前記吐出手段は、前記搬送機構による間欠的な搬送の間で前記被記録体に液体を吐出することが望ましい。このような記録装置によれば、被記録体の搬送に異常があるときは被記録体の同じような位置に液体が吐出されるので、その吐出された液体の量に基づいて、搬送の異常を検出することができる。
【0009】
かかる記録装置であって、前記センサは、移動可能なキャリッジに設けられていることが望ましい。
【0010】
かかる記録装置であって、前記吐出手段は、移動しながら液体を吐出するノズルを備え、前記センサは、前記ノズルとともに移動可能であることが望ましい。このような記録装置によれば、センサが液体を吐出するノズルの近くに設けられるので、被記録体の搬送の異常を精度良く検出することができる。
【0011】
かかる記録装置であって、前記センサは、前記被記録体を搬送する搬送ローラと、前記被記録体を排紙する排紙ローラとの間に設けられていることが望ましい。このような記録装置によれば、搬送ローラと排紙ローラとの間で発生する紙詰まりを検出することができる。
【0012】
かかる記録装置であって、前記センサは、前記被記録体の幅を検出可能であることが望ましい。このような記録装置によれば、搬送異常センサと幅検出センサとを兼用することができる。
【0013】
かかる記録装置であって、前記センサは、光学センサであることが望ましい。
【0014】
また、このような記録装置であって、前記センサは発光部と受光部とを有し、該発光部は該被記録体に光を照射し、該受光部は該被記録体によって反射された光を検出することが好ましい。このような記録装置によれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる。
【0015】
かかる記録装置であって、前記被記録体は、ロール紙であることが望ましい。このような記録装置であれば、ロール紙に巻きぐせがついたため正しく搬送されなかったときでも、搬送異常を検出することができる。
【0016】
また、このような記録装置を印刷装置に用いることも望ましい。
【0017】
被印刷体を搬送する搬送機構と、前記被印刷体に液体を吐出する吐出手段とを備えた印刷装置であって、前記被印刷体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記被印刷体の搬送の異常を検出し、前記液体の種類に関する情報を取得し、前記液体の種類に関する情報と前記センサの出力とに基づいて、前記被印刷体の搬送の異常を検出し、前記液体の種類に関する情報に基づいて、許容範囲を設定し、前記センサの出力が前記許容範囲を外れたとき、前記被印刷体の搬送が異常であると判断され、前記搬送の異常を検出したとき、前記搬送の異常を報知し、前記搬送機構は前記被印刷体を間欠的に搬送し、前記吐出手段は前記搬送機構による間欠的な搬送の間で前記被印刷体に液体を吐出し、前記センサは、移動可能なキャリッジに設けられ、前記吐出手段は移動しながら液体を吐出するノズルを備え、前記センサは前記ノズルとともに移動可能であり、前記センサは、前記被印刷体を搬送する搬送ローラと、前記被印刷体を排紙する排紙ローラとの間に設けられ、前記センサは、前記被印刷体の幅を検出可能であり、前記センサは光学センサであって、発光部と受光部とを有し、該発光部は該被印刷体に光を照射し、該受光部は、該被印刷体によって反射された光を検出し、前記被印刷体は、ロール紙であることを特徴とする印刷装置。このような記録装置によれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる。
【0018】
被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを用いた記録方法であって、前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを用い、前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とする記録方法。このような記録方法によれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる。
【0019】
被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを備えた記録装置に、前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを制御する機能と、前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出する機能とを実現することを特徴とするプログラム。このようなプログラムによれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができるように記録装置を制御することができる。
【0020】
コンピュータ本体と、記録装置とを備えたコンピュータシステムであって、前記記録装置は、被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段と、前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサとを備え、前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とするコンピュータシステム。このようなコンピュータシステムによれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる。
【0021】
===印刷装置(インクジェットプリンタ)の概要===
<インクジェットプリンタの構成について>
図1、図2、図3および図4を参照しつつ、印刷装置としてインクジェットプリンタを例にとって、その概要について説明する。なお、図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成の説明図である。また、図2は、本実施形態のインクジェットプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。また、図3は、本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。また、図4は、本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の斜視図である。
本実施形態のインクジェットプリンタは、紙搬送ユニット10、インク吐出ユニット20、クリーニングユニット30、キャリッジユニット40、計測器群50、および制御ユニット60を有する。
【0022】
紙搬送ユニット10は、被印刷体である例えば紙を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(図1において紙面に垂直な方向(以下、紙搬送方向という))に所定の移動量で紙を移動させるためのものである。すなわち、紙搬送ユニット10は、紙を搬送する搬送機構として機能する。紙搬送ユニット10は、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙送りモータ(以下、PFモータという)15と、紙送りモータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、紙送りローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。ただし、紙搬送ユニット10が搬送機構として機能するためには、必ずしも、これらの構成要素を全て要するというわけではない。
【0023】
紙挿入口11Aは、被印刷体である紙を挿入するところである。ロール紙挿入口11Bは、ロール紙を挿入するところである。給紙モータ(不図示)は、紙挿入口11Aに挿入された紙をプリンタ内に搬送するモータであり、パルスモータで構成される。給紙ローラ13は、紙挿入口11に挿入された紙をプリンタ内に自動的に搬送するローラであり、給紙モータ12によって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて被印刷体をPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(不図示)の摩擦抵抗とによって、複数の被印刷体が一度に給紙されることを防いでいる。被印刷体の搬送のシーケンスについては、後で詳述する。
【0024】
プラテン14は、印刷中の紙Sを支持する。PFモータ15は、被印刷体である例えば紙を紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。PFモータドライバ16は、PFモータ15の駆動を行うためのものである。紙送りローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ内に搬送された紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Aは、紙送りローラ17Aと対向する位置に設けられ、紙Sを紙送りローラ17Aとの間に挟むことによって紙Sを紙送りローラ17Aに向かって押さえる。
【0025】
排紙ローラ17Bは、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
【0026】
インク吐出ユニット20は、被印刷体である例えば紙にインクを吐出するためのものである。インク吐出ユニット20は、ヘッド21と、ヘッドドライバ22とを有する。ヘッド21は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。ヘッドドライバ22は、ヘッド21を駆動して、ヘッドから断続的にインクを吐出させるためのものである。
【0027】
クリーニングユニット30は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するためのものである。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。ポンプ装置は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、ノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ32とポンプモータドライバ33とを有する。ポンプモータ32は、ヘッド21のノズルからインクを吸引する。ポンプモータドライバ33は、ポンプモータ32を駆動する。キャッピング装置35は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わないとき(待機時)に、ヘッド21のノズルを封止する。
【0028】
キャリッジユニット40は、ヘッド21を所定の方向(図1において紙面の左右方向(以下、走査方向という))に走査移動させるためのものである。キャリッジユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、キャリッジモータドライバ(以下、CRモータドライバという)43と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とを有する。キャリッジ41は、走査方向に移動可能であって、ヘッド21を固定している(したがって、ヘッド21のノズルは、走査方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出する)。また、キャリッジ41は、インクを収容するインクカートリッジ48を着脱可能に保持している。CRモータ42は、キャリッジを走査方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41を走査方向に案内する。
【0029】
計測器群50には、リニア式エンコーダ51と、ロータリー式エンコーダ52と、紙検出センサ53と、紙幅センサ54とがある。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、紙送りローラ17Aの回転量を検出するためのものである。なお、エンコーダの構成等については、後述する。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ13が紙送りローラ17Aに向かって紙を搬送する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。紙幅センサ54は、キャリッジ41に取付けられている。紙幅センサ54は、発光部541と受光部543を有する光学センサであり、紙によって反射された光を検出することにより、紙幅センサ54の位置における紙の有無を検出する。そして、紙幅センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出する。また、紙幅センサ54は、キャリッジ41の位置によって、紙の先端を検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
【0030】
制御ユニット60は、プリンタの制御を行うためのものである。制御ユニット60は、CPU61と、タイマ62と、インターフェース部63と、ASIC64と、メモリ65と、DCコントローラ66とを有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、ポンプモータドライバ32およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。インターフェース部63は、プリンタの外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度やヘッドの駆動波形等を制御する。メモリ65は、ASIC64及びCPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令と計測器群50からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
【0031】
<エンコーダの構成について>
図5は、リニア式エンコーダ51の説明図である。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものであり、リニアスケール511と検出部512とを有する。
リニアスケール511は、所定の間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられており、プリンタ本体側に固定されている。
【0032】
検出部512は、リニアスケール511と対向して設けられており、キャリッジ41側に設けられている。検出部512は、発光ダイオード512Aと、コリメータレンズ512Bと、検出処理部512Cとを有しており、検出処理部512Cは、複数(例えば、4個)のフォトダイオード512Dと、信号処理回路512Eと、2個のコンパレータ512Fa、512Fbとを備えている。
【0033】
発光ダイオード512Aは、両端の抵抗を介して電圧Vccが印加されると光を発し、この光はコリメータレンズに入射される。コリメータレンズ512Bは、発光ダイオード512Aから発せられた光を平行光とし、リニアスケール511に平行光を照射する。リニアスケールに設けられたスリットを通過した平行光は、固定スリット(不図示)を通過して、各フォトダイオード512Dに入射する。フォトダイオード512Dは、入射した光を電気信号に変換する。各フォトダイオードから出力される電気信号は、コンパレータ512Fa、512Fbにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。そして、コンパレータ512Fa、512Fbから出力されるパルスENC−A及びパルスENC−Bが、リニア式エンコーダ51の出力となる。
【0034】
図6は、リニア式エンコーダ51の2種類の出力信号の波形を示すタイミングチャートである。図6Aは、CRモータ42が正転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。図6Bは、CRモータ42が反転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。
【0035】
図6A及び図6Bに示す通り、CRモータ42の正転時および反転時のいずれの場合であっても、パルスENC−AとパルスENC−Bとは、位相が90度ずれている。CRモータ42が正転しているとき、すなわち、キャリッジ41が主走査方向に移動しているときは、図6Aに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が進んでいる。一方、CRモータ42が反転しているときは、図6Bに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れている。各パルスの1周期Tは、キャリッジ41がリニアスケール511のスリットの間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))を移動する時間に等しい。
【0036】
キャリッジ41の位置の検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントする。このカウント数に基づいて、キャリッジ41の位置を演算する。カウント数は、CRモータ42が正転しているときに一つのエッジが検出されると『+1』を加算し、CRモータ42が反転しているときに一つのエッジが検出されると『−1』を加算する。パルスENCの周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しいので、カウント数にスリット間隔を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置からの移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔となる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の位置を検出しても良い。パルスENC−AとパルスENC−Bの各々の周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度ずれているので、各パルスの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントすれば、カウント数『1』は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応する。よって、カウント数にスリット間隔の1/4を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置から移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4となる。
【0037】
キャリッジ41の速度Vcの検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出する。一方、パルスのエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度は、λ/Tとして順次求めることができる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の速度を検出しても良い。各パルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出することにより、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度Vcは、Vc=λ/(4T)として順次求めることができる。
【0038】
なお、ロータリー式エンコーダ52では、プリンタ本体側に設けられた上記リニアスケール511の代わりに紙送りローラ17Aの回転に応じて回転する回転円板521を用いる点と、キャリッジ41に設けられた検出部512の代わりにプリンタ本体側に設けられた検出部522を用いる点が異なるだけで、他の構成はリニア式エンコーダ51とほぼ同様である(図4参照)。
【0039】
なお、ロータリー式エンコーダ52は、直接的には、紙送りローラ17Aの回転量を検出するのであって、紙の搬送量を検出していない。しかし、紙送りローラ17Aが回転して紙を搬送するとき、紙送りローラ17Aと紙との間の滑りによって、搬送誤差が生じている。したがって、ロータリー式エンコーダ52は、直接的には、紙の搬送量の搬送誤差を検出できない。そこで、ロータリー式エンコーダ52が検出した回転量と搬送誤差との関係を表すテーブルを作成し、そのテーブルを制御ユニット60のメモリ65に格納している。そして、ロータリー式エンコーダの検出結果に基づいてテーブルを参照し、搬送誤差を検出することにしている。このテーブルは、回転量と搬送誤差との関係を表すものに限られず、搬送回数等と搬送誤差との関係を表すものであっても良い。また、紙質に応じて滑りが異なるので、紙質に応じた複数のテーブルを作成し、メモリ65に格納しても良い。
【0040】
<ノズルの構成について>
図7は、ヘッド21の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド21の下面には、濃ブラックインクノズル群KDと、淡ブラックインクノズル群KLと、濃シアンインクノズル群CDと、淡シアンインクノズル群CLと、濃マゼンタインクノズル群MDと、淡マゼンタノズル群MLと、イエローインクノズル群YDが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態ではn個)備えている。なお、各ノズル群を示す符号の最初のアルファベットはインク色を意味しており、また、添え字の「 D」は濃度が比較的高いインクであることを意味しており、また、添え字の「 L 」は濃度が比較的低いインクであることをそれぞれ意味している。
【0041】
各ノズル群の複数のノズルは、紙搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、紙搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。
【0042】
また、各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯n)。また、各ノズル群のノズルは、紙搬送方向の位置に関して、隣のノズル群のノズルの間に位置するように設けられている。例えば、淡ブラックインクノズル群KLの一番ノズル♯1は、紙搬送方向の位置に関して、濃ブラックインクノズル群KDの一番ノズル♯1と二番ノズル♯2との間に設けられている。また、紙幅センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番下流側にあるn番ノズル♯nとほぼ同じ位置に設けられている。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
【0043】
なお、印刷時には、紙Sが紙搬送ユニット10によって間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ41が走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出される。
【0044】
===インク滴の検出===
本実施形態では、紙幅センサ54は、紙に吐出されたインク滴(又は紙に形成されたドット)を検出している。すなわち、紙幅センサ54は、インク検出センサ(ドット検出センサ)の機能も有している。
【0045】
図8Aは、インク滴(又はドット)がある場合の反射光の説明図である。図8Bは、インク滴(又はドット)がない場合の反射光の説明図である。
同図において、紙幅センサ54は、発光部541と、受光部543とを有する。発光部541は、発光ダイオードを有し、被印刷体である紙Sに光を照射する。受光部543は、受光した光量に応じた電気信号を出力する受光素子を有する。
発光部541から発せられた光は、紙Sに入射する。紙Sに入射された光は、紙によって反射される。紙Sによって反射された光は、受光素子に入射する。受光素子に入射した光は、受光素子によって、入射した光量に応じた電気信号に変換される。
紙Sにインク滴がない場合(紙Sにドットが形成されていない場合)とある場合(紙Sにドットが形成されている場合)とでは、反射光の光量の強度が異なる。これは、白い部分と黒い部分とでは光の吸収率が異なるため、例えば白い紙に黒いインクを吐出する場合を想定すると、インク滴がない白い部分の方が、インク滴がある黒い部分よりも、反射光の光量が大きくなるからである。
したがって、本実施形態の紙幅センサは、紙に照射した光の反射光を受光することによって、光量に基づいて、紙に吐出されたインク滴(又は紙に形成されたドット)の有無を検出することが可能なのである。
【0046】
本実施形態では、上記のように紙幅センサ54を用いてインク滴の有無を検出しているが、インク滴の有無の検出は1箇所に限られるものではなく、例えば以下のように複数の個所でインク滴の有無を検出しても良い。
【0047】
図9は、紙幅センサ54が走査方向に沿って移動し、複数の個所でインク滴の有無を計測していることを示す説明図である。同図において、同じ構成要素のものは同じ符号を付しているので、説明を省略する。
同図において、紙幅センサ54が、キャリッジ41に設けられている。したがって、紙幅センサ54は、キャリッジが移動するのに伴って、走査方向に移動可能である。そのため、紙幅センサ54は、走査方向に沿って、複数の個所でインク滴の有無を検出することができる。
【0048】
===ロール紙印刷===
<ロール紙の印刷方法>
ロール紙は、芯の表面に連続した長い印刷用紙を多数回巻きまわされて構成されている。ロール紙を用いた印刷は、印刷イメージの生成に合わせてロール紙を印刷位置に順次送り出すことにより行われる。ロール紙を用いた1ページの印刷が終了すると、印刷済みロール紙は所定量だけ送り出され、所定の位置でカットされた後、カットされたロール紙が排紙される。なお、ロール紙を用いた印刷は、連続した長い印刷用紙を所定量ずつ搬送するものであり、また、印刷イメージのサイズ(特に搬送方向のサイズ)も各印刷ジョブ毎にそれぞれ相違する。
【0049】
図10A〜図10Dは、ロール紙印刷を行っているときの搬送経路の説明図である。同図において、既に説明した構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
【0050】
図10Aは、ロール紙印刷を行うときの初期状態を示している。このときのロール紙は、搬送ローラ17Aによって搬送され、先端が紙幅センサ54によって検出されている。紙幅センサ54がロール紙の先端を検出すると、不図示のカウンタが所定の値に設定され、その設定されたカウンタの値に基づいて、ロール紙が印刷開始位置まで搬送される。
【0051】
図10Bは、ロール紙印刷を行うときの印刷開始位置を示している。このときのロール紙の先端は、ヘッド21とプラテン14との間に位置決めされている。印刷開始位置は、印刷方式に応じて異なっている。印刷開始位置は、解像度の高い印刷方式ほど、搬送方向の上流側に設定される(カウンタの値が設定される)。また、印刷開始位置は、高精度の印刷方式ほど、搬送方向の上流側に設定される。また、縁なし印刷を行うとき、印刷開始位置におけるロール紙の先端は、プラテンに形成された凹部(不図示)の上に位置する。
【0052】
図10Cは、ロール紙印刷を行うときの印刷終了位置(ロール紙への画像の形成が終了した位置)を示している。なお、印刷イメージのサイズがジョブ毎に相違しているので、印刷終了位置もジョブ毎に異なっている。
【0053】
印刷終了後、ロール紙を切断するように設定されていれば、ロール紙は、更に所定の搬送量で搬送され、カット位置まで搬送される。なお、ロール紙を切断するか否かの設定は、例えば、ユーザがプリンタドライバの設定を行う際に予め設定しても良いし、各ページの印刷が終了する毎にユーザが選択するようにしても良い。また、ロール紙を切断するか否かの設定は、プリンタ側の入力手段によって設定しても良いし、コンピュータ本体側で設定しても良い。
【0054】
図10Dは、ロール紙印刷を行うときのカット位置を示している。ロール紙の切断については、後述する。
【0055】
ロール紙の切断後、搬送ローラ17Aが逆回転し、ロール紙が巻き戻されて、ロール紙を再び初期状態(図10A)又は印刷開始位置(図10B)に位置決めする。
【0056】
<ロール紙装着ユニット>
図11は、プリンタ全体とロール紙装着ユニットの斜視図である。
プリンタ1は、前述した構成要素のほか、筐体3、上蓋5、操作部7及び表示部9を有する。筐体3は、前述の構成要素(例えば、紙搬送ユニット10、インク吐出ユニット20、クリーニングユニット30、キャリッジユニット40、計測器群50、制御ユニット60等)を中に収めるための箱である。上蓋5は、筐体3に設けられた回転軸(不図示)を中心に開閉方向に回転可能な蓋である。上蓋5を開くと、筐体3の中に収められた例えば紙搬送ユニット10やキャリッジユニット40が見える。上蓋5は、例えばカートリッジ交換時や紙詰まり時等に、開閉される。操作部7は、筐体3に設けられており、ボタンを有する。ユーザーは、ボタンを操作することによって、プリンタ1の各種の設定を行うことができる。表示部9は、筐体3に設けられており、ランプを有する。ランプの点滅により、プリンタ1の動作確認等を行うことができる。なお、表示部9は、ランプではなく、液晶表示パネルであっても良い。
【0057】
ロール紙装着ユニット80は、ロール紙挿入口11Bからロール紙81をプリンタ内に供給する際に、ロール紙を保持するためのものである。ロール紙装着ユニット80は、ロール紙81を装着するためのホルダー83を備えている。ロール紙81は、芯81Aの表面に連続した長い印刷用紙を多数回巻きまわされて構成されている。ホルダー83は、芯81Aを回転可能に保持するための凸部83Aを備えている。
【0058】
<カッターユニット>
図12は、カッターユニットの構成を説明するための斜視図である。
カッターユニット90は、ロール紙の印刷部分と未印刷部分との間を切断し、ロール紙から印刷された部分を切り取るためのものである。カッターユニット90は、カッター91と、支持部材92と、ベルト93と、プーリー94とを備えている。カッター91は、回転刃により、ロール紙を切断する。カッター91は、支持部材92に回転可能に支持されている。支持部材92は、ベルト93に接続され、走査方向と平行な方向に移動可能である。ベルト93は、プーリー94の回転によって駆動され、支持部材92を走査方向と平行な方向に移動させる。プーリー94は、CRモータから伝達される駆動力を利用して、タイミングベルトを駆動する。但し、カッターユニット90がモータを備え、そのモータの駆動力を用いてプーリー94を駆動しても良い。
カッターユニット90は、プリンタ本体に内蔵させても良いが、プリンタ本体とは独立した別個の筐体に内臓させ、その筐体をプリンタ本体に着脱可能に装着させても良い。
【0059】
図13Aは、カッターユニットを収めた筐体の斜視図である。また、図13Bは、カッターユニットをプリンタ本体に取り付けたときの全体斜視図である。また、図13Cは、更に収容器を取り付けたときの全体斜視図である。
同図に示された通り、カッターユニット90は、筐体900に内蔵させることができる。そして、カッターユニット90を使用する際は、筐体900をプリンタ本体1に装着する。また、カットされた紙を収容するための収容器901を排紙口に装着しても良い。
【0060】
===搬送の異常検出===
図14A及び図14Bは、ロール紙の紙詰まりの発生を説明するための説明図である。同図において、既に説明した構成要素には同じ符号を付しているので、説明を省略する。
【0061】
ロール紙は、芯に巻きまわされて構成されているため、巻きぐせ(カール)がついている。そのため、ロール紙の先端が跳ね上がった状態(または、下がった状態)で、ロール紙が搬送されることがある。特に、ロール紙の芯に近い部分では、小さい半径でロール紙が巻きまわされているので、ロール紙の残量が少なくなると、ロール紙の巻きぐせの影響が大きくなる。
【0062】
そして、搬送ローラ17Aがロール紙を排紙ローラ17Bまで搬送する間は、ロール紙は搬送ローラ17A側で押さえられているだけであり、排紙ローラ17B側にあるロール紙の先端は自由端になり、ロール紙の先端の跳ね上がりが大きい状態にある。そのため、ロール紙の先端が排紙ローラ17Bとフリーローラ18Bとの間に入り込まないことがある(図14A)。
このような状態のときに、更にロール紙を搬送方向に搬送すると、紙詰まりが発生する(図14B)。
【0063】
<インク溜りの発生>
図15は、紙詰まりによってインクの溜りができた様子を示す説明図である。同図において、既に説明した構成要素には同じ符号を付しているので、説明を省略する。
【0064】
紙詰まりが発生すると、紙にしわができ、紙が排紙ローラ17Bよりも下流側に搬送されず、搬送ローラ17Aと紙との間で滑りが生じるので、搬送ローラ17Aを回転させても紙は搬送されなくなる。一方、搬送ローラ17Aが間欠的に所定の回転量で回転する毎に、キャリッジが走査方向に移動し、ノズルからインクが吐出されている。したがって、紙詰まりが発生した状態でインクの吐出動作が継続されると、紙の同じ位置にインクが吐出され続けることになる。
【0065】
そして、紙の同じ位置にインクが吐出され続けることによって、紙の上にインク溜りIpが発生する。
このインク溜りIpは、インク又はインク溶媒が紙にしみ込まず、紙の表面で溜ったものである。但し、インク溜りIpは、液体であっても良いし、乾燥により固体になったものであっても良い。黒インクのみを用いてテキスト文章を印刷するような白黒印刷の場合、黒色のインクによって形成されるので、インク溜りIpは黒色となる。一方、写真画像を印刷するようなカラー印刷の場合、カラーインクが混ざることにより、印刷する画像に応じた色のインク溜りが形成される。
【0066】
このインク溜りIpが大きくなると、インク溜りIpに溜っているインクが紙表面からこぼれ、プラテン14を汚すことになる。そこで、このような紙詰まりが発生したときは、印刷を停止し、ユーザーに対して紙の搬送に異常がある旨を報知する必要がある。そこで、紙詰まりを検出することが必要となる。
【0067】
<センサの出力>
図16は、紙幅センサ54の出力と紙表面のインクの量との関係を示すグラフである。
同図において、円で囲まれた範囲Sは、紙幅センサ54がインク滴(ドット)の有無を検出できる範囲を示している。そして、状態Aは、範囲S内にインク滴(ドット)がない状態である。また、状態Bは、範囲S内にインク滴(ドット)Dが形成されている状態である。また、状態Cは、範囲Sが前述のインク溜りIp内にある状態である。なお、紙幅センサ54がインク滴の有無を検出できる範囲Sは、キャリッジが走査方向に移動すれば紙幅センサも走査方向に移動するので、走査方向に移動するものである。
【0068】
状態Aでは、範囲Sのほとんどが白い部分になるので、紙幅センサ54から照射される光の吸収率が低く、反射光の光量が大きくなる。したがって、状態Aでは、紙幅センサ54の出力電圧Vaは大きい。
状態Bでは、範囲Sの中に黒い部分Dが形成されているため、状態Aのときよりも範囲S内の光の吸収率は高くなり、状態Aのときよりも反射光の光量が小さくなる。したがって、状態Bでは、紙幅センサ54の出力電圧Vbは、状態Aのときの出力電圧Vaと比較して、小さい。
状態Cでは、インク溜りIpによって範囲Sの中は全て黒い部分となるため、状態Bのときよりも範囲S内の光の吸収率は高くなり、状態Bのときよりも反射光の光量が小さくなる。したがって、状態Cでは、紙幅センサの出力電圧Vcは、状態Bのときの出力電圧Vbと比較して、小さい。
なお、黒色インクの場合について説明したが、カラーインクを用いた場合では、そのインクの色に応じて、センサの出力電圧Vb及びVcは変化する。
【0069】
本実施形態では、紙幅センサはキャリッジに設けられているので、紙幅センサはノズルとともに移動することができる。したがって、紙の搬送の異常によってインク溜りができたとき、すぐにインク溜りを検出することができるので、紙の搬送の異常を精度良く検出することができる。
【0070】
図17は、印刷中の紙幅センサ54の検出結果を示すグラフである。
同図において、『パス』とは、ノズルが走査方向に1回走査移動することをいう。なお、各パスの間では、紙が所定の搬送量で搬送されている(紙が紙搬送ユニット10によって間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ41が走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出されている)。なお、同図における各パスのセンサの出力値は、走査移動中のセンサの出力電圧値の平均値である。したがって、正常に印刷している間の各パスのセンサの出力値は、前述の出力電圧Vaと出力電圧Vbとの間になる。
【0071】
紙幅センサ54の出力電圧が、閾値Vd以下となったとき、紙の搬送の異常があると判断される。例えば、同図によれば、9回目のパスのときに、紙の搬送の異常が検出される。
【0072】
閾値Vdは、前述の出力電圧Vbと出力電圧Vcとの間で設定される。また、閾値Vdは、吐出するインクの種類によって異なる値に設定可能である。すなわち、吐出するインクの種類に応じてインク滴Dやインク溜りIpの色が異なるので、吐出するインクの種類に応じて、閾値Vdを異なるように設定するのである。なお、インクの種類と閾値Vdとを関連付けたテーブルは、予めメモリ65に格納されている。そして、吐出するインクの情報に基づいて、閾値Vdが設定される。なお、吐出するインクの種類は、例えば白黒印刷かカラー印刷かによって、判断される。または、吐出するインクの種類は、画像データに基づいて、判断される。
【0073】
また、同図において、δは、許容値である。この許容値δは、どのような印刷を行う場合にも同じ値であっても良いし、吐出するインクの種類によって異なる値であっても良い。許容値δがインクの種類に応じて異なる値とするならば、吐出するインクの種類と許容値δとを関連付けたテーブルが、予めメモリ65に格納されることになる。そして、吐出するインクの種類に基づいて、そのインクの種類に応じた許容値δが設定される。
【0074】
<紙の搬送方法>
図18は、紙の搬送のフロー図である。
まず、コンピュータ本体からプリンタに印刷データが送信され、コンピュータ本体がプリンタに印刷指示を与える。なお、以下に説明するプリンタの動作は、プリンタ1の制御ユニット60によって、制御されている。
【0075】
そして、プリンタがコンピュータ本体から印刷データを受信し、コンピュータ本体から印刷指示を受ける(S101)。なお、印刷データには、吐出するインクに関する情報(インク情報)が含まれていても良い。また、吐出するインクをプリンタ側で決定するのであれば、印刷データの中にインク情報が含まれていなくても良い。そして、プリンタがインク情報を取得すれば、メモリ65に格納されたテーブルに基づいて、前述の閾値Vdが設定される。
【0076】
次に、紙幅センサ54が紙の先端を検出する位置(初期状態)まで、搬送ローラ17Aが紙を搬送する(S102、図10A参照)。紙幅センサ54が紙の先端を検出した後、搬送ローラ17Aは、印刷方式に応じた搬送量で紙を搬送し、印刷方式に応じた印刷開始位置まで紙を搬送する(S103、図10B)。
【0077】
次に、紙幅センサ54が、紙表面のインクの量を検出する(S104)。そして、紙幅センサ54は、制御ユニット60に検出結果を出力する。
【0078】
次に、紙幅センサ54の出力電圧が所定の範囲内にあるか否かを判断する。なお、紙幅センサ54の出力電圧が所定の範囲内であれば、インク溜りが発生していないものとして判断される。逆に、紙幅センサ54の出力電圧が所定の範囲外であれば、インク溜りが発生しているものとして判断される。
【0079】
紙幅センサ54の出力電圧が所定範囲内にあれば、通常の印刷動作を続行する。すなわち、まず、CRモータを駆動してキャリッジを走査方向に移動させ、ノズルからインク滴を吐出する(S106)。ノズルが走査方向に移動した後(1回のパスが終了した後)、搬送ローラ17Aが所定の搬送量で紙を搬送する(S107)。このときの搬送量は、印刷方式によって定まる。ページ内の印刷が終了していないときは、再びS104に戻って、印刷動作が繰り返される(S108)。したがって、紙が間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ41が走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出されている。そして、ページ内の印刷が終了した後、次のページを印刷するか否かを判断し(S109)、次のページを印刷するときはS102に戻って次のページを印刷するための動作が開始され、次のページを印刷しないときは印刷動作を終了する。
【0080】
S105において、紙幅センサ54の出力電圧が所定範囲内になければ、インク溜りが発生していると判断されるので、表示手段が、紙の搬送に異常がある旨をユーザーに対して報知する(S110)。ここで、表示手段は、プリンタに設けられたランプ若しくは液晶パネルである。但し、表示手段は、コンピュータ本体に接続されたディスプレイ等の表示装置であっても良い。
【0081】
===コンピュータシステム等の構成===
次に、コンピュータシステム、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0082】
図19は、コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0083】
図20は、図19に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0084】
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0085】
図21は、コンピュータシステムに接続された表示装置1104の画面に表示されたプリンタドライバのユーザーインターフェースを示す説明図である。ユーザーは、入力装置1108を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
【0086】
ユーザーは、この画面上から、印刷モード(印刷方式)を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。また、ユーザーは、この画面上から、印刷するときのドットの間隔(解像度)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpi又は360dpiを選択することができる。また、ユーザーは、この画面上から、白黒印刷かカラー印刷かを選択することができる。
【0087】
図22は、コンピュータ本体1102からプリンタ1106に供給される印刷データのフォーマットの説明図である。この印刷データは、プリンタドライバの設定に基づいて画像情報から作成されるものである。印刷データは、印刷条件コマンド群と各パス用コマンド群とを有する。印刷条件コマンド群は、印刷解像度を示すコマンドや、印刷方向(単方向/双方向)を示すコマンドなどを含んでいる。また、各パス用の印刷コマンド群は、目標搬送量コマンドCLや、画素データコマンドCPとを含んでいる。画素データコマンドCPは、各パスで記録されるドットの画素毎の記録状態を示す画素データPDを含んでいる。なお、同図に示す各種のコマンドは、それぞれヘッダ部とデータ部とを有しているが、簡略して描かれている。また、これらのコマンド群は、各コマンド毎にコンピュータ本体側からプリンタ側に間欠的に供給される。但し、印刷データは、このフォーマットに限られるものではない。
【0088】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0089】
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、制御ユニット60の記憶媒体であるメモリ65に取り込まれていても良い。そして、制御ユニット60が、メモリ65に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作を達成しても良い。
【0090】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0091】
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、プログラム、記憶媒体、コンピュータシステム、表示画面、画面表示方法、印刷物の製造方法、記録装置、液体の吐出装置等の開示が含まれていることは言うまでもない。
【0092】
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0093】
<センサについて>
前述の実施形態によれば、インク溜りは、紙幅センサによって検出されていた。しかし、インク溜りの検出は、これに限られるものではない。
例えば、紙幅センサと別のセンサによって、紙表面のインク量を検出しても良いことは言うまでもない。つまり、紙までの距離を検出するセンサは、紙幅センサと兼用しなくても良いのである。
要するに、センサの出力が、紙に吐出されたインク量に応じて変化するのであれば、紙詰まりを検出することが可能である。
【0094】
<インク溜りについて>
前述の実施形態によれば、インク溜りの有無を基準に、紙詰まりを検出していたことになる。しかし、紙詰まりの検出の基準は、インク溜りに限られるものではない。
要するに、紙詰まりの際に紙の同じ位置で印刷動作が重複して行われるので、その位置近傍においてインク量が増えていることを基準とすれば良いのである。
【0095】
<紙について>
前述の実施形態では、印刷する紙がロール紙の場合について主に説明した。しかし、所定の大きさにカットされているカット紙であっても紙詰まりが生じ得るので、他の紙の場合であっても紙の搬送の異常を検出することができる。
【0096】
<記録装置について>
前述の実施形態では、記録装置としてプリンタが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。このような分野に本技術を適用しても、液体を対象物に向かって直接的に吐出(直描)することができるという特徴があるので、従来と比較して省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
【0097】
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンタの実施形態だったので、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。このような液体を対象物に向かって直接的に吐出すれば、省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
【0098】
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、簡易なセンサによって、被記録体の搬送の異常を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成の説明図である。
【図2】本実施形態のインクジェットプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。
【図3】本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。
【図4】本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の斜視図である。
【図5】リニア式エンコーダの構成の説明図である。
【図6】リニア式エンコーダの出力信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図7】ノズルの配列を示す説明図である。
【図8】図8Aは、インク滴(又はドット)がある場合の反射光の説明図である。図8Bは、インク滴(又はドット)がない場合の反射光の説明図である。
【図9】紙幅センサ54が走査方向に沿って複数の個所で計測していることを示す説明図である。
【図10】図10Aは、初期状態を示す説明図である。図10Bは、印刷開始位置を示す説明図である。図10Cは、印刷終了位置を示す説明図である。図10Dは、ロール紙印刷を行うときのカット位置を示す説明図である。
【図11】プリンタ全体とロール紙装着ユニットの斜視図である。
【図12】カッターユニットの構成を説明するための斜視図である。
【図13】図13Aは、カッターユニットを収めた筐体の斜視図である。図13Bは、カッターユニットをプリンタ本体に取り付けたときの全体斜視図である。図13Cは、更に収容器を取り付けたときの全体斜視図である。
【図14】図14A及び図14Bは、ロール紙の紙詰まりの発生を説明するための説明図である。
【図15】図15は、紙詰まりによってインク溜りができた様子を示す説明図である。
【図16】図16は、センサ出力とインク量との関係を示すグラフである。
【図17】紙幅センサ54の出力電圧を示すグラフである。
【図18】紙の搬送のフロー図である。
【図19】コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。
【図20】図11に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図21】ユーザーインターフェースを示す説明図である。
【図22】印刷データのフォーマットの説明図である。
【符号の説明】
10 紙搬送ユニット
11A 紙挿入口
11B ロール紙挿入口
13 給紙ローラ
14 プラテン
15 紙送りモータ(PFモータ)
16 紙送りモータドライバ(PFモータドライバ)
17A 紙送りローラ
17B 排紙ローラ
18A、18B フリーローラ
20 インク吐出ユニット
21 ヘッド
22 ヘッドドライバ
30 クリーニングユニット
31 ポンプ装置
32 ポンプモータ
33 ポンプモータドライバ
35 キャッピング装置
40 キャリッジユニット
41 キャリッジ
42 キャリッジモータ(CRモータ)
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
44 プーリ
45 タイミングベルト
46 ガイドレール
50 計測器群
51 リニア式エンコーダ
511 リニアスケール
512 検出部
512A 発光ダイオード
512B コリメータレンズ
512C 検出処理部
512D フォトダイオード
512E 信号処理回路
512F コンパレータ
52 ロータリー式エンコーダ
53 紙検出センサ
54 紙幅センサ
60 制御ユニット
61 CPU
62 タイマ
63 インターフェース部
64 ASIC
65 メモリ
66 DCコントローラ
67 ホストコンピュータ
80 ロール紙装着ユニット
81 ロール紙
83 ホルダー
90 カッターユニット
91 カッター
92 支持部材
93 ベルト
94 プーリー

Claims (17)

  1. 被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを備えた記録装置であって、
    前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを備え、
    前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記液体の種類に関する情報を取得し、
    前記液体の種類に関する情報と前記センサの出力とに基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置であって、
    前記液体の種類に関する情報に基づいて、許容範囲を設定し、
    前記センサの出力が前記許容範囲を外れたとき、前記被記録体の搬送が異常であると判断されることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記搬送の異常を検出したとき、前記搬送の異常を報知することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記搬送機構は、前記被記録体を間欠的に搬送し、
    前記吐出手段は、前記搬送機構による間欠的な搬送の間で前記被記録体に液体を吐出することを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記センサは、移動可能なキャリッジに設けられていることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記吐出手段は、移動しながら液体を吐出するノズルを備え、
    前記センサは、前記ノズルとともに移動可能であることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記センサは、前記被記録体を搬送する搬送ローラと、前記被記録体を排紙する排紙ローラとの間に設けられていることを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記センサは、前記被記録体の幅を検出可能であることを特徴とする記録装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記センサは、光学センサであることを特徴とする記録装置。
  11. 請求項10に記載の記録装置であって、
    前記センサは、発光部と受光部とを有し、
    該発光部は、該被記録体に光を照射し、
    該受光部は、該被記録体によって反射された光を検出する
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記被記録体は、ロール紙であることを特徴とする記録装置。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれかの記録装置を有する印刷装置。
  14. 被印刷体を搬送する搬送機構と、前記被印刷体に液体を吐出する吐出手段とを備えた印刷装置であって、
    前記被印刷体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記被印刷体の搬送の異常を検出し、
    前記液体の種類に関する情報を取得し、前記液体の種類に関する情報と前記センサの出力とに基づいて、前記被印刷体の搬送の異常を検出し、
    前記液体の種類に関する情報に基づいて、許容範囲を設定し、前記センサの出力が前記許容範囲を外れたとき、前記被印刷体の搬送が異常であると判断され、
    前記搬送の異常を検出したとき、前記搬送の異常を報知し、
    前記搬送機構は前記被印刷体を間欠的に搬送し、前記吐出手段は前記搬送機構による間欠的な搬送の間で前記被印刷体に液体を吐出し、
    前記センサは、移動可能なキャリッジに設けられ、
    前記吐出手段は移動しながら液体を吐出するノズルを備え、前記センサは前記ノズルとともに移動可能であり、
    前記センサは、前記被印刷体を搬送する搬送ローラと、前記被印刷体を排紙する排紙ローラとの間に設けられ、
    前記センサは、前記被印刷体の幅を検出可能であり、
    前記センサは光学センサであって、発光部と受光部とを有し、該発光部は該被印刷体に光を照射し、該受光部は、該被印刷体によって反射された光を検出し、
    前記被印刷体は、ロール紙であることを特徴とする印刷装置。
  15. 被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを用いた記録方法であって、
    前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを用い、
    前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出することを特徴とする記録方法。
  16. 被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段とを備えた記録装置に、
    前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサを制御する機能と、
    前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出する機能と
    を実現することを特徴とするプログラム。
  17. コンピュータ本体と、記録装置とを備えたコンピュータシステムであって、
    前記記録装置は、被記録体を搬送する搬送機構と、前記被記録体に液体を吐出する吐出手段と、前記被記録体に吐出された前記液体の量に応じて出力が変化するセンサとを備え、前記センサの出力に基づいて、前記被記録体の搬送の異常を検出する
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
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