JP2003341023A - 印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータシステム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータシステム

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JP2003341023A
JP2003341023A JP2002151347A JP2002151347A JP2003341023A JP 2003341023 A JP2003341023 A JP 2003341023A JP 2002151347 A JP2002151347 A JP 2002151347A JP 2002151347 A JP2002151347 A JP 2002151347A JP 2003341023 A JP2003341023 A JP 2003341023A
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JP2002151347A
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Koichi Otsuki
幸一 大槻
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭等で使用される印刷装置であっても被印
刷媒体の全域をパズルとして使用できるように印刷する
ことが可能な印刷装置等を実現する。 【解決手段】 パズルを構成するための複数のピースを
有する被印刷媒体に印刷する印刷装置において 、前記
複数のピースが占める領域より広い領域に印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パズルを構成する
ための複数のピースを有する被印刷媒体に印刷する印刷
装置、印刷方法、コンピュータプログラム、及び、コン
ピュータシステムに関する。
【0002】
【背景技術】複数のピースを有するパズルとしては、例
えばジグソーパズルが知られている。このジグソーパズ
ルは、従来オフセット印刷等の方法により写真、絵、文
字などを印刷した薄紙を、所定の厚さ、強度を有する台
紙に貼り付けた後、打ち抜き刃を用いたプレス加工によ
り複数のピースに裁断することにより製作されていた。
【0003】近年、パーソナルコンピュータ及びプリン
タの性能の向上により、一般家庭においても高画質の画
像を印刷することが可能となり、家庭等において、好み
の写真等の画像を用いたジグソーパズルを作成すること
が求められている。しかしながら、上記のようなプレス
加工によりピースを裁断するためには、大型のプレス機
械が必要となり、家庭では作成できない。このため、家
庭用のプリンタ等にてジグソーパズルを作成するため
に、予め被印刷媒体にプレス加工を施した被印刷媒体が
発案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ジグソーパ
ズルのようなピースを嵌め合わせて1つの画像を形成す
るパズルは、すべてのピースに印刷された個々の画像を
手がかりとして各ピースを嵌め合わせるため、すべての
ピースに印刷が施されている必要がある。特に、隣接す
るピースを、印刷された画像を手がかりとして互いに嵌
め合わせるため、各ピースは隅々まで確実に印刷されて
いなければならない。
【0005】しかしながら、被印刷媒体にプレス加工を
施した被印刷媒体に、単にプリンタにて画像データを印
刷すると、例えば、被印刷媒体のサイズより、供給され
た画像データによって印刷されるサイズのほうが小さい
場合には、余白部分が発生し、パズルとして使用できな
いピースが発生してしまうという課題があった。
【0006】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、家庭等で使用され
る印刷装置であってもパズル用の被印刷媒体の全域をパ
ズルとして使用できるように印刷することが可能な印刷
装置、印刷方法、コンピュータプログラム、及びコンピ
ュータシステムを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】主たる本発明は、パズル
を構成するための複数のピースを有する被印刷媒体に印
刷する印刷装置において 、前記複数のピースが占める
領域より広い領域に印刷することを特徴とする印刷装置
である。
【0008】本発明の他の特徴については、添付図面及
び以下の記載により明らかにする。
【0009】
【発明の実施の形態】===開示の概要=== 本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のこ
とが明らかにされる。
【0010】パズルを構成するための複数のピースを有
する被印刷媒体に印刷する印刷装置において 、前記複
数のピースが占める領域より広い領域に印刷することを
特徴とする印刷装置である。このような印刷装置によれ
ば、複数のピースが占める領域、すなわち、すべてのピ
ースのそれぞれ全面に印刷することが可能となる。この
ため、複数のピースにはいずれも余白が発生せず、パズ
ルとして適した印刷を行うことが可能となる。
【0011】かかる印刷装置において、水平状態にてセ
ットされた前記被印刷媒体を、該水平状態を維持しつつ
搬送する搬送手段を備えていることが望ましい。このよ
うな印刷装置によれば、被印刷媒体は被印刷媒体が屈曲
されずに水平状態を維持しつつ搬送される。すなわち、
複数のピースを有するパズルを構成する被印刷媒体が、
例えばジグソーパズルのように所定の厚さ及び剛性を有
していても、容易に印刷装置内を搬送させて印刷するこ
とが可能である。
【0012】かかる印刷装置において、前記被印刷媒体
に印刷するための印刷データは、外部から入力された複
数のピースが占める領域を示す情報に基づいて生成され
ることとしてもよい。このような印刷装置によれば、入
力された情報に基づいて複数のピースが占める領域より
広い領域に印刷するための印刷データを生成することが
可能となる。例えばユーザが、印刷装置にセットした被
印刷媒体のサイズを複数のピースが占める領域を示す情
報として入力した場合には、入力された情報に基づく領
域より広い領域に印刷するための印刷データを生成し、
この印刷データに基づいて印刷することが可能となる。
【0013】かかる印刷装置において、前記複数のピー
スが占める領域を検出する検出手段を有し、前記被印刷
媒体に印刷するための印刷データは前記検出手段の信号
に基づいて生成されることが望ましい。このような印刷
装置によれば、複数のピースが占める領域を検出した検
出信号に基づいて、印刷データを生成するので、実際に
供給された被印刷媒体における複数のピースが占める領
域より確実に大きな印刷データを生成することが可能と
なる。
【0014】かかる印刷装置において、前記被印刷媒体
に印刷するために走査しつつインクを吐出するインク吐
出ヘッドを有し、前記検出手段は、前記インク吐出ヘッ
ドとともに移動する光学センサであることが望ましい。
インク吐出ヘッドは、印刷可能な全領域に亘って移動得
ることが可能であるが、検出手段としての光学センサ
は、そのインク吐出ヘッドとともに移動するので、印刷
可能な全領域において被印刷媒体の領域を検出すること
が可能となる。
【0015】また、パズルを構成するための複数のピー
スを有する被印刷媒体に印刷する印刷装置において 、
水平状態にてセットされた前記被印刷媒体を、水平状態
を維持しつつ搬送する搬送装置を備え、外部から入力さ
れた複数のピースが占める領域を示す情報に基づいて生
成された印刷データを用いて前記複数のピースが占める
領域より広い領域に印刷することを特徴とする印刷装置
である。
【0016】このような印刷装置によれば、所定の厚さ
及び剛性を有し複数のピースを有するパズルを構成する
被印刷媒体を容易に印刷装置内を搬送させるとともに、
入力された情報に基づいて、印刷データを、複数のピー
スが占める領域より確実に大きく生成することが可能と
なる。また、この印刷印刷データに基づいて印刷するた
め、すべてのピースのそれぞれ全面に印刷することが可
能となり、各ピースに余白が発生せず、パズルとして好
適な印刷を行うことが可能となる。
【0017】また、パズルを構成するための複数のピー
スを有する被印刷媒体に印刷する印刷方法において、前
記被印刷媒体を供給するステップと、前記パズルを構成
する複数のピースが占める領域より広い領域に印刷する
印刷データを生成するステップと、生成された印刷デー
タに基づいて前記被印刷媒体に印刷するステップとを有
する印刷方法も実現可能である。
【0018】また、パズルを構成するための複数のピー
スを有する被印刷媒体に印刷する印刷装置に、前記複数
のピースが占める領域より広い領域に印刷する機能を実
現させるためのコンピュータプログラムも実現可能であ
る。
【0019】また、コンピュータ本体と、このコンピュ
ータ本体に接続され、パズルを構成するための複数のピ
ースを有する被印刷媒体に印刷する印刷装置とを備えた
コンピュータシステムにおいて、前記複数のピースが占
める領域より広い領域に印刷するコンピュータシステム
も実現可能である。
【0020】===印刷装置の概略構成=== 次に、本発明の主な適用対象であり、パズルを構成する
ための複数のピースを有する被印刷媒体(以降、パズル
用シートという)に印刷することが可能な印刷装置とし
て好適なインクジェットプリンタの概略について説明す
る。ここで、パズル用シートとは、パズルを構成し厚紙
で形成された複数のパズルピースが1枚の基材シートに
両面テープにより剥離可能に固定された印刷シートであ
り、詳細は後述する。
【0021】図1は、インクジェットプリンタの概略的
な外観を示した図である。ここでは、カラーインクジェ
ットプリンタを示した。このカラープリンタ10は、カ
ラー画像の出力が可能なインクジェットプリンタであ
り、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
(Y)、ブラック(K)の4色の色インクをカット紙な
どの様々な被印刷媒体上に吐出してドットを形成するこ
とによって画像を形成するインクジェット方式のプリン
タである。なお、色インクとして、上記4色に加えて、
ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ
(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、
DY)を用いても良い。
【0022】図1に示すように、カラープリンタ10
は、背面側上方から供給されたカット紙や厚紙等の被印
刷媒体を前面から排出する給紙構造を備えている。プリ
ンタ本体の前面には操作パネル11、排紙部12が備え
られ、背面には給紙部13が備えられている。操作パネ
ル11には、各種操作ボタン111、表示ランプ112
が設けられている。排紙部12は、不使用時に排紙口を
塞ぐ排紙トレー121が備えられている。給紙部13に
は、図示していないカット紙を保持する給紙トレー13
1が備えられている。なお、カット紙とは、予め所定の
寸法に切断された紙であり、カラープリンタ10によっ
て切断されることのない単票の印刷メディアである。
【0023】===カラープリンタ10の内部構成==
= 次に、図2,図3を参照してカラープリンタ10の内部
構成について説明する。図2は本実施の形態に係るカラ
ープリンタ10の内部構成を示した図、図3は2つの給
紙機構について説明するための、カラープリンタ10の
要部断面図である。
【0024】カラープリンタ10は、図示するように、
キャリッジ3に搭載されたインク吐出ヘッドとしての印
刷ヘッド9を駆動してインクの吐出及びドット形成を行
う機構と、キャリッジ3をキャリッジモータ4によって
被印刷媒体32の搬送方向と直交する方向に往復動させ
る機構と、紙送りモータ(以下、PFモータともい
う。)1によって供給される被印刷媒体を搬送する機構
と、制御回路50とを有している。
【0025】インクの吐出及びドット形成を行う機構
は、インク吐出部としての複数のノズルを備えた印刷ヘ
ッド9と、印刷ヘッド9を駆動するためのヘッドドライ
バ16とを備え、印刷指令信号に基づいて所定のノズル
からインクを吐出させる。印刷ヘッド9の下面9aに
は、被印刷媒体32の搬送方向に沿って、複数のノズル
が列をなし、被印刷媒体32の搬送方向と直交する方向
に複数列設けられている。印刷ヘッド9及びノズル配列
の詳細は後述する。
【0026】キャリッジ3を往復動させる機構は、キャ
リッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモー
タともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するC
Rモータドライバ5と、被印刷媒体32の搬送方向と直
交する方向に設けられ、キャリッジ3を摺動可能に保持
する摺動軸44と、キャリッジ3に固定されたリニア式
エンコーダ17と、所定の間隔にスリットが形成された
リニア式エンコーダ用符号板19と、キャリッジモータ
4の回転軸に取り付けられたプーリ30と、プーリ30
によって駆動されるタイミングベルト31から構成され
ている。
【0027】キャリッジ3には、印刷ヘッド9と、印刷
ヘッド9と一体に設けられたカートリッジ装着部と、主
走査方向の側部に被印刷媒体を検出するための検出手段
としての反射型光学センサ29とが搭載され、カートリ
ッジ装着部には、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロ(Y)等のインクが収容されたインクカ
ートリッジが装着される。
【0028】このカラープリンタ10は、給紙トレー1
31にセットされ、例えば普通紙やフォト紙等のカット
紙である被印刷媒体32を自動供給するためのASF
(オート・シート・フィーダー)により、矢印A(図
3)で示した経路にて給紙する給紙機構と、厚紙などの
一定の厚さや硬さを有する被印刷体32を手差しにより
供給し、矢印B(図3)で示した経路にて給紙するいわ
ゆるストレートパスと呼ばれる給紙機構との2つの給紙
機構を備えている。
【0029】供給された被印刷媒体32を搬送する機構
は、前記印刷ヘッド9と対向して配置され、被印刷媒体
32と印刷ヘッド9とが適切な距離となるように被印刷
媒体32を案内する案内部材としてのプラテン25と、
このプラテン25に対し被印刷媒体32の搬送方向の上
流側に設けられ、供給された被印刷媒体32を搬送する
搬送ローラ7と、プラテン25に対し被印刷媒体32の
搬送方向の下流側に設けられ、搬送ローラ7から外れた
被印刷媒体32を搬送して排紙するための排紙ローラ8
と、搬送ローラ7及び排紙ローラ8を駆動するためのP
Fモータ1と、PFモータ1を駆動するための紙送りモ
ータドライバ2と、被印刷媒体32の搬送量を検出する
ためのロータリ式エンコーダ15と、被印刷媒体32の
有無を検出するための紙検出器20とを有している。エ
ンコーダ15,17の詳細は後述する。
【0030】搬送ローラ7は被印刷媒体32の搬送経路
下側に設けられており、その上側には搬送ローラ7と対
向させて被印刷媒体32を保持するための従動ローラが
設けられている。排紙ローラ8も被印刷媒体32の搬送
経路下側に設けられて、その上側に排紙ローラ8と対向
させて被印刷媒体32を保持するための従動ローラが設
けられているが、排紙ローラ8と対向する従動ローラは
薄板でなり外周部が鋭角的に尖っている歯付きローラで
あり、印刷後の被印刷媒体32の表面と点接触してイン
クが擦れないように構成されている。この被印刷媒体3
2を搬送する機構にあっては、搬送ローラ7、プラテン
25、排紙ローラ8における、被印刷媒体32と接触す
る位置が、同じ高さになるように配置されている。この
ため、所定の厚さや剛性を有するパズル用シート32a
は、図3中矢印Bの経路から水平状態にて供給され、そ
の水平状態を保ちつつ搬送されて印刷された後に排紙さ
れる。
【0031】また、搬送ローラ7と排紙ローラ8とは、
不図示のギア列により繋げられ、PFモータ1の回転が
伝達されて回動され、両ローラ7,8による被印刷媒体
32の搬送速度は一致している。
【0032】そして、プリンタ10は、この矢印Bの給
紙路から給紙された被印刷媒体32は、給紙ローラ13
2より副走査方向Yの下流側に配設された被印刷媒体搬
送位置決め手段により、印刷実行位置に向けて、所定の
紙送り量で間欠的に搬送される。
【0033】また、給紙ローラ132と搬送ローラ7と
の間には、被印刷媒体32の周知技術による紙検出器2
0が配設されている。紙検出器20は、搬送ローラ7よ
り搬送方向の上流側に設けられ、被印刷媒体32の搬送
経路より高い位置に回動中心を持つレバー20aとその
上方に設けられ、発光部と受光部とを有する透過型光セ
ンサ20bとで構成されている。レバー20は、作用部
20cの自重によって搬送経路に垂れ下がるように配置
され、供給された被印刷媒体32によって回動される作
用部20cと、作用部20cと回動中心を挟んで反対側
に位置し、発光部と受光部との間を通過するように設け
られた遮光部20dとで構成されている。そして、紙検
出器20は、供給された被印刷媒体32によりレバー2
0aが押され、被印刷媒体32が所定位置に達すると遮
光部20dは発光部が発した光を遮るため、被印刷媒体
32が所定の位置に達したことが検出される。その後、
搬送ローラ7により被印刷媒体32が搬送されて、被印
刷媒体32の後端が通過すると、レバー20aは自重に
よって垂れ下がり、遮光部20dが発光部と受光部との
間から外れ、発光部の光が受光部に受光され、被印刷媒
体32の後端が所定の位置に到達することを検出する。
したがって、遮光部20dが発光部の光を遮っている間
は、少なくとも搬送経路内に被印刷媒体32が存在する
ことが検出される。
【0034】なお、符号Bの矢印で示した経路に被印刷
媒体32を搬送する給紙機構(搬送手段)は、水平状態
でセットされた被印刷媒体を、該水平状態を維持しつつ
搬送するため、被印刷媒体32の剛性が高い場合等であ
っても、容易にカラープリンタ10内を搬送させて印刷
することが可能である。
【0035】===制御回路50の内部構造===次に
図2を参照してカラープリンタCPの制御回路50の内
部構成について説明する。
【0036】図2に示すように、制御回路50の内部に
は、ホストコンピュータ18から供給された信号を受信
するバッファメモリ21と、印刷データを格納するイメ
ージバッファ22と、カラープリンタ10全体の動作を
制御するシステムコントローラ26と、メインメモリ2
7と、EEPROM23とを備えている。システムコン
トローラ26には、さらに、キャリッジモータ4を駆動
するキャリッジモータドライバ5と、紙送りモータ1を
駆動する紙送りモータドライバ2と、印刷ヘッド9を駆
動するヘッドドライバ16と、反射型光学センサ29の
発光部38(図7)、第1正反射受光部40(図7)、
第2正反射受光部37(図7)、拡散反射受光部41
(図7)を制御する反射型光学センサ制御回路65と、
が接続されている。また、反射型光学センサ制御回路6
5は、第1正反射受光部40、第2正反射受光部37、
拡散反射受光部41により受光される反射光から変換さ
れる電気信号を測定するための電気信号測定部66を備
えている。
【0037】ホストコンピュータ18から転送された印
刷データは、一旦、バッファメモリ21に蓄えられる。
カラープリンタ10内では、システムコントローラ26
が、バッファメモリ21から印刷データの中から必要な
情報を読み取り、これに基づいて、キャリッジモータド
ライバ5、紙送りモータドライバ2、ヘッドドライバ1
6に対して制御信号を送る。
【0038】イメージバッファ22には、バッファメモ
リ21で受信された複数の色成分の印刷データが格納さ
れる。ヘッドドライバ16は、システムコントローラ2
6からの制御信号に従って、イメージバッファ22から
各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷ヘッ
ド9に設けられた各色のノズルを駆動する。
【0039】===ノズルの構成について=== 図4は、印刷ヘッド9の下面9aにおけるノズルの配列
を示す説明図である。印刷ヘッド9の下面9aには、濃
ブラックインクノズル群KDと、淡ブラックインクノズ
ル群KLと、濃シアンインクノズル群CDと、淡シアン
インクノズル群CLと、濃マゼンタインクノズル群MD
と、淡マゼンタノズル群MLと、イエローインクノズル
群YDが形成されている。各ノズル群は、各色のインク
を吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施
形態では14個)備えている。なお、各ノズル群を示す
符号の最初のアルファベットはインク色を意味してお
り、また、添え字「D」は濃度が比較的高いインクであ
ることを意味しており、「L」は濃度が比較的低いイン
クであることをそれぞれ意味している。
【0040】各ノズル群の複数のノズルは、紙搬送方向
に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれ
ぞれ整列している。ここで、Dは、紙搬送方向における
最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドット
の最高解像度での間隔)であり、例えば、解像度が72
0dpiであれば1/720インチ(約35.3μm)
である。また、kは、1以上の整数である。
【0041】また、各ノズル群のノズルは、下流側のノ
ズルほど若い番号が付されている(N1〜N14)。ま
た、各ノズル群のノズルは、紙搬送方向の位置に関し
て、隣のノズル群のノズルの間に位置するように設けら
れている。例えば、淡ブラックインクノズル群KLの一
番ノズルN1は、紙搬送方向の位置に関して、濃ブラッ
クインクノズル群KDの一番ノズルN1と二番ノズルN
2との間に設けられている。各ノズルには、各ノズルを
駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピ
エゾ素子(不図示)が設けられている。
【0042】なお、印刷時には、被印刷媒体32が搬送
ローラ7及び排紙ローラ8によって間欠的に所定の搬送
量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ3が
走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出され
る。
【0043】また、これらノズルを有する印刷ヘッド9
とともにキャリッジ3に搭載される反射型光学センサ2
9は、被印刷媒体32の搬送方向において、すべてのノ
ズル(N1〜N14)より上流側に配置され、被印刷媒
体32の先端がノズルに到達する前に、反射型光学セン
サ29により被印刷媒体32を検出可能な位置に設けら
れている。
【0044】===エンコーダ=== 次に、キャリッジ3に取り付けられたリニア式エンコー
ダ17、及び、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ
15について説明する。図5は、キャリッジ3に取り付
けられたリニア式エンコーダ17の構成を模式的に示し
た説明図である。
【0045】図5に示したエンコーダ17は、発光ダイ
オード17aと、コリメータレンズ17bと、検出処理
部17cとを備えている。検出処理部17cは、複数
(例えば4個)のフォトダイオード17dと、信号処理
回路17eと、例えば2個のコンパレータ17fA、1
7fBとを有している。
【0046】発光ダイオード17aの両端に抵抗を介し
て電圧VCCが印加されると、発光ダイオード17aか
ら光が発せられる。この光はコリメータレンズ17bに
より平行光に集光されて符号板19を通過する。符号板
19には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1イ
ンチ=2.54cm))毎にスリットが設けられてい
る。
【0047】符号板19を通過した平行光は、図示しな
い固定スリットを通って各フォトダイオード17dに入
射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード
17dから出力される電気信号は信号処理回路17eに
おいて信号処理され、信号処理回路17eから出力され
る信号はコンパレータ17fA、17fBにおいて比較
され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレー
タ17fA、17fBから出力されるパルスENC−
A、ENC−Bがエンコーダ17の出力となる。
【0048】図6は、CRモータ正転時及び逆転時にお
けるエンコーダ17の2つの出力信号の波形を示したタ
イミングチャートである。図6(a)、(b)に示すよ
うに、CRモータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、
パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度
だけ異なっている。CRモータ4が正転しているとき、
即ち、キャリッジ3が主走査方向に移動しているとき
は、図6(a)に示すように、パルスENC−Aはパル
スENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ
4が逆転しているときは、図6(b)に示すように、パ
ルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位
相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスEN
C−Bの1周期Tは、キャリッジ3が符号板12のスリ
ット間隔を移動する時間に等しい。
【0049】一方、PFモータ1用のロータリ式エンコ
ーダ15はロータリ式エンコーダ用符号板がPFモータ
1の回転に応じて回転する回転円板である以外は、リニ
ア式エンコーダ17と同様の構成となっており、2つの
出力パルスENC−A、ENC−Bを出力する。インク
ジェットプリンタにおいては、ロータリ式エンコーダ用
符号板に設けられている複数のスリットのスリット間隔
は1/180インチであり、PFモータ1が上記1スリ
ット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送
りされる。したがって、ロータリ式エンコーダ15の出
力をカウントした値と、1/1440インチとを掛け合
わせることにより、被印刷媒体32の搬送量を検出する
ことができる。
【0050】そして、カラープリンタ10は、紙検出器
20により被印刷媒体の後端が所定の位置に到達したこ
とを検出することができ、また、紙検出器20は搬送ロ
ーラ7の上流側に位置し、紙検出器20と搬送ローラ7
との距離はプリンタの構造により決定されている。この
ため、被印刷媒体32の後端が、紙検出器20により検
出されてから、ロータリ式エンコーダ15の出力をカウ
ントすることで、紙検出器20により検出された後の被
印刷媒体32の搬送量を認識し、この搬送量が紙検出器
20の検出位置と搬送ローラ7との距離と等しくなると
きに、被印刷媒体32の後端は、これを支持する搬送ロ
ーラ7から外れることになる。
【0051】===反射型光学センサの構成例=== 図7は、本実施形態における反射型光学センサ29の一
例を説明するための模式図である。反射型光学センサ2
9はキャリッジ3に取り付けられ、前述したように発光
ダイオードから構成される発光部38と、例えばフォト
トランジスタから構成される第1正反射受光部40、第
2正反射受光部37、及び、拡散反射受光部41とを有
している。
【0052】発光部38が発した光が、被印刷媒体32
に対し所定の角度をなして光を照射するように設定され
ており、第1正反射受光部40及び第2正反射受光部3
7は、被印刷媒体32に向かって照射された反射光の主
に正反射成分が入射される位置に配設されている。ここ
では、被印刷媒体32として厚手の用紙によって反射し
た際に、正反射成分が第1正反射受光部40に入射する
ように反射光路上に設置され、薄手の用紙によって反射
した際に、正反射成分が第2正反射受光部37に入射す
るように反射光路上に設置されている。このため、この
反射型光学センサ29によれば、被印刷媒体の厚さは勿
論、第1正反射受光部40、及び、第2正反射受光部3
7のいずれにも出力がなくなる位置を検出することによ
り、被印刷媒体が存在する領域を検出することが可能で
ある。
【0053】また、拡散反射受光部41は、発光部38
と、第1正反射受光部40及び第2正反射受光部37と
の間、即ち被印刷媒体32の照射位置に対してほぼ鉛直
上に配置され、これら発光部38と、第1正反射受光部
40と、第2正反射受光部37と、拡散反射受光部41
とは副走査方向に並べて配置されている。そして、拡散
反射受光部41では、発光部38が発した光が、被印刷
媒体32にて反射した拡散反射成分が受光され、被印刷
媒体32が光沢紙の場合には、拡散反射受光部41によ
る出力は低くなり、マット紙や普通紙等の場合には出力
が高くなるため、被印刷媒体32の光沢度を判別するこ
とが可能となる。
【0054】本実施形態では、各受光部としてフォトト
ランジスタを複数用いた例を示したが、帯状の受光面を
有し、その長手方向の受光位置及び受光量を検出可能な
位置検出素子(PSD)を用いても構わない。
【0055】===パズル用シートの構成=== 図8〜図10は、本実施形態に適した被印刷媒体の一例
を示す図である。図8は本発明に適した被印刷媒体の一
実施形態を示す平面図、図9は図8の正面図、図10は
図9のA部拡大図である。
【0056】この被印刷媒体32は、例えばジグソーパ
ズルなどのパズルを構成する複数のピース33を、互い
に嵌め合わせた状態にてカラープリンタ10に供給され
るパズル用シート32aである。
【0057】このパズル用シート32aは、パズルを構
成する複数のパズルピース33によって1枚の板状に形
成されたパズル板34、このパズル板34より大きく形
成されたシート部材をなす基材シート35、パズル板3
4と基材シート35との間に介在された粘着層としての
両面テープ36とで構成されている。
【0058】パズル板34は、厚紙により形成され、個
々に切り離された複数のパズルピース33が、互いに嵌
め合わされた状態にて、外形形状が長方形状となるよう
に配置されている。各パズルピース33は、互いに嵌め
合わされるために、例えば約2mmの厚さのを有してい
る。パズル画像が形成される表面側となる反両面テープ
36側の面には、記録剤としてのインクを定着しやすい
表層が設けられている。この表層は、インクを吸収する
ためのインク吸収層45であり、インク吸収層45は無
機超微粒子を使用するなどの方法により、吐出されたイ
ンクを瞬時に吸収し、インクの滲みによる画質の低下を
防止している。このインク吸収層45は、パズル板34
の全面に設けられており、パズル板34の全領域がパズ
ル構成領域となる。
【0059】また、パズル板34の両面テープ36側に
は、周知の珪素樹脂等のシリコーンでなる剥離剤が塗布
されて剥離層46が設けられている。この剥離層46
は、印刷時に両面テープ36により単一の基材シート3
5に固定されたパズルピース33を、印刷後に基材シー
ト35と分離して、それぞれ個々のパズルピース33と
することを容易とするとともに、分離したパズルピース
33をそのまま使用することを可能とている。
【0060】基材シート35は、すべてのパズルピース
33に跨って配置されるべく、パズル板34の全領域、
即ち、パズル構成領域よりも広く形成され、パズル板3
4の四辺より外側に延出された状態にて、両面テープ3
6によりパズル板34と一体に形成されている。このよ
うに、基材シート35がパズル構成領域より外側に存在
すると、パズル板34の端縁まで印刷してもカラープリ
ンタ10内がインクで汚れることを防ぐことが可能とな
る。
【0061】基材シート35は、複数のパズルピース3
3を固定して、それらによって形成される印刷面を平坦
に固定することが可能な程度の剛性を備えた薄紙で形成
されている。ここで、薄紙としたのは、パズル板34が
厚いためカラープリンタ10に供給することを考慮し、
パズル用シート32aの厚さを薄くするためであるが、
厚さが薄く、高い剛性を備えるために、基材シート35
をポリエステルシートにて形成しても良い。
【0062】粘着層としての両面テープ36は、少なく
ともパズル板34の外周縁に配置されたパズルピース3
3と基材シート35との間に介在され、基材シート35
に貼り付けられている。この両面テープ36の粘着力
は、パズルピース33と基材シート35とが剥がれない
ほど強い粘着力は必要なく、ユーザがカラープリンタ1
0にセットする際、及びカラープリンタ10から取り上
げる際に、パズルピース33が基材シート35から剥が
れない程度、さらには、カラープリンタ10内で搬送中
にパズルピース33が基材シート35から剥がれない程
度の粘着力を有していればよい。
【0063】そして、この被印刷媒体パズル用シート3
2aは、カラープリンタ10に水平状態を維持しつつ供
給され印刷された後に、パズルピース33が基材シート
35から取り外されてジグソーパズルが完成する。
【0064】本実施機体においては、粘着層を、被印刷
媒体を製造する際の取り扱いが容易な両面テープとした
が、基材シートに接着剤を塗布した構成としてもよい。
【0065】また、本実施形態では、パズル板をパズル
ピースのみで構成した例を示したが、パズルピースの外
周部に枠部を設けても構わない。この際には、パズルピ
ースと枠部との全領域がパズル構成領域となる。
【0066】===印刷動作=== 上記パズル用シート32aに、本実施の形態に係るカラ
ープリンタ10を用いて印刷する印刷動作について説明
する。カラープリンタ10のシステムコントローラ26
は、ユーザの操作によるホストコンピュータ18からの
印刷指令信号と、印刷すべき画像データとを受信する
と、キャリッジモータドライバ5によりキャリッジモー
タ4を駆動し、キャリッジ3を非印刷ポジションすなわ
ち、給紙されるパズル用シート32aの上方から外れる
位置に移動する。このとき、紙送りモータドライバ2に
より紙送りモータ1を駆動し、水平状態にセットされた
パズル用シート32aを給紙する。給紙されたパズル用
シート32aの先端が紙検出器20により検出され、パ
ズル用シート32aは、ロータリ式エンコーダ15の出
力に基づいて、キャリッジ3に設けられた反射型光学セ
ンサ29の手前まで搬送されて停止する。その後、紙送
りモータ31を駆動して、微小の紙送り量にて間欠的に
パズル用シート32aを搬送し、各送り毎にキャリッジ
3を走査しつつ、反射型光学センサ29の出力を読み取
る。
【0067】読み取り開始時には、発光部38の照射位
置には、パズル用シート32aが存在しないので、第1
正反射受光部40、及び、第2正反射受光部37のいず
れの出力も検出されない。その後、パズル用シート32
aを間欠的に搬送し続ける毎にキャリッジ3を走査する
と、発光部38の光が基材シート35に照射され、第2
正反射受光部37の出力を検出する。さらにパズル用シ
ート32aの間欠的な搬送と、キャリッジ3の走査とを
繰り返すことにより、発光部38の光がパズル構成領域
であるパズル板34を照射し、第1正反射受光部40の
出力を検出する。これにより、印刷すべき領域となるパ
ズル構成領域の先端位置を検出し、この時のキャリッジ
3が走査する間に、第1正反射受光部40の出力が検出
されている範囲が、パズル構成領域の主走査方向の幅と
なり、リニア式エンコーダ17の出力によりその領域を
検出する。
【0068】そして、反射型光学センサ29をパズル用
シート32aの主走査方向における中央付近に移動し、
反射型光学センサ29の出力を読み取りつつ紙送りモー
タ1を駆動して、第1正反射受光部40の出力がなくな
り、第2正反射受光部37の出力が得られる位置を検出
する。これにより、パズル構成領域の後端位置を検出
し、パズル構成領域を認識する。
【0069】そして、パズル用シート32aの先端が、
全ノズル(N1〜N14)のうち最も上流側に位置する
ノズルN14より、さらに上流側となる位置まで、パズ
ル用シート32aを搬送する。
【0070】一方、システムコントローラ26では、認
識したパズル構成領域のサイズを示す領域データに基づ
いて、印刷指令信号とともに受信した印刷データを、パ
ズル構成領域の全周に亘って、数ドット分多くなるよう
に、即ち、図8に示すように印刷領域Pがパズル構成領
域より大きくなるように加工する。加工された画像デー
タは、ラスタライズ処理、及び、ラスタロウ変換され、
これにより印刷データが生成される。この印刷データは
一旦、バッファメモリ21に蓄えられ、システムコント
ローラ26が、バッファメモリ21から印刷データの中
から必要な情報を読み取り、これに基づいて、キャリッ
ジモータコントローラ5、紙送りモータコントローラ
2、ヘッドコントローラ16に対して制御信号を送り印
刷が実行される。
【0071】以上説明したように、本実施形態のカラー
プリンタ10によれば、所定の厚さ及び剛性を有するパ
ズル用シート32aを容易にカラープリンタ10内を搬
送させることが可能である。また、検出されたパズル構
成領域より大きな領域を印刷するための印刷データを生
成するので、パズルピース33が占める領域より確実に
大きな印刷データを生成することが可能となる。また、
この印刷データに基づいて印刷するため、すべてのパズ
ルピース33のそれぞれ全面に印刷することが可能とな
り、各パズルピース33に余白が発生せず、ジグソーパ
ズルとして好適な印刷を行うことが可能となる。
【0072】また、本実施形態のカラープリンタ10に
て上記パズル用シート32aを用いて印刷することによ
り、すべてのパズルピース33が、基材シート35に沿
わされ、かつ両面テープ26によって固定されているの
で、印刷の際に各パズルピース33が基材シート35か
ら離れたり、所定の位置から移動することはなく、良好
な画像を印刷することが可能となる。
【0073】本実施形態においては、印刷すべき画像デ
ータから、パズル構成領域より大きな領域の印刷データ
を生成する処理を、システムコントローラ26にて行う
例を示したが、検出したパズル構成領域を示す情報を、
印刷指令信号が発信されたホストコンピュータ18に送
信し、ホストコンピュータ18にて、画像データをパズ
ル構成領域より大きくなるように加工し、ラスタライズ
処理、及び、ラスタロウ変換し印刷データとしてカラー
プリンタ10に送信されることとしてもよい。
【0074】また、本実施形態では、パズル構成領域の
副走査方向の長さを、反射型光学センサ29を用いて検
出する例を示したが、紙検出器20の出力に基づいて認
識する方法であっても構わない。
【0075】さらに、印刷データをカラープリンタ10
の印刷可能な最大サイズとして生成しておき、反射型光
学センサ29の出力を読み取りつつキャリッジ3を走査
し、パズル構成領域を検出した際にのみインクを吐出さ
せて印刷してもよい。この時には、反射型光学センサ2
9をキャリッジ3に対し主走査方向の両側に備えるか、
または、キャリッジ3の反射型センサ29が設けられた
側が先行する方向に、キャリッジ3が走査するときのみ
インクを吐出する構成とする。さらに、反射型光学セン
サ29の照射位置M(図4)が、全ノズル(N1〜N1
4)のうち最上流側に位置するノズル(N14)より上
流側に位置し、照射位置MとノズルN14との距離L
(図4)は、少なくとも紙送りモータ1による1回の送
り量と、パズル構成領域より大きく生成した印刷データ
によってパズル構成領域より外側に印刷される距離とを
合わせた距離より大きくする。また主走査方向にあって
は、キャリッジ3は、反射型光学センサ29の照射位置
Mが、パズル構成領域の外側に、少なくとも、パズル構
成領域より大きく生成した印刷データによってパズル構
成領域より外側に印刷される距離分だけはなれた位置と
なるポジションから走査を開始する。
【0076】本実施形態では、パズル板より基材シート
の面積が大きく、基材シートの領域内にパズル板が設け
られたパズル用シートを用いた例を示したが、必ずし
も、パズル板が基材シートの領域内に設けられている必
要はない。この場合には、パズル板より大きな領域に印
刷することになり、パズル板外に吐出したインクにより
カラープリンタ内が汚れることになる。このため、次の
ようなカラープリンタとすることが望ましい。
【0077】<<<変形例1>>>このカラープリンタ
10は、印刷ヘッド9と対向し、パズル用シート32a
を案内するプラテン25の案内面25aを、印刷ヘッド
9下面9aのノズルが設けられている領域9bとなる印
刷用紙32の搬送方向における最も上流側に位置するノ
ズルN14と、最も下流側に位置するノズルN1との間
隔より狭く形成されている。プラテン25は、パズル用
シート32aの搬送方向において印刷ヘッド9の中央か
らほぼ均等に位置するように配置されている。このた
め、ノズル列の上流側端及び下流側端に配置されたノズ
ルの幾つかは、プラテン25と対向していない。そし
て、パズル用シート32aの先端を印刷する際には、搬
送方向下流側のノズルを用い、パズル用シート32aの
後端端を印刷する際には、搬送方向上流側のノズルを用
い、その上流側及び下流側のノズルと対向する位置には
プラテン25を設けることなく、空間としている。これ
により、パズル用シート32aの先端及び後端に余白が
残らないように印刷をするために、パズル用シート32
aよりも広い領域にインクを吐出しても、プラテン25
と対向していないノズルから吐出したインクは、プラテ
ン25に付着し得ないため、後から搬送された被印刷媒
体32の裏面がインクによって汚れてしまうことを防止
することが可能となる。そしてこの空間部分には、プラ
テン25の案内面25aより低い位置にインク受けを備
え、不要なインクを回収してプリンタ内が汚れないよう
にしている。
【0078】<<<変形例2>>>上記実施形態におい
ては、パズル用シート32aを搬送し、反射型光学セン
サ29及び紙検出器20の出力により検出する例を示し
たが、ホストコンピュータ18や、カラープリンタの操
作パネル11から、パズル用シートのパズル構成領域を
示す情報を入力し、入力された情報に基づいて、パズル
構成領域より大きな領域の画像データを生成し、この画
像データをラスタライズ処理、及び、ラスタロウ変換し
て印刷データとしカラープリンタ10に送信してもよ
い。
【0079】例えば、パズル用シート32aは、予め決
められたサイズに形成されており、ホストコンピュータ
18には印刷するメディアとしてパズル用シート32a
が指定された際に、選択可能な印刷サイズと、そのパズ
ル構成領域とを対応付けたデータテーブルが記憶されて
いる。そして、ユーザにより印刷を希望する画像データ
が指定され、印刷指令信号がカラープリンタ10に送信
される際に、セットされたパズル用シートのサイズを検
出するか、または、入力されたサイズに対応するパズル
構成領域を前記データテーブルに基づいて認識し、認識
したパズル構成領域より大きな領域の画像データを生成
し、この画像データをラスタライズ処理、及び、ラスタ
ロウ変換して印刷データとしカラープリンタ10に送信
し印刷する。
【0080】このようなカラープリンタによれば、パズ
ル構成領域が予め決定されているので、給紙した後にそ
の領域を検出する処理が不要となり、短時間で印刷する
ことが可能となる。また、誤検出等による不良印刷を防
止することが可能となり、パズル用シートの浪費を防止
することが可能となる。
【0081】===その他の実施の形態=== 以上、一実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を
説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明
の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定す
るものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することな
く、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物
が含まれることはもちろんである。
【0082】<<<コンピュータシステム等の構成>>
>次に、本発明に係る実施形態の一例であるコンピュー
タシステム、及び、コンピュータプログラムの実施形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0083】図11は、コンピュータシステムの外観構
成を示した説明図である。コンピュータシステム100
0は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104
と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装
置1110とを備えている。コンピュータ本体1102
は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されてい
るが、これに限られるものではない。表示装置1104
は、CRT(CathodeRay Tube:陰極線管)やプラズマ
ディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的
であるが、これに限られるものではない。プリンタ11
06は、上記に説明されたプリンタが用いられている。
入力装置1108は、本実施形態ではキーボード110
8Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限
られるものではない。読取装置1110は、本実施形態
ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとC
D−ROMドライブ装置1110Bが用いられている
が、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet
o Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital V
ersatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0084】図12は、図11に示したコンピュータシ
ステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本
体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ
1202と、ハードディスクドライブユニット1204
等の外部メモリがさらに設けられている。
【0085】なお、以上の説明においては、プリンタ1
106が、コンピュータ本体1102、表示装置110
4、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続
されてコンピュータシステムを構成した例について説明
したが、これに限られるものではない。例えば、コンピ
ュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリン
タ1106から構成されても良く、コンピュータシステ
ムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置
1110のいずれかを備えていなくても良い。
【0086】また、例えば、プリンタ1106が、コン
ピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1
108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は
機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ
1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を
行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された
画像データを記録した記録メディアを着脱するための記
録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0087】このようにして実現されたコンピュータシ
ステムは、システム全体として従来システムよりも優れ
たシステムとなる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、家庭等で使用される印
刷装置であってもパズル用の被印刷媒体の全域をパズル
として使用できるように印刷することが可能な印刷装
置、印刷方法、コンピュータプログラム、及びコンピュ
ータシステムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るインクジェットプリンタの
概略的な外観を示した図である。
【図2】本実施の形態に係るカラープリンタ10の内部
構成を示した図である。
【図3】2つの給紙機構について説明するための、カラ
ープリンタ10の要部断面図である。
【図4】印刷ヘッド9の下面9aにおけるノズルの配列
を示す説明図である。
【図5】キャリッジ3に取り付けられたリニア式エンコ
ーダ17の構成を模式的に示した説明図である。
【図6】CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコー
ダ17の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャ
ートである。
【図7】本実施形態における反射型光学センサ29の一
例を説明するための模式図である。
【図8】本発明に適した被印刷媒体の一実施形態を示す
平面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】図9のA部拡大図である。
【図11】コンピュータシステムの外観構成を示した説
明図である。
【図12】図11に示したコンピュータシステムの構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 紙送りモータ(PFモータ) 2 紙送りドライバ 3 キャリッジ 4 キャリッジモータ(CRモータ) 5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ) 7 搬送ローラ 8 排紙ローラ 9 印刷ヘッド 9a 印刷ヘッドの下面 10 カラープリンタ 11 操作パネル 111 操作ボタン 112 表示ランプ 12 排紙部 121 排紙トレー 13 給紙部 131 給紙トレー 15 ロータリ式エンコーダ 16 ヘッドドライバ 17 リニア式エンコーダ 17a 発光ダイオード 17b コリメータレンズ 17c 検出処理部 17d フォトダイオード 17e 信号処理回路 17fA,17fB コンパレータ 18 ホストコンピュータ 19 リニア式エンコーダ用符号板 20 紙検出器 20a レバー 20b 透過型センサ 20c 作用部 20d 遮光部 21 バッファメモリ 22 イメージバッファ 23 EEPROM 25 プラテン 25a 案内面 26 システムコントローラ 27 メインメモリ 29 反射型光学センサ 30 プーリ 31 タイミングベルト 32 被印刷媒体 32a パズル用シート 33 パズルピース 34 パズル板 35 基材シート 36 両面テープ(粘着層) 37 第2正反射受光部 38 発光部 40 第1正反射受光部 41 拡散反射受光部 44 摺動軸 45 インク吸収層 46 剥離層 50 制御回路 1000 コンピュータシステム 1002 コンピュータ本体 1104 表示装置 1106 プリンタ 1108 入力装置 1108A キーボード 1108B マウス 1110 読取装置 1110A フレキシブルディスクドライブ装置 1110B CD−ROMドライブ装置 1202 内部メモリ 1204 ハードディスクドライブユニット L 照射位置MとノズルN14との距離 M 照射位置 P 印刷領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パズルを構成するための複数のピースを
    有する被印刷媒体に印刷する印刷装置において、 前記複数のピースが占める領域より広い領域に印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置において、 水平状態にてセットされた前記被印刷媒体を、該水平状
    態を維持しつつ搬送する搬送手段を備えたことを特徴と
    する印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置
    において、 前記被印刷媒体に印刷するための印刷データは、外部か
    ら入力された複数のピースが占める領域を示す情報に基
    づいて生成されることを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置
    において、 前記複数のピースが占める領域を検出する検出手段を有
    し、前記被印刷媒体に印刷するための印刷データは前記
    検出手段の信号に基づいて生成されることを特徴とする
    印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の印刷装置において、 前記被印刷媒体に印刷するために走査しつつインクを吐
    出するインク吐出ヘッドを有し、前記検出手段は、前記
    インク吐出ヘッドとともに移動する光学センサであるこ
    とを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 パズルを構成するための複数のピースを
    有する被印刷媒体に印刷する印刷装置において、 水平状態にてセットされた前記被印刷媒体を、水平状態
    を維持しつつ搬送する搬送装置を備え、 外部から入力された複数のピースが占める領域を示す情
    報に基づいて生成された印刷データを用いて前記複数の
    ピースが占める領域より広い領域に印刷することを特徴
    とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 パズルを構成するための複数のピースを
    有する被印刷媒体に印刷する印刷方法において、 前記被印刷媒体を供給するステップと、前記パズルを構
    成する複数のピースが占める領域より広い領域に印刷す
    るための印刷データを生成するステップと、生成された
    印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷するステッ
    プとを有することを特徴とする印刷方法。
  8. 【請求項8】 パズルを構成するための複数のピースを
    有する被印刷媒体に印刷する印刷装置に、 前記複数のピースが占める領域より広い領域に印刷する
    機能を実現させるためのコンピュータプログラム。
  9. 【請求項9】 コンピュータ本体と、このコンピュータ
    本体に接続され、 パズルを構成するための複数のピースを有する被印刷媒
    体に印刷する印刷装置とを備えたコンピュータシステム
    において、 前記複数のピースが占める領域より広い領域に印刷する
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
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JP2007521988A (ja) * 2004-01-21 2007-08-09 シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド 高速デジタルプリンタ装置
JP2007202763A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Seiko Epson Corp 記録装置制御プログラム
US7704646B2 (en) 2004-11-08 2010-04-27 Lg Innotek Co., Ltd. Half tone mask and method for fabricating the same
US7731327B2 (en) 2004-01-21 2010-06-08 Silverbrook Research Pty Ltd Desktop printer with cartridge incorporating printhead integrated circuit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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