JP2004091112A - 判別装置、印刷装置、プログラム及びコンピュータシステム - Google Patents

判別装置、印刷装置、プログラム及びコンピュータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】センサの出力信号の差が小さいと、記録装置が記録媒体の種類を判別できず、又は、判別に誤りが生じることがある。一方、全ての記録媒体に対して感度の高い信号を出力するセンサを備えると、高価である。
【解決手段】本発明は、記録媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置であって、前記センサの感度を調整する調整手段を備え、前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整することを特徴とする。本発明の判別装置によれば、簡易なセンサによって、記録媒体の判別が可能になる。
【選択図】   図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、判別装置、印刷装置、プログラム及びコンピュータシステムに関する。
【0002】
【背景技術】
紙、布、フィルム等の各種の記録媒体(被印刷体)に画像を記録する記録装置として、インクを断続的に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタ(印刷装置)が知られている。このようなインクジェットプリンタでは、記録媒体を紙搬送方向に移動させて位置決めする搬送工程と、走査方向にノズルを移動させながらインクを吐出する記録工程とを交互に繰り返し、記録を行っている。
【0003】
高品質な記録を行うためには、記録媒体の性質に応じて、記録条件を変更することが望ましい。したがって、このような記録装置には、記録媒体の種類を判別するためのセンサを備えた判別装置が搭載されている(特開2000−111402号等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、記録媒体の種類が異なっていても、センサの出力信号の差が微小である場合がある。そして、センサの出力信号の差が小さいと、記録装置が記録媒体の種類を判別できず、又は、判別に誤りが生じることがある。
一方、全ての記録媒体に対して感度の高い信号を出力するセンサを備えると、高価である。
そこで、本発明は、簡易なセンサによって、記録媒体の判別を可能にすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための主たる発明は、記録媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置であって、前記センサの感度を調整する調整手段を備え、前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
記録媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置であって、前記センサの感度を調整する調整手段を備え、前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整することを特徴とする判別装置。このような判別装置によれば、簡易なセンサによって、記録媒体を判別することが可能である。
【0007】
かかる判別装置であって、前記センサの出力が小さいとき、前記調整手段は、前記センサの出力が大きくなるように、前記センサの感度を調整することが望ましい。このような判別装置によれば、センサの出力が小さくなるような記録媒体を判別することができる。
【0008】
かかる判別装置であって、前記センサは、発光部と受光部とを有する光学的なセンサであることが望ましい。このような判別装置によれば、簡易なセンサによって、記録媒体を判別することが可能である。また、前記調整手段は、前記発光部及び前記受光部のうちの少なくとも一方の負荷抵抗を可変とする手段を有することが好ましい。このような判別装置によれば、簡易な調整手段によって、センサの出力を調整することが可能である。
【0009】
かかる判別装置であって、前記記録媒体に関する情報と前記センサの感度に関する情報とを関連付けたテーブルを記憶し、前記感度が調整された前記センサの出力に基づいて前記テーブルを参照し、前記記録媒体を判別することが望ましい。また、前記テーブルには、更に、前記センサの出力に関する情報が関連付けられていることが好ましい。このような判別装置によれば、センサの感度の状況を考慮して、記録媒体を判別することができる。
【0010】
かかる判別装置であって、前記記録媒体に関する情報を取得し、前記感度を調整されたセンサの出力に基づいて、前記テーブルを作成することが望ましい。このような判別装置によれば、製品毎の個体差に応じて、テーブルを作成することができるので、判別精度を向上させることができる。
【0011】
かかる判別装置であって、前記センサ及び前記調整手段は、前記記録媒体の傾きを検出するときにも用いられることが望ましい。また、前記記録媒体の傾きを検出するとき、前記調整手段が前記センサの感度を低く調整した後、前記センサを移動させることが好ましい。また、前記記録媒体を搬送するための搬送機構を更に備え、前記搬送機構は、前記記録媒体の傾きに基づいて、前記記録媒体を搬送することが好ましい。このような判別装置によれば、記録媒体の傾き検出装置としても兼用することができるので、コストダウンを図ることができるとともに、省スペースな装置を提供することができる。
【0012】
かかる判別装置であって、前記記録媒体の傾きを検出する前に、前記記録媒体を判別することが望ましい。または、かかる判別装置であって、前記記録媒体の傾きを検出した後に、前記記録媒体を判別することが望ましい。このような判別装置によれば、判別前の動作を軽減できる場合があるので、時間の節約をすることができる。
【0013】
かかる判別装置であって、外部の装置から前記記録媒体に関する情報を取得し、取得した情報に基づく前記記録媒体の種類と、前記判別された前記記録媒体の種類とを比較することが望ましい。また、外部の装置から取得した情報に基づく前記記録媒体の種類と、前記判別された前記記録媒体の種類とが一致しなかった場合、ユーザーに対する報知を行うことが好ましく、また、前記記録媒体に対する記録のための動作を停止することが好ましい。このような判別装置によれば、記録媒体の無駄を防ぐことができる。
【0014】
このような判別装置を搭載した印刷装置も、本実施形態の範疇である。
【0015】
印刷媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記印刷媒体を判別する印刷装置であって、前記センサの感度を調整する調整手段を備え、前記印刷媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整し、前記センサの出力が小さいとき、前記調整手段は、前記センサの出力が大きくなるように、前記センサの感度を調整し、前記記録媒体に関する情報と前記センサの感度に関する情報とを関連付けたテーブルを記憶し、前記感度が調整された前記センサの出力に基づいて前記テーブルを参照し、前記記録媒体を判別し、前記テーブルには、更に、前記センサの出力に関する情報が関連付けられており、前記記録媒体に関する情報を取得し、前記感度を調整されたセンサの出力に基づいて、前記テーブルを作成し、前記センサ及び前記調整手段は、前記印刷媒体の傾きを検出するときにも用いられ、前記印刷媒体の傾きを検出するとき、前記調整手段が前記センサの感度を低く調整した後、前記センサを移動させ、前記印刷媒体を搬送するための搬送機構を更に備え、前記搬送機構は、前記印刷媒体の傾きに基づいて、前記印刷媒体を搬送し、前記印刷媒体の傾きを検出する前に、前記印刷媒体を判別し、外部の装置から前記印刷媒体に関する情報を取得し、取得した情報に基づく前記印刷媒体の種類と、前記判別された前記印刷媒体の種類とを比較し、一致しなかった場合、ユーザーに対する報知を行い、前記印刷媒体に対する印刷のための動作を停止することを特徴とする印刷装置。このような印刷装置によれば、簡易なセンサによって、印刷媒体を判別することが可能である。
【0016】
記録媒体に応じて出力が変化するセンサと、前記センサの感度を調整する調整手段とを備え、前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置に、前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整する機能を実現させることを特徴とするプログラム。このようなプログラムによれば、簡易なセンサによって記録媒体を判別できるように、判別装置を制御することができる。
【0017】
コンピュータ本体と、判別装置と、を備えたコンピュータシステムであって、前記判別装置は、記録媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置であって、前記センサの感度を調整する調整手段を備え、前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整することを特徴とするコンピュータシステム。このようなコンピュータシステムによれば、簡易なセンサによって、記録媒体を判別することが可能である。
【0018】
かかるコンピュータシステムであって、入力手段を更に備え、前記入力手段から前記記録媒体に関する情報を取得し、取得した情報に基づく前記記録媒体の種類と、前記判別された前記記録媒体の種類とを比較することが望ましい。このようなコンピュータシステムによれば、記録媒体の無駄を防ぐことができる。
【0019】
===印刷装置(インクジェットプリンタ)の概要===
<インクジェットプリンタの構成について>
図1、図2、図3および図4を参照しつつ、印刷装置としてインクジェットプリンタを例にとって、その概要について説明する。なお、図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成の説明図である。また、図2は、本実施形態のインクジェットプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。また、図3は、本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。また、図4は、本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の斜視図である。
【0020】
本実施形態のインクジェットプリンタは、紙搬送ユニット10、インク吐出ユニット20、クリーニングユニット30、キャリッジユニット40、計測器群50、および制御ユニット60を有する。
【0021】
紙搬送ユニット10は、被印刷体である例えば紙を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(図1において紙面に垂直な方向(以下、紙搬送方向という))に所定の移動量で紙を移動させるためのものである。すなわち、紙搬送ユニット10は、紙を搬送する搬送機構として機能する。紙搬送ユニット10は、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙送りモータ(以下、PFモータという)15と、紙送りモータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、紙送りローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。ただし、紙搬送ユニット10が搬送機構として機能するためには、必ずしも、これらの構成要素を全て要するというわけではない。
【0022】
紙挿入口11Aは、被印刷体である紙を挿入するところである。ロール紙挿入口11Bは、ロール紙を挿入するところである。給紙モータ(不図示)は、紙挿入口11Aに挿入された紙をプリンタ内に搬送するモータであり、パルスモータで構成される。給紙ローラ13は、紙挿入口11に挿入された紙をプリンタ内に自動的に搬送するローラであり、給紙モータ12によって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて被印刷体をPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(不図示)の摩擦抵抗とによって、複数の被印刷体が一度に給紙されることを防いでいる。被印刷体の搬送のシーケンスについては、後で詳述する。
【0023】
プラテン14は、印刷中の紙Sを支持する。PFモータ15は、被印刷体である例えば紙を紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。PFモータドライバ16は、PFモータ15の駆動を行うためのものである。紙送りローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ内に搬送された紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Aは、紙送りローラ17Aと対向する位置に設けられ、紙Sを紙送りローラ17Aとの間に挟むことによって紙Sを紙送りローラ17Aに向かって押さえる。
【0024】
排紙ローラ17Bは、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
【0025】
インク吐出ユニット20は、被印刷体である例えば紙にインクを吐出するためのものである。インク吐出ユニット20は、ヘッド21と、ヘッドドライバ22とを有する。ヘッド21は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。ヘッドドライバ22は、ヘッド21を駆動して、ヘッドから断続的にインクを吐出させるためのものである。
【0026】
クリーニングユニット30は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するためのものである。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。ポンプ装置は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、ノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ32とポンプモータドライバ33とを有する。ポンプモータ32は、ヘッド21のノズルからインクを吸引する。ポンプモータドライバ33は、ポンプモータ32を駆動する。キャッピング装置35は、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わないとき(待機時)に、ヘッド21のノズルを封止する。
【0027】
キャリッジユニット40は、ヘッド21を所定の方向(図1において紙面の左右方向(以下、走査方向という))に走査移動させるためのものである。キャリッジユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、キャリッジモータドライバ(以下、CRモータドライバという)43と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とを有する。キャリッジ41は、走査方向に移動可能であって、ヘッド21を固定している(したがって、ヘッド21のノズルは、走査方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出する)。また、キャリッジ41は、インクを収容するインクカートリッジ48を着脱可能に保持している。CRモータ42は、キャリッジを走査方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41を走査方向に案内する。
【0028】
計測器群50には、リニア式エンコーダ51と、ロータリー式エンコーダ52と、紙検出センサ53と、紙幅センサ54とがある。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、紙送りローラ17Aの回転量を検出するためのものである。なお、エンコーダの構成等については、後述する。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ13が紙送りローラ17Aに向かって紙を搬送する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。紙幅センサ54は、キャリッジ41に取付けられている。紙幅センサ54は、発光部541と受光部543を有する光学センサであり、紙によって反射された光を検出することにより、紙幅センサ54の位置における紙の有無を検出する。そして、紙幅センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出する。また、紙幅センサ54は、キャリッジ41の位置によって、紙の先端を検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
【0029】
制御ユニット60は、プリンタの制御を行うためのものである。制御ユニット60は、CPU61と、タイマ62と、インターフェース部63と、ASIC64と、メモリ65と、DCコントローラ66とを有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、ポンプモータドライバ32およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。インターフェース部63は、プリンタの外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度やヘッドの駆動波形等を制御する。メモリ65は、ASIC64及びCPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令と計測器群50からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
【0030】
<エンコーダの構成について>
図5は、リニア式エンコーダ51の説明図である。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものであり、リニアスケール511と検出部512とを有する。
リニアスケール511は、所定の間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられており、プリンタ本体側に固定されている。
検出部512は、リニアスケール511と対向して設けられており、キャリッジ41側に設けられている。検出部512は、発光ダイオード512Aと、コリメータレンズ512Bと、検出処理部512Cとを有しており、検出処理部512Cは、複数(例えば、4個)のフォトダイオード512Dと、信号処理回路512Eと、2個のコンパレータ512Fa、512Fbとを備えている。
【0031】
発光ダイオード512Aは、両端の抵抗を介して電圧Vccが印加されると光を発し、この光はコリメータレンズに入射される。コリメータレンズ512Bは、発光ダイオード512Aから発せられた光を平行光とし、リニアスケール511に平行光を照射する。リニアスケールに設けられたスリットを通過した平行光は、固定スリット(不図示)を通過して、各フォトダイオード512Dに入射する。フォトダイオード512Dは、入射した光を電気信号に変換する。各フォトダイオードから出力される電気信号は、コンパレータ512Fa、512Fbにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。そして、コンパレータ512Fa、512Fbから出力されるパルスENC−A及びパルスENC−Bが、リニア式エンコーダ51の出力となる。
【0032】
図6は、リニア式エンコーダ51の2種類の出力信号の波形を示すタイミングチャートである。図6Aは、CRモータ42が正転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。図6Bは、CRモータ42が反転しているときにおける出力信号の波形のタイミングチャートである。
【0033】
図6A及び図6Bに示す通り、CRモータ42の正転時および反転時のいずれの場合であっても、パルスENC−AとパルスENC−Bとは、位相が90度ずれている。CRモータ42が正転しているとき、すなわち、キャリッジ41が主走査方向に移動しているときは、図6Aに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が進んでいる。一方、CRモータ42が反転しているときは、図6Bに示す通り、パルスENC−Aは、パルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れている。各パルスの1周期Tは、キャリッジ41がリニアスケール511のスリットの間隔(例えば、1/180インチ(1インチ=2.54cm))を移動する時間に等しい。
【0034】
キャリッジ41の位置の検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントする。このカウント数に基づいて、キャリッジ41の位置を演算する。カウント数は、CRモータ42が正転しているときに一つのエッジが検出されると『+1』を加算し、CRモータ42が反転しているときに一つのエッジが検出されると『−1』を加算する。パルスENCの周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しいので、カウント数にスリット間隔を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置からの移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔となる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の位置を検出しても良い。パルスENC−AとパルスENC−Bの各々の周期はリニアスケール511のスリット間隔に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度ずれているので、各パルスの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数をカウントすれば、カウント数『1』は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応する。よって、カウント数にスリット間隔の1/4を乗算すれば、カウント数が『0』のときのキャリッジ41の位置から移動量を求めることができる。つまり、この場合におけるリニア式エンコーダ51の解像度は、リニアスケール511のスリット間隔の1/4となる。
【0035】
キャリッジ41の速度Vcの検出は、以下のように行う。まず、パルスENC−A又はENC−Bについて、立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出する。一方、パルスのエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度は、λ/Tとして順次求めることができる。また、パルスENC−AとパルスENC−Bの両方を用いて、キャリッジ41の速度を検出しても良い。各パルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出することにより、リニアスケール511のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔をタイマカウンタによってカウントする。このカウント値から周期T(T=T1、T2、・・・)が求められる。そして、リニアスケール511のスリット間隔をλとすると、キャリッジの速度Vcは、Vc=λ/(4T)として順次求めることができる。
【0036】
なお、ロータリー式エンコーダ52では、プリンタ本体側に設けられた上記リニアスケール511の代わりに紙送りローラ17Aの回転に応じて回転する回転円板521を用いる点と、キャリッジ41に設けられた検出部512の代わりにプリンタ本体側に設けられた検出部522を用いる点が異なるだけで、他の構成はリニア式エンコーダ51とほぼ同様である(図4参照)。
【0037】
なお、ロータリー式エンコーダ52は、直接的には、紙送りローラ17Aの回転量を検出するのであって、紙の搬送量を検出していない。しかし、紙送りローラ17Aが回転して紙を搬送するとき、紙送りローラ17Aと紙との間の滑りによって、搬送誤差が生じている。したがって、ロータリー式エンコーダ52は、直接的には、紙の搬送量の搬送誤差を検出できない。そこで、ロータリー式エンコーダ52が検出した回転量と搬送誤差との関係を表すテーブルを作成し、そのテーブルを制御ユニット60のメモリ65に格納している。そして、ロータリー式エンコーダの検出結果に基づいてテーブルを参照し、搬送誤差を検出することにしている。このテーブルは、回転量と搬送誤差との関係を表すものに限られず、搬送回数等と搬送誤差との関係を表すものであっても良い。また、紙質に応じて滑りが異なるので、紙質に応じた複数のテーブルを作成し、メモリ65に格納しても良い。
【0038】
<ノズルの構成について>
図7は、ヘッド21の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド21の下面には、濃ブラックインクノズル群KDと、淡ブラックインクノズル群KLと、濃シアンインクノズル群CDと、淡シアンインクノズル群CLと、濃マゼンタインクノズル群MDと、淡マゼンタノズル群MLと、イエローインクノズル群YDが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態ではn個)備えている。なお、各ノズル群を示す符号の最初のアルファベットはインク色を意味しており、また、添え字の「 D」は濃度が比較的高いインクであることを意味しており、また、添え字の「 L 」は濃度が比較的低いインクであることをそれぞれ意味している。
【0039】
各ノズル群の複数のノズルは、紙搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、紙搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。
【0040】
また、各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯n)。また、各ノズル群のノズルは、紙搬送方向の位置に関して、隣のノズル群のノズルの間に位置するように設けられている。例えば、淡ブラックインクノズル群KLの一番ノズル♯1は、紙搬送方向の位置に関して、濃ブラックインクノズル群KDの一番ノズル♯1と二番ノズル♯2との間に設けられている。また、紙幅センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番下流側にあるn番ノズル♯nとほぼ同じ位置に設けられている。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
【0041】
なお、印刷時には、紙Sが紙搬送ユニット10によって間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ41が走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出される。
【0042】
===紙幅センサ===
本実施形態では、紙幅センサ54は、紙S又はプラテン14に向かって光を照射し、反射光を受光している。これにより、紙幅センサ54は、ノズルから紙(又はプラテン)までの距離PGを検出し、また、紙固有の光の反射率を検出している。すなわち、紙幅センサ54は、ギャップセンサとしての機能と、紙の反射率センサとしての機能とを有している。また、紙幅センサ54は、キャリッジ41に設けられているので、移動可能であることから、他の機能も発揮し得る。
【0043】
<ギャップセンサとしての機能>
図8は、紙までの距離PGを検出する紙幅センサの説明図である。
同図において、紙幅センサ54は、発光部541と、受光部543とを有する。発光部541は、発光ダイオードを有し、被印刷体である紙Sに光を照射する。受光部543は、受光した光量に応じた電気信号を出力する受光素子を有する。
【0044】
発光部541から発せられた光は、紙Sに入射する。紙Sに入射された光は、紙によって反射される。紙Sによって反射された光は、受光素子に入射する。受光素子に入射した光は、受光素子によって、入射した光量に応じた電気信号に変換される。
【0045】
ノズルから紙までの距離PGが小さい場合、紙S1によって反射した光は、主に受光部543に入射する。一方、ノズルから紙S2(又はプラテン14)までの距離PGが大きい場合、主な反射光(正反射光)は、受光部543には入射せず、拡散光しか受光部543に入射しない。
【0046】
したがって、ノズルから紙(又はプラテン)までの距離PGが大きくなると、受光部に入射する光量が小さくなる。つまり、紙幅センサの出力は、距離PGに応じて変化する。
【0047】
そして、受光部の出力信号と距離PGとの関係を予め求めていれば、受光部の出力信号に基づいて、距離PGを検出することが可能である。この場合、受光部の出力信号と距離PGとの関係に関する情報は、互いに関連付けたテーブルとして、メモリ65に記憶されているのが良い。
【0048】
なお、ノズルから紙までの距離PGが小さくなる場合としては、紙S1が厚手の紙であることが考えられる。また、ノズルから紙までの距離PGが大きい場合としては、紙S2が薄手の紙であること、又は、紙が存在せずにプラテン上で光が反射していること、が考えられる。
【0049】
<反射率センサとしての機能>
図9Aは、紙の反射率が高い場合の説明図である。図9Bは、紙の反射率が低い場合の説明図である。同図において、既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
【0050】
例えば、OHP用紙や光沢紙等の紙に光を照射すると、照射された光のうちの大部分が正反射されるので、受光部543に入射する光量は、大きい。一方、例えば、普通紙やマット紙等の紙に光を照射すると、照射された光が拡散・吸収されるので、受光部543に入射する光量は、小さい。したがって、紙の反射率に応じて、反射光の光量の強度が異なる。
【0051】
さらに、紙の反射率は紙の種類に応じて異なるので、紙の反射率に基づいて、紙の種類を判別することが可能である。よって、受光部の出力信号と紙の種類との関係を予め求めていれば、受光部の出力信号に基づいて、紙の種類を判別することが可能である。この場合、受光部の出力信号と紙の種類との関係に関する情報は、互いに関連付けたテーブルとして、メモリ65に記憶されているのが良い。
【0052】
<紙幅センサとしての機能について>
紙幅センサ54は紙までの距離PGを検出しているので、距離PGに基づいて、検出位置における紙の有無を検出することが可能である。そして、紙幅センサ54は、走査方向に沿って複数箇所で紙の有無を検出することによって、紙の両端部を検出し、紙の幅を検出している。
【0053】
図10は、紙幅センサ54が走査方向に沿って複数の個所で距離PGを計測していることを示す説明図である。同図において、同じ構成要素のものは同じ符号を付しているので、説明を省略する。
【0054】
同図において、紙幅センサ54は、キャリッジ41に設けられている。したがって、紙幅センサ54は、キャリッジが移動するのに伴って、走査方向に移動可能である。そのため、紙幅センサ54は、走査方向に沿って、複数の個所で距離PGを検出することができる。
【0055】
一方、キャリッジ41の走査方向の位置は、前述の通りリニア式エンコーダ51によって、検出することができる。つまり、紙幅センサ54による距離PGの測定位置は、リニア式エンコーダ51によって検出される。
【0056】
したがって、紙幅センサ54が検出した距離PGが切り換わったときのキャリッジの位置を検出すれば、紙の端部を検出することができる。そして、この紙の両端部を検出すれば、紙の幅を検出することが可能である。
【0057】
<上端検出センサとしての機能について>
紙幅センサ54を紙の搬送経路に位置させて、紙幅センサ54が紙の有無を検出すれば、紙の上端(又は下端)の位置を検出することができる。すなわち、紙の上端は、紙幅センサ54の検出位置を横切ったときのリニア式エンコーダの出力に基づいて、検出される。
【0058】
===調整手段===
<調整手段の構成について>
図11は、紙幅センサ54と調整手段80の説明図である。
上述した通り、紙幅センサ54は、発光部541と受光部543とが一体となったセンサである。発光部541は、入力する電気信号を光信号に変換する。受光部543は、紙からの光信号を受光して電気信号に変換して出力する。紙幅センサ54は、受光した光量に応じて、出力信号Voutを変化させる。
【0059】
調整手段80は、可変抵抗器を有している。この可変抵抗器の抵抗値は、制御ユニット60によって、制御される。そして、この可変抵抗器の抵抗値を調節することによって、受光部543に対する負荷抵抗が調整されるので、紙幅センサ54の出力信号が調整される。
【0060】
例えば、制御ユニット60が調整手段80の可変抵抗器の抵抗値を大きく調節すると、受光部543が同じ光量を受光しても、出力信号Voutが大きくなる。つまり、調整手段80が可変抵抗器の抵抗値を大きくすると、紙幅センサ54の感度が高くなる。
【0061】
一方、例えば、制御ユニット60が調整手段80の可変抵抗器の抵抗値を小さく調節すると、受光部543が同じ光量を受光しても、出力信号Voutが小さくなる。つまり、調整手段80が可変抵抗器の抵抗値を小さくすると、紙幅センサ54の感度が低くなる。
【0062】
<紙の種類とセンサの感度とセンサの出力との関係>
図12は、紙の種類と紙幅センサ54の出力信号Voutとの関係を示すグラフである。同図において、●印による折れ線グラフは、紙幅センサ54の感度が低いとき(可変抵抗器の抵抗値が小さいとき)における、紙の種類と出力信号Voutとの関係を示している。また、同図において、×印による折れ線グラフは、紙幅センサ54の感度が高いとき(可変抵抗器の抵抗値が大きいとき)における、紙の種類と出力信号Voutとの関係を示している。
【0063】
紙幅センサ54の感度が低いとき、出力信号Voutに基づいて、厚い光沢紙、薄い光沢紙及びOHPシートの判別を行うことができる。しかし、紙幅センサ54の感度が低いとき、普通紙、薄いマット紙及び厚いマット紙の判別を行うことは困難である。これは、厚い光沢紙と薄い光沢紙とOHPシートとの間の出力信号Voutの電圧差は大きいが、普通紙と薄いマット紙と厚いマット紙との間の出力信号Voutの電圧差は小さいためである。
【0064】
一方、紙幅センサ54の感度が高いとき、紙幅センサ54の感度が低いときと比較して、普通紙と薄いマット紙と厚いマット紙との間の出力信号Voutの電圧差が大きくなる。したがって、紙幅センサ54の感度が高いとき、出力信号Voutに基づいて、普通紙、薄いマット紙および厚いマット紙の判別を行うことが可能になる。ただし、紙幅センサ54の感度が高いとき、厚い光沢紙、薄い光沢紙及びOHPシートの出力信号Voutの出力電圧は約5Vで振り切れてしまい、これらの紙の判別を行うことはできない。
【0065】
<紙種の判別について>
次に、本実施形態における紙の種類の判別方法について説明する。図13は、本実施形態の紙種判別を説明するためのフロー図である。なお、以下に説明される諸動作は、制御ユニット60がメモリ65内に格納されたプログラムに従がって各構成要素を制御することによって、実現される。
【0066】
まず、調整手段は、感度が低くなるように、調整される(S101)。すなわち、制御ユニット60は、調整手段の可変抵抗器の抵抗値が小さくなるように、調整手段を調節する。なお、この調整手段の調節は、紙種判別フローが始まる前から、予め行われていても良い。
【0067】
次に、搬送ユニットが紙を搬送方向に搬送する。そして、紙幅センサ54の出力が紙のない状態の出力信号から紙のある状態の出力信号に変わったときに、紙幅センサ54の検出位置に紙の上端が位置しているとして検出される(S102)。
次に、紙幅センサ54の出力信号Voutを測定する(S103)。なお、このときの出力信号Voutの測定は、紙幅センサ54の感度が低い状態で行われることになる。
次に、出力信号Voutが、閾値2.0Vよりも大きいかを判断する(S104)。
【0068】
出力信号Voutが閾値2.0Vよりも大きければ、測定対象の紙の種類は、厚い光沢紙、薄い光沢紙又はOHPシートである。したがって、この場合の出力信号Voutの電圧差は大きいので、閾値3.0V及び閾値4.0Vを基準にして、測定対象の紙の種類を判定する(S105〜S109)。
【0069】
一方、出力信号Voutが閾値2.0V以下であれば、測定対象の紙の種類は、普通紙、薄いマット紙又は厚いマット紙である。したがって、この場合の出力信号Voutの電圧差は小さいので、紙幅センサ54の感度が低い状態での紙種の判別は困難である。そこで、調整手段を切り換えて、紙幅センサ54の感度を高い状態にする(S111)。すなわち、制御ユニット60は、調整手段の可変抵抗器の抵抗値が大きくなるように、調整手段を調節する。
【0070】
そして、再度、紙幅センサ54の出力信号Voutを測定する(S112)。なお、このときの出力信号Voutの測定は、紙幅センサ54の感度が高い状態で行われることになる。したがって、この場合の普通紙、薄いマット紙及び厚いマット紙の出力信号の電圧差は大きいので、閾値3.0V及び閾値2.5Vを基準にして、測定対象の紙の種類を判定することができる(S113〜S117)。
【0071】
なお、上記の各閾値は、紙の種類と関連付けられて、予めテーブルとしてメモリ65内に格納されている。なお、このテーブルは、詳しくは、紙の種類(紙に関する情報)と調整手段の設定情報(センサの感度に関する情報)と閾値(センサの出力に関する情報)とを関連付けたものである。そして、紙の種類を判別するときに、メモリ65内に格納されているテーブルから各閾値を読み出し、紙幅センサ54の出力に基づいて、調整手段によって紙幅センサの感度を切り換え、又は紙の種類の判別を行う。
【0072】
本実施形態によれば、センサの出力の差が小さくなる普通紙やマット紙であっても、精度良く判別することができる。また、光学センサの負荷抵抗を調整するだけなので、簡易な構成によって、紙を判別することができる。
また、本実施形態によれば、紙を判別するときに用いられるテーブルに、調整手段の設定情報が含まれているので、センサの寛殿状況を考慮して、紙を判別することができる。
【0073】
<調整手段の他の利用について>
上記の調整手段は、紙の種類の判別のときだけでなく、以下に説明する通り、例えば紙の傾き(スキュー)を考慮した頭出し動作時にも用いられる。以下、調整手段を用いた頭出し動作について説明する。
【0074】
図14Aは、紙の上端の位置と紙幅センサの出力信号との関係を示すグラフである。図14Bは、紙の上端の位置と紙幅センサの位置との関係を示す説明図である。なお、図14Bの円は、紙幅センサの検出範囲を示している。また、図14BのL字型の線は、紙の端部を示している。
【0075】
図14A及び図14Bにおいて、状態Aは、紙幅センサ54の検出範囲に紙がない状態である。また、状態Bは、紙幅センサ54の検出範囲の一部に紙がある状態である。また、状態Cは、紙幅センサ54の検出範囲のほとんどに部分に紙がある状態である。また、状態Dは、紙幅センサ54の検出範囲の全部に紙がある状態である。
【0076】
同図から分かる通り、紙幅センサ54の検出範囲において、紙が占める領域が大きいほど、紙幅センサ54の出力信号は大きくなる。また、調整手段が紙幅センサ54の感度を高くすると、紙幅センサ54の出力信号は大きくなる。
【0077】
図15は、頭出し動作のフロー図である。また、図16A及び図16Bは、スキュー検出時の紙幅センサの移動の説明図である。なお、以下に説明される諸動作は、制御ユニット60がメモリ65内に格納されたプログラムに従がって各構成要素を制御することによって、実現される。
【0078】
最初、紙幅センサ54は、紙の一端側(図16A及び図16Bでは、右側)に位置している(S201)。そして、調整手段は、紙幅センサ54の感度が高くなるように調整している。したがって、紙の上端が紙幅センサ54の検出位置に到達するまで、紙幅センサ54の出力信号はVhaである(状態A)。
【0079】
そして、紙を搬送方向に搬送すると、紙幅センサの検出位置の一部まで紙の上端が到達する(状態B)。そして、紙幅センサ54の出力信号が所定の閾値Vhbに達したとき、制御ユニット60は、紙の上端が紙幅センサ54の検出位置に到達したものとして、検出する(S202)。
【0080】
ここで、調整手段が、紙幅センサ54の感度を下げる(S203)。これにより、紙幅センサ54と紙の上端の位置との関係が同じであるにもかかわらず、紙幅センサ54の出力信号がVhbからVlbに落ちる。このため、制御ユニット60は、紙の上端が紙幅センサ54の検出位置に到達していないものと判断する。
【0081】
次に、紙幅センサ54を他端側(図16A及び図16Bでは、左側)に移動させる(S204)。紙幅センサ54の移動は、CRモータ42がキャリッジ41を走査方向に移動させることによって、行われる。そして、紙が傾いていれば、紙幅センサ54の検出範囲における紙が占める領域の大きさが変化するので、紙幅センサ54の出力信号が変化する。
【0082】
紙幅センサ54が所定距離移動した後、紙幅センサ54の出力信号がVhb(=Vlc)を越えなければ、最初に紙幅センサ54が紙の上端を検出した側(図16Aでは右側)に紙の最上端があると判断する(S206、図16A)。この場合、制御ユニット60は、搬送距離を所定量Xに設定する(S207)。これにより、制御ユニット60は、図16Aの右側にある紙の最上端が印刷開始位置に位置するように、搬送ユニットによって、紙を搬送量Xだけ搬送する(S208)。
【0083】
一方、紙幅センサが所定距離移動する途中で、紙幅センサ54の出力信号がVhbを超えたとき(状態C)、他端側(図16Bでは左側)に紙の最上端があると判断する(S211、図16B)。この場合、まず、紙幅センサ54が移動する前の位置から、紙幅センサ54が移動して出力信号がVhbを超えたときの位置まで、の距離Lを検出する(S212)。この距離Lは、リニア式エンコーダを利用して、検出することができる。次に、紙の傾き角φを算出する(S213)。この傾き角φは、tan−1(δ/L)として算出される。ここで、δとは、図14の状態Bと状態Cの上端位置の差であって、既知の値である。次に、右側の一端に対する左側の他端(最上端)の突出量を算出する。この突出量は、PW×tanφとして算出される。ここで、PWとは、紙の幅である。そして、制御ユニット60は、所定量Xから突出量PWtanφを引いた量を搬送距離として設定する。これにより、制御ユニット60は、図16Bの左側にある紙の最上端が印刷開始位置に位置するように、搬送ユニットによって、紙を搬送量X−PWtanφだけ搬送する(S208)。
【0084】
このように、調整手段80は、紙の種類の判別だけ出なく、頭出し動作にも利用される。
本実施形態によれば、紙幅センサと調整手段は、紙の傾き検出装置として兼用されるので、コストダウンを図ることができるとともに、省スペースな装置を提供することができる。
【0085】
===印刷動作===
図17は、印刷動作の手順を示すフロー図である。なお、以下に説明されるプリンタ側の諸動作は、制御ユニット60がメモリ65内に格納されたプログラムに従がって各構成要素を制御することによって、実現される。また、以下に説明されるコンピュータ側の諸動作は、コンピュータ側のメモリ内に格納されたプログラムに従がって、実現される。
【0086】
まず、コンピュータ本体が、印刷条件の設定のための情報を取得する(S301)。例えば、コンピュータ本体に接続された表示手段にプリンタドライバのユーザーインターフェースが表示され、ユーザーが入力装置を用いてプリンタドライバの各種の設定を行うことによって、コンピュータ本体は、印刷条件を設定するために必要な情報を取得する。ここで取得した情報は、コンピュータ本体のメモリに記憶される。
【0087】
次に、コンピュータ本体が、接続ケーブルを介して、プリンタ本体側に印刷指令信号を送信する(S302)。プリンタ本体は、接続ケーブルを介して、コンピュータ本体側から印刷指令信号を受信する。そして、プリンタ本体は、印刷指令信号を契機として、給紙を開始する(S311)。
【0088】
次に、プリンタ本体は、前述の紙種判別のための動作を行う(S312)。これにより、プリンタ本体は、給紙された紙の種類を判定することができる。そして、プリンタ本体は、接続ケーブルを介して、コンピュータ本体側に紙の種類に関する情報を含む紙種信号を送信する。コンピュータ本体は、接続ケーブルを介して、プリンタ本体側から紙種信号を受信する。これにより、コンピュータ本体は、プリンタ本体に給紙された紙の種類を判定することができる。
【0089】
なお、コンピュータ本体がプリンタ側から紙種信号を受信した後、コンピュータ本体が、既にコンピュータ本体側で設定された紙の種類と、紙種信号に基づく紙の種類と、を比較しても良い。
【0090】
両者の紙の種類が不一致であれば、次の手順に進むのを停止(印刷動作を停止)し、ユーザーに報知するために、例えば、コンピュータ本体に接続された表示手段に注意を促す表示を行う。このように、ユーザーに報知することにより、紙の無駄を防ぐことができる。また、本実施形態によれば、頭出し動作を行う前に紙の判別を行っているので、印刷設定した紙と給紙された紙とが異なるときには頭出し動作等を省略することができ、時間の節約をすることができる。
一方、両者の紙の種類が一致していれば、次の手順に進む。
【0091】
次に、コンピュータ本体は、設定された印刷条件と紙の種類とに応じて、印刷データを作成する(S303)。例えば、給紙された紙が光沢紙の場合、普通紙に比べてインクの浸透性が高いので、普通紙の場合と比較して、ヘッド(キャリッジ)の走査速度を速く、パス回数を多く、インク滴体積を少なくなるように設定される。また、光沢紙と普通紙とでは色調が異なるので、RGBからなる画像データをYMCKからなる印刷データに展開するときに、印刷データが紙に応じて作成される。また、紙の厚さによってノズルから紙までの距離PGが異なるので、インクを吐出するタイミングが紙に応じて設定される。そして、コンピュータ本体は、作成した印刷データをプリンタ本体側に送信する。プリンタ本体側は、作成された印刷データをコンピュータ本体側から受信する。
【0092】
次に、プリンタ本体は、前述の頭出し動作を行う(S313)。これにより、プリンタ本体は、紙の最上端を所定の位置に搬送することができる。なお、頭出し動作後の紙の最上端の位置は、印刷条件に応じて異なる。通常、高品質な印刷方式の場合、低品質の印刷方式と比較して、頭出し動作後の紙の最上端の位置は上流側にある。
【0093】
次に、プリンタ本体は、印刷動作を行う(S314)。すなわち、紙を搬送方向に移動させて位置決めする搬送工程と、走査方向にノズルを移動させながらインクを吐出する吐出工程とを交互に繰り返し、紙にドットを形成し、印刷を行う。なお、このときの印刷動作は、コンピュータ本体から受信した印刷データに基いて行われている。
【0094】
最後に、プリンタ本体は、印刷動作が終了した後、コンピュータ本体側に印刷終了を告げるための終了信号を送信する。コンピュータ本体は、プリンタ本体側から終了信号を受信する。
【0095】
===コンピュータシステム等の構成===
次に、コンピュータシステム、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0096】
図18は、コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0097】
図19は、図18に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0098】
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0099】
図20は、コンピュータシステムに接続された表示装置1104の画面に表示されたプリンタドライバのユーザーインターフェースを示す説明図である。ユーザーは、入力装置1108を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
【0100】
ユーザーは、この画面上から、印刷モード(印刷方式)を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。また、ユーザーは、この画面上から、印刷するときのドットの間隔(解像度)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpi又は360dpiを選択することができる。また、ユーザーは、この画面上から、白黒印刷かカラー印刷かを選択することができる。また、ユーザーは、この画面上から、印刷する紙を選択することができる。コンピュータ本体は、入力装置を介して、ユーザーが入力した情報に基づいて、印刷条件を取得する。
【0101】
図21は、コンピュータ本体1102からプリンタ1106に供給される印刷データのフォーマットの説明図である。この印刷データは、プリンタドライバの設定に基づいて画像情報から作成されるものである。印刷データは、印刷条件コマンド群と各パス用コマンド群とを有する。印刷条件コマンド群は、印刷解像度を示すコマンドや、印刷方向(単方向/双方向)を示すコマンドなどを含んでいる。また、各パス用の印刷コマンド群は、目標搬送量コマンドCLや、画素データコマンドCPとを含んでいる。画素データコマンドCPは、各パスで記録されるドットの画素毎の記録状態を示す画素データPDを含んでいる。なお、同図に示す各種のコマンドは、それぞれヘッダ部とデータ部とを有しているが、簡略して描かれている。また、これらのコマンド群は、各コマンド毎にコンピュータ本体側からプリンタ側に間欠的に供給される。但し、印刷データは、このフォーマットに限られるものではない。
【0102】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0103】
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、制御ユニット60の記憶媒体であるメモリ65に取り込まれていても良い。そして、制御ユニット60が、メモリ65に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作を達成しても良い。
【0104】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0105】
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、プログラム、記憶媒体、コンピュータシステム、表示画面、画面表示方法、印刷物の製造方法、記録装置、液体の吐出装置等の開示が含まれていることは言うまでもない。
【0106】
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0107】
<調整手段について1>
前述の実施形態によれば、調整手段は、受光部に対する負荷抵抗を変えることによって、センサの感度を調整していた。しかし、調整手段は、これに限られるものではない。
【0108】
図22は、他の実施形態における紙幅センサと調整手段の説明図である。同図において、既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
同図において、調整手段80’は、発光部541に対する負荷抵抗を調整するように構成されている。
この場合、調整手段80’が可変抵抗器の抵抗値を大きく調整すると、発光部541の発光量が小さくなるので、出力信号Voutが小さくなる。つまり、調整手段80’が可変抵抗器の抵抗値を大きくすると、紙幅センサ54の感度が低くなる。
一方、例えば、調整手段80’が可変抵抗器の抵抗値を小さく調整すると、発光部541の発光量が大きくなるので、出力信号Voutが大きくなる。つまり、調整手段80’が可変抵抗器の抵抗値を小さくすると、紙幅センサ54の感度が高くなる。
このように、調整手段は、発光部側及び受光部側の少なくとも一方にあれば、センサの感度を調整することが可能である。
【0109】
<調整手段について2>
前述の実施形態によれば、調整手段は、可変抵抗器の抵抗値を変えることによって、センサの感度を調整していた。しかし、調整手段は、これに限られるものではない。要するに、調整手段は、センサの出力を調整可能なものであれば良い。
【0110】
<調整手段について3>
前述の実施形態によれば、調整手段は、紙の傾きの検出の際にも用いられていた。しかし、調整手段の利用は、これに限られるものではなく、他の動作に用いられても良い。
【0111】
<センサについて>
前述の実施形態によれば、紙を判別するのに用いられるセンサは、発光部と受光部とを有する光学的なセンサであった。しかし、紙を判別するのに用いられるセンサは、光学センサに限られるものではない。要するに、センサは、対象となる紙の種類に応じて、出力が変化するものであれば良い。
【0112】
<紙種判別について>
前述の実施形態では、紙の種類の判別は、紙の傾きの検出の前に行われていた。しかし、紙の種類の判別を行うタイミングは、これに限られるものではない。
【0113】
例えば、紙の種類の判別は、紙の傾きの検出の後に行われていても良い。このようにすれば、紙の種類の判別を行った後、紙のバックフィードせずに済むことがあり、印刷時間を短縮できることがある。
【0114】
<印刷動作について>
前述の実施形態によれば、プリンタ本体が紙の種類を判定した後、プリンタ本体は、コンピュータ本体側に紙種信号を送信していた。しかし、プリンタ本体側が判別した紙の種類に関する情報は、コンピュータ本体側に送信しなくても良い。
【0115】
例えば、図23は、他の印刷動作の手順を示すフロー図である。なお、以下に説明されるプリンタ側の諸動作は、制御ユニット60がメモリ65内に格納されたプログラムに従がって各構成要素を制御することによって、実現される。また、以下に説明されるコンピュータ側の諸動作は、コンピュータ側のメモリ内に格納されたプログラムに従がって、実現される。
【0116】
まず、コンピュータ本体が、印刷条件の設定のための情報を取得する(S401)。例えば、コンピュータ本体に接続された表示手段にプリンタドライバのユーザーインターフェースが表示され、ユーザーが入力装置を用いてプリンタドライバの各種の設定を行うことによって、コンピュータ本体は、印刷条件を設定するために必要な情報を取得する。ここで取得した情報は、コンピュータ本体のメモリに記憶される。
次に、コンピュータ本体は、設定された印刷条件と紙の種類とに応じて、印刷データを作成する(S402)。
次に、コンピュータ本体が、接続ケーブルを介して、プリンタ本体側に印刷を指令する(S403)。この印刷の指令は、コンピュータ本体が接続ケーブルを介してプリンタ本体に印刷条件信号を送信することによって、行われる。なお、この印刷条件信号には、印刷データのほか、印刷する紙の種類に関する情報も含まれている。プリンタ本体は、接続ケーブルを介して、コンピュータ本体側から印刷条件信号を受信する。そして、プリンタ本体は、印刷指令信号を契機として、給紙を開始する(S411)。
次に、プリンタ本体は、前述の紙種判別のための動作を行う(S412)。これにより、プリンタ本体は、給紙された紙の種類を判定することができる。なお、コンピュータ本体側から受信した印刷条件信号に基づく紙の種類と、プリンタ本体側で判別した紙の種類と、を比較しても良い。そして、両者の紙の種類が不一致であれば、ユーザーに報知するため、例えば、プリンタ本体に設けられた表示手段に注意を促す表示を行う。または、両者の紙の種類が不一致であることを示す信号をプリンタ本体がコンピュータ本体に送信しても良い。この場合、その信号を受信したコンピュータ本体は、コンピュータ本体に接続された表示装置を用いて、ユーザーに対して報知する。一方、両者の紙の種類が一致していれば、次の手順に進む。
頭出し動作後の手順は、前述の実施形態と同様であって良い。
【0117】
<紙について>
前述の実施形態では、6種類の紙の種類を判別していた。しかし、判別可能な紙の種類は、これらに限られないことは言うまでもない。例えば、他にも、はがき、合成紙、光沢フィルム、専用紙、写真紙、半光沢紙、画用紙、アイロンプリントペーパー等を判別しても良い。
【0118】
<閾値について>
前述の実施形態では、紙の種類を判別するときの基準となる閾値は、予めテーブルとしてメモリ65内に格納されていた。しかし、センサの取り付け誤差によって、紙へ照射する光の入射角や、反射角に対する受光部の位置などが、製品毎に異なることがある。このような場合、製品毎に閾値を設定するようにしても良い。
【0119】
以下、閾値を設定するための手順を説明する。
まず、コンピュータ本体に接続された表示装置に、閾値の設定を開始するための画面が表示される。そして、ユーザーは入力装置を介して閾値設定の対象となる紙の種類を選択する。コンピュータ本体は、選択された紙の種類に関する情報を紙情報信号としてプリンタ側に送信する。
プリンタ本体は、紙情報信号をコンピュータ本体側から受信し、閾値設定の対象となる紙の種類に関する情報を取得する。また、プリンタ本体は、紙情報信号の受信を契機として、給紙を開始する。
給紙された紙は、紙幅センサが検知可能な位置まで搬送される。そして、調整手段を複数の設定に切り替えながら、紙幅センサの出力信号を検出する。
そして、プリンタ本体は、紙の種類と、調整手段の設定に関する情報と、紙幅センサの出力信号又はこの出力信号によって決定される閾値とを関連付けて、テーブルを作成する。作成されたテーブルは、プリンタ本体内のメモリに格納される。
本実施形態によれば、このように作成したテーブルに基づいて印刷時に紙の判別を行っているので、製品毎の製造誤差を考慮して、紙の種類の判別を行うことができる。そのため、紙の判別精度を向上させることができる。
なお、上記に述べた閾値の設定は、製品が工場から出荷される前に行っても良いし、ユーザーが適宜行っても良い。
【0120】
<記録装置について>
前述の実施形態では、記録装置としてプリンタが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。このような分野に本技術を適用しても、液体を対象物に向かって直接的に吐出(直描)することができるという特徴があるので、従来と比較して省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
【0121】
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンタの実施形態だったので、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。このような液体を対象物に向かって直接的に吐出すれば、省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
【0122】
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
【0123】
【発明の効果】
本発明によれば、簡易なセンサによって、記録媒体の搬送の異常を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成の説明図である。
【図2】本実施形態のインクジェットプリンタのキャリッジ周辺の概略図である。
【図3】本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の説明図である。
【図4】本実施形態のインクジェットプリンタの搬送ユニット周辺の斜視図である。
【図5】リニア式エンコーダの構成の説明図である。
【図6】リニア式エンコーダの出力信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図7】ノズルの配列を示す説明図である。
【図8】図8Aは、インク滴(又はドット)がある場合の反射光の説明図である。図8Bは、インク滴(又はドット)がない場合の反射光の説明図である。
【図9】紙幅センサ54が走査方向に沿って複数の個所で計測していることを示す説明図である。
【図10】図10Aは、初期状態を示す説明図である。図10Bは、印刷開始位置を示す説明図である。図10Cは、印刷終了位置を示す説明図である。図10Dは、ロール紙印刷を行うときのカット位置を示す説明図である。
【図11】プリンタ全体とロール紙装着ユニットの斜視図である。
【図12】カッターユニットの構成を説明するための斜視図である。
【図13】図13Aは、カッターユニットを収めた筐体の斜視図である。図13Bは、カッターユニットをプリンタ本体に取り付けたときの全体斜視図である。図13Cは、更に収容器を取り付けたときの全体斜視図である。
【図14】図14A及び図14Bは、ロール紙の紙詰まりの発生を説明するための説明図である。
【図15】図15は、紙詰まりによってインク溜りができた様子を示す説明図である。
【図16】図16は、センサ出力とインク量との関係を示すグラフである。
【図17】紙幅センサ54の出力電圧を示すグラフである。
【図18】紙の搬送のフロー図である。
【図19】コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。
【図20】図11に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図21】ユーザーインターフェースを示す説明図である。
【図22】印刷データのフォーマットの説明図である。
【図23】他の印刷動作の手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 紙搬送ユニット
11A 紙挿入口
11B ロール紙挿入口
13 給紙ローラ
14 プラテン
15 紙送りモータ(PFモータ)
16 紙送りモータドライバ(PFモータドライバ)
17A 紙送りローラ
17B 排紙ローラ
18A、18B フリーローラ
20 インク吐出ユニット
21 ヘッド
22 ヘッドドライバ
30 クリーニングユニット
31 ポンプ装置
32 ポンプモータ
33 ポンプモータドライバ
35 キャッピング装置
40 キャリッジユニット
41 キャリッジ
42 キャリッジモータ(CRモータ)
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
44 プーリ
45 タイミングベルト
46 ガイドレール
50 計測器群
51 リニア式エンコーダ
511 リニアスケール
512 検出部
512A 発光ダイオード
512B コリメータレンズ
512C 検出処理部
512D フォトダイオード
512E 信号処理回路
512F コンパレータ
52 ロータリー式エンコーダ
53 紙検出センサ
54 紙幅センサ
60 制御ユニット
61 CPU
62 タイマ
63 インターフェース部
64 ASIC
65 メモリ
66 DCコントローラ
67 ホストコンピュータ
80 判別装置

Claims (20)

  1. 記録媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、
    前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置であって、
    前記センサの感度を調整する調整手段を備え、
    前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整することを特徴とする判別装置。
  2. 請求項1に記載の判別装置であって、
    前記センサの出力が小さいとき、前記調整手段は、前記センサの出力が大きくなるように、前記センサの感度を調整することを特徴とする判別装置。
  3. 請求項1又は2に記載の判別装置であって、
    前記センサは、発光部と受光部とを有する光学的なセンサであることを特徴とする判別装置。
  4. 請求項3に記載の判別装置であって、
    前記調整手段は、前記発光部及び前記受光部のうちの少なくとも一方の負荷抵抗を可変とする手段を有することを特徴とする判別装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の判別装置であって、
    前記記録媒体に関する情報と前記センサの感度に関する情報とを関連付けたテーブルを記憶し、
    前記感度が調整された前記センサの出力に基づいて前記テーブルを参照し、前記記録媒体を判別することを特徴とする判別装置。
  6. 請求項5に記載の判別装置であって、
    前記テーブルには、更に、前記センサの出力に関する情報が関連付けられていることを特徴とする判別装置。
  7. 請求項5又は6に記載の判別装置であって、
    前記記録媒体に関する情報を取得し、
    前記感度を調整されたセンサの出力に基づいて、前記テーブルを作成することを特徴とする判別装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の判別装置であって、
    前記センサ及び前記調整手段は、前記記録媒体の傾きを検出するときにも用いられることを特徴とする判別装置。
  9. 請求項8に記載の判別装置であって、
    前記記録媒体の傾きを検出するとき、前記調整手段が前記センサの感度を低く調整した後、前記センサを移動させることを特徴とする判別装置。
  10. 請求項8又は9に記載の判別装置であって、
    前記記録媒体を搬送するための搬送機構を更に備え、
    前記搬送機構は、前記記録媒体の傾きに基づいて、前記記録媒体を搬送することを特徴とする判別装置。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載の判別装置であって、
    前記記録媒体の傾きを検出する前に、前記記録媒体を判別することを特徴とする判別装置。
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載の判別装置であって、
    前記記録媒体の傾きを検出した後に、前記記録媒体を判別することを特徴とする判別装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の判別装置であって、
    外部の装置から前記記録媒体に関する情報を取得し、
    取得した情報に基づく前記記録媒体の種類と、前記判別された前記記録媒体の種類とを比較することを特徴とする判別装置。
  14. 請求項13に記載の判別装置であって、
    外部の装置から取得した情報に基づく前記記録媒体の種類と、前記判別された前記記録媒体の種類とが一致しなかった場合、
    ユーザーに対する報知を行うことを特徴とする判別装置。
  15. 請求項13又は14に記載の判別装置であって、
    外部の装置から取得した情報に基づく前記記録媒体の種類と、前記判別された前記記録媒体の種類とが一致しなかった場合、
    前記記録媒体に対する記録のための動作を停止することを特徴とする判別装置。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の判別装置を搭載したことを特徴とする印刷装置。
  17. 印刷媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、
    前記センサの出力に基づいて、前記印刷媒体を判別する印刷装置であって、
    前記センサの感度を調整する調整手段を備え、
    前記印刷媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整し、
    前記センサの出力が小さいとき、前記調整手段は、前記センサの出力が大きくなるように、前記センサの感度を調整し、
    前記記録媒体に関する情報と前記センサの感度に関する情報とを関連付けたテーブルを記憶し、前記感度が調整された前記センサの出力に基づいて前記テーブルを参照し、前記記録媒体を判別し、
    前記テーブルには、更に、前記センサの出力に関する情報が関連付けられており、
    前記記録媒体に関する情報を取得し、前記感度を調整されたセンサの出力に基づいて、前記テーブルを作成し、
    前記センサ及び前記調整手段は、前記印刷媒体の傾きを検出するときにも用いられ、
    前記印刷媒体の傾きを検出するとき、前記調整手段が前記センサの感度を低く調整した後、前記センサを移動させ、
    前記印刷媒体を搬送するための搬送機構を更に備え、前記搬送機構は、前記印刷媒体の傾きに基づいて、前記印刷媒体を搬送し、
    前記印刷媒体の傾きを検出する前に、前記印刷媒体を判別し、
    外部の装置から前記印刷媒体に関する情報を取得し、
    取得した情報に基づく前記印刷媒体の種類と、前記判別された前記印刷媒体の種類とを比較し、一致しなかった場合、ユーザーに対する報知を行い、前記印刷媒体に対する印刷のための動作を停止する
    ことを特徴とする印刷装置。
  18. 記録媒体に応じて出力が変化するセンサと、前記センサの感度を調整する調整手段とを備え、前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置に、
    前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整する機能
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  19. コンピュータ本体と、判別装置と、を備えたコンピュータシステムであって、
    前記判別装置は、
    記録媒体に応じて出力が変化するセンサを備え、
    前記センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別する判別装置であって、
    前記センサの感度を調整する調整手段を備え、
    前記記録媒体を判別するとき、前記センサの出力に応じて前記センサの感度を調整する
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
  20. 請求項19に記載のコンピュータシステムであって、
    入力手段を更に備え、
    前記入力手段から前記記録媒体に関する情報を取得し、
    取得した情報に基づく前記記録媒体の種類と、前記判別された前記記録媒体の種類とを比較することを特徴とするコンピュータシステム。
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