JP6723309B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6723309B2
JP6723309B2 JP2018186857A JP2018186857A JP6723309B2 JP 6723309 B2 JP6723309 B2 JP 6723309B2 JP 2018186857 A JP2018186857 A JP 2018186857A JP 2018186857 A JP2018186857 A JP 2018186857A JP 6723309 B2 JP6723309 B2 JP 6723309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
code wheel
carriage
recording device
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018186857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018199346A (ja
Inventor
内田 春男
春男 内田
秀一 徳田
秀一 徳田
篤史 池田
篤史 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018186857A priority Critical patent/JP6723309B2/ja
Publication of JP2018199346A publication Critical patent/JP2018199346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6723309B2 publication Critical patent/JP6723309B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は記録装置に関する。
インクジェット記録装置に代表される記録装置では、紙等の記録媒体の搬送精度が画質に影響する。記録媒体の搬送精度を向上するために搬送ローラの回転量を検出して搬送ローラの駆動制御を行う技術が提案されている。特許文献1にはロータリエンコーダを用いて搬送ローラの回転量を検出する記録装置が開示されている。特許文献1の記録装置では、ロータリエンコーダのコードホイールを搬送ローラと同軸上に設けている。コードホイールは例えば搬送ローラを駆動するモータや、モータと搬送ローラとの間の歯車軸等に設けることも可能である。しかし、特許文献1のようにコードホイールを搬送ローラと同軸上に設けることで、歯車のバッククラッシュの影響等を受けにくく、回転量の検出精度の点で有利である。
特開2013−78908号公報
コードホイールを搬送ローラと同軸上に設けた場合、記録ヘッドを搭載したキャリッジの移動線上にコードホイールが位置する場合がある。キャリッジとコードホイールとの干渉を回避するために、キャリッジの移動範囲よりも外側の位置にコードホイールが配設されている。キャリッジの幅が大きければ大きい程、コードホイールをより外側に配設する必要があり、記録装置の装置幅(搬送ローラの軸方向の幅)の小型化が困難となる。
本発明は、コードホイールを搬送ローラと同軸上に設けながら、装置幅の小型化を図るものである。
本発明によれば、例えば、第一の方向に記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラによって搬送される記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを支持し、前記第一の方向と交差する第二の方向に移動可能なキャリッジと、前記搬送ローラと同軸上に設けられたコードホイールを有し、前記搬送ローラの回転量を検出するロータリエンコーダと、を備える記録装置において、前記キャリッジは、側部に切り欠き部を備え、前記切り欠き部は、前記第二の方向で見た場合に、前記コードホイールと重なるように配置され、前記キャリッジは、前記第二の方向と直交する方向で見た場合に前記切り欠き部が前記コードホイールと重なる位置に、移動可能である、ことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、例えば、第一の方向に記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラによって搬送される記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを支持し、前記第一の方向と交差する第二の方向に移動可能なキャリッジと、前記搬送ローラと同軸上に設けられたコードホイールを有し、前記搬送ローラの回転量を検出するロータリエンコーダと、を備える記録装置において、前記キャリッジは、側部に切り欠き部を備え、記第二の方向で見た場合に、前記切り欠き部によって切り欠かれた空間の部分と前記コードホイールと重なるように配置され、前記キャリッジは、前記第二の方向と直交する方向で見た場合に前記切り欠き部が前記コードホイールと重なる位置に移動可能であり、前記キャリッジが当該位置にある場合に、前記記録ヘッドは記録媒体に画像を記録可能である、ことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る記録装置の一部の構成の斜視図。 (A)は図1のI−I線断面図、(B)は図1の記録装置の一部の構成の説明図。 図1の記録装置の制御回路のブロック図。 (A)及び(B)は図1の記録装置の一部の構成の説明図。 (A)及び(B)は図1の記録装置の一部の構成の説明図。 キャリッジの移動範囲及びコードホイールの配置に関する実施形態と比較例の違いの説明図。 (A)〜(D)は検出ユニットの説明図。 (A)〜(C)は受光素子列の説明図。 受光素子列の説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
また、特にことわらない限り、上流側、下流側とは記録媒体の搬送方向での上流側、下流側とする。図中、矢印X、矢印Y、及び、矢印Zは、互いに直交する3方向を示している。本実施形態の記録装置が水平面上に設置された場合に、X及びY方向は互いに直交する水平方向となり、Z方向は上下方向となる。画像記録時における記録媒体の搬送方向を副走査方向と呼び、これに直交する方向を主走査方向と呼ぶ場合がある。本実施形態の場合、Y方向は主走査方向に相当し、X方向は副走査方向に相当する。
図1は本実施形態における記録装置Aの画像記録に関わる構成を概略的に示す斜視図である。図2(A)は線I−Iに沿う断面図である。本実施形態では、シリアル型のインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明するが、本発明は他の形式の記録装置にも適用可能である。
<装置の構成>
記録装置Aは、記録媒体を搬送する構成として、給送ユニット(不図示)と、搬送ローラ8と、従動ローラ9と、排出ローラ10と、従動ローラ11とを備える。
給送ユニットは、例えば、記録媒体が積載されるとトレイと、トレイ上の記録媒体を搬送ローラ8へ給送する給送ローラと、給送ローラに圧接して記録媒体の重送を防止する分離ローラとを備える。
搬送ローラ8は、金属軸などの軸8aを有し、軸8aの周囲にはアルミナ等の砥粒が付着している。記録媒体の高精度搬送のため、金属軸の周囲に砥粒を付着させて、記録媒体との摩擦抵抗を上げる処理を行うことで、記録媒体の搬送精度を向上できる。なお、搬送ローラ8は、軸と、軸の周囲を被覆するゴム等の円筒体とから構成されても良い。搬送ローラ8はY方向に延設されており、軸が回転自在に支持されている。搬送ローラ8は動力伝達部材13を介して駆動伝達される駆動ローラである。動力伝達部材13は本実施形態の場合、搬送ローラ8と同軸上に設けられた歯車であり(以下、歯車13と呼ぶ場合がある)、軸に固定されている。動力伝達部材13は駆動力の伝達機構に応じて歯車以外の構成も採用可能である。例えば、ベルト伝動機構の場合、動力伝達部材13はプーリ等、他の回転体を採用可能である。従動ローラ9は搬送ローラ8に圧接されて回転するピンチローラである。従動ローラ9は複数設けられており、同軸上でY方向に配列されている。給送ユニット(不図示)により矢印D1方向に給送される記録媒体は、搬送ローラ8と従動ローラ9とのニップ部で挟持され、搬送ローラ8の駆動によりX方向下流側へ搬送される。なお、搬送ローラ8の回転量は後述する検出ユニットSにより検出される。
排出ローラ10は、軸と軸の周囲を被覆するゴム等の円筒体とから構成されている。排出ローラ10は搬送ローラ8よりも下流側に配設され、Y方向に延設されている。排出ローラ10は動力伝達部材15を介して駆動力が伝達される駆動ローラである。動力伝達部材15は本実施形態の場合、排出ローラ10と同軸上に設けられた歯車である(以下、歯車15と呼ぶ場合がある)。動力伝達部材15は駆動力の伝達機構に応じて歯車以外の構成も採用可能である。従動ローラ11は、本実施形態の場合、Y方向に複数配列された拍車であり、排出ローラ10に圧接されて回転する。搬送ローラ8と従動ローラ9とによって搬送される記録媒体は、プラテン12と記録ヘッド1との間を通過して、排出ローラ10により矢印D2方向に搬送されて排出される。
歯車13と中間歯車14とは互いに噛み合い、また、中間歯車14と歯車15とは互いに噛み合っている。モータ等の駆動源の駆動力は、例えば、歯車13に伝達され、更に、歯車15に伝達されることになり、搬送ローラ8と排出ローラ10とで駆動源を共用できる。これに代えて、搬送ローラ8と排出ローラ10とが個別の駆動源を有する構成としてもよい。
記録ヘッド1は、搬送ローラ8によって搬送される記録媒体に、プラテン12上で、画像を記録する。本実施形態の場合、記録ヘッド1は、インクを吐出する吐出口を備え、インクにより画像を記録可能なインクジェット記録ヘッドである。記録ヘッド1は、例えば、ヒータ等により吐出口内のインクに熱を与え、この熱によりインクを膜沸騰させ、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化により吐出口からインクを吐出する構成とすることができる。
記録ヘッド1はキャリッジ3に支持されている。記録ヘッド1はキャリッジ3に対して分離可能であってもよい。キャリッジ3は上方が開放した箱型をなしており、記録ヘッド1はキャリッジ3の底部に配設されている。キャリッジ3は、X方向で見ると、搬送ローラ8の上方から排出ローラ10の上方に渡って延びており、その上流側端部がレール4に支持されている。レール4はC字型の断面を有して、Y方向に延設された部材である。キャリッジ3はレール4の案内によりY方向に移動可能である。換言すると、キャリッジ3は搬送ローラ8の軸方向と平行に移動可能である。この結果、記録ヘッド1がプラテン12上をY方向に移動可能である。
レール4の内部には、ベルト6やコードストリップ7が配設されている。ベルト6はベルト伝動機構を構成する無端ベルトであり、モータ等の駆動源からの駆動力によりY方向に走行するように配設されている。キャリッジ3はベルト6の一部に固定されており、ベルト6の走行によってY方向に移動する。コードストリップ7はリニアエンコーダを構成する被検知体であり、Y方向に延設されている。キャリッジ3にはコードストリップ7を読み取るエンコーダセンサが搭載されており、このエンコーダセンサの検出結果によりキャリッジ3の位置を特定することができる。
キャリッジ3には、記録ヘッド1へ供給されるインクを収容するインクタンク2が交換可能に搭載される。本実施形態の場合、インクタンク2は複数搭載されているが、1つであってもよい。1つの場合、収容されるインクの種類は1種類でもよいし複数種類でもよい。本実施形態の場合、キャリッジ3にはインクタンク2が6個搭載されており、Y方向に並べて配設されている。各インクタンク2には種類が異なるインクが収容されている。インクの種類には、例えば、色の種類や、顔料と染料の違い等が含まれる。
図3を参照して記録装置Aの制御系の構成について説明する。図3は記録装置Aを制御する制御回路100のブロック図である。制御回路100は記録装置Aの各機構部の動作をコントロールするが、ここでは本実施形態の説明に関連する部分についてのみ述べる。CPU101は記録装置A全体を制御する。コントローラ102は、CPU101を補助して、各種センサ105の検出結果に応じて、各種モータ107や記録ヘッド1の駆動制御を行う。
ROM103には各種のデータや、CPU101の制御プログラム等が記憶されている。EEPROM104には各種のデータ等が格納される。なお、ROM103及びEEPROM104は、他の記憶デバイスを採用してもよい。
ドライバ108は各種モータ107を駆動する。各種モータ107には、例えば、給送ユニットを駆動するモータ、搬送ローラ8を駆動するモータ、キャリッジ3を移動するモータ等が含まれる。ドライバ106は記録ヘッド1を駆動する。各種センサ105には、上述したリニアエンコーダのエンコーダセンサや、後述する検出ユニットSのエンコーダセンサ18や、記録媒体の搬送経路に配設されて記録媒体を検出するセンサ等が含まれる。
制御回路100による画像の記録制御は、例えば、以下の通り行うことができる。記録媒体に画像を記録するとき、搬送ローラ8の駆動により画像を形成する行位置(X方向の記録位置)に記録媒体Pを搬送する。続いて、キャリッジ3をY方向における記録位置へ移動させると共に記録ヘッド1により画像を記録する。以降、この動作をくりかえすことにより、画像が記録されていく。つまり、記録媒体に画像を記録する際、搬送ローラ8は、間欠的に記録媒体を搬送し、記録ヘッド1は、搬送ローラ8による記録媒体の搬送停止中に画像を記録する。
<検出ユニット>
搬送ローラ8による記録媒体の搬送精度は画質に影響する。搬送ローラ8の回転量を検出する検出ユニットSの構成を図2(B)、図4(A)、図5(A)を参照して説明する。図2(B)は歯車13の周辺の構成をY方向に見た側面図である。図4(A)は図2(B)において、歯車13を取り外した状態を示す図である。図5(A)は検出ユニットSの周辺の構成をX方向に見た図である。
検出ユニットSは、コードホイール16とエンコーダセンサ18とを備えるロータリエンコーダである。コードホイール16は、搬送ローラ8と同軸上に設けられている。本実施形態の場合、軸8aの端部に固定されている。コードホイール16を搬送ローラ8と同軸上に設けることで、コードホイール16を中間歯車14の歯車軸に取り付ける構成や、モータの出力軸に取り付ける構成よりも、高い精度で搬送ローラ8の回転量を検出することができる。
コードホイール16と歯車13との位置関係でいうと、本実施形態の場合、歯車13がコードホイール16よりも外側に配置されているが、内側であってもよい。エンコーダセンサ18は、コードホイール16を読み取るセンサであり、本実施形態の場合、コードホイール16の下方の位置に固定されている。
<キャリッジの移動範囲>
キャリッジ3の移動範囲について図4(A)〜図5(B)を参照して説明する。図4(B)は図4(A)においてキャリッジ3の図示を省略した図である。図5(B)は図5(A)においてキャリッジ3の図示を省略した図である。図5(A)及び図5(B)は、キャリッジ3の移動範囲のうち、コードホイール16側の最端位置PEにキャリッジ3が位置している状態を示している。最端位置PEは、記録媒体に対する記録ヘッド1による画像記録が可能な位置である。すなわち、最端位置PEにおいて記録すべき画像がある場合等、少なくとも所定の条件が成立した場合に、キャリッジ3は最端位置PEに移動され、記録ヘッド1が画像を形成する。
図5(A)に示すように、最端位置PEにおいて、キャリッジ3はコードホイール16とZ方向に重なってる。これにより記録装置Aの装置幅(Y方向の長さ)の小型化を図ることができる。その理由を図6を参照して説明する。同図は、記録装置Aのキャリッジ3の移動範囲とコードホイール16等との位置関係と、比較例Bのキャリッジ3の移動範囲とコードホイール16等との位置関係とを例示している。
記録装置A及び比較例Bのいずれの場合においても、キャリッジ3の移動範囲は同じ長さの範囲SRである。この範囲SRは、記録装置A及び比較例Bで想定されている記録媒体Pの最大サイズに応じて設定される。記録装置Aは最端位置PEにおいてキャリッジ3はコードホイール16とZ方向に重なる。比較例Bは最端位置PEにおいてキャリッジ3とコードホイール16との干渉を防止するために、コードホイール16の位置をY方向で外側に避けた構成としている。
記録装置Aの構成の場合、キャリッジ3とコードホイール16との干渉をZ方向に避けた構成としていることから、比較例Bよりもコードホイール16の位置を内側にすることができる。同図の例では、比較例Bに対して記録装置Aではコードホイール16が幅Wだけ内側に位置している。この幅Wの分だけ軸8aが短くなり、装置幅の小型化を図ることができる。換言すると、装置で想定されている記録媒体Pの最大サイズの幅に、装置幅を近づけることができる。
ここで、画質の向上を図る方策として、インクの種類を増やす方策がある。インクの種類を増やすと、キャリッジ3に搭載するインクタンク2の数が増加し、キャリッジ3のY方向の幅が大きくなる。比較例Bの構成の場合、キャリッジ3に搭載するインクタンク2の数が増加すればするほど、装置幅が増大することになる。一方、記録装置Aの場合、キャリッジ3に搭載するインクタンク2の数が増大しても、装置幅が増大することを抑制することが可能である。
特に本実施形態の場合、図5(B)に示すように、最端位置PEにおいてキャリッジ3に搭載されたインクタンク2とコードホイール16とがZ方向に重なる構成としている。この構成は装置幅の小型化に寄与する。図5(B)の例では、最端位置PEにおいて、複数のインクタンク2のうち、最もコードホイール側に位置するインクタンク2のY方向中央部とコードホイール16とがZ方向に重なっている。しかし、Y方向でキャリッジ3のより中央側に搭載されたインクタンク2(例えば同図で左から2番目、3番目のインクタンク2)とコードホイール16とが重なる構成も採用可能である。
また、本実施形態の場合、図5(A)に示すように、最端位置PEにおいてキャリッジ3と歯車13とがZ方向に重なる構成としている。この構成も装置幅の小型化に寄与する。
<装置高さ増加の抑制>
本実施形態の場合、キャリッジ3とコードホイール16との干渉をZ方向に避けた構成としていることから、装置高さが増加する場合がある。その抑制としては、例えば、キャリッジ3の形状による対策や、コードホイール16の小径化を挙げることができる。
キャリッジ3の形状の点で本実施形態では、図2(B)及び図4(A)に示すようにキャリッジ3の側部に切り欠き部3aを形成している。切り欠き部3aは、キャリッジ3のY方向の側端面から中央側までの一定の範囲(コードホイール16と重なる範囲)に渡って形成されている。切り欠き部3aはコードホイール16と同心の円弧状に形成されており、コードホイール16との干渉を回避する。また、本実施形態の場合、切り欠き部3aによって歯車13との干渉も回避している。このようにキャリッジ3に切り欠き部3aを形成することで、キャリッジ3とプラテン12との距離を近づけることができ、装置高さの増加を抑制できる。
次に、コードホイール16の小径化について説明する。コードホイール16を小径化するとキャリッジ3とプラテン12との距離を近づけることができ、装置高さの増加を抑制できる。コードホイール16の直径は、例えば、35mm以下、特に30mm以下とすることができる。また、検出ユニットSの分解能確保の点で、コードホイール16の直径は、例えば、15mm以上、特に、20mm以上とすることができる。検出ユニットSの分解能は例えば300LPI以上、特に600LPI以上とすることができる。記録媒体の紙面解像度を1800〜2400LPIとした場合、検出ユニットSの分解能は例えば600LPIとすることができる。
コードホイール16を小径化し、かつ、高分解能とした場合、明暗比が低下する場合がある。その対策について説明する。図7(A)は検出ユニットSの説明図と一部拡大図である。
既に述べたとおり、検出ユニットSはコードホイール16とエンコーダセンサ18とを備えるロータリーエンコーダである。本実施形態の場合、検出ユニットSはインクリメンタル式のロータリエンコーダであり、特に、透過型の光学式ロータリエンコーダであるが、他の形式のロータリエンコーダであってもよい。
コードホイール16は、その周縁部に透過部16aが環状に配列されている。個々の透過部16aは、コードホイール16の径方向に延びる線状をなしており、分解能に応じた数の多数の透過部16aが等ピッチでコードホイール16の周方向に配列されている。透過部16aは例えばスリットとしてコードホイール16に形成される。隣接する透過部16a間は遮光部である。
図7(B)はエンコーダセンサ18の断面図である。エンコーダセンサ18は、コードホイール16の周縁部の一部が挿入可能なスリットを有するフォトインタラプタである。エンコーダセンサ18の内部には、コードホイール16の両側に位置して互いに対向する発光素子18aと、受光素子列18Bとが設けられている。発光素子18aは例えばLEDであり、ここでは1つ設けられているが複数設けられていてもよい。発光素子18aの光はレンズ18cを介してコードホイール16に照射される。受光素子列18Bは図7(C)に示すように複数の受光素子18bを列状に配列して構成されている。受光素子18bは例えばフォトトランジスタである。発光素子18aの光は、透過部16aを透過して受光素子18bで受光される場合と遮光部で遮光されて受光素子18bに届かない場合があり、受光素子18bの受光結果により、コードホイール16の回転量、つまり、搬送ローラ8の回転量が検出される。図7(A)において、鎖線Lはエンコーダセンサ18による設計上の読取位置を示す円(光学読取円と呼ぶ場合がある。)である。光学読取円はコードホイール16の回転中心を中心とした仮想円である。
複数の受光素子18bはA相用の受光素子A、A’とB相用の受光素子B、B’とに大別され、A相用の受光素子18bとB相用の受光素子18bとは交互に配置されている。隣接するA相用の受光素子18bとB相用の受光素子18bとは出力信号が電気角で90度の位相差をもつように配置されている。また、B相用の受光素子18bを挟んで隣接するA相用の受光素子Aと、受光素子A’とは出力信号が電気角で180度の位相差をもつように配置されている。B相用の受光素子B及びB’も同様である。
複数の受光素子18bの出力信号を信号処理回路で処理して、90度の位相差を持つA相の矩形信号と、B相の矩形信号とを得ることができ、これらの矩形信号から回転方向と回転量とを検出することができる。
受光素子列18Bにおける複数の受光素子18bの数は適宜選択可能であるが、一般には、分解能を高くする場合、受光素子18bの数は増える傾向にある。コードホイール16を小径化する一方で、高分解能を得るために受光素子18bの数が増えると、明暗比が低下する場合がある。その対策として、本実施形態の場合、図7(C)に示すように、複数の受光素子18bが、コードホイール16の周方向に円弧状に配列されている。図7(D)は一般的な受光素子列の構成例であり、複数の受光素子18bは直線状に配列されている。図7(C)に示す構成例の方が、図7(D)に示す構成例よりも明暗比の低下を抑制できる。図8(A)〜(C)は図7(D)に示す構成例で明暗比が低下する理由を説明する説明図である。
図8(A)に示すように、複数の受光素子18bが直線状に配列されている場合、受光素子列18Bの中央部の受光素子18b1と、端部の受光素子18b2とで、透過部16aとの重なる面積が異なってくる。図8(B)は中央部の受光素子18b1と透過部16aとの重なりを示し、図8(C)は端部の受光素子18b2と透過部16aとの重なりを示している。図8(C)の場合、受光素子18b2に対する透過部16aの傾斜(ずれ)が大きくなり、受光素子18bに入光する明暗比が悪化する傾向にある。
一方、図7(C)に示したように複数の受光素子18bをコードホイール16の周方向に円弧状に配列すると図9のようになる。すなわち、受光素子列18Bの端部の受光素子18b2において受光素子18b2に対する透過部16aの傾斜(ずれ)が中央部の受光素子18b1と変わらなくなり、受光素子18bに入光する明暗比が悪化することを抑制できる。
複数の受光素子18bを円弧状に配列する場合、図9に示すように、光学読取円L上(コードホイール16の回転中心を中心とした仮想円上)に各受光素子18bを配列することができる。換言すると、複数の受光素子18bの円弧の曲率を光学読取円Lの半径に合わせて設定することができる。しかし、複数の受光素子18bの円弧の中心や曲率を光学読取円Lに合わせなくても、複数の受光素子18bがコードホイール16の周方向に沿ってコードホイール16の径方向外側に凸となる円弧状に配置されれば、明暗比の悪化の抑制効果を得られる。
A 記録装置、S 検出ユニット、1 記録ヘッド、8 搬送ローラ、3 キャリッジ、16 コードホイール

Claims (8)

  1. 第一の方向に記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラによって搬送される記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを支持し、前記第一の方向と交差する第二の方向に移動可能なキャリッジと、
    前記搬送ローラと同軸上に設けられたコードホイールを有し、前記搬送ローラの回転量を検出するロータリエンコーダと、を備える記録装置において、
    前記キャリッジは、側部に切り欠き部を備え、
    記第二の方向で見た場合に、前記切り欠き部によって切り欠かれた空間の部分と前記コードホイールと重なるように配置され、
    前記キャリッジは、前記第二の方向と直交する方向で見た場合に前記切り欠き部が前記コードホイールと重なる位置に移動可能であり、前記キャリッジが当該位置にある場合に、前記記録ヘッドは記録媒体に画像を記録可能である、ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記記録ヘッドは、記録媒体にインクを吐出して画像を記録し、
    前記キャリッジは、前記記録ヘッドに供給されるインクを収容したインクタンクを支持し、
    前記キャリッジは、前記第二の方向と直交する方向で見た場合に前記インクタンクと前記コードホイールとが重なる位置に、移動可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の記録装置であって、
    前記ロータリエンコーダは、
    前記コードホイールに光を照射する発光素子と、
    前記コードホイールの周方向に円弧状に配列され、前記コードホイールを通して前記光を受光する複数の受光素子と、を有する、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項に記載の記録装置であって、
    前記複数の受光素子は、前記コードホイールの回転中心を中心とした仮想円上に配列されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の記録装置であって、
    前記コードホイールの直径が35mm以下である、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の記録装置であって、
    前記ロータリエンコーダの分解能が300LPI以上である、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の記録装置であって、
    前記切り欠き部は、円弧状の切り欠き部である、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の記録装置であって、
    前記搬送ローラと同軸上に設けられ、前記搬送ローラの駆動伝達を行う動力伝達部材を更に備え、
    前記動力伝達部材は、前記第二の方向で前記コードホイールよりも外側に配置され、
    前記キャリッジは、前記第二の方向と直交する方向で見た場合に前記切り欠き部が前記動力伝達部材と重なる位置に、移動可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
JP2018186857A 2018-10-01 2018-10-01 記録装置 Active JP6723309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018186857A JP6723309B2 (ja) 2018-10-01 2018-10-01 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018186857A JP6723309B2 (ja) 2018-10-01 2018-10-01 記録装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015041777A Division JP6425585B2 (ja) 2015-03-03 2015-03-03 記録装置及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018199346A JP2018199346A (ja) 2018-12-20
JP6723309B2 true JP6723309B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=64666883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018186857A Active JP6723309B2 (ja) 2018-10-01 2018-10-01 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6723309B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018199346A (ja) 2018-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11298958B2 (en) Ink-jet recording apparatus and ink-jet recording method
EP2492106B1 (en) Recording apparatus
JP2008132613A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP4245159B2 (ja) 記録紙搬送装置、インクジェット記録装置
JP6723309B2 (ja) 記録装置
EP1426789B1 (en) Reflection-type optical sensor, carriage, and data processing device
JP6425585B2 (ja) 記録装置及び制御方法
JP3882708B2 (ja) 記録装置、プログラム及びコンピュータシステム
JP4682790B2 (ja) キャリッジ移動量検出方法、及び、液体吐出装置
JP6160375B2 (ja) 画像記録装置
US8721206B2 (en) Image recording apparatus
JP2016138762A (ja) 検出装置及び記録装置
JP2007144946A (ja) 記録装置、記録制御プログラム
JP2007093332A (ja) 位置検出装置、スケール、受光素子列および位置検出装置を備える液体吐出装置
JP5850221B2 (ja) 画像記録装置
JP5304373B2 (ja) 記録装置及び搬送方法
JP2015174276A (ja) シリアルインクジェットプリンター
JP7334422B2 (ja) 画像記録装置
JP7338377B2 (ja) 給紙ユニット
JP2023051123A (ja) 画像記録装置
JPH11334170A (ja) 運動部材の移動位置検出装置
JP2004268337A (ja) 液体噴射装置
JP2008224348A (ja) 円盤状スケール、エンコーダ装置、搬送装置、記録装置及び円盤状スケールの製造方法
JP2007118369A (ja) 記録装置
JP2017154897A (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200623

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6723309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151