JP2003063327A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

車両用電子制御装置

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JP2003063327A
JP2003063327A JP2001254469A JP2001254469A JP2003063327A JP 2003063327 A JP2003063327 A JP 2003063327A JP 2001254469 A JP2001254469 A JP 2001254469A JP 2001254469 A JP2001254469 A JP 2001254469A JP 2003063327 A JP2003063327 A JP 2003063327A
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Yasunori Hasegawa
保典 長谷川
Tatsuto Suzuki
達人 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障診断に必要な情報を優先度に応じて記録
させる。 【解決手段】 それぞれ自己診断機能を有して異常発生
時にイベント情報を生成、発信する電子制御サブシステ
ム1が通信ライン3によって連結されている。演算部8
は電子制御サブシステム内の異常を検出してイベント情
報を生成する。イベント発生検出部10が演算部8から
のイベント情報または通信部1を介しての他の電子制御
サブシステムからのイベント情報を検出すると、イベン
ト判定部14がすべての電子制御サブシステムにわたっ
てのイベント情報の優先度を比較し、記録データ切り替
え部11に指令して優先度の高いイベント情報にかかる
制御データをデータ記録部13に記録させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ラインによっ
て接続された複数の電子制御サブシステムにおいて、異
常が検出された場合にその情報を記録するようにした車
両用の電子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の電子制御装置においては、車両
故障時の故障部位特定や再現試験あるいは故障修理後の
点検作業を効率的に行うために、自己診断を行い異常を
検出した場合には、異常と関連のある制御情報などを記
録するようになっている。従来、例えば特開2000−
145533号公報に示されるように、複数の電子制御
サブシステムが通信ラインによって互いに接続されて構
成される車両用電子制御装置においては、1つの電子制
御サブシステムで異常が検出された場合、その電子制御
サブシステムと同じ情報を共有している他の電子制御サ
ブシステムが影響を受ける可能性があるとして、異常を
検出した電子制御サブシステムがトリガ信号を通信ライ
ンに流して、他の電子制御サブシステムでも、制御情報
を記録できるようになっている。
【0003】また、制御情報を記録するためのメモリの
利用効率を向上させるため、電子制御サブシステムが記
録する制御情報は、自電子制御サブシステムにおいて異
常が発生した場合と、他の電子制御サブシステムの異常
を検出した場合とで異ならせ、異常を検出した電子制御
サブシステムとの関連度合に応じて種類を減らした制御
情報を記録することができる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電子制御装
置では、通信ラインを通じて複数の電子制御サブシステ
ムが同じ情報を共有している場合、その情報発信源で異
常が発生すると、その情報を用いている複数の電子制御
サブシステムにおいて連鎖的に異常が検出されることが
想定される。このとき、異常を検出した複数の電子制御
サブシステムは、通信ラインを通じて他の電子制御サブ
システムヘトリガ信号を送信し合うため、任意のシステ
ムにおいて制御情報の記録中に他のシステムからトリガ
信号を受信することがある。
【0005】電子制御サブシステムでは、自電子制御サ
ブシステム内で発生した異常を検出した場合やあるいは
他の電子制御サブシステムから最初に受信したトリガ信
号によって自身のメモリ内に関連する制御情報の記録を
行うよう機能するが、しかし複数の電子制御サブシステ
ムが別々の異常を同時に検出した場合、すなわち、特定
異常の記録中に他の電子制御サブシステムから別のトリ
ガ信号を受信した際には、後から受信したトリガ信号を
無視して情報記録を継続するか、あるいは後のトリガ信
号を優先して先に開始していた情報記録を中断し、その
時点から後のトリガ信号による情報記録を開始するとい
う二つの処理方法のどちらかを選択するしかなかった。
このため、優先すべき情報の記録が無視されるか、ある
いは中断されるので、車両の故障診断にとってより有効
な情報の記録が行われない可能性があった。
【0006】またさらに、従来の電子制御装置では、通
信ラインに接続される全ての電子制御サブシステムは自
身に接続されるスイッチ、センサ、アクチュエータ等の
故障のようなイベントの発生を検出したとき、他の電子
制御サブシステムヘトリガ信号を送信するため、受信側
ではトリガ信号を受信するたびに、制御情報を記録する
必要が発生する。したがって、トリガ信号受信側の電子
制御サブシステムでは、メモリ容量が圧迫されてしまう
のも不安要因として残っていた。そのため、自電子制御
サブシステムにおいて異常を検出したとき、あるいは、
関連度合の高い電子制御サブシステムからトリガ信号を
受信したときに、上記要因によって自身のメモリ空き容
量が少ない場合、より重要な制御情報を記録できないと
いう間題も発生する。
【0007】したがって本発明は、上記従来の問題点に
鑑み、個別の電子制御サブシステムにおいて制御情報を
記録するタイミングが重なった場合でも、重要な情報を
確実に記録でき、また、メモリ空き容量が少ない場合で
も重要な情報を記録することができる車両用電子制御装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の本
発明は、それぞれ自己診断機能を有して異常発生に対応
してイベント情報を生成する複数の電子制御サブシステ
ムを通信ラインによって連結し、各電子制御サブシステ
ムは生成したイベント情報を発信するとともに他の電子
制御サブシステムから発信されたイベント情報を受信す
るよう構成された車両用電子制御装置において、各電子
制御サブシステムは、イベント情報にかかる制御データ
を記録するデータ記録部と、すべての電子制御サブシス
テムにわたってのイベント情報の優先度を比較する優先
度判定手段とを備え、複数のイベント情報を生成または
受信したときは、各イベント情報の優先度を比較して優
先度の高いイベント情報にかかる制御データをデータ記
録部に記録するものとした。
【0009】請求項2の発明は、各電子制御サブシステ
ムが、それぞれイベント情報の優先度を設定したデータ
ベースを備え、該データベースを参照して優先度を判定
するものとした。
【0010】請求項3の発明は、各電子制御サブシステ
ムが、生成または受信した新たなイベント情報にかかる
制御データの容量をデータ記録部のメモリ残容量と比較
するデータ容量比較手段を有し、データ記録部のメモリ
残容量が不足のときは、記録済みの制御データの優先度
の低いものから順に新たなイベント情報にかかる制御デ
ータの容量を越えるまで抽出加算して、該加算した制御
データのイベント情報のすべての優先度が新たなイベン
ト情報の優先度より低いときに、当該抽出した制御デー
タを消去して新たなイベント情報にかかる制御データを
記録するものとした。
【0011】請求項4の発明は、データ記録部に記録す
る制御データを、イベント情報に対して各電子制御サブ
システムごとに設定された制御項目のデータとしたもの
である。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明は、複数の電子制御サブ
システムで同時に異常が発生して複数のイベント情報が
検出された場合、優先度判定手段により各イベント情報
の優先度を比較して優先度の高いイベント情報に関する
制御データをデータ記録部に記録するものとしたので、
車両故障診断にとってより重要なデータが取りこぼされ
ない。これにより、故障解析時に有用なデータがすぐ得
られ、故障要因を迅速に判断することができる。
【0013】請求項2の発明では、各電子制御サブシス
テムにそれぞれイベント情報の優先度のデータベースを
備えるので、各電子制御サブシステムごとの特性に応じ
て各イベント情報に異なる優先度を設定することがで
き、個別の電子制御サブシステムにとって重要なデータ
が優先して記録される。
【0014】請求項3の発明では、データ容量比較手段
によって、データ記録部のメモリ残容量が新たなイベン
ト情報の制御データの容量に対して不足であると判断さ
れたときは、その不足量に見合う記録済みの制御データ
の優先度の低いものを消去候補として抽出し、そのイベ
ント情報のすべての優先度が新たなイベント情報の優先
度より低いときに、当該抽出した制御データを消去して
新たなイベント情報にかかる制御データを記録するもの
としたので、優先度が高いイベント情報の制御データを
優先度が低いもののかわりに記録でき、一方、新たなイ
ベント情報の優先度が低いときには、記録済みの優先度
の高い制御データが消去されることなく、確実に保持さ
れる。
【0015】請求項4の発明は、イベント情報に対して
各電子制御サブシステムごとに設定された制御項目のデ
ータをデータ記録部に記録するので、個別の電子制御サ
ブシステムに必要なデータのみが記録され、データ記録
部のメモリ容量を効率的に利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により説明する。図1は第1の実施例の全体構成を示
す。電子制御装置は、複数の電子制御サブシステム1
A、1B、1Cからなり、電子制御サブシステムは互い
に通信ライン3と接続されて、互いに通信ができるよう
になっている。各電子制御サブシステム1(1A、1
B、1C)はそれぞれ電子制御ユニット2(2A、2
B、2C)にスイッチ4(4A、4B、4C)、センサ
5(5A、5B、5C)、アクチュエータ6(6A、6
B、6C)が接続されて構成されている。
【0017】各電子制御サブシステムの機能上の構成を
図2に示す。電子制御ユニット2は通信ライン3と接続
する通信部7を有しており、通信部7によって他の電子
制御サブシステムの電子制御ユニットからの情報の受信
および自電子制御サブシステムの情報の送信を行なう。
通信部7によって入力された他の電子制御サブシステム
からの情報はイベント発生検出部10および演算部8に
出力される。
【0018】演算部8はスイッチ4、センサ5や通信部
7からの入力情報に基づいてアクチュエータ6を制御す
るための制御情報を作成し、アクチュエータ6の制御を
行なう。演算部8はまた、これら入力情報や制御情報を
一時記憶部12へ出力する。また、演算部8は自己診断
機能としてスイッチ4やセンサ5からの検出情報に異常
があるか無いかを判定し、異常を検出した場合にはイベ
ント情報をイベント発生検出部10に出力する。
【0019】イベント発生検出部10は通信部7あるい
は演算部8から出力されるイベント情報を検出し、その
イベント情報を記録データ切り替え部11、一時記憶部
12、イベント判定部14に出力する。ここで、検出し
たイベント情報が演算部8から入力された場合は、イベ
ント発生検出部10はイベント発生出力部9ヘイベント
情報を出力する。イベント発生出力部9は、イベント検
出部10から出力されたイベント情報を通信部7を通じ
て他の電子制御サブシステムの電子制御ユニットヘ送信
する。
【0020】一時記憶部12は、媒体としてRAMで構
成され、常に演算部8から出力される情報が記憶されて
いる。このとき、演算部8から出力される情報と共にイ
ベント情報も記憶されている。イベント発生検出部10
から出力されるイベント情報を検出すると、その検出タ
イミングをトリガとして、記録情報の更新を複数回行な
った後、情報の上書を停止し、イベント情報を検出した
前後の情報がデータ記録部13に記録される。
【0021】記録データ切り替え部11は、イベント発
生検出部10から出力されるイベント情報を検出したと
き、あるいはイベント判定部14から記録情報切り替え
の要求があったときに、自電子制御サブシステムの電子
制御ユニット内のデータべ一スを参照して、記録すべき
制御項目を選択し、データ記録部13に記録される情報
の種類を切り替える。
【0022】図3は各電子制御ユニットにおける記録デ
ータ切り替え用のデータベース情報の一例を示す。各電
子制御サブシステムには各イベント情報に対して、それ
ぞれの電子制御サブシステムが記録する制御項目が割当
てられている。(a)はECU−1データベースで、電
子制御ユニット2Aに設定されたデータを示す。ここ
で、イベント情報101、102、103は電子制御ユ
ニット2A(ECU−1)自身のイベント情報であり、
これらのイベント情報がECU−1のイベント発生検出
部10で検出されると、data101、data10
2、data103が記録すべき制御項目として選択さ
れる。同様に、イベント情報201、202、203は
電子制御ユニット2B(ECU−2)のイベント、イベ
ント情報301、302、303は電子制御ユニット2
C(ECU−3)のイベントを示す。
【0023】電子制御ユニット2B(ECU−2)から
送信されたイベント情報201が検出されると、dat
a101、data102が選択され、電子制御ユニッ
ト2C(ECU−3)から送信されたイベント情報30
1が検出されると、data101のみが選択される。
図3の(b)に示すECU−2データベースおよび
(c)に示すECU−3データベースも、それぞれ電子
制御ユニット2B、電子制御ユニット2Cにおいて同様
に設定されたデータを示している。各電子制御サブシス
テムが記録する制御項目はこのデータベースに基づいて
決定される。
【0024】各電子制御ユニットはそれぞれ、さらにイ
ベント情報の優先度を認識するためのデータベースを含
んでいる。図4にイベント情報の優先度判定用のデータ
ベースの一例を示す。制御項目選択のデータベースと同
様に、各電子制御サブシステムに対応して、(a)、
(b)および(c)に示すように、ECU−1、ECU
−2、ECU−3データベースが設定されている。ここ
では、各イベント情報に対して電子制御ユニット毎に異
なる優先度が割当てられている。例えば、電子制御ユニ
ット2A(ECU−1)のイベント情報である101に
対して、ECU−1では“1”、ECU−2では
“7”、ECU−3では“4”の優先度が設定されてい
る。ここでは値の小さいものほど優先度が高いものとす
る。
【0025】イベント判定部14は、一時記憶部12が
記録状態にあるときにイベント発生検出部10から別の
イベント情報の出力を受けると、記録中のイベント情報
の優先度とイベント発生検出部10であとから検出され
たイベント情報の優先度とを比較判定する。
【0026】あとから検出されたイベント情報の優先度
が高い場合は、イベント判定部14は一時記憶部12に
対して、データ記録部13へのトリガを中断させるとと
もに、記録データ切り替え部11へ上記あとに検出され
たイベント情報から選択される制御項目へ記録データを
切り替えるように要求する。そして、データ記録部13
に対して記録を開始させる。一方、あとから検出された
イベント情報の優先度が低い場合は、一時記憶部12に
対して現在進行中のデータの記録を継続させる。
【0027】図5は上記処理の流れを示すフローチャー
トである。まずステップ100において、イベント発生
検出部10でイベントが発生したかどうかをチェックす
る。このイベントは、前述のように、自電子制御サブシ
ステム内部のスイッチ4やセンサ5に起因して演算部8
から出力されるイベント情報、あるいは他電子制御サブ
システムから発信されて通信部を経て入力するイベント
情報の有無として判断される。
【0028】イベント発生が検出されると、ステップ1
01へ進み、イベント判定部14が一時記憶部12で記
録中であるかどうかをチェックする。記録中でなけれ
ば、ステップ102へ進んで、当該イベント情報を一時
記憶部12に記憶する。これにより、そのイベント情報
をもとに一時記憶部12からトリガが発せられ、データ
記録部13に記録データ切り替え部11から制御情報が
記録される。
【0029】一方、ステップ101のチェックで一時記
憶部12で記録中であると判定された場合は、ステップ
103へ進み、イベント判定部14で、記録中のイベン
ト情報の優先度とイベント発生検出部10であとから検
出されたイベント情報の優先度を比較判定する。あとか
ら検出したイベント情報の優先度が低い場合は、ステッ
プ104において、一時記憶部12に対して現在の情報
の記憶を継続させる。
【0030】あとから検出したイベント情報の優先度が
高い場合は、ステップ105に進んで、イベント判定部
14は一時記憶部12に対してイベント情報の記憶を中
断させる。そして、ステップ106において、記録デー
タ切り替え部11が上記あとから検出したイベント情報
の種類に応じた制御情報を選択し、次いでステップ10
7で、データ記録部13へのその制御情報の記録を開始
する。本実施例では、上記ステップ103が発明におけ
る優先度判定手段を構成している。
【0031】以上のように本実施例では、ある電子制御
サブシステムにおいて記録中であるときに、他の電子制
御サブシステムから優先度の高いイベント情報を受信し
た場含、あとから送信されたイベント情報の優先度と現
在記録中のイベント情報の優先度とを比較し、あとから
検出したイベント情報の優先度が高い場合には現在の記
録を中断して、優先度の高いイベント情報に対応して選
択される制御情報の記録が行なわれる。 逆に現在記録
中のイベント情報の優先度が高い場合は、あとから検出
されたイベント情報による記録は行わないので、有効な
情報の消失を防ぐことができる。したがって、故障診断
にとってより有効な情報を記録することが可能となる。
【0032】つぎに図6は第2の実施例の構成を示す。
これは、第1の実施例の図2に示した構成において、記
録データ切り替え部11、データ記録部13およびイベ
ント判定部14の間に、さらにデータ容量比較部15が
設けられたものである。
【0033】データ容量比較部15は、記録データ切り
替え部11で決定された制御項目数から、新たに検出し
たイベントによって記録されるべき情報の容量を算出
し、データ記録部13の残りメモリ容量と比較する。ま
た、データ容量比較部15は、イベント判定部14から
比較処理の要求を受けると、残りメモリ容量と検出した
イベント情報に応じて、記録される情報容量の比較を行
なう。その他の構成は第1の実施例と同じである。
【0034】図7、図8は本実施例における制御処理の
流れを示すフローチャートである。ステップ200にお
いて、イベント発生検出部10でイベント情報が検出さ
れると、ステップ201で、記録データ切り替え部11
において、検出されたイベント情報から記録すべき制御
項目を選択するとともに、データ容量比較部15に選択
された制御項目数を出力する。ステップ202では、デ
ータ容量比較部15が、記録データ切り替え部11から
送られた制御項目によって決定される情報の容量Ciを
算出する。
【0035】ステップ203において、データ容量比較
部15はデータ記録部13の残りメモリ容量とCiとを
比較する。残りメモリ容量がCiより大きい場合は、ス
テップ204で、検出されたイベント情報に基づいてデ
ータ記録が開始される。残りメモリ容量がCi以下の場
合には、ステップ205に進み、既に記録済みの全イベ
ント情報(N個とする)の優先度と検出イベント情報の
優先度Piをイベント判定部14において比較する。
【0036】ステップ206では、検出イベントの優先
度Piが最下位であるかをチェックする。優先度Piが
最下位であるときは、今回の制御は終了して、検出イベ
ント情報についての情報記録は行わない。
【0037】検出イベントの優先度Piが最下位でない
場合には、データ容量比較部15ではステップ207で
変数k=0を設定してから、ステップ208において、
記録済み情報のなかで最も優先度の低い第N位から第N
−k位までのデータ量の合計が、検出イベントにかかる
制御項目の情報の容量Ciより大きいかどうかをチェッ
クする。第N位から第N−k位までのデータ量の合計が
Ci以下の場合は、ステップ209でkの値をインクリ
メントして再度ステップ208のチェックを行う。
【0038】これを繰り返して、第N位から第N−k位
までのデータ量の合計、すなわちN位、N−1位、N−
2位、…、N−k位の各データ量の和がCiを越える
と、ステップ210へ進む。ステップ210では、イベ
ント判定部14において、上記合計された中で最も優先
度の高い第N−k位の記録済みデータのイベント情報の
優先度の値Pn-kが検出イベント情報の優先度の値Pi
より小さい(すなわち記録済みの方の優先度が検出イベ
ント情報の優先度よりも高い)かどうかをチェックす
る。
【0039】Pn-kがPiより小さい場合は、今回の制
御は終了して、検出イベント情報についての情報記録は
行わない。Pn-kがPiより大きい(すなわち検出イベ
ント情報の優先度の方が高い)場合は、ステップ211
へ進み、データ記録部13において、第N位から第N一
k位までの記録済みデータを消去して、検出されたイベ
ント情報によるデータを記録できるメモリ容量を確保す
る。そして、ステップ212において、前ステップで確
保されれたメモリ領域に検出イベントによるデータ記録
を開始する。本実施例では、ステップ205、206お
よびステップ210が発明における優先度判定手段を構
成し、ステップ202、203およびステップ208が
データ容量比較手段を構成している。
【0040】本実施例は以上のように構成され、メモリ
空き容量の少ない電子制御サブシステムが、優先度の高
いイベント情報を受信したとき、優先度の低い記録情報
を消去することによって、優先度の高いイベント情報に
よるデータ記録ができるようにしたので、故障診断にと
ってより有意義な情報が確実に記録される。また、優先
度の低いイベント情報を受信したときは、そのイベント
情報による情報の記録を行なわないから、記録済みの有
効な情報の消失を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体構成を示す図であ
る。
【図2】第1の実施例における電子制御サブシステムの
構成を示すブロック図である。
【図3】記録データ切り替え用のデータベース情報の一
例を示す図である。
【図4】イベント情報の優先度のデータベースの一例を
示す図である。
【図5】第1の実施例における制御処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図6】第2の実施例の構成を示す電子制御サブシステ
ムのブロック図である。
【図7】第2の実施例における制御処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図8】第2の実施例における制御処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C 電子制御サブシステム 2、2A、2B、2C 竃子制御ユニット 3 通信ライン 4、4A、4B、4C スイッチ 5、5A、5B、5C センサ 6、6A、63、6C アクチュエータ 7 通信部 8 演算部 9 イべント発生出力部 10 イベント発生検出部 11 記録データ切り替え部 12 一時記憶部 13 データ記録部 14 イベント判定部 15 データ容量比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 372 F02D 45/00 372D 376 376B 376F G05B 15/02 G05B 15/02 M 23/02 23/02 T 301 301V Fターム(参考) 3G084 DA27 DA31 EA04 EB02 EB05 EB06 EB22 5H215 AA10 BB12 CC07 CX01 CX04 GG05 GG11 KK03 5H223 AA10 CC08 DD03 DD09 EE06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ自己診断機能を有して異常発生
    に対応してイベント情報を生成する複数の電子制御サブ
    システムを通信ラインによって連結し、各電子制御サブ
    システムは生成したイベント情報を発信するとともに他
    の電子制御サブシステムから発信されたイベント情報を
    受信するよう構成された車両用電子制御装置において、
    各電子制御サブシステムは、イベント情報にかかる制御
    データを記録するデータ記録部と、すべての電子制御サ
    ブシステムにわたってのイベント情報の優先度を比較す
    る優先度判定手段とを備え、複数のイベント情報を生成
    または受信したときは、各イベント情報の優先度を比較
    して優先度の高いイベント情報にかかる制御データを前
    記データ記録部に記録することを特徴とする車両用電子
    制御装置。
  2. 【請求項2】 各電子制御サブシステムが、それぞれ前
    記イベント情報の優先度を設定したデータベースを備
    え、該データベースを参照して優先度を判定することを
    特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置。
  3. 【請求項3】 各電子制御サブシステムは、生成または
    受信した新たなイベント情報にかかる制御データの容量
    を前記データ記録部のメモリ残容量と比較するデータ容
    量比較手段を有し、データ記録部のメモリ残容量が不足
    のときは、記録済みの制御データの優先度の低いものか
    ら順に前記新たなイベント情報にかかる制御データの容
    量を越えるまで加算して、該加算した制御データのイベ
    ント情報のすべての優先度が前記新たなイベント情報の
    優先度より低いときに、当該加算した制御データを消去
    して新たなイベント情報にかかる制御データを記録する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用電子制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記データ記録部に記録する制御データ
    は、イベント情報に対して各電子制御サブシステムごと
    に設定された制御項目のデータであることを特徴とする
    請求項1、2または3記載の車両用電子制御装置。
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