JP2003053643A - 工作機械送り系の制御方法及び制御装置 - Google Patents

工作機械送り系の制御方法及び制御装置

Info

Publication number
JP2003053643A
JP2003053643A JP2001245152A JP2001245152A JP2003053643A JP 2003053643 A JP2003053643 A JP 2003053643A JP 2001245152 A JP2001245152 A JP 2001245152A JP 2001245152 A JP2001245152 A JP 2001245152A JP 2003053643 A JP2003053643 A JP 2003053643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
command signal
speed
feed system
vibration
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001245152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4578732B2 (ja
Inventor
Jun Ozaki
順 小崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Intelligent Manufacturing Systems International Inc
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
Intelligent Manufacturing Systems International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mori Seiki Co Ltd, Intelligent Manufacturing Systems International Inc filed Critical Mori Seiki Co Ltd
Priority to JP2001245152A priority Critical patent/JP4578732B2/ja
Priority to US10/214,692 priority patent/US6742391B2/en
Priority to EP02018120A priority patent/EP1288745B1/en
Priority to DE60200287T priority patent/DE60200287T2/de
Publication of JP2003053643A publication Critical patent/JP2003053643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4578732B2 publication Critical patent/JP4578732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B5/00Anti-hunting arrangements
    • G05B5/01Anti-hunting arrangements electric
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • G05B13/024Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a parameter or coefficient is automatically adjusted to optimise the performance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】工作機械の剛性の変化如何に拘わらず、送り系
の振動を防止してその最適な動作状態を長期に渡って維
持し得る制御方法及び制御装置を提供する。 【解決手段】NCプログラムに従い動作指令信号を生成
する動作指令生成部3、動作指令信号と現在位置信号と
の偏差に位置ループゲインを乗じて速度指令信号を生成
する位置制御部4、速度指令信号と現在速度信号との偏
差に速度ループゲインを乗じて電流指令信号を生成する
速度制御部5、電流指令信号から特定の周波数帯域の周
波数成分を除去するフィルタリング処理部6を備える。
フィルタリング処理部6で処理された電流指令信号の振
動レベル及び振動周波数を検出し、検出された振動レベ
ル及び振動周波数に応じて、フィルタリング処理部にお
ける除去周波数帯域を調整する調整手段20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC工作機械の送
り系を制御する制御方法及び制御装置に関し、更に詳し
くは、前記送り系で生じる振動を効果的に抑制すること
ができる制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、NC工作機械の送り系は、NCプ
ログラムに従って生成された動作指令信号、並びに当該
送り系からフィードバックされる現在位置信号及び現在
速度信号に基づいて制御される。具体的には、NCプロ
グラムに従って動作指令信号が生成され、生成された動
作指令信号と前記送り系からフィードバックされる現在
位置信号との偏差に位置ループゲインを乗じて速度指令
信号が生成され、次いで生成された速度指令信号と前記
送り系からフィードバックされる現在速度信号との偏差
に速度ループゲインを乗じて電流指令信号が生成され、
生成された電流指令信号に基づいて前記送り系の駆動モ
ータが制御される。
【0003】上述した速度ループゲインは送り系の応答
性への影響が大きく、したがって、送り系の高速,高精
度化を図るためには、速度ループゲインを大きくする必
要がある。その一方、速度ループゲインを大きくしすぎ
ると、制御系が不安定となり、送り系や工作機械全体の
固有振動数付近で共振する事態に至る。
【0004】このため、従来では、速度ループゲインを
大きくする一方、前記電流指令信号に含まれる振動成分
の内、送り系や工作機械全体の固有振動数付近の周波数
成分を帯域消去フィルタによって除去することにより、
送り系の振動を抑制するようにしている。即ち、送り系
が振動すると、当該送り系からフィードバックされる現
在速度信号に振動周波数成分が付加され、これを基に算
出される前記電流指令信号に前記振動周波数成分が含ま
れることになるため、電流指令信号に含まれる周波数成
分の内、送り系や工作機械全体の固有振動数付近の周波
数成分を除去することにより、送り系や工作機械全体の
振動が大きくなっても、共振状態に至るのを防止するこ
とができるのである。
【0005】そして、前記速度ループゲインの値及び帯
域消去フィルタの除去帯域は、工作機械の製造時におい
て、その送り系の動作状態が最適になるように設定され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工作機械の
剛性は、製造時から将来にかけて一定したものでは無
く、工作機械の運転状態によって変化したり、経年的に
変化するものである。したがって、製造時に最適に設定
された前記速度ループゲインの値や帯域消去フィルタの
除去帯域は、かかる工作機械の剛性の変化により、その
時点では必ずしも最適なものとはなっていない。
【0007】このため、工作機械の剛性の変化によって
送り系に振動を生じ、面粗度が悪くなるなど加工精度が
悪化するという不具合を生じていた。また、振動が大き
くなると、当該送り系や工作機械全体が共振状態となっ
て、容易ならざる事態を招くことになる。
【0008】本発明は、以上の実情に鑑み成されたもの
であって、工作機械の剛性の変化如何に拘わらず、送り
系の振動を防止してその最適な動作状態を長期に渡って
維持し得る工作機械送り系の制御方法及び制御装置の提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するための本発明の請求項1に記載した発明は、N
C工作機械の送り系を制御する方法であって、NCプロ
グラムに従って動作指令信号を生成し、生成された動作
指令信号と前記送り系からフィードバックされる現在位
置信号との偏差に位置ループゲインを乗じて速度指令信
号を生成し、次いで、生成された前記速度指令信号と前
記送り系からフィードバックされる現在速度信号との偏
差に速度ループゲインを乗じて電流指令信号を生成した
後、生成された前記電流指令信号に基づいて前記送り系
の駆動モータを制御する制御方法において、生成される
前記電流指令信号の振動レベル及び振動周波数を検出
し、検出された振動レベル及び振動周波数に応じて前記
速度ループゲインの値を調整するようにしたことを特徴
とする工作機械送り系の制御方法に係る。
【0010】そして、この制御方法は請求項4に記載し
た装置発明によってこれを好適に実施することができ
る。即ち、請求項4に記載した発明は、NC工作機械の
送り系を制御する装置であって、NCプログラムに従い
動作指令信号を生成する動作指令生成部と、該動作指令
生成部で生成された動作指令信号と前記送り系からフィ
ードバックされる現在位置信号との偏差に位置ループゲ
インを乗じて速度指令信号を生成する位置制御部と、該
位置制御部で生成された速度指令信号と前記送り系から
フィードバックされる現在速度信号との偏差に速度ルー
プゲインを乗じて電流指令信号を生成する速度制御部と
を備え、該速度制御部で生成された電流指令信号に基づ
いて前記送り系の駆動モータを制御する制御装置におい
て、前記速度制御部で生成された前記電流指令信号の振
動レベル及び振動周波数を検出し、検出された振動レベ
ル及び振動周波数に応じて前記速度ループゲインの値を
調整する調整手段を設けたことを特徴とする工作機械送
り系の制御装置に係る。
【0011】これらの発明によれば、まず、動作指令生
成部において、NCプログラムに基づき動作指令信号が
生成される。ついで、位置制御部において、前記動作指
令生成部で生成された動作指令信号と送り系からフィー
ドバックされる現在位置信号との偏差に位置ループゲイ
ンを乗じて速度指令信号が生成され、更に、速度制御部
において、前記位置制御部で生成された速度指令信号と
送り系からフィードバックされる現在速度信号との偏差
に速度ループゲインを乗じて電流指令信号が生成され
る。そして、生成された電流指令信号に基づいて送り系
の駆動モータが制御される。
【0012】また、前記速度制御部で生成された電流指
令信号は、調整手段によりその振動レベル及び振動周波
数が検出され、当該調整手段は、検出した振動レベル及
び振動周波数に応じて、前記速度制御部で使用される速
度ループゲインの値を調整する。
【0013】上述したように、速度ループゲインを大き
くしすぎると、制御系が不安定となって送り系が振動
し、送り系が振動すると、当該送り系からフィードバッ
クされる現在速度信号に振動周波数成分が付加されるた
め、これを基に算出される前記電流指令信号に前記振動
周波数成分が含まれることになる。前記調整手段は、こ
のようにして電流指令信号に含まれた振動のレベル及び
周波数を検出し、検出した振動レベルが一定以上になっ
た場合、及び/又は振動周波数が送り系や工作機械全体
の固有振動数に近い場合に、前記速度制御部で使用され
る速度ループゲインの値を下げる処理を行う。これによ
り、送り系が一定レベル以上に振動して面粗度などの加
工精度が悪化したり、或いは送り系の振動によって当該
送り系や工作機械全体が共振状態になるのを防止するこ
とができる。
【0014】また、本発明の請求項2に記載した発明
は、NC工作機械の送り系を制御する方法であって、N
Cプログラムに従って動作指令信号を生成し、生成され
た動作指令信号と前記送り系からフィードバックされる
現在位置信号との偏差に位置ループゲインを乗じて速度
指令信号を生成し、次いで、生成された前記速度指令信
号と前記送り系からフィードバックされる現在速度信号
との偏差に速度ループゲインを乗じて電流指令信号を生
成した後、生成された前記電流指令信号から特定の周波
数帯域の周波数成分を除去して得られた電流指令信号に
基づいて前記送り系の駆動モータを制御する制御方法に
おいて、前記特定帯域の周波数成分を除去して得られた
電流指令信号の振動レベル及び振動周波数を検出し、検
出された振動レベル及び振動周波数に応じて、前記電流
指令信号から除去される周波数成分の帯域を調整するよ
うにしたことを特徴とする工作機械送り系の制御方法に
係る。
【0015】そして、この制御方法は請求項5に記載し
た装置発明によってこれを好適に実施することができ
る。即ち、請求項5に記載した発明は、NC工作機械の
送り系を制御する装置であって、NCプログラムに従い
動作指令信号を生成する動作指令生成部と、該動作指令
生成部で生成された動作指令信号と前記送り系からフィ
ードバックされる現在位置信号との偏差に位置ループゲ
インを乗じて速度指令信号を生成する位置制御部と、該
位置制御部で生成された速度指令信号と前記送り系から
フィードバックされる現在速度信号との偏差に速度ルー
プゲインを乗じて電流指令信号を生成する速度制御部
と、該速度制御部で生成された電流指令信号から特定の
周波数帯域の周波数成分を除去するフィルタリング処理
部とを備え、該フィルタリング処理部で処理された電流
指令信号に基づいて前記送り系の駆動モータを制御する
制御装置において、前記フィルタリング処理部で処理さ
れた電流指令信号の振動レベル及び振動周波数を検出
し、検出された振動レベル及び振動周波数に応じ、前記
フィルタリング処理部において前記電流指令信号から除
去される周波数成分の帯域を調整する調整手段を設けた
ことを特徴とする工作機械送り系の制御装置に係る。
【0016】これらの発明によれば、上記と同様に、ま
ず、前記動作指令生成部において、NCプログラムに基
づき動作指令信号が生成される。ついで、位置制御部に
おいて、前記動作指令生成部で生成された動作指令信号
と送り系からフィードバックされる現在位置信号との偏
差に位置ループゲインを乗じて速度指令信号が生成さ
れ、更に、速度制御部において、前記位置制御部で生成
された速度指令信号と送り系からフィードバックされる
現在速度信号との偏差に速度ループゲインを乗じて電流
指令信号が生成される。
【0017】速度制御部で生成された電流指令信号は、
次に、フィルタリング処理部において、特定の周波数帯
域の周波数成分が除去され、除去処理後の電流指令信号
に基づいて送り系の駆動モータが制御される。
【0018】上述したように、送り系の高速,高精度化
を図るためには、速度ループゲインを大きくする必要が
ある一方、速度ループゲインを大きくしすぎると、制御
系が不安定となって送り系が振動し、送り系が振動する
と、当該送り系からフィードバックされる現在速度信号
に振動周波数成分が付加され、これを基に算出される電
流指令信号に振動周波数成分が含まれることになり、こ
の振動が送り系や工作機械全体の固有振動数に近いと、
当該送り系や工作機械全体が共振する事態に至る。上記
フィルタリング処理部は、電流指令信号に含まれる周波
数成分の内、送り系や工作機械全体の固有振動数付近の
周波数成分を除去することにより、送り系や工作機械全
体が共振状態となるのを防止する役割を成す。
【0019】また、前記フィルタリング処理部で特定の
周波数帯域の周波数成分が除去された電流指令信号は、
調整手段によりその振動レベル及び振動周波数が検出さ
れ、当該調整手段は、検出した振動レベル及び振動周波
数に応じて、前記フィルタリング処理部で電流指令信号
から除去される周波数成分の帯域を調整する。
【0020】前記フィルタリング処理部における除去帯
域は、工作機械の製造時において、その送り系の動作状
態が最適になるように設定されているが、工作機械の剛
性は、製造時から将来にかけて一定したものでは無く、
工作機械の運転状態によって変化したり、経年的に変化
する。したがって、製造時に最適に設定された前記除去
帯域は、かかる工作機械の剛性の変化により、その時点
では必ずしも最適なものとはなっていない。
【0021】この発明によれば、前記フィルタリング処
理部で処理された電流指令信号の振動レベル及び振動周
波数を、調整手段によって検出し、更に、検出した振動
レベル及び振動周波数に応じて、前記フィルタリング処
理部における除去周波数帯域を調整するようにしている
ので、例え、送り系に生じる振動が工作機械の運転状態
や経年的な変化によって変化しても、除去される周波数
成分の帯域を調整することで、振動を生じている周波数
成分を適切に除去することができ、送り系の振動が一定
以上に大きくなるのを防止することができる。これによ
り、過度の振動によって面粗度などの加工精度が悪化す
るのを防止することができ、最適な動作状態を長期に渡
って維持することができる。
【0022】また、請求項3に記載した発明は、上記請
求項2記載の工作機械送り系の制御方法において、前記
検出された振動レベル及び振動周波数に応じて、前記電
流指令信号から除去される周波数成分の帯域と、前記速
度ループゲインの値とを調整するようにした制御方法に
係り、請求項6に記載した発明は、上記請求項5記載の
工作機械送り系の制御装置において、前記調整手段が、
前記フィルタリング処理部で処理された電流指令信号の
振動レベル及び振動周波数を検出し、検出された振動レ
ベル及び振動周波数に応じて、前記電流指令信号から除
去される周波数成分の帯域と、前記速度ループゲインの
値とを調整するように構成された制御装置に係る。
【0023】これらの発明によれば、前記調整手段によ
り、前記フィルタリング処理部で特定の周波数帯域の周
波数成分が除去された電流指令信号の振動レベル及び振
動周波数が検出され、検出された振動レベル及び振動周
波数に応じて、前記速度制御部で使用される速度ループ
ゲインと、フィルタリング処理部で除去される周波数成
分の帯域とが調整される。
【0024】斯くして、この発明によれば、工作機械の
運転状態や経年的な変化によって送り系に振動を生じ、
その振動レベルが一定以上になった場合や振動周波数が
変化した場合に、その変化の状態に応じて、速度制御部
で使用される速度ループゲインや、フィルタリング処理
部で除去される周波数成分の帯域が調整されるので、送
り系の振動が一定以上に大きくなるのを防止することが
でき、過度の振動によって面粗度などの加工精度が悪化
するのを防止することができるとともに、最適な動作状
態を長期に渡って維持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。図1は、本発明の
一実施形態に係る工作機械送り系の制御装置の概略構成
を示したブロック図であり、図2及び図3は、本実施形
態に係る振動調整処理部における処理手順を示したフロ
ーチャートである。
【0026】図1に示すように、本例の制御装置1は、
NCプログラム記憶部2,動作指令生成部3,位置制御
部4,速度制御部5,フィルタリング処理部6,電流制
御部7,サーボアンプ8,パラメータ記憶部9,象限突
起補正部10,振動調整処理部20,送り系30などか
ら構成されている。以下、各部の詳細について説明す
る。
【0027】前記NCプログラム記憶部2は、予め作成
されたNCプログラムを格納する機能部である。また、
前記動作指令生成部3は、送り系30の時間当たりの移
動目標位置に関する信号(動作指令信号)を生成する処
理部であり、具体的には、NCプログラム記憶部2に格
納されたNCプログラムを解析して、前記送り系30の
送り速度,移動位置などに関する指令を抽出し、抽出し
た送り系30の送り速度や移動位置に関する指令を基に
予め定められた時定数を加味して、送り系30の前記動
作指令信号を生成し、これを前記位置制御部4に逐次送
信する処理を行う。
【0028】また、前記位置制御部4は、前記動作指令
生成部3から受信した動作指令信号と前記送り系30か
らフィードバックされる現在位置信号との偏差に位置ル
ープゲインを乗じて速度指令信号を生成する処理部であ
り、前記速度制御部5は、位置制御部4で生成された速
度指令信号と送り系30からフィードバックされる現在
速度信号との偏差に速度ループゲインを乗じて電流指令
信号を生成する処理部である。
【0029】また、前記フィルタリング処理部6は、前
記速度制御部5で生成された電流指令信号から所定の周
波数帯域の周波数成分を除去する処理部であり、前記電
流制御部7は、フィルタリング処理部6で特定の周波数
帯域の周波数成分が除去された電流指令信号と前記サー
ボアンプ8からフィードバックされる現在電流信号との
偏差に電流ループゲインを乗じて駆動指令信号を生成す
る処理部である。また、前記サーボアンプ8は、前記電
流制御部7から送信され、図示しないD/A変換器でデ
ジタル信号からアナログ信号に変換された電流指令信号
を駆動指令信号として受信した後、当該駆動指令信号を
増幅して前記送り系30に送信する処理部であり、前記
送り系30は受信した駆動指令信号に基づいてその作動
が制御される。
【0030】送り系30の高速,高精度化を図るために
は、速度制御部5における速度ループゲインを大きくす
る必要がある一方、速度ループゲインを大きくしすぎる
と、制御系が不安定となって送り系30が振動し、送り
系30が振動すると、当該送り系30からフィードバッ
クされる現在速度信号に振動周波数成分が付加され、こ
れを基に算出される電流指令信号に振動周波数成分が含
まれることになり、この振動が送り系30や工作機械全
体の固有振動数に近いと、当該送り系30や工作機械全
体が共振する事態に至る。前記フィルタリング処理部6
は、電流指令信号に含まれる周波数成分の内、送り系3
0や工作機械全体の固有振動数付近の周波数成分を除去
することにより、送り系30や工作機械全体が共振状態
となるのを防止する役割を担っており、工作機械の製造
時に、送り系30の振動が最も小さくなるように前記除
去周波数帯域が初期設定されている。
【0031】また、図1に示すように、前記送り系30
は、サーボモータ31やロータリエンコーダ32、更
に、特に図示はしないが、ボールねじ,該ボールねじに
螺合し、且つ被送り台に固設されたナットなどを備えて
いる。サーボモータ31は、前記駆動指令信号に基づき
その作動が制御され、被送り台は、サーボモータ31,
ボールねじ及びナットの作動によって、図示しない適宜
案内手段により案内され、その案内方向(送り軸方向)
に移動する。
【0032】前記ロータリエンコーダ32によって検出
される位置データは、位置フィードバック信号として前
記位置制御部4にフィードバックされるとともに、その
適宜サンプリング間隔毎の差分値(微分値)が速度フィ
ードバック信号として前記速度制御部5にフィードバッ
クされる。
【0033】尚、図1では、送り系30が1つの送り軸
を備え、位置制御部4,速度制御部5,フィルタリング
処理部6,電流制御部7及びサーボアンプ8によって、
この1つの送り軸を制御するようにした構成を図示して
いるが、これは図示を簡略化したものであり、実際には
本例の送り系30は、少なくとも2以上の送り軸(前記
サーボモータ31,ロータリエンコーダ32やボールね
じ等によって構成される送り軸)を備えており、位置制
御部4,速度制御部5,フィルタリング処理部6,電流
制御部7及びサーボアンプ8はかかる複数の送り軸を制
御するように構成されている。
【0034】前記象限突起補正部10は、複数の送り軸
によって送り制御される工具移動方向の象限が切り換る
際に、当該象限切換部で突起が生じるのを防止すべく補
正を行う処理部である。象限突起は、前記送り系30の
案内手段に存在する摩擦抵抗等の影響によって、送り方
向を反転する際に、サーボモータ31に、静摩擦に打ち
勝つトルクが発生するまでに遅れ時間を生じることが原
因となって生じる現象であり、この遅れ時間に起因して
位置制御の誤差を生じるため、例えば、円弧切削の際の
象限切換時に突起を生じるのである。輪郭精度について
高精度な制御を行うには、このような追従遅れを解消す
る必要があり、前記象限突起補正部10は、前記動作指
令生成部3から動作指令信号を受信して、移動方向を反
転する送り軸がある場合には、当該送り軸に関し前記位
置制御部4で生成された速度指令信号に、所定の補正量
を加えることにより、当該送り軸の送り速度を一時的に
速くして、象限突起が生じるのを防止する。
【0035】また、前記パラメータ記憶部9は、所定の
パラメータを格納する機能部であり、前記位置制御部4
で使用される位置ループゲイン、速度制御部5で使用さ
れる速度ループゲイン、電流制御部7で使用される電流
ループゲイン、及びフィルタリング処理部6で使用され
る除去周波数帯域に関する各データ、象限突起補正部1
0で使用される補正量などが格納されている。斯くし
て、前記位置制御部4,速度制御部5,電流制御部7,
フィルタリング処理部6及び象限突起補正部10は、こ
のパラメータ記憶部9に格納された各データを用いてそ
れぞれ上述した処理を行う。
【0036】また、前記振動調整処理部20は、前記フ
ィルタリング処理部6で所定の周波数帯域の周波数成分
が除去された電流指令信号を受信し、その振動レベル及
び振動周波数を検出して、検出された振動レベル及び振
動周波数に応じて、前記パラメータ記憶部9に格納され
た速度ループゲインの設定値やフィルタリング処理部6
で使用される除去周波数帯域の値(フィルタ設定値)を
変更する処理部である。
【0037】この振動調整処理部20における処理を、
図2及び図3を用いて更に詳しく説明する。これらの図
に示すように、振動調整処理部20は、適宜振動調整処
理開始指令を受信して処理を開始し、カウンタnを初期
化した後(ステップS1)、前記動作指令生成部3に所
定の動作データと共に駆動信号を送信する(ステップS
2)。尚、この動作データはn番目の送り軸をテスト駆
動するためのNCデータである。
【0038】駆動信号を受信すると、動作指令生成部3
は前記動作データに基づいて動作指令信号を生成し、生
成された動作指令信号は、前記位置制御部4,前記速度
制御部5,前記フィルタリング処理部6,前記電流制御
部7,前記サーボアンプ8を経て駆動指令信号に変換さ
れ、変換された駆動指令信号により、前記送り系30の
n番目の送り軸が駆動される。また、フィルタリング処
理部6から出力された電流指令信号は、振動調整処理部
20にも送信される。
【0039】振動調整処理部20は、フィルタリング処
理部6から受信した電流指令信号を監視して、この電流
指令信号が、即ち、当該送り軸の送り速度が前記動作デ
ータ中に指令された速度に達したかどうかを確認し(ス
テップS3)、当該送り軸の送り速度が指令速度に達し
た後、フィルタリング処理部6から受信した電流指令信
号に含まれる振動成分の振動レベルと周波数成分の解析
を行う(ステップS4)。
【0040】そして、振動調整処理部20は、解析した
振動レベルを所定の基準値と比較して(ステップS
5)、振動レベルが前記基準値を超えている場合には、
次に、周波数解析によって得られた結果から、電流指令
信号に最も多く含まれる周波数成分を抽出し、抽出され
た周波数と、前記フィルタリング処理部6における除去
周波数帯域とを比較し、即ち、パラメータ記憶部9に格
納された当該データと比較して、抽出された周波数が前
記除去周波数帯域に含まれる場合には、ステップS8に
進み、そうでない場合にはステップS7に進む(ステッ
プS6)。
【0041】ステップS7では、フィルタリング処理部
6における除去周波数帯域が前記抽出周波数を含む帯域
となるように、当該除去周波数帯域の値(フィルタ設定
値)が変更される。これにより、以降の通常運転(加
工)では、フィルタリング処理部6によって、電流指令
信号から当該振動周波数成分が除去され、送り系30の
振動が抑えられる。ついで、変更された除去周波数帯域
の値で前記パラメータ記憶部9に格納されたデータが更
新され、かかる更新処理の後、次ステップS10に進
む。
【0042】一方、ステップS8では、前記速度制御部
5で使用される速度ループゲインの値を、例えば、予め
定められた割合だけ減ずる処理が成され、減算された速
度ループゲインの値で前記パラメータ記憶部9に格納さ
れた速度ループゲインの設定値が更新され、ついで、同
じく前記パラメータ記憶部9に格納された象限突起補正
量が速度ループゲイン設定値の変更に伴って変更される
(ステップS9)。速度ループゲインが変更されると、
象限切り換えの際の、送り軸の加減速度が変更されるた
め、象限突起補正量をこれに合わせて適切な値に変更す
る必要があり、かかる象限突起補正量の変更量は、予め
経験的に取得された速度ループゲインの値と象限突起補
正量との相関関係を基にして算出される。
【0043】電流指令信号に含まれる振動成分は、フィ
ルタリング処理部6によって、所定に設定された周波数
帯域のものが除去されるため、通常、フィルタリング処
理後の電流指令信号に、フィルタリング処理部6で設定
された除去周波数帯域のものが含まれることは無いが、
フィルタリング処理部6において、かかる周波数帯域の
振動成分を完全に除去できない場合があり、ステップS
6,S8及びS9は、このような場合を想定して設けら
れている。
【0044】そして、上記のようにして、速度ループゲ
インの設定値及び象限突起補正量の設定値を更新した
後、次ステップS10に進む。
【0045】ステップS10では、振動調整処理を行な
うべき他の送り軸があるか否かを判断し、振動調整処理
を行なうべき他の送り軸がある場合には、カウンタnを
更新して(ステップS11)、ステップS2以降の処理
を繰り返し、振動調整処理を行なうべき他の送り軸が無
い場合には、処理を終了する。
【0046】以上の構成を備えた本例の制御装置1によ
ると、通常の運転(加工)状態では、動作指令生成部3
により、NCプログラム記憶部2に格納されたNCプロ
グラムが解析されて、送り系30の送り速度や移動位置
などに関する指令が抽出され、抽出された指令に基づき
予め定められた時定数を加味して、送り系30の時間当
たりの動作指令信号が生成され、生成された動作指令信
号が位置制御部4に逐次送信される。そして、送信され
た動作指令信号は、位置制御部4,速度制御部5,フィ
ルタリング処理部6,電流制御部7,サーボアンプ8を
経由して駆動指令信号に変換され、変換された駆動指令
信号に基づいて送り系30のサーボモータ31が駆動,
制御される。
【0047】そして、上述した振動調整処理部20によ
る振動調整処理が定期的若しくは不定期的に実行され
る。即ち、送り系30の各送り軸についてテスト駆動さ
せ、そのときに生成される電流指令信号を解析し、電流
指令信号に含まれる振動成分のレベルが基準値を超えた
場合、フィルタリング処理部6における除去周波数帯域
に振動周波数が含まれるか否かを判断し、含まれる場合
には、速度ループゲインの設定値を下げ、含まれない場
合には、検出された振動周波数を含むように除去周波数
帯域の設定値を変更する。
【0048】前記速度ループゲインやフィルタリング処
理部6における除去周波数帯域は、工作機械の製造時に
おいて、その送り系30の動作状態が最適になるように
設定されているが、工作機械の剛性は、製造時から将来
にかけて一定したものでは無く、工作機械の運転状態に
よって変化したり、経年的に変化する。したがって、製
造時に最適に設定された前記速度ループゲインや除去周
波数帯域は、かかる工作機械の剛性の変化により、その
時点では必ずしも最適なものとはなっていない。そこ
で、上述した振動調整処理を行って、送り系30や工作
機械全体の振動が大きくなるのを防止する。
【0049】以上詳述したように、本例の制御装置1に
よれば、前記フィルタリング処理部6で処理された電流
指令信号の振動レベル及び振動周波数を、振動調整処理
部によって検出し、更に、検出した振動レベル及び振動
周波数に応じて、前記フィルタリング処理部6における
除去周波数帯域の設定値や速度ループゲインの設定値を
調整するようにしているので、例え、送り系30に生じ
る振動が工作機械の運転状態や経年的な変化によって変
化しても、上記調整を行うことにより、送り系30の振
動が一定以上に大きくなるのを防止することができる。
これにより、過度の振動によって面粗度などの加工精度
が悪化するのを防止することができ、最適な動作状態を
長期に渡って維持することができる。
【0050】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限
定されるものではない。
【0051】例えば、上例では、電流指令信号に含まれ
る振動成分の振動レベルが所定の基準値を超えた場合
に、上記ステップS6〜S9の処理を行なうようにした
が、これに代えて、速度ループゲインの設定値のみを減
ずる処理を行なうようにしても良い。
【0052】また、上述したように、電流指令信号に含
まれる振動成分は、フィルタリング処理部6によって、
所定に設定された周波数帯域のものが除去されるため、
通常、フィルタリング処理後の電流指令信号に、フィル
タリング処理部6で設定された除去周波数帯域のものが
含まれることは無い。したがって、電流指令信号に含ま
れる振動成分の振動レベルが所定の基準値を超えた場合
に、上記ステップS6〜S9の処理に代えて、フィルタ
リング処理部6における除去周波数帯域の設定値を変更
する処理(ステップS7)のみを行うようにしても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る工作機械送り系の制
御装置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】本実施形態に係る振動調整処理部における処理
手順を示したフローチャートである。
【図3】本実施形態に係る振動調整処理部における処理
手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】 1 工作機械送り系の制御装置 2 NCプログラム記憶部 3 動作指令生成部 4 位置制御部 5 速度制御部 6 フィルタリング処理部 7 電流制御部 8 サーボアンプ 9 パラメータ記憶部 10 象限突起補正部 20 振動調整処理部 30 送り系 31 サーボモータ 32 ロータリエンコーダ
フロントページの続き (72)発明者 小崎 順 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内 Fターム(参考) 3C001 KA01 TA04 TA05 TB01 TB05 TB08 5H303 AA01 BB03 BB08 BB12 CC10 DD01 DD25 EE10 FF09 GG06 GG11 HH05 KK03 KK18 KK24 LL03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC工作機械の送り系を制御する方法で
    あって、NCプログラムに従って動作指令信号を生成
    し、生成された動作指令信号と前記送り系からフィード
    バックされる現在位置信号との偏差に位置ループゲイン
    を乗じて速度指令信号を生成し、次いで、生成された前
    記速度指令信号と前記送り系からフィードバックされる
    現在速度信号との偏差に速度ループゲインを乗じて電流
    指令信号を生成した後、生成された前記電流指令信号に
    基づいて前記送り系の駆動モータを制御する制御方法に
    おいて、 生成される前記電流指令信号の振動レベル及び振動周波
    数を検出し、検出された振動レベル及び振動周波数に応
    じて前記速度ループゲインの値を調整するようにしたこ
    とを特徴とする工作機械送り系の制御方法。
  2. 【請求項2】 NC工作機械の送り系を制御する方法で
    あって、NCプログラムに従って動作指令信号を生成
    し、生成された動作指令信号と前記送り系からフィード
    バックされる現在位置信号との偏差に位置ループゲイン
    を乗じて速度指令信号を生成し、次いで、生成された前
    記速度指令信号と前記送り系からフィードバックされる
    現在速度信号との偏差に速度ループゲインを乗じて電流
    指令信号を生成した後、生成された前記電流指令信号か
    ら特定の周波数帯域の周波数成分を除去して得られた電
    流指令信号に基づいて前記送り系の駆動モータを制御す
    る制御方法において、 前記特定帯域の周波数成分を除去して得られた電流指令
    信号の振動レベル及び振動周波数を検出し、検出された
    振動レベル及び振動周波数に応じて、前記電流指令信号
    から除去される周波数成分の帯域を調整するようにした
    ことを特徴とする工作機械送り系の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記検出された振動レベル及び振動周波
    数に応じて、前記電流指令信号から除去される周波数成
    分の帯域と、前記速度ループゲインの値とを調整するよ
    うにしたことを特徴とする請求項2記載の工作機械送り
    系の制御方法。
  4. 【請求項4】 NC工作機械の送り系を制御する装置で
    あって、NCプログラムに従い動作指令信号を生成する
    動作指令生成部と、該動作指令生成部で生成された動作
    指令信号と前記送り系からフィードバックされる現在位
    置信号との偏差に位置ループゲインを乗じて速度指令信
    号を生成する位置制御部と、該位置制御部で生成された
    速度指令信号と前記送り系からフィードバックされる現
    在速度信号との偏差に速度ループゲインを乗じて電流指
    令信号を生成する速度制御部とを備え、該速度制御部で
    生成された電流指令信号に基づいて前記送り系の駆動モ
    ータを制御する制御装置において、 前記速度制御部で生成された前記電流指令信号の振動レ
    ベル及び振動周波数を検出し、検出された振動レベル及
    び振動周波数に応じて前記速度ループゲインの値を調整
    する調整手段を設けたことを特徴とする工作機械送り系
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 NC工作機械の送り系を制御する装置で
    あって、NCプログラムに従い動作指令信号を生成する
    動作指令生成部と、該動作指令生成部で生成された動作
    指令信号と前記送り系からフィードバックされる現在位
    置信号との偏差に位置ループゲインを乗じて速度指令信
    号を生成する位置制御部と、該位置制御部で生成された
    速度指令信号と前記送り系からフィードバックされる現
    在速度信号との偏差に速度ループゲインを乗じて電流指
    令信号を生成する速度制御部と、該速度制御部で生成さ
    れた電流指令信号から特定の周波数帯域の周波数成分を
    除去するフィルタリング処理部とを備え、該フィルタリ
    ング処理部で処理された電流指令信号に基づいて前記送
    り系の駆動モータを制御する制御装置において、 前記フィルタリング処理部で処理された電流指令信号の
    振動レベル及び振動周波数を検出し、検出された振動レ
    ベル及び振動周波数に応じ、前記フィルタリング処理部
    において前記電流指令信号から除去される周波数成分の
    帯域を調整する調整手段を設けたことを特徴とする工作
    機械送り系の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記調整手段が、前記フィルタリング処
    理部で処理された電流指令信号の振動レベル及び振動周
    波数を検出し、検出された振動レベル及び振動周波数に
    応じて、前記電流指令信号から除去される周波数成分の
    帯域と、前記速度ループゲインの値とを調整するように
    構成されてなる請求項5記載の工作機械送り系の制御装
    置。
JP2001245152A 2001-08-13 2001-08-13 工作機械送り系の制御装置 Expired - Fee Related JP4578732B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001245152A JP4578732B2 (ja) 2001-08-13 2001-08-13 工作機械送り系の制御装置
US10/214,692 US6742391B2 (en) 2001-08-13 2002-08-09 Feed system controlling method and apparatus for machine tool
EP02018120A EP1288745B1 (en) 2001-08-13 2002-08-13 Feed system controlling method and apparatus for machine tool
DE60200287T DE60200287T2 (de) 2001-08-13 2002-08-13 Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung eines Vorschubsystems für Werkzeugmachine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001245152A JP4578732B2 (ja) 2001-08-13 2001-08-13 工作機械送り系の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003053643A true JP2003053643A (ja) 2003-02-26
JP4578732B2 JP4578732B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=19074958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001245152A Expired - Fee Related JP4578732B2 (ja) 2001-08-13 2001-08-13 工作機械送り系の制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6742391B2 (ja)
EP (1) EP1288745B1 (ja)
JP (1) JP4578732B2 (ja)
DE (1) DE60200287T2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005026859A1 (ja) * 2003-09-12 2005-03-24 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 振動抑制フィルタの自動設定方法
JP2006003953A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Yaskawa Electric Corp 機械振動抑制装置および機械振動周波数検出方法
JP2009122777A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corp 指令生成装置及び指令生成方法
WO2010095668A1 (ja) * 2009-02-20 2010-08-26 三菱重工業株式会社 工作機械および加工方法
JP2013126266A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Toshiba Mach Co Ltd サーボ制御装置およびその調整方法
JP2016181193A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 Dmg森精機株式会社 位置決め装置のパラメータ設定方法、及び位置決め装置
WO2018092221A1 (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の送り軸制御方法および送り軸制御装置
JP2018128735A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 ファナック株式会社 サーボ制御装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004008624A1 (ja) * 2002-07-11 2004-01-22 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki サーボ制御装置のゲイン調整方法
US20050107909A1 (en) * 2003-11-14 2005-05-19 Siemens Technology-To-Business Center Llc Systems and methods for programming motion control
EP1967320A1 (en) * 2007-03-08 2008-09-10 Nederlandse Organisatie voor Toegepast-Natuuurwetenschappelijk Onderzoek TNO Method and system for reducing milling failure
RU2464696C1 (ru) * 2011-08-19 2012-10-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Кубанский государственный технологический университет" (ГОУВПО КубГТУ) Программно-управляемый позиционный электропривод с улучшенными характеристиками на базе инерционного преобразователя при упругом валопроводе
JP6107306B2 (ja) * 2013-03-27 2017-04-05 ブラザー工業株式会社 数値制御装置及び駆動制御方法
RU2544004C1 (ru) * 2013-11-28 2015-03-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Кузбасский государственный технический университет имени Т.Ф. Горбачева" (КузГТУ) Способ позиционирования асинхронного электропривода
CN104617845B (zh) * 2015-01-23 2017-12-08 苏州汇川技术有限公司 伺服电机系统增益参数自调整方法及系统
JP6439542B2 (ja) * 2015-03-30 2018-12-19 ブラザー工業株式会社 数値制御装置と制御方法
CN113093647B (zh) * 2021-03-26 2022-05-20 华中科技大学 基于数控机床响应数据的反向间隙辨识方法及装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02261083A (ja) * 1988-12-23 1990-10-23 Fanuc Ltd サーボ系の発振検出及び速度ループゲイン自動調整方式
JPH04302306A (ja) * 1991-03-29 1992-10-26 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置、数値制御システム、制御パラメータの自動調整方法、特徴量判定基準変更方法および複数の調整条件総合判定方法
JPH04310112A (ja) * 1991-04-09 1992-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ロボットアームのサーボ制御装置
JPH05207769A (ja) * 1992-01-23 1993-08-13 Fanuc Ltd サーボ制御方法
JPH05346813A (ja) * 1992-06-16 1993-12-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Nc制御装置
JPH0670567A (ja) * 1992-08-07 1994-03-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機の制御ゲイン自動設定方法及びバックラッシュ検出方法
JPH07261853A (ja) * 1994-03-23 1995-10-13 Komatsu Ltd ロボットの振動低減装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990007735A1 (en) * 1988-12-23 1990-07-12 Fanuc Ltd Methods of detecting oscillation in the servo system and automatically adjusting the speed loop gain
JP2692274B2 (ja) * 1989-06-22 1997-12-17 三菱電機株式会社 主軸位置・速度制御装置
US5170358A (en) * 1990-12-06 1992-12-08 Manufacturing Laboratories, Inc. Method of controlling chatter in a machine tool
JPH04255007A (ja) * 1991-02-06 1992-09-10 Fanuc Ltd 制振制御方式
JP3302235B2 (ja) * 1995-09-29 2002-07-15 三菱電機株式会社 電動機の位置制御装置
DE19983362T1 (de) * 1999-05-14 2001-08-16 Mitsubishi Electric Corp Servosteuervorrichtung
JP3209732B2 (ja) * 1999-09-10 2001-09-17 義昭 垣野 Nc工作機械の制御方法
US6507165B2 (en) * 2000-02-10 2003-01-14 Fanuc Ltd. Controller for machine
JP2001228908A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Toshiba Mach Co Ltd 数値制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02261083A (ja) * 1988-12-23 1990-10-23 Fanuc Ltd サーボ系の発振検出及び速度ループゲイン自動調整方式
JPH04302306A (ja) * 1991-03-29 1992-10-26 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置、数値制御システム、制御パラメータの自動調整方法、特徴量判定基準変更方法および複数の調整条件総合判定方法
JPH04310112A (ja) * 1991-04-09 1992-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ロボットアームのサーボ制御装置
JPH05207769A (ja) * 1992-01-23 1993-08-13 Fanuc Ltd サーボ制御方法
JPH05346813A (ja) * 1992-06-16 1993-12-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Nc制御装置
JPH0670567A (ja) * 1992-08-07 1994-03-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機の制御ゲイン自動設定方法及びバックラッシュ検出方法
JPH07261853A (ja) * 1994-03-23 1995-10-13 Komatsu Ltd ロボットの振動低減装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005026859A1 (ja) * 2003-09-12 2005-03-24 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 振動抑制フィルタの自動設定方法
US7532951B2 (en) 2003-09-12 2009-05-12 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Method of automatically setting vibration suppression filter
JP2006003953A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Yaskawa Electric Corp 機械振動抑制装置および機械振動周波数検出方法
JP4601659B2 (ja) * 2007-11-12 2010-12-22 三菱電機株式会社 指令生成装置及び指令生成方法
JP2009122777A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corp 指令生成装置及び指令生成方法
WO2010095668A1 (ja) * 2009-02-20 2010-08-26 三菱重工業株式会社 工作機械および加工方法
JP2010188496A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 工作機械および加工方法
JP2013126266A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Toshiba Mach Co Ltd サーボ制御装置およびその調整方法
JP2016181193A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 Dmg森精機株式会社 位置決め装置のパラメータ設定方法、及び位置決め装置
WO2018092221A1 (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の送り軸制御方法および送り軸制御装置
JPWO2018092221A1 (ja) * 2016-11-16 2019-07-11 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の送り軸制御方法および送り軸制御装置
JP2018128735A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 ファナック株式会社 サーボ制御装置
US10317884B2 (en) 2017-02-06 2019-06-11 Fanuc Corporation Servo controller

Also Published As

Publication number Publication date
EP1288745A1 (en) 2003-03-05
JP4578732B2 (ja) 2010-11-10
US6742391B2 (en) 2004-06-01
EP1288745B1 (en) 2004-03-24
DE60200287T2 (de) 2005-03-10
DE60200287D1 (de) 2004-04-29
US20030029240A1 (en) 2003-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003053643A (ja) 工作機械送り系の制御方法及び制御装置
JP4335123B2 (ja) 制御装置
JP2008187799A (ja) サーボモータの制御装置
US10248103B2 (en) Numerical controller dynamically switching time constant for acceleration and deceleration filter
US11175647B2 (en) Motor controller
CN115884847B (zh) 数控装置及数控方法
JP2013126266A (ja) サーボ制御装置およびその調整方法
JP2007219812A (ja) サーボモータの制御装置
US20130123968A1 (en) Numerical control apparatus
CN110554656B (zh) 数值控制装置
JPH11102211A (ja) サーボ調整方法およびその装置
JP4709588B2 (ja) ネジ切削加工制御方法及びその装置
JPH11129144A (ja) Nc工作機械の制御装置
WO2000053363A1 (fr) Appareil d'usinage au laser
US11126163B2 (en) Numerical controller
JPH0777691B2 (ja) 数値制御方法及びその装置
JPWO2004087359A1 (ja) ネジ切り制御方法及びその装置
CN111123839B (zh) 数值控制装置
JP5494378B2 (ja) ねじ切り制御方法及びその装置
JP2006254630A (ja) モータ制御装置およびその制御方法
JPH08116688A (ja) サーボモータの発振検出方法及びサーボモータの速度ゲイン調整方法
JP2006072598A (ja) サーボ制御装置およびサーボ制御方法
JP4362762B2 (ja) サーボ制御装置およびその調整方法
CN117318574A (zh) 伺服马达控制方法及伺服马达控制装置
JPH0546236A (ja) 数値制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100825

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4578732

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees