JP2003053248A - 塗液の塗布装置および塗布方法、並びにプラズマディスプレイパネル用部材の製造方法およびプラズマディスプレイパネル - Google Patents

塗液の塗布装置および塗布方法、並びにプラズマディスプレイパネル用部材の製造方法およびプラズマディスプレイパネル

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JP2003053248A
JP2003053248A JP2001243959A JP2001243959A JP2003053248A JP 2003053248 A JP2003053248 A JP 2003053248A JP 2001243959 A JP2001243959 A JP 2001243959A JP 2001243959 A JP2001243959 A JP 2001243959A JP 2003053248 A JP2003053248 A JP 2003053248A
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佳久 東田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗液を基材に、高生産性と高品質をもって塗
布できるようにする。 【解決手段】 塗布ノズルを用いて基材に塗液を塗布す
るための塗布装置であって、前記塗布ノズルへの塗液供
給源は、塗液を貯蔵する1次塗液タンクと2次塗液タン
クからなり、前記1次塗液タンクから前記2次塗液タン
クへ塗液を供給し、前記2次塗液タンクから前記塗布ノ
ズル内へ塗液を供給することを特徴とする塗液の塗布装
置、塗布方法、それを用いて製造したプラズマディスプ
レイパネルおよびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(以下、PDPと略称することもある。)、
液晶カラーフィルター(以下、LCMと略称することも
ある。)、光学フィルタ、プリント基板、半導体等の製
造分野に使用されるものであり、特に高粘度塗液を塗布
するPDP製造工程における、ガラス基板などの被塗布
対象物表面に非接触で塗液を吐出しながら薄膜パターン
を形成する塗液の塗布装置および塗布方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイはその方式において
次第に多様化してきている。現在注目されているものの
一つが、従来のブラウン管よりも大型で薄型軽量化が可
能なプラズマディスプレイである。これは、前面板と背
面板の間に形成された放電空間内で放電を生じさせ、こ
の放電によりキセノンガスから波長147nmを中心と
する紫外線が生じて、この紫外線が蛍光体を励起するこ
とによって表示が可能となる。R(赤)、緑(G)、青
(B)に発光する蛍光体を塗り分けた放電セルを駆動回
路によって発光させることにより、フルカラー表示に対
応できる。
【0003】また、最近活発に開発が進められているA
C型プラズマディスプレイは、表示電極/誘電体層/保
護層を形成した前面ガラス板と、アドレス電極/誘電体
層/隔壁層/蛍光体層を形成した背面ガラス板とを貼り
合わせ、ストライプ状の隔壁で仕切られた放電空間内に
He−Xe、または、Ne−Xeの混合ガスを封入した
構造を有している。
【0004】R、G、Bの各蛍光体層は、粉末状の蛍光
体粒子を主成分とする蛍光体ペーストが背面板に形成さ
れた各色毎に一方向に延びる隔壁により形成された凹凸
部の凹部にストライプ状に充填されてなる。
【0005】蛍光体がストライプ状に構成されていると
いう構造は、ストライプ形ブラックマトリックス式のカ
ラー受像管のパネルも有している。
【0006】このような構造のものを高い生産性と高品
質で製造するには、蛍光体を一定のパターン状に塗り分
ける技術が重要となる。
【0007】例えば、特開平10−27543号公報に
は、プラズマディスプレイパネルの隔壁間を対象に、一
個あるいは複数の吐出孔を有する塗布ノズルで塗布する
方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記塗布ノ
ズルに塗液を供給する塗液の供給装置としては、塗液を
貯蔵するタンクと、タンクからペーストを送り出すポン
プと、それらを繋ぐ配管を組み合わせたものが一般的で
ある。
【0009】そして前記塗布ノズルは、内部に塗液溜ま
りと塗液上部の空間を有し、この上部空間に圧空を導入
し、その圧力で塗液を塗布ノズルより押し出す構造が必
要である。なぜなら、塗布ノズル内に塗液を充満させ、
塗液を貯蔵タンクからポンプで定量液送して吐出孔から
押し出し、基材に塗布する構造では、特に塗液である蛍
光体ペーストの粘度が高い場合、配管内壁による圧力損
失や、ポンプから塗布ノズルまでの配管に樹脂製のチュ
ーブを使用する場合、配管は伸縮を起こすので、蛍光体
ペースト押出時に圧力損失が生じ、塗布開始の遅れが顕
著となり、塗布端面処理が難しくなるためである。
【0010】しかし、前記の塗液上部に空間を有する塗
布ノズルでは、蛍光体ペーストを基材へ塗布した後、塗
布した量と同量の蛍光体ペースト量を再び塗布ノズル内
へ供給する必要がある。この時、蛍光体ペーストの再供
給量が少な過ぎると塗布ノズル内の蛍光体ペーストはや
がて無くなり、塗布ムラなどの塗布不能を引き起こす。
再供給量が多過ぎると塗布ノズル内に蛍光体ペーストが
あふれてしまい、塗布ノズルから予期せぬ吐出を行って
しまう。更にプラズマディスプレイパネルの製造におい
ては、基材には様々な大きさや品種のものがあり、それ
に塗布する蛍光体ペーストの量や塗布形状も様々であ
る。従って、その様々な塗布量に応じて、塗布ノズルへ
の蛍光体ペーストを精密かつ適量供給し、塗布ノズル内
の蛍光体ペースト量を一定に保つ必要があり、それがで
きなければ、塗布作業を安定して継続することができな
い。また、塗布ノズルから吐出する蛍光体ペーストの吐
出量は、塗布ノズル内に溜めている蛍光体ペーストの自
重と塗液上部空間に供給される圧空の圧力の和により決
まるため、吐出量を一定に保つためにも蛍光体ペースト
を一定量に保っておく必要がある。この場合、蛍光体ペ
ースト量を確認するために、基材への塗布終了毎に塗布
ノズルを塗布装置から取り外し、塗布ノズル内へ蛍光体
ペーストを供給し、所定量であることを確認することは
出来るが、塗布作業の効率が著しく低下してしまう。し
たがって、塗布作業を安定的に効率よく継続するために
は、塗布ノズル内の蛍光体ペースト量を検出し、塗布に
よる減少分に応じて蛍光体ペーストを再供給する装置機
能が必要となる。
【0011】また、前記塗布ノズル内の蛍光体ペースト
は、それを貯蔵した塗液タンクから供給されるわけだ
が、基材へ塗布中の、内部が加圧状態の塗布ノズルには
蛍光体ペーストを供給することはできない。そのため、
基材への塗布が一旦終了し、次の塗布を開始するまでの
間に行わなければならない。従って、この塗布ノズルへ
の蛍光体ペースト供給時間は直接タクトタイム、つま
り、基材の生産量に大きく影響する。そのために、蛍光
体ペーストの供給時間はなるべく短いほうが好ましい。
しかし、高粘度の蛍光体ペーストの場合、配管内壁の圧
損が大きいために、蛍光体ペーストを供給するのに時間
を要する。
【0012】蛍光体ペーストの供給時間を短くする方法
として、まず、配管長を短くする、つまり、塗液タンク
を塗布ノズルに近づける方法がある。しかし、生産性の
観点から、塗液タンクは一度に大量の蛍光体ペーストを
貯蔵できる大容量タンクが望ましく、塗布ノズルの近く
に設置するのは難しい。ましてや、ノズルを移動させな
がら塗布する装置であると、それはできない。また、配
管径を大きくする方法もあるが、蛍光体ペーストを配管
中を充満させることを考えれば、必要以上に蛍光体ペー
ストが必要になり、不経済である。
【0013】そこで本発明の課題は、基材、特にプラズ
マディスプレイパネルの隔壁のように、一定の凹凸状の
パターンが形成された基材の複数の凹部に、塗布ノズル
から所定の蛍光体ペーストを塗布するに際し、常に塗布
ノズル内へ適正量の蛍光体ペーストを短時間で供給で
き、長時間にわたって連続して安定した塗布作業が行
え、これによって、基材の高生産性と高品質を可能とす
る塗液の塗布装置および塗布方法およびプラズマディス
プレイパネル用部材の製造方法並びにプラズマディスプ
レイパネルを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る塗液の塗布装置は、塗布ノズルを用い
て基材に塗液を塗布するための塗布装置であって、前記
塗布ノズルへの塗液供給源は、塗液を貯蔵する1次塗液
タンクと2次塗液タンクからなり、前記1次塗液タンク
から前記2次塗液タンクへ塗液を供給し、前記2次塗液
タンクから前記塗布ノズル内へ塗液を供給することを特
徴とするものからなる。
【0015】この塗液の塗布装置においては、2次塗液
タンクは、1次塗液タンクより少ない塗液を貯蔵する容
量であることが好ましい。また、塗布ノズル内の塗液量
を検出する検出手段を有し、その検出結果に応じて塗布
ノズルと2次塗液タンクの間に設置した塗液制御弁を開
閉制御し、2次塗液タンクから塗布ノズルへ塗液を供給
することが好ましい。塗布ノズル内の塗液量の検出手段
としては、塗液に対し非接触である手段を用いることが
でき、塗布ノズル内の塗液量を塗液に対し非接触で検出
する手段としては、たとえば、塗液液面高さを検出する
センサーを用いることができる。また、塗布ノズル内の
塗液量を塗液に対し非接触で検出する手段として、塗液
を含めた塗布ノズルの重量検出手段を用いることもでき
る。
【0016】また本発明においては、上記塗液制御弁が
非摺動開閉構造を有するものであることが好ましい。
【0017】また、本発明に係る塗液の塗布装置におい
ては、2次塗液タンク内の塗液量を検出する検出手段を
有し、その検出結果に応じて1次塗液タンクと2次塗液
タンクの間に設置した塗液制御弁を開閉制御し、1次塗
液タンクから2次塗液タンクへ塗液を供給する構造を採
用することができる。
【0018】上記2次塗液タンク内の塗液量の検出手段
としては、塗液に対し非接触である手段を用いることが
できる。2次塗液タンク内の塗液量を非接触で検出する
手段としては、塗液液面高さを検出するセンサー、ある
いは、塗液を含めた2次塗液タンクの重量検出手段を用
いることができる。また、上記1次塗液タンクと2次塗
液タンクの間に設置した塗液制御弁として、非摺動開閉
構造を有するものを用いることが好ましい。
【0019】また、本発明に係る塗液の塗布装置におい
ては、1次塗液タンクが、および/または、2次塗液タ
ンクが、塗液を真空脱泡する手段と、塗液を撹拌処理す
る手段を有することが好ましい。
【0020】また、本発明に係る塗液の塗布装置におい
ては、基材を固定するテーブルと、基材に対面して設け
られ、基材に所定量の塗液を塗布する塗布ノズルと、テ
ーブルと塗布ノズルとを3次元的に相対移動させる移動
手段を備えているものから構成できる。
【0021】このような本発明に係る塗液の塗布装置に
おいては、基材の表面に、塗液が塗布されるストライプ
状の凹部が複数形成されている場合の塗液の塗布装置と
して、あるいは、基材の表面に、塗液が塗布される格子
状の凹部が複数形成されている場合の塗液の塗布装置と
して好適なものである。
【0022】本発明に係る塗液の塗布方法は、上述のよ
うな塗液の塗布装置を用いて塗液を塗布することを特徴
とする方法からなる。また、本発明に係る塗液の塗布方
法においては、塗布ノズルが基材に塗液を塗布していな
い間に、2次塗液タンクから塗布ノズルへ塗液を供給
し、および/または、1次塗液タンクから2次塗液タン
クへ塗液を供給することが好ましい。
【0023】また、本発明は、基材がプラズマディスプ
レイ用発光基板であって、塗液が赤色、緑色、青色のい
ずれかの色に発光する蛍光体粉末を含むペーストであ
り、上記記載の塗布装置を用いて塗布する工程を含むこ
とを特徴とするプラズマディスプレイパネル用部材の製
造方法を提供する。
【0024】さらに本発明は、上記方法により製造した
プラズマディスプレイパネル用部材を用いたことを特徴
とするプラズマディスプレイパネルを提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。まず、本発明に係る
塗液の塗布装置の全体構成、とくに凹凸基材(たとえ
ば、プラズマディスプレイパネル用部材)への塗液の塗
布装置の全体構成の例について説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施態様に係る塗布装
置の全体斜視図、図2は図1のテーブル6とノズル20
周りの模式図、図3はノズル20を塗布方向から見た断
面模式図である。
【0027】まず、塗液の塗布装置の全体構成について
説明する。図1は、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルの製造に適用される塗布装置の一例を示してい
る。この装置は基台2を備えている。基台2上には、一
対のガイド溝レール8が設けられており、このガイド溝
レール8上にはテーブル6が配置されている。このテー
ブル6の上面には、表面に凹凸が一定ピッチで一方向に
ストライプ状に形成された基材4が真空吸引によってテ
ーブル面に固定可能となるように、複数の吸引孔7が設
けられている。また、基材4は図示しないリフトピンに
よってテーブル6上を昇降する。さらに、テーブル6は
スライド脚9を介してガイド溝レール8上をX軸方向に
往復動自在となっている。
【0028】一対のガイド溝レール8間には、図2に示
す送りねじ機構を構成するフィードスクリュー10が、
テーブル6の下面に固定されたナット状のコネクタ11
を貫通して延びている。フィードスクリュー10の両端
部は軸受12に回転自在に支持され、さらにその一端に
はACサーボモータ16が自在継手14を介して連結さ
れている。
【0029】図1に示すように、テーブル6の上方に
は、塗液を吐出するノズル20がホルダー22を介して
昇降機構30、幅方向移動機構36に連結している。昇
降機構30は昇降可能な昇降ブラケット28を備えてお
り、昇降機構30のケーシング内部で一対のガイドロッ
ドに昇降自在に取り付けられている。また、このケーシ
ング内には、ガイドロッド間に位置してボールねじから
なるフィードスクリュー(図示しない)もまた回転自在
に配置されており、ナット型のコネクタを介して昇降ブ
ラケット28と連結されている。さらにフィードスクリ
ューの上端には、図示しないACサーボモータが接続さ
れており、このACサーボモータの回転によって昇降ブ
ラケット28を任意に昇降動作させることができるよう
になっている。
【0030】さらに、昇降機構30はY軸移動ブラケッ
ト32(アクチュエータ)を介して幅方向移動機構36
に接続されている。幅方向移動機構36はY軸移動ブラ
ケット32をノズルの幅方向、すなわちY軸方向に往復
動自在に移動させるものである。動作のために必要なガ
イドロッド、フィードスクリュー、ナット型コネクタ
ー、ACサーボモータ等は、ケーシング内に昇降機構3
0と同じように配置されている。幅方向移動機構36は
支柱34により基台2上に固定されている。
【0031】これらの構成によって、ノズル20はZ軸
とY軸方向に自在に移動させることができる。
【0032】さらに図1を参照すると、基台2の上面に
は逆L字形のセンサ支柱38が固定されており、その先
端にはテーブル6上の基材4の凸部頂上の位置(高さ)
を測定する高さセンサ40が取り付けられている。ま
た、高さセンサ40の隣には、基材4の凹凸部の位置を
検知するカメラ72が支柱70に取り付けられている。
図2に示すように、カメラ72は画像処理装置74に電
気的に接続されており、凹凸部位置の変化を定量的に求
めることができる。
【0033】さらに、テーブル6の一端には、センサブ
ラケット64を介して、ノズル20の吐出孔44のある
下端面(吐出孔面)のテーブル6に対する垂直方向の位
置を検知するセンサ66が取り付けられている。
【0034】ここで、ノズル20へ塗液および圧空を供
給して吐出させる部分について、本発明の塗布装置の一
実施態様を図2および図3に示す。ノズル20はその内
部に塗液溜まり部77を有し、塗液の液面上部に空間部
76を有する。空間部76には圧空供給ホース81,圧
空制御弁82,減圧弁84,圧空源86と連なってお
り、任意の圧力の圧空が供給できる構成となっている。
圧空制御弁82は全体コントローラ60により開閉制御
される。圧空制御弁82は塗液塗布時に開状態に制御さ
れ、ノズル20内の空間部76に供給された圧空の押圧
力により吐出孔44から塗液を吐出させる。吐出孔44
は塗液の塗布幅に応じてその孔径を10〜500μmの
間に設定するとよい。
【0035】本発明の塗布ノズルは前述のように、通常
の使用時においても内部が塗液によって完全に充填され
ることはなく、塗液上部の空間部を有する。
【0036】そこで本発明の一実施態様の塗布ノズル
は、塗布ノズル内部に、塗液溜まり部へ塗液を分散して
供給する塗液分散手段を有する。塗液分散手段は、塗液
42の流れを遮る障壁構造物と、遮られた塗液42の流
れを逃がす流路によって構成される。具体的には複数孔
を配置した板状体やスリットを設けた板状体、メッシュ
を有するフィルター等が挙げられる。このような塗液分
散手段によって、内部に空間部を有するノズルにおいて
も、塗液が塗液溜まり部へ到達するまでの流路を規定す
ることができる。
【0037】特に、図3に示すような、塗液供給ノズル
78を塗布ノズル内に有する構造のものが好ましい。塗
液供給ノズル78は、天板80と組み合わせて構成され
ており、分散孔94がノズル20の長手方向に配列され
ている。従って、塗液供給ノズル78へ供給された塗液
42は、一旦塗液供給ノズル78内に充満し、それから
ノズル20の長手方向に配列された分散孔94からノズ
ル20内の塗液溜まり部77へ分散吐出される。
【0038】このとき分散孔94は、少なくとも2孔以
上であることが望ましく、数多く設けられている程好ま
しい。また分散孔94の直径は、全分散孔から均一量の
塗液を吐出できるよう、5〜0.5mm程度であること
が好ましい。また、前記実施態様において、分散孔94
はスリット状開口部でもよく、その場合、塗液供給ノズ
ルの下部にノズル長手方向に長く設けることが望まし
い。
【0039】また、塗液供給ノズルは、天板80を取り
外すことで塗液供給ノズル内部が開放でき、洗浄作業を
行える構成であることが好ましい。
【0040】ノズル20内の塗液量は、塗布動作が停止
する毎に検知される。本発明の塗布装置においては、ノ
ズル20内の塗液量を塗液に対し非接触で検出する検出
手段を有する。非接触の検出手段を用いることにより、
塗液の汚染を防ぐことができる。図3に、塗液量の非接
触検出手段である非接触変位計88を用いて塗液溜まり
部77の液面を測定する構成を示す。非接触変位計88
は全体コントローラ60と電気的に接続され、全体コン
トローラ60はその検出信号に応じて、供給装置コント
ローラ58を制御する。また、非接触変位計88をノズ
ル20に直接固定せず、別部材であるセンサブラケット
90に固定する構成にすることで、ノズル20の交換時
も非接触変位計88は常に別部材に固定された状態にあ
り、ノズル交換の度にセンサ位置合わせ等の調整をする
必要が無い。
【0041】前記センサブラケット90は、ノズル20
の形状仕様の違いにより検出液面高さレベルが異なるこ
とも考慮して、非接触変位計88の位置を高さ方向に移
動調整可能で、任意の位置で固定できるものが望まし
い。本発明において、非接触変位計88はレーザー式、
超音波式等非接触検出できるセンサであれば適用でき、
中でも検出精度や検出レンジの広さからレーザー式変位
計が最も好ましい。この場合、ノズル20には透明プレ
ート92を取り付けて、液面を検出できるよう配慮す
る。
【0042】また図4に示すように、ノズル20内の塗
液量検知手段はノズル重量を測定することでも同様の結
果が得られる。重量検知センサ96は、ノズル20とノ
ズル20を支持するホルダ22との間に設置し、ノズル
20とノズル内部の塗液42の重量のみ測定することが
望ましいが、ノズル20の重量変化を測定できる部分で
あれば設置場所は問わない。重量検知センサ96は、非
接触変位計88と同様に全体コントローラ60と電気的
に接続され、全体コントローラ60は前述の通り、その
検出信号に応じて供給装置コントローラ58を制御す
る。重量検知センサ96は検知重量を電気信号に変換で
きるロードセルを用いることが最も好ましい。
【0043】前記塗液供給ノズル78には、フィルタ4
7、塗液供給ホース46、塗液制御弁48、容量が小さ
く、軽量の2次塗液タンク97が接続されている。さら
に、2次塗液タンク97には、塗液補給ホース98、塗
液制御弁99、固定式、大容量の1次塗液タンク100
が連なっている。1次塗液タンク100、2次塗液タン
ク97には塗液42が蓄えられており、圧空制御弁5
4、55を介して圧空源50に接続されている。
【0044】2次塗液タンク97に小容量、軽量のもの
を採用することで、ノズル20の近くに設けることがで
き、ノズル移動塗布であれば、ノズルと一緒に移動させ
るように設置することができる。これにより、2次塗液
タンク97からノズル20へ短時間で塗液を供給するこ
とができる。
【0045】2次塗液タンク97への塗液の補給は、1
次塗液タンク100から行なう。1次塗液タンク100
と2次塗液タンク97の間の塗液補給ホース98の長さ
は長くなり、1次塗液タンク100から2次塗液タンク
への塗液の補給速度は遅くなるが、2次塗液タンク97
からノズル20へ塗液を供給していない時はいつでも、
1次塗液タンク100から2次塗液タンク97へ塗液を
補給し続けることができるので、2次塗液タンク内の塗
液が無くならないようすることができる。
【0046】また、2次塗液タンク97は、タンク内の
塗液量を塗液に対し非接触で検出する手段を有するのが
好ましい。非接触の検出手段を用いることにより、塗液
の汚染を防ぐことができる。図5には、塗液量の非接触
検出手段である非接触変位計101を用いて2次塗液タ
ンク内の液面を測定する構成を示す。非接触変位計10
1は全体コントローラ60と電気的に接続され、全体コ
ントローラ60はその検出信号に応じて、供給装置コン
トローラ58を制御する。非接触検出手段としては、ノ
ズル20と同様に、レーザー式、超音波式等、非接触で
検出できるセンサーであれば適用できる。この場合、2
次塗液タンクには透明プレート102を取り付けて液面
を検出できるように配慮する。
【0047】ノズル20での基材への塗布作業と、それ
によるノズル20への、2次塗液タンク97からの塗液
の供給作業を繰り返すと、2次塗液タンク97内の塗液
液面が下がる。その塗液液面高さを非接触変位計101
で検出し、その検出信号を全体コントローラ60へ送信
する。2次塗液タンク97内の塗液液面高さの下限値と
上限値を別途設定しておき、全体コントローラ60は塗
液液面の下降量から、1次塗液タンク100から2次塗
液タンク97への塗液補給命令を供給装置コントローラ
58へ送信する。供給装置コントローラ58は、塗液制
御弁99と圧空制御弁55を操作し、圧空源50から圧
空を1次塗液タンク100に供給し、1次塗液タンク1
00から塗液を必要量だけ塗液補給ホース98を通じて
2次塗液タンク97へ補給する。この場合、逐次液面を
検出しながら全体コントローラ60がフィードバック制
御で供給装置コントローラ58を制御し、所定の液面高
さ、つまり上限値に到達した時点で塗液供給を停止する
方法が好ましい。所定の塗液量を供給した後、塗液制御
弁99、圧空制御弁55を閉じ、塗液補給を停止する。
【0048】また、1次塗液タンク100から2次塗液
タンク97、2次塗液タンク97から塗布ノズルへの塗
液の液送方法としては、それぞれの間のホース中に定容
量ポンプを設置し、ポンプ輸送してもよい。
【0049】また、圧空源50は、空気、窒素等の気体
供給装置が好ましく、減圧弁が設置され(図示しない)
圧力が調整できることが好ましい。
【0050】また、塗液液面の非接触検出手段の別の態
様として、図6に示すように、塗布ノズルと同様に2次
塗液タンク重量を測定することでも同様の結果が得られ
る。重量検知センサ103は、2次塗液タンク97と2
次塗液タンクを支持するホルダ104との間に設置し、
2次塗液タンク97とタンク内部の塗液42の重量のみ
を測定することが望ましいが、2次塗液タンク97の重
量変化を測定できる部分であれば設置場所は問わない。
重量検知センサ103は非接触変位計101と同様に全
体コントローラ60と電気的に接続され、全体コントロ
ーラ60は前記と同様にその検出信号に応じて、供給装
置コントローラ58を制御する。重量検知センサは検知
重量を電気信号に変換できるロードセルを用いることが
最も好ましい。
【0051】また図5、図6の実施態様において、塗液
制御弁99は、図2、図3、図4の実施態様と同様、弁
の開閉部分が非摺動型のタイプを用いるのが好ましい。
これにより塗液42への摩耗粉混入を未然に防ぎ、プラ
ズマディスプレイパネルの製造において異物混入による
発光不良欠点を防ぐことができる。また、1次塗液タン
クにも、2次塗液タンクと同様に、塗液量を塗液に対し
非接触で検出する手段を有してもよい。
【0052】図7は、2次塗液タンク97から塗布ノズ
ル20へ、1次塗液タンク100から2次塗液タンク9
7への塗液の供給・補給タイミングを模式的に表した図
である。
【0053】2次塗液タンク97から塗布ノズル20へ
の塗液の供給は、塗布ノズル20が基材へ塗布していな
い時、つまり、基材への塗布が一旦終了し、次の基材へ
塗布を開始するそれまでの間のインターバルに行なう。
このインターバルは、主に基材と塗布ノズルの位置合わ
せ等に費やされるが、タクトタイムを考えれば、このイ
ンターバル内で、塗布ノズルへの塗液供給をすますのが
好ましい。従って前述の方法が好ましい。
【0054】また、1次塗液タンク100から2次塗液
タンク97への塗液の補給は、2次塗液タンク97から
塗布ノズル20へ塗液を供給していない時に行い、塗布
ノズル20が塗布作業中であってもよい。
【0055】2次塗液タンク97から塗布ノズル20へ
の塗液供給能力と供給時間、および1次塗液タンク10
0から2次塗液タンク97への塗液供給能力と供給時間
は、塗布ノズル20及び2次塗液タンク97が空になら
ないように設計すればよい。また、1次塗液タンクの容
量は、生産1ロット分の基材枚数を塗布するのに使用す
る塗液の量であってもよいが、更に連続で塗布する場合
は、2次塗液タンクに塗液が残っている間であれば、2
次塗液タンクから塗布ノズルへ塗液を供給することがで
きるので、この間に1次塗液タンクに塗液を人手により
補給したり、あるいは、塗液が入った別の1次塗液タン
クに交換することで、連続塗布生産が可能となる。
【0056】また、塗液中の泡による塗布欠点を無くす
ために、1次塗液タンク100には真空ポンプ105に
より、真空配管111、真空配管弁112を介して塗液
を真空脱泡できる手段を有するのが好ましい。また、脱
泡した塗液を2次塗液タンク97へ補給する時、空気が
再び混入するのを防止するために、2次塗液タンク97
の塗液補給口106をパイプ形状にして絶えず塗液補給
口は塗液中に浸漬しているようにするか、2次塗液タン
クの内壁と伝わすようにするのが好ましい。なお、1次
塗液タンク100や2次塗液タンク97には圧力計11
3を設けて内部圧力を確認できるようにしておくことが
好ましい。
【0057】また、1次塗液タンク100は大容量とす
ることができるが、長い間塗液をタンク中に静置してお
くと、塗液中の組成物が分離して変質する可能性があ
り、それを防止するために、塗液を撹拌処理できる手段
を有するのが好ましい。また、真空脱泡を効率的に行な
うためにも撹拌処理は有効である。撹拌処理手段は、1
次塗液タンク100のフタ107を貫通して取り付けら
れた支持棒108と、支持棒の上に取り付けられたモー
タ109と、下に取り付けられた撹拌羽根110から構
成される。
【0058】またノズル20内の塗液量は塗布動作が停
止する毎に検知される。上記実施態様に係る塗布装置に
おいては、塗布ノズル内の塗液量を塗液に対し非接触で
検出する検出手段を有する。非接触の検出手段を用いる
ことにより、塗液の汚染を防ぐことができる。図3には
塗液量の非接触検出手段である非接触変位計88を用い
て塗液溜まり部77の液面を測定する構成を示したが、
非接触変位計88は全体コントローラ60と電気的に接
続され、全体コントローラ60はその検出信号に応じ
て、供給装置コントローラ58を制御する。また、非接
触変位計88はノズル20に直接固定せず、別部材であ
るセンサブラケット90で固定されているため、R、
G、Bの塗液塗布のためのノズル20交換時も非接触変
位計88は常に別部材に固定された状態にある。前記セ
ンサブラケット90はノズル20の形状仕様の違いによ
り検出液面高さレベルが異なることも考慮して非接触変
位計88の位置を高さ方向に移動調整可能で、任意の位
置で固定できるものが望ましい。本発明において非接触
変位計88は、レーザー式、超音波式等非接触検出でき
るセンサであれば適用でき、中でも検出精度や検出レン
ジの広さからレーザー式変位計が最も望ましい。この場
合ノズル20には透明プレート92を取り付け液面を検
出できるよう配慮する。
【0059】また図4に示したように、ノズル20内の
塗液量検知手段は、ノズル重量を測定することでも同様
の結果が得られる。重量検知センサ96はノズル20と
ノズル20を支持するホルダ22との間に設置し、ノズ
ル20とノズル内部の塗液42の重量のみ測定すること
が望ましいが、ノズル20の重量変化を測定できる部分
であれば設置場所は問わない。重量検知センサ96は非
接触変位計88と同様に全体コントローラ60と電気的
に接続され、全体コントローラは前記と同様にその検出
信号に応じて、供給装置コントローラ58を制御する。
重量検知センサは検知重量を電気信号に変換できるロー
ドセルを用いることが最も望ましい。
【0060】また前記実施態様においてモータコントロ
ーラ62には、テーブル6を駆動するACサーボモータ
16や、昇降機構30と幅方向移動機構36のそれぞれ
のアクチュエータ91,93(たとえば、ACサーボモ
ータ)、さらにはテーブル6の移動位置を検出する位置
センサ68からの信号、ノズル20の作動位置を検出す
るY、Z軸の各々のリニアセンサ(図示しない)からの
信号などが入力される。なお、位置センサ68を使用す
る代わりに、ACサーボモータ16にエンコーダを組み
込み、このエンコーダから出力されるパルス信号に基づ
き、テーブル6の位置を検出することも可能である。
【0061】なお、前述の塗液塗布装置の全体構成にお
いて、高さセンサー40としては、レーザ、超音波等を
利用した非接触測定形式のもの、ダイヤルゲージ、差動
トランス等を利用した接触測定形式のもの等、測定可能
な原理のものならいかなるものを用いてもよい。
【0062】また、塗布ノズルの吐出孔44が凹部と対
応する相対位置を検知する検知手段は、基材の凹部と吐
出孔を各々別個に検知するカメラを用いた画像処理装置
により構成してもよい。
【0063】次にこの塗布装置を使った塗布方法の基本
動作について説明する。まず塗布装置における各作動部
の原点復帰が行われるとテーブル6、ノズル20は各々
X軸、Y軸、Z軸の準備位置に移動する。この時、ノズ
ル20内は所定の塗液量が既に溜められており、塗液制
御弁48,圧空制御弁54、圧空制御弁82は閉状態と
しておく。そして、テーブル6の表面には図示しないリ
フトピンが上昇し、図示しないローダから隔壁が一定ピ
ッチのストライプ状に形成されている基材4がリフトピ
ン上部に載置される。
【0064】次にリフトピンを下降させて基材4をテー
ブル6の上面に載置し、図示しないアライメント装置に
よってテーブル6上の位置決めが行われた後に基材2を
吸着する。
【0065】次にテーブル6がカメラ72と、高さセン
サー40の真下に基材4の隔壁(凸部頂上)がくるまで
移動し、停止する。カメラ72はテーブル6上に位置決
めされた基材4上の隔壁端部を写し出すようにあらかじ
め位置調整されており、画像処理によって一番端の凹部
の位置を検出し、カメラ基準点からの位置変化量laを
求める。一方、カメラ72の基準点と、所定のY軸座標
位置Yaにある時のホルダ22に固定されたノズル20
の最端部に位置する吐出孔44間の長さlbは、事前の
調整時に測定し、情報として全体コントローラ60に入
力しているので、画像処理装置74からカメラ基準点か
らの隔壁凹部の位置変化量laが電送されると、ノズル
20の最端部に位置する吐出孔44が隔壁端部の凹部の
真上となるY軸座標値Ycを計算し(例えば、Yc=Y
a+lb−la)、ノズル20をその位置に移動させ
る。なお、カメラ72は、ノズル20やホルダ22に取
り付けても同じ機能を持たせることができる。
【0066】この間に高さセンサー40は基材4の隔壁
頂上部の垂直方向の位置を検知し、テーブル6上面との
位置の差から基材4の隔壁頂上部の高さを算出する。こ
の高さに、あらかじめ与えておいたノズル20吐出孔〜
基材4の隔壁頂上部間の間隙値を加算して、ノズル20
のZ軸リニアセンサー上での下降すべき値を演算し、そ
の位置にノズルを移動する。これによって、テーブル6
上での隔壁頂上部位置が基材ごとに変化しても、塗布に
重要なノズル20吐出孔〜基材上の隔壁頂上部間の間隙
を常に一定に保てるようになる。
【0067】次にテーブル6をノズル20の方へ向けて
動作を開始させ、ノズル20の吐出孔44の真下に基材
4の塗布開始位置が到達する前に所定の塗布速度まで増
速させておく。テーブル6の動作開始位置と塗布開始位
置までの距離は塗布速度まで増速できるよう十分確保で
きていなければならない。
【0068】さらに基材4の塗布開始位置がノズル20
の吐出孔44の真下に至るまでの所に、テーブル6の位
置を検知する位置センサー68を配置しておき、テーブ
ル6がこの位置に達したら、圧空制御弁82を開状態に
駆動させ、減圧弁84によってあらかじめ所定の圧力に
調整された圧空をノズル20へ供給する。ノズル20へ
供給された圧空は空間部76へ導入され、塗液溜まり部
77の液面に圧力を加え、塗液42が吐出孔44より吐
出される。塗液42の供給を開始する位置は位置センサ
ー68の設置場所を変えて調整することができる。この
位置センサー68の代わりに、モータあるいはフィード
スクリューにエンコーダを接続したり、テーブルにリニ
アセンサーを付けたりすると、エンコーダやリニアセン
サーの値で検知しても同様なことが可能となる。
【0069】塗布は、基材4の塗布終了位置がノズル2
0の吐出孔44の真下付近に来るまで行われる。すなわ
ち、基材4はいつもテーブル6上の定められた位置に置
かれているから、基材4の塗布終了位置がノズル20の
吐出孔44の(a)たとえば真下にくる5mm前や、
(b)丁度真下になる位置に相当するテーブル6の位置
に、位置センサーやそのエンコーダ値をあらかじめ設定
しておき、テーブル6が(a)に対応する位置にきた
ら、全体コントローラ60から圧空制御弁82を閉状態
にする駆動指令を出し圧空の供給を停止して、(b)の
位置まで塗工し、次いでテーブル6が(b)に対応する
位置にきたら、ノズル20を上昇させて完全に塗液42
をたちきる。塗液42が比較的高粘度の液体である場合
には、単に圧空の供給を停止しただけでは、残圧による
ノズル20吐出孔からの塗液吐出までも瞬時に停止する
ことは難しい。そのために、圧空の供給を停止すると同
時にノズル20内の空間部76の圧力を大気圧にする
と、短時間で吐出孔44からの塗液の吐出停止が可能と
なるので、圧空制御弁82にこのような機能をもたせる
か、あるいは、圧空制御弁82〜ノズル20の間に大気
開放バルブを設けるのが望ましい。
【0070】さて、塗布終了位置を通過しても、テーブ
ル6は動作を続け、終点位置にきたら停止する。ノズル
20への塗液補充工程はこのテーブル6が停止した状態
で行う。塗布作業によりノズル20内の塗液液面は既に
下がっているので、非接触変位計88により塗液液面高
さを検出しその検出信号を全体コントローラ60へ送信
する。全体コントローラ60は塗液液面の下降量から、
塗液供給指令を供給装置コントローラ58へ送信する。
供給装置コントローラ58は塗液制御弁48と圧空制御
弁54を操作し圧空を塗液タンク56に供給し、塗液タ
ンク56から塗液必要量を供給ホース46、フィルタ4
7を通じて塗液供給ノズル78へ注入する。塗液供給ノ
ズル78内に充満した塗液はその分散孔94から塗液溜
まり部77へ降り注ぎ、長手方向へ均一に塗液供給す
る。この場合、あらかじめ圧力と時間から演算した塗液
量を供給するのではなく、逐次液面を検出しながら全体
コントローラ60がフィードバック制御で供給装置コン
トローラ58を制御し、所定の液面高さに到達した時点
で塗液供給を停止する方法でも良い。更にこの場合塗液
42の粘性により液面が水平となるには時間遅れがある
ことが予想される為、あらかじめ遅れ時間を予測した所
定液面高さより低い位置で供給停止するような予測制御
が望ましい。所定の塗液量を供給した後、塗液制御弁4
8,圧空制御弁54を閉じ、塗液供給を停止する。
【0071】また次に塗布すべき部分がまだ残っている
場合には、次の塗布すべき開始位置までノズルをY軸方
向に塗布幅分(ノズルピッチ×孔数)移動して、以下テ
ーブル6を反対方向に移動させることを除いては同じ手
順で塗布を行う。1回目と同一のテーブル6の移動方向
で塗布を行なうのなら、ノズル20は次の塗布すべき開
始位置までY軸方向に移動し、テーブル6はX軸準備位
置まで復帰させる。
【0072】そして塗布工程が完了したら、基材4をア
ンローダで移載する場所までテーブル6を移動して停止
させ、基材4の吸着を解除するとともに大気開放した後
に、リフトピンを上昇させて基材4をテーブル6の面か
ら引き離し、持ち上げる。
【0073】このとき図示されないアンローダによって
基材4の下面が保持され、次の工程に基材4を搬送す
る。基材4をアンローダに受け渡したら、テーブル6は
リフトピンを下降させ原点位置に復帰する。
【0074】また、前記実施態様では基材はX軸方向に
移動し、ノズルがY軸、Z軸方向に移動する場合での適
用例について記述したが、ノズル20と基材4が相対的
に3次元的に移動できる構造、形式のものであるのな
ら、テーブル、ノズルの移動形式はいかなる組み合わせ
のものでもよい。
【0075】たとえば、前述の実施態様では、塗布はテ
ーブルの移動、凹凸のピッチ方向への移動は、ノズルの
移動によって行う例を示したが、塗布をノズルの移動、
凹凸のピッチ方向への移動をテーブルの移動で行っても
よい。
【0076】また、一種類の塗液を塗布する場合につい
て詳しく言及したが、赤、青、緑等の3色の蛍光体を同
時に塗布する場合にも本発明は適用できる。
【0077】さらに使用できる塗布条件としては、塗布
速度が0.1〜10m/分、より好ましくは、0.5〜
8m/分である。
【0078】また、別の実施態様として図5に示すよう
に、塗液供給ノズル78には、フィルタ47、塗液供給
ホース46、塗液制御弁48、容量が小さく、軽量の2
次塗液タンク97が連なっている。さらに、2次塗液タ
ンク97には、塗液補給ホース98、塗液制御弁99、
固定式、大容量の1次塗液タンク100が連なってい
る。1次塗液タンク100、2次塗液タンク97には塗
液42が蓄えられており、圧空制御弁54、55を介し
て圧空源50に接続されている。
【0079】2次塗液タンク97に小容量、軽量のもの
を採用することで、塗布ノズル42の近くに設けること
ができ、ノズル移動塗布であれば、ノズルと一緒に移動
させるように設置することができる。これにより、2次
塗液タンク97から塗布ノズル20へ短時間で塗液を供
給することができる。
【0080】2次塗液タンク97への塗液の補給は、1
次塗液タンク100から行なう。1次塗液タンク100
と2次塗液タンク97の間の塗液補給ホース98の長さ
は長くなり、1次塗液タンク100から2次塗液タンク
への塗液の補給速度は遅くなるが、2次塗液タンク97
から塗布ノズル100へ塗液を供給していない時はいつ
でも、1次塗液タンク100から2次塗液タンク97へ
塗液を補給し続けることができるので、2次塗液タンク
内の塗液が無くならないようすることができる。
【0081】また、2次塗液タンク97は、タンク内の
塗液量を塗液に対し非接触で検出する手段を有するのが
好ましい。非接触の検出手段を用いることにより、塗液
の汚染を防ぐことができる。図5には、塗液量の非接触
検出手段である非接触変位計101を用いて2次塗液タ
ンク内の液面を測定する構成を示す。非接触変位計10
1は全体コントローラ60と電気的に接続され、全体コ
ントローラ60はその検出信号に応じて、供給装置コン
トローラ58を制御する。非接触検出手段としては、塗
布ノズルと同様に、レーザー式、超音波式等、非接触で
検出できるセンサーであれば適用できる。この場合、塗
布ノズルと同様に、2次塗液タンクには透明プレート1
02を取り付けて液面を検出できるように配慮する。
【0082】塗布ノズル20での基材への塗布作業と、
それによる塗布ノズル20への、2次塗液タンク97か
らの塗液の供給作業を繰り返すと、2次塗液タンク97
内の塗液液面が下がる。その塗液液面高さを非接触変位
計101で検出し、その検出信号を全体コントローラ6
0へ送信する。2次塗液タンク97内の塗液液面高さの
下限値と上限値を別途設定しておき、全体コントローラ
60は塗液液面の下降量から、1次塗液タンク100か
ら2次塗液タンク97への塗液補給命令を供給装置コン
トローラ58へ送信する。供給装置コントローラ58
は、塗液制御弁99と圧空制御弁55を操作し、圧空源
50から圧空を1次塗液タンク100に供給し、1次塗
液タンク100から塗液を必要量だけ塗液補給ホース9
8を通じて2次塗液タンク97へ補給する。この場合、
逐次液面を検出しながら全体コントローラ60がフィー
ドバック制御で供給装置コントローラ58を制御し、所
定の液面高さ、つまり上限値に到達した時点で塗液供給
を停止する方法が好ましい。所定の塗液量を供給した
後、塗液制御弁99、圧空制御弁55を閉じ、塗液補給
を停止する。
【0083】また、1次塗液タンク100から2次塗液
タンク97、2次塗液タンク97から塗布ノズルへの塗
液の液送方法としては、それぞれの間のホース中に定容
量ポンプを設置し、ポンプ輸送してもよい。
【0084】また、圧空源50は、図2〜図4の実施態
様と同様、空気、窒素等の気体供給装置が好ましく、減
圧弁が設置され(図示しない)圧力が調整できることが
好ましい。
【0085】また、塗液液面の非接触検出手段の別の態
様として、図6に示すように、塗布ノズルと同様に2次
塗液タンク重量を測定することでも同様の結果が得られ
る。重量検知センサ103は、2次塗液タンク97と2
次塗液タンクを支持するホルダ104との間に設置し、
2次塗液タンク97とタンク内部の塗液42の重量のみ
を測定することが望ましいが、2次塗液タンク97の重
量変化を測定できる部分であれば設置場所は問わない。
重量検知センサ103は非接触変位計101と同様に全
体コントローラ60と電気的に接続され、全体コントロ
ーラ60は前記と同様にその検出信号に応じて、供給装
置コントローラ58を制御する。重量検知センサは検知
重量を電気信号に変換できるロードセルを用いることが
最も好ましい。
【0086】また図5、図6の実施態様において、塗液
制御弁99は、図2、図3、図4の実施態様と同様、弁
の開閉部分が非摺動型のタイプを用いるのが好ましい。
これにより塗液42への摩耗粉混入を未然に防ぎ、プラ
ズマディスプレイパネルの製造において異物混入による
発光不良欠点を防ぐことができる。
【0087】図7は、2次塗液タンク97から塗布ノズ
ル20へ、1次塗液タンク100から2次塗液タンク9
7への塗液の供給・補給タイミングを模式的に表した図
である。
【0088】2次塗液タンク97から塗布ノズル20へ
の塗液の供給は、塗布ノズル20が基材へ塗布していな
い時、つまり、基材への塗布が一旦終了し、次の基材へ
塗布を開始するそれまでの間のインターバルに行なう。
このインターバルは、主に基材と塗布ノズルの位置合わ
せ等に費やされるが、タクトタイムを考えれば、このイ
ンターバル内で、塗布ノズルへの塗液供給をすますのが
好ましい。従って前述の方法が好ましい。
【0089】また、1次塗液タンク100から2次塗液
タンク97への塗液の補給は、2次塗液タンク97から
塗布ノズル20へ塗液を供給していない時に行い、塗布
ノズル20が塗布作業中であってもよい。
【0090】2次塗液タンク97から塗布ノズル20へ
の塗液供給能力と供給時間、および1次塗液タンク10
0から2次塗液タンク97への塗液供給能力と供給時間
は、塗布ノズル20及び2次塗液タンク97が空になら
ないように設計すればよい。
【0091】また、塗液中の泡による塗布欠点を無くす
ために、1次塗液タンク100には真空ポンプ105に
より、塗液を真空脱泡できる手段を有するのが好まし
い。また、脱泡した塗液を2次塗液タンク97への補給
する時、空気が再び混入するのを防止するために、2次
塗液タンク97の塗液補給口106をパイプ形状にして
絶えず塗液補給口は塗液中に浸漬しているようにする
か、2次塗液タンクの内壁と伝わすようにするのが好ま
しい。
【0092】また、1次塗液タンク100は大容量とす
ることができるが、長い間塗液をタンク中に静置してお
くと、塗液中の組成物が分離して変質する可能性があ
り、それを防止するために、塗液を撹拌処理できる手段
を有するのが好ましい。また、真空脱泡を効率的に行な
うためにも撹拌処理は有効である。撹拌処理手段は、1
次塗液タンク100のフタ107を貫通して取り付けら
れた支持棒108と、支持棒の上に取り付けられたモー
タ109と、下に取り付けられた撹拌羽根110から構
成される。
【0093】また本発明の塗液の塗布装置および塗布方
法は、プラズマディスプレイパネル用部材における蛍光
体塗布工程に好ましく適用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の塗液の塗
布装置および塗布方法によれば、1次塗液タンクと2次
塗液タンクというように、塗液タンクを2つ有すること
で、2次塗液タンクを小さくすることができ、塗布ノズ
ルに近づけることができるため、短時間で塗布ノズル内
に安定して塗液を供給することができるとともに、長時
間運転が可能となる。
【0095】また、2次塗液タンクに塗液が残っている
間であれば、2次塗液タンクから塗布ノズルへ塗液を供
給することができるので、この間に1次塗液タンクに塗
液を人手により補給したり、あるいは、塗液が入った別
の1次塗液タンクに交換することができるため、更に連
続塗布生産が可能となる。
【0096】また、本発明の塗液の塗布装置および塗布
方法によれば、塗布ノズル内の塗液量が非接触で測定で
きるため、塗液内に異物を混入させることなくクリーン
な状態で所定の塗液量を維持し、塗布に使用することが
できる。
【0097】また、塗液供給のための制御弁が非摺動開
閉構造であるため、摺動部分で発生する金属粉の混入が
無く、塗液をクリーンな状態で塗布に使用できる。前記
非接触変位計や非摺動開閉構造制御弁により、ノズル詰
まりを未然に防止し、塗布品質を低下させる異物混入問
題を解消することができる。
【0098】また上記装置を用いることにより塗布基材
の高生産性と高品質化が可能な塗布方法が得られる。
【0099】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル用部材の製造方法およびプラズマディスプレイによれ
ば、前記塗液の塗布装置および塗布方法を使用するの
で、品質の高いプラズマディスプレイパネルを、長期に
渡って安定生産が可能となり、結果的に高い生産性、か
つ、安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る塗液の塗布装置の全
体斜視図である。
【図2】図1の装置のテーブルとノズル周りの構成を示
す模式図である。
【図3】図1の装置におけるノズルを塗布方向から見た
断面模式図である。
【図4】塗液量検知手段がノズル重量測定である本発明
の一実施態様の断面模式図である。
【図5】2次塗液タンク内の塗液量検知手段が液面レベ
ルの測定である本発明の一実施態様の断面概略図であ
る。
【図6】2次塗液タンク内の塗液量検知手段がタンク重
量測定である本発明の一実施態様の断面概略図である。
【図7】2次塗液タンク97から塗布ノズル20へ、1
次塗液タンク100から2次塗液タンク97への塗液の
供給・補給タイミングを模式的に表した図である。
【符号の説明】
2 基台 4 基材 6 テーブル 8 ガイド溝レール 10 フィードスクリュー 11 コネクタ 12 軸受 14 自在継手 16 ACサーボモータ 20 ノズル 22 ホルダ 24 水平バー 26 リニアアクチュエータ 28 昇降ブラケット 29 伸縮ロッド 30 昇降機構 32 Y軸移動ブラケット 34 支柱 36 幅方向移動機構 38 センサ支柱 40 高さセンサー 42 塗液 44 吐出孔 46 塗液供給ホース 47 フィルタ 48 塗液制御弁 50 圧空源 54、55 圧空制御弁 56 塗液タンク 58 供給装置コントローラ 60 全体コントローラ 62 モータコントローラ 66 センサー 68 位置センサ 70 支柱 72 カメラ 74 画像処理装置 76 空間部 77 塗液溜まり部 78 塗液供給ノズル 80 天板 81 圧空供給ホース 82 圧空制御弁 84 減圧弁 86 圧空源 88 非接触変位計 90 センサブラケット 92 透明プレート 94 分散孔 96 重量検知センサ 97 2次塗液タンク 98 塗液補給ホース 99 塗液制御弁 100 1次塗液タンク 101 非接触変位計 102 透明プレート 103 重量検知センサ 104 ホルダ 105 真空ポンプ 106 塗液補給口 107 フタ 108 支持棒 109 モータ 110 撹拌羽根 111 真空配管 112 真空配管弁 113 圧力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 11/02 H01J 11/02 B (72)発明者 宮川 辰哉 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 4D075 AC01 AC06 AC73 AC84 AC88 AC91 CA47 CA48 DA07 DB13 DC24 EA14 EC11 4F042 AA06 AB00 BA02 CA01 CB03 CB08 CB10 CB24 DD45 DF09 DF15 DF26 DF31 ED05 5C028 FF01 FF16 5C040 FA01 FA02 GG09 JA13 MA22 MA23 MA26

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布ノズルを用いて基材に塗液を塗布す
    るための塗布装置であって、前記塗布ノズルへの塗液供
    給源は、塗液を貯蔵する1次塗液タンクと2次塗液タン
    クからなり、前記1次塗液タンクから前記2次塗液タン
    クへ塗液を供給し、前記2次塗液タンクから前記塗布ノ
    ズル内へ塗液を供給することを特徴とする塗液の塗布装
    置。
  2. 【請求項2】 前記2次塗液タンクは、前記1次塗液タ
    ンクより少ない塗液を貯蔵する容量であることを特徴と
    する、請求項1に記載の塗液の塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記2次塗液タンク内の塗液量を検出す
    る検出手段を有し、その検出結果に応じて前記1次塗液
    タンクと前記2次塗液タンクの間に設置した塗液制御弁
    を開閉制御し、1次塗液タンクから2次塗液タンクへ塗
    液を供給することを特徴とする、請求項1または2に記
    載の塗液の塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記2次塗液タンク内の塗液量の検出手
    段は、塗液に対し非接触であることを特徴とする、請求
    項3に記載の塗液の塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記2次塗液タンク内の塗液量を非接触
    で検出する手段が、塗液の液面高さを検出するセンサー
    であることを特徴とする、請求項4に記載の塗液の塗布
    装置。
  6. 【請求項6】 前記2次塗液タンク内の塗液量を非接触
    で検出する手段が、塗液を含めた2次塗液タンクの重量
    検出手段であることを特徴とする、請求項4に記載の塗
    液の塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記1次塗液タンクと2次塗液タンクの
    間に設置した塗液制御弁が非摺動開閉構造を有すること
    を特徴とする、請求項3〜6のいずれかに記載の塗液の
    塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記塗布ノズル内の塗液量を検出する検
    出手段を有し、その検出結果に応じて塗布ノズルと前記
    2次塗液タンクの間に設置した塗液制御弁を開閉制御
    し、前記2次塗液タンクから塗布ノズルへ塗液を供給す
    ることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の
    塗液の塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記塗布ノズル内の塗液量の検出手段
    は、塗液に対し非接触であることを特徴とする、請求項
    8に記載の塗液の塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記塗布ノズル内の塗液量を塗液に対
    し非接触で検出する手段が、塗液の液面高さを検出する
    センサーであることを特徴とする、請求項9に記載の塗
    液の塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記塗布ノズル内の塗液量を塗液に対
    し非接触で検出する手段が、塗液を含めた塗布ノズルの
    重量検出手段であることを特徴とする、請求項9に記載
    の塗液の塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記塗布ノズルと2次塗液タンクの間
    に設置した塗液制御弁が非摺動開閉構造を有することを
    特徴とする、請求項8〜11のいずれかに記載の塗液の
    塗布装置。
  13. 【請求項13】 前記1次塗液タンク、および/また
    は、前記2次塗液タンクは、塗液を真空脱泡する手段
    と、塗液を撹拌処理する手段を有することを特徴とす
    る、請求項1〜12のいずれかに記載の塗液の塗布装
    置。
  14. 【請求項14】 基材を固定するテーブルと、前記基材
    に対面して設けられ、基材に所定量の塗液を塗布する塗
    布ノズルと、テーブルと塗布ノズルとを3次元的に相対
    移動させる移動手段を備えたことを特徴とする、請求項
    1〜13のいずれかに記載の塗液の塗布装置。
  15. 【請求項15】 前記基材の表面に、塗液が塗布される
    ストライプ状の凹部が複数形成されている、請求項14
    に記載の塗液の塗布装置。
  16. 【請求項16】 前記基材の表面に、塗液が塗布される
    格子状の凹部が複数形成されている、請求項14に記載
    の塗液の塗布装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれかに記載の塗
    布装置を用いて塗液を塗布することを特徴とする、塗液
    の塗布方法。
  18. 【請求項18】 前記塗布ノズルが基材に塗液を塗布し
    ていない間に、前記2次塗液タンクから前記塗布ノズル
    へ塗液を供給し、および/または、前記1次塗液タンク
    から前記2次塗液タンクへ塗液を供給することを特徴と
    する、請求項17に記載の塗液の塗布方法。
  19. 【請求項19】 前記基材がプラズマディスプレイ用発
    光基板であって、前記塗液が赤色、緑色、青色のいずれ
    かの色に発光する蛍光体粉末を含むペーストであり、請
    求項1〜16のいずれかに記載の塗布装置を用いて塗布
    する工程を含むことを特徴とする、プラズマディスプレ
    イパネル用部材の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の方法により製造し
    たプラズマディスプレイパネル用部材を用いたことを特
    徴とするプラズマディスプレイパネル。
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