JP2000033289A - ノズル並びに凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法 - Google Patents

ノズル並びに凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法

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JP2000033289A JP20307698A JP20307698A JP2000033289A JP 2000033289 A JP2000033289 A JP 2000033289A JP 20307698 A JP20307698 A JP 20307698A JP 20307698 A JP20307698 A JP 20307698A JP 2000033289 A JP2000033289 A JP 2000033289A
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイのように一定の凹凸状
パターンが形成された基材の複数の凹部に、複数の吐出
孔を有するノズルから塗液を塗布するに際し、隣接する
凹部への塗布量を若干変えて、塗布された凹凸基板の輝
度むらを抑制することを課題とし、高生産性と高品質を
可能とするノズル並びに、凹凸基材への塗液の塗布装置
および方法並びにプラズマディスプレイパネルの製造装
置および方法を提供する。 【解決手段】 マニホールド部と、該マニホールド部の
内側から外側に開口する複数の吐出孔からなる吐出孔群
を有し、前記吐出孔群は吐出量の異なる少なくとも2種
類の吐出孔からなり、かつ、同種の吐出孔がノズル幅方
向に少なくとも一つおきに配列されていることを特徴と
するノズル、並びに凹凸基材への塗液の塗布装置、およ
びその塗布方法、並びにそれを用いたプラズマディスプ
レイの製造装置および方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に凹凸状の
特定のパターンが形成されたもの、特に一定形状の隔壁
を等ピッチで配置したプラズマディスプレイパネルや、
ストライプ形ブラックマトリックス式のカラー受像管の
パネル内面等における一定パターンの塗布に適用でき
る、ノズル、凹凸基板への塗液の塗布装置および塗布方
法、並びにこれらの装置および方法を使用したプラズマ
ディスプレイの製造装置および製造方法の改良、並びに
改良されたプラズマディスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイはその方式において
次第に多様化してきている。現在注目されているものの
一つが、従来のブラウン管よりも大型で薄型軽量化が可
能なプラズマディスプレイである。これは、一定ピッチ
で一方向に延びる隔壁によりストライプ状の凹凸部をガ
ラス基板上に形成し、該凹凸部の凹部に赤(R)、緑
(G)、青(B)の蛍光体を充填し、任意の部位を紫外
線により発光させ、所定のカラーパターンを表示するも
のである。
【0003】蛍光体がストライプ状に構成されていると
いう構造は、ストライプ形ブラックマトリックス式のカ
ラー受像管のパネルも有している。
【0004】このような構造のものを高い生産性と高品
質で製造するには、蛍光体を一定のパターン状に、塗り
分ける技術が重要となる。
【0005】たとえば特開平10−27543号公報に
は、プラズマディスプレイパネルの隔壁間を対象に、一
個あるいは複数の吐出孔を有するノズルで塗布する方法
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の凹凸
基材への塗液の塗布方法においては、ノズルの吐出孔が
1個の場合、複数の凹部に対して同時に塗布する方法に
は適用できず、塗布のために時間がかかる。
【0007】また、ノズルの吐出孔が複数個の場合、各
吐出孔からの吐出量にばらつきがあると、塗布後の基板
には輝度むらが発生する。各吐出孔からの吐出量、つま
り吐出の際の圧力損失を揃えるためには、吐出孔の孔径
や孔長のばらつきを極力小さくする必要があるが、これ
は孔数が増せば増すほど難しくなる。また、ノズル製作
に要する時間、コストもかかる。
【0008】ノズルの中に、1孔でも他と吐出量が異な
る吐出孔があれば、それによる輝度むらがすじ状に明確
に見えるようになる。また、隣接する吐出孔の吐出量差
はそれほど大きくなくても、多数配列された吐出孔の両
端に位置する吐出孔間の吐出量差が大きくなることがあ
る。吐出孔の配列方向に吐出量がある勾配をもって変化
するような場合である。このようなノズルを用いて、一
つの凹凸基板の異なる位置に対して数回塗布行程を繰り
返すと、隣接行程間の境界部に顕著なすじ状の輝度むら
(塗布厚みむら)が発生する。
【0009】本発明者らは、このような問題について鋭
意検討した結果、ノズルの各吐出孔からの吐出量のばら
つきを極小に抑えるには限界があるとともに、それを敢
えて行おうとすると著しく高価な装置になり、機構も複
雑化するおそれがあることに着目するとともに、細かい
ピッチで配設された複数の凹部への塗布量を、隣接する
1凹部毎に意図的に若干変えても、人間の目は輝度むら
を認識できない(認識できる程の分解能を有していな
い)ことを見出し、これを利用することにより、複数の
吐出孔を有するノズルで塗布する場合の、各吐出孔から
の吐出量のばらつきによる輝度むらの発生を解消すべく
本発明を完成した。
【0010】つまり、本発明の課題は、プラズマディス
プレイパネルの隔壁のように、一定の凹凸状のパターン
が形成された基材の複数の凹部に、複数の吐出孔を有す
るノズルから所定の塗液を塗布するに際し、各吐出孔か
らの吐出量のばらつきを極力小さく抑えるために努力す
るものではなく、隣接する凹部への塗布量を若干変え
て、塗布された凹凸基板の輝度むらを抑制することにあ
り、高生産性と高品質を可能とするノズル並びに、凹凸
基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディ
スプレイパネルの製造装置および方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のノズルは、マニホールド部と、該マニホー
ルド部の内側から外側に開口する複数の吐出孔からなる
吐出孔群を有し、前記吐出孔群は吐出量の異なる少なく
とも2種類の吐出孔からなり、かつ、同種の吐出孔がノ
ズル幅方向に少なくとも一つおきに配列されていること
を特徴とするものからなる。
【0012】上記ノズルにおいては、上記吐出量の異な
る少なくとも2種類の吐出孔は、開口面積の異なる少な
くとも2種類の吐出孔、あるいは、吐出孔が長さの異な
る少なくとも2種類の吐出孔として構成できる。
【0013】また、ノズルの吐出孔の配列については、
ノズル幅方向に全吐出孔が直線状に配列されていてもよ
く、ノズル幅方向に同種の吐出孔毎に直線状に配列され
ていてもよい。
【0014】また、このように吐出量の異なる少なくと
も2種類の吐出孔が設けられるに際し、両端に位置する
吐出孔の種類は互いに異なるものであることが好まし
い。このようにすれば、同じノズルを用いて順次塗布行
程を繰り返す場合、隣接行程間の境界における隣接被塗
布凹部では、互いに異なる吐出孔からの塗液が塗布され
ることになる。
【0015】また、本発明に係る凹凸基材への塗液の塗
布装置は、表面に一方向にストライプ状に凹凸部が形成
されている凹凸基材を固定するテーブルと、前記凹凸基
材の凹凸部に対面して設けられた複数の吐出孔を有する
ノズルと、前記ノズルに塗液を供給する塗液供給手段
と、前記テーブルとノズルを3次元的に相対移動させる
移動手段とを備えた凹凸基材への塗液の塗布装置におい
て、前記ノズルに、上述のようなノズルを用いたことを
特徴とするものからなる。
【0016】この凹凸基材への塗液の塗布装置において
は、上記ノズルの吐出孔のピッチが、凹凸基材の凸部ピ
ッチまたは凹部ピッチの3m倍(mは自然数)である態
様を採用できる。たとえば、プラズマディスプレイパネ
ルでは異なる凹部に赤(R)、緑(G)、青(B)の3
色の蛍光体を塗布するので、このような吐出孔ピッチと
しておくことが好ましい。
【0017】また、本発明に係る凹凸基材への塗液の塗
布装置は、表面に一方向にストライプ状に一定ピッチで
凹凸部が形成されている凹凸基材を固定するテーブル
と、前記凹凸基材の凹凸部に対面して設けられた複数の
吐出孔を有するノズルと、前記ノズルに塗液を供給する
塗液供給手段と、前記テーブルとノズルを3次元的に相
対移動させる移動手段とを備えた凹凸基材への塗液の塗
布装置において、前記ノズルの吐出孔のピッチが、前記
凹凸基材の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3n倍(nは
2以上の自然数)であり、かつ、塗布方向にn個以下の
ノズルを配したことを特徴とするものからなる。ここ
で、ノズルの個数を1個とし、そのノズルを吐出孔のピ
ッチ方向にずらして塗布を繰り返すことも可能であり、
ノズルを複数個塗布方向に配しておき、1回あるいは少
ない塗布行程の回数で、塗布すべき各凹部に同時に塗布
していくことも可能である。
【0018】上記n個以下(nは2以上の自然数)のノ
ズルの中には、他のノズルの吐出孔に対して吐出量の異
なる吐出孔を有するノズルを少なくとも1個含むことが
好ましい。吐出量の異なる吐出孔としては、他のノズル
の吐出孔に対して開口面積の異なる吐出孔、あるいは、
他のノズルの吐出孔に対して長さの異なる吐出孔に構成
できる。
【0019】さらに、本発明に係る凹凸基材への塗液の
塗布装置は、表面に一方向にストライプ状に一定ピッチ
で凹凸部が形成されている凹凸基材を固定するテーブル
と、前記凹凸基材の凹凸部に対面して設けられた複数の
吐出孔を有するノズルと、前記ノズルに塗液を供給する
塗液供給手段と、前記テーブルとノズルを3次元的に相
対移動させる移動手段とを備えた凹凸基材への塗液の塗
布装置において、前記ノズルの吐出孔のピッチが、吐出
孔の配列方向中央部において前記凹凸基材の凸部ピッチ
または凹部ピッチの3倍であり、かつ、少なくとも前記
ノズルの両端に位置する吐出孔とその内側に位置する吐
出孔との間のピッチが、前記凹凸基材の凸部ピッチまた
は凹部ピッチの6倍であることを特徴とするものからな
る。
【0020】本発明に係るプラズマディスプレイの製造
装置は、塗液が赤色、緑色、青色のいずれかの色に発光
する蛍光体粉末を含むペーストであって、上述のような
本発明に係る凹凸基材への塗液の塗布装置を用いたこと
を特徴とするものからなる。
【0021】本発明に係る凹凸基材への塗液の塗布方法
は、表面に一方向にストライプ状に凹凸部が形成されて
いる凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に対面して設け
られた複数の吐出孔を有するノズルとを相対的に移動さ
せ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐出孔から塗液
を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗液を塗布する
塗布方法であって、隣り合う被塗布凹部には塗液の吐出
量を変えて塗布することを特徴とする方法からなる。
【0022】この凹凸基材への塗液の塗布方法において
は、上選択された被塗布凹部が、凹凸基材の凸部ピッチ
または凹部ピッチの3m倍(mは自然数)のピッチで配
された凹部であることが好ましい。
【0023】また、本発明に係る凹凸基材への塗液の塗
布方法は、表面に一方向にストライプ状に凹凸部が形成
されている凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に対面し
て設けられた複数の吐出孔を有するノズルとを相対的に
移動させ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐出孔か
ら塗液を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗液を塗
布する塗布方法であって、前記ノズルに、請求項1ない
し6のいずれかに記載のノズルを用いて塗布することを
特徴とする方法からなる。
【0024】この凹凸基材への塗液の塗布方法において
は、上記ノズルに、吐出孔のピッチが前記凹凸基材の凸
部ピッチまたは凹部ピッチの3m倍(mは自然数)であ
るものを用いて塗布することが好ましい。
【0025】また、本発明に係る凹凸基材への塗液の塗
布方法は、表面に一方向にストライプ状に凹凸部が形成
されている凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に対面し
て設けられた複数の吐出孔を有するノズルとを相対的に
移動させ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐出孔か
ら塗液を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗液を塗
布する塗布方法であって、前記ノズルに、吐出孔のピッ
チが前記凹凸基材の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3n
倍(nは2以上の自然数)のものを塗布方向にn個以下
用いて塗布することを特徴とする方法からなる。
【0026】この凹凸基材への塗液の塗布方法において
は、上記n個以下(nは2以上の自然数)のノズルの中
に、他のノズルの吐出孔に対して吐出量の異なる吐出孔
を有するノズルを少なくとも1個含むことが好ましい。
吐出量の異なる吐出孔としては、他のノズルの吐出孔に
対して開口面積の異なる吐出孔、あるいは、他のノズル
の吐出孔に対して長さの異なる吐出孔に構成できる。
【0027】さらに、本発明に係る凹凸基材への塗液の
塗布方法は、表面に一方向にストライプ状に凹凸部が形
成されている凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に対面
して設けられた複数の吐出孔を有するノズルとを相対的
に移動させ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐出孔
から塗液を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗液を
塗布する塗布方法であって、前記ノズルに、吐出孔のピ
ッチが吐出孔の配列方向中央部において前記凹凸基材の
凸部ピッチまたは凹部ピッチの3倍であり、かつ、少な
くとも前記ノズルの両端に位置する吐出孔とその内側に
位置する吐出孔との間のピッチが、前記凹凸基材の凸部
ピッチまたは凹部ピッチの6倍であるものを用いて塗布
することを特徴とする方法からなる。
【0028】本発明に係るプラズマディスプレイの製造
方法は、塗液が赤色、緑色、青色のいずれかの色に発光
する蛍光体粉末を含むペーストであって、上述のような
本発明に係る凹凸基材への塗液の塗布方法を用いること
を特徴とする方法からなる。
【0029】本発明に係るプラズマディスプレイパネル
は、一対の平行に配された基材の間に、電極および蛍光
体層が配設されガス媒体が封入された放電空間が形成さ
れ、電極による放電に伴って紫外線を発し、前記蛍光体
層で可視光に変換することによって発光するプラズマデ
ィスプレイパネルにおいて、同色に発光する、隣り合う
蛍光体層の厚みに差をもたせたことを特徴とするものか
らなる。
【0030】この本発明に係るプラズマディスプレイパ
ネルにおいては、上記隣り合う蛍光体層の厚み差が2μ
m以上であることが好ましい。また、隣り合う蛍光体層
の厚み差が10μm以下であることが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。まず、本発明の要部
である、ノズルやノズル周りの構成を説明する前に、本
発明に係る凹凸基材(たとえば、プラズマディスプレイ
パネル)への塗液の塗布装置の全体構成の例について説
明する。
【0032】図1は、本発明の一実施態様に係る塗布装
置の全体斜視図、図2は図1のテーブル6とノズル20
回りの模式図である。
【0033】まず、塗液の塗布装置の全体構成について
説明する。図1は、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルの製造に適用される塗布装置の一例を示してい
る。この塗布装置は基台2を備えている。基台2上に
は、一対のガイド溝レール8が設けられており、このガ
イド溝レール8上にはテーブル6が配置されている。こ
のテーブル6の上面には、表面に凹凸が一定ピッチで一
方向にストライプ状に形成された基材4が、真空吸引に
よってテーブル面に固定可能となるように、サクション
面を構成する複数の吸着孔7が設けられている。また、
基材4は図示しないリフトピンによってテーブル6上を
昇降する。さらにテーブル6はスライド脚9を介してガ
イド溝レール8上をX軸方向に往復動自在となってい
る。
【0034】一対のガイド溝レール8間には、図2に示
す送りねじ機構を構成するフィードスクリュー10が、
テーブル6の下面に固定されたナット状のコネクタ11
を貫通して延びている。フィードスクリュー10の両端
部は軸受12に回転自在に支持され、さらに片方の一端
にはACサーボモータ16が連結されている。
【0035】図1に示すように、テーブル6の上方に
は、塗液吐出装置であるノズル20がホルダー22を介
して昇降機構30、幅方向移動機構36に連結してい
る。昇降機構30は昇降可能な昇降ブラケット28を備
えており、昇降機構30のケーシング内部で一対のガイ
ドロッドに昇降自在に取り付けられている。また、この
ケーシング内にはガイドロッド間に位置してボールねじ
からなるフィードスクリュー(図示しない)もまた回転
自在に配置されており、ナット型のコネクタを介して昇
降ブラケット28と連結されている。さらにフィードス
クリューの上端には図示しないACサーボモータが接続
されており、このACサーボモータの回転によって昇降
ブラケット28を任意に昇降動作させることができるよ
うになっている。
【0036】さらに、昇降機構30はY軸移動ブラケッ
ト32(アクチュエータ)を介して幅方向移動機構36
に接続されている。幅方向移動機構36はY軸移動ブラ
ケット32をノズル20の幅方向、すなわちY軸方向に
往復自在に移動させるものである。動作のために必要な
ガイドロッド、フィードスクリュー、ナット型コネクタ
ー、ACサーボモータ等は、ケーシング内に昇降機構3
0と同じように配置されている。幅方向移動機構36は
支柱34により基台2上に固定されている。
【0037】これらの構成によって、ノズル20はZ軸
とY軸方向に自在に移動させることができる。
【0038】ノズル20は、テーブル6の往復動方向と
直交する方向、つまりY軸方向に水平に延びているが、
これを直接保持するコの字形のホルダー22は昇降ブラ
ケット28内にて回転自在に支持されており、垂直面内
で自在に図中の矢印方向に回転することができる。
【0039】このホルダ22の上方には水平バー24も
昇降ブラケット28に固定されている。この水平バー2
4の両端部には、電磁作動型のリニアアクチュエータ2
6が取り付けられている。このリニアアクチュエータ2
6は水平バー24の下面から突出する伸縮ロッドを有し
ており、これら伸縮ロッドがホルダ22の両端部に接触
することによってホルダ22の回転角度を規制すること
ができ、結果としてノズル20の傾き度を任意に設定す
ることができる。
【0040】さらに図1を参照すると、基台2の上面に
は逆L字形のセンサ支柱38が固定されており、その先
端にはテーブル6上の基材4の凸部頂上の位置(高さ)
を測定する高さセンサ40が取り付けられている。ま
た、高さセンサ40の隣には、基材4の隔壁間の凹部の
位置を検知するカメラ72が支柱70に取り付けられて
いる。図2に示すように、カメラ72は画像処理装置7
4に電気的に接続されており、隔壁間の凹部位置の変化
を定量的に求めることができる。
【0041】さらに、テーブル6の一端には、センサー
ブラケット64を介して、ノズル20の開口部のある下
端面(開口部面)のテーブル6に対する垂直方向の位置
を検出するセンサー66が取り付けられている。
【0042】図2に示すように、ノズル20はそのマニ
ホールド41内に塗液42が充填されており、開口部で
ある吐出孔44が先端面上にならんでいる。そしてこの
吐出孔44より塗液42が吐出される。ノズル40には
供給ホース46が接続されており、さらに吐出用電磁切
換え弁48、供給ユニット50、吸引ホース52、吸引
用電磁切換え弁54、塗液タンク56へと連なってい
る。塗液タンク56には塗液42が蓄えられている。塗
液42は、赤色、緑色、青色のいずれかの色に発光する
蛍光体粉末を含むペーストからなる。
【0043】供給ユニット50の具体例としては、ピス
トン、ダイヤフラム型等の定容量ポンプ、チュービング
ポンプ、ギアポンプ、モーノポンプ、さらには液体を気
体の圧力で押し出す圧送コントローラ等がある。供給装
置コントローラ58からの制御信号をうけて、供給ユニ
ット50や、各々の電磁切換え弁の動作を行なわせ、塗
液タンク56から塗液42を吸引して、ノズル20に塗
液42を供給することができる。塗液タンク56から定
容量ポンプへの塗液42の吸引動作を安定化させるため
に、塗液タンク56を密閉容器にして、空気、不活性ガ
スである窒素等の気体で圧力を付加してもよい。空気、
窒素等で常に一定の圧力を付加するには、塗液タンク5
6を空気、窒素等の供給装置に接続して圧力制御すれば
よい。圧力の大きさは0.01〜1MPa、特に0.0
2〜0.5MPaが好ましい。
【0044】供給装置コントローラ58はさらに、全体
コントローラ60に電気的に接続されている。この全体
コントローラ60には、モータコントローラ62、高さ
センサー40の電気入力等、カメラ72の画像処理装置
74からの情報等、すべての制御情報が電気的に接続さ
れており、全体のシーケンス制御を司れるようになって
いる。全体コントローラ60は、コンピュータでも、シ
ーケンサでも、制御機能を持つものならばどのようなも
のでもよい。
【0045】またモータコントローラ62には、テーブ
ル6を駆動するACサーボモータ16や、昇降機構30
と幅方向移動機構36のそれぞれのアクチュエータ7
6、78(たとえば、ACサーボモータ)、さらにはテ
ーブル6の移動位置を検出する位置センサ68からの信
号、ノズル20の作動位置を検出するY、Z軸の各々の
リニアセンサ(図示しない)からの信号などが入力され
る。なお、位置センサ68を使用する代わりに、ACサ
ーボモータ16にエンコーダを組み込み、このエンコー
ダから出力されるパルス信号に基づき、テーブル6の位
置を検出することも可能である。
【0046】次にこの塗布装置を使った塗布方法の基本
動作について説明する。まず塗布装置における各作動部
の原点復帰が行われるとテーブル6、ノズル20は各々
X軸、Y軸、Z軸の準備位置に移動する。この時、塗液
タンク56〜ノズル20まで塗液はすでに充満されてお
り、吐出用電磁切換え弁48は開、吸引用電磁切換え弁
54は閉の状態にする。そして、テーブル6の表面には
図示しないリフトピンが上昇し、図示しないローダから
隔壁が一定ピッチのストライプ状に形成されている基材
4がリフトピン上部に載置される。
【0047】次にリフトピンを下降させて基材4をテー
ブル6の上面に載置し、図示しないアライメント装置に
よってテーブル6上の位置決めが行われた後に基材2を
吸着する。
【0048】次にテーブル6はカメラ72と、高さセン
サー40の真下に基材4の隔壁(凸部頂上)がくるまで
移動し、停止する。カメラ72はテーブル6上に位置決
めされた基材4上の隔壁端部を写し出すようにあらかじ
め位置調整されており、画像処理によって一番端の凹部
の位置を検出し、カメラ基準点からの位置変化量laを
求める。一方、カメラ72の基準点と、所定のY軸座標
位置Yaにある時のホルダ22に固定されたノズル20
の最端部に位置する吐出孔44間の長さlbは、事前の
調整時に測定し、情報として全体コントローラ60に入
力しているので、画像処理装置74からカメラ基準点か
らの隔壁凹部の位置変化量laが電送されると、ノズル
20の最端部に位置する吐出孔44が隔壁端部の凹部の
真上となるY軸座標値Ycを計算し(例えば、Yc=Y
a+lb−la)、ノズル20をその位置に移動させ
る。なお、カメラ72は、ノズル20やホルダ22に取
り付けても同じ機能を持たせることができる。
【0049】この間に高さセンサ40は基材4の隔壁頂
上部の垂直方向の位置を検知し、テーブル6上面との位
置の差から基材4の隔壁頂上部の高さを算出する。この
高さに、あらかじめ与えておいたノズル20開口部〜基
材4の隔壁頂上部間の間隙値を加算して、ノズル20の
Z軸リニアセンサー上での下降すべき値を演算し、その
位置にノズルを移動する。これによって、テーブル6上
での隔壁頂上部位置が基材ごとに変化しても、塗布に重
要なノズル20開口部〜基材上の隔壁頂上部間の間隙を
常に一定に保てるようになる。
【0050】次にテーブル6をノズル20の方へ向けて
動作を開始させ、ノズル20の開口部の真下に基材4の
塗布開始位置が到達する前に所定の塗布速度まで増速さ
せておく。テーブル6の動作開始位置と塗布開始位置ま
での距離は塗布速度まで増速できるよう十分確保できて
いなければならない。
【0051】さらに基材4の塗布開始位置がノズル20
の開口部の真下に至るまでの所に、テーブル6の位置を
検知する位置センサー68を配置しておき、テーブル6
がこの位置に達したら、供給ユニット50の動作を開始
して塗液42のノズル20への供給を開始する。ノズル
20開口部より吐出される塗液42が基材4に達するに
は、基材〜ノズル開口部間の間隙だけ時間遅れが生じ
る。そのため、事前に塗液42をノズル20に供給する
ことによって、基材4の塗布開始位置がノズル20開口
部の丁度真下に来たところでノズル20から吐出された
所定量の塗液42が基板4に到達するので、ほとんど厚
みむらゼロの状態で塗布を開始することができる。塗液
42の供給を開始する位置は位置センサー68の設置場
所を変えて調整することができる。この位置センサー6
8の代わりに、モータあるいはフィードスクリューにエ
ンコーダを接続したり、テーブルにリニアセンサーを付
けたりすると、エンコーダやリニアセンサーの値で検知
しても同様なことが可能となる。
【0052】塗布は、基材4の塗布終了位置がノズル2
0の開口部の真下付近に来るまで行われる。すなわち、
基材4はいつもテーブル6上の定められた位置に置かれ
ているから、基材4の塗布終了位置がノズル20の開口
部の(a)たとえば真下にくる5mm前や、(b)丁度
真下になる位置に相当するテーブル6の位置に、位置セ
ンサーやそのエンコーダ値をあらかじめ設定しておき、
テーブル6が(a)に対応する位置にきたら、全体コン
トローラ60から供給装置コントローラ58に停止指令
を出して塗液42のノズル20への供給を停止して、
(b)の位置までスキージ塗工し、次いでテーブル6が
(b)に対応する位置にきたら、ノズル20を上昇させ
て完全に塗液42をたちきる。塗液42が比較的高粘度
の液体である場合には、単に塗液の供給を停止しただけ
では、残圧によるノズル20開口部からの塗液吐出まで
も瞬時に停止することは難しい。そのために、塗液の供
給を停止するとと同時にノズル20内のマニホールド4
1圧力を大気圧にすると、短時間で開口部からの塗液の
吐出停止が可能となるので、供給ユニットにこのような
機能をもたせるか、あるいは、供給ユニットの吐出電磁
切換え弁48〜ノズル20の間に大気開放バルブを設け
るのが望ましい。
【0053】さて、塗布終了位置を通過しても、テーブ
ル6は動作を続け、終点位置にきたら停止する。このと
き塗布すべき部分がまだ残っている場合には、次の塗布
すべき開始位置までノズルをY軸方向に塗布幅分(ノズ
ルピッチ×穴数)移動して、以下テーブル6を反対方向
に移動させることを除いては同じ手順で塗布を行う。1
回目と同一のテーブル6の移動方向で塗布を行なうのな
ら、ノズル20は次の塗布すべき開始位置までY軸方向
に移動、テーブル6はX軸準備位置まで復帰させる。
【0054】そして塗布工程が完了したら、基材4をア
ンローダで移載する場所までテーブル6を移動して停止
させ、基材4の吸着を解除するとともに大気開放した後
に、リフトピンを上昇させて基材4をテーブル6の面か
ら引き離し、持ち上げる。
【0055】このとき図示されないアンローダによって
基材4の下面が保持され、次の工程に基材4を搬送す
る。基材4をアンローダに受け渡したら、テーブル6は
リフトピンを下降させ原点位置に復帰する。
【0056】このとき、吐出用電磁切換え弁48を閉、
吸引用電磁切換え弁54を開状態にして供給ユニット5
0を動作させ、塗液タンク56から1枚の基材の塗布に
必要な量だけ塗液を供給する。
【0057】なお、前述の塗液塗布装置の全体構成にお
いて、高さセンサー40としては、レーザ、超音波等を
利用した非接触測定形式のもの、ダイヤルゲージ、差動
トランス等を利用した接触測定形式のもの等、測定可能
な原理のものならいかなるものを用いてもよい。
【0058】また、塗液吐出装置の開口部の凹部に対す
る相対位置を検知する検知手段は、基材の凹部とノズル
の孔を各々別個に検知するカメラを用いた画像処理装置
により構成してもよい。
【0059】さらにまた、前記実施態様では基材はX軸
方向に移動し、ノズルがY軸、Z軸方向に移動する場合
での適用例について記述したが、ノズル20と基材4が
相対的に3次元的に移動できる構造、形式のものである
のなら、テーブル、ノズルの移動方向はいかなる組み合
わせのものでもよい。
【0060】たとえば、前述の実施態様では、塗布はテ
ーブルの移動、凹凸のピッチ方向への移動は、ノズルの
移動によって行う例を示したが、塗布をノズルの移動、
凹凸のピッチ方向への移動をテーブルの移動で行っても
よい。
【0061】さらに、本発明における基材としては、ガ
ラス板の他、鉄板、アルミ板等、枚葉状のものならどの
ようなものでもよい。また、一種類の塗液を塗布する場
合について詳しく言及したが、赤、青、緑等の3色の蛍
光体を同時に塗布する場合にも本発明は適用できる。
【0062】次に、本発明のノズル、それを用いた凹凸
基材への塗液の塗布装置および方法の基本技術思想につ
いて説明する。図3(A)、(B)は、従来のノズルお
よびその塗布特性例を示している。図3(A)に示すノ
ズル101は、複数の吐出孔102が一直線状に配列さ
れたもので、矢印は塗布方向を示している。このような
ノズル101を用いて、塗布行程を繰り返して凹凸基板
(図示略)の各凹部に塗液を塗布していくが、このとき
各塗布行程(各バッチ)間、とくにその境界部では、図
3(B)に示すような塗布量の境界が生じ、これが明確
な輝度むらとなって現れることがある。これは、ノズル
101内におけるマニホールドから各吐出孔102に至
るまでの圧力損失の変化(たとえば、ある勾配をもった
変化)などにより、それが図3(B)に示すような塗布
量のグラデーション(輝度のグラデーション)を引き起
こすためである。このような各バッチ間の境界部におけ
るむらを抑えるためには、前述した如く、極めて高精度
の吐出孔加工や、複雑な塗布量制御機構が必要である
が、現実的には限界があるとともに、それを敢えて行お
うとすると著しく高価なものになる。
【0063】そこで本発明では、基本的に、人間の目
(視覚)の特性を利用し、以下のような新規な手法を用
いる。たとえば図4(A)に示す、塗液を塗布すべき凹
部(溝)に対し1溝飛ばしのピッチで吐出孔112を配
列したノズル111の輝度(塗布量)の特性が図4
(B)に示すようなものであり、図4(C)に示す、同
じく、塗液を塗布すべき凹部(溝)に対し1溝飛ばしの
ピッチで吐出孔114を配列したノズル113の輝度
(塗布量)の特性が図4(D)に示すようなものである
場合、ノズル111とノズル113を、塗布方向Xと直
角の方向であるノズル幅方向に1溝ピッチ分ずらして塗
布すると(同時塗り、2回の別塗りにかかわらず)、塗
布された基材の輝度(塗布量)の特性は図5(B)に示
すようになる(図5(A)は、ノズル111とノズル1
13を1溝ピッチ分ずらして重ね合わせて塗布する場合
を示している)。すなわち、互いに異なる輝度(塗布
量)特性のノズル111とノズル113を用いて塗布さ
れる結果、隣接する塗布溝間では特性がでこぼこに変化
し、図3(B)や図4(B)、図4(D)に示した特性
に比べ、バッチ間境界部における輝度(塗布量)特性の
変動が目立たなくなる。これは、人間の目が、群(複数
本)で輝度(塗布量)が変わった場合は境界むらを認識
できるが、1本単位で変化した場合には分解能をもたず
認識できないことによる。本発明は、基本的にこの境界
ぼかし効果を利用したものである。さらに、図5(A)
におけるノズル111とノズル113の吐出量を意図的
に変えると、図5(C)に示すような特性が得られ、図
5(C)に示す特性では、一層境界むらが消える。
【0064】また、図6(A)に示すような、塗液を塗
布すべき凹部(溝)に対し1溝飛ばしのピッチで吐出孔
122を配列したノズル121を用いて1回目の塗布と
2回目の塗布とをノズル幅方向に1溝ピッチ分ずらして
行う場合についても(順次塗工)、1回目の塗布と2回
目の塗布とを同じ吐出量に設定した場合には図6(B)
に示すような特性となって、やはり、1、2バッチ目と
3、4バッチ目との境界部での輝度(塗布量)特性の変
化が目立つことになるが、図6(C)に示すように、1
バッチ目の塗布と2バッチ目の塗布、3バッチ目の塗布
と4バッチ目の塗布とを互いに異なる吐出量に設定する
と、1、2バッチ目と3、4バッチ目との境界部での輝
度(塗布量)特性の変化は目立たなくなる。
【0065】本発明では、基本的にこのような境界ぼか
し効果を利用し、以下のような各態様で実施できる。
【0066】図7は、本発明の一実施態様に係るノズル
201を示しており、(A)はその縦断面図、(B)は
それと直角方向における縦断面図、(C)は吐出孔20
2が配列された底面図である。ノズル201には、塗液
の供給口203とマニホールド204が設けられてい
る。各吐出孔202は、円形の吐出孔からなり、同一の
直径(開口面積)の吐出孔202が隣接しないように直
線状に配列されている。つまり、吐出孔202は2種類
以上(本実施態様では3種類)の吐出孔からなり、同種
の吐出孔がノズル201の幅方向に互いに隣接しないよ
うに、少なくとも一つおきに配列されている。これによ
り、各隣接吐出孔における圧力損失が変わり、凹凸基材
の隣り合う被塗布凹部には塗液の吐出量を変えて塗布す
ることができる。したがって、凹凸基材に対してノズル
201の塗布行程を繰り返す場合においても、各塗布バ
ッチ間の境界部において輝度(塗布量)の変化を、人間
の目では認識できない程度に目立たなくすることが可能
になる。
【0067】図7(C)に示すように、両端に位置する
吐出孔202の開口面積を変えておくことにより、バッ
チ間の境界部における輝度(塗布量)の変化を一層目立
たなくすることができる。吐出孔202は、直径の異な
る2種類であってもよい。
【0068】図8は、別の実施態様に係るノズル211
を示している。本実施態様では、2種類以上(本実施態
様では3種類)の開口面積の吐出孔212が、同種の吐
出孔がノズル211の幅方向に互いに隣接しないよう
に、少なくとも一つおきに配列されているとともに、同
じ開口面積の吐出孔毎に直線状に配列されている。吐出
孔径が異なれば圧力損失も異なり、塗布開始・終了位置
が微妙に異なってくるので、各孔径毎の位置ずれ量を予
測し、あらかじめ各孔径の吐出孔位置をずらしておくこ
とが好ましい。吐出孔212は、直径の異なる2種類で
あってもよい。また、両端に位置する吐出孔の直径が異
なることが好ましい。
【0069】図9(A)、(B)は、さらに別の実施態
様に係るノズル221を示している。本実施態様では、
吐出孔222をパイプ部材223から構成し、同一の長
さの吐出孔が互いに隣接しないように直線状に配列され
たノズル221に構成されている。これにより、凹凸基
材の、隣り合う被塗布凹部には塗液の吐出量を変えて塗
布することができる。このように、吐出孔の孔長を変え
ることによっても、各吐出孔の圧力損失を変えて、互い
に隣接する吐出孔からの吐出量を意図的に変えることが
でき、とくにバッチ間の境界部における輝度(塗布量)
の変化を目立たなくすることができる。吐出孔222
は、孔長の異なる2種類であってもよい。また、両端に
位置する吐出孔の孔長が異なることが好ましい。
【0070】図10(A)、(B)は、図9の変形例に
係るノズル231を示している。本実施態様では、吐出
孔232をノズル231の構成部材に直接形成してい
る。ノズル231の下面を段付き形状部233に形成
し、各段部に合わせて吐出孔232を穿設することによ
り、各吐出孔232の孔長を変化させることができる。
このような構成によっても吐出孔の孔長を変えることが
でき、各吐出孔の圧力損失を変えて、互いに隣接する吐
出孔からの吐出量を意図的に変えることができ、とくに
バッチ間の境界部における輝度(塗布量)の変化を目立
たなくすることができる。吐出孔232は、孔長の異な
る2種類であってもよい。また、両端に位置する吐出孔
の孔長が異なることが好ましい。
【0071】図11(A)、(B)は、図9の別の変形
例に係るノズル241を示している。本実施態様では、
吐出孔242をパイプ部材243から構成し、同一の長
さの吐出孔が互いに隣接しないように構成されていると
ともに、同じ孔長の吐出孔毎に直線状に配列されてい
る。吐出孔の孔長が異なれば圧力損失も異なり、塗布開
始・終了位置が微妙に異なってくるので、各孔長毎の位
置ずれ量を予測し、あらかじめ各孔長の吐出孔位置をず
らしておくことが好ましい。吐出孔242は、孔長の異
なる2種類であってもよい。また、両端に位置する吐出
孔の孔長が異なることが好ましい。
【0072】図12(A)、(B)は、図10の変形例
に係るノズル251を示している。本実施態様では、吐
出孔252をノズル251の構成部材に直接形成してい
る。ノズル251の下面を段付き形状部253に形成
し、各段部に合わせて吐出孔252を穿設することによ
り、各吐出孔252の孔長を変化させることができる。
そして、同一の長さの吐出孔が互いに隣接しないように
構成されているとともに、同じ孔長の吐出孔毎に直線状
に配列されている。吐出孔の孔長が異なれば圧力損失も
異なり、塗布開始・終了位置が微妙に異なってくるの
で、各孔長毎の位置ずれ量を予測し、あらかじめ各孔長
の吐出孔位置をずらしておくことが好ましい。吐出孔2
52は、孔長の異なる2種類であってもよい。また、両
端に位置する吐出孔の孔長が異なることが好ましい。
【0073】以上の各ノズルは、吐出孔のピッチが、凹
凸基板の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3m倍(mは自
然数)であることが好ましい。これによって、赤、緑、
青の3色の塗液を順次塗布するプラズマディスプレイパ
ネルの製造にも容易に対応できる。
【0074】図13は、本発明の一実施態様に係る凹凸
基材への塗液の塗布方法を示している。本実施態様で
は、ノズル261には、凹凸基材263の凸部または凹
部ピッチの6倍のピッチで吐出孔262が設けられてお
り、ノズル261の1個を用いて、まず所定塗布領域に
対し1バッチ目が塗布された後、破線で示すようにその
ノズル261が幅方向に凹凸基材263の凸部または凹
部ピッチの3倍のピッチ分ずらされて2バッチ目の塗布
が行われる。1バッチ目と2バッチ目の吐出量を変える
ことにより、被塗布凹部(凹凸基材263の3つおきの
凹部)の互いに隣接する凹部には、互いに異なる塗布量
で塗布されることになり、とくにバッチ間(1、2バッ
チ目と3、4バッチ目との間)の境界部における輝度
(塗布量)の変化を目立たなくすることができる。吐出
量を変える方法としては、たとえばバッチ間で吐出圧力
を変える方法がある。
【0075】図14は、図13の変形例に係る凹凸基材
への塗液の塗布方法を示している。本実施態様では、凹
凸基材273の凸部または凹部ピッチの6倍のピッチで
吐出孔272が設けられたノズルがノズル271a、2
71bと2個配されており、各ノズル271a、271
bからの塗液が実質的に同時に塗布される。ノズル27
1aとノズル271bはノズル幅方向に吐出孔が凹凸基
材273の凸部または凹部ピッチの3倍のピッチ分ずら
されており、それぞれのノズルの個体差で塗布量を変え
ることができるようになっている。各ノズル271a、
271bは、独立に制御(移動、塗布)できるものであ
ってもよく、凸部または凹部ピッチの3倍ずらして連結
し、一緒に移動するものでもよい。このとき、塗布制御
(塗布タイミング等)は別々に制御することが好まし
い。また、各ノズルの相対位置を微調整できる手段を有
していてもよい。さらに、それぞれのノズルは、吐出孔
の開口面積や孔長を変えてもよい。
【0076】図15は、本発明の別の実施態様に係る凹
凸基材への塗液の塗布方法を示している。本実施態様で
は、ノズル281の吐出孔282のピッチを、吐出孔2
82の配列方向中央部においては凹凸基材283の凸部
または凹部ピッチの3倍とし、両端に位置する吐出孔と
その内側に位置する吐出孔のピッチのみを、凸部または
凹部ピッチの6倍(1凹部を飛ばす)としたノズル28
1に構成している。
【0077】図15に示すように、1回目のバッチでは
実線で示す位置にて塗布し、次の2回目のバッチでは破
線で示す位置にて塗布して、順次塗工時に、1回目塗布
時に塗布しなかった最終孔とその内側の吐出孔の間の凹
部に、2回目塗布時の第1孔で塗布する。これにより、
順次塗工時に発生するバッチ間での境界むらが解消され
る。
【0078】図16は、図15の変形例に係る凹凸基材
への塗液の塗布方法を示している。本実施態様では、ノ
ズル291の吐出孔292のピッチを、吐出孔292の
配列方向中央部においては凹凸基材293の凸部または
凹部ピッチの3倍とし、両端に位置する吐出孔とその内
側に位置する吐出孔との間、さらにその内側に位置する
吐出孔との間のピッチのみを、凸部または凹部ピッチの
6倍(それぞれ1凹部を飛ばす)としたノズル291に
構成している。
【0079】図16に示すように、1回目のバッチでは
実線で示す位置にて塗布し、次の2回目のバッチでは破
線で示す位置にて塗布して、順次塗工時に、1回目塗布
時に塗布しなかった端部側の2つの凹部に、2回目塗布
時の第1孔および第2孔で塗布する。これにより、順次
塗工時に発生するバッチ間での境界むらが解消される。
このように、ノズルに配列された吐出孔の総数が多い場
合には、端部における凹部飛ばしの部位を拡大すること
ができる。この端部における凹部飛ばしの部位は、少な
くとも両端に位置する吐出孔とその内側に位置する吐出
孔との間に設ければよい。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のノズル並
びに凹凸基材への塗液の塗布装置および方法によれば、
複数の吐出孔から吐出され塗布される塗液の、とくにバ
ッチ間の境界部における目立つ塗布むらを解消でき、見
た目の塗布量、輝度のばらつきを小さくして、塗布品質
を向上することができるとともに、安価に長時間にわた
って安定な塗布が可能となる。そして、凹凸基材の各凹
部への塗布量ばらつきを小さくするために、ノズルの吐
出孔の孔径精度あるいは孔長精度を極限まで突き詰める
必要がないので、ノズルを安価に製作できる。
【0081】本発明のプラズマディスプレイの製造装置
および方法によれば、上記凹凸基材への塗液の塗布装置
および方法を使用しているので、品質の高いプラズマデ
ィスプレイパネルを、高い生産性で製造することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る塗液の塗布装置の全
体斜視図である。
【図2】図1の装置のテーブルとノズル周りの構成を示
す模式図である。
【図3】従来のノズルの特性を示す説明図であって、
(A)はノズルの概略構成図、(B)はその塗布特性図
である。
【図4】本発明のノズルの特性を説明するための説明図
であって、(A)はノズルの概略構成図、(B)はその
塗布特性図、(C)は別のノズルの概略構成図、(D)
はその塗布特性図である。
【図5】本発明のノズルの特性を説明するための説明図
であって、(A)はノズルの配置を示す概略構成図、
(B)はその塗布特性図、(C)は別の塗布特性図であ
る。
【図6】本発明のノズルの特性を説明するための説明図
であって、(A)はノズルの概略構成図、(B)はその
塗布特性図、(C)は別の塗布特性図である。
【図7】本発明の一実施態様に係るノズルの概略構成図
で、(A)は縦断面図、(B)は(A)と直角方向にお
ける縦断面図、(C)は底面図である。
【図8】本発明の別の実施態様に係るノズルの底面図で
ある。
【図9】本発明のさらに他の実施態様に係るノズルの概
略構成図で、(A)は縦断面図、(B)は底面図であ
る。
【図10】本発明のさらに他の実施態様に係るノズルの
概略構成図で、(A)は縦断面図、(B)は底面図であ
る。
【図11】本発明のさらに他の実施態様に係るノズルの
概略構成図で、(A)は縦断面図、(B)は底面図であ
る。
【図12】本発明のさらに他の実施態様に係るノズルの
概略構成図で、(A)は縦断面図、(B)は底面図であ
る。
【図13】本発明の一実施態様に係る塗液の塗布方法を
示す、ノズルと凹凸基板の平面図である。
【図14】本発明の別の実施態様に係る塗液の塗布方法
を示す、ノズルと凹凸基板の平面図である。
【図15】本発明のさらに別の実施態様に係る塗液の塗
布方法を示す、ノズルと凹凸基板の平面図である。
【図16】本発明のさらに別の実施態様に係る塗液の塗
布方法を示す、ノズルと凹凸基板の平面図である。
【符号の説明】
2 基台 4 基材 6 テーブル 8 ガイド溝レール 10 フィードスクリュー 16 ACサーボモータ 20 ノズル 26 リニアアクチュエータ 30 昇降機構 36 幅方向移動機構 40 高さセンサー 42 塗液 44 吐出孔 50 供給ユニット 56 塗液タンク 58 供給装置コントローラ 60 全体コントローラ 66 センサー 72 カメラ 201、211、221、231、241、251、2
61、271a、271b、281、291 ノズル 202、212、222、232、242、252、2
62、272、282、292 吐出孔 203 塗液供給口 204 マニホールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 高男 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 4F033 AA00 AA01 AA14 BA03 CA01 CA11 DA05 EA06 GA08 GA10 JA01 LA01 NA01 5C028 FF16 HH04 HH14 5C040 DD13

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニホールド部と、該マニホールド部の
    内側から外側に開口する複数の吐出孔からなる吐出孔群
    を有し、前記吐出孔群は吐出量の異なる少なくとも2種
    類の吐出孔からなり、かつ、同種の吐出孔がノズル幅方
    向に少なくとも一つおきに配列されていることを特徴と
    するノズル。
  2. 【請求項2】 前記吐出量の異なる少なくとも2種類の
    吐出孔が開口面積の異なる少なくとも2種類の吐出孔か
    らなる、請求項1に記載のノズル。
  3. 【請求項3】 前記吐出量の異なる少なくとも2種類の
    吐出孔が長さの異なる少なくとも2種類の吐出孔からな
    る、請求項1に記載のノズル。
  4. 【請求項4】 ノズル幅方向に全吐出孔が直線状に配列
    されている、請求項1ないし3のいずれかに記載のノズ
    ル。
  5. 【請求項5】 ノズル幅方向に同種の吐出孔毎に直線状
    に配列されている、請求項1ないし3のいずれかに記載
    のノズル。
  6. 【請求項6】 両端に位置する吐出孔の種類が互いに異
    なっている、請求項1ないし5のいずれかに記載のノズ
    ル。
  7. 【請求項7】 表面に一方向にストライプ状に凹凸部が
    形成されている凹凸基材を固定するテーブルと、前記凹
    凸基材の凹凸部に対面して設けられた複数の吐出孔を有
    するノズルと、前記ノズルに塗液を供給する塗液供給手
    段と、前記テーブルとノズルを3次元的に相対移動させ
    る移動手段とを備えた凹凸基材への塗液の塗布装置にお
    いて、前記ノズルに、請求項1ないし6のいずれかに記
    載のノズルを用いたことを特徴とする凹凸基材への塗液
    の塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズルの吐出孔のピッチが、前記凹
    凸基材の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3m倍(mは自
    然数)である、請求項7に記載の凹凸基材への塗液の塗
    布装置。
  9. 【請求項9】 表面に一方向にストライプ状に一定ピッ
    チで凹凸部が形成されている凹凸基材を固定するテーブ
    ルと、前記凹凸基材の凹凸部に対面して設けられた複数
    の吐出孔を有するノズルと、前記ノズルに塗液を供給す
    る塗液供給手段と、前記テーブルとノズルを3次元的に
    相対移動させる移動手段とを備えた凹凸基材への塗液の
    塗布装置において、前記ノズルの吐出孔のピッチが、前
    記凹凸基材の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3n倍(n
    は2以上の自然数)であり、かつ、塗布方向にn個以下
    のノズルを配したことを特徴とする凹凸基材への塗液の
    塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記n個以下(nは2以上の自然数)
    のノズルの中に、他のノズルの吐出孔に対して吐出量の
    異なる吐出孔を有するノズルを少なくとも1個含む、請
    求項9に記載の凹凸基材への塗液の塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記吐出量の異なる吐出孔が、他のノ
    ズルの吐出孔に対して開口面積の異なる吐出孔である、
    請求項10に記載の凹凸基材への塗液の塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記吐出量の異なる吐出孔が、他のノ
    ズルの吐出孔に対して長さの異なる吐出孔である、請求
    項10に記載の凹凸基材への塗液の塗布装置。
  13. 【請求項13】 表面に一方向にストライプ状に一定ピ
    ッチで凹凸部が形成されている凹凸基材を固定するテー
    ブルと、前記凹凸基材の凹凸部に対面して設けられた複
    数の吐出孔を有するノズルと、前記ノズルに塗液を供給
    する塗液供給手段と、前記テーブルとノズルを3次元的
    に相対移動させる移動手段とを備えた凹凸基材への塗液
    の塗布装置において、前記ノズルの吐出孔のピッチが、
    吐出孔の配列方向中央部において前記凹凸基材の凸部ピ
    ッチまたは凹部ピッチの3倍であり、かつ、少なくとも
    前記ノズルの両端に位置する吐出孔とその内側に位置す
    る吐出孔との間のピッチが、前記凹凸基材の凸部ピッチ
    または凹部ピッチの6倍であることを特徴とする凹凸基
    材への塗液の塗布装置。
  14. 【請求項14】 塗液が赤色、緑色、青色のいずれかの
    色に発光する蛍光体粉末を含むペーストであって、請求
    項7ないし13のいずれかに記載の凹凸基材への塗液の
    塗布装置を用いたことを特徴とするプラズマディスプレ
    イの製造装置。
  15. 【請求項15】 表面に一方向にストライプ状に凹凸部
    が形成されている凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に
    対面して設けられた複数の吐出孔を有するノズルとを相
    対的に移動させ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐
    出孔から塗液を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗
    液を塗布する塗布方法であって、隣り合う被塗布凹部に
    は塗液の吐出量を変えて塗布することを特徴とする凹凸
    基材への塗液の塗布方法。
  16. 【請求項16】 前記選択された被塗布凹部が、前記凹
    凸基材の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3m倍(mは自
    然数)のピッチで配された凹部である、請求項15に記
    載の凹凸基材への塗液の塗布方法。
  17. 【請求項17】 表面に一方向にストライプ状に凹凸部
    が形成されている凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に
    対面して設けられた複数の吐出孔を有するノズルとを相
    対的に移動させ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐
    出孔から塗液を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗
    液を塗布する塗布方法であって、前記ノズルに、請求項
    1ないし6のいずれかに記載のノズルを用いて塗布する
    ことを特徴とする凹凸基材への塗液の塗布方法。
  18. 【請求項18】 前記ノズルに、吐出孔のピッチが前記
    凹凸基材の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3m倍(mは
    自然数)であるものを用いて塗布する、請求項17に記
    載の凹凸基材への塗液の塗布方法。
  19. 【請求項19】 表面に一方向にストライプ状に凹凸部
    が形成されている凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に
    対面して設けられた複数の吐出孔を有するノズルとを相
    対的に移動させ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐
    出孔から塗液を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗
    液を塗布する塗布方法であって、前記ノズルに、吐出孔
    のピッチが前記凹凸基材の凸部ピッチまたは凹部ピッチ
    の3n倍(nは2以上の自然数)のものを塗布方向にn
    個以下用いて塗布することを特徴とする凹凸基材への塗
    液の塗布方法。
  20. 【請求項20】 前記n個以下(nは2以上の自然数)
    のノズルの中に、他のノズルの吐出孔に対して吐出量の
    異なる吐出孔を有するノズルを少なくとも1個含む、請
    求項19に記載の凹凸基材への塗液の塗布方法。
  21. 【請求項21】 前記吐出量の異なる吐出孔が、他のノ
    ズルの吐出孔に対して開口面積の異なる吐出孔である、
    請求項20に記載の凹凸基材への塗液の塗布方法。
  22. 【請求項22】 前記吐出量の異なる吐出孔が、他のノ
    ズルの吐出孔に対して長さの異なる吐出孔である、請求
    項20に記載の凹凸基材への塗液の塗布方法。
  23. 【請求項23】 表面に一方向にストライプ状に凹凸部
    が形成されている凹凸基材と、前記凹凸基材の凹凸部に
    対面して設けられた複数の吐出孔を有するノズルとを相
    対的に移動させ、かつ、前記ノズルに塗液を供給して吐
    出孔から塗液を吐出し、凹凸基材の選択された凹部に塗
    液を塗布する塗布方法であって、前記ノズルに、吐出孔
    のピッチが吐出孔の配列方向中央部において前記凹凸基
    材の凸部ピッチまたは凹部ピッチの3倍であり、かつ、
    少なくとも前記ノズルの両端に位置する吐出孔とその内
    側に位置する吐出孔との間のピッチが、前記凹凸基材の
    凸部ピッチまたは凹部ピッチの6倍であるものを用いて
    塗布することを特徴とする凹凸基材への塗液の塗布方
    法。
  24. 【請求項24】 塗液が赤色、緑色、青色のいずれかの
    色に発光する蛍光体粉末を含むペーストであって、請求
    項15ないし23のいずれかに記載の凹凸基材への塗液
    の塗布方法を用いることを特徴とするプラズマディスプ
    レイの製造方法。
  25. 【請求項25】 一対の平行に配された基材の間に、電
    極および蛍光体層が配設されガス媒体が封入された放電
    空間が形成され、電極による放電に伴って紫外線を発
    し、前記蛍光体層で可視光に変換することによって発光
    するプラズマディスプレイパネルにおいて、同色に発光
    する、隣り合う蛍光体層の厚みに差をもたせたことを特
    徴とするプラズマディスプレイパネル。
  26. 【請求項26】 前記隣り合う蛍光体層の厚み差が2μ
    m以上である、請求項25に記載のプラズマディスプレ
    イパネル。
  27. 【請求項27】 前記隣り合う蛍光体層の厚み差が10
    μm以下である、請求項25または26に記載のプラズ
    マディスプレイパネル。
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