JP2003051727A - 高周波増幅回路 - Google Patents

高周波増幅回路

Info

Publication number
JP2003051727A
JP2003051727A JP2001238071A JP2001238071A JP2003051727A JP 2003051727 A JP2003051727 A JP 2003051727A JP 2001238071 A JP2001238071 A JP 2001238071A JP 2001238071 A JP2001238071 A JP 2001238071A JP 2003051727 A JP2003051727 A JP 2003051727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
high frequency
electric field
frequency signal
amplifying
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001238071A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Aoki
廣志 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2001238071A priority Critical patent/JP2003051727A/ja
Publication of JP2003051727A publication Critical patent/JP2003051727A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信電界強度が弱電界となると、高周波増幅
回路内部の雑音指数が劣化し、その結果、受信感度不足
が生じる。 【解決手段】 到来する高周波信号を受信する受信アン
テナ101の後段に配置し、受信した高周波信号を、直
流バイアス量に基づいて増幅するLNA部11と、LN
A部の後段に配置し、LNA部で増幅した高周波信号
を、所定減衰量で減衰するアッテネータ回路12と、減
衰出力した高周波信号に基づくAGC電圧を生成すると
共に、AGC電圧に基づいてアッテネータ回路のON/
OFF動作を設定するAGC回路13と、AGC電圧に
基づいて、LNA部の直流バイアス量を設定する直流バ
イアス量制御回路14とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば放送受信装
置等の高周波増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような放送受信装置の高周波
増幅回路としては図7に示すものがあげられる。図7は
従来技術の高周波増幅回路を備えた放送受信装置内部の
概略構成を示すブロック図である。
【0003】図7に示す放送受信装置100は、放送電
波等の高周波信号を受信する受信アンテナ101と、こ
の受信した高周波信号を増幅する高周波増幅回路110
と、この増幅した高周波信号にフィルタ処理を施すフィ
ルタ部102と、図示せぬPLL回路からのチューニン
グ電圧に基づいて発振周波数を発振する発振回路(以
下、単にVCOと称する)103と、フィルタ処理を施
した高周波信号に発振周波数を混合することで中間周波
数信号を生成するミキサ部104と、この中間周波数信
号を出力信号として後段部位にバッファ出力するバッフ
ァ回路105とを有している。
【0004】高周波増幅回路110は、バッファ回路1
05から中間周波数信号をレベル検波することで自動利
得制御電圧(以下、単にAGC電圧と称する)を生成す
るAGC回路111と、このAGC電圧に基づいて、受
信アンテナ101で受信した高周波信号を減衰するアッ
テネータ回路112と、この減衰した高周波信号を増幅
するローノイズアンプ(以下、単にLNAと称する)部
113とを有している。
【0005】このように従来の高周波増幅回路110に
よれば、AGC回路111からのAGC電圧に基づいて
アッテネータ回路112の減衰量を制御する、例えば受
信電界強度が弱電界の場合、つまり受信アンテナ101
で受信する高周波信号の信号レベルが弱い場合には、そ
のアッテネータ回路112をOFF動作することで、高
周波信号を減衰することなく、そのままLNA部113
に伝送し、受信電界強度が強電界の場合、つまり受信し
た高周波信号の信号レベルが強い場合には、そのアッテ
ネータ回路112をON動作することで高周波信号を減
衰し、この減衰した高周波信号をLNA部113に伝送
するようにしたので、LNA部113での歪を抑えるこ
とで、その高周波信号の受信ダイナミックレンジを広範
囲にとることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高周波増幅回路110によれば、受信アンテナ10
1の後段に、挿入損失を伴うアッテネータ回路112が
配置されていることから、受信電界強度が弱くなると、
高周波増幅回路110内部の雑音指数(NF:Nois
e Figure)が悪化するため、その受信感度が上
がらなくなる。
【0007】また、上記従来の高周波増幅回路110に
よれば、受信アンテナ101の後段にアッテネータ回路
112が配置されていることから、そのアッテネータ回
路112の後段に、いくら雑音指数特性が良好なLNA
部113を配置したとしても、同様に、受信電界強度が
弱くなると、高周波増幅回路110内部の雑音指数が悪
化するため、その受信感度が上がらなくなる。
【0008】本発明は上記点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、高周波信号の受信ダイナ
ミックレンジを広範囲にとることができるようにしなが
ら、受信電界強度が弱電界となったとしても、高周波増
幅回路内部の雑音指数を良好にし、ひいては、その受信
感度の向上を図ることができる高周波増幅回路を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の高周波増幅回路は、到来する高周波信号を受
信する受信アンテナの後段に配置し、この受信アンテナ
で受信した高周波信号を、直流バイアス量に基づいて増
幅する増幅手段と、この増幅手段の後段に配置し、前記
増幅手段で増幅した高周波信号を、所定減衰量で減衰す
る減衰手段と、この減衰手段にて減衰出力した高周波信
号に基づく自動利得制御電圧を生成する自動利得制御電
圧生成手段と、この自動利得制御電圧に基づいて、前記
増幅手段の直流バイアス量を設定する直流バイアス量設
定制御手段と、前記自動利得制御電圧に基づいて、前記
減衰手段の動作を設定する減衰設定制御手段とを有する
ようにした。
【0010】従って、本発明の高周波増幅回路によれ
ば、受信アンテナの後段にLNA等の増幅手段を配置
し、さらに、この増幅手段の後段に、挿入損失を伴うア
ッテネータ回路等の減衰手段を配置するようにしたの
で、減衰手段の挿入損失等による雑音指数が無視できる
程度に小さくなることで、その受信感度を上げることで
きる。
【0011】さらに、本発明の高周波増幅回路によれ
ば、自動利得制御電圧に基づいて、増幅手段の直流バイ
アス量及び、減衰手段の動作を設定するようにしたの
で、受信ダイナミックレンジを広げることができる。
【0012】本発明の高周波増幅回路は、前記直流バイ
アス量設定制御手段が、前記自動利得制御電圧が所定電
圧以上となると、前記増幅手段内の歪特性が最小となる
ような直流バイアス量を設定し、前記自動利得制御電圧
が所定電圧未満となると、前記増幅手段内の雑音指数が
最小となるような直流バイアス量を設定すると共に、前
記減衰設定制御手段は、前記自動利得制御電圧が所定電
圧以上となると、前記減衰手段をON動作し、前記自動
利得制御電圧が所定電圧未満となると、前記減衰手段を
OFF動作するようにした。
【0013】従って、本発明の高周波増幅回路によれ
ば、自動利得制御電圧が所定電圧以上となると、受信電
界強度が強電界と判断し、前記増幅手段内の歪特性が最
小となるような直流バイアス量を設定し、さらに前記減
衰手段をON動作すると共に、自動利得制御電圧が所定
電圧未満となると、受信電界強度が弱電界と判断し、前
記増幅手段内の雑音指数が最小となるような直流バイア
ス量を設定し、さらに前記減衰手段をOFF動作するよ
うにしたので、受信ダイナミックレンジを広範囲にする
ことができる。
【0014】また、本発明の高周波増幅回路は、到来す
る高周波信号を受信する受信アンテナの後段に配置し、
この受信アンテナで受信した高周波信号を、直流バイア
ス量に基づいて増幅する増幅手段と、この増幅手段の後
段に配置し、前記増幅手段で増幅した高周波信号を、減
衰量に基づいて減衰する減衰手段と、この減衰手段にて
減衰出力した高周波信号に基づく電界レベル信号を生成
する電界レベル生成手段と、この電界レベル信号に基づ
いて、前記増幅手段の直流バイアス量を設定する直流バ
イアス量設定制御手段と、前記電界レベル信号に基づい
て、前記減衰手段の動作を設定する減衰設定制御手段と
を有するようにした。
【0015】従って、本発明の高周波増幅回路によれ
ば、受信アンテナの後段にLNA等の増幅手段を配置
し、さらに、この増幅手段の後段に、挿入損失を伴うア
ッテネータ回路等の減衰手段を配置するようにしたの
で、減衰手段の挿入損失等による雑音指数が無視できる
程度に小さくなることで、その受信感度を上げることで
きる。
【0016】さらに、本発明の高周波増幅回路によれ
ば、電界レベル信号に基づいて、増幅手段の直流バイア
ス量及び、減衰手段の動作を設定するようにしたので、
受信ダイナミックレンジを広げることができる。
【0017】また、本発明の高周波増幅回路は、前記直
流バイアス量設定制御手段が、前記電界レベル信号が所
定値以上となると、前記増幅手段内の歪特性が最小とな
るような直流バイアス量を設定し、前記電界レベル信号
が所定値未満となると、前記増幅手段内の雑音指数が最
小となるような直流バイアス量を設定すると共に、前記
減衰設定制御手段は、前記電界レベル信号が所定値以上
となると、前記減衰手段をON動作し、前記電界レベル
信号が所定値未満となると、前記減衰手段をOFF動作
するようにした。
【0018】従って、本発明の高周波増幅回路によれ
ば、電界レベル信号が所定電圧以上となると、受信電界
強度が強電界と判断し、前記増幅手段内の歪特性が最小
となるような直流バイアス量を設定し、さらに前記減衰
手段をON動作すると共に、電界レベル信号が所定電圧
未満となると、受信電界強度が弱電界と判断し、前記増
幅手段内の雑音指数が最小となるような直流バイアス量
を設定し、さらに前記減衰手段をOFF動作するように
したので、受信ダイナミックレンジを広範囲にすること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の高
周波増幅回路における実施の形態を示す放送受信装置に
ついて説明する。図1は本実施の形態を示す放送受信装
置内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図7に
示す放送受信装置100と同一の構成については同一符
号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明につ
いては省略する。
【0020】図1に示す放送受信装置1が図7に示す放
送受信装置100と異なるところは、高周波増幅回路1
0の内部構成にあり、到来する高周波信号を受信する受
信アンテナ101の後段に配置され、この受信アンテナ
101で受信した高周波信号を、直流バイアス量に基づ
いて増幅するLNA部11と、このLNA部11の後段
に配置され、LNA部11で増幅した高周波信号を所定
減衰量で減衰するアッテネータ回路12と、バッファ回
路105からの中間周波数信号をレベル検波することで
AGC電圧を生成すると共に、このAGC電圧に基づい
て、アッテネータ回路12のON/OFF動作を設定す
るAGC回路13と、AGC電圧に基づいて、LNA部
11の直流バイアス量を設定する直流バイアス量制御回
路14とを有している。
【0021】直流バイアス量制御回路14は、AGC電
圧が所定電圧以上となると、受信電界強度が強電界であ
ると判断し、LNA部11内の歪特性が最小となるよう
な直流バイアス量(ベース電流Ib)を設定するもので
ある。尚、強電界時においては雑音指数の影響を受ける
ことが少ないが、LNA部11内で歪を生じることが多
いことから、歪対策を考慮する必要があるため、歪特性
が最小となるように直流バイアス量を設定した。
【0022】また、直流バイアス量制御回路14は、A
GC電圧が所定電圧未満となると、受信電界強度が弱電
界と判断し、LNA部11内の雑音指数が最小となるよ
うな直流バイアス量(ベース電流Ib)を設定するよう
にした。尚、弱電界時においては雑音指数の影響が非常
に大きいことから、雑音指数が最小となるように直流バ
イアス量を設定した。
【0023】AGC回路13は、AGC電圧が所定電圧
以上となると、受信電界強度が強電界であると判断し、
アッテネータ回路12をON動作すると共に、AGC電
圧が所定電圧未満となると、受信電界強度が弱電界であ
ると判断し、アッテネータ回路12をOFF動作するよ
うにした。
【0024】図2は本実施の形態の要部である高周波増
幅回路10内部の回路構成を示す回路構成図である。
【0025】図2に示すようにLNA部11は、バイポ
ーラトランジスタQ1で構成している。アッテネータ回
路12は、2つのPINダイオードD1,D2と、3つ
の抵抗R3,R4,R14とで構成し、直流バイアス量
制御回路14は、抵抗R10と、オペアンプIC1とで
構成し、AGC回路13は、図示せぬAGC電圧生成部
と、3つの抵抗R11、R12,R13と、オペアンプ
IC2とで構成している。
【0026】LNA部11のバイポーラトランジスタQ
1は、そのベース側を受信アンテナ101で受信した高
周波信号の入力部RFin及び直流バイアス量制御回路
14に接続し、そのコレクタ側を電源部Vcc及びアッ
テネータ回路12に接続している。
【0027】尚、本願請求項記載の増幅手段はLNA部
11、減衰手段はアッテネータ回路12、自動利得制御
電圧生成手段及び減衰設定制御手段はAGC回路13、
直流バイアス量設定制御手段は直流バイアス量制御回路
14に相当するものである。
【0028】次に本実施の形態に関わる高周波増幅回路
10の動作について説明する。
【0029】図2に示すLNA部11のバイポーラトラ
ンジスタQ1は、受信アンテナ101で受信した高周波
信号を高周波信号入力部RFinから入力し、この入力
した高周波信号を、結合コンデンサC9を経由してベー
ス側に供給する。
【0030】さらにバイポーラトランジスタQ1は、電
源部Vccによる所定電流を抵抗R2、コイルL1及び
抵抗R1を経由してコレクタ電流Icとし、このコレク
タ電流Icをコレクタ側に供給する。
【0031】AGC電圧入力部Vagcは、AGC回路
13で生成したAGC電圧をかける。
【0032】オペアンプIC1は、AGC電圧に基づい
て直流バイアス電流を生成し、この直流バイアス電流を
抵抗R9,R8及びコイルL3を経由してベース電流I
bとし、このベース電流Ibをベース側に供給する。
【0033】バイポーラトランジスタQ1は、ベース電
流Ibに応じてコレクタ電流Icが変動することにな
る。このようにコレクタ電流Icが変動すると、後述す
る雑音指数特性や歪特性も変動することになる。
【0034】ここで、コレクタ電流Icと雑音指数特性
及び歪特性との関係について説明する。図3(a)はL
NA部11に関わるコレクタ電流Icと雑音指数との関
係で雑音指数特性を示す説明図、図3(b)はコレクタ
電流IcとIP3との関係で歪特性を示す説明図であ
る。
【0035】バイポーラトランジスタQ1は、図3
(a)及び(b)に示すようにコレクタ電流Icに応じ
て雑音指数特性及び歪特性が変動するものであり、コレ
クタ電流Icが小さくなると雑音指数が小さくなり、コ
レクタ電流Icが大きくなると歪が小さくなる傾向にあ
ることがわかる。
【0036】また、コレクタ電流Icはベース電流Ib
に応じて変動することは説明したが、その変動と高周波
信号との関係について説明する。図4(a)はAGC電
圧と高周波信号との関係を示す説明図、図4(b)は高
周波信号とコレクタ電流Ic及びベース電流Ibとの関
係を示す説明図である。
【0037】AGC回路13で生成するAGC電圧は、
図4(a)に示すように、受信アンテナ101で受信す
る高周波信号の受信電界強度に応じて変動し、受信電界
強度が弱電界となると、AGC電圧は小さくなり、受信
電界強度が強電界となると、AGC電圧は大きくなる。
【0038】また、図4(b)に示すように高周波信号
の受信電界強度が弱電界となると、AGC電圧と同様に
直流バイアス電流、つまりベース電流Ibも小さくなる
ことから、コレクタ電流Icも小さくなり、さらに、受
信電界強度が強電界となると、AGC電圧と同様に直流
バイアス電流、つまりベース電流Ibも大きくなること
から、コレクタ電流Icも大きくなる。
【0039】そこで、バイポーラトランジスタQ1は、
高周波信号の受信電界強度が弱電界となると、コレクタ
電流Icが小さくなり、その結果、雑音指数が小さくな
るように高周波信号を増幅することになる。従って、直
流バイアス電流、つまりベース電流Ibは、このバイポ
ーラトランジスタQ1で雑音指数が最小となるような高
周波信号が得られるように設定することになる。
【0040】また、バイポーラトランジスタQ1は、高
周波信号の受信電界強度が強電界となると、コレクタ電
流Icが大きくなり、その結果、歪特性が小さくなるよ
うに高周波信号を増幅することになる。従って、直流バ
イアス電流、つまりベース電流Ibは、このバイポーラ
トランジスタQ1で歪特性が最小となるような高周波信
号が得られるように設定することになる。
【0041】さらに、バイポーラトランジスタQ1は、
このように増幅した高周波信号を、抵抗R1及び結合コ
ンデンサC2を経由して、アッテネータ回路12のPI
NダイオードD1及びD2に供給する。
【0042】AGC回路13のオペアンプIC2は、オ
ペアンプIC1からのAGC電圧における抵抗R11、
R12の分圧値から、電源部Vccからの所定電圧にお
けるR13,R15の分圧値を差分し、その差分電圧を
増幅することで、アッテネータ制御電圧Vattを生成
する。
【0043】さらに、電源部Vccは、所定電圧から、
抵抗R6,R7及びR5と、コイルL2とで基準電圧V
refを生成する。
【0044】アッテネータ回路12では、図5に示すよ
うにアッテネータ制御電圧Vattと基準電圧Vref
とで電位差が生じるため、Vref<Vatt<Vcc
となると、高周波信号の受信電界強度が強電界であると
判断し、PINダイオードD2側のアノード側に電圧が
かかることで導通状態(ON状態)となり、PINダイ
オードD1は非導通状態(OFF状態)となる。
【0045】その結果、アッテネータ回路12では、バ
イポーラトランジスタQ1で歪特性が最小となるように
増幅した高周波信号を、抵抗R1及び結合コンデンサC
2を経由して、PINダイオードD2に流入し、バイパ
スコンデンサC4を通してアースに導通させ、PINダ
イオードD1への高周波信号の流入量を減らし、さらに
OFF状態にあるPINダイオードD1からは高周波信
号の漏れ分が高周波数信号出力部RFoutへ出力され
ることになる。
【0046】また、アッテネータ回路12では、0<V
att<Vrefとなると、高周波信号の受信電界強度
が弱電界であると判断し、PINダイオードD1側のア
ノード側に電圧がかかることで導通状態(ON状態)と
なり、PINダイオードD2は非導通状態(OFF状
態)となる。
【0047】その結果、アッテネータ回路12では、バ
イポーラトランジスタQ1で雑音指数が最小となるよう
に増幅した高周波信号を、抵抗R1及び結合コンデンサ
C2を経由して、そのまま減衰することなく、PINダ
イオードD1に流入して高周波信号出力部RFoutか
ら出力することになる。
【0048】従って、本実施の形態に示す高周波増幅回
路10を使用することで、高周波信号の入出力特性は図
6に示すようになる。
【0049】本実施の形態によれば、受信アンテナ10
1の後段にLNA部11を配置し、さらに、このLNA
部11の後段に、挿入損失を伴うアッテネータ回路12
を配置するようにしたので、アッテネータ回路12の挿
入損失等による雑音指数が無視できる程度に小さくなる
ことで、その受信感度を上げることできる。
【0050】さらに、本実施の形態によれば、受信電界
強度が強電界となると、LNA部11内の歪特性が最小
となるようなベース電流Ibを設定することで、歪特性
が最小となるように高周波信号を増幅し、さらにアッテ
ネータ回路12をON動作することで、この高周波信号
を減衰すると共に、受信電界強度が弱電界となると、L
NA部11内の雑音指数が最小となるようなベース電流
Ibを設定することで、雑音指数が最小となるように高
周波信号を増幅し、さらにアッテネータ回路12をOF
F動作することで高周波信号を減衰しないようにしたの
で、その受信ダイナミックレンジを広範囲にすることが
できる。
【0051】尚、上記実施の形態においては、LNA部
11をバイポーラトランジスタQ1で構成するようにし
たが、例えばFET等の増幅素子で構成するようにして
も、同様の効果が得られ、このような他の増幅素子で構
成した場合には、その増幅素子の特性に応じて直流バイ
アス電流値を適宜変更する必要があることは言うまでも
ない。
【0052】また、上記実施の形態においては、AGC
電圧に基づいてLNA部11及びアッテネータ回路12
を制御するようにしたが、例えば電界レベル信号に基づ
いて制御するようにしても同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】上記のように構成された本発明の高周波
増幅回路によれば、受信アンテナの後段にLNA等の増
幅手段を配置し、さらに、この増幅手段の後段に、挿入
損失を伴うアッテネータ回路等の減衰手段を配置するよ
うにしたので、減衰手段の挿入損失等による雑音指数が
無視できる程度に小さくなることで、その受信感度を上
げることできる。
【0054】さらに、本発明の高周波増幅回路によれ
ば、自動利得制御電圧に基づいて、増幅手段の直流バイ
アス量及び、減衰手段のON/OFF動作を設定するよ
うにしたので、受信ダイナミックレンジを広げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波増幅回路における実施の形態を
示す放送受信装置内部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施の形態に関わる高周波増幅回路内部の回
路構成を示す回路構成図である。
【図3】本実施の形態に関わる高周波増幅回路内部のL
NA部の特性説明図である。 a)コレクタ電流と雑音指数との関係で雑音指数特性を
示す説明図 b)コレクタ電流とIP3との関係で歪特性を示す説明
【図4】本実施の形態に関わる高周波増幅回路内部の特
性説明図である。 a)AGC電圧と高周波信号との関係を示す説明図 b)コレクタ電流及びベース電流と高周波信号との関係
を示す説明図
【図5】本実施の形態に関わる高周波増幅回路内部のア
ッテネータ回路の特性説明図であり、アッテネータ制御
電圧と高周波信号との関係を示す説明図である。
【図6】本実施の形態に関わる高周波増幅回路に関わる
高周波信号の入出力特性を示す説明図である。
【図7】従来技術の高周波増幅回路を内蔵した放送受信
装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 高周波増幅回路 11 LNA部(増幅手段) 12 アッテネータ回路(減衰手段) 13 AGC回路(自動利得制御電圧生成手段、減衰設
定制御手段) 14 直流バイアス量制御回路(直流バイアス量設定制
御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 到来する高周波信号を受信する受信アン
    テナの後段に配置し、この受信アンテナで受信した高周
    波信号を、直流バイアス量に基づいて増幅する増幅手段
    と、 この増幅手段の後段に配置し、前記増幅手段で増幅した
    高周波信号を、所定減衰量で減衰する減衰手段と、 この減衰手段にて減衰出力した高周波信号に基づく自動
    利得制御電圧を生成する自動利得制御電圧生成手段と、 この自動利得制御電圧に基づいて、前記増幅手段の直流
    バイアス量を設定する直流バイアス量設定制御手段と、 前記自動利得制御電圧に基づいて、前記減衰手段の動作
    を設定する減衰設定制御手段とを有することを特徴とす
    る高周波増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記直流バイアス量設定制御手段は、 前記自動利得制御電圧が所定電圧以上となると、前記増
    幅手段内の歪特性が最小となるような直流バイアス量を
    設定し、 前記自動利得制御電圧が所定電圧未満となると、前記増
    幅手段内の雑音指数が最小となるような直流バイアス量
    を設定すると共に、 前記減衰設定制御手段は、 前記自動利得制御電圧が所定電圧以上となると、前記減
    衰手段をON動作し、 前記自動利得制御電圧が所定電圧未満となると、前記減
    衰手段をOFF動作することを特徴とする請求項1記載
    の高周波増幅回路。
  3. 【請求項3】 到来する高周波信号を受信する受信アン
    テナの後段に配置し、この受信アンテナで受信した高周
    波信号を、直流バイアス量に基づいて増幅する増幅手段
    と、 この増幅手段の後段に配置し、前記増幅手段で増幅した
    高周波信号を、減衰量に基づいて減衰する減衰手段と、 この減衰手段にて減衰出力した高周波信号に基づく電界
    レベル信号を生成する電界レベル生成手段と、 この電界レベル信号に基づいて、前記増幅手段の直流バ
    イアス量を設定する直流バイアス量設定制御手段と、 前記電界レベル信号に基づいて、前記減衰手段の動作を
    設定する減衰設定制御手段とを有することを特徴とする
    高周波増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記直流バイアス量設定制御手段は、 前記電界レベル信号が所定値以上となると、前記増幅手
    段内の歪特性が最小となるような直流バイアス量を設定
    し、 前記電界レベル信号が所定値未満となると、前記増幅手
    段内の雑音指数が最小となるような直流バイアス量を設
    定すると共に、 前記減衰設定制御手段は、 前記電界レベル信号が所定値以上となると、前記減衰手
    段をON動作し、 前記電界レベル信号が所定値未満となると、前記減衰手
    段をOFF動作することを特徴とする請求項3記載の高
    周波増幅回路。
JP2001238071A 2001-08-06 2001-08-06 高周波増幅回路 Pending JP2003051727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001238071A JP2003051727A (ja) 2001-08-06 2001-08-06 高周波増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001238071A JP2003051727A (ja) 2001-08-06 2001-08-06 高周波増幅回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003051727A true JP2003051727A (ja) 2003-02-21

Family

ID=19069052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001238071A Pending JP2003051727A (ja) 2001-08-06 2001-08-06 高周波増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003051727A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100649636B1 (ko) 2005-03-10 2006-11-27 삼성전기주식회사 위성 dmb 수신기
JP2007068143A (ja) * 2005-08-05 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ整合器とこれを用いた高周波受信装置
JP2010278949A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Sony Corp 受信装置
WO2014204717A1 (en) * 2013-06-19 2014-12-24 Motorola Solutions, Inc. Method and apparatus for selectively configuring a two-way radio device to operate in a control station mode or a non-control station mode

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63149909A (ja) * 1986-12-13 1988-06-22 Nec Corp 低雑音増幅回路
JPH02261223A (ja) * 1989-03-31 1990-10-24 Nec Corp 超高周波受信機
JPH0442627A (ja) * 1990-06-08 1992-02-13 Fujitsu Ltd 受信入力レベルモニタ回路
JPH0529975A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Nec Corp 受信装置
JPH05121967A (ja) * 1991-10-29 1993-05-18 Nec Corp Fet低雑音増幅器
JP2000059252A (ja) * 1998-08-04 2000-02-25 Hitachi Denshi Ltd 自動利得制御装置
JP2000269758A (ja) * 1999-03-15 2000-09-29 Fujitsu Ltd 信号レベル検出方式及びその装置
JP2000312235A (ja) * 1999-02-22 2000-11-07 Toshiba Corp 自動利得制御装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63149909A (ja) * 1986-12-13 1988-06-22 Nec Corp 低雑音増幅回路
JPH02261223A (ja) * 1989-03-31 1990-10-24 Nec Corp 超高周波受信機
JPH0442627A (ja) * 1990-06-08 1992-02-13 Fujitsu Ltd 受信入力レベルモニタ回路
JPH0529975A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Nec Corp 受信装置
JPH05121967A (ja) * 1991-10-29 1993-05-18 Nec Corp Fet低雑音増幅器
JP2000059252A (ja) * 1998-08-04 2000-02-25 Hitachi Denshi Ltd 自動利得制御装置
JP2000312235A (ja) * 1999-02-22 2000-11-07 Toshiba Corp 自動利得制御装置
JP2000269758A (ja) * 1999-03-15 2000-09-29 Fujitsu Ltd 信号レベル検出方式及びその装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100649636B1 (ko) 2005-03-10 2006-11-27 삼성전기주식회사 위성 dmb 수신기
JP2007068143A (ja) * 2005-08-05 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ整合器とこれを用いた高周波受信装置
JP2010278949A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Sony Corp 受信装置
WO2014204717A1 (en) * 2013-06-19 2014-12-24 Motorola Solutions, Inc. Method and apparatus for selectively configuring a two-way radio device to operate in a control station mode or a non-control station mode

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0818879B1 (en) Amplifier circuit and multistage amplifier circuit
US5884153A (en) Delayed automatic gain control circuit
US7548116B2 (en) High-frequency circuit of reduced circuit scale
JP2003051727A (ja) 高周波増幅回路
JP2002016462A (ja) 受信回路及び受信利得制御方法
KR20010065363A (ko) 이동단말기 수신단의 증폭 장치 및 제어방법
US6873212B2 (en) Integrated circuit radio frequency amplifier with notch filter
US4048569A (en) Receiver automatic gain control system
JPH06188643A (ja) 高周波低雑音増幅器
KR20070082993A (ko) 고주파 감쇄기
US20060028291A1 (en) Variable attenuation circuit having large attenuation amount with small circuit size
JP2606165B2 (ja) インピーダンス整合回路
KR100190610B1 (ko) 자동 이득 제어 회로
JP3004138B2 (ja) 利得切換回路
JP2000307365A (ja) Rfバッファ回路および動作方法
JPH0276407A (ja) 高周波増幅器のagc回路
JPH10107565A (ja) トランジスタ回路
JPH0611649Y2 (ja) チユ−ナ
JPH05300029A (ja) 自動送信電力制御回路の電力増幅器バイアス回路
JPH1084222A (ja) 発振回路
JPH066249A (ja) Fmラジオ受信機
JPS6154288B2 (ja)
JPH066177A (ja) 電子チューナ
JPS6252490B2 (ja)
JPH04192891A (ja) 受信回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101207