JP2002016462A - 受信回路及び受信利得制御方法 - Google Patents

受信回路及び受信利得制御方法

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JP2002016462A
JP2002016462A JP2000199325A JP2000199325A JP2002016462A JP 2002016462 A JP2002016462 A JP 2002016462A JP 2000199325 A JP2000199325 A JP 2000199325A JP 2000199325 A JP2000199325 A JP 2000199325A JP 2002016462 A JP2002016462 A JP 2002016462A
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level
control
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Akira Morita
亮 森田
Minoru Nagata
稔 永田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な雑音指数特性を確保し、且つミキサや
利得可変増幅器における過大入力による歪みの発生を抑
えることができると共に、フィードバックループを常に
安定に動作させること。 【解決手段】 受信したRF信号が小さいレベルの期間
は低雑音増幅回路の利得を最大にし、受信したRF信号
が最大レベルの期間は低雑音増幅回路の利得を最小にす
る制御を制御回路により行うことにより、前記受信した
RF信号が小さいレベルの期間は、良好な雑音指数特性
を確保し、前記受信したRF信号が最大レベルの期間
は、後段のミキサや利得可変増幅器に過大入力が入らな
いようにして、ミキサや利得可変増幅器が飽和するのを
防止して、過大入力による歪みの発生を抑える。又、低
雑音増幅回路、ミキサ、利得可変増幅器はほぼ同様の割
合で利得が制御されるようにして、フィードバックルー
プの過度応答を小さくすることにより、安定な動作を得
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RF信号を中間周
波(IF)信号に変換してレベルが一定の受信信号を出
力する無線通信用の受信回路及びこの受信回路の利得を
制御する受信利得制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無線通信用の受信回路の増幅段は
例えば図11に示すような構成を有している。受信回路
は図示されないアンテナで受信したRF信号を一定利得
で増幅する低雑音増幅器31と、この低雑音増幅器31
の出力をIF信号に変換するミキサ32と、このミキサ
32の出力を常に一定レベルになるよう増幅して出力す
る利得可変増幅器33と、受信したRF信号のレベルに
応じて利得可変増幅器33の利得を制御する制御信号を
出力する制御回路34とにより構成されている。
【0003】アンテナ(図示せず)で捕らえられたRF
信号は、低雑音増幅器31にて増幅されてミキサ32に
入力される。ミキサ32は入力されるRF信号と局部発
振信号を混合することによりIF信号に変換して、利得
可変増幅器33に入力する。制御回路34は利得可変増
幅器33の出力レベルを検出して、この出力レベルが一
定となるように利得可変増幅器33の利得を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の無線通
信用受信機の増幅段では、良好な雑音指数特性を得るた
めには低雑音増幅器31の利得を増やす必要があった。
ここで、上記雑音指数とは、信号が増幅器で増幅される
ときのSN(Signal/Noise)比の変化する
割合のことを言う。また、ここでいう雑音指数が良いと
は、増幅時に高周波段での雑音発生が少ないことを意味
する。しかしながら低雑音増幅器31の利得を増やす
と、受信したRF信号のレベルが大きい場合、低雑音増
幅器31で増幅された信号は、ミキサ32と利得可変増
幅器33にとって過大入力となって歪みが増大し、デー
タなどを受信した場合はデータ化けなどが生じて、その
受信品質が悪化するという問題があった。
【0005】そこで、低雑音増幅器31の前段か後段
に、ファーストAGCと称されるダイオードスィッチを
入れ、過大入力が入ってきた場合は前記ダイオードスィ
ッチにより利得を一気に落として、後段のミキサ32と
利得可変増幅器33が飽和しないようにする従来構成が
ある。しかし、この従来構成では、通常入力と過大入力
時の利得変化が大きく、このため、利得変化時の利得可
変増幅器33と制御回路34とにより構成される自動利
得制御回路のフィードバックループに大きな過度応答が
生じて、ループゲインが安定するのに時間が掛かり、動
作不安定になるという問題があった。
【0006】本発明は、上述の如き従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、良好な雑音指数
特性を確保し、且つミキサや利得可変増幅器における過
大入力による歪みの発生を抑えることができると共に、
フィードバックループを常に安定に動作させることがで
きる受信回路及びこの受信回路の利得を制御する受信利
得制御方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の特徴は、受信したRF信号を増幅
回路で増幅してからミキサ回路により中間周波信号に変
換した後、この中間周波信号を自動利得制御回路により
常に一定のレベルに増幅して出力する受信回路におい
て、前記受信したRF信号を増幅する利得可変の増幅回
路と、前記受信したRF信号が小さいレベルの期間は前
記増幅回路の利得を最大にし、前記受信したRF信号が
最大レベルの期間は前記増幅回路の利得を最小にする制
御を行う利得制御回路とを具備することにある。
【0008】請求項2の発明の特徴は、受信したRF信
号を第1の制御信号に応じて利得を変化して増幅する増
幅回路と、前記増幅回路からの出力信号を第2の制御信
号に応じて利得を変化して中間周波信号に変換するミキ
サ回路と、前記ミキサ回路からの出力信号を第3の制御
信号に応じて利得を変化して増幅する利得可変増幅回路
と、前記第1、第2、第3の制御信号を前記受信したR
F信号のレベルに応じて生成し、前記増幅回路、前記ミ
キサ回路及び前記利得可変増幅回路の中の少なくとも1
個以上の回路の利得を前記第1、第2、第3の制御信号
によって変化させて、前記利得可変増幅回路の出力レベ
ルを一定とする制御回路とを具備することにある。
【0009】請求項3の発明の前記制御回路は、前記受
信したRF信号のレベルが小さい時は、前記第1の制御
信号によって増幅回路の利得を最大とし、逆にRF信号
のレベルが最大の時は、前記第1の制御信号によって前
記増幅回路の利得を小さくする制御を行うことを特徴と
する。
【0010】請求項4の発明の前記増幅回路、前記ミキ
サ回路及び前記利得可変増幅回路は、前記第1、第2、
第3の制御信号に対してほぼ同様の割合で利得が変化す
ることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明の特徴は、受信したRF信
号を増幅回路で増幅してからミキサ回路により中間周波
信号に変換した後、この中間周波信号を自動利得制御回
路により常に一定のレベルに増幅して出力する受信回路
の受信利得制御方法において、少なくとも増幅回路の利
得を可変とし、前記受信したRF信号が小さいレベルの
期間は前記増幅回路の利得を最大にし、前記受信したR
F信号が最大レベルの期間は前記増幅回路の利得を最小
にする制御を行うことにある。
【0012】請求項6の発明の特徴は、前記ミキサ回路
の利得を可変とし、前記受信したRF信号の大小に応じ
て、前記ミキサ回路の利得を一定レベルで固定、又はそ
の利得を変化させることにある。
【0013】本発明の受信回路は、受信したRF信号が
小さいレベルの期間は前記増幅回路の利得を最大にし、
前記受信したRF信号が最大レベルの期間は前記増幅回
路の利得を最小にする制御を行うことにより、良好な雑
音指数特性を確保し、且つ過大入力による歪みの発生を
抑えている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の受信回路の一実
施形態に係る構成を示したブロック図である。受信回路
は、RF信号を増幅する利得可変の低雑音増幅器11、
RF信号を中間周波(IF)信号に変換する利得可変の
ミキサ12、IF信号のレベルを一定として出力する利
得可変増幅器13及び低雑音増幅器11、ミキサ12、
利得可変増幅器13の利得を制御信号C1,C2,C3
により制御する制御回路14を有している。
【0015】ここで、低雑音増幅器11は制御信号C1
に応じて利得を可変して図示されないアンテナで受信し
たRF信号を増幅する。ミキサ12は入力RF信号を局
部発振信号と混合してIF信号に変換すると共に、制御
信号C2に応じて利得を可変してIF信号を増幅して出
力する。利得可変増幅器13は制御信号C3に応じて利
得を可変してIF信号を一定レベルに増幅して出力す
る。制御回路14は利得可変増幅器13の出力レベルに
基づいて制御信号C1,C2,C3を生成して、低雑音
増幅器11、ミキサ12、利得可変増幅器13に送出す
る。尚、低雑音増幅器11、ミキサ12、利得可変増幅
器13は、それぞれの制御信号に対してほぼ同様の割合
で利得が変化するものとする。
【0016】次に本実施形態の動作について図2の利得
制御方法(実施例1)を参照して説明する。今、制御回
路14から出力される制御信号C1,C2,C3が例え
ば図2に示すような特性であったとする。但し、制御信
号C1,C2,C3の電圧が高いほど低雑音増幅器1
1、ミキサ12、利得可変増幅器13の利得が大きくな
るものとする。また、受信されるRF信号のレベルはR
1,R2,R3,R4の範囲で推移し、R1<R2<R
3<R4の関係がある。
【0017】まず、受信したRF信号のレベルがR1の
範囲にあった場合、制御信号C1,C2は最大電圧でそ
れぞれ一定であるため、低雑音増幅器11は最大利得で
RF信号を増幅し、ミキサ12も最大利得でRF信号を
IF信号に変換する。一方、制御信号C3は最大電圧か
ら中間レベル程度の電圧まで変化して、利得可変増幅器
13の出力レベルが一定になるように、その利得を制御
し、その結果、利得可変増幅器13によってIF信号が
常に一定レベルに増幅される。
【0018】また、受信したRF信号のレベルがR2の
範囲にあった場合、制御信号C1は最大電圧で、制御信
号C3のレベルは中間電圧でそれぞれ一定である。これ
により、低雑音増幅器11は最大利得でRF信号を増幅
し、利得可変増幅器13は中間程度の利得でIF信号を
増幅する。一方、制御信号C2は最大電圧から最小電圧
まで変化して、ミキサ12の利得を変化させる。この
際、制御回路14は利得可変増幅器13の出力レベルが
常に一定になるように、ミキサ12の利得を制御する。
【0019】更に、受信したRF信号のレベルがR3の
範囲にあった場合、制御信号C2は最小電圧で、制御信
号C3は中間電圧でそれぞれ一定である。これにより、
ミキサ12は最小利得でRF信号をIF信号に変換し、
利得可変増幅器13は中間程度の利得でIF信号を増幅
する。一方、制御信号C1は最大電圧から最小電圧まで
変化して、低雑音増幅器11の利得を変化させる。この
際、制御回路14は利得可変増幅器13の出力レベルが
常に一定になるように、低雑音増幅器11の利得を制御
する。
【0020】また、受信したRF信号のレベルがR4の
範囲(過大入力)にあった場合、制御信号C1,C2は
最小電圧でそれぞれ一定である。これにより、低雑音増
幅器11は最小利得でRF信号を増幅し、ミキサ12も
最小利得でRF信号をIF信号に変換する。一方、制御
信号C3は中間電圧から最小電圧まで変化して、利得可
変増幅器13の利得を変化させて、その出力レベルが常
に一定になるようにする。
【0021】尚、上記のような制御をした場合、RF信
号のレベルがR1(最小レベル入力時)の場合、低雑音
増幅器11が最大利得であるため、信号に対する雑音を
小さくすることができる。RF信号のレベルがR4(過
大入力時)の場合、低雑音増幅器11、ミキサ12が最
小利得であるため、過大入力がなく、受信信号の歪み特
性は良好である。RF信号のレベルがR2〜R3(中間
レベル入力時)の場合、RF信号のレベルが小さい期間
は低雑音増幅器11、ミキサ12の利得が大きく、RF
信号のレベルが大きくなってくると、ミキサ12、低雑
音増幅器11の順で利得が低下して動作するため、受信
信号の雑音指数特性と歪みはトレードオフの関係にあ
る。
【0022】更に、RF信号のレベルに応じて、低雑音
増幅器11、ミキサ12、利得可変増幅器13のいずれ
かがほぼ連続的にその増幅利得を変化させ、且つこれら
の機器はそれぞれの制御信号に対してほぼ同様の割合で
利得が変化して、利得可変増幅器13の出力レベルを一
定とするため、例えばRF信号レベルが急に変化するな
どして、利得可変対象の増幅器が急に切り替わったとし
ても、制御回路14と低雑音増幅器11、ミキサ12、
利得可変増幅器13で形成される各フィードバックルー
プの利得は極端に変化せず、それ故、大きな過度応答が
生ぜず、常に安定な受信を行うことができる。
【0023】図3は、本発明の受信利得制御方法の実施
例2を説明する制御信号の特性図である。本例も、受信
したRF信号レベルがR1,R2,R3,R4の範囲
で、変化した時に、制御回路14から生成される制御信
号C1,C2,C3,C4の各範囲における変化を示し
たものであり、その変化の特性は図2のそれとほぼ同じ
である。異なる点は、RF信号レベルがR1の範囲で、
制御信号C3が変化するが、その変化はRF信号レベル
のR2の下限の一部まで続いている。
【0024】また、制御信号C2は範囲R1ではほとん
ど最大電圧であるが、R1の上限の手前から変化し、そ
の変化は範囲R2の下限の一部迄続いている。制御信号
C1は範囲R2では、ほとんど最大電圧であるが、範囲
R2の上限の手前から変化し、その変化は範囲R3全て
と、範囲R4の下限の一部迄続いている。制御信号C3
は範囲R2,R3のほとんどで、一定の中間電圧である
が、範囲R3の上限で変化し始め、その変化は範囲R4
全てに亙って続く。
【0025】従って、本実施例では、ミキサ12と利得
可変増幅器13が一部重複してその利得を変化させて、
利得可変増幅器13の出力レベルを一定にする制御が行
なわれ、低雑音増幅器11とミキサ12が一部重複して
その利得を変化させて、利得可変増幅器13の出力レベ
ルを一定にする制御が行なわれ、低雑音増幅器11と利
得可変増幅器14が一部重複してその利得を変化させ
て、利得可変増幅器13の出力レベルを一定にする制御
が行なわれている。
【0026】尚、上記のような各機器の利得制御にオー
バーラップある制御をした場合、RF信号のレベルがR
1(最小レベル入力時)の場合、低雑音増幅器11が最
大利得であるため、信号に対する雑音を小さくすること
ができる。RF信号のレベルがR4(過大入力時)の場
合、低雑音増幅器11、ミキサ12が最小利得であるた
め、過大入力がなく、受信信号の歪み特性は良好であ
る。RF信号のレベルがR1〜R3(中間レベル入力
時)の場合、RF信号のレベルが小さい期間は低雑音増
幅器11が最大利得で動作し、RF信号のレベルが大き
くなってくると、低雑音増幅器11の利得が低下して動
作するため、受信信号の雑音指数特性と歪みはトレード
オフの関係にある。
【0027】図4は、本発明の受信利得制御方法の実施
例3を説明する制御信号の特性図である。まず、受信し
たRF信号のレベルがR1の範囲にあった場合、制御信
号C1,C2は最大電圧でそれぞれ一定であるが、一
方、制御信号C3は最大電圧から中間レベル程度の電圧
まで変化して、利得可変増幅器13の出力レベルが一定
になるように、その利得を制御する。
【0028】また、受信したRF信号のレベルがR2の
範囲にあった場合、制御信号C2は最大電圧で、制御信
号C3は中間電圧でそれぞれ一定であるが、制御信号C
1は最大電圧から最小電圧まで変化して、低雑音増幅器
11の利得を制御することにより、利得可変増幅器13
の出力レベルを一定としている。
【0029】更に、受信したRF信号のレベルがR3の
範囲にあった場合、制御信号C1は最小電圧で、制御信
号C3は中間電圧でそれぞれ一定であるが、制御信号C
2は最大電圧から最小電圧まで変化して、ミキサ12の
利得を制御することにより、利得可変増幅器13の出力
レベルを一定としている。
【0030】また、受信したRF信号のレベルがR4の
範囲(過大入力)にあった場合、制御信号C1、C2は
最小電圧でそれぞれ一定であるが、一方、制御信号C3
は中間電圧から最小電圧まで変化して、利得可変増幅器
13の利得を変化させて、その出力レベルが一定になる
ようにする。
【0031】尚、上記のような制御をした場合、RF信
号のレベルがR1(最小レベル入力時)の場合、低雑音
増幅器11が最大利得であるため、雑音指数特性が良好
である。RF信号のレベルが過大なR4の場合、低雑音
増幅器11、ミキサ12が最小利得であるため、過大入
力がなく、受信信号の歪み特性は良好である。RF信号
のレベルがR2〜R3(中間レベル入力時)の場合、R
F信号のレベルが小さい期間は低雑音増幅器11、ミキ
サ12の利得が大きく、RF信号のレベルが大きくなっ
てくると、低雑音増幅器11、ミキサ12の順で利得が
小さくなるため、受信信号の雑音指数特性と歪みはトレ
ードオフの関係にある。
【0032】図5は、本発明の受信利得制御方法の実施
例4を説明する制御信号の特性図である。まず、受信し
たRF信号のレベルがR1の範囲にあった場合、制御信
号C1,C2は最大電圧でそれぞれ一定であるが、一
方、制御信号C3は最大電圧から中間レベル程度の電圧
まで変化して、利得可変増幅器13の出力レベルが一定
になるように、その利得を制御する。
【0033】また、受信したRF信号のレベルがR2、
R3の範囲にあった場合、制御信号C3は中間電圧で一
定であるが、制御信号C1、C2は最大電圧から最小電
圧まで変化して、低雑音増幅器11,ミキサ12の利得
を重複して制御することにより、利得可変増幅器13の
出力レベルを一定としている。
【0034】また、受信したRF信号のレベルがR4の
範囲(過大入力)にあった場合、制御信号C1、C2は
最小電圧でそれぞれ一定であるが、一方、制御信号C3
は中間電圧から最小電圧まで変化して、利得可変増幅器
13の利得を変化させて、その出力レベルが一定になる
ようにする。
【0035】尚、上記のような制御をした場合、RF信
号のレベルがR1(最小レベル入力時)の場合、低雑音
増幅器11が最大利得であるため、雑音指数特性が良好
である。RF信号のレベルが過大なR4の場合、低雑音
増幅器11、ミキサ12が最小利得であるため、過大入
力がなく、受信信号の歪み特性は良好である。RF信号
のレベルがR2〜R3(中間レベル入力時)の場合、R
F信号のレベルが小さい期間は低雑音増幅器11、ミキ
サ12の利得が大きく、RF信号のレベルが大きくなっ
てくると、低雑音増幅器11、ミキサ12の利得が同時
に小さくなるため、受信信号の雑音指数特性と歪みはト
レードオフの関係にある。
【0036】図6は、本発明の受信利得制御方法の実施
例5を説明する制御信号の特性図である。まず、制御信
号C3はRF信号のレベルがR1(最小レベル入力時)
からR4(過大入力)の間で、最大電圧から最小電圧ま
で変化し、利得可変増幅器13の利得を変化させて、そ
の出力レベルが一定になるように制御している。
【0037】RF信号のレベルがR1の範囲では、制御
信号C1,C2が最大レベルで,低雑音増幅器11、ミ
キサ12は最大利得で、それぞれ一定である。
【0038】RF信号のレベルがR2の範囲では、制御
信号C1が最大レベルで低雑音増幅器11は最大利得で
動作する。制御信号C2は最大電圧と最小電圧の間を変
化し、ミキサ12の利得は変化して、利得可変増幅器1
3の出力レベルが一定になるように制御される。この
間、利得可変増幅器13とミキサ12の利得はオーバー
ラップして制御される。
【0039】RF信号のレベルがR3の範囲では、制御
信号C2が最小電圧で、ミキサ12は最小利得で動作す
る。制御信号C1は最大電圧と最小電圧まで変化し、低
雑音増幅器11の利得が変化されて、利得可変増幅器1
3の出力レベルが一定になるように制御される。この
間、利得可変増幅器13と低雑音増幅器11の利得はオ
ーバーラップして制御される。
【0040】RF信号のレベルがR4(過大入力時)の
範囲では、制御信号C1,C2が最小電圧でそれぞれ一
定であるため、低雑音増幅器11とミキサ12は最小利
得で動作する。一方、制御信号C3は中間電圧より低い
電圧から最小電圧まで変化し、利得可変増幅器13の利
得を変化させることにより、その出力レベルが一定にな
るように制御する。
【0041】尚、上記のような制御をした場合、RF信
号のレベルがR1(最小レベル入力時)の場合、低雑音
増幅器11、ミキサ12は最大利得であるため、雑音指
数特性が良好である。RF信号のレベルが過大なR4の
場合、低雑音増幅器11、ミキサ12が最小利得である
ため、過大入力がなく、受信信号の歪み特性は良好であ
る。RF信号のレベルがR2〜R3(中間レベル入力
時)の場合、RF信号のレベルが小さい期間は低雑音増
幅器11、ミキサ12の利得が大きく、RF信号のレベ
ルが大きくなってくると、ミキサ12、低雑音増幅器1
1の順で利得が小さくなるため、受信信号の雑音指数特
性と歪みはトレードオフの関係にある。
【0042】図7は図1に示した低雑音増幅器11の詳
細例を示した回路図である。トランジスタ61のコレク
タは、適当なインピーダンス62を介して電圧VCCに
接続され、そのエミッタは適当なインピーダンス63を
介して接地されている。前記インピーダンス62に並列
に可変抵抗64が接続されている。トランジスタ61の
ベースに入力されたRF信号は増幅されて、コレクタか
ら出力される。その際、制御信号C1で可変抵抗64の
抵抗値を変化させることにより、トランジスタ61の増
幅利得が制御される。
【0043】図8は図1に示したミキサ12の詳細例を
示した回路図である。トランジスタT1,T2はRF信
号の入力段を形成し、トランジスタT3〜T6は前記入
力段より入力されるRF信号を局部発信信号L0により
スイッチングすることによって、中間周波信号IFに変
換して出力する。その際、前記入力段の増幅率は電流源
Iの電流を制御信号C2によって変化させることによ
り、変化され、これによって、ミキサ12の利得が制御
される。
【0044】図9は図1に示した利得可変増幅器13の
詳細例を示した回路図である。トランジスタT7、T8
はIF信号の入力段を形成し、トランジスタT9〜T1
2は利得可変段を形成している。前記入力段より入力さ
れるIF信号はトランジスタT9〜T12のベースに入
力される制御信号C3によって変化した利得で増幅され
る。
【0045】図10は図1に示した制御回路14の詳細
例を示したブロック図である。制御回路14は、利得可
変増幅器13から出力されるIF信号を入力してレベル
検波する検波回路141、この検波回路141の検波出
力(受信されたRF信号のレベルに対応)に基づいて、
制御信号C1,C2,C3を発生する制御信号発生回路
142から成っている。
【0046】上記した実施例1乃至実施例5によれば、
RF信号のレベルが小さい場合は、低雑音増幅器11、
或いは低雑音増幅器11とミキサ12が最大利得で動作
するため、良好な雑音指数特性にて信号を受信すること
ができる。
【0047】また、RF信号が過大になった場合は、低
雑音増幅器11或いは、低雑音増幅器11とミキサ12
の両方が最小利得で動作するため、入力信号が過大で、
ミキサ12や利得可変増幅器13が飽和することがな
く、過大入力による歪みの発生を抑えることができ、歪
みのない受信データを得ることができる。従って、受信
したRF信号のレベルが過大であっても、データ化けが
ない高品質なデータ受信を行うことができる。
【0048】更に、RF信号のレベルに応じて、低雑音
増幅器11、ミキサ12、利得可変増幅器13のいずれ
かがほぼ連続的にその増幅利得を変化させ、且つこれら
の機器はそれぞれの制御信号に対してほぼ同様の割合で
利得が変化して、利得可変増幅器13の出力レベルを一
定とするため、例えばRF信号レベルが急に変化するな
どして、利得可変対象の増幅器が急に切り替わったとし
ても、制御回路14と低雑音増幅器11、ミキサ12、
利得可変増幅器13で形成される各フィードバックルー
プの利得は極端に変化せず、それ故、大きな過度応答が
生ぜず、常に安定な受信を行うことができる。
【0049】尚、本発明は上記実施形態に限定されるこ
となく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な
構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によ
っても実施することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、良好な雑音指数特性を確保しながらも、ミキサや
利得可変増幅器において過大入力による歪みの発生を抑
えて受信信号を増幅することが可能となり、また、RF
信号レベルの急な変化等に対してのフィードバックルー
プの過渡応答を小さくでき、常に安定な動作が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受信回路の一実施形態に係る構成を示
したブロック図である。
【図2】本発明の受信利得制御方法の実施例1を説明す
る制御信号の特性図である。
【図3】本発明の受信利得制御方法の実施例2を説明す
る制御信号の特性図である。
【図4】本発明の受信利得制御方法の実施例3を説明す
る制御信号の特性図である。
【図5】本発明の受信利得制御方法の実施例4を説明す
る制御信号の特性図である。
【図6】本発明の受信利得制御方法の実施例5を説明す
る制御信号の特性図である。
【図7】図1に示した低雑音増幅器の詳細例を示した回
路図である。
【図8】図1に示したミキサの詳細例を示した回路図で
ある。
【図9】図1に示した利得可変増幅器の詳細例を示した
回路図である。
【図10】図1に示した制御回路の詳細例を示したブロ
ック図である。
【図11】従来の受信回路の構成例を示したブロック図
である。
【符号の説明】
11 低雑音増幅器 12 ミキサ 13 利得可変増幅器 14 制御回路 61、T1〜T12 トランジスタ 62、63 インピーダンス 64 可変抵抗 141 検波回路 142 制御信号発生回路 I 可変電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 JA01 KA05 LA00 QA00 QA01 SA02 5K052 AA02 AA14 EE32 GG13 GG26 GG32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したRF信号を増幅回路で増幅して
    からミキサ回路により中間周波信号に変換した後、この
    中間周波信号を自動利得制御回路により常に一定のレベ
    ルに増幅して出力する受信回路において、 前記受信したRF信号を増幅する利得可変の増幅回路
    と、 前記受信したRF信号が小さいレベルの期間は前記増幅
    回路の利得を最大にし、 前記受信したRF信号が最大
    レベルの期間は前記増幅回路の利得を最小にする制御を
    行う利得制御回路と、 を具備することを特徴とする受信回路。
  2. 【請求項2】 受信したRF信号を第1の制御信号に応
    じて利得を変化して増幅する増幅回路と、 前記増幅回路からの出力信号を第2の制御信号に応じて
    利得を変化して中間周波信号に変換するミキサ回路と、 前記ミキサ回路からの出力信号を第3の制御信号に応じ
    て利得を変化して増幅する利得可変増幅回路と、 前記第1、第2、第3の制御信号を前記受信したRF信
    号のレベルに応じて生成し、前記増幅回路、前記ミキサ
    回路及び前記利得可変増幅回路の中の少なくとも1個以
    上の回路の利得を前記第1、第2、第3の制御信号によ
    って変化させて、前記利得可変増幅回路の出力レベルを
    一定とする制御回路と、 を具備することを特徴とする受信回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記受信したRF信号
    のレベルが小さい時は、前記第1の制御信号によって増
    幅回路の利得を最大とし、逆にRF信号のレベルが最大
    の時は、前記第1の制御信号によって前記増幅回路の利
    得を小さくする制御を行うことを特徴とする請求項2記
    載の受信回路。
  4. 【請求項4】 前記増幅回路、前記ミキサ回路及び前記
    利得可変増幅回路は、前記第1、第2、第3の制御信号
    に対してほぼ同様の割合で利得が変化することを特徴と
    する請求項2又は3記載の受信回路。
  5. 【請求項5】 受信したRF信号を増幅回路で増幅して
    からミキサ回路により中間周波信号に変換した後、この
    中間周波信号を自動利得制御回路により常に一定のレベ
    ルに増幅して出力する受信回路の受信利得制御方法にお
    いて、 少なくとも増幅回路の利得を可変とし、 前記受信したRF信号が小さいレベルの期間は前記増幅
    回路の利得を最大にし、 前記受信したRF信号が最大
    レベルの期間は前記増幅回路の利得を最小にする制御を
    行うことを特徴とする受信利得制御方法。
  6. 【請求項6】 前記ミキサ回路の利得を可変とし、前記
    受信したRF信号の大小に応じて、前記ミキサ回路の利
    得を一定レベルで固定、又はその利得を変化させること
    を特徴とする請求項5記載の受信利得制御方法。
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