JP2000269758A - 信号レベル検出方式及びその装置 - Google Patents

信号レベル検出方式及びその装置

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JP2000269758A
JP2000269758A JP11069299A JP6929999A JP2000269758A JP 2000269758 A JP2000269758 A JP 2000269758A JP 11069299 A JP11069299 A JP 11069299A JP 6929999 A JP6929999 A JP 6929999A JP 2000269758 A JP2000269758 A JP 2000269758A
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Tomio Ueda
富雄 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号レベル検出方式及びその装置に関し、簡
単な構成で信号(受信)レベルをより正確に推測できる
ことを課題とする。 【解決手段】 入力信号INを複数の増幅段(例えばV
AP1〜VAP3)で増幅すると共に、最終段の出力信
号OUTの一部を検波して該検波出力が一定となる様に
前記複数の増幅段の利得をAGC制御する信号増幅回路
の任意中間段(例えばa点)における信号を包絡線検波
した信号又はAGC信号に基づいて入力の信号レベルを
検出する信号レベル検出方式において、共通のAGC入
力に対して一部に利得の不感帯(即ち、AGC入力によ
らず、利得が変化しない部分)を有する増幅段(例えば
VAP1)と、不感帯を有しない増幅段VAP2,3と
をカスコード接続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号レベル検出方式
及びその装置に関し、更に詳しくは入力信号を複数の増
幅段で増幅すると共に、最終段の出力信号の一部を検波
して該検波出力が一定となる様に前記複数の増幅段の利
得をAGC制御する信号増幅回路の任意中間段における
信号を包絡線検波した信号又はAGC信号に基づいて入
力の信号レベルを検出する信号レベル検出方式及びその
装置に関する。
【0002】例えばマイクロ波帯ディジタル多重無線装
置における受信盤は、RF受信レベルのモニタ機能を備
えており、モニタ端子の電圧を測定することにより、モ
ニタ電圧−受信レベル換算グラフ等を使用して、RF信
号の受信レベルを推測している。本発明はこの様な無線
装置のRF受信レベル検出等に適用して好適なるもので
ある。
【0003】
【従来の技術】図6〜図9は従来技術を説明する図
(1)〜(4)で、図6は従来のディジタル無線受信装
置のブロック図を示している。図において、アンテナ1
1からの受信RF信号は低雑音アンプLNAで増幅さ
れ、ミキサ12でローカル信号LOにより周波数変換
(ダウンコンバート)され、バンドパスフィルタBPF
で所要周波数帯域の中間周波信号IFが抽出される。こ
の中間周波信号IFは中間周波増幅部で出力IFouの信
号レベルが一定となる様に増幅され、後段の復調部(不
図示)に入力する。以下、中間周波増幅部を説明する。
【0004】一般に、この種の無線装置における受信R
F信号のダイナミックレンジは非常に広いので、中間周
波増幅部は複数の可変利得増幅段13〜15(以下、V
AP1〜VAP3と呼ぶ)のカスコード接続により構成
される。また一例のVAP1は、AGC入力によって利
得のダイナミックレンジ(即ち、トランジスタ増幅段の
コレクタ電流等)が変化しないように、可変アッテネー
タVAT1と固定利得アンプAP1との組から成ってい
る。可変利得増幅段14,15も同様である。なお、本
明細書を通して、アッテネータは負の利得、アンプは正
の利得を有すると言う意味で、いずれに対しても利得の
語を使用する。
【0005】更に、最終増幅段VAP3の出力の一部を
検波器DT1で検波し、差動アンプDAPに入力する。
差動アンプDAPはDT1の検波出力と基準レベルVr
とを比較しており、その差を「0」とするような共通の
AGC信号を生成する。このAGC信号はVAT1〜V
AT3に帰還され、こうして、VAP3の出力信号IF
out は常に一定レベルとなる様に増幅される。
【0006】図7(A)は一例の可変アッテネータVA
Tの回路図を示している。入力端子INのIF信号はP
INダイオードD1〜D5等を使用した2重T形アッテ
ネータ回路を介して出力端子OUTに出力される。この
時、ダイオードD2,D4は、+V→D2→R→D4の
ルートを流れる電流I1 によりバイアスされ、またダイ
オードD1,D3,D5は、+V→RFC→D1→D3
→D5→RFCのルートを流れる電流I2 によりバイア
スされる。この状態で、電圧−電流変換アンプAMP
は、入力端子AGCのAGC電圧に従って出力電流
1 ,I2 を変化させる。
【0007】図7(B)は可変アッテネータVATの減
衰特性を示している。横軸はAGC入力、縦軸は減衰量
である。AGC電圧が低い時は、バイアス電流I1
大、かつバイアス電流I2 が小となり、アッテネータ回
路の減衰量は大きい。またAGC電圧が高くなると、バ
イアス電流I1 が小、かつバイアス電流I2 が大とな
り、アッテネータ回路の減衰量は小さくなる。
【0008】図6に戻り、従来は例えばa点の中間周波
信号を検波器DT2で検波し、その検波出力をアンプA
P4で増幅し、そのモニタ出力RIMaを電圧計16等
を介して読み取り、更に図9(A)のモニタ電圧−受信
レベル換算グラフを使用して、RF信号の受信レベルを
推測していた。例えば、RIMa=1Vの時はRFin
−70dBm、RIMa=1.5Vの時はRFin=−6
0dBmの如くである。なお、図6のb点のAGC電圧
をアンプAP5で増幅し、更に図9(B)のAGC電圧
−受信レベル換算グラフを使用して、RF信号の受信レ
ベルを推測する方法もある。
【0009】図8(A)はこの種の装置で一般に使用さ
れるダイオード検波器DT2の回路図を示している。入
力端子INのIF信号はダイオードD,コンデンサC,
抵抗Rの作用によりダイオード検波され、出力端子OU
Tに出力される。
【0010】図8(B)はダイオード検波器DT2の検
波特性を示している。横軸はa点における入力レベル、
縦軸は検波電圧である。IF信号の入力レベルが低い時
は、ダイオードDの順方向電流が小さい(即ち、ダイオ
ードDの抵抗が大きい)ため、検波電圧は入力レベルの
上昇に対して緩やかに上昇する。一方、IF信号の入力
レベルが高くなると、ダイオードDの順方向電流が大き
くなる(即ち、ダイオードDの抵抗が小さくなる)た
め、検波電圧は入力レベルの上昇に対して急俊に上昇す
る。即ち、検波出力にはダイオード電流の自乗特性が現
れてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来方式
によると、RF受信レベルの推測精度が大きく劣化する
問題があった。これを具体的にいうと、図9(A)は上
記図6のa点のIF信号を検波・増幅した場合のモニタ
電圧−受信レベル換算グラフを示している。これは、R
inの−90dbm〜−20dbmに対するDT2,A
P4の検出出力RIMaをグラフ化したものである。こ
の方法では、RFinの入力レベルが低いレンジでは、も
しRIMaの検出電圧が周囲温度や電源変動等により僅
かに変化し、又は電圧計16の目盛り等を僅かに読み違
えると、RFinの推測レベルが大きく変わってしまい、
このためにモニタ精度が大きく劣化していた。
【0012】また図9(B)は上記図6のb点のAGC
信号を増幅した場合のAGC電圧−受信レベル換算グラ
フを示している。ここではVAT1〜VAT3における
非直線特性の影響がAGC電圧RIMbの非直線性とな
って現れている。この方法では、RFinの入力レベルが
低いレンジでは、もしRIMbの電圧が周囲温度や電源
変動等により僅かに変化し、又は電圧計15の目盛り等
を僅かに読み違えると、RFinの推測レベルが大きく変
わってしまい、このためにモニタ精度が大きく劣化して
いた。
【0013】なお、上記問題点を解決するために、検波
器DT2や可変減衰器VAT1〜VAT3そのものの直
線性を改善する方法もあるが、直線性の良い回路方式や
デバイスを得るのが困難である。また、互いに逆特性の
回路(VAT,DT2等)を組み合わせて観測点(RI
Ma/b)におけるトータル(合成)の直線性を改善す
る方法も考えられるが、回路が複雑化すると共に、回路
特性の合わせ込み調整が極めて煩雑なものとなる。
【0014】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とする所は、簡単な構成で信号
(受信)レベルをより正確に推測できる信号レベル検出
方式及びその装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
(A)の構成により解決される。即ち、本発明(1)の
信号レベル検出方式は、入力信号INを複数の増幅段
(例えばVAP1〜VAP3)で増幅すると共に、最終
段の出力信号OUTの一部を検波して該検波出力が一定
となる様に前記複数の増幅段の利得をAGC制御する信
号増幅回路の任意中間段(例えばa点)における信号を
包絡線検波した信号又はAGC信号に基づいて入力の信
号レベルを検出する信号レベル検出方式において、共通
のAGC入力に対して一部に利得の不感帯(即ち、AG
C入力によらず、利得が変化しない部分)を有する増幅
段(例えばVAP1)と、不感帯を有しない増幅段VA
P2,3とをカスコード接続したものである。
【0016】図1(B)に従い動作を説明する。今、入
力信号INが−90dBm〜−20dBmの間で変化す
る時、信号増幅回路の合成利得(1点鎖線)は0dB〜
70dBの間で変化するものとする。なお、図は説明の
簡単のために利得の変化特性を直線で示すが、非直線で
あっても良い。
【0017】上記従来方式では、各増幅段VAP1〜V
AP3が利得の不感帯を有しないので、VAP1〜VA
P3は共通のAGC入力に従って夫々に0dB〜(70
/3)dBの範囲で利得を略均等に分担することにな
る。この状態を図の点線で示している。
【0018】これに対して本発明(1)では、入力信号
INが−90dBm〜−60dBmとなる様な第1の区
間では例えばVAP1の利得がフル稼働(最大)となる
様にクランプされている。即ち、この第1の区間ではV
AP1がフル稼働しているため、VAP2,VAP3の
各利得分担分は相対的に低下し、これをa点の信号レベ
ルで見ると、出力端子OUTに一定の出力レベルを得る
ためのVAP3の利得が相対的に低下している結果、逆
にa点の信号レベルは従来方式よりも高く(早く)立ち
上がる様に推移することとなる。従って、a点の信号を
検波・増幅したモニタ信号RIMaもこの第1の区間で
は相対的に高く(早く)立ち上がり、よってこの部分の
モニタ直線性が改善される。
【0019】次に、AGC信号(b点の信号)に基づい
て入力の信号レベルを検出する場合を言うと、この第1
の区間ではAGC入力によらずVAP1がフル稼働して
いるため、VAP2,VAP3の各利得分担分は相対的
に低下し、これをb点の信号レベルで見ると、従来方式
よりも低く(早く)立ち下がる様に推移することとな
る。従って、b点の信号を増幅したモニタ信号RIMb
もこの第1の区間では相対的に低く(早く)立ち下が
り、よってこの部分のモニタ直線性が改善される。な
お、上記VAP1に代えて、VAP2又はVAP3の一
部に不感帯を設けても同様の作用効果が得られる。
【0020】かくして、本発明(1)にれば、共通のA
GC入力に対して任意1又は2以上の増幅段の一部に利
得の不感帯を設ける簡単な構成により、入力の信号(受
信)レベルをより正確に推測(検出)できる。
【0021】好ましくは、本発明(2)においては、上
記本発明(1)において、利得の不感帯は入力の信号レ
ベルが低い範囲に対応しているものである。従って、任
意中間段(例えばa点)における信号をダイオード検波
した場合の低入力レベルにおけるモニタ特性が有効に改
善される。
【0022】また好ましくは、本発明(3)において
は、上記本発明(1)又は(2)において、一部に利得
の不感帯を有する増幅段の利得は、その残りの区間で所
要の最大又は最小利得にまで急俊に変化するものであ
る。
【0023】従って、この残りの区間におけるモニタ信
号RIMaは上記とは逆に相対的に遅く立ち上がり、よ
って全体のモニタ直線性が改善される。又は、残りの区
間におけるモニタ信号RIMbは上記とは逆に相対的に
遅く立ち下がり、よって全体のモニタ直線性が改善され
る。
【0024】また好ましくは、本発明(4)において
は、上記本発明(1)において、一部に利得の不感帯を
有する増幅段(例えばVAP1)は、共通のAGC入力
に対して一部に利得の不感帯を有する電圧増幅回路20
と、該電圧増幅回路の出力信号により利得を制御される
増幅段であって、そのAGC入力に対して利得の不感帯
を有しないもの、とを備えるものである。
【0025】従って、この場合の増幅段VAP1のその
ものは利得の不感帯を有しない他のVAP2,VAP3
と同様に構成出来る。即ち、本発明(4)によれば、A
GC回路に電圧増幅回路20を挿入するだけの簡単な構
成により本発明(1)を実現できる。
【0026】また好ましくは、本発明(5)において
は、上記本発明(1)において、増幅段は、AGC入力
に応じて減衰量を変化させる可変減衰器VATと固定利
得増幅器APをカスコード接続した構成を備えるもので
ある。従って、各増幅段における利得のダイナミックレ
ンジを変えること無く、本発明(1)を実現出来る。
【0027】また本発明(6)の無線受信装置は、RF
信号を受信して所要中間周波数のIF信号を抽出する受
信高周波部と、IF信号を増幅する複数の増幅段と、最
終段の出力信号の一部を検波して該検波出力が一定とな
る様に前記複数の増幅段の利得をAGC制御するAGC
制御部と、任意中間段のIF信号を包絡線検波してRF
信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部とを備え
る無線受信装置において、共通のAGC入力に対して一
部に利得の不感帯を有する増幅段と、不感帯を有しない
増幅段とをカスコード接続したものである。本発明
(6)は受信盤を有するマイクロ波帯ディジタル多重無
線装置等に適用して好適である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0029】図2は実施の形態による無線受信回路のブ
ロック図である。図において、20は入力のAGC信号
を所定の増幅モードで増幅するアンプであり、その他の
構成については上記図6で述べたものと同様で良い。
【0030】図3は実施の形態による受信レベル検出方
式を説明する図(1)で、図2のa点のIF信号を検波
・増幅してモニタ信号RIMaを生成する場合の中間周
波増幅部の動作を示している。
【0031】図3(A)に可変アッテネータVAT1〜
VAT3の個別減衰特性を示す。ここでは低雑音アンプ
LNAの受信入力RFinが−90dBm〜−20dBm
の間で変化する時、中間周波増幅部の合成減衰量は0d
B〜70dBの間で変化するものとする。
【0032】今、もし図2のAMP20が無いとする
と、VAT1〜VAT3は共通のAGC入力に従って夫
々に0dB〜(70/3)dBの範囲で減衰特性を略均
等に分担することになる。図はこの場合のVAT1〜V
AT3の各減衰量の推移を点線で示し、また合成減衰量
の推移を1点鎖線で示している。
【0033】これに対して本実施の形態では、AGCル
ープの一部にAMP20を挿入したことにより、受信入
力RFinが−90dBm〜−60dBmとなる様な第1
の区間では、共通のAGC信号によらず、VAT1の減
衰量は最小(例えば0dB)となる様にクランプされて
いる。即ち、この第1の区間ではVAT1の減衰量が0
dBに固定されている為、VAT2,VAT3の各減衰
量分担分は相対的に増加し、これをa点の信号レベルで
見ると、出力端子IFOUT に一定のIF信号レベルを得
るためのVAT3の減衰量負担分が相対的に増加してい
る結果、a点の信号レベルは、VAT1が通常に稼働し
ている場合(点線)よりも高く(早く)立ち上がる様に
推移する。その結果、a点の信号を検波・増幅したモニ
タ信号RIMaもこの第1の区間では相対的に急上昇す
る。
【0034】また、受信入力RFinが−60dBm〜−
20dBmとなる様な第2の区間では、VAT1の減衰
量がこの区間で0dB〜フル減衰量{(70/3)d
B}となる様な急傾斜で上昇している。即ち、この第2
の区間ではVAT1の減衰量が急傾斜で上昇するため、
VAT2,VAT3の各減衰量負担分は従前よりも相対
的に低下し、これをa点の信号レベルで見ると、出力端
子IFOUT に一定のIF信号レベルを得るためのVAT
3の減衰量負担分が相対的に低下してくる結果、a点の
信号レベルは、VAT1が始めから通常に稼働していた
場合(点線)よりも遅く立ち上がる様に推移する。その
結果、モニタ信号RIMaもこの第2の区間では相対的
に遅く上昇する。
【0035】図3(B)に改善された受信レベル検出特
性aを示す。受信入力RFinが−90dBm〜−60d
Bmとなる様な第1の区間ではモニタ特性aが矢印方向
に立ち上がっており、かつ受信入力RFinが−60dB
m〜−20dBmとなる様な第2の区間ではモニタ特性
aが前半で急上昇した分緩やかに上昇している。その結
果、モニタ特性aはその全体の直線性が従来よりも改善
されており、ユーザはモニタ信号RIMaの読取値から
RFinのより正確な受信レベルを容易に推測できる。
【0036】図5は実施の形態による増幅回路(アン
プ)20を説明する図で、図5(A)はアンプ20の回
路図を示している。入力端子INのAGC信号はOPア
ンプOPA等を使用した非反転増幅回路により所要の利
得で非反転増幅され、出力端子OUTに出力される。こ
の時、出力電圧VOUT =(1+Rf /Rs )VINであ
る。但し、このOPAは、例えば0V≦VIN<3Vの範
囲では線形動作し、VIN≧3Vの範囲ではOPAの出力
がHIGHレベル(例えば+5V)に飽和(クランプ)
する様に構成されている。
【0037】図5(B)にアンプ20の増幅特性を示
す。本実施の形態ではAGCラインにアンプ20を挿入
する簡単な構成により図3のモニタ特性を実現してい
る。この場合の可変アッテネータVAT1としては、他
の通常の可変アッテネータVAT2,VAT3と同様
に、AGC入力に対して不感帯を有しない通常のものを
使用できる。
【0038】なお、上記アンプ20を使用する代わり
に、可変アッテネータVAT1そのものが共通のAGC
入力に対して一部に不感帯を有するように構成しても良
い。この場合の可変アッテネータVAT1は、例えば上
記図7の可変アッテネータにおける電圧−電流変換アン
プAMPを共通のAGC入力に対して一部に不感帯を有
するように構成することで容易に実現できる。
【0039】図4は実施の形態による受信レベル検出方
式を説明する図(2)で、図2のb点のAGC信号を増
幅してモニタ信号RIMbを生成する場合の中間周波増
幅部の動作をを示している。
【0040】図4(A)は可変アッテネータVAT1〜
VAT3に対して上記図3(A)の減衰特性を生成させ
る様な各AGC信号の推移を示している。今、もし図2
のAMP20が無いとすると、VAT1〜VAT3には
共通のAGC信号が加えられ、VAT1〜VAT3は夫
々に0dB〜(70/3)dBの範囲で減衰特性を略均
等に分担することになる。図はこの場合の共通のAGC
信号(AGC1〜AGC3)の推移を点線で示し、また
合成減衰量の推移を1点鎖線で示している。
【0041】これに対して本実施の形態では、AGCル
ープの一部にAMP20を挿入したことにより、受信入
力RFinが−90dBm〜−60dBmとなる様な第1
の区間では、共通のAGC信号(AGC2=AGC3)
によらず、VAT1に加わるAGC信号AGC1はHI
GHレベル(減衰量0dBに相当)となる様にクランプ
されている。即ち、この第1の区間ではVAT1の減衰
量が0dBに固定されている為、VAT2,VAT3の
各減衰量分担分が相対的に増加し、このためにb点にお
ける共通のAGC信号(AGC2=AGC3)は相対的
に低下している。その結果、b点の信号を増幅したモニ
タ信号RIMbもこの第1の区間では相対的に急低下す
る。
【0042】また、受信入力RFinが−60dBm〜−
20dBmとなる様な第2の区間では、VAT1に加え
るAGC電圧AGC1がHIGHレベル〜0Vとなる様
な急傾斜で低下している。即ち、この第2の区間ではV
AT1の減衰量が急傾斜で上昇するため、VAT2,V
AT3の各減衰量負担分は従前よりも相対的に低下して
おり、このためにVAT2,VAT3に加える共通のA
GC電圧はVAT1が機能していない時よりも緩やかに
降下することになる。その結果、モニタ信号RIMbも
この第2の区間では相対的に緩やかに降下する。
【0043】図4(B)に改善された受信レベル検出特
性bを示す。受信入力RFinが−90dBm〜−60d
Bmとなる様な第1の区間ではモニタ特性bが矢印方向
に立ち下がっており、かつ受信入力RFinが−60dB
m〜−20dBmとなる様な第2の区間ではモニタ特性
bが前半で急降下した分緩やかに降下している。その結
果、モニタ特性bはその全体の直線性が従来よりも改善
されており、ユーザはモニタ信号RIMbの読取値から
RFinのより正確な受信レベルを容易に推測できる。
【0044】なお、上記実施の形態では可変アッテネー
タVAT1の減衰特性の一部に不感帯を設ける場合を述
べたが、VAT2やVAT3の減衰特性の一部に不感帯
を設けるように構成しても良いことは明らかである。
【0045】また、上記実施の形態では可変アッテネー
タVATの減衰特性を制御する場合を述べたが、本発明
は可変利得増幅器の利得特性を制御する場合にも適用で
きることは明らかである。
【0046】また、上記実施の形態ではマイクロ波帯デ
ィジタル多重無線装置への適用例を述べたが、本発明は
携帯無線端末等における受信レベルの検出にも適用でき
る。
【0047】また、上記本発明に好適なる実施の形態を
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えるこ
とは言うまでも無い。
【0048】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、簡単な
構成で信号(受信)レベルをより正確に推測でき、信号
(受信)レベルの検出精度改善に寄与する所が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態による無線受信装置のブロック図で
ある。
【図3】実施の形態による受信レベル検出方式を説明す
る図(1)である。
【図4】実施の形態による受信レベル検出方式を説明す
る図(2)である。
【図5】実施の形態による増幅回路20を説明する図で
ある。
【図6】従来技術を説明する図(1)である。
【図7】従来技術を説明する図(2)である。
【図8】従来技術を説明する図(3)である。
【図9】従来技術を説明する図(4)である。
【符号の説明】
11 アンテナ 12 ミキサ 13〜15 可変利得増幅段(VAP) 16 電圧計 20 増幅回路(AMP) AP 固定利得アンプ ATT 固定アッテネータ BPF バンドパスフィルタ DAP 差動アンプ DT 検波器 LNA 低雑音アンプ VAT 可変アッテネータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を複数の増幅段で増幅すると共
    に、最終段の出力信号の一部を検波して該検波出力が一
    定となる様に前記複数の増幅段の利得をAGC制御する
    信号増幅回路の任意中間段における信号を包絡線検波し
    た信号又はAGC信号に基づいて入力の信号レベルを検
    出する信号レベル検出方式において、 共通のAGC入力に対して一部に利得の不感帯を有する
    増幅段と、不感帯を有しない増幅段とをカスコード接続
    したことを特徴とする信号レベル検出方式。
  2. 【請求項2】 利得の不感帯は入力の信号レベルが低い
    範囲に対応していることを特徴とする請求項1に記載の
    信号レベル検出方式。
  3. 【請求項3】 一部に利得の不感帯を有する増幅段の利
    得は、その残りの区間で所要の最大又は最小利得にまで
    急俊に変化することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の信号レベル検出方式。
  4. 【請求項4】 一部に利得の不感帯を有する増幅段は、
    共通のAGC入力に対して一部に利得の不感帯を有する
    電圧増幅回路と、該電圧増幅回路の出力信号により利得
    を制御される増幅段であって、そのAGC入力に対して
    利得の不感帯を有しないもの、とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の信号レベル検出方式。
  5. 【請求項5】 増幅段は、AGC入力に応じて減衰量を
    変化させる可変減衰器と固定利得増幅器をカスコード接
    続した構成を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    信号レベル検出方式。
  6. 【請求項6】 RF信号を受信して所要中間周波数のI
    F信号を抽出する受信高周波部と、IF信号を増幅する
    複数の増幅段と、最終段の出力信号の一部を検波して該
    検波出力が一定となる様に前記複数の増幅段の利得をA
    GC制御するAGC制御部と、任意中間段のIF信号を
    包絡線検波してRF信号の受信レベルを検出する受信レ
    ベル検出部とを備える無線受信装置において、 共通のAGC入力に対して一部に利得の不感帯を有する
    増幅段と、不感帯を有しない増幅段とをカスコード接続
    したことを特徴とする無線受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003051727A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Clarion Co Ltd 高周波増幅回路

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JP2003051727A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Clarion Co Ltd 高周波増幅回路

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