JP2003051543A - 半導体集積回路 - Google Patents
半導体集積回路Info
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Abstract
回路を提供する。 【解決手段】 半導体基板の上の能動素子領域1(トラ
ンジスタなど)と受動素子領域2(抵抗、コンデンサな
ど)の上に、DC電位(例えばGND電位)に接続され
た網目状の配線パターン3を形成する。さらに、その上
部にインダクタ領域4とコンデンサ領域5を配線工程に
より形成する。これにより、半導体集積回路のチップサ
イズを縮小でき、かつ寄生容量を増加させることなく、
上層素子(コンデンサ、インダクタ)と下層素子(能動
素子、受動素子)との間のアイソレーション特性を向上
できる。
Description
バイポーラトランジスタ,電界効果トランジスタ等の能
動素子と、抵抗,容量,インダクタ等の受動素子と配線
とを形成して構成する半導体集積回路に関するものであ
り、特に、通信システムで使用される高周波信号を処理
するアナログ集積回路に関するものである。
タ、電界効果トランジスタ等の能動素子と、抵抗、容
量、インダクタ等の受動素子と配線とを形成して構成す
る半導体集積回路における従来の構成の平面図を図10
に示す。
0の上に形成されたトランジスタなどの能動素子領域で
あり、102は抵抗,コンデンサなどの受動素子領域で
ある。103はMIMコンデンサ領域で、2層の配線層
と層間絶縁膜によって形成されている。104も同じ
く、2層の配線層によって形成されるインダクタ領域で
ある。
成する能動素子と受動素子を平面的にレイアウトしてい
るため、必要な素子数に応じてチップ面積が大きくなる
という問題点を有する。
小さくする方法として、特開平5−259416号に以
下の構成が提案されている。図11は、特開平5−25
9416号によって示された第1の従来例における半導
体集積回路の断面図を示している。
の要部の断面図を示し、210はGaAs基板、211
はn型活性層、212はn+型層、213はゲート電
極、214はオーミック電極である。220は層間絶縁
膜、221はゲート電極配線、222はオーミック電極
配線、223は容量電極である。230は層間絶縁膜、
231は容量電極、232は抵抗である。240は層間
絶縁膜、241はインダクタンスである。
0の上に電界効果トランジスタを形成し、その上層に容
量と抵抗を形成し、最上層にインダクタを形成してい
る。このように構成することで、半導体集積回路を構成
する受動素子を平面的にではなく、立体的に形成するこ
とで必要となるチップサイズを削減している。
下の構成が提案されている。図12は、特開平8−16
2621号によって示された第2の従来例における半導
体集積回路の分解斜視図を示している。図12におい
て、301は半導体基板、302は能動素子、322は
共通基板である。323は誘電体膜、324は接続用
穴、325は接地導体である。また、326は開口、3
28は誘電体膜である。329は配線用導体、331は
スルーホール、333は配線層、341はインターデジ
タル形キャパシタ、342はメタル抵抗体である。
301の上の能動素子302上に接地導体325を形成
してから、その上部にインターデジタル形キャパシタ3
41やメタル抵抗342を形成している。
上の能動素子302上に、高周波伝送線路で構成される
受動素子を形成することが可能となり、また、上層の受
動素子と下層の能動素子との間のアイソレーションを向
上している。
回路においては、回路特性を向上するため、インダクタ
を半導体基板の上に形成することが必要である。図13
は第3の従来例として、インダクタの平面図を示してい
る。
ニングすることによって形成するインダクタ、406は
インダクタと回路素子を接続するためのインダクタ接続
配線部であり、407はインダクタと接続配線部のコン
タクトである。
術には、それぞれ次ぎのような課題がある。第1の従来
例においては、半導体基板の上の能動素子の上部に受動
素子を形成していくため、高周波信号を処理するアナロ
グ集積回路を形成した場合、上層素子と下層素子の間の
信号アイソレーション特性が劣化するため、回路動作の
上で致命的な問題点を引き起こすという課題を有する。
と下層素子の間に平坦な接地導体を形成するため、アイ
ソレーション特性は改善される。しかしながら、半導体
集積回路においては、接地導体と素子間の層間絶縁膜の
厚さは、1μm程度であることが多く、平坦な接地導体
とその下層の能動素子や、その上層の受動素子の間で寄
生容量が増加してしまうという課題を有する。このよう
に寄生容量が増加すると、高周波信号を処理する回路で
は、信号振幅の減衰や異常発振を引き起こすという問題
を生じる。
図14に示す。第3の従来例のインダクタにおいては、
インダクタを形成する配線層とインダクタ接続配線部と
の間に寄生容量Ccrossが存在するため、インダクタの
自己共振周波数が下がり、また、インダクタ接続配線部
に存在する寄生抵抗によって、インダクタのQ値が低下
するという課題を有する。そのため、高周波信号処理を
行う回路の特性が劣化するという問題を生じる。
あり、高周波信号処理を行う半導体集積回路のチップサ
イズを縮小し、かつ、アイソレーション特性と高周波信
号処理特性を向上した半導体集積回路を提供することを
目的とする。
半導体集積回路は、能動素子と受動素子とを備えた半導
体集積回路において、半導体基板の一主面に形成された
少なくとも前記能動素子と、前記能動素子の上部に形成
された前記受動素子と、前記能動素子と前記受動素子の
間に配設された網目状、スリット状、ミアンダ状、スパ
イラル状あるいは梯子状などの導体膜からなる配線層と
を備えたことを特徴とする。
状等の導電膜からなる配線層を形成し、その上部に受動
素子を形成することで、下層素子と上層素子の間のアイ
ソレーション特性を向上し、かつ、上層素子と下層素子
に寄生する容量を小さくすることができる。したがっ
て、アイソレーション特性と高周波信号処理特性に優れ
た半導体集積回路を形成することができる。
は、請求項1において、前記配線層は、少なくとも2層
以上の配線層からなり、それぞれの配線層と上下に隣接
する他の配線層とは前記網目状、スリット状、ミアンダ
状、スパイラル状あるいは梯子状などのパターン位置が
ずれるように形成されていることを特徴とする。
は、能動素子と受動素子とを備えた半導体集積回路にお
いて、半導体基板の一主面に形成された少なくとも前記
能動素子と、前記能動素子の上部に形成された前記受動
素子と、前記能動素子と前記受動素子の間に配設された
網目状、スリット状、ミアンダ状、スパイラル状あるい
は梯子状などの導体膜からなる第1の配線層と、前記第
1の配線層よりも前記半導体基板に近い階層で前記能動
素子の形成領域に形成された導体膜と同じ階層に位置し
前記能動素子の形成領域外に形成された網目状、スリッ
ト状、ミアンダ状、スパイラル状あるいは梯子状などの
導体膜からなる第2の配線層とを備え、前記第1の配線
層と前記第2の配線層とは前記網目状、スリット状、ミ
アンダ状、スパイラル状あるいは梯子状などのパターン
位置がずれるように形成されていることを特徴とする。
間のアイソレーション特性を向上し、かつ、上層素子と
下層素子に寄生する容量を小さくすることができる。し
たがって、アイソレーション特性と高周波信号処理特性
に優れた半導体集積回路を形成することができる。
は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の半導体集積回
路において、前記能動素子はバイポーラトランジスタま
たは電界効果トランジスタであり、前記受動素子は容量
またはインダクタであることを特徴とする。
は、能動素子と受動素子とを備えた半導体集積回路にお
いて、半導体基板の一主面に形成された前記能動素子ま
たは前記受動素子と、前記能動素子または前記受動素子
の上部に形成されたインダクタと、前記能動素子と前記
インダクタの間に形成された網目状、スリット状、ミア
ンダ状、スパイラル状あるいは梯子状などの導体膜から
なる配線層と、前記能動素子または前記受動素子と前記
インダクタとを接続する接続配線部とを備え、前記接続
配線部は前記配線層と交差しないことを特徴とする。
状等の導電膜からなる配線層を形成後、その上部にイン
ダクタを形成し、スルーホールに埋め込んだ接続配線部
を用いてインダクタと下層素子とを接続することで、イ
ンダクタの接続配線部とインダクタが交差することをな
くすことができる。したがって、インダクタの自己共振
周波数やQ値を改善でき、かつ、アイソレーション特性
を向上した高性能な半導体集積回路を形成することがで
きる。
は、請求項5において、前記能動素子はバイポーラトラ
ンジスタまたは電界効果トランジスタであり、前記受動
素子は抵抗または容量であることを特徴とする。
は、請求項1〜請求項6の何れかにおいて、前記配線層
が回路上の安定した直流電位に接続されていることを特
徴とする。
は、請求項7において、前記直流電位はGND電位また
は電源電位であることを特徴とする。本発明の請求項9
記載の半導体集積回路は、請求項8において、前記配線
層の少なくとも一部は回路で使用する電源電位配線また
はGND電位配線として共用されていることを特徴とす
る。
1〜図9に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1と図2は本発明の(実施の形態
1)を示す。
図2は図1の構成を採用した半導体集積回路の断面を示
しており、この図2の断面は図1でのA−A’線に沿う
断面である。
上に形成された能動素子領域を示し、2は受動素子領域
を示す。3は網目状(格子状)の配線で、能動素子領域
1と受動素子領域2上に形成されている。ここで、網目
状の配線3の網目の間隔は、10〜100μmに設定す
る。
よって形成されたインダクタ領域、5は同じくコンデン
サ領域を示している。能動素子領域1と受動素子領域2
は、網目状の配線3の上下に形成される絶縁膜(図示せ
ず)に設けられたスルーホール(図示せず)によって、
その上層素子である前記インダクタ領域4とコンデンサ
領域5に接続することができる。
導体集積回路は、半導体基板1000上に能動素子領域
1に相当するトランジスタ1010(例えばバイポーラ
トランジスタや電界効果トランジスタ)と、受動素子領
域2に相当する薄膜抵抗1020(例えば多結晶シリコ
ン膜を使用した抵抗)が形成されている。
1011と、薄膜抵抗1020のアルミ電極1021を
形成後、絶縁膜(例えばSiO2膜)を2μm堆積し、
CMPによって第1の層間絶縁膜1001を形成する。
堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ技術を使用し
て、網目状の配線3に相当する網目状の配線1030を
形成する。ここで、配線の幅は1〜10μmで形成し、
配線と配線の間で形成される網目の間隔は10〜100
μmに設定する。このサイズは、0.5μm以下のパタ
ーンが、量産レベルで実現できている半導体微細加工技
術を使用すれば、極めて容易なサイズである。なお、チ
ップサイズを縮小するために網目状の配線Aの幅は小さ
い方が好ましく、本実施の形態では2μmで形成した。
m堆積し、CMPによって第2の層間絶縁膜1002を
形成した後、第1の層間絶縁膜1001と第2の層間絶
縁膜1002にスルーホールを形成し、配線プラグ材料
(例えばアルミやタングステンなど)を埋め込み、スル
ーホール部の配線接続部1004,1005を形成す
る。この後、金属配線層(例えばアルミ配線層)を1μ
m堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ技術を使用
して、インダクタの下層配線1040とコンデンサの下
層電極1050を形成する。
m堆積し、CMPによって、第3の層間絶縁膜1003
を形成した後、第3の層間絶縁膜1003にスルーホー
ルを形成し、配線プラグ材料を埋め込んでインダクタの
配線接続部1041を形成する。
層)を1μm堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ
技術を使用して、インダクタを形成する上層配線104
2とコンデンサの上層電極1051を形成する。
041および上層配線1042が形成されている領域が
図1でのインダクタ領域4に相当する。また、下層電極
1050と上層電極1051が形成されている領域が図
1でのコンデンサ領域に相当する。
mの間隔を有する網目状の配線1030は、長さが非常
に短い導波管と考えることができる。この場合、遮断波
長は、20〜200μmであるため、この波長よりも短
い高周波信号は網目状の配線Aを通り抜けてしまうが、
逆に、波長が20〜200μmよりも長い高周波信号に
対しては、信号を遮断する効果をもつ。
る、1GHz〜10GHzの高周波信号の波長が約30
cm〜3cmであることを考えると、この10〜100
μmの網目状の配線1030は、10GHz以下の周波
数帯域の信号波長に対して十分に間隔が狭く形成されて
いるため、これらの周波数帯域の信号に対して、十分な
信号アイソレーションの役割を果たすことができる。
層素子や下層素子と重なる配線部分が非常に少ないた
め、寄生容量の増加も非常に少なくできる。それゆえ、
本発明の(実施の形態1)によると、寄生容量を増加さ
せることなく、アイソレーション特性を向上した高性能
な半導体集積回路を、チップサイズを縮小して実現でき
る。
30の配線層を、回路上の安定したDC電位、例えば、
GND電位や電源電位に接続することによって、アイソ
レーション特性を非常に向上することができる。
は、下記の何れかの形状であっても同様に実現できる。
例えば、スリット状、ミアンダ状(meander ジグザグ
状蛇行状)、スパイラル状あるいは梯子状などであって
もよい。スリット状とは、並行に伸びる複数条の配線な
どを言う。
(実施の形態2)を示す。図3は半導体集積回路の概要
の説明図で、図4は図3の構成を採用した半導体集積回
路の断面を示しており、この図4の断面は図3でのB−
B’線に沿う断面である。(実施の形態1)と同じ構成
要素は同一の記号を用いている。
された能動素子領域を示し、2は受動素子領域を示す。
3は能動素子領域1と受動素子領域2の上に形成された
網目状の配線を示している。ここで、網目状の配線3の
網目の間隔は10〜100μmに設定する。6は網目状
の配線3の上部に形成された網目状の配線である。ここ
で、網目状の配線6の網目の間隔は10〜100μmに
設定する。
「第1網目配線3」、網目状の配線6を「第2網目配線
6」と称す。このとき、第1網目配線3と第2網目配線
6は、網目の位置が網目間隔の(1/2)程度ずれるよ
うに形成するのが好ましい。
上にアルミ配線層によって形成されている。5は同じく
コンデンサ領域を示している。能動素子領域1と受動素
子領域2は、第1網目配線3と第2網目配線6の上下に
形成される絶縁膜(図示せず)に設けられたスルーホー
ル(図示せず)によって、その上層素子であるインダク
タ領域4とコンデンサ領域5とに接続することができ
る。
導体集積回路は、半導体基板1000上に能動素子領域
1に相当するトランジスタ1010と、受動素子領域2
に相当する薄膜抵抗1020を形成する。
と薄膜抵抗のアルミ電極1021を形成後、絶縁膜を2
μm堆積し、CMPによって第1の層間絶縁膜1001
を形成する。
堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ技術を使用し
て、第1網目配線1030を形成する。ここで、第1網
目配線1030の幅は2μmで形成し、配線と配線の間
で形成される網目の間隔は、10〜100μmに設定す
る。
って第2の層間絶縁膜1002を形成した後、導体膜
(例えばアルミ膜)を1μm堆積し、リソグラフィ技術
とドライエッチ技術を使用して、第2網目配線1060
を形成する。ここで、第2網目配線1060の幅は2μ
mで形成し、配線と配線の間で形成される網目の間隔
は、10〜100μmに設定する。
配線1060は、網目の位置が網目間隔の(1/4)〜
(1/2)程度ずれるように形成する。次に、絶縁膜を
2μm堆積し、CMPによって第3の層間絶縁膜107
0を形成した後、第1の層間絶縁膜1001と第2の層
間絶縁膜1002と第3の層間絶縁膜1070にスルー
ホールを形成し、配線プラグ材料を埋め込み、スルーホ
ール部の配線接続部1080,1090を形成する。
層)を1μm堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ
技術を使用して、インダクタの下層配線1040とコン
デンサの下層電極1050を形成する。
って、第4の層間絶縁膜1100を形成した後、第4の
層間絶縁膜1100にスルーホールを形成し、配線プラ
グ材料を埋め込んで、インダクタの配線接続部1041
を形成する。その後、金属配線層(例えばアルミ配線
層)を1μm堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ
技術を使用して、インダクタを形成する上層配線104
2とコンデンサの上層電極1051を形成する。
る第1,第2網目配線1030,1060は、(実施の
形態1)と同様に、10GHz以下の周波数の信号に対
して十分な信号アイソレーションを果たすことができる
が、2つの網目状の配線をずらして重ねたことにより、
下層素子と上層素子との間の信号アイソレーション特性
がさらに向上する。
1,第2の網目配線1030,1060は、その上層素
子や下層素子と重なる部分が非常に少なくなるため、網
目の間隔を小さくすることに比べて、寄生容量の増加を
防ぐことができる。
ると、寄生容量を増加させることなく、アイソレーショ
ン特性を向上した高性能な半導体集積回路を、チップサ
イズを縮小して実現できる。
2網目配線1030,1060を、回路上の安定したD
C電位、例えば、GND電位や電源電位に接続すること
によって、アイソレーション特性を非常に向上すること
ができる。
060は、下記の何れかの形状であっても同様に実現で
きる。例えば、スリット状、ミアンダ状(meander ジ
グザグ状 蛇行状)、スパイラル状あるいは梯子状など
であってもよい。スリット状とは、並行に伸びる複数条
の配線などを言う。
目配線1030,1060の2層を能動素子領域1とイ
ンダクタ領域4,コンデンサ領域5の間に形成したが、
2層以上であっても実施できる。
(実施の形態3)を示す。図5は半導体集積回路の概要
の説明図で、図6は図5の構成を採用した半導体集積回
路の断面を示しており、この図6の断面は図5でのC−
C’線に沿う断面である。(実施の形態1)と同じ構成
要素は同一の記号を用いている。
された能動素子領域を示し、7は受動素子領域を示す。
ここで、能動素子領域1は2層配線を使用して回路を形
成している。また、例えば、抵抗とコンデンサを形成し
ている受動素子領域7は1層配線で回路を形成してい
る。図5においては、これを能動素子領域1と受動素子
領域7の高さを変えることで表している。
ルミ配線の被エッチング面積を一定の値にして、アルミ
配線のドライエッチング時の配線加工形状を安定させる
ため、また、層間絶縁膜の平坦性を改善するため、回路
動作には寄与しないアルミダミーパタ−ンが通常形成さ
れている。
かれるアルミダミーパターンとして、網目状の配線8を
配置する。ここで、網目状の配線8の網目の間隔は、例
えば1〜10μmに設定する。同じ図5において、3は
網目状の配線で、能動素子領域1、受動素子領域7及び
網目状の配線8の上に形成された網目状の配線を示して
いる。ここで、網目状の配線3の網目の間隔は、10〜
100μmに設定する。
「第1網目配線3」、網目状の配線8を「第2網目配線
8」と称す。4は第1網目配線3の上にアルミ配線層に
よって形成されたインダクタ領域を示し、5は同じくコ
ンデンサ領域を示している。
網目配線8及び第1網目配線3の上下に形成される絶縁
膜(図示せず)に設けられたスルーホール(図示せず)
によって、その上層素子であるインダクタ領域4とコン
デンサ領域5とに接続することができる。
導体集積回路は、半導体基板1000上に能動素子領域
1に相当するトランジスタ1010と受動素子領域7に
相当する薄膜抵抗1020を形成する。
1110と薄膜抵抗の1層目のアルミ電極1120を形
成後、絶縁膜を2μm堆積し、CMPによって第1の層
間絶縁膜1001を形成する。その後、第1の層間絶縁
膜1001にスルーホールを形成し、配線プラグ材料を
埋め込み、トランジスタ1010の上部にスルーホール
部の配線接続部1130を形成する。
堆積し、トランジスタ1010上にはトランジスタの2
層目のアルミ電極1140を、薄膜抵抗1020上には
第2網目配線8に相当する第2網目配線1150を、2
層目の配線で形成する。
は1μmで形成し、配線と配線の間で形成される網目の
間隔は、1〜10μmに設定する。次に、絶縁膜を2μ
m堆積し、CMPによって第2の層間絶縁膜1160を
形成した後、導体膜(例えばアルミ膜)を1μm堆積
し、リソグラフィ技術とドライエッチ技術を使用して、
第1網目配線3に相当する第1網目配線1030を形成
する。
は2μmで形成し、配線と配線の間で形成される網目の
間隔は、10〜100μmに設定する。また、第2網目
配線1150と 第1網目配線1030は、網目の位置
がずれるように形成する。
って第3の層間絶縁膜1170を形成した後、第1の層
間絶縁膜1001と第2の層間絶縁膜1160と第3の
層間絶縁膜1170にスルーホールを形成し、配線プラ
グ材料を埋め込み、スルーホール部の配線接続部118
0、1190を形成する。この後、金属配線層(例えば
アルミ配線層)を1μm堆積し、リソグラフィ技術とド
ライエッチ技術を使用して、インダクタの下層配線10
40とコンデンサの下層電極1050を形成する。
って第4の層間絶縁膜1200を形成した後、第4の層
間絶縁膜1200にスルーホールを形成し、配線プラグ
材料を埋め込んで、インダクタの配線接続部1041を
形成する。その後、金属配線層(例えばアルミ配線層)
を1μm堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ技術
を使用して、インダクタを形成する上層配線1042と
コンデンサの上層電極1051を形成する。
100μmの間隔を有する網目状の第2網目配線115
0と第1網目配線1030は、(実施の形態1)(実施
の形態2)と同様に、10GHz以下の周波数の信号に
対して十分な信号アイソレーションを果たすことがで
き、また、2つの網目をずらして重ねることにより、下
層素子と上層素子との間の信号アイソレーション特性を
非常に向上することができる。
2網目配線1150と第1網目配線1030は、その上
層素子、下層素子と重なる部分が非常に少なくなるた
め、網目の間隔を小さくすることに比べて、寄生容量の
増加を防ぐことができる。
上の配線と同じ配線層で形成されるアルミダミーパター
ンを網目状にしているため、アイソレーション特性を向
上させる網目状の配線層をより少ない配線層数で形成す
ることができる。
寄生容量を増加させることなく、アイソレーション特性
を向上した高性能な半導体集積回路を、少ない配線層数
で形成でき、チップコストを削減できる。
目配線1150を受動素子領域7上の2層目の配線で形
成しているが、能動素子領域の1層配線及び2層配線に
存在するアルミダミーパターンと、受動素子領域7の1
層配線に存在するアルミダミーパターンとを同様に網目
状に形成することで、よりアイソレーション特性を向上
できる。
配線1030を、回路上の安定したDC電位、例えば、
GND電位や電源電位に接続することによって、アイソ
レーション特性を非常に向上することができる。
配線1030は、下記の何れかの形状であっても同様に
実現できる。例えば、スリット状、ミアンダ状(meande
rジグザグ状 蛇行状)、スパイラル状あるいは梯子状
などであってもよい。スリット状とは、並行に伸びる複
数条の配線などを言う。
ポーラトランジスタまたは電界効果トランジスタであ
る。 (実施の形態4)図7は本発明の(実施の形態4)の半
導体集積回路を示す。
された能動素子領域を示し、2は受動素子領域を示す。
9は能動素子領域1と受動素子領域2上に形成された網
目状の配線を、同様に10は網目状の配線を示してい
る。ここで、網目の間隔は10〜100μmに設定す
る。
網目状の配線10の上にアルミ配線層によって形成され
ている。5は同じくコンデンサ領域を示している。能動
素子領域1と受動素子領域2は、網目状の配線9及び網
目状の配線10の上下に形成される絶縁膜(図示せず)
に設けられたスルーホール(図示せず)によって、その
上層素子であるインダクタ領域4とコンデンサ領域5と
に接続することができる。なお、これらの構成要素は
(実施の形態1)と同一の記号を用いており、また同様
にして形成できる。
をそれぞれ、回路動作上のGND配線と電源電位配線と
して使用する。このようにすることにより、能動素子領
域1と受動素子領域2に存在して、通常は回路動作上、
配線抵抗を下げる必要があるため、非常に太い配線幅を
必要とするGND配線と電源電位配線の配線数を削減で
きるため、半導体集積回路のチップサイズを縮小でき
る。
を増加させることなく、アイソレーションを向上した高
性能な半導体集積回路を、チップサイズを非常に縮小し
て実現できる。
何れかの形状であっても同様に実現できる。例えば、ス
リット状、ミアンダ状(meander ジグザグ状 蛇行
状)、スパイラル状あるいは梯子状などであってもよ
い。スリット状とは、並行に伸びる複数条の配線などを
言う。
(実施の形態5)を示す。図8は半導体集積回路の概要
の説明図で、図9は図8の構成を採用した半導体集積回
路の断面を示しており、この図9の断面は図8でのD−
D’線に沿う断面である。
された能動素子領域を示し、2は受動素子領域を示す。
3は能動素子領域1と受動素子領域2上に形成された網
目状の配線を示している。ここで、網目の間隔は10〜
100μmに設定する。
にアルミ配線層によって形成されている。インダクタ1
2と能動素子領域1と受動素子領域2とは、網目状の配
線3の上下に形成された絶縁膜(図示せず)に設けられ
たスルーホールを用いて形成されるインダクタの接続配
線部11によって接続される。
動素子領域1に相当するトランジスタ1010と受動素
子領域2に相当する薄膜抵抗1020を形成する。次
に、トランジスタのアルミ電極1011と薄膜抵抗のア
ルミ電極1021を形成後、絶縁膜を2μm堆積し、C
MPによって第1の層間絶縁膜1001を形成する。
堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ技術を使用し
て、網目状の配線3に相当する網目状の配線1030を
形成する。ここで、配線の幅は2μmで形成し、配線と
配線の間で形成される網目の間隔は10〜100μmに
設定する。
って第2の層間絶縁膜1002を形成した後、第1の層
間絶縁膜1001と第2の層間絶縁膜1002にスルー
ホールを形成し、配線プラグ材料(例えばアルミやタン
グステンなど)を埋め込み、接続配線部11に相当する
配線接続部1300を形成する。
層)を1μm堆積し、リソグラフィ技術とドライエッチ
技術を使用して、インダクタ12に相当するインダクタ
1310を形成する。
2層配線によって形成されたインダクタと異なり、イン
ダクタ1310と接続配線部1300は、配線がクロス
する部分が存在しなくなる。また、接続配線部1300
の長さは、層間の誘電膜の膜厚によって決まるため、イ
ンダクタに対して平面的に形成された従来の場合に比べ
て非常に短くでき、寄生容量や寄生抵抗が削減され、イ
ンダクタの自己共振周波数とQ値を高めることができ
る。
寄生容量を増加させることなくアイソレーションを向上
し、インダクタの性能を向上させた高性能な半導体集積
回路を、チップサイズを縮小して実現できる。
安定したDC電位、例えば、GND電位や電源電位に接
続することによって、アイソレーション特性を非常に向
上することができる。
は、下記の何れかの形状であっても同様に実現できる。
例えば、スリット状、ミアンダ状(meander ジグザグ
状蛇行状)、スパイラル状あるいは梯子状などであって
もよい。スリット状とは、並行に伸びる複数条の配線な
どを言う。
板の上の能動素子領域の上に、網目状、スリット状、ミ
アンダ状、スパイラル状あるいは梯子状などの導体膜か
らなる配線層を形成し、その上部に受動素子を形成する
ことで、下層素子と上層素子の間のアイソレーション特
性を向上し、かつ、上層素子と下層素子に寄生する容量
を小さくすることができる。したがって、アイソレーシ
ョン特性と高周波信号処理特性に優れた半導体集積回路
を、チップサイズを縮小して形成することができる。
合、スルーホールに埋め込んだ接続配線部を用いてイン
ダクタと下層素子とを接続することで、インダクタの接
続配線部とインダクタが交差することをなくすことがで
きる。したがって、インダクタの自己共振周波数やQ値
を改善でき、かつ、アイソレーション特性を向上した高
性能な半導体集積回路を、チップサイズを縮小して形成
することができる。
回路の概要の説明図
の断面で、図1でのA−A’線に沿う断面図
回路の概要の説明図
の断面で、図3でのB−B’線に沿う断面図
回路の概要の説明図
の断面で、図5でのC−C’線に沿う断面図
回路の概要の説明図
回路の概要の説明図
の断面で、図8でのD−D’線に沿う断面図
Claims (9)
- 【請求項1】能動素子と受動素子とを備えた半導体集積
回路において、 半導体基板の一主面に形成された少なくとも前記能動素
子と、 前記能動素子の上部に形成された前記受動素子と、 前記能動素子と前記受動素子の間に配設された網目状、
スリット状、ミアンダ状、スパイラル状あるいは梯子状
などの導体膜からなる配線層とを備えた半導体集積回
路。 - 【請求項2】請求項1に記載の半導体集積回路におい
て、前記配線層は、少なくとも2層以上の配線層からな
り、それぞれの配線層と上下に隣接する他の配線層とは
前記網目状、スリット状、ミアンダ状、スパイラル状あ
るいは梯子状などのパターン位置がずれるように形成さ
れている半導体集積回路。 - 【請求項3】能動素子と受動素子とを備えた半導体集積
回路において、半導体基板の一主面に形成された少なく
とも前記能動素子と、 前記能動素子の上部に形成された前記受動素子と、 前記能動素子と前記受動素子の間に配設された網目状、
スリット状、ミアンダ状、スパイラル状あるいは梯子状
などの導体膜からなる第1の配線層と、 前記第1の配線層よりも前記半導体基板に近い階層で前
記能動素子の形成領域に形成された導体膜と同じ階層に
位置し前記能動素子の形成領域外に形成された網目状、
スリット状、ミアンダ状、スパイラル状あるいは梯子状
などの導体膜からなる第2の配線層とを備え、前記第1
の配線層と前記第2の配線層とは前記網目状、スリット
状、ミアンダ状、スパイラル状あるいは梯子状などのパ
ターン位置がずれるように形成されている半導体集積回
路。 - 【請求項4】請求項1〜請求項3の何れかに記載の半導
体集積回路において、前記能動素子はバイポーラトラン
ジスタまたは電界効果トランジスタであり、前記受動素
子は容量またはインダクタである半導体集積回路。 - 【請求項5】能動素子と受動素子とを備えた半導体集積
回路において、半導体基板の一主面に形成された前記能
動素子または前記受動素子と、 前記能動素子または前記受動素子)の上部に形成された
インダクタと、 前記能動素子と前記インダクタの間に形成された網目
状、スリット状、ミアンダ状、スパイラル状あるいは梯
子状などの導体膜からなる配線層と、 前記能動素子または前記受動素子と前記インダクタとを
接続する接続配線部とを備え、前記接続配線部は前記配
線層と交差しない半導体集積回路。 - 【請求項6】請求項5に記載の半導体集積回路におい
て、前記能動素子はバイポーラトランジスタまたは電界
効果トランジスタであり、前記受動素子は抵抗または容
量である半導体集積回路。 - 【請求項7】請求項1〜請求項6の何れかに記載の半導
体集積回路において、前記配線層が回路上の安定した直
流電位に接続されている半導体集積回路。 - 【請求項8】請求項7に記載の半導体集積回路におい
て、前記直流電位はGND電位または電源電位である半
導体集積回路。 - 【請求項9】請求項8に記載の半導体集積回路におい
て、前記配線層の少なくとも一部は回路で使用する電源
電位配線またはGND電位配線として共用されている半
導体集積回路。
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