JP2003041596A - 法枠形成用型枠及びその施工方法 - Google Patents

法枠形成用型枠及びその施工方法

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JP2003041596A
JP2003041596A JP2001229227A JP2001229227A JP2003041596A JP 2003041596 A JP2003041596 A JP 2003041596A JP 2001229227 A JP2001229227 A JP 2001229227A JP 2001229227 A JP2001229227 A JP 2001229227A JP 2003041596 A JP2003041596 A JP 2003041596A
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Kenzo Saito
建三 斉藤
Mitsuhiro Yoshida
光博 吉田
Yoichiro Kato
洋一郎 加藤
Naoki Tokunaga
直樹 徳永
Mai Kato
舞 加藤
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Okabe Co Ltd
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Okabe Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜面に沿って上下に隣接する格子区画間で充
分な通水性を確保し、周囲に自生する植物が格子枠内で
自然に育成され、各種の種子や根を格子間にわたって侵
入させたり成長させることができ、周囲環境に合わせた
緑化ができる法枠形成用型枠及びその施工方法を提供す
る。 【解決手段】 一対の網状型枠2と、これらを連結する
複数の主セパレータ3とからなり、主セパレータ3は上
下の横棒6とこれらの横棒6に固定された縦棒7とから
なり、上下の横棒6は、各網状型枠2に対し回動可能に
装着された法枠形成用の型枠1において、複数の主セパ
レータ3間の網状型枠2の下部に両網状型枠2間に渡る
空隙部形成型枠5を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地山等の法面に形
成する法枠形成用型枠及びその施工方法に関する。より
詳しくは、格子状法枠において横枠の地山側に沿って横
枠を貫通する比較的大きい凹部を形成することにより、
特に凹部を伝ってミミズ等の地中小動物の移動や微生物
の生態循環を維持し、法枠内の余分な水分をスムーズに
下部に排水することにより、植生環境を保全して緑化が
可能な法枠とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】法面安定化工法の1つとして法枠工が用
いられる。これは、地山斜面に格子状の法枠をコンクリ
ート(又はモルタル)で現場打ちするものである。この
ような法枠工においては、法面の安定性を確保するとと
もに、できる限り周辺の環境との調和を図ることが要求
される。このため植生工による緑化が図られている。し
かし、格子状の法枠構造では、格子状に仕切られた各区
画がコンクリート枠により他の区画と断絶して孤立した
狭い枠の状態であるため、各格子内に雨水等が溜り、土
壌の腐敗が生じる等、周囲環境との調和が十分に図られ
ていなかった。
【0003】図10は従来の法枠の一部外観図である。
縦枠52a及び横枠52bからなる法枠52が法面上に
形成される。縦枠52a及び横枠52bにより格子状の
複数の区画53が形成される。従来の法枠52ではφ5
0mm程度の塩ビ管またはボイド管あるいは鋼管を用い
て横枠52bを上下方向に貫通する連通孔(排水管)5
1を設け、上下の格子区画53間にわたって雨水の流通
を可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塩ビ管等を用いた排水管の連通路では、排水管をコンク
リート内に埋設する際、これを型枠に保持する必要上地
山表面から浮いた状態で排水管が埋設される。したがっ
て地山表面と排水管の間の格子区画53内には余剰水が
溜まり、この水が腐ることによって土壌中の微生物の死
滅や植生の根の腐敗を招いていた。また、排水管の口径
が小さいため、虫類等の小動物の移動もしにくく、生体
系のバランスを充分とることができず、周囲環境との調
和が充分図られなかった。
【0005】本発明は上記の点を考慮したものであっ
て、斜面に沿って上下に隣接する格子区画間で充分な通
水性を確保し、周囲に自生する植物が格子枠内で自然に
育成され、また法枠格子を通して隣接する格子区画間に
わたって虫類等の小動物の移動を可能とし生態系の調和
を保ち、微生物等を育成して土壌を改質し、植物の根系
を十分伸長させて植物の生育を可能とするとともに、各
種の種子や根を格子間にわたって侵入させたり成長させ
ることができ、周囲環境に合わせた緑化ができる法枠形
成用型枠及びその施工方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、一対の網状型枠と、これらを連結する
複数の主セパレータとからなり、この主セパレータは上
下の横棒とこれらの横棒に固定された縦棒とからなり、
上下の横棒は、各網状型枠に対し回動可能に装着された
法枠形成用の型枠において、前記複数の主セパレータ間
の網状型枠の下部に両網状型枠間に渡る空隙部形成型枠
を設けたことを特徴とする法枠形成用型枠を提供する。
【0007】この構成によれば、型枠内にコンクリート
を打設したときに空隙部形成型枠の下側にコンクリート
が充填されず、したがって地山表面とコンクリートの間
に法枠を挿通して下が開放した凹部形状の連通孔(空隙
部)が地山に接して形成される。このため充分な通水性
が確保され、格子枠の区画内に余剰水が溜まることがな
くなり、土壌の腐敗を防ぐことができ植物の根系を充分
生育することができる。また、区画間にわたって小動物
の移動が可能となる。
【0008】このことにより、小動物の移動に伴い排泄
される糞等により微生物が繁殖し、さらに土壌の改良が
行われるため、永続的な緑化のための植生環境および微
生物や小動物の生態系の維持が可能となる。特に生態系
を考慮した小動物の移動、養分や微生物の循環ができ、
法枠内の水分をスムーズに排水し、植生環境を遮断しな
いことによる永続的な緑化が可能になる。
【0009】好ましい構成例においては、前記複数の主
セパレータ間の網状型枠の下部に横棒のみで形成される
補助セパレータを設け、該補助セパレータ上に金網状の
空隙部形成型枠を載置したことを特徴としている。
【0010】この構成によれば、横棒からなる補助セパ
レータ上に空隙部形成型枠を安定して保持できる。ま
た、補助セパレータと主セパレータの間隔を調整するこ
とにより比較的大きい連通孔を形成することができるの
で、格子枠区画の法枠を通して小動物を充分往来可能と
することができ、生体系のバランスを充分とることがで
きる。また、金網のため、コンクリート吹付け時にエア
ーが抜ける構成であり、リバウンドロスを低減でき、構
造体としての性能も良好となる。
【0011】好ましい構成例においては、前記空隙部形
成型枠は支持部材を介して装着されることを特徴として
いる。
【0012】この構成によれば、支持部材を主セパレー
タまたは補助セパレータ間に架け渡してその上に空隙部
形成型枠を載置するので、コンクリートを充填した時に
空隙部形成型枠のたわみを抑えて型枠としての形状を維
持し、比較的可撓性の大きい金網等を用いた場合であっ
ても確実に空隙を形成できる。
【0013】好ましい構成例においては、前記空隙部形
成型枠は前記縦棒と同数の切欠きを有し、該切欠きに前
記縦棒を差込んで載置することを特徴としている。
【0014】この構成によれば、空隙部形成型枠の装着
が簡便になり、使用性が向上するとともに空隙部形成型
枠が確実に固定されるので、コンクリート打設時にずれ
て連通孔が塞がれることを防ぐことができる。
【0015】好ましい構成例においては、前記空隙部形
成型枠は前記縦棒と同数の切欠きを有し、その反対側は
地山側に折れ曲がっていることを特徴としている。
【0016】この構成によれば、補助セパレータの横枠
を用いることなく空隙部形成型枠自体を折り曲げてこれ
を例えば地山に突き刺すことにより、この型枠を支持す
ることができる。また、空隙部形成型枠の折れ曲がった
側からコンクリートが侵入することがないので、法枠に
形成される連通孔の空洞容積を充分確保できる。
【0017】好ましい構成例においては、前記空隙部形
成型枠は前記網状型枠に回動可能に取付けられたことを
特徴としている。
【0018】この構成によれば、網状型枠を開いた時に
空隙部形成型枠が一体的に組み付けられているので回動
して所定の位置に装着されるので空隙部形成型枠を設置
する手間が省け、現場での取り扱いが容易になる。
【0019】さらに、本発明では、前記空隙部形成型枠
を備えた型枠を地山に設置し、該型枠内にモルタル又は
コンクリートを打設して前記空隙部形成型枠の下側の法
枠に空洞部を形成することを特徴とする本発明に係る法
枠形成用型枠を用いた法枠の施工方法を提供する。
【0020】この構成によれば、現場の法面に型枠を設
置し、コンクリートを打設することにより、法枠下縁に
地山表面と接する連通孔が形成され、充分な通水性が得
られ格子枠内に余剰水が溜まることがなくなり、土壌の
腐敗を防ぐことができ、植物の根系を周囲の環境に合わ
せて生育することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る法枠形成用型枠及びその施工方法について説明する。
図1は本発明に係る法枠形成用型枠の(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は上面図である。また、図2は
その斜視図である。
【0022】図示したように、法枠形成用型枠1は、左
右一対の網状型枠2と、これらを連結し且つスペーサと
して機能する主セパレータ3及び補助セパレータ4、こ
れらの上に載置される空隙部形成型枠5により構成され
る。網状型枠2は、クリンプ金網等の金網材料やパンチ
ングメタル、エキスパンドメタル等の有孔板により構成
される。主セパレータ3は鉄筋材からなる上下の横棒6
とこれらの横棒6に固定された2本の縦棒7とで井桁状
に形成される。横棒6の両端部はフック形状に形成さ
れ、左右の網状型枠2に引掛けて保持される。これによ
り、主セパレータ3は網状型枠2に対し回動可能に取付
けられて左右の網状型枠2を重ね合わせることができ
る。このような主セパレータ3は法枠形成用型枠1の長
手方向に沿って所定の間隔で多数設けられる。
【0023】主セパレータ3間の網状型枠2の下部には
横棒6と同形状の補助セパレータ4が主セパレータ3と
同様にフックで取付けられる。この補助セパレータ4と
主セパレータ3の横棒6の上に空隙部形成型枠5が載置
される。空隙部は500mmピッチ程度の間隔で設ける
ことが望ましい。空隙部形成型枠5は孔径が5mm〜1
0mmのクリンプ金網、エキスパンドメタル、パンチン
グメタル等でコンクリート吹付け時に大きく変形しない
程度の剛性をもつ厚み(例えば1mm〜2mm)を有す
る金網板を用いる。空隙部形成型枠5の一側縁には2箇
所の切欠き8が形成される。この切欠き8に対して縦棒
7を差込んで空隙部形成型枠5を主セパレータ3及び補
助セパレータ4上に載置する。これにより、空隙部形成
型枠5が確実に固定され、型枠1内にコンクリートを打
設するときも空隙部形成型枠5がずれることを防ぐこと
ができ、また、装着も簡便となるため使用性が向上す
る。
【0024】この法枠形成用型枠1に上からコンクリー
トを打設すると、空隙部形成型枠5の下側にコンクリー
トが充填されず、地山表面とコンクリートの間に法枠を
挿通する連通孔(空隙部)が地山に接して形成される
(図8(C)参照)。したがって格子枠の区画間で充分
な通水性が確保されるので土壌の腐敗を防ぐことができ
植物の根系等を充分生育することができる。
【0025】主セパレータ3と補助セパレータ4の間隔
を調整し、これに対応する空隙部形成型枠5を用いるこ
とにより比較的大きい連通孔を形成することができるの
で、小動物の往来も可能とすることができ、生態系のバ
ランスを充分とることができる。この連通孔は必要に応
じて法枠の横枠の複数ヶ所に形成される(例えば50m
m間隔)。
【0026】図3は本発明に係る別の空隙部形成型枠を
用いた型枠の側面図である。一側縁に切欠き(不図示)
を有し、その反対側が折れ曲がった空隙部形成型枠9の
切欠きを主セパレータ3の縦棒7に差込み、下側の横棒
6の上に載置する。折れ曲がった側を地山に突き刺して
本例による法枠形成用型枠10が形成される。図1のよ
うに補助セパレータを用いなくても空隙部形成型枠9の
一側縁を折り曲げることによりこの型枠9を支持するこ
とができるので、部品点数が減少し作業性が向上する。
また、コンクリートを打設するときに空隙部形成型枠9
の折れ曲がった側からコンクリートが侵入することがな
いので、法枠に形成される連通孔の空洞容積を充分確保
することができる。
【0027】図4は本発明に係るさらに別の法枠形成用
型枠を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)
は上面図である。図1の例と同様に主セパレータ3間に
補助セパレータ4を取付ける。この補助セパレータ4と
主セパレータ3の下側の横棒6を平板状の支持部材11
で架け渡す。この支持部材11は複数本(図では3本)
用いて架け渡し、その上に空隙部形成型枠12を図1の
例と同様に切欠きを縦棒7に差込んで載置する。このよ
うに支持部材11を介して空隙部形成型枠12を装着す
ることにより、コンクリート打設時にコンクリートの重
みによる空隙部形成型枠12のたわみを抑えることがで
きるので材料に比較的可撓性の大きい金網等を用いても
確実に連通孔を形成することができる。また、工場生産
により所定位置に設けられた補助セパレータ4と主セパ
レータ3との間の間隔より短い金網(空隙部形成型枠1
2)を現場で載せることができる。
【0028】支持部材11の一方の側縁は折れ曲がって
いるので、これを補助セパレータ4に引掛けることによ
り、支持部材が外れることを防ぐことができる。なお、
この折れ曲がり部分は横棒6に引掛けてもよいし、図5
のように両端部を折り曲げて両方を引掛けてもよい。ま
た、支持部材11は平板状に限らず、番線等の線材その
他の棒状材であってもよい。
【0029】図5は支持部材を用いたさらに別の法枠形
成用型枠を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、
(C)は上面図である。図示したように、両側縁の折れ
曲がった支持部材13を複数本(図では3本)主セパレ
ータ3間に架け渡す。この複数本の支持部材13上に空
隙部形成型枠14を載置する。この場合、空隙部形成型
枠14は前例までの切欠きを設けることを要しないので
生産工程が簡略化され、取付けに関する作業が簡略化さ
れる。
【0030】図6は本発明に係るさらに別の例を示す法
枠形成用型枠の概略図であり、図7はその斜視図であ
る。前述したように、主セパレータ3は網状型枠2に対
し回動可能に取付けられるため、左右の網状型枠2を重
ね合わせることができる。図6(A)は左右の網状型枠
2を重ね合わせたときの側面図であり、図7(A)はそ
の斜視図である。このとき、空隙部形成型枠15は一方
の網状型枠2に下端部を支点として回動可能に取付けら
れる。
【0031】次に、図6(B)、図7(B)のように左
右の網状型枠2を開いて空隙部形成型枠15を矢印R方
向に倒し、予めこの空隙部形成型枠15を支える位置に
取付けられた複数本(図7(B)では2本)の補助セパ
レータ4上に乗せて装着する。このように、工場生産時
点で空隙部形成型枠を予め取付けておくことにより、現
場で設置する手間が省け、取り扱いが容易になる。
【0032】図8は本発明に係る法枠形成用型枠にコン
クリートを打設する前と後の概略図であり、(A)は打
設前の側面図、(B)はその上面図、(C)は打設後の
側面図である。空隙部形成型枠5の装着部分の下側の網
状型枠2は法枠形成用型枠1内にコンクリートを打設し
たときに連通孔を形成するため、取除かれる。この型枠
1内にコンクリートを打設すると、法枠には地山20に
接して連通孔(空隙部)16が形成される。その際、空
隙部形成型枠5の下側は両側がフリーでコンクリートが
少々流れ込むため、連通孔16は幾分下側が狭まった
(C)のような形状となる。スランプ値が大きく軟らか
いコンクリートではこの型崩れが大きくなるが型枠長さ
を適当に選定すれば、空隙部は充分確保される。この連
通孔16により、法枠格子の区画間に充分な通水性が得
られ、余剰水が溜まることがなくなり、土壌の腐敗を防
ぐことができ、植物の根形を充分生育することができ
る。なお、この連通孔は施行後土で埋められてもよい。
【0033】次に本発明の法枠形成用型枠を用いた法枠
の施工手順について説明する。 (1)まず、地山の法面に格子状の縦枠及び横枠に対応
して工場生産の折畳み型枠を開いて設置する。このとき
縦枠は空隙部形成型枠のない通常の型枠を用い、横枠に
本発明の法枠形成用型枠を設置する。この場合、縦枠側
には、セパレータの下側の横棒に結束する下鉄筋を地山
上に配設しておく。一方横枠は縦枠に比べ強度を小さく
してよいため、無駄な強度及び材料を省くために下鉄筋
は設けない。 (2)次に、横枠の法枠形成用型枠に空隙部形成型枠を
装着する(図1〜図5の実施例の場合)。なお、図6,
7の実施例の場合には上記(1)で型枠を開いた時に空
隙部形成型枠を倒すだけでセットされる。その後、主セ
パレータの上側の横棒上に上鉄筋を結束する。縦枠につ
いては、地山上の下鉄筋を持上げてセパレータの下側の
横棒に結束し、その後上側の横棒上に上鉄筋を結束す
る。 (3)次に、縦枠及び横枠の各型枠にコンクリート吹付
けを行い、養生する。これにより、横枠に連通孔を有す
る法枠が完成する。
【0034】なお、上記施工方法では横枠に下鉄筋を設
けない構造について説明したが、横枠にも下鉄筋を配筋
する場合には図9に示すように、主セパレータ3の上側
の横棒6aの中央を切欠いて開口部19を設ける。補助
セパレータ4は、下鉄筋のかぶりを確保するため、主セ
パレータ3の下側の横棒6bよりも下側に取付け、その
上に空隙部形成型枠18を載置する。この後、開口部1
9を通して上から下鉄筋17bを下側の横棒6b上に配
筋する。その後、上鉄筋17aを上側の横棒6a上に配
筋する。
【0035】本発明に係る法枠は、特に早期緑化基礎工
法(法面を実質上縦枠のみで安定化させ横枠は単に縦枠
同士を連結する機能のみとして横枠を通して植物の根系
等を育成しやすくした法枠工法)に対し好適に適用でき
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、型枠
内にコンクリートを打設したときに空隙部形成型枠の下
側にコンクリートが充填されず、したがって地山表面と
コンクリートの間に法枠を挿通する連通孔(空隙部)が
地山に接して形成されるので、充分な通水性が確保さ
れ、格子枠の区画内に余剰水が溜まることがなくなり、
土壌の腐敗を防ぐことができ、植物の根系を充分生育す
ることができる。
【0037】また、格子枠区画の法枠を通して小動物の
往来も可能とすることができ、この小動物の回動により
排泄される糞や微生物の死骸を土壌の改良養分として活
用して植生の循環をよくして生態系全体の保全に寄与で
きる。また、横枠の空隙部形成箇所が開放されているた
め、現場での位置決めが必要なく空隙部形成型枠が簡単
に取付けられ、施工性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る法枠形成用型枠の(A)は正面
図、(B)は側面図、(C)は上面図。
【図2】 本発明に係る法枠形成用型枠の斜視図。
【図3】 本発明に係る別の法枠形成用型枠の側面図。
【図4】 本発明に係るさらに別の法枠形成用型枠の
(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図。
【図5】 支持部材を用いたさらに別の法枠形成用型枠
の(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図。
【図6】 本発明に係るさらに別の例を示す法枠形成用
型枠の概略図。
【図7】 図6の法枠形成用型枠の斜視図。
【図8】 本発明に係る法枠用形成型枠にコンクリート
を打設する前と後の概略図。
【図9】 本発明に係る法枠形成用型枠の別の例を示す
断面図。
【図10】 従来の法枠の一部外観図。
【符号の説明】
1:法枠形成用型枠、2:網状型枠、3:主セパレー
タ、4:補助セパレータ、5:空隙部形成型枠、6:横
棒、7:縦棒、8:切欠き、9:空隙部形成型枠、1
0:法枠形成用型枠、11:支持部材、12:空隙部形
成型枠、13:支持部材、14:空隙部形成型枠、1
5:空隙部形成型枠、16:連通孔、17a:上鉄筋、
17b:下鉄筋、18:空隙部形成型枠、19:開口
部、20:地山。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 直樹 千葉県習志野市東習志野1−8−9 (72)発明者 加藤 舞 東京都保谷市新町1−9−2 Fターム(参考) 2D044 DC06 DC16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の網状型枠と、これらを連結する複数
    の主セパレータとからなり、 この主セパレータは上下の横棒とこれらの横棒に固定さ
    れた縦棒とからなり、 上下の横棒は、各網状型枠に対し回動可能に装着された
    法枠形成用の型枠において、 前記複数の主セパレータ間の網状型枠の下部に両網状型
    枠間に渡る空隙部形成型枠を設けたことを特徴とする法
    枠形成用型枠。
  2. 【請求項2】前記複数の主セパレータ間の網状型枠の下
    部に横棒のみで形成される補助セパレータを設け、 該補助セパレータ上に金網状の空隙部形成型枠を載置し
    たことを特徴とする請求項1に記載の法枠形成用型枠。
  3. 【請求項3】前記空隙部形成型枠は支持部材を介して装
    着されることを特徴とする請求項1に記載の法枠形成用
    型枠。
  4. 【請求項4】前記空隙部形成型枠は前記縦棒と同数の切
    欠きを有し、該切欠きに前記縦棒を差込んで載置するこ
    とを特徴とする請求項1,2または3に記載の法枠形成
    用型枠。
  5. 【請求項5】前記空隙部形成型枠は前記縦棒と同数の切
    欠きを有し、その反対側は地山側に折れ曲がっているこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の法枠
    形成用型枠。
  6. 【請求項6】前記空隙部形成型枠は前記網状型枠に回動
    可能に取付けられたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の法枠形成用型枠。
  7. 【請求項7】前記空隙部形成型枠を備えた型枠を地山に
    設置し、該型枠内にモルタル又はコンクリートを打設し
    て前記空隙部形成型枠の下側の法枠に空洞部を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の法枠形成用型枠を用
    いた法枠の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH084017A (ja) * 1994-06-17 1996-01-09 Tanshiyou:Kk 法面保護枠構造体とその製造方法及び連通溝用型材
JPH11181782A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Free Kogyo Kk のり枠施工方法と型枠
JP2000309924A (ja) * 1999-04-26 2000-11-07 Okabe Co Ltd 法枠構造

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