JP3142055U - L型擁壁 - Google Patents

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【課題】金属フレームやメッシュ部材などをによって構成されたL型擁壁において、土留めされた境界位置のずれを防止するとともに、法面の撓みを防止して、土砂の崩落などを防止する。
【解決手段】法面側に設けられる格子状の土留め部2と、該土留め部2に対してほぼ直角に設けられ、上面に土砂を堆積させる埋設部3とを設けてなるL型擁壁1において、前記土留め部2と埋設部3との間に斜めに補助筋4を架け渡し、該補助筋4の下端に設けられた第二アンカー部41を地面内に食い込ませる。そして、この補助筋4を、土留め部2と埋設部3に対して着脱可能に構成し、地面の固い場所などを避けて第二アンカー部41を地面中に打ち込む。また、埋設部3の後端側にはアンカー部30が設けられ、このアンカー部30でL型擁壁1全体の前後左右方向の位置ずれを防止し、また、第二アンカー部41で土留め部2の撓みを防止する。
【選択図】図1

Description

本考案は、畦道や農道の有効利用や、個人住宅の境界部分の有効利用に最適なL型擁壁に関するものである。
従来、畦道や鉄道敷きの工事を行う場合に、土留めの擁壁を構築することが多く行われている。この土留めの擁壁に関しては、鉄筋コンクリート製のL型擁壁を用いる方法や、鉄製の矢板を打ち込む方法、或いは、板状に形成されたコンクリート壁板を並べる方法などが行なわれていた。
しかしながら、このようなコンクリート製の擁壁を用いる土留め工法にあっては、境界面を掘削し、捨てコンクリートなどで基礎を固め、配筋、型枠の形成、生コンクリートを注入するなどの工程が必要であり、更に、大量の擁壁を運搬する場合には、非常に手間がかかるという問題点があった。更には、コンクリートは、廃棄処分をする際に困難性を伴い、近年コンクリート公害として議論されている。
一方、矢板などを打ち込む土留工法にあっては、杭打機などの重機が必要で、また、杭打機を用いない場合には、地中を深く掘削して矢板を埋設しなければならず、大掛かりな工事となって経済的でなかった。
加えて、これらコンクリートや矢板を用いる土留工法は、境界面がコンクリート擁壁や鉄板で遮蔽されるため、擁壁で留められた土砂などに浸透した雨水が、低地に流れようにもその擁壁などで遮断されてしまい、十分に排出されない。
もちろん、排水パイプを擁壁内に設けることも可能であるが、次第に目詰まりを起こしたり、また、大雨が降った際には、円滑に雨水が高地から低地に排出され難く、擁壁などがひび割れしたり崩れたりするという問題点があった。また、このような擁壁を構築すると、その擁壁面、即ち、境界面に植物が生育せず、且つ昆虫などの動物も繁殖しないから、自然景観を損ね、また、生態系にも影響を及ぼす。
一方、近年では、かかる問題に鑑みて格子状の金属フレームやメッシュ部材などを用いるようにしたL型擁壁が提案されている。この金属フレームなどを用いたL型擁壁としては、例えば、下記の特許文献1や特許文献2に記載されるようなものが存在している。
この特許文献1に記載されるL型擁壁は、法面の傾斜角度を任意に設定できるようにするとともに、擁壁を構築する際の作業性を向上させることを主たる目的とするもので、法面側と水平面側とそれぞれ分離独立した格子状の金網で構成し、それぞれの一端辺側をシャフトでヒンジ結合し、更に、その法面側の金網の上端と水平面側の金網の後端とを斜めの補助筋で連結するようにしたものである。
また、特許文献2に記載されるL型擁壁は、略L字状に屈曲させた格子状の金属フレームを設け、その法面側の壁面に金網などのメッシュ部材を取り付けるととともに、金属フレームの上端と水平面側の後端とを、長さ調節可能な斜めの補助筋で連結するようにしたものである。
これらの擁壁は、ともに格子状の金属フレームやメッシュ部材など構成されるものであるため、上述のようなコンクリート製の擁壁や矢板などに比べて、施工や運搬に手間がかからず、しかも、製造コストも低く抑えることができるという利点を有する。また、法面側が格子状に構成されているため、その開口部分に植物を植生させることができ、環境的にも優しいものとすることができ、更には、その開口部分から雨水などを排出することができるため、上述のようなコンクリート製擁壁などのようなひび割れを生ずる心配もない。
特開平8−246457号公報 特開2004−44241号公報
しかしながら、このような格子状の金属フレームやメッシュ部材を用いた擁壁に関しては、次のような問題点を有する。すなわち、金属フレームやメッシュ部材を用いると、擁壁自体が比較的軽量に構成されるため、土留めの境界位置が前後左右にずれてしまう可能性がある。また、堆積された土砂が大型トラックの走行などによって法面側へずれた場合、法面側の金属フレームや金網が前方へ撓んでしまい、土砂が崩落する可能性もある。
そこで、本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、格子状の金属フレームやメッシュ部材などによって構成されたL型擁壁において、土留めされた境界位置のずれを防止し、且つ、法面の撓みを防止して、土砂の崩落などを防止できるようにすることを目的とするものである。
すなわち、本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、法面側に設けられる格子状の土留め部と、該土留め部に対してほぼ直角に設けられ、上面に土砂を堆積させる埋設部とを設けてなるL型擁壁において、前記土土留め部と埋設部との間に斜めに架け渡される補助筋の下端に、地面内に食い込ませるアンカー部を設けたものである。
このように構成すれば、L字状に構成された金属フレームが比較的軽量に構成される場合であっても、補助筋の下端に設けられたアンカー部を地面に食い込ませることによって前方への位置ずれを防止することができ、しかも、その補助筋の上端側が法面側に取り付けられているため、仮に、大型トラックの走行などによって土砂が前方にずれてきたとしても、法面側の撓みを防止することができる。また、法面側を格子状としているため、法面側に植物や昆虫などを植生させることができ、非常に環境に優しいものとすることができる。更には、格子状の開口部から雨水を排出することができるため、畦道などにおける水捌けを良くし、また、土留めされた土砂の重みを軽減することによって、法面側へかかる荷重も低減させることができるようになる。
また、このような考案において、好ましくは、補助筋を土留め部と埋設部に対して着脱できるように構成する。
このように構成すれば、補助筋を取り外した状態では略L字状となるため、略L字状に構成された土留め部と埋設部をそれぞれ密着させて積層することによって、運搬効率を向上させることができるようになる。
そして、この補助筋を、土留め部と埋設部の長手方向に沿った任意の位置に取り付けられるようにする。
このように構成すれば、例えば、硬い地盤が随所に存在するような地面に擁壁を設置する際、そのような硬い部分を避けて補助筋のアンカー部を食い込ませることができるため、場所を選ばずに擁壁を設置することができるようになる。しかも、任意の位置に補助筋を取り付けられるので、随時、補助筋の本数を増やすことによって位置ずれの防止や法面側の撓みを補強することなどができるようになる。
更には、この補助筋の上端側に屈曲したフック部を設け、このフック部を土留め部に支持されたメッシュ部材に通し込むようにする。
一般に、メッシュ部材を取り付ける場合、土留め部にメッシュ部材を張り合わせるように針金を間欠的に取り付けているが、このような針金が存在しない場所であっても、実際の施工の段階において、補助筋のフック部を用いてメッシュ部材を固定することができるようになる。
本考案によれば、法面側に設けられる格子状の土留め部と、該土留め部に対してほぼ直角に設けられ、上面に土砂を堆積させる埋設部とを設けてなるL型擁壁において、前記土留め部と埋設部との間に斜めに架け渡される補助筋の下端にアンカー部を設け、該補助筋のアンカー部を地面内に食い込ませるようにしたので、L字状に構成された金属フレームが比較的軽量に構成される場合であっても、補助筋の下端に設けられたアンカー部を地面に食い込ませることによって前方への位置ずれを防止することができる。しかも、その補助筋の上端側が法面側に取り付けられているため、仮に、大型トラックの走行などによって土砂が前方にずれてきても、法面側の撓みを防止することができ、土砂の崩落などを防止することができる。また、法面側が格子状となっているため、法面に植物や昆虫などを植生させることができ、非常に環境に優しい擁壁とすることができる。更には、格子状の開口部から雨水を排出することができるため、畦道などにおける水捌けを良くし、また、土留めされた土砂の重みが軽減されるので、法面側へかかる荷重も低減させることができるようになる。
以下、本考案に係る土留工法の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本考案の一実施の形態におけるL型擁壁1の外観斜視図を示したものであり、図2は、そのL型擁壁1の補助筋4の取り付け方法を示したものである。また、図3は、L型擁壁1を用いて土留めを行った状態図を示したものである。
この実施の形態におけるL型擁壁1は、比較的法面の低い法面(例えば、30cm〜60cm)を構築するもので、図3に示すように、下面が地面7dに設置可能で、且つ上面に土砂7uが被せられて地中に埋設される埋設部3と、該埋設部3に略垂直に立設され、且つ被せられた土砂7uの崩落を防止する土留め部2と、該土留め部2と埋設部3とを斜め方向に連結する補助筋4とを設けて構成される。
更に詳しくは、L型擁壁1の埋設部3と土留め部2は、金属フレームからなる長状体21、31(埋設部3側の長状体を31とする)を縦横に交差させて固着することにより格子状に形成された矩形面状体からなり、該矩形面状体を略直角に屈曲させて略L字状に形成することにより、土留め部2を埋設部3に立設させる形状に形成されている(尚、図1に於いては、便宜上、縦横の長状体の一部を省略している)。このように、土留め部2が格子状に構成されているため、土留め部2の格子状の長状体21の間には、複数の開口部20が形成される。この土留め部2は、例えば、1m以下に設定され、このような寸法に設定することにより、持ち運びを簡単にすることができ、経済的にも低コストなものにすることができる。しかも、擁壁の高さが1m以下であれば役所への届出が不要なため、個人が簡単に擁壁を構築することができる。
さらに、埋設部3の端部には、下方に突出されたアンカー部30が複数箇所に設けられる。このアンカー部30は、前後方向に設けられた複数の長状体31の端部を直角下方に屈曲させ、これを地面7dに食い込ませることによって該埋設部3の前後左右への位置ずれ防止する。なお、この実施の形態では、土砂7uが堆積される側を後方とし、法面が形成される側を前方として説明する。
また、前記土留め部2の内側(内側とは、埋設部3が設けられた側を指す)には、メッシュ部材5であるネットが張設されている(尚、図1に於いては、便宜上、ネットの一部を省略している)。
かかるメッシュ部材5は、金網、合成樹脂製の網状体、麻布などのように土砂7uの流出をある程度防止可能で、且つ、通水可能なものを用いればよい。さらに、メッシュ部材5は、土留め部2の内側に針金などの結束線6によって間欠的に縫着される。また、このメッシュ部材5は、結束線6によって逢着するのではなく、長状体21に溶着するようにしても良く、もしくは、単に土留め部2の内側に添えておいて、土圧で土留め部2側に押し付けるようにしてもよい。
補助筋4は、L型擁壁1の土留め部2と埋設部3とを斜めに連結する金属製の棒状の部材で構成されるもので、土留め部2の上端の水平な長状体21と埋設部3の後端の水平な長状体31を連結し、これにより土留め部2の前方への撓みを防止する。この補助筋4の上端側には、補助筋4の端部をUターンさせたフック部40を設けており、このフック部40を土留め部2の左右方向の長状体21に掛止するとともに、その内側に設けられたメッシュ部材5の小さな開口部50にも通し込んで掛止する。なお、この補助筋4の掛止場所については、土留め部2の上端の長状体21に限らず、中段部分であってもよい。この場合、あらかじめ長さの異なる補助筋4を用意しておき、中腹となる適所にその補助筋4を掛止させる。
一方、該補助筋4の下端側は、L字状に直角に屈曲させた第二アンカー部41が設けられ、これを埋設部3の後端の左右方向の長状体31に掛止させる。この掛止によって、埋設部3の下面側に第二アンカー部41が突出するようになり、この第二アンカー部41によってもL型擁壁1の前後左右への位置ずれを防止する。このように構成された補助筋4は、埋設部3の前後方向の長状体31と重なり合わない任意の位置に取り付けられる。この取り付け位置としては、一般的には、等間隔で間欠的に取り付けるのが好ましいが、例えば、前方への位置ずれや撓み防止を強化するべき場所が存在すれば、その場所に集中的に配置する。もちろん、地面7dに大きな石などが存在して第二アンカー部41を地面7dに食い込ませることができない場所が存在すれば、その場所を避けて補助筋4を取り付ける。
次に、本実施の形態におけるL型擁壁1を用いた土留工法について手順を追って説明する。一般に、畦道に歩道や道路を確保したり、山などの傾斜地に道路を確保したり、丘陵地に平坦地を確保する場合などにおいては、切土または盛土などをして平坦な高地と低地とを確保するが、その高地と低地の境界面は、高地の土砂7uの崩落を防止するため高地から低地へと傾斜した傾斜面としている。かかる傾斜面のスペースは、高地または低地の何れでもなく、従って、道路などとして有効利用されていないスペースである。
まず、かかる傾斜面を形成している土砂7uを掘削してL型擁壁1の埋設部3を設置するための平坦な地面7dを形成し、且つ、高地と低地との間に略垂直な境界面を形成する。該境界面に沿ってL型擁壁1を、その埋設部3を地面7d上に載置して設置する。
この際、埋設部3のアンカー部30を足などで踏み付けて地面7d内に食い込ませ、このアンカー部30によって埋設部3を地面7dに係止し、前後左右への位置ずれを起こすことなく埋設部3を確実に固定する。
そして、次に補助筋4を取り付けるべく、その補助筋4の第二アンカー部41を硬い地面部分を避けて、補助筋4を土留め部2に掛止させる。この際、土留め部2の左右方向の最上段における長状体21に補助筋4のフック部40を掛止させるとともに、その土留め部2の内側(土砂7uが堆積される側)に設けられたメッシュ部材5の開口部50にもフック部40を掛止させる。そして、該補助筋4を回転させて、他端側である第二アンカー部41を埋設部3の最後端の長状体31に掛止させ、その第二アンカー部41を地面7d内に食い込ませる。このとき、埋設部3のアンカー部30は地面7dに対して直角に打ち込まれるとともに、また、補助筋4の第二アンカー部41は、それよりも前方側へ向くように打ち込まれることになる。そして、この状態で、埋設部3に土砂7uを堆積して行く。
これにより、堆積された土砂7uが新たな高地となり、且つ、土留め部2の前方側が高地と低地を区分けする新たな境界面となって高地の幅が拡がる。そして、土留め部2が前方向に作用する土砂7uの土圧を受け止めて土砂7uの崩落を防止する
このように本実施の形態によれば、L字状に屈曲して設けられた土留め部2と埋設部3との間に、下端側が地面7dに埋設されるような第二アンカー部41を有する補助筋4を斜めに架け渡すようにしたので、L型擁壁1自体が比較的軽量に構成されている場合であっても、その第二アンカー部41によって前後左右へのずれを防止することができるようになる。しかも、その補助筋4の上端側が土留め部2の長状体21に取り付けられているため、仮に、高地の上を大型トラックなどが通過してその土圧によって土砂7uが前方にずれてきたとしても、埋設部3のアンカー部30によって土留め部2の前方へのずれを防止するとともに、補助筋4の第二アンカー部41によって土留め部2の撓みを防止することができるようになる。特に、第二アンカー部41の打ち込み角度は埋設部3のアンカー部30よりも前方に向いているため、仮に、土砂7uが前方にずれてきて埋設部3のアンカー部30が開いてしまった場合であっても、更に屈曲している第二アンカー部41によって前方への位置ずれを防止することができるようになる。
また、土留め部2の長状体21やメッシュ部材5などに開口部20、50を設けるようにしているため、その土留め部2の境界面に植物などを植生させることができ、非常に環境に優しい構造とすることができる。
更には、土留め部2に設けられたメッシュ部材5の開口部50で土砂7uを保持するとともに、その開口部50に植生した植物の根などによって更に網目を細かくし、これによって土砂7uの流出を防止するとともに、雨水だけを外部へ排出することができるので、高地の水分を減らすことができ、畦道などにおける水捌けを良くすることができる。更には、水の排出によって土砂7uの重みが軽減されるので、法面側へ作用する土圧も低減させることができるようになる。
また、このL型擁壁1では補助筋4を土留め部2や埋設部3に対して着脱できるようにしたので、運搬時には、その補助筋4を取り外して土留め部2と埋設部3をL字状に密着させて積層させることができ、運搬効率を向上させることができるようになる。
更には、この補助筋4を、土留め部2と埋設部3の任意の位置に取り付けられるようにしているので、硬い地盤を有する場所を避けて第二アンカー部41を食い込ませて補助筋4を取り付けることができ、また、適宜補助筋4の数を適宜増やすことによって土留め部2の撓みを補強や、前方への位置ずれなどを防止することができるようになる。
加えて、この補助筋4の上端側をフック部40とし、このフック部40を土留め部2の長状体21とメッシュ部材5に通し込むようにしたので、この補助筋4を用いてもメッシュ部材5を長状体21に固定させることができるようになる。
なお、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、埋設部3の後端側にアンカー部30を設けるようにしているが、このようなアンカー部30を設けることなく、補助筋4の第二アンカー部41によってのみ前方への位置ずれを防止するようにしてもよい。このような構成が有効に用いられる場合としては、例えば、土留めを行う場所の地面7dが比較的固いか、もしくは、地面7dの適所に大きな石や岩などが存在していているような場合であって、埋設部3のアンカー部30を地面7d内に食い込ませることができないような場合が想定される。このような場合、第二アンカー部41を打ち込むことのできる場所を探し、その場所に補助筋4を取り付けて第二アンカー部41を打ち込むようにすればよい。このようにすれば、大きな石や岩が多数存在しているような場所であっても、擁壁1を固定することができるようになる。
更に、上記実施の形態では、メッシュ部材5を用いて土砂7uを保持するようにしているが、例えば、比較的大きい石や岩などを留めて法面を形成する場合であって、長状体21の格子状の開口部20でその石や岩などを留めることができる場合は、メッシュ部材5を取り付けないようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態では、左右方向の長状体21に補助筋4を掛止させるようにしているが、必ずしも、左右方向の長状体21に掛止させる必要はなく、上下方向の長状体21に補助筋4を掛止させるようにしてもよい。この場合、上端部分をリング状として、これを土留め部2の上下方向の長状体21に通し込むような方法などが考えられる。
また、上記実施の形態では、棒状の補助筋4を用いているが、その形状に関しては、必ずしも棒状に限定されるものではなく、例えば、第二アンカー部41のみを扁平にしたものや、全体を細い板状としたものなどを用いることもできる。また、長さの規定された補助筋4だけでなく、途中に長さ調節機構を有するような補助筋4を用いるようにしてもよい。
本考案の一実施の形態におけるL型擁壁の外観斜視図 同形態におけるL型擁壁の取り付け状態図 同形態における土留めを行った状態を示す図 他の実施の形態におけるL型擁壁の外観斜視図
符号の説明
1・・・擁壁
2・・・土留め部
3・・・埋設部
4・・・補助筋
5・・・メッシュ部材
6・・・結束線
7u・・・土砂
7d・・・地面
20・・・開口部
21、31・・・長状体
30・・・アンカー部
40・・・フック部
41・・・第二アンカー部
50・・・開口部

Claims (4)

  1. 法面側に設けられる格子状の土留め部と、該土留め部に対してほぼ直角に設けられ、上面に土砂を堆積させる埋設部とを設けてなるL型擁壁において、
    前記土留め部と埋設部との間に斜めに架け渡される補助筋の下端に、地面内に食い込ませるアンカー部を設けたことを特徴とするL型擁壁。
  2. 前記補助筋が、土留め部と埋設部とに着脱可能に構成されるものである請求項1に記載のL型擁壁。
  3. 前記補助筋が、土留め部と埋設部の長手方向に沿った任意の位置に取り付けられるものである請求項1に記載のL型擁壁。
  4. 前記補助筋の上端側に屈曲したフック部を設け、当該フック部を土留め部に支持されたメッシュ部材に通し込むようにした請求項1に記載のL型擁壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019206835A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 田中鉄筋工業株式会社 バラスト止め

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